JP2007269058A - カーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造 - Google Patents

カーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造 Download PDF

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剛 山際
Hiroaki Nakao
宏明 中尾
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Abstract

【課題】所定条件の成立時に、カーテン部材に充分な張力を付与した状態でカーテン部材を展開させる際の展開性を向上させることができるようにする。
【解決手段】後部ピラー11の上部から所定の下側部位にかけて延設された格納状態から所定条件の成立時に供給されるガス圧に応じて膨張状態となることによりサイドウインドガラス13の内面を覆うように展開するカーテンエアバッグ装置のカーテン部材3とを備えた車両において、上記後部ピラートリム板17には、その面直方向が車両の略前方側を指向する前方指向面部37が設けられるとともに、この前方指向面部37には、カーテン部材3の車室内への展開を許容する展開許容部25が形成され、かつ上記カーテン部材3は、後部ピラートリム板17の展開許容部から略前方側を指向しつつ膨張することにより、所定の張力が付与された展開状態となるように構成された。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両の側突時またはロールオーバ時等に、車室の側面部を覆うように展開して乗員を保護するカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、膨張用ガスをエアバッグ(カーテン部材)に供給するインフレータが、車内側のリヤピラー部本体に取付固定され、上記エアバッグが車室内のリヤピラー部からルーフサイドレール部にかけて折り畳まれて収納され、リヤピラーガーニッシュ(リヤピラートリム)の車内側を覆い可能に展開膨張する部位を備えて構成された頭部保護エアバッグ装置であって、上記リヤピラーガーニッシュがそれぞれリヤピラー本体部に取り付けられて、前縁側を構成する前パネル部と、後縁側を構成する後パネル部とを備えて構成され、上記前パネル部が、後縁側における上記エアバッグの展開膨張するエリアに、上記リヤピラー部本体と前パネル部との間へのエアバッグの進入を防止する蓋部を備え、上記後パネル部が、前縁側における上記エアバッグの展開膨張するエリアに、上記エアバッグの展開膨張時に開き可能な扉部を備えて構成された頭部保護エアバッグ装置が知られている。
特開2000−272462号公報
上記のように後部ピラートリムの車室側面を覆うようにカーテン部材を展開させるように構成した場合には、車両の側突時またはロールオーバ時等に、上記カーテン部材により乗員が側方移動すること等を効果的に抑制することができる。一方、車両がロールオーバした場合等における乗員の保護性を高めるためには、収納状態にあるカーテン部材を、後部ピラートリムの上部から所定の下側部位にかけて延出させ、所定条件の成立時にこれを膨張させることで、カーテン部材に対して車体の前後方向に沿った大きな張力を付与することが望ましい。
しかし、上記特許文献1に開示されたエアバッグ装置において、上述のように収納状態にあるカーテン部材を、後部ピラートリムの上部から所定の下側部位にかけて延出させ、所定条件の成立時にこれを膨張させた場合には、カーテン部材に対して車両の前後方向に沿った大きな張力を付与することが困難であるという問題がある。
つまり、上記特許文献1に開示されたエアバッグ装置では、後部ピラートリムの車幅方向内側の面が、略車両の前後方向に沿うように形成されており、後部ピラートリムに沿って格納されたカーテン部材の直ぐ前方に、後部ピラートリムの前パネル部が位置している。したがって、エアバッグ装置を作動させる際に、カーテン部材は前後方向に張力を生成しながら展開するため、前パネルに強く接触しながら干渉して展開することになり、その展開性が阻害される虞がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、所定条件の成立時に、カーテン部材に充分な張力を付与した状態でカーテン部材を展開させる際の展開性を向上させることができるカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、車両の天井部下面に沿って設置される柔軟な素材からなるルーフトリムと、このルーフトリムよりも硬質な合成樹脂材で形成されて車体の後方に位置する後部ピラーを覆うように設置される後部ピラートリムと、この後部ピラートリムの前方側に配設されて上端部がルーフトリムの車幅方向外側に位置するサイドウインドガラスと、上記後部ピラーの上部から所定の下側部位にかけて延設された格納状態から所定条件の成立時に供給されるガス圧に応じて膨張状態となることによりサイドウインドガラスの内面を覆うように展開するカーテンエアバッグ装置のカーテン部材とを備えた車両において、上記後部ピラートリムには、その面直方向が車両の略前方側を指向する前方指向面部が設けられるとともに、この前方指向面部には、カーテン部材の車室内への展開を許容する展開許容部が形成され、かつ上記カーテン部材は、後部ピラートリムの展開許容部から略前方側を指向しつつ膨張することにより、所定の張力が付与された展開状態となるように構成されたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造において、後部ピラートリムの後辺部に上記前方指向面部が設けられるとともに、この前方指向面部に上記展開許容部が形成されたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造において、後部ピラーに取り付けられたシートベルト手段のショルダーアンカが、上記後部ピラートリムの壁面よりも車室側に延設された状態で設置されるとともに、このショルダーアンカの設置部よりも車両の後方側で、かつ車幅方向の内方側部位に、上記展開許容部が形成された前方指向面部が配設されたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項2に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造において、後部ピラートリムの後辺部に設けられた上記前方指向面部は、その後端部が車幅方向の内側を指向するように傾斜するとともに、前辺部が前向きかつ内向きに変位してカーテン部材の展開を許容するカバー部材により上記展開許容部が構成されたものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項4に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造において、上記カーテン部材は、ルーフトリムの側辺部に沿って車体の前後方向に設置されるとともに、カーテン部材の後方部が、上記カバー部材の前辺部に沿って上下方向に設置されたものである。
請求項6に係る発明は、上記請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造において、後部ピラートリムの前辺部に上記前方指向面部が設けられるとともに、この前方指向面部に上記展開許容部が形成されたものである。
請求項7に係る発明は、上記請求項6に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造において、後部ピラートリムは、その後方部が車体側に位置決めされた状態で固定されるとともに、上記展開許容部は、後部ピラートリムの本体部とは別体に形成されたカバー部材により形成され、かつこのカバー部材の後辺部が上記後部ピラートリムの本体部と車室側から重合するように配設されたものである。
請求項1に係る発明によれば、後部ピラートリムに、その面直方向が車両の略前方側を指向する前方指向面部を設けるとともに、この前方指向面部に、カーテン部材の車室内への展開を許容する展開許容部を形成し、かつこの展開許容部から略前方側を指向させつつ上記カーテン部材を膨張させることにより、所定の張力が付与された展開状態とするように構成したため、カーテン部材の展開時にその前側に後部ピラートリムが存在せず、前後方向における張力を生成しながら展開するカーテン部材の展開性が阻害されることがない。したがって、上記カーテン部材により後列シートに着座した乗員を効果的に保護することができ、車両の側突時またはロールオーバ時等に乗員が側方移動すること等を効果的に抑制できるという利点がある。
請求項2に係る発明によれば、後部ピラートリムの後辺部に上記前方指向面部を設けるとともに、この前方指向面部に上記展開許容部を形成したため、上記展開許容部からカーテン部材を車室内に展開させて、上記後部ピラートリムの前方部位の所定範囲を上記カバー部材で覆うことにより、車両の側突時またはロールオーバ時等に作用する衝撃荷重から乗員の頭部等を効果的に保護できるという利点がある。
請求項3に係る発明によれば、後部ピラーに取り付けられたシートベルト手段のショルダーアンカを、上記後部ピラートリムの壁面よりも車室側に延設させた状態で設置するとともに、上記ショルダーアンカの設置部よりも後方側で、かつ車幅方向内方側の部位に、上記カバー部材からなる展開許容部が形成された前方指向面部を配設したため、この前方指向面部を変形させて上記カーテン部材を車室内に展開させる際に、上記ショルダーアンカに上記カーテン部材が当接してその展開が阻害されるという事態の発生が効果的に防止され、またショルダーアンカとの乗員との間にカーテン部材が介在することで乗員の保護性がより向上するという利点がある。
請求項4に係る発明によれば、カバー部材の前辺部に位置する傾斜面部を大きく変形させることなく、カーテン部材を車室内に展開させることができるため、このカーテン部材の展開時に、上記カバー部材に大きな応力が作用してこのカバー部材が破損するという事態の発生を効果的に防止できるという利点がある。
請求項5に係る発明によれば、ルーフトリムの側辺部に沿って車体の前後方向に上記カーテン部材を設置するとともに、このカーテン部材の後方部を、平面視で後部ピラーの後辺部に配設された上記カバー部材の前辺部に沿って上下方向に設置したため、カーテン部材の設置方向が大きく変化することに起因してその展開性が阻害されるのを効果的に防止し、上記カーテン部材をスムーズに展開させることができるという利点がある。
請求項6に係る発明によれば、車両の側突時またはロールオーバ時等に、後部ピラートリムの前辺部に設けられた展開許容部から略前方側を指向させてカーテン部材を膨張させることにより、所定の張力を付与した状態で車室内に展開させることができるため、乗員が側方移動すること等を上記カーテン部材により効果的に抑制できるという利点がある。
請求項7に係る発明によれば、上記展開許容部となるカバー部材の後辺部を後部ピラートリムの本体部と車室側から重合させるように構成したため、上記カバー部材の後辺部とトリム本体の前辺部との重合量が、製作誤差または熱膨張等に起因して大きく変化した場合においても、両部材の間に隙間が形成されるのを防止して外観を良好に維持できる等の利点がある。
図1〜図4は、本発明に係るカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造の第1実施形態を示している。このカーテンエアバッグ装置は、車両の側突事故またはロールオーバ等が発生したことを検出し、またはこれらの発生を予知する図示を省略したセンサの検出信号に応じて作動するインフレータ1と、車両のルーフサイドレール2等に沿って蛇腹状またはロール状に折畳まれた状態で格納配置されたカーテン部材3と、上記インフレータ1の作動時に発生したガスを上記カーテン部材3に供給することにより、このカーテン部材3を拡張展開させるガス供給パイプ4とを有している。
上記車両には、前列シート5、中列シート6および後列シート7からなる3列の乗員用シートが配設されている。また、上記車体の側面前方部にはAピラー8からなる前部ピラーが配設されるとともに、その後方にはBピラー9およびCピラー10からなる中間ピラーが所定間隔を置いて配設され、かつ上記車体の側面後方部にはDピラー11からなる後部ピラーが配設されている。上記車両の天井部には、その下面に沿ってウレタンフォーム材または発泡ポリエチレン等の柔軟な素材からなるルーフトリム12が設置されるとともに、上記Dピラー11の前方側には、上端部が上記ルーフトリム12の車幅方向外側に位置するクォータウインドガラスからなるサイドウインドガラス13が配設されている。
上記車体の側面部には、上記ルーフトリム12よりも硬質なABSまたはポリプロピレン等の合成樹脂材からなるAピラートリム14およびBピラートリム15が上記Aピラー8およびBピラー9の車室側壁面を覆うように設置されている。また、上記Cピラー10およびDピラー11の設置部には、ルーフトリム12よりも硬質なポリプロピレン等の合成樹脂材からなるCピラートリム板16およびDピラートリム板17が設置されるとともに、これらのピラートリム板16,17の上方部および下方部がそれぞれトリム板18,19を介して互いに連結されることにより、上記C,Dピラートリム板16,17および上下のトリム板18,19からなる額縁状のピラートリム材20が形成されている。
上記ピラートリム材20の上方トリム板18は、車体の後部におけるルーフトリム12の幅寸法が大きくなるのを防止してその取付作業性を向上させるとともに、見栄えを向上させるため、図3に示すように、上記サイドウインドガラス13の上端部近傍と、ルーフトリム12との間に配設されることにより、上記Cピラートリム板16とDピラートリム板17との間に位置するルーフサイドレール2の下面部を覆うように構成されている。
また、上記上方トリム板18の内側辺部には、フランジ部21が上方に向けて突設され、このフランジ部21に上記ルーフトリム12の側辺部12aが上方から係合されることにより、ルーフトリム12の側辺部12aが上記上方トリム板18を介して下方から支持されるようになっている。なお、側面視において、上記上方トリム板18とDピラートリム板17の前辺部とがなす角は、120°以下となるように設定されることにより、後列シートに7に着座した乗員の居住性(視界等)が確保されるようになっている。
上記カーテン部材3は、取付ブラケット22を介してルーフサイドレール2のインナパネル2a等からなる車体側部材に固定されることにより、ルーフサイドレール2の車室側壁面に沿って車体の後方側に延びるように格納配置されている。そして、上記カーテン部材3は、ルーフトリム12の側辺部12aに対向した位置において下向きに展開するように設置され、車両の側突時等に、上記カーテン部材3にインフレータ1からガス圧が導入されて図3の仮想線で示すように膨張することにより、ルーフトリム12の側辺部12aを下方に押圧するように構成されている。このカーテン部材3の展開圧に応じ、上記上方トリム板18によるルーフトリム12の支持状態が解除されてその側辺部12aが下方に変位することにより、このルーフトリム12の側辺部12aをガイド部として上記カーテン部材3が車室内に展開するようになっている。
上記ピラートリム材20のDピラートリム板17は、図4に示すように、Dピラー11の内壁面に沿って設置されたトリム本体24と、その後辺部に沿って着脱可能に取り付けられたカバー部材25とを有している。上記トリム本体24には、Dピラートリム板17を位置決めした状態でDピラー11のインナパネル11aに固定するクリップ材26が後方部に設けられるとともに、その前方側にはリトラクタ41から上方に延びるウエビング、つまり後列シート7に着座した乗員を保護するためのシートベルト手段のウエビング27を支持するショルダーアンカ28が設置されている。このショルダーアンカ28は、取付具29を介してDピラー11のインナパネル11aに固定されるとともに、上記トリム本体24の車室側壁面よりも車室側に延出した状態で設置され、かつ上記ショルダーアンカ28の設置部を覆うように被覆部材30が配設されている。
また、上記トリム本体24の後辺部には、面直方向が車両の略前方側を指向するとともに、後端部が車体の内方側を指向するように傾斜した傾斜面部31が形成され、この傾斜面部31の内側辺部(後端部)には、上記カバー部材25が係止される被係止部32が上下方向に所定間隔を置いて配設されている。そして、上記傾斜面部31の内側辺部(後端部)とカバー部材25の外側辺部(前端部)とが突き合わされた状態で、このカバー部材25がクリップ材33,34により上記被係止部32に着脱可能に固定されている。上記カバー部材25の下方部をトリム本体24に係止するクリップ材34は、その上方部を係止する上部クリップ材33と比較して、剛性の高い素材により形成され、あるいは弾性変形用のスリットの個数が少なく形成される等により、強固な係止力を有している。これにより、上記カバー部材25は、その上方部位が容易に離脱可能な状態で、下方部位がDピラー11のインナパネル11aに安定して取り付けられた状態に保持されるようになっている。なお、上記カバー部材25の固定方法としては、クリップ材33,34の他にトリム本体24をDピラー11に固定するクリップ材26と同様のクリップ材をカバー部材25の後端に設け、このカバー部材25を、Dピラー11に沿ったカーテン部材3の格納位置より後方部で固定してもよい。
上記カバー部材25は、面直方向が車両の略前方側を指向するとともに、上記トリム本体24の傾斜面部31に沿って後端部が車体の内方側を指向するように所定角度で傾斜した傾斜面部35と、その内側辺部(後端部)から車体の後方側に延びる後壁面部36とを有し、上記Dピラートリム板17の上端部からその下方の所定位置に向かって延設されている。そして、上記トリム本体24の傾斜面部31と、カバー部材25の傾斜面部35とにより、上記ショルダーアンカ28が設置されたトリム本体24の車室側壁面よりも車体の内方側に位置するとともに、上記のように所定角度(例えば車両前後方向に対してその面直方向が平面視で50°以内の角度)で傾斜しつつ、略前方側を指向する前方指向面部37が構成されている。
上記カーテン部材3の後方部3aは、取付ブラケット38を介してDピラー11のインナパネル11aに固定されることにより、上記カバー部材25の下端部近傍まで延びるように上記Dピラー11の後辺部前面および上記カバー部材25の前辺部後面に沿って格納配置されるとともに、このカーテン部材3の格納配置部が、上記Dピラートリム板17によって覆われている。そして、上記カーテン部材3の後方部3aは、カバー部材25の傾斜面部35を前方に押動変位させることにより、略前方側を指向しつつ膨張して車室内に展開するように、その展開方向が設定されている。
なお、図4において、符号39は、バックドアであり、符号40は、上記バックドア39とDピラー11との間をシールするウエザーストリップであり、このウエザーストリップ40により上記カバー部材25の後辺部が挟持されてDピラー11に係止されるようになっている。また、上記バックドア39には、バックドアアウタパネル39aと、その前方側に位置するバックドアインナパネル39bとが設置されており、これらによってバックドアウインド39cの周縁部を覆うように構成されている。さらに、上記バックドアインナパネル39bの車幅方向内方部を覆うようにバックドアトリム39dが配設されており、バックドアトリム39dの前端部は、カバー部材25の後端部に近接配設されて見栄えの向上が図られている。このようにカバー部材25の後端部とバックドアトリム39dの前端部との離間距離は短いもののカーテン部材3の展開時におけるカバー部材25の後端部の変位量(特に、車幅方向内側)は、その前端部に比べて小さいため、カバー部材25の展開が規制される可能性はほとんどない。
上記カーテン部材3の前端部には、図5に示すように、カーテン部材3を展開状態に保持するための帯状部材からなる保持部材42が設けられるとともに、この保持部材42の先端部がAピラー8に固定されている。上記カーテン部材3の展開状態において、乗員保護に関係のない位置、つまり上記各シート5〜7に着座した乗員のヘッドレストに近接した頭部から離れた位置には、表裏のシート材が互いに縫合される等により膨張が抑制された非膨張部43〜45が形成され、上記Dピラー11からなる後部ピラーとサイドウインドガラス13との間で展開する上記カーテン部材3の後方部3aを含む部分、つまり上記非膨張部43〜45以外の部分が上記インフレータ1からのガス圧に応じて膨出する膨出部となっている。
上記構成において、車両の側突事故またはロールオーバ等が発生したことが検出され、またはこれらの発生が予知された場合には、上記インフレータ1が作動して上記ガス供給パイプ4から、上記ルーフサイドレール2およびDピラー11に沿って格納配置されたカーテン部材3の膨出部にガス圧が供給され、このカーテン部材3が上記格納位置から車室内に膨出することにより、図5に示すように、車室の側面部を所定範囲に亘って覆うように展開する。このように、カーテン部材3がAピラー8の下部とDピラー11の下部(少なくともサイドウインドガラス13の後縁の下半分で、好ましくは当該後縁の下端)で支持されて車室の側面部を覆うことになるため、カーテン部材3は、Aピラー8の下部とDピラー11の下部との間で前後方向に張力が付与された状態で展開され、しかも上記のようにその上下方向中間部部分には、非膨張部43〜45が形成されているが、その下部には、略全体に亘って膨張部が形成されていることで、カーテン部材3の下部における車幅方向の膨張量が上中部に比べて大きくなるため、カーテン部材3の前後方向における張力が、より高められて乗員の保護性が効果的に強化されることになる。
すなわち、上記Aピラー8とDピラー11との間に格納配置された上記カーテン部材3が、図3の仮想線で示すように、下向きに膨出することにより、上記ルーフトリム12の側辺部12aを下方に押圧する。このルーフトリム12は、上記上方トリム板18に比べ柔軟な素材で形成されて変形し易いため、この上方トリム板18により下方から支持された上記ルーフトリム12の側辺部12aが下方に変形して、このルーフトリム12の側辺部12aによりガイドされつつ、上記カーテン部材3が車室内に展開する。また、上記Dピラー11に沿って格納配置されたカーテン部材3の後方部3aが膨出するのに応じ、上記カバー部材25の傾斜面部35が前方側に押圧されてトリム本体24に対する係止状態が解除されるため、図4の仮想線で示すように、カバー部材25の傾斜面部35が前向きかつ内向きに変位しつつ、上記カーテン部材3の後方部3aが略前方側を指向して膨張することにより、所定の張力が付与された状態で車室内にカーテン部材3が展開する。
上記のように車両の天井部下面に沿って設置される柔軟な素材からなるルーフトリム12と、このルーフトリム12よりも硬質な合成樹脂材で形成されて車両の後方に位置するDピラー11からなる後部ピラーを覆うように設置されるDピラートリム板17からなる後部ピラートリムと、このDピラートリム板17の前方側に配設されて上端部がルーフトリム12の車幅方向外側に位置するクォータウインドガラスからなるサイドウインドガラス13とを有する車両において、車体に固定されて所定条件の成立時に供給されるガス圧に応じて膨張状態となることにより、少なくとも上記Dピラー11の上部から所定の下方位置にかけて上記サイドウインドガラス13の内面を覆うように展開するカーテン部材3を設けたため、上記保持部材42等を介してAピラー8からなる前部ピラーにカーテン部材3の前辺部の下方部位を係止するとともに、上記取付ブラケット38等を介してDピラー11に上記カーテン部材3の後辺部下方部位を係止することにより、このカーテン部材3の展開状態を安定して保持することができ、車両の側突時またはロールオーバ時等に乗員が側方移動すること等を、上記カーテン部材3により効果的に抑制できるという利点がある。
そして、上記Dピラートリム板17からなる後部ピラートリムに、その面直方向が車両の略前方側を指向する前方指向面部37を設けるとともに、この前方指向面部37に、カーテン部材3の車室内への展開を許容する上記カバー部材25からなる展開許容部を形成し、かつこの展開許容部から略前方側を指向させつつ上記カーテン部材3を膨張させることにより、所定の張力が付与された展開状態とするように構成したため、カーテン部材25の展開時には、前方指向面部37より前方にDピラートリム板17の他の部位が存在せず、カーテン部材3が展開する際に、このカーテン部材3が、前パネル等に強く接触しながら干渉しつつ展開することが抑制され、前後方向に張力を生成しながら展開するカーテン部材3の展開性が阻害されることはない。また、上記Dピラートリム板17に覆われるように格納されたカーテン部材3は、その展開時に生じる張力により前方へ引っ張れられながら展開することになるが、カバー部材25より前にDピラートリム板17の他の部位が位置していないため、こうした張力を最大限に利用してカーテン部材3を展開させることができ、その展開性を効果的に向上させることができる。また、Dピラートリム板17の上端部も、図4や図6に示すような形状であるため、Dピラートリム板17の上端部近傍に配置されたカーテン部材3は、その展開時に、Dピラートリム板17の上端部のカバー部材25より前側部分に引っ掛ることが抑制され、これによっても展開性の向上を図ることができる。
また、上記実施形態では、Dピラートリム板17からなる後部ピラートリムの後辺部に上記前方指向面部37を設けるとともに、この前方指向面部37に上記カバー部材25からなる展開許容部を形成したため、このカバー部材25の前方側に位置する後部ピラートリム板17のトリム本体24をクリップ材26等によりDピラー11に保持させた状態で、上記クリップ材33等によるカバー部材25の係止状態を解除して、その前辺部からカーテン部材3を車室内に展開させることにより、上記Dピラートリム板17の前方部位を所定範囲に亘って上記カバー部材25で覆うことができる。したがって、車両の側突時またはロールオーバ時等に作用する衝撃荷重から乗員の頭部等を上記カーテン部材3により効果的に保護できるという利点がある。
また、上記実施形態に示すように、展開許容部を構成するカバー部材25をDピラートリム板17の上端部から下方の所定位置に向かって延設した構造とした場合には、上記カバー部材25の係止状態をその上端部から順次解除して上記傾斜面部35を変形させることにより、上記カーテン部材3を容易かつスムーズに車室内へ展開させることができる。
特に、上記実施形態では、カバー部材25の下方部をトリム本体24に係止するクリップ材34の係止力を、その上方部を係止する上部クリップ材33よりも強力に設定したため、上記カバー部材25の下方部位をDピラー11のインナパネル11aに安定して取り付けた状態に保持するとともに、その上方部位を容易に離脱させて上記カーテン部材3をスムーズに車室内に展開させることができる。さらに、上記実施形態に示すように、上記カバー部材25の後辺部を上記ウエザーストリップ40により挟持してDピラー11に係止するように構成した場合には、上記カバー部材25の前辺部を変形させてカーテン部材3を展開させる際に、上記カバー部材25の後辺部が変形してバックドア39に当接するのを効果的に防止できるという利点がある。
なお、上記カバー部材25の上方部および下方部をトリム本体24に係止するクリップ材33,34の係止力をそれぞれ弱い値に設定する等により、上記カーテン部材3の展開時にカバー部材25をDピラー11から完全に離脱させるように構成することも可能である。この場合には、上記クリップ材33,34による係止状態が解除された後にカバー部材25をDピラー11に連結した状態に維持して飛散を防止するための紐状体等からなる飛散防止手段を設けることが望ましい。
また、上記実施形態では、Dピラー11からなる後部ピラーに取り付けられたシートベルト手段のショルダーアンカ28を、上記Dピラートリム板17からなる後部ピラートリムの壁面、具体的には図4示すように、上記トリム本体24の壁面よりも車室側に延設させた状態で設置するとともに、上記ショルダーアンカ28の設置部よりも後方側で、かつ車幅方向内方側の部位に、上記カバー部材25からなる展開許容部が形成された前方指向面部37を配設したため、この前方指向面部37を変形させて上記カーテン部材3を車室内に展開させる際に、上記ショルダーアンカ28またはその被覆部材30に上記カーテン部材3が当接してその展開が阻害されるという事態の発生を効果的に防止できるという利点がある。この時、ショルダーアンカ28の車幅方向内端部(車室側に突出した基端部)がブラケット38や前方指向面部37よりも車幅方向の外側に位置していることが展開性を向上させる上で望ましい。
さらに、上記実施形態では、Dピラートリム板17からなる後部ピラートリムの後辺部に設けられた上記前方指向面部37を、その後端部が車幅方向の内側を指向するように傾斜させるとともに、この前方指向面部37に上記カバー部材25からなる展開許容部を設け、その前辺部に位置する傾斜面部35を前向きかつ内向きに変位させることにより、カーテン部材3が略前方側を指向して車室内に展開するのを許容するように構成したため、上記カーテン部材3を容易かつ適正に展開させることができるという利点がある。
すなわち、上記前方指向面部38を傾斜させることなく、真っ直ぐに車両の前方側を指向させることも可能であるが、この場合には、上記前方指向面部38に設けられたカバー部材25の前辺部大きく変形させなければ、上記カーテン部材3を適正に展開させることが困難である。これに対して図4に示すように、カバー部材25の前辺部に位置する傾斜面部35と、真っ直ぐに前方を指向した前方指向面Xと傾斜角度θを、例えば40°程度に設定した場合には、上記傾斜面部35を40°〜50°程度だけ変形させるだけで、カーテン部材3を車室内に展開させることができ、このカーテン部材3の展開時に、上記カバー部材25に大きな応力が作用してこのカバー部材25が破損するという事態の発生を効果的に防止できるという利点がある。
特に、上記Dピラートリム板17からなる後部ピラートリムの前辺上端部が、サイドウインドガラス13の後端部に近接した位置に配設されている場合には、寒冷時に、車外の冷気によりアウタパネルやこのサイドウインドガラス13等を介して上記Dピラートリム板17が冷やされ、その温度が例えばマイナス30°程度に低下することに起因して上記Dピラートリム13が破損し易くなる傾向がある。しかし、上記のように前方指向面部37を傾斜させて大きな応力が生じるのを抑制するように構成した場合には、上記Dピラートリム板17の温度が低下することに起因してその強度が不足した状態となったとしても、上記カーテン部材3の展開時に、Dピラートリム板17の前方指向面部37に設けられたカバー部材25が破損するのを効果的に防止できるという利点がある。
また、上記実施形態では、ルーフトリム12の側辺部12aに沿って、つまり図3に示すようにトリム板18の車幅方向内端部よりも内側に沿って車体の前後方向に上記カーテン部材3を設置するとともに、このカーテン部材3の後方部3aを、Dピラートリム板17の後辺部に配設された上記カバー部材25の前辺部(傾斜面部35)に沿って上下方向に設置したため、カーテン部材3の設置方向が大きく変化することに起因してその展開性が阻害されるという事態を生じることを効果的に防止し、上記カーテン部材3をスムーズに展開させることができるという利点がある。
例えば図6の破線で示すように、上方トリム板18の内側辺部18aに沿って車体の前後方向に延びるように上記カーテン部材3を設置するとともに、このカーテン部材3の後方部3aを、上記カバー部材25の前辺部に沿って上下方向に設置することも可能であるが、この場合には、上記上方トリム板18の内側辺部18aに沿って設置された上記カーテン部材3と、カバー部材25の前辺部に沿って上下方向に設置された上記カーテン部材3の後方部3aとの間に、車幅方向に延びる屈曲部3bを設ける必要があり、この屈曲部3bの存在によってカーテン部材3の展開性が阻害され易いという問題がある。これに対して図6の仮想線で示すように、ルーフトリム12の側辺部12aに沿って車体の前後方向に上記カーテン部材3を設置するとともに、このカーテン部材3の後方部3aを上記カバー部材25の前辺部に沿って上下方向に設置した場合には、上記屈曲部を設ける必要がないので、カーテン部材3の展開性が阻害されるのを効果的に防止できるという利点がある。
また、上記実施形態では、図3に示すように、上方トリム板18の内側辺部18aを、上記ルーフリム12の側辺部12aと車室側から重合するように設置したため、通常時に、柔軟な素材からなる上記ルーフトリム12の側辺部12aを、硬質な素材からなる上記上方トリム板18により支持してその変形を効果的に防止できるとともに、上記カーテン部材3の展開時に、上記ルーフトリム12の側辺部12aを容易に変形させることにより、カーテン部材3を車室内へスムーズに展開させることができる。
さらに、上記実施形態では、カーテン部材3の展開時に、Dピラー11からなる後部ピラーとサイドウインドガラス13との間で膨張する膨張部を上記カーテン部材3の後方部3aに設けた構造としたため、このカーテン部材3の後方部3aを利用して後列シート7に着座した乗員を効果的に保護することができる。しかも、上記カーテン部材3の後方部3aを膨張させることにより、カーテン部材3の展開時における張力を効果的に増大させることができるため、このカーテン部材3により車両の側突時またはロールオーバ時等に乗員の側方移動等を、より効果的に抑制できるという利点がある。
なお、上記実施形態では、Dピラートリム板17を構成するトリム本体24と、上記展開許容部を構成するカバー部材25とを別体に形成し、このカバー部材25をクリップ材33,34により上記トリム本体24に係止した例について説明したが、上記Dピラートリム板17と、その後辺部に設けられた展開許容部とを一体に形成するとともに、車両の側突時またはロールオーバ時等に、上記Dピラートリム板17と展開許容部との境界部分を破断させて、この展開許容部を変形させることにより、上記カーテン部材3の展開を許容するように構成してもよい。
また、図7および図8に示す本発明の第2実施形態に示すように、Dピラートリム板17からなる後部ピラートリムの前辺部に、車両の略前方側を指向する前方指向面部46を設けるとともに、この前方指向面部46に、Dピラートリム板17の本体部からなるトリム本体部47とは別体に形成されたカバー部材48からなる上記展開許容部を設けた構造としてもよい。そして、上記トリム本体部47の後方部を、ショルダーアンカ28の設置部の後方側においてクリップ材49によりDピラー11のインナパネル11aからなる車体側に位置決めした状態で固定し、かつ上記カバー部材48の後辺部48bを上記トリム本体部47と車室側から重合するように配設するとともに、カバー部材48をクリップ材50により車体側に係脱可能に係止してもよい。
上記のように構成した場合には、車両の側突時またはロールオーバ時等に、上記カバー部材48の前辺部48aに沿って上下方向に設置されたカーテン部材3の後方部3aを膨張させることにより、紐状体等により上記カバー部材48の飛散を防止しつつ、上記クリップ材50によるカバー部材48の係止状態を解除してその前辺部48aを車体の前方かつ内方側に変位させるともに、上記カバー部材48からなる展開許容部から略前方側を指向させてカーテン部材3を膨張させ、所定の張力を付与した状態で車室内に展開させることができるため、車両の側突時またはロールオーバ時等に乗員が側方移動すること等を上記カーテン部材3により効果的に抑制できるという利点がある。
特に、上記実施形態では、上記カバー部材48の後辺部48bを上記トリム本体部47と車室側から重合させるように構成したため、上記カバー部材48の後辺部48bと上記トリム本体部47の前辺部との重合量が製作誤差または熱膨張等に起因して大きく変化した場合においても、両部材の間に隙間が形成されるのを防止して外観を良好に維持できるという利点がある。しかも、上記トリム本体部47の後方部だけをクリップ材49により車体側に位置決めした状態で固定することにより、上記トリム本体部47を片持ち状態で車体側に支持させるように構成した場合においても、このトリム本体部47の前辺部を上記カバー部材48によって支持できるため、通常時に上記トリム本体47が変形するのを効果的に抑制できるという利点がある。
また、上記のようにDピラートリムからなる後部ピラートリムの前辺部に、上記前方指向面部46を設けるとともに、この前方指向面部46に上記カバー部材48からなる展開許容部を形成した実施形態においても、上記前方指向面部46を、その後端部が車幅方向の内側を指向するように傾斜させた構造とした場合には、上記前方指向面部46を大きく変形させることなく、カーテン部材3を展開させることができるため、その展開時に、上記カバー部材48に大きな応力が作用してこのカバー部材48が破損するという事態の発生を効果的に防止できるという利点がある。
なお、上記カーテン部材3の展開時に、その展開圧に応じて車体の前向きかつ内向きに変位する展開許容部が設けられた前方指向面部46を、上記トリムトリム本体47と一体に形成するとともに、車両の側突時またはロールオーバ時等に、上記前方指向面部46からなる展開許容部を弾性変形させ、あるいはこの前方指向面部46からなる展開許容部とトリム本体部47との境界部分を破断させることにより、上記カーテン部材3の展開を許容するように構成してもよい。また、上記実施形態では、前後3列の乗員用シート6〜9が配設された車両に本発明を適用した例について説明したが、前後2列の乗員用シートが配設された車両においても本発明を適用可能である。さらに、上記サイドウインドガラス13が側面視で逆三角形状に形成されている場合においても、本発明を適用可能である。
本発明に係るカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造の第1実施形態を示す側面図である。 後部車体の側面部を示す説明図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 カーテン部材の展開状態を示す説明図である。 後部車体構造を示す水平断面図である。 本発明に係るカーテンエアバッグ装置の第2実施形態を示す図2相当図である。 上記カーテンエアバッグ装置の第2実施形態を示す図4相当図である。
符号の説明
3 カーテン部材
11 Dピラー(後部ピラー)
12 ルーフトリム
13 サイドウインドガラス
17 Dピラートリム板(後部ピラートリム)
25,48 カバー部材(展開許容部)
28 ショルダーアンカ
37,46 前方指向面部

Claims (7)

  1. 車両の天井部下面に沿って設置される柔軟な素材からなるルーフトリムと、このルーフトリムよりも硬質な合成樹脂材で形成されて車体の後方に位置する後部ピラーを覆うように設置される後部ピラートリムと、この後部ピラートリムの前方側に配設されて上端部がルーフトリムの車幅方向外側に位置するサイドウインドガラスと、上記後部ピラーの上部から所定の下側部位にかけて延設された格納状態から所定条件の成立時に供給されるガス圧に応じて膨張状態となることによりサイドウインドガラスの内面を覆うように展開するカーテンエアバッグ装置のカーテン部材とを備えた車両において、上記後部ピラートリムには、その面直方向が車両の略前方側を指向する前方指向面部が設けられるとともに、この前方指向面部には、カーテン部材の車室内への展開を許容する展開許容部が形成され、かつ上記カーテン部材は、後部ピラートリムの展開許容部から略前方側を指向しつつ膨張することにより、所定の張力が付与された展開状態となるように構成されたことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  2. 後部ピラートリムの後辺部に上記前方指向面部が設けられるとともに、この前方指向面部に上記展開許容部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  3. 後部ピラーに取り付けられたシートベルト手段のショルダーアンカが、上記後部ピラートリムの壁面よりも車室側に延設された状態で設置されるとともに、このショルダーアンカの設置部よりも車両の後方側で、かつ車幅方向の内方側部位に、上記展開許容部が形成された前方指向面部が配設されたことを特徴とする請求項2に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  4. 後部ピラートリムの後辺部に設けられた上記前方指向面部は、その後端部が車幅方向の内側を指向するように傾斜するとともに、この前方指向面部に設けられた上記展開許容部は、その前辺部が前向きかつ内向きに変位してカーテン部材の展開を許容するカバー部材により構成されたことを特徴とする請求項2に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  5. 上記カーテン部材は、ルーフトリムの側辺部に沿って車体の前後方向に設置されるとともに、カーテン部材の後方部が、上記カバー部材の前辺部に沿って上下方向に設置されたことを特徴とする請求項4に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  6. 後部ピラートリムの前辺部に上記前方指向面部が設けられるとともに、この前方指向面部に上記展開許容部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  7. 後部ピラートリムは、その後方部が車体側に位置決めされた状態で固定されるとともに、上記展開許容部は、後部ピラートリムの本体部とは別体に形成されたカバー部材により形成され、かつこのカバー部材の後辺部が上記後部ピラートリムの本体部と車室側から重合するように配設されたことを特徴とする請求項6に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
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