JP3065156B2 - 自動車用ウインドモールディング及びその製造方法 - Google Patents

自動車用ウインドモールディング及びその製造方法

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JP3065156B2
JP3065156B2 JP4022079A JP2207992A JP3065156B2 JP 3065156 B2 JP3065156 B2 JP 3065156B2 JP 4022079 A JP4022079 A JP 4022079A JP 2207992 A JP2207992 A JP 2207992A JP 3065156 B2 JP3065156 B2 JP 3065156B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体パネルに
金属支持体とともに装着される長尺状の自動車用ウイン
ドモールディング及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車体パネルの窓開口部
に取り付けられたウインドシールドすなわちウインドガ
ラスの端縁部あるいはルーフパネルの側縁部分等には、
シール材及び装飾材を兼ねたウインドモールディングが
装着されている。例えば、ウインドガラスの周端面と車
体パネルの窓開口部の開口縁との間には、サイド部から
アッパー部にかけて細長状の隙間が連続的に形成されて
おり、この細長状の隙間内に、長尺状のモール体が嵌挿
されることによって上記隙間のシール及び装飾が行われ
ている。またウインドガラスのサイド縁からルーフパネ
ルのサイド部にかけて形成された細長状の隙間内にも、
長尺状のモール体がしばしば嵌挿されている。
【0003】このような車体パネルにおけるウインドガ
ラスのサイド部に相当する部分から他の異なる部位にわ
たって連続的に装着される自動車用モールディングも、
他のモールディングと同様に車体パネルの外側表面を帯
状に覆う装飾部と、この装飾部の車内側(背面側)の面
から車体パネルの奥側に向かって突出して嵌着・固定さ
れる取付部と、を備えているものであるが、そのうち特
開昭59−137213号公報、実公昭61−2810
号公報、特開昭62−289427号公報あるいは米国
特許(USP)5009460号等には、モールディン
を実質的に構成する金属支持体を、ボルトやクリップ
等により車体パネル側に固定してなるものが記載されて
いる。
【0004】上記金属支持体を有するモールディングに
おいては、車体パネルに対して所定の位置関係を有する
ように固定された金属支持体によりウインドガラスの車
外側表面が係止されて車体パネルのフランジ部側に押さ
え付けられ、ウインドガラスが所定の高さ位置に規制さ
れつつ固定が行われる。そのためウインドガラスにおけ
る水漏れ防止機能を向上させることができる。
【0005】自動車用モールディングは、通常、押出成
形によって長尺状に成形されるものであるが、特に車体
パネルにおけるウインドガラスのサイド部に相当する部
から他の異なる部位に装着されるモールディングを製
造する場合には、まず車体パネルの各部位に対応した形
状を備える複数のモール片を各々別個に押出成形してお
き、それらの各モール片を、ジョイント部材等によって
長尺状に連結することが一般に行われている。しかしこ
のような複数のモール片を連結してなる構造のモールデ
ィングには、装飾上の問題やシール機能上の問題等があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような観点から、
例えば特開昭63−291721号公報や特開平1−2
44820号公報等において、まず一定の基本形状をな
すモールディングを全長にわたって一連に押出成形して
おき、ついでそのモールディングの一部を切除すること
によって不要部分の除去を行い、長手方向に沿って異な
る横断面形状を備えたウインドモールディングが従来か
ら提案されている。
【0007】しかしながらこのような従来のモールディ
ングでは、切除部位において残された必要部分が、当該
切除部位と長手方向に連続している非切除部位において
も所定の機能を備えるように、モールディングの造形形
状を設定しなければならないという制約があることか
ら、成形可能な形状に造形形状が限られており、成形性
に限界がある。例えば、車体パネルの外側表面を帯状に
延びる装飾部の横断面形状を全長にわたって一定に維持
しつつ、車体パネル側に嵌着される取付部の横断面形状
を長手方向に変化させるようにしたモールディングは、
上述のような切除工程によるものでは成形することはで
きない。したがって従来のモールディングは、車体パネ
ルの異なる部位への装着対応性が未だ十分ではない。
【0008】また前述したような金属支持体を有するモ
ールディングにおいては、通常、金属支持体が全長にわ
たって配置されており、したがって、車体パネル及びウ
インドシールドに対する装着形状に合わせて全体が略コ
の字形状に曲げ加工されたモールディングを、保管時や
運搬時にそのままの形状に保持しなければならず、省ス
ペースとなる任意の形状に変形することが不可能になっ
ている。さらに長尺状の金属支持体を曲げ加工するにあ
たっては、大型の機械・型を必要としている。
【0009】これに対して、実開昭60−158908
号公報や、米国特許(USP)3851432号あるい
は米国特許(USP)4165119号等に記載された
ウインドモールディングでは、全体が合成樹脂等の弾性
材料で形成され、取付部が、接着剤中に埋設され、ある
いはウインドガラス側に係合されている。これらの場合
には、湾曲状に装着すべき部分に対しても十分追従させ
ることができるとともに、保管性及び運搬性も良好とす
ることができるが、前述した各公報記載のもののよう
に、ウインドガラスへの位置規制作用力を十分に得るこ
とができないという問題がある。
【0010】そこで本発明は、ウインドガラスへの位置
規制力を十分に有し、かつ装飾性及び保管・運搬性に優
れた自動車用ウインドモールディング、及びその自動車
用ウインドモールディングを連続的かつ効能率に成形す
ることができるようにした自動車用ウインドモールディ
ング製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1にかかる自動車用ウインドモールディングで
は、車体パネルに固定されウインドシールドのサイド
相当部位から他の部位にわたって連続的に装着される長
尺状体からなり、上記ウインドシールドの周縁表面を帯
状に覆う装飾部と、この装飾部の背面側に配置された取
付部と、モールディングの一部を構成するように少なく
とも上記取付部に装着され金属支持体と、を備えた自
動車用ウインドモールディングにおいて、前記装飾部
は、当該装飾部の外表面形状が、長手方向に沿って略同
一の形状をなす長尺状連続体からなるとともに、前記取
付部は、ウインドシールドのサイド相当部位と他の部位
との間で、相互に異なる横断面形状を有し、かつ前記金
属支持体は、上記他の部位には配置されることなく、ウ
インドシールドのサイド相当部位のみに配置されてい
る。
【0012】また請求項2にかかる自動車用ウインドモ
ールディングでは、上記請求項1記載の自動車用ウイン
ドモールディングにおいて、取付部は、サイド相当部位
において、装飾部の背面側に配置された支柱部から車内
側に向かって一体的に突出するように設けられている
【0013】さらに、請求項3にかかる自動車用ウイン
ドモールディングでは、上記請求項1記載の自動車用ウ
インドモールディングにおいて、取付部は、サイド相当
部位において、装飾部の背面側に配置された支柱部内に
固定用クリップを装着する中空部を含み、当該中空部
は、車内側に向かって開口するように設けられている
【0014】さらにまた、請求項4にかかる自動車用ウ
インドモールディングでは、上記請求項2又は3記載の
自動車用ウインドモールディングにおいて、取付部は、
サイド相当部位から連続する他の部位において、装飾部
の背面側に配置された支柱部から車内側に向かって一体
的に突出するように設けられている。
【0015】請求項5にかかる自動車用ウインドモール
ディングでは、上記請求項1記載の自動車用ウインドモ
ールディングにおいて、装飾部には、サイド相当部位に
おいて当該装飾部の壁面を窪ませた雨水受け溝が設けら
れている。
【0016】また、請求項6にかかる自動車用ウインド
モールディングでは、上記請求項5記載の自動車用ウイ
ンドモールディングにおいて、サイド相当部位における
取付部には、雨水受け溝から車体パネル側に離した位置
に金属支持体が埋設されている。
【0017】さらに、請求項7にかかる自動車用ウイン
ドモールディングでは、上記請求項記載の自動車用ウ
インドモールディングにおいて、金属支持体は、装飾部
の外表面近傍に沿って埋設された部分を含む。
【0018】さらにまた、請求項8にかかる自動車用ウ
インドモールディングでは、上記請求項6記載の自動車
用ウインドモールディングにおいて、金属支持体は、装
飾部内から取付部の支柱部に向かって延びるように埋設
されている。
【0019】請求項9にかかる自動車用ウインドモール
ディングの製造方法では、帯状の装飾部及びその装飾部
の背面側に配置され支柱部を含む取付部を押出成形す
るための装飾部成形辺及び取付部成形辺のいずれか一方
を有する第1のダイと、上記装飾部成形辺及び取付部成
形辺のいずれか他方を有する第2のダイと、これら第1
のダイ及び第2のダイにおける取付部成形辺とは異なる
形状の取付部成形辺を有する第3のダイと、を備えてな
る押出成形金型を用いて、モールディングの成形材料
、上記各ダイにより形成される押出成形口を通して
属支持体とともに押出成形するものであって、上記第1
のダイと第2のダイとを、押出方向と直交する方向に離
反・近接させるとともに、これら第1のダイと第2のダ
イとが離反した際における押出成形辺の伸長領域内に、
上記第3のダイを進入させることにより異なる形状の
取付部成形口を付与して、前記押出成形口の開口形状を
変化させつつ押出成形を行ってなり、上記第1のダイ及
び第2のダイの装飾部成形辺と取付部成形辺とを近接状
態に保持することによって、一定形状の押出成形口を構
成するとともに、当該一定形状の押出成形口内に前記金
属支持体を供給し、モールディングのサイド相当部位を
押出成形するサイド部押出工程と、前記第1のダイ及び
第2のダイの装飾部成形辺と取付部成形辺とを離反させ
ることによって、押出成形口の形状を伸長させながら、
装飾部の外表面を一定の形状に維持し、かつ全体の横断
面形状を変化させつつモールディングの押出成形を行う
変化部押出工程と、前記第1のダイ及び第2のダイの装
飾部成形辺と取付部成形辺との間を所定の距離だけ離反
させた後に形成される押出成形口の伸長領域内に、第3
のダイを進入させることによって、上記サイド部押出工
程において構成される押出成形口とは異なる形状の押出
成形口を構成し、装飾部の外表面を一定の形状に維持し
つつ、金属支持体を、第3のダイの分流によって分離さ
せながら、モールディングのさらに他の部位押出成形
する延在部押出工程と、上記第3のダイによって分離さ
れた金属支持体を、不要物として除去する除去工程と、
を有している。また、請求項10にかかる自動車用ウイ
ンドモールディングの製造方法では、略同一の外表面形
状をなして長手方向に一連に連続する帯状の装飾部と、
長手方 向に少なくとも第1及び第2の二つの異なる形状
を備えた取付部とを有する自動車用ウインドモールディ
ングを、上記装飾部の外表面を造形する第1のダイと、
前記第1の形状を有する取付部を造形する第2のダイ
と、前記第2の形状を有する取付部を造形する第3のダ
イとを用いて成形するものであって、モールディング素
材を金属支持体とともに押出成形する工程を、少なくと
も一部に含む一方、成形されたモールディング素材を定
尺に切断する工程を備えた自動車用ウインドモールディ
ングの製造方法において、上記第1のダイと第2のダイ
とを、押出方向にみて近接させた状態に保持することに
より、前記第1の形状の取付部を有する部位に相当する
モールディング素材を、前記金属支持体とともに一定の
横断面形状に形成する工程と、前記第1のダイと第2の
ダイとを、押出方向にみて離反した状態に移動させるこ
とにより、モールディング素材の横断面形状を変化させ
る工程と、前記第3のダイを移動させることにより、押
出方向にみて前記第1のダイと第2のダイとの間に上記
第3のダイを配置して、上記モールディング素材の横断
面形状を2つの部分に分け、前記第2の形状の取付部を
有する部位に相当するモールディング素材を、前記金属
支持体を含む不要部分から分離しながら形成する工程
と、2つの部分に分離された各部分のうち、金属支持体
を含む不要部分を、モールディング素材から除去する除
去工程と、を含む。 さらに、請求項11にかかる自動車
用ウインドモールディングの製造方法では、上記請求項
10に記載の自動車用ウインドモールディングの製造方
法において、第1の取付部を有する部位に相当するモー
ルディング素材が、ウインドガラスのサイド部に相当す
る部位として成形される。 さらにまた、請求項12にか
かる自動車用ウインドモールディングの製造方法では、
請求項10に記載の自動車用ウインドモールディングの
製造方法において、除去工程を、切断工程の後に行うよ
うにしている。 また、請求項13にかかる自動車用ウイ
ンドモールディングの製造方法では、上記請求項10に
記載の自動車用ウインドモールディングの製造方法にお
いて、第3のダイの移動方向は、押出方向にみて第1の
ダイと第2のダイの離反・近接方向と略直交する方向に
設定される。
【0020】
【作用】このような構成を有する自動車用モールディン
グにおいては、装飾部が、全長にわたって同一の外表面
形状にて一連一体に成形されているとともに、取付部
が、ウインドシールドのサイド部に相当する部位から他
の部位にかけての車体パネル形状に対応するように異な
る横断面形状に成形される。したがってモールディング
の全長にわたって一体的な装飾感を得つつ、全長が良好
に装着されるようになっている。
【0021】また、金属支持体が、ウインドシールド
サイド部相当部位のみに配置されているため、ウインド
シールドに対する必要な位置規制力を金属支持体により
十分に得つつ、保管時や運搬時等においては、金属支持
を含まない部分においてモールディングを任意の形状
に変形することが可能である。さらに上記金属支持体
は、サイド部相当部位のみに配置される短尺状のもので
良いため、金属支持体を含む部分の曲げ加工を行う場合
には、小型の機械・型が用いられる
【0022】さらにまた上述のような構成を有する自動
車用モールディングの製造方法においては、まずサイド
部押出工程(一定横断面部分の形成工程)によって、装
飾部及び取付部を一定の横断面形状としたモールディン
グのサイド部相当部位(一定横断面部分)が、金属支持
体を備えつつ形成される。つぎの変化部押出工程(横断
面形状変化工程)では、装飾部の外表面形状を一定に維
持し、かつ全体の横断面形状を長手方向に沿って変化さ
せたモールディングの他の部位が、金属支持体を備えつ
形成される。さらに延在部押出工程(分離形成工程)
おいては、装飾部を一定の外表面形状に維持し、かつ全
体の横断面形状を上記サイド部押出工程(一定横断面部
分形成工程)における横断面形状とは異なる一定の横断
面形状としたモールディングのさらに他の部位が形成
れる。そしてこのとき、上記他の部位に相当する金属支
持体は、横断面状態において装飾部から分離されてお
り、次の除去工程によって不要部分として除去される。
したがって上記構成を有するモールディングが、一連一
体かつ容易に得られる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。自動車のフロントウインドモールディング
に本発明を適用した例では、まず図5に表わされている
ように、ルーフパネル1の前端縁と、ピラーパネル2の
前端縁とによって形成された前部窓枠開口部の内周縁部
には、フロントウインドシールド(以下、理解容易化の
ためにウインドガラスという。)3が室外側から固着さ
れている。このフロントウインドガラス3の周縁と、車
体パネル1,2の窓枠開口部の内周縁部との間には、細
長状の間隙が連続的に形成されており、当該細長状の間
隙を覆うようにして長尺状のモール体5が装着されてい
る。
【0024】上記モール体5は、アッパーモール部5
A、コーナーモール部5C及びサイドモール部5Bを備
えており、フロントウインドガラス3のアッパー縁から
コーナー縁を通って両サイド縁にかけて、図示を省略し
たファスナーを介して装着されている。このような自動
車用ウインドモールディングの第1実施例が図1ないし
図4に示されている。
【0025】まずアッパーモール部5Aは、図1及び図
2に示された形状及び取付構造を有している。ルーフパ
ネル1の前縁部分は、室内側(図2下側)に向かって窪
む段差を有するように階段状に折り曲げられており、室
内側折曲部1aを介してフランジ部1bが設けられてい
る。このフランジ部1bの車外側表面(図2上側面)上
には、前記フロントウインドガラス3がダムラバー6を
介して一定の高さに載置されており、当該フロントウイ
ンドガラス3の上端(図2左端)が、室内側折曲部1a
と一定の間隔をあけて対向配置されている。これらフロ
ントウインドガラス3と室内側折曲げ部1aとフランジ
部1bとで画成される空間内には、接着剤7が充填され
ており、この接着剤7によって上記各部材3,6側と1
a,1b側とが固着されている。
【0026】また上記フロントウインドガラス3と室内
側折曲げ部1aとの隙間部分には、前記アッパーモール
部5Aの取付部を構成する支柱部5A1が介挿されてい
る。この支柱部5A1の室内側端縁部(図2下端縁部)
には、板状の突出部材からなるガラス圧接片5A2が
じく取付部を構成するように設けられており、このガラ
ス圧接片5A2が、フロントウインドガラス3の端縁部
分に対して室内側(図2下側)から圧接されている。
【0027】さらに上記アッパーモール部5Aの支柱部
5A1における車外側端(図2上端側)には、リップ状
のガラス側装飾部5A3及びパネル側装飾部5A4が連
設されている。ガラス側装飾部5A3は、当該ガラス側
装飾部5A3の背面側に配置された上記支柱部5A1か
フロントウインドガラス3側に向かって延出されてお
り、フロントウインドガラス3の車外側表面上に当接さ
れてシールを行なっている。このとき当該ガラス側装飾
部5A3と上記ガラス圧接片5A2とは、ほぼ平行に延
出されており、両者の間に、フロントウインドガラス3
の厚さにほぼ等しい幅を有する凹溝が画成されている。
そしてこの凹溝内に、フロントウインドガラス3の上側
端縁(図2左側端縁)部分が嵌合されている。
【0028】一方前記パネル側装飾部5A4は、ガラス
側装飾部5A3の延出方向とは反対側であるルーフパネ
ル1側に向かって延出しており、その延出端部分がルー
フパネル1の車外側表面上に当接されシールを行なって
いる。
【0029】つぎにサイドモール部5Bの構造を説明す
る。サイドモール部5Bは、上記アッパーモール部5A
からコーナーモール部5Bを介してピラーの上側から下
側に向かって連続的に装着されている。その横断面形状
及び取付構造が、図1及び図3に示されている。
【0030】サイド部においては、ピラーパネル2の前
縁部分が、室内側(図3下側)に向かって窪む段差を有
するように階段状に折り曲げられており、室内側折曲部
2aを介して、フロントウインドガラス3側に延びるフ
ランジ部2bが設けられている。このとき室内側折曲部
2aの高さは、前述したルーフパネル1における室内側
折曲げ部1aよりも高くなるように成形されている。す
なわち室内側折曲部2aは、まず図4に示されているよ
うに、コーナー部の途中から次第に立ち上げられ始め、
サイド部のコーナー寄りの上端部において図3に示され
ているような最大の高さ状態まで立ち上げられている。
さらにサイド部下方に向かっては、図3の最大高さ状態
がそのままに維持されている。一方前記フロントウイン
ドガラス3は、フランジ部2bに対して一定の高さに固
着されているため、上記室内側折曲部2aの立ち上げに
したがって、ピラーパネル2の車外側表面(図3上側
面)と、フロントウインドガラス3の車外側表面との間
に形成される段差が、コーナー部からサイド部にかけて
拡大されている。
【0031】サイドモール部5Bの取付部を構成する
柱部5B1は、前述したアッパーモール部5Aの支柱部
5A1からコーナー部を介して連続するものであるが、
このサイド部における支柱部5B1は、アッパーモール
部5Aの支柱部5A1とは異なる横断面形状に構成され
ている。すなわちこのサイドモール部5Bの支柱部5B
1は、フロントウインドガラス3から車外側に突出する
位置に配置されているとともに、この支柱部5B1の車
内側(図3下側)の端面には、当該支柱部5B1を車内
側に向かって細長状に突出させた支柱脚部5B5が、取
付部を構成するように設けられている。
【0032】上記支柱部5B1の一部は、板状のガラス
圧接片5B2として成形されているものであり、このガ
ラス圧接片5B2の底面は、フロントウインドガラス3
の側縁部分に対して車外側(図3上側)から圧接されて
いる。
【0033】さらに上記支柱脚部5B5は、フロントウ
インドガラス3と室内側折曲部2aとの細長状隙間部分
に介挿されており、この支柱脚部5B5の先端部分(図
3下端部分)に、鍵型状をなすようにして設けられた係
合固定片5B6が、パネル側に固定されたファスナー5
B7内に嵌合・固着されている。
【0034】上記ファスナー5B7は、車外側(図3上
側)に向かって開口する横断面略U字状の押出部材から
構成されており、その底面部が、前記ピラーパネル2の
フランジ部2b上に載置されている。このファスナー5
B7の載置位置は、室内側折曲部2aの折曲げ部分に設
定されており、この室内側折曲部2aの内壁面に被着さ
れた両面接着テープ8によって、ファスナー5B7の固
着が行なわれている。さらにファスナー5B7における
車外側の開口縁部には、係止固定片5B8が鍵型状をな
すように形成されており、ファスナー5B7内に挿入さ
れた上記支柱脚部5B5の係合固定片5B6が、上記係
止固定片5B8に嵌合されることによって、サイドモー
ル部5Bの固定が行なわれている。
【0035】また上記支柱部5B1の車外側端(図3上
端側)には、リップ状に形成されてなるガラス側装飾部
5B3と、パネル側装飾部5B4とが、支柱部5B1
車外側端において薄肉状をなすように連設されている。
これらガラス側装飾部5B3及びパネル側装飾部5B4
は、上述したアッパーモール部5Aにおけるガラス側装
飾部5A3及びパネル側装飾部5A4と同一の外表面
状をなして一連に連続するものである。このうちガラス
側装飾部5B3は、上記ガラス圧接片5B2から車外側
方向に一定の間隔をあけて略平行に対向されており、こ
のガラス側装飾部5B3とガラス圧接片5B2との間
支柱部5B1には、横断面略半円状をなす雨水受け溝5
B9が画成されている。この雨水受け溝5B9は、フロ
ントウインドガラス3上の水を収集する機能を有するも
のであって、サイドモール部5Bからコーナーモール部
5Cの途中部分までフロントウインドガラス3の側縁に
沿って連続しており、コーナー部のほぼ中央部位で消失
されている。
【0036】さらにこのサイドモール部5Bには、前記
ガラス側装飾部5B3から、取付部を構成する支柱部5
B1及び支柱脚部5B5にかけて、モールディングの一
を構成するように横断面略L字状の金属支持体9が、
上記雨水受け溝5B9からピラーパネル2a側にやや離
すようにして、インサート芯材として埋設されている。
この金属支持体9は、サイドモール部5Bのみに配置さ
れており、上述したアッパーモール部5A及びコーナー
モール部5Cには配置されていない。
【0037】つぎにコーナーモール部5Cが図4に示さ
れている。コーナーモール部5Cは、ガラス側装飾部5
C3及びパネル側装飾部5C4とを有している。これら
のガラス側装飾部5C3及びパネル側装飾部5C4は、
上述したアッパーモール部5A及びサイドモール部5B
におけるガラス側装飾部5A3,5B3及びパネル側装
飾部5A4,5B4と同一の外表面形状をなして一連一
体に継ぎ目なく連続するものであり、これらの両装飾部
5C3,5C4の図示下側部分に、柱状の補助モール体
5C5が射出成形によって一体的に接続されている。
【0038】上記補助モール体5C5の側壁には、フロ
ントウインドガラス3のコーナー縁部を受け入れるため
の凹溝が形成されているとともに、その凹溝の車外側壁
部を画成しているガラス圧接片5C2は、前述したサイ
ドモール部5Bのガラス圧接片5B2とほぼ同一形状の
板状をなして連続するように配置されている。
【0039】一方この補助モール体5C5の上端部分に
設けられている支持部5C10は、車内外方向(図示上
下方向)における成形高さが、アッパー部寄りの部分か
らサイド部寄りの部分に向かって次第に高められてい
る。これは、前述した車体パネルとウインドガラスとの
段差変化に対応したものであって、この補助モール体5
C5の高さ変化によって、アッパーモール部5Aとサイ
ドモール部5Bとが連続的に装着されるようになってい
る。
【0040】このように本実施例では、車体パネルの異
なる形状に対して、装飾部が同一の外表面形状に維持さ
れつつ、該装飾部の下側である背面側に設けられた取付
部の横断面形状が装着状態に応じて変化されており、し
たがってモールディング5の全長にわたって一体的な装
飾感を得つつ、全長が良好に装着されるようになってい
る。
【0041】またサイドモール部5Bに設けられている
金属支持体9の位置規制力によって、フロントウインド
ガラス3の装着高さ位置が一定に維持される。さらにこ
金属支持体9は、コーナーモール部5C及びアッパー
モール部5Aには、配置されていないため、モールディ
ング5の保管時や運搬時等においては、任意の形状に変
形することが可能である。さらにまた上記金属支持体
は、サイドモール部5Bのみに配置される短尺状のもの
であるため、小型の機械・型によって曲げ加工が行わわ
れる。
【0042】このような自動車用ウインドモールディン
グ5の製造装置を次に説明する。図6に示されているよ
うに、コイラー11から巻き出された金属支持体9の素
材は、フォーミングロール12により所定の横断面形状
に曲げ加工された後、、検出装置13、接着剤塗布装置
14及び高周波焼付装置15を通して押出用金型装置1
6に供給され、樹脂と一体にて上述した横断面形状に押
出成形される。押し出されたモールディング素材は、冷
却槽17を通して引取機18によって切断装置19に送
り込まれ、そこで所定長さに切断が行われる。
【0043】このとき上記検出装置13で検出されたイ
ンサート材9の送り量は、制御装置21に印加されてお
り、その入力信号に基づいて、上記押出用金型装置16
及び切断装置19の動作タイミングが決定され、制御装
置21から各装置16,19に動作信号が出力されてい
る。なお検出装置13の配設位置は、素材の進行量ある
いは移動量を検知することができる位置であればどこで
も良く、例えば引取機18の前後いずれであっても配置
することができる。
【0044】上記押出用金型装置16に設けられた成形
金型は、図7に示されているように、モールディングの
押出方向(紙面垂直方向)に並設された第1のダイ16
1と、第2のダイ162と、第3のダイ163とを有し
ている。上記第2のダイ162は固定状態に設置されて
おり、押出成形口162aを備えている。この押出成形
口162aは、前述したサイドモール部5Bの取付部に
対応した外郭形状をなす開口辺部分と、装飾部を図示上
方向に伸長させた外郭形状をなす開口辺部分とを有して
いる。
【0045】また上記第1のダイ161及び第3のダイ
163は、板状部材からそれぞれ形成されており、前記
第2のダイ162の前面上に、一対のガイド体164,
164及び165,165によって各々平行移動可能に
支持されている。第1のダイ161に設けられた押出
辺161aは、ウインドモール5の装飾部上縁から
付部の外周側壁部に対応した外郭形状に切欠形成してな
るものであり、上記第2のダイ162の押出成形口16
2aに対して、所定の位置に重ね合わせられている。そ
してこの第1のダイ161は、図7におけるサイドモー
ル部形成位置と、図8におけるコーナーモール部形成位
置と、図9におけるアッパーモール部形成位置との間
を、駆動モータ166からの駆動力によって往復移動さ
れるように構成されている。
【0046】また第3のダイ163の先端部分には、ア
ッパーモール部5Aの取付部内周側壁部に対応した外郭
形状の押出成形辺163aが切欠形成されている。この
第3のダイ163は、上記第1のダイ162の移動方向
と直交する方向に、駆動モータ167からの駆動力によ
って往復移動されるように構成されている。この第3の
ダイ163は、後述するように、前記ダイ2のダイ16
2に対して第1のダイ161が最大の開口離反状態とな
ったときに、押出成形口内に進入される。
【0047】このような構成のダイによってサイドモー
ル部5Bの押出成形を行う場合には、まず図7に示され
ているように、第2のダイ162と第1のダイ161と
が、最も近接された開口状態に保持される。このサイド
部押出工程においては、サイドモール部5Bに対応する
一定形状の押出成形口がダイに画成されており、これに
よって図10に示されているようなサイドモール部5B
の押出成形が行われる。このとき金属支持体9が、押出
成形口内の所定位置に供給され、樹脂材料とともに一体
に押し出されていく。
【0048】次にコーナーモール部5Cを成形する押出
工程においては、図8のように第2のダイ162に対し
て第1のダイ161が図示上方向に離反移動されつつ押
出が行われる。この変化押出工程では、コーナーモール
部5Cに対応する形状に変化する押出成形口がダイに画
成され、これによって図10に示されているようなコー
ナーモール部5Cの押出成形が行われる。なお取付部に
対応する押出成形物5C´は、後述するように金属支持
9とともに不要部分として除去される。
【0049】さらにアッパーモール部5Aの押出成形を
行う場合には、図9に示されているように、まず第2の
ダイ162に対して第1のダイ161が最も離反された
開口状態に保持され、そのとき形成された押出成形口の
伸長領域内に、前記第3のダイ163が進入される。こ
の分流押出工程においては、アッパーモール部5Aに対
応する一定形状の押出成形口がダイに画成され、アッパ
ーモール部5Aの押出成形が行われると同時に、第3の
ダイ163によって、サイドモール部5Bの取付部に対
応する押出成形口が、アッパーモール部5Aに対応する
押出成形口から分離されることとなり、分流押出が行わ
れる。この分流押出によれば、第2のダイ162におけ
る取付部対応の押出成形口からの金属支持体9を含む押
出成形物5A´が、上記アッパーモール部5Aと分離さ
れつつ押し出されていく。
【0050】このようにして押出成形されたモールディ
ング素材は、図6に示された切断装置19によって定尺
に切断された後、図10中のX−X線に沿って切断が行
われ、不要部分が除去される。すなわち上述した分流押
出工程によってアッパーモール部5Aと分離されつつ押
し出された取付部対応の押出成形物5A´と、コーナー
モール部5Cの取付部対応の押出成形物5C´とが、図
11に示されているように、金属支持体9とともに不要
部分として除去される。なおコーナーモール部5Cの切
除部分には、上述したような補助モール体5C5が、射
出成形等の手段によって成形され付加される。
【0051】このようなモールディングの製造方法によ
れば、前述した実施例にかかるウインドモールディング
5が、比較的小型の装置で、しかも容易かつ精度よく連
続的に成形される。
【0052】次に本発明の第2実施例にかかるウインド
モールディング35の構成及び取付構造を説明する。図
12に示されているように、モール体35は、アッパー
モール部35A、コーナーモール部35C及びサイドモ
ール部35Bを備えており、フロントウインドガラス3
のアッパー縁からコーナー縁を通って両サイド縁にかけ
て、図示を省略したクリップを介して装着されている。
本実施例におけるルーフパネル1及びピラーパネル2の
階段状折曲構造並びにフロントウインドガラス3の取付
構造は、上記第1実施例と同様である。
【0053】まずアッパーモール部35Aは、図12及
び図13に示された横断面形状及び取付構造を有してい
る。フロントウインドガラス3と室内側折曲げ部1aと
の隙間部分には、アッパーモール部35Aの取付部を構
成する支柱部35A1が介挿されており、この支柱部3
5A1の室内側端縁部(図13下端縁部)には、同じく
取付部を構成する突起状部材からなるガラス圧接片35
A2及び弾性リップ片35A6が、内周側及び外周側に
それぞれ突設されている。上記ガラス圧接片35A2
は、フロントウインドガラス3の端縁部分に対して室内
側(図13下側)に圧接されているとともに、弾性リッ
プ片35A6は、室内側折曲部1aに圧接されている。
この弾性リップ片35A6の屈曲による当接反力は、接
着剤7による固定が行われるまでの仮固定力として機能
する。
【0054】さらに上記支柱部35A1の車外側端(図
13上端側)には、リップ状のガラス側装飾部35A3
及びパネル側装飾部35A4が、内周側及び外周側に連
設されている。ガラス側装飾部35A3は、上記支柱部
35A1からウインドフロントウインドガラス3側に向
かって延出されており、フロントウインドガラス3の車
外側表面上に当接されてシールを行なっている。このと
き当該ガラス側装飾部35A3と上記ガラス圧接片35
A2とは、ほぼ平行に延出されており、両者の間に、フ
ロントウインドガラス3の厚さにほぼ等しい幅を有する
凹溝が画成されている。そしてこの凹溝内に、フロント
ウインドガラス3の上側端縁(図13左側端縁)部分が
嵌合されている。
【0055】サイドモール部35Bの支柱部35B1
は、前述したアッパーモール部35Aの支柱部35A1
からコーナー部を介して連続するものであるが、このサ
イド部における支柱部35B1は、アッパーモール部3
5Aの支柱部35A1とは異なる中空状の横断面形状に
構成されている。この中空状の支柱部35B1は、フロ
ントウインドガラス3から車外側に突出する位置に配置
されており、車内側に向かって開口するように形成され
中空状の内壁部には、モールディングの支持枠を構成
するように金属モール体39が芯材として被着されてい
る。この金属モール体39は、サイドモール部35Bの
みに配置されており、上述したアッパーモール部35A
及びコーナーモール部35Cには配置されていない。
【0056】次にサイドモール部35Bの構造を説明す
る。サイドモール部35Bは、上述したアッパーモール
部35Aからコーナーモール部35Cを介してピラーの
上側から下側に向かって連続的に装着されるものであ
り、その横断面形状及び取付構造が、図12、図15及
び図16に示されている。
【0057】サイドモール部35Bの取付部を構成する
支柱部35B1は、前述したアッパーモール部35Aの
支柱部35A1からコーナー部を介して連続するもので
あるが、このサイド部における支柱部35B1は、アッ
パーモール部35Aの支柱部35A1とは異なる中空状
の横断面形状に構成されている。この中空状の支柱部3
5B1は、フロントウインドガラス3から車外側に突出
する位置に配置されており、中空状の内壁部には、モー
ルディングの一部を構成するように金属支持体39が芯
材として被着されている。この金属支持体39は、サイ
ドモール部35Bのみに配置されており、上述したアッ
パーモール部35A及びコーナーモール部35Cには配
置されていない。
【0058】上記支柱部35B1及び金属支持体39の
内周側(図示左側)の壁部は、凹凸形状に形成されてお
り、後述するようにガラス側装飾部35B3の直下部分
に、横断面略コ字状をなす雨水受け溝35B9が画成さ
れている。この雨水受け溝35B9の図示下側壁部は、
支柱部35B1及び金属支持体39の凸状部分によって
構成されているが、この凸状部分は、ガラス圧接片35
B2として成形されているものであり、当該ガラス圧接
片35B2の車内側(図3下側)縁部が、フロントウイ
ンドガラス3の側縁部分に対して車外側(図3上側)か
ら圧接されている。
【0059】さらに図15に示されているように、上記
支柱部35B1及び金属支持体39の中空内部には、複
数個のクリップ35B5が、長手方向に所定の間隔をお
いて嵌着されている。これらの各クリップ35B5は、
フロントウインドガラス3と室内側折曲部2aとの細長
状隙間部分に介挿されており、その先端部分(図15下
端部分)に、鍵型状をなすようにして設けられた係合固
定片35B6が、パネル側に固定されたクリップファス
ナー35B7内に嵌合・固着されている。上記ファスナ
ー35B7は、室内側折曲部2aの内壁面に被着された
両面接着テープ8によって固着されている。
【0060】上記クリップファスナー35B7は、クリ
ップ35B5の配置位置とほぼ同一の位置に設置されて
おり、車外側(図15上側)に向かって開口する横断面
略U字状に構成された当該クリップファスナー35B7
の底面部が、前記ピラーパネル2のフランジ部2b上に
載置されている。このクリップファスナー35B7の車
外側開口縁部には、係止固定片35B8が鍵型状をなす
ように形成されており、当該クリップファスナー35B
7内に挿入された上記クリップ35B5の係合固定片3
5B6が、上記係止固定片35B8に嵌合されることに
よって、サイドモール部35Bの固定が行なわれてい
る。
【0061】また上記支柱部35B1の車外側端(図1
5上端側)には、リップ状に形成されてなるガラス側装
飾部35B3と、パネル側装飾部35B4とが、支柱部
35B1の車外側端に薄肉状に連設されている。これら
ガラス側装飾部35B3及びパネル側装飾部35B4
は、上述したアッパーモール部35Aにおけるガラス側
装飾部35A3及びパネル側装飾部35A4と同一の
表面形状をなして一連一体に継ぎ目なく連続するもので
ある。このうちガラス側装飾部35B3は、上述したよ
うにガラス圧接片35B2から車外側方向に一定の間隔
をあけて略平行に対向されており、このガラス側装飾部
35B3とガラス圧接片35B2との間の支柱部35B
に、雨水受け溝35B9が画成されている。この雨水
受け溝35B9は、フロントウインドガラス3上の水を
収集する機能を有するものであって、サイドモール部3
5Bからコーナーモール部35Cの途中部分までフロン
トウインドガラス3の側縁に沿って連続しており、コー
ナー部のほぼ中央部位で消失されている。
【0062】次にコーナーモール部35Cが図14に示
されている。コーナーモール部35Cは、ガラス側装飾
部35C3及びパネル側装飾部35C4とを有してい
る。これらのガラス側装飾部35C3及びパネル側装飾
部35C4は、上述したアッパーモール部35A及びサ
イドモール部35Bにおけるガラス側装飾部35A3,
35B3及びパネル側装飾部35A4,35B4と同一
外表面形状をなして一連に連続するものであり、これ
らの両装飾部35C3,35C4の図示下側部分に、柱
状の補助モール体35C5が射出成形によって一体的に
接続されている。
【0063】上記補助モール体35C5の側壁には、フ
ロントウインドガラス3のコーナー縁部を受け入れるた
めの凹溝が形成されているとともに、その凹溝の車外側
壁部を画成しているガラス圧接片35C2は、前述した
サイドモール部35Bのガラス圧接片35B2とほぼ同
一形状の板状をなして連続するように配置されている。
【0064】一方この補助モール体35C5は、車内外
方向(図示上下方向)における成形高さが、アッパー部
寄りの部分からサイド部寄りの部分に向かって次第に高
められている。これは車体パネルとウインドガラスとの
段差変化に対応したものであって、この補助モール体3
5C5の高さ変化によって、アッパーモール部35Aと
サイドモール部35Bとが連続的に装着されるようにな
っている。
【0065】このように本実施例では、車体パネルの異
なる形状に対して、装飾部が同一外表面形状に維持され
つつ、該装飾部の下側(背面側)に設けられた取付部の
横断面形状が装着状態に応じて変化されており、したが
ってモールディング35の全長にわたって一体的な装飾
感を得つつ、全長が良好に装着されるようになってい
る。
【0066】またサイドモール部35Bに設けられてい
金属支持体39の位置規制力によって、フロントウイ
ンドガラス3の装着高さ位置が一定に維持される。さら
にこの金属支持体39は、コーナーモール部35C及び
アッパーモール部35Aには、配置されていないため、
モールディング35の保管時や運搬時等においては、任
意の形状に変形することが可能である。さらにまた上記
金属支持体39は、サイドモール部35Bのみに配置さ
れる短尺状のものであるため、小型の機械・型によって
曲げ加工が行わわれる。
【0067】このような自動車用ウインドモールディン
グ35の製造装置を次に説明する。装置全体は図6に示
されたものと同様であるが、本実施例における成形金型
は、図18、図19及び図20に示されているように、
モールディングの押出方向(紙面垂直方向)に並設され
た第1のダイ361及び第2のダイ362と、これら第
1のダイ361及び第2のダイ362により画成された
押出成形口の内部に収容された第3のダイ363とを有
している。
【0068】上記第2のダイ362は固定状態に設置さ
れており、押出成形口362aを備えている。この押出
成形口362aは、前述したサイドモール部35Bの取
付部に対応した外郭形状をなす開口辺部分と、装飾部の
中央部分を図示上方向に伸長させた外郭形状をなす開口
辺部分とを有している。
【0069】また上記第1のダイ361及び第3のダイ
363は、板状部材及び箱状部材からそれぞれ形成され
ており、第1のダイ361が、第2のダイ362の前面
上に一対のガイド体364,364によって、モールデ
ィング押出方向と直交する方向に平行移動可能に支持さ
れているのに対し、第3のダイ363は、第1のダイ3
61の押出成形口362aの内部において、図示を省略
したガイド体によりモールディング押出方向に平行移動
可能に支持されている。
【0070】第1のダイ361に設けられた押出成形
361aは、モールディング35の装飾部全体及びその
装飾部に連続する取付部の一部に対応した外郭形状に切
欠形成してなるものであり、装飾部の中央部分に対応す
る部位が、上記第2のダイ362の押出成形口362a
上に重ね合わせられているとともに、装飾部の両縁部分
に対応する部位が、上記第2のダイ362の押出成形
362aの両側壁面上に重ね合わせられている。そして
この第1のダイ361は、図18におけるサイドモール
部形成位置と、図21におけるコーナーモール部形成位
置と、図23におけるアッパーモール部形成位置との間
を、駆動モータ366からの駆動力によって往復移動さ
れるように構成されている。
【0071】また特に図23に示されているように、前
記第3のダイ363には、アッパーモール部35Aの取
付部に対応した外郭形状の押出成形辺363aが切欠形
成されている。この第3のダイ363は、モールディン
グの押出方向に図示を省略した駆動モータからの駆動力
によって往復移動されるように構成されている。この第
3のダイ363は、後述するように、前記ダイ2のダイ
362に対して第1のダイ361が最大の開口離反状態
となったときに、押出方向の前方手前側に押し出され
る。
【0072】このような構成のダイによってサイドモー
ル部35Bの押出成形を行う場合には、まず図18、図
19及び図20に示されているように、第2のダイ36
2と第1のダイ361とが、最も近接された開口状態に
保持される。このサイド部押出工程においては、サイド
モール部35Bに対応する一定形状の押出成形口がダイ
に画成されており、これによって図17に示されている
ようなサイドモール部35Bの押出成形が行われる。こ
のとき金属支持体39が、押出成形口内の所定位置に供
給され、樹脂材料とともに一体に押し出されていく。
【0073】次にコーナーモール部35Cを成形する押
出工程においては、図21及び図22のように第2のダ
イ362に対して第1のダイ361が図示上方向に離反
移動されつつ押出が行われる。この変化押出工程では、
コーナーモール部35Cに対応する形状に変化する押出
成形口がダイに画成され、これによって図17に示され
ているようなコーナーモール部35Cの押出成形が行わ
れる。なお取付部に対応する押出成形物35C´は、後
述するように金属支持体39とともに不要部分として除
去される。
【0074】さらにアッパーモール部35Aの押出成形
を行う場合には、図23及び図24に示されているよう
に、まず第2のダイ362に対して第1のダイ361が
最も離反された開口状態に保持され、そのとき形成され
た押出成形口の伸長領域内に、前記第3のダイ363
が、モールディング押出方向の奥側から手前側に向かっ
て進入されてくる。この分流押出工程においては、アッ
パーモール部35Aに対応する一定形状の押出成形口が
ダイに画成され、アッパーモール部35Aの押出成形が
行われると同時に、第3のダイ363によって、サイド
モール部35Bの取付部に対応する押出成形口が、アッ
パーモール部35Aに対応する押出成形口から分離され
ることとなり、分流押出が行われる。この分流押出によ
れば、第2のダイ362における取付部対応の押出成形
口からの金属支持体39を含む押出成形物35A´が、
上記アッパーモール部35Aと分離されつつ押し出され
ていく。
【0075】このようにして押出成形されたモールディ
ング素材は、図6に示された切断装置19によって定尺
に切断された後、図17中のY−Y線に沿って切断が行
われ、不要部分が除去される。すなわち上述した分流押
出工程によってアッパーモール部35Aと分離されつつ
押し出された取付部対応の押出成形物35A´と、コー
ナーモール部35Cの取付部対応の押出成形物35C´
とが、図17に示されているように、金属支持体39と
ともに不要部分として除去される。なおコーナーモール
部35Cの切除部分には、上述したような補助モール体
35C5が、射出成形等の手段によって成形され付加さ
れる。
【0076】このようなモールディングの製造方法によ
れば、前述した実施例にかかるウインドモールディング
35が、比較的小型の装置で、しかも容易かつ精度よく
連続的に成形される。
【0077】次に図25ないし図29に表わされた実施
例におけるモールディング25は、自動車のフロントウ
インド3の両サイド部から、ルーフパネル1の両サイド
部にかけて連続的に装着されている。まず図25,図2
6及び図27に示されているように、フロントウインド
サイド部では、サイドピラーパネル2上にダムラバー2
6及び接着剤27を介してフロントウインドガラス3が
固着されており、このフロントウインドガラス3のサイ
ド部端縁部からサイドピラーパネル2にかけて、ウイン
ドサイドモール部25Bが装着されている。
【0078】上記ウインドサイドール部25Bは、フロ
ントウインドガラス3の車外側表面に圧接する装飾部2
5B1と、サイドピラーパネル2の車外側表面に圧接す
る取付部25B2とから構成されており、これら両者2
5B1,25B2の間には、フロントウインドガラス3
の車外側表面と、サイドピラーパネル2の車外側表面と
の間の段差に対応した段差が形成されている。上記装飾
部25B1の内周側壁面には、雨水受け溝25B3が凹
設されているとともに、装飾部25B1から取付部25
B2にかけては、金属支持体29が内部に埋設されてい
る。また上記取付部25B2には、固定用の穴25B5
が貫通形成されており、さらにこの取付部25B2の外
側には、ドアパネル26が所定の間隔を離して配置され
ている。
【0079】一方図25,図26及び図28に示されて
いるように、コーナーモール部25Cは、上記ウインド
サイドモール部25Bから同一の外表面形状にて連続す
る装飾部25C1を有するとともに、当該装飾部25C
1の車内側面には、別個に成形されたコーナー部装着用
の補助モール体25C2が連設されており、接着剤27
によってパネル側に固着されている。上記装飾部25C
1の内周側壁面は、アッパーモール部5Aの端面に圧接
されている。なおこの補助モール体25C2には、コー
ナーモール部25Cをパネル側に積極的に固定する機能
はなく、コーナー部における隙間を覆うことが主たる機
能である。またこのコーナーモール部25Cには、金属
支持体の埋設は行われていない。
【0080】さらに図25,図26及び図29に示され
ているように、ルーフサイドモール部25Aは、サイド
パネル28とルーフパネル1との間に形成された長尺状
の溝内に嵌着されている。装飾部25A1の車内側面に
は、取付部25A2が一体成形されている。この取付部
25A2は、横断面逆テーパ状(鳩尾状)の嵌合溝25
A3を備えており、この嵌合溝25A3が、ルーフパネ
ル1の両サイドに立設されたフランジ状支持片部1Cに
嵌着されることによって固定が行われている。
【0081】このような長手方向に異なる横断面形状を
有し、かつ金属支持体の埋設が部分的に行われてなるモ
ールディング25は、前述した第1実施例にかかるモー
ルディング5と同様の作用・効果を有するものである。
【0082】このような第3実施例にかかるモールディ
ング25を製造するための装置を説明する。装置全体は
図6に示されたものと同様であるが、本実施例における
成形金型は、図30及び図31に示されているように、
モールディングの押出方向(紙面垂直方向)に並設され
た第1のダイ261及び第2のダイ262と、これら第
1のダイ261及び第2のダイ262により画成された
押出成形口の内部に収容された第3のダイ263とを有
している。
【0083】上記第2のダイ262は固定状態に設置さ
れており、押出成形口262aを備えている。この押出
成形口262aは、前述したウインドサイドモール部2
5Bの取付部に対応した外郭形状をなす開口辺部分と、
装飾部を図示上方向に伸長させた外郭形状をなす開口辺
部分とを有している。
【0084】また上記第1のダイ261及び第3のダイ
263は、板状部材及び箱状部材からそれぞれ形成され
ており、第1のダイ261が、第2のダイ262の前面
上に一対のガイド体264,64によって、モールデ
ィング押出方向と直交する方向に平行移動可能に支持さ
れているのに対し、第3のダイ263は、第1のダイ2
61の押出成形口262aの内部において、図示を省略
したガイド体によりモールディング押出方向に平行移動
可能に支持されている。
【0085】第1のダイ261に設けられた押出成形辺
261aは、モールディング25の装飾部全体及びその
装飾部に連続する取付部の一部に対応した外郭形状に切
欠形成してなるものであり、上記第2のダイ262の押
成形口262a上に重ね合わせられている。そしてこ
の第1のダイ261は、図示を省略したウインドサイド
モール部形成位置と、コーナーモール部形成位置と、図
30におけるルーフサイドモール部形成位置との間を、
駆動モータ266からの駆動力によって往復移動される
ように構成されている。
【0086】また前記第3のダイ263には、ルーフサ
イドモール部25Aの取付部に対応した外郭形状の押出
成形辺263aが切欠形成されている。この第3のダイ
263は、モールディングの押出方向に図示を省略した
駆動モータからの駆動力によって往復移動されるように
構成されている。この第3のダイ263は、後述するよ
うに、前記ダイ2のダイ262に対して第1のダイ26
1が最大の開口離反状態となったときに、押出方向の前
方手前側に押し出される。
【0087】このような構成のダイによってウインドサ
イドモール部25Bの押出成形を行う場合には、まず第
2のダイ262と第1のダイ261とが、最も近接され
た開口状態に保持される。このサイド部押出工程におい
ては、ウインドサイドモール部25Bに対応する一定形
状の押出成形口がダイに画成されており、これによって
図27に示されているようなウインドサイドモール部2
5Bの押出成形が行われる。このとき金属支持体29
が、押出成形口内の所定位置に供給され、樹脂材料とと
もに一体に押し出されていく。
【0088】次にコーナーモール部25Cを成形する押
出工程においては、第2のダイ262に対して第1のダ
イ261が図示上方向に離反移動されつつ押出が行われ
る。この変化押出工程では、コーナーモール部25Cに
対応する形状に変化する押出成形口がダイに画成され、
これによって図28に示されているようなコーナーモー
ル部25Cの押出成形が行われる。なお取付部に対応す
る押出成形物は、後述するように金属支持体29ととも
に不要部分として除去される。
【0089】さらにルーフサイドモール部25Aの押出
成形を行う場合には、図30及び図31に示されている
ように、まず第2のダイ262に対して第1のダイ26
1が最も離反された開口状態に保持され、そのとき形成
された押出成形口の伸長領域内に、前記第3のダイ26
3が、モールディング押出方向の奥側から手前側に向か
って進入されてくる。この分流押出工程においては、ル
ーフサイドモール部25Aに対応する一定形状の押出成
形口がダイに画成され、ルーフサイドモール部25Aの
押出成形が行われると同時に、第3のダイ263によっ
て、ウインドサイドモール部25Bの取付部に対応する
押出成形口が、ルーフサイドモール部25Aに対応する
押出成形口から分離されることとなり、分流押出が行わ
れる。この分流押出によれば、第2のダイ262におけ
る取付部対応の押出成形口からの金属支持体29を含む
押出成形物が、上記ルーフサイドモール部25Aと分離
されつつ押し出されていく。
【0090】このようにして押出成形されたモールディ
ング素材は、図6に示された切断装置19によって定尺
に切断された後、不要押出成形物の切断が行われ、不要
部分が除去される。すなわち上述した分流押出工程によ
ってルーフサイドモール部25Aと分離されつつ押し出
された取付部対応の押出成形物と、コーナーモール部2
5Cの取付部対応の押出成形物とが、金属支持体29と
ともに不要部分として除去される。なおコーナーモール
部25Cの切除部分には、上述したような補助モール体
25C2が、接着あるいは射出成形等の手段によって成
形され付加される。
【0091】このようなモールディングの製造方法によ
れば、前述した実施例にかかるモールディング25が、
比較的小型の装置で、しかも容易かつ精度よく連続的に
成形される。
【0092】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかる自動車
用ウインドモールディングは、車体パネルの異なる部位
にわたって同一の外表面形状の装飾部を有しつつ、車体
パネルの異なる部位に対応する形状の取付部を備えた
のであり、しかも取付部の一部のみに金属支持体を配置
してなるものであるから、モールディングの装着を、極
めて容易かつ確実に行うことができ、しかも装着、保管
及び運搬を行なうにあたって適宜曲げることができ、各
種作業性及び保管・運搬性を向上し得る。また、本発明
にかかる自動車用ウインドモールディングの製造方法に
よれば、上記自動車用ウインドモールディングを、簡易
小型の金型で、連続的かつ能率に成形することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における自動車用ウインドモ
ールディングのコーナー部近傍の構造を表わした部分拡
大斜視図である。
【図2】本発明の一実施例における自動車用ウインドモ
ールディングの構造を表わした図5中のI−I線に沿う
横断面図である。
【図3】図2中のIII−III線に沿う横断面図であ
る。
【図4】図2中のII−II線に沿う横断面図である。
【図5】本発明を適用してなる自動車のフロント側から
の外観を表わした斜視説明図である。
【図6】本発明にかかるモールディングを成形するため
の製造装置の一例を表わした側面説明図である。
【図7】図6に表わされた製造装置に用いられている押
出用金型装置の一例を表わした正面説明図である。
【図8】図7に表わされた押出用金型装置のダイを移動
した状態を表わした正面説明図である。
【図9】図7に表わされた押出用金型装置のダイを移動
した他の移動状態を表わした正面説明図である。
【図10】押出成形された直後のモールディングを表わ
した外観斜視説明図である。
【図11】押出成形されたモールディングの一部を除去
した状態を表わした外観斜視説明図である。
【図12】本発明の第2実施例における自動車用ウイン
ドモールディングのコーナー部近傍の構造を表わした部
分拡大斜視図である。
【図13】図12に表された自動車用ウインドモールデ
ィングの構造を表わした図2相当の横断面図である。
【図14】図13中のA−A線に沿う横断面図である。
【図15】図13中のB−B線に沿う横断面図である。
【図16】図13中のC−C線に沿う横断面図である。
【図17】押出成形されたモールディングの一部を除去
した状態を表わした外観斜視説明図である。
【図18】本発明の第2実施例にかかるウインドモール
ディングを成形するための製造装置に用いられている押
出用金型装置の一例を表わした正面説明図である。
【図19】図18中のD−D線に沿う部分縦断面図であ
る。
【図20】図18中のE−E線に沿う部分縦断面図であ
る。
【図21】図18に表わされた押出用金型装置のダイを
移動した状態を表わした正面説明図である。
【図22】図21中のF−F線に沿う部分縦断面図であ
る。
【図23】図18に表わされた押出用金型装置のダイを
さらに移動した他の移動状態を表わした正面説明図であ
る。
【図24】図23中のG−G線に沿う部分縦断面図であ
る。
【図25】本発明を適用してなる他の自動車例を表わし
たフロント側からの外観斜視説明図である。
【図26】図25に表わされた自動車に用いられている
第3実施例にかかるモールディングの押出成形直後の状
態を表わした外観斜視説明図である。
【図27】図25に表わされた自動車のフロントウイン
ドサイド部分の構造を表わした横断面説明図である。
【図28】図25に表わされた自動車のフロントウイン
ドコーナー部分の構造を表わした横断面説明図である。
【図29】図25に表わされた自動車のルーフサイド部
分の構造を表わした横断面説明図である。
【図30】本発明の第3実施例にかかるウインドモール
ディングを成形するための製造装置に用いられている押
出用金型装置の一例を表わした正面説明図である。
【図31】図30中のH−H線に沿う部分縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ルーフパネル 2 ピラーパネル 3 フロントウインドガラス 5,25,35 モール体 5A,35A アッパーモール部、 5B,35B サイドモール部、 5C,35C コーナーモール部、 5A3,5A4,5B3,5B4,5C3,5C4 装
飾部 35A3,35A4,35B3,35B4,35C3,
35C4 装飾部 5A1,5B1,5C5,35A1,35B1,35C
5 支柱部 5A´,5C´,35A´,35C´ 不要押出成形物 9,39 金属支持体 16 押出用金型装置 161,361 第1のダイ 162,362 第2のダイ 163,363 第3のダイ 25A ルーフサイドモール部 25B ウインドサイドモール部 25C コーナーモール部 25A1,25B1,25C1 装飾部 25A2,25B2,25C2 取付部 29 金属支持体 261 第1のダイ 262 第2のダイ 263 第3のダイ

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルに固定されウインドシール
    ドのサイド相当部位から他の部位にわたって連続的に装
    着される長尺状体からなり、 上記ウインドシールドの周縁表面を帯状に覆う装飾部
    と、この装飾部の背面側に配置された支柱部を含み車体
    パネル側に嵌着される取付部と、モールディングの一部
    を構成するように少なくとも上記取付部に装着され
    属支持体と、を備えた自動車用ウインドモールディング
    において、 前記装飾部は、当該装飾部の外表面形状が、長手方向に
    沿って略同一の形状をなす長尺状連続体からなるととも
    に、 前記取付部は、ウインドシールドのサイド相当部位と他
    の部位との間で、相互に異なる横断面形状を有し、 かつ前記金属支持体は、上記他の部位には配置されるこ
    となく、ウインドシールドのサイド相当部位のみに配置
    されていることを特徴とする自動車用ウインドモールデ
    ィング。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用ウインドモール
    ディングにおいて、 取付部は、サイド相当部位において、装飾部の背面側に
    配置された支柱部から車内側に向かって一体的に突出す
    るように設けられていることを特徴とする自動車用ウイ
    ンドモールディング。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動車用ウインドモール
    ディングにおいて、 取付部は、サイド相当部位において、装飾部の背面側に
    配置された支柱部内に固定用クリップを装着する中空部
    を含み、当該中空部は、車内側に向かって開口するよう
    に設けられていることを特徴とする自動車用ウインドモ
    ールディング。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の自動車用ウインド
    モールディングにおいて、 取付部は、サイド相当部位から連続する他の部位におい
    て、装飾部の背面側に配置された支柱部から車内側に向
    かって一体的に突出するように設けられていることを特
    徴とする自動車用ウインドモールディング。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の自動車用ウインドモール
    ディングにおいて、サイド相当部位における取付部の支
    柱部には、雨水受け溝が設けられていることを特徴とす
    る自動車用ウインドモールディング。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の自動車用ウインドモール
    ディングにおいて、 サイド相当部位における取付部には、雨水受け溝から車
    体パネル側に離した位置に金属支持体が埋設されている
    ことを特徴とする自動車用ウインドモールディング。
  7. 【請求項7】 請求項記載の自動車用ウインドモール
    ディングにおいて、 金属支持体は、装飾部の外表面近傍に沿って埋設された
    部分を含むことを特徴とする自動車用ウインドモールデ
    ィング。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の自動車用ウインドモール
    ディングにおいて、 金属支持体は、装飾部内から取付部に向かって延びるよ
    うに埋設されていることを特徴とする自動車用ウインド
    モールディング。
  9. 【請求項9】 帯状の装飾部及びその装飾部の背面側に
    配置され支柱部を含む取付部を押出成形するための装
    飾部成形辺及び取付部成形辺のいずれか一方を有する第
    1のダイと、上記装飾部成形辺及び取付部成形辺のいず
    れか他方を有する第2のダイと、これら第1のダイ及び
    第2のダイにおける取付部成形辺とは異なる形状の取付
    部成形辺を有する第3のダイと、を備えてなる押出成形
    金型を用いて、モールディングの成形材料、上記各ダ
    イにより形成される押出成形口を通して金属支持体とと
    もに押出成形するものであって、 上記第1のダイと第2のダイとを、押出方向と直交する
    方向に離反・近接させるとともに、これら第1のダイと
    第2のダイとが離反した際における押出成形辺の伸長領
    域内に、上記第3のダイを進入させることにより異な
    る形状の取付部成形口を付与し前記押出成形口の開
    口形状を変化させつつ押出成形を行ってなり、 上記第1のダイ及び第2のダイの装飾部成形辺と取付部
    成形辺とを近接状態に保持することによって、一定形状
    の押出成形口を構成するとともに、当該一定形状の押出
    成形口内に前記金属支持体を供給し、モールディングの
    サイド相当部位を押出成形するサイド部押出工程と、 前記第1のダイ及び第2のダイの装飾部成形辺と取付部
    成形辺とを離反させることによって、押出成形口の形状
    を伸長させながら、装飾部の外表面を一定の形状に維持
    し、かつ全体の横断面形状を変化させつつモールディン
    グの押出成形を行う変化部押出工程と、 前記第1のダイ及び第2のダイの装飾部成形辺と取付部
    成形辺との間を所定の距離だけ離反させた後に形成され
    る押出成形口の伸長領域内に、第3のダイを進入させる
    ことによって、上記サイド部押出工程において構成され
    る押出成形口とは異なる形状の押出成形口を構成し、装
    飾部の外表面を一定の形状に維持しつつ、金属支持体
    を、第3のダイの分流によって分離させながら、モール
    ディングのさらに他の部位押出成形する延在部押出工
    程と、 上記第3のダイによって分離された金属支持体を、不要
    物として除去する除去工程と、を有していることを特徴
    とする自動車用ウインドモールディングの製造方法。
  10. 【請求項10】 略同一の外表面形状をなして長手方向
    に一連に連続する帯状の装飾部と、長手方向に少なくと
    も第1及び第2の二つの異なる形状を備えた取付部とを
    有する自動車用ウインドモールディングを、上記装飾部
    の外表面を造形する第1のダイと、前記第1の形状を有
    する取付部を造形する第2のダイと、前記第2の形状を
    有する取付部を造形する第3のダイとを用いて成形する
    ものであって、 モールディング素材を金属支持体とともに押出成形する
    工程を、少なくとも一部に含む一方、成形されたモール
    ディング素材を定尺に切断する工程を備えた自動車用ウ
    インドモールディングの製造方法において、 上記第1のダイと第2のダイとを、押出方向にみて近接
    させた状態に保持することにより、前記第1の形状の取
    付部を有する部位に相当するモールディング素材を、前
    記金属支持体とともに一定の横断面形状に形成する工程
    と、 前記第1のダイと第2のダイとを、押出方向にみて離反
    した状態に移動させることにより、モールディング素材
    の横断面形状を変化させる工程と、 前記第3のダイを移動させることにより、押出方向にみ
    て前記第1のダイと第2のダイとの間に上記第3のダイ
    を配置して、上記モールディング素材の横断面形状を2
    つの部分に分け、前記第2の形状の取付部を有する部位
    に相当するモールディング素材を、前記金属支持体を含
    む不要部分から分離しながら形成する工 程と、 2つの部分に分離された各部分のうち、金属支持体を含
    む不要部分を、モールディング素材から除去する除去工
    程と、 を含むことを特徴とする自動車用ウインドモールディン
    グの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の自動車用ウインド
    モールディングの製造方法において、 第1の取付部を有する部位に相当するモールディング素
    材が、ウインドガラスのサイド部に相当する部位である
    ことを特徴とする自動車用ウインドモールディングの製
    造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の自動車用ウインド
    モールディングの製造方法において、 除去工程を、切断工程の後に行うようにしたことを特徴
    とする自動車用ウインドモールディングの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の自動車用ウインド
    モールディングの製造方法において、 第3のダイの移動方向は、押出方向にみて第1のダイと
    第2のダイの離反・近接方向と略直交する方向であるこ
    とを特徴とする自動車用ウインドモールディングの製造
    方法。
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