JP4432884B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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本発明は、ダッシュパネルとカウルパネルとフロントピラーとを備えた車体前部構造に関する。
フロントウインドシールドガラスの下部に衝突した衝突物(障害物)を保護するために、障害物の衝撃吸収ストロークを確保するためのフロントウインドシールドガラス下部の支持構造(カウル部の構造)が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−38160号公報
しかしながら、カウル部においては、衝突物の保護性能等の要求性能と、設計(意匠選択の)自由度との両立が困難であり、この点に改善の余地があった。
本発明は、上記事実を考慮して、他の要求性能を維持しつつ設計自由度を向上することができる車体前部構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車体前部構造は、車室と該車室前方に位置する空間とを仕切るダッシュパネルと、前記ダッシュパネルの上方で車幅方向の両側に位置するフロントピラー間を架け渡したカウル部材と、車両上下方向の上端側が下端側よりも車両前後方向の前側に位置する前傾姿勢で、前記ダッシュパネルの車両上下方向の上端部と前記カウル部材の車両上下方向の下端部とを車幅方向の両端部においてそれぞれ連結する連結部材と、を備え、前記カウル部材における前記フロントピラーに接合された部分であるピラー接合部及び前記カウル部材における前記連結部材に接合された部分がそれぞれ前記ダッシュパネルに対し車両前後方向の前側に位置すると共に、前記ピラー接合部は、該ピラー接合部における車両上下方向の上端が下端よりも車両前後方向の後側に位置するように後傾されることで、該ピラー接合部の車両上下方向の上端部が前記カウル部材における前記連結部材に接合された部分に対し車両前後方向の後側でかつ車両上下方向の上側に位置している。
請求項1記載の車体前部構造では、カウル部材とダッシュパネルとが少なくとも車幅方向端部においては連結部材を介して連結されるため、カウル部材の配置や形状に応じて連結部材の寸法形状を設定することができる。このため、ダッシュパネルに対するカウル部材の設計自由度が向上すると共に、該カウル部材が架け渡すフロントピラーの形状や配置に対する制約が少なくなる。
このように、請求項1記載の車体前部構造では、他の要求性能を維持しつつ設計自由度を向上することができる。これにより、例えば、共通のダッシュパネル(車台)を用いかつ他の要求性能を維持しつつ、各種意匠の車両を形成することが可能になる。
請求項2記載の発明に係る車体前部構造は、請求項1記載の車体前部構造において、前記連結部材は、車幅方向に分離して該車幅方向の両端側にそれぞれ設けられている。
請求項2記載の車体前部構造では、車幅方向に分離した一対の連結部材が車幅方向両端側にのみ位置するため、換言すれば、カウル部材がフロントピラーに結合される車幅方向端部にのみ連結部材を配置しているため、少ない材料(連結部材)で効果的に設計自由度を向上することができる。
請求項3記載の発明に係る車体前部構造は、請求項2記載の車体前部構造において、前記カウル部材は、フロントピラー間又は一対の前記の連結部材間を架け渡す部分が車体上下方向に沿った立壁部とされている。
請求項3記載の車体前部構造では、カウル部に立壁部が設けられているため、該カウル部の所要の剛性(特に重力方向の剛性)を確保することができる。これにより、例えばカウル部の剛性を確保するために閉断面部に頼る必要がなくなり、所要の衝撃吸収性能が維持される。
以上説明したように本発明に係る車体前部構造は、他の要求性能を維持しつつ設計自由度を向上することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車体前部構造10について、図1乃至図9に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印RH、及び矢印LHは、それぞれ車体前部構造10が適用された自動車の前方向(進行方向)、上方向、右方向、及び左方向を示しており、以下単に上下前後右左を示す場合は上記各矢印方向に対応している。
図1には、車体前部構造10が一部上下に分離された状態の斜視図が示されており。図2には、車体前部構造10を車室側(後方)から見た斜視図が示されている。また、図3には、図2の3−3線に沿った断面を模式的に示した図が示されている。
これらの図に示される如く、車体前部構造10は、ダッシュパネル12を備えている。ダッシュパネル12は、全体として車体上下方向及び車幅方向に延在する板状に形成されており、車室Cと該車室Cの前方に位置するエンジンルームEとを仕切る隔壁部材とされている。ダッシュパネル12は、その下部が車体骨格である図示しないフロントサイドメンバに結合され、その下後端がフロントサイドメンバの後部に下方から支持されたフロアパネルの前端に接合されている。
ダッシュパネル12の上方には、カウル部材としてのカウルアセンブリ14が配設されている。カウルアセンブリ14は、それぞれ車幅方向において略全長に亘り延在するカウルアウタパネル16及びカウルインナパネル18と、これらの車幅方向両端にそれぞれ一体的に設けられた左右一対のフードヒンジ取付部20とを主要構成要素としている。カウルインナパネル18は、主に車体上下方向及び車幅方向に延在する板状に形成され、本発明における立壁部に相当する。左右一対のフードヒンジ取付部20は、カウルインナパネル18から前方に突設されている。
また、車体前部構造は、車幅方向両端に位置する車体立骨格部材である左右一対のフロントピラー22を備えている。このフロントピラー22を構成するサイドアウタパネル24は、ダッシュパネル12、カウルアセンブリ14によってそれぞれ車幅方向に架け渡されている。図2に車体右側部分のみ示される如く、サイドアウタパネル24におけるカウルアセンブリ14設置部位よりも下側部分の前縁部は、ダッシュパネル12の車幅方向外縁に形成されたピラー接合片12Aがスポット溶接等にて接合されている。車体左側は、図2に示す右側部分と対称に構成されている。
なお、サイドアウタパネル24とカウルアセンブリ14との接合については後述する。また、左右のフロントピラー22におけるカウルアセンブリ14よりも上方に位置するフロントピラーアッパ22Aは、それぞれ後傾して上端が図示しないルーフサイドレールに連結されており、それぞれフロントウインドシールドガラス26の車幅方向端部を支持するようになっている。
図1は、カウルアセンブリ14をダッシュパネル12、左右のフロントピラー22から分離した状態、換言すれば、カウルアセンブリ14の組付前の状態を示している。この図1に示される如く、ダッシュパネル12の上端における車幅方向の両端には、それぞれカウルアセンブリ14をダッシュパネル12に連結するための連結部材としてのダッシュアッパパネル28が設けられている。
左右一対のダッシュアッパパネル28は、それぞれダッシュパネル12とは別体とされ、該ダッシュパネル12にスポット溶接や締結等の接合手段によって接合されている。左右のダッシュアッパパネル28は、車幅方向中心線に対し対称に形成されるので、以下、主に一方(単数形で)のダッシュアッパパネル28について説明する。
ダッシュアッパパネル28は、カウルアセンブリ14を連結するための連結部30と、連結部30の下縁から前方に延設され後述するカウルフロント36を支持するためのカウルフロント支持部32とが一体に形成されている。連結部30は、正面視で、下辺が車幅方向に略水平とされると共に上辺が車幅方向外側で内側よりも高位となるように傾斜され、かつ車幅方向外側の辺がフロントピラー22(車体上下)に沿った略三角形状に形成された主面部30Aを有する。
そして、この実施形態では、図3に示される如く、主面部30Aは前傾しており、その下辺から前下方に全長(車幅方向の全長)に亘り張り出したダッシュ接合片30Bは、ダッシュパネル12の上縁から後上方に張り出したアッパ接合辺12B上にスポット溶接等にて接合(固着)されている。カウルフロント支持部32は、ダッシュ接合片30Bに連続して前方に延設されている。
また、連結部30の主面部30Aにおける上記傾斜した上辺からは、カウル接合辺30Cが全長に亘り後上方に張り出している。また、図2に示される如く、主面部30Aの車幅方向外側に延設されたピラー接合片30Dは、サイドアウタパネル24の前面24Aに接合されている。
さらに、図1に示される如く、サイドアウタパネル24におけるピラー接合片30Dとの接合部位の上側には、平面視で車体前後方に延在すると共に前方及び上方を向く傾斜面であるカウル接合面24Bが形成されている。カウル接合面24Bの前下縁はピラー接合片30Dの上端位置にほぼ一致している。カウル接合面24Bの前下縁の車幅方向内側には、該車幅方向に延びるカウル接合辺30Cがカウル接合面24Bとで平面視で「く」字状を成すように位置しており、カウル接合面24Bとカウル接合辺30Cとは異なる面に沿って(同一平面に沿わないように)立体的に配置されている。
また、ダッシュパネル12の上縁における左右のアッパ接合辺12Bの間には、該左右のアッパ接合辺12Bに連続してカウル接合片12Cが形成されている。カウル接合片12Cは、アッパ接合辺12Bと同様にダッシュパネル12の上縁から後上方に張り出している。
一方、図4に拡大して示す如く、カウルアセンブリ14を構成するカウルインナパネル18には、サイドアウタパネル24のカウル接合面24Bに接合されるピラー接合部18A、ダッシュアッパパネル28(連結部30)のカウル接合辺30Cに接合されるアッパパネル接合部18B、ダッシュパネル12のカウル接合片12Cに接合されるダッシュ接合片18Cが形成されている。ピラー接合部18A、アッパパネル接合部18Bは、図4にハッチングを施した裏面側に形成されている。図示は省略するが、カウルインナパネル18の左側も同様に構成されている。
そして、カウルアセンブリ14を構成するカウルインナパネル18は、図2及び図3に示される如く、ピラー接合部18Aがサイドアウタパネル24のカウル接合面24Bに、アッパパネル接合部18Bがダッシュアッパパネル28のカウル接合辺30Cに、ダッシュ接合片18Cがダッシュパネル12のカウル接合片12Cにそれぞれスポット溶接等によって接合されている。
これにより、カウルインナパネル18は、車幅方向中央部においてダッシュパネル12に直接的に接合されると共に、車幅方向両端においてダッシュアッパパネル28を介してダッシュパネル12に連結されている。また、カウルインナパネル18は、その上部においてサイドアウタパネル24に直接的に接合されると共に、上下方向中央部から下部にかけてダッシュアッパパネル28を介してサイドアウタパネル24に連結されている。
図3に示される如く、この実施形態では、上記の通りダッシュアッパパネル28の連結部30が前傾しているため、ダッシュパネル12(ダッシュ接合片30B)に対しカウルインナパネル18の下端(カウル接合辺30C)が前方に位置している。換言すれば、カウルインナパネル18の下端は、ダッシュパネル12の前後位置を示す基準線Lbよりも前方に位置している。
また、図3に示される如く、サイドアウタパネル24のカウル接合面24Bは、後傾して上端が下端よりも後方に位置しており、カウルアセンブリ14を上方から鉛直方向に降下させて組み付けることができるようになっている。そして、この実施形態では、カウル接合面24Bの上縁24Cすなわちフロントピラーアッパ22Aの基端は、基準線Lbすなわちダッシュパネル12よりも前方に位置している。
図5には、車体前部構造10の車幅方向中間部における側断面図が示されている。この図5及び図3に示される如く、カウルアウタパネル16は、後端16Aがカウルインナパネル18の上縁から後上方に張り出した上フランジ18Dに接合されており、自由端とされた前端の近傍がフロントウインドシールドガラス26の前下端部26Aが接着等によって固着されたガラス支持部16Bとされている。したがって、カウルアセンブリ14は、フロントウインドシールドガラス26の前下端部26Aを下方から支持する機能を果たしている。
車体前部構造10では、カウルアウタパネル16の前端側が自由端とされることで、フロントウインドシールドガラス26の前下端部26Aの近傍に衝突体が上方から衝突した場合に、カウルアセンブリ14は、全体として下方にストロークしながらカウルアウタパネル16とカウルインナパネル18とが近接するように変形して衝撃を吸収するようになっている。詳細説明は省略するが、カウルアセンブリ14の形状は、上記した衝撃吸収過程で、フロントウインドシールドガラス26の中間膜を伸縮させないように設計されている。
この実施形態では、図1に示される如く、カウルアセンブリ14は、カウルアウタパネル16のガラス支持部16B近傍部分と、カウルインナパネル18のダッシュ接合片18Cの上側部分とを連結して車幅方向に部分的に閉断面を形成するブレース34を備えている。ブレース34は、車幅方向に略等間隔で離間して複数(この実施形態では3つ)設けられている。
各ブレース34は、フロントウインドシールドガラス26のこもり音の原因となる周波数の振動を抑制するように構成されている。また、各ブレース34は、上下方向中間部に1つ又は複数の屈曲部(折り目)34Aが形成されており、上記した如く衝突体が衝突した場合等の所定値以上の荷重が作用した場合には、複数の屈曲部34Aにおいて折れ曲がり、カウルアセンブリ14の変形による衝撃吸収を妨げない構成とされている。各ブレース34の設置有無や設置数、配置等は、フロントウインドシールドガラス26支持系の振動特性に応じて決められる。
また、図5に示される如く、カウルアセンブリ14にはカウルフロント36が取り付けられて、エンジンルームEの上後端に車室Cへの空気取り入れ用のカウルボックス(エアボックス)Bを構成している。カウルボックスBの上側開口部は、図示しない空気取入口を有するカウルルーバ38によって閉止されており、カウルルーバ38(カウルフロント36)の前端部は、ウェザストリップ40を介してエンジンルームEを閉止するエンジンフード42の後端を支持するようになっている。
エンジンフード42は、カウルアセンブリ14に一体化された左右一対のフードヒンジ取付部20にそれぞれ取り付けられた左右一対のフードヒンジ(図示省略)によって、後端側が車幅方向に沿う軸線廻りに回動可能に支持され、この回動によってエンジンルームEを開閉するようになっている。左右のフロントピラー22を車幅方向に架け渡すカウルアセンブリ14に各フードヒンジ取付部20が一体化された車体前部構造10が適用された自動車は、エンジンフード42の組付精度が高く、例えばエンジンフード42とフロントフェンダ等の見切り間隔が一定である良好な意匠が得られる構成とされている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の車体前部構造10では、カウルアセンブリ14をダッシュパネル12に連結するダッシュアッパパネル28を設けたため、ダッシュパネル12よりも下側が共通化されたプラットホーム(アンダボディ)を用いて、カウルアセンブリ14に要求される衝突体の保護性能、カウルアセンブリ14としての剛性を維持しつつ、設計(意匠)の自由度を高めることができる。
具体的には、ダッシュアッパパネル28をダッシュパネル12とは別部材としたことで、ダッシュパネル12よりも下側のプラットホームを共通化することができ、ダッシュアッパパネル28の形状設定によって各種形状のカウルアセンブリ14を組み付けることができる。また、カウルアセンブリ14の形状や配置をダッシュアッパパネル28形状等によって変更し得るので、左右のフロントピラー22、特にフロントピラーアッパ22Aの基端を任意の位置に設定することが可能になり、プラットホームの共通化を図りながら車体意匠の自由度が大きく高まる。
例えば、カウルアセンブリ14の車幅方向両端が図5に示す車幅方向中央と同様にダッシュパネル12に直接的に接合される構成では、カウルアセンブリ14を上方から組付可能とするためには、図6に示される比較例であるカウル部90の如く、車幅方向の両端においてサイドアウタパネル24の前面24Aにおける上縁24Cを、ダッシュパネル12(基準線Lb)よりも後方に配置しなければならない制約が生じる。このため、フロントピラーアッパ22Aをダッシュパネル12よりも後方に配置した意匠しか取り得ず、意匠選択の自由度が低い。
一方、ダッシュアッパパネル28(連結部30)を備えた車体前部構造10では、図3の如くフロントピラーアッパ22Aの基端をダッシュパネル12よりも前側に配置する構成が実現できた。また、ダッシュパネル12(基準線Lb)に対するフロントピラーアッパ22Aの基端の位置は、連結部30の角度や長さ等によって調節することができ、上記比較例のようにダッシュパネル12よりも後方に配置する構成も取り得る。
また、車体前部構造10では、カウルアセンブリ14が立壁部としてのカウルインナパネル18を備えるため、衝突体の保護性能と、カウルアセンブリ14としての剛性確保との両立が図られている。例えば、図7に示す他の比較例では、カウル部100は、カウルアウタ102とカウルインナ104とダッシュパネル12から上方に延設されたダッシュアッパパネル106とで閉断面を構成することで、所要の剛性を確保している。このカウル部100の構成では、衝突体の保護性能を確保することが困難である。逆に、衝突体の保護性能を確保するために、カウルアウタ102の立壁部102Aを取り払った構造とした場合、所要の剛性を確保することが困難である。なお、このカウル部100では、ダッシュパネル12を含むプラットホームの共通化はできず、ダッシュアッパパネル106を除くカウル部100をカウルアセンブリとして上方から組み付けることもできない。
一方、車体前部構造10では、車体上下方向に延在すると共に左右のフロントピラー22を架け渡した立壁部としてのカウルインナパネル18を備えることで、上記の通り衝突体の保護性能を確保しつつ所要の剛性をも確保する構成が実現された。特に、カウルインナパネル18の車幅方向両端は、ピラー接合部18Aとアッパパネル接合部18Bとが異なる方向を向いて立体的に車体に固定されているため、カウルアセンブリ14としての剛性を確保しやすくなる。これにより、例えば、カウルインナパネル18を薄肉化して衝撃吸収性能の向上、軽量化等を図りつつ、カウルアセンブリ14の取付剛性やフードヒンジ取付部20の支持剛性を向上させる設計が容易になる。
さらに、車体前部構造10では、ダッシュパネル12とカウルアセンブリ14とを連結するためのダッシュアッパパネル28を左右に分離して車幅方向の両端にのみ設けたため、ダッシュパネル12の共通化部分を増やすことができる。また、ダッシュアッパパネル28の板厚や形状を調整することによって衝突体の保護性能やカウルアセンブリ14の取付剛性等の他の要求性能を確保・向上等する構造とした場合、該調整部分を最小限にしながらダッシュアッパパネル28の最適な板厚や形状を設定することができる。このため、他の要求性能の確保・向上を最小限のコスト、質量で実現することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る車体前部構造10では、他の要求性能を維持しつつ設計自由度を向上することができる。
なお、上記実施形態では、ダッシュアッパパネル28がカウルフロント支持部32を有す例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ダッシュアッパパネル28を連結部30のみで構成しても良い。
本発明の実施形態に係る車体前部構造を一部分離して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造を背面側から見た斜視図である。 図2の3−3線に沿う断面を模式的に示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造の要部を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造の車幅方向中央における側断面図である。 本発明の実施形態に対する比較例を示す側断面図である。 本発明の実施形態に対する他の比較例を示す側断面図である。
符号の説明
10 車体前部構造
12 ダッシュパネル
14 カウルアセンブリ(カウル部材)
18 カウルインナパネル(立壁部)
18B アッパパネル接合部(連結部材接合部)
18A ピラー接合部
22 フロントピラー
28 ダッシュアッパパネル(連結部材)
C 車室
E エンジンルーム(車室前方の空間)

Claims (3)

  1. 車室と該車室前方に位置する空間とを仕切るダッシュパネルと、
    前記ダッシュパネルの上方で車幅方向の両側に位置するフロントピラー間を架け渡したカウル部材と、
    車両上下方向の上端側が下端側よりも車両前後方向の前側に位置する前傾姿勢で、前記ダッシュパネルの車両上下方向の上端部と前記カウル部材の車両上下方向の下端部とを車幅方向の両端部においてそれぞれ連結する連結部材と、
    を備え、
    前記カウル部材における前記フロントピラーに接合された部分であるピラー接合部及び前記カウル部材における前記連結部材に接合された部分がそれぞれ前記ダッシュパネルに対し車両前後方向の前側に位置すると共に、
    前記ピラー接合部は、該ピラー接合部における車両上下方向の上端が下端よりも車両前後方向の後側に位置するように後傾されることで、該ピラー接合部の車両上下方向の上端部が前記カウル部材における前記連結部材に接合された部分に対し車両前後方向の後側でかつ車両上下方向の上側に位置している車体前部構造。
  2. 前記連結部材は、車幅方向に分離して該車幅方向の両端側にそれぞれ設けられている請求項1記載の車体前部構造。
  3. 前記カウル部材は、フロントピラー間又は一対の前記の連結部材間を架け渡す部分が車体上下方向に沿った立壁部とされている請求項2記載の車体前部構造。
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