JP2000177647A - 自動車のフェンダー構造 - Google Patents

自動車のフェンダー構造

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JP2000177647A
JP2000177647A JP10359736A JP35973698A JP2000177647A JP 2000177647 A JP2000177647 A JP 2000177647A JP 10359736 A JP10359736 A JP 10359736A JP 35973698 A JP35973698 A JP 35973698A JP 2000177647 A JP2000177647 A JP 2000177647A
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fender
vertical wall
wall portion
front fender
support panel
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Kimio Sakakibara
貴美雄 榊原
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントフェンダーのフードとの境界部の衝
撃吸収性を向上すると共に、フロントフェンダーのフー
ドとの見切り部分の上下剛性を確保する。 【解決手段】 エプロンアッパメンバには支持パネル3
4が配設されている。支持パネル34の縦壁部34Aの
上部には、段部34Bが形成されており、段部34Bよ
り上方の保持部34Cと、段部34Bの車幅内側方向に
上方へ向けて形成された保持爪36との間に、フロント
フェンダー14の縦壁部14Bが支持されている。保持
爪36は支持パネル34の保持部34Cより低く設定さ
れており、フロントフェンダー14の縦壁部14Bに上
方から所定値以上の荷重が作用した場合には、二点鎖線
で示されるように縦壁部14Bが支持パネル34の保持
爪36から、車幅内側方向へ外れるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のフェンダー
構造に係り、特に、フロントアッパメンバーにフロント
フェンダーを取付けた自動車のフェンダー構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、フロントアッパメンバーにフロン
トフェンダーを取付けた自動車のフェンダー構造におい
ては、その一例が特開昭56−034571号公報に示
されている。
【0003】図9に示される如く、この自動車のフェン
ダー構造においては、フロントフェンダー70とフード
72との双方の見切り部分70A、72A近傍を永久変
形可能な変形部材74、76を介して車体及びボンネッ
トの補強部材78、80に取付けており、歩行者との衝
突の際に、変形部材74、76が永久変形することで、
フロントフェンダー70とフード72の境界部での衝撃
吸収性を向上させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この自
動車のフェンダー構造では、変形部材74、76の上下
方向中間部が、それぞれ車幅方向に湾曲しているため、
フロントフェンダー70とフード72の境界部での、上
下方向の剛性が大幅に低下する。この結果、通常の使用
状態でフロントフェンダー70の見切り部分70Aに上
方から荷重が作用した場合には、フロントフェンダー7
0の見切り部分70Aが下方へ容易に変形し易い。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、フロントフェ
ンダーのフードとの見切り部分の衝撃吸収性を向上する
ことができると共に、フロントフェンダーのフードとの
見切り部分の上下剛性を確保できる自動車のフェンダー
構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、フロントアッパメンバにフロントフェンダーを取付
ける自動車のフェンダー構造において、前記フロントア
ッパメンバに固定され、前記フロントアッパメンバの上
方に位置する前記フロントフェンダーの縦壁部を支持す
る上下方向に延設された縦壁部を有する支持パネルと、
前記縦壁部の上部に形成され、前記フロントフェンダー
の縦壁部を保持すると共に、上方から所定値以上の荷重
が作用した場合に前記縦壁部の保持が解除されるフェン
ダー保持部と、を有することを特徴とする。
【0007】従って、フロントアッパメンバの上方に位
置するフロントフェンダーの縦壁部に、上方から所定値
以上の荷重が作用した場合には、フロントアッパメンバ
に固定され、フロントフェンダーの縦壁部を支持する支
持パネルのフェンダー保持部において、フロントフェン
ダーの縦壁部の保持が解除される。この結果、フロント
アッパメンバは下方へ容易に変形する。一方、通常の使
用状態において、フロントフェンダーの見切り線近傍
が、人間の手等によって押圧された場合には、フロント
フェンダーの縦壁部に作用する略下方への荷重を、上下
方向に延設された支持パネルの縦壁部により、確実に支
持することができるため、フロントフェンダーが容易に
変形することは無く、所定の上下剛性を確保できる。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
自動車のフェンダー構造において、前記支持パネルに前
記フロントフェンダーの上部内側における風流を抑制す
るための風流抑制壁部を形成したことを特徴とする。
【0009】従って、請求項1記載の内容に加えて、支
持パネルに形成した風流抑制壁部によって、フロントフ
ェンダーの上部内側に形成された車両前後方向に延びる
空間を車両前方側から後方側へ流れる風を抑制できる。
この結果、この空間を流れた風によって発生するAピラ
ー廻りの風切り音を低減できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の自動車のフェンダー構造
の第1実施形態について図1〜図4に従って説明する。
【0011】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0012】図4に示される如く、本実施形態では、車
体10のフードパネル12とフロントフェンダー14と
の境界16が、前部ボンネット18の車幅方向両端部に
おいて、車両前後方向に沿って延びている。
【0013】図1に示される如く、フードパネル12の
下面側には、フードインナパネル20が配設されてい
る。フードインナパネル20の車両前後方向から見た断
面形状は、開口部を上方へ向けたトレイ状とされてお
り、開口部の車幅方向外側に突出形成された外側フラン
ジ20Aには、フードパネル12の車幅方向外側縁部1
2Aがヘミング加工によって固定されている。
【0014】フードパネル12とフロントフェンダー1
4との境界部となる双方の見切り線12B、14Aの略
下方には、車両前後方向に沿ってエプロンアッパメンバ
24が配設されており、エプロンアッパメンバ24は、
エプロンアッパメンバ24の上部を構成するエプロンア
ッパメンバアッパ26とエプロンアッパメンバ24の下
部を構成するエプロンアッパメンバロア28とで構成さ
れている。
【0015】エプロンアッパメンバロア28は断面略L
字状となっている。エプロンアッパメンバロア28の車
幅方向外側壁部28Aの上端部には、車幅方向外側へ向
けてフランジ28Bが形成されており、このフランジ2
8Bは、断面逆L字状とされたエプロンアッパメンバア
ッパ26の上壁部26Aの車幅方向外側縁部26Bに溶
着されている。
【0016】エプロンアッパメンバロア28の下壁部2
8Cの車幅方向内側縁部には、車両下方へ向けてフラン
ジ28Dが形成されており、このフランジ28Dが、エ
プロンアッパメンバアッパ26の車幅方向内側壁部26
Cの下端縁部26Dに溶着されている。
【0017】従って、エプロンアッパメンバ24は、エ
プロンアッパメンバアッパ26とエプロンアッパメンバ
ロア28とで車体前後方向に延びる閉断面30を形成し
ている。
【0018】フロントフェンダー14の車幅方向内側部
には、車両下方へ向けて縦壁部14Bが形成されてお
り、フロントフェンダー14の縦壁部14Bの下方に
は、樹脂材からなる支持パネル34が配設されている。
支持パネル34の縦壁部34Aの上部には、車幅方向外
側へ向けて段部34Bが形成されており、この段部34
Bから上方の部位がフェンダー保持部となっている。即
ち、段部34Bから上方へ延設された保持部34Cと、
段部34Bの車幅方向内側から上方へ向けて形成された
保持爪36との間に、フロントフェンダー14の縦壁部
14Bが保持されている。この結果、フロントフェンダ
ー14の縦壁部14Bと支持パネル34の縦壁部34A
とは一直線上に位置している。
【0019】図3に示される如く、保持爪36は、前後
方向に所定の間隔をあけて複数個形成されており、保持
部34Cの車幅方向内側面においては、隣接する保持爪
36の中間位置にそれぞれ突部38が形成されている。
この突部38は、フロントフェンダー14の縦壁部14
Bに形成された切欠40に係合しており、フロントフェ
ンダー14が上方へ移動しないようになっている。
【0020】図2に示される如く、支持パネル34の下
部は車幅方向内側へ屈曲され取付部34Dとなってお
り、支持パネル34の取付部34Dにおける前後方向略
中央部には、貫通孔42が穿設されている。また、取付
部34Dの前後方向両端部には、それぞれ上下二股に分
岐された保持部34E、34Fが形成されており、これ
らの保持部34E、34Fは、フロントフェンダー14
の縦壁部14Bの前端下部に車幅方向内側へ形成された
凸部14Dと、縦壁部14Bの後端下部に車幅方向内側
へ形成された凸部14Eとにそれぞれ保持されている。
【0021】図1に示される如く、支持パネル34の取
付部34Dに穿設されたの貫通孔42にはボルト44が
挿入されており、このボルト44は、エプロンアッパメ
ンバアッパ26の上壁部26Aに穿設された貫通孔46
を通って、上壁部26Aの下面に配設されたウエルドナ
ット48に締結されている。
【0022】また、保持爪36の高さは、保持部34C
の高さより低く設定されており、フロントフェンダー1
4の縦壁部14Bに上方から所定値以上の荷重が作用し
た場合には、図1に二点鎖線で示されるように縦壁部1
4Bは保持爪36から外れて、車幅内側方向へ外れるよ
うになっている。
【0023】次に本実施形態の作用を説明する。
【0024】図1に二点鎖線で示される如く、フードパ
ネル12の見切り線12B近傍に歩行者の頭部50等が
当接し、フードパネル12が下方へ変形すると共に、フ
ロントフェンダー14の縦壁部14Bに略上方から略下
方(図1の矢印A方向)へ向けて所定値以上の荷重が作
用した場合には、図1に二点鎖線で示されるように、縦
壁部14Bが支持パネル34の保持爪36から車幅内側
方向へ外れ、支持パネル34の縦壁部34Aが車幅方向
外方へ変形すると共に、フロントフェンダー14が二点
鎖線で示すように下方へ湾曲する。この結果、歩行者の
頭部50等が受ける衝撃を低減することができる。
【0025】一方、通常の使用状態において、フロント
フェンダー14の見切り線14A近傍が、人間の手等に
よって押圧された場合には、縦壁部14Bに作用する略
下方(図1の矢印A方向)の荷重を、縦壁部14Bの下
方に直線状に配設された支持パネル34の縦壁部34A
により、確実に支持することができる。このため、フロ
ントフェンダー14が変形することは無く、所定の上下
剛性を確保できる。
【0026】このように、本実施形態の自動車のフェン
ダー構造では、フロントフェンダー14とフード12の
境界部の衝撃吸収性を向上することができると共に、フ
ロントフェンダー14のフード12との見切り部分の上
下剛性を確保できる。
【0027】また、本実施形態では、フロントフェンダ
ー14の縦壁部14Bを支持する支持パネル34のみを
配設すれば良いため、図9に示される従来技術に比べ、
部品点数が少なく組付作業性が良い。
【0028】次に、本発明の自動車のフェンダー構造の
第2実施形態を図5に従って説明する。
【0029】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0030】図5に示される如く、本実施形態では、支
持パネル52が鉄板等の金属板によって構成されてい
る。この支持パネル52の縦壁部52Aの上部には、車
幅方向内側へ向けて段部52Bが形成されており、この
段部52Bから上方の部位がフェンダー保持部となって
いる。即ち、段部52Bより上方の保持部52Cと、段
部52Bの車幅外側に前後方向に所定の間隔を開けて溶
着され、保持部52Cより上方へ延設された保持爪54
との間に、フロントフェンダー14の縦壁部14Bが接
着剤56で固定されている。この結果、フロントフェン
ダー14の縦壁部14Bと支持パネル52の縦壁部52
Aとは一直線上に位置している。
【0031】また、支持パネル52の下部は車幅方向内
側へ屈曲され取付部52Dとなっており、第1実施形態
の支持パネル34の取付部34Dと同様にエプロンアッ
パメンバアッパ26に取付けられている。
【0032】次に本実施形態の作用を説明する。
【0033】本実施形態では、第1実施形態と同様に、
フードパネル12の見切り線12B近傍に歩行者の頭部
50等が当接し、二点鎖線で示すように、フードパネル
12が下方へ変形すると共に、フロントフェンダー14
の縦壁部14Bに略上方から略下方(図5の矢印A方
向)へ向けて所定値以上の荷重が作用した場合には、縦
壁部14Bが支持パネル52の保持部52Cから車幅内
側方向へ外れ、支持パネル52の縦壁部52Aが車幅方
向外方へ変形し、フロントフェンダー14が下方へ湾曲
する。この結果、歩行者の頭部50等が受ける衝撃を低
減することができる。
【0034】一方、通常の使用状態において、フロント
フェンダー14の見切り線14A近傍が、人間の手等に
よって押圧された場合には、縦壁部14Bに作用する略
下方(図5の矢印A方向)の荷重を、縦壁部14Bの下
方に直線状に配設された支持パネル52の縦壁部52A
により、確実に支持することができるため、フロントフ
ェンダー14が変形することは無く、所定の上下剛性を
確保できる。
【0035】このように、本実施形態の自動車のフェン
ダー構造では、フロントフェンダー14とフード12の
境界部の衝撃吸収性を向上することができると共に、フ
ロントフェンダー14のフード12との見切り部分の上
下剛性を確保できる。
【0036】また、本実施形態では、フロントフェンダ
ー14の縦壁部14Bを支持する支持パネル52のみを
配設すれば良いため、図9に示される従来技術に比べ、
部品点数が少なく組付作業性が良い。
【0037】次に、本発明の自動車のフェンダー構造の
第3実施形態を図6に従って説明する。
【0038】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0039】図6に示される如く、本実施形態では、支
持パネル58が鉄板等の金属板によって構成されてい
る。この支持パネル58の縦壁部58Aの上部には、車
幅方向外側へ向けて段部58Bが形成されており、この
段部58Bから上方の部位がフェンダー保持部となって
いる。即ち、段部58Bより上方の保持部58Cには、
前後方向に所定の間隔を開けて、車幅方向内側へ向かう
バーリング部58Dが形成されており、このバーリング
部58Dによりフロントフェンダー14の縦壁部14B
と連結されている。この結果、フロントフェンダー14
の縦壁部14Bと支持パネル58の縦壁部58Aとは一
直線上に位置している。
【0040】また、支持パネル58の下部は車幅方向内
側へ屈曲され取付部58Eとなっており、第1実施形態
の支持パネル34の取付部34Dと同様にエプロンアッ
パメンバアッパ26に取付けられている。
【0041】次に本実施形態の作用を説明する。
【0042】本実施形態では、第1実施形態と同様に、
フードパネル12の見切り線12B近傍に歩行者の頭部
50等が当接し、二点鎖線で示すように、フードパネル
12が下方へ変形すると共に、フロントフェンダー14
の縦壁部14Bに略上方から略下方(図6の矢印A方
向)へ向けて所定値以上の荷重が作用した場合には、縦
壁部14Bが支持パネル58のバーリング部58Dから
車幅内側方向へ外れ、支持パネル58の縦壁部58Aが
車幅方向外方へ変形し、フロントフェンダー14が下方
へ湾曲する。この結果、歩行者の頭部50等が受ける衝
撃を低減することができる。
【0043】一方、通常の使用状態において、フロント
フェンダー14の見切り線14A近傍が、人間の手等に
よって押圧された場合には、縦壁部14Bに作用する略
下方(図6の矢印A方向)の荷重を、支持パネル58の
縦壁部58Aにより、確実に支持することができるた
め、フロントフェンダー14が変形することは無く、所
定の上下剛性を確保できる。
【0044】このように、本実施形態の自動車のフェン
ダー構造では、フロントフェンダー14とフード12の
境界部の衝撃吸収性を向上することができると共に、フ
ロントフェンダー14のフード12との見切り部分の上
下剛性を確保できる。
【0045】また、本実施形態では、フロントフェンダ
ー14の縦壁部14Bを支持する支持パネル58のみを
配設すれば良いため、図9に示される従来技術に比べ、
部品点数が少なく組付作業性が良い。
【0046】次に、本発明の自動車のフェンダー構造の
第4実施形態を図7に従って説明する。
【0047】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】図7に示される如く、本実施形態では、支
持パネル60が樹脂材によって構成されており、この支
持パネル60の縦壁部60Aの上部には、車幅方向外側
へ向けて段部60Bが形成されている。この段部60B
から上方の部位がフェンダー保持部となっている。即
ち、段部60Bより上方の保持部60Cには、前後方向
に所定の間隔を開けて、車幅方向内側へ向かう熱カシメ
部60Dが形成されており、この熱カシメ部58Dによ
りフロントフェンダー14の縦壁部14Bと連結されて
いる。この結果、フロントフェンダー14の縦壁部14
Bと支持パネル60の縦壁部60Aとは一直線上に位置
している。
【0049】また、支持パネル60の下部は車幅方向内
側へ屈曲され取付部60Eとなっており、この取付部6
0Eは、第1実施形態の支持パネル34の取付部34D
と同様にエプロンアッパメンバアッパ26に取付けられ
ている。
【0050】次に本実施形態の作用を説明する。
【0051】本実施形態では、第1実施形態と同様に、
フードパネル12の見切り線12B近傍に歩行者の頭部
50等が当接し、二点鎖線で示すように、フードパネル
12が下方へ変形すると共に、フロントフェンダー14
の縦壁部14Bに略上方から略下方(図7の矢印A方
向)へ向けて所定値以上の荷重が作用した場合には、縦
壁部14Bが支持パネル60の熱カシメ部60Dから車
幅内側方向へ外れ、支持パネル60の縦壁部60Aが車
幅方向外方へ変形し、フロントフェンダー14が下方へ
湾曲する。この結果、歩行者の頭部50等が受ける衝撃
を低減することができる。
【0052】一方、通常の使用状態において、フロント
フェンダー14の見切り線14A近傍が、人間の手等に
よって押圧された場合には、縦壁部14Bに作用する略
下方(図7の矢印A方向)の荷重を、縦壁部14Bの下
方に直線状に配設された支持パネル60の縦壁部60A
により、確実に支持することができるため、フロントフ
ェンダー14が変形することは無く、所定の上下剛性を
確保できる。
【0053】このように、本実施形態の自動車のフェン
ダー構造では、フロントフェンダー14とフード12の
境界部の衝撃吸収性を向上することができると共に、フ
ロントフェンダー14のフード12との見切り部分の上
下剛性を確保できる。
【0054】また、本実施形態では、フロントフェンダ
ー14の縦壁部14Bを支持する支持パネル60のみを
配設すれば良いため、図9に示される従来技術に比べ、
部品点数が少なく組付作業性が良い。
【0055】次に、本発明の自動車のフェンダー構造の
第5実施形態を図8に従って説明する。
【0056】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0057】図8に示される如く、本実施形態では、支
持パネル34の縦壁部34A及び保持部34Cの車幅方
向外側部に、フロントフェンダー14の上部内側に車両
前後方向に延びる空間64を閉塞する風流抑制壁部34
Gが形成されている。この風流抑制壁部34Gは、フロ
ントフェンダー14の変形に邪魔になり難い、支持パネ
ル34の後端部近傍に形成さており、空間64を車両前
方側から後方側へ流れる風を抑制するようになってい
る。
【0058】次に、本実施桁形態の作用を説明する。
【0059】本実施形態では、第1実施形態の内容に加
えて、支持パネル34に形成した風流抑制壁部34Gに
よって、フロントフェンダー14の上部内側に車両前後
方向に延びる空間64を車両前方側から後方側へ流れる
風を抑制できる。この結果、空間64を流れた風によっ
て発生するAピラーの廻りの風切り音を低減できる。
【0060】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、上記各実施形態では、フロントフェンダ
ー14の縦壁部14Bと支持パネル34、52、58、
60の縦壁部34A、52A、58A、60Aとを一直
線上に配設したが、これに代えて、段部34B、52
B、58B、60Bを無くし、フロントフェンダー14
の縦壁部14Bと支持パネル34、52、58、60の
縦壁部34A、52A、58A、60Aとを実質的に一
直線上に配設した構成としても良い。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、フロントアッ
パメンバにフロントフェンダーを取付ける自動車のフェ
ンダー構造において、フロントアッパメンバに固定さ
れ、フロントアッパメンバの上方に位置するフロントフ
ェンダーの縦壁部を支持する上下方向に延設された縦壁
部を有する支持パネルと、縦壁部の上部に形成され、フ
ロントフェンダーの縦壁部を保持すると共に、上方から
所定値以上の荷重が作用した場合に縦壁部の保持が解除
されるフェンダー保持部と、を有するため、フロントフ
ェンダーのフードとの見切り部分の衝撃吸収性を向上す
ることができると共に、フロントフェンダーのフードと
の見切り部分の上下剛性を確保できるという優れた効果
を有する。
【0062】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
自動車のフェンダー構造において、支持パネルにフロン
トフェンダーの上部内側における風流を抑制するための
風流抑制壁部を形成したため、請求項1記載の効果に加
えて、Aピラー廻りの風切り音を低減できるという優れ
た効果を有する。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】図4の1−1線に沿った拡大断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造の要部を示す車両斜め前方内側から見た分解斜視
図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造の要部を示す車両斜め前方内側から見た拡大分解
斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造が適用された車両を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造を示す図1に対応する断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造を示す図1に対応する断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造を示す図1に対応する断面図である。
【図8】本発明の第5実施形態に係る自動車のフェンダ
ー構造を示す図1に対応する断面図である。
【図9】従来の実施形態に係る自動車のフェンダー構造
を示す図1に対応する断面図である。
【符号の説明】
12 フードパネル 12B 見切り線 14 フロントフェンダー 14A フロントフェンダーの見切り線 14B フロントフェンダーの縦壁部 24 エプロンアッパメンバ 34 支持パネル 34A 支持パネルの縦壁部 34B 支持パネルの段部(フェンダー保持部) 34C 支持パネルの保持部(フェンダー保持部) 34D 支持パネルの取付部 34G 支持パネルの風流抑制壁部 36 保持爪(フェンダー保持部) 38 突部 40 切欠 52 支持パネル 58 支持パネル 60 支持パネル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントアッパメンバにフロントフェン
    ダーを取付ける自動車のフェンダー構造において、 前記フロントアッパメンバに固定され、前記フロントア
    ッパメンバの上方に位置する前記フロントフェンダーの
    縦壁部を支持する上下方向に延設された縦壁部を有する
    支持パネルと、 前記縦壁部の上部に形成され、前記フロントフェンダー
    の縦壁部を保持すると共に、上方から所定値以上の荷重
    が作用した場合に前記縦壁部の保持が解除されるフェン
    ダー保持部と、 を有することを特徴とする自動車のフェンダー構造。
  2. 【請求項2】 前記支持パネルに前記フロントフェンダ
    ーの上部内側における風流を抑制するための風流抑制壁
    部を形成したことを特徴とする請求項1記載の自動車の
    フェンダー構造。
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