JP2008018837A - カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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JP2008018837A JP2006192079A JP2006192079A JP2008018837A JP 2008018837 A JP2008018837 A JP 2008018837A JP 2006192079 A JP2006192079 A JP 2006192079A JP 2006192079 A JP2006192079 A JP 2006192079A JP 2008018837 A JP2008018837 A JP 2008018837A
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Abstract

【課題】車室内の天井壁面を形成するとともに、車両外側端部が前部センターピラートリム15の上端部に設けられた凹部18に挿入支持されるルーフトリム13と該ルーフトリム13よりも車両外側のルーフインナーパネル12との間に収容されたカーテン部材2を、車両の横転時や側突時に、車室内に膨張展開させて該車室内の乗員を保護するカーテンエアバッグ装置1において、上記カーテン部材2の膨張展開時に、ルーフトリム13の車両外側端部13bが上記挿入凹部18の車室側側面18aを構成する前部センターピラートリム15を乗り越えて車室側に変位する際に、該前部センターピラートリム15が破損して車室内に飛散するの防止して該車室内の乗員を保護する。
【解決手段】挿入凹部18内に、挿入凹部18の車室側側面18aと車両外側側面18bとを接続するリブ19を設けるようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のウィンドを覆うようにカーテン部材を展開させるカーテンエアバッグ装置に関する技術分野に属する。
従来より、車両の側突時や横転時に、該車両のウィンドを覆うようにエアバッグ袋体(カーテン部材)を膨張展開させるカーテンエアバッグ装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなカーテンエアバッグ装置では、エアバッグ袋体は、車両のレールインナパネル(ルーフインナパネル)及びルーフヘッドライニング(ルーフトリム)間に収容されている。また、エアバッグ袋体の下方には、膨張展開時に、該エアバッグ袋体を車室内に案内するためのジャンプ台(ガイド部材)が設けられている。
ジャンプ台は、車両外側から車室側に向かって下側に傾斜する傾斜面を有していて、センターピラーガーニッシュ(ピラートリム)の上端部近傍に、該センターピラーガーニッシュと一体で配設されている。ジャンプ台及びセンターピラーガーニッシュ間には、ルーフヘッドライニングの車両外側端部を挿入して保持しておくための挿入凹部が形成されている。ここで、センターピラーガーニッシュ及びルーフヘッドラインイングは共に、可撓性を有する樹脂材からなる。
そして、上記エアバッグ袋体は、膨張展開時には、上記ジャンプ台に沿って膨張しながらルーフヘッドライニングの車両外側の面を車室側に向かって押圧することにより、ルーフヘッドライニングの車両外側端部が、上記挿入凹部の車室側の側面を構成するセンターピラーガーニッシュ(車室側側壁部)を乗り越えて車室側に変位するように該ルーフヘッドライニングを変形させる。そして、上記ルーフヘッドライニングの車両外側端部と上記センターピラーガーニッシュとの間に形成された隙間から車室内に向かって膨張展開する。
特開平11−091490号公報
しかしながら、上述の特許文献1に示すようなカーテンエアバッグ装置では、カーテン部材の膨張展開時(以下、カーテン膨張展開時と呼ぶ)に、ルーフトリムの車両外側端部が上記車室側側壁部を乗り越える際に、該車室側側壁部が車室側に向かって押圧されることにより破損して車両室内に飛散する可能性がある。
また、カーテン膨張展開時にカーテン部材が上記挿入凹部に引っ掛かる等して、該カーテン部材の車室内への膨張展開が妨げられる場合がある。従って車室内の乗員を確実に保護するためにも改良の余地がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カーテン膨張展開時に、カーテン部材を車室内に確実にガイドするとともに、カーテン部材の車両外側端部が上記挿入凹部の車室側側面を構成する車室側側壁部を乗り越える際に、該車室側側壁部が破損して車室内に飛散するのを防止することで、車室内の乗員をより一層確実に保護しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、カーテン膨張展開時に、カーテン部材が車室内に展開するようにガイドするガイド部材と、車両のピラートリムの上端部に上側が開放するように形成され、上記カーテン部材の展開前にはルーフトリムの車両外側端部が挿入される挿入凹部とを備え、該挿入凹部内に、挿入凹部の車室側の側面を構成する車室側側壁部と該挿入凹部の車両外側の側面を構成する車両外側側壁部とを接続する接続部を設けるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、車両のウィンドを覆うようにカーテン部材を展開させるカーテンエアバッグ装置を対象とする。
そして、上記車両のピラートリムの上端部近傍において該ピラートリムよりも車両外側に設けられ、上記カーテン部材の展開時に、該カーテン部材が車室内に展開するようにガイドするガイド部材と、上記ピラートリムの上端部に上側が開放するように形成され、上記カーテン部材の展開前にはルーフトリムの車両外側端部が挿入される挿入凹部とを備え、上記ルーフトリムは、上記ピラートリムよりも軟質の部材からなっていて、車室内の天井壁面を形成するとともに車両外側端部において該天井壁面から下側に向かって延びて、上記ピラートリムと共に上記展開前のカーテン部材の車室側を覆うように構成され、上記カーテン部材は、上記展開時には、上記ガイド部材に沿って膨張しながら上記ルーフトリムの車両外側の面を車室側に向かって押圧することにより、上記ルーフトリムの車両外側端部が、上記ピラートリムの挿入凹部における車室側の側面を構成する車室側側壁部を乗り越えて車室側に変位するように車室内に向かって膨張展開するように構成されており、上記ピラートリムの挿入凹部には、上記車室側側壁部と該挿入凹部の車両外側の側面を構成する車両外側側壁部とを互いに接続する接続部が設けられているものとする。
この構成により、カーテン膨張展開時に、ルーフトリムの車両外側端部が上記車室側側壁部を乗り越える際、該車室側側壁部が、車室側に押圧されることにより破損して車室内に飛散するのを防止することができる。すなわち、上記車室側側壁部及び車両外側側壁部間に設けられた接続部が補強材としての役割を果たす結果、該車室側側壁部の破損を防止することができる。具体的には、上記接続部を設けない場合、車室側側壁部に対して作用する押圧力を該車室側側壁部のみで受け止めることとなるが、上記接続部を設けることにより車室側側壁部及び接続部の両方で該押圧力を受け止めることができる。このため、カーテン膨張展開時に車室側側壁部に生じる内部応力を上記接続部が無い場合に比べて低下させるがことでき、従って車室側側壁部の破損を確実に防止することが可能となる。
また、挿入凹部内に接続部を設けたことにより、カーテン膨張展開時に、カーテン部材が挿入凹部内に侵入しにくくなる結果、カーテン部材が挿入凹部に引っ掛かるのを防止することができる。従って、カーテン部材を車室内に確実に膨張展開させて、車室内の乗員を確実に保護することが可能となる。
請求項2の発明では、請求項1記載のカーテンエアバッグ装置において、上記接続部の車室側端は、上記車室側側壁部の少なくとも上端部に接続されているものとする。
これにより、カーテン膨張展開時における上記車室側側壁部の破損をより一層確実に防止することができる。すなわち、カーテン膨張展開時には、ルーフトリムの車両外側端部は、車室側側壁部の上端部を押圧しながら車室側へと変位しようとする。従って、該車室側側壁部の少なくとも上端部に接続部を設けることで、車室側側壁部に作用する押圧力を該接続部によって効率良く確実に受け止めることができる。その結果、カーテン膨張展開時に車室側側壁部に生じる内部応力をより一層確実に低下させて、該車室側側壁部の破損をより一層効果的に防止することが可能となる。
また、車室側側壁部及び接続部間の段差を、上記接続部の車室側端が車室側側壁部の下端部に接続されれいる場合に比べて小さくすることができ、従ってカーテン膨張展開時に、カーテン部材が該段差に引っ掛かるのを防止して、カーテン部材を車室内に確実に膨張展開させることが可能となる。
請求項3の発明では、請求項1又は2記載のカーテンエアバッグ装置において、上記ガイド部材の上端面及び上記接続部の上端面は共に、車両外側から車室側に向かって下側に傾斜しているものとする。
これにより、カーテン膨張展開時にカーテン部材をガイド部材の上端面に沿って膨張させた後、更に上記接続部の上端面に沿って膨張させて車室内に確実にガイドすることができる。
請求項4の発明では、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のカーテンエアバッグ装置において、上記接続部は、上記挿入凹部における車両前後方向の一部に設けられ、上記ルーフトリムの車両外側端部の下端縁は、上記接続部の上端面よりも下側に位置しており、上記ルーフトリムの車両外側端部における上記接続部に対応する部分には、該車両外側端部及び接続部が互いに干渉しないように上側に切欠かれた切欠部が設けられているものとする。
これにより、カーテン膨張展開時にルーフトリムの車両外側端部を、切欠部が無い場合に比べて容易に車室側へと変位させることができる。すなわち、ルーフトリムの車両外側端部を、上側に切欠くことで分割して互いに独立に変位可能な複数の分割部によって構成することができ、従ってカーテン膨張展開時には、各分割部それぞれが車室側側壁部を乗り越えて車室側に変位する結果、ルーフトリムの車両外側端部を、一枚物で構成し且つ挿入凹部の深部まで挿入した場合(切欠部が無い場合)に比べて容易に車室側に変位させることができる。この結果、ルーフトリムの車両外側端部が車室側側壁部を乗り越える際に、該車室側側壁部に作用する押圧力を、上記切欠部が無い場合に比べて低下させることができる。よって、カーテン膨張展開時における車室側側壁部の破損をより一層確実に防止することが可能となる。
また、ルーフトリム及び接続部同士の干渉を防止して、該ルーフトリムを挿入凹部に確実に挿入することができる。従って、ルーフトリムを車室内から見たときにその見栄えを損ねることもない。
以上説明したように、本発明のカーテンエアバッグ装置によると、カーテン膨張展開時に、該カーテン部材が車室内に展開するようにガイドするガイド部材と、車両のピラートリムの上端部に上側が開放するように形成され、カーテン部材の展開前にはルーフトリムの車両外側端部が挿入される挿入凹部とを備え、該挿入凹部内に、挿入凹部の車室側の側面を構成する車室側側壁部と該挿入凹部の車両外側の側面を構成する車両外側側壁部とを接続する接続部を設けるようにしたことにより、カーテン膨張展開時に、カーテン部材の車両外側端部が上記車室側側壁部を乗り越える際に、該車室側側壁部が破損して車室内に飛散するのを防止することができる。従って、飛散した車室側壁により車室内の乗員が傷付くこともない。また、上記凹部内に接続部を設けたことにより、カーテン膨張展開時に、カーテン部材が挿入凹部内に侵入しにくくなる結果、カーテン部材が挿入凹部に引っ掛かるのを防止することができる。従って、カーテン部材を車室内に確実に膨張展開させて、車室内の乗員を保護することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るカーテンエアバッグ装置1を車室側から見た図である。このカーテンエアバッグ装置1は、ワゴン型車両100の右側サイドボディに配設されていて、車両100の側突時や横転時等に図示の如くカーテン部材2を車両100のウィンド8〜10を覆うように膨張展開させて乗員M1〜M3を保護するものである。尚、図示しないが、このカーテンエアバッグ装置1は車両100の左側サイドボディにも同様に配設されている。
車両100の右サイドボディには、車両前側(図の左側)から順に、図外のボンネットに連なるフロントピラー3(Aピラー)と、前部センターピラー4(Bピラー)と、後部センターピラー5(Cピラー)と、クォータピラー6(Dピラー)とが配設され、該フロントピラー3、前部センターピラー4、後部センターピラー5、及びクォータピラー6の各上端部を繋ぐように、車両前後方向に延びるルーフサイドレール7が架設されている。上記フロントピラー3及び前部センターピラー4間(運転席29の横)にはフロントウィンド8が設けられており、同様に、前部センターピラー4及び後部センターピラー5間(後部の前列席30の横)にはリヤウィンド9が、また、後部センターピラー5及びクォータピラー6間(後部の後列席31の横)にはクォータウィンド10がそれぞれ配置されている。また、クォータピラー6の上部にはインフレータ21が設けられている。
そして、上記カーテン部材2は、膨張展開前においてはフロントピラー3からルーフサイドレール7を経てクォータピラー6に至る範囲に設けられたカーテンケース11に折り畳んで収容されている。該カーテン部材2は、フロントウィンド8の前端部において上下に延びる膨張部24と、リヤーウィンド9の後端部において上下に延びて後列席の乗員M3の頭部を保護するようにそのシートバックの横に配置された膨張部25、並びに運転席29及び後部の前列席30の乗員M1,M2の頭部を保護するようにこの両席それぞれのシートバックの横に設けられた上下に延びる2つの中央膨張部26,26とを備えている。これらの膨張部24〜26は、カーテン部材上部を車両前後方向に延びる上部膨張部27に連通していて、換言すれば、該上部膨張部27より分岐してそれぞれ下方に延びている。そして、カーテン部材2は上記各ウィンド8〜10の全体を覆うように膨張展開する。
上記インフレータ21は、車両100が所定の状態になったときに作動してガスを発生させるとともに、カーテン部材2にガスを供給するものであって、カーテン部材2の上部膨張部27に樹脂製のホース28を介して繋がっている。ここで、所定の状態とは、例えば車両100の衝突が予知されたとき、該車両100の衝突が検出されたとき、又は該車両100の横転が判定されたときであり、当該車両100には、それらの状態を検知するための衝突検知センサ(図示略)と、該衝突検知センサの出力を受けてそれら状態の発生を判定し、インフレータ21を作動させるコントローラ(図示略)が設けられている。具体的には、コントローラは衝突検知センサからの情報を基に、例えば車速、ロール角、ロール角速度、横G等を算出して車両100の状態を判定している。尚、以下の説明において、インフレータ21が作動してカーテン部材2が膨張展開するときをカーテン膨張展開時と呼び、カーテン部材2が膨張展開する前の状態をカーテン膨張展開前と呼ぶ。
図2に示すように、上記ルーフサイドレール7は、図示しないルーフアウタパネルと、ルーフアウタパネルよりも車室側のルーフインナパネル12とを備えている。そして、カーテン膨張展開前のカーテン部材2は、蛇腹状に折り畳まれてカーテンケース11によりラッピングされた状態で、ルーフインナパネル12とルーフトリム13との間に収容されている。また、上記各ピラー3〜6(図1参照)の車室側には、ポリプロピレンからなるピラートリム(図2には、前部センターピラー4の車室側を覆う前部センターピラートリム15のみを示す)がそれぞれ配設されいる。
上記ルーフトリム13は、車室内の天井壁面を形成するとともに車両外側端部において該天井壁面から下側に向かって延びて、前部センターピラートリム15と共に、上記カーテン膨張展開前の折り畳まれたカーテン部材2の車室側を覆うように配設されている。ここで、ルーフトリム13は発泡性ウレタンにより構成されている。尚、各ピラー3〜6は全て同様の構成とされており、以下の説明においては前部センターピラー4の構成について説明する。
前部センターピラートリム15の上端部近傍には、カーテン膨張展開時に、カーテン部材2が車室内に展開するようにガイドするジャンプ台14(ガイド部材に相当)が設けられている。ジャンプ台14は、前部センターピラートリム15に対して車両外側に配設されていて、断面略L字状のジャンプ台連結部16を介して、該前部センターピラートリム15と一体形成されている。ジャンプ台14の上端面14a(以下、ジャンプ台上端面14aと呼ぶ)は、前部センターピラートリム15の上端縁よりも上側にあって、車両外側から車室側に向かって下側に傾斜するように形成されている。また、ジャンプ台上端面14aを延長した部分に前部センターピラートリム15の上端縁が位置している。
上記ジャンプ台連結部16は、ジャンプ台14の車室側端部から下側に向かって延びる垂直部16bと、該垂直部16bの下端部から車室側に向かって略水平に延びて前部センターピラートリム15に連設される水平部16aとからなる。垂直部16bとジャンプ台14との間には、ジャンプ台14の上下方向の剛性を高めるためのジャンプ台補強用リブ17が設けられている。これにより、カーテン部材2がジャンプ台上端面14aに沿って膨張する際に、該ジャンプ台14が下側に折れ曲がったり破断したりするのを防止することができる。従って、カーテン部材2を車室内に確実にガイドして膨張展開させることができる。
前部センターピラートリム15の上端部には、上側に開放してカーテン膨張展開前はルーフトリム13の車両外側端部13bが挿入される挿入凹部18が設けられている。具体的には、挿入凹部18は断面略台形状で車両前後方向に延びる有底の凹部とされている。そして、前部センターピラートリム15の上端部が挿入凹部18の車室側の側面18a(以下、車室側側面18aと呼ぶ)を構成し、ジャンプ台連結部16の垂直部16bが挿入凹部18の車両外側の側面18b(以下、車両外側側面18bと呼ぶ)を構成し、またジャンプ台連結部16の水平部16aは挿入凹部18の底面を構成している。ここで、前部センターピラートリム15が車室側側壁部に相当し、ジャンプ台連結部16の垂直部16bが車両外側側壁部に相当する。
挿入凹部18内には、前部センターピラートリム15と上記ジャンプ台連結部16の垂直部16bとを互いに接続する接続部としての三つのリブ19が設けられている(図3参照)。言い換えると、挿入凹部18の車室側側面18aと車両外側側面18bとは三つのリブ19により互いに連結されている。各リブ19は、所定の厚みを有する板状部材からなっていて、車両前後方向に互いに所定の間隔を空けて配設されている。
各リブ19の車室側端面19aは、挿入凹部18の車室側側面18aの上端部を含む部分に接続されている。具体的には、各リブ19の車室側端面19aは、上記挿入凹部18の車室側側面18aにおける上端縁18dよりも若干下側から下端縁に亘る範囲に接続されている。
また、各リブ19の車両外側端面19bは、挿入凹部18の車両外側側面18bの上端縁18c(図3参照)から下端縁に亘る範囲に接続されている。すなわち、各リブ19の上端面19c(以下、リブ上端面19cと呼ぶ)における車両外側端縁はジャンプ台上端面14aの車室側端縁に一致している。言い換えると、ジャンプ台上端面14aとリブ上端面19cとの間には段差が形成されておらず、ジャンプ台上端面14a及びリブ上端面19c同士は連続的に繋がっている。そして、リブ上端面19cは車両外側から車室側に向かって下側に傾斜するように形成されている。ここで、リブ上端面19cは、ジャンプ台上端面14aよりも大きい角度で傾斜している。
一方、上記ルーフトリム13の車両外側端部13bの下端縁13dは、図3に示すように、リブ上端面19cよりも下側に位置しており、ルーフトリム13の車両外側端部13bにおける各リブ19に対応する部分には、該車両外側端部13bと各リブ19とが互いに干渉しないように上側に切欠かれた切欠部13cがそれぞれ設けられている。ここで、切欠部13cの上端縁は、前部センターピラートリム15の上端縁よりも下側に位置している。尚、ルーフトリム13の車両外側端部13bのうち、前部センターピラートリム15の上端部に設けられた挿入凹部18に挿入された部分以外の部分は、ルーフサイドレール7の下端部に嵌着されたウェザーストリップ20により支持されている。
一方、カーテン部材2は、ジャンプ台上端面14aに対して直交する方向に折り畳まれて、カーテンケース11によりラッピングされた状態でルーフインナパネル12に取付固定されている。
具体的には、ルーフサイドレール7のルーフインナパネル12には、複数の取付孔12fが、前端部から後端部に亘って略一定の間隔を空けて形成されており、上記カーテン部材2は、該取付孔12fを利用してボルト22及びナット23により該ルーフインナパネル12に取付固定されている。尚、カーテン部材2のルーフインナパネル12への取付固定については、ボルト22に限らずクリップを使用する等してもよい。
そして、上述のように、車両100の側突や横転によりインフレータ21が作動してカーテン部材2にガスが供給されると、その膨張展開力によりカーテンケース11が破れて、カーテン部材2がジャンプ台上端面14aに沿って車室側に向かって膨張し始める。
更にカーテン部材2は、リブ上端面19cに沿って膨張しながらルーフトリム13の車両外側面13aをその膨張展開力により車室側に向かって押圧することにより、ルーフトリム13の車両外側端部13bが、上記挿入凹部18の車室側側面18aを構成する前部センターピラートリム15を乗り越えて車室側に変位するようにルーフトリム13を変形させる。
そして、カーテン部材2は、ルーフトリム13の車両外側端部13bと前部センターピラートリム15との間に形成された隙間から車室内に向かって膨張展開する。車室内に膨張展開したカーテン部材2は、上述のように、各ウィンド8〜10(図1参照)の全体を覆って乗員M1〜M3が該各ウィンド8〜10から車両外へと投げ出されるのを防止するとともに、衝撃吸収材の役割を果たして乗員M1〜M3を保護する。
以上の如く上記実施形態では、前部センターピラートリム15の上端部には、上側に開放してカーテン膨張展開前はルーフトリム13の車両外側端部13bが挿入される挿入凹部18が設けられており、挿入凹部18内には、前部センターピラートリム15と上記ジャンプ台連結部16の垂直部16bとを接続する三つのリブ19が設けられている。
これにより、カーテン膨張展開時に、ルーフトリム13の車両外側端部13bが、挿入凹部18の車室側側面18aを構成する前部センターピラートリム15cを乗り越える際に、該前部センターピラートリム15が、車室側に押圧されることにより破損して車室内に飛散するのを防止することができる。すなわち、挿入凹部18内に設けられた三つのリブ19が補強材としての役割を果たす結果、前部センターピラートリム15の破損を防止することができる。具体的には、リブ19を設けない場合、前部センターピラートリム15に対して作用する押圧力を該前部センターピラートリム15のみで受け止めることとなるが、リブ19を設けることにより前部センターピラートリム15及びリブ19の両方で該押圧力を受け止めることができる。このため、カーテン膨張展開時に前部センターピラートリム15に生じる内部応力をリブ19が無い場合に比べて低下させることができ、従って前部センターピラートリム15の破損を確実に防止することが可能となる。
また、挿入凹部18内にリブ19を設けたことにより、カーテン膨張展開時に、カーテン部材2が挿入凹部18内に侵入しにくくなる結果、カーテン部材2が挿入凹部に引っ掛かるのを防止することができる。従って、カーテン部材2を車室内に確実に膨張展開させて、該車室内の乗員M1〜M3を保護することが可能となる。
また、上記実施形態では、各リブ19の車室側端面19aは、挿入凹部18の車室側側面18aの上端部を含む部分に接続されている。これにより、カーテン膨張展開時における、前部センターピラートリム15の破損をより一層確実に防止することができる。すなわち、カーテン膨張展開時には、ルーフトリム13の車両外側端部13bは、上記車室側側面18aの上端部(前部センターピラートリム15の上端部)を押圧しながら車室側へと変位しようとする。従って、該車室側側面18aの少なくとも上端部に、各リブ19の車室側端面19aを接続することで、前部センターピラートリム15に作用する押圧力を該各リブ19によって効率良く確実に受け止めることができる。これにより、カーテン膨張展開時に、前部センターピラートリム15に生じる内部応力をより一層確実に低下させて該前部センターピラートリム15の破損を防止することが可能となる。また更に、前部センターピラートリム15とリブ上端面19cとの間の段差を小さくすることができ、従ってカーテン膨張展開時に、カーテン部材2が該段差に引っ掛かるのを防止して、カーテン部材2を車室内に確実にガイドして膨張展開させることが可能となる。
更に上記実施形態では、各リブ19の車室側端面19aは、挿入凹部18の車室側側面18aの上端縁18dよりも若干下側から下端縁に亘る範囲に接続されている。これにより、上述のように、ルーフトリム13に各リブ19に対応する切欠部13cを設けた場合に、該切欠部13cの上端部が車室側から見えるのを防止して美観を保つことができる。
また、上記実施形態では、リブ上端面19cは車両外側から車室側に向かって下側に傾斜するように形成されている。これにより、カーテン膨張展開時に、カーテン部材2をジャンプ台上端面14aに沿って膨張させた後、更にリブ上端面19cに沿って膨張させて車室内に確実に膨張展開させることができる。
また、上記実施形態では、ジャンプ台上端面14aとリブ上端面19cとの間には段差が形成されておらず、ジャンプ台上端面14a及びリブ上端面19c同士は連続的に繋がっている。このため、カーテン膨張展開時に、カーテン部材2が段差でバウンドしたりすることもない。従って、カーテン部材2を円滑に安定して車室内に膨張展開させることができる。
また、上記実施形態では、上記ルーフトリム13の車両外側端部13bの下端縁13dは、図3に示すように、各リブ19の上端面よりも下側に位置しており、ルーフトリム13の車両外側端部13bにおける各リブ19に対応する部分には、該車両外側端部13bと各リブ19とが互いに干渉しないように上側に切欠かれた切欠部13cがそれぞれ設けられている。このため、ルーフトリム13の車両外側端部13bを、切欠部13cが無い場合に比べて車室側に容易に変位させることができる。すなわち、ルーフトリム13の車両外側端部13bを、上側に切欠くことで分割して互いに独立に変位可能な複数の分割部13e,13fにより構成することができ、従って、カーテン膨張展開時には、各分割部13e,13fそれぞれが前部センターピラートリム15を乗り越えて車室側に変位する結果、ルーフトリム13の車両外側端部13bを、一枚物で構成した場合(切欠部13cが無い場合)に比べて容易に車室側に変位させることができる。よって、ルーフトリム13の車両外側端部13bが前部センターピラートリム15を乗り越える際に、該前部センターピラートリム15に作用する押圧力を、上記切欠部13cが無い場合に比べて低下させることができる。よって、カーテン膨張展開時における前部センターピラートリム15の破損をより一層確実に防止することが可能となる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、各リブ19の車室側端面19aは、挿入凹部18の車室側側面18aにおける上端縁18dよりも若干下側から下端縁に亘る範囲に接続されているが、例えば車室側側面18aの上端縁18dから下端縁に亘る範囲に接続するようにしてもよい。これにより、前部センターピラートリム15とリブ上端面19cとの間の段差を無くすことができ、従ってカーテン膨張展開時に、カーテン部材2が該段差に引っ掛かるのを防止して、該カーテン部材2を車室内に確実に膨張展開させることが可能となる。
また、上記実施形態では、リブ上端面19cはジャンプ台上端面14aよりも大きい角度で傾斜しているが、これに限ったものではなく、例えばリブ上端面19cを、ジャンプ台14aと同じ角度で傾斜させてもよい。そうすることによって、リブ上端面19c及びジャンプ台14aは互いに連続的に繋がって面一になり、その結果、カーテン膨張展開時に、カーテン部材2を、ジャンプ台上端面14a及びリブ上端面19cに沿って常に一定の方向に膨張展開させることができる。従って、カーテン部材2を円滑に安定して車室内に膨張展開させることができる。
また、上記実施形態では、挿入凹部18は断面略台形状とされているが、これに限ったものではない。
本発明は、車両のウィンドを覆うようにカーテン部材を展開させるカーテンエアバッグ装置に有用であり、特に、ピラートリムと一体に形成され、展開時にカーテン部材を車室内へとガイドするジャンプ台と、ジャンプ台及びピラートリム間に設けられ、カーテン膨張展開前にルーフトリムの車両外側端部を挿入して保持しておくための挿入凹部とを備えたカーテンエアバッグ装置に有用である。
本発明の実施形態に係るカーテンエアバッグ装置をカーテン膨張展開前の状態において車室側から見た概略正面図である。 図1におけるII−II線での概略断面図である。 前部センターピラートリムを車室側の斜め上方から見た概略斜視図である。
符号の説明
1 カーテンエアバッグ装置
2 カーテン部材
8 フロントウィンド(ウィンド)
9 リヤウィンド(ウィンド)
10 クォータウィンド(ウィンド)
13 ルーフトリム
13a 車両外側面(車両外側の面)
13c 切欠部
13d 下端縁
14 ジャンプ台(ガイド部材)
14a ジャンプ台上端面(ガイド部材の上端面)
15 前部センターピラートリム(ピラートリム,車室側側壁部)
18 挿入凹部
18a 車室側側面(挿入凹部における車室側の側面)
18b 車両外側側面(挿入凹部における車両外側の側面)
19 リブ(接続部)
19a リブの車室側端面(接続部の車室側端)
19c リブ上端面(接続部の上端面)
100 車両

Claims (4)

  1. 車両のウィンドを覆うようにカーテン部材を展開させるカーテンエアバッグ装置であって、
    上記車両のピラートリムの上端部近傍において該ピラートリムよりも車両外側に設けられ、上記カーテン部材の展開時に、該カーテン部材が車室内に展開するようにガイドするガイド部材と、
    上記ピラートリムの上端部に上側が開放するように形成され、上記カーテン部材の展開前にはルーフトリムの車両外側端部が挿入される挿入凹部とを備え、
    上記ルーフトリムは、上記ピラートリムよりも軟質の部材からなっていて、車室内の天井壁面を形成するとともに車両外側端部において該天井壁面から下側に向かって延びて、上記ピラートリムと共に上記展開前のカーテン部材の車室側を覆うように構成され、
    上記カーテン部材は、上記展開時には、上記ガイド部材に沿って膨張しながら上記ルーフトリムの車両外側の面を車室側に向かって押圧することにより、上記ルーフトリムの車両外側端部が、上記ピラートリムの挿入凹部における車室側の側面を構成する車室側側壁部を乗り越えて車室側に変位するように車室内に向かって膨張展開するように構成されており、
    上記ピラートリムの挿入凹部には、上記車室側側壁部と該挿入凹部の車両外側の側面を構成する車両外側側壁部とを互いに接続する接続部が設けられていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  2. 請求項1記載のカーテンエアバッグ装置において、
    上記接続部の車室側端は、上記車室側側壁部の少なくとも上端部に接続されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  3. 請求項1又は2記載のカーテンエアバッグ装置において、
    上記ガイド部材の上端面及び上記接続部の上端面は共に、車両外側から車室側に向かって下側に傾斜していることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のカーテンエアバッグ装置において、
    上記接続部は、上記挿入凹部における車両前後方向の一部に設けられ、
    上記ルーフトリムの車両外側端部の下端縁は、上記接続部の上端面よりも下側に位置しており、
    上記ルーフトリムの車両外側端部における上記接続部に対応する部分には、該車両外側端部及び接続部が互いに干渉しないように上側に切欠かれた切欠部が設けられていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
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