JP3090722B2 - 自動車のウインドウプレート用モールディング - Google Patents

自動車のウインドウプレート用モールディング

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JP3090722B2 JP03197201A JP19720191A JP3090722B2 JP 3090722 B2 JP3090722 B2 JP 3090722B2 JP 03197201 A JP03197201 A JP 03197201A JP 19720191 A JP19720191 A JP 19720191A JP 3090722 B2 JP3090722 B2 JP 3090722B2
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    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J10/00Sealing arrangements
    • B60J10/20Sealing arrangements characterised by the shape
    • B60J10/25Sealing arrangements characterised by the shape characterised by water drainage means

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  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体パネルの窓開口部
の周縁部と、この窓開口部に組み付けられるウインドウ
プレート(以下、理解容易化のためにウインドウガラス
という。)の周縁部とで形成される隙間(以下単に、モ
ールディング装着用の隙間という。)に装着される自動
車のウインドウプレート用モールディングに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車体パネルの窓開口部に取付け
られたウインドウガラスの周縁部には、ウインドウモー
ルディングが装着されている。具体的には、ウインドウ
ガラスの周縁と車体パネルの窓開口部の開口縁との間
に、連続長尺状の隙間が形成されており、この隙間内
に、長尺状の部材からなるウインドウモールディングが
嵌挿されシールが行われている。このウインドウモール
ディングは、上記隙間内に介挿される脚部と、その隙間
を車外側から覆う装飾部とを備えている。
【0003】このような自動車用ウインドウモールディ
ングにおいて、ウインドガラス上の雨水を堰き止め排水
するための溝を形成することが、例えば特開昭63−2
91721号公報(米国特許4757659号、同47
57660号)、特開昭63−8019号公報、特開昭
63−8020、特開昭63−8021号公報、特開昭
63−212121号公報、特開平1−195032号
公報(米国特許4865796号)、特開平1−204
713号公報、特開平1−204714号公報等に提案
されている。
【0004】まず特開昭63−291721号公報(米
国特許4757659号、同4757660号)及び特
開平1−244820号公報記載のものでは、横断面一
定の形状で連続する複数条の支持片を、アッパー部とサ
イド部とで掛け変えるようにしてモールディングの装着
を行い、サイド部に溝を形成しており、上記掛け変えに
て余った支持片は切除されている。さらに実開平1−1
28411号公報記載のウインドモールディングでは、
コーナー部に射出成形部品が介挿されている。また特開
昭63−8019号公報、特開昭63−8020及び特
開昭63−8021号公報に記載されたモールディング
は、横断面一定の形状で連続的に押出成形されたモール
ディング材の装飾部サイド側に、それぞれ堰を構成して
なるものであり、その堰を構成する手段としては、塑性
変形や加熱圧縮成形が採用されている。さらに特開昭6
3−212121号公報では、突条の裏側に射出成形品
を介挿させることによって突条を持ち上げ、その持ち上
げ空間部分に堰を形成している。
【0005】一方特開平1−195032号公報(米国
特許4865796号)記載のものにおいては、横断面
一定の形状にて押出成形されたモールディング材の堰部
が、不要部位にて切除されている。さらにこの特開平1
−195032号公報記載のモールディングの成形改良
方法が、特開平1−204713号公報及び特開平1−
204714号公報等に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述した従来
のモールディングには、以下のような問題がある。まず
特開昭63−291721号公報(米国特許47576
59号、同4757660号)に記載されたモールディ
ングを装着するにあたっては、パネル側とガラスとの位
置関係を変化させておく必要が有り、したがって車両に
段差が生じて空力抵抗が増大する原因となり、車両の燃
費にも影響を及ぼしている。またこのものでは、掛け替
えを行うコーナー部の成形及び装着に困難を伴う。また
特開昭63−8019号公報、特開昭63−8020及
び特開昭63−8021号公報に記載されたモールディ
ングには、十分な堰き止め機能を有する溝が形成されて
おらず、したがって排水処理機能は不十分である。
【0007】一方特開平1−195032号公報(米国
特許4865796号)記載のモールディングでは、装
飾部に鋭利部分が形成されてしまうため、鋭利部分を丸
くする等の後処理工程を要している上に、切除した後の
面状態が他の部分と特に光沢面で異なってしまい、装飾
性が低下するという問題がある。
【0008】そこで本発明は、十分な堰き止め機能を備
える雨水排出溝を、連続的に有するとともに、装飾性に
優れた自動車のウインドウプレート用モールディングを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にかかる第1のモールディングは、車体パネルに
設けられた窓開口部のアッパー部からサイド部にかけて
の周縁部と、この窓開口部に組み付けられたウインドウ
プレートの周縁部とで形成される隙間に装着されるアッ
パーモールディング及びサイドモールディングを有して
いるとともに、これら各モールディングは、上記隙間を
車外側から覆うための装飾部と、上記ウインドウプレー
トの周縁部と車体パネルの窓開口部との間の隙間に介挿
される脚部と、を有し、上記装飾部が、前記脚部の車外
側端から、ウインドウプレート側及び車体パネル側にそ
れぞれ分岐して一体的に延びるプレート側装飾部及びパ
ネル側装飾部を備えてなる自動車のウインドウプレート
用モールディングにおいて、上記装飾部のプレート側装
飾部は、コーナー部からサイド部にかけて、当該プレー
ト側装飾部の内周側部分が車外側に漸次隆起した形状を
なす隆起部を有しているとともに、この隆起部は、ウイ
ンドウプレートの車外側表面から離反する形状をなす内
周側の離反隆起部と、ウインドウプレートの車外側表面
に当接しつつ車外側に厚肉化した形状をなす弾接隆起部
とからなり、当該隆起部の離反隆起部と弾接隆起部とに
よって雨水受け溝がウインドウプレートの周縁部に画成
され、上記弾接隆起部及び離反隆起部の少なくとも一方
の横断面形状が、当該横断面の面積変化を伴いつつ変化
することによって、上記雨水受け溝の横断面形状が変化
する形状を備えたものであって、前記パネル側装飾部と
脚部とが、全長にわたって略均一な横断面形状にて略同
一の位置関係に成形され、かつ、前記アッパーモールデ
ィングとサイドモールディングとは一連に形成された構
成になされている。また、本発明にかかる第2のモール
ディングは、車体パネルに設けられた窓開口部のアッパ
ー部からコーナー部及びサイド部にかけての周縁部と、
この窓開口部に組み付けられたウインドウプレートの周
縁部とで形成される隙間に装着されるアッパーモールデ
ィング、コーナーモールディング及びサイモールディン
グを有し、これら各モールディングは、上記隙間を車外
側から覆うための装飾部と、上記ウインドウプレートの
周縁部と車体パネルの窓開口部との間の隙間に介挿さ
る脚部と、を含み、上記装飾部が、前記脚部の車外側端
から、ウインドウプレート側及び車体パネル側にそれぞ
れ分岐して一体的に延びるプレート側装飾部及びパネル
側装飾部を備えた自動車のウインドウプレート用モール
ディングにおいて、上記装飾部のプレート側装飾部は、
ウインドウプレート周縁部のコーナー部からサイド部に
かけて、車外側に漸次隆起しつつ横断面形状が徐々に変
化する隆起部と、この隆起部によって、コーナー部から
サイド部にかけて画成された雨水受け部と、を有し、上
記隆起部は、前記コーナー部からサイド部にかけて、略
同一の凸状表面形状を連続的に有する部分を備えている
とともに、当該隆起部を有しないアッパー部のプレート
側装飾部が、上記隆起部の凸状表面形状と連続する略同
一の凸状表面形状を有し、かつ、上記凸状表面形状が、
前記アッパーモールディング、コーナーモールディング
及びサイドモールディングにかけての全長にわたって、
略同一の形状にて連続しているとともに、前記雨水受け
部の横断面形状が、前記コーナー部からサイド部にかけ
て、上記隆起部の横断面形状の変化に対応して変化し、
前記パネル側装飾部と脚部とは、全長にわたって略均一
な横断面形状にて略同一の位置関係を有し、前記アッパ
ーモールディング、コーナーモールディング及びサイド
モールディングが、一連一体の成形品からなる構成にな
されている。
【0010】
【0011】
【作用】このような構成を有する本発明にかかる第1の
モールディングにおいては、装飾部に設けられた隆起部
の離反隆起部及び弾接隆起部が、全長にわたって滑らか
に連続しつつモールディングの全長が一連になされてい
るとともに、上記装飾部の離反隆起部とウインドウプレ
ートの車外側表面との間に、小型のモールディングの横
断面形状全体に対して雨水排出溝が十分な大きさをもっ
て良好に画成されるようになっている。また、このよう
な構成を有する本発明にかかる第2のウインドプレート
用モールディングにおいては、サイド部からコーナー部
にかけての装飾部に連続的に設けられた隆起部の外表面
形状が、隆起部を有していないアッパー部にかけても滑
らかに連続していることから、モールディングの全長に
わたって均質かつ良好な外観が得られるとともに、上記
隆起部とウインドプレートの車外側表面との間に、小型
のモールディングの横断面形状全体に対して十分な大き
さの雨水受け部が良好に画成されるようになっている。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず図1に表わされているように、自動車
のフロント側のウインドウガラスGの周縁部には、長尺
状の押出シール部材からなるモールディングM1が装着
されている。このモールディングM1は、前記ウインド
ウガラスGの上縁部と車体パネル12のルーフ側との間
の隙間に装着されるアッパーモールディングM1aと、ウ
インドウガラスGの両側縁部と車体パネル12のピラー
側との間の隙間に装着されるサイドモールディングM1b
と、これらアッパーモールディングM1aとサイドモール
ディングM1bとを連結している湾曲状のコーナーモール
ディングM1cとを有している。これらモールディングM
1a,M1b,M1cは、後述するようにして一体連続的に押
出成形されている。
【0013】図2ないし図6に示された第1実施例にお
けるモールディングM1は、ゴム、合成樹脂等の弾性材
料を後述する成形装置によって長尺帯状に一体に押出成
形してなるものであり、フロントウインドウガラスGの
周縁部と車体パネル12との間の隙間に介挿された脚部
2を有しているとともに、ウインドウガラスGと車体パ
ネル12との間を車外側(図3上側)から覆う装飾部1
を備えている。装飾部1は脚部2の車外側端部に一体成
形されており、これら装飾部1と脚部2とによって長手
方向に直交する横断面形状が略T字状になされている。
【0014】脚部2が装飾部1側に連結される当該脚部
2の車外側上端部分には、金属薄箔芯金11が全長にわ
たって埋設されているとともに、脚部2の車内側端縁
(図示下端縁)内周側には、ウインドウガラスGの下面
側に向かって突出する支持部8が突設されている。また
脚部2の車内側端縁(図示下端縁)外周側には、車体パ
ネル12側に向かって突出する可撓性の弾性リップ片9
が全長にわたって形成されている。
【0015】一方前記装飾部1は、脚部2の車外側端
(図示上端)から、ウインドウガラスG側及び車体パネ
ル12側にそれぞれ分岐して延びるガラス側(プレート
側)装飾部4及びパネル側装飾部3とを有している。ガ
ラス側装飾部4は、ウインドウガラスGの車外側表面を
覆うリップ状部材からなるとともに、パネル側装飾部3
は、車体パネル12の車外側表面に弾接するリップ状部
材からなっている。ガラス側装飾部4と上記支持部8と
の間には、ウインドウガラスGが受け入れられている。
【0016】モールディングM1の各部は、基本的には
全周同一の横断面形状になされているが、ガラス側装飾
部4のみがサイド部で隆起されている。すなわちモール
ディングM1の長手方向に直交する横断面において、脚
部2、支持部8、弾性リップ片9及びパネル側装飾部3
の各部は、モールディングM1の全長にわたって略均一
な形状に維持されている。これは、ウインドウガラスG
の車外側表面と車体パネル12の車外側表面とが、モー
ルディングM1の全長にわたって均一な段差関係になさ
れていることに対応したものである。一方ガラス側装飾
部4は、コーナーモールディングM1cからサイドモール
ディングM1bにかけて車外側(図示上方側)に隆起され
ている。以下このガラス側装飾部4の構造を説明する。
【0017】まず図3に示されているように、アッパー
モールディングM1aにおけるガラス側装飾部4は均一の
横断面形状に維持されている。一方コーナーモールディ
ングM1cからサイドモールディングM1bにかけてのガラ
ス側装飾部4は、車外側に向かって徐々に隆起されてい
る。すなわち第2図ないし第6図に示されているよう
に、サイドモールディング部M1bにおけるガラス側装飾
部4は、コーナー部からサイド部にかけて当該ガラス側
装飾部4の内周側部分が車外側に漸次隆起されてなる離
反隆起部6と弾接隆起部5とを有している。このガラス
側装飾部4の内周側に配された離反隆起部6は、車内外
方向(図示上下方向)の肉厚が一定、すなわち一定の横
断面形状の状態で、コーナー部からサイド部にかけて徐
々に、車外側に向かって直線的に移動成形されており、
その移動分だけウインドウガラスGから離反されてい
る。上記離反隆起部6の内周側表面から車外側表面にか
けては、略円弧状に湾曲する凸状表面形状に形成されて
おり、当該凸状表面形状は、コーナーモールディングM
1cからサイドモールディングM1bにかけて、略同一
の形状で連続するように形成されている。また、この凸
状表面形状は、隆起部4を有しないアッパーモールディ
ングM1aにも連続するように形成されている。すなわ
ち、上記アッパーモールディングM1aでは、ガラス側
装飾部4の内周側表面から車外側表面にかけての表面形
状が、上述したコーナーモールディングM1cからサイ
ドモールディングM1bにかけての凸状表面形状と略同
一の形状に形成されており、当該凸状表面形状は、アッ
パーモールディングM1a、コーナーモールディングM
1c及びサイドモールディングM1bにかけての全長に
わたって、略同一の形状にて連続している。また前記弾
接隆起部5は、上記離反隆起部6の移動分だけ車外側に
膨出されて厚肉化され、横断面積が車外側に拡大するよ
うにして横断面形状が変化しており、その図示下面部
は、ウインドウガラスGに弾接した状態を全周にわたっ
て維持している。そしてこれら離反隆起部6と弾接隆起
部5とによって横断面L字状の空間部が画成され、ウイ
ンドウガラスGの表面との間に雨水受け溝7が形成され
ている。
【0018】このとき前記弾接隆起部5は、コーナー部
の途中部分(図4)から徐々に隆起されて、横断面積が
車外側に拡大するようにして横断面形状が変化してお
り、サイドモールディングM1bの上方側部分(図5)
で最大の隆起量になされている。このように上記離反隆
起部5は、雨水受け溝7を設けたサイド部及びコーナー
部において、ガラス側装飾部4の内周縁部分を構成する
ものであって、この内周縁部分の凸状表面形状が、上述
したように、雨水受け溝7を有しないアッパー部におけ
るガラス側装飾部4の内周縁部分に連続している。そし
て、このような弾接隆起部5の断面変化に伴って、上記
雨水受け溝7の横断面積も変化しているが、その変化部
分におけるモールディング全横断面形状に対する雨水受
け溝7の横断面積の割合は、装飾部を単に塑性変形させ
たような場合に比して大幅に向上されており、そのた
め、雨水受け溝7が全体の横断面積に対して大きく確保
されることとなり、当該雨水受け溝7の堰き止め機能が
断面変化部分においても良好に維持されるようになって
いる。またこの部分における離反隆起部6は、内周側
(図示左方側)への張り出し寸法が一定、すなわち一定
の横断面形状に成形されている。一方弾接隆起部5が最
大隆起量となった部分より下方側のサイド部分(図6)
では、弾接隆起部5の隆起量が、上述した最大量で一定
に維持されているとともに、離反隆起部6が、内周側
(図示左方側)に向かって徐々に横断面積が拡大するよ
うに張り出されている。これにより上記雨水受け溝7の
横断面積は拡大されている。
【0019】このようなウインドモールディングM1の
取付けにあたっては、まずウインドガラス11の周縁部
に、モールディングM1が装着される。このときウイン
ドウガラスGのアッパー周縁部からコーナー周縁部にか
けては、アッパーモールディングM1aの支持部8とガ
ラス側装飾部4との間部分が嵌着されるとともに、ウイ
ンドウガラスGのサイド周縁部には、サイドモールディ
ングM1bの支持部8とガラス側装飾部4との間部分が
嵌着される。なおコーナーモールディングM1cは、モ
ールディングの装着に伴って所定の曲率に湾曲させられ
ることとなるが、上述のようにして厚肉化が行われるこ
とによって、曲げ周長の差によるシワ発生等の不具合は
生じることがない。
【0020】一方前記車体パネル12のフランジ部12
b上には、帯状のダムラバー16が固着されるととも
に、このダムラバー16の外周面に、接着剤14が押出
によって充填される。ついでモールディングM1が装着
されたウインドウガラスGの車内側面が、上記ダムラバ
ー16上に当接され押圧される。これによりモールディ
ングM1の支持部8は、接着剤14で固着されるととも
に、弾性リップ片9が、各傾斜壁12aに対してL字状
に屈曲した状態にて弾接される。この弾性リップ片9の
屈曲による弾性反発力は、接着剤14が固化するまでの
間、モールディングM1の仮の固定力として作用する。
【0021】このようにしてウインドウガラスGは、車
体パネル12側のフランジ部12b上に全周略均一の高
さに固着される。そしてモールディングM1は、ウイン
ドウガラスGの車外側表面及び車体パネル12の表面に
対し、全長にわたって一定の関係を備えるように装着さ
れるが、ガラス側装飾部4は、上述のようにサイドモー
ルディングM1bにおいて車外側(図示上側)に隆起され
ている。すなわちまずアッパー部においては(図3参
照)、ガラス側装飾部4は隆起されておらず、アッパー
部全長にわたって均一な横断面形状に維持されている
が、コーナー部の途中からサイド部にかけて(図4参
照)、ガラス側装飾部4は徐々に隆起されており、さら
にサイド部の中央部に向かって(図5,図6参照)、ガ
ラス側装飾部4の隆起量が最大になされている。またサ
イド部下方側領域においては、ガラス側装飾部4の最大
隆起量が維持されている。
【0022】このような実施例においては、装飾部4に
設けられる隆起部の離反隆起部6及び弾接隆起部5が、
全長にわたって滑らかに連続するように成形されつつ、
モールディングM1 の全長が一連に押し出される。ま
た、モールディングM1 の横断面形状全体を小型化して
も、上記装飾部4の離反隆起部6とウインドウガラスG
の車外側表面との間に、雨水排出溝7が十分な大きさを
もって効率的に画成されるようになっている。そして、
このようなウインドウガラスGの車体側取付構造におい
て、ウインドウガラスG上に滴化した雨水は、ガラス側
装飾部4の内周壁面に誘導されるとともに、サイド部に
集められた雨水は、雨水受け溝7内を導かれるようにし
て所定の部位に排出されていく。
【0023】なおモールディングM1は、ウインドウガ
ラスGに装着した状態で窓枠側に挿入することとしても
よいし、予めウインドウガラスGを窓枠側に挿入してお
いた上で、ウインドウガラスGの周端縁と車体パネル1
2との間の隙間内にモールディングM1を挿入するよう
にしてもよい。
【0024】次に、上述したモールディングM1を成形
する装置を説明する。図7ないし図9に示されているよ
うに、このモールディング成形装置は、合成樹脂押出用
の開口部を有する3つのダイ、すなわちモールディング
の押出方向(紙面垂直方向)に並設された第1のダイ2
2と、第2のダイ23と、第3のダイ24とを有してい
る。上記第1のダイ22は固定状態に設置されており、
モールディングM1の全体を成形するための押出形成口
21を備えている。このとき内周側装飾部4を成形する
部分は、特に図9に示されているように、アッパーモー
ルディングM1a、コーナーモールディングM1c及びサイ
ドモールディングM1bの各横断面形状の合成した全形状
を含む大型の矩形状に形成されている。
【0025】また前記第2のダイ23は、第1のダイ2
2の前面上に、一対のガイド25,25を介して図示上
下方向に平行移動可能に支持されているとともに、第3
のダイ24は、上記第2のダイ23の前面上に、一対の
ガイド26,26を介して図示左右方向に平行移動可能
に支持されている。まず第2のダイ23は、正面略矩形
状に形成されており、その矩形状の角部に相当する部分
が、ガラス側装飾部4における弾接隆起部5及び離反隆
起部6の車内外側壁面を含む形状の押出造形面を構成す
るように切り欠かれている。一方上記第1のダイ22に
おける押出開口21は、前述したウインドウモールディ
ングM1 の略全体の横断面形状に対応する開口形状に形
成されているが、前述したプレート側装飾部4における
隆起部に関しては一部の面のみに対応する形状になされ
ている。すなわち、この押出開口21のプレート側装飾
部4に関する押出造形面としては、弾接隆起部5の内外
周壁面、及び弾接隆起部5のガラス当接面に相当する押
出造形面が設けられており、当該第1のダイ22におけ
る押出開口21の一部、具体的にはガラス側装飾部4に
対応する領域に、上述した第2のダイ23の切り欠き状
押出造形面が重ね合わせられている。したがってこの第
2のダイ23を平行移動させれば、ガラス側装飾部4の
押出開口面積が変動され、上述したようなガラス側装飾
部4の隆起が行われるようになっている。
【0026】この第2のダイ23の図示上側縁部には、
連接棒23aが設けられており、この連接棒23aが、
回転運動を直線運動に変換する変換器29を介して駆動
モータ27に連結されている。そしてこの駆動モータ2
7からの駆動力によって上記第2のダイ23は、図8に
示されたアッパーモールディング形成位置と、図7に示
されたサイドモールディング形成位置との間において往
復移動されるようになっている。
【0027】前記第3のダイ24は、細長状の板材から
形成されており、その図示右側の先端部分が、ガラス側
装飾部4の内周縁に対応する略半円状に切り欠かれてい
る。そしてこの第3のダイ24は、前記第1のダイ22
の押出形成口21におけるガラス側装飾部4の対応部分
に内周側から進入可能に設けられており、当該第3のダ
イ24が平行往復移動されることによって、ガラス側装
飾部4の内周側が伸縮されるようになっている。
【0028】このようなモールディング成形装置による
モールディングM1の成形方法を説明する。モールディ
ングM1を成形するにあたっては、アッパーモールディ
ングM1a、コーナーモールディングM1c、サイドモール
ディングM1bが、一連に押出成形されるが、それらの成
形順は、一方のサイドモールディングM1b、コーナーモ
ールディングM1c、アッパーモールディングM1a、そし
て他方のサイドモールディングM1b、コーナーモールデ
ィングM1cの順である。
【0029】サイドモールディングM1bを押出成形す
る場合には、第1のダイ22に対して、第2のダイ23
及び第3のダイ24が、図7の実線のように位置され、
第1のダイ22の押出形成口21における弾接隆起部5
及び離反隆起部6に相当する部分が最大の開口面積に維
持される。この第1のダイ22の押出形成口21には、
脚部2の押出相当位置に、帯状の金属薄箔芯金が供給さ
れる。押出成形は、まずサイド部の下喘部分(図3右端
部分)から開始され、図6に示された横断面形状を有す
るサイドモールディングM1bが押出成形される。この
ときガラス側装飾部4の中心寄り部分である弾接隆起部
5及び内周側部分である離反隆起部6は、最大に隆起さ
れた状態で押出成形され、雨水受け溝7も最大の矩形状
横断面積になされる。
【0030】一定横断面形状のガラス側装飾部4を含む
状態で一定横断面形状のサイドモールデイングM1bの
一定長が押し出された後、まず第3のダイ24が図7矢
印Q方向に移動されていく。これにより、第1のダイ2
2の押出形成口21は、ガラス側装飾部4の内周側部分
である離反隆起部6に相当する開口部分の一定領域に対
する遮蔽量が、上記第3のダイ24の同一の付形面の移
動によって徐々に増大されていき、離反隆起部6の内周
側張出し量が一定肉厚状態で縮小されていく。このと
き、当該離反隆起部6の内周縁側の表面形状は、上記第
3のダイ24の同一の付形面によって略同一の凸状表面
形状が連続するようにして成形される。そして第3のダ
イ24が、図7中の二点鎖線に示されている位置に至っ
たとき、図5に示された横断面形状を有するサイドモー
ルディングM1bが押出成形される。ついで、第2のダ
イ23が図7矢印P方向に移動されていき、これにより
第1のダイ22の押出形成口21は、ガラス側装飾部4
の中心寄り部分である弾接隆起部5に相当する開口部分
の一定領域に対する遮蔽量が、上記第2のダイ23の同
一の付形面の移動によって徐々に増大されていく。その
結果、弾接隆起部5の車内外方向の肉厚量が縮小されて
いき、例えば図4に示された横断面形状を有するサイド
モールディングM1b及びコーナーモールディングM1
cが押出成形される。このとき、上記弾接隆起部5の車
外側表面形状は、上記第2のダイ23の同一の付形面に
よって略同一の凸状表面形状が連続するようにして成形
される。そして、このようなガラス側装飾部4の隆起量
の減少に対応して、ガラス側装飾部4に形成される雨水
受け構7の溝断面積が徐々に縮小されていく。
【0031】そして、コーナーモールディングM1cの
押出成形を終了したときには、図8に示されているよう
に第2のダイ23が完全に移動し切った最終位置に停止
され、このときガラス側装飾部4の隆起はなくなって雨
水受け溝7が消失される。これにより押出形成口21
は、アッパーモールディングM1aの横断面形状に対応
する形状を画成することとなり、以後アッパーモールデ
ィングM1aが、一定の横断面形状にて一定長にわたっ
て押出成形される。このときのガラス側装飾部4の車外
側表面形状は、上述した離反隆起部6及び弾接隆起部5
を造形した第3及び第2のダイ24及び23における同
一の付形面によって連続した表面形状に成形される。
【0032】アッパーモールディングM1aが一定長押
出成形されると、上述した手順とは逆にして、他方のコ
ーナーモールディングM1c及びサイドモールディング
M1bの成形が行われ、一連のモールディングM1が得
られる。すなわち、アッパーモールディングM1aを押
出成形する場合には、第1のダイ22に対して、第2の
ダイ23及び第3のダイ24が、図8のように位置さ
れ、第1のダイ22の押出形成口21におけるガラス側
装飾部4に相当する部分が最小の開口面積に維持され、
ガラス側装飾部4に、弾接隆起部5及び離反隆起部6が
設けられない状態で押出成形される。このときには、雨
水受け溝7も画成されない。 一定横断面形状のガラス側
装飾部4を含む状態で一定横断面形状のアッパーモール
ディングM1aの一定長が押し出された後、第2のダイ
23が図7矢印Pの反対方向に移動されていき、これに
より第1のダイ22の押出形成口21は、ガラス側装飾
部4の中心寄り部分である弾接隆起部5に相当する開口
部分の一定領域に対する遮蔽量が、上記第2のダイ23
の同一の付形面の移動によって徐々に減少されていく。
その結果、弾接隆起部5の車内外方向の肉厚量が増大さ
れていき、コーナーモールディングM1c及びサイドモ
ールディングM1bが押出成形される。このとき、上記
弾接隆起部5の車外側表面形状は、上記第2のダイ23
の同一の付形面によって略同一の凸状表面形状が連続す
るようにして成形される。そして、このようなガラス側
装飾部4の隆起量の増大に対応して、ガラス側装飾部4
に形成される雨水受け構7の溝断面積が徐々に増大され
ていく。 ついで、第3のダイ24が図7矢印Qの反対方
向に移動されていく。これにより、第1のダイ22の押
出形成口21は、ガラス側装飾部4の内周側部分である
離反隆起部6に相当する開口部分の一定領域に対する遮
蔽量が、上記第3のダイ24の同一の付形面の移動によ
って徐々に減少されていき、離反隆起部6の内周側張出
し量が一定肉厚状態で増大されていく。このとき、当該
離反隆起部6の内周縁側の表面形状は、上記第3のダイ
24の同一の付形面によって略同一の凸状表面形状が連
続するようにして成形される。そして第3のダイ24
が、図7中の実線に示されている位置に至ったとき、サ
イドモールディングM1bが押出成形 される。 このよう
に本装置を用いた製造方法によれば、上述した一連のモ
ールディングM1が良好に形成されることとなる。
【0033】次に図10ないし図12に示されている第
2実施例にかかるモールディングM2では、上述した第
1実施例にかかるモールディングM1に対応する部分
は、同一の符号に「'」を付して示している。以下この第
2実施例特有の構成を説明する。
【0034】まず本実施例におけるパネル側装飾部3の
途中部分は、脚部2の車内側端から延びる連結片30に
よって車内側(図示下側)に引き込まれており、その引
き込み部分に、第2の雨水受け溝32が形成されてい
る。この第2の雨水受け溝32は、モールディングの全
長にわたって設けられており、自動車の減速時あるいは
停止時等において、ルーフ側の車体パネル12からウイ
ンドウガラスG上に流れ落ちようとする雨水が、この第
2の雨水受け溝32内に受けられることとなり、運転視
界が確保されるようになっている。
【0035】またこの実施例では、図10及び図12に
示されているように、コーナーモールディングM2cから
サイドモールディングM2bにかけてのガラス側装飾部
4'が、車外側に向かって一定の円弧に沿って徐々に隆
起されている。すなわちガラス側装飾部4'の最内周に
配された離反隆起部6'は、車内外方向(図示上下方
向)の肉厚が一定の状態で、コーナー部からサイド部に
かけて徐々に内周側(図12左側)に向かって円弧状に移
動成形されており、したがって弾接隆起部5'は、上記
離反隆起部6'の移動方向に向かって内側にやや倒れ込
んだ斜め方向に膨出厚肉化されている。そしてこれら離
反隆起部6'と弾接隆起部5'とによって画成されてなる
雨水受け溝7'の横断面形状は、L字をやや車外側から
潰した形状になされている。
【0036】上記ガラス側装飾部4'の隆起状位置は、
上述した第1実施例とほぼ同様であるが、本実施例にお
ける離反隆起部6'は、第1実施例のように内側に延出
されることはなく、横断面形状自体は全長にわたって均
一に維持されている。
【0037】このような第2実施例においても、前述し
た各実施例と同様の作用・効果を得ることができる。ま
たこの実施例においても、ウインドモールディングM2
をウインドウガラスGに装着した状態で窓枠側に挿入す
ることとしてもよいし、予めウインドウガラスGを窓枠
側に挿入しておいた上で、ウインドウガラスGの周端縁
と車体パネル12との間の隙間内にウインドモールディ
ングM2の脚部を挿入するようにしてもよい。
【0038】次に、上述したモールディングM2を成形
する装置を説明する。図13に示されているように、こ
のモールディング成形装置は、合成樹脂押出用の開口部
を有する2つのダイ、すなわちモールディングの押出方
向(紙面垂直方向)に並設された第1のダイ37と、こ
の第1のダイ37に回転移動可能に取り付けられた第2
のダイ38とを有している。上記第1のダイ37は固定
状態に設置されており、モールディングM2の全体を成
形するための押出形成口36を備えている。この押出形
成口36におけるガラス側装飾部4'を押出成形する部
分は、アッパーモールディングM1a、コーナーモールデ
ィングM1c及びサイドモールディングM1bの各横断面形
状の合成した全形状を含む大型の矩形状に形成されてい
る。
【0039】一方前記第2のダイ38は、正面略円形状
に形成されており、その円形状の外周部の一部分が、ガ
ラス側装飾部4'の外表面形状、すなわち離反隆起部6'
の車外側面から内周側の壁面を通って弾接隆起部5'の
内壁面を含む形状に切り欠かれている。一方上記第1の
ダイ37における押出開口36には、弾接隆起部5'の
ガラス当接面に相当する辺部が設けられており、当該第
1のダイ37における押出開口36の一部、具体的には
ガラス側装飾部4'に対応する領域に、上述した第2の
ダイ38の切り欠き部分が重ね合わせられている。した
がってこの第2のダイ38を回転移動させれば、ガラス
側装飾部4の押出開口面積が変動され、上述したような
ガラス側装飾部4'の隆起が行われるようになってい
る。
【0040】この第2のダイ38の外周部反対側には、
ラック39が形成されており、このラック39に噛み合
わされているピニオン43が、連接棒42を介して駆動
モータ41連結されている。そしてこの駆動モータ41
からの駆動力によって上記第2のダイ38は、図13に
示されたアッパーモールディング形成位置と、サイドモ
ールディング形成位置との間において往復移動されるよ
うになっている。
【0041】このようなモールディング成形装置による
モールディングM2の成形方法は、第2のダイ38の移
動が回転移動であること、及び第3のダイの移動がない
点を除いて前述した第1実施例とほぼ同様であるので説
明は省略する。
【0042】このような各実施例において、雨水受け溝
は任意の位置に任意の大きさに成形することができる。
例えばサイド部の中央より上方の位置のみに雨水受け溝
を成形し、下方領域には成形しない等であり、その場合
にも装飾性には何ら影響を与えることがない。さらに装
飾部を薄肉化していわゆるフラッシュサーフェイス化を
図る場合には、急激な横曲げ状態となるコーナー部にお
いて内周側に肉余り減少が生じ、シワの発生が懸念され
るが、上述した各実施例にかかるウインドモールディン
グのように、装飾部の厚肉化を行うことによって、コー
ナー部における応力を緩和することができ、良好な装着
状態を得ることができる。
【0043】本発明は、上記各実施例のようなフロント
ウインドガラスのみならず、リアウインドガラス等他の
ウインドガラスに対しても同様に適用することができる
ものである。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかる第1の
モールディングは、モールディングを構成している装飾
部のプレート側対応部分を、コーナー部からサイド部に
かけて横断面積が拡大するようにして車外側に漸次隆起
させ、この隆起部の内周側部分をウインドウガラスの車
外側表面から離反させることによって雨水受け溝をフロ
ントガラスの周縁部に画成し、アッパーモールディング
とサイドモールディングとを一連にしてなるものである
から、十分な堰き止め機能を備える雨水排出溝を小型の
モールディングに対して効率的に設けることができる。
また、本発明にかかる第2のモールディングは、は、モ
ールディングを構成している装飾部の一部を、コーナー
部からサイド部にかけて連続する凸状外表面形状にて車
外側に漸次隆起させて雨水受け部を画成するとともに、
上記隆起部の凸状外表面形状を、隆起部のないアッパー
部にかけても連続して設けることによって、モールディ
ング全長に連続的な表面形状を形成するように一連・一
体にしてなるものであるから、モールディングの外観装
飾性を向上させることができるとともに、十分な堰き止
め機能を備えた雨水排出部を小型のモールディングに対
して効率的に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる自動車の前部を表わした
外観斜視説明図である。
【図2】本発明の第1実施例におけるモールディングの
コーナー部分近傍の構造を表わした外観斜視説明図であ
る。
【図3】図1中のX−X線に沿う横断面図である。
【図4】図3中のY1−Y1線に沿う横断面図である。
【図5】図3中のY2−Y2線に沿う横断面図である。
【図6】図3中のY3−Y3線に沿う横断面図である。
【図7】図1ないし図6に表わされたモールディングの
押出成形装置の一例を表わした正面説明図である。
【図8】図7に表わされた押出成形装置の移動状態を表
わした正面説明図である。
【図9】図7に表わされた押出成形装置におけるダイの
基本形状を表わした正面説明図である。
【図10】本発明の他の実施例におけるモールディング
のコーナー部分近傍の構造を表わした外観斜視説明図で
ある。
【図11】図10に表わされたモールディングの図3相
当の横断面図である。
【図12】図11中のZ−Z線に沿う横断面図である。
【図13】図10ないし図12に表わされたモールディ
ングの押出成形装置の一例を表わした正面説明図であ
る。
【符号の説明】
G ウインドウガラス 12 車体パネル M1,M2 モールディング M1a,M2a アッパーモールディング M1b,M2b サイドモールディング M1c,M2c コーナーモールディング 1,1’ 装飾部 2,2’ 脚部 3,3’ パネル側装飾部 4,4’ ガラス側装飾部 5,5’ 弾接隆起部 6,6’ 離反隆起部 7,7’ 雨水受け溝
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−128721(JP,A) 特開 平4−356217(JP,A) 特開 平4−356216(JP,A) 特開 平4−365621(JP,A) 特開 平3−143729(JP,A) 実開 昭60−165211(JP,U) 実開 昭60−157320(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 1/02 111 B60R 13/04 B60R 13/07 B29C 47/00 - 47/96

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネル(12)に設けられた窓開口
    部のアッパー部からサイド部にかけての周縁部と、この
    窓開口部に組み付けられたウインドウプレート(G)の
    周縁部とで形成される隙間に装着されるアッパーモール
    ディング(M1a)及びサイドモールディング(M1
    b)を有しているとともに、 これら各モールディング(M1a,M1b)は、上記隙
    間を車外側から覆うための装飾部(1)と、上記ウイン
    ドウプレート(G)の周縁部と車体パネル(12)の窓
    開口部との間の隙間に介挿される脚部(2)と、を有
    し、 上記装飾部(1)が、前記脚部(2)の車外側端から、
    ウインドウプレート(G)側及び車体パネル(12)側
    にそれぞれ分岐して一体的に延びるプレート側装飾部
    (4)及びパネル側装飾部(3)を備えてなる自動車の
    ウインドウプレート用モールディングにおいて、 上記装飾部(1)のプレート側装飾部(4)は、コーナ
    ー部からサイド部にかけて、当該プレート側装飾部
    (4)の内周側部分が車外側に漸次隆起した形状をなす
    隆起部(5,6)を有しているとともに、 この隆起部(5,6)は、ウインドウプレート(G)の
    車外側表面から離反する形状をなす内周側の離反隆起部
    (6)と、ウインドウプレート(G)の車外側表面に当
    接しつつ車外側に厚肉化した形状をなす弾接隆起部
    (5)とからなり、 当該隆起部(5,6)の離反隆起部(6)と弾接隆起部
    (5)とによって雨水受け溝(7)がウインドウプレー
    ト(G)の周縁部に画成され、上記弾接隆起部(5)及
    び離反隆起部(6)の少なくとも一方の横断面形状が、
    当該横断面の面積変化を伴いつつ変化することによっ
    て、上記雨水受け溝(7)の横断面形状が変化する形状
    を備えたものであって、 前記パネル側装飾部(4)と脚部(2)とが、全長にわ
    たって略均一な横断面形状にて略同一の位置関係に成形
    され、かつ、 前記アッパーモールディング(M1a)とサイドモール
    ディング(M1b)とは一連に形成されていることを特
    徴とする自動車のウインドウプレート用モールディン
    グ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車のウインドウプ
    レート用モールディングにおいて、 モールディング全体のパネル側装飾部(3)に第2の雨
    水受け溝(32)を備えてなることを特徴とする自動車
    のウインドウプレート用モールディング。
  3. 【請求項3】 車体パネル(12)に設けられた窓開口
    部のアッパー部からコーナー部及びサイド部にかけての
    周縁部と、この窓開口部に組み付けられたウインドウプ
    レート(G)の周縁部とで形成される隙間に装着される
    アッパーモールディング(M1a)、コーナーモールデ
    ィング(M1c)及びサイモールディング(M1b)を
    有し、 これら各モールディング(M1a,M1c,M1b)
    は、上記隙間を車外側から覆うための装飾部(1)と、
    上記ウインドウプレート(G)の周縁部と車体パネル
    (12)の窓開口部との間の隙間に介挿される脚部
    (2)と、を含み、 上記装飾部(1)が、前記脚部(2)の車外側端から、
    ウインドウプレート(G)側及び車体パネル(12)側
    にそれぞれ分岐して一体的に延びるプレート側装飾部
    (4)及びパネル側装飾部(3)を備えた自動車のウイ
    ンドウプレート用モールディングにおいて、 上記装飾部(1)のプレート側装飾部(4)は、ウイン
    ドウプレート(G)周縁部のコーナー部からサイド部に
    かけて、車外側に漸次隆起しつつ横断面形状が徐々に変
    化する隆起部(5,6)と、この隆起部(5,6)によ
    って、コーナー部からサイド部にかけて画成された雨水
    受け部(7)と、を有し、 上記隆起部(5,6)は、前記コーナー部からサイド部
    にかけて、略同一の凸状表面形状を連続的に有する部分
    を備えているとともに、当該隆起部(5,6)を有しな
    いアッパー部のプレート側装飾部(4)が、上記隆起部
    (5,6)の凸状表面形状と連続する略同一の凸状表面
    形状を有し、かつ、 上記凸状表面形状が、前記アッパーモールディング(M
    1a)、コーナーモールディング(M1c)及びサイド
    モールディング(M1b)にかけての全長にわたって、
    略同一の形状にて連続しているとともに、 前記雨水受け部(7)の横断面形状が、前記コーナー部
    からサイド部にかけて、上記隆起部(5,6)の横断面
    形状の変化に対応して変化し、 前記パネル側装飾部(4)と脚部(2)とは、全長にわ
    たって略均一な横断面 形状にて略同一の位置関係を有
    し、 前記アッパーモールディング(M1a)、コーナーモー
    ルディング(M1c)及びサイドモールディング(M1
    b)が、一連一体の成形品からなることを特徴とする自
    動車のウインドウプレート用モールディング。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動車のウインドウプレ
    ート用モールディングにおいて、 隆起部(5,6)は、ウインドウプレート(G)の車外
    側表面から離反する状態に形成された内周端側の離反隆
    起部(6)と、この離反隆起部(6)に連続する外周側
    部分を前記ウインドウプレートの車外側表面に当接する
    状態で車内外側に向かって厚肉化された弾接隆起部
    (5)と、からなることを特徴とする自動車のウインド
    ウプレート用モールディング。
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