JP3031791B2 - ウインドモールおよびその製造方法 - Google Patents
ウインドモールおよびその製造方法Info
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- JP3031791B2 JP3031791B2 JP5022138A JP2213893A JP3031791B2 JP 3031791 B2 JP3031791 B2 JP 3031791B2 JP 5022138 A JP5022138 A JP 5022138A JP 2213893 A JP2213893 A JP 2213893A JP 3031791 B2 JP3031791 B2 JP 3031791B2
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Description
ガラスとの間の隙間内に嵌挿される長尺状のウインドモ
ールおよびその製造方法に関する。
ルに設けられた窓開口部には、ウインドガラスが取り付
けられているとともに、当該ウインドガラスの周縁部に
は、車体パネルとの間の隙間を車外側から覆うようにし
てウインドモールが装着されており、ウインドガラス周
縁部のシールおよび装飾を行っている。
出成形装置によって長尺状に押出形成されて必要な長さ
に切断されるが、図10には、一般の自動車用ウインド
モールの一例が表わされている。このものでは、車内側
(図示下側)に向かって窪む段差を有する車体パネル1
の窓枠開口部に、ウインドガラス2が車外側(図示上
側)から固着されており、このウインドガラス2の周端
縁と、前記車体パネル1の窓枠開口部の内周縁部との間
に、細長状の間隙3が連続的に形成されている。そして
この細長状の間隙3内に、ウインドモール4の脚部5が
嵌挿されているとともに、その脚部5の車外側端(図示
上側端)に、上記隙間3を車外側から覆う装飾部6が設
けられている。上記装飾部6の内周側リップ6a及び外
周側リップ6bは、ウインドガラス2及び車体パネル1
の各車外側表面にそれぞれ当接されている。
に、横断面角状をなす突条体7が装飾部6の外表面から
車外側に向かって隆起するように設けられている。この
突条体7は、ウインドモール4の長手方向に沿って延在
しており、当該突条体7の側壁7aによって、例えば雨
水等に対する堰が形成されるようになっている。
方向に沿って変化させる場合には、まず所定の成形金型
の成形流路から一定の横断面形状にて突条体7を吐出
し、ついで例えば図11に示されているような所定の曲
率を有する湾曲カッター8を突条体7の高さ方向(図示
上下方向)に移動させつつ、上記突条体7の先端部を図
示破線で示されたように順次切除していく。
な切除を行う場合には、切除により現出した突条体7の
先端部が、カッター8の湾曲により定められる一定の曲
率に限定されてしまい、装飾性に問題を生じるととも
に、切除端縁が鋭角状に形成されてしまうことから安全
性にも問題を生じる。また切除によって新たに形成され
た外表面は、押し出したままの切除を行わない外表面に
比して、表面光沢が極度に低下するという問題がある。
これは、圧力状態及び温度状態が外表面と相違している
押出成形体の内部部分が切除によって外部に露出するた
めであると考えられる。さらに上述のような切除を行う
場合には、円滑な押出流がカッターによって妨げられて
しまい、そのため生産性の低下を招来するおそれがあ
る。
ンドモールを、能率的に押出成形することができるよう
にしたウインドモールおよびその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
請求項の1にかかる第1発明は、車体パネルの窓開口縁
部に固着されたウインドガラスの周端縁を車外側から覆
う装飾部と、この装飾部の外表面から車外側に向かって
所定の高さ隆起する突条体と、を備えたウインドモール
において、上記突条体の隆起高さが、長手方向に沿って
連続的に変化しているとともに、当該突条体の先端湾曲
面の曲率が、上記隆起高さの変化に対応して連続的に変
化する構成を有している。
パネルの窓開口縁部に固着されたウインドガラスの周端
縁を車外側から覆う装飾部と、この装飾部の外表面から
車外側に向かって隆起する突条体とを有するウインドモ
ールを押出成形する方法であって、成形金型に設けられ
た成形流路からモール素材を押し出すようにしたウイン
ドモールの製造方法において、上記成形金型は、成形流
路の途中から分岐して延びる排出流路と、この排出流路
の開口部を閉塞・開放するように往復移動するシャッタ
ーとを備え、上記成形金型の成形流路から押し出すモー
ル素材のうち、装飾部を押出成形するのに余剰となった
モール素材を、装飾部から隆起させつつ押し出すことに
よって突条体を形成するとともに、上記装飾部及び突条
体の成形に余剰となったモール素材を、前記排出流路の
開口部を通して型外に排出するものであって、前記シャ
ッターの移動により排出流路の開口面積を調整してモー
ル素材の排出量を変更し、突条体の押出成形量を調整す
ることによって、当該突条体の隆起高さ及び先端湾曲面
の曲率を長手方向に沿って連続的に変化させつつ押出成
形を行う構成を有している。
化するに伴って、当該突条体の先端湾曲面の曲率が連続
的に変化しているため、自然な形状で変化する外観形状
が得られるようになっている。
飾部を押出形成するための成形流路とは別個に設けられ
た排出流路の開口面積を、シャッターの移動により調整
しつつ押出を行うことによって、上記第1発明にかかる
ウインドモールが一連一体にて良好に得られるようにな
っている。
に説明する。図1ないし図5に示されている実施例で
は、車内側に向かって窪む段差を有する車体パネル11
の窓枠開口部に、ウインドガラス12が車外側から固着
されており、このウインドガラス12の周端縁と、前記
車体パネル11の窓枠開口部の内周縁部との間に形成さ
れている細長状の間隙13内に、本発明にかかる自動車
用ウインドモール14が装着されている。
の脚部15が嵌挿されているとともに、その脚部15の
車外側端には、上記隙間3を車外側から覆う装飾部16
が設けられている。上記装飾部16の内周側リップ16
a及び外周側リップ16bは、ウインドガラス12及び
車体パネル11の各車外側表面にそれぞれ当接されてい
る。また上記脚部15の車内側端における内外周には、
ウインドガラス12側および車体パネル11側にそれぞ
れ向かって延出する内周保持リップ15aおよび外周保
持リップ15bが成形されている。内周保持リップ15
aは、ウインドガラス12の縁部に対して車内側から押
圧接触されており、当該内周保持リップ15aと前記装
飾部16の内周側リップ16aとの間に画成された凹溝
が、ウインドガラス12の端縁部に嵌合されている。さ
らに前記外周保持リップ15bは、その延出端部分が車
体パネル11の壁面上に圧接されており、その弾性反発
力によってウインドガラス12への嵌合力が得られるよ
うになっている。
ール14は、特に図1に示されているように、ウインド
ガラス12の側端縁部に装着されるサイドモール14S
と、ウインドガラス12の上端縁部に装着されるアッパ
ーモール14Uと、これらサイドモール14S及びアッ
パーモール14Uとを角部において一体的に接続するコ
ーナーモール14Cとを有しており、後述するように全
長にわたって一連一体に押出成形されている。
装飾部16の外表面に突条体17が設けられている。こ
の突条体17は、横断面略角状をなしており、装飾部1
6の外表面から車外側に向かって隆起するように形成さ
れているとともに、サイドモール14Sの長手方向に沿
って延在し、当該突条体17の内周壁17aによって雨
水等に対する堰が形成されている。
沿って連続的に変化している。まずサイドモール14S
の下端側においては、特に図3に示されているように突
条体17の隆起高さが比較的大きく設定されている。一
方サイド上端側すなわちコーナー部に向かっては、突条
体17の隆起高さが、図4及び図5に示されているよう
に連続的に減少しており、コーナー部の途中部分からア
ッパー部にかけては、図5に示されているように突条体
17の隆起高さが最小に設定されている。
の湾曲面に形成されており、その先端湾曲面の曲率が、
上述した突条体17の隆起高さの変化に対応して連続的
に変化している。すなわち隆起高さが大きく設定されて
いるサイドモール14Sの下端側においては、特に図2
中の実線III で示されているように、突条体17の先端
湾曲面の曲率は比較的小さく設定されている。また突条
体17の隆起高さが連続的に減少しているサイド上端側
のコーナー部に向かっては、特に図2中の各破線IVに示
されているように、隆起高さの減少に従って先端湾曲面
の曲率が連続的に増大している。さらに突条体17の隆
起高さが最小となっているコーナー部の途中部分からア
ッパー部にかけては、特に図2中の実線V に示されてい
るように、最大の曲率に設定されている。
ル14は、突条体17における隆起高さの変化に伴っ
て、当該突条体17の先端湾曲面の曲率が連続的に変化
している。すなわち突条体17は、隆起高さ及び先端曲
率が自然な状態に変化しており、良好な外観形状が得ら
れている。またウインドモール14の成形にあたって切
除を行うことがないので、鋭角状の部分が形成されなく
なり、安全性が向上するとともに、全体の表面光沢が均
質良好に形成されるようになっている。
形金型装置を説明する。図6及び図7に示されているよ
うに、ウインドモール14の成形金型は、金型本体21
と、この金型本体21の前面に往復移動可能に配置され
たシャッター22とを有している。上記金型本体21に
は、ウインドモール14の全横断面形状に対応する形状
の押出成形口21aが設けられている。この押出成形口
21aは、モール素材を押し出すための成形流路21b
の開口部として形成されているものであり、上記成形流
路21bを通して送られてきたモール素材を押出成形口
21aから押し出すことによってウインドモール14が
成形されるようになっている。
条体17を成形する押出成形口21cの開口形状は、突
条体17が最大に隆起した形状にほぼ対応しており、突
条体17の隆起先端部に対応する湾曲状の仕切辺は、最
小曲率の円弧形状に形成されている。また上記押出成形
口21cの開口に通じる通路部分は、奥側に向かって高
さが減少するテーパ状の押出通路に形成されており、最
も奥側の部位が、突条体17の最小隆起形状にほぼ対応
する形状になされている。このテーパ状の押出通路を構
成する仕切辺は、通路高さの減少に伴って湾曲曲率が拡
大されており、最も奥側の仕切辺が、最大曲率の円弧形
状に形成されている。
排出流路21dが分岐している。この排出流路21d
は、ウインドモール14を押出成形するのに余剰となっ
たモール素材を型外に排出するものであって、前記成形
流路21bから押出方向と直交する方向に所定距離延出
した後に、前方側(図示左側)に向かってほぼ直角に折
れ曲がり、前記固定ダイ21の前面側に開口している。
そしてこの排出流路21dの開口部を閉塞・開放するよ
うにして前記シャッター22が設けられている。シャッ
ター22は、一対のガイド22a,22aによって往復
移動自在に支持された板状部材からなり、その先端部に
設けられた仕切片22bが、図7に示す全開状態と、図
9に示す全閉状態と、図8に示す中間の半開状態との間
で滑動するように構成されている。
端縁部には、連接棒22dが取り付けられており、この
連接棒22dが、回転運動を直線運動に変換する変換器
22eを介して駆動モータ22fに連結されている。そ
してこの駆動モータ22fからの駆動力によって上述し
たシャッター22の移動が行われるようになっている。
ンドモール14を押出成形する工程を説明する。ウイン
ドモール14を押出成形するにあたっては、全長が一連
一体に押出成形されるが、それらの成形順は、サイドモ
ール14S、一方のコーナーモール14C、アッパーモ
ール14U、他方のコーナーモール14C、他方のサイ
ドモール14Sの順である。
場合には、図7のように、金型本体21に対してシャッ
ター22が最も下降された全閉の位置にセットされる。
この状態においては、排出流路21dが完全に閉じられ
ているため、排出流路21dからモール素材が全く排出
されず、モール素材の全量が押出成形口21aから押し
出されていく。そして装飾部16を押出成形するのに余
剰となったモール素材は、突条体17を成形する押出通
路21cのテーパ状通路に導かれていき、装飾部16か
ら隆起するようにして押し出されていく。その結果、図
3に示されているように、最大の隆起高さを有する突条
体17が形成される。
ーモール14Cにかけての押出成形を行う場合には、シ
ャッター22が図8のように上昇されていき、シャッタ
ー22が半開状態になされる。この状態においては、排
出流路21dがやや開かれているため、その排出流路2
1dの開口面積に対応した量のモール素材が型外に排出
されることとなる。従って図4に示されているように、
突条体17の隆起高さがやや減じられるとともに、その
隆起高さの減少に伴って突条体17の先端部における湾
曲曲率が、次第に拡大される。
で、図9のように、金型本体21に対してシャッター2
2が最も上昇された全開の位置にセットされる。この状
態においては、排出流路21dが完全に開放されるた
め、その排出流路21dの全開口面積に対応した量のモ
ール素材が型外に排出され、突条体17を成形する余剰
のモール素材の量が最小となる。従って図5に示されて
いるように、最小の隆起高さを有する突条体17が形成
される。アッパーモール14Uは、図5に示されている
一定の横断面形状にて形成される。
れると、上述した手順とは逆にして、他方のコーナーモ
ール14C及びサイドモール14Sの押出成形が行わ
れ、これにより一連一体のウインドモール14が得られ
る。
形成するための成形流路21bとは別個に設けられた排
出流路21dの開口面積を、シャッター22の移動によ
り調整しつつ押出を行うことによって、前述したウイン
ドモール14が一連一体に得られるようになっている。
開口部分で押出量が直接的に調整されているため、例え
ば特開平3−1922号に記載されているように、押出
材の供給部におけるスクリュー回転を制御する場合等に
比して、押出量の調整を時間遅れなく正確に実行するこ
とができ、良好な形状が得られる。
出形成するための成形流路とは別個に設けられた排出流
路の開口面積を、シャッターの移動により調整しつつ押
出を行うことによって、突条体を装飾部上に隆起させる
ようにして形成したものであるから、自然な形状で変化
する安全で光沢の良好な突条体を得つつ、ウインドモー
ルの全長を一連一体に能率的に押出成形することができ
る。
造を表わした外観斜視説明図である。
大して表した部分拡大横断面図である。
図である。
面図である。
面図である。
るための成形金型の一例を表わした正面説明図である。
る。
断面説明図である。
当する断面説明図である。
面説明図である。
を拡大して表した部分拡大横断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 車体パネルの窓開口縁部に固着されたウ
インドガラスの周端縁を車外側から覆う装飾部と、この
装飾部の外表面から車外側に向かって所定の高さ隆起す
る突条体と、を備えたウインドモールにおいて、 上記突条体の隆起高さが、長手方向に沿って連続的に変
化しているとともに、当該突条体の先端湾曲面の曲率
が、上記隆起高さの変化に対応して連続的に変化してい
ることを特徴とするウインドモール。 - 【請求項2】 車体パネルの窓開口縁部に固着されたウ
インドガラスの周端縁を車外側から覆う装飾部と、この
装飾部の外表面から車外側に向かって隆起する突条体と
を有するウインドモールを押出成形する方法であって、 成形金型に設けられた成形流路からモール素材を押し出
すようにしたウインドモールの製造方法において、 上記成形金型は、成形流路の途中から分岐して延びる排
出流路と、この排出流路の開口部を閉塞・開放するよう
に往復移動するシャッターとを備え、 上記成形金型の成形流路から押し出すモール素材のう
ち、装飾部を押出成形するのに余剰となったモール素材
を、装飾部から隆起させつつ押し出すことによって突条
体を形成するとともに、 上記装飾部及び突条体の成形に余剰となったモール素材
を、前記排出流路の開口部を通して型外に排出するもの
であって、 前記シャッターの移動により排出流路の開口面積を調整
してモール素材の排出量を変更し、突条体の押出成形量
を調整することによって、当該突条体の隆起高さ及び先
端湾曲面の曲率を長手方向に沿って連続的に変化させつ
つ押出成形を行うことを特徴とするウインドモールの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5022138A JP3031791B2 (ja) | 1993-01-15 | 1993-01-15 | ウインドモールおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5022138A JP3031791B2 (ja) | 1993-01-15 | 1993-01-15 | ウインドモールおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06210701A JPH06210701A (ja) | 1994-08-02 |
JP3031791B2 true JP3031791B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=12074529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5022138A Expired - Lifetime JP3031791B2 (ja) | 1993-01-15 | 1993-01-15 | ウインドモールおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3031791B2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-15 JP JP5022138A patent/JP3031791B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06210701A (ja) | 1994-08-02 |
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