JP3063873B2 - 車両用ウインドモールディングとその製造方法 - Google Patents

車両用ウインドモールディングとその製造方法

Info

Publication number
JP3063873B2
JP3063873B2 JP4304687A JP30468792A JP3063873B2 JP 3063873 B2 JP3063873 B2 JP 3063873B2 JP 4304687 A JP4304687 A JP 4304687A JP 30468792 A JP30468792 A JP 30468792A JP 3063873 B2 JP3063873 B2 JP 3063873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
bonding layer
decorative
vehicle
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4304687A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06127268A (ja
Inventor
幸彦 矢田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Kogyo Co Ltd filed Critical Tokai Kogyo Co Ltd
Priority to JP4304687A priority Critical patent/JP3063873B2/ja
Publication of JPH06127268A publication Critical patent/JPH06127268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3063873B2 publication Critical patent/JP3063873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J10/00Sealing arrangements
    • B60J10/70Sealing arrangements specially adapted for windows or windscreens
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J10/00Sealing arrangements
    • B60J10/20Sealing arrangements characterised by the shape
    • B60J10/25Sealing arrangements characterised by the shape characterised by water drainage means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用ウインドモール
ディングとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用ウインドモールディングに
は、車体パネルの窓開口部と該窓開口部に組付けられる
ウインドガラスとの間の隙間に嵌込まれる脚部と、該脚
部から張出されて前記隙間を塞ぐ装飾リップとを一体備
えたモール本体が合成樹脂:ゴム等の押出成形によって
形成されるものが知られている。
【0003】また、このような車両ウインドモールディ
ングにおいて、例えば特開昭63−8018号公報に開
示されたもののように、フロント用のウインドモールデ
ィングである場合、車両のフロントガラスに付着した雨
水がサイドガラスに横流れして視界を悪化させることが
ないように、モール本体の両サイドモール部の装飾リッ
プの背面に吸水膨脹材を設けて排水用の樋溝を形成した
ものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来のウインドモールディングにおいては、モール本体の
サイドモール部に対してのみ、その装飾リップの背面に
吸水膨脹材を設けるためには、押出成形品であるモール
本体とは別個に吸水膨脹材を形成した後、モール本体の
サイドモール部の背面に吸水膨脹材を組付けなければな
らず、部品点数や組付け工数が多くなり、コスト高とな
る。また、モール本体の押出成形と同時に、吸水膨脹材
を押出成形すると、モール本体のアッパモール部におい
ても、その装飾リップの背面に吸水膨脹材が押出成形さ
れることとなり、押出成形後、アッパモール部の吸水膨
脹材を切除する加工工程が必要となる。
【0005】この発明の目的は、前記した従来の問題点
に鑑み、部品点数や組付け、加工工数を最小限になし
得、コスト低減を図ることができる車両用ウインドモー
ルディングと、そのモールディングを容易に製造するこ
とができる製造方法とを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る車両用ウインドモールディン
グは、窓開口部の隙間に装着される取付部と、その取付
部から張出されて前記隙間を塞ぐ装飾部とを備え、前記
装飾部には、その長手方向の全長にわたって接合層が連
続して設けられ、かつ第1部分と第2部分とが同装飾部
の長手方向にそれぞれ連続して設けられ、前記第1部分
と前記第2部分のうち、第1部分における接合層は非膨
張性材料によって薄肉状に形成され、前記第2部分にお
ける接合層は、発泡性材料によって厚肉状に形成される
とと もに、その横断面の側部に雨水受け部が設けられて
いることを特徴とする
【0007】また、請求項2の発明に係る車両用ウイン
ドモールディングは、窓開口部の隙間に装着される取付
部と、その取付部から張出されて前記隙間を塞ぐ装飾部
とを備え、前記装飾部には、その長手方向の全長にわた
って接合層が連続して設けられるとともに、その装飾部
の長手方向には第1部分と第2部分とが連続して設けら
れ、前記第1部分と前記第2部分のうち、第1部分にお
ける接合層は非膨張性材料によって形成され、前記第2
部分における接合層は、吸水性材料によって形成される
とともに、吸水膨張時にはその横断面の側部に雨水受け
部が設けられることを特徴とする。
【0008】また、請求項3の発明に係る車両用ウイン
ドモールディングは、請求項1又は2に記載の車両用ウ
インドモールディングであって、装飾部の長手方向の全
長にわたって設けられる接合層は、同装飾部の意匠表面
に露出することなく同装飾部の横断面のほぼ中央部に設
けられていることを特徴
【0009】また、請求項4の発明は、車両用ウインド
モールディングの製造方法は、窓開口部の隙間に装着さ
れる取付部と、その取付部から張出されて前記隙間を塞
ぐ装飾部とを備え、前記装飾部には、その長手方向の全
長にわたって接合層が連続して設けられるとともに、そ
の装飾部の長手方向には第1部分と第2部分とが連続し
て設けられた車両用ウインドモールディングを製造する
方法であって、前記第1部分を押出成形する工程では、
ダイの前側面に開口する押出用開口をもつ主成形路に対
し、合成樹脂・ゴム等よりなる第1材料を給送すると同
時に、前記主成形路に連通する副成形路に対し、前記第
1材料と同材質又は相溶性を有しかつ接合層を形成する
ための第2材料とを供給することによって、取付部と装
飾部とを備え、その装飾部の横断面の一部に非膨張性の
接合層が設けられた前記第1部分を押出成形し、 雨水受
け部が設けられる前記第2部分を押出成形する工程で
は、前記主成形路に対し、前記第1材料を給送すると同
時に、前記副成形路に対し、発泡性又は吸水膨脹性を有
する接合層を形成するための合成樹脂・ゴム等よりなる
第3材料を給送することによって、取付部と装飾部とを
備え、その装飾部の横断面の一部に膨張性の接合層が設
けられた前記第2部分を押出成形して車両用ウインドモ
ールディングを製造することを特徴とする
【0010】
【作用】前記したように構成されるこの発明の請求項1
の車両用モールディングにおいて、装飾部の長手方向の
全長にわたって接合層が連続して設けられるとともに、
同装飾部の長手方向にそれぞれ連続して第1部分と第2
部分とが設けられる。そして、前記第1部分と前記第2
部分のうち、第1部分における接合層を非膨張性材料に
よって薄肉状に形成することによって、第1部分におい
ては雨水受け部がない構造にすることができる。また、
前記第2部分における接合層を、発泡性材料によって厚
肉状に形成することによって、その横断面の側部に雨水
受け部を設けることができる。
【0011】また、この発明の請求項2の車両用モール
ディングにおいて、装飾部の長手方向の全長にわたって
接合層が連続して設けられるとともに、同装飾部の長手
方向にそれぞれ連続して第1部分と第2部分とが設けら
れる。そして、前記第1部分と前記第2部分のうち、第
1部分における接合層を非膨張性材料によって形成する
ことによって、第1部分においては雨水受け部がない構
造にすることができる。また、前記第2部分における接
合層を、吸水性材料によって形成することによって、同
第2部分における接合層の吸水膨張時にはその横断面の
側部に雨水受け部を設けることができる。
【0012】またこの発明の請求項4の車両用モールデ
ィングの製造方法において、第1部分を押出成形する工
程では、ダイの前側面に開口する押出用開口をもつ主成
形路 に対し、合成樹脂・ゴム等よりなる第1材料を給送
すると同時に、前記主成形路に連通する副成形路に対
し、前記第1材料と同材質又は相溶性を有しかつ接合層
を形成するための第2材料とを供給することによって、
取付部と装飾部とを備え、その装飾部の横断面の一部に
非膨張性の接合層が設けられた前記第1部分を押出成形
する。引き続いて、雨水受け部が設けられる前記第2部
分を押出成形する工程では、前記主成形路に対し、前記
第1材料を給送すると同時に、前記副成形路に対し、発
泡性又は吸水膨脹性を有する接合層を形成するための合
成樹脂・ゴム等よりなる第3材料を給送することによっ
て、取付部と装飾部とを備え、その装飾部の横断面の一
部に膨張性の接合層が設けられた前記第2部分を押出成
形する。これによって車両用ウインドモールディングを
容易に製造することができる。
【0013】
【実施例】(実施例1) この発明の実施例1を図1〜図3にしたがって説明す
る。図1と図2において、車体パネル31の前側に設け
られるフロントウインドの窓開口部を構成する窓枠部3
2は、底フランジ33とに底フランジ33の周縁部に形
成された周壁34によって断面略L字状に形成されてお
り、その底フランジ33上にはウインドガラス(フロン
トウインドガラス)35がダムラバー36によって支持
されかつ接着材37によって固定される。
【0014】窓枠部32の周壁34とウインドガラス3
5の周縁との間の隙間Sに装着され、該隙間Sを塞ぐモ
ール本体1は、アッパモール部1a及び第2部分として
の左右の両サイドモール部1bを長手方向に連続して一
体に備えかつ合成樹脂・ゴム等の押出し成形によって一
体成形される。
【0015】モール本体1のアッパモール部1a及び左
右の両サイドモール部1bには、取付部としての脚部
装飾部としての装飾リップ3、係止片4及びシール
片5がそれぞれ一体に形成される。前記脚部2は、ウイ
ンドガラス35の周縁に沿って形成され、その内部には
芯金6が必要に応じてインサートされる。装飾リップ3
は、脚部2の一端からウインドガラス35の表面に接し
て張出される内側リップ3aと、車体パネル31の外面
に接して張出される外側リップ3bとを備えて前記隙間
Sを塞ぐようになっている。
【0016】脚部2の他端にはウインドガラス35の周
縁部背面に係合する係止片4が形成され、脚部2の他端
部外側面には、窓枠部32の周壁34に弾接して屈曲さ
れるシール片5が延出されている。
【0017】さて、前記モール本体1の装飾リップ3の
内側リップ3aにはその先端部外面から肉厚内に切込状
の溝部7がモール本体1の全長にわたって形成されてい
る。前記溝部7には、接合層8と接合層9とがモール本
体1の押出成形と同時に、そのモール本体1の長手方向
連続して交互に形成されている。
【0018】接合層8は、モール本体1と同材質又は相
溶性を有する合成樹脂・ゴム等よりなり、モール本体1
のアッパモール部1aにおける溝部7内に形成されてい
る。そして、図2に示すようにアッパモール部1aにお
いては、その装飾リップ3の溝部7が接合層8によって
閉じられ、これによって第1部分が形成されるようにな
っている。
【0019】接合層9は、発泡性又は吸水膨脹性を有す
る合成樹脂・ゴム等よりなり、モール本体1の左右の両
サイドモール部1bにおける溝部7内に形成されてい
る。そして図1に示すように左右の両サイドモール部1
bにおいては、その装飾リップ3の溝部7が接合層9
発泡膨脹又は吸水膨脹によって拡開されて厚肉状をな
し、これによって第2部分が形成されるとともに、その
横断面の側部に雨水受け部としての排水用の樋溝10
形成するようになっている。
【0020】この実施例1のウインドモールディングは
上述したように構成される。したがって、モール本体1
の内側リップ3aの先端部外面から肉厚内に切込まれる
溝部7をモール本体1の長手方向の全長にわたって形成
し、その溝部7内に接合層8と接合層9とをモール本体
1の長手方向に連続して交互に形成することで、モール
本体1の押出成形と同時に接合層8と接合層9とを装飾
リップ3の長手方向に連続して形成することができる。
【0021】この結果、モール本体1のアッパモール部
1aにおいては、非膨張性材料の接合層8によって装飾
リップ3を薄肉状に形成して雨水受け部がない構造とす
ることができる。また、モール本体1の左右の両サイド
モール部16においては、発泡性又は吸水膨脹性を有す
る合成樹脂・ゴム等よりなる接合層9を設けてその横断
面の側部に厚肉状の雨水受け部としての排水用の樋溝1
0を形成することができ、部品点数や組付け・加工工数
を最小限になし得る。
【0022】また、図1に示すようにモール本体1が装
着された状態において、雨天時などにウインドガラス3
5の左右両側部に向けて流れる雨水は、サイドモール部
1bの接合層9の膨脹によて形成された排水用の樋溝1
8に案内されてウインドガラス35の上方又は下方へ流
れる。このため、前記雨水がサイドガラスに横流れする
ことを防止でき、車両サイド部の視界が良好に確保され
る。
【0023】次に、前記したように構成される実施例1
の車両用ウインドモールディングを押出成形するための
ダイ装置を説明する。まず、ダイ装置を断面で表わした
図4及び斜視図で表わした図5において、ダイ11の前
側部には、モール本体1の断面形状に対応する断面形状
をなしかつダイ11の前側面に開口する押出用開口12
をもつ主成形路13が形成されている。
【0024】ダイ11の内部には、主成形路13の上流
側にそれぞれ連通する副成形路14と芯金給送路15と
が上下に隣接して形成され前記副成形路14は、溝部7
の断面形状に対応する断面形状に形成されている。ま
た、前記ダイ11には、モール本体1を形成するための
第1材料P1を主成形路13に導くための第1材料流路
16が形成されている。
【0025】さらに、前記ダイ11には接合層9を形成
するための第2材料P2を副成形路14に導くための第
2材料流路17と、接合層8を形成するための第3材料
P3を副成形路14に導くための第3材料流路18とが
それぞれ形成されている。さらにまた、前記ダイ11に
は、前記副成形路14と前記第2材料流路17及び第3
材料流路18との間において切換シャッタ20が第1、
第2の各切換位置に配置切換可能に組付けられている。
【0026】前記切換シャッタ20には、第1、第2の
両連通路21,22がそれぞれ個別に形成されている。
そして、切換シャッタ20が図6〜図9に示すように、
第1位置に配置切換されたときには、第2材料流路17
が第1連通路21によって副成形路14に連通され、第
3材料流路18が副成形路14に連通されることなく、
第2連通路22によって第2排出路24に連通される。
【0027】さらに、切換シャッタ20が図10〜図1
3に示すように第2位置に配置切換されたときは、第3
材料流路18が第2連通路22によって副成形路14に
連通され、第2連通路22が副成形路14に連通される
ことなく第1連通路21によって第1排出路23に連通
されるようになっている。
【0028】次に、前記したように構成されるダイ装置
の作用説明とともに、実施例1の車両用ウインドモール
ディングの製造方法を説明する。ダイ11の第1材料流
路16には、モール本体1を形成するための合成樹脂・
ゴム等よりなる第1材料P1が送られる。第2材料流路
17には、接合層9を形成するための発泡性又は吸水膨
脹性を有する合成樹脂・ゴム等、この実施例では発泡剤
が混合された合成樹脂よりなる第2材料P2が送られ
る。さらに、第3材料流路18には前記第1材料P1と
同材質又は相溶性を有しかつ接合層8を形成するための
合成樹脂・ゴム等よりなる第3材料P3が送られる。
【0029】図6〜図9に示すように切換シャッタ20
が第1位置に配置された状態にあるときには、第2材料
流路17の第2材料P2が前記切換シャッタ20の第1
連通路21を経て副成形路14に流れる。そして、第2
材料P2は副成形路14において、溝部7の断面形状に
対応する断面形状をなして主成形路13に向けて流れ
る。
【0030】一方、第1材料流路16の第1材料P1は
主成形路13に流れるとともに芯金給送路15の芯金6
も主成形路13に導かれる。
【0031】主成形路13において、前記第1材料P1
に対し第2材料P2がインサートされて合流されるとと
もに、第1材料P1がモール本体1の断面形状に対応す
る断面形状をなして押出用開口から押出されることで、
前記第1材料P1よりなりかつ芯金5がインサートされ
たモール本体1のサイドモール部1bと、前記第2材料
P2よりなる接合層9とがしだいに形成されていく。
【0032】押出用開口12からモール本体1のサイド
モール部1bと同時に接合層9が押出されると、該接合
層9内の発泡剤の発泡作用によって接合層9が膨脹さ
れ、これによってサイドモール部1bの溝部7が拡開さ
れる。
【0033】なお、切換シャッタ20が前記第1位置に
配置された状態にあるときには、第3材料流路18の第
3材料P3が図8に示すように切換シャッタ20の第2
連通路22を経て第2排出路24に導かれダイ11の外
部に排出される。
【0034】前記切換シャッタ20が第1位置に配置さ
れた後、所定時間経過すると、図10〜図13に示すよ
うに切換シャッタ20が第2位置に切換え配置される。
すると、第3材料流路18の第3材料P3が切換えシャ
ッタ20の第2連通路22を経て副成形路14に流れ、
溝部7に対応する断面形状をなす一方、第2材料流路1
7の第2材料P2は切換シャッタ20の第1連通路21
を経て第1排出路23に導かれダイ11の外部に排出さ
れる。
【0035】このため、切換シャッタ20が第2位置に
配置された状態にあるときには、主成形路13におい
て、第1材料P1に対し第3材料P3がインサートされ
て合流されるため、第1材料P1よりなるモール本体1
のアッパモール部1aと、該本体1と同材質で相互性を
有する第3材料P3よりなる接合層8とが一体に結合さ
れた状態でしだいに形成されていく。
【0036】このようにして、切換シャッタ20が所定
同期で第1位置と第2位置とに切換配置されることで、
ダイ11の押出用開口12から、第1材料P1よりなる
モール本体1が連続的に形成されるとともに、該モール
本体1のサイドモール部1bおいてはその装飾リップ3
の長手方向に第2材料P2よりなる接合層9が、アッパ
モール部1aにおいてはその装飾リップ3の長手方向に
第3材料P3よりなる接合層8がそれぞれ連続して交互
に形成され、これによって長尺の押出し成形品1′が一
直線状に形成される。
【0037】前記押出し成形品1′はダイ11前方に配
置された図示しない引取り装置によって引取られた後、
前記押出し成形品1′が所定部分において切断されるこ
とで、所望とする長さ寸法をもち、かつサイドモール部
1bの内側リップ3aには接合層9が、アッパモール部
1aの内側リップ3aには接合層8がそれぞれ形成され
た実施例1の車両用ウインドモールディングが製造され
る。
【0038】(実施例2) 次にこの発明の実施例2の車両用ウインドモールディン
グを図14〜図16にしたがって説明する。この実施例
2のウインドモールディングのモール本体101は、車
体パネル31の後側に設けられるリヤウインドの窓枠部
131の周壁134と該窓枠部131の底フランジ13
3上にダムラバー136と接着材137によって組付け
られるウインドガラス(リヤウインドガラス)135の
周縁との間の隙間Sに装着されるものである。
【0039】また、モール本体101はアッパモール部
101a、左右の両サイドモール部101b及びロアモ
ール部101cを長手方向に連続して一体に備えかつ合
成樹脂・ゴム等の押出し成形によって一体成形される。
【0040】モール本体101のアッパモール部101
a、左右の両サイドモール部101b及びロアモール部
101cには、脚部102、装飾リップ103及び係止
片104が実施例1にほぼ同様にして形成されている。
【0041】さらに、モール本体101の装飾リップ1
03を構成している内側リップ103aと外側リップ1
03bとの中間部外面から内側リップ103aの肉厚内
切込状の溝部107がモール本体101の長手方向の
全長にわたって形成されている。そして、この実施例に
おいては、モール本体101のアッパモール部101a
溝部107内に接合層109が形成され、その接合層
109の発泡膨脹又は吸水膨脹によって溝部107が拡
開されることで、雨水受け部としての排水用の樋溝11
が形成されるようになっている。
【0042】また、モール本体101の両サイドモール
部101a及びロアモール部101cの溝部107内に
は接合層108が形成され、その接合層108によって
溝部107が閉じられるようになっている。したがっ
て、この実施例2においては、車体パネル31のルーフ
パネル部から後方のウインドガラス(リヤウインドガラ
ス)135に向けて流れる雨水はアッパモール部101
aの雨水受け部としての樋溝110に案内されて流れる
ため、後方視界が良好に保たれる。
【0043】また、実施例2の車両用ウインドモールデ
ィングにおいても、実施例1とほぼ同様にして製造され
る。ただし、ダイ11の主成形路13、副成形路14、
芯金給送路15は、モール本体101、溝部107及び
芯金106の断面形状にそれぞれ対応して形成されるダ
イ装置を用いて製造される。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の車両用モ
ールディングによれば、装飾部の長手方向の全長にわた
って連続して設けられた接合層のうち、同装飾部の第1
部分では接合層を非膨張性材料より形成することによっ
て、第1部分においては雨水受け部がない構造にするこ
とができる。また、装飾部の第2部分においては、その
接合層を、発泡性材料又は吸水膨張性材料より形成する
ことによって、その横断面の側部に雨水受け部を設ける
ことができるため、部品点数や組付け・加工工数を最小
限になし得、コスト低減を図ることができる。また、
の発明の車両用モールディングの製造方法によれば、
記車両用モールディングを容易に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の車両用ウインドモールデ
ィングのサイドモール部を示す断面図である。
【図2】同じくアッパモール部を示す断面図である。
【図3】同じくウインドモールディングが組付けられた
車両を簡略化して示す斜視図である。
【図4】ウインドモールディングの押出成形用ダイ装置
を示す断面図である。
【図5】同じくダイ装置を示す斜視図である。
【図6】切換えシャッタが第1位置に配置された状態に
おける図4のVI−VI線断面図である。
【図7】同じく図4のVII −VII 線断面図である。
【図8】同じく図4のVIII−VIII線断面図である。
【図9】同じく図4のIX−IX線断面図である。
【図10】切換えシャッタが第2位置に配置された状態
における図4のX−X線断面図である。
【図11】同じく図4のXI−XI線断面図である。
【図12】同じく図4のXII −XII 線断面図である。
【図13】同じく図4のXIII−XIII線断面図である。
【図14】この発明の実施例2の車両用ウインドモール
ディングのアッパモール部を示す断面図である。
【図15】同じくサイドモール部を示す断面図である。
【図16】同じくウインドモールディングが組付けられ
た車両を簡略化して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 モール本体 2 脚部 3 装飾リップ 7 溝部 8 接合層 9 接合層 10 樋溝 11 ダイ 12 押出用開口 13 主成形路 14 副成形路 20 切換シャッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 1/02 111 B29C 47/08 B29L 31:30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓開口部の隙間に装着される取付部と、
    その取付部から張出されて前記隙間を塞ぐ装飾部とを備
    え、 前記装飾部には、その長手方向の全長にわたって接合層
    が連続して設けられ、かつ第1部分と第2部分とが同装
    飾部の長手方向にそれぞれ連続して設けられ、 前記第1部分と前記第2部分のうち、第1部分における
    接合層は非膨張性材料によって薄肉状に形成され、 前記第2部分における接合層は、発泡性材料によって厚
    肉状に形成されるとともに、その横断面の側部に雨水受
    け部が設けられていることを特徴とする車両用ウインド
    モールディング。
  2. 【請求項2】 窓開口部の隙間に装着される取付部と、
    その取付部から張出されて前記隙間を塞ぐ装飾部とを備
    え、 前記装飾部には、その長手方向の全長にわたって接合層
    が連続して設けられるとともに、その装飾部の長手方向
    には第1部分と第2部分とが連続して設けられ、 前記第1部分と前記第2部分のうち、第1部分における
    接合層は非膨張性材料によって形成され、 前記第2部分における接合層は、吸水性材料によって形
    成されるとともに、吸水膨張時にはその横断面の側部に
    雨水受け部が設けられることを特徴とする車両用ウイン
    ドモールディング。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の車両用ウインド
    モールディングであって、 装飾部の長手方向の全長にわたって設けられる接合層
    は、同装飾部の意匠表面に露出することなく同装飾部の
    横断面のほぼ中央部に設けられていることを特徴とする
    車両用ウインドモールディング。
  4. 【請求項4】 窓開口部の隙間に装着される取付部と、
    その取付部から張出されて前記隙間を塞ぐ装飾部とを備
    え、前記装飾部には、その長手方向の全長に わたって接
    合層が連続して設けられるとともに、その装飾部の長手
    方向には第1部分と第2部分とが連続して設けられた車
    両用ウインドモールディングを製造する方法であって、 前記第1部分を押出成形する工程では、ダイの前側面に
    開口する押出用開口をもつ主成形路に対し、合成樹脂・
    ゴム等よりなる第1材料を給送すると同時に、前記主成
    形路に連通する副成形路に対し、前記第1材料と同材質
    又は相溶性を有しかつ接合層を形成するための第2材料
    とを供給することによって、取付部と装飾部とを備え、
    その装飾部の横断面の一部に非膨張性の接合層が設けら
    れた前記第1部分を押出成形し、 雨水受け部が設けられる前記第2部分を押出成形する工
    程では、前記主成形路に対し、前記第1材料を給送する
    と同時に、前記副成形路に対し、発泡性又は吸水膨脹性
    を有する接合層を形成するための合成樹脂・ゴム等より
    なる第3材料を給送することによって、取付部と装飾部
    とを備え、その装飾部の横断面の一部に膨張性の接合層
    が設けられた前記第2部分を押出成形して車両用ウイン
    ドモールディングを製造することを特徴とする車両用ウ
    インドモールディングの製造方法。
JP4304687A 1992-10-16 1992-10-16 車両用ウインドモールディングとその製造方法 Expired - Fee Related JP3063873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4304687A JP3063873B2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 車両用ウインドモールディングとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4304687A JP3063873B2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 車両用ウインドモールディングとその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06127268A JPH06127268A (ja) 1994-05-10
JP3063873B2 true JP3063873B2 (ja) 2000-07-12

Family

ID=17936015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4304687A Expired - Fee Related JP3063873B2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 車両用ウインドモールディングとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3063873B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4929965A (en) * 1987-09-02 1990-05-29 Alps Electric Co. Optical writing head
JP2831582B2 (ja) * 1994-10-24 1998-12-02 片山工業株式会社 自動車のフロントウインド用モールディング
JP3475568B2 (ja) * 1995-04-17 2003-12-08 橋本フォーミング工業株式会社 ウインドウモールディング
DE19843843C2 (de) * 1998-09-24 2001-08-30 Saint Gobain Sekurit D Gmbh Fensterscheibe mit einem eine Spaltabdeckung umfassenden Profilstrang
US7075784B2 (en) 2002-10-22 2006-07-11 Sullivan Jason A Systems and methods for providing a dynamically modular processing unit
JP6432088B2 (ja) * 2015-03-06 2018-12-05 本田技研工業株式会社 フロントガラスの排水構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06127268A (ja) 1994-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2422398A (en) Sealing or guiding assemblies and methods of making them
JP3063873B2 (ja) 車両用ウインドモールディングとその製造方法
GB2158004A (en) Extruding a decorative trim strip
JP2008149739A (ja) ガラスラン
JPH0288338A (ja) 車両用の装飾モールデイングとその製法
JP4444890B2 (ja) 長尺な複合成形品とその製造方法及び製造装置
JP2596096B2 (ja) ウインドウモールディングおよびその製造方法
JP3012454B2 (ja) 自動車用ウインドモールおよびその製造方法
JPH0537692Y2 (ja)
JP2002307951A (ja) 自動車用グラスランおよびその製造方法
JPH0647839A (ja) 自動車用ウエザストリップの製造方法
EP0885778A2 (en) Sealing corner
JPS6245094B2 (ja)
JP2003502179A (ja) シーリング又はガイディング装置
JP2787881B2 (ja) ウインドウモールディング
JP2931081B2 (ja) ウェザーストリップの成型方法
JPS62211111A (ja) 成形体の開口部分へのインサ−ト成形方法
JP2966136B2 (ja) フロントガラス用モ−ルディング、及びその成形方法
JP4274676B2 (ja) ウェザストリップ
JP3344891B2 (ja) 自動車用ドアトリム
JPH08309822A (ja) 車両用モールおよびモール付き板状体の製造方法、並びにモール成形装置
JPS60124225A (ja) ウインドウエザ−ストリツプの注入ゲ−ト構造
JP3469165B2 (ja) 長尺押出品端末部の成形方法
JP3284843B2 (ja) ウインドウモールディングと製造方法
JP2006051883A (ja) 車両用のウェザーストリップ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees