JPH10264846A - 車両の下部車体構造 - Google Patents

車両の下部車体構造

Info

Publication number
JPH10264846A
JPH10264846A JP7223197A JP7223197A JPH10264846A JP H10264846 A JPH10264846 A JP H10264846A JP 7223197 A JP7223197 A JP 7223197A JP 7223197 A JP7223197 A JP 7223197A JP H10264846 A JPH10264846 A JP H10264846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
tunnel
frame
width direction
dash
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7223197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4026190B2 (ja
Inventor
Tomohiro Hori
智博 堀
Isao Toda
功 任田
Kiyoshi Sakurai
潔 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP07223197A priority Critical patent/JP4026190B2/ja
Publication of JPH10264846A publication Critical patent/JPH10264846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4026190B2 publication Critical patent/JP4026190B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 急激な旋回状態で最も荷重が入力されるフロ
ントサイドフレームの上下変動を押さえることにより、
車体の曲げ剛性及び捩り剛性の向上を行ない、オープン
カーにも対応できる程度に車体の曲げ剛性及び捩り剛性
を向上する。 【解決手段】 フロントサスペンションを支持する両サ
イドフレーム5、5のフロント部5a、5a同士を、後
方で連結するダッシュクロスメンバ6に対して、トンネ
ルトップフレーム8の前端に位置する所定間隔をあけた
複数の連結フレーム部8a、8aで結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の下部車体構
造に関し、車体の曲げ剛性及び捩り剛性を向上させる技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より車両の下部車体構造を示したも
のとして、例えば実開平3−126778号公報に記載
されたものが知られている。このものでは、ダッシュパ
ネルのエンジンルーム側にダッシュクロスメンバ部材を
設けてその両端を両側のサイドフレームに結合すること
で、上記ダッシュパネル近傍の強度を確保できるように
なされている。
【0003】また、上記ダッシュクロスメンバ部材の車
幅方向中央部分を後方に延設し、その延設部で、車室側
のフロアパネルのトンネル部内を仕切って閉断面形状を
形成することで、トンネル部の強度を高め、このトンネ
ル部で正面からの衝突荷重を吸収してサイドフレームに
かかる衝撃荷重の負担を軽減できるようになされてい
る。
【0004】さらに、上記トンネル部の上には、延設部
の後端に上下に重なる位置から、フロアパネル上に車幅
方向に延びかつトンネル部を跨ぐように設けられたクロ
スメンバの位置に至る範囲にトンネルレインホースメン
ト(フレーム部材)を設け、このトンネルレインホース
メントとトンネル部との間に閉断面を形成することで、
上記トンネル部による衝突荷重の吸収能力を大きくする
ようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、例えばオープンカーにも対応させることを考
えた場合には、十分な車体の曲げ剛性及び捩り剛性が得
られるとはいい難く、したがって、未だ改良の余地があ
る。
【0006】すなわち、モノコックボディの場合、ルー
フを含めた車体全体で卵の殻の様な働きにより車体の曲
げ剛性及び捩り剛性を得ているが、オープンカーではこ
の殻の一部が欠けた状態になるため、このような車両前
部の衝突荷重の吸収能力を上げるだけでは不十分であっ
た。
【0007】また車体の曲げ剛性及び捩り剛性の低下が
一番顕著に感じられのは急激な旋回時であるが、この旋
回時最も荷重が入力されるにはフロントサスペンション
を支持しているフロントサイドフレームである。このサ
イドフレームの上下変動を押さえることにより、車体の
曲げ剛性及び捩り剛性の向上が行えるが、上記従来技術
では、十分に上下変動を押さえることができなかった。
【0008】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その主な目的は、フロントサイドフレームの上下
変動を有効に押さえることにより、オープンカーにも対
応できる程度に車体の曲げ剛性及び捩り剛性をさらに向
上できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的のために、請求
項1の発明では、車室の床面を形成するように設けられ
たフロアパネルと、該フロアパネルの車両前後方向の前
端上方位置に車幅方向に延びるように設けられたカウル
ボックスと、上記フロアパネル及びカウルボックスを互
いに接続するように設けられ、上端が該カウルボックス
に接合され、下端が該フロアパネルに接合されるダッシ
ュパネルと、該ダッシュパネルの車幅方向中央から後方
に向かって延びるようにフロアパネル上に設けられたト
ンネル部と、車両前後方向に延びかつ車幅方向に並ぶよ
うに設けられた両側1対のサイドフレームとを備えた車
両の下部車体構造が前提であって、上記ダッシュパネル
に沿ってトンネル部を跨ぐように設けられ、上記両サイ
ドフレームの車室前方に位置するフロント部同士を連結
するとともに、該ダッシュパネルと協働して閉断面を形
成するダッシュクロスメンバ部材と、上記トンネル部に
沿って車両前後方向に延びるように設けられ、該トンネ
ル部の上面壁と協働して閉断面を形成するトンネルフレ
ーム部材とを備え、上記トンネルフレーム部材の前端は
車幅方向に分割された複数の連結フレーム部で構成さ
れ、上記ダッシュクロスメンバ部材に対して車幅方向中
央に所定間隔を開けて結合されているものである。
【0010】上記の構成において、サイドフレームのフ
ロント部同士を連結するダッシュクロスメンバ部材をト
ンネルフレーム部材の複数の連結フレーム部で車幅方向
中央で所定間隔を開けて結合するため、連結フレーム部
とトンネル部上面壁と協働して形成される閉断面が、複
数車幅に所定間隔を開けて結合され、ダッシュクロスメ
ンバ部材の両端の上下方向の動きが規制される。これに
より、サイドフレームのフロント部の上下変動を押さえ
ることができ、車体の曲げ剛性及び捩り剛性を大幅に向
上することができる。
【0011】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記トンネルフレーム部材の中央部が上記トンネ
ル部の上面壁と協働して1つの閉断面を形成する本体フ
レーム部として構成され、上記前端の連結フレーム部は
後方に行くに従い、上記間隔が狭まり、該本体フレーム
部と合流するものである。
【0012】上記の構成において、連結フレーム部が後
方に行くに従い、間隔が狭まり、本体フレーム部と合流
するため、トンネルフレーム部材の前端が車幅方向に分
割された複数の連結フレーム部で構成されたとしても、
確実に衝突荷重をトンネル部に伝達することができ、衝
突荷重の吸収能力を上げることができる。
【0013】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、所定間隔をあけて結合される上記連結フレーム部
の間に車載装備品を配置したものである。上記の構成に
おいて、トンネルフレーム部材をトンネル部に設けるこ
とにより車室内方への突出量が増加しても、連結フレー
ム部の間にはトンネルフレーム部材がないため、カウル
ボックスとトンネル部との間のスペースが広がるため、
有効にこのスペースを利用して車載装備品を配置するこ
とができ、インストルメントパネル内の装備品のレイア
ウト自由度を高められる。
【0014】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、上記車載装備品が空調装置であるものである。上
記の構成において、インストルメントパネル内の車載装
備品の中で最もスペースをとる空調装置を有効にレイア
ウトすることにより、その他の車載装備品のレイアウト
自由度も大幅に高められる。また、連結フレーム部材、
トンネル部、カウルボックスに囲まれた空間にレイアウ
トされることにより、重量物である空調装置の支持剛性
も高められる。
【0015】請求項5の発明では、請求項1の発明にお
いて、さらに上記フロアパネルの後方で車幅方向に延び
るように設けられ、上記両サイドフレームの車室後方に
位置するリヤ部同士を連結するリヤクロスメンバ部材を
備え、上記トンネルフレーム部材の後端側が、該リヤク
ロスメンバ部材の車幅方向中央に結合されているもので
ある。
【0016】上記の構成において、トンネルフレーム部
材がフロントクロスメンバ部材と、リアクロスメンバ部
材とを連結するように構成されるため、車体中央部にバ
ックボーンフレームが形成され、モノコックボディであ
りながら、バックボーンフレーム構造の車体剛性を得る
ことができる。従って、オープンカーにも対応できる程
度に車体の曲げ剛性及び捩り剛性を充分に得ることがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の実施例に係る車両
の下部車体構造の全体構成を模式的に示している。同図
において、1は車室の床面を形成するフロアパネルであ
り、このフロアパネル1の車両前後方向の前端上方位置
には、図2に示すように、車幅方向に延びるように設け
られたカウルボックス2が配置されている。また、これ
らフロアパネル1及びカウルボックス2間には、両者を
互いに接続するように設けられていて上端フランジ3a
が該カウルボックス2の底壁に接合されてなるダッシュ
パネル3が配置されている。さらに、それらダッシュパ
ネル3及びフロアパネル1の車幅方向中央には、上方に
隆起しかつ下面が開口された断面逆凹字状のトンネル部
4が車両前後方向に延びるように設けられている。ま
た、上記フロアパネル1の下面側には、車両前後方向に
延びかつ車幅方向に並ぶように設けられた両側1対のサ
イドフレーム5,5が配置されている。
【0018】そして、上記ダッシュパネル3の側には、
上記両サイドフレーム5,5のフロント部5a,5a同
士を連結するとともに、ダッシュパネル3と協働して閉
断面を形成するダッシュクロスメンバ6が、ダッシュパ
ネル3に沿ってトンネル部4を跨ぐように設けられてい
る。一方、車室後方の位置では、サイドフレーム5,5
のリヤ部5b,5b同士をその前側において連結する前
側リヤクロスメンバ7が車幅方向に延びるように設けら
れている。さらに、上記トンネル部4上には、このトン
ネル部4と協働して閉断面を形成するトンネルフレーム
としてのトンネルトップフレーム8が車両前後方向に延
びるように設けられている。
【0019】このトンネルトップフレーム8の前端は上
記ダッシュクロスメンバ6の車幅方向中央に、車幅方向
に所定間隔をあけて分割された2つの連結フレーム部8
a、8aを介して連結され、中央部はこの連結フレーム
部を合流させ本体フレーム部8bとして構成し、後端は
トンネルトップリアフレーム8cを介して上記リアクロ
スメンバ7の車幅方向中央に連結されている。
【0020】具体的には、上記ダッシュパネル3は、図
4にも示すように、車室床面の前端近傍において前側に
向かって水平に延びるフロア部3bと、このフロア部か
ら前側に向かって斜め上方に延びる傾斜部3cと、この
傾斜部から略上方に向かって延びる縦壁部3dとからな
っており、フロア部3bの後端でフロアパネル1の前端
に接合されている一方、上記上端フランジ3aは縦壁部
3dの上端に設けられていて、前側に向かって屈曲した
形状に形成されている。そして、上記トンネル部4は、
フロアパネル1からダッシュパネル3のフロア部3b及
び傾斜部3cに亘り、例えばフロアパネル1及びダッシ
ュパネル3とは別のパネル部材を用いて下方に開口され
た断面逆凹字状に設けられている。その際に、トンネル
部4の前端側は断面形状が大きくされていて、この内部
にエンジンEが配置されるようになっている。
【0021】上記トンネルトップフレーム8は、図2に
示すように、前端では2つの連結フレーム部8aからな
り、各々下方に向かって開放された断面逆凹字状をなし
ており、トンネル部4の両端に上方から覆う状態でフレ
ーム部8の両側壁の下端がトンネル部4の上面壁4aに
接合される。これにより、トンネル部4の上面壁4aと
協働してトンネル部4の両端に閉断面8A,8Bを形成
している。さらに図3に示すように、中央部では1つの
本体フレーム部8bからなり、連結フレーム部8aと同
様に下方に向かって開放された断面逆凹字状をなして、
トンネル部4の上面壁4aに上方から覆う状態で本体フ
レーム部8bの両側壁の下端がトンネル部4の上面壁4
aに接合される。これにより、中央部でもトンネル部4
の上面壁4aと協働してトンネル部4の上方に閉断面8
Cを形成する。後端においても図示しないものの、図3
同様、トンネルトップリアフレーム8cとトンネル部4
の上面壁4aと協働してトンネル部4の上方に閉断面を
形成する。
【0022】図2において、Sは後輪22に駆動力を伝
達するプロペラシャフト、Pはエンジンからの排気を後
方のマフラー(図示せず)に送る排気管である。こうし
た部品はトンネル部4が下方に開口しているため、車体
下方から容易に組み立てることができる。
【0023】つまり、本実施例では、上記トンネルトッ
プフレーム8をトンネル部4の上に配置することで、い
わばハイマウントバックボーンフレーム構造を形成して
いる。すなわちモノコックボディでありながら、曲げと
捩りに対して剛性の高いバックボーンフレームのメリッ
トを得つつ、従来のバックボーンフレーム構造では問題
であった駆動系、排気系の組み立て作業について、トン
ネル部4において下方を開口した形状となっているた
め、悪化することはない構造となっている。
【0024】なお、上記サイドフレーム5,5は、前輪
21及び後輪22の近傍位置でそれぞれキックアップし
ており、その前側のキックアップ部から前方に位置する
フロント部5a,5a、及びリヤ側のキックアップ部か
ら後方に位置するリヤ部5b,5bはそれぞれ水平方向
にストレートに延びている。また、フロアパネル1の両
側縁には、各々、車両前後方向に延びるように設けられ
た1対のサイドシル19,19が配置されており、各サ
イドシル19の前後両端は、各々のサイドフレーム5に
結合されている。また、図1の20は、フロアパネル1
上に車幅方向に延びるように設けられていて、サイドシ
ル19,19、サイドフレーム5,5及びトンネルトッ
プフレーム8を連結するセンタクロスメンバである。
【0025】上記ダッシュクロスメンバ6は、図5〜図
7に示すように、各々、上記ダッシュパネル3のエンジ
ンルーム側に配置されていて各々のサイドフレーム5に
結合されてなる両側1対の室外側メンバ6a,6aと、
ダッシュパネル3の車室側に配置されていて上記室外側
メンバ6a,6a同士を連結する室内側メンバ6bとか
らなっている。つまり、上記各室外側メンバ6aは、ト
ンネル部4の側壁に沿って上方中央に向かって円弧状に
延びるように設けられ、ダッシュパネル3に対面する部
分は後方に向かって、またサイドフレーム5のフロント
部5a基端に対面される部分は下方に向かってそれぞれ
開放された形状をなしている。そして、周縁には、ダッ
シュパネル3の縦壁部に接合されるフランジ6a1 及び
フロント部5a基端に接合されるフランジ6a2 が共に
外向きに形成されている。また、トンネル部4の前端開
口の内壁面に接合される部分は屈曲せずに略ストレート
な断面形状をなしている。
【0026】一方、上記室内側メンバ6bは、フロント
面側及び下面側が共に開放された筐体状をなしていて、
その周縁には外向きフランジが周設されている。そし
て、図8にも示すように、上記フロント面側がダッシュ
パネル3の縦壁部に、また下面側がトンネル部4の上面
壁4aにそれぞれ接合されている。
【0027】なお、図2において、運転席側である右側
に設けられる貫通孔23は、ダッシュパネル3に図外の
ステアリングホイールのシャフトを挿通するためのもの
である。
【0028】図2に示すように、上記カウルボックス2
の下方には、車幅方向の中間部から助手席側(同図の左
側)の部分にかけて、車両空調装置のヒータユニット2
4、クーラユニット25及びブロワ26が順に配置され
ている。このうちヒータユニット24の下端部は、2つ
の連結フレーム部8a、8aの間に位置するように配置
され、これにより、図8に示すように上下方向にスペー
スを持つヒータユニット24をカウルボックス2の下方
のスペースに有効に配置することができる。すなわち、
所定間隔をあけて配置された連結フレーム部の間を有効
活用することにより、空調装置であるヒータユニット2
4をレイアウトできるためインストルメントパネル内の
装備品のレイアウト自由度を高められる。もちろんこの
スペースには空調装置以外の車載装備品である音響ユニ
ットや情報処理ユニットなどを配置してもよい。また、
このスペースはトンネル部上面壁4aと連結フレーム部
8a,8aとカウルボックス2とにより囲まれているた
め、重量物であるヒータユニット24を確実に支持する
ことができる。
【0029】すなわち、本実施例によれば、図9の模式
図に示すように、旋回時等にダッシュクロスメンバ6の
両端にサイドフレーム5,5のフロント部5a、5aか
ら大きな荷重が入力される。この時所定間隔をあけて配
置される、各々閉断面8A、8Bを形成する連結フレー
ム部8a、8aによってダッシュクロスメンバ6が支持
されるため、ダッシュクロスメンバ6の上下方向の変位
(上下の矢印)を少なくすることができる。このため、
急旋回時等によりフロントサスペンション(図示せず)
から大きな荷重が入力され、サイドフレームのフロント
部5aが大きく変位しようとしたとしても、有効にこの
変位が押さえられるため、車両の曲げ剛性及び捩り剛性
を大幅に向上させることができ、オープンカーにも十分
に対応できるようになる。
【0030】また図10にも示すように、連結フレーム
部8a、8aは後方に行くに従い、間隔を狭め、中央部
においては、本体フレーム部8bに合流するため、車両
の前面衝突時の衝突荷重についても、確実にトンネルト
ップフレーム8に入力させることができるので、正面衝
突に対する性能も向上させることができる。
【0031】さらに、車両の後面衝突時には、その衝突
荷重を、両側1対のサイドフレーム5,5だけでなく、
ダイアゴナルメンバ10,10及び前側リヤクロスメン
バ7を介してトンネルトップフレーム8にも入力させる
ことができるので、上記衝突荷重を効率よく分散でき、
その分だけ後面衝突に対する性能を向上させることがで
きる。
【0032】上記下部車体構造のリヤ部においては、前
後2つのリヤクロスメンバ7,11及びその両クロスメ
ンバ7,11間のダイアゴナルメンバ10,10に、ダ
イアゴナルタワー14と、両側1対のタンククロスメン
バ15,15と、これらタワー14及びタンククロスメ
ンバ15,15を上記ダイアゴナルメンバ10,10の
上方位置で前後に連結するアッパダイアゴナルメンバ1
6,16とを加えて強固な枠体構造を形成するようにし
ているので、リヤ部の曲げ剛性を大幅に向上させること
ができ、よって、下部車体構造全体としての曲げ剛性も
向上させることができる。また、上記タンククロスメン
バ15,15及びアッパダイアゴナルメンバ16,16
を各クロスメンバ7,11,12,13に対し斜めに結
合させているので、上記枠体構造は優れた捩り剛性も発
揮でき、よって、下部車体構造全体としての捩り剛性の
向上にも寄与することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、サイドフレームの車室前方に位置するフロント
部同士を連結するダッシュクロスメンバ部材をトンネル
フレーム部材の複数の連結フレーム部で車幅方向中央に
所定間隔を開けて結合するため、連結フレーム部とトン
ネル部上面壁と協働して形成される閉断面が、複数車幅
に所定間隔を開けて結合され、ダッシュクロスメンバ部
材の両端の上下方向の動きが規制される。これにより、
サイドフレームのフロント部の上下変動を押さえること
ができ、急旋回時等によりフロントサスペンションから
大きな荷重が入力され、サイドフレームのフロント部が
大きく変位しようとしたとしても、有効にこの変位を押
さえることができるため、車両の曲げ剛性及び捩り剛性
を大幅に向上させることができ、オープンカーにも十分
に対応できる車体構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車両の下部車体構造を模
式的に示す斜視図である。
【図2】図1のA面を車両後方からみた車室前端部の要
部を示す正面図である。
【図3】図1のB面の要部を示す断面図である。
【図4】トンネル部の前端近傍部分を示す斜視図であ
る。
【図5】ダッシュクロスメンバの要部を示す分解斜視図
である。
【図6】ダッシュクロスメンバの要部を示す横断平面図
である。
【図7】図6のVII −VII 線断面図である。
【図8】図2のVIII−VIII線断面図である。
【図9】ダッシュクロスメンバに対する荷重入力を模式
的に示した正面図である。
【図10】正面及び後面衝突時の荷重入力を模式的に示
す平面図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル 2 カウルボックス 3 ダッシュパネル 4 トンネル部 5 サイドメンバ 5a フロント部 5b リヤ部 6 ダッシュクロスメンバ 7 前側リヤクロスメンバ 8 トンネルトップフレーム(トンネルフレーム) 8a 連結フレーム部 8b 本体フレーム部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室の床面を形成するように設けられた
    フロアパネルと、該フロアパネルの車両前後方向の前端
    上方位置に車幅方向に延びるように設けられたカウルボ
    ックスと、上記フロアパネル及びカウルボックスを互い
    に接続するように設けられ、上端が該カウルボックスに
    接合され、下端が該フロアパネルに接合されるダッシュ
    パネルと、該ダッシュパネルの車幅方向中央から後方に
    向かって延びるようにフロアパネル上に設けられたトン
    ネル部と、車両前後方向に延びかつ車幅方向に並ぶよう
    に設けられた両側1対のサイドフレームとを備えた車両
    の下部車体構造であって、 上記ダッシュパネルに沿ってトンネル部を跨ぐように設
    けられ、上記両サイドフレームの車室前方に位置するフ
    ロント部同士を連結するとともに、該ダッシュパネルと
    協働して閉断面を形成するダッシュクロスメンバ部材
    と、 上記トンネル部に沿って車両前後方向に延びるように設
    けられ、該トンネル部の上面壁と協働して閉断面を形成
    するトンネルフレーム部材とを備え、 上記トンネルフレーム部材の前端は車幅方向に分割され
    た複数の連結フレーム部で構成され、上記ダッシュクロ
    スメンバ部材に対して車幅方向中央に所定間隔を開けて
    結合されることを特徴とする車両の下部車体構造。
  2. 【請求項2】 上記トンネルフレーム部材の中央部は上
    記トンネル部の上面壁と協働して1つの閉断面を形成す
    る本体フレーム部として構成され、上記前端の連結フレ
    ーム部は後方に行くに従い、上記間隔が狭まり該本体フ
    レーム部と合流することを特徴とする請求項1の車両の
    下部車体構造。
  3. 【請求項3】 所定間隔をあけて結合される上記連結フ
    レーム部の間に車載装備品を配置したことを特徴とする
    請求項1の車両の下部車体構造。
  4. 【請求項4】 上記車載装備品が空調装置であることを
    特徴とする請求項3の車両の下部車体構造。
  5. 【請求項5】 上記フロアパネルの後方で車幅方向に延
    びるように設けられ、上記両サイドフレームの車室後方
    に位置するリヤ部同士を連結するリヤクロスメンバ部材
    を備え、 上記トンネルフレーム部材の後端側が、該リヤクロスメ
    ンバ部材の車幅方向中央に結合されていることを特徴と
    する請求項1の車両の下部車体構造。
JP07223197A 1997-03-25 1997-03-25 車両の下部車体構造 Expired - Lifetime JP4026190B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07223197A JP4026190B2 (ja) 1997-03-25 1997-03-25 車両の下部車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07223197A JP4026190B2 (ja) 1997-03-25 1997-03-25 車両の下部車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10264846A true JPH10264846A (ja) 1998-10-06
JP4026190B2 JP4026190B2 (ja) 2007-12-26

Family

ID=13483301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07223197A Expired - Lifetime JP4026190B2 (ja) 1997-03-25 1997-03-25 車両の下部車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4026190B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003095141A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Mazda Motor Corp 車両の下部車体構造
WO2004009428A1 (de) * 2002-07-19 2004-01-29 Volkswagen Aktiengesellschaft Bodenträgeranordnung an kraftfahrzeugen
JP2008137507A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Mazda Motor Corp 車体前部構造
JP2009101814A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Mazda Motor Corp 車両の下部車体構造
JP2009101815A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Mazda Motor Corp 車両の前部車体構造
JP2013039843A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Toyota Motor Corp 車体後部における骨格の接合構造

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003095141A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Mazda Motor Corp 車両の下部車体構造
WO2004009428A1 (de) * 2002-07-19 2004-01-29 Volkswagen Aktiengesellschaft Bodenträgeranordnung an kraftfahrzeugen
US6981736B2 (en) 2002-07-19 2006-01-03 Volkswagen Ag Floor-supporting configuration in motor vehicles
CN100352719C (zh) * 2002-07-19 2007-12-05 大众汽车有限公司 汽车的地板梁结构
JP2008137507A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Mazda Motor Corp 車体前部構造
JP2009101814A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Mazda Motor Corp 車両の下部車体構造
JP2009101815A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Mazda Motor Corp 車両の前部車体構造
JP2013039843A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Toyota Motor Corp 車体後部における骨格の接合構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4026190B2 (ja) 2007-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4950025A (en) Automobile rear body structure
US8029046B2 (en) Front vehicle body structure
JP3866677B2 (ja) 車体の前部構造
JPH1045034A (ja) 車体前部構造
JP4346313B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP2011131735A (ja) 車両の前部構造
JP4023506B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JP2004001690A (ja) 自動車の車体前部構造
JP3807325B2 (ja) 車体骨格構造
JPH10244963A (ja) 自動車の後部車体構造
JP4026190B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP2001191955A (ja) 自動車のカウルサイド部への補強構造
JPH09118252A (ja) 自動車の下部車体構造
JP4103455B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP3693899B2 (ja) 自動車における車体前部の衝撃力吸収構造
JPH06144299A (ja) 自動車の下部車体構造
JPH11115810A (ja) 自動車の前部車体構造
JP6176228B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP3311648B2 (ja) 自動車のフレームメンバ補強構造
JP4059273B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JP3307857B2 (ja) 自動車の車体前端部構造
JP4432884B2 (ja) 車体前部構造
JP4505781B2 (ja) 車両のフロア構造
JP2000016334A (ja) コンバーチブル車の車体前部構造
JPH0617670Y2 (ja) 自動車の下部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040113

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040113

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term