JP2001278118A - 車両のフェンダ構造 - Google Patents

車両のフェンダ構造

Info

Publication number
JP2001278118A
JP2001278118A JP2000098312A JP2000098312A JP2001278118A JP 2001278118 A JP2001278118 A JP 2001278118A JP 2000098312 A JP2000098312 A JP 2000098312A JP 2000098312 A JP2000098312 A JP 2000098312A JP 2001278118 A JP2001278118 A JP 2001278118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
fender
hood
width direction
structural member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000098312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4200632B2 (ja
Inventor
Makoto Hamada
真 浜田
Toshiaki Hosoya
俊明 細谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000098312A priority Critical patent/JP4200632B2/ja
Priority to KR10-2001-0014535A priority patent/KR100417942B1/ko
Priority to CNB011120991A priority patent/CN1214940C/zh
Priority to AU33356/01A priority patent/AU757679B2/en
Priority to DE60120024T priority patent/DE60120024T2/de
Priority to EP01108138A priority patent/EP1138579B1/en
Publication of JP2001278118A publication Critical patent/JP2001278118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4200632B2 publication Critical patent/JP4200632B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェンダの衝撃緩和性能に影響されることな
く、フードの衝撃緩和性能のみに依存する範囲を広げ、
衝突体へ衝撃緩和性能を向上する。 【解決手段】 フェンダ14のエプロンアッパメンバ2
4への取付部となるフランジ14Cの車両上下方向の高
さH1は、エプロンアッパメンバアッパ26の上壁部2
6Eの上面の車両上下方向の高さH2より下方となって
おり、エプロンアッパメンバアッパ26の上壁部26E
の上方に、フードパネル12とフードインシュレータ2
0とで構成される閉断面部21の車幅方向外側部21A
(フード18の骨格部を構成する車幅方向内側部21B
より車両上下方向の厚さが薄い部分)が配置されてい
る。また、フェンダ14の取付部となるフランジ14C
と対向するフード18の部位には接合フランジ部20
B、12Bが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のフェンダ構造
に係り、特に、自動車等の車両の構造部材にフェンダを
取り付けた車両のフェンダ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両の構造部材にフェ
ンダを取り付けた車両のフェンダ構造においては、その
一例が実開平6−27449号に示されている。
【0003】図8に示される如く、この車両のフェンダ
構造では、フロントフェンダ100における車幅方向内
側壁部100Aに形成された段差部102に、複数の有
角孔部104が穿設されており、段差部102の折れ線
部分102Aに有角孔部104の角部104Aが合致し
ている。このため、このフロントフェンダ100では、
角部104Aの存在により、折れ線部102Aが変形し
易くなり、図8に二点鎖線で示されるように、有角孔部
104に相当するフロントフェンダ100の頂点106
における変形量が大きくなる。この結果、この車両のフ
ェンダ構造では、この有角孔部104に相当するフロン
トフェンダ100の頂点106に衝突体が衝突しても、
その衝突エネルギーを確実に吸収できるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この車
両のフェンダ構造においては、有角孔部104に相当す
るフロントフェンダ100の頂点106に衝突体が衝突
しても、また、有角孔部104に相当しないフロントフ
ェンダ100の頂点106に衝突体が衝突しても、フロ
ントフェンダ100における車幅方向内側壁部100A
が上下方向に座屈変形して衝突エネルギーを吸収する構
成となっている。この結果、略上方からの衝撃荷重(図
8の矢印F)によって発生する車幅方向内側壁部100
Aにおける上下方向の座屈変形量が大きくなる。一方、
フロントフェンダ100の車幅方向内側壁部100Aに
おける上下方向の座屈変形量には限度があるため、衝突
荷重が車幅方向内側壁部100Aにおける上下方向の座
屈変形量を超え易く、車幅方向内側壁部100Aの座屈
変形終了間際に荷重が上昇する。従って、この車両のフ
ェンダ構造においては、略上方からの衝撃荷重が大きい
場合には、フェンダの衝撃緩和性能に影響され、衝突体
への衝撃緩和性能が低下することが考えられる。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、フェンダの衝
撃緩和性能に影響されることなく、フードの衝撃緩和性
能のみに依存する範囲を広げることができ、衝突体へ衝
撃緩和性能を向上できる車両のフェンダ構造を得ること
が目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車両の構造部材にフェンダを取付ける車両のフェン
ダ構造において、前記フェンダの前記構造部材への取付
部の車両上下方向の高さを、前記構造部材の上面の車両
上下方向の高さより下方に配置し、前記構造部材の上面
の上方に、フードにおける骨格部より車両上下方向の厚
さが薄い部分を配置したことを特徴とする。
【0007】従って、車両構造部材の断面、またはフー
ドにおける骨格部の断面を大きくして、それぞれの剛性
を確保しても、上方からの衝撃荷重が加わった場合に、
構造部材とフードにおける骨格部とが干渉せず、通常、
車体後側左右のヒンジと車体前側中央のロック部により
車体に固定されており、これらのヒンジとロック部を支
点として弾性変形するフードで衝撃荷重を受けることが
できる。即ち、フェンダの衝撃緩和性能に影響されるこ
となく、フードの衝撃緩和性能のみに依存する範囲を広
げることができ、衝突体への衝撃緩和性能を向上でき
る。
【0008】請求項2記載の本発明は、車両の構造部材
にフェンダを取付ける車両のフェンダ構造において、前
記フェンダの前記構造部材への取付部の車両上下方向の
高さを、前記構造部材の上面の車両上下方向の高さより
下方に配置し、前記構造部材の上面の上方に、フードに
おける骨格部より車両上下方向の厚さが薄い部分を配置
し、前記フェンダの取付部と対向する前記フードの部位
に剛性確保手段を設けたことを特徴とする。
【0009】従って、車両構造部材の断面、またはフー
ドにおける骨格部の断面を大きくして、それぞれの剛性
を確保しても、上方からの衝撃荷重が加わった場合に、
構造部材とフードにおける骨格部とが干渉せず、通常、
車体後側左右のヒンジと車体前側中央のロック部により
車体に固定されており、これらのヒンジとロック部を支
点として弾性変形するフードで衝撃荷重を受けることが
できる。即ち、フェンダの衝撃緩和性能に影響されるこ
となく、フードの衝撃緩和性能のみに依存する範囲を広
げることができ、衝突体への衝撃緩和性能を向上でき
る。また、剛性確保手段により、フードの車両外側方向
の端末に必要とされる形状を保持するための剛性を確保
できる。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項2に記載
の車両のフェンダ構造において、前記剛性確保手段は、
フードの車両外側方向の端末に形成された垂下するフラ
ンジ部であることを特徴とする。
【0011】従って、請求項2に記載の内容に加えて、
剛性確保手段を、フードの車両外側方向の端末に形成さ
れた垂下するフランジ部とすることで構成が簡単にな
る。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項2に記載
の車両のフェンダ構造において、前記剛性確保手段は、
前記厚さが薄いフード部分の車両外側に形成した、前記
厚さが薄いフード部分より車両上下方向の厚さが厚いフ
ード補助骨格部であることを特徴とする。
【0013】従って、請求項2に記載の内容に加えて、
剛性確保手段を、前記厚さが薄いフード部分の車両外側
に形成した、厚さが薄いフード部分より車両上下方向の
厚さが厚いフード補助骨格部とすることで、フードにお
ける車両外側方向の端末の剛性を十分に確保できる。
【0014】請求項5記載の本発明は、請求項1乃至4
の何れかに記載の車両のフェンダ構造において、前記フ
ェンダは、車幅方向内側壁部に車両外側上方から車両内
側下方への傾斜面を有することを特徴とする。
【0015】従って、請求項1乃至4の何れかに記載の
内容に加えて、略上方からの衝撃荷重を受けた際に、フ
ードの端末のみがフェンダの傾斜面と干渉し変形するこ
とで、衝撃荷重の更なる低減が図れる。
【0016】請求項6記載の本発明は、請求項1乃至4
の何れかに記載の車両のフェンダ構造において、前記フ
ェンダは、車幅方向内側壁部に車両内側への略三角形の
凸リブを有することを特徴とする。
【0017】従って、請求項1乃至4の何れかに記載の
内容に加えて、略上方からの衝撃荷重を受けた際に、フ
ードの端末がフェンダの車幅方向内側壁部に形成された
車両内側への略三角形の凸リブと干渉し変形すること
で、衝撃荷重の更なる低減が図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の車両のフェンダ構造の第
1実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0019】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0020】図3に示される如く、本実施形態では、車
体10のフードパネル12とフェンダ14との境界16
が、フード18の車幅方向両端部において、車両前後方
向に沿って延びている。なお、本実施形態では、境界1
6が車幅方向外側に設定されており、図1に示される如
く、衝突体Sがフェンダ14に衝突し難い構成になって
いる。また、フード18は、車体後側左右のヒンジと車
体前側中央のロック部により車体に固定されており、こ
れらのヒンジとロック部を支点として弾性変形可能とな
っている。
【0021】図1に示される如く、フードパネル(フー
ドアウタパネルとも言う)12の車幅方向外側部の下面
側には、フードインナパネル20が車両前後方向に沿っ
て配設されている。フードインナパネル20の車両前後
方向から見た断面形状は、開口部を上方へ向けた略ハッ
ト状とされており、開口部の車幅方向内側に突出形成さ
れた内側フランジ20Aがフードパネル12の下面12
Aに接着剤13で結合されている。また、フードインナ
パネル20の開口部の車幅方向外側端部には、垂下する
フランジ部20Bが形成されており、このフランジ部2
0Bは、フードパネル12の車幅方向外側縁部に形成さ
れた垂下するフランジ部12Bに接合されており、この
接合フランジ部20B、12Bが剛性確保手段を構成し
ている。
【0022】フードパネル12とフードインナパネル2
0とで構成される閉断面部21は、車幅方向外側部21
Aの厚さT1が、フード18における骨格部を構成する
車幅方向内側部21Bの厚さT2に比べて薄くなってい
る。また、閉断面部21における車幅方向外側部21A
の下方には、車両前後方向に沿って車体10の構造部材
としてのエプロンアッパメンバ24が配設されており、
エプロンアッパメンバ24は、エプロンアッパメンバ2
4の上部を構成するエプロンアッパメンバアッパ26と
エプロンアッパメンバ24の下部を構成するエプロンア
ッパメンバロア28とで構成されている。
【0023】エプロンアッパメンバアッパ26は開口部
を下方へ向けた断面台形状となっており、車幅方向外側
壁部26Aは、車両内側上方から車両外側下方への傾斜
面となっている。この車幅方向外側壁部26Aの下端部
には、車幅方向外側へ向けてフランジ26Bが形成され
ている。一方、エプロンアッパメンバロア28は断面L
字状となっており、縦壁部28Aの上端部には、車幅方
向外側へ向けてフランジ28Bが形成されており、エプ
ロンアッパメンバアッパ26のフランジ26Bと、エプ
ロンアッパメンバロア28のフランジ28Bとが溶着さ
れている。エプロンアッパメンバロア28の縦壁部28
Aの上端部には、車幅方向内側へ向かって横壁部28C
が形成されており、横壁部28Cの車幅方向内側端部に
は、下方へ向かってフランジ28Dが形成されている。
このフランジ28Dには、エプロンアッパメンバアッパ
26の車幅方向内側壁部26Cの下端縁部26Dが溶着
されている。
【0024】従って、エプロンアッパメンバ24は、エ
プロンアッパメンバアッパ26とエプロンアッパメンバ
ロア28とで車両前後方向に延びる閉断面部30を形成
している。
【0025】図2に示される如く、エプロンアッパメン
バアッパ26のフランジ26Bと、エプロンアッパメン
バロア28のフランジ28Bとの接合部には、車両前後
方向に沿って所定の間隔で取付穴32が形成されてお
り、エプロンアッパメンバロア28のフランジ28Bの
下面側には、取付穴32と同軸的にナット34が固定さ
れている。
【0026】図1に示される如く、フードパネル12の
車幅方向外側縁部12Cに対向しているフェンダ14の
車幅方向内側縁部14Aは、下方に向かって屈曲されて
おり、フードパネル12のフランジ部12Bと略平行に
伸びる縦壁部14Bが形成されている。この縦壁部14
Bの下端部には、車幅方向内側へ向かってフランジ14
Cが形成されている。
【0027】図2に示される如く、フェンダ14におけ
るフランジ14Cには、車両前後方向に所定の間隔で取
付穴36が穿設されている。
【0028】図1に示される如く、フェンダ14の取付
穴36とエプロンアッパメンバ24の取付穴32には、
ボルト38が上方から挿入されており、このボルト38
をナット34に締め込むことによって、フェンダ14に
おけるフランジ14Cが、エプロンアッパメンバアッパ
26のフランジ26B及びエプロンアッパメンバロア2
8のフランジ28Bに固定されている。
【0029】また、フェンダ14のエプロンアッパメン
バ24への取付部となるフランジ14Cの車両上下方向
の高さH1は、エプロンアッパメンバアッパ26の上壁
部26Eの上面の車両上下方向の高さH2より下方とな
っており、エプロンアッパメンバアッパ26の上壁部2
6Eの上方に、フードパネル12とフードインナパネル
20とで構成される閉断面部21の車幅方向外側部21
A(フード18における骨格部を構成する車幅方向内側
部21Bより車両上下方向の厚さが薄いフード部分)が
配置されている。
【0030】次に本実施形態の作用を説明する。
【0031】本実施形態では、フード18におけるフェ
ンダ14との境界16近傍、即ち、フード18における
車両外側方向の端末近傍に衝突体Sが衝突して、略上方
から略下方(図1の矢印A方向)へ向けて荷重が作用し
た場合には、フード18における車両外側方向の端末近
傍が、図1に二点鎖線で示される如く、下方へ変形す
る。
【0032】この際、本実施形態の車両のフェンダ構造
では、フェンダ14のフランジ14Cの車両上下方向の
高さH1が、エプロンアッパメンバアッパ26の上壁部
26Eの上面の車両上下方向の高さH2より下方となっ
ており、エプロンアッパメンバアッパ26の上壁部26
Eの上方に、閉断面部21における厚さが薄い車幅方向
外側部21Aが配置されているため、エプロンアッパメ
ンバ24の閉断面部30、またはフード18における骨
格部を構成する閉断面部21の車幅方向内側部21Bを
大きくして、それぞれの剛性を確保しても、エプロンア
ッパメンバ24と、閉断面部21の車幅方向内側部21
Bとが干渉しない。この結果、車体後側左右のヒンジと
車体前側中央のロック部により車体に固定されており、
これらのヒンジとロック部を支点として弾性変形するフ
ード18で衝撃荷重を受けることができる。即ち、フェ
ンダ14の衝撃緩和性能に影響されることなく、フード
18の衝撃緩和性能のみに依存する範囲を広げることが
でき、衝突体Sへの衝撃緩和性能を向上できる。
【0033】また、本実施形態では、フード18の車両
外側方向の端末に形成した剛性確保手段としてのフラン
ジ部12B、20Bにより、フード18の車両外側方向
の端末に必要とされる形状を保持するための剛性を確保
できる。また、本実施形態では、剛性確保手段を、フー
ド18の車両外側方向の端末に形成した垂下するフラン
ジ部12B、20Bとすることで構成が簡単になる。
【0034】次に、本発明の車両のフェンダ構造の第2
実施形態を図4及び図5に従って説明する。
【0035】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0036】図5に示される如く、本実施形態では、フ
ェンダ14の車幅方向内側壁部となる縦壁部14Bにお
けるボルト38を挿入する部位を除いた位置に、車両内
側への凸リブ50が車両前後方向に所定の間隔を開けて
形成されている。
【0037】図4に示される如く、凸リブ50の車両前
後方向から見た形状は略三角形となっており、上側の傾
斜面50Aが、フード18の車両外側方向の端末に形成
された垂下するフランジ部12B、20Bの下方に位置
している。
【0038】また、本実施形態では、フェンダ14の車
両外側面14Dに変形の基点となる脆弱部としての凹溝
52が、車両前後方向に延設されており、凹溝52には
装飾用のモール54が取付けられている。
【0039】次に本実施形態の作用を説明する。
【0040】本実施形態では、フード18における車両
外側方向の端末近傍に衝突体Sが衝突して、略上方から
略下方(図4の矢印A方向)へ向けて荷重が作用した場
合には、フード18の境界16近傍の部位が、図4に二
点鎖線で示される如く、下方へ変形する。
【0041】この際、本実施形態の車両のフェンダ構造
では、第1実施形態と同様に、フェンダ14のフランジ
14Cの車両上下方向の高さH1が、エプロンアッパメ
ンバアッパ26の上壁部26Eの上面の車両上下方向の
高さH2より下方となっており、エプロンアッパメンバ
アッパ26の上壁部26Eの上方に、閉断面部21にお
ける厚さが薄い車幅方向外側部21Aが配置されている
ため、エプロンアッパメンバ24の閉断面部30、また
はフード18における骨格部を構成する閉断面部21の
車幅方向内側部21Bを大きくして、それぞれの剛性を
確保しても、エプロンアッパメンバ24と、閉断面部2
1の車幅方向内側部21Bとが干渉しない。この結果、
車体後側左右のヒンジと車体前側中央のロック部により
車体に固定されており、これらのヒンジとロック部を支
点として弾性変形するフード18で衝撃荷重を受けるこ
とができる。即ち、フェンダ14の衝撃緩和性能に影響
されることなく、フード18の衝撃緩和性能のみに依存
する範囲を広げることができ、衝突体Sへの衝撃緩和性
能を向上できる。
【0042】さらに、本実施形態では、図4に一点鎖線
で示される様にフード18の車両外側方向の端末が所定
値以上下方に移動すると、フランジ部12B、20B
が、フェンダ14の縦壁部14Bに形成した凸リブ50
の上側の傾斜面50Aに当接する。この結果、フェンダ
14の縦壁部14Bは、車両外側方向(図4の矢印B方
向)へ押圧される。このため、フェンダ14は、図4に
一点鎖線で示される様に凹溝52を基点にして車両外側
方向へ変形する。従って、本実施形態では、フード18
が下方へ大きく変形した場合にも、衝突体Sとフェンダ
14との干渉を避けることができ、衝撃荷重の更なる低
減が図れる。
【0043】なお、凸リブ50における傾斜面50Aの
傾斜角θを小さくすれば、水平方向分力と垂直方向分力
との関係から、フード18がフェンダ14に当接した際
の、フード18の変形荷重への影響を小さくできる。ま
た、本実施形態では、フード18の横幅W1を大きく取
っているので、相対的に、フェンダ14の横幅W2を小
さくできるため、この点においても、フェンダ14は図
4に一点鎖線で示される様に車両外側方向へ変形し易く
なっている。
【0044】次に、本発明の車両のフェンダ構造の第3
実施形態を図6に従って説明する。
【0045】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0046】図6に示される如く、本実施形態では、フ
ードパネル12とフードインナパネル20とで構成され
る閉断面部21おける車幅方向外側部21Aの車両外側
に、車幅方向外側部21Aの厚さT1より車両上下方向
の厚さT3が厚い補助骨格部21Cが形成されており、
この補助骨格部21Cが剛性確保手段を構成している。
なお、フードインナパネル20の開口部の車幅方向外側
に突出形成された外側フランジ20Cには、フードパネ
ル12の車幅方向外側縁部12Dがヘミング加工によっ
て固定されており、ヘミング部18Aはフード18の外
形線に沿って形成されている。
【0047】また、本実施形態では、フェンダ14の車
幅方向内側壁部となる車幅方向内側縁部14Aと縦壁部
14Bとの間の部位に、車両外側上方から車両内側下方
への傾斜面14Eが形成されており、縦壁部14Bの位
置が、補助骨格部21Cに対して車両外方へ距離Sずれ
ている。従って、フェンダ14が下方へ移動した場合に
は、ヘミング部18Aが傾斜面14Eと当接するように
なっている。
【0048】次に本実施形態の作用を説明する。
【0049】本実施形態では、フード18におけるフェ
ンダ14との境界16近傍に衝突体Sが衝突して、略上
方から略下方(図6の矢印A方向)へ向けて荷重が作用
した場合には、フード18の境界16近傍の部位が、図
6に二点鎖線で示される如く、下方へ変形する。
【0050】この際、本実施形態の車両のフェンダ構造
では、第1実施形態と同様に、フェンダ14のフランジ
14Cの車両上下方向の高さH1が、エプロンアッパメ
ンバアッパ26の上壁部26Eの上面の車両上下方向の
高さH2より下方となっており、エプロンアッパメンバ
アッパ26の上壁部26Eの上方に、閉断面部21にお
ける厚さが薄い車幅方向外側部21Aが配置されている
ため、エプロンアッパメンバ24の閉断面部30、また
はフード18における骨格部を構成する閉断面部21の
車幅方向内側部21Bを大きくして、それぞれの剛性を
確保しても、エプロンアッパメンバ24と、閉断面部2
1の車幅方向内側部21Bとが干渉しない。この結果、
車体後側左右のヒンジと車体前側中央のロック部により
車体に固定されており、これらのヒンジとロック部を支
点として弾性変形するフード18で衝撃荷重を受けるこ
とができる。即ち、フェンダ14の衝撃緩和性能に影響
されることなく、フード18の衝撃緩和性能のみに依存
する範囲を広げることができ、衝突体Sへの衝撃緩和性
能を向上できる。
【0051】また、本実施形態では、フード18の車両
外側方向の端末に、閉断面部21における車幅方向外側
部21Aの厚さT1より車両上下方向の厚さT3が厚い
補助骨格部21Cを形成したことにより、フード18の
車両外側方向の端末に必要とされる形状を保持するため
の剛性を確保できる。
【0052】さらに、本実施形態では、フード18の車
両外側方向の端末が所定値以上下方に移動すると、フー
ド18のヘミング部18Aが、フェンダ14の傾斜面1
4Eと当接し、ヘミング部18Aが容易に図6に二点鎖
線で示される様に変形する。従って、本実施形態では、
ヘミング部18Aの変形によって、衝撃荷重の更なる低
減が図れる。
【0053】なお、本実施形態では、製造時の型形状等
の制約を考慮して、フェンダ14の車幅方向内側縁部1
4Aと縦壁部14Bとの間に、車両外側上方から車両内
側下方への傾斜面14Eを形成したが、傾斜面14Eに
代えて、図7に示される如く、フェンダ14の車幅方向
内側縁部14Aと縦壁部14Bとの間に、段部14Fを
形成し、この段部14Fにフード18のヘミング部18
Aが当接し変形する構成としても良い。
【0054】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、車両の構造部
材にフェンダを取付ける車両のフェンダ構造において、
フェンダの構造部材への取付部の車両上下方向の高さ
を、構造部材の上面の車両上下方向の高さより下方に配
置し、構造部材の上面の上方に、フードにおける骨格部
より車両上下方向の厚さが薄い部分を配置したため、フ
ェンダの衝撃緩和性能に影響されることなく、フードの
衝撃緩和性能のみに依存する範囲を広げることができ、
衝突体へ衝撃緩和性能を向上できるという優れた効果を
有する。
【0056】請求項2記載の本発明は、車両の構造部材
にフェンダを取付ける車両のフェンダ構造において、フ
ェンダの構造部材への取付部の車両上下方向の高さを、
構造部材の上面の車両上下方向の高さより下方に配置
し、構造部材の上面の上方に、フードにおける骨格部よ
り車両上下方向の厚さが薄い部分を配置し、フェンダの
取付部と対向するフードの部位に剛性確保手段を設けた
ため、フェンダの衝撃緩和性能に影響されることなく、
フードの衝撃緩和性能のみに依存する範囲を広げること
ができ、衝突体へ衝撃緩和性能を向上できると共に、フ
ードの車両外側方向の端末に必要とされる形状を保持す
るための剛性を確保できるという優れた効果を有する。
【0057】請求項3記載の本発明は、請求項2に記載
の車両のフェンダ構造において、剛性確保手段は、フー
ドの車両外側方向の端末に形成された垂下するフランジ
部であるため、請求項2に記載の効果に加えて、構成が
簡単という優れた効果を有する。
【0058】請求項4記載の本発明は、請求項2に記載
の車両のフェンダ構造において、剛性確保手段は、厚さ
が薄いフード部分の車両外側に形成した、厚さが薄いフ
ード部分より車両上下方向の厚さが厚いフード補助骨格
部であるため、請求項2に記載の効果に加えて、フード
における車両外側方向の端末の剛性を十分に確保できる
という優れた効果を有する。
【0059】請求項5記載の本発明は、請求項1乃至4
の何れかに記載の車両のフェンダ構造において、フェン
ダは、車幅方向内側壁部に車両外側上方から車両内側下
方への傾斜面を有するため、請求項1乃至4の何れかに
記載の効果に加えて、衝撃荷重の更なる低減が図れると
いう優れた効果を有する。
【0060】請求項6記載の本発明は、請求項1乃至4
の何れかに記載の車両のフェンダ構造において、フェン
ダは、車幅方向内側壁部に車両内側への略三角形の凸リ
ブを有するため、請求項1乃至4の何れかに記載の効果
に加えて、衝撃荷重の更なる低減が図れるという優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の1−1線に沿った断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る車両のフェンダ構
造の一部を示す拡大斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る車両のフェンダ構
造が適用された車両を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る車両のフェンダ構
造を示す図1に対応する断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る車両のフェンダ構
造の一部を示す拡大斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る車両のフェンダ構
造を示す図1に対応する断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態の変形例に係る車両のフ
ェンダ構造を示す図1に対応する断面図である。
【図8】従来の実施形態に係る車両のフェンダ構造を示
す側面図である。
【符号の説明】
12 フードパネル 12B フードパネルのフランジ部(剛性確保手段) 14 フェンダ 14E フェンダの傾斜面 18 フード 20 フードインナパネル 20B フードインナパネルのフランジ部(剛性確保
手段) 21 閉断面部 21A 閉断面部の車幅方向外側部 21B 閉断面部の車幅方向内側部(フードの骨格
部) 21C フードの補助骨格部 24 エプロンアッパメンバ(構造部材) 26 エプロンアッパメンバアッパ 26E エプロンアッパメンバアッパの上壁部 50 凸リブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の構造部材にフェンダを取付ける車
    両のフェンダ構造において、 前記フェンダの前記構造部材への取付部の車両上下方向
    の高さを、前記構造部材の上面の車両上下方向の高さよ
    り下方に配置し、前記構造部材の上面の上方に、フード
    における骨格部より車両上下方向の厚さが薄い部分を配
    置したことを特徴とする車両のフェンダ構造。
  2. 【請求項2】 車両の構造部材にフェンダを取付ける車
    両のフェンダ構造において、 前記フェンダの前記構造部材への取付部の車両上下方向
    の高さを、前記構造部材の上面の車両上下方向の高さよ
    り下方に配置し、前記構造部材の上面の上方に、フード
    における骨格部より車両上下方向の厚さが薄い部分を配
    置し、前記フェンダの取付部と対向する前記フードの部
    位に剛性確保手段を設けたことを特徴とする車両のフェ
    ンダ構造。
  3. 【請求項3】 前記剛性確保手段は、フードの車両外側
    方向の端末に形成された垂下するフランジ部であること
    を特徴とする請求項2に記載の車両のフェンダ構造。
  4. 【請求項4】 前記剛性確保手段は、前記厚さが薄いフ
    ード部分の車両外側に形成した、前記厚さが薄いフード
    部分より車両上下方向の厚さが厚いフード補助骨格部で
    あることを特徴とする請求項2に記載の車両のフェンダ
    構造。
  5. 【請求項5】 前記フェンダは、車幅方向内側壁部に車
    両外側上方から車両内側下方への傾斜面を有することを
    特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両のフェ
    ンダ構造。
  6. 【請求項6】 前記フェンダは、車幅方向内側壁部に車
    両内側への略三角形の凸リブを有することを特徴とする
    請求項1乃至4の何れかに記載の車両のフェンダ構造。
JP2000098312A 2000-03-31 2000-03-31 車両のフェンダ構造 Expired - Fee Related JP4200632B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000098312A JP4200632B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 車両のフェンダ構造
KR10-2001-0014535A KR100417942B1 (ko) 2000-03-31 2001-03-21 차량의 펜더 구조
CNB011120991A CN1214940C (zh) 2000-03-31 2001-03-30 车辆翼子板结构
AU33356/01A AU757679B2 (en) 2000-03-31 2001-03-30 Vehicle fender structure
DE60120024T DE60120024T2 (de) 2000-03-31 2001-03-30 Kotflügelstruktur eines Fahrzeuges
EP01108138A EP1138579B1 (en) 2000-03-31 2001-03-30 Vehicle fender structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000098312A JP4200632B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 車両のフェンダ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001278118A true JP2001278118A (ja) 2001-10-10
JP4200632B2 JP4200632B2 (ja) 2008-12-24

Family

ID=18612812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000098312A Expired - Fee Related JP4200632B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 車両のフェンダ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4200632B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1326739C (zh) * 2003-09-01 2007-07-18 丰田自动车株式会社 车辆用车盖结构
JP2007537921A (ja) * 2004-05-19 2007-12-27 イノプラスト 自動車の一部用の支持体を形成する要素
GB2476151A (en) * 2009-12-14 2011-06-15 Gm Global Tech Operations Inc Impact protection structure for a vehicle bonnet
JP2014180964A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Daihatsu Motor Co Ltd 車両の前部構造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1326739C (zh) * 2003-09-01 2007-07-18 丰田自动车株式会社 车辆用车盖结构
JP2007537921A (ja) * 2004-05-19 2007-12-27 イノプラスト 自動車の一部用の支持体を形成する要素
JP4884379B2 (ja) * 2004-05-19 2012-02-29 イノプラスト 自動車の一部用の支持体を形成する要素
GB2476151A (en) * 2009-12-14 2011-06-15 Gm Global Tech Operations Inc Impact protection structure for a vehicle bonnet
US8220863B2 (en) 2009-12-14 2012-07-17 GM Global Technology Operations LLC Body for a motor vehicle
JP2014180964A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Daihatsu Motor Co Ltd 車両の前部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4200632B2 (ja) 2008-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4192452B2 (ja) 車両のフェンダ構造
KR101097018B1 (ko) 측면 충돌 성능을 강화시킨 자동차용 도어
JP4122680B2 (ja) 車両のフェンダ部構造
KR100417942B1 (ko) 차량의 펜더 구조
JP3876742B2 (ja) エネルギー吸収構造
KR100412838B1 (ko) 자동차의 휀더부 구조
JP2014034218A (ja) 車体前部構造
JP2000177647A (ja) 自動車のフェンダー構造
JP2921183B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP2010149547A (ja) 自動車のカウル部構造
JP2001278118A (ja) 車両のフェンダ構造
JP2009166603A (ja) 自動車のフードストッパ構造
JP2006219031A (ja) カウルルーバ
JP3140511B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP6540753B2 (ja) 自動車の側部車体構造
US5722715A (en) Energy absorbing automotive vehicle body structure
JP2006044312A (ja) 車体前部構造
JP2012066687A (ja) カウルカバー構造
JPH06171442A (ja) バンパーの取付構造
JP4852074B2 (ja) 車体前部構造
JP5966895B2 (ja) 自動車の脚払い構造
JP2022083565A (ja) 車体構造
JP4250852B2 (ja) 車両のフェンダ構造
JP4140201B2 (ja) 車両のフェンダ構造
JP4200941B2 (ja) 車両用フード構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080929

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees