JP2019147430A - 車体前部の構造 - Google Patents

車体前部の構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2019147430A
JP2019147430A JP2018032008A JP2018032008A JP2019147430A JP 2019147430 A JP2019147430 A JP 2019147430A JP 2018032008 A JP2018032008 A JP 2018032008A JP 2018032008 A JP2018032008 A JP 2018032008A JP 2019147430 A JP2019147430 A JP 2019147430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
panel
guide member
vertical wall
cowl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018032008A
Other languages
English (en)
Inventor
拓也 平田
Takuya Hirata
拓也 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2018032008A priority Critical patent/JP2019147430A/ja
Publication of JP2019147430A publication Critical patent/JP2019147430A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】パネル間の隙間からパネル内部に入り込んだ水をガイド部材で縦壁部の車体内側に導き、車体骨格部材とフェンダーパネルとの間に侵入する水の量を低減させる。【解決手段】フェンダーパネル3と、フロントウインドガラス2の下端部に沿って配置されるカウルトップパネル4と、車体上下方向に延びるサイドボディアウタパネル5を有し、フロントウインドガラス2の車体外側側部2aとサイドボディアウタパネル5の車体内側側部5aとで形成される境界部Cの車体前方には、カウルサイドパネル31とカウルトップパネル4との間に設けられた第1の隙間S1が配置され、カウルサイドパネル31及びカウルトップパネル4の車体下側空間であって、サイドボディアウタパネル5の下部には、車体内側へ向かう下り傾斜のガイド部材8が配置され、ガイド部材8の車体前方側で、第1の隙間S1と対応した位置には、車体前後方向の縦壁部Dが設けられ、ガイド部材8と縦壁部Dとは、車体上方視で重なり合っている。【選択図】図2

Description

本発明は、車体前部の構造に関する。
従来における車両の車体前部の構造では、フロントウインドガラス(ウインドシールドガラス)の車体幅方向外側寄りを流れる水とフロントピラーの上部から流れ落ちてくる水は、フロントピラーの表面や、フロントピラーとフロントウインドガラスとで形成される車体上下方向の角部(もしくは溝部)を伝って下方に流れるようになっている。特に、角部の下側に配置される外板部品の隙間や外板部品の貫通孔から外板部品の内部に入り込むようにした構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−89800号公報
しかしながら、上述した従来の車体前部の構造においては、フロントピラーを構成するリンフォースメントの表面を伝って車体下側に水が流れると、車体骨格部材とフェンダーパネルとの間に水が入り込み、雪国などではこの水が凍りつき、氷柱等になるので、フェンダーパネルを車体外側に押圧して変形させたりすることがあった。しかも、入り込んだ水がフロントドアの前部(特に下側)で凍って成長した場合には、フロントドアが開かなくなるという問題を有していた。
また、従来の車体前部の構造においては、入り込んだ水が車体の内部に滞留すると、車体構成部品に錆が発生する可能性を有しているので、外板部品との隙間に雨水などが流れ込むことは、部品の品質維持の点で不利になることがあった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、車体前部の外板部品であるパネル間の隙間からパネル内部に入り込んだ水をガイド部材によって縦壁部の車体内側に導き、車体骨格部材とフェンダーパネルとの間などに侵入する水の量を低減させることが可能な車体前部の構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車体前部のフロントウインドガラスと、前記車体前部の車体幅方向外側に配置されるフェンダーパネルと、前記フロントウインドガラスの下端部に沿って配置され、車体幅方向に延びるカウルトップパネルと、前記フェンダーパネルの上部車体後方側に配置され、車体上下方向に延びるサイドボディアウタパネルを有している車体前部の構造において、前記フロントウインドガラスの車体外側側部と前記サイドボディアウタパネルの車体内側側部とによって形成される境界部の車体前方には、前記フェンダーパネルの上部と前記カウルトップパネルとの間に設けられた第1の隙間が配置されており、前記フェンダーパネルの上部及び前記カウルトップパネルの車体下側に位置する空間であって、前記サイドボディアウタパネルの下部には、車体内側へ向かって下り傾斜に延びるガイド部材が配置され、該ガイド部材の車体前方側で、かつ前記第1の隙間と対応した位置には、車体前後方向に延びる縦壁部が設けられ、前記ガイド部材と前記縦壁部とは、車体上方視で重なり合って配置されている。
上述の如く、本発明に係る車体前部の構造は、車体前部のフロントウインドガラスと、前記車体前部の車体幅方向外側に配置されるフェンダーパネルと、前記フロントウインドガラスの下端部に沿って配置され、車体幅方向に延びるカウルトップパネルと、前記フェンダーパネルの上部車体後方側に配置され、車体上下方向に延びるサイドボディアウタパネルを有し、前記フロントウインドガラスの車体外側側部と前記サイドボディアウタパネルの車体内側側部とによって形成される境界部の車体前方には、前記フェンダーパネルの上部と前記カウルトップパネルとの間に設けられた第1の隙間が配置されており、前記フェンダーパネルの上部及び前記カウルトップパネルの車体下側に位置する空間であって、前記サイドボディアウタパネルの下部には、車体内側へ向かって下り傾斜に延びるガイド部材が配置され、該ガイド部材の車体前方側で、かつ前記第1の隙間と対応した位置には、車体前後方向に延びる縦壁部が設けられ、前記ガイド部材と前記縦壁部とは、車体上方視で重なり合って配置されている。
そのため、本発明の車体前部の構造においては、フェンダーパネルの上部とカウルトップパネルとの間に設けられた第1の隙間からパネル内部に入り込んだ水をガイド部材によって縦壁部の車体内側に円滑に導いて車体外側に排出することが可能となり、車体骨格部材とフェンダーパネルとの間などに侵入する水の量を確実に低減させ、水の滞留を防止することができる。したがって、本発明の車体前部の構造においては、車体骨格部材とフェンダーパネルとの間に水が侵入することによって生じる様々な不具合を大幅に減らし、車体前部の外板部品である各種パネルの品質性能を維持することができる。
本発明の実施形態に係る構造が適用される車体前部の右側を車体前方側の斜め上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る構造に適用されるフェンダーパネル及びカウルトップパネルを取り除いた状態のガイド部材及び縦壁部を車体前方側の斜め上方から見た斜視図である。 図2におけるガイド部材及び縦壁部を車体前方正面側の斜め上方から見た斜視図である。 図3におけるガイド部材を車体前方側の斜め上方から見た拡大斜視図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は本発明の実施形態に係る車体前部の構造を示すものである。なお、図において、矢印Fr方向は車両前方を示し、矢印O方向は車体外側を示し、矢印U方向は車体上方を示している。また、矢印X方向は車体幅方向を示し、矢印Y方向は車体前後方向を示している。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係る構造の車体前部1は、フロントウインドガラス(ウインドシールドガラスともいう)2と、当該車体前部1の車体幅方向外側で左右両側に配置されるフロントフェンダーのフェンダーパネル3と、フロントウインドガラス2の下端部に沿って配置され、車体幅方向に延びる板金製のカウルトップパネル(カウルトップアウタパネル)4と、フェンダーパネル3の上部車体後方側に配置され、車体上下方向に延びるサイドボディアウタパネル(フロントピラーアウタパネルともいう)5を有している。また、車体前部1は、外板部材として、フェンダーパネル3、カウルトップパネル4及びサイドボディアウタパネルの他に、車体前部1の上部に配置され、エンジンルームあるいはモータールームの上部を覆うフードパネル(フードアウタパネル)6を有しており、該フードパネル6は、前方開閉式のフロントフードを構成している。なお、フェンダーパネル3の上部及びサイドボディアウタパネル5の車体後方側には、フロントサイドドア7のドア前端部7aが配置されている。
本実施形態の車体前部1の構造においては、図1に示すように、フェンダーパネル3、カウルトップパネル4、サイドボディアウタパネル5、フードパネル6及びドア前端部7aによって囲まれた領域Rには、板金製のカウルサイドパネル31が配置されている。このカウルサイドパネル31は、コスト及び重量の低減、フロントウインドガラス2の交換時のサービス性向上、フェンダーパネル3の成形性向上等を考慮して、フェンダーパネル3とは別体に形成されているが、フェンダーパネル3と一体に形成することによって、フェンダーパネル3の上部として構成されていても良い。
本実施形態のカウルサイドパネル31の辺部は、フェンダーパネル3及びカウルトップパネル4及びフードパネル6に隣接して配置されているとともに、サイドボディアウタパネル5及びドア前端部7aに隣接して配置されている。
本実施形態のカウルサイドパネル31は、図1に示すように、車体側方及び車体上方を向いた側方平面31A及び上方平面31Bを有している。これら側方平面31A及び上方平面31Bは、カウルサイドパネル31の車体幅方向の中間部分を車体前方視でL字状に折り曲げることによって形成されており、フェンダーパネル3、カウルトップパネル4、サイドボディアウタパネル5、フードパネル6及びドア前端部7aの表面と連続するような高さ位置で配置されている。
これにより、車体前方視でL字状に形成されているカウルサイドパネル31に対して車体上方から衝撃荷重が加わった場合に、カウルサイドパネル31が折り畳まれるように側方平面31Aと上方平面31Bとの境界部分を中心に湾曲変形して衝撃荷重が効果的に吸収されるようになっている。
また、本実施形態の車体前部1の構造において、フロントウインドガラス2の車体外側側部2aとサイドボディアウタパネル5の車体内側側部5aとによって形成される境界部(例えば、角部)Cの車体前方には、図1に示すように、フェンダーパネル3の上部であるカウルサイドパネル31とカウルトップパネル4との間に設けられた第1の隙間S1が配置されており、該第1の隙間S1は、隣接するフードパネル6まで車体前後方向に沿って連続して設けられている。しかも、カウルサイドパネル31及びカウルトップパネル4の車体下側に位置する空間であって、サイドボディアウタパネル5の下部には、図2及び図3に示すように、車体内側へ向かって下り傾斜に延びるガイド部材8が配置されている。このガイド部材8は、第1の隙間S1の車体下方に位置し、当該第1の隙間S1から入り込んで落下した水(例えば、雨水、洗車水等)を受けて集めつつ車体内側の所定の箇所に導くために設けられたものであり、ガイド部材8によって導かれた水は、最終的には車体外側へ排出されるようになっている。
そのため、本実施形態のガイド部材8は、図2〜図4に示すように、上部が開口した樋型の形状を有しており、車体外側が狭く、かつ車体内側へ向かうに従って幅広くなるように形成され、車体内側の先端部8aは開口している。しかも、ガイド部材8の車体内側寄りの底面中央は、前後側壁部よりも低くなるような凹形状を有しており、落下した水がガイド部材8から飛び出ないように構成されている。
そして、本実施形態のガイド部材8は、支持ブラケット81を介してサイドボディアウタパネル5の下部に取付けられている。支持ブラケット81は、サイドボディアウタパネル5の前面に固定される固定片81aと、クリップなどでガイド部材8の長手方向中間部分を固定する支持片81bとを有する断面L字状に形成されている。
さらに、本実施形態の車体前部1の構造において、ガイド部材8の車体前方側に位置し、かつ第1の隙間S1と対応した位置には、図2及び図3に示すように、車体前後方向に延びる縦壁部Dが連続して設けられており、これらガイド部材8と縦壁部Dとは、交差しながら車体上方視で重なり合って配置されている。しかも、ガイド部材8の先端部8aは、縦壁部Dの上方位置で縦壁部Dよりも車体内側に配置されており、ガイド部材8によって導かれた水が縦壁部Dの車体内側に流れ、後述の車体骨格部材とフェンダーパネル3との間に水が流れないようにし、これら車体骨格部材とフェンダーパネル3との間への水の侵入量を低減するような構造になっている。
そのため、本実施形態の縦壁部Dは、フェンダーパネル3の車体内側において車体上方に立ち上がりながら車体前後方向に沿って配置され、かつ隣接する重ね合わせ部が接合されるサイドボディアウタパネル5の下部の前側壁部、ダッシュサイドフロントパネル11及びカウルサイドメンバ12によって構成されている。なお、本実施形態での車体骨格部材は、カウルサイドメンバ12である。
本実施形態の縦壁部Dの上辺には、図2及び図3に示すように、車体上方へ向かって突出するように線状に塗布されたシーラ13が盛り上がった状態で設けられており、該シーラ13の車体後方側は、ガイド部材8と車体上方視で重なり合って配置されている。このようなシーラ13を縦壁部Dの上辺に設ける理由として、縦壁部Dは、高くなるほど車体骨格部材とフェンダーパネル3との間への水の侵入を防ぐ効果を発揮するため、シーラ13を塗布して縦壁部Dの箇所を高くしたものである。また、シーラ13は、ある程度弾力性を有しており、衝突荷重の入力時に発生する変形などで周辺部品と干渉する場合も、弾性変形して縦壁部D及び周辺部品の変形を抑える機能を有しているからである。さらに、縦壁部Dは、通常2部品以上で構成されていることが多く、これら部品の重ね合わせ部分に水が入ると品質などの点で不利となるため、当該重ね合わせ部分をシーラ13で塞ぐようにしたものである。
また、本実施形態の車体前部1の構造において、カウルサイドパネル31の上辺部とサイドボディアウタパネル5との間には、図1に示すように、第2の隙間S2が車体幅方向に沿って連続して設けられている。この第2の隙間S2は、車体前後方向に沿って設けられた第1の隙間S1の車体上側に配置されている。ところで、境界部Cを流れる水は、カウルサイドパネル31の車体内側の上部等を伝って第1の隙間S1に入り込むため、車体幅方向に拡がる前にガイド部材8が水の流れる方向を規制することが可能に構成されている。一方、第2の隙間S2は、衝撃荷重がカウルサイドパネル31に掛かる場合に、当該第2の隙間S2に対応するカウルサイドパネル31の辺部が車体下側へ移動する変形を生じ、車体下側のガイド部材8と干渉するため、カウルサイドパネル31のみならず、ガイド部材8も変形させて衝撃荷重を吸収する機能を有している。
さらに、本実施形態の車体前部1の構造において、縦壁部Dの車体上方であって、縦壁部D及びガイド部材8の車体内側には、図2及び図3に示すように、カウル部に接合される板状の取付ブラケット9が配置されており、該取付ブラケット9の上面9aには、カウルトップパネル4及びカウルサイドパネル31が取付けられるようになっている。また、この取付ブラケット9は、車体外側及び車体前側の端部に設けられたフランジ部9bを有し、該フランジ部9bは、車体下方へ向かって縦方向に延びている。しかも、取付ブラケット9のフランジ部9bは、ガイド部材8の車体内側の部分である先端部8aと対応する高さに設けられており、ガイド部材8の先端部8aと取付ブラケット9のフランジ部9bとは、車体幅方向に間隔を空けた状態で対向して配置されている。
すなわち、本実施形態の車体前部1の構造では、図2及び図3に示すように、ガイド部材8により縦壁部Dの車体内側に導かれた水の流れ方向が、取付ブラケット9のフランジ部9bで規制されることになる。そのため、縦壁部Dの車体内側に導かれた水は、ガイド部材8の先端部8aと取付ブラケット9のフランジ部9bとの間を車体下側に向かって流れ落ちるので、水の流れをある程度決まった範囲に規制することが可能な構造になっている。しかも、水が流れ落ちる先には、板金製のカウルアッパパネル14が配置されており、水は一旦、カウルアッパパネル14の側部に形成したカウルボックス14a内に滞留するが、カウルボックス14aの側面に設けた孔(図示せず)から順次下側に流れ落ち、車両下方の地面に放出されることになる。
このように、本発明の実施形態に係る車体前部1の構造は、車体前部1のフロントウインドガラス2と、車体前部1の車体幅方向外側に配置されるフェンダーパネル3と、フロントウインドガラス2の下端部に沿って配置され、車体幅方向に延びるカウルトップパネル4と、フェンダーパネル3の上部車体後方側に配置され、車体上下方向に延びるサイドボディアウタパネル5を有している。また、フロントウインドガラス2の車体外側側部2aとサイドボディアウタパネル5の車体内側側部5aとによって形成される境界部Cの車体前方には、フェンダーパネル3の上部であるカウルサイドパネル31とカウルトップパネル4との間に設けられた第1の隙間S1が配置されている。そして、カウルサイドパネル31及びカウルトップパネル4の車体下側に位置する空間であって、サイドボディアウタパネル5の下部には、車体内側へ向かって下り傾斜に延びるガイド部材8が配置されている。しかも、ガイド部材8の車体前方側で、かつ第1の隙間S1と対応した位置には、車体前後方向に延びる縦壁部Dが設けられ、ガイド部材8と縦壁部Dとは、車体上方視で重なり合って配置されている。
そのため、本実施形態の車体前部1の構造においては、フェンダーパネル3の上部であるカウルサイドパネル31とカウルトップパネル4との間に設けられた第1の隙間S1からパネル内部に入り込んだ水をガイド部材8によって縦壁部Dの車体内側に円滑に導き、水の流れ方向を規制して所定の範囲に落下させることが可能となり、車外に確実に排出することができる。
したがって、本実施形態の車体前部1の構造では、ガイド部材8によって車体骨格部材のカウルサイドメンバ12とフェンダーパネル3との間の箇所に侵入する水の量を確実に低減させることができるとともに、当該箇所の水の滞留を防止できる。その結果、本実施形態の車体前部1の構造によれば、カウルサイドメンバ12とフェンダーパネル3との間に水が侵入することに起因するフェンダーパネル3の変形、フロントサイドドア7の開放不可、外板部品の錆発生などの様々な不具合を大幅に減らし、車体前部1の外板部品である各種パネルの品質性能を維持することができる。
また、本実施形態の車体前部1の構造において、縦壁部Dの上辺には、車体上方へ向かって突出するように塗布されたシーラ13が設けられており、該シーラ13の車体後方側は、ガイド部材8と車体上方視で重なり合って配置されている。
したがって、本実施形態の車体前部1の構造では、シーラ13の塗布によって縦壁部Dの箇所の高さが高くなり、車体骨格部材のカウルサイドメンバ12とフェンダーパネル3との間への水の侵入を効果的に防止することができる。また、シーラ13は、ある程度弾力性を有しているので、衝突荷重の入力時に発生する変形などで周辺部品と干渉する場合も、弾性変形して縦壁部D及び周辺部品の変形を抑えることができる。しかも、縦壁部Dは、通常2部品以上で構成されていることが多く、これら部品の重ね合わせ部分をシーラ13で塞ぐことが可能となるので、重ね合わせ部分への水の侵入を防ぐことができ、縦壁部Dを構成する部品の品質を維持することができる。
さらに、本実施形態の車体前部1の構造においては、第1の隙間S1が車体前後方向に沿って設けられている。そして、フェンダーパネル3の上部であるカウルサイドパネル31とサイドボディアウタパネル5との間には、第2の隙間S2が車体幅方向に沿って設けられている。
したがって、本実施形態の車体前部1の構造では、境界部Cを流れる水が、カウルサイドパネル31の車体内側の上部等を伝って第1の隙間S1に入り込むため、車体幅方向に拡がる前にガイド部材8が水の流れる方向を規制することができる。また、第2の隙間S2は、衝撃荷重がカウルサイドパネル31に掛かる場合に、当該第2の隙間S2に対応するカウルサイドパネル31の辺部が車体下側へ移動する変形を生じ、車体下側のガイド部材8と干渉することになるので、カウルサイドパネル31のみならず、ガイド部材8も変形して衝撃荷重を吸収することができ、周辺部品の荷重吸収性能の向上を図ることができる。
そして、本実施形態の車体前部1の構造においては、縦壁部Dの車体上方であって、縦壁部D及びガイド部材8の車体内側に、縦方向に延びたフランジ部9bを有する取付ブラケット9が配置されている。しかも、取付ブラケット9のフランジ部9bは、ガイド部材8の車体内側の部分である先端部8aと対応する高さに設けられている。
したがって、本実施形態の車体前部1の構造では、ガイド部材8により縦壁部Dの車体内側に導かれた水の流れ方向を取付ブラケット9のフランジ部9bで規制することが可能となる。その結果、縦壁部Dの車体内側に導かれた水は、ガイド部材8の先端部8aと取付ブラケット9のフランジ部9bとの間を車体下側に向かって流れ落ちるので、水の流れをある程度決まった範囲に規制でき、ガイド部材8から流れ落ちる水をパネル内部に滞留させることなく、車外に排出することができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施の形態では、縦壁部Dがサイドボディアウタパネル5、ダッシュサイドフロントパネル11及びカウルサイドメンバ12によって構成されているが、カウルサイドメンバ12のみによって構成されていても良い。
1 車体前部
2 フロントウインドガラス
2a 車体外側側部
3 フェンダーパネル
4 カウルトップパネル
4a 車体幅方向の端部
5 サイドボディアウタパネル
5a 車体内側側部
6 フードパネル
7 フロントサイドドア
7a ドア前端部
8 ガイド部材
8a 先端部
9 取付ブラケット
9b フランジ部
11 ダッシュサイドフロントパネル
12 カウルサイドメンバ(車体骨格部材)
13 シーラ
14 カウルアッパパネル
31 カウルサイドパネル(フェンダーパネルの上部)
81 支持ブラケット
81a 固定片
81b 支持片
C 境界部
D 縦壁部
R 領域
S1 第1の隙間
S2 第2の隙間

Claims (4)

  1. 車体前部のフロントウインドガラスと、前記車体前部の車体幅方向外側に配置されるフェンダーパネルと、前記フロントウインドガラスの下端部に沿って配置され、車体幅方向に延びるカウルトップパネルと、前記フェンダーパネルの上部車体後方側に配置され、車体上下方向に延びるサイドボディアウタパネルを有している車体前部の構造において、
    前記フロントウインドガラスの車体外側側部と前記サイドボディアウタパネルの車体内側側部とによって形成される境界部の車体前方には、前記フェンダーパネルの上部と前記カウルトップパネルとの間に設けられた第1の隙間が配置されており、
    前記フェンダーパネルの上部及び前記カウルトップパネルの車体下側に位置する空間であって、前記サイドボディアウタパネルの下部には、車体内側へ向かって下り傾斜に延びるガイド部材が配置され、該ガイド部材の車体前方側で、かつ前記第1の隙間と対応した位置には、車体前後方向に延びる縦壁部が設けられ、前記ガイド部材と前記縦壁部とは、車体上方視で重なり合って配置されていることを特徴とする車体前部の構造。
  2. 前記縦壁部の上辺には、車体上方へ向かって突出するように塗布されたシーラが設けられ、前記シーラの車体後方側は、前記ガイド部材と車体上方視で重なり合って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車体前部の構造。
  3. 前記第1の隙間は、車体前後方向に沿って設けられており、
    前記フェンダーパネルの上部と前記サイドボディアウタパネルとの間には、第2の隙間が車体幅方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車体前部の構造。
  4. 前記縦壁部の車体上方であって、前記縦壁部及び前記ガイド部材の車体内側には、縦方向に延びたフランジ部を有する取付ブラケットが配置されており、該取付ブラケットのフランジ部は、前記ガイド部材の車体内側の部分と対応する高さに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部の構造。
JP2018032008A 2018-02-26 2018-02-26 車体前部の構造 Pending JP2019147430A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018032008A JP2019147430A (ja) 2018-02-26 2018-02-26 車体前部の構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018032008A JP2019147430A (ja) 2018-02-26 2018-02-26 車体前部の構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019147430A true JP2019147430A (ja) 2019-09-05

Family

ID=67850038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018032008A Pending JP2019147430A (ja) 2018-02-26 2018-02-26 車体前部の構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019147430A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9126634B2 (en) Structure for front portion of vehicle
US8167362B2 (en) Vehicular hood hinge arrangement structure
JP5034639B2 (ja) 自動車の前部構造
KR100844712B1 (ko) 차량의 카울 사이드부 보강구조
JP5761212B2 (ja) 車両用フード構造
EP1155931A2 (en) Vehicle cowl construction
EP3293090B1 (en) Hood of vehicle
JP2007320464A (ja) 自動車の前部構造
JP2000177647A (ja) 自動車のフェンダー構造
CN108349547B (zh) 汽车的前部车身结构
CN110316256B (zh) 车辆前发动机罩用铰链臂安装构造
JP2019147430A (ja) 車体前部の構造
JP6508180B2 (ja) 車体前部構造
JP7347255B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP2010274870A (ja) 車両のドア構造
JP6225858B2 (ja) 自動車のボンネット構造
JP4425692B2 (ja) サイドシルガーニッシュの取付構造
JP2009101956A (ja) 自動車のカウル構造
JP6477263B2 (ja) 車両のドア構造
JP5900378B2 (ja) 車両の前部車体構造
KR100514246B1 (ko) 자동차용 후드 인너 패널의 결합 구조
US11981371B2 (en) Front structure of vehicle
US20230058886A1 (en) Front structure of vehicle
WO2023021650A1 (ja) 車両のフロントガラス周辺構造
JP5237749B2 (ja) 車両用カウルルーバの衝撃力吸収構造