JP5659612B2 - フロントウインドの支持構造 - Google Patents
フロントウインドの支持構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5659612B2 JP5659612B2 JP2010174283A JP2010174283A JP5659612B2 JP 5659612 B2 JP5659612 B2 JP 5659612B2 JP 2010174283 A JP2010174283 A JP 2010174283A JP 2010174283 A JP2010174283 A JP 2010174283A JP 5659612 B2 JP5659612 B2 JP 5659612B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support
- panel
- cowl panel
- front window
- cowl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
特許文献1に開示された構造は、図13に示すように、カウルアウタパネル61とカウルインナパネル62とでカウル部63を構成し、カウルアウタパネル61に接着剤64を介してフロントウインドガラス65を支持させた構造において、カウルインナパネル62の下部前面からカウルアウタパネル61の前片背面に向けてブレース66を設け、このブレース66とカウルインナパネル62とカウルアウタパネル61との間に閉断面67を形成し、この閉断面構造によりNVH(nois ノイズ、vibration 振動、harshness 連成振動の略)性能を確保すると共に、上述のブレース66の上下方向中間部に折れ部66aを設け、上方からの衝撃荷重入力時に、折れ部66aを起点としてブレース66の変形を促進することで、歩行者保護を図ったものである。
そこで、近年においては、NV性能の確保と、こもり音防止効果の確保と、歩行者保護性能の確保と、の両立を図ることが要請されている。
上記構成によれば、フロントウインド部材の前端部をカウルパネルの自由端で支持するので、開断面が形成され、これにより、歩行者保護性能を確保することができる。
さらに、上述の支持部材は、カウルパネル自由端を前後所定長さにわたって支持するので、こもり音防止効果を確保することができる。
しかも、支持部材はフロントウインド部材が上方からの荷重入力を受けた時に、カウルパネルの下方への変形を許容する空間を備えているので、上方からの荷重入力を受けた衝撃初期にカウルパネルの下方への変形を許容して、適切に衝撃吸収を図ることができ、この結果、歩行者保護性能の向上を図ることができる。
しかも、上記第1支持部の上部と、第2支持部の上部とを連結する連結部を設けたものであり、このように、連結部で第1支持部と第2支持部とを前後方向に連結するので、フロントウインド部材の振動をより一層効果的に低減することができて、加えて、連結部の下側の空間を変形許容空間および空調用の空気通路空間として有効利用することができる。
上記構成によれば、支持部材に折れ起点を設けたので、上方からの荷重入力時に該折れ起点により支持部材を車幅方向に向けて変形促進させることができるので、支持部材がカウルパネルの変形を阻害することがなく、カウルパネルを容易に変形させて、歩行者保護性能の向上を図ることができる。
上記構成によれば、第1支持部とカウルパネルとの間に空間が形成されるので、上方からの衝撃荷重の入力時に、カウルパネルの変形が容易となって、歩行者保護性能を確保することができる。
また、上記空間により空調用の空気通路を確保することができる。
しかも、上記第1支持部の上部と、第2支持部の上部とを連結する連結部を設けたものであり、このように、連結部で第1支持部と第2支持部とを前後方向に連結するので、フロントウインド部材の振動をより一層効果的に低減することができて、加えて、連結部の下側の空間を変形許容空間および空調用の空気通路空間として有効利用することができる効果がある。
図面はフロントウインドの支持構造を示し、図1は該フロントウインドの支持構造を備えた車両前部の斜視図、図2は図1の部分斜視図、図3はフロントウインドの支持構造を示す概略斜視図、図4は図3のA−A線矢視断面図、図5は図3のB−B線矢視断面図である。なお、図中、矢印Fは車両の前方を示す。
これらダッシュアッパパネル9およびダッシュロアパネル10は、図3に示すように、何れも車幅方向の略全幅にわたって延びるパネル部材であって、上述のダッシュロアパネル10は、図4、図5に示すように、上下方向に延びる主体部10aと、この主体部10aの上端10bから車両前方に延びるフランジ状の取付け片10cとを備えている。
ここで、上述のダッシュアッパパネル9における立上り片9bの車幅方向一端部側、この実施例では、車幅方向の右端部側には、図3に示すように、空調風の取入れ口17が開口形成されている。
この支持部材20は、カウルパネル12の前端部からその後方にかけて該カウルパネル12前端部を車両前後方向の所定長さにわたって支持することで、カウルパネル12先端の振動を抑制するものである。
この実施例では、上述の各フランジ部24,25,27の折曲げ方向は同一方向に設定されている。
ここで、図4に示すように、上述の第2支持部22は、カウルパネル12先端部への振動の入力方向(矢印α方向)と対向するように設けられている。また、上述の第1支持部21はその後方に位置するカウルパネル12(詳しくは、立上り片13)から車両前方に離間して設けられており、第1支持部21とカウルパネル12の立上り片13との間には、空間Zが形成されている。
まず、上方からの衝撃荷重入力がない非衝突時(通常時)の作用について説明する。
図4に示すように、カウルパネル12の自由端は下方から上方に向けて延びる側面視略V字状の支持部材20で支持されているので、この支持部材20により該カウルパネル12およびフロントウインドガラス11の振動を抑制することができる。
さらに、図4に示すように、連結部23で後側の第1支持部21と前側の第2支持部22との上部相互間を前後方向に連結しているので、該支持部材20によりフロントウインドガラス11の振動をより一層効果的に低減することができる。
図4に示すように、フロントウインドガラス11の前端部(傾斜下端部)はカウルパネル12の自由端で支持されていて、カウル部(CP)には開断面16が形成されているので、上記荷重入力時にカウルパネル12の変形が容易となって、歩行者保護性能を確保することができる。
この構成によれば、フロントウインドガラス11の前端部をカウルパネル12の自由端で支持するので、開断面16が形成され、これにより、歩行者保護性能を確保することができる。
さらに、上述の支持部材は、カウルパネル自由端を前後所定長さにわたって支持するので、こもり音防止効果を確保することができる。
しかも、支持部材20はフロントウインドガラス11が上方からの荷重入力を受けた時に、カウルパネル12の下方への変形を許容する空間X,Yを備えているので、上方からの荷重入力を受けた衝撃初期にカウルパネル12の下方への変形を許容して、適切に衝撃吸収を図ることができ、この結果、歩行者保護性能の向上を図ることができる。
この構成によれば、支持部材20の第1支持部21と第2支持部22とでカウルパネル12の各延出部12C,12Bを前後方向に間隔を隔てて支持すると共に、第1支持部21と第2支持部22との間には空間Yを形成したので、支持部材20によるカウルパネル12自由端の適切な支持と、上方から衝撃荷重が入力された際の該支持部材20の変形の容易化との両立が図れ、NV性能の確保と、こもり音防止効果の確保と、歩行者保護性能の確保とを達成することができる。
この構成によれば、連結部23で第1支持部21と第2支持部22とを前後方向に連結するので、フロントウインドガラス11の振動をより一層効果的に低減することができて、加えて、連結部23の下側の空間Yを変形許容空間および空調用の空気通路空間として有効利用することができる。
この構成によれば、第1支持部21とカウルパネル12との間に空間Zが形成されるので、上方からの衝撃荷重の入力時に、カウルパネル12の変形が容易となって、歩行者保護性能を確保することができる。
なお、実施例で開示したように、支持部材20を正面視で略直線状に形成すると、上下方向の振動に対して強い構造となり、フロントウインドガラス11の振動抑制を図ることができる。
図12に示す構造においては、カウルパネル12は取付け片12Aと、この取付け片12Aの前端としてのポイントUと、該ポイントUから上方に立上る立上り片12Dと、この立上り片12Dの上端としてのポイントVから前方かつ下方に向けて延びる延出部12Eと、を有し、この延出部12Eの前端としてのポイントWに対してフロントウインドガラス接着部12Fおよび先端部12Gを連設して、これら各要素12A、12D、12E、12F、12Gを一体形成したものである。
なお、図12において、前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。
この発明のフロントウインド部材は、実施例のフロントウインドガラス11に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
7…車室
8…ダッシュパネル
11…フロントウインドガラス(フロントウインド部材)
12…カウルパネル
12B…第1延出部
12C…第2延出部
16…開断面
20…支持部材
21…第1支持部
22…第2支持部
23…連結部
28…折れ起点
30…補助部材
CP…カウル部
X,Y…空間
Claims (3)
- フロントウインド部材を車室内側から支持するカウルパネルと、
エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルとを備えたフロントウインド支持構造であって、
上記カウルパネルの自由端となる前端部でフロントウインド部材を支持し、
上記カウルパネルの自由端を下方から支持する支持部材が設けられ、
該支持部材は、上記カウルパネルの自由端を前後所定長さにわたって支持すると共に、フロントウインド部材が上方からの荷重入力を受けた時に、カウルパネルの下方への変形を許容する空間を備え、
上記カウルパネルとダッシュパネルとで、車両前方に開口する開断面を形成すると共に、
上記カウルパネルは、ダッシュパネルとの接合位置から上方かつ前方へ延出する第1延出部と、
該第1延出部よりも下方かつ前方へ延出してフロントウインド部材を支持する第2延出部とを有し、
上記支持部材は、第1支持部と第2支持部とを備え、
上記第1支持部は、下端が上記開断面の下側面に取付けられると共に、上端が第1延出部に取付けられ、
上記第2支持部は、下端が上記開断面の下側面に取付けられると共に、上端がフロントウインド部材を支持する第2延出部に取付けられることで、カウルパネル先端の振動を抑制すべく構成され、
さらに、上記第1支持部と第2支持部との間には空間が形成され、
上記第1支持部の上部と、第2支持部の上部とを連結する連結部を設けた
フロントウインドの支持構造。 - 上記支持部材のカウルパネルに対する取付け位置と、ダッシュパネルに対する取付け位置との間に、折れ起点を設けた
請求項1記載のフロントウインドの支持構造。
- 上記第1支持部はその後方のカウルパネルから前方に離間して設けられた
請求項1または2に記載のフロントウインドの支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010174283A JP5659612B2 (ja) | 2010-08-03 | 2010-08-03 | フロントウインドの支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010174283A JP5659612B2 (ja) | 2010-08-03 | 2010-08-03 | フロントウインドの支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012030763A JP2012030763A (ja) | 2012-02-16 |
JP5659612B2 true JP5659612B2 (ja) | 2015-01-28 |
Family
ID=45844709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010174283A Expired - Fee Related JP5659612B2 (ja) | 2010-08-03 | 2010-08-03 | フロントウインドの支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5659612B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6090626B2 (ja) * | 2013-06-24 | 2017-03-08 | スズキ株式会社 | カウルトップパネルの周辺構造 |
CN111806566B (zh) * | 2020-06-19 | 2021-05-28 | 浙江零跑科技有限公司 | 一种汽车风窗横梁及前围板连接结构 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4389539B2 (ja) * | 2003-10-02 | 2009-12-24 | トヨタ自動車株式会社 | カウル構造 |
JP4354331B2 (ja) * | 2004-04-16 | 2009-10-28 | 株式会社豊田自動織機 | 車両のカウル構造 |
JP4207006B2 (ja) * | 2005-01-31 | 2009-01-14 | トヨタ自動車株式会社 | ウインドシールドガラスの支持構造 |
JP4666144B2 (ja) * | 2005-03-17 | 2011-04-06 | 日産自動車株式会社 | 車両のカウルボックス構造 |
JP4276633B2 (ja) * | 2005-03-24 | 2009-06-10 | トヨタ自動車株式会社 | 車両のカウル構造 |
-
2010
- 2010-08-03 JP JP2010174283A patent/JP5659612B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012030763A (ja) | 2012-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5803255B2 (ja) | フロントウインドの支持構造 | |
JP4207006B2 (ja) | ウインドシールドガラスの支持構造 | |
JP6187771B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP4978147B2 (ja) | 自動車のカウルトップ構造 | |
JP5494942B2 (ja) | 車両の前部構造 | |
JP5482482B2 (ja) | フロントウインド支持構造 | |
JP5539523B2 (ja) | エンジンマウント支持構造 | |
JP5867420B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP2019006250A (ja) | 車体前部の構造 | |
JP5767842B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP5659612B2 (ja) | フロントウインドの支持構造 | |
JP5067117B2 (ja) | 自動車のカウル構造 | |
JP5577934B2 (ja) | フロントウインド支持構造 | |
JP2006219111A (ja) | 車両のカウル構造 | |
JP6233483B1 (ja) | バンパレインフォースメント構造 | |
JP4432884B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP5520081B2 (ja) | 自動車のカウル構造 | |
JP4958215B2 (ja) | 車両前部の車体構造 | |
JP6296248B2 (ja) | 車両の側部車体構造 | |
JP6048184B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP2014111399A (ja) | 自動車の脚払い構造 | |
JP7040341B2 (ja) | 車両用フェンダ構造 | |
JP6455493B2 (ja) | 車両前部構造 | |
JP6059421B2 (ja) | 自動車の車体後部構造 | |
JP6443216B2 (ja) | 車両後部構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130313 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140114 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140121 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140527 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140610 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141104 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5659612 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |