JP5820485B2 - 車両前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両前部構造に関するものである。
従来、車両前部構造として、外気を導入する外気導入性及び外気と水とを分離する気液分離性を備えたものが知られている。
例えば、特許文献1には、外気導入口及び排水溝を備えた空気取入ボックスをダンパハウジング上に設けると共に、カウルパネルの右端部に複数のパネルを組み合わせて成る空間部を形成して、空気取入ボックスからカウルパネルの空間部を経てブロアへ外気を取り込む構造が開示されている。更に、特許文献1には、カウルパネルの中央寄りの上面にも外気導入口を設けると共に、この外気導入口と空間部とを連通するダクトを設けて、外気導入口からカウルパネルの空間部を経てブロアへ外気を取り込む構造が開示されている。
また、フロントガラスをダンパハウジングの上方まで前出しし室内空間を拡大する車両前部構造としては、従来、図22に示すような構造がある。なお、図22は、従来の車両前部構造200を示す側端面図である。
図22に示すように、従来の車両前部構造200は、エンジンルーム210と車室220とを仕切るダッシュボードロア230の上端部から前方へ延出するダッシュボードアッパ240と、フロントガラス250の下端部を支持するウインドシールドロア260と、ダッシュボードアッパ240とウインドシールドロア260との間に形成された外気吸気口270を覆うカウルトップ280と、を備えて構成されており、カウルトップ280には、外気吸気孔280Aが形成され、ウインドシールドロア260には、図示しないブロアに接続されるブロア吸気口260Aが形成されている。
そして、外気吸気孔280Aからカウルトップ280内へ導入された外気は、外気吸気口270及びブロア吸気口260Aを介してブロアに取り込まれる一方、外気吸気孔280Aからカウルトップ280内へ流入した水は、ダッシュボードアッパ240及びウインドシールドロア260によって形成される空間290内で外気と分離され、図示しない排出部から車外へ排出されている。
特開昭64−30888号公報
ところで、車両前方の視界性を向上させるためには、カウルトップの上点(カウルポイント)やエンジンフードをできる限り下げることが望ましい。ところが、特許文献1に記載の構造では、ダンパハウジング上に排水溝を設けており、排水溝の高さ(深さ)を十分に確保する必要があるので、ダンパハウジングの上方に配置されるエンジンフードを下げることができなかった。また、カウルパネルの中央寄りの上面にも外気導入口を設けた場合、外気導入口と空間部とを連通するダクトを別途設ける必要があり、ダクトとエンジンの干渉を回避するためにダクトを上方に配置しなければならず、エンジンフードを下げることができなかった。
一方、図22に示す従来の車両前部構造200では、前記空間290内で気液分離を行うので、断面寸法の大きいダッシュボードアッパ240を使用し、空間290を大断面化して水の流速を下げる必要があり、その分ダッシュボードアッパ240とエンジンヘッド300Aとの間のクリアランスが小さくなってしまい、カウルトップ280を大幅に下げることができなかった。
また、従来の車両前部構造200では、ダッシュボードアッパ240の断面寸法が大きいので、車両前後方向におけるダッシュボードアッパ240とエンジン300とのクリアランスが小さくなってしまい、その分ダッシュボードアッパ240及びウインドシールドロア260を前方に配設できなかった。そのため、フロントガラス250の前出しが阻害され、ひいては室内空間の拡大が阻害されるという問題があった。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、良好な気液分離を実現しつつ、視界性を向上させ、室内空間の拡大が可能な車両前部構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、フロントガラスを下方から支持するウインドシールドロアと、前記ウインドシールドロアに固定され、左右一対のフロントピラー間に配置されるクロスメンバと、前記クロスメンバの左右両端の前方に配置され、ダンパを支持する左右一対のダンパハウジングと、前記クロスメンバと前記ダンパハウジングとの間に設けられ、車両外部から流入した水を車両側方へ排水する左右一対のダンパハウジングサポートと、を備えた車両前部構造であって、前記ウインドシールドロアと前記クロスメンバとによって、吸気通路として機能する車幅方向に延びる閉断面が形成されており、前記クロスメンバは、前記ダンパハウジングサポートの後方に外気を通過させる左右一対の外気吸気口を有し、前記ウインドシールドロアは、前記一対の外気吸気口のいずれか一方に対向するように開口してブロアに接続されるブロア吸気口を有することを特徴とする。
本発明によれば、クロスメンバは、外気を通過させる左右一対の外気吸気口を有し、ウインドシールドロアは、ブロアに接続されるブロア吸気口を有し、ウインドシールドロアとクロスメンバとによって形成される閉断面は、左右一対の外気吸気口とブロア吸気口とを連通する吸気通路として機能するので、外気は、左右一対の外気吸気口、閉断面、及びブロア吸気口を介して、ブロアに取り込まれることとなる。したがって、室内への外気の供給量を十分に確保できるので、外気吸気口から導入された外気の流速を低減させてブロアの消費電力を低減できる。
また、本発明によれば、車両外部から流入した水を車両側方へ排水する左右一対のダンパハウジングサポートを備えると共に、クロスメンバは、ダンパハウジングサポートの後方に設けられるので、車両外部から流入した水は、ダンパハウジングサポートへ直接導かれたり、クロスメンバに当たってダンパハウジングサポートへ導かれ、車両側方へ排水されることとなる。
また、本発明によれば、左右一対のダンパハウジングサポート、クロスメンバ、及び、ウインドシールドロアによって、良好な気液分離を行うことができるので、断面寸法の大きいダッシュボードアッパを省略でき、その分ウインドシールドロアやカウルトップ等を下げることができる。そのため、車両前方の視界性を向上させることができる。
また、本発明によれば、断面寸法の大きいダッシュボードアッパを省略できるので、その分ウインドシールドロアやカウルトップ等を前方に配設できる。これにより、フロントガラスを前出しできるので、室内空間を拡大できる。
また、本発明によれば、車両外部から流入した水を車両側方へ排水するダンパハウジングサポートがクロスメンバとダンパハウジングとの間に設けられるので、ダンパハウジング上に排水溝を設けた場合に比べて、ダンパハウジングの上方に配置されるエンジンフードを下げることができる。また、外気を通過させる外気吸気口がクロスメンバの左右両端に設けられるので、ダクトを省略でき、その分エンジンフードを下げることができる。
また、前記ダンパハウジングの上面は、前記外気が流れる整流面を構成しており、前記外気吸気口の下端は、前記整流面よりも上方に位置するように構成するのが好ましい。
かかる構成によれば、クロスメンバの外気吸気口の下端は、ダンパハウジングの上面によって構成される整流面よりも上方に位置するので、外気よりも質量の大きい水がクロスメンバに一層当たりやすくなり、効率の良い気液分離を実現できる。
また、前記ブロア吸気口は、一方の前記外気吸気口よりも下方に位置するように構成するのが好ましい。
かかる構成によれば、ブロア吸気口は、一方の外気吸気口よりも下方に位置するので、水が外気吸気口を通過した場合であっても、ウインドシールドロアのブロア吸気口の上側部分に当たり、ブロア吸気口への水の浸入を一層防止できる。
また、前記ダンパハウジングサポートは、前記ダンパハウジングの上面に固定されるダンパハウジング固定部の後端部から下方かつ後方へ延出され、前記ダンパハウジングの後端部に沿って延在し、前記クロスメンバに固定される横壁部と、前記ダンパハウジング固定部の車幅方向内側から後方へ延出され、前記クロスメンバに固定される縦壁部と、を有するように構成するのが好ましい。
かかる構成によれば、ダンパハウジングサポートの横壁部は、ダンパハウジングの上面に固定されるダンパハウジング固定部の後端部から下方かつ後方へ延出され、かつクロスメンバに固定されるので、横壁部とクロスメンバとによって、排水溝が左右方向に沿って形成され、車両側方へ水を良好に排水できる。
また、ダンパハウジングサポートの縦壁部は、ダンパハウジング固定部の車幅方向内側から後方へ延出され、かつクロスメンバに固定されるので、排水溝の車幅方向内側を閉塞し、排水溝に流入した水の車幅方向内側への浸入を防止できる。
更に、ダンパハウジングサポートは、ダンパハウジングとクロスメンバを連結するので、ダンパハウジングの支持剛性を向上させることができる。
また、前記横壁部は、車幅方向外方へ向かうにつれて下方に位置するように下り傾斜している構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ダンパハウジングサポートの横壁部は、車幅方向外方へ向かうにつれて下方に位置するように下り傾斜しているので、ダンパハウジングサポートに導かれた水は、自重作用により横壁部を伝って車両側方へ良好に排水されることとなる。
また、前記ウインドシールドロアとエンジンフードとの間に形成された開口部を覆うカウルトップを更に備え、前記カウルトップは、前記エンジンフードの下方に所定間隔離間して配置され、外気を導入する左右一対の外気導入口を有し、前記ダンパハウジングサポートは、前記ダンパハウジングの上面よりも前方かつ車幅方向内側へ延設され、前記カウルトップと前記ダンパハウジングサポートとによって、前後方向に延びる第1吸気通路が形成されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、外気を導入する外気導入口は、エンジンフードの下方に所定間隔離間して配置されているので、車外からの水の浸入を抑制できる。また、ダンパハウジングサポートは、ダンパハウジングの上面よりも車幅方向内側へ延設されているので、外気導入口の幅寸法を大きくすることが可能となり、外気導入口下方の高さ寸法を小さくした場合であっても外気導入量(吸気量)を十分に確保できると共に、外気導入口下方の高さ寸法を小さくしてエンジンフードの位置を下げることができる。更に、外気導入口は、エンジンフードの下方に所定間隔離間して配置されていると共に、ダンパハウジングサポートは、ダンパハウジングの上面よりも前方へ延設されているので、外気導入口からブロア吸気口までの前後距離を長くすることが可能となり、ブロア吸気口への水の浸入を抑制できる。
また、前記ダンパハウジングサポートは、前記クロスメンバと前記ダンパハウジングとを連結し、平面視にて略矩形状又は略台形状に形成され、前記ダンパハウジングサポートの前端は、前記ダンパハウジングの上面よりも幅広に形成され、前記ダンパハウジングサポートの略外周縁には、フランジ部が形成され、前記フランジ部と前記カウルトップとの間には、第1シール材が設けられている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ダンパハウジングサポートは、クロスメンバとダンパハウジングとを連結し、平面視にて略矩形状又は略台形状に形成され、ダンパハウジングサポートの前端は、ダンパハウジングの上面よりも幅広に形成されているので、カウルトップの外気導入口の幅寸法を大きくすることが可能となり、外気導入口からの外気導入量を十分に確保できる。また、ダンパハウジングサポートの略外周縁には、フランジ部が形成され、フランジ部とカウルトップとの間には、第1シール材が設けられているので、エンジンルームからの熱気が第1吸気通路へ流入するのを抑制できる。
また、前記ウインドシールドロアの車幅方向両端には、車幅方向中央よりも上方へ隆起する隆起部が形成され、前記第1吸気通路は、前記カウルトップと前記ダンパハウジングサポートと前記隆起部とによって形成されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ウインドシールドロアの車幅方向両端には、車幅方向中央よりも上方へ隆起する隆起部が形成され、第1吸気通路は、カウルトップとダンパハウジングサポートと隆起部とによって形成されているので、第1吸気通路の高さ寸法を大きくして外気導入量を十分に確保できると共に、ウインドシールドロアの車幅方向中央を下げてエンジンフードの位置を下げることができる。
また、前記ダンパハウジングサポート及び前記カウルトップのうち少なくとも一方は、他方へ向かって延出して、前記第1吸気通路の側壁を形成する壁部を有する構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ダンパハウジングサポート及びカウルトップのうち少なくとも一方は、他方へ向かって延出して、第1吸気通路の側壁を形成する壁部を有するので、第1吸気通路外へ外気が漏れるのを抑制して、第1吸気通路の容積を増大させることができる。
また、前記外気導入口は、前記エンジンフードの後端下方に配置されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、外気導入口は、エンジンフードの後端下方に配置されているので、車外からの水の浸入を抑制できる。
また、前記外気導入口は、金網状部品で構成されているようにするのが好ましい。
かかる構成によれば、外気導入口は、金網状部品で構成されているので、水やゴミ等を吸着(捕集)しつつ、開口率の高い金網状部品を通して効率良く外気を導入することができる。
また、前記クロスメンバは、左右一対のフロントピラー間に配置されるクロスメンバ本体部材と、前記クロスメンバ本体部材の車幅方向両端に設けられ、前記ウインドシールドロアと前記クロスメンバ本体部材との間に配置された左右一対の補強部材とを備え、前記補強部材は、前方から後方へ向かうにつれて上方に位置するように傾斜すると共に、前記外気吸気口を有する構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、クロスメンバ本体部材の車幅方向両端に設けられた補強部材は、前方から後方へ向かうにつれて上方に位置するように傾斜すると共に、外気吸気口を有するので、外気が補強部材の外気吸気口を流れる際の流入抵抗を低減させることが可能となり、ブロアの消費電力を低減できる。
また、前記ダンパハウジングサポートは、車幅方向両端から中央に向かって下方に位置するように傾斜する左右一対の第1傾斜面により形成された凹み部を有し、前記凹み部は、前方から後方へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜している構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ダンパハウジングサポートは、車幅方向両端から中央に向かって下方に位置するように傾斜する左右一対の第1傾斜面により形成された凹み部を有し、凹み部は、前方から後方へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜しているので、ダンパハウジングサポート上の水は、自重作用により左右一対の第1傾斜面及び凹み部を伝って、横壁部とクロスメンバとの間の排水溝へ流れやすくなる。
また、前記クロスメンバは、前記閉断面の底面を形成する下壁部を有し、前記下壁部の車幅方向両端側は、車幅方向外方へ向かうにつれて下方に位置するように下り傾斜している構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、クロスメンバは、閉断面の底面を形成する下壁部を有し、下壁部の車幅方向両端側は、車幅方向外方へ向かうにつれて下方に位置するように下り傾斜しているので、クロスメンバの下壁部上の水は、自重作用により下壁部を伝って車外へ排水されやすくなる。
また、前記カウルトップと前記エンジンフードとの間には、第2シール材が設けられている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、カウルトップとエンジンフードとの間には、第2シール材が設けられているので、エンジンルームからの熱気が外気導入口へ流入するのを抑制できる。
また、前記エンジンフードは、エンジンルームに面する下面と、前記下面の後端部に連続して、前方から後方へ向かうにつれて上方へ位置するように傾斜する第2傾斜面と、を有し、前記第2シール材は、前記下面に圧接する下面用シール材と、前記下面用シール材と別体で形成され、前記第2傾斜面に圧接する傾斜面用シール材と、を有する構成とするのが好ましい。
下面から傾斜面に亘って単一のシール材を圧接する場合、2面の境界部において、シール材が屈曲してシール面の凹みが生じてしまい、シール材とエンジンフードとの間に隙間が生じてしまう。そこで、本発明では、第2シール材は、エンジンフードの下面に圧接する下面用シール材と、下面用シール材と別体で形成され、エンジンフードの第2傾斜面に圧接する傾斜面用シール材と、を有するので、第2シール材が屈曲するのを防止して、第2シール材とエンジンフードとの間に隙間が生じるのを抑制できる。
また、前記一対の外気導入口のいずれか一方は、前記ブロア吸気口に対向するように配置され、他方よりも幅広に形成されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、一対の外気導入口のいずれか一方は、ブロア吸気口に対向するように配置され、他方よりも幅広に形成されているので、ブロア吸気口へ向かって略直線的(スムーズ)に外気が流れる一方の外気導入口からの外気導入量を増大させることが可能となり、ブロアにより多くの外気を取り込むことができる。
また、前記カウルトップは、後端の車幅方向両側が前記ウインドシールドロアの車幅方向両端側に配置されると共に、後端の車幅方向中央側が前記ウインドシールドロアの車幅方向中央側に配置され、前記カウルトップの車幅方向中央側は、前記閉断面よりも前方に配置されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、カウルトップは、後端の車幅方向両側がウインドシールドロアの車幅方向両端側に配置されると共に、後端の車幅方向中央側がウインドシールドロアの車幅方向中央側に配置され、カウルトップの車幅方向中央側は、閉断面よりも前方に配置されているので、カウルトップの下方にエンジンを配置した場合であってもエンジンフードの位置を下げることができる。
また、前記ウインドシールドロアは、前記フロントガラスよりも前方へ延出する溝状の延出部を有し、前記カウルトップは、前記延出部の上方に配置され、前記フロントガラスに固定される後壁部と、前記後壁部の前方かつ前記延出部の前端に配置され、上下方向に延びるリブと、を有する構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ウインドシールドロアは、フロントガラスよりも前方へ延出する溝状の延出部を有しているので、延出部によって、フロントガラスから流れてきた水を排水する排水通路を形成できる。また、カウルトップは、延出部の上方に配置された後壁部と、後壁部の前方かつ延出部の前端に配置され上下方向に延びるリブを有しているので、延出部を流れる水が外部へ漏れるのを抑制できる。更に、カウルトップは、リブを介して延出部に配置されているので、カウルトップの支持剛性を向上させることができる。
本発明によれば、良好な気液分離を実現しつつ、視界性を向上させ、室内空間の拡大が可能な車両前部構造を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両前部構造を示す概略全体斜視図である。 車両前部構造からウインドシールドロアを外した状態を示す概略全体斜視図である。 図1のI−I線端面図である。 図1の部分拡大斜視図である。 図1に示す矢印X方向から見た部分拡大斜視図である。 図5のII−II線端面図である。 図5のIII−III線端面図である。 図1に示す矢印Y方向から見た部分拡大斜視図である。 車両前部構造の背面図である。 車両前部構造の側方から水が排水される状態を模式的に示した部分拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る車両前部構造を右斜め後方から見下ろした状態を示す概略全体斜視図である。 カウルトップ及びエンジンフードを外した車両前部構造を左斜め前方から見下ろした状態を示す概略全体斜視図である。 車両前部構造の右側部位を左斜め前方から見上げた状態を示す部分拡大斜視図である。 ウインドシールドロアを外した車両前部構造を左斜め後方から見下ろした状態を示す部分拡大斜視図である。 カウルトップ及びウインドシールドロアを外した車両前部構造を示す平面図である。 カウルトップ及びウインドシールドロアを取り付けた車両前部構造の平面図である。 図16のIV−IV線端面図である。 図16のV−V線端面図である。 図16のVI−VI線端面図である。 図16のVII−VII線端面図である。 車両前部構造の側方から水が排水される状態を模式的に示した部分拡大斜視図である。 従来の車両前部構造を示す側端面図である。
本発明の第1実施形態について、図1乃至図10を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
また、説明において方向を示すときは、車両Vの前後左右上下を基準にして説明する。なお、車幅方向と左右方向は同義である。
図1乃至図3に示すように、本発明の第1実施形態に係る車両前部構造100は、アッパメンバ1と、サイドエクステンション2と、サイドメンバ3と、ダンパハウジング4と、ダンパハウジングサポート5と、ウインドシールドロア6と、クロスメンバ7(図2参照)と、カウルトップ8(図3参照)と、を主に備えている。
<アッパメンバ>
アッパメンバ1は、図1に示すように、車両Vの左右両側に配置され、前後方向に沿って延在する鋼製部材である。アッパメンバ1は、車幅方向外側に開口する略コ字状の本体部11と、本体部11の後方寄りの車幅方向内側からダンパハウジング4へ向かって延出し、ダンパハウジング4の上端部に固定される固定部12と、を有している。
本体部11の前端側は、当該本体部11の斜め下方に配置されて前後方向に沿って延在するフロントサイドフレーム90に対し図示しない連結部を介して固定されると共に、後端側は、フロントピラー91の前端に固定されている。固定部12の一部(先端部側)は、後記するダンパハウジングサポート5に形成された略三角形状の孔部51aから露出しており、当該露出部分には、円形状の孔部12aが貫通して形成されている。なお、孔部12aは、図示しないキャップ部材で閉塞される。また、フロントサイドフレーム90の前端には、図示しないバンパビームエクステンションやフロントバンパビーム等が設けられる。
<サイドエクステンション>
サイドエクステンション2は、図1に示すように、車両Vの左右両側に配置され、アッパメンバ1の後端側に固定される鋼製部材である。サイドエクステンション2の後端は、フロントピラー91の前端に固定されている。
<サイドメンバ>
サイドメンバ3は、図1に示すように、車両Vの左右両側に配置される鋼製部材である。サイドメンバ3の前端側は、アッパメンバ1の本体部11及び固定部12に固定され、後端側は、サイドエクステンション2の上端部に固定されている。サイドメンバ3の後端側には、図示しないワイパーが取り付けられるワイパーピボット孔3aが貫通して形成されている。
<ダンパハウジング>
ダンパハウジング4は、図1に示すように、車両Vの左右両側に配置され、図示しないダンパを収納支持する鋼製部材である。ダンパハウジング4は、図2に示すように、アッパメンバ1の後端側かつ車幅方向内側に配置されると共に、クロスメンバ7の左右両端の前方に配置されている。ダンパハウジング4の外端部は、アッパメンバ1の本体部11の車幅方向内側に固定され、下端部は、フロントサイドフレーム90に固定されている。ダンパハウジング4の上面41には、図6に示すように、ダンパの上端部を外部へ露出させるための孔部41aが貫通して形成されており、アッパメンバ1の固定部12は、当該孔部41aを上方から覆うように設けられている。本実施形態において、アッパメンバ1の固定部12がダンパハウジング4の上面41を構成している。
<ダンパハウジングサポート>
ダンパハウジングサポート5は、図2に示すように、車両Vの左右両側に配置され、ダンパハウジング4とクロスメンバ7とを連結する鋼製部材である。ダンパハウジングサポート5は、図4に示すように、ダンパハウジング固定部51と、横壁部52と、縦壁部53と、を有している。
ダンパハウジング固定部51は、図6に示すように、ダンパハウジング4の上面41に固定される部分である。ダンパハウジング固定部51には、図4及び図6に示すように、アッパメンバ1の固定部12の一部が露出する孔部51aが貫通して形成されている。
本実施形態において、ダンパハウジング4の上面41及びダンパハウジング固定部51の上面は、後記するカウルトップ8の外気導入口81aから導入された外気(空気)が流れる整流面を構成している。
横壁部52は、図6に示すように、ダンパハウジング固定部51の後端部から下方かつ後方へ延出され、クロスメンバ7の縦壁部72に固定される部分である。横壁部52は、ダンパハウジング4の後端部の後方上側であって、当該後端部に沿って延在している。横壁部52は、ダンパハウジング固定部51の後端部から後方へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜して延出する傾斜部52aと、傾斜部52aの後端部から後方へ延出してクロスメンバ7に固定される底壁部52bと、を有している。本実施形態において、傾斜部52aと、底壁部52bと、クロスメンバ7の縦壁部72とによって、断面視凹状の排水溝Wが左右方向に沿って形成されている。底壁部52bは、図7に示すように、車幅方向外方へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜している。
縦壁部53は、図4及び図5に示すように、ダンパハウジング固定部51の車幅方向内側から上方かつ後方へ延出され、クロスメンバ7の縦壁部72に固定される部分である。縦壁部53は、横壁部52の車幅方向内側に連続して形成され、排水溝Wの車幅方向内側を閉塞している。つまり、縦壁部53は、排水溝Wに流入した水の車幅方向内側への浸入を防止する止水部として機能する。底壁部52b及び縦壁部53の後端部には、図5及び図7に示すように、クロスメンバ7に固定されるフランジ部54が延出形成されている。フランジ部54は、縦壁部53の上端部から底壁部52bの右端部付近に亘って、底壁部52b及び縦壁部53に直交する方向(上下方向及び左右方向)に延設されている。
本実施形態において、横壁部52及び縦壁部53は、クロスメンバ7の縦壁部72と協働して、車両Vの外部から流入した水を車両Vの側方へ排水する役割を果たす。また、横壁部52及び縦壁部53は、略箱状の構造(袋構造)を構成し、ダンパハウジングサポート5の前後方向及び上下方向の支持剛性を向上させている。そして、本実施形態では、横壁部52及び縦壁部53によって、剛体であるダンパハウジング4とクロスメンバ7とを連結し、車両前部に高剛性体を構成している。これにより、前突時にアッパメンバ1に作用する衝突荷重を、ダンパハウジング4、ダンパハウジングサポート5、クロスメンバ7、及び、ウインドシールドロア6へスムーズに伝達することが可能となり、衝突エネルギーを良好に吸収できると共に、サイドエクステンション2及びサイドメンバ3の荷重負担を軽減できる。
<ウインドシールドロア>
ウインドシールドロア6は、図3に示すように、エンジンルームERと車室CRとを仕切るダッシュボードロア92の上端部に固定され、当該上端部から前方へ延出してフロントガラス93を片持ち構造にて支持する左右方向に長尺な鋼製部材である。ウインドシールドロア6は、前後方向に沿って延在してダッシュボードロア92に固定されるフランジ部61と、フランジ部61の前端から上方へ延出する縦壁部62と、縦壁部62の上端部から前方へ延出されてフロントガラス93の下端部を支持する横壁部63と、を有している。
縦壁部62は、クロスメンバ7の縦壁部72の後方に所定間隔離間して配置された部分である。縦壁部62の右端部側には、図8に示すように、略矩形状のブロア吸気口62aが開口している。ブロア吸気口62aの後方には、図6に示すように、車室CR(図3参照)へ外気を供給するブロアBが接続されている。
横壁部63の左右両端は、図6に示すように、ダンパハウジングサポート5の上方に位置している。横壁部63及びフロントガラス93は、接着剤94で互いに固定されている。また、図5に示すように、横壁部63の前端側と縦壁部53の上端部との間には、所定の間隙Cが形成されている。
<クロスメンバ>
クロスメンバ7は、図2に示すように、車幅方向に沿って延在し、サイドエクステンション2を介して左右両側のフロントピラー91,91間に配置される左右方向に長尺な鋼製部材である。クロスメンバ7は、図3に示すように、ウインドシールドロア6の基端側(後端側)に固定され、ウインドシールドロア6との間で閉断面Kを形成している。これにより、ウインドシールドロア6の基端側の支持剛性が向上している。クロスメンバ7は、ダッシュボードロア92の上端部及びウインドシールドロア6の横壁部63に対し後端側が固定される下フランジ部71と、下フランジ部71の前端から上方へ延出する縦壁部72と、縦壁部72の上端から前方へ延出され横壁部63の後端側に固定される上フランジ部73と、を有している。
縦壁部72は、図3及び図6に示すように、左右両端側の上下寸法が車幅方向中央側の上下寸法よりも大きく形成された部分である。縦壁部72の左右両端は、図2及び図6に示すように、ダンパハウジングサポート5の横壁部52及び縦壁部53に面している。縦壁部72の左右両端側には、外気を通過させるための略矩形状の一対の外気吸気口72a,72bが開口している。外気吸気口72a,72bの下端72a1,72b1は、図6に示すように、ダンパハウジング4の上面41及びダンパハウジング固定部51の上面よりも上方に位置している。外気吸気口72a,72bは、図7に示すように、ダンパハウジングサポート5の縦壁部53の車幅方向外側に位置している。
<ブロア吸気口、外気吸気口>
ここで、図6及び図9を参照して、ブロア吸気口62aと外気吸気口72aとの関係について説明する。
図6及び図9に示すように、本実施形態において、ブロア吸気口62aは、右側の外気吸気口72aに対応する位置に設けられている。換言すると、ブロア吸気口62aは、クロスメンバ7の車幅方向の中心を通る前後方向に沿う中心線を挟んで右側の領域に偏倚して設けられている。ブロア吸気口62aは、外気吸気口72aよりも下方に位置している。本実施形態では、ウインドシールドロア6とクロスメンバ7とによって、縦長状の閉断面Kが構成されるので、ブロア吸気口62aと外気吸気口72aとの上下位置をずらすことが可能となっている。
また、ブロア吸気口62aは、車両前後方向に見て外気吸気口72aと重ならない位置に設けられている。換言すると、ブロア吸気口62aは、当該ブロア吸気口62aをクロスメンバ7の縦壁部72に投影したときに、外気吸気口72aと重ならない位置に設けられている。なお、本実施形態において、閉断面Kは、縦断面視において縦長状に形成され、左右一対の外気吸気口72a,72aとブロア吸気口62aとを連通する吸気通路として機能する。
<カウルトップ>
カウルトップ8は、図6に示すように、ウインドシールドロア6とエンジンフード95との間に形成される開口部96を覆う樹脂製部材である。カウルトップ8は、ウインドシールドロア6に固定され、当該ウインドシールドロア6と共に所謂カウルボックスを構成する。カウルトップ8の左右両端側には、車両Vの外部から外気を導入するための外気導入口81aが貫通して形成されている。
本発明の第1実施形態に係る車両前部構造100は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、図6及び図10を参照して、その作用効果について説明する。
なお、図6の実線矢印は、空気の流れを示し、破線矢印は、水の流れを示す。また、図10の実線矢印は、水の流れを示す。
図6に示すように、カウルトップ8の左右両側の外気導入口81aから導入された外気は、左右一対の外気吸気口72a,72b、閉断面K、及び、ブロア吸気口62aを介して、ブロアBに取り込まれることとなる。そして、外気は、ブロアBを介して車室CRへ取り込まれることとなる。
一方、図6に示すように、カウルトップ8の左右両側の外気導入口81aやワイパーピボット孔3a(図4参照)から流入した水(例えば、洗車時の水や雨水等)は、ダンパハウジング4の上面41及びダンパハウジング固定部51の上面からダンパハウジングサポート5の横壁部52へ直接導かれたり、クロスメンバ7の縦壁部72に当たって横壁部52へ導かれたりした後、図10に示すように、横壁部52の底壁部52bを伝って車両Vの左右側方へ排水されることとなる。
このとき、図6に示すように、クロスメンバ7の外気吸気口72aの下端72a1は、外気が流れる整流面を構成するアッパメンバ1の固定部12及びダンパハウジング固定部51の上面よりも上方に位置するので、外気よりも質量の大きい水が、クロスメンバ7の縦壁部72に一層当たりやすくなり、効率の良い気液分離を実現できる。
また、図6に示すように、ブロア吸気口62aは、車両前後方向に見て外気吸気口72aと重ならない位置に設けられているので、水が外気吸気口72aを通過した場合であっても、ウインドシールドロア6の縦壁部62のうちブロア吸気口62aの上側部分に当たることとなる。そして、閉断面K内に流入した水は、図10に示すように、クロスメンバ7の下フランジ部71を伝って車両Vの左右側方へ排水されることとなる。
以上説明した本実施形態によれば、クロスメンバ7は、外気を通過させる左右一対の外気吸気口72a,72bを有し、ウインドシールドロア6は、ブロアBに接続されるブロア吸気口62aを有し、ウインドシールドロア6とクロスメンバ7とによって形成される閉断面Kは、左右一対の外気吸気口72a,72bとブロア吸気口62aとを連通する吸気通路として機能するので、外気は、左右一対の外気吸気口72a,72b、閉断面K、及びブロア吸気口62aを介して、ブロアBに取り込まれることとなる。したがって、室内(車室CR)への外気の供給量を十分に確保できると共に、ブロア吸気口62aと対向しない外気吸気口72bから導入された外気の流速を低減させてブロアBの消費電力を低減できる。
本実施形態によれば、横壁部52の傾斜部52a及び底壁部52bと、クロスメンバ7とによって、断面視凹状の排水溝Wが左右方向に沿って形成され、排水溝Wの車幅方向内側に縦壁部53が設けられるので、車両Vの外部から流入した水は、ダンパハウジングサポート5の横壁部52へ直接導かれたり、クロスメンバ7の縦壁部72に当たって横壁部52へ導かれたりした後、横壁部52の底壁部52bを伝って車両Vの側方へ排水されることとなり、良好な気液分離を実現できる。
特に、本実施形態では、クロスメンバ7の外気吸気口72aの下端72a1は、ダンパハウジング4の上面41及びダンパハウジング固定部51の上面によって構成される整流面よりも上方に位置するので、外気よりも質量の大きい水が、クロスメンバ7の縦壁部72に一層当たりやすくなり、効率の良い気液分離を実現できる。
更に、本実施形態では、横壁部52の底壁部52bは、車幅方向外方に向かうにつれて下方に位置するように下り傾斜しているので、底壁部52bに導かれた水は、自重作用により底壁部52bを伝って車両Vの側方へ良好に排水されることとなる。
また、本実施形態によれば、ブロア吸気口62aは、車両前後方向に見て外気吸気口72aと重ならない位置に設けられているので、水が外気吸気口72aを通過した場合であってもウインドシールドロア6の縦壁部62に当たり、ブロア吸気口62aへの水の浸入を防止することが可能となり、良好な気液分離を実現できる。
特に、本実施形態では、ブロア吸気口62aは、外気吸気口72aよりも下方に位置するので、水が外気吸気口72aを通過した場合であっても、ウインドシールドロア6の縦壁部62のうちブロア吸気口62aの上側部分に当たり、ブロア吸気口62aへの水の浸入を一層防止できる。
本実施形態によれば、ダンパハウジングサポート5の横壁部52及び縦壁部53と、クロスメンバ7の縦壁部72と、ウインドシールドロア6の縦壁部62とによって、良好な気液分離を行うことができるので、従来使用していた断面寸法の大きいダッシュボードアッパを省略でき、その分ウインドシールドロア6やカウルトップ8等を下げることができる。そのため、車両Vの前方の視界性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、排水溝Wがクロスメンバ7とダンパハウジング4との間に設けられるので、ダンパハウジング4上に排水溝Wを設けた場合に比べて、ダンパハウジング4の上方に配置されるエンジンフード95を下げることができる。また、外気を通過させる外気吸気口72a,72bがクロスメンバ7の左右両端に設けられるので、ダクトを省略でき、その分エンジンフード95を下げることができる。
本実施形態によれば、断面寸法の大きいダッシュボードアッパを省略できるので、その分ウインドシールドロア6やカウルトップ8等を前方に配設できる。これにより、フロントガラス93を前出しできるので、室内空間を拡大できる。
また、本実施形態によれば、ダンパハウジングサポート5は、ダンパハウジング4とクロスメンバ7を連結するので、ダンパハウジング4の支持剛性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態の車両前部構造100を構成するウインドシールドロア6等は、鋼製部材で形成されているが、本発明はこれに限定されることなく、アルミ板等の他の金属製の板材をプレス成形して形成されてもよい。
本実施形態のブロア吸気口62aは、右側の外気吸気口72aに対応する位置に設けられる構成としたが、本発明はこれに限定されることなく、左側の外気吸気口72bに対応する位置に設けられる構成としてもよいし、左右の外気吸気口72a,72bの間に設けられる構成(例えば、ウインドシールドロア6の車幅方向中央に設けられる構成)としてもよい。
本実施形態のブロア吸気口62a及び外気吸気口72a,72bは、矩形状に形成されたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、円形状等の他の形状に形成されてもよい。
次に、図11乃至図22を参照して、本発明の第2実施形態に係る車両前部構造110について説明する。説明においては、第1実施形態と相違する点について詳しく説明し、第1実施形態と同一の要素については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、第2実施形態に係る車両前部構造110は、ダンパハウジングサポート5、ウインドシールドロア6、クロスメンバ7、及び、カウルトップ8の構造が第1実施形態と相違している。
<ダンパハウジングサポート>
ダンパハウジングサポート5は、図15に示すように、ダンパハウジング4の上面41よりも前方かつ車幅方向内側へ幅広に形成されている。右側のダンパハウジングサポート5は、平面視にて略矩形状に形成され、左側のダンパハウジングサポート5は、平面視にて略台形状に形成されている。ダンパハウジングサポート5は、図14に示すように、ダンパハウジング固定部51と、横壁部52と、縦壁部53と、フランジ部54と、を有している。なお、ダンパハウジングサポート5の形状は、適宜変更してよいが、右側のダンパハウジングサポート5は、前端部がダンパハウジング4の上面41よりも幅広な平面視にて略矩形状又は略台形状に形成されるのがより好ましい。
ダンパハウジング固定部51は、ダンパハウジング4の上面41に固定される部位である。縦壁部53は、ダンパハウジング固定部51の車幅方向内側に連続して後方へ延出する上壁部53aと、上壁部53aの後端部から下方へ垂設された側壁部53bと、を有している。ダンパハウジング固定部51及び縦壁部53の上壁部53aには、互いの連続部に近付くにつれて下方に位置するように傾斜する傾斜面(第1傾斜面)55が夫々形成されている。これにより、ダンパハウジングサポート5の略中央部には、下方へ凹んだ凹み部56が前後方向に延設されている。凹み部56は、前方から後方へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜している。凹み部56の後端部は、横壁部52の上端部に連続している。本実施形態において、ダンパハウジング4の上面41、ダンパハウジング固定部51の上面、及び、縦壁部53の上面は、後記するカウルトップ8の外気導入口81aから導入された外気が流れる整流面を構成している。
横壁部52は、ダンパハウジング固定部51の後端部から下方かつ後方へ延出された部位である。横壁部52は、図18に示すように、ダンパハウジング4の上部側後端部の後方に位置しており、当該後端部に沿って延在している。横壁部52は、ダンパハウジング固定部51の後端部から後方へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜して延出する傾斜部52aと、傾斜部52aの後端部から後方へ延出してクロスメンバ7に固定される底壁部52bと、を有している。本実施形態において、傾斜部52aと、底壁部52bと、クロスメンバ7の前側縦壁部77とによって、断面視凹状の第1排水通路W1が左右方向に延設されている。底壁部52bは、車幅方向外方へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜している。なお、横壁部52の車幅方向内側は、縦壁部53の側壁部53bに閉塞されている(図13参照)。これにより、第1排水通路W1に流入した水の車幅方向内側への浸入を防止することができる。
フランジ部54は、図13及び図14に示すように、ダンパハウジングサポート5の略外周縁に亘って、上下方向や左右方向に延設されている。図13に示すように、フランジ部54のうち、横壁部52の底壁部52b及び縦壁部53の側壁部53bに形成された部位は、クロスメンバ本体部材70Aに溶接等で固定されている。図15に示すように、フランジ部54のうち、ダンパハウジング固定部51及び縦壁部53の上壁部53aに形成された部位には、シール材S1が配置されている。シール材(第1シール材)S1は、ダンパハウジングサポート5とウインドシールドロア6の間及びダンパハウジングサポート5とカウルトップ8の間を液密乃至気密にシールする機能を有している。
<ウインドシールドロア>
ウインドシールドロア6は、図12に示すように、ウインドシールドロア本体部材64と、ウインドシールドロア本体部材64と別体で形成され、ウインドシールドロア本体部材64の前端部側かつ車幅方向中央側に配置された支持部材65と、を有している。支持部材65は、ウインドシールドロア本体部材64よりも車幅方向に短尺に形成されている。
ウインドシールドロア本体部材64は、エンジンルームERと車室CRとを仕切るダッシュボードロア92の上端部に固定され、当該上端部から前方へ延出する部材である。
ウインドシールドロア本体部材64は、図17に示すように、前後方向に延在してダッシュボードロア92に固定されるフランジ部64cと、フランジ部64cの前端部から上方へ延出する縦壁部64dと、縦壁部64dの上端部から前方へ延出する横壁部64eと、を有している。
ウインドシールドロア6の左右両端側には、図12に示すように、中央部64aよりも上方へ隆起(突出)する一対の隆起部64bがそれぞれ設けられている。隆起部64bの下端部側は、図18に示すように、クロスメンバ7の前側縦壁部77の後方に所定間隔離間して配置されている。右側の隆起部64bの後部下端側には、略矩形状のブロア吸気口64fが開口している。ブロア吸気口64fの後方には、車室CR(図17参照)へ外気を供給するブロアBが接続されている。
支持部材65は、図17に示すように、フロントガラス93を下方から支持する部材である。支持部材65は、フロントガラス93の下面に固定される傾斜壁部65aと、傾斜壁部65aの前端部から前方へ延出した後、上方へ延出する前壁部65bと、前壁部65bの上端部から前方へ延出するフランジ部65cと、を有している。傾斜壁部65aは、ウインドシールドロア本体部材64の適所に溶接やボルト等で固定されている。前壁部65bは、フロントガラス93よりも前方へ延出する溝状の部位であり、フロントガラス93から流下してきた水をダンパハウジングサポート5へ排水する第3排水通路W3として機能する。本実施形態の前壁部65b及びフランジ部65cは、請求の範囲でいう延出部を構成している。なお、ウインドシールドロア6及びフロントガラス93は、接着剤66で互いに固定されている。
<クロスメンバ>
クロスメンバ7は、図15に示すように、左右両側のフロントピラー91間に配置されるクロスメンバ本体部材70Aと、クロスメンバ本体部材70Aの車幅方向両端側に設けられた補強部材70Bと、を有している。
クロスメンバ本体部材70Aは、図17に示すように、ウインドシールドロア本体部材64の基端部側(後端部側)に固定され、ウインドシールドロア本体部材64との間で車幅方向に延びる閉断面Kを形成している。閉断面Kは、後記するように、左側の外気導入口81aとブロア吸気口64fとを連通する第2吸気通路R2として機能すると共に、外気吸気口79cを通過した水を車両Vの側方へ排水する第2排水通路W2としても機能している。
クロスメンバ本体部材70Aは、下フランジ部74と、下フランジ部74の前端部から下方へ延出する後側縦壁部75と、後側縦壁部75の下端部から前斜め上方へ延出する横壁部76と、横壁部76の前端部から前斜め上方へ延出する前側縦壁部77と、前側縦壁部77の上端部から前斜め上方へ延出する上フランジ部78と、を有している。下フランジ部74の車幅方向中央側は、ダッシュボードロア92の上端部及びウインドシールドロア本体部材64のフランジ部64cに固定されている。上フランジ部78の車幅方向中央側は、ウインドシールドロア本体部材64の横壁部64eに固定されている。
下フランジ部74の車幅方向両端側は、図18に示すように、ダッシュボードロア92の上端部及び隆起部64bの下端部に固定されている。横壁部(下壁部)76は、閉断面Kの底面を形成すると共に、車幅方向外側へ向かうにつれて下方に位置するように下り傾斜している。前側縦壁部77の左右両端部は、ダンパハウジングサポート5の横壁部52に面している。
補強部材70Bは、図18に示すように、ウインドシールドロア本体部材64とクロスメンバ本体部材70Aとの間に配置され、ウインドシールドロア本体部材64の車幅方向両端側を補強するための鋼製部材である。補強部材70Bは、クロスメンバ本体部材70Aと別体で形成され、前方から後方へ向かうにつれて上方に位置するように傾斜して配置されている。補強部材70Bの前端部には、クロスメンバ本体部材70Aの上フランジ部78に固定される前フランジ部79aが形成されている。補強部材70Bの後端部には、隆起部64bの内面に固定される後フランジ部79bが形成されている。補強部材70Bの中央部には、外気を通過させるための略矩形状の外気吸気口79cが開口している。外気吸気口79cの開口縁部には、突出部79dが前斜め上方へ突出形成されている。なお、本実施形態では、クロスメンバ本体部材70Aと補強部材70Bを別体で形成したが、クロスメンバ本体部材70Aと補強部材70Bを一体で形成してもよい。
<カウルトップ>
カウルトップ8は、図18に示すように、エンジンフード95とウインドシールドロア6との間に形成される開口部96を覆う樹脂製部材である。カウルトップ8は、図16に示すように、センターカウルトップ81と、センターカウルトップ81の左右両端部に設けられた一対のサイドカウルトップ82の3部材に分割されて構成されている。
センターカウルトップ81は、図11に示すように、車幅方向中央側に設けられ、他の部位よりも所定長だけ上方へ隆起した隆起部81bと、隆起部81bの左右両側に設けられた外気導入部81cと、を有している。
隆起部81bは、図17に示すように、閉断面Kよりも前方に配置されている。隆起部81bの後端部には、フロントガラス93と平行に延在する後壁部81dが形成されている。後壁部81dは、フロントガラス93の上方及び支持部材65の車幅方向中央側の上方に配置されている。後壁部81dとフロントガラス93の上面との間には、シール材S3が設けられている。後壁部81dには、開口部81eが上下に貫通して形成されている。開口部81eは、フロントガラス93から第3排水通路W3へ水を導く機能を有している。隆起部81bの上端部には、中央壁部(リブ)81fが下方へ延出形成されている。
中央壁部81fは、後壁部81dの前方であって、かつ、シール材S4を介して支持部材65のフランジ部65c上に配置されている。中央壁部81fは、図13に示すように、ビード形状(凹凸形状)を呈しており、車幅方向に延設されている。中央壁部81fの車幅方向外側には、前後方向に延設された閉塞壁部81gが連続して形成されている。閉塞壁部81gは、図20に示すように、隆起部81bの上端部からダンパハウジングサポート5へ向かって延出形成されている。閉塞壁部81gの下端部には、フランジ部81hが車幅方向内側へ延出形成されている。フランジ部81hは、シール材S1を介してダンパハウジングサポート5のフランジ部54上に配置されている。閉塞壁部81gは、カウルトップ8とダンパハウジングサポート5との間に形成される隙間を閉塞すると共に、第1吸気通路R1の側壁の一部を形成する機能を有している。隆起部81bの車幅方向外側には、側壁部81iが下方へ延出形成されている。側壁部81iの下端部は、外気導入部81cの車幅方向内側に連続している。なお、ダンパハウジングサポート5のみ又はカウルトップ8及びダンパハウジングサポート5の両方に、閉塞壁部を設けてもよい。
外気導入部81cの後端部は、図19に示すように、ウインドシールドロア本体部材64の隆起部64bの上方に配置されている。外気導入部81cは、車外から外気を導入するための外気導入口81aを有している。外気導入口81aは、外気導入部81cの上端部に開口する開口部81jを覆う金網(金網状部品)81kで構成されている。外気導入口81aは、エンジンフード95の後端下方であって、かつ、ダンパハウジングサポート5の上方に配置されている。外気導入口81aの周囲には、エンジンフード95に圧接するシール材S2が設けられている。シール材(第2シール材)S2は、図16に示すように、平面視にて略U字状に形成され、右側の外気導入口81aの外方から左右の外気導入口81aの前方を経て左側の外気導入口81aの外方にかけて設けられている。これにより、エンジンフード95とカウルトップ8との間を気密乃至液密に保持できるので、エンジンルームERからの熱気が外気導入口81aへ流入するのを抑制できる。
なお、図18に示すように、エンジンフード95の後端には、前方から後方へ向かうにつれて上方へ位置するように傾斜する傾斜面95a(第2傾斜面)が形成されている。傾斜面95aは、エンジンルームERに面する下面95bの後端部に連続して形成されている。傾斜面95aは、下面95bよりも急傾斜となっている。シール材S2は、図21に示すように、下面95bに圧接する下面用シール材S21と、下面用シール材S21と別体で形成され、傾斜面95aに圧接する傾斜面用シール材S22と、を有している。傾斜面用シール材S22は、外気導入口81aの外方に配置されている。
図20に示すように、外気導入部81cの車幅方向外側には、縦壁部81mがダンパハウジングサポート5へ向かって延出形成されている。縦壁部81mは、第1吸気通路R1の側壁を形成している。また、縦壁部81mの下端部には、フランジ部81nが車幅方向外側へ延出形成されている。フランジ部81nは、シール材S1を介してダンパハウジングサポート5のフランジ部54上に配置されている。なお、ダンパハウジングサポート5のみ又はカウルトップ8及びダンパハウジングサポート5の両方に、第1吸気通路R1の側壁を形成する縦壁部を設けてもよい。
図21に示すように、サイドカウルトップ82は、ウインドシールドロア本体部材64の隆起部64bの上方に配置されている。センターカウルトップ81とサイドカウルトップ82との間には、隙間Gが形成されるが、この隙間Gは、カウルトップ8と別体で形成された図示しない閉塞部材で閉塞される。閉塞部材は、図示しないシール材を介してカウルトップ8やサイドメンバ3等に密着して固定される。また、サイドエクステンション2の後端下部には、切欠部21aが切り欠いて形成されている。切欠部21aは、第1排水通路W1及び第2排水通路W2に連通している。これにより、第1排水通路W1及び第2排水通路W2を流れてきた水は、切欠部21aを通って車両Vの側方へ排水される。
ちなみに、車両Vの左右両側には、図19に示すように、第1吸気通路R1が前後方向に延設されている。第1吸気通路R1は、外気導入口81aから外気吸気口79cに至る空間であり、カウルトップ8、ダンパハウジングサポート5、ウインドシールドロア6、及び、補強部材70Bによって形成されている。また、クロスメンバ7及びウインドシールドロア6の閉断面Kによって、左右両側の第1吸気通路R1を連通する第2吸気通路R2が左右方向に延設されている。このような構成により、カウルトップ8の前方右側の外気導入口81aから導入された外気は、右側の第1吸気通路R1及び外気吸気口79cを通流し、ブロア吸気口64fからブロアBに向かって導出される(図16、図18参照)。一方、カウルトップ8の前方左側の外気導入口81aから導入された外気は、左側の第1吸気通路R1及び外気吸気口79cを通流した後、第2吸気通路R2により左側から右側に向かって更に通流した後、ブロア吸気口64fからブロアBに向かって導出される(図16乃至図18参照)。
図19に示すように、第1吸気通路R1の前方の高さ寸法H1,H2は、エンジンフード95を下げるため、後方の高さ寸法H3,H4よりも小さく設定されている。一方、図15及び図16に示すように、右側の外気導入口81aの幅寸法L1は、ブロア吸気口64fの幅寸法L2及び外気吸気口79cの幅寸法L3よりも大きく設定されている。これにより、外気導入口81aの下方の高さ寸法H1,H2を小さくしてエンジンフード95を下げた場合であっても、右側の第1吸気通路R1へ導入される外気導入量を十分に確保できる。また、ブロア吸気口64fの幅寸法L2及び外気吸気口79cの幅寸法L3は、同一又は略同一に設定されている。これにより、ブロアBに取り込まれる外気吸気量を十分に確保できる。また、図16に示すように、右側の外気導入口81aの幅寸法L1は、左側の外気導入口81aの幅寸法L4よりも大きく設定されている。これにより、ブロア吸気口64fへ向かって略直線的(スムーズ)に外気が流れる右側の外気導入口81aからの外気導入量を増大させることが可能となり、ブロアBにより多くの外気を取り込むことができる。更に、図18に示すように、カウルトップ8及びダンパハウジングサポート5の前端部は、ダンパハウジング4よりも前方に延設されている。これにより、第1吸気通路R1の前後距離を長くすることが可能となり、ブロア吸気口64fへの水の浸入を抑制できる。
本発明の第2実施形態に係る車両前部構造110は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、図18及び図21を参照して、その作用効果について説明する。
なお、図18の実線矢印は、空気の流れを示し、破線矢印は、水の流れを示す。また、図21の実線矢印は、水の流れを示す。
図18に示すように、右側の外気導入口81aから導入された外気は、第1吸気通路R1、外気吸気口79c、及び、ブロア吸気口64fを通って、ブロアBに取り込まれる。また、左側の外気導入口81aから導入された外気は、第1吸気通路R1、外気吸気口79c、第2吸気通路R2、及び、ブロア吸気口64fを通って、ブロアBに取り込まれる。そして、外気は、ブロアBを介して車室CRへ取り込まれる。
一方、左右両側の外気導入口81aから流入した水(例えば、洗車時の水や雨水等)は、ダンパハウジング4の上面41及びダンパハウジング固定部51の上面から第1排水通路W1へ直接導かれたり、クロスメンバ7の前側縦壁部77に当たって第1排水通路W1へ導かれたりした後、横壁部52の底壁部52bを伝って車両Vの側方へ流れる。底壁部52bを伝って流れてきた水は、図21に示すように、サイドエクステンション2の切欠部21aを通って車両Vの側方へ排水される。
また、第1排水通路W1へ流入せずに外気吸気口79cを通過した水は、ウインドシールドロア6の縦壁部64dに当たって第2排水通路W2へ導かれた後、クロスメンバ7の横壁部76を伝って車両Vの側方へ流れる。横壁部76を伝って流れてきた水は、図21に示すように、サイドエクステンション2の切欠部21aを通って車両Vの側方へ排水される。
以上説明した本実施形態によれば、前記した第1実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。
また、本実施形態によれば、ダンパハウジングサポート5は、ダンパハウジング4の上面41よりも車幅方向内側へ幅広に形成されているので、外気導入口81aの幅寸法L1を大きくすることが可能となり、外気導入口81aの下方の高さ寸法H1,H2を小さくした場合であっても外気導入量(吸気量)を十分に確保できると共に、外気導入口81aの下方の高さ寸法H1,H2を小さくしてエンジンフード95の位置を下げることができる。
本実施形態によれば、ウインドシールドロア本体部材64の車幅方向両端側には、車幅方向中央側よりも上方へ所定長だけ隆起する隆起部64bが形成され、第1吸気通路R1は、カウルトップ8とダンパハウジングサポート5と隆起部64bと補強部材70Bとによって形成されているので、第1吸気通路R1の隆起部64b側の高さ寸法H3を大きくして外気導入量を十分に確保できると共に、ウインドシールドロア本体部材64の車幅方向中央側を下げてエンジンフード95の位置を下げることができる。
本実施形態によれば、センターカウルトップ81の後端中央側は、支持部材65の車幅方向中央側の上方に配置されると共に、センターカウルトップ81の後端左右両側は、ウインドシールドロア本体部材64の隆起部64bの上方に配置され、センターカウルトップ81の車幅方向中央側は、閉断面Kよりも前方に配置されているので、センターカウルトップ81の下方にエンジンを配置した場合であってもエンジンフード95の位置を下げることができる。
本実施形態によれば、ブロア吸気口64fに対向して配置された右側の外気導入口81aの幅寸法L1は、左側の外気導入口81aの幅寸法L4よりも大きく設定されているので、ブロア吸気口64fへ向かって略直線的(スムーズ)に外気が流れる右側の外気導入口81aからの外気導入量を増大させることが可能となり、ブロアBにより多くの外気を取り込むことができる。
本実施形態によれば、外気導入口81aは、外気導入部81cの上端部に開口する開口部81jを覆う金網81kで構成されているので、水やゴミ等を吸着(捕集)しつつ、開口率の高い金網81kを通して効率良く外気を導入することができる。
本実施形態によれば、センターカウルトップ81は、ダンパハウジングサポート5へ向かって延出して、第1吸気通路R1の側壁を形成する縦壁部81m及び閉塞壁部81gを有するので、第1吸気通路R1外へ外気が漏れるのを抑制して、第1吸気通路R1の容積を増大させることができる。
本実施形態によれば、クロスメンバ本体部材70Aの車幅方向両端側に設けられた補強部材70Bは、前方から後方へ向かうにつれて上方に位置するように傾斜すると共に、外気吸気口79cを有するので、外気が補強部材70Bの外気吸気口79cを流れる際の流入抵抗を低減させることが可能となり、ブロアBの消費電力を低減できる。
本実施形態によれば、外気導入口81aは、エンジンフード95の後端下方に所定間隔離間して配置されているので、車外からの水の浸入を抑制できる。
本実施形態によれば、外気導入口81aは、エンジンフード95の後端下方に所定間隔離間して配置されていると共に、ダンパハウジングサポート5は、ダンパハウジング4の上面41よりも前方へ幅広に形成されているので、外気導入口81aからブロア吸気口64fまでの前後距離を長くすることが可能となり、ブロア吸気口64fへの水の浸入を抑制できる。
本実施形態によれば、ダンパハウジングサポート5は、車幅方向両端から中央に向かって下方に位置するように傾斜する左右一対の傾斜面55と、傾斜面55により形成され前方から後方へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜する凹み部56を有しているので、ダンパハウジングサポート5上の水は、自重作用により左右一対の傾斜面55及び凹み部56を伝って、第1排水通路W1へ流れやすくなる。
本実施形態によれば、クロスメンバ7は、閉断面Kの底面を形成する横壁部76を有し、横壁部76の車幅方向両端側は、車幅方向外方へ向かうにつれて下方に位置するように下り傾斜しているので、クロスメンバ7の横壁部76上の水は、自重作用により横壁部76を伝って車外へ排水されやすくなる。
本実施形態によれば、ウインドシールドロア6は、フロントガラス93よりも前方へ延出する溝状の前壁部65bを有しているので、前壁部65bによって、フロントガラス93から流れてきた水をダンパハウジングサポート5へ排水する第3排水通路W3を形成できる。
また、センターカウルトップ81は、前壁部65bの上方に配置された後壁部81dと、後壁部81dの前方かつ前壁部65bの前端(フランジ部65c)に配置された中央壁部81fを有しているので、前壁部65bを流れる水が外部へ漏れるのを抑制できる。
更に、センターカウルトップ81は、中央壁部81fを介して前壁部65bに配置されているので、センターカウルトップ81の支持剛性を向上させることができる。
本実施形態によれば、ダンパハウジングサポート5とカウルトップ8との間には、シール材S1が設けられているので、エンジンルームERからの熱気が第1吸気通路R1へ流入するのを抑制できる。
本実施形態によれば、カウルトップ8とエンジンフード95との間には、シール材S2が設けられているので、エンジンルームERからの熱気が外気導入口81aへ流入するのを抑制できる。
本実施形態によれば、シール材S2は、エンジンフード95の下面95bに圧接する下面用シール材S21と、下面用シール材S21と別体で形成され、エンジンフード95の傾斜面95aに圧接する傾斜面用シール材S22と、を有しているので、シール材S2が屈曲するのを防止して、シール材S2とエンジンフード95との間に隙間が生じるのを抑制できる。
V 車両
100,110 車両前部構造
1 アッパメンバ
2 サイドエクステンション
3 サイドメンバ
4 ダンパハウジング
41 上面
5 ダンパハウジングサポート
51 ダンパハウジング固定部
52 横壁部
52a 傾斜部
52b 底壁部
53 縦壁部
54 フランジ部
55 傾斜面(第1傾斜面)
56 凹み部
6 ウインドシールドロア
62a,64f ブロア吸気口
64b 隆起部
64d 縦壁部
65b 前壁部(延出部)
65c フランジ部(延出部)
7 クロスメンバ
70A クロスメンバ本体部材
70B 補強部材
72a,72b,79c 外気吸気口
72a1,72b1 下端
76 横壁部(下壁部)
8 カウルトップ
81 センターカウルトップ
81a 外気導入口
81d 後壁部
81f 中央壁部(リブ)
81g 閉塞壁部
81j 開口部
81k 金網
81 縦壁部(壁部)
S1 シール材(第1シール材)
S2 シール材(第2シール材)
S21 下面用シール材
S22 傾斜面用シール材
91 フロントピラー
92 ダッシュボードロア
93 フロントガラス
95 エンジンフード
95a 傾斜面(第2傾斜面)
95b 下面
96 開口部
ER エンジンルーム
CR 車室
B ブロア
H 排水溝
K 閉断面
C 間隙
R1 第1吸気通路
R2 第2吸気通路
W1 第1排水通路
W2 第2排水通路
W3 第3排水通路
H1,H2,H3,H4 高さ寸法
L1,L2,L3,L4 幅寸法

Claims (19)

  1. フロントガラスを下方から支持するウインドシールドロアと、
    前記ウインドシールドロアに固定され、左右一対のフロントピラー間に配置されるクロスメンバと、
    前記クロスメンバの左右両端の前方に配置され、ダンパを支持する左右一対のダンパハウジングと、
    前記クロスメンバと前記ダンパハウジングとの間に設けられ、車両外部から流入した水を車両側方へ排水する左右一対のダンパハウジングサポートと、
    を備えた車両前部構造であって、
    前記ウインドシールドロアと前記クロスメンバとによって、吸気通路として機能する車幅方向に延びる閉断面が形成されており、
    前記クロスメンバは、前記ダンパハウジングサポートの後方に外気を通過させる左右一対の外気吸気口を有し、
    前記ウインドシールドロアは、前記一対の外気吸気口のいずれか一方に対向するように開口してブロアに接続されるブロア吸気口を有することを特徴とする車両前部構造。
  2. 前記ダンパハウジングの上面は、前記外気が流れる整流面を構成しており、
    前記外気吸気口の下端は、前記整流面よりも上方に位置することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の車両前部構造。
  3. 前記ブロア吸気口は、一方の前記外気吸気口よりも下方に位置することを特徴とする請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の車両前部構造。
  4. 前記ダンパハウジングサポートは、
    前記ダンパハウジングの上面に固定されるダンパハウジング固定部の後端部から下方かつ後方へ延出され、前記ダンパハウジングの後端部に沿って延在し、前記クロスメンバに固定される横壁部と、
    前記ダンパハウジング固定部の車幅方向内側から後方へ延出され、前記クロスメンバに固定される縦壁部と、
    を有することを特徴とする請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の車両前部構造。
  5. 前記横壁部は、車幅方向外方へ向かうにつれて下方に位置するように下り傾斜していることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の車両前部構造。
  6. 前記ウインドシールドロアとエンジンフードとの間に形成された開口部を覆うカウルトップを更に備え、
    前記カウルトップは、前記エンジンフードの下方に所定間隔離間して配置され、外気を導入する左右一対の外気導入口を有し、
    前記ダンパハウジングサポートは、前記ダンパハウジングの上面よりも前方かつ車幅方向内側へ延設され、
    前記カウルトップと前記ダンパハウジングサポートとによって、前後方向に延びる第1吸気通路が形成されていることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の車両前部構造。
  7. 前記ダンパハウジングサポートは、前記クロスメンバと前記ダンパハウジングとを連結し、平面視にて略矩形状又は略台形状に形成され、
    前記ダンパハウジングサポートの前端は、前記ダンパハウジングの上面よりも幅広に形成され、
    前記ダンパハウジングサポートの略外周縁には、フランジ部が形成され、
    前記フランジ部と前記カウルトップとの間には、第1シール材が設けられていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の車両前部構造。
  8. 前記ウインドシールドロアの車幅方向両端には、車幅方向中央よりも上方へ隆起する隆起部が形成され、
    前記第1吸気通路は、前記カウルトップと前記ダンパハウジングサポートと前記隆起部とによって形成されていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の車両前部構造。
  9. 前記ダンパハウジングサポート及び前記カウルトップのうち少なくとも一方は、他方へ向かって延出して、前記第1吸気通路の側壁を形成する壁部を有することを特徴とする請求の範囲第6項に記載の車両前部構造。
  10. 前記外気導入口は、前記エンジンフードの後端下方に配置されていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の車両前部構造。
  11. 前記外気導入口は、金網状部品で構成されていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の車両前部構造。
  12. 前記クロスメンバは、左右一対のフロントピラー間に配置されるクロスメンバ本体部材と、前記クロスメンバ本体部材の車幅方向両端に設けられ、前記ウインドシールドロアと前記クロスメンバ本体部材との間に配置された左右一対の補強部材とを備え、
    前記補強部材は、前方から後方へ向かうにつれて上方に位置するように傾斜すると共に、前記外気吸気口を有することを特徴とする請求の範囲第8項に記載の車両前部構造。
  13. 前記ダンパハウジングサポートは、車幅方向両端から中央に向かって下方に位置するように傾斜する左右一対の第1傾斜面により形成された凹み部を有し、
    前記凹み部は、前方から後方へ向かうにつれて下方に位置するように傾斜していることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の車両前部構造。
  14. 前記クロスメンバは、前記閉断面の底面を形成する下壁部を有し、
    前記下壁部の車幅方向両端側は、車幅方向外方へ向かうにつれて下方に位置するように下り傾斜していることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の車両前部構造。
  15. 前記カウルトップと前記エンジンフードとの間には、第2シール材が設けられていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の車両前部構造。
  16. 前記エンジンフードは、エンジンルームに面する下面と、前記下面の後端部に連続して、前方から後方へ向かうにつれて上方へ位置するように傾斜する第2傾斜面と、を有し、
    前記第2シール材は、前記下面に圧接する下面用シール材と、前記下面用シール材と別体で形成され、前記第2傾斜面に圧接する傾斜面用シール材と、を有することを特徴とする請求の範囲第15項に記載の車両前部構造。
  17. 前記一対の外気導入口のいずれか一方は、前記ブロア吸気口に対向するように配置され、他方よりも幅広に形成されていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の車両前部構造。
  18. 前記カウルトップは、後端の車幅方向両側が前記ウインドシールドロアの車幅方向両端側に配置されると共に、後端の車幅方向中央側が前記ウインドシールドロアの車幅方向中央側に配置され、
    前記カウルトップの車幅方向中央側は、前記閉断面よりも前方に配置されていることを特徴とする請求の範囲第8項に記載の車両前部構造。
  19. 前記ウインドシールドロアは、前記フロントガラスよりも前方へ延出する溝状の延出部を有し、
    前記カウルトップは、前記延出部の上方に配置され、前記フロントガラスに固定される後壁部と、前記後壁部の前方かつ前記延出部の前端に配置され、上下方向に延びるリブと、を有することを特徴とする請求の範囲第6項に記載の車両前部構造。
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