JP7347255B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、パワーユニットの上方に設けられるボンネットと、該ボンネットの車幅方向外側に位置し、車体側部に設けられる左右一対のフェンダーと、ボンネットの下方に設けられ車両前後方向に延びる左右一対のエプロンレインと、フェンダーの上部とエプロンレインとを連結するブラケットとを備えた車両の前部車体構造に関する。
車両の前部車体構造として特許文献1に例示されるように、フェンダーの上部に雨樋としてのレインレール部を備えた構造が一般に知られている。
レインレール部は、フェンダーとボンネットとの境界部に有する隙間から車体内部に侵入した水を受け止めるとともに車体外側へと排出するために、該フェンダーの上部における、車両前後方向に延びる車幅方向内縁に沿って一体形成されている。
特許文献1においては、このようなレインレール部が、車両の正面視でボンネットの下方においてエプロンレインに向けて車幅方向内側へ略水平に延びるとともに、ブラケット(衝撃吸収ブラケット)を介して下側からエプロンレインの上面に支持された構造が開示されている。
特許文献1の上記ブラケットは、レインレール部を取付ける取付け部と、該取付け部から下方へ延びて下端部がエプロンレインに固定される一対の板状の支持脚部とを備えている。
特に、特許文献1のブラケットは、上下方向に延びる一対の支持脚部の中間位置に、該支持脚部の幅方向全体に亘って折り曲げられた折曲部を備えた衝撃吸収ブラケットとして形成されている。このため、ブラケットは、ボンネットとフェンダーの境界周辺に歩行者が衝突し、該境界周辺に衝突荷重(大荷重)が入力された際には、折曲部を起点として変形することで歩行者保護性能(衝突エネルギーの吸収性能)を高めている。
その一方で、特許文献1のブラケットは、一対の支持脚部の板面同士が例えば、下方程互いの間隔が広がるような角度を有するように上下方向に対して傾斜して配置することで上下方向に一致する方向に沿って配置する場合と比して断面係数が高くなるように形成されている。
これにより、フェンダーに対して、その上部から下方へ手押しする等により入力される小荷重に対してブラケットによるフェンダーの支持剛性(建付け剛性)を確保している。
しかしながら特許文献1に構成においては、上述したように、ボンネットとフェンダーとの境界近傍に歩行者が衝突した際、ボンネットが、該ボンネットの下方かつエプロンレインの上方に有するレインレール部に当接して、ボンネットが下方へ塑性変形するストロークが阻害されることが懸念される。
その対策として、ボンネットとエプロンレインとの間にレインレール部と共に介在する上述したブラケットを、さらに弱体化させる構造が考えられるが、その場合、ブラケットによるフェンダーの支持剛性も低下するため、歩行者保護性能とフェンダーの支持剛性との両立をより高い水準で図るには、更なる改善の余地がある。
特開2013-018352号公報
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、歩行者がボンネットとフェンダーの境界周辺に衝突した際の、ボンネットとフェンダーとを連結するブラケットの変形による歩行者保護性能と、フェンダーの下方への手押し等により入力される小荷重に対するフェンダー支持剛性とを両立することができる車両の前部車体構造の提供を目的とする。
この発明は、パワーユニットの上方に設けられるボンネットと、該ボンネットの車幅方向外側に位置し、車体側部に設けられる左右一対のフェンダーと、上記ボンネットの下方に設けられ車両前後方向に延びる左右一対のエプロンレインと、上記フェンダーの上部と上記エプロンレインとを連結するブラケットとを備えた車両の前部車体構造であって、上記ブラケットは、上記フェンダーの上端部(フェンダー上端部)に固定されるフェンダー固定部と、上記フェンダー固定部から下方に延び上記エプロンレインの車幅方向外側に位置する本体部と、上記エプロンレインに固定されるエプロンレイン固定部とを備え、上記本体部は車幅方向外側に向けて湾曲する湾曲部を備え、上記湾曲部は上記フェンダー固定部よりも車幅方向外側に位置するものである。
上記構成によれば、ボンネットとフェンダーの境界周辺に歩行者が衝突した際、すなわち、上記境界周辺に衝突荷重(大荷重)が入力された際には、ブラケットの本体部がエプロンレインの車幅方向外側に位置するよう構成されるので、ボンネットとエプロンレイン上面との間の空間でボンネットを変形させることができる。
すなわち、ボンネットが下方へ変形するに伴って下方へ圧縮するように変形するブラケットが、ボンネットとエプロンレイン上面との間の空間において介在し、ボンネットの下方への変形を阻害することを抑制できる。
また、ブラケットの本体部は、湾曲部を有するため、上述したようにボンネットとフェンダーの境界周辺に大荷重が入力された際には、湾曲部をきっかけとしてブラケットを変形させることができる。よって、本実施形態の前部車体構造は、歩行者保護性能を向上させることができる。
一方、ブラケットは、フェンダーの上部とエプロンレインとを連結するため、フェンダーは、エプロンレインに対してブラケットを介して支持される。すなわち、ボンネットとフェンダーの境界周辺に上述したような大荷重が入力されない通常時において、ブラケットはフェンダーの支持部材として機能する。このため、フェンダーに対して、その上部から下方へ手押しする等による小荷重が入力された際においても、ブラケットに備えた湾曲部は、鋭角形状に屈曲する屈曲部よりも滑らかな湾曲形状であるが故に応力が集中し難いためブラケットの変形を抑制することができる。
要するに本発明においては、ボンネットとフェンダーの境界周辺に歩行者が衝突し、該境界周辺に衝突荷重が入力された際における歩行者保護性能を向上することができる。一方、フェンダーに対して、その上部から下方へ手押しする等により入力される小荷重に対してもブラケットによるフェンダーの支持剛性を確保することができる。
この発明の態様として、上記本体部は、上記フェンダー固定部と上記湾曲部との間に下方かつ車幅方向外側に傾斜する傾斜部を備えたものである。
上記構成によれば、ボンネットとフェンダーの境界周辺に歩行者が衝突した際、フェンダーのボンネットとの境界周辺が下方へ変形するに伴って傾斜部が下方へ変位する。従って、湾曲部を潰すように変形させることができ、ブラケットにより衝突エネルギーを吸収することができる。
この発明の態様として、上記湾曲部を第1の湾曲部とし、上記本体部は、上記フェンダー固定部と上記第1の湾曲部との間に車幅方向内側に向けて湾曲する第2の湾曲部を備えたものである。
上記構成によれば、ブラケットの本体部は、第1および第2の湾曲部を有するため、ボンネットとフェンダーの境界周辺に衝突荷重(大荷重)が入力された際には、第1の湾曲部のみならず第2の湾曲部をきっかけとしてブラケットを変形できる。
従って、衝突荷重に対してブラケットを潰しきることで、ボンネットとエプロンレイン上面との間の空間でボンネットをより変形させることができ、結果として歩行者保護性能をさらに向上させることができる。
この発明の態様として、上記本体部は、平面状に延びる平面部と、該平面部の前端および後端から上記本体部の厚み方向へ折り曲げられたフランジ部(段部)とを備えた板状に形成されたものである。
上記構成によれば、ブラケットは、ボンネットとフェンダーの境界周辺に歩行者が衝突した際、変形のきっかけとなる湾曲部を設けつつも、ブラケットが潰れる際に湾曲部のみで吸収しきれない衝突エネルギーを段部によって吸収することができる。
一方、フェンダーに対して、その上部から下方へ手押しする等により入力される小荷重に対してブラケットによるフェンダーの支持剛性を段部によって高めることができる。
この発明の態様として、上記エプロンレイン固定部は、上記エプロンレインの側壁部に固定されたものである。
上記構成によれば、車両組み立て時、すなわち、フェンダーを、ブラケットを介してエプロンレインに取付け時に、フェンダーとボンネットとの間における、車両上下方向のすき、ばらつきを調節することができる。
この発明の態様として、上記湾曲部は10mm以上20mm以下の範囲の曲率半径としたものである。
またこの発明の態様として、上記フェンダー固定部は、上記フェンダーの上記上端部と車幅方向に対向して固定されたものである。
この発明によれば、歩行者がボンネットとフェンダーの境界周辺に衝突した際の、ボンネットとフェンダーとを連結するブラケットの変形による歩行者保護性能と、フェンダーの下方への手押し等により入力される小荷重に対するフェンダー支持剛性とを両立することができる。
本実施形態の車両の前部車体構造の要部を車幅方向内側、車両前方かつ上方から視た斜視図 本実施形態の車両の前部車体構造の要部を車幅方向外側、車両前方かつ上方から視た斜視図 本実施形態の車両の前部車体構造の要部を示す平面図 図3中のA-A線矢視における要部拡大断面図 本実施形態の中間ブラケットを車両前方から視た図(a)および車幅方向内側から視た図(b) 図3中のB-B線要部拡大断面図 図3中のC-C線要部拡大断面図(a)および図3中のD-D線要部拡大断面図(b) 本実施形態の変形例に係る車両の前部車体構造を図1に対応して示した斜視図 本実施形態の変形例に係る車両の前部車体構造を図5(a)、(b)に対応して示した図
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図中において、矢印Fは車両前方向を、矢印Rは車両右方向を、矢印Lは車両左方向を、矢印Uは車両上方向を、矢印OUTは車幅方向外側を、矢印INは車幅方向内側を、夫々示している。また本実施形態の前部車体構造は略左右対称形状であるため、主に車両右側の構成に基づいて説明する。
図1~図3に示すように、本実施形態の車両は、車室部の前壁を形成するダッシュパネル1よりも前側に、エンジン(図示省略)が搭載されるエンジンルームEが設けられており(図3参照)、エンジンルームEの車両上方側には、ボンネット3が設けられている(図2、図6、図7(a)(b)参照)。ボンネット3は、後端が、車幅方向に延びるヒンジ軸(図示省略)を介して車体側に軸支されエンジンルームEを開閉自在に覆っている。
図6、図7(a)(b)に示すように、ボンネット3は、アウタパネル3Aと、アウタパネル3Aよりも下方(車体内側)に配置されたインナパネル3Bとを備えている。ボンネット3のアウタパネル3Aは、折り曲げた外周縁によってインナパネル3Bの外周縁をかしめるヘミング加工によりインナパネル3Bに結合されている。
図1~図4に示すように、エンジンルームEの両サイドには、フロントフェンダーパネル4(以下「フェンダー4」と略記する)が設けられている。
フェンダー4は、略全体が車両前後方向および車両上下方向に延びるとともに、外表面を車両の前側の側部の意匠面として縦壁状に形成されている。なお図2に示すように、フェンダー4の下端は、ホイールアーチ形状に沿って上方へ突状に形成されている。
図1、図6、図7(a)(b)に示すように、フェンダー4は、ボンネット3よりも車幅方向外側に設けられている。具体的には図6、図7(a)(b)に示すように、フェンダー4は、上部側が車両上方程車幅方向内側に位置するように湾曲しているため、フェンダー4の上端に位置する上端部4uは、フェンダー4の車幅方向において最も車幅方向内端に位置している。このようなフェンダー上端部4uと、ボンネット3の車幅方向外端3aとは、共に車両前後方向に沿って延びるとともに、車幅方向において隙間を隔てて対峙するように配置されている。
すなわち、フェンダー4とボンネット3とは、互いの境界部周辺において車両前後方向の直交断面視で略連続する滑らかな(略面一な)意匠面が形成されている。
図1、図4、図6、図7(a)(b)に示すように、フェンダー上端部4uには、該フェンダー上端部4uにおける上方への突端部分に相当するとともに、車両前後方向に延びるフェンダー上縁辺4ua(稜線部)が形成されている。フェンダー上端部4uには、フェンダー上縁辺4uaから下方へ延びるフランジ部4ubが形成されている。フランジ部4ubは、下方程車幅方向内側へ位置するように傾斜して延びており、車両前後方向に延びるフェンダー上端部4uに対して一体形成されている。
また図1~図4、図6、図7(a)(b)に示すように、フェンダー4よりも車幅方向内側かつボンネット3よりも下方には車両前後方向に延びるとともに内部に車両前後方向の直交断面が略矩形状の閉断面構造で構成された車体骨格部材としてのエプロンレイン5が左右一対設けられている。
本実施形態のエプロンレイン5は、略水平かつ車両前方程車幅方向内側に位置するように傾斜して直線状に延びており(図3参照)、車両前後方向の前部が、長手方向の直交断面が下方に開口するハット形状のエプロンレインアッパ5Aと、エプロンレインアッパ5Aに対して下方から接合される平板形状のエプロンレインロア5Bとで構成されている(図7(a)参照)。
図6、図7(a)(b)に示すように、エプロンレイン5は、ボンネット3やフェンダー4の上部に対して下方へ離間した位置に設けられている。これにより、ボンネット3とフェンダー4との境界部に衝突物が衝突時に、ボンネット3やフェンダー4の上部が下方へ変形可能な空間を構成し、歩行者保護性能を確保している。
なお図2、図3に示すように、エプロンレイン5よりも車幅方向内側かつ下方には、車両前後方向に延びる車体骨格部材としてのフロントサイドフレーム6が左右一対設けられている。
左右一対のフロントサイドフレーム6は、後方途中部分がダッシュパネル1に接合されている。ダッシュパネル1の車幅方向外側には、車両上下方向に延びるヒンジピラー(図示省略)を備えている。フロントサイドフレーム6の前端部にはクラッシュカン(図示省略)の後端部がセットプレート7を介して固定されている。左右一対のクラッシュカンの前端部には車幅方向に延びるバンパレイン(図示省略)が接合されている。
図3に示すように、エプロンレイン5およびフロントサイドフレーム6の車両前後方向の中間部分から後側部分には、これらの間を架け渡すようにサスタワー8が設けられている。
エプロンレイン5は、後端がヒンジピラー(図示省略)に接合され、ヒンジピラーから車両前後方向における、クラッシュカン(図示省略)の後端相当位置まで車両前後方向に略直線状に延びている。左右一対のエプロンレイン5の各前端は、車幅方向に延びるアッパメンバ9(図1~図3参照)により連結されている。
なお、図1~図4は、エプロンレイン5の車両前後方向における、ヒンジピラーへ接続される付け根部分(後側部分)の図示を省略している。
ところで、図1~図3に示すように、車両の前側の両サイドにおける、フェンダー4の上部とエプロンレイン5との間には、これらを連結するブラケット10(前側ブラケット10A、中間ブラケット10Bおよび後側ブラケット10C)が車両前後方向に沿って複数(当例では左右両側に3つずつ)備えている。
すなわち、車両前後方向に沿って備えた3つのブラケット10は、フェンダー4の上部とエプロンレイン5との間における、前側部分、車両前後方向の中間部分、後側部分の夫々に配設されている。
これら3つのブラケット10はいずれも、鋼板をプレス成形して形成されており、車両前後方向に直交する断面形状(図6、図7(a)(b)参照)が、ブラケット10の延在方向da(長手方向)(例えば図5(a)参照)に沿った断面形状と略一致するように配置されている。
3つのブラケット10(前側ブラケット10A、中間ブラケット10Bおよび後側ブラケット10C)は、共通の構成を有しているため、代表として中間ブラケット10Bについて説明する。
図5(a)(b)、図6に示すように、中間ブラケット10Bは、フェンダー上端部4uに備えたフランジ部4ubに固定されるフェンダー固定部11と、フェンダー固定部11から下方に延びエプロンレイン5の車幅方向外側に位置する本体部12と、本体部12の車幅方向内側からエプロンレイン5の側へ延びエプロンレイン5に固定されるエプロンレイン固定部13とを備えている。
本体部12は、その上端部、すなわちフェンダー固定部11との境界部において、車幅方向内側へ膨出(突状に湾曲)する第2湾曲部14が形成されるとともに、第2湾曲部14よりも下方において、車幅方向外側へ膨出(突状に湾曲)する第1湾曲部15が形成されている。当例において第1湾曲部15は、第2湾曲部14よりも小さな曲率(大きな曲率半径、すなわち緩やかな湾曲面)で形成されている。
なお本実施形態において、第1湾曲部15および第2湾曲部14は、角部を有するように屈曲形状の膨出形状ではなく、延在方向に滑らかに湾曲して延びる膨出形状であることが好ましい。また、第1湾曲部15および第2湾曲部14の各曲率は、例えば、ブラケット10の板厚、幅、材質、配置スペースの大きさ等によって設定することができるが、いずれも10mm以上20mm以下の範囲の曲率半径であることが好ましい。
さらに本体部12は、図4、図5(a)(b)、図6に示すように、第1湾曲部15と第2湾曲部14との間に、車両下方程車幅方向外側に位置するように略直線状に延びる傾斜部16を備えるとともに、第1湾曲部15とエプロンレイン固定部13との間に、車幅方向に略水平かつ略直線状に延びる横架部17を備えている。中間ブラケット10Bの横架部17は、エプロンレイン5の上壁5aよりも低い位置に備えている(図4、図6参照)。
中間ブラケット10Bは、延在方向において分割された分割構造で構成されており、当例においては図1~図4、図6に示すように、主にフェンダー側構成部材21と、エプロン側構成部材22との2部材から構成されている。
図4、図5(a)(b)、図6に示すように、フェンダー側構成部材21は、フェンダー固定部11の下端かつ車幅方向内端と傾斜部16の上端かつ車幅方向内端が、第2湾曲部14を介して連結するように、傾斜部16の下端かつ車幅方向外端と車幅外側横架部171の車幅方向外端が、第1湾曲部15を介して連結するように、全体として一体形成されている。
すなわち、フェンダー側構成部材21は、フェンダー固定部11と第2湾曲部14と傾斜部16と第1湾曲部15と車幅外側横架部171とで車両前後方向の直交断面が略S字形状に一体形成されている。
フェンダー側構成部材21における車幅外側横架部171は、車幅方向に水平に延びており、その車幅方向内側には、エプロン側構成部材22の側へ接続される接続片171aが形成されている。接続片171aには車両上下方向に貫通するボルト取付け穴が形成されている。
図4、図6に示すように、エプロン側構成部材22は、エプロンレイン5の車幅外壁5bに縦壁状の中間ガセット30Bを介して固定されるエプロンレイン固定部13を備えている。
中間ガセット30Bは、エプロンレイン5の縦壁状の車幅外壁5bに車両上下方向に沿って固着されている。エプロン側構成部材22は、中間ガセット30Bの縦壁状の車幅外壁30Baに溶接(例えば、スポット溶接)により固定される(図4参照)。
また、中間ブラケット10Bを、フェンダー側構成部材21とエプロン側構成部材22との2部材からなる分割構造で構成することで、エプロン側構成部材22を中間ガセット30Bに固定する際に、フェンダー側構成部材21と締結する前のエプロン側構成部材22のみを中間ガセット30Bに溶接することができる。
従って、エプロン側構成部材22を中間ガセット30Bに溶接する際に、溶接ガン等がフェンダー側構成部材21に干渉することがなく、エプロン側構成部材22を中間ガセット30Bにしっかりと溶接することができる。
但し、中間ブラケット10Bは、フェンダー側構成部材21とエプロン側構成部材22との2部材からなる分割構造を採用せず、全体を一部材により一体形成したものであってもよい。
図4、図6に示すように、エプロン側構成部材22は、車幅方向に水平に延びる車幅内側横架部172と、該車幅内側横架部172の車幅方向内端から第3湾曲部18を介して上方に延びるエプロンレイン固定部13とで一体形成されている。車幅内側横架部172の車幅方向外側には、フェンダー側構成部材21の側へ接続される接続片172aが形成されている。接続片172aには車両上下方向に貫通するボルト取付け穴が形成されている。
フェンダー側構成部材21とエプロン側構成部材22とは、共に水平に延びる車幅外側横架部171と車幅内側横架部172との夫々に備えた接続片171a,172a同士が上下方向に互いに重合するように配置した状態で締結部材(図示省略)を用いて互いに接続される。当例において車幅外側横架部171は、車幅内側横架部172に対して上方に位置するように重合される(図4、図6参照)。
すなわち、フェンダー側構成部材21の車幅外側横架部171とエプロン側構成部材22の車幅内側横架部172とによって、上述した横架部17が形成されている。横架部17は、第1湾曲部15の下端部と第3湾曲部18の下端部とを繋ぐように車幅方向に水平かつ直線状に延びている。
中間ブラケット10Bは、延在方向の少なくとも本体部12において、車両前後方向(すなわちブラケット幅方向)において、中央部分の平面部25(段上部25)が両外側部分のフランジ部26(段下部26)に対して段部27を介して一段高く(すなわち中間ブラケット10Bの厚み方向において段違いに)形成されている。
換言すると、中間ブラケット10Bは、延在方向の少なくとも本体部12において、車両前後方向および該中間ブラケット10Bの延在方向に平面状に延びる平面部25と、該平面部25の前端および後端から段部27を介してさらに前後各側へ延びるフランジ部26とで一体形成されている。
また、平面部25は、エプロンレイン5と締結される締結面を備えている。段部27は、平面部25の前端および後端から、中間ブラケット10Bの厚み方向(車両上下方向)へ折り曲げて形成されている。
すなわち、平面部25は、中間ブラケット10Bのブラケット面(すなわち、車両前後方向および延在方向に延びる面)に直交する方向db(すなわち板厚方向)の一方側db1へフランジ部26に対して段状に隆起して形成されている。
当例における、ブラケット面に対して直交方向の一方側とは、第1湾曲部15の径内側かつ第2湾曲部14の径外側を示す。
平面部25は、延在方向および車両前後方向に沿って平面状に形成されている。段部27と平面部25との境界部(コーナー部)および、段部27とフランジ部26との境界部(コーナー部)とは、夫々車両前後方向(ブラケット幅方向)の直交断面が湾曲形成されている。フランジ部26は段部27との境界部から車両前後方向に離間する方向へフランジ状に突出形成されている。
図4に示すように、平面部25、段部27、およびフランジ部26は、中間ブラケット10Bの本体部12のみならず、フェンダー固定部11およびエプロンレイン固定部13を含めた延在方向に沿って全長に亘って形成されている。当例においては、平面部25、段部27、およびフランジ部26は、中間ブラケット10Bの延在方向の全長(すなわちフェンダー側構成部材21とエプロン側構成部材22との夫々の延在方向の全長)に亘って連続して形成されている。
なお、中間ブラケット10Bは、このように延在方向に沿って延びる段部27を形成するに限らず、車両前後方向(ブラケット幅方向)において部分的に凹状又は凸状であるとともに延在方向に沿って延びるビードや、車両前後方向において部分的に肉厚となるリブを形成してもよい。
また、本実施形態の段部27は、中間ブラケット10Bの延在方向の全長に亘って形成したが、これに限らず、少なくとも本体部12に形成したものであればよく、例えば、本体部12の延在方向の全長に亘って連続して形成するに限らず、延在方向の一部に形成したものであってもよい。
続いて、前側ブラケット10Aおよび後側ブラケット10Cについて、中間ブラケット10Bと異なる構成を中心に説明する。
なお、前側ブラケット10Aおよび後側ブラケット10Cについて、中間ブラケット10Bと同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図1、図7(a)(b)に示すように、前側ブラケット10Aと後側ブラケット10Cは共に、中間ブラケット10Bのような分割構造を採用しておらず、フェンダー固定部11と本体部12のみならず、エプロンレイン固定部13も含めて一部材により一体形成されている。
さらに、前側ブラケット10Aと後側ブラケット10Cは共に、中間ブラケット10Bのようにエプロンレイン5の車幅外壁5bの側に取り付け固定されておらず、エプロンレイン5の上壁5aの側へ取り付け固定されている。
すなわち、前側ブラケット10Aと後側ブラケット10Cは共に、横架部17とエプロンレイン固定部13とが、エプロンレイン5の上壁5aと略同じ高さ(換言すると中間ブラケット10Bの横架部17(図6参照)よりも高い位置)で車幅方向に水平かつ直線状に延びている。
特に図7(a)に示すように、前側ブラケット10Aは、エプロンレイン固定部13が、本体部12の横架部17の車幅方向内端から車幅方向内側へエプロンレイン5の手前(エプロンレイン5の車幅外壁5bよりも車幅方向外側)まで延びており、前側ガセット30Aを介してエプロンレイン5の上壁5aの側へ取り付け固定されている。
図1~図3に示すように、前側ガセット30Aは、エプロンレイン5の車両前後方向における、前側ブラケット10Aの位置と同位置において、エプロンレイン5の上壁5aに取り付け固定されている。さらに前側ガセット30Aは図7(a)に示すように、エプロンレイン5の上壁5aの車幅方向外端から車幅方向外側へ水平に延設された延設部分30Aaを備えている。そして、前側ブラケット10Aは、エプロンレイン固定部13が前側ガセット30Aの車幅方向外側への延設部分30Aaに対して上下方向に重合し、締結部材(図示省略)で互いに締結固定されている。
一方図7(b)に示すように、後側ブラケット10Cは、エプロンレイン固定部13が、本体部12の横架部17の車幅方向内端から車幅方向内側へエプロンレイン5の上壁5aの直上近傍高さにおいて水平かつ直線状に延びており、エプロンレイン5の上壁5aの側へ後側ガセット30Cを介して取り付け固定されている。
図1~図4に示すように、後側ガセット30Cは、エプロンレイン5の車両前後方向における、後側ブラケット10Cの位置と同位置において、エプロンレイン5の上壁5aに取り付け固定されている。そして、後側ブラケット10Cは、エプロンレイン固定部13が後側ガセット30Cに対して上下方向に重合し、締結部材(図示省略)で互いに締結固定されている。
また本実施形態においては、車体の組み立て工程においてフェンダー4をエプロンレイン5にブラケット10を介して組み付ける際に、上述した中間ブラケット10Bに備えたエプロン側構成部材22と、前側ガセット30Aと後側ガセット30Cとの3つの部材を用いてフェンダー4のボンネット3に対する車幅方向および車両上下方向のクリアランス(図6中のAおよびBのクリアランス参照)を調整する。
例えば、中間ブラケット10Bに備えたエプロン側構成部材22は、上述したように、エプロンレイン5の縦壁状の車幅外壁5bに縦壁状の中間ガセット30Bを介して溶接する構成を採用している(図4参照)。なお、図4中の符号wは、エプロン側構成部材22の中間ガセット30Bの車幅外壁30Baに対するスポット溶接による溶接箇所を示している。
このため、エプロン側構成部材22を縦壁状の中間ガセット30Bに溶接する際に、エプロン側構成部材22の、縦壁状の中間ガセット30Bに対する溶接箇所を車両上下方向において調節することでフェンダー4のボンネット3に対する車両上下方向のクリアランス(図6中の特にBのクリアランス参照)を要求される範囲内に調整することができる。
このとき、エプロン側構成部材22は、フェンダー側構成部材21と締結前の状態で中間ガセット30Bに溶接できるため、エプロン側構成部材22を中間ガセット30Bに溶接時に溶接ガンを扱う際にフェンダー側構成部材21が邪魔になることがなく、スムーズに溶接することができる。
この点で、中間ブラケット10Bは上述したように、エプロン側構成部材22とフェンダー側構成部材21との分割構造で構成することが好ましい。
また、前側ガセット30Aと後側ガセット30Cとを、エプロンレイン5の上壁5aへの溶接する際に、その溶接箇所を車幅方向において調整することで、フェンダー4のボンネット3に対する車幅方向のクリアランス(図6中の特にAのクリアランス参照)を要求される範囲内に調整することができる。
図1~図4、図6、図7(a)(b)に示すように、上述した本実施形態の車両の前部車体構造は、エンジン(パワーユニット)の上方に設けられるボンネット3と(図1、図6、図7(a))、該ボンネット3の車幅方向外側に位置し、車体側部に設けられる左右一対のフェンダー4と、ボンネット3の下方に設けられ車両前後方向に延びる左右一対のエプロンレイン5と、フェンダー4の上部とエプロンレイン5とを連結するブラケット10とを備えた車両の前部車体構造であって、ブラケット10は、フェンダー上端部4uにおける、ボンネット3よりも車幅方向外側に位置するフェンダー上縁辺4uaから下方へ延びるフランジ部4ubに固定されるフェンダー固定部11と、フェンダー固定部11から下方に延びエプロンレイン5の車幅方向外側に位置する本体部12と、本体部12の車幅方向内側からエプロンレイン5の側へ延びエプロンレイン5に固定されるエプロンレイン固定部13とを備え、本体部12は車幅方向外側に向けて湾曲する第1湾曲部15(湾曲部)を備えたものである。
上記構成によれば、ボンネット3とフェンダー4の境界周辺に歩行者が衝突し、該境界周辺に衝突荷重(大荷重)が入力された際における歩行者保護性能を向上することができる。一方、フェンダー4に対して、その上部から下方へ手押しする等により入力される小荷重に対してもブラケット10によるフェンダー4の支持剛性を確保することができる。
詳述すると例えば、従来のフェンダーとして、縦壁状のフェンダー本体の上部の車幅方向内縁に沿って、該フェンダー本体の上部からボンネット3下方において車幅方向内側に向けて延びるレインレール(雨樋部)等の延出部分を備えた構成が知られている(図示省略)。このような従来より存在するフェンダーを例に採り、その課題について説明する。
このような従来より存在するフェンダーは、レインレール(雨樋部)等の延出部分が、ボンネット3と、ボンネット3に対して下方に離間した位置に備えたエプロンレイン5との車両上下方向の間に介在するようにフェンダー本体から車幅方向内側へ延びており、エプロンレイン5の上壁5aに支持された構成が知られている。
しかしこのような構造においては、ボンネット3とフェンダー4の境界周辺に衝突荷重が上方から入力された際には、ボンネット3が下方への変形することを、該ボンネット3とエプロンレイン5の上壁5aとの間に有するフェンダー4の一部(上記延出部分)によって阻害されることが懸念される。
これに対して本実施形態においては、上述したように、ブラケット10(10A,10B,10C)のフェンダー固定部11は、フェンダー4の上端かつボンネット3よりも車幅方向外側に位置するフェンダー上端部4uのフランジ部4ubに固定されるため、ボンネット3とエプロンレイン5の上面との間には、フェンダー4が殆ど介在せずボンネット3の下方への変形を阻害しない構成とすることが可能となる(図6、図7(a)(b)参照)。
さらに本実施形態においては、ブラケット10の本体部12は、エプロンレイン5の車幅方向外側に位置するとともに車幅方向外側に向けて湾曲する第1湾曲部15を有するため、ボンネット3とフェンダー4の境界周辺に歩行者が衝突し、該境界周辺に衝突荷重が上方から入力された際には、ブラケット10は、フェンダー4の上部とエプロンレイン5との間で車両上下方向に介在した状態で突っ張ることがなく、第1湾曲部15をきっかけとして変形することができる。
従って本実施形態においては、ボンネット3とフェンダー4の境界周辺に歩行者が衝突し、該境界周辺に衝突荷重が入力された際には、ボンネット3を下方へ確実に変形させることができ、結果として上述したように、歩行者保護性能を向上することができる。
一方、本実施形態においては、ブラケット10の本体部12に備えた上述した第1湾曲部15は、鋭角形状に屈曲する屈曲部よりも滑らかな湾曲形状であるが故に、フェンダー4に対して小荷重が入力される際には応力が集中し難いためブラケット10の変形を抑制することができる。
従って本実施形態においては、フェンダー4に対して、その上部から下方へ手押しする等により入力される小荷重に対してもブラケット10によるフェンダー4の支持剛性を確保することができる。
この発明の態様として、図4、図5(a)(b)、図6、図7(a)(b)に示すように、本体部12は、フェンダー固定部11と第1湾曲部15(湾曲部)との間に下方かつ車幅方向外側に傾斜する傾斜部16を備えたものである。
上記構成によれば、ボンネット3とフェンダー4の境界周辺に歩行者が衝突した際、フェンダー4のボンネット3との境界周辺が下方へ変形するに伴って傾斜部16が下方へ変位する。この下方への変位によって、第1湾曲部15を潰すように変形させることができ、結果としてブラケット10により衝突エネルギーを吸収することができる。
この発明の態様として、同図に示すように、ブラケット10には、第1湾曲部15(第1の湾曲部)に加えて、本体部12は、フェンダー固定部11と第1湾曲部15との間に車幅方向内側に向けて湾曲する第2湾曲部14を備えたものである。
上記構成によれば、ブラケット10の本体部12は、第1、第2の湾曲部15,14を有するため、ボンネット3とフェンダー4の境界周辺に衝突荷重(大荷重)が入力された際には、第1湾曲部15のみならず第2湾曲部14をきっかけとしてブラケット10を変形させることができる。
従って、衝突荷重に対してブラケット10を潰しきることで、ボンネット3とエプロンレイン5の上壁5aとの間の空間でボンネット3をより変形させることができ、結果として歩行者保護性能をさらに向上させることができる。
この発明の態様として、同図に示すように、本体部12は平面状に延び上記エプロンレイン5と締結により固定される締結面を備える平面部25と、該平面部25の前端および後端から本体部12の厚み方向へ折り曲げられた段部27(フランジ部)とを備えた板状に形成されたものである。
上記構成によれば、ブラケット10は、ボンネット3とフェンダー4の境界周辺に歩行者が衝突した際、変形のきっかけとなる第1湾曲部15を設けつつも、ブラケット10が潰れる際に、これら湾曲部15,14のみで吸収しきれない衝突エネルギーを吸収することができる。すなわち、段部27によってブラケット10の衝突エネルギーの吸収量を高めることができる。
一方、フェンダー4に対して、その上部から下方へ手押しする等により入力される小荷重に対して、ブラケット10によるフェンダー4の支持剛性を段部27によって高めることができる。
この発明の態様として、同図に示すように、エプロンレイン固定部13は、エプロンレイン5の車幅外壁5b(側壁部)に固定されたものである。
上記構成によれば、車両組み立て時、すなわち、フェンダー4をブラケット10を介してエプロンレイン5に取付け時に、フェンダー4とボンネット3との間における、車両上下方向のすき、ばらつきを調節することができる。
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではなく様々な実施形態で形成することができる。
本発明の前部車体構造に備えたブラケットは、フェンダー上端部4uに備えたフランジ部4ubに固定されるフェンダー固定部11と、フェンダー固定部11から下方に延びエプロンレイン5の車幅方向外側に位置する本体部12と、本体部12の車幅方向内側からエプロンレイン5の側へ延びエプロンレイン5に固定されるエプロンレイン固定部13とを備えた構成であれば、上述した実施形態のブラケット10のように第1、第2の湾曲部15,14や傾斜部16を備えた構造に限らず、他の構成を採用してもよい。
具体的には、本発明の前部車体構造に備えたブラケットは、図8、図9(a)(b)に示す変形例に係る中間ブラケット10B’(10’)のように、本体部12’における傾斜部16’は、車両下方程車幅方向外側へ若干傾斜しているが、車両上下方向と略平行に形成してもよい。
その他にも本発明の前部車体構造に備えたブラケットは、図8に示す変形例に係る前側ブラケット10A’(10’)および後側ブラケット10C’(10’)のように、本体部12’には、第2湾曲部14を備えずに、傾斜部16’を、フェンダー固定部11の下端(車幅方向内端)から該フェンダー固定部11と同じ傾斜角度で車両下方程車幅方向内側へ位置するように傾斜して形成してもよい。すなわち、本体部12’には、第1、第2の湾曲部15,14を備えずに形成してもよい。
前側ブラケット10Aと後側ブラケット10Cは、エプロンレイン5の上壁5aの側へ夫々ガセット30A,30Cを介して取り付け固定したが、これに限らず、エプロンレイン5の上壁5aに直接接合してもよい。同様に、中間ブラケット10Bはエプロンレイン5の車幅外壁5bの側へ中間ガセット30Bを介して取り付け固定したが、これに限らず、エプロンレイン5の車幅外壁5bに直接接合してもよい。
3…ボンネット
4…フェンダー
5…エプロンレイン
5b…エプロンレインの車幅外壁(側壁部)
10(10A,10B,10C),10’(10A’,10B’,10C’)…ブラケット
11…フェンダー固定部
12,12’…本体部
13…エプロンレイン固定部
14…第2湾曲部(第2の湾曲部)
15…第1湾曲部(湾曲部、第1の湾曲部)
16,16’…傾斜部
da…本体部の延在方向
25…平面部
27…段部(フランジ部)

Claims (7)

  1. パワーユニットの上方に設けられるボンネットと、
    該ボンネットの車幅方向外側に位置し、車体側部に設けられる左右一対のフェンダーと、
    上記ボンネットの下方に設けられ車両前後方向に延びる左右一対のエプロンレインと、
    上記フェンダーの上部と上記エプロンレインとを連結するブラケットとを備えた車両の前部車体構造であって、
    上記ブラケットは、上記フェンダーの上端部に固定されるフェンダー固定部と、上記フェンダー固定部から下方に延び上記エプロンレインの車幅方向外側に位置する本体部と、上記エプロンレインに固定されるエプロンレイン固定部とを備え、
    上記本体部は車幅方向外側に向けて湾曲する湾曲部を備え
    上記湾曲部は上記フェンダー固定部よりも車幅方向外側に位置する
    車両の前部車体構造。
  2. 上記本体部は、上記フェンダー固定部と上記湾曲部との間に下方かつ車幅方向外側に傾斜する傾斜部を備えた
    請求項1に記載の車両の前部車体構造。
  3. 上記湾曲部を第1の湾曲部とし、
    上記本体部は、上記フェンダー固定部と上記第1の湾曲部との間に車幅方向内側に向けて湾曲する第2の湾曲部を備えた
    請求項1又は2に記載の車両の前部車体構造。
  4. 上記本体部は、平面状に延びる平面部と、該平面部の前端および後端から上記本体部の厚み方向へ折り曲げられたフランジ部とを備えた板状に形成された
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両の前部車体構造。
  5. 上記エプロンレイン固定部は、上記エプロンレインの側壁部に固定された
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両の前部車体構造。
  6. 上記湾曲部は10mm以上20mm以下の範囲の曲率半径である
    請求項1に記載の車両の前部車体構造。
  7. 上記フェンダー固定部は、上記フェンダーの上記上端部と車幅方向に対向して固定される
    請求項1に記載の車両の前部車体構造。
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