JP2000052760A - 車両用ウインドモ―ルディング及びその製造方法 - Google Patents

車両用ウインドモ―ルディング及びその製造方法

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JP2000052760A JP11160284A JP16028499A JP2000052760A JP 2000052760 A JP2000052760 A JP 2000052760A JP 11160284 A JP11160284 A JP 11160284A JP 16028499 A JP16028499 A JP 16028499A JP 2000052760 A JP2000052760 A JP 2000052760A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長手方向の一部に良好な堰止め機能及び装飾
性を有するウインドモールディング2を、一連・一体に
て容易に得ることを可能とする。 【解決手段】 ウインドガラス1に装着されるウインド
モールディング2に対応するダイの押出形成口の開口形
状を変化させるとともに、他のダイを用いて一部を遮蔽
することによって、好適な形状を有する雨水排出溝26
を、横断面形状を連続的に変化させつつ形成し、ウイン
ドモールディング2の全長を一連・一体に形成したも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の各種車
両の窓枠開口部に装着されたウインドガラス等のウイン
ドプレートの周縁部と、車体パネルとの間をシールする
ように装着される車両用ウインドモールディング及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車体パネルの窓開口部に取り付
けられたウインドガラス等のウインドプレートの周縁部
にはウインドモールディングが装着されている。具体的
には、ウインドガラスの周縁部と車体パネルの窓開口部
の開口縁との間に、連続長尺状の隙間が形成されてお
り、この隙間内に、長尺状の押出部材からなるウインド
モールディングが嵌挿されることによってシールが行わ
れている。このウインドモールディングは、車体パネル
側又はウインドプレート側に直接固定されたり、あるい
は予め車体パネル側に固定されたファスナーに挟持され
る。
【0003】このような自動車用ウインドモールディン
グにおいて、ルーフパネル上に滴下しウインドガラス表
面上に流出しようとする雨水を堰き止めるべく、アッパ
ー相当部分に凹溝を形成するようにしたものが従来から
提案されている。例えば特公昭51−35727号公
報、実開昭57−67873号公報、実開昭57−13
9422号公報、実開昭59−145414号公報等に
記載されている如くである。また、ウインドプレート表
面上の雨水がピラーパネル側へ飛散することを防止する
ために、サイド相当部分に凹溝を形成するようにしたも
のも、例えば実開平3−72010号公報、実開平3−
72011号公報等において提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこれらアッパ
ー部やサイド部に雨水受け溝を備えた従来の車両用ウイ
ンドモールディングでは、本来のモールディングとは別
個のパネル部材等により溝が構築されているか、あるい
は溝を形成するアッパー部やサイド部に相当するモール
ディングのみが、他の部分とは異なる横断面形状の部材
から別個に成形され、別部品よりなる他のモールディン
グ等に対してジョイント部材により接続されるように構
成されている。したがって従来技術によりアッパー部や
サイド部に雨水受け溝を設けようとすると、部品点数が
増大する上に、モールディングの取付構造が複雑化する
という問題を生じる。
【0005】なお特開平1−195032号公報記載の
ウインドモールディングでは、横断面一定の形状にて押
出成形されたモールディング材の堰部が、不要部位にて
切除されており、アッパー相当部分とサイド相当部分と
が一連に成形されている。しかしながらこのものでは、
鋭利部分が形成されてしまうため、切除等の後処理工程
を要しているとともに、切除面の状態が他の部分と異な
る装飾性を備えるようになってしまう。
【0006】そこで本発明は、良好な堰き止め機能及び
装飾性を有する雨水排出溝を長手方向の一部に備え、か
つ車体パネルに沿った形状に連続成形することができる
ようにした車両用ウインドモールディング及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した従来の問題点を
解決するため本発明にかかる第1の手段は、車体パネル
の窓枠開口部に固着されたウインドガラスの周縁部に沿
って装着される長尺状の押出成形体からなるものであっ
て、前記ウインドガラスの周縁部と車体パネルの窓枠開
口部の内周縁部との間に形成された隙間を車外側から覆
う装飾部を備えた車両用ウインドモールディングにおい
て、長手方向の少なくとも一部における装飾部には、上
記隙間の幅方向に膨出する厚肉部分が設けられていると
ともに、この装飾部の幅方向膨出厚肉部分における車外
側露出壁に、車体パネル側から流下してくる雨水を堰き
止める雨水受け溝が凹設されているものであって、押出
成形により全長が一連・一体に成形された構成を有して
いる。
【0008】また本発明にかかる第2の手段は、ウイン
ドガラスの周縁部に沿って装着される長尺状の車両用ウ
インドモールディングを、押出成形装置のダイに設けら
れた押出成形口を通して成形する方法であって、上記ダ
イの押出成形口から、ウインドガラスの周縁部と車体パ
ネルの窓枠開口部との間の隙間を車外側から覆う装飾部
を押し出すようにした車両用ウインドモールディングの
製造方法において、上記ダイの押出成形口を通して、全
長を一連・一体に押出成形するものであって、長手方向
の少なくとも一部を成形する押出工程において、前記ダ
イの装飾部に対応する押出形成口の開口面積を、上記隙
間の幅方向に向かって拡張することにより、長手方向の
少なくとも一部における装飾部に幅方向の膨出厚肉部分
を成形し、かつこの装飾部に対応する押出形成口の開口
面積拡張領域内に、所定のタイミングで他のダイを進入
させることによって当該開口面積拡張領域の一部を遮蔽
し、それにより長手方向の少なくとも一部における装飾
部の幅方向膨出厚肉部分の車外側露出壁に、雨水受け溝
を凹設する構成を有している。
【0009】
【作用】このような構成を有する各手段においては、好
適な形状及び良好な流動案内機能を有する長手方向の少
なくとも一部における雨水受け溝が、押出を利用するこ
とによって、必要な横断面形状に連続的に変化するよう
に得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。まず図1に表わされてい
るように、自動車のリア側ウインドガラス1の周縁部に
は、長尺状の押出シール部材からなるリアウインドモー
ルディング2が装着されている。このリアウインドモー
ルディング2は、前記リアウインドガラス1の上縁部と
ルーフパネル3との間の隙間に装着されたアッパーモー
ルディング2Uと、リアウインドガラス1の両側縁部と
リアピラーパネル4との間の隙間に装着されたサイドモ
ールディング2Sと、リアウインドガラス1の下縁部と
トランクリッドパネル5の奥側縁部との間の隙間に装着
されたロアーモールディング2Lと、これら各モールデ
ィング間の4つの角部に湾曲して配置されたコーナーモ
ールディング2Cとを有している。上記コーナーモール
ディング2Cは、上側のコーナーモールディングアッパ
ー2CUと、下側のコーナーモールディングロアー2C
Lとから構成されている。
【0011】このようなリアウインドモールディング2
は、ゴムとも称せられる合成樹脂等の弾性材料を後述す
る成形装置によって長尺帯状に一体に形成してなるもの
であり、各モールディング2U,2C,2S,2C,2
Lは、全長にわたって一体連続的に形成されている。
【0012】さらに図2ないし図5に示されているよう
に、上記リアウインドモールディング2は、リアウイン
ドガラス1の周縁部と、各車体パネル3,4,5との隙
間に介挿される脚部21を有しているとともに、上記隙
間を車外側(図示上側)から覆う装飾部22を備えてい
る。
【0013】上記脚部21の横断面形状は、サイド下側
のコーナー部位で後述するように装飾部22の形状変化
に伴って幅方向に変化しているが、車内外方向(図示上
下方向)の高さは全周にわたって同一に設定されてい
る。この脚部21の内部には、芯材としての金属薄箔芯
金23が埋設されているとともに、当該脚部21の車内
側端縁(図示下端縁)には、リアウインドガラス1の車
内側面(図示下面)を支持する支持片24が全周にわた
って同一横断面形状にて設けられている。
【0014】一方上記装飾部22は、脚部21の車外側
端(図示上端)に配置された本体部22cを有してお
り、この本体部22cの内周側には、リアウインドガラ
ス1の車外側表面を覆うリップ状の内周側装飾部22a
が一体的に設けられているとともに、上記本体部22c
の外周側には、車体パネル3,4,5側に向かって延出
するリップ状の外周側装飾部22bが一体的に設けられ
ている。このとき上記内周側装飾部22a及び外周側装
飾部22bの横断面形状は、全周にわたって略同一の横
断面形状に形成されているが、本体部22cの横断面形
状は、後述するようにサイド下側のコーナー部位で幅方
向に変化している。
【0015】また上記装飾部22の内周側装飾部22a
と前記支持片24との間には、リアウインドガラス1を
受け入れるための横断面コ字状の凹溝が、全長にわたっ
て一定の横断面形状を有するように画成されている。
【0016】ここでアッパーモールディング2Uからコ
ーナーモールディングアッパー2CU及びサイドモール
ディング2Sにかけては、図2に示されているような一
定の横断面形状に成形されている。またサイド部下方の
コーナーモールディングロアー2CLは、サイド側から
ロアー側にかけて図3及び図4のように横断面形状が変
化しており、ロアーモールディング2Lは、図5に示さ
れた一定の横断面形状に成形されている。
【0017】より具体的に上記各部位の横断面構成を説
明すると、上記アッパーモールディング2Uからコーナ
ーモールディングアッパー2CU、サイドモールディン
グ2Sにかけては、装飾部22の本体部22cが、リア
ウインドガラス1の周縁部側から外周側(図2左側)に
向かって幅方向に膨出されているとともに、この装飾部
22の本体部22cの膨肉化に伴って、内周側装飾部2
2aと、外周側装飾部22bとが幅方向に離間して幅広
のモールディング部が形成されている。また、このとき
の脚部21は、上記内周側装飾部22aに連続するウイ
ンドガラス1側の脚部と、上記外周側装飾部22bに連
続する車体パネル3,4側の脚部との2体に離間し、当
該脚部21の外周壁(図2左側壁)も外側に向かって膨
出されている。そしてその装飾部22の本体部22cの
幅方向膨出厚肉部分における車外側(図2上側)には、
横断面略三角形状の雨水受け溝26が凹設されている。
この雨水受け溝26は、上記内周側装飾部22a及びそ
れに連続するウインドガラス1側の脚部と、上記外周側
装飾部22b及びそれに連続する車体パネル3,4側の
脚部との離間部分において横断面略V字状に画成され、
ルーフパネル3側から流下してくる雨水を堰き止めるも
のであって、車外側に向かって開くように開口されてい
る。すなわち本発明では、装飾部22のフラッシュサー
フェイス化を維持しつつ雨水受け溝26が設けられてい
る。
【0018】これに対して図3に示されているように、
サイドモールディング2Sの下端側に連続するコーナー
モールディングロアー2CLでは、上述した装飾部22
の本体部22cにおける幅方向膨出厚肉部分が、内周側
に向かってやや縮小されており、その幅方向膨出厚肉部
分の縮小分に比例して、内周側装飾部22aと、外周側
装飾部22bとが幅方向に近接して幅狭のモールディン
グ部が形成されている。このとき、上記内周側装飾部2
2aに連続するウインドガラス1側の脚部と、上記外周
側装飾部22bに連続する車体パネル3,4側の脚部と
も、互いに近接しており、その間に画成されている上記
雨水受け溝26の溝深さ及び溝幅も縮小されている。
【0019】また、図4に示されているように、コーナ
ーモールディングロアー2CLにおけるロアーモールデ
ィング2L側に連続する部位では、装飾部22の内周側
装飾部22a及びそれに連続する脚部と、外周側装飾部
22b及びそれに連続する脚部とが幅方向に更に近接し
ていて、これによって、上記本体部22cにおける幅方
向膨出厚肉部分及び雨水受け溝が消失されており、ロア
ーモールディング2Lと同一の横断面形状になされてい
る。すなわちロアーモールディング2Lには、上述した
ような装飾部22の幅方向膨出厚肉部分が設けられてお
らず、従って雨水受け溝も形成されていない。これは、
ロアーモールディング2Lに雨水が貯溜されることを防
止するためである。
【0020】このようなリアウインドモールディング2
を用いたリアウインドガラス1の車体側取付構造を次に
説明する。ルーフパネル3及びリアピラーパネル4に設
けられたガラス取付用開口部の内周縁部は、アッパー相
当部位からコーナー相当部位を通してサイド相当部位に
かけては、図2に示されているような一定の階段形状に
室内側に向かって窪むように折り曲げられており、リア
ウインドガラス1を受け入れるように、傾斜壁3a,4
aを介してフランジ部3b,4bが設けられている。上
記傾斜壁3a,4aの立上り高さは全周にわたって均一
になされている。
【0021】これに対してサイド部下方のコーナー相当
部位では、図3及び図4のようにサイド側からロアー側
にかけて上記傾斜壁3a,4aが徐々に立ち上げられて
おり、リアウインドガラス1とリアピラーパネル4との
間の隙間寸法が徐々に狭められている。また図5に示さ
れているように、ロアー部では、トランクリッドパネル
5のアンダーパネル5′上に、図示を省略したクリップ
により固定用モール体27が固定されている。この固定
用モール体27は、リアウインドガラス1に対面するよ
うに配置されている。
【0022】そして、まずリアウインドガラス1の周縁
部に、リアウインドモールディング2が装着される。こ
の場合、リアウインドガラス1のアッパー周縁部からコ
ーナー周縁部にかけては、アッパーモールディング2U
の支持片24と装飾部22との間のコ字状溝が嵌着され
るとともに、リアウインドガラス1のサイド周縁部から
コーナー周縁部にかけては、サイドモールディング2S
の支持片24と装飾部22との間のコ字状溝が嵌着さ
れ、さらにリアウインドガラス1のロアー周縁部には、
ロアーモールディング2Lの支持片24と装飾部22と
の間のコ字状溝が嵌着される。
【0023】一方、前記車体パネル3,4のフランジ部
3b,4b及びトランクリッドパネル5のアンダーパネ
ル5′上には、帯状のダムラバー6が固着されるととも
に、このダムラバー6の外周側に接着剤7が押出によっ
て充填される。ついで上述のようにしてリアウインドモ
ールディング2が装着されたリアウインドガラス1の車
内側面が、上記ダムラバー6上に当接され押圧される。
これによりリアウインドモールディング2の支持片24
及び脚部21は、接着剤7で固着される。
【0024】このようにしてリアウインドガラス1は、
車体パネル3,4のフランジ部3b,4b及びアンダー
パネル5′上に全周略均一の高さに固着される。このと
きロアー部においては(図5参照)、装飾部22の幅方
向の肉厚が薄肉状に維持されているとともに、ロアー部
からサイド部にかけてのコーナー部においては(図4及
び図3参照)、装飾部22が幅方向に向かって徐々に膨
肉化されており、それに対応して雨水受け溝26が現出
している。そしてサイド部において、上記装飾部22の
幅方向の肉厚が最大まで拡大され、それに対応して雨水
受け溝26の溝深さ及び溝幅が最大になされている。そ
してこの最大肉厚及び溝大きさは、アッパー部の全長
(図2参照)にわたって一定に維持されている。
【0025】このようなリアウインドガラス1の車体側
取付構造においてルーフパネル3上に滴下した雨水は、
リアウインドガラス1の表面に流出しようとするとき、
雨水受け溝26によって堰き止められ、雨水受け溝26
内を通って所定の部位に排出されていく。
【0026】なおリアウインドモールディング2は、リ
アウインドガラス1に装着した状態で窓枠側に挿入する
こととしてもよいし、予めリアウインドガラス1を窓枠
側に挿入しておいた上で、リアウインドガラス1の周端
縁と車体パネル3,4,5′との間の隙間内にリアウイ
ンドモールディング2を挿入するようにしてもよい。
【0027】次に、上述したリアウインドモールディン
グ2を成形する装置を説明する。図6に示されているよ
うに、コイラー11から巻き出されたインサート材23
は、フォーミングロール12及び検出ロール13を通し
て押出用金型装置14に供給され、樹脂と一体にて上述
した横断面形状に押出成形される。押し出されたモール
ディング素材は、冷却槽15を通して引取機16によっ
て切断装置17に送り込まれ、そこで所定長さに切断が
行われる。
【0028】このとき上記検出ロール13で検出された
インサート材23の送り量は、制御装置18に印加され
ており、その入力信号に基づいて、上記押出用金型装置
14及び切断装置17の動作タイミングが決定され、制
御装置18から各装置14,17に動作信号が出力され
ている。なお検出ロール13の配設位置は、素材の進行
量あるいは移動量を検知することができる位置であれば
どこでも良く、例えば引取機16の前後いずれであって
も配置することができる。
【0029】上記押出用金型装置14に設けられた成形
金型を次に説明する。図7、図8及び図9に示されてい
るように、成形金型14は、合成樹脂押出用の押出成形
口を画成するための3つのダイを備えている。このダイ
は、モールディングの押出方向(紙面垂直方向)に並設
された第1のダイ141と、第2のダイ142と、第3
のダイ143とから構成されている。上記第1のダイ1
41は固定状態に設置されており、リアウインドモール
ディング2の全体を成形するための押出形成口141a
を備えている。この押出形成口141aにおける装飾部
22及び脚部21を成形する部分は、特に図9に示され
ているように、幅方向膨出厚肉部分の最大開口形状に対
応する開口形状になされている。
【0030】また、前記第2のダイ142及び第3のダ
イ143は、板状部材からそれぞれ形成されており、前
記第1のダイ141の前面上に、ガイド142a及びガ
イド143aによって移動可能に支持されている。この
うち第2のダイ142は、扇形状になされており、その
扇形の半径に相当する一辺部142bが、脚部21及び
装飾部22の外周側壁面に相当する形状に形成されてい
る。またこの第2のダイ142の中心部分は、車内側の
所定位置に相当する位置に支点ピン144によって回転
自在に支持されている。従ってこの支点ピン144を中
心にして第2のダイ142を回転させれば、装飾部22
の本体部22c及び脚部21に対応する押出成形口の開
口面積が変化されるようになっている。
【0031】また、上記第3のダイ143は、一対のガ
イド143a,143aによって車内外方向(図示上下
方向)に平行移動可能に支持されている。この第3のダ
イ143の図示上側の後端部には、図示を省略した連接
棒が設けられており、この連接棒が、回転運動を直線運
動に変換する変換器を介して駆動モータに連結されてい
る。そしてこの駆動モータからの駆動力によって、上記
第3のダイ143は、図7に示されたロアーモールディ
ング形成位置と、図8に示されたロアー側のコーナーモ
ールディング形成位置と、図9に示されたサイドモール
ディング及びアッパーモールディング形成位置との間に
おいて往復移動されるように構成されている。
【0032】この第3のダイ143の図示左側の先端部
分には、前述したリアウインドモールディング2の雨水
受け溝26に対応する略三角形状の遮蔽突片が形成され
ている。この第3のダイ143の遮蔽突片は、前記第1
のダイ141の押出形成口141aの装飾部22の本体
部22cに対応する押出成形口内に、車外側(図示上
側)に相当する方向から進入可能に設けられている。そ
して各図に示されているように、前記第2のダイ142
の回転往復移動に連動して平行往復移動されるようにな
っている。
【0033】このようなモールディング成形装置による
リアウインドモールディング2の成形方法を説明する。
上述したモールディング成形装置によってリアウインド
モールディング2を成形する場合には、ロアーモールデ
ィング2L、コーナーモールディングロアー2CL、サ
イドモールディング2S、コーナーモールディングアッ
パー2CU、アッパーモールディング2U、コーナーモ
ールディングアッパー2CU、サイドモールディング2
S、コーナーモールディングロアー2CL、ロアーモー
ルディング2Lの順で押出が行われ、最初と最後のロア
ーモールディング2Lどうしは、略中央部分で熱溶着等
によって接着される。
【0034】まず、ロアーモールディング2Lの押出を
行うにあたっては、第1のダイ141、第2のダイ14
2及び第3のダイ143が、図7の位置関係に配置さ
れ、第1のダイ141の押出形成口141aには、脚部
21の押出相当位置に、帯状の金属薄箔芯金23が供給
される。これにより図5に示された横断面形状のロアー
モールディング2Lが押出成形される。このとき装飾部
22の本体部22cは、薄肉状態にて得られ雨水受け溝
は成形されない。
【0035】一定長にわたってロアーモールディング2
Lが一定横断面形状の状態で押し出された後、コーナー
モールディングロアー2CLの成形に移行する。そして
第2のダイ142は、図8中の白抜き矢印で示した外周
側方向に開くように回動され始める。これにより第1の
ダイ141の押出形成口141aは、装飾部22の本体
部22cに対応する開口部分が、幅方向に向かって徐々
に開放されて拡張領域が形成されていき、装飾部22の
本体部22cの幅方向膨出厚肉部分の肉厚が徐々に増大
されていく。さらにこの装飾部22の本体部22cの幅
方向膨出厚肉部分の増大量に比例して、第3のダイ14
3が、図示白抜き矢印の下方側方向に前進していき、装
飾部22の本体部22cの幅方向膨出肉厚部分に雨水受
け溝26が成形され始める。
【0036】コーナーモールディングロアー2CLの成
形が終了したときには、図9のように第2のダイ142
が最大の開状態になされ、ここから最大肉厚を有するサ
イドモールディング2S及びアッパーモールディング2
Uの成形が開始される。このとき第3のダイ143は、
第1のダイ141における押出形成口141aの拡張領
域に対して最大の進入状態となっており、これによって
最大横断面積を有する雨水受け溝26がサイドモールデ
ィング2S及びアッパーモールディング2Uに対し成形
される。
【0037】以後、一定の不動状態すなわち一定の横断
面形状にて、サイドモールディング2S、コーナーモー
ルディングアッパー2CU、アッパーモールディング2
U、コーナーモールディングアッパー2CU、サイドモ
ールディング2Sが押出成形される。そして次のコーナ
ーモールディングロアー2CLにおいて、上記とは逆方
向に第2のダイ142及び第3のダイ143の移動が行
われ、これにより一連・一体のリアウインドモールディ
ング2が得られる。
【0038】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。例えば
上述した第3のダイ143の遮蔽突片を鋭利な形状とす
れば、肉厚の比較的小さい部位に対しても雨水受け溝を
穿設することが可能となる。また本発明は、自動車等の
各種車両に固着されたウインドガラスの周縁部と車体パ
ネルとの間のシールを行うように装着される全ての形式
の車両用ウインドモールディング、例えばリア側、フロ
ント側のウインドモールディングにかかわらず適用する
ことができる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ウイ
ンドモールディングに対して、好適な形状及び良好な流
動案内機能を備えた雨水受け溝を、押出を利用して形成
することができ、また車体パネルの形状に対応した横断
面形状に連続的に変化するウインドモールディングを容
易に得ることができ、良好な運転視界を確保しつつウイ
ンドモールディングの装飾性及び生産性をともに向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる自動車の後部を表わした
外観斜視説明図である。
【図2】本発明の第1実施例におけるリアモールディン
グ構造を表わした図1中のII−II線に沿う横断面図であ
る。
【図3】図2中のIII−III線に沿う横断面図である。
【図4】図2中のIV−IV線に沿う横断面図である。
【図5】本発明の第1実施例におけるリアウインドモー
ルディングのロアー部装着状態を表わした図2相当の横
断面図である。
【図6】図1ないし図5に表わされたリアウインドモー
ルディングの押出成形装置の一例を表わした側面説明図
である。
【図7】図6の装置に用いられている金型成形装置を表
わした正面説明図である。
【図8】図7に表わされた金型成形装置の移動状態を表
わした正面説明図である。
【図9】図7及び図8に表わされた金型成形装置のさら
に移動状態を表わした正面説明図である。
【符号の説明】
1 リアウインドガラス 2 リアウインドモールディング 2U アッパーモールディング 2C コーナーモールディング 2L ロアーモールディング 21 脚部 22 装飾部 26 雨水受け溝 14 金型成形装置 141 第1ダイ 142 第2ダイ 143 第2ダイ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月7日(1999.7.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した従来の問題点を
解決するため本発明にかかる第1の手段では、車体パネ
ルの窓枠開口部に固着されるウインドプレートの周縁部
に沿って装着される長尺状の成形体からなるものであっ
て、前記ウインドプレートの周縁部と車体パネルの窓枠
開口部の内周縁部との間に形成された隙間に装着される
脚部を備え、当該脚部が、ウインドプレート側脚部と、
車体パネル側脚部と、を有する車両用ウインドモールデ
ィングにおいて、長手方向の少なくとも一部のモールデ
ィング部には、上記ウインドプレート側脚部と車体パネ
ル側脚部とが前記隙間の幅方向に離間した厚肉部分を有
する幅広の脚部が設けられているとともに、上記幅広の
脚部の厚肉部分には、前記ウインドプレート側脚部と車
体パネル側脚部との間に室外側に開口する溝が凹設さ
れ、上記長手方向の一部のモールディング部に連続する
他の部位におけるモールディング部には、前記ウインド
プレート側脚部と車体パネル側脚部とが幅方向に近接
し、前記溝を備えていない幅狭の脚部が設けられ、これ
らの幅広の脚部を有するモールディング部と、幅狭の脚
部を有するモールディング部とを含むモールディングの
全長が、一連・一体に形成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また本発明にかかる第2の手段では、ウイ
ンドプレートと車体パネルとの隙間に装着される脚部を
備えた車両用ウインドモールディングを、押出成形を利
用して形成するものであって、上記車両用ウインドモー
ルディングの脚部の横断面形状を、ウインドプレートの
表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅狭とすることに
よって薄肉状に形成する工程と、前記車両用ウインドモ
ールディングの長手方向の一部において、上記脚部の横
断面形状を、ウインドプレートの表面方向に沿った前記
隙間の幅方向に徐々に幅広とすることによって厚肉状に
形成する工程と、上記厚肉状の脚部の上方室外側に、所
定の凹状に画成される溝を形成する工程と、を備えてい
る。さらに本発明にかかる第3の手段では、合成樹脂の
押出成形を利用して、ウインドプレートと車体パネルと
の隙間に装着される脚部を備えた車両用ウインドモール
ディングを連続的に形成するものであって、上記車両用
ウインドモールディングの脚部の横断面形状を、ウイン
ドプレートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅広
とすることによって厚肉状に形成するとともに、その厚
肉状の脚部の上方室外側に、所定の凹状に画成される溝
を形成する工程と、前記溝の溝深さを、車両用ウインド
モールディングの長手方向の一部において、当該長手方
向と直交する方向に徐々に浅く形成する工程と、上記脚
部の横断面形状を、ウインドプレートの表面方向に沿っ
た前記隙間の幅方向に幅狭とすることによって薄肉状に
形成する工程と、を備えている。さらにまた本発明にか
かる第4の手段では、ウインドプレートと車体パネルと
の隙間に装着される脚部を備えるとともに、長手方向の
一部において脚部の上方室外側に溝が形成された車両用
ウインドモールデイングを、押出成形を利用して連続的
に形成するものであって、車両用ウインドモールディン
グの脚部の横断面形状を、ウインドプレートの表面方向
に沿った前記隙間の幅方向に幅狭及び幅広とすることに
よって、一定の薄肉状及び厚肉状にそれぞれ形成する工
程と、前記薄肉状部分と厚肉状部分との間部分における
脚部の横断面形状を、長手方向と直交する方向に変化さ
せつつ、前記薄肉状部分から厚肉状部分にかけての部分
を連続的に形成する工程と、上記脚部の上方室外側に、
溝を凹状に画成するように形成しながら、その溝の溝深
さを連続的に変化させる工程と、を備えている。また本
発明にかかる第5の手段では、ダイ装置により所定の開
口形状に画成される押出形成口を通して、当該押出形成
口の開口形状に対応した横断面形状にてウインドプレー
トと車体パネルとの隙間に装着される脚部を形成する車
両用ウインドモールディングの製造方法において、上記
ダイ装置を適宜の方向に移動させることにより、前記押
出形成口の開口形状を、車両用ウインドモールディング
の長手方向である第1の方向に略直交する第2の方向及
び第3の方向に変化させて、前記脚部の横断面形状を変
化させつつ連続的に押出成形するものであって、上記ダ
イ装置を不動状態に保持して押出形成口の開口形状を一
定に維持することにより、ウインドプレートの表面方向
に沿った前記隙間の幅方向に幅狭として脚部を薄肉状に
形成する工程と、上記ダイ装置を所定の方向に移動させ
ることにより、押出形成口の開口形状を第2の方向に変
化させ、ウインドプレートの表面方向に沿った前記隙間
の幅方向に幅広とするように前記脚部の横断面形状を変
化させて、厚肉状の厚肉部を形成する工程と、上記ダイ
装置を更に他の方向に移動させることにより、押出形成
口の開口形状を、上記第1の方向にみて前記第2の方向
と交差する第3の方向に変化させることにより、上記脚
部の厚肉部における上方室外側に、所定の凹状に画成さ
れる溝を形成する工程と、を備えている。さらに本発明
にかかる第6の手段では、ウインドプレートと車体パネ
ルとの隙間に装着される脚部を備えた車両用ウインドモ
ールデイングを、合成樹脂の押出成形を利用することに
より、ダイ装置により所定の開口形状に画成される押出
形成口を通して、当該押出形成口の開口形状に対応した
横断面形状にて形成するようにした車両用ウインドモー
ルディングの製造方法において、上記ダイ装置を適宜の
方向に移動させることにより、前記押出形成口の開口形
状を、車両用ウインドモールディングの長手方向である
第1の方向に略直交する第2の方向及び第3の方向に変
化させて、前記脚部の横断面形状を変化させつつ連続的
に押出成形するものであって、上記ダイ装置を不動状態
に保持して押出形成口の開口形状を一定に維持すること
により、ウインドプレートの表面方向に沿った前記隙間
の幅方向に幅広として、前記脚部を厚肉状に形成すると
ともに、その厚肉状の脚部の上方室外側に、所定の凹状
に画成される溝を形成する工程と、上記ダイ装置を所定
の方向に移動させることにより、押出形成口の開口形状
を第3の方向に変化させ、装飾部の横断面形状を変化さ
せて、前記溝の溝深さを、長手方向と直交する方向に徐
々に浅く形成する工程と、上記ダイ装置を更に他の方向
に移動させることにより、押出形成口の開口形状を、上
記第1の方向にみて第3の方向と交差する第2の方向に
変化させ、ウインドプレートの表面方向に沿った前記隙
間の幅方向に幅狭として、前記脚部を薄肉状に形成する
工程と、を補えている。さらにまた本発明にかかる第7
の手段では、ウインドプレートと車体パネルとの隙間に
装着される脚部を備えるとともに、長手方向の一部にお
いて脚部の上方室外側に溝を有する車両用ウインドモー
ルディングを、ダイ装置により所定の開口形状に画成さ
れる押出形成口を通して、当該押出形成口の開口形状に
対応した横断面形状にて形成するようにした車両用ウイ
ンドモールディングの製造方法において、上記ダイ装置
を適宜の方向に移動させることにより、前記押出形成口
の開口形状を、車両用ウインドモールディングの長手方
向である第1の方向に略直交する第2の方向及び第3の
方向に変化させ、脚部の横断面形状を変化させつつ、連
続的に押出成形するものであって、上記ダイ装置を不動
状態に保持して押出形成口の開口形状を一定に維持する
ことにより、ウインドプレートの表面方向に沿った前記
隙間の幅方向に幅狭及び幅広として、車両用ウインドモ
ールディングの脚部を一定の薄肉状及び厚肉状の横断面
形状に形成し、薄肉部及び厚肉部をそれぞれ形成する工
程と、上記ダイ装置を所定の方向に移動させることによ
り、押出形成口の開口形状を前記第2の方向に変化さ
せ、脚部の横断面形状を変化させて、前記薄肉部と厚肉
部を連続的に形成する工程と、上記ダイ装置を更に他の
方向に移動させることにより、押出形成口の開口形状
を、上記第1の方向にみて前記第2の方向と交差する第
3の方向に変化させ、脚部の上方室外側に所定の凹状に
画成される溝を形成しつつ、その溝の溝深さを連続的に
変化させる工程と、を備えている。また本発明にかかる
第8の手段では、複数のダイを有するダイ装置を用い
て、ウインドプレートと車体パネルとの隙間に装着され
る脚部を備えた車両用ウインドモールディングの長手方
向の一部において、前記脚部の上方室外側に溝を凹設す
るようにした車両用ウインドモールディングの製造方法
において、上記ダイ装置を構成する複数のダイのうち、
第1及び第2のダイによって、前記脚部におけるウイン
ドプレート側に向かう内周側面、及び車体パネル側に向
かう外周側面のそれぞれを連続的に形成するとともに、
長手方向の一部においては、第3のダイによって溝の凹
設内表面を形成しつつ、一連一体に形成するものであっ
て、車両用ウインドモールディングを形成する合成樹脂
を押出成形する工程と、上記第1及び第2のダイを相対
的に離反させるように、車両用ウインドモールディング
の長手方向である第1の方向に略直交する第2の方向に
移動させることによって、脚部の厚さを変化させるよう
にして当該脚部の横断面形状を変化させて、厚肉状の脚
部を形成する工程と、前記第3のダイを、上記第1の方
向にみて上記第2の方向と交差する第3の方向に移動さ
せることにより、前記脚部の上方室外側に所定の凹状に
画成される溝の溝深さを連続的に変化させ、溝深さを徐
々に深く形成する工程と、を備えている。さらにまた本
発明にかかる第9の手段では、複数のダイを有するダイ
装置を用いて、ウインドプレートと車体パネルとの隙間
に装着される脚部を備えた車両用ウインドモールディン
グの長手方向の一部において、脚部の上方室外側に溝を
凹設するようにした車両用ウインドモールディングの製
造方法において、上記ダイ装置を構成する複数のダイの
うち、第1及び第2のダイによって、前記脚部における
ウインドプレート側に向かう内周側面、及び車体パネル
側に向かう外周側面のそれぞれを連続的に形成するとと
もに、長手方向の一部においては、第3のダイによって
溝の凹設内表面を形成しつつ、一連一体に形成するもの
であって、車両用ウインドモールディングを形成する合
成樹脂を押出成形する工程と、前記第3のダイを、上記
第1の方向にみて上記第2の方向と交差する第3の方向
に移動させることにより、前記脚部の上方室外側に所定
の凹状に画成される溝の溝深さを連続的に変化させ、溝
深さを徐々に浅く形成する工程と、上記第1及び第2の
ダイを相対的に近接させるように、車両用ウインドモー
ルディングの長手方向である第1の方向に略直交する第
2の方向に移動させることによって、前記脚部の厚さを
変化させるようにして脚部の横断面形状を変化させて、
薄肉状の脚部を形成する工程と、を備えている。さらに
本発明にかかる第10の手段では、押出成形を利用する
ととともに、複数のダイを有するダイ装置を用いること
により、ウインドプレートと車体パネルとの隙間に装着
される脚部を備えた車両用ウインドモールディングの長
手方向の一部において、脚部の上方室外側に溝を凹設す
るようにした車両用ウインドモールディングの製立方法
において、上記ダイ装置を構成する複数のダイのうち、
第1及び第2のダイによって、前記脚部におけるウイン
ドプレート側に向かう内周側面、及び車体パネル側に向
かう外周側面のそれぞれを連続的に形成するとともに、
第3のダイによって溝の凹設内表面を形成しつつ、一連
一体に形成するものであって、車両用ウインドモールデ
ィングを形成する合成樹脂を押出成形する工程と、上記
記第1及び第2のダイを相対的に離反・近接させるよう
に、車両用ウインドモールディングの長手方向である第
1の方向に略直交する第2の方向に移動させることによ
って、前記脚部の横断面形状を変化させて当該脚部の厚
さを変化させる工程と、前記第3のダイを、上記第1の
方向にみて上記2の方向と交差する第3の方向に移動さ
せることにより、前記脚部の上方室外側に所定の凹状に
画成される溝の溝深さを連続的に変化させる工程と、を
備えている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】より具体的に上記各部位の横断面構成を説
明すると、上記アッパーモールディング2Uからコーナ
ーモールディングアッパー2CU、サイドモールディン
グ2Sにかけては、装飾部22の本体部22cが、リア
ウインドガラス1の周縁部側から外周側(図2左側)に
向かって幅方向に膨出されているとともに、この装飾部
22の本体部22cの膨肉化に伴って、内周側装飾部2
2aと、外周側装飾部22bとが幅方向に離間して幅広
のモールディング部が形成されている。また、このとき
の脚部21は、上記内周側装飾部22aに連続するウイ
ンドガラス1側に向かう側の面を備えた内周側の脚部
と、上記外周側装飾部22bに連続する車体パネル3,
4側に向かう側の面を備えた外周側の脚部との2体に離
間し、当該脚部21の外周壁(図2左側壁)も外側に向
かって膨出されている。そしてその装飾部22の本体部
22cの幅方向膨出厚肉部分における車外側(図2上
側)には、横断面略三角形状の雨水受け溝26が凹設さ
れている。この雨水受け溝26は、上記内周側装飾部2
2a及びそれに連続するウインドガラス1側の脚部と、
上記外周側装飾部22b及びそれに連続する車体パネル
3,4側の脚部との離間部分において横断面略V字状に
画成され、ルーフパネル3側から流下してくる雨水を堰
き止めるものであって、車外側に向かって開くように開
口されている。すなわち本発明では、装飾部22のフラ
ッシュサーフェイス化を維持しつつ雨水受け溝26が設
けられている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】また、前記第2のダイ142及び第3のダ
イ143は、板状部材からそれぞれ形成されており、前
記第1のダイ141の前面上に、ガイド142a及びガ
イド143aによって移動可能に支持されている。この
うち第2のダイ142は、扇形状になされており、その
扇形の半径に相当する一辺部142bが、脚部21及び
装飾部22の外周側壁面に相当する形状に形成されて
る。そして、この第2のダイ142の上記一辺部142
bは、上述した第1のダイ141の押出形成口141a
に設けられた脚部21及び装飾部22の内周側壁面を造
形する辺部と対向しつつ互いに近接・離間されるように
構成されている。すなわち、上記第2のダイ142の中
心部分は、車内側の所定位置に相当する位置に支点ピン
144によって回転自在に支持されている。従ってこの
支点ピン144を中心にして第2のダイ142を回転さ
せれば、装飾部22の本体部22c及び脚部21に対応
する押出成形口の開口面積が変化されるようになってい
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルの窓枠開口部に固着されたウ
    インドガラスの周縁部に沿って装着される長尺状の押出
    成形体からなるものであって、 前記ウインドガラスの周縁部と車体パネルの窓枠開口部
    の内周縁部との間に形成された隙間を車外側から覆う装
    飾部を備えた車両用ウインドモールディングにおいて、 長手方向の少なくとも一部における装飾部には、上記隙
    間の幅方向に膨出する厚肉部分が設けられているととも
    に、 この装飾部の幅方向膨出厚肉部分における車外側露出壁
    に、車体パネル側から流下してくる雨水を堰き止める雨
    水受け溝が凹設されているものであって、押出成形によ
    り全長が一連・一体に成形されていることを特徴とする
    車両用ウインドモールディング。
  2. 【請求項2】 ウインドガラスの周縁部に沿って装着さ
    れる長尺状の車両用ウインドモールディングを、押出成
    形装置のダイに設けられた押出成形口を通して成形する
    方法であって、 上記ダイの押出成形口から、ウインドガラスの周縁部と
    車体パネルの窓枠開口部との間の隙間を車外側から覆う
    装飾部を押し出すようにした車両用ウインドモールディ
    ングの製造方法において、 上記ダイの押出成形口を通して、全長を一連・一体に押
    出成形するものであって、 長手方向の少なくとも一部を成形する押出工程におい
    て、前記ダイの装飾部に対応する押出形成口の開口面積
    を、上記隙間の幅方向に向かって拡張することにより、
    長手方向の少なくとも一部における装飾部に幅方向の膨
    出厚肉部分を成形し、 かつこの装飾部に対応する押出形成口の開口面積拡張領
    域内に、所定のタイミングで他のダイを進入させること
    によって当該開口面積拡張領域の一部を遮蔽し、それに
    より長手方向の少なくとも一部における装飾部の幅方向
    膨出厚肉部分の車外側露出壁に、雨水受け溝を凹設する
    ようにしたことを特徴とする車両用ウインドモールディ
    ングの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009061690A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 円環状ゴム部材の製造方法

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