JP2018176804A - ドアトリム - Google Patents
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Abstract
【課題】ドアパネルの取付孔に対するクリップ取付孔の相対位置の誤差を許容しつつ、クリップ及びクリップ取付座に負荷を掛けることなく、容易且つ確実にドアパネルに装着可能なドアトリムを提供する。
【解決手段】ドアトリム50は、側壁部52とクリップ取付座55とを備える。クリップ取付座55は、側壁部52から突出し、ドアパネル10の高さ方向に延びる第1立設壁部55Aとドアパネル10に対向する対向壁部55Dと、第1立設壁部55Aから突出して対向壁部55Dに平行に延びる板状の支持リブ55Eを有する。対向壁部55Dは、クリップ60の軸部62が挿入されるクリップ取付孔55D1を有し、支持リブ55Eは、軸部62の突出端の周面から外側に突出する第1フランジ部61の下側となるように設けられ、第1フランジ部61の下端に対し、隣接するよう設けられている。
【選択図】図5
【解決手段】ドアトリム50は、側壁部52とクリップ取付座55とを備える。クリップ取付座55は、側壁部52から突出し、ドアパネル10の高さ方向に延びる第1立設壁部55Aとドアパネル10に対向する対向壁部55Dと、第1立設壁部55Aから突出して対向壁部55Dに平行に延びる板状の支持リブ55Eを有する。対向壁部55Dは、クリップ60の軸部62が挿入されるクリップ取付孔55D1を有し、支持リブ55Eは、軸部62の突出端の周面から外側に突出する第1フランジ部61の下側となるように設けられ、第1フランジ部61の下端に対し、隣接するよう設けられている。
【選択図】図5
Description
本明細書によって開示される技術は、ドアトリムに関する。
車両の側壁を構成するドアパネルには、一般的に、ドアパネルの車室側の面を覆うようにドアトリムが装着される。装着の際にドアパネルにドアトリムを固定する手段として、クリップが知られている。このようなクリップは、可撓性を有しドアパネルの取付孔に挿入されるパネル取付部と、ドアトリムのクリップ取付座の着座部に設けられたクリップ取付孔に挿入される軸部と、軸部から突出する少なくとも2つのフランジ部と、を有している。クリップは、2つのフランジ部の間に着座部が位置するように、クリップ取付座に取り付けられる。ドアパネルの取付孔に対するドアトリムのクリップ取付孔の相対位置は車両間で誤差が生じる可能性があるため、軸部とクリップ取付孔の孔縁との間やフランジ部と着座部の座面との間にクリアランスを設ける場合が多い。
クリップがクリップ取付座に取り付けられた状態で、ドアトリムをドアパネルに取り付けようとした場合、クリアランスが設けられていることで、クリップが着座部の座面と平行する方向や着座部の厚さ方向に位置ずれすることがある。クリップが位置ずれした状態でドアトリムをドアパネルに固定しようとすれば、クリップ取付座の変形やクリップのクリップ取付座からの脱落を招く恐れがあり、ドアパネルに対するドアパネルの取付作業や取付強度に問題を生じることがある。このような問題に対しては、クリップ取付座にガイドを設け、フランジ部と着座部の座面との間のクリアランスを小さくし、クリップの位置ずれを少なくすることが考えられる。下記特許文献1にそのようなクリップ取付座の一例が記載されている。
また、ドアトリムを傾けた状態でドアパネルの上端部分にドアトリムを引っ掛け、ドアトリムの下端部をドアパネルに近づけた後、ドアトリムの下端部に取り付けられたクリップをドアパネルの取付孔に押し込む方法で取り付ける引っ掛けタイプのドアトリムが知られている。このようなドアトリムは、金属クリップで固定する金属クリップタイプ等と比べて、ドアパネルに対し容易に装着することができる。下記特許文献2にそのようなドアトリムの一例が記載されている。
しかしながら、フランジ部と着座部の座面との間のクリアランスを小さくすれば、ドアパネルの取付孔に対するクリップ取付孔の相対位置の車両間の誤差の許容範囲も小さくなり、ドアトリムのドアパネルへの取付作業の容易性が低下する恐れがある。また、上記のように引っ掛けタイプのドアトリムにおいて、ドアトリムの上端部をドアパネルに引っ掛けてから、下端部をドアパネルに近づけてクリップのドアパネルへの嵌め込みを行う場合、クリップのパネル取付部がドアパネルに対し傾いた状態で接近する可能性が高く、上記クリアランスを小さくすると、クリップの位置ずれ範囲が小さくなるため、クリップの先端がドアパネルの取付孔の孔縁に当たった際、クリップ及びクリップ取付座に負荷が掛かる可能性が高くなる。
本明細書によって開示される技術は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ドアパネルの取付孔に対するクリップ取付孔の相対位置の誤差を許容しつつ、クリップ及びクリップ取付座に負荷を掛けることなく、容易且つ確実にドアパネルに装着可能なドアトリムを提供することを目的とする。
本明細書によって開示されるドアトリムは、車両のドアパネルに対しクリップを用いて装着されるドアトリムであって、前記ドアパネルの板面に対向する対向面を有する側壁部と、前記対向面から突出するクリップ取付座と、を備える。前記クリップは、前記ドアパネルの取付孔に挿入されるパネル取付部と、前記パネル取付部の底部から突出する軸部と、相互間が所定の距離となる位置において軸部の周面から突出する第1フランジ部及び第2フランジ部と、を有するものである。前記クリップ取付座は、前記側壁部から突出する立設壁部と、前記立設壁部の突出端から前記ドアパネルに対向するように延出された対向壁部と、を有する。前記立設壁部は、前記ドアパネルの高さ方向に延びる縦壁部を少なくとも有し、前記縦壁部から突出して前記対向壁部に平行に延びる板状の支持リブを有する。前記対向壁部は、前記クリップの前記軸部が所定のクリアランスを持って挿入されるクリップ取付孔を有するとともに、前記クリップが前記軸部が前記クリップ取付孔に挿入された状態において、前記第1フランジ部と対向する内面と前記第2フランジ部と対向する外面とを有し、前記対向壁部の少なくとも一部が、前記第1フランジ部と前記内縁との間及び前記第2フランジ部と前記外面との間の少なくとも一方に所定のクリアランスを有するように前記クリップの第1フランジ部と前記第2フランジ部の間に配される。前記支持リブは、前記第1フランジ部の下側となるように設けられ、前記第1フランジ部の前記下端に対し、隣接するよう設けられている。
上記支持リブによって、ドアパネルの高さ方向下側からクリップの第1フランジ部を支持することで、クリップ取付孔の孔縁とクリップの軸部との間及び対向壁部と第1フランジ部または第2フランジ部との間にクリアランスを維持しつつ、クリップのクリップ取付座に対する下方への位置ずれやパネル取付部の先端が斜め下方を向くようなクリップの傾斜を抑制することができる。よって、ドアパネルの取付孔に対するクリップ取付孔の相対位置の誤差を許容しつつ、クリップ及びクリップ取付座に負荷を掛けることなく、容易且つ確実にドアパネルにドアトリムを装着することができる。
前記支持リブは、前記軸部が前記クリップ取付孔に挿入された状態において、前記第1フランジ部の前記下端に当接するよう設けられていてもよい。支持リブを第1フランジ部に当接するよう設けることによって、より確実にクリップのクリップ取付座に対する下方への位置ずれやパネル取付部の先端が斜め下方を向くようなクリップの傾斜を抑制することができる。
前記支持リブは、前記縦壁部とのみ接続されている構成であってもよい。このような構成とすることで、支持リブがY軸方向に対して柔軟性を有することになる。パネル取付部をドアパネルの取付孔に挿入する際、パネル取付部の先端がドアパネルの取付孔の上側の孔縁に接触した場合、支持リブが下方に撓むことによって、パネル取付部の先端の取付孔への進入を許容することができる。このように、支持リブによって、パネル取付部の先端の下方への位置ずれを抑制しつつ、上方への位置ずれにも対応することができる。
前記ドアトリムは、前記ドアパネルの上端部を覆う上壁部と、前記ドアパネルの前記上端部に前記上壁部を取り付ける取付部と、を更に備えていてもよい。このようなドアトリムは、所謂、引っ掛けタイプのドアトリムであるが、引っ掛けタイプのドアトリムにおいては、ドアパネルへの取付時に、クリップの下方への位置ずれや傾斜がより起こり易く、支持リブによるクリップの下方への位置ずれや傾斜を抑制する効果がより発揮される。
前記クリップ取付座は、前記側壁部の下端部に設けられていてもよい。引っ掛けタイプのドアトリムにおいては、側壁部の下端に近い部位ほど、クリップの下方への位置ずれや傾斜が起こり易く、支持リブによるクリップの下方への位置ずれや傾斜を抑制する効果がより発揮される。
本明細書によって開示される技術によれば、ドアパネルの取付孔に対するクリップ取付孔の相対位置の誤差を許容しつつ、クリップ及びクリップ取付座に負荷を掛けることなく、容易且つ確実にドアパネルに装着可能なドアトリムを提供することができる。
一実施形態を図1ないし図8によって説明する。図1ないし図8に記載されたX軸、Y軸、Z軸は、車両前後方向、車両上下方向、及び車両幅方向をそれぞれ示している。図1に示すように、車両用ドア1は、ドアパネル10、ウェザーストリップ40、ドアトリム50、及びクリップ60を備えている。ドアパネル10は、車両外側に配されるドアアウタパネル11及び車両内側に配されるドアインナパネル12を備えている。ウェザーストリップ40は、合成樹脂等からなり、図3及び図4に示すように、第1の溝46と第2の溝47を有し、第1の溝46にドアインナパネル12の上端部12Aが挿入される形で、ドアインナパネル12に装着されている。ドアトリム50は、図3及び図4に示すように、突部53(取付部)を有し、ウェザーストリップ40の第2の溝47に突部53が挿入される形で、その上部がウェザーストリップ40に取り付けられている。また、ドアトリム50は、複数のクリップ取付座55を有し、クリップ取付座55に取り付けられたクリップ60によってドアインナパネル12に固定されている。
ドアトリム50について、更に詳しく説明する。ドアトリム50は、合成樹脂や、合成樹脂に天然繊維等を咬合した複合材料を所定の形状に形成したものからなる。図3及び図4に示すように、ドアインナパネル12の上面を覆う上壁部51、上壁部51から連なり、ドアインナパネル12の車室側の板面を覆う側壁部52、及び上述した突部53を有している。突部53は、上壁部51の下面から突出している。ドアトリム50の上部は、ウェザーストリップ40に対し、突部53がウェザーストリップ40に設けられた第2の溝47と対向する位置で、上壁部51をウェザーストリップ40に対向させ、上から押し込んで取り付ける。この状態から、図4に示すように、ドアトリム50の下端をドアインナパネル12に近づけ、後述する樹脂製のクリップ60をドアインナパネル12に設けられた取付孔12Bに押し込むことで、ドアトリム50をドアインナパネル12に固定する。
図3ないし図5に示すように、ドアトリム50のクリップ取付座55は、側壁部52のドアインナパネル12との対向面から突出している。各クリップ取付座55は、YZ平面に略平行な第1立設壁部55A(縦壁部)、XZ平面に略平行な第2立設壁部55B及び第3立設壁部55C、第1立設壁部55Aから延出し、XY平面略平行且つドアインナパネル12の車室側の板面に対向する対向壁部55D、及び第1立設壁部55Aから突出し、対向壁部55Dに略平行に延びる支持リブ55Eを有している。なお、以下において、説明の便宜上、ドアトリム50の下端近傍に設けられたクリップ取付座55について説明するが、他のクリップ取付座55も同様の構成を有している。また、XY平面は、ドアインナパネル12の車室側の板面と略平行な平面とされる。
第2立設壁部55Bは第1立設壁部55Aの上側、第3立設壁部55Cは第1立設壁部55Aの下側に設けられている。第1立設壁部55A、第2立設壁部55B、及び第3立設壁部55Cはそれぞれ側壁部52の対向面から突出し、第1立設壁部55Aの上端及び下端は、第2立設壁部55B及び第3立設壁部55Cにそれぞれ連なっている。また、第1立設壁部55A、第2立設壁部55B、及び第3立設壁部55Cの突出端は、対向壁部55Dにそれぞれ連なっている。図5ないし図7に示すように、対向壁部55Dは、クリップ取付孔55D1を有しており、後述するクリップ60の軸部62が挿入される。
図5及び図6に示すように、クリップ60は、第1フランジ部61、軸部62、第2フランジ部63、第3フランジ部64、及びパネル取付部65を有している。パネル取付部65は、鏃形状に形成された可撓性を有する部位で、ドアインナパネル12の取付孔12Bに押し込まれることで、ドアトリム50がドアインナパネル12に固定されるようになっている。軸部62は、パネル取付部65の底部から突出している。第3フランジ部64は、軸部62の周面のうち、パネル取付部65の根元に隣接する部分から外側に広がるパラボラ形状を有している。第3フランジ部64は、パネル取付部65が取付孔12Bに押し込まれた際、第3フランジ部64がドアインナパネル12の板面を向くパラボラ形状であり、少なくともその一部がドアインナパネル12の板面に密接し、ドアインナパネル12に対してクリップ60を安定して係止させる機能を果たしている。第2フランジ部63は、第3フランジ部64とは逆向きのパラボラ形状を有し、第3フランジ部64とは底部で繋がっている。第1フランジ部61は、軸部62の突出端の周面から外側に突出している。第1フランジ部61と第2フランジ部63は、相互間が所定の距離となる位置に設けられている。
図6及び図7に示すように、クリップ取付座55の第1立設壁部55Aの反対側には、壁部が設けられておらず、開口された状態となっている。また、対向壁部55Dには、クリップ取付孔55D1からつらなる開口部55D2が設けられている。クリップ60の軸部62は、この開口部55D2からクリップ取付孔55D1に挿入される。軸部62がクリップ取付孔55D1に挿入された状態において、対向壁部55Dが第1フランジ部61と第2フランジ部63の間に配され、第1フランジ部61が対向壁部55Dの内面と対向し、第2フランジ部63が対向壁部55Dの外面と対向するようになっている。また、開口部55D2は、軸部62の直径よりも若干小さく設定されており、軸部62を開口部55D2の孔縁に押し当てると、孔縁が広がり、軸部62がクリップ取付孔55D1内に押し込むことができる。軸部62がクリップ取付孔55D1内に収まると、孔縁が弾性回復し、軸部62がクリップ取付座55からX軸方向に離脱しないようになっている。
また、クリップ取付孔55D1の直径は、第2フランジ部63及び第1フランジ部61の直径よりも小さく設定されており、クリップ60がクリップ取付座55からZ軸方向に離脱しないようになっている。ところで、クリップ取付孔55D1とドアインナパネル12の取付孔12Bの相対位置は、車両間で誤差を生じる可能性があるため、クリップ取付座55とクリップ60との間にクリアランスを設けて、車両間の誤差を吸収できるようにする必要がある。そこで、本実施形態では、図8に示すように、クリップ取付孔55D1の孔縁に対し所定のクリアランスC1を持って、軸部62がクリップ取付孔55D1に挿入されるよう、クリップ取付孔55D1の直径が設定されている。また、外力が付加されていない状態において、対向壁部55Dの内面と第1フランジ部61との間にクリアランスC2、対向壁部55Dの外面と第2フランジ部63との間にクリアランスC3が設けられるよう、対向壁部55Dの厚さが設定されている。
上記のようなクリアランスC1〜C3を設けることで、クリップ取付孔55D1とドアインナパネル12の取付孔12Bの相対位置の車両間の誤差は吸収することができるものの、クリップ60が不安定な状態となるため、ドアトリム50をドアインナパネル12に取り付ける際の作業効率が低下する恐れがある。また、ドアトリム50は、図4に示すように、ドアインナパネル12に対して傾けた状態で、ドアインナパネル12に装着したウェザーストリップ40に上部を取り付け、下端部をドアインナパネル12に近づけてから、クリップ60を取付孔12Bに押し込むため、パネル取付部65の先端が取付孔12Bの下側の孔縁に接触する可能性がある。この状態で、ドアトリム50を更にドアインナパネル12に押し当てると、クリップ60やクリップ取付座55が破損してしまう恐れがある。そこで、クリップ取付座55には、支持リブ55Eが設けられている。
図6及び図7に示すように、支持リブ55Eは、第1立設壁部55Aから突出する板状の突起で、クリップ60がクリップ取付座55に取り付けられた状態で、その上面が第1フランジ部61の下端に隣接するように設けられている。支持リブ55Eの長さ(X軸方向の寸法)は、第1立設壁部55Aとクリップ取付孔55D1の中心との間の距離よりも大きく設定されており、高さ(Z軸方向の寸法)は、クリップ60がクリップ取付座55に取り付けられ、第2フランジ部63が対向壁部55Dに当接した状態における、対向壁部55Dと第1フランジ部61との間の距離よりも大きく設定されている。また、支持リブ55Eは、対向壁部55Dとは接続されておらず、支持リブ55Eの厚さ(Y軸方向の寸法)は、支持リブ55EがY軸方向に対して柔軟性を有する大きさに設定されている。このような構成の場合、第1フランジ部61の下端は、支持リブ55Eの上面に当接していることが望ましい。支持リブ55Eは、第3立設壁部55Cから所定の距離に設けられている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態では、支持リブ55Eによって、ドアインナパネル12の高さ方向(Y軸方向)下側からクリップ60の第1フランジ部61を支持することで、クリップ取付孔55D1の孔縁とクリップ60の軸部62との間及び対向壁部55Dと第1フランジ部61または第2フランジ部63との間にクリアランスを維持しつつ、クリップ60のクリップ取付座55に対する下方への位置ずれやパネル取付部65の先端が斜め下方を向くようなクリップ60の傾斜を抑制することができる。よって、ドアインナパネル12の取付孔12Bに対するクリップ取付孔55D1の相対位置の誤差を許容しつつ、クリップ60及びクリップ取付座55に負荷を掛けることなく、容易且つ確実にドアインナパネル12にドアトリム50を装着することができる。
また、支持リブ55Eをその上面が第1フランジ部61の下端に当接するように設けることで、より確実にクリップ60のクリップ取付座55に対する下方への位置ずれやパネル取付部65の先端が斜め下方を向くようなクリップ60の傾斜を抑制することができる。また、支持リブ55EがY軸方向に対して柔軟性を有することで、パネル取付部65を取付孔12Bに挿入する際、パネル取付部65の先端が取付孔12Bの上側の孔縁に接触した場合、支持リブ55Eが下方に撓むことによって、パネル取付部65の先端の取付孔12Bへの進入を許容することができる。このように、支持リブ55Eによって、パネル取付部65の先端の下方への位置ずれを抑制しつつ、上方への位置ずれにも対応することができる。
また、ドアトリム50は、上壁部51から下方に突出する突部53によってウェザーストリップ40を介してドアインナパネル12に取り付けられる、所謂、引っ掛けタイプのドアトリムであるが、引っ掛けタイプのドアトリムの場合、クリップ60の下方への位置ずれや傾斜がより起こりやすい。このような引っ掛けタイプのドアトリム50において、クリップ60の第1フランジ部61の下方に設けられた支持リブ55Eのクリップ60による下方への位置ずれや傾斜を抑制する効果がより発揮される。
また、引っ掛けタイプのドアトリム50においては、側壁部52の下端に近い部位ほど、クリップ60の下方への位置ずれや傾斜が起こり易く、支持リブ55Eによるクリップ60の下方への位置ずれや傾斜を抑制する効果がより発揮される。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術の範囲は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術の範囲に含まれる。
本明細書によって開示される技術の範囲は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術の範囲に含まれる。
(1)支持リブ55Eは、クリップ60の第1フランジ部61の下端を支持することができれば、対向壁部55Dに当接していても対向壁部55Dから離れていてもよい。
(2)クリップ取付座55は、3つの立設壁部55A〜55Cを有している必要はなく、少なくとも第1立設壁部55Aと対向壁部55Dを有していればよい。ただし、第1立設壁部55Aと対向壁部55Dのみからなる構成の場合、強度に問題が生じる可能性があるため、第1立設壁部55Aと少なくとも第2立設壁部55B及び第3立設壁部55Cのいずれか一方と対向壁部55Dからなる構成とすることが好ましい。また、断面C字形状の1つの立設壁部と対向壁部からなる構成であってもよい。
(3)本明細書によって開示される技術は、引っ掛けタイプ以外のドアトリムにも適用できる。例えば、クリップを使用して横から取り付けるタイプのドアトリムにおいても、ドアトリムのドアパネルへの取り付けの際、クリップの下方への位置ずれや傾斜が生じる可能性があるため、クリップ取付座55を用いることで、クリップの下方への位置ずれや傾斜を抑制することができる。
1…車両用ドア、10…ドアパネル、12…ドアインナパネル、40…ウェザーストリップ、47…第2の溝、50…ドアトリム、51…上壁部、52…側壁部、53…突部、55…クリップ取付座、55A…第1立設壁部、55B…第2立設壁部、55C…第3立設壁部、55D…対向壁部、55D1…クリップ取付孔、55D2…開口部、55E…支持リブ、60…クリップ、61…第1フランジ部、62…軸部、63…第2フランジ部、64…第3フランジ部、65…パネル取付部
Claims (5)
- 車両のドアパネルに対しクリップを用いて装着されるドアトリムであって、
前記クリップは、前記ドアパネルの取付孔に挿入されるパネル取付部と、前記パネル取付部の底部から突出する軸部と、相互間が所定の距離となる位置において軸部の周面から突出する第1フランジ部及び第2フランジ部と、を有するものであり、
前記ドアパネルの板面に対向する対向面を有する側壁部と、
前記対向面から突出するクリップ取付座と、を備え、
前記クリップ取付座は、前記側壁部から突出する立設壁部と、前記立設壁部の突出端から前記ドアパネルに対向するように延出された対向壁部と、を有し、
前記立設壁部は、前記ドアパネルの高さ方向に延びる縦壁部を少なくとも有し、前記縦壁部から突出して前記対向壁部に平行に延びる板状の支持リブを有するものであり、
前記対向壁部は、前記クリップの前記軸部が所定のクリアランスをもって挿入されるクリップ取付孔を有するとともに、前記軸部が前記クリップ取付孔に挿入された状態において、前記第1フランジ部と対向する内面と前記第2フランジ部と対向する外面とを有し、前記対向壁部の少なくとも一部が、前記第1フランジ部と前記内面との間及び前記第2フランジ部と前記外面との間の少なくとも一方に所定のクリアランスを有するように前記クリップの前記第1フランジ部と前記第2フランジ部の間に配されるものであり、
前記支持リブは、前記第1フランジ部の下側となるように設けられ、前記第1フランジ部の下端に対し、隣接するよう設けられているドアトリム。 - 前記支持リブは、前記軸部が前記クリップ取付孔に挿入された状態において、前記第1フランジ部の前記下端に当接するよう設けられている請求項1に記載のドアトリム。
- 前記支持リブは、前記縦壁部とのみ接続されている請求項1または請求項2に記載のドアトリム。
- 前記ドアパネルの上端部を覆う上壁部と、前記ドアパネルの前記上端部に前記上壁部を取り付ける取付部と、を更に備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のドアトリム。
- 前記クリップ取付座は、前記側壁部の下端部に設けられている請求項4に記載のドアトリム。
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