JP3012454B2 - 自動車用ウインドモールおよびその製造方法 - Google Patents

自動車用ウインドモールおよびその製造方法

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JP3012454B2
JP3012454B2 JP6082126A JP8212694A JP3012454B2 JP 3012454 B2 JP3012454 B2 JP 3012454B2 JP 6082126 A JP6082126 A JP 6082126A JP 8212694 A JP8212694 A JP 8212694A JP 3012454 B2 JP3012454 B2 JP 3012454B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のフロントウイ
ンドガラスもしくはリアウインドガラスの周縁部に装着
されて、そのウインドガラス周縁部と車体との間の隙間
を隠蔽するための自動車用ウインドモールおよびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−143729号公報に示され
ているように、自動車のフロントガラスの周縁部に装着
されるモールディングにおいて、雨水誘導溝が形成され
た側部モールディングすなわちフロントピラーに相当す
る部分の側部モールディングと、この雨水誘導溝が形成
されていない上部モールディングすなわちルーフ部に相
当する部分の上部モールディングとが一体に形成されて
いて、且つ両モールディングの接続部では、雨水誘導溝
の幅が漸次狭くなって消失している構造のものが知られ
ている。なお、上記の雨水誘導溝は、ウインドガラス面
に付着した雨水が車両走行に伴って車両側部に回り込む
のを防いで、その雨水がウインドガラスの下方にスムー
ズに流下するように案内する役目をする。
【0003】そして、図32,33に示すように上記の
モールディング301は、そのモールディング301を
押出成形法により成形する際に、一旦はモールディング
本体部302と装飾体部303とに分けて成形するべく
両者を上下方向に所定距離だけ離間させて成形した上、
その直後にモールディング本体部302と装飾体部30
3とを接合面304にて圧着接合させることにより形成
される。
【0004】すなわち、モールディング301を押出成
形する際に、上記の側部モールディング301Aに相当
する部分ではそのモールディング本体部302の上部突
出高さHを大きく成形して雨水誘導溝305を形成する
とともに、雨水誘導溝305を必要としない上部モール
ディング301Bに相当する部分ではモールディング本
体部302の上部突出高さHを小さく成形し、さらに上
記の側部モールディング301Aと上部モールディング
301Bとの接続部分では、前記モールディング本体部
302の上部突出高さHが側部モールディング301A
側から上部モールディング301B側に向かって漸次低
くなるように成形し、これによってモールディング30
1の長手方向での断面形状を変化させている。
【0005】なお、図32,33において、306はフ
ロントガラス、307モールディング本体部302に埋
設された芯金、308はダムラバー、309は車体パネ
ルである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のモ
ールディングの構造においては、雨水誘導溝305が形
成される側部モールディング301Aの部分では、図3
2に示した上部突出高さHの増加に伴って厚肉化される
ことになるために、使用する材料が増加するとともに重
量の増加を招く結果となって好ましくない。
【0007】一方、上記の厚肉化に伴う材料と重量の増
加を抑制するためには、内部に中空部を形成することが
有効であるが、従来のモールディング301の構造で
は、その成形過程でモールディング本体部302と装飾
体部303とを圧着させるべくローラ加圧力が加わるた
めに、中空部ひいてはモールディング301そのものの
形状を維持することができなくなって実用化が難しい。
【0008】その上、上記のようにモールディング本体
部302と装飾体部303とをローラ加圧力で圧着する
際には、その押出成形されたモールディング本体部30
2と装飾体部303とが完全に硬化していないために、
そのローラ加圧力の大きさにもおのずと制約があり、し
たがって、装飾体部303の表面に傷がつきやすいばか
りでなく、モールディング本体部302と装飾体部30
3との間の位置ずれや部分的な剥がれが生じて成形安定
性に欠け、モールディング301の形状および外観品質
の向上に限界がある。
【0009】しかも、上記の装飾体部303の肉厚は一
定であったとしてもモールディング本体部302の上部
突出高さHが部分的に変化するため、圧着接合後にモー
ルディング301に上反りあるいは下反りが生じて全体
として波打ち現象が生じてしまい、この点でもモールデ
ィング301の品質の向上が望めない。
【0010】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、部分的にモール
を厚肉化させたとしてもそれに伴う材料および重量の増
加を抑制し得るウインドモールの構造を提供し、同時に
形状および外観不良のない高品質のウインドモールを成
形することができるようにしたウインドモールの製造方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
自動車のウインドガラスの周縁部に装着されて、装飾ヘ
ッド部とこの装飾ヘッド部と一体に形成された取付脚部
とを備えた長尺な自動車用ウインドモールであって、所
定高さの装飾ヘッド部を有する第1の均一断面モール部
と、この第1の均一断面モール部よりも高さの大きい装
飾ヘッド部を有する第2の均一断面モール部と、これら
第1,第2の均一断面モール部の間に位置してこれら第
1,第2の均一断面モール部を相互に接続するべく一方
の均一断面モール部側から他方の均一断面モール部側に
向かってその装飾ヘッド部の高さが連続して滑らかに変
化する断面変化モール部とが相互に一体に形成されてな
り、前記第1,第2の均一断面モール部および断面変化
モール部のうち少なくとも第2の均一断面モール部と断
面変化モール部の装飾ヘッド部には、相互に連続する中
空部が形成されているとともに相互に連続する骨材が埋
設されており、前記断面変化モール部の装飾ヘッド部の
中空部は、その中空部の断面形状が装飾ヘッド部の断面
形状とほぼ相似形をなすように該装飾ヘッド部の断面形
状に応じて変化するように形成されている一方、前記骨
材の断面形状が各モール部の装飾ヘッド部の断面形状に
応じて変化するように形成されていることを特徴として
いる。
【0012】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の発明を自動車のフロントガラスの周縁部に装着される
自動車用ウインドモールに適用したもので、前記第1の
均一断面モール部がフロントガラスのうちルーフ側の上
縁部に相当するとともに、第2の均一断面モール部がフ
ロントガラスのうちフロントピラー側の両側縁部に相当
し、かつ断面変化モール部が前記ルーフ側の上縁部とフ
ロントピラー側の両側縁部との間のコーナー部に相当す
るものであって、且つ前記第2の均一断面モール部の装
飾ヘッド部がフロントガラス面の雨水を下方にを案内す
る雨水誘導用の縦壁部として機能するものであることを
特徴としている。
【0013】
【0014】請求項3記載の発明は、自動車のウインド
ガラスの周縁部に装着されて、装飾ヘッド部とこの装飾
ヘッド部と一体に形成された取付脚部とを備えた長尺な
自動車用ウインドモールにして、所定高さの装飾ヘッド
部を有する第1の均一断面モール部と、この第1の均一
断面モール部よりも高さの大きい装飾ヘッド部を有する
第2の均一断面モール部と、これら第1,第2の均一断
面モール部の間に位置してこれら第1,第2の均一断面
モール部を相互に接続するべく一方の均一断面モール部
側から他方の均一断面モール部側に向かってその装飾ヘ
ッド部の高さが連続して滑らかに変化する断面変化モー
ル部とが相互に一体に形成されてなる自動車用ウインド
モールを押出成形法により製造する方法であって、前記
第1,第2の均一断面モール部および断面変化モール部
の各断面形状に共通する形状の取付脚部を中心として成
形するための主押出口が開口形成された口金と、前記各
モール部の断面形状ごとに形状が異なる装飾ヘッド部を
中心として成形するための副押出口が開口形成された口
金とを、その押出口同士が連続しつつ一方の押出口の一
部を他方の口金が遮蔽するように重ね合わせて、その双
方の押出口の形状を合成して所定の断面形状のモール押
出口を形成する。そして、前記主押出口から共通部成形
体を押し出すとともに前記副押出口から異形部成形体を
押し出して、それら共通部成形体と異形部成形体とを成
形と同時に融着接合させて一体化するとともに、前記押
出動作と並行して、双方の口金をその押出方向と直交す
る平面内で相対移動させて、前記装飾ヘッド部の形状を
連続的に変化させることを特徴としている。
【0015】請求項4記載の発明は、前記請求項3記
の自動車用ウインドモールの製造方法において、前記装
飾ヘッド部の高さを、該装飾ヘッド部の幅方向の一端部
でのみ変化させるべく、前記双方の口金をその押出方向
と直交する平面内で相対回転させることを特徴としてい
る。
【0016】請求項5記載の発明は、同じく前記請求
3記載の自動車用ウインドモールの製造方法において、
前記装飾ヘッド部の高さを、該装飾ヘッド部の全幅で変
化させるべく、前記双方の口金を装飾ヘッド部の高さ方
向に直線的に相対移動させることを特徴としている。
【0017】請求項6記載の発明は、前記請求項1また
は2記載の自動車用ウインドモールを押出成形法により
製造する方法であって、前記第1,第2の均一断面モー
ル部および断面変化モール部の各断面形状に共通する形
状の取付脚部を中心として成形するための主押出口が開
口形成された口金と、前記各モール部の断面形状ごとの
形状が異なる装飾ヘッド部を中心として成形するための
副押出口が開口形成された口金とを、その押出口同士が
連続しつつ一方の押出口の一部を他方の口金が遮蔽する
ように重ね合わせて、その双方の押出口の形状を合成し
て所定の断面形状のモール押出口を形成する。
【0018】そして、前記口金の直前位置にて、前記各
モール部の装飾ヘッド部の断面形状に応じてその断面形
状が変化する骨材を押出成形してこの骨材を前記モール
押出口に供給し、前記骨材の回りに主押出口から共通部
成形体を押し出すとともに副押出口から異形部成形体を
押し出して、それら骨材と共通部成形体および異形部成
形体とを成形と同時に融着接合させて一体化し、さら
に、前記押出動作と並行して、双方の口金をその押出方
向と直交する平面内で相対移動させて、前記装飾ヘッド
部の形状を連続的に変化させることを特徴としている。
【0019】請求項7記載の発明は、前記請求項6記
自動車用ウインドモールの製造方法において、前記装
飾ヘッド部の高さを、該装飾ヘッド部の全幅で変化させ
るべく、前記双方の口金を装飾ヘッド部の高さ方向に直
線的に相対移動させることを特徴としている。
【0020】
【作用】請求項1記載のウインドモールの構造による
と、第2の均一断面モール部の装飾ヘッド部の高さを大
きくして部分的に厚肉化させたとしても、少なくとも第
2の均一断面モール部とそれに連続する断面変化モール
部の装飾ヘッド部には中空部が形成されるために、その
第2の均一断面モール部の装飾ヘッド部の厚肉化に伴う
材料および重量の増加が抑制される。また、装飾ヘッド
部の各断面形状に応じてその断面形状が変化する骨材が
埋設されているために、装飾ヘッド部の部位ごとにその
剛性が骨材によって補われる。
【0021】請求項2記載のウインドモールの構造によ
ると、第2の均一断面モール部の装飾ヘッド部が雨水誘
導用の縦壁部として機能するため、フロントガラス面の
雨水が車体側方に回り込むのを防いでこれをフロントガ
ラスの下方にスムーズに流下するように案内することが
できる。
【0022】
【0023】請求項3記載の製造方法によると、主押出
口と副押出口とがわずかに押出方向においてオフセット
していることになるものの、共通部成形体と異形部成形
体とが実質的に成形と同時に融着一体化されて所定の断
面形状のウインドモールが成形されることから、長手方
向において断面形状が変化するモールを連続的にしかも
効率よく成形できる。
【0024】請求項4記載のウインドモールの製造方法
によると、双方の口金を押出方向と直交する平面内で相
対回転させることにより、装飾ヘッド部の全幅にわたっ
てその高さが変化することなく、その幅方向の一部分の
高さのみが連続的に変化する。
【0025】請求項5記載のウインドモールの製造方法
によると、双方の口金を装飾ヘッド部の高さ方向に直線
的に相対移動させることにより、上記とは逆に装飾ヘッ
ド部の全幅にわたってその高さが連続的に変化する。
【0026】請求項6記載のウインドモールの製造方法
によると、装飾ヘッド部に骨材が埋設されているタイプ
のウインドモールであっても、その装飾ヘッド部の断面
形状に応じて骨材の断面形状も変化させながら連続的に
成形できる。
【0027】請求項7記載のウインドモールの製造方法
によると、装飾ヘッド部に埋設された骨材の断面形状が
その装飾ヘッド部の断面形状に応じて変化し、同時に装
飾ヘッド部の断面形状が該装飾ヘッド部の全幅で変化す
る。
【0028】
【実施例】図1〜3は本発明の第1の実施例を示す図
で、請求項3,4の記載に対応する製造方法によって製
造された自動車用ウインドモールの例を示している。同
図に示すように、自動車のフロントガラス2の周縁部に
装着される樹脂製のウインドモール1は、そのフロント
ガラス2のうち車体ルーフ側の上縁部に沿って配設され
る第1の均一断面モール部としてのアッパーモール部1
Aと、同じくフロントガラス2のうちフロントピラー側
の両側縁部に沿って配設される第2の均一断面モール部
としてのサイドモール部1Cと、上記アッパーモール部
1Aとサイドモール部1Cとの中間に位置する断面変化
モール部としてのコーナーモール部1Bとから構成され
ていて、後述する特殊形状の口金ユニットを用いること
により既存の押出成形法にて一体のものとして成形され
る。
【0029】前記アッパーモール部1Aとサイドモール
部1Cおよびコーナーモール部1Bは、フロントガラス
2の端面と車体パネルとの間の隙間に挿入されることに
なる略逆J字状の取付脚部3と、この取付脚部3の上部
に一体に形成されて上記の隙間を隠蔽する幅広の装飾ヘ
ッド部4とを備えている点でいずれも共通しており、取
付脚部3の下端に曲折形成されたアンカー部5と装飾ヘ
ッド部4との間にウインドガラス2を挾持するようなか
たちで該ウインドガラス2の周縁部に装着される。な
お、前記装飾ヘッド部4には金属あるいはガラス繊維等
のワイヤ状の芯材6が埋設される。
【0030】また、前記取付脚部3および装飾ヘッド部
4には同方向に突出する保持リップ7およびパネルリッ
プ8が一体に形成されており、保持リップ7は前記隙間
内で撓んで図示外の車体パネルに弾接する一方、パネル
リップ8は車体パネルの表面に弾接していわゆるフラッ
シュサーフェイス化に寄与する。これら保持リップ7お
よびパネルリップ8は取付脚部3あるいは装飾ヘッド部
4と同一材質のものとして形成してもよいが、特に取付
脚部3および装飾ヘッド部4が硬質樹脂製のものとして
形成される場合には、保持リップ7およびパネルリップ
8は軟質樹脂にて形成するのが望ましく、この場合にも
これら保持リップ7およびパネルリップ8は公知の同時
押出成形法により取付脚部3ならびに装飾ヘッド部4と
一体のものとして形成することができる。
【0031】前記アッパーモール部1Aとサイドモール
部1Cは、アッパーモール部1Aの装飾ヘッド部4の一
端部4aが高さH1のものとして中空状に形成されてい
るのに対して、サイドモール部1Cではその装飾ヘッド
部4の一端部が高さH2のものとしてアッパーモール部
1A側より大きく形成されている点で異なっている。そ
して、前記アッパーモール部1Aとサイドモール部1C
との間のコーナーモール部1Bでは、そのアッパーモー
ル部1Aとサイドモール部1Cとを滑らかに連続させる
べく、そのコーナーモール部1Bの装飾ヘッド部4の断
面形状がアッパーモール部1A側からサイドモール部1
C側に向かって漸次大きくなるように形成されている。
【0032】すなわち、前記アッパーモール部1Aの装
飾ヘッド部4においては、その幅方向でのフロントガラ
ス2側の一端部4aが断面略ウエッジ状で且つリップ状
のものとして形成されているのに対して、前記サイドモ
ール部1Cの装飾ヘッド部4においては、そのフロント
ガラス2側の一端部が縦壁部4bを有する突出部9とし
て斜め上方に大きく突出していて、このように装飾ヘッ
ド部4の形状が大きく相違するアッパーモール部1Aと
サイドモール部1Cとが、その装飾ヘッド部4の形状が
連続的に且つ滑らかに変化するコーナーモール部1Bを
介して接続されている。ただし、図2,3に示すよう
に、前記アッパーモール部1Aの装飾ヘッド部4の一端
部4aの先端形状と、サイドモール部1Cの装飾ヘッド
部4における突出部9の先端形状とは、形状的に互いに
共通している。
【0033】したがって、装着時に車体のフロントピラ
ーに沿って配設されることとなるサイドモール部1Cで
は、図2に示すように前記突出部9の縦壁部4bとフロ
ントガラス2の表面との間にアングル状の空間Rが形成
され、これによりフロントガラス2面に付着した雨水が
車体側面に回り込むのが縦壁部4bによって阻止され、
それらの雨水は空間Rに沿ってフロントガラス2の下方
にスムーズに流下することになる。
【0034】一方、前記アッパーモール部1Aとサイド
モール部1Cおよびコーナーモール部1Bの装飾ヘッド
部4には相互に連続する中空部10が形成されていて、
この中空部10の断面形状は該当する部位の装飾ヘッド
部4の断面形状に応じて変化するように装飾ヘッド部4
の各部の断面形状とほぼ相似形をなすように形成されて
いる。つまり、アッパーモール部1Aの比較的断面積の
小さい中空部10と、サイドモール部1Cの比較的断面
積の大きい中空部10とは、サイドモール部1C側に向
かって漸次断面積が大きくなるコーナーモール部1Bの
中空部10を介して相互に連通していることになる。
【0035】ここで、前記アッパーモール部1Aの装飾
ヘッド部4には比較的小さい均一断面形状の中空部10
が形成されているが、例えばサイドモール部1Cからコ
ーナーモール部1Bまで断面形状が変化しつつ連続して
来た中空部10が前記アッパーモール部1A付近で実質
的に消失するような形状とすることもできる。
【0036】図4には前記ウインドモール1を押出成形
するための押出成形装置の口金ユニット11の構造が示
されている。
【0037】この口金ユニット11は、固定口金12と
該固定口金12の前面側にこれと密着するように配置さ
れた可動口金13とで構成されており、固定口金12に
は主押出口14が形成されているとともに、可動口金1
3には副押出口15が形成されている。そして、この可
動口金13で主押出口14の一部を遮蔽するように固定
口金12に重ね合わせることにより、その主押出口14
と副押出口15とで合成されて形状可変のモール押出口
16が形成されている。
【0038】ここで、図4では図面の錯綜化を避けるた
めに固定口金12から可動口金13を距離eだけ離した
状態を描いてあり、実際には仮想線位置Qにて固定口金
12と可動口金13とが密着することになる。
【0039】前記主押出口14は、アッパーモール部1
Aとサイドモール部1Cおよびコーナーモール部1Bの
各断面形状に共通する取付脚部3を中心として装飾ヘッ
ド部4の一部を含む形状に押出成形するためのもので、
図2と比較すると明らかなように、この主押出口14の
形状はサイドモール部1Cの断面形状のうち突出部9の
一部を切除した形状となっている。そして、図示外の材
料供給口から所定の樹脂材料を供給すると、その主押出
口14で成形された共通部成形体17が、可動口金13
が位置する固定口金12の前面側に押し出される。
【0040】一方、前記可動口金13は二枚の口金プレ
ート18,19により形成されているとともに材料供給
口20が設けられていて、これらの口金プレート18,
19の端部に、押出方向とその直交方向の二方向に開口
する副押出口15が形成されている。この副押出口15
の形状は、前述したアッパーモール部1Aにおける装飾
ヘッド部4の一端部4aの形状と一致し、なおかつサイ
ドモール部1Cにおける装飾ヘッド部4の突出部9の先
端形状と一致していて、材料供給口20から樹脂材料を
供給すると、その副押出口15で成形された異形部成形
体21が前方側に押し出される。
【0041】そして、前記可動口金13は、図示しない
駆動手段により固定口金12に密着した状態で回転駆動
されるようになっている。すなわち、前記可動口金13
は図5,6に示すようにサイドモール部1Cの中空部1
0の一部を形成する曲線10aに沿って回転駆動され、
可動口金13が一方の回転限位置P2に位置していると
きには、主押出口14と副押出口15とで合成されて形
成されるモール押出口16の形状が図1,3に示すアッ
パーモール部1Aの断面形状と一致し、他方、可動口金
13がもう一方の回転限位置P1に位置しているときに
は、前記主押出口14と副押出口15とで合成されるモ
ール押出口16の形状が図1,2に示すサイドモール部
1Cの断面形状と一致するようになっている。
【0042】したがって、前記一方の回転限位置P1
他方の回転限位置P2との間で可動口金13を連続的に
回転変位させた場合には、前記主押出口14と副押出口
15とで合成されるモール押出口16の形状そのものが
連続的に変化することになる。
【0043】図4,6において、今仮りに可動口金13
を一方の回転限位置P2に位置させた上で、主押出口1
4と副押出口15とで合成されるモール押出口16に芯
材6を引き通しながら固定口金12の主押出口14から
樹脂材料を押し出し、同時に固定口金12とは別の材料
供給口20から樹脂材料を供給して副押出口15からも
樹脂材料を押し出す。
【0044】この状態においては、主押出口14の一部
が可動口金13にて遮蔽されていることから、その遮蔽
部分を除いた主押出口14の形状の断面形状をもつ共通
部成形体17が主押出口14から押出成形される。ここ
にいう共通部成形体17は、前述したように取付脚部3
や保持リップ7およびパネルリップ8のほかに装飾ヘッ
ド部4の略半分の形状を含む形状のもので、自動車用ウ
インドモール1としては不完全な形状のものである。
【0045】なお、前記固定口金12に対する材料供給
口を予め二系統に分けておくことにより、例えば図2,
3に示すように保持リップ7およびパネルリップ8を軟
質樹脂で形成し、それ以外の部位を硬質樹脂で形成する
場合でも、それら二種類の材料を同時に押し出すことに
より所要の形状のウインドモール1を成形することがで
きる。
【0046】一方、可動口金13の副押出口15からは
正規の押出方向以外にそれと直交する方向にも開口部1
5a(図4参照)からも樹脂材料が押し出されることに
なるものの、その開口部15aには主押出口14から押
し出されてきた直後の共通部成形体17が位置してい
る。したがって、副押出口15からは主として共通部成
形体17の押出方向と同方向に異形部成形体21が押出
成形される。この異形部成形体21は、図2,3に示す
ように装飾ヘッド部4の一端部4aの形状および突出部
9の先端形状に相当するものである。そして、その異形
部成形体21は押出成形された瞬間に開口部15aから
の押出力のために共通部成形体17に対して図4の融着
線Wにて融着して一体化される。
【0047】つまり、前記主押出口14と副押出口15
とは押出方向においてわずかにオフセットしているだけ
であるから、それぞれに別の押出口14,15から押出
成形されることになる共通部成形体17と異形部成形体
21とは成形と同時に瞬間的に融着一体化されることに
なり、前記可動口金13が回転限位置P2に位置してい
るかぎり、図3に示すところの均一断面のアッパーモー
ル部1Aが連続的に成形されることになる。
【0048】これに対して、上記のような押出成形動作
と並行して、図5に示すようにその回転限位置P2から
他方の回転限位置P1に向けて可動口金13を所定の速
度で連続的に回転変位させると、前記主押出口14と副
押出口15とで合成されて形成されるモール押出口16
の形状が連続的に変化する。これにより、装飾ヘッド部
4の形状が図3の状態から図4の状態へと連続的に且つ
滑らかに変化するところのコーナーモール部1Bが押出
成形される。
【0049】さらに、前記可動口金13を回転限位置P
2に固定すれば、図1,2に示すところの均一断面のサ
イドモール部1Cが連続的に成形される。
【0050】このように、固定口金12および可動口金
13からの押出成形動作に同期して、所定のタイミング
で可動口金13を回転変化させることにより、図1〜3
に示したように長手方向での断面形状が異なるアッパー
モール部1Aとコーナーモール部1Bおよびサイドモー
ル部1Cを備えたウインドモール1が一本の連続したも
のとして成形されることになる。
【0051】図7〜9は本発明の第2の実施例を示し、
請求項3,5の記載に対応する製造方法によって製造さ
れた自動車用ウインドモールの例を示している。同図に
示すように、ガラス嵌合溝35が形成された取付脚部3
3とこの取付脚部33と一体の断面略矩形状の装飾ヘッ
ド部34を備えた自動車用ウインドモール31であっ
て、装飾ヘッド部34の幅方向の全体についてその高さ
を変化させるようにした点で第1の実施例のものと異な
っている。
【0052】前記ウインドモール31は、第1の実施例
のものと同様に、第1の均一断面モール部としてのアッ
パーモール部31Aと、同じく第2の均一断面モール部
としてのサイドモール部31Cと、断面変化モール部と
してのコーナーモール部31Bとから構成されていて、
後述する口金ユニットを用いることにより長尺な一体な
ものとして成形される。
【0053】そして、前記取付脚部33および装飾ヘッ
ド部34には個別に金属あるいはガラス繊維等のワイヤ
状の芯金32a,32bが埋設されているほか、保持リ
ップ37およびパネルリップ38が一体に形成され、さ
らに装飾ヘッド部34には装飾用のフィルム36が埋設
されている。
【0054】前記アッパーモール部31Aとサイドモー
ル部31Cは、アッパーモール部31Aの装飾ヘッド部
34の全体の高さがH11のものとして中空状に形成され
ているのに対して、サイドモール部31Cではその装飾
ヘッド部34の全体が高さがH12のものとしてアッパー
モール31A側より大きく形成されている点で異なって
いる。そして、前記アッパーモール部31Aとサイドモ
ール部31Cとの間のコーナーモール部31Bでは、そ
のアッパーモール部31Aとサイドモール部31Cとを
滑らかに連続させるべく、そのコーナーモール部31B
の装飾ヘッド部34の断面形状がアッパーモール部31
A側からサイドモール部31C側に向かって漸次大きく
なるように形成されている。
【0055】そして、装着時に車体のフロントピラーに
沿って配設されることとなるサイドモール部31Cで
は、図8に示すように前記装飾ヘッド部34の縦壁部3
4aとフロントガラス2の表面との間にアングル状の空
間Rが形成され、第1の実施例と同様にフロントガラス
2面に付着した雨水が車体側面に回り込むのか縦壁部3
4aによって阻止される。
【0056】一方、前記アッパーモール部31Aとサイ
ドモール部31Bおよびコーナーモール部31Cの装飾
ヘッド部34には相互に連続する断面矩形状の中空部4
0が形成されていて、この中空部40の断面形状は該当
する部位の装飾ヘッド部34の断面形状に応じて変化す
るように装飾ヘッド部34の各部の断面形状とほぼ相似
形をなすように形成されている。すなわち、アッパーモ
ール部31Aの比較的断面形状の小さい偏平状の中空部
40と、サイドモール部31Cの比較的断面形状の大き
い中空部10とは、サイドモール部31C側に向かって
漸次断面形状が大きくなるコーナーモール部31Bの中
空部40を介して相互に連通していることになる。
【0057】ここで、前記アッパーモール部31Aの装
飾ヘッド部34には断面積の小さい偏平な均一断面形状
の中空部40が形成されているが、例えば図10に示す
ようにそのアッパーモール部31Aの中空部40を極薄
のものとして予め設定することにより、成形後の融着に
よりその中空部10がアッパーモール部10Aにて実質
的に消失するような形状とすることもできる。
【0058】図11〜13には前記ウインドモール31
を押出成形するための口金ユニット41の構造が示され
ている。前記口金ユニット41は、図11〜13に示す
ように固定口金42と該固定口金42の前方側にそれと
密着するように配置された可動口金43とで構成されて
おり、固定口金42には副押出口44が開口形成されて
いるとともに、可動口金43には主押出口45が開口形
成されている。そして、可動口金43で副押出口44の
一部を遮蔽するように可動口金43を固定口金42に重
ね合わせることにより、その主押出口45と副押出口4
4とで合成されるかたちで形状可変のモール押出口46
が形成されている。
【0059】前記可動口金43は固定口金42に対して
ガイドレール47を介して上下動可能に支持されている
とともに、可動口金43には、駆動装置48により昇降
駆動されるロッド49が球面継手50を介して連続され
ている。したがって、駆動装置48の起動により可動口
金43がガイドレール47に案内されて上下動すること
になる。
【0060】前記固定口金42に形成された副押出口4
4は、前述したアッパーモール部31Aとサイドモール
部31Cおよびコーナーモール部31Bの各断面形状ご
とに相違する装飾ヘッド部34の形状を中心として成形
するためのもので、その形状は図8に示すところのサイ
ドモール部31Cにおける装飾ヘッド部34の断面形状
と基本的に一致している。
【0061】一方、可動口金43に形成された主押出口
45は、前記アッパーモール部31Aとサイドモール部
31Cおよびコーナーモール部31Bの各断面形状に共
通する取付脚部33を中心として装飾ヘッド部34の一
部を含む形状を押出成形するためのもので、基本的には
前記取付脚部33の断面形状と同じ形状に形成されてい
る。
【0062】前記可動口金43は図11に示すように二
枚の口金プレート51,52にて形成されていて、一方
の口金プレート51にはそれぞれに独立した二つの材料
通路53,54が形成されている。他方、この口金プレ
ート51に重ね合わされるもう一方の口金プレート52
には前述した主押出口45が形成されているとともに、
前記各材料通路53,54ごとに独立した材料供給口5
5,56が形成されている。そして、一方の材料供給口
55から供給された樹脂材料が材料通路53を経て主押
出口45のうち取付脚部33に相当する部分から押し出
されるとともに、他方の材料供給口56から供給された
樹脂材料が材料通路54を経て主押出口45のうち保持
リップ37に相当する部分から押し出されることにな
る。このように、可動口金43のうち保持リップ37に
相当する部分から押し出されることになる。このよう
に、可動口金43の口金プレート51,52における材
料押出経路が二系統に別れているのは、例えば図8,9
に示すように硬質樹脂製の取付脚部33と軟質樹脂製の
保持リップ37とを同時に押出成形して一体化するため
である。
【0063】なお、前記口金プレート51,52の上端
面には、その主押出口45からの樹脂材料の横漏れを防
止するために突起部57,58が一体に形成されてい
る。
【0064】以上のように構成された口金ユニット41
を用いて成形を行う場合、図12に示すように可動口金
43を下降限位置P12に固定保持するとともに、主押出
口45には芯材32bを、また副押出口44には芯材3
2aと装飾用フィルム36とを引き通した上で、固定口
金42に付帯する図示外の材料供給口から樹脂材料を供
給して副押出口44から異形部成形体59を押出成形
し、同時に可動口金43に付帯する材料供給口55,5
6に樹脂材料を供給してその主押出口45から共通部成
形体60を押出成形する。
【0065】これにより、先に説明した第1の実施例の
場合と同様に、相互に押出成形された直後の異形部成形
体59と共通部成形体60とが融着線Wにて相互に融着
して一体化され、前記可動口金43が下降限位置P12
あるかぎり図8に示すように装飾ヘッド部34の高さH
12の大きい均一断面のサイドモール部31Cが連続的に
押出成形される。
【0066】これに対して、上記の押出成形動作と並行
して、図13に示すように下降限位置P12から上昇限位
置P11に向けて可動口金43を所定速度で連続的に上昇
変位させると、副押出口44が可動口金43で徐々に遮
蔽されて、その開口面積が小さくなることから、主押出
口45と副押出口44とで合成されるモール押出口46
の形状が連続的に変化する。その結果、装飾ヘッド部3
4の高さが図8の状態から図9の状態へと連続的に且つ
滑らかに変化するところのコーナーモール部31Bが押
出成形される。
【0067】さらに、前記可動口金43を図13に示す
上昇限位置P11に固定保持すれば、図9に示すように装
飾ヘッド部34の高さH11が小さい均一断面のアッパー
モール部31Aが連続的に成形される。
【0068】つまり、固定口金42および可動口金43
からの押出成形動作に同期して、所定のタイミングで可
動口金43を昇降動作させることにより、図7〜9に示
したように長手方向において装飾ヘッド部34の全幅の
高さが相違するサイドモール部31Cとコーナーモール
部31Bおよびアッパーモール部31Aを備えたウイン
ドモール31が一本の連続したものとして成形されるこ
とになる。
【0069】ここで、前記ウインドモール31に埋設さ
れる芯材32a,32b同士の間の距離が装飾ヘッド部
34の高さ変化に応じて変化することになるものの、各
芯材32a,32bの連続性が損なわれることはない。
【0070】また、前記可動口金43による副押出口4
4の遮蔽面積が増加すると、固定口金42側の背圧が増
加することになるので、必要に応じて固定口金42内の
樹脂材料をいわゆる捨て生地として外部に取り出して、
副押出口44からの押出量が過剰にならないように制御
するのが望ましい。さらに、上記実施例とは逆に、主押
出口45側を固定側とし、副押出口44側を可動側とし
てもよい。
【0071】加えて、上記の主押出口45および副押出
口44の形状を変更することにより、図7〜9に示した
ウインドモール31と外形形状が同一でありながら中空
部40を有しないウインドモールも成形することができ
る。
【0072】図14,15は本発明の第3の実施例を示
す図であって、第2の実施例のウインドモール31と比
較した場合、装飾ヘッド部64の全幅の高さをウインド
モール61の長手方向で変化させるようにした点では共
通するものの、取付脚部63および装飾ヘッド部64と
もにその形状が大きく相違している。そして、サイドモ
ール部61Cでは中空部70の断面形状とともに装飾ヘ
ッド部64の高さが大きく、アッパーモール部61Aで
はその中空部70の断面形状とともに装飾ヘッド部64
の高さが小さくなっている。ここで、前記サイドモール
部61Cとアッパーモール部61Aとの間に位置するこ
とになるコーナーモール部については特に図示しない
が、、このコーナーモール部については第2の実施例の
場合と全く同様にサイドモール部61C側からアッパー
モール部61A側に向かって前記装飾ヘッド部64の高
さが漸次小さくなるものである。
【0073】この第3の実施例のウインドモール61を
成形するには、基本的に第2実施例で使用したものと同
様の口金ユニット41を用いた上で、図16,17に示
すように形状可変のモール押出口76を形成する主押出
口74および副押出口75の形状を変更するだけで容易
にこれを成形することができる。
【0074】図18〜20は本発明の第4の実施例を示
すもので、この実施例のウインドモール81は外観形状
については第3の実施例のものと同様であるものの、内
部には他の部分よりも硬質の樹脂材料例えば無可塑PV
C、PPあるいはオレフィン系樹脂等からなる骨材82
が埋設されていて、この骨材82の断面形状がウインド
モール81の各部の断面形状に応じて変化するように形
成されている点で相違している。なお、この第4の実施
例は請求項4以外の各請求項の記載に対応している。
【0075】そして、前記骨材82はサイドモール部8
1Cでは断面略十字状に形成されているのに対して、コ
ーナーモール部81Bでは前記骨材82の十字部分の下
部および中央部分が徐々に切除されて複数のリブ状のも
のとして形成され、結果的に骨材82の断面形状および
断面積が装飾ヘッド部84の断面形状に応じて連続的に
且つ滑らかに変化するように形成され、さらにアッパー
モール部81Aでは上記の骨材82が消失する形状とな
っている。ただし、前記コーナーモール部81Bでの骨
材82が複数のリブ状のものに分割されていたとして
も、骨材82自体の長手方向での連続性は維持されてい
る。
【0076】その結果、中空部90を有して且つ高さの
大きい装飾ヘッド部84を有するサイドモール部81C
ではその装飾ヘッド部84の内部に十字状の骨材82が
あることによってその装飾ヘッド部84の剛性が補われ
る。同様に、骨材82の断面形状が漸次変化するコーナ
ーモール部81Bでは、その骨材82の十字部分が切除
されることによりモール81自体の屈曲容易性を確保で
き、特にウインドモール81をウインドガラス2のコー
ナー部に沿うように折り曲げながら装着する際の作業性
がよくなる。
【0077】上記のウインドモール81を成形するにあ
たっては、図21〜23に示すように可動口金143側
の主押出口94と固定口金142側の副押出口95とで
形成されるモール押出口96に芯材32a,32bや装
飾用フィルム36を引き通した上で、基本的には先の実
施例の場合と同様に所定のタイミングで口金ユニット4
1の固定口金142に対して可動口金143を昇降駆動
させて、骨材82と該骨材82を内部に含むウインドモ
ール81とを同時に押出成形する。
【0078】前記口金ユニット41の固定口金142
は、図24,25に示すように、骨材82用の硬質樹脂
材料を供給する材料供給部97cと、パネルリップ38
用の軟質樹脂材料を供給する材料供給部97bと、それ
以外のウインドモール81の取付脚部61や装飾ヘッド
部84等の一般部用の樹脂材料を供給する材料供給部9
7aとを備えており、材料供給部97aに芯材32a,
32bや装飾用フィルム36を引き通した上で、各材料
供給部97a,97b,97cからそれぞれ樹脂材料を
押し出すことにより、多重押出成形法のもとに前記固定
口金142の副押出口95からは図25に示すように断
面略十字状の骨材82を含む均一断面形状のウインドモ
ール81の中間成形品が押出成形される。
【0079】一方、前記口金ユニット41の可動口金1
43は基本的には図11に示したものと同様の構造とな
っていて、図26,27に示すように、2枚の口金プレ
ート98,99によって形成される可動口金143の上
部に、副押出口95とともにモール押出口96を形成す
る主押出口94が形成されている。そして、本実施例の
場合には二つの材料供給口100,101から同一の樹
脂材料が供給される。したがって、ガイドレール47に
沿って可動口金143を昇降動作させるとにより、副押
出口95の一部が可動口金143で遮蔽され、先に固定
口金142の副押出口95から押し出された直後のウイ
ンドモール81の中間成形品の一部が骨材81とともに
切除されて異形部成形体が成形される一方、それと同時
に可動口金143の主押出口94からは共通部成形体が
押出成形されて、その成形と同時に異形部成形体に対し
て共通部成形体が瞬間的に融着して一体化される。
【0080】なお、上記のように副押出口95から押し
出された直後のウインドモール81の中間成形品の一部
が骨材82とともに切除されることによって、製品とな
らない無駄な材料がいわゆる捨て生地として生ずるが、
この捨て生地は図27に示すように口金プレート98の
裏面に形成された排出通路98aを通して外部に排出,
回収される。
【0081】すなわち、図18,21に示すように、可
動口金143を下降限位置に固定保持すれば断面十字状
の骨材82を有するウインドモール81のサイドモール
部81Cが押出成形され、また所定速度で可動口金14
3を下降限位置から上昇限位置に向けて連続的に上昇さ
せると、副押出口95の一部がその下部から順に可動口
金143にて遮蔽されるため、押出成形されるウインド
モール81の断面積が骨材82の断面積とともに漸次減
少し、途中からは図19,22に示すように骨材82が
複数のリブ状のものとして分割されてウインドモール8
1のコーナーモール部81Bが成形される。そして、図
20,23に示すように可動口金143を上昇限位置に
固定保持すれば、骨材82の押出成形が途切れて内部に
骨材82を有しないウインドモール81のアッパーモー
ル部81Aが成形されることになる。
【0082】図28,29は本発明の第5の実施例を示
すもので、この実施例のウインドモール111も先の各
実施例と同様にサイドモール部111Cとアッパーモー
ル部111A、およびそれらのサイドモール部111C
とアッパーモール部111Aとの間に位置する図示外の
コーナーモール部とで一体のものとして成形されてい
る。なお、この第5の実施例は請求項3,4の記載に対
応している。
【0083】前記サイドモール部111Cとアッパーモ
ール部111Aおよびコーナーモール部は、取付脚部6
3とこの取付脚部63と一体の幅広の装飾ヘッド部11
4を備えている点でいずれも共通しており、装飾ヘッド
部114にはパネルリップ38が一体に突出形成されて
いる。
【0084】アッパーモール部111Aの装飾ヘッド部
114の一端部が高さH41のものとして中空部120を
有する形状に形成されているのに対して、サイドモール
部111Cではその装飾ヘッド部114の一端部が高さ
がH42のものとしてアッパーモール111A側より大き
く形成されている点で異なっている。そして、前記アッ
パーモール部111Aとサイドモール部111Cとの間
のコーナーモール部では、そのアッパーモール部111
Aとサイドモール部111Cとを滑らかに連続させるべ
く、そのコーナーモール部の装飾ヘッド部114の断面
形状がアッパーモール部111A側からサイドモール部
111C側に向かって漸次大きくなるように形成されて
いることは言うまでもない。
【0085】すなわち、前記アッパーモール部111A
の装飾ヘッド部114においては、その幅方向でのフロ
ントガラス2側の一端部が比較的高さの小さい形状に形
成されているのに対して、前記サイドモール部111C
の装飾ヘッド部114においては、そのフロントガラス
2側の一端部が縦壁部114aを有する厚肉状のものと
して形成されて、このように装飾ヘッド部114の形状
が大きく相違するアッパーモール部111Aとサイドモ
ール部111Cとが、その装飾ヘッド部114の形状が
連続的に且つ滑らかに変化するコーナーモール部を介し
て接続されている。
【0086】なお、上記の各実施例の場合と同様に、装
着時に車体のフロントピラーに沿って配設されることと
なるサイドモール部111Cでは、図28に示すように
装飾ヘッド部114の縦壁部114aとフロントガラス
2の表面との間にアングル状の空間Rが形成され、フロ
ントガラス2面に付着した雨水が車体側面に回り込むの
が縦壁面114aによって阻止される。
【0087】また、前記アッパーモール部111Aとサ
イドモール部111Cおよびコーナーモール部111B
の装飾ヘッド部114には相互に連続する中空部120
が形成されていて、この中空部120の断面積は該当す
る部位の装飾ヘッド部114の断面積に応じて変化する
ように装飾ヘッド部114の各部の断面形状とほぼ相似
形をなすように形成されている。つまり、アッパーモー
ル部114Aの断面形状が極小の中空部120と、サイ
ドモール部111Cの比較的断面形状の大きい中空部1
20とは、サイドモール部111C側に向かって漸次断
面積が大きくなるコーナーモール部の中空部120を介
して相互に連通していることになる。
【0088】ここで、前記アッパーモール部111Aの
装飾ヘッド部114には極小の断面形状の中空部120
が形成されているが、この中空部120は成形完了時点
で融着して閉塞されてしまい、サイドモール部111C
からコーナーモール部111Bまで断面形状が変化しつ
つ連続してきた中空部120が実質的にアッパーモール
部111Aで消失することになる。
【0089】図30,31は上記のウインドモール11
1を成形するための口金ユニット121の構造を示す図
で、この口金ユニット121は、固定口金122と、該
固定口金122の前面側にこれと密着するように配置さ
れた可動口金123とで構成されており、固定口金12
2には副押出口124が形成されているとともに、可動
口金123には主押出口125が形成されている。そし
て、この可動口金123で副押出口124の一部を遮蔽
するように該可動口金123を固定口金122に重ね合
わせることにより、その副押出口124と主押出口12
5とで合成されるかたちで形状可変のモール押出口12
6が形成されている。
【0090】前記副押出口124がウインドモール11
1の装飾ヘッド部114の最大形状すなわち図28に示
したようにサイドモール部111Cでの高さの大きい装
飾ヘッド部114の形状に合わせて形成されているのに
対して、主押出口125はアッパーモール部111Aと
サイドモール部111Cおよびコーナーモール部111
BBの各断面形状に共通する取付脚部63を中心として
装飾ヘッド部114の一部を含む形状に合わせて形成さ
れている。
【0091】前記可動口金123には二つの材料供給口
127,128が設けられているとともに、可動口金1
23自体は図30の矢印M方向に回転可能に支持されて
いる。そして、可動口金123の一部に形成された図示
外のウォームホイール部には、駆動装置129によって
回転駆動されるウォーム130が噛み合っていて、これ
により可動口金123が矢印M方向に回転駆動される。
ここで、前記可動口金123の内部構造は基本的に図1
1で示したものと同様のものと理解することができる。
【0092】すなわち、可動口金123が図31に示す
ように一方の回転位置P51に位置しているときには、主
押出口125と副押出口124とで合成されるモール押
出口126の形状が図29に示すアッパーモール部11
1Aの断面形状と一致し、他方、可動口金123が図3
0に示すもう一方の回転限位置P52に位置しているとき
には、前記主押出口125と副押出口124とで合成さ
れるモール押出口126の形状が図28に示すサイドモ
ール部111Cの断面形状と一致するようになってい
る。さらに、上記の双方の回転限位置P51,P52の間で
可動口金123を連続的に回転変位させた場合には、前
記主押出口125と副押出口124とで合成されるモー
ル押出口126の形状が連続的に変化することになる。
【0093】したがって、図30において、可動口金1
23を一方の回転限位置P52に固定保持した上で、主押
出口125と副押出口124とで合成されるモール押出
口126に芯材32a,32bや装飾用フィルム36を
引き通しながら、固定口金122の副押出口124から
樹脂材料を押し出し、同時に可動口金123の主押出口
125からも樹脂材料を押し出す。
【0094】この状態では、副押出口124の一部が可
動口金123にて遮蔽されていることから、その遮蔽部
分を除いた副押出口124の形状の断面形状をもつ異形
部成形体131が副押出口124から押出成形される。
ここにいう異形部成形体131は図28に示すようにサ
イドモール部111Cにおける装飾ヘッド部114の形
状に相当する。
【0095】一方、可動口金123の主押出口125か
らも樹脂材料が押し出されて共通部成形体132が成形
され、この共通部成形体132は取付脚部63に装飾ヘ
ッド部114の一部を含む形状のものである。
【0096】そして、前記共通部成形体132は押出成
形された瞬間に、その上方の副押出口124から押出成
形された異形部成形体131と融着して一体化される。
【0097】すなわち、前記副押出口124と主押出口
125とは押出方向においてわずかにオフセットしてい
るだけであるから、それぞれに別の押出口124,12
5から押出成形されることになる異形部成形体131と
共通部成形体132とは成形と同時に瞬間的に相互に融
着一体化されることになり、前記可動口金123が回転
限位置P52に位置しているかぎり、図28に示すところ
の均一断面のサイドモール部111Cが連続的に押出成
形される。
【0098】これに対して、上記のような押出成形動作
と並行して、図31に示すようにその回転限位置P52
ら他方の回転限位置P51に向けて可動口金123を所定
の速度で連続的に回転変位させると、前記主押出口12
5と副押出口124とで合成されて形成されるモール押
出口126の形状が連続的に変化する。これにより、装
飾ヘッド部114の形状が図28の状態から図29の状
態へと連続的に且つ滑らかに変化するところのコーナー
モール部が押出成形される。
【0099】さらに、前記可動口金123を回転限位置
51に固定保持すれば、図29に示すところの均一断面
のサイドモール部114Cが連続的に押出成形される。
【0100】このように、固定口金122および可動口
金123からの押出成形動作に同期して、所定のタイミ
ングで可動口金123を回転変位させることにより、図
28,29に示したように長手方向での断面形状が異な
るアッパーモール部111Aとコーナーモール部および
サイドモール部111Cを備えたウインドモール111
が一本の連続したものとして成形されることになる。
【0101】ここで、前記各実施例では自動車のフロン
トガラス用のウインドモールを例にとって説明したが、
リアウインドガラス用のウインドモールについてそのア
ッパーモール部の装飾ヘッド部の高さを大きくして、ル
ーフ部側からリアウインドガラス側への雨水の流下を防
ぐような場合に、このリアウインドウガラス用のモール
の成形にも本発明を適用することができる。
【0102】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明に係る
ウインドモールの構造によれば、第1、第2の均一断面
モール部と断面変化モール部とが長手方向に連続するよ
うに一体に成形されたウインドモールにおいて、少なく
とも第2の均一断面モール部と断面変化モール部とにつ
いて中空部を形成するとともに、断面変化モール部の中
空部の形状をモール断面形状に応じて変化させるように
したことにより、第2の均一断面モール部の装飾ヘッド
部が第1の均一断面モール部よりも厚肉化されたことに
伴うモール全体の材料および重量の増加を抑制できるほ
装飾ヘッド部の内部にその装飾ヘッド部各部の断面
形状に応じて断面形状が変化する骨材が埋設されている
ため、装飾ヘッド部の部位ごとにその剛性が骨材によっ
て補われ、特に装飾ヘッド部の高さが最も大きい第2の
均一断面モール部についてはその装飾ヘッド部高さが大
きくなったことに伴う脆弱感の発生を防止できる。特に
請求項2記載の発明に係るウインドモールのようにフロ
ントガラス用のウインドモールに適用した場合には、第
2の均一断面モール部の装飾ヘッド部が雨水誘導用の縦
壁部として機能するために、フロントガラス面の雨水が
車体側方に回り込むのを防いで、その雨水を下方にスム
ーズに案内することができるようになる。
【0103】
【0104】また、請求項3記載の発明に係る製造方法
によると、主押出口と副押出口とが押出方向でわずかに
オフセットしていることになるものの、別々の押出口か
ら押出成形された共通部成形体と異形部成形体とが実質
的に成形と同時に融着一体化されて所定の断面形状のウ
インドモールが成形されるため、長手方向において断面
形状が変化するウインドモールを連続して成形すること
ができるようになって生産性が向上する。
【0105】しかも、従来のように別々に成形された成
形体同士をローラにて圧着させるタイプのものと異な
り、表面の傷や位置ずれ、局部的な剥がれ、さらには波
打ち現象等が生ずることがなく、成形性および外観品質
が安定化してウインドモールの品質向上に大きく貢献で
きる効果がある。
【0106】請求項4,5記載の発明に係る製造方法に
よると、双方の口金を相対回転させた場合には装飾ヘッ
ド部の幅方向での一端部側の高さのみをその全長にわた
って変化させることができ、また双方の口金を装飾ヘッ
ド部の高さ方向に直線的に相対変位させた場合には、そ
の装飾ヘッド部全幅での高さをその全長にわたって変化
させることができる。
【0107】請求項6記載の発明に係る製造方法による
と、装飾ヘッド部に骨材が埋設されるタイプのウインド
モールについて、その骨材の断面形状をモールそのもの
の断面形状に応じて変化させながら連続的に成形でき、
さらに請求項7記載の発明に係る製造方法によると、装
飾ヘッド部の内部に骨材を有するウインドモールについ
て、骨材の断面形状変化に併せて装飾ヘッド部の全幅の
高さをその全長にわたって変化させながら成形すること
ができる利点がある
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す自動車用ウインド
モールの要部斜視図。
【図2】図1のS1−S1線に沿う断面図。
【図3】図1S2−S2線に沿う断面図。
【図4】図1に示すウインドモールを押出成形するため
の口金ユニットの要部斜視図。
【図5】図4に示す口金ユニットの作動説明図。
【図6】図4に示す口金ユニットの作動説明図。
【図7】本発明の第2の実施例を示す自動車用ウインド
モールの要部斜視図。
【図8】図7のS3−S3線に沿う断面図。
【図9】図7のS4−S4線に沿う断面図。
【図10】図9の中空部の他の形態を示す断面図。
【図11】図7に示すウインドモールを押出成形するた
めの口金ユニットの要部分解斜視図。
【図12】図11に示す口金ユニットの作動説明図。
【図13】図11に示す口金ユニットの作動説明図。
【図14】本発明の第3の実施例を示す図でサイドモー
ル部の断面図。
【図15】本発明の第3の実施例を示す図でアッパーモ
ール部の断面図。
【図16】図14,15に示すウインドモールを押出成
形するための口金ユニットの作動説明図。
【図17】図14,15に示すウインドモールを押出成
形するための口金ユニットの作動説明図。
【図18】本発明の第4の実施例を示す図でサイドモー
ル部の断面図。
【図19】本発明の第4の実施例を示す図でコーナーモ
ール部の断面図。
【図20】本発明の第4の実施例を示す図でアッパーモ
ール部の断面図。
【図21】図18,19,20に示すウインドモールを
押出成形するための口金ユニットの作動説明図。
【図22】図18,19,20に示すウインドモールを
押出成形するための口金ユニットの作動説明図。
【図23】図18,19,20に示すウインドモールを
押出成形するための口金ユニットの作動説明図。
【図24】図21,22,23に示す口金ユニット全体
の構造を示す説明図。
【図25】図24に示す固定口金の正面説明図。
【図26】図24に示す可動口金の分解斜視図。
【図27】図26に示す可動口金の口金プレートの背面
斜視図。
【図28】本発明の第5の実施例を示すサイドモール部
の断面図。
【図29】本発明の第5の実施例を示すアッパーモール
部の断面図。
【図30】図28,29に示すウインドモールを押出成
形するための口金ユニットの作動説明図。
【図31】図28,29に示すウインドモールを押出成
形するための口金ユニットの作動説明図。
【図32】従来のウインドモールの構造を示すサイドモ
ール部の断面図。
【図33】従来のウインドモールの構造を示すアッパー
モール部の断面図。
【符号の説明】
1…自動車用ウインドモール 1A…アッパーモール部 1B…コーナーモール部 1C…サイドモール部 2…フロントガラス(ウインドガラス) 3…取付脚部 4…装飾ヘッド部 4b…縦壁部 10…中空部 11…口金ユニット 12…固定口金 13…可動口金 14…主押出口 15…副押出口 16…モール押出口 17…共通部成形体 21…異形部成形体 31…自動車用ウインドモール 31A…アッパーモール部 31B…コーナーモール部 31C…サイドモール部 33…取付脚部 34…装飾ヘッド部 34a…縦壁部 40…中空部 41…口金ユニット 42…固定口金 43…可動口金 44…副押出口 45…主押出口 46…モール押出口 59…異形部成形体 60…共通部成形体 61…自動車用ウインドモール 61A…アッパーモール部 61C…サイドモール部 63…取付脚部 64…装飾ヘッド部 70…装飾ヘッド部 74…主押出口 75…副押出口 76…モール押出口 81…自動車用ウインドモール 81A…アッパーモール部 81B…コーナーモール部 81C…サイドモール部 82…骨材 84…装飾ヘッド部 90…中空部 94…主押出口 95…副押出口 96…モール押出口 111…自動車用ウインドモール 111A…アッパーモール部 111C…サイドモール部 114…装飾ヘッド部 114a…縦壁部 120…中空部 121…口金ユニット 122…固定口金 123…可動口金 124…副押出口 125…主押出口 126…モール押出口 142…固定口金 143…可動口金 W…融着線

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のウインドガラスの周縁部に装着
    されて、装飾ヘッド部とこの装飾ヘッド部と一体に形成
    された取付脚部とを備えた長尺な自動車用ウインドモー
    ルであって、 所定高さの装飾ヘッド部を有する第1の均一断面モール
    部と、この第1の均一断面モール部よりも高さの大きい
    装飾ヘッド部を有する第2の均一断面モール部と、これ
    ら第1,第2の均一断面モール部の間に位置してこれら
    第1,第2の均一断面モール部を相互に接続するべく一
    方の均一断面モール部側から他方の均一断面モール部側
    に向かってその装飾ヘッド部の高さが連続して滑らかに
    変化する断面変化モール部とが相互に一体に形成されて
    なり、 前記第1,第2の均一断面モール部および断面変化モー
    ル部のうち少なくとも第2の均一断面モール部と断面変
    化モール部の装飾ヘッド部には、相互に連続する中空部
    が形成されているとともに相互に連続する骨材が埋設さ
    れており、 前記断面変化モール部の装飾ヘッド部の中空部は、その
    中空部の断面形状が装飾ヘッド部の断面形状とほぼ相似
    形をなすように該装飾ヘッド部の断面形状に応じて変化
    するように形成されている一方、 前記骨材の断面形状が各モール部の装飾ヘッド部の断面
    形状に応じて変化するように形成されている ことを特徴
    とする自動車用ウインドモール。
  2. 【請求項2】 自動車のフロントガラスの周縁部に装着
    される自動車用ウインドモールであって、 前記第1の均一断面モール部がフロントガラスのうちル
    ーフ側の上縁部に相当するとともに、第2の均一断面モ
    ール部がフロントガラスのうちフロントピラー側の両側
    縁部に相当し、かつ断面変化モール部が前記ルーフ側の
    上縁部とフロントピラー側の両側縁部との間のコーナー
    部に相当していて、 前記第2の均一断面モール部の装飾ヘッド部がフロント
    ガラス面の雨水を下方にを案内する雨水誘導用の縦壁部
    として機能するものであることを特徴とする請求項1記
    載の自動車用ウインドモール。
  3. 【請求項3】 自動車のウインドガラスの周縁部に装着
    されて、装飾ヘッド部とこの装飾ヘッド部と一体に形成
    された取付脚部とを備えた長尺な自動車用ウイ ンドモー
    ルにして、 所定高さの装飾ヘッド部を有する第1の均一断面モール
    部と、この第1の均一断面モール部よりも高さの大きい
    装飾ヘッド部を有する第2の均一断面モール部と、これ
    ら第1,第2の均一断面モール部の間に位置してこれら
    第1,第2の均一断面モール部を相互に接続するべく一
    方の均一断面モール部側から他方の均一断面モール部側
    に向かってその装飾ヘッド部の高さが連続して滑らかに
    変化する断面変化モール部とが相互に一体に形成されて
    なる自動車用ウインドモールを押出成形法により製造す
    る方法であって、 前記第1,第2の均一断面モール部および断面変化モー
    ル部の各断面形状に共通する形状の取付脚部を中心とし
    て成形するための主押出口が開口形成された口金と、前
    記各モール部の断面形状ごとに形状が異なる装飾ヘッド
    部を中心として成形するための副押出口が開口形成され
    た口金とを、その押出口同士が連続しつつ一方の押出口
    の一部を他方の口金が遮蔽するように重ね合わせて、そ
    の双方の押出口の形状を合成して所定の断面形状のモー
    ル押出口を形成し、 前記主押出口から共通部成形体を押し出すとともに前記
    副押出口から異形部成形体を押し出して、それら共通部
    成形体と異形部成形体とを成形と同時に融着接合させて
    一体化するとともに、 前記押出動作と並行して、双方の口金をその押出方向と
    直交する平面内で相対移動させて、前記装飾ヘッド部の
    形状を連続的に変化させる ことを特徴とする自動車用ウ
    インドモールの製造方法
  4. 【請求項4】 前記装飾ヘッド部の高さを、該装飾ヘッ
    ド部の幅方向の一端部でのみ変化させるべく、前記双方
    の口金をその押出方向と直交する平面内で相対回転させ
    ることを特徴とする請求項3記載の自動車用ウインドモ
    ールの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記装飾ヘッド部の高さを、該装飾ヘッ
    ド部の全幅で変化させるべく、前記双方の口金を装飾ヘ
    ッド部の高さ方向に直線的に相対移動させることを特徴
    とする請求項3記載の自動車用ウインドモールの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の自動車用ウイン
    ドモールを押出成形法により製造する方法であって、 前記第1,第2の均一断面モール部および断面変化モー
    ル部の各断面形状に共通する形状の取付脚部を中心とし
    て成形するための主押出口が開口形成された口金と、前
    記各モール部の断面形状ごとの形状が異なる装飾ヘッド
    部を中心として成形するための副押出口が開口形成され
    た口金とを、その押出口同士が連続しつつ一方の押出口
    の一部を他方の口金が遮蔽するように重ね合わせて、そ
    の双方の押出口の形状を合成して所定の断面形状のモー
    ル押出口を形成し、 前記口金の直前位置にて、前記各モール部の装飾ヘッド
    部の断面形状に応じてその断面形状が変化する骨材を押
    出成形してこの骨材を前記モール押出口に供給し、 前記骨材の回りに主押出口から共通部成形体を押し出す
    とともに副押出口から異形部成形体を押し出して、それ
    ら骨材と共通部成形体および異形部成形体とを成形と同
    時に融着接合させて一体化するとともに、 前記押出動作と並行して、双方の口金をその押出方向と
    直交する平面内で相対移動させて、前記装飾ヘッド部の
    形状を連続的に変化 させることを特徴とする自動車用ウ
    インドモールの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記装飾ヘッド部の高さを、該装飾ヘッ
    ド部の全幅で変化させるべく、前記双方の口金を装飾ヘ
    ッド部の高さ方向に直線的に相対移動させることを特徴
    とする請求項6記載の自動車用ウインドモールの製造方
    法。
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