JP4077782B2 - 乗員の頭部保護装置 - Google Patents
乗員の頭部保護装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4077782B2 JP4077782B2 JP2003388796A JP2003388796A JP4077782B2 JP 4077782 B2 JP4077782 B2 JP 4077782B2 JP 2003388796 A JP2003388796 A JP 2003388796A JP 2003388796 A JP2003388796 A JP 2003388796A JP 4077782 B2 JP4077782 B2 JP 4077782B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airbag
- occupant
- vehicle
- module case
- end portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Air Bags (AREA)
Description
この乗員の頭部保護装置は、所謂カーテンエアバッグ装置といわれる装置であって、車両のフロントピラーからルーフサイドレールを経て、リアピラーに至る部分に連設されている。
従来の乗員の頭部保護装置130において、非展開時のエアバッグ131は、例えば 、図7(a)に示すように、車室C側の最内層であるルーフライニング120と、車体100を構成するインナ部材110との間の空間Aにカバー部材132に包まれて折り畳まれた状態で収納されている。
エアバッグ131は、このエアバッグ131を覆うカバー部材132と共にインナ部材110にボルト・ナット140で締結されている。エアバッグ131の背面(車外側)にはインナ部材110が配置され、エアバッグ131の前面(車室C側)にはルーフライニング120が配置されている。また、エアバッグ131の下側には、このエアバッグ131を支持すると共に、このエアバッグ131の展開方向を案内するためのガイド部材160が、ルーフライニング120とセンタピラーガーニッシュ150の境界Bに一致するようにして設けられている。
つまり、インフレータ(図示せず)からのガスの供給により膨張を開始したエアバッグ131は、カバー部材132を破り、ガイド部材160の形状に倣って展開してルーフライニング120の下端部120aに当接し、そのルーフライニング120を車室C側に押し開く。これによりセンタピラーガーニッシュ150とルーフライニング120との間に開口が形成され、この開口からエアバッグ131が車室Cに展開する。
ルーフライニング220は、空間Dに設けられたエアバッグ231を覆うようにして設けられていると共に、その下端部220aがセンタピラーガーニッシュ250の上端部250aに係止するように取り付けられている。
このため、エアバッグ131,231は、展開するときに、カバー部材132,232の周囲に配置されているルーフライニング120,220などの内装品の影響を受けることがある。
また、衝突時に展開するエアバッグは、モジュールケース内から直接室内に展開するように配設できることにより、エアバッグの展開実験を行う場合、モジュールケースを実際に車両に装着せずに行うことができるため、開発工数を削減することができる。
蓋部の車室内側には、蓋部材の開放を遮る位置にルーフライニングが配設されていないため、エアバッグを所望方向にスムーズに展開させることができる。
また、モジュールケースは、前記モジュール設置部に嵌め込むことにより車体に組み付けられるためエアバッグが展開するとモジュールケースの開口部から直接車室内に展開させることができ、エアバッグの展開をスムーズにさせることができる。
このようにモジュールケースは、モジュール設置部に組み込まれることにより、エアバッグが展開したときに、ルーフライニングなどの内装品の影響を受けないため、内装品の開発が不要となり、開発コストを大幅に低減させることができる。
なお、本発明の実施の形態では、「前」は車両のフロント側、「後」は車両のリア側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る乗員の頭部保護装置を示す説明図である。図2は、本発明の実施の形態に係る乗員の頭部保護装置を示す図で、エアバッグが展開したときの状態を示す説明図である。図3は、本発明の実施の形態に係る乗員の頭部保護装置を示す図で、モジュールケースの一部断面を有する拡大部分斜視図である。図4は、図1の矢視X−X線拡大断面図で、(a)はエアバッグの非展開時の状態を示す図、(b)はエアバッグの展開時の状態を示す図である。
車両1のフロントピラー13とセンタピラー14の間には、ドア開口部1aがあり、そのドア開口部1aに前列席側の側部ドア3が配設されている。車両1のセンタピラー14とリアピラー15との間には、ドア開口部1bがあり、後列席21の側部ドア4が配設されている。
なお、この乗員の頭部保護装置5は、車両1の右側サイドボディにも同じ構成・作用のものが配設されているが、同様に作動するため、その説明を省略する。
また、乗員の頭部保護装置5は、例えば、前列席のみの1列の座席を備えた車両、または前列席と中列席と後列席とからなる3列の座席を備えた車両にも同じように利用することができるが、以下、前列席(図示せず)と後列席21の2列の座席2を備えた車両1を例にして本発明の実施の形態を説明する。
この乗員の頭部保護装置5は、エアバッグ51と、インフレータ52と、パイプ53と、モジュールケース54と、衝突検知センサ55と、電子制御ユニット56とから構成されている。
なお、膨張部51bは、ガスが供給されることにより膨らんで前列席(図示せず)に座った乗員の頭部を保護するために展開する部分である。その膨張部51bは、エアバッグ51が展開した後、ガスが抜けて萎むように形成されている。
膨張部51cは、ガスが供給されることにより膨らんで後列席21に座った乗員の頭部を保護するために展開する部分である。
なお、インフレータ52は、フロントピラー13またはセンタピラー14に配設する構成にしてもよいし、複数個のインフレータ52からなる構成にしてもよい。
衝突検知センサ55は、車両1の側面衝突及び横転などを検出する検出器であり、例えば、加速度センサからなる。衝突検知センサ55は、車両1の複数箇所に配設されている。
なお、衝突検知センサ55は、特許請求の範囲に記載の「センサ」に相当する。
モジュールケース54は、図1に示すように、フロントピラー13からリアピラー15にわたるドア開口部1a,1bの上部1cに設けた長尺のモジュール設置部1dに、蓋部54aを車室R内に面した状態で装着される。
なお、フロントピラー13及びリアピラー15(図1参照)において、モジュール設置部1dは、直接フロントピラー13及びリアピラー15に溝状に形成されてなる。
蓋部54aは、エアバッグ収納部54gを開閉する部材であり、車室Rの内面を構成するルーフライニング6(図4(a)参照)及びセンタピラーガーニッシュ14a(図4(a)参照)に面一に配置されている。
ヒンジ部54bは、エアバッグ収納部54g側に蓋部54aを開口し易くするための溝54hを形成している。
係止部54dは、開口端部54fに形成した係止溝54kに係合する係止凸部54iから形成されている。
ルーフ17の端部とルーフサイドレール16の上端部は、溶接などによって接合されている。
まず、図1に示すエアバッグ51を長尺に折り畳んで、パイプ53を介してインフレータ52に連結した状態で、モジュールケース54に収納する。
図4(a)に示すように、車両1に左側の側面部方向の衝撃が負荷されないとき、エアバッグ51は、モジュールケース54内に折り畳まれて収納されている状態が維持されている。
前記モジュール設置部1d,1eの形状は、ルーフライニング6やセンタピラーガーニッシュ14aによって形成される凹陥状の溝に限定されるものでない。
例えば、図6に示すように、モジュールケース57を取り付けるためのモジュール設置部1fは、ルーフライニング6の車室R側の外表面の下端部6aに窪んだ段差部6bを形成して、この段差部6bにモジュールケース57を取り付けてもよい。この場合、モジュールケース57の車室側下端部6cは、表面を曲面状に形成することが好ましい。ルーフライニング6の下端部6aの下側には、センタピラー14のセンタピラーガーニッシュ14aなどが設置され、ルーフライニング6の車室R外側には、車体を構成するルーフ17やルーフサイドレール16が設置される。
1a,1b ドア開口部
1c 上部
1d,1e,1f モジュール設置部
5 乗員の頭部保護装置
6 ルーフライニング
6b 段差部
14 センタピラー
51 エアバッグ
52 インフレータ
54,57 モジュールケース
54a 蓋部
54b ヒンジ部
54c 上端部
54d 係止部
54e 下端部
54f 開口端部
54h 溝
54i 係止凸部
54k 係止溝
55 衝突検知センサ(センサ)
R 車室
Claims (2)
- 車両の衝突時に、センサからの信号に応じてインフレータが点火して、このインフレータからのガスがドア開口部の上部に配置されたエアバッグに流入して当該エアバッグが展開することにより乗員を保護する乗員の頭部保護装置であって、
前記エアバッグは、長尺の筒体からなるモジュールケースに収納され、
このモジュールケースは、フロントピラーからリアピラーにわたって前記ドア開口部の上部の車室内側の外表面に窪んで形成された凹陥状の溝からなる長尺のモジュール設置部内に嵌め込んで取り付けられると共に、前記エアバッグが収納されたエアバッグ収納部を開閉する蓋部を有し、
前記モジュール設置部は、センタピラーガーニッシュが設置された部位において、前記ルーフライニングの下端部を折曲して前記凹陥状の溝の上側内壁を形成すると共に、前記センタピラーガーニッシュの上端部を折曲して前記凹陥状の溝の下側内壁を形成し、
前記蓋部は、車室に面して配置されて車室の内壁の一部を構成することを特徴とする乗員の頭部保護装置。 - 前記蓋部は、上端部にヒンジ部を有すると共に、下端部に前記モジュールケースの開口端部に係止する係止部を有することを特徴とする請求項1に記載の乗員の頭部保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003388796A JP4077782B2 (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | 乗員の頭部保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003388796A JP4077782B2 (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | 乗員の頭部保護装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005145361A JP2005145361A (ja) | 2005-06-09 |
JP4077782B2 true JP4077782B2 (ja) | 2008-04-23 |
Family
ID=34695730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003388796A Expired - Fee Related JP4077782B2 (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | 乗員の頭部保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4077782B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007048951A1 (de) * | 2007-10-12 | 2009-04-16 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Fahrzeuginsassen-Schutzeinrichtung |
JP6792817B2 (ja) * | 2016-08-31 | 2020-12-02 | スズキ株式会社 | ルーフライニング排水構造 |
JP6792816B2 (ja) * | 2016-08-31 | 2020-12-02 | スズキ株式会社 | ルーフライニング取付構造 |
-
2003
- 2003-11-19 JP JP2003388796A patent/JP4077782B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005145361A (ja) | 2005-06-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5163975B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP5230514B2 (ja) | 車両用サイドエアーバックガイドプレート | |
JP4932843B2 (ja) | 自動車用エアバッグ装置 | |
JP5639263B2 (ja) | 車両用カーテンエアバッグ装置 | |
JP2008290529A (ja) | 車両用エアバッグ装置 | |
JP2007261475A (ja) | カーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造 | |
JP5180554B2 (ja) | 車両用エアバッグ装置 | |
JP4376596B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP2012106551A (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP3013530B2 (ja) | サイドエアバッグの取付構造 | |
JP3893887B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JPH07215159A (ja) | 車両のエアバッグ装置 | |
JP4077782B2 (ja) | 乗員の頭部保護装置 | |
JP6185653B2 (ja) | カーテンエアバッグ装置 | |
JP4873023B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP4419970B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
KR20130083264A (ko) | 조수석 에어백 모듈 | |
JPH1148901A (ja) | 自動車用乗員保護装置 | |
JP2008195190A (ja) | 車両用エアバッグ装置 | |
JP2006151139A (ja) | 乗員保護装置 | |
JP3685455B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP2002362287A (ja) | 乗員拘束装置 | |
JP5151867B2 (ja) | カーテンエアバッグを備えた車両の内装構造 | |
JP3928951B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP2008018837A (ja) | カーテンエアバッグ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051028 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070815 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071031 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071220 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080201 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |