JP6697715B2 - 車両カウル部構造 - Google Patents

車両カウル部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6697715B2
JP6697715B2 JP2016181659A JP2016181659A JP6697715B2 JP 6697715 B2 JP6697715 B2 JP 6697715B2 JP 2016181659 A JP2016181659 A JP 2016181659A JP 2016181659 A JP2016181659 A JP 2016181659A JP 6697715 B2 JP6697715 B2 JP 6697715B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
cowl
width direction
case
vehicle width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016181659A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018043715A (ja
Inventor
義大 北原
義大 北原
元気 前田
元気 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2016181659A priority Critical patent/JP6697715B2/ja
Priority to DE102017115544.9A priority patent/DE102017115544B4/de
Priority to CN201710818057.6A priority patent/CN107826170B/zh
Priority to FR1758510A priority patent/FR3056174B1/fr
Publication of JP2018043715A publication Critical patent/JP2018043715A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6697715B2 publication Critical patent/JP6697715B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/081Cowls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/0207Wire harnesses
    • B60R16/0215Protecting, fastening and routing means therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

本発明は、エンジンコントロールモジュールが取り付けられている車両カウル部構造に関する。
自動車には、多くの電気制御機器が搭載されている。当該電気制御機器には、例えば、車両用エンジンを制御するためのエンジンコントロールモジュール(以下、ECMと称す。)がある。当該ECMは、車両用エンジンの近傍に配置されることが望ましい。この場合、ECMを、車両前部のエンジンルーム内に配置することが考えられる。
しかし、エンジンが駆動されているときのエンジンルーム内は高温となる。また、雨水等が流れ込むこともあり、高温多湿になる可能性が高い。そのため、エンジンルーム内の環境では、ECM等の電気機器に対する負荷が大きいこともあり、ECMをエンジンルーム内に配置することは難しい。
この問題を解決するために、例えば、特許文献1に開示されているように、エンジンルームの後側のカウル部に設けられたカウルボックスに、ECMを配置する構造が知られている。この例では、カウルボックスは、カウルパネルに形成されている外気取入口から外気を取入れて空調装置へ送る外気導入部も備えている。
特開2000−124631号公報
ところが、上記例では、カウル部内におけるECMは、空気取入口の車両前方に配置されている。このような配置では、空気取入口からの空気の取入れを、効率よくできない可能性がある。
カウル部にECMを配置する場合に、車両前後方向の距離が充分にあれば、空気取入口とECMが、車両前後方向視で車幅方向に重なっていても、空気取入れの効率低下が起こることはない。しかし、カウル部の当該距離を充分に確保できない場合には、空気取入口とECMが干渉し、空気の取入れの妨げになる可能性があり、カウル部の設計の自由度を低下させてしまう可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、空気取入口からの空気流入の効率を低減させることなく、カウル部にECMを取り付けることができる車両カウル部構造を提供することである。
上記目的を達成するため本発明に係る車両カウル部構造は、車両前部に位置するエンジンルームの後部に配置され、車幅方向に延びているカウルパネルに、車両用エンジンを制御するECMが取り付けられている。当該車両カウル部構造において、前記カウルパネルは、車両後方に向かうに従い車両上方に傾斜している後壁部を備え、前記後壁部には、前記後壁部の車両後方に空気を流入させるための空気取入口が形成され、前記空気取入口は、前記後壁部の車幅方向中心部よりも一方の車幅方向外側に配置されており、前記ECMは、前記後壁部に取り付けられているケース内に収容され、前記ケースは、前記空気取入口よりも、さらに車幅方向外側に間隔を空けて配置されている。
本発明によれば、空気取入口からの空気流入の効率を低減させることなく、カウル部にECMを取り付けることが可能となる。
本発明に係る一実施形態における車両カウル部構造の前部を、車幅方向外側且つ車両上方から見た斜視図であり、ケース内にECMが取り付けられていない状態を示している。 図1のカウル部の前部を、車幅方向内側から見た斜視図である。 図2のカウルトップガーニッシュが取り付けられていない状態の上面図である。 図3のケース等の前部を、車幅方向外側且つ車両上方から見た斜視図で、ケースにECMが取り付けられている状態を示している。 図1及び図4に示されているフロントブラケットを単体で示している斜視図である。 図4のA部を拡大して示している拡大斜視図である。 図4のカウルアッパーパネルにカウルトップガーニッシュが取り付けられている状態を示している上面図で、スリットとメインリブ等の位置関係を示している。
以下、本発明に係る車両カウル部構造の一実施形態について、図面(図1〜図7)を参照して説明する。本実施形態の車両カウル部構造は、エンジンルーム(図示せず)の後部のカウル部に、車両用エンジンを制御するECM2が取り付けられている構造である。本実施形態の説明では、ECM2については、詳細な図示は省略し、概略的に示している。
まず、ECM2が取り付けられるカウル部について説明する。カウル部は、エンジンルームの車両後方における上部に配置されている。カウル部は、図1に示すように、カウルアッパーパネル(カウルパネル)20と、カウルトップガーニッシュ50を有している。
カウルアッパーパネル20は、車両のウインドシールドガラス(図示せず)の車両下方で、エンジンルームを覆うエンジンフード(図示せず)の後部の車両下方に配置されている部材である。カウルトップガーニッシュ50は、カウルアッパーパネル20の車両上方に配置される樹脂材料からなる部材である。カウルトップガーニッシュ50の構造については後で説明する。
ここで、カウルアッパーパネル20の構造について説明する。カウルアッパーパネル20は、車幅方向に延び、図示しない左右のフロントピラーやフロントフェンダエプロン等に接合され、車体のねじれに対して剛性の高い金属製の部材である。
カウルアッパーパネル20は、図3及び図4に示すように、前壁部21と、後壁部23と、これらを繋ぐ底面部27を備え、これらにより、車幅方向視で、凹部20aを構成している。後壁部23は、車両後方に向かうに従い、車両上方に傾斜している壁部である。後壁部23の車両後方には、車両室前部を構成するインストルメントパネル(図示せず)が配置されている。
底面部27は、詳細な図示は省略しているが、後壁部23の下端から車両前方に延びている部分で、車両前方に向かうに従い車両下方に傾斜している。底面部27の傾斜は、後壁部23の傾斜よりも緩やかな傾斜となっている。なお、底面部27は水平でもよい。前壁部21は、底面部27の前端から車両上方に延びている壁部である。
本実施形態のエンジンルームの車両後方において、運転席側(右側)の領域には、ブレーキ部品(図示せず)が配置され、助手席側(左側)の領域には空調部品(図示せず)が配置されている。ブレーキ部品は、底面部27の車両下方で後壁部23の車両前方(エンジンルーム側)に配置され、空調部品は、後壁部23の車両後方でインストルメントパネルの内側(車両前方)に配置されている。なお、本実施形態の説明における「右側」とは、特別な設定がない限り、車両前方視を基準とした右側で運転席側を示しており、「左側」とは、車両前方視を基準とした左側で助手席側を示している。
後壁部23の車両前方または車両後方に配置される上記部品の取付スペースや座面を確保するために、底面部27における車幅方向中間部は、車幅方向外側部よりも車両上方に配置されている。すなわち、底面部27は、車両前方視で、中央が凸となるように湾曲している。
底面部27が上記のように湾曲しているため、底面部27と、カウルトップガーニッシュ50との車両上下方向距離は、車幅方向中間部よりも、左右の車幅方向外側部の方が大きい。
本実施形態の凹部20aの内側において、車幅方向中心を含む車幅方向中間部に対して、一方(左側)の車幅方向外側の領域には、ECM2が配置され、他方(右側)の車幅方向外側の領域には、ワイパモータ(図示せず)が配置されている。上記のように、底面部27と、カウルトップガーニッシュ50との車両上下方向距離は、車幅方向中間部の領域よりも、左右の車幅方向外側部の領域の方が大きいため、車幅方向外側の領域は、中間部の領域に比べて、ECM2やワイパモータを配置するスペースを確保しやすい。
ECM2は、図4に示すように、樹脂材料により形成されているケース10に収容されており、当該ケース10は、前壁部21及び後壁部23に取り付けられている。詳細な図示は省略しているが、カウルトップガーニッシュ50とケース10の後部11は、樹脂クリップにより固定されている。
また、後壁部23には、図3及び図4に示すように、ケース10よりも右側に、空気取入口24が形成されている。空気取入口24は、後壁部23の右側の車幅方向外側の領域に形成されている貫通孔で、車幅方向に延びる略長方形である。空気取入口24における後壁部23の前面には、カウルベンチレーターシーリング29が取り付けられている。なお、図示による説明は省略しているが、空気取入口24の後方は、インストルメントパネル内に配置された空調機器に接続されている。
カウルベンチレーターシーリング29は、図3及び図4に示すように、前面部29aと、当該前面部29aの車幅方向両側に設けられている左側面部29c及び右側面部29bとを備えている。前面部29aは、空気取入口24の下辺24aから車両前方に延び、車両前方に向かうに従い車両上方に傾斜している板状である。
左側面部29c及び右側面部29bは、空気取入口24の左側辺24c及び右側辺24bのそれぞれと、前面部29aとを繋ぐように車両前方に延びている板状である。カウルベンチレーターシーリング29は、前面部29a、左側面部29c及び右側面部29bによって、上部に開口部29dが構成されている。外気は、後述するカウルトップガーニッシュ50のスリット51から取り込まれ、当該開口部29dに流入し、空気取入口24を通って、車両室内側に流入し、空調機器に流れ込む。
ECM2が収容されているケース10は、図3及び図4に示すように、空気取入口24に対して、左側の車幅方向外側に、車幅方向間隔を空けて配置されている。すなわち、ケース10の右側面部17は、空気取入口24の左側辺24cよりも、左側(図3及び図4における右側)に配置されている。この例では、カウルベンチレーターシーリング29の上部の開口部29dよりも左側の車幅方向外側に配置されている。
カウル部において、車両前後方向寸法が小さい構造であっても、ケース10と空気取入口24を車幅方向に間隔を空けて配置することにより、レイアウトすることが可能となる。また、ケース10とカウルベンチレーターシーリング29とが車両前後方向視で重ならないように配置され、ケース10が空気取入口24の車両前方に配置されていないため、ケース10が空気取入の妨げにならない。
続いて、ケース10の形状について詳細に説明する。ケース10は、図1〜図4に示すように、前部が開口している箱型形状である。図3及び図4に示すように、ケース10の前部13及び後部11は車幅方向に延び、ケース10の右側面部17及び左側面部15は車両前後方向に延びている。また、左側面部15は、図4に示すように、車幅方向外側に向かうに従い、車両下方に傾斜している。ECM2は、前部13の開口から挿入された状態でケース10の内部に固定されている。
ケース10の後部11は後壁部23に取り付けられ、さらに、ケース10の前部13は前壁部21に取り付けられている。図4に示すように、ケース10の下部と、底面部27とは、車両上下方向間隔を空けて配置されている。前壁部21の左側の車幅方向外側の端部は、部分的に切り欠かれている。当該切り欠かれている部分(切欠き部21a)に、ケース10の前部13が取り付けられている。この例では、ケース10の前端は、図2に示すように、前壁部21よりも車両前方に突出した状態で配置されている。
先ず、ケース10の後部11が後壁部23に取り付けられている状態について説明する。ケース10の後部11における上部には、図3及び図4に示すように、2つの後側取付部(第1後側取付部11a及び第2後側取付部11b)が設けられている。第1後側取付部11a及び第2後側取付部11bは、車幅方向に間隔を空けて配置されている。第1後側取付部11a及び第2後側取付部11bのそれぞれには、車両前後方向に貫通する後側貫通孔12が形成されている。
第1後側取付部11aは、ケース10の後部11における左側(図3及び図4における右側)の車幅方向外側に配置され、後部11から車両後方に突出している。第1後側取付部11aは、後述するリヤブラケット(ブラケット)40を介して後壁部23に接合されている。なお、図3では、当該ボルト62の図示は省略している。
第2後側取付部11bは、第1後側取付部11aより車幅方向の中心側に配置されている。すなわち、第2後側取付部11bは、第1後側取付部11aの右側の(図3及び図4における左側)に配置されており、第1後側取付部11aと同様に、リヤブラケット40を介して、後壁部23に接合されている。
リヤブラケット40は、後壁部23の車幅方向外側部に取り付けられており、車幅方向の延びている部材である。リヤブラケット40の本体41の上部と下部のそれぞれに接合部43が設けられている。本体41は、車幅方向の延びている板状で、接合部41よりも車両前方に配置されている。本体41と接合部43は、車幅方向視でハット形状の断面を有している。リヤブラケット40を介すことにより、後壁部23の複雑な表面形状に対して、ケース10を容易に取り付けることができる。
本体41の下部の接合部43の図示は省略している。これらの接合部43は、後壁部23の前面に溶接またはボルト等により接合されている。リヤブラケット40の本体41には、2つの貫通孔42が形成されている。これらの貫通孔42は、車幅方向に間隔を空けて配置されており、図4に示すように、これらの貫通孔42と、上記の後側貫通孔12にボルト62を挿通させて、ボルト・ナットで固定されている。ボルト62は、貫通孔42を貫通して溶接されている。
次に、ケース10の前部13が前壁部21の切欠き部21aに取り付けられている状態について説明する。図2に示すように、前壁部21の切欠き部21aには、フロントブラケット30が取り付けられている。ケース10の前部13は、フロントブラケット30を介して、前壁部21に取り付けられている。
この例では、図4に示すように、ケース10の前部13における右側面部17と、下面が、前壁部21の切欠き部21aに当接し、前壁部21によって支持されている。なお、ケース10の前部13において、左側面部15と上面部18は、前壁部21には、直接的に支持されていない。
ここで、ケース10の前部13等に設けられた取付部について説明する。図1〜図4に示すように、ケース10には、下側取付部13a、外側取付部15a及び中央側取付部17aが設けられている。
下側取付部13aは、図2に示すように、ケース10の前部13の下端に配置され、当該下端の幅方向中央部から、車両下方に張り出している板状の部分である。下側取付部13aには、車両前後方向に貫通する下部貫通孔14が形成されている(図1)。下側取付部13aは、フロントブラケット30に取り付けられている。この取付けについては後で説明する。
外側取付部15aは、ケース10の、図1、図3及び図4における右側の側面となる左側面部15の下部に配置されている。外側取付部15aは、当該左側面部15から車幅方向左外側(図4における右側)に突出し、車両前後方向に延びている板状である。外側取付部15aには、車両上下方向に貫通する外側部貫通孔16が形成されている。外側取付部15aは、フロントブラケット30に取り付けられている。この取付けについては後で説明する。
中央側取付部17aは、ケース10の、図3及び図4における左側の側面となる右側面部17に設けられている。当該中央側取付部17aは、前壁部21の切欠き部21aの車両上下方向に延びている縁部にボルトにより取り付けられている。
ここで、フロントブラケット30の形状について説明する。フロントブラケット30は、図5に示すように、車幅方向に延びている金属製の部材であり、上面部31と、下側後面部32と、下側前面部33とを備えている。
上面部31は、車幅方向に延びている板状で、2つの丸孔(第1丸孔35a、第2丸孔35b)が、車両上下方向に貫通するように形成されている。第1丸孔35aは、ケース10の外側取付部15aに取り付けられている。この場合、図6に示すように、上面部31の第1丸孔35aと、外側取付部15aの外側部貫通孔16に、ボルト63を挿通させた状態で、互いに接合さている。第2丸孔35bは、ケース10の下部に形成されたボスを差し込んでケース10の位置決めに使用する。なお、ボルト63は、図3では省略している。
下側前面部33は、上面部31の前端において、右側部(図6における左側部)に設けられ、車両下方に張り出している略正方形の板状の部分である。当該下側前面部33には、車両前後方向に貫通する第3丸孔35cが形成されている。下側前面部33は、ケース10の下側取付部13aに取り付けられる。この場合、下側前面部33の第3丸孔35cと、下側取付部13aの下部貫通孔14に、ボルト61を挿通させた状態で、互いに接合さている。
下側後面部32は、上面部31の後端から車両下方に張り出し、車幅方向に延びている板状の部分である。当該下側後面部32には、車両前方に臨む面が形成され、当該面が前壁部21の前面に取り付けられている。
下側後面部32には、車両前後方向に貫通する第4丸孔35d及び第5丸孔35eが形成されている。第4丸孔35d及び第5丸孔35eは、車幅方向に間隔を空けて配置されている。下側後面部32は、前壁部21の前面に(溶接)接合されている。第4丸孔35d及び第5丸孔35eは、溶接時のフロントブラケット30の位置精度を出すために用いる孔である。
本実施形態では、図2及び図4に示すように、ケース10の前部13がフロントブラケット30を介して前壁部21に接合され、後部11がリヤブラケット40を介して後壁部23に接合されることで、ケース10が片持ちの状態にならず、安定して固定される。
上述したように、ケース10の外側取付部15aの外側部貫通孔16と、フロントブラケット30の上面部31の第1丸孔35aに、ボルト63を挿通させた状態で、外側取付部15aと上面部31とが接合されている。当該接合構造では、樹脂部品と板金部品の接合であるため、振動等により樹脂が削れて接合箇所がずれることを抑制するために、樹脂製のクリップよりも強固な接合が可能な、ボルト63及びナットを用いて接合している。
図4及び図6に示すように、外側取付部15aの上部のボルト座面15bは、左側の車幅方向外側に向かうに従い、車両下方に傾斜している。これにより、ボルト座面15bに水等が留まらずに外方に流れるので、金属製のボルト63の錆の発生を抑制することができる。
カウルトップガーニッシュ50には、図1及び図7に示すように、車両前後方向に延びている複数のスリット51が形成されている。複数のスリット51は、車幅方向に互いに間隔を空けて配置され、各スリット51の前端51aは、左側の車幅方向外側に向かうに従い、車両後方に傾斜するように配置されている。
図3、図4及び図7に示すように、ケース10の上面部18には、長尺のメインリブ19aとサブリブ19bが立設されている。メインリブ19aは、ケース10の上面部18における右側面部17から、後部11に延びている。メインリブ19aは、左側の車幅方向外側に向かうに従い車両後方に傾斜し、直線状に延びている。
サブリブ19bは、メインリブ19aの車両後方に、車両前後方向間隔を空けて、平行に配置されている。サブリブ19bも、ケース10の右側面部17から後部11まで直線的に延びている。
図7に示すように、メインリブ19aの傾斜方向は、スリット51の前端51aの傾斜方向に対して、平行である。また、メインリブ19aは、複数のスリット51の車両後方に配置されている。
メインリブ19aを設けることによって、スリット51から入ってきた雨等の水が、ケース10の上面部18上を流れ、カウルベンチレーターシーリング29の開口部29dに向かって流れることを抑制することができる。また、メインリブ19a等を、スリット51の前端51aの配列方向に平行に配置することで、スリット51から流れ込む水の抑止効果を向上させている。
メインリブ19aで、スリット51から流入する水の大部分に対応できるが、流入する水の飛散速度等が大きい場合や、侵入角度が水平に近い場合等、メインリブ19aを超えて流れ込む場合であっても、サブリブ19bで抑止することが可能となる。
カウルトップガーニッシュ50の後方部分まではフロントフードで覆われているので、主な被水経路は、カウルトップガーニッシュ50の表面を伝う経路となる。メインリブ19aの前方部のケース10の上面部18には、シール材が設けられていることもあり、上述の経路よりは流れる水の量は少ないが、メインリブ19aや、サブリブ19bによってせき止められた上面部18上の水は、左側面部15に向かって流れる。その後、上記の外側取付部15aのボルト座面15bの傾斜面を流れ、車幅方向外側に排水される。上記したように傾斜によってボルト座面15bに留まらずに、排水される。メインリブ19a、サブリブ19b、ボルト座面15bの傾斜によって、ケース10の上面部18上の水は、効率よく車幅方向外側に排水される。
ケース10の上面部18における前端には、車両上方の突出しているフランジ部19dが車幅方向に沿って設けられている。フランジ部19dの車両後方に、カウルトップガーニッシュ50の前部が配置されている。フランジ部19dは、車両前後方向視で、カウルトップガーニッシュ50の前部の下端に重なるように配置されている。また、フランジ部19dは、右側面部17の前端の傾斜している端部にも設けられている。
図2に示すように、カウルアッパーパネルの前壁部21の車幅方向外側部に切欠き部21aを設け、当該切欠き部21aにケース10が取り付けられているので、ケース10の前部13の開口の全周が、カウルアッパーパネル20によって囲われていいない。そのため、樹脂部品のケース10と樹脂部品のカウルトップガーニッシュ50の合わせ部(重なり部)では、それぞれの部材の寸法誤差等により、隙間が生じる場合がある。フランジ部19dを設けることにより、隙間を一般の使用者(所有者等)から隠すことができ、外観特性を向上させることができる。
通常時(フロントフードが閉じられている状態の時)には、当該隙間は、見えない部分であるが、整備等のためにフロントフードを開けると、一般の使用者(所有者)から見える部分である。そのため、外観特性を向上させることが必要になる。フランジ部19dは、ケース10の前部13の上端の水が、ECM2に付着することを防ぐことも可能であり、フランジ部19dを設けることでケース10の強度も向上する。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
上記実施形態では、助手席側(左側)の車幅方向端に、ECM2が収容されるケース10を取り付けているが、これに限らない。車種によっては、反対側に配置することも可能である。また、メインリブ19aやサブリブ19bは、右側面部17から車両後方に傾斜して左側面部15まで延びてもよい。
10 ケース
11 後部
11a 第1後側取付部
11b 第2後側取付部
12 後側貫通孔
13 前部
13a 下側取付部
14 下部貫通孔
15 左側面部
15a 外側取付部
16 外側部貫通孔
17 右側面部
17a 中央側取付部
18 上面部
19a メインリブ
19b サブリブ
19d フランジ部
20 カウルアッパーパネル(カウルパネル)
20a 凹部
21 前壁部
21a 切欠き部
23 後壁部
24 空気取入口
24a 下辺
24b 右側辺
24c 左側辺
27 底面部
29 カウルベンチレーターシーリング
29a 前面部
29b 右側面部
29c 左側面部
29d 開口部
30 フロントブラケット
31 上面部
32 下側後面部
33 下側前面部
35a 第1丸孔
35b 第2丸孔
35c 第3丸孔
35d 第4丸孔
35e 第5丸孔
40 リヤブラケット
41 本体
42 貫通孔
43 接合部
50 カウルトップガーニッシュ
51 スリット
51s 前端
61、62、63 ボルト

Claims (7)

  1. 車両前部に位置するエンジンルームの後部に配置され、車幅方向に延びているカウルパネルに、車両用エンジンを制御するエンジンコントロールモジュールが取り付けられている車両カウル部構造において、
    前記カウルパネルは、車両後方に向かうに従い車両上方に傾斜している後壁部を備え、
    前記後壁部には、前記後壁部の車両後方に空気を流入させるための空気取入口が形成され、前記空気取入口は、前記後壁部の車幅方向中心部よりも一方の車幅方向外側に配置されており、
    前記エンジンコントロールモジュールは、前記カウルパネルに取り付けられているケース内に収容され、前記ケースは、前記空気取入口よりも、さらに車幅方向外側に間隔を空けて配置されていることを特徴とする車両カウル部構造。
  2. 前記ケースは、前部が開口している箱型形状であり、
    前記ケースの後部は、ブラケットを介して前記後壁部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両カウル部構造。
  3. 前記カウルパネルの車両上方には、車幅方向に延びているカウルトップガーニッシュが配置され、
    前記ケースの上面部における前端には、車両上方の突出しているフランジ部が設けられており、
    前記フランジ部の車両後方に、前記カウルトップガーニッシュの前部が配置され、
    前記カウルトップガーニッシュの前部の下端は、前記フランジ部に車両前後方向視で重なるように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両カウル部構造。
  4. 前記カウルパネルの車両上方には、車幅方向に延びているカウルトップガーニッシュが配置され、
    前記カウルトップガーニッシュには、前記ケースの車両上方に対応する位置に、車両前後方向に延びている複数の貫通孔が形成され、前記複数の貫通孔は、車幅方向に互いに間隔を空けて配置され、
    前記ケースの車幅方向両外側の端部のそれぞれは、車両前後方向に延びており、
    前記ケースの上面部には、メインリブが立設され、
    前記メインリブは、前記ケースの前記一方の車幅方向外側とは反対側の車幅方向外側の端部から、車幅方向外側に向かうに従い車両後方に傾斜するように延び、前記ケースの後部または車幅方向外側の端部まで延びており、
    前記メインリブは、前記複数の貫通孔の車両後方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両カウル部構造。
  5. 前記メインリブの傾斜方向は、前記複数の貫通孔の前端の配列方向に対して、平行であることを特徴とする請求項4に記載の車両カウル部構造。
  6. 前記ケースの上面部には、前記メインリブに平行に延びているサブリブが立設され、該サブリブは、前記メインリブの車両後方に配置されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の車両カウル部構造。
  7. 前記ケースの一方の車幅方向外側の端部における下部には、車幅方向外側に突出し、車両前後方向に延びている板状の取付部が設けられ、該取付部は、前記カウルパネルに金属製のボルトにより接合されており、
    前記取付部の上部のボルト座面は、車幅方向外側に向かうに従い、車両下方に傾斜していることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の車両カウル部構造。
JP2016181659A 2016-09-16 2016-09-16 車両カウル部構造 Active JP6697715B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016181659A JP6697715B2 (ja) 2016-09-16 2016-09-16 車両カウル部構造
DE102017115544.9A DE102017115544B4 (de) 2016-09-16 2017-07-11 Fahrzeugverkleidungsstruktur
CN201710818057.6A CN107826170B (zh) 2016-09-16 2017-09-12 车辆前围部结构
FR1758510A FR3056174B1 (fr) 2016-09-16 2017-09-14 Structure de carenage de vehicule

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016181659A JP6697715B2 (ja) 2016-09-16 2016-09-16 車両カウル部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018043715A JP2018043715A (ja) 2018-03-22
JP6697715B2 true JP6697715B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=61302397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016181659A Active JP6697715B2 (ja) 2016-09-16 2016-09-16 車両カウル部構造

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6697715B2 (ja)
CN (1) CN107826170B (ja)
DE (1) DE102017115544B4 (ja)
FR (1) FR3056174B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108860009A (zh) * 2018-06-26 2018-11-23 北京长城华冠汽车科技股份有限公司 电池管理单元安装支架
JP6933696B2 (ja) * 2019-09-24 2021-09-08 本田技研工業株式会社 車両吸気装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06206503A (ja) 1993-01-12 1994-07-26 Toyota Motor Corp 自動車の車体前部構造
US6073987A (en) * 1998-01-02 2000-06-13 Prince Corporation Integrated modular instrument panel assembly
JP3792412B2 (ja) 1998-10-15 2006-07-05 カルソニックカンセイ株式会社 電気制御機器の防水機器ケース構造
US6237956B1 (en) 2000-04-17 2001-05-29 Lear Corporation Steering column support bracket
JP5820485B2 (ja) 2012-01-11 2015-11-24 本田技研工業株式会社 車両前部構造
JP6015496B2 (ja) * 2013-03-01 2016-10-26 スズキ株式会社 車両用電装部品の取付構造
JP6011444B2 (ja) * 2013-05-07 2016-10-19 スズキ株式会社 車両前部構造
JP6358130B2 (ja) 2015-02-27 2018-07-18 スズキ株式会社 車両の防水構造

Also Published As

Publication number Publication date
DE102017115544A1 (de) 2018-03-22
CN107826170A (zh) 2018-03-23
FR3056174A1 (fr) 2018-03-23
CN107826170B (zh) 2019-12-17
FR3056174B1 (fr) 2021-02-19
JP2018043715A (ja) 2018-03-22
DE102017115544B4 (de) 2022-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5203815B2 (ja) 車両用カウルルーバの衝撃力吸収構造
US9359016B2 (en) Cabin for work vehicles
EP2540597B1 (en) Front vehicle body structure with reinforced area for the mounting of hood hinges
JP5601018B2 (ja) 車両のカウル部構造
JP6697715B2 (ja) 車両カウル部構造
JP5703145B2 (ja) 車両の前部車体
JP6241463B2 (ja) カウル構造
JP6630975B2 (ja) 車体前部構造
JP6080805B2 (ja) 車両前部構造
JP5966190B2 (ja) 車両前部構造
JP4547610B2 (ja) 車両の前部構造
JP4266739B2 (ja) 自動車のフィニッシャカバー
JP5690669B2 (ja) 車両の前部車体
JP5636340B2 (ja) 車両の前部車体
JP2010228711A (ja) 車両の前部車体構造
JP6202379B2 (ja) 車両前部のメンバ結合構造
JP5628255B2 (ja) 車両用ステアリングハンガビーム支持構造
JP2010126068A (ja) 自動車のカウル部構造
JP6936973B2 (ja) 車体前部構造
JP4432884B2 (ja) 車体前部構造
JP5541081B2 (ja) 車両のカウル部構造
JP2000153781A (ja) 自動車の前部構造
JP5673066B2 (ja) 車体前部構造
JP2006044613A (ja) 車体前部構造
KR20110023348A (ko) 자동차용 카울그릴

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200409

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6697715

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151