JP2014111399A - 自動車の脚払い構造 - Google Patents

自動車の脚払い構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2014111399A
JP2014111399A JP2012265986A JP2012265986A JP2014111399A JP 2014111399 A JP2014111399 A JP 2014111399A JP 2012265986 A JP2012265986 A JP 2012265986A JP 2012265986 A JP2012265986 A JP 2012265986A JP 2014111399 A JP2014111399 A JP 2014111399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
width direction
leg
vehicle width
load
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012265986A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6024429B2 (ja
Inventor
Ryo Ando
亮 安藤
Kuniyoshi Tashiro
邦芳 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2012265986A priority Critical patent/JP6024429B2/ja
Publication of JP2014111399A publication Critical patent/JP2014111399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6024429B2 publication Critical patent/JP6024429B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】脚払い部材の前後変形量が大きく、前後方向の潰れ残りストロークが小さい、その車幅方向側部はコンパクトに折れ変形させ、前後変形量が小さく、前後方向の潰れ残りストロークが大きい脚払い部材の車幅方向中央部は、前後方向剛性を高めることで、軽量高剛性化を図ることができる自動車の脚払い構造の提供を目的とする。
【解決手段】脚払い部材40は、軽衝突荷重に対し、側部40Sの変形後の前後長L1が、中央部40Cの変形後の前後長L2よりも短く設定されると共に、軽衝突時に折れ起点となる弱部43が車幅方向に延設され、該弱部43は、車幅方向側部40Sよりも中央部40Cの前後方向剛性が高く成されていることを特徴とする。
【選択図】図12

Description

この発明は、自動車の脚払い構造に関し、詳しくは、車幅方向に延びて車体前部に支持されるバンパ部材と、このバンパ部材よりも後方で車幅方向に延びる車体側の支持部材と、この支持部材の左右端部に支持されるよう車幅方向に延設され、かつ上述のバンパ部材よりも下方から前方に延設される脚払い部材と、を備えたような自動車の脚払い構造に関する。
一般に、上述例の自動車の脚払い構造としては、次のようなものがある。
すなわち、車幅方向に延びて車体前部に支持されると共に、第1の荷重(フロントサイドフレームの耐力)以下の前突荷重(軽衝突荷重)から車体を保護するバンパ部材(バンパレインフォースメント、または、バンパレインフォースメントとクラッシュカンとの組合せ)と、該バンパ部材よりも後方で車幅方向に延びると共に、上記第1の荷重よりも低い第2の荷重(支持部材に求められる荷重)まで耐えられる車体側の支持部材(シュラウドサポート、または、車体構成部材としてのシュラウド枠)と、該支持部材の左右端部に支持されるよう、車幅方向に延設され、かつ、上記バンパ部材よりも下方から車両前方に延設されると共に、上記第2の荷重よりも低い第3の荷重(脚払い反力)で変形する脚払い部材(樹脂製のロアスティフナ、アンダカバーなど)と、を備えたものである。
このように、車両が歩行者と接触衝突した際、歩行者の脚を払って、当該歩行者の上体をボンネット上に傾倒させて、歩行者を二次障害から守ることを目的として、脚払い部材を、バンパ部材よりも下方位置において車体側のシュラウドサポート等の支持部材に支持させた構造が知られており、上述の脚払い部材は、歩行者の脚を払うのに必要な脚払い反力を発生させるための適度な高剛性、強度が求められると共に、変形の底付きによる荷重上昇を防ぐ一定のクラッシュストロークが必要であり、一方、軽衝突時においてはシュラウドサポート等の支持部材が破損しないように、該支持部材への荷重伝達を低減させるために、低剛性化が求められる。
つまり、上述の脚払い部材には適度な高剛性化と低剛性という相反する要求があり、これらの要求を満たすように脚払い部材を構成することは困難であった。
このような問題点を解決するために既に特許文献1に開示された自動車の脚払い構造が発明されている。
この特許文献1に開示された構造は、脚払い部材の下面側に車幅方向に延びる横リブと、車両前後方向に延びる縦リブとで格子状リブを形成し、この格子状リブにおける縦リブの車両前後方向の中間部位にV字状の切欠きによる弱部を形成し、軽衝突時に該弱部により脚払い部材を下方に折曲げ変形させて、シュラウドサポート等の支持部材への荷重伝達を低減し、該シュラウドサポートの破損を防止したものである。
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来構造においては、次のような問題点があった。
すなわち、空力特性や車両旋回性の観点で、車両前端のフロントバンパフェースやバンパレインフォースメント(バンパ部材)を平面視で前方に凸状に湾曲させ、シュラウドサポート(支持部材)は車幅方向に略直線的に配した場合には、脚払い部材の車幅方向側部の後端とバンパレインフォースメント(バンパ部材)との間の車両前後方向の距離が小さく、これら両者間の前後位置の差が小さいので、脚払い部材の前後変形量が大きくなり、変形に必要な荷重が急激に高まって、シュラウドサポート(支持部材)が破損する懸念があった。
また、脚払い部材の支持部がフロントサイドフレームに固定され、該脚払い部材がバンパレインフォースメント(バンパ部材)と共に後退しない構造においては、オフセット軽衝突ではフルラップ軽衝突に対してクラッシュカンが大きく変形し、脚払い部材の前後変形量が大きくなるため、上述同様に、変形に必要な荷重が急激に高まって、シュラウドサポート(支持部材)が破損する懸念があった。
特許第5034639号公報
そこで、この発明は、脚払い部材の前後変形量が大きく、前後方向の潰れ残りストロークが小さい、その車幅方向側部はコンパクトに折れ変形させ、前後変形量が小さく、前後方向の潰れ残りストロークが大きい脚払い部材の車幅方向中央部は、前後方向剛性を高めることで、軽量高剛性化と軽衝突時の支持部材破損防止の両立を図ることができる自動車の脚払い構造の提供を目的とする。
この発明による自動車の脚払い構造は、車幅方向に延びて車体前部に支持されると共に、第1の荷重以下の前突荷重から車体を保護するバンパ部材と、該バンパ部材よりも後方で車幅方向に延びると共に、上記第1の荷重よりも低い第2の荷重まで耐えられる車体側の支持部材と、該支持部材の左右端部に支持されるよう、車幅方向に延設され、かつ上記バンパ部材よりも下方から前方に延設されると共に、上記第2の荷重よりも低い第3の荷重で変形する脚払い部材と、を備えた自動車の脚払い構造であって、上記脚払い部材は、上記第1の荷重以下の前突荷重に対し、側部の変形後の前後長が、中央部の変形後の前後長よりも短く設定されると共に、軽衝突時に折れ起点となる弱部が車幅方向に延設され、該弱部は、車幅方向側部よりも中央部の前後方向剛性が高く成されているものである。
上述のバンパ部材は、バンパレインフォースメント、または、バンパレインフォースメントとクラッシュカンとの組合せに設定してもよく、上述の支持部材は、シュラウドサポートまたは車体構成部材としてのシュラウド枠に設定してもよく、上述の脚払い部材は、樹脂製のロアスティフナやアンダカバーまたは発泡樹脂部材あるいは鉄板などに設定してもよい。
また、上述の第1の荷重は、フロントサイドフレームの耐力を意味し、第1の荷重以下の前突荷重は軽衝突荷重を意味し、上述の第2の荷重は、支持部材に求められる荷重を意味し、上述の第3の荷重は、脚払い反力を意味する。
上記構成によれば、脚払い部材の側部の変形後の前後長が短くなるように形成したので、脚払い部材の前後変形量が大きく、前後方向の潰れ残りストロークが小さい、その車幅方向側部はコンパクトに折れ変形させることができる。
また、上記弱部は、車幅方向側部よりも中央部の前後方向剛性が高く成されているので、前後変形量が小さく、前後方向の潰れ残りストロークが大きい脚払い部材の車幅方向中央部は、前後方向剛性を高めることで、軽量高剛性化を図ることができる。
要するに、脚払い部材の側部(車幅方向側部)を、オフセット軽衝突時にコンパクトに折れるように低剛性化し、脚払い部材の車幅方向中央部を軽量高剛性化したものである。
この発明の一実施態様においては、上記車体側の支持部材は、脚払い部材を支持する部位が車幅方向に略直線的に延設され、上記バンパ部材と脚払い部材とは、その車幅方向側部の前縁が、車幅方向外側後方に傾斜しているものである。
上記構成によれば、バンパ部材および脚払い部材の車幅方向側部前縁を、車幅方向外側後方に傾斜させたので、空力特性や車両旋回性のよい車両前面デザインにできると共に、脚払い部材側部の傾斜構造により、低剛性でありながら、歩行者の脚を車幅方向外側に逃がし、該歩行者の脚を充分に払うことができる。
換言すれば、脚払い部材の側部を低剛性化し、かつ該側部前縁を上述の如く傾斜させることで、車両前面デザイン性と、脚払い性能と、リペア(repair)性能(リペアとは修理、手入れの意)とを確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記バンパ部材は、その左右両端部に、前後方向に延びて衝突荷重を吸収変形するクラッシュカンが設けられたものである。
上述のクラッシュカンは、軽衝突時に前後方向に潰れるメインクラッシュカンに設定してもよい。
上記構成によれば、クラッシュカンで前突荷重を吸収する構造において、オフセット軽衝突時に、脚払い部材を介して入力される荷重に対して、支持部材を保護することができ、クラッシュカンを有さない自動車と比較して、軽衝突時の修理を簡単に行なうことができる。
つまり、支持部材を保護しながら、上記クラッシュカンで前突荷重を吸収するので、軽衝突時にはクラッシュカンを取替える修理のみでよく、リペア性能の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記脚払い部材は、上記支持部材よりも車幅方向外側に延びると共に、車体側剛性部材と前後方向に対面する延長端部が設けられたものである。
上述の車体側剛性部材は、脚払い部材よりも高剛性のサブクラッシュカンに設定してもよい。
上記構成によれば、上述の延長端部を設けたので、軽衝突時には脚払い部材の延長端部を車体側剛性部材に衝合させて、該車体側剛性部材に前突荷重を逃がすことにより、支持部材を保護することができる。
この発明の一実施態様においては、上記脚払い部材の側部は、その前部に車幅方向に延びる補強部が設けられたものである。
上述の補強部は、弱部の前方において車両前後方向に傾斜して形成される傾斜リブに設定してもよい。
上記構成によれば、車幅方向に延びる補強部で脚払い荷重を車幅方向に分散することができ、脚払い位置の弱部が集中的に変形することを防止し、以て、脚払い部材の側部の低剛性化と脚払い反力確保とを両立することができる。
この発明によれば、脚払い部材は、軽衝突荷重に対し、側部の変形後の前後長が、中央部の変形後の前後長よりも短く設定されると共に、軽衝突時に折れ起点となる弱部が車幅方向に延設され、該弱部は、車幅方向側部よりも中央部の前後方向剛性が高く成されているので、脚払い部材の前後変形量が大きく、前後方向の潰れ残りストロークが小さいその車幅方向側部はコンパクトに折れ変形させ、前後変形量が小さく、前後方向の潰れ残りストロークが大きい脚払い部材の車幅方向中央部は、前後方向剛性を高めることで、軽量高剛性化を図ることができる効果がある。
本発明の自動車の脚払い構造を示す斜視図 図1から緩衝部材、バンパレインフォースメント、フロントサイドフレームを取外して示す斜視図 図2の正面図 図3の右側面図 図3の底面図 バンパフェース部の正面図 図6のA−A線矢視断面図 図6のB−B線矢視断面図 図6のC−C線矢視断面図 図6のD−D線矢視断面図 図6のE−E線矢視断面図 (a)はフルラップ軽衝突時の脚払い部材の変形を示す側面図、(b)はオフセット軽衝突時の脚払い部材の変形を示す側面図
脚払い部材の前後変形量が大きく、前後方向の潰れ残りストロークが小さいその車幅方向側部はコンパクトに折れ変形させ、前後変形量が小さく、前後方向の潰れ残りストロークが大きい脚払い部材の車幅方向中央部は、前後方向剛性を高めることで、軽量高剛性化を図るという目的を、車幅方向に延びて車体前部に支持されると共に、第1の荷重以下の前突荷重から車体を保護するバンパ部材と、該バンパ部材よりも後方で車幅方向に延びると共に、上記第1の荷重よりも低い第2の荷重まで耐えられる車体側の支持部材と、該支持部材の左右端部に支持されるよう、車幅方向に延設され、かつ上記バンパ部材よりも下方から前方に延設されると共に、上記第2の荷重よりも低い第3の荷重で変形する脚払い部材と、を備えた自動車の脚払い構造において、上記脚払い部材は、上記第1の荷重以下の前突荷重に対し、側部の変形後の前後長が、中央部の変形後の前後長よりも短く設定されると共に、軽衝突時に折れ起点となる弱部が車幅方向に延設され、該弱部は、車幅方向側部よりも中央部の前後方向剛性が高く成されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の脚払い構造を示し、図1は当該脚払い構造を示す斜視図、図2は図1から緩衝部材、バンパレインフォースメント、フロントサイドフレームを取外した状態で示す要部の斜視図である。
図1において、エンジンルームの車幅方向両サイドを車両の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム1,1を設けている。このフロントサイドフレーム1は、フロントサイドフレームインナとフロントサイドアウタとを接合固定して、車両の前後方向に延びる閉断面を有する車体強度部材である。
上述のフロントサイドフレーム1の前端には、クロージングプレート2およびメインクラッシュカン側のベースプレート3を介してメインクラッシュカン4を取付けている。
図1,図11に示すように、左右一対のメインクラッシュカン4,4の前部相互間には、車幅方向に延びるバンパレインフォースメント5を取付けている。図11に示すように、該バンパレインフォースメント5は、バンパレインフロントパネル6と、断面ハット形状のバンパレインリヤパネル7とを接合固定して、車幅方向に延びるバンパレイン閉断面8を有するバンパ部材である。
図1に斜視図で示すように、該バンパレインフォースメント5は平面視で前方に凸状に湾曲形成されており、その車幅方向側部の前縁が、車幅方向外側後方に傾斜している。ここで、上述のメインクラッシュカン4,4はバンパレインフォースメント5の左右両端部において、前後方向に延びており、衝突荷重を吸収して変形するものである。
上述のバンパレインフォースメント5におけるバンパレインフロントパネル6の前面には、該バンパレインフロントパネル6に沿って、車幅方向に延びる緩衝部材としてのEA部材9を取付けている。このEA部材9は歩行者の膝荷重を受け止めるものである。図1,図10に示すように、該EA部材9におけるメインクラッシュカン4対応部位よりも若干車幅方向内側には、取付け穴9a,9aを形成し、左右一対の取付け穴9a,9aにてクリップ等の取付け部材10を用いて当該EA部材9をバンパレインフロントパネル6に取付けたものである。
図1,図2に示すように、フロントサイドフレーム1の下方部にはロアアーム等のサスペンションアーム(図示せず)を介して前輪を支持するサブフレーム11を設けている。
このサブフレーム11は、車幅方向に延びるセンタクロスメンバ12(いわゆるサスクロス本体)と、このセンタクロスメンバ12の左右両側部からフロントサイドフレーム1の下方部において車両の前後方向に延びる閉断面構造のフロントサイドメンバ13,13と、左右のフロントサイドメンバ13,13の前部相互間を車幅方向に連結するフロントクロスメンバ14と、上述のセンタクロスメンバ12の左右両側部から車両の前後方向に延びる閉断面構造のリヤサイドメンバ(図示せず)と、左右のリヤサイドメンバ間を車幅方向に連結するリヤクロスメンバ(図示せず)と、を備えている。
図1,図11に示すように、フロントサイドフレーム1の前部下面には支持部材としてのブラケット15を結合固定し、サブフレーム11のフロントサイドメンバ13前部と上述のブラケット15とを、上下方向に延びる取付け部材16で連結している。
また、図1に示すように、フロントサイドメンバ13の後部には、該フロントサイドメンバ13から上方に立上がるタワー部17(車体取付け部材)を設け、このタワー部17の上端部を図示しないマウント部材にて、フロントサイドフレーム1の下面部に連結している。
図2,図11に示すように、上述のフロントサイドメンバ13の前端部には、クロージングプレート18およびサブクラッシュカン側のベースプレート19を介して車体側剛性部材としてのサブクラッシュカン20を取付けている。
このサブクラッシュカン20は、後述する脚払い部材(ロアスティフナ40)よりも高剛性に形成されている。
図1,図11に示すように、該サブクラッシュカン20はメインクラッシュカン4の下方に位置すると共に、サブクラッシュカン20の前端位置はバンパレインフォースメント5と上下方向で対応する位置に設定されている。
図3は図2の正面図、図4は図3の右側面図、図5は図3の底面図である。
図1〜図5に示すように、バンパレインフォースメント5よりも後方で車幅方向に延びる車体側の支持部材としてのシュラウドサポート21を設けている。図2に示すように、このシュラウドサポート21は、上側において車幅方向に略直線状に延びるシュラウドアッパ21Uと、下側において車幅方向に略直線状に延びるシュラウドロア21Lと、側部において、シュラウドアッパ21Uおよびシュラウドロア21Lを上下方向に連結する左右のシュラウドサイド21S,21Sと、を合成樹脂により一体形成して、略方形枠状に成したものである。
支持部材としてのシュラウドサポート21は、図7に示すように、熱交換器としてのラジエータ22およびコンデンサ23(またはインタクーラ)を保持するもので、この実施例では、図1に示すように、該シュラウドサポート21は左右一対のブラケット24,24を介してバンパレインフォースメント5に支持されており、軽衝突時において、メインクラッシュカン4が変形すると、バンパレインフォースメント5が後退し、シュラウドサポート21はブラケット24,24を介してバンパレインフォースメント5と共に後退するように構成されている。
図6はフロントバンパフェース部の正面部、図7は図6のA−A線矢視断面図、図8は図6のB−B線矢視断面図、図9は図6のC−C線矢視断面図、図10は図6のD−D線矢視断面図、図11は図6のE−E線矢視断面図である。
図6において、25はフロントバンパフェース、26はバンパフェース25の車幅方向中間に位置するアッパガーニッシュ、27はグリル、28はセンタメンバ、29はガーニッシュ、30は導風口、31はアンダカバーであり、車両前端の少なくともフロントバンパフェース25は、空力特性を考慮して、平面視で前方に凸状に湾曲形成されている。
図2,図5に示すように、バンパ部材としてのバンパレインフォースメント5よりも下方位置で前方に延設された脚払い部材としてのロアスティフナ40を設けている。詳しくは、該ロアスティフナ40は、シュラウドサポート21の左右端部に支持されるように車幅方向に延設され、かつバンパレインフォースメント5よりも下方から車両前方に延設されたものである。
要するに、この実施例の自動車の脚払い構造は、車幅方向に延びて車体前部に支持されると共に、第1の荷重(フロントサイドフレーム1の耐力)以下の前突荷重(つまり軽衝突荷重)から車体を保護するバンパ部材であるバンパレインフォースメント5と、当該バンパレインフォースメント5よりも後方で車幅方向に延びると共に、上記第1の荷重よりも低い第2の荷重(シュラウドサポート21に求められる荷重)まで耐えられる車体側の支持部材としてのシュラウドサポート21と、このシュラウドサポート21の左右端部に支持されるよう、車幅方向に延設され、かつ、上記バンパレインフォースメント5よりも下方から前方に延設されると共に、上記第2の荷重よりも低い第3の荷重(脚払い反力)で変形する脚払い部材としての合成樹脂製のロアスティフナ40とを備えた構成を、前提構造とするものである。
図5に底面図で示すように、上述のロアスティフナ40は、シュラウドサポート21の中央部に対応する中央部40Cと、この中央部40Cの車幅方向両外側に位置し、上記シュラウドサポート21の側部(シュラウドサイド21S参照)に対応する車幅方向側部40S,40S(以下単に側部と略記する)と、これら左右の側部40S,40Sから車幅方向外方に延びサブクラッシュカン20,20と前後方向に離間して対面する延長端部40E,40Eと、を一体形成したものである。
つまり、脚払い部材としてのロアスティフナ40は、シュラウドサポート21よりも車幅方向外側に延びると共に、車体側剛性部材であるサブクラッシュカン20と前後方向に対面する延長端部40Eを備えている。
この実施例では、ロアスティフナ40の車幅方向の全体の長さ(全幅)を「100」とした時、中央部40Cの車幅方向の長さは全幅の46〜48%に設定し、左右の側部40S,40Sの車幅方向の長さは全幅の16〜17%に設定し、延長端部40Eの車幅方向の長さは全幅の約10%に設定しているが、これは一例であって、この数値に限定されるものではない。
ここで、図5に示すように、車体側の支持部材としてのシュラウドサポート21は、ロアスティフナ40を支持する部位21b(後述する凹部21a,21a間参照)が車幅方向に略直線的に延設される一方で、ロアスティフナ40は、その側部40Sおよび延長端部40Eの前縁が、図5に示すように、車幅方向外側後方に連続して傾斜している。
また、上述のロアスティフナ40は、側部40Sの前側の縁部から前方に前方凸部40F,40Fが一体に延設されると共に、側部40Sの後側の縁部から後方に後方凸部40R,40Rが一体に延設されており、該後方凸部40R,40Rと嵌合するように上述のシュラウドサポート21のシュラウドロア21Lにおける前面側部には凹部21aが形成されている。
図7,図10に示すように、上述のロアスティフナ40はバンパレインフォースメント5よりも後方において、ボルト41、ナット42等の取付け部材を用いて、支持部材としてのシュラウドサポート21に締結支持されている。
また、上述のロアスティフナ40は、図2に示すフラット形状(平滑面形状)の上面部40a,40bと、この上面部40aの左右両側端から下方に延びる左右の側片40d,40dと、上面部40aの前端から下方に延びる前片40e(但し、この前片40eは各部40C,40S,40Eの前端から下方に延びる車幅方向全体の垂下片を意味する)と、上面部40a,40bの後端から下方に延びる後片40f(但し、この後片40fは各部40C,40S,40Eの後端から下方に延びる車幅方向全体の垂下片を意味する)と、を備えている。
さらに、図2,図7,図8,図10に示すように、上述のロアスティフナ40には、軽衝突時に前後方向の折れ起点(ロアスティフナ40の折れ状態については図12参照)となる弱部としてのV字溝43が車幅方向に延設形成されている。このV字溝43(折れ促進部)はロアスティフナ40の上面に形成された溝部であって、該V字溝43により上面部40a,40bを当該V字溝43より前側に位置する前側上面部40aと、当該V字溝43より後側に位置する後側上面部40bとに区画している。
ここで、前側上面部40aは略水平状に形成されており、後側上面部40bは、図7,図8に示すように、前低後高状の傾斜状に形成され、導風ガイドの作用を奏し、導風口30から流入した走行風をコンデンサ23およびラジエータ22へ導くようになっている。
また、図5に底面図で示すように、ロアスティフナ40の下面側には車両前後方向に延びると共に、車幅方向に並ぶ複数の前後リブ44を一体形成すると共に、上述のV字溝43と上下方向で一致するロアスティフナ40下面側には中央部40Cから左右の側部40S,40Sの車幅方向端部まで車幅方向に延びる横リブ45を一体形成している。
さらに、図5に示すように、弱部としてのV字溝43よりも前方には、該V字溝43より前方に離間して、車幅方向に延びる補強部である傾斜リブ46…が延設形成されている。
上述の傾斜リブ46は左側の側部40Sの左端近傍から右側の側部40Sの右端近傍までの車幅方向の範囲内において形成されており、該傾斜リブ46は、隣り合う前後リブ44を連結し、上述のV字溝43の前方において該V字溝43に対し車両前後方向に傾斜して形成されており、かつ、V字溝43に対して前方に凸に湾曲、または逆V字状のアーチ形状に形成されており、複数のアーチ状部が左右に連続して、V字溝43の前方全域に車幅方向にジグザグ形状に延設されたものである。
上述の傾斜リブ46は前方頂部46Aと後方頂部46Bとを有するように形成されており、後方頂部46Bの周辺は、前方頂部46Aの周辺に対して、前後リブ44の配置数を相対的に多くして補強されていて、これにより、車幅方向での前後剛性を平均化すると共に、軽量高剛性化を図るように構成している。
また、図5に示すように、前方頂部46Aの直後部には、箱形のアンダカバー取付け部47を設けると共に、この箱形のアンダカバー取付け部47のコーナ部2辺を切欠いて脆弱化するように水抜き孔48を形成し、ロアスティフナ40の剛性、生産性、機能性を確保するように構成している。
図5に示すように、車幅方向左端のアンダカバー取付け部47と、これに隣設するアンダカバー取付け部47との間に略対応して、上記横リブ45の後部には、該横リブ45と略平行に延びる追加横リブ49を設けている。同様に、車幅方向右端のアンダカバー取付け部47と、これに隣設するアンダカバー取付け部47との間に略対応して、上記横リブ45の後部にも、該横リブ45と略平行に延びる追加横リブ49を設けて、ロアスティフナ40の強度を調整すべく構成している。
つまり、合計4つのアンダカバー取付け部47…のうち、車幅方向中央側に位置するアンダカバー取付け部47,47間と対応する位置には、上記追加横リブ49を設けないように構成している。
図5に示すジグザグ状の傾斜リブ46により、ロアスティフナ40は前後方向の剛性が高くなり、これにより特許文献1に開示された構造に対して、横リブの数量を低減し、ロアスティフナ40のクラッシュ時における変形底付きを遅らせるように構成している。
また図2に示すように、合計4つのアンダカバー取付け部47…のうち、車幅方向中央側に位置するアンダカバー取付け部47,47間と対応するV字溝43の上面側には、車幅方向に間隔を隔てて複数の上面側リブ50…を一体形成している。
つまり、ロアスティフナ40の車幅方向中央側は、車両デザインの関係上、クラッシュ時に変形残り代が大きいので、上面側にリブ50を設けて、剛性を高め、軽量高剛性化を図りつつ、通常時(非衝突時)の上下振動を防止すべく構成したものである。
上述の弱部としてのV字溝43を含むロアスティフナ40は、その中央部40Cにおいては前後リブ44の形成数量を側部40Sの前後リブ形成数量に対して相対的に多くすると共に、複数の上面側リブ50を設けることで、中央部の前後方向剛性を高くなし、ロアスティフナ40の側部40Sにおいては前後リブ44の形成数量を中央部40Cの前後リブ形成数量に対して相対的に少なくすると共に、水抜き孔48を設けることで、側部40Sの前後方向剛性を相対的に低く成している。
しかも、ロアスティフナ40は、第1の荷重(フロントサイドフレーム1の耐力)以下の前突荷重(つまり軽衝突荷重)に対し、側部40Sの変形後の前後長L1(図12参照)が、中央部40Cの変形後の前後長L2(図12参照)よりも短く(L1<L2)なるよう設定されている。
さらに、図5に示すように、サブクラッシュカン20の前端と、ロアスティフナ40における延長端部40Eの後片40fとの間には隙間Gが設けられており、組付け性と、走行時の両者40E,20の干渉防止との両立を図るように構成している。
図12の(a)は図7で示したロアスティフナ40の中央部40Cの断面に相当し、フルラップ軽衝突(中央衝突)時のロアスティフナ40の変形状態を示す側面図、図12の(b)は図9で示したロアスティフナ40の側部40Sの断面に相当し、オフセット軽衝突(側部衝突)時のロアスティフナ40の変形状態を示す側面図である。
通常時、ロアスティフナ40前端は図7〜図11に示すように、バンパレインフォースメント5よりも車両前方に位置しており、車両デザインの関係上、バンパレインフォースメント5はその車幅方向中央が車幅方向両サイドと比較して前方へ湾曲状に突出している。このため、軽衝突時におけるロアスティフナ40の変形後の前後長は、ロアスティフナ中央部に対し、ロアスティフナ側部の方が短くなる。
図12の(a)で示すフルラップ軽衝突時(中央衝突時)には、衝突荷重が左右のメインクラッシュカン4,4に均等に分散され、このためロアスティフナ40の前後方向の変形は小さくなり、該ロアスティフナ40は、折れ起点となる弱部としてのV字溝43を起点として側面視略V字状にコンパクトに折り変形して、変形後の前後長はL2となる。
図12の(b)に示すオフセット軽衝突時(側部衝突時)には、衝突側のメインクラッシュカン4に荷重が集中し、このためロアスティフナ40の前後方向の変形は大きくなり、該ロアスティフナ40は、折れ起点となる弱部としてのV字溝43を起点として折り変形するが、ロアスティフナ40の側部40Sは、前後リブ44の形成数量が相対的に少ないうえ、水抜き孔48で脆弱化を図り、当該側部40Sの剛性を低下させているので、変形後の前後長L1は短くなり、より一層コンパクトにロアスティフナ40を折り変形することができる。
つまり、軽衝突荷重に対し、側部40Sの変形後の前後長L1が、中央部40Cの変形後の前後長L2よりも短く(L1<L2)なるものである。
なお、図8,図9,図10において、51はアッパガーニッシュ26およびグリル27と、シュラウドサポート21のシュラウドアッパ21Uとを連結するシュラウドアッパパネルである。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示す。
このように、上記実施例の自動車の脚払い構造は、車幅方向に延びて車体前部に支持されると共に、第1の荷重(フロントサイドフレーム1の耐力)以下の前突荷重(つまり軽衝突荷重)から車体を保護するバンパ部材(バンパレインフォースメント5参照)と、該バンパ部材(バンパレインフォースメント5)よりも後方で車幅方向に延びると共に、上記第1の荷重よりも低い第2の荷重(支持部材に求められる荷重)まで耐えられる車体側の支持部材(シュラウドサポート21参照)と、該支持部材(シュラウドサポート21)の左右端部に支持されるよう、車幅方向に延設され、かつ上記バンパ部材(バンパレインフォースメント5参照)よりも下方から車両前方に延設されると共に、上記第2の荷重よりも低い第3の荷重(脚払い反力)で変形する脚払い部材(ロアスティフナ40参照)と、を備えた自動車の脚払い構造であって、上記脚払い部材(ロアスティフナ40)は、上記第1の荷重以下の前突荷重に対し、側部40Sの変形後の前後長L1が、中央部40Cの変形後の前後長L2よりも短く設定されると共に、軽衝突時に折れ起点となる弱部(V字溝43参照)が車幅方向に延設され、該弱部(V字溝43)は、車幅方向側部40Sよりも中央部40Cの前後方向剛性が高く成されているものである(図1,図2,図5,図12参照)。
この構成によれば、脚払い部材(ロアスティフナ40)の側部40Sの変形後の前後長L1が短くなるように形成(L1<L2)したので、オフセット軽衝突時における脚払い部材(ロアスティフナ40)の前後変形量が大きく、前後方向の潰れ残りストロークが小さい、その車幅方向側部40Sはコンパクトに折れ変形させることができる。
また、上記弱部(V字溝43)は、車幅方向側部40Sよりも中央部40Cの前後方向剛性が高く成されているので、フルセット軽衝突時において、前後変形量が小さく、前後方向の潰れ残りストロークが大きい脚払い部材(ロアスティフナ40)の車幅方向中央部40Cは、前後方向剛性を高めることで、軽量高剛性化を図ることができる。
要するに、脚払い部材(ロアスティフナ40)の側部(車幅方向側部)40Sを、オフセット軽衝突時にコンパクトに折れるように低剛性化し、脚払い部材(ロアスティフナ40)の車幅方向中央部40Cを軽量高剛性化したものである。
また、上記車体側の支持部材(シュラウドサポート21参照)は、脚払い部材(ロアスティフナ40参照)を支持する部位21bが車幅方向に略直線的に延設され、上記バンパ部材(バンパレインフォースメント5)と脚払い部材(ロアスティフナ40)とは、その車幅方向側部の前縁が、車幅方向外側後方に傾斜しているものである(図1,図5参照)。
この構成によれば、バンパ部材(バンパレインフォースメント5)および脚払い部材(ロアスティフナ40)の車幅方向側部前縁を、車幅方向外側後方に傾斜させたので、空力特性や車両旋回性のよい車両前面デザインにできると共に、脚払い部材(ロアスティフナ40)の側部40Sの傾斜構造により、低剛性でありながら、歩行者の脚を車幅方向外側に逃がし、該歩行者の脚を充分に払うことができる。
換言すれば、脚払い部材(ロアスティフナ40)の側部40Sを低剛性化し、かつ該側部40S前縁を上述の如く傾斜(後傾)させることで、車両前面デザイン性と、脚払い性能と、リペア(repair)性能(リペアとは修理、手入れの意)とを確保することができる。
さらに、上記バンパ部材(バンパレインフォースメント5参照)は、その左右両端部に、前後方向に延びて衝突荷重を吸収変形するクラッシュカン(メインクラッシュカン4参照)が設けられたものである(図1,図11参照)。
この構成によれば、クラッシュカン(メインクラッシュカン4)で前突荷重を吸収する構造において、オフセット軽衝突時に、脚払い部材(ロアスティフナ40)を介して入力される荷重に対して、支持部材(シュラウドサポート21)を保護することができ、クラッシュカンを有さない自動車と比較して、軽衝突時の修理を簡単に行なうことができる。
つまり、支持部材(シュラウドサポート21)を保護しながら、上記クラッシュカン(メインクラッシュカン4)で前突荷重を吸収するので、軽衝突時にはクラッシュカン(メインクラッシュカン4)を取替える修理を行えばよく、シュラウドサポート21は破損しないので、リペア性能の向上を図ることができる。
さらにまた、上記脚払い部材(ロアスティフナ40参照)は、上記支持部材(シュラウドサポート21参照)よりも車幅方向外側に延びると共に、車体側剛性部材(ロアスティフナ40よりも剛性が高いサブクラッシュカン20参照)と前後方向に対面する延長端部40Eが設けられたものである(図5参照)。
この構成によれば、上述の延長端部40Eを設けたので、軽衝突時には脚払い部材(ロアスティフナ40)の延長端部40Eを車体側剛性部材(サブクラッシュカン20)に衝合させて、該車体側剛性部材(サブクラッシュカン20)に前突荷重を逃がすことにより、支持部材(シュラウドサポート20)を保護することができる。
加えて、上記脚払い部材(ロアスティフナ40)の側部40Sは、その前部に車幅方向に延びる補強部(傾斜リブ46参照、特に図5において側部40Sに対応する位置の傾斜リブ46)が設けられたものである(図5参照)。
この実施例では、上述の補強部は、弱部(V字溝43)の前方において、該弱部と離間して、車両前後方向に傾斜して形成される傾斜リブ46に設定している。
この構成によれば、車幅方向に延びる補強部(傾斜リブ46)で脚払い荷重を車幅方向に分散することができ、脚払い位置の弱部(V字溝43)が集中的に変形することを防止し、以て、脚払い部材(ロアスティフナ40)の側部40Sの低剛性化と脚払い反力確保とを両立することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のバンパ部材は、実施例のバンパレインフォースメント5に対応し、
以下同様に、
支持部材は、シュラウドサポート21に対応し、
脚払い部材は、ロアスティフナ40に対応し、
弱部は、V字溝43に対応し、
クラッシュカンは、メインクラッシュカン4に対応し、
車体側剛性部材は、サブクラッシュカン20に対応し、
補強部は、傾斜リブ46に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、支持部材としてのシュラウドサポート21を、ブラケット24を介してバンパレインフォースメント5に連結したが、この構成に限定されるものではなく、シュラウドサポート21をフロントサイドフレーム1等の車体側部材に連結してもよいことは勿論である。
また、支持部材はシュラウドサポートに限らず、バンパ部材よりも剛性が低く、かつ、左右フロントサイドフレーム1の前部間に架け渡されたクロスメンバであってもよい。
以上説明したように、本発明は、車幅方向に延びて車体前部に支持され、かつ軽突荷重から車体を保護するバンパ部材と、バンパ部材よりも後方で車幅方向に延びる支持部材と、支持部材の左右端部に支持されるよう車幅方向に延設され、かつバンパ部材よりも下方から前方に延設された脚払い部材と、を備えたような自動車の脚払い構造について有用である。
4…メインクラッシュカン(クラッシュカン)
5…バンパレインフォースメント(バンパ部材)
20…サブクラッシュカン(車体側剛性部材)
21…シュラウドサポート(支持部材)
40…ロアスティフナ(脚払い部材)
40C…中央部
40S…側部
40E…延長端部
43…V字溝(弱部)
46…傾斜リブ(補強部)

Claims (5)

  1. 車幅方向に延びて車体前部に支持されると共に、第1の荷重以下の前突荷重から車体を保護するバンパ部材と、
    該バンパ部材よりも後方で車幅方向に延びると共に、上記第1の荷重よりも低い第2の荷重まで耐えられる車体側の支持部材と、
    該支持部材の左右端部に支持されるよう、車幅方向に延設され、かつ上記バンパ部材よりも下方から前方に延設されると共に、上記第2の荷重よりも低い第3の荷重で変形する脚払い部材と、を備えた
    自動車の脚払い構造であって、
    上記脚払い部材は、上記第1の荷重以下の前突荷重に対し、側部の変形後の前後長が、中央部の変形後の前後長よりも短く設定されると共に、
    軽衝突時に折れ起点となる弱部が車幅方向に延設され、
    該弱部は、車幅方向側部よりも中央部の前後方向剛性が高く成されていることを特徴とする
    自動車の脚払い構造。
  2. 上記車体側の支持部材は、脚払い部材を支持する部位が車幅方向に略直線的に延設され、上記バンパ部材と脚払い部材とは、その車幅方向側部の前縁が、車幅方向外側後方に傾斜している
    請求項1記載の自動車の脚払い構造。
  3. 上記バンパ部材は、その左右両端部に、前後方向に延びて衝突荷重を吸収変形するクラッシュカンが設けられた
    請求項1または2記載の自動車の脚払い構造。
  4. 上記脚払い部材は、上記支持部材よりも車幅方向外側に延びると共に、車体側剛性部材と前後方向に対面する延長端部が設けられた
    請求項1〜3の何れか1項に記載の自動車の脚払い構造。
  5. 上記脚払い部材の側部は、その前部に車幅方向に延びる補強部が設けられた
    請求項1〜4の何れか1項に記載の自動車の脚払い構造。
JP2012265986A 2012-12-05 2012-12-05 自動車の脚払い構造 Active JP6024429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012265986A JP6024429B2 (ja) 2012-12-05 2012-12-05 自動車の脚払い構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012265986A JP6024429B2 (ja) 2012-12-05 2012-12-05 自動車の脚払い構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014111399A true JP2014111399A (ja) 2014-06-19
JP6024429B2 JP6024429B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=51168904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012265986A Active JP6024429B2 (ja) 2012-12-05 2012-12-05 自動車の脚払い構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6024429B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3085643A1 (fr) * 2018-09-10 2020-03-13 Psa Automobiles Sa Deflecteur de pare-chocs avant ameliorant la recirculation d’air vers l’echangeur de chaleur
JP6996314B2 (ja) 2018-01-25 2022-01-17 日産自動車株式会社 車両の前部構造

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007246044A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Mazda Motor Corp 自動車の前部構造
JP2008074154A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Mazda Motor Corp 車両の前部構造
JP2010137699A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Nissan Motor Co Ltd 車両用衝撃力吸収装置
JP2011235850A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Hayashi Engineering Inc 車両用衝撃吸収体
JP2011246040A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Hayashi Engineering Inc 車両用歩行者保護装置
JP2012020684A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Hayashi Engineering Inc 車両用衝撃吸収体
JP2012025188A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Mazda Motor Corp 車両の前部車体構造

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007246044A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Mazda Motor Corp 自動車の前部構造
JP2008074154A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Mazda Motor Corp 車両の前部構造
JP2010137699A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Nissan Motor Co Ltd 車両用衝撃力吸収装置
JP2011235850A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Hayashi Engineering Inc 車両用衝撃吸収体
JP2011246040A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Hayashi Engineering Inc 車両用歩行者保護装置
JP2012020684A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Hayashi Engineering Inc 車両用衝撃吸収体
JP2012025188A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Mazda Motor Corp 車両の前部車体構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6996314B2 (ja) 2018-01-25 2022-01-17 日産自動車株式会社 車両の前部構造
FR3085643A1 (fr) * 2018-09-10 2020-03-13 Psa Automobiles Sa Deflecteur de pare-chocs avant ameliorant la recirculation d’air vers l’echangeur de chaleur
WO2020053498A1 (fr) * 2018-09-10 2020-03-19 Psa Automobiles Sa Deflecteur de pare-chocs avant ameliorant la recirculation d'air vers l'echangeur de chaleur

Also Published As

Publication number Publication date
JP6024429B2 (ja) 2016-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4853197B2 (ja) 車両の前部構造
JP6131837B2 (ja) 車両の前部構造
JP6187771B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP4919144B2 (ja) 車両の乗降用ステップ取付構造
KR100844712B1 (ko) 차량의 카울 사이드부 보강구조
KR101575320B1 (ko) 차체 보강구조
JP2008265399A (ja) 自動車の前部構造
WO2017077800A1 (ja) 車両の側部車体構造
JP5966881B2 (ja) 自動車の脚払い構造
JP2021075089A (ja) 車両下部構造
JP5949518B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP6024429B2 (ja) 自動車の脚払い構造
JP2019043419A (ja) 車両の前部車体構造
JP5880414B2 (ja) 自動車の脚払い構造
JP4798485B2 (ja) 車両のフロントバンパー構造
JP5966895B2 (ja) 自動車の脚払い構造
JP5076718B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP4471299B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP4106935B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP4374903B2 (ja) 車両における衝撃吸収構造
JP4502123B2 (ja) 車体前部構造
JP2011063092A (ja) 車両の前部車体構造
JP5403249B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP4958215B2 (ja) 車両前部の車体構造
JP2021142764A (ja) 自動車の車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6024429

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150