JP2011131717A - ルーフサイドトリム部材の嵌合構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車室の車幅方向の天井側隅角部に配置されるルーフサイドトリム部材1、該ルーフサイドトリム部材1の一端に取り付けられるピラートリム部材2との嵌合構造であって、ルーフサイドトリム部材1はルーフサイドトリム本体と、ルーフサイドトリム本体の一端に断面コ字状の係止部3を延設し、ピラートリム部材2は、ピラートリム本体と、ルーフサイドトリム部材の係止部3を係止する一対の係止片5を設け、一方の係止片5aを回転中心として回転させて他方の係止片5bをルーフサイドトリム部材1の係止部3に係止することを特徴とするルーフサイドトリム部材の嵌合構造。
【選択図】図4
Description
従来技術としては、所定幅を有する端部が車体側への取付部の位置よりも突出し、当該端部が相手側の端部に重ね合わせて結合されるパネル状の部品からなり、前記所定幅を有する端部に、前記取付部を通り前記端部の突出方向へ延びる直線に対し端部の幅方向へずれた位置で、回転規制用ピンとこれに嵌入係合する回転規制用穴との一方を設け、且つ相手側の端部に他方を設け、前記直線を中心とした前記回転規制用ピン先端の回転軌跡を、前記回転規制用穴の回転軌跡範囲外に設定したことを特徴とするトリムの結合構造(例えば、特許文献1参照)が存在している。
しかしながら、嵌合部の幅が狭い(断面が浅い)形状では確実に固定できるが、幅が広く(断面が深く)なると、広くなる側の端末が固定できない。そのため、合わせ部の嵌合力にバラツキが生じ、部材間に隙間が発生してしまうことがあり、見栄えが悪くなる。
また、差込みによる嵌合のため、浮き上がり方向の規制ができず、面差方向の隙間が発生してしまう。さらに、車両の長期間の使用により、2部材の熱収縮によって取付端末部が浮き上がってしまうとの懸念がある。
また、従来からのルーフサイドトリム部材の取付方法では、組立作業中に上部、下部ともに作業空間制約があり、下から上へピラーを嵌め込むというような作業は不可能であった。
車室の車幅方向の天井側隅角部に配置されるルーフサイドトリム部材と、該ルーフサイドトリム部材の一端に取り付けられるピラートリム部材との嵌合構造であって、前記ルーフサイドトリム部材はルーフサイドトリム本体と、該ルーフサイドトリム本体の一端に断面コ字状の係止部を延設し、前記ピラートリム部材は、ピラートリム本体と、前記ルーフサイドトリム部材の係止部を係止する一対の係止片を設け、該一方の係止片を回転中心として回転させて該他方の係止片を前記ルーフサイドトリム部材の係止部に係止する構成である。
請求項1に記載の発明に加えて、前記ピラートリム部材は、車室の天井を覆うヘッドライニングの端末を係止するヘッドライニング係止片を前記一方の係止片側に設ける構成である。
(1)ピラートリム部材の一方の係止片を回転中心として回転させることで、ピラートリム部材とルーフサイドトリム部材を隙間無く、確実に固定することができる。
(2)請求項2に記載の発明においては、ルーフサイドトリム部材とピラートリム部材との取り付け作業と同時に、ヘッドライニングの取り付けもできる。
(3)ルーフサイドトリムの断面の幅(狭くても、広くても)に関係なく、ピラートリムの垂れ下がりを確実に防止することができる。
(4)組み付け方向が異なる各部材を、上手く組み付けることができる。
(5)嵌合部が一体構造にできるため、取り付け時に別部品のクリップ等の必要がなく、コストが低減される。
(6)ルーフサイドトリムとピラートリムを別体に成形できるため、造形を細かくすることができ、車両内装のデザイン性が向上するとともに、完成時の仕上がりが綺麗になる。
本発明のルーフサイドトリム部材の嵌合構造では、従来からの嵌合構造であるルーフサイドトリム1にピラートリム2を横方向から差し込むのではなく、ピラートリム2を回転させて嵌合させる構造を採用したものである。
図2〜図4からも理解できるように、本発明のルーフサイドトリム部材の嵌合構造は、ルーフサイドトリム1のルーフサイドトリム本体1aの一端の裏面側に設けた嵌合形状3は、ピラートリム2の車両取付軌跡と、熱収縮に対応したコの字形状の断面、かつ長手方向が一定の断面を持つ形状である。嵌合形状3のZ軸方向にパネルへの当てボス4が設定され、ピラートリム2のピラートリム本体2aの裏面側に設けた一対の係止片としての係止爪5によって嵌合時の逃げやズレを防止するものである。
さらに、ピラートリム2には、2ヶ所の係止爪5a、5bの間にロケート形状6が設定されている。このことによって、2ヶ所の係止爪5a、5bは向かい合わせに同一直線上に設定され(図5、図6)、かつZ軸方向も合わせ部端末から平行な位置に設定されているものである。そのため、2ヶ所の係止爪5a、5bはともに同じ嵌合力が得られ、安定した嵌合部を形成することができる。
また、裏面のリブ7は、ルーフサイドトリム1とピラートリム2の係止爪5のガタ防止の機能を持っているものである(図7)。
以上の構造により、安定したルーフサイドトリム部材の嵌合構造を得られるものである。
つまり、金型構造上、2ヶ所の係止爪5の掛かり点の位置がズレてしまい、それに伴い、嵌合部の安定した嵌合力を得られないものである。
本発明では以上のことを解決し、さらに組み付け作業上の上下空間の制約の中で、ルーフサイドトリム部材とピラートリム部材組み付け後の隙間をなくし、内装を綺麗に仕上げることができるものである。
図10、図11からも理解できるように、上記実施例のルーフサイドトリムとピラートリムの嵌合方法に加えて、ピラートリム部材2の一方の係止片5a側、すなわち一方の係止片5aの端末側(図11を参照)にL字フック8を追加したものであって、ピラートリム部材2の一対の係止片5としての係止片5(5a、5b)と、ルーフサイドトリム部材1の一端の裏面側に設けた断面コ字状の係止部としての嵌合形状3とを、嵌め込む作業と同時にヘッドライニング9の端末をL字フック8に収納することができるので、取付作業性が向上すると共に、ヘッドライニングの合わせを向上させ、仕上げ時の見栄えの向上を図ることができる。
1a・・・・ルーフサイドトリム本体
2・・・・ピラートリム
2a・・・・ピラートリム本体
3・・・・嵌合形状
4・・・・当てボス
5・・・・係止片
5a・・・・係止爪
5b・・・・係止爪
6・・・・ロケート
7・・・・リブ
8・・・・フック
9・・・・ヘッドライニング
Claims (2)
- 車室の車幅方向の天井側隅角部に配置されるルーフサイドトリム部材と、該ルーフサイドトリム部材の一端に取り付けられるピラートリム部材との嵌合構造であって、前記ルーフサイドトリム部材はルーフサイドトリム本体と、該ルーフサイドトリム本体の一端に断面コ字状の係止部を延設し、前記ピラートリム部材は、ピラートリム本体と、前記ルーフサイドトリム部材の係止部を係止する一対の係止片を設け、該一方の係止片を回転中心として回転させて該他方の係止片を前記ルーフサイドトリム部材の係止部に係止することを特徴とするルーフサイドトリム部材の嵌合構造。
- 前記ピラートリム部材は、車室の天井を覆うヘッドライニングの端末を係止するヘッドライニング係止片を前記一方の係止片側に設けたことを特徴とする請求項1記載のルーフサイドトリム部材の嵌合構造。
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