JP2013116683A - カバー部材の固定構造 - Google Patents

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Tadashi Sugimoto
正 杉本
Takesuke Ishigaki
雄亮 石垣
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Abstract

【課題】組み付け作業が容易であるとともにコスト低減を図ることができ、かつ固定強度を高めることができる。
【解決手段】係止部30は、ベース部11とカバー部材20とを組み付ける方向に沿って延設された弾性支持部31と、弾性支持部31の延設端から折り返され、組み付ける方向と反対となる方向に沿って延設された弾性係止片33と、弾性係止片33の自由端に設けられ、係止受部12に係止される爪部34と、を備え、爪部34は、組み付ける際に、係止受部12に当接し、弾性係止片33の弾性により係止受部12を乗り越えて係止受部12の側部12cに移動してこれに係止されるようになっており、側部12cに対する爪部34の当接位置は、折り返しの中心を通り、カバー部材20の引き抜き方向に平行な直線を基準軸X1としたときに、基準軸X1よりも係止受部12側である構成とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、ベース部に装着されるカバー部材を固定するためのカバー部材の固定構造に関するものである。
従来、この種のカバー部材の固定構造としては、例えば、ネジ等の締結部材を用いて固定するものや、樹脂製の係合爪を係合させることにより固定するものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
ネジ等の締結部材を用いた固定構造では、ネジの締め付けによりカバー部材を強固に固定することができる。
また、係合爪を用いた固定構造では、係合爪の弾性を利用して係合することができるので、組み付け作業が行い易い。
特開2008−254552号公報 特開2006−290184号公報
しかしながら、ネジ等の締結部材を用いた固定構造では、組み付け時にネジ締めの工数がかかり、また、部品としてネジが必要であるため、コストアップに繋がる。
また、係合爪を用いた固定構造では、係合爪が弾性を有しているので、外力や振動を受けた際等に係合爪が外れる方向に撓むおそれがあり、これを防止したいという要望があった。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、組み付け作業が容易であるとともにコスト低減を図ることができ、かつ固定強度を高めることができるカバー部材の固定構造を提供することを目的とする。
このような課題を解決するために創案された本発明は、ベース部および前記ベース部に組み付けられるカバー部材との一方に設けられた係止部と、他方に設けられ、前記係止部が係止される係止受部と、を備えたカバー部材の固定構造であって、前記係止部は、前記ベース部と前記カバー部材とを組み付ける方向に沿って延設された弾性支持部と、前記弾性支持部の延設端から折り返され、前記組み付ける方向と反対となる方向に沿って延設された弾性係止片と、前記弾性係止片の自由端に設けられ、前記係止受部に係止される爪部と、を備えており、前記係止受部は、組み付ける際に前記爪部に対峙する当接部と、前記爪部が対峙する側と反対側に設けられ、前記爪部が係止される側部と、を備えており、前記爪部は、組み付ける際に、前記係止受部に当接し、前記弾性係止片の弾性により前記係止受部を乗り越えて前記係止受部の前記側部に移動してこれに係止されるようになっており、前記折り返しの中心を通り、前記カバー部材の引き抜き方向に平行な直線を基準軸としたときに、前記側部に対する前記爪部の当接位置は、前記基準軸よりも前記係止受部側であることを特徴とする。
本発明によれば、組み付ける際に、ベース部にカバー部材が近付けられて一方の係止部の爪部が他方の係止受部の当接部に当接すると、係止部の弾性支持部の延設端における折り返される部分を支点として弾性係止片が湾曲するとともに、弾性支持部もその基端側を支点として湾曲する。これにより、係止部の爪部が係止受部を乗り越えることが許容され、係止受部の反対側の側部に爪部が移動する。係止受部の側部に爪部が移動すると、弾性係止片および弾性支持部の弾性によって爪部が戻され、係止受部の側部に爪部が係止されることとなる。これにより係止部が係止受部に係止される。したがって、組付作業が容易である。
また、折り返しの中心を通り、カバー部材の引き抜き方向に平行な直線を基準軸としたときに、側部に対する爪部の当接位置は、基準軸よりも係止受部側であるので、組み付け後に、例えば、ベース部からカバー部材が外れる方向の外力、すなわち、カバー部材を引く抜く方向の外力が作用すると、弾性支持部の延設端における折り返しの中心を支点として、弾性係止片が、係止受部の側部に対する爪部の係止が深まる方向に湾曲することとなる。これにより、係止部と係止受部との係止がより強固なものとなり、ベース部とカバー部材とが外れる方向に移動することが阻止されて係止状態が好適に維持される。
また、弾性係止片は、弾性支持部の延設端から折り返されており、爪部は、弾性係止片の自由端に設けられているので、従来のものに比べて、組み付ける方向において係止部の全長を短く(突出量を小さく)することができ、省スペース化を図ることができる。このことは、ベース部やカバー部材の小型化に寄与する。
しかも、弾性支持部の延設端から弾性係止片が折り返された構成であるので、係止部の全長が短くされた構成でありながら、所望の弾力性を有しており、所望の係止強度を得ることができる。
また、爪部は、弾性支持部の延設端から折り返された弾性係止片の自由端に設けられているので、係止部と係止受部との係止位置を、ベース部またはカバー部材の端部近傍に位置させることができ、従来に比べて、カバー部材の固定強度を高めることができる。
また、本発明は、前記弾性支持部が、前記組み付ける方向と直交する方向に2つ並設されており、2つの前記弾性支持部間には連結部が架設されており、前記弾性係止片は、連結部に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、2つの弾性支持部に架設された連結部に弾性係止片が設けられているので、2つの弾性支持部による弾性を利用して係止部を係止受部に係止させることができ、係止強度を高めることができる。
また、本発明は、前記弾性支持部が、前記組み付ける方向と直交する方向に1つ設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、構成がシンプルなものとなり、弾性支持部および弾性係止片による弾性の設定も、弾性支持部の数が少ない分、容易に行うことができる。
また、本発明は、前記弾性係止片が前記弾性支持部に複数設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、1つの弾性支持部に対して弾性係止片が複数備わるので、その分、1つの係止部における係止強度を高めることができる。また、1つの係止部あたりの係止強度を高めることができるので、係止部の設置数を少なくすることも可能であり、ベース部およびカバー部材の構成が簡単になる。
また、本発明は、前記ベース部および前記カバー部材のうち、前記係止受部が設けられる側には、組み付ける際に前記係止受部に前記係止部を導くガイド部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ガイド部を用いることにより、係止部と係止受部との係止がより行い易くなり、作業性に優れる。
本発明によれば、組み付け作業が容易であるとともにコスト低減を図ることができ、かつ固定強度を高めることができるカバー部材の固定構造が得られる。
本発明の一実施形態に係るカバー部材の固定構造を採用したアウターミラーを示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)はベース部からカバー部材を取り外した状態を示す斜視図である。 (a)はベース部の正面図、(b)は下面図である。 (a)はベース部の側面図、(b)は係止部と係止受部との拡大側面図である。 カバー部材を示す図であり、(a)は上面図、(b)は背面図、(c)は図4(b)におけるA−A線断面図である。 係止部を示す拡大図であり、(a)は上面図、(b)は背面図である。 係止部を示す拡大図であり、(a)は側面図、(b)は図5(a)におけるB−B線拡大断面図である。 (a)〜(d)は作用説明図である。 (a)(b)は係合部の変形例を示す図、(c)はガイド部を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、説明において、「前後」,「左右」,「上下」は、アウターミラーを自動車の車体に取り付けた状態を基準とする。
本実施の形態に係るアウターミラーは、図示しない自動車の車体のサイドドア等に付設されるいわゆるドアミラーであり、図1(a)に示すように、サイドドア等の側面からその側方に向かって張り出すミラーベース10と、このミラーベース10に取り付けられるミラーハウジングHとから構成されている。ミラーハウジングHの図示しない後面開口部には、後方視認用のミラーが収容され、また、ミラーハウジングHの前部には補助ミラーMが設けられている。また、ミラーハウジングHは、ハウジング本体H1とハウジングカバーH2とからなる2ピース構造とされている。なお、本実施形態に係るアウターミラーは電動格納式であり、ミラーハウジングHは、ミラーベース10に固定された図示しないシャフトに対して回動可能に取り付けられている。
ミラーベース10は、図1(b)に示すように、ベース部11と、このベース部11に固定されるカバー部材20とを備えている。
ベース部11の正面上部には、カバー部材20を固定するための係止受部12が前後方向に一対設けられている。
また、カバー部材20には、係止受部12に係止される一対の係止部30が設けられている。
ベース部11は、合成樹脂製であり、図示しないサイドドア等の前端部に形成された図示しない取付座等に座板11aを介して固定される。
ベース部11の内側には、上下方向に延びる2本の補強リブ13a,13bが形成されており、補強リブ13a,13bの内側には、ワイヤーハーネス(図示せず)の配線スペースSが形成されている。ワイヤーハーネスは、ベース部11に形成された挿通部11dを通じて、車体のサイドドア等から配索される。
ベース部11の上部には、図2(a)に示すように、上板11eが設けられており、上板11eには、ミラーハウジングH(図1(a)参照、以下同じ)を回動可能に支持するシャフト(図示せず)を固定するための取付部16が凹設されている。
上板11eの下面には、図2(b)、図3(a)に示すように、一対の係止受部12が設けられている。係止受部12は、板状(図1(b)、図2(a)(b)参照)を呈しており、図3(b)に示すように、側面視で略三角形状に形成されている。係止受部12は、上板11e(ベース部11)に一体的に設けられている。
係止受部12は、当接部12aと、下部12bと、側部12cとを有している。当接部12aは、カバー部材20を組み付ける際に係止部30の後記する爪部34に対峙する部位であり、下部12bに向けて下り傾斜状に形成されている。当接部12aには、組み付ける際に爪部34が当接し、当接部12aを下部12bに向けて爪部34が移動する過程で、爪部34を下方へ押圧する。
下部12bは、当接部12aに連続して形成されている。下部12bは、下端が略平に設けられており、カバー部材20を組み付ける際に当接部12aから移動してきた爪部34を側部12cに案内する。
側部12cは、下部12bに連続して形成されている。側部12cは、略鉛直状に形成され、下部12bを境にして当接部12aが設けられる側と反対側に位置している。側部12cには、カバー部材20を組み付ける際に下部12bに案内されて移動してきた爪部34が弾性復帰して係止されるようになっている。
図2(a)(b)に示すように、係止受部12,12同士の間には、ガイド部15,15が設けられている。ガイド部15,15は、板状を呈しており、カバー部材20を組み付ける際に係止受部12,12に係止部30が係止されるように導く役割をなす。
カバー部材20は、合成樹脂製の板状体であり、図1(b)に示すように、ベース部11の前面および左右両側面を覆うように取り付けられる横長湾曲形状を呈している。
カバー部材20は、図4各図に示すように、背面側に向けて一体的に突設された一対の係止部30,30を有している。
係止部30,30は、ベース部11の係止受部12,12に対応して、カバー部材20の上部開口近傍に設けられている。係止部30,30は、ベース部11の正面側からカバー部材20をベース部11に組み付ける際に、係止受部12,12に係止されるようになっている。
このように、係止部30,30は、図5(a)に示すように、カバー部材20の上部背面20bからカバー部材20の上部開口に沿って、カバー部材20をベース部11に組み付ける方向に沿って突設されている。
係止部30は、一対の弾性支持部31と、連結部32と、弾性係止片33と、爪部34とを有している。
弾性支持部31は、カバー部材20を組み付ける方向(以下、「組付方向」という。)と直交する方向に2つ並設されている。弾性支持部31は、カバー部材20の上部背面20bに一体的に片持ち支持されており、組付方向に沿って延設されている。弾性支持部31は、上下方向に弾性変形可能である。
なお、弾性支持部31の基端部には、カバー部材20のヒケ防止対策用の凹部31aがそれぞれ形成されている。このような凹部31aを設けることによって、上部背面20bに対する弾性支持部31の接続面積は、凹部31aが形成されていない場合に比べて小さなものとなっている。
また、弾性支持部31の下部には、図5(b)、図6(a)に示すように、補強用のリブ35がそれぞれ形成されている。リブ35は、弾性支持部31の延設端(先端部)へ向けて先細りする略三角形状を呈している。これにより、弾性支持部31の弾性が確保されている。
弾性支持部31のそれぞれの延設端には、図5(a)に示すように、連結部32が一体的に架設されている。連結部32は、弾性支持部31から弾性係止片33への折り返し部となる部分であり、その中央部には、弾性係止片33が一体的に連結されている。
弾性係止片33は、連結部32を介して弾性支持部31の延設端から折り返されており、組付方向と反対となる方向に沿って延設されている。弾性係止片33は、図6(b)に示すように、支点C1を中心として(折り返し部を起点として)上下方向に弾性変形可能である。
爪部34は、弾性係止片33の自由端(カバー部材20の上部背面20bに近付く側)に一体的に設けられており、上方へ向けて(カバー部材20の上部開口へ向けて)膨出形成されている。爪部34は、カバー部材20を組み付ける際に係止受部12を乗り越えて係止受部12の側部12cに係止されるようになっている。
爪部34は、図6(b)に示すように、弾性係止片33の軸方向に沿う縦断面形状が略三角形状を呈しており、第1傾斜部34aと、上部34bと、第2傾斜部34cと、端部34dとを有している。
第1傾斜部34aは、カバー部材20を組み付ける際に係止受部12の当接部12aに対峙する部位であり(図7(a)参照)、上部34bに向けて上り傾斜状に形成されている。組み付ける際には、第1傾斜部34aが係止受部12の当接部12aに当接するようになっており、当接部12aの傾斜に沿って爪部34が移動するようになっている(図7(a)参照)。その移動過程において、爪部34は、弾性係止片33の弾性変形を伴って下方へ押圧されることとなる。
上部34bは、第1傾斜部34aに連続して形成されており、上端が略平らに設けられている。
第2傾斜部34cは、上部34bに連続して形成されており、カバー部材20を組み付ける際に係止受部12の側部12cに係止される(図7(c)参照)。つまり、第2傾斜部34cは、カバー部材20を組み付ける際に係止受部12の当接部12aおよび下部12bを爪部34が乗り越えて係止受部12の側部12c側に爪部34が移動した際に、弾性係止片33の弾性復帰によって爪部34が上動することで、係止受部12の側部12cに係止されるようになっている。
端部34dは、第2傾斜部34cに連続して形成され、略鉛直状に設けられている。端部34dは、後記するように、カバー部材20の組み付け後においてカバー部材20が取り外される方向の外力を受けた場合に、係止受部12の側部12cに当接するようになっている(図7(d)参照)。
ここで、図6(b)に示すように、係止受部12に係止部30が係止された状態で、係止受部12の側部12cの下端部12c1は、係止部30の爪部34の第2傾斜部34c上に当接している。つまり、係止受部12と係止部30との当接位置C2は、係止部30の弾性変形時における弾性係止片33の支点C1(弾性支持部31において弾性係止片33が折り返される部位となる折り返しの中心)を通り、カバー部材20の引き抜き方向に平行な直線を基準軸X1としたときに、この基準軸X1よりも係止受部12側(ベース部11の上板11e側(図3(b)参照))に位置している。別言すれば、支点C1を通る基準軸X1よりも上側で爪部34が係止受部12に当接している。
なお、カバー部材20の上部開口縁には、図4(a)(b)に示すように、係止部30,30の側方位置に、係合片25,25が設けられている。これらの係合片25,25は、ベース部11の上板11eの下面に沿って設けられた溝部17(図3(a)参照)に係合可能である。係合片25,25は、ベース部11の溝部17に係合してカバー部材20の組付方向と直交する方向、すなわち、下方へ向けてカバー部材20が移動するのを阻止する役割をなす。
これにより、係止受部12,12に対する係止部30,30の係止状態が好適に維持されるようになる。
また、図4各図に示すように、カバー部材20の背面(内面)には、カバー部材20をベース部11に組み付ける際の案内部となるガイド21や、フック部22,23、リブ24,26が設けられている。
フック部22,23は、ベース部11の係合穴14a,14b(図2(a)(b)参照)に対応して設けられており、これらの係合穴14a,14bに対してそれぞれ係合可能となっている。
次に、ベース部11にカバー部材20を組み付ける際の係止受部12,12と係止部30,30との作用を図7やその他の図を適宜参照しつつ説明する。
ベース部11に対してカバー部材20を組み付ける際は、ベース部11の正面側からカバー部材20を装着すべく、カバー部材20を近付ける(図1(b)参照)。
そうすると、ベース部11のガイド部15,15(図2(a)(b)参照)に案内されて、図7(a)に示すように、ベース部11の係止受部12の当接部12aに、カバー部材20の係止部30の爪部34に設けられた第1傾斜部34aが当接する。
具体的には、係止受部12の当接部12aの下端角部12a1が、係止部30の第1傾斜部34aに当接する。
このとき、カバー部材20の係合片25,25(図4(a)参照、以下同じ)がベース部11の溝部17(図3(a)参照、以下同じ)に引っ掛かった状態となる(進入した状態となる)。この引っ掛かりにより、組付途中でベース部11に対してカバー部材20がずれることが防止され、組付方向のカバー部材20の移動が維持される。
なお、組付途中で必ずしも係合片25,25が溝部17に対して引っ掛からなくてもよく、係止受部12と係止部30とが係止された状態で、係合片25,25と溝部17とが係合されていればよい。
係止受部12の下端角部12a1が、係止部30の第1傾斜部34aに当接した状態で、さらにカバー部材20を組付方向に移動すると、図7(b)に示すように、係止部30の弾性によって、爪部34が係止受部12に押圧されて下方へ移動する。
そして、図7(c)に示すように、係止部30の爪部34が、係止受部12の当接部12aおよび下部12bを乗り越えて、係止受部12の側部12c側に移動すると、係止部30の弾性復帰により、爪部34が上動する。これにより、爪部34が係止受部12の側部12cに係止される。
一方、組み付け後に、図7(d)に示すように、例えば、ベース部11からカバー部材20が外れる方向の外力(図中矢印方向の外力)が作用すると、係止受部12の側部12cに係止されている爪部34が側部12cに当接するようにして側部12cに押圧される。
ここで、係止受部12の側部12cに対する爪部34の当接位置C2が、弾性係止片33の支点C1(基準軸X1)よりも係止受部12側となっているので、例えば、外れる方向の外力が作用した場合には、支点C1を支点として、係止受部12の側部12cに対する爪部34の係止が深まる方向に弾性係止片33が湾曲することとなる。つまり、図7(d)に示すように、爪部34の端部34dが係止受部12の下端角部12a1に当接する状態となる。これにより、係止受部12の側部12c対する係止部30の爪部34の係止がより強固なものとなり、ベース部11とカバー部材20とが外れる方向に移動することが阻止されて係止状態が好適に維持される。
以上説明した本実施形態のカバー部材20の固定構造によれば、前記したように係止部30の弾性を利用して爪部34を係止受部12の側部12cに係止することができるので、組付作業が容易である。
また、係止受部12の側部12cに対する爪部34の当接位置が、弾性支持部31において弾性係止片33が折り返される部位(支点C1)よりも係止受部12側となっているので、組み付け後に、例えば、ベース部11からカバー部材20が外れる方向の外力が作用すると、弾性支持部31の延設端における支点C1を支点として、係止受部12の側部12cに対する爪部34の係止が深まる方向に弾性係止片33が湾曲することとなる。これにより、係止部30と係止受部12との係止がより強固なものとなり、ベース部11とカバー部材20とが外れる方向に移動することが阻止されて係止状態が好適に維持される。
また、弾性係止片33は、弾性支持部31の延設端から折り返されており、爪部34は、弾性係止片33の自由端に設けられているので、従来のものに比べて、組み付ける方向において係止部30の全長を短く(突出量を小さく)することができ、省スペース化を図ることができる。このことは、ベース部11やカバー部材20の小型化に寄与する。
しかも、弾性支持部31の延設端から弾性係止片33が折り返された構成であるので、係止部30の全長が短くされた構成でありながら、所望の弾力性を有しており、所望の係止強度を得ることができる。
また、爪部34は、弾性支持部31の延設端から折り返された弾性係止片33の自由端に設けられているので、係止部30と係止受部12との係止位置を、カバー部材20の端部近傍に位置させることができ、従来に比べて、カバー部材20の固定強度を高めることができる。
また、2つの弾性支持部31に架設された連結部32に弾性係止片33が設けられているので、2つの弾性支持部31による弾性を利用して係止部30を係止受部12に係止させることができ、係止強度を高めることができる。
図8(a)(b)に係止部の変形例を示す。図8(a)に示した係止部30Aは、弾性支持部31が、組付方向と直交する方向に1つ設けられたものである。
この変形例によれば、係止部30Aの構成がシンプルなものとなり、弾性支持部31および弾性係止片33による弾性の設定も、弾性支持部31の数が少ない分、容易に行うことができる。
また、図8(b)に示した係止部30Bは、弾性係止片33が弾性支持部31から2つ折り返されているものである。
この変形例によれば、1つの弾性支持部31に対して弾性係止片33が2つ備わるので、その分、1つの係止部30あたりの係止強度を高めることができる。また、1つの係止部30Bにおける係止強度を高めることができるので、係止部30Bの設置数を少なくすることも可能であり、ベース部11およびカバー部材20の構成が簡単になる。
なお、1つの弾性支持部31に対して弾性係止片33を3つ以上折り返して構成してもよい。
また、図8(c)に示すように、前記したガイド部15に代えてベース部11側に凹状のガイド部28を設けてもよい。ガイド部28は、係止部30に向けてテーパー状に拡がる開口部28aと、この開口部28aに連続する連続部28bと、連続部28bに連続する底部28cとを有している。
係止部30は、組み付ける際に開口部28aを通じて連続部28bに好適に案内され、底部28cに当接する。
この場合、図示はしないが、ガイド部28内に臨むように係止受部12が配置される。
このようなガイド部28を用いることにより、係止部30と係止受部12との係止がより行い易くなり、作業性に優れる。
前記実施形態では、ベース部11に係止受部12を設け、カバー部材20に係止部30を設けたが、これとは反対に、ベース部11に係止部30を設けるとともに、カバー部材20に係止受部12を設けてもよい。
また、前記実施形態では、アウターミラーのベース部11に対するカバー部材20の取付構造を示したが、本発明は、これに限られることはなく、例えば、自動車(車両)の室内に取り付けられるバックミラーや、その他の内装部材をフレーム等に取り付ける構造に対しても採用することができる。
11 ベース部
20 カバー部材
30 係止部
12 係止受部
12a 当接部
12c 側部
31 弾性支持部
32 連結部
33 弾性支持片
34 爪部
C1 支点(折り返される部位)

Claims (5)

  1. ベース部および前記ベース部に組み付けられるカバー部材との一方に設けられた係止部と、他方に設けられ、前記係止部が係止される係止受部と、を備えたカバー部材の固定構造であって、
    前記係止部は、
    前記ベース部と前記カバー部材とを組み付ける方向に沿って延設された弾性支持部と、
    前記弾性支持部の延設端から折り返され、前記組み付ける方向と反対となる方向に沿って延設された弾性係止片と、
    前記弾性係止片の自由端に設けられ、前記係止受部に係止される爪部と、を備えており、
    前記係止受部は、組み付ける際に前記爪部に対峙する当接部と、前記爪部が対峙する側と反対側に設けられ、前記爪部が係止される側部と、を備えており、
    前記爪部は、組み付ける際に、前記係止受部に当接し、前記弾性係止片の弾性により前記係止受部を乗り越えて前記係止受部の前記側部に移動してこれに係止されるようになっており、
    前記折り返しの中心を通り、前記カバー部材の引き抜き方向に平行な直線を基準軸としたときに、
    前記側部に対する前記爪部の当接位置は、前記基準軸よりも前記係止受部側であることを特徴とするカバー部材の固定構造。
  2. 前記弾性支持部は、前記組み付ける方向と直交する方向に2つ並設されており、
    2つの前記弾性支持部間には連結部が架設されており、
    前記弾性係止片は、連結部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカバー部材の固定構造。
  3. 前記弾性支持部は、前記組み付ける方向と直交する方向に1つ設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカバー部材の固定構造。
  4. 前記弾性係止片は前記弾性支持部に複数設けられていることを特徴とする請求項3に記載のカバー部材の固定構造。
  5. 前記ベース部および前記カバー部材のうち、前記係止受部が設けられる側には、組み付ける際に前記係止受部に前記係止部を導くガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のカバー部材の固定構造。
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