JP3090694B2 - 自動車用ウインドモールディング及びその製造方法 - Google Patents

自動車用ウインドモールディング及びその製造方法

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JP3090694B2
JP3090694B2 JP02414795A JP41479590A JP3090694B2 JP 3090694 B2 JP3090694 B2 JP 3090694B2 JP 02414795 A JP02414795 A JP 02414795A JP 41479590 A JP41479590 A JP 41479590A JP 3090694 B2 JP3090694 B2 JP 3090694B2
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幸彦 矢田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体パネルの窓開口部
に装着されたウインドガラスに対してモール体を取付け
るようにした自動車用ウインドモールディングおよびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車体パネルの窓開口部に取り付
けられたウインドガラスの周縁部には、ウインドモール
ディングが装着されている。すなわち上記ウインドガラ
スの周端面と車体パネルの窓開口部の開口縁との間に
は、アッパー部からサイド部にかけて連続長尺状の隙間
が形成されるが、この隙間内に、長尺状のモール体が嵌
挿されシールを行なうようにしている。このモール体
は、長尺状の押出部材からなり、ダイに設けられた押出
形成口から連続的に押出成形される。
【0003】このようなウインドモールディングにおい
て、従来例えば実公昭57−41051号公報あるいは
実公昭58−23699号公報に記載されているよう
に、モール体のアッパー部からサイド部にかけて導水路
を設けることが一般に知られている。この導水路は、ウ
インドガラスに付着した雨水等を室内側に落下しないよ
うに車外に排出させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら一般に、
ウインドモールディングを押出成形する場合には、横断
面が一定の形状にて押出が行なわれるため、上述した導
水路の横断面に関する形成位置は長手方向に一定になさ
れている。したがって従来の導水路では、雨水等を所望
の位置に導くことは困難であり、導水路の機能は十分で
はない。
【0005】一方特開平1−195032号公報には、
突条からなる「せき」によって導水路を構成することと
したモール体を、まず横断面が一定の形状にて押出形成
した後、上記「せき」を構成する形成する突条を部分的
に切除することが開示されている。このものによれば、
「せき」の突出高さを任意に調整することはできるが、
横断面に関する導水路の形成位置は長手方向に一定であ
り、したがって上述したものと同様に、雨水等を所定の
位置に導くことは難しい。
【0006】そこで本発明は、導水路に良好な水案内機
能を備えさせることができるようにした自動車用ウイン
ドモールディングを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項の1にかかる発明は、導水路を、モール体から室
外側に向かって立ち上げ形成された隆起部により形成す
るとともに、モール体の長手方向に直交する横断面に関
する上記隆起部のウインドガラス表面方向の肉厚を長手
方向に略一定としつつ、当該隆起部のウインドガラス表
面方向の形成位置を、長手方向において変位させること
によって、横断面に関する前記導水路のウインドガラス
表面方向の形成位置を長手方向において変位させる構成
になされている。
【0008】また請求項の2にかかる発明は、モール体
から室外側に向かって立ち上がる形状の隆起部を押出成
形することによって導水路を形成してなり、モール体の
長手方向に直交する横断面に関する上記隆起部のウイン
ドガラス表面方向の肉厚を長手方向に略一定としつつ、
当該隆起部のウインドガラス表面方向の形成位置を、前
記ダイの押出形成口を変位させることにより長手方向に
変位させ、横断面に関する前記導水路のウインドガラス
表面方向の形成位置を長手方向に変位させる構成になさ
れている。
【0009】さらに請求項の3にかかる発明は、請求項
の1に記載された自動車用ウインドモールディングにお
いて、モール体の長手方向に直交する横断面に関する隆
起部の突出成形高さ量を、長手方向において少なくとも
部分的に変化させ、前記導水路の横断面に関する形成深
さを長手方向に変化させる構成になされている。さらに
また、請求項の4にかかる発明は、請求項の1に記載さ
れた自動車用ウインドモールディングにおいて、モール
体の長手方向に直交する横断面に関して、隆起部のウイ
ンドガラス表面に対する突出角度を長手方向において少
なくとも部分的に変化させ、導水路の横断面形状に関す
るウインドガラス方向への開口角度を、長手方向に変化
させてなる構成になされている。
【0010】
【作用】このような構成を有する手段においては、導水
路を構成する隆起部のウインドガラス表面方向の形成位
置あるいはウインドガラス表面に対する突出角度または
高さ量を変化させつつモール体の押出成形を行ない、こ
れによって導水路の形成位置あるいは横断面形状または
深さを長手方向に連続的に変化させており、この変化さ
れた導水路の案内作用によって、排出すべき所定の位置
に向かって雨水等を導くようにしている。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず図1に表わされているように、自動車
の後部において上下方向に開閉可能に取り付けられたバ
ックドアパネル1の窓開口部には、バックウインドガラ
ス2が室外側から装着されているとともに、このバック
ウインドガラス2の周端面と、バックドアパネル1の窓
開口縁部との間に細長状に形成される隙間内に、長尺状
の押出シール部材からなるモール体3が装着されてい
る。該モール体3は、前記バックウインドガラス2の上
縁部に装着されるアッパー側モール体4と、バックウイ
ンドガラス2の両側縁部に装着されるサイド側モール体
5と、バックウインドガラス2の下縁部に装着されるロ
アー側モール体6とを、押出成形によって一体連続的に
有するものである。このような自動車用ウインドモール
ディングの第1実施例が図2ないし図5に示されてい
る。
【0012】まずアッパー側モール体4は、図2,図3
および図5に示される構造になされている。すなわちバ
ックドアパネル1の窓開口縁部分は、室内側(図3下
側)に向かって窪む段差を有するように折り曲げられて
おり、室内側折曲げ部1aを介して、バックウインドガ
ラス2側に延びるフランジ部1bが設けられている。バ
ックウインドガラス2は、上記フランジ部1bの室外側
表面(図3上側面)上にダムラバー7を介して重ね合わ
せられており、当該バックウインドガラス2の上端面
(図3右端面)が室内側折曲げ部1aと一定の間隔をあ
けるようにして対向配置されている。これらバックウイ
ンドガラス2と室内側折曲げ部1aとフランジ部1bと
で画成される空間内には、接着剤8が充填されており、
この接着剤8によって上記各部材2,7と1a,1bと
が固着されている。
【0013】また上記バックウインドガラス2と室内側
折曲げ部1aとの隙間部分には、前記モール体3のアッ
パー側、すなわちアッパー側モール体4が装着されてい
る。このアッパー側モール体4は、バックウインドガラ
ス2の奥側(図3下側)端縁部に嵌合するガラス係合部
401と、このガラス係合部401からバックドアパネ
ル1の室内側折曲げ部1aに向かって延出する弾性リッ
プ402と、上記ガラス係合部401からバックウイン
ドガラス2の厚さ方向室外側(図3上側)に向かって延
出する支柱部403と、この支柱部403の室外側(図
3上側)からバックウインドガラス2の室外表面に向か
って延びるリップ状の内側装飾モール部404と、上記
内側装飾モール部404の延出方向とは反対側である室
内側折曲げ部1aに向かって上記支柱部403から分岐
して延びる外側装飾モール部405とを備えている。
【0014】上記ガラス係合部401は、バックウイン
ドガラス2の奥側(図3下側)端縁部に嵌合する横断面
略三角の段付形状になされており、バックウインドガラ
ス2の端縁部における室内側綾辺部(図3右下側綾辺
部)に嵌合されている。また上記弾性リップ402は、
バックドアパネル1の室内側折曲げ部1a面に対し屈曲
状態にて圧接されており、その屈曲による反発力は、支
柱部403およびガラス係合部401をバックウインド
ガラス2側に押し付ける付勢力として作用し、その押付
力によってガラス係合部401の係合段部がバックウイ
ンドガラス2の端縁綾辺部に押圧嵌合されている。そし
てこのガラス係合部401とバックウインドガラス2と
の嵌合関係によって、アッパー側モール体4がバックド
アパネル1に対して脱落なき状態に係合され一定位置に
保持されるようになっている。
【0015】一方上記内側装飾モール部404は、バッ
クウインドガラス2の室外側表面(図3上側面)上に圧
接されており、バックドアパネル1とバックウインドガ
ラス2との隙間におけるシール作用を行なっている。ま
た外側装飾モール部405は、バックドアパネル1の室
内側折曲げ部1a面に対し屈曲状態にて圧接されてお
り、その屈曲による密着力によってバックドアパネル1
とバックウインドガラス2との隙間におけるシール作用
を行なっている。
【0016】また上記内側装飾モール部404の内周側
(図3左側)部分には、室外側(図3上側)に向かって
突出する隆起部406が設けられている。この隆起部4
06は、内側装飾モール部404の内周縁部から、バッ
クウインドガラス2の上方部分に向かって斜めに突出さ
れており、当該隆起部406のガラス側面(図3左側
面)406aと、上記内側装飾モール部404の室外側
表面との間に、横断面三角形状の空間からなるアッパー
側導水路11が画成されている。
【0017】つぎにサイド側モール体5の構造を説明す
る。サイド側モール体5は、上記アッパー側モール体4
からコーナー部を介して連続しているものであり、コー
ナー部寄りのサイド上部側は、アッパー側モール体4と
同一の横断面構造になされている。図3においてサイド
側モール体5の構造については、括弧書きの符号5,5
01〜506,12で示されている。またこのサイド側
モール体5は、コーナー部寄りのサイド上部側(図3)
からサイド下部側にかけて横断面形状が連続的に変位さ
れており、コーナー部から遠ざかったサイド下部側にお
いては、例えば図4に示される横断面構造になされてい
る。ただしこの場合の図3から図4にかけて横断面構造
が変化しているのは、隆起部406と506との間にお
ける形成位置および突出形成高さのみであり、その他の
各構成部分の構造は同一に維持されている。
【0018】隆起部506は、図3に示されるサイド上
部側から図4に示されるサイド下部側かけて形成位置が
次第にバックウインドガラス2の表面方向(図示右方
向)に移動されているとともに、内側装飾モール部40
4からのバックウインドガラス2の表面に対する突出角
度が次第に大きくなるように変化し、かつ、当該隆起部
506の突出高さ量が次第に減じられている。より具体
的には、まずコーナー部寄りのサイド上部側部分に設け
られた隆起部506は、図6aに示されているように、
内側装飾モール部504の内周縁部(図示左側縁部)か
、バックウインドガラス2の表面に対して鋭角状態と
なるように斜め内側に向かって突出されており、当該隆
起部506のガラス側面(図示左側面)506aと、内
側装飾モール部504およびバックウインドガラス2と
の間に、横断面三角形状の空間からなるサイド側導水路
12が画成されている。
【0019】これよりやや下側の部分では、図6bに示
されているように、上記隆起部506の形成位置がやや
ウインドガラス表面方向の外側(図示右側)に移動され
ている。このとき隆起部506の突出高さはそのままに
維持されており、この図6bに示されている位置におけ
る隆起部506は、バックウインドガラス2の表面に
する突出角度が次第に大きくなされ、図示のように直交
する方向に突出されている。このような隆起部506の
ウインドガラス表面方向の形成位置移動及び突出角度の
変化に伴って、サイド側導水路12の形成位置も、ウイ
ンドガラス表面方向に向かって長手方向に連続的に変位
されているとともに、当該サイド側導水路12の三角形
状の横断面形状が鈍角三角形側に変化し、かつ、ウイン
ドガラス側への開口角度が鈍角化されている。さらにこ
れより下側の領域においては、隆起部506の形成位置
及び突出角度はそのままに維持されつつ、当該隆起部5
06の突出高さが次第に減じられている。
【0020】すなわち図6cに示されている下側の部分
では、上述のように隆起部506の形成位置及び突出角
はそのままに維持されつつ、隆起部506の突出高さ
がやや減じられており、さらにそれより下側の図6dに
示されている部分では、隆起部506の突出高さはほと
んどなくなっている。
【0021】そして図6dで示されている位置よりさら
に下側の部分においては、隆起部506の突出成形は行
なわれることなく消失されている。そしてこれに伴って
サイド側導水路12も消失されている。このように本実
施例においては、隆起部506の形成位置変位および突
出高さ変位によって、サイド側導水路12の形成位置が
長手方向に連続的に変位され車外側に向かって移動され
ると同時に、サイド側導水路12の下端部分が車外側に
開放されている。
【0022】バックドアパネル1を上方に開放した場
合、バックウインドガラス2上の雨水等は、アッパー側
モール体4側に向かって移動していき、アッパー側導水
路11を通してサイド側導水路12に送られる。サイド
側導水路12の下端部分は、上述のように車外側に向か
って位置変位した後に開放されているので、サイド側導
水路12を案内されてきた雨水等は、該サイド側導水路
12の下端部から車外の所定の位置に向かって排出され
る。雨水等の排出先は、サイド側導水路12の位置変位
を適宜調整することによって任意に設定することが可能
である。
【0023】つぎに上述した実施例にかかるモール体の
製造装置を説明する。図7および図8には、モール体3
を押出形成するためのダイの構成が示されている。本装
置におけるダイは、モール体3の押出方向(紙面垂直方
向)に並設された第1のダイ21と、第2のダイ22
と、第3のダイ23とを有しており、上記第1のダイ2
1は固定状態に設置されているとともに、第2のダイ2
2は、第1のダイ21の前面側において回転移動可能に
設けられ、また第3のダイ23は、第2のダイ22の前
面側に沿って平行移動可能に設けられている。第1のダ
イ21には、前述した構造を有するモール体(4,5)
の隆起部(406,506)を除く外郭形状に対応する
押出形成口211が設けられているとともに、第2のダ
イ22には、隆起部(406,506)の両側面を成形
するための押出形成口221が設けられ、また第3のダ
イ23には、隆起部(406,506)の円弧状の頂上
面を成形するための押出形成辺231が設けられてい
る。
【0024】上記第2のダイ22は円盤状に形成されて
おり、複数体のガイド222によって回転移動可能に支
持されている。またこの第2のダイ22の外周部の一部
分には、所定の円弧長にわたってラック歯223が歯切
りされており、このラック歯223に噛み合うピニオン
歯車224が、駆動モータ225の出力軸に固定されて
いる。一方上記第3のダイ23は、平行移動可能に保持
されるものであり、当該第3のダイ23から突出する支
軸232が、回転運動変換機構233を介して駆動モー
タ234の出力軸に接続されている。
【0025】このような実施例における製造装置によれ
ば、駆動モータ225を稼動させることによって、第1
のダイ21に対する第2のダイ22の設定位置すなわち
隆起部(406,506)の形成位置が適宜調整され
る。また駆動モータ234を稼動させることによって、
第2のダイ22に対する第3のダイ23の設定位置すな
わち隆起部(406,506)の突出形成高さ量が適宜
調整されることとなる。すなわち図7の位置にセットす
れば、図6aに相当する横断面形状のモール体が得ら
れ、図8の位置にセットすれば、図6dに相当する横断
面形状のモール体が得られる。したがって前述したよう
な長手方向に異なる横断面形状を有するモール体4,5
が連続して形成される。
【0026】図9ないし図11には、フロントウインド
ガラス32に対して本発明を適用した第2実施例が表わ
されている。この第2実施例の説明においては、上述し
た第1実施例と同一の構成物について第1実施例中の符
号40を34に、符号50を35にそれぞれ替えて図示
することにより説明は省略し、異なる部分についてのみ
の説明を以下行なう。
【0027】まず図1に表わされているように、上記フ
ロントウインドガラス32は、ルーフパネル30とピラ
ーパネル31とで囲まれる窓開口部に室外側から装着さ
れているとともに、図9,図10および図11に示され
ているように、上記フロントウインドガラス32の周端
面と、ルーフパネル30およびピラーパネル31の窓開
口縁との間に連続的に形成される隙間内に、長尺状の押
出シール部材からなるモール体33が装着されている。
該モール体33は、前記フロントウインドガラス32の
上縁部に装着されるアッパー側モール体34と、フロン
トウインドガラス32の側縁部に装着されるサイド側モ
ール体35とからなっている。これらのモール体34,
35も一体連続的に押出成形されている。
【0028】まずアッパー側モール体34は、図9に示
される構造になされており、前述した第1実施例におけ
るアッパー側モール体4(図3参照)と異なるのは、外
側装飾モール部345が支柱部343の奥側の途中部分
から分岐形成されている点と、隆起部346の形成位置
が外側(アッパー側)に寄せられている点と、ガラス係
合部341がガラス面に対してやや長尺の密着部を備え
る点および弾性リップ(図3符号402)が備えられて
いない点である。
【0029】外側装飾モール部345は、支柱部343
の途中部分から分岐してルーフパネル30の室内側折曲
げ部30a面に対し屈曲状態にて圧接されており、ルー
フパネル30とフロントウインドガラス32との隙間に
おけるシール作用を行なっている。このとき上記外側装
飾モール部345の屈曲部分は、凹溝状になされてい
る。また前記隆起部346は、上述のように外側(アッ
パー側)に寄せられてフロントウインドガラス32の前
方側に向かって突出されており、この隆起部346と、
上記外側装飾モール部345の凹溝状部とによってアッ
パーアウター側導水路36が画成されている。このアッ
パーアウター側導水路36は、ルーフパネル30のアッ
パー側折曲縁部に沿って長尺状に延びており、自動車の
減速時等におけるルーフパネル30側からフロントウイ
ンドガラス32側への雨水の流れが、当該アッパーアウ
ター側導水路36により受け止められ、フロントウイン
ドガラス32上の視界を良好に維持するようになってい
る。
【0030】つぎにサイド側モール体35は、上記アッ
パー側モール体34からコーナー部を介して連続してい
るものであり、隆起部を除いてアッパー側モール体4と
同一の横断面構造になされている。図9においてサイド
側モール体35の構造については、アッパー側の符号3
4を35に替えて表示してある。
【0031】このサイド側モール体35には、上述した
アッパーアウター側導水路36から連続するサイドアウ
ター側外導水路37と、隆起部356によって画成され
るサイドインナー側内導水路38とが設けられている。
上記隆起部356は、図9ないし図11の各図に示され
ているように、コーナー部寄りのサイド上部側において
外側の形成位置でかつ小突出量になされるように、サイ
ド下部側からサイド上側に向かって徐変されている。
【0032】より具体的には、まずサイド下部側の図9
右側端面にて示されている隆起部356は、最もフロン
トウインドガラス32寄りの内側成形位置に設定され、
かつ比較的大きな突出成形高さ量を有しており、前記バ
ックウインドガラス2の表面に対して斜めに突出するよ
うに設定されている。この隆起部356の成形位置およ
び突出成形高さ量は、サイド上方に向かって一定の区間
同一に維持される。そしてその後に、隆起部356の成
形位置が次第にウインドガラス表面方向の外側に移動さ
れつつ、ウインドガラス表面に対する突出角度は略直交
する方向となるまで大きくなされ、かつ、突出成形高さ
次第に低減される。図11に示されているコーナー
部近傍の位置おいては、隆起部356の成形位置はやや
外側に移動され、かつ突出成形高さ量はかなり低減され
ている。さらにそれより上側の図10に示されている位
置おいては、隆起部356の成形位置は最も外側に移動
され、突出成形高さ量も、最も低減されている。そして
コーナー部において、上述したアッパー側に連続するよ
うに除変されている。
【0033】このような隆起部356の徐変によって、
ガラス側面356aと、フロントウインドガラス32お
よび内側装飾モール部353との間に画成されるサイド
インナー側導水路38は、横断面に関してサイド下部側
からサイド上部側にかけて溝深さを低減させつつ車外側
に向かって移動されているとともに、コーナー部の直前
で車外側に向けて開放されている。
【0034】自動車の走行時には、フロントウインドガ
ラス32上の雨水等は、サイド上部側に送られていく。
したがってその雨水等は、サイドインナー側導水路38
に受けられ、アッパー側に移動していく。サイドインナ
ー側導水路38の上端部分は、上述のように車外側に向
かって位置変位した後に開放されているので、サイドイ
ンナー側導水路38内の雨水等は、該サイドインナー側
導水路38の上端部から車外の所定の位置に向かって排
出される。このときの排出先は、サイドインナー側導水
路38の成形位置変位および高さ変化を適宜調整するこ
とによって任意に設定することが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、導水路を構
成する隆起部のウインドガラス表面方向の形成位置ある
いは突出角度または突出高さを変化させつつモール体の
押出成形を行なうことによって、導水路のウインドガラ
ス表面方向の形成位置あるいは横断面形状または深さ
長手方向に連続的に変化させ、この位置変化あるいは横
断面形状または深さを変化させた導水路の案内作用によ
って雨水等を排出すべき所定の位置に向かって導くよう
にしたから、導水路に良好な水案内機能を備えさせるこ
とができ、モールディング機能を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する自動車のバック側の外観を表
わした斜視説明図である。
【図2】本発明の一実施例におけるバック側モールディ
ングのコーナー部近傍の構造を表わした部分拡大斜視図
である。
【図3】図2中のIII−III線に沿う横断面図である。
【図4】図3中のIV−IV線に沿う横断面図である。
【図5】図2に表わされたモール体自体の外観を表わし
た斜視図である。
【図6】図5に表わされたモール体の押出形状変化を表
わした横断面図である。
【図7】図2に表わされたモール体の押出成形装置の一
例を表わした部分正面説明図である。
【図8】図7に表わされたモール体の押出成形装置のセ
ット変化状態を表わした正面説明図である。
【図9】本発明の他の実施例におけるフロント側モール
ディングのコーナー部近傍の構造を表わした部分拡大斜
視図である。
【図10】図7中のX−X線に沿う横断面図である。
【図11】図7中のXI−XI線に沿う横断面図である。
【符号の説明】
1 バックドアパネル 2 バックウインドガラス 3,33 モール体 4,34 アッパー側モール体 5,35 サイド側モール体 406,506,356 隆起部 12,38 サイド側導水路 21 第1のダイ 22 第2のダイ 23 第3のダイ 211 押出形成口 221 押出形成口 231 押出形成辺 30 ルーフパネル 31 ピラーパネル 32 フロントウインドガラス
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 1/02 101 B60J 1/02 111 B60J 1/18 B60R 13/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルに形成された窓開口部に、室
    外側からウインドガラスを装着するとともに、このウイ
    ンドガラスの周端面と、上記車体パネルの窓開口部の開
    口縁との間に連続的に形成される隙間に、押出部材から
    なる所定長のモール体を嵌挿し、上記モール体には、当
    該モール体の長手方向に沿って延びる導水路を形成して
    なる自動車用ウインドモールディングにおいて、 前記導水路を、上記モール体の長手方向に沿って連続し
    て室外向きに成形突設してなる隆起部により構成すると
    ともに、 モール体の長手方向に直交する横断面に関する上記隆起
    部のウインドガラス表面方向の肉厚を長手方向に略一定
    としつつ、当該隆起部のウインドガラス表面方向の形成
    位置を、長手方向において少なくとも部分的に変位さ
    せ、前記導水路の横断面に関するウインドガラス表面方
    向の形成位置を長手方向に変位させてなることを特徴と
    する自動車用ウインドモールディング。
  2. 【請求項2】 ウインドガラスの周端に沿って配設され
    る長尺状のモール体を、ダイの押出形成口から連続的に
    押出成形してなり、上記モール体には、当該モール体の
    長手方向に沿って延びる導水路を成形するようにした自
    動車用ウインドモールディングの製造方法において、 上記モール体から室外側に向かって突出する形状の隆起
    部を押出成形することによって前記導水路を構成してな
    り、 モール体の長手方向に直交する横断面に関して、上記隆
    起部のウインドガラス表面方向の肉厚を長手方向に略一
    定としつつ、当該隆起部のウインドガラス表面方向の
    成位置を、前記ダイの押出形成口の開口形状を連続的に
    変位させることによって長手方向に変位させ、前記導水
    路の横断面に関するウインドガラス表面方向の形成位置
    を長手方向に連続的に変位させてなることを特徴とする
    自動車用ウインドモールディングの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項の1に記載された自動車用ウイン
    ドモールディングにおいて、 モール体の長手方向に直交する横断面に関する隆起部の
    突出成形高さ量を、長手方向において少なくとも部分的
    に変化させ、前記導水路の横断面に関する形成深さを長
    手方向に変化させてなることを特徴とする自動車用ウイ
    ンドモールディング。
  4. 【請求項4】 請求項の1に記載された自動車用ウイン
    ドモールディングにおいて、 モール体の長手方向に直交する横断面に関して、隆起部
    のウインドガラス表面に対する突出角度を長手方向にお
    いて少なくとも部分的に変化させ、導水路の横断面形状
    に関するウインドガラス方向への開口角度を、長手方向
    に変化させてなることを特徴とする自動車用ウインドモ
    ールディング。
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