JP3015742B2 - 自動車用ウインドモール及びその製造方法 - Google Patents

自動車用ウインドモール及びその製造方法

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JP3015742B2 JP8219550A JP21955096A JP3015742B2 JP 3015742 B2 JP3015742 B2 JP 3015742B2 JP 8219550 A JP8219550 A JP 8219550A JP 21955096 A JP21955096 A JP 21955096A JP 3015742 B2 JP3015742 B2 JP 3015742B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のフロントウイ
ンドガラスの周域に配置されるウインドモールに関し、
とりわけ、フロントウインドガラスの側辺部に位置され
る側部モールに、フロントウインドガラスに当たった雨
水を捕獲する雨水誘導溝を備えた自動車用ウインドモー
ルとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロントウインドガラスの周縁
部に装着されるウインドモールとして、図11〜図13
に示すようなものが開発されている。
【0003】このウインドモール1は、フロントウイン
ドガラス7の側辺部に位置され雨水誘導溝3を備える側
部モール4と、フロントウインドガラス7の上辺部に位
置され前記雨水誘導溝3を備えない上部モール6とが一
体にかつ連続的に形成されており、側部モール4は、図
12に示すように、フロントウインドガラス7とフロン
トピラー2(図11参照。)の隙間に挿入される脚部8
と、前記隙間の上部を覆い隠すようにフロントウインド
ガラス7の周縁部にひさし状に張り出す装飾ヘッド部9
とが所定長さの支柱部10を介して連結され、装飾ヘッ
ド部9とこの支柱部10が、脚部8に延設されたガラス
規制片11との間に雨水誘導溝3を形成するようになっ
ている。また、上部モール6は、図13に示すように、
前記脚部8と装飾ヘッド部9とが極く短い支柱部10を
介して連結され、装飾ヘッド部9がガラス規制片11の
上面に重合状態で接合されている。そして、前記上部モ
ール6の両端部から側部モール4にかけては支柱部10
が次第に長くなるように形成され、上部モール6の両端
部から側部モール4の下端にかけての断面形状が長手方
向で連続的に変化するようになっている。
【0004】このウインドモール1の場合、上部モール
6ではガラス規制片11と装飾ヘッド部9とが重合状態
で接合され、側部モール4ではガラス規制片11と装飾
ヘッド部9の間に雨水誘導溝3が形成されているため、
通常の走行時にフロントウインドガラス7の上端の上部
モール6部分で乱流が発生することがないうえ、雨天走
行時にはフロントウインドガラス7からサイドウインド
ガラス方向に回り込もうとする雨水を側部モール4の雨
水誘導溝3によって確実に捕獲することができる。
【0005】尚、この技術は、例えば、特公平8−25
385号公報等に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のウインドモ
ール1の場合、上部モール6の両端部から側部モール4
にかけての支柱部10の長さを次第に長くなるように形
成することにより、上部モール6の断面形状と側部モー
ル4の断面形状とを緩やか連続させると共に、側部モー
ル4の雨水誘導溝3の容積を下方に向かうにつれて次第
に大きくなるようにしてある。しかし、この従来のウイ
ンドモール1においては、支柱部10の長さ変化だけに
よって雨水誘導溝3の容積を確保するようにしているこ
とから、その容積確保にはどうしても限界があり、支柱
部10の長さを長くしすぎると、側部モール4部分がフ
ロントピラー2に対して車外側に突出して段差を生じ、
見栄えの低下等の別の不具合を招く結果となる。
【0007】そこで本発明は、フロントウインドガラス
の上辺部に位置される上部モールの両端部から同ガラス
の側辺部に配置される側部モールにわたる部分に、何ら
不具合なく充分な容積の雨水誘導溝を確保することので
きる自動車用ウインドモールとその製造方法を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、フロントウインドガラスの
周縁と車体ルーフ部またはフロントピラーの前縁との隙
間に挿入される脚部と、この脚部から延出してフロント
ウインドガラスの周縁部上面に当接するガラス規制片
と、前記脚部の上端に支柱部を介して結合されて、前記
隙間を覆い隠すようにフロントウインドガラスの周縁に
ひさし状に張り出す装飾ヘッド部と、を備えた断面形状
の自動車用ウインドモールであって、前記装飾ヘッド部
と支柱部、脚部とガラス規制片を夫々一体に押出成形
し、成形と同時に支柱部の下端と脚部の上端を溶着する
際に、フロントウインドガラスの上辺部に位置される上
部モールは、前記支柱部が極く短く形成されて、前記装
飾ヘッド部がガラス規制片の上面に接合され、フロント
ウインドガラスの側辺部に位置される側部モールは、前
記支柱部が長く形成されて、前記装飾ヘッド部とガラス
規制片と支柱部とによって囲まれた雨水誘導溝が形成さ
れて成るものにおいて、前記上部モールの両端部から側
部モールの下方に向かう部分を、支柱部の長さとフロン
トウインドガラスの外側方向への傾斜角度を連続的にか
つ同時に増大変化させて、装飾ヘッド部とガラス規制片
間隔と両者の成す角度が次第に大きくなるように形成
した。支柱部の長さ変化に併せて、装飾ヘッド部とガラ
ス規制片の成す角度を変化させることにより、上部モー
ルの両端部から側部モールにわたる部分に雨水誘導溝を
形成するようにしたため、支柱部の長さだけを増大させ
る場合に比較して雨水誘導溝の容量は確実に増大する。
また、支柱部の長さをさして増大させることなく雨水誘
導溝の容量を大きくすることができるため、装飾ヘッド
部とフロントピラーの段差を無くすことができる。
【0009】また、装飾ヘッド部とガラス規制片の成す
角度を次第に大きくする手段としては、支柱部の下端側
の溶着面を連続的に傾斜させるようにしても良い。
【0010】さらに、前記自動車用ウインドモールを製
造する方法として、装飾ヘッド部と支柱部、脚部とガラ
ス規制片を夫々一体に押出成形し、前記支柱部の下端と
脚部の上端を溶着するに際に、上部モールの一般部で
は、前記支柱部の長さを極く短く一定にし、上部モール
の端部から側部モールにかけては、前記支柱部の長さを
連続的に増大変化させると同時に、支柱部の下端側の溶
着面を、装飾ヘッド部とガラス規制片の成す角度が増大
する方向に連続的に傾斜させるようにした。
【0011】
【実施の形態】次に、本発明の一実施例を図1〜図10
に基づいて説明する。
【0012】図1〜図4は、本発明にかかる自動車用ウ
インドモールを示し、このウインドモール21は、自動
車のフロントウインドガラス24の周縁部に装着される
もので、フロントウインドガラス24の上辺部に配置さ
れる上部モール22と、同ガラス24の側辺部に配置さ
れる側部モール23とが樹脂材料によって連続的に押出
成形されている。
【0013】上部モール22、側部モール23のいずれ
のモールも、フロントウインドガラス24と車体窓枠部
25(車体ルーフ部の前縁、または、フロントピラーの
前縁)の間の隙間Sに挿入される脚部26と、前記隙間
Sの上部を覆い隠す装飾ヘッド部27と、前記脚部26
と装飾ヘッド部27とを連結する支柱部28とを備えて
おり、脚部26には、フロントウインドガラス24の端
面の下部コーナに当接する鈎状リップ29と、フロント
ウインドガラス24の周縁部上面に当接するガラス規制
片30と、車体窓枠部25の車内側折曲壁25aに当接
する下部リップ31とが延設されている。また、装飾ヘ
ッド部27は、前記支柱部28との連接部からフロント
ウインドガラス24の周縁部方向(内周方向)にひさし
状に延出し、その上面には車外側の見栄えを良くするた
めの光輝フィルム32が埋設されている。そして、装飾
ヘッド部27のフロントウインドガラス24方向とは逆
側(外周方向)の端部には、車体窓枠部25の外側面コ
ーナに当接する二股状の上部リップ33が延設されてい
る。また、支柱部28は、重量軽減のために内部に空洞
部34が設けられた中空構造となっているが、この空洞
部34は必要なければ適宜無くしても良い。尚、上部リ
ップ33、下部リップ31とガラス規制片30の略下半
部は軟質の樹脂材料によって形成され、その他の部分は
硬質の樹脂材料によって形成されている。また、装飾ヘ
ッド部27にはガラス繊維等から成る紐状の芯材35が
埋設されている。
【0014】上部モール22の一般部(両端部を除く部
分)は、図2に示すように、支柱部28が極く短く形成
されて装飾ヘッド部27の先端部下面がガラス規制片3
0の上面に幅の狭い連接壁36を介して連結され、それ
によってガラス規制片30の下面から装飾ヘッド部27
の上面までの高さが充分に低くなるようにガラス規制片
30と装飾ヘッド部27とが重合されている。尚、この
状態において、装飾ヘッド部27とガラス規制片30と
は略平行となっている。
【0015】これに対し、側部モール23は、図3,図
4に示すように、支柱部28が長く形成されて装飾ヘッ
ド部27とガラス規制片30との間に外側に所定角度開
いた断面略コ字状の雨水誘導溝37が形成されている。
そして、支柱部28の上端側の雨水誘導溝37内に臨む
部位は装飾ヘッド部27の先端側に序々に迫り出して形
成されており(以下、この部位を迫り出し部71と呼
ぶ。)、装飾ヘッド部27と雨水誘導溝37の底面とが
滑らかに連続するようになっている。
【0016】ところで、この側部モール23は、上部モ
ール22の両端部からその下方に向かって断面形状が連
続的に変化している。即ち、上部モール22の両端部か
ら側部モール23にかけては、図2,図3,図4を順次
比較すると明らかなように、支柱部28の長さがL1
2→L3と次第に長くなり、かつ、装飾ヘッド部27と
ガラス規制片30の成す角度がθ1→θ2→θ3と次第に
大きくなるように断面形状が変化している。この装飾ヘ
ッド部27とガラス規制片30の成す角度の変化は、後
に詳述するように脚部26の上端に対する支柱部28の
下端側の溶着面70を傾斜させることによって実現され
ている。
【0017】このウインドモール21は、以上のように
フロントウインドガラス24の上辺部に配置される上部
モール22部分では、装飾ヘッド部27とガラス規制片
30を重合状態で接合して両者を合わせた厚みをできる
限り薄くしているため、車体ルーフに連続するフロント
ウインドガラス24の上端部が所謂フラッシュサーフェ
ス化され、そのために車両走行時におけるこの部分での
乱流は発生しにくい。
【0018】また、上部モール22の両端部から側部モ
ール23の下端にわたる部分では、支柱部28の長さを
長くして装飾ヘッド部27とガラス規制片30の間に雨
水誘導溝37を形成してあるため、雨天走行時にフロン
トウインドガラス24に当たった雨水が気流やワイパー
の動きによってサイドウインドガラス方向に流れても、
その雨水は雨水誘導溝37によって確実に捕獲される。
特に、このウインドモール21においては、上部モール
22の両端部から側部モール23の下端にかけて支柱部
28の長さばかりでなく、装飾ヘッド部27とガラス規
制片30の成す角度も次第に増大するようになっている
ため、装飾ヘッド部27をフロントピラーから大きく突
出させることなく、雨水誘導溝37の容積が充分に大き
く確保されている。このため、雨天走行時に多量の雨水
がフロントウインドガラス24に当たったとしても、そ
こから車体側方に流れた雨水は容積の大きい雨水誘導溝
37によって確実に捕獲され、フロントウインドガラス
24からの雨水がサイドウインドガラスやドアミラーに
直接かかるの確実に防止することができる。また、雨水
誘導溝37は、側部モール23の下方に行くにつれて底
面(支柱部28)上部が外側に傾斜することとなるが、
この底面には装飾ヘッド部27の下面に連続する迫り出
し部71がテーパ状に設けられているため、捕獲した雨
水はフロントウインドガラス24に沿って確実に下方に
落下する。
【0019】つづいて、このウインドモール21の製造
方法について説明する。
【0020】図5〜図9は、このウインドモール21を
製造するための押出成形装置の口金を示すもので、この
装置の口金は、主押出開口40を備えた第1口金41
と、副押出開口42を備えた第2口金43とから構成さ
れ、第1口金41の押出側前面に第2口金43が密着す
るように重合状態で配設されている。第1口金41の主
押出開口40は、上部リップ33を含む装飾ヘッド部2
7を造形すべく主形状部44から、支柱部28を造形す
べく連接部45が延出する開口形状に形成されており、
第2口金43の副押出開口42は、ガラス規制片30、
鈎状リップ29及び下部リップ31を含む脚部26を造
形すべく開口形状に形成されている。
【0021】第1口金41は図示しないベース上に固定
設置されていて、主押出開口40の後方側の図示しない
供給口から樹脂材料が供給されるようになっている。こ
の実施例の場合、装飾ヘッド部27の一般部には硬質の
樹脂材料が用いられ、上部リップ33には軟質の樹脂材
料が用いられるため、第1口金41には、これらの樹脂
材料を夫々供給するための2系統の配管が設置されてい
る。
【0022】一方、第2口金43は、図5に示すように
両側部が一対の駆動シリンダ46a,46bに回動可能
に支持されており、この両駆動シリンダ46a,46b
を適宜進退動作させることにより、押出方向と直交する
平面内で略上下方向及び回動方向に変位させられるよう
になっている。第2口金43はこのようにして押出方向
と直交する平面内で変位させられることにより、第1口
金41の主押出開口40と第2口金43の副押出開口4
2で合成される開口形状を連続的に変化させるようにな
っている。
【0023】また、第2口金43は、図6に示すよう
に、前記副押出開口42の形成された口金プレート47
と、その背面に結合された遮蔽プレート48とから成
り、口金プレート47の前面には内部で副押出開口42
に連通する一対の材料供給口49a,49bが形成され
ている。この一方の材料供給口49aには、下部リップ
31相当部分とガラス規制片30の略下半部相当部分に
供給すべく軟質の樹脂材料が導入され、他方の材料供給
口49bには、脚部26のその他の相当部分に供給すべ
く硬質の樹脂材料が導入されるようになっている。遮蔽
プレート48は、第2口金43の変位に応じてその上端
で第1口金41の連接部45を適宜遮蔽し、第1口金4
1から押出される第1押出成形体50の支柱部28の長
さとその端末(溶着面70)の角度を変化させるように
なっている。
【0024】さらに、前記口金プレート47の上面に
は、副押出開口42に連通する連接開口51がその前後
方向に亙って形成されている。この連接開口51は、第
1押出成形体50のうちの第2口金43の遮蔽プレート
48に規制されて押出される部位(溶着面70)に向か
って開口しており、材料供給口49bから供給された硬
質の樹脂材料の一部を第1押出成形体50に向かって流
出させ、副押出開口42による第2押出成形体52の造
形と同時に第2押出成形体52を第1押出成形体50に
溶着させるようになっている。尚、前記遮蔽プレート4
8の上端には、製品の空洞部34に合わせて連接開口5
1を二分する分離プレート54が延設されている。
【0025】また、口金プレート47の上面には、副押
出開口42のガラス規制片30相当部から上方に開口す
る微小幅開口55が設けられており、第2口金43を上
昇させて第1口金41の連接部45長さを最短にした状
態で両口金41,43からの押出しを行ったときに、第
2押出成形体52のガラス規制片30相当部と第1押出
成形体50の装飾ヘッド部27相当部とをこの微小幅開
口部55から流出する樹脂材料によって溶着するように
なっている。
【0026】以上の構成において、ウインドモール21
を製造する場合には、最初に駆動シリンダ46a,46
bを作動させて第1口金41に対する第2口金43の相
対高さ及び傾斜角度を初期状態に設定し、その状態にお
いて両口金41,43から材料の押出しを開始する。
【0027】つまり、今、上部モール22から製造を開
始するのであれば、第2口金43は、図7に示すように
第1口金41の連接部45を最短に維持すべく所定の位
置まで上昇させ、かつ、ガラス規制片30相当部を装飾
ヘッド部27相当部と平行にすべく角度調整しておき、
その状態において押出成形を開始する。
【0028】このとき、第1口金41の主押出開口40
からは所定の樹脂材料と共に芯材35と光輝フィルム3
2が同時押出しされ、その両者が埋設された第1押出成
形体50が造形されると共に、この第1押出成形体50
の支柱部28が第2口金43の遮蔽プレート48によっ
て短く、かつ、水平に切り取られた状態となる。そし
て、その一方でその前方側の第2口金43の副押出開口
42からは所定の樹脂材料の押出しによって第2押出成
形体52が造形され、そのときに口金プレート47の上
面の連接開口51から流出する材料が第1押出成形体5
0の支柱部28の下面(溶着面70)と溶着される。ま
た、このとき第1口金41の装飾ヘッド27相当部と第
2口金43のガラス規制片30相当部が最も近接した状
態となるため、第2口金43の微小幅開口55から流出
した材料が第1押出成形体50の装飾ヘッド27の下面
に溶着され、装飾ヘッド部27がガラス規制片30に重
合状態で固定される。
【0029】つづいて、この状態から側部モール23の
製造に移行する場合には、駆動シリンダ46a,46b
を作動させて、第2口金43を図8,図9に示すように
連続的に変位させ、主押出開口40と副押出開口42に
よる合成開口形状を変化させていく。つまり、このとき
第2口金43は、第1口金41の連接部45長さを長く
すべく下降させていくと共に、装飾ヘッド部27相当部
とガラス規制片30相当部の開き角度を広げるように傾
斜させていく。これにより、遮蔽プレート48の位置及
び角度に応じて決定される第1押出成形体50の支柱部
28の長さと、支柱部28の下端の溶着面70の傾斜角
度が共に次第に増大する。ここで、図10は、上部モー
ル22から側部モール23にかけての支柱部28の長さ
変化と溶着面70の傾斜角度変化を示すもので、同図か
ら明らかなように、上部モール22の一般部M1では溶
着面70が傾斜せずに水平になっているが、上部モール
22と側部モール23の連接部M2では溶着面70の傾
斜角度が連続的に大きく増大し、側部モール23のそれ
よりも下方部位M3においては溶着面70の傾斜角度が
緩やかに増大するようになっている。したがって、上部
モール22の端部から側部モール23の下端にかけては
雨水誘導溝37が連続的に形成され、その雨水誘導溝3
7は、上方から下方に向かって幅及び開き角度が連続的
に増大している。尚、第2口金43の微小幅開口55か
らは僅かの材料が漏れ出るが、この漏れ出た材料はガラ
ス規制片30の上面に僅かに突出する突条38として残
される。
【0030】この製造方法においては、第1押出成形体
50と第2押出成形体52の造形時に第2口金43を上
下方向と回転方向に同時に変化させて、支柱部28の長
さとその下端の溶着面70の傾斜角度を連続的に変化さ
せるだけで、上部モール22から側部モール23にかけ
ての断面形状、とりわけ、雨水誘導溝37の断面形状を
所望通りに容易に変えることができ、したがって、ウイ
ンドモール21の製造を比較的容易に行うことができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、上部モ
ールの両端部から側部モールの下方に向かう部分を、支
柱部の長さとフロントウインドガラスの外側方向への傾
斜角度を連続的にかつ同時に増大変化させて、装飾ヘッ
ド部とガラス規制片の間隔と両者の成す角度が次第に大
きくなるように形成したため、支柱部の長さだけを増大
させていた従来のものに比較して、フロントピラーに対
する装飾ヘッド部の突出量を大きくすることなく、雨水
誘導溝の容量を確実に増大させることができる。
【0032】また、請求項2の発明は、前記支柱部の下
端側の溶着面を連続的に傾斜させて、上部モールの端部
から側部モールにかけてを装飾ヘッド部とガラス規制片
の成す角度が次第に大きくなるように形成したため、支
柱部の長さを変化させるのに併せて溶着面の傾斜角度を
変化させるだけで容易に製造を行うことができる。
【0033】また、請求項3の発明は、請求項1の発明
にかかるウインドモールを製造する方法として、装飾ヘ
ッド部と支柱部、脚部とガラス規制片を夫々一体に押出
成形し、前記支柱部の下端と脚部の上端を溶着するに際
に、上部モールの一般部では、前記支柱部の長さを極く
短く一定にし、上部モールの端部から側部モールにかけ
ては、前記支柱部の長さを連続的に増大変化させると同
時に、支柱部の下端側の溶着面を、装飾ヘッド部とガラ
ス規制片の成す角度が増大する方向に連続的に傾斜させ
るようにしたため、断面形状が複雑に連続的に変化する
構造でありながら極めて容易に製造を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す製品の斜視図。
【図2】同実施例を示す図1のC−C線に沿う断面図。
【図3】同実施例を示す図1のD−D線に沿う断面図。
【図4】同実施例を示す図1のE−E線に沿う断面図。
【図5】同実施例を示す正面図。
【図6】同実施例を示す斜視図。
【図7】同実施例を示す正面図。
【図8】同実施例を示す正面図。
【図9】同実施例を示す正面図。
【図10】同実施例を示す斜視図。
【図11】従来の技術を示す車両の斜視図。
【図12】同技術を示す図11のA−A線に沿う断面
図。
【図13】同技術を示す図11のB−B線に沿う断面
図。
【符号の説明】
22…上部モール、 23…側部モール、 24…フロントウインドガラス、 26…脚部、 27…装飾ヘッド部、 28…支柱部、 30…ガラス規制片、 37…雨水誘導溝、 70…溶着面。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントウインドガラスの周縁と車体ル
    ーフ部またはフロントピラーの前縁との隙間に挿入され
    る脚部と、この脚部から延出してフロントウインドガラ
    スの周縁部上面に当接するガラス規制片と、前記脚部の
    上端に支柱部を介して結合されて、前記隙間を覆い隠す
    ようにフロントウインドガラスの周縁にひさし状に張り
    出す装飾ヘッド部と、を備えた断面形状の自動車用ウイ
    ンドモールであって、前記装飾ヘッド部と支柱部、脚部
    とガラス規制片を夫々一体に押出成形し、成形と同時に
    支柱部の下端と脚部の上端を溶着する際に、フロントウ
    インドガラスの上辺部に位置される上部モールは、前記
    支柱部が極く短く形成されて、前記装飾ヘッド部がガラ
    ス規制片の上面に接合され、フロントウインドガラスの
    側辺部に位置される側部モールは、前記支柱部が長く形
    成されて、前記装飾ヘッド部とガラス規制片と支柱部と
    によって囲まれた雨水誘導溝が形成されて成るものにお
    いて、 前記上部モールの両端部から側部モールの下方に向かう
    部分を、支柱部の長さとフロントウインドガラスの外側
    方向への傾斜角度を連続的にかつ同時に増大変化させ
    て、装飾ヘッド部とガラス規制片の間隔と両者の成す角
    度が次第に大きくなるように形成したことを特徴とする
    自動車用ウインドモール。
  2. 【請求項2】 前記支柱部の下端側の溶着面を連続的に
    傾斜させて、装飾ヘッド部とガラス規制片の成す角度が
    次第に大きくなるように形成したことを特徴とする請求
    項1に記載の自動車用ウインドモール。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の自動車用ウインドモー
    ルを製造する方法であって、 装飾ヘッド部と支柱部、脚部とガラス規制片を夫々一体
    に押出成形し、前記支柱部の下端と脚部の上端を溶着す
    るに際に、上部モールの一般部では、前記支柱部の長さ
    を極く短く一定にし、上部モールの端部から側部モール
    にかけては、前記支柱部の長さを連続的に増大変化させ
    ると同時に、支柱部の下端側の溶着面を、装飾ヘッド部
    とガラス規制片の成す角度が増大する方向に連続的に傾
    斜させることを特徴とする自動車用ウインドモールの製
    造方法。
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