JP6792817B2 - ルーフライニング排水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用のルーフライニングの排水構造に関する。
車両上部のルーフパネルの車両下方には、ルーフライニングが配置されている。該ルーフライニングは、車両室の天井を構成する内装部材である。ルーフパネルとルーフライニングとの間の空間に、外気温と車両室内の気温との温度差によって、結露(水滴)が生じることがある。
結露による水滴は、車両室外側に排水する必要がある。このような水滴を排水する構造は、例えば、特許文献1に開示されているように、ルーフライニングの上面に水路用凹溝を形成し、当該溝内を水滴が流れるように構成されているものが知られている。
上記例では、当該水路用凹溝を流れる水滴は、フロントピラーまたはセンターピラーの内側を流れて排水される。ルーフライニングの車幅方向端部は、車両室の壁部を構成する内装トリムと隙間がない状態で配置されている。上記例においても、フロントピラーやセンターピラーの車両室内側には、ピラートリムが取り付けられており、水滴は、フロントピラーやセンターピラーと各ピラートリムとの間を流れて、車両室外側に排水されている。
特開2013−226937号公報
ところが、車種によっては、例えばピラートリム等の内装トリムを配置せず、車両室の壁部をサイドボディインナパネルで構成しているものがある。このような構造の場合には、ルーフライニングの上面の水滴は、内装トリムの外側を通さずに、排水する必要がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ルーフライニングの上面に付着した水滴を内装トリムと車体パネルとの間を通さずに、車両室外側に排水できるルーフライニングの排水構造を提供することである。
上記目的を達成するため本発明に係るルーフライニング排水構造は、車両上部に配置されているルーフライニングの上面に付着する水を、車両室外側に排水するための構造である。当該ルーフライニング排水構造において、ルーフライニングの車両下方には、ドア開口部が設けられ、該ドア開口部の周縁には、該周縁を挟持するようにオープニングトリムが取り付けられており、前記ルーフライニングの外周縁部には、車両室内側から車両室外側に向かうに従い車両下方に傾斜している傾斜部と、該傾斜部の下部から車両上方に折り返されている折返し部とが、前記外周縁部の長手方向に沿って設けられ、前記傾斜部及び折返し部によって、前記ルーフライニングの上面に付着する水が流通可能な導水部が構成され、該導水部は、前記ドア開口部の前記周縁部における上側の角部に向かって車両下方に傾斜しており、前記折返し部には、前記導水部を流通する前記水が流入可能で、前記傾斜部の下部から車両室外側に向かって延びている排水溝が形成されており、前記排水溝は、前記角部に対応する位置に配置され、前記角部の前記オープニングトリムの内側に連通しており、車幅方向外側部及び車両後部を構成するインナパネルの上部における少なくとも一部には、車両室内側に膨らんでいる膨出部が、前記ルーフライニングの前記外周縁部の長手方向に沿って設けられ、前記折返し部は、前記膨出部の上部に設置され、前記導水部に対応している前記膨出部は、前記ドア開口部の前記上側の角部に向かって車両下方に傾斜している。
本発明によれば、ルーフライニングの上面に付着した水滴を、内装トリムと車体パネルとの間を通さずに、車両室外側に排水することが可能となる。
本発明に係るルーフライニング排水構造の一実施形態を示す上面図である。 図1のルーフライニングの一方の車幅方向端部が、サイドボディインナパネルに取り付けられている状態を示している側面図である。 図1のA部の拡大図である。 図1の部分断面図で、(a)はB−B矢視の概略断面図で、(b)はC−C矢視の概略断面図である。 図1の側部ドア開口部にオープニングトリムが取り付けられている状態で、後側角部の周辺を示す斜視図で、後側角部におけるオープニントリウムと外側排水溝の位置関係を概略的に示している。 図1の窓開口部の上側周辺におけるサイドボディインナパネルを示す概略斜視図である。 図6のサイドボディインナパネルに、サイドカーテンエアバッグ装置が取り付けられている状態を示し概略斜視図である。 図2のD―D矢視断面図である。 図3の外側排水溝に、リブが立設されている状態を示す概略斜視図である。 図1の実施形態の変形例を示す概略側面図であり、サイドボディインナパネルに衝撃緩衝部材が取り付けられている状態を示している。
本発明に係るルーフライニング排水構造は、車両上部に配置されているルーフライニングの上面に付着する水を、車両室外側に排水するための構造である。当該ルーフライニング排水構造において、ルーフライニングの車両下方には、ドア開口部が設けられ、ドア開口部の周縁には、周縁を挟持するようにオープニングトリムが取り付けられており、ルーフライニングの外周縁部には、車両室内側から車両室外側に向かうに従い車両下方に傾斜している傾斜部と、傾斜部の下部から車両上方に折り返されている折返し部とが、外周縁部の長手方向に沿って設けられ、傾斜部及び折返し部によって、ルーフライニングの上面に付着する水が流通可能な導水部が構成され、該導水部は、ドア開口部の周縁部における上側の角部に向かって車両下方に傾斜しており、折返し部には、導水部を流通する水が流入可能で、傾斜部の下部から車両室外側に向かって延びている排水溝が形成されており、排水溝は、角部に対応する位置に配置され、角部のオープニングトリムの内側に連通している。このように構成することにより、ルーフライニングの上面に付着した水滴を、内装トリムと車体パネルとの間を通さずに、車両室外側に排水することが可能となる。
また、車幅方向外側部及び車両後部を構成するインナパネルの上部には、車両室内側に膨らんでいる膨出部が、ルーフライニングの外周縁部の長手方向に沿って設けられ、折返し部は、膨出部の上部に設置され、導水部に対応している膨出部は、ドア開口部の上側の角部に向かって車両下方に傾斜していてもよい。また、膨出部の車両上方には、膨出部の長手方向に沿って延びている衝撃吸収部材が配置されており、折返し部は、衝撃吸収部材と、膨出部との上下方向間に挟み込まれた状態で取り付けられてもよい。さらに、排水溝には、車両室内側から外側に向かってリブが立設され、該リブを、オープニングトリムの内側に当接させてもよい。
以下、本発明に係るルーフライニング排水構造の一実施形態について、図面(図1〜図10)を参照して説明する。本実施形態のルーフライニング排水構造は、車両上部に配置されているルーフライニング1の上面部に付着する水滴を、ルーフライニング1の車両下方に配置されているドア開口部31,35を介して、車両室外側に排水するための構造である。
本実施形態の車両の側部を構成する車体パネルは、図2及び図8に示すように、車体の外装を構成するサイドボディアウタパネル22と、当該サイドボディアウタパネル22の車幅方向内側に配置されているサイドボディインナパネル25を有している。
サイドボディインナパネル25は、図2に示すように、車体側部を構成する金属製のパネルで、高剛性の部材である。なお、図2では、ルーフライニング1が取り付けられる車体側部のうち、一方(紙面奥側)のみの車体側部を示している。したがって、図2では、サイドボディインナパネル25の車両室内側(車幅方向内側)が示されている。
サイドボディアウタパネル22は、図8に示すように、リンフォースメント21を介して、サイドボディインナパネル25に接合されている。サイドボディインナパネル25とリンフォースメント21のそれぞれの上部には、フランジ部(図示せず)が設けられており、サイドボディインナパネル25とリンフォースメント21は、それぞれのフランジ部で接合されている。
本実施形態の車体側部には、図2に示すように、側部ドア開口部31と、窓開口部32が設けられている。側部ドア開口部31の車両前方には、フロントピラーが配置されている。窓開口部32は、側部ドア開口部31の車両後方に配置されている。また、車体後部には、図7に示すように、後部ドア開口部35が設けられている。窓開口部32の後部と、後部ドア開口部35の車幅方向外側部は、隣接している。
側部ドア開口部31は、サイドボディインナパネル25のフランジ部25aやサイドボディアウタパネル22のフランジ部22aによって構成されている。詳細な図示は省略しているが、フランジ部25a,22aは、開口縁から側部ドア開口部31の中央に向かって張り出しており、開口縁の全周に亘って延びている。当該フランジ部25a,22aには、当該フランジ部25a,22aを挟持するように、オープニングトリム38が全周に亘って取り付けられている。なお、図2、図6及び図7では、オープニングトリムの図示は省略している。
オープニングトリム38は、詳細な図示は省略しているが、U字形状の横断面形状を有し、U字形状の内側にフランジ部25a,22aが挟持されている。当該オープニングトリム38は、側部ドア開口部31の上側における前側角部31aと、後側角部31bの形状に対応するように湾曲している。図5の斜視図では、後側角部31bに対応して湾曲している部分のオープニングトリム38が示されている。
オープニングトリム38の内側には、詳細な図示は省略しているが、レインガータ(図示せず)が設けられている。当該レインガータによって、ドアを開けたときに車両室内に流れ込もうとする雨水等を受けることができ、当該雨水等を車両室内への流入を防止している。
後部ドア開口部35は、詳細な図示は省略しているが、車体後部を構成するアウタパネルとインナパネルのフランジ部により構成されている。当該フランジ部には、側部ドア開口部31と同様に、オープニングトリム(図示せず)が取り付けられている。
窓開口部32は、図2、図6及び図7に示すように、サイドボディインナパネル25のフランジ部25cやサイドボディアウタパネル22のフランジ部22c等によって構成されている。詳細には、当該窓開口部32は、図6に示すように、サイドボディインナパネル25のフランジ部25c、サイドボディアウタパネル22のフランジ部22c、及びそれらの間に配置されているリンフォースメント21のフランジ部21cによって構成され、これらのフランジ部25c,22c,21cが3枚重ねの状態で接合されている。この例の窓開口部32は、車両前後方向に延びている略長方形である。
本実施形態の車両は、側部ドア開口部31と窓開口部32との間のサイドボディインナパネル25の車幅方向内側に内装トリムが取り付けられていない車種である。同様に、窓開口部32と後部ドア開口部35との間にも、内装トリムが取り付けられていない。
そのため、窓開口部32の周辺の車両室内側の壁面は、サイドボディインナパネル25の車幅方向内側の金属表面によって構成されている。
ルーフライニング1は、車両室の天井を構成する板状の内装部材であり、樹脂材料により形成されている部材である。ルーフライニング1は、車両上部に配置されている金属製のルーフパネル(図示せず)の車両下方に間隔を空けて配置され、ルーフパネルの下面の金属面を覆っている。
図5に示すように、ルーフライニング1の車幅方向側部は、側部ドア開口部31に取り付けられているオープニングトリム38に当接している。また、図示は省略しているが、ルーフライニング1の後部は、後部ドア開口部35に取り付けられている図示しないオープニングトリムに当接している。窓開口部32の車両上方おけるルーフライニング1の取付けについては、後で説明する。
ルーフライニング1の上面部には、排水構造部10a,10bが設けられている。図1に示すように、当該排水構造部10a,10bは、当該上面における車幅方向外側と、後側に設けられている。車幅方向外側に設けられている外側排水構造部10aは、側部ドア開口部31のオープンニングトリム38を介して、車両室外側に排水し、ルーフライニング1の後側の後側排水構造部10bは、後部ドア開口部35のオープンニングトリムを介して、車両室外側に排水するように構成されている。
以下、外側排水構造部10aについて説明する。外側排水構造部10aは、ルーフライニング1の上面部における車幅方向外側の外縁部に設けられており、外側傾斜部11と、外側水平部12と、外側折返し部13を備えている。
外側傾斜部11は、図1及び図4(a)に示すように、車両前後方向視で、ルーフライニング1の中央部1aの後端が車両下方に湾曲し、車幅方向外側に向かうに従い車両下方に傾斜している部分である。外側水平部12は、外側傾斜部11の下端から車幅方向外側に向かって略水平に延びている部分である。
外側折返し部13は、外側水平部12の外側端から車両上方に折り返されて、車幅方向外側に向かうに従い車両上方に傾斜している部分である。側部ドア開口部31の上部に位置する外側折返し部13は、オープニングトリム38に当接している。
外側傾斜部11、外側水平部12及び外側折返し部13は、一体的に車両前後方向に沿って延びており、車両前後方向視で、車両上方に開いている凹形状となっている。当該凹形状の底は、ルーフライニング1の上面部に付着した水が、流入可能な水路となっている。この例では、外側水平部12の上面12a(図4(a))に水滴が流れている。
当該水路には、外側導水部19a,19bが設けられている。外側導水部19a,19bは、水路を構成している外側傾斜部11、外側水平部12及び外側折返し部13のうち、側部ドア開口部31の上側の前側角部31a及び後側角部31bに近い部分であり、当該角部31a,31bに向かうに従い、車両下方に傾斜している部分である。
図1では、車両前方及び後方から、側部ドア開口部31の後側角部31bに向かって延びている外側導水部19a,19bを示している。図1及び図2における左側の第1外側導水部19aは、側部ドア開口部31のオープニングトリム38に当接している部分である。図1及び図2における右側の第2外側導水部19bは、後述する膨出部28の導水傾斜部28bに設置されている部分である。
第1外側導水部19aは、後側角部31bに(車両後方に)向かうに従い、車両下方に傾斜している。また、第2外側導水部19bは、後側角部31bに(車両前方に)向かうに従い。車両下方に傾斜している。第1外側導水部19aの最下部と、第2外側導水部19bの最下部は、後側角部31bの車両上方に配置されている。
図3及び図4(b)に示すように、第1外側導水部19a及び第2外側導水部19bの最下部における外側折返し部13には、外側傾斜部11の下部から車幅方向外側(車両室外側)に向かって延びている外側排水溝14が設けられている。図5に示すように、外側排水溝14は、側部ドア開口部31の後側角部31bのオープニングトリム38の内側に連通している。
このように外側排水構造部10aを設けることで、ルーフライニング1の上面部に付着している結露水(水滴)は、外側傾斜部11を介して、第1外側導水部19aや第2外側導水部19bに流入する。第1外側導水部19aや第2外側導水部19bの傾斜に沿って車両下方に、すなわち図1における矢印X1,の方向に流れる水滴は、外側排水溝14を通ってオープニングトリム38の内側に流れ込み、車両室外側に排水される。
また、外側排水構造部10aは、図1に示すように、ルーフライニング1の前側の部分にも設けられている。詳細な図示は省略しているが、前側の外側排水構造部10aは、前側角部31aに(車両前方に)向かうに従い車両下方に傾斜している前側導水部19cが設けられており、前側導水部19cの最下部には、排水溝(図示せず)が形成されている。
該排水溝は、前側角部31aのオープニングトリム38の内側に連通している。前側導水部19cに流入する水滴は、図1における矢印Xの方向に流れ、排水溝を通り、前側角部31aのオープニングトリム38の内側に流れ込み、車両室外側に排水される。なお、フロントピラートリムが取り付けられている場合には、当該トリムと、ピラーを構成する車体パネルとの間に水滴を流すように構成してもよい。
また、後側排水構造部10bは、後部ドア開口部35の左右の角部に配置されているオープンニングトリムを介して、車両室外側に排水するように構成されている。後側排水構造部10bは、図1に示すように、ルーフライニング1の上面部における車両後方の外縁部に設けられており、後側傾斜部15と、後側水平部16と、後側折返し部17を備えている。これらは、外側傾斜部11と、外側水平部12と、外側折返し部13と同様の機能を有している。
後側傾斜部15、後側水平部16及び後側折返し部17は、一体的に車幅方向に沿って延びており、車幅方向視で、車両上方に開いている凹形状の断面形状を有している。当該凹形状の底は、ルーフライニング1の上面部に付着した水が、流入可能な水路となっている。この例では、水滴は、後側水平部16の上面を流れている。
当該水路には、後側導水部19dが設けられている。後側導水部19dは、水路を構成している後側傾斜部15、後側水平部16及び後側折返し部17のうち、後部ドア開口部35の上側の左側角部及び右側角部35aに対応している部分であり、当該角部に向かうに従い、車両下方に傾斜している。左右の後側導水部19dの最下部には、それぞれ後側排水溝(図示せず)が設けられ、後側排水溝は、後部ドア開口部35の左右の角部のオープニングトリムに連通している。
後側排水構造部10bを設けることで、ルーフライニング1の上面部に付着している結露水(水滴)は、後側傾斜部15を介して後側導水部19dに流入する。後側導水部19dの傾斜に沿って車両下方に、すなわち図1の矢印Y,Yの方向に流れる水滴は、後側排水溝を通ってオープニングトリムの内側に流れ込み、車両室外側に排水される。
以上の説明から分かるように、ルーフライニング1の上面部に排水構造部10a,10bを設けることによって、ルーフライニング1の上面部に付着した水滴を、内装トリムと車体パネル22,25との間を通さずに、オープニングトリム38を介して、車両室外側に排水することが可能となる。
図5〜図7に示すように、窓開口部32の車両上方の壁面を構成するサイドボディインナパネル25には、膨出部28が設けられている。当該膨出部28は、車幅方向内側(車両室内側)に向かって膨らんでおり、車両前後方向に延びている。この例の膨出部28は、窓開口部32の上辺32aに平行に延びている。窓開口部32より車両前方の膨出部28は、導水傾斜部28bが形成され、該導水傾斜部28bは、側部ドア開口部31の後側角部31bに(車両前方に)向かうに従い、車両下方に傾斜している。この導水傾斜部28bの傾斜形状は、上述の第2外側導水部19bの傾斜形状に対応している。
図8に示すように、外側折返し部13は、膨出部28の上面28aに設置されている。外側導水部19a,19bを、剛性の高い膨出部28で支持することができるので、ルーフライニング1の車幅方向端部のべかつきや変形を抑制できる。その結果、水滴が車両室内に流入の防止効果が高まる。
膨出部28の車両上方におけるサイドボディインナパネル25には、図7及び図8に示すように、車両前後方向に延びているサイドカーテンエアバッグ装置(衝撃吸収部材)40が取り付けられている。当該サイドカーテンエアバッグ装置40は、図8に示すように、エアバッグ41と、該エアバッグ41が畳まれた状態で収容されているケース42を備えている。さらに、サイドカーテンエアバッグ装置40は、詳細な説明や図示は省略するが、エアバッグ41を膨らませるためのガスを発生させるためのインフレータ(図示せず)を備えている。
ケース42は、樹脂材料により形成され、車両前後方向に延びており、膨出部28の車両上方のエアバッグ取付部29(図6)に取り付けられている。図8に示すように、ルーフライニング1の外側折返し部13は、ケース42の下部42aと、サイドボディインナパネル25の膨出部28の上面28aとの間に、挟み込まれている。これにより、ルーフライニング1の車幅方向端部のべかつきや変形を抑制できる。その結果、水滴が車両室内に流入の防止効果が高まる。
また、図8に示すように、外側傾斜部11の車幅方向外側面には、ファスナー取付部11aが設けられている。一方、サイドボディインナパネル25の膨出部28の車両上方で、且つサイドカーテンエアバッグ装置40の車両上方には、ブラケット48が取り付けられている。ブラケット48の車幅方向内側と、ファスナー取付部11aとは、詳細な説明は省略しているが、ファスナー49を介して接続されている。これにより、サイドカーテンエアバッグ装置40の作動を妨げない状態で、外側折返し部13の取付けを補強し、さらに、第2外側導水部19bの周辺の剛性も高めることができる。
外側排水溝14には、図9に示すように、車両室内側から外側に向かってリブ18が立設されてもよい。該リブ18は、オープニングトリム38の内側に当接している。これにより、外側排水溝14を流れる水滴を、オープニングトリム38の内側に確実に流し込むことができる。なお、図示されている外側排水溝14以外の排水溝に、リブ18を設けてもよい。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
上記実施形態では、衝撃緩衝部材を、サイドカーテンエアバッグ装置40としているが、これに限らない。例えば、図10に示すように、膨出部28の車両上方に、車両前後方向に延びている格子状のリブ45を設けてもよい。この格子状のリブ45は、樹脂材料により形成され、当該リブ45に衝撃力が作用したときに、変形することで、当該衝撃力の一部を吸収することができる部材である。
このような格子状のリブ45の下部と、膨出部28の上部との間に、ルーフライニング1の外側折返し部13を挟み込んでいる状態で固定してもよい。また、このような格子状のリブ45やエアバッグ装置等の衝撃緩衝部材40を、後部ドア開口部35の車両上方のインナパネルに取り付けてもよい。この場合、インナパネルに膨出部を設け、該膨出部と格子状のリブによって、ルーフライニング1の後端の後側折返し部17を挟み込むように構成するとよい。
また、上記実施形態では、外側水平部12や後側水平部15を設けているが、これに限らない。外側折返し部13を、外側傾斜部11の下部から車両上方に折り返し、水路の断面形状をV字形としてもよい。また、外側水平部12の代替えとして、凹形状となる湾曲部を設けてもよい。後側傾斜部15、後側水平部16及び後側折返し部17についても同様である。
また、上記実施形態では、オープニングトリム38は、フランジ部25a,22a等の全周に亘って取り付けられているが、これに限らない。オープニングトリムは、フランジ部25a,22aの上辺と、その前後の角部31a,31bと、当該角部31a,31bから所定位置までの部分に取り付けられていればよい。後部ドア開口部35に取り付けられているオープニングトリムも同様である。
1 ルーフライニング
1a 中央部
10a 外側排水構造部
10b 後側排水構造部
11 外側傾斜部
11a ファスナー取付部
12 外側水平部
12a 上面
13 外側折返し部
14 外側排水溝
15 後側傾斜部
16 後側水平部
17 後側折返し部
18 リブ
19a 第1外側導水部
19b 第2外側導水部
19c 前側導水部
19d 後側導水部
21 リンフォースメント
22 サイドボディアウタパネル
25 サイドボディインナパネル
28 膨出部
28a 上面
28b 導水傾斜部
31 側部ドア開口部
31a 前側角部
31b 後側角部
32 窓開口部
32a 上辺
35 後部ドア開口部
38 オープニングトリム
40 サイドカーテンエアバッグ装置(衝撃緩衝部材)
41 エアバッグ
42 ケース
45 格子状のリブ(衝撃緩衝部材)
48 ブラケット
49 ファスナー

Claims (3)

  1. 車両上部に配置されているルーフライニングの上面に付着する水を、車両室外側に排水するためのルーフライニング排水構造において、
    前記ルーフライニングの車両下方には、ドア開口部が設けられ、該ドア開口部の周縁には、該周縁を挟持するようにオープニングトリムが取り付けられており、
    前記ルーフライニングの外周縁部には、車両室内側から車両室外側に向かうに従い車両下方に傾斜している傾斜部と、該傾斜部の下部から車両上方に折り返されている折返し部とが、前記外周縁部の長手方向に沿って設けられ、
    前記傾斜部及び前記折返し部によって、前記ルーフライニングの上面に付着する水が流通可能な導水部が構成され、該導水部は、前記ドア開口部の前記周縁部における上側の角部に向かって車両下方に傾斜しており、
    前記折返し部には、前記導水部を流通するが流入可能で、前記傾斜部の下部から車両室外側に向かって延びている排水溝が形成されており、
    前記排水溝は、前記角部に対応する位置に配置され、前記角部の前記オープニングトリムの内側に連通しており、
    車幅方向外側部及び車両後部を構成するインナパネルの上部における少なくとも一部には、車両室内側に膨らんでいる膨出部が、前記ルーフライニングの前記外周縁部の長手方向に沿って設けられ、
    前記折返し部は、前記膨出部の上部に設置され、
    前記導水部に対応している前記膨出部は、前記ドア開口部の前記上側の角部に向かって車両下方に傾斜していることを特徴とするルーフライニング排水構造。
  2. 前記膨出部の車両上方には、前記膨出部の長手方向に沿って延びている衝撃吸収部材が配置されており、
    前記折返し部は、前記衝撃吸収部材と、前記膨出部との上下方向間に挟み込まれた状態で取り付けられていることを特徴とする請求項に記載のルーフライニング排水構造。
  3. 車両上部に配置されているルーフライニングの上面に付着する水を、車両室外側に排水するためのルーフライニング排水構造において、
    前記ルーフライニングの車両下方には、ドア開口部が設けられ、該ドア開口部の周縁には、該周縁を挟持するようにオープニングトリムが取り付けられており、
    前記ルーフライニングの外周縁部には、車両室内側から車両室外側に向かうに従い車両下方に傾斜している傾斜部と、該傾斜部の下部から車両上方に折り返されている折返し部とが、前記外周縁部の長手方向に沿って設けられ、
    前記傾斜部及び前記折返し部によって、前記ルーフライニングの上面に付着する水が流通可能な導水部が構成され、該導水部は、前記ドア開口部の前記周縁部における上側の角部に向かって車両下方に傾斜しており、
    前記折返し部には、前記導水部を流通する水が流入可能で、前記傾斜部の下部から車両室外側に向かって延びている排水溝が形成されており、
    前記排水溝は、前記角部に対応する位置に配置され、前記角部の前記オープニングトリムの内側に連通しており、
    前記排水溝には、車両室内側から車両室外側に向かってリブが立設され、該リブは、前記オープニングトリムの内側に当接していることを特徴とするルーフライニング排水構造。
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