JP2939009B2 - 車両用ウインドモールディング並びにその製造方法及び製造装置 - Google Patents
車両用ウインドモールディング並びにその製造方法及び製造装置Info
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- B60J10/25—Sealing arrangements characterised by the shape characterised by water drainage means
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の車体パネルのウ
インド開口部に固着されたウインドプレート(以下、理
解容易化のためにウインドガラスという。)の周縁部と
車体パネルとの間の間隙をシールするように装着される
車両用ウインドモールディング並びにその製造方法及び
製造装置に関する。
インド開口部に固着されたウインドプレート(以下、理
解容易化のためにウインドガラスという。)の周縁部と
車体パネルとの間の間隙をシールするように装着される
車両用ウインドモールディング並びにその製造方法及び
製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車体パネルの窓開口部に取り付
けられたウインドガラスの周縁部には、ウインドモール
ディングが装着されている。具体的には、ウインドガラ
スの周縁と車体パネルの窓開口部の開口縁との間に、連
続長尺状の隙間が形成されており、この隙間内に、長尺
状の押出部材からなるウインドモールディングが嵌挿さ
れシールが行なわれている。このウインドモールディン
グは、上記隙間内に介挿されて所定の車内側係止部分に
嵌合される脚部と、この脚部の車外側端に設けられて上
記隙間を車外側から覆う装飾部とを備えている。
けられたウインドガラスの周縁部には、ウインドモール
ディングが装着されている。具体的には、ウインドガラ
スの周縁と車体パネルの窓開口部の開口縁との間に、連
続長尺状の隙間が形成されており、この隙間内に、長尺
状の押出部材からなるウインドモールディングが嵌挿さ
れシールが行なわれている。このウインドモールディン
グは、上記隙間内に介挿されて所定の車内側係止部分に
嵌合される脚部と、この脚部の車外側端に設けられて上
記隙間を車外側から覆う装飾部とを備えている。
【0003】このような自動車用ウインドモールディン
グにおいて、例えば実公昭57−54416号公報や実
開昭64−9811号公報等に記載されているように、
ウインドガラス上の雨水を堰き止め排水するための溝を
形成することが提案されている。この場合、モールディ
ングに溝を形成する部位と溝を形成しない部位とは、そ
れぞれ別々に成形され、これら2種類の部材が、例えば
型成形によって一体化されている。しかしながらそのよ
うにすると、両者の接続部において型成形に伴うライン
が形成されてしまい、装飾性に問題を生じるとともに、
良好な生産性が得られない。
グにおいて、例えば実公昭57−54416号公報や実
開昭64−9811号公報等に記載されているように、
ウインドガラス上の雨水を堰き止め排水するための溝を
形成することが提案されている。この場合、モールディ
ングに溝を形成する部位と溝を形成しない部位とは、そ
れぞれ別々に成形され、これら2種類の部材が、例えば
型成形によって一体化されている。しかしながらそのよ
うにすると、両者の接続部において型成形に伴うライン
が形成されてしまい、装飾性に問題を生じるとともに、
良好な生産性が得られない。
【0004】このような問題を解消するため従来から、
モールディング素材を連続的に押出成形することが、特
開平1−195032号公報、特開平1−202518
号公報、特開昭63−8019号公報、特開平1−26
9612号公報、特開昭63−291721号公報、特
開平1−244820号公報、実開平1−128411
号公報、特開平1−269611号公報あるいは特開平
1−269613号公報等において提案されている。
モールディング素材を連続的に押出成形することが、特
開平1−195032号公報、特開平1−202518
号公報、特開昭63−8019号公報、特開平1−26
9612号公報、特開昭63−291721号公報、特
開平1−244820号公報、実開平1−128411
号公報、特開平1−269611号公報あるいは特開平
1−269613号公報等において提案されている。
【0005】まず特開平1−195032号公報記載の
ものにおいては、横断面一定の形状にてモールディング
材が押出成形された後、堰部を構成する突条部が不要部
位にて切除されている。また特開平1−202518号
公報記載のモールディングでは、モール本体の一部に堰
を構成するように設けられたドリップ部の断面形状が連
続的に変化されている。さらに特開昭63−8019号
公報記載のモールディングでは、横断面一定の形状で連
続的に押出成形されたモールディング材の装飾部が、持
ち上げ変形されており、その持ち上げ変形部分に雨水受
け溝が形成されている。特開平1−269612号公報
記載のものでは、横断面一定の形状で連続的に押出成形
されたモールディング材の脚部が、所定の形状に切除さ
れて長さが調整されることによりウインドガラス挿入溝
と雨水受け溝とを同時に成形している。また特開昭63
−291721号公報及び特開平1−244820号公
報記載のものでは、上下に並んで延びる一対の溝が横断
面一定の形状で連続成形されるとともに、上記一対の溝
のうちの一方が所定の部位で切除されている。さらにこ
のもののコーナー部に射出成形部品を介挿したものが、
実開平1−128411号公報記載のウインドモールデ
ィングである。特開平1−269611号公報及び特開
平1−269613号公報記載のウインドモールディン
グでは、横断面一定の形状にて押出成形された装飾部
と、ガラス嵌合溝を画成する脚部とを別個に押出成形
し、脚部の長さ(高さ)の切除位置を調整しつつ装飾部
と貼り付けている。
ものにおいては、横断面一定の形状にてモールディング
材が押出成形された後、堰部を構成する突条部が不要部
位にて切除されている。また特開平1−202518号
公報記載のモールディングでは、モール本体の一部に堰
を構成するように設けられたドリップ部の断面形状が連
続的に変化されている。さらに特開昭63−8019号
公報記載のモールディングでは、横断面一定の形状で連
続的に押出成形されたモールディング材の装飾部が、持
ち上げ変形されており、その持ち上げ変形部分に雨水受
け溝が形成されている。特開平1−269612号公報
記載のものでは、横断面一定の形状で連続的に押出成形
されたモールディング材の脚部が、所定の形状に切除さ
れて長さが調整されることによりウインドガラス挿入溝
と雨水受け溝とを同時に成形している。また特開昭63
−291721号公報及び特開平1−244820号公
報記載のものでは、上下に並んで延びる一対の溝が横断
面一定の形状で連続成形されるとともに、上記一対の溝
のうちの一方が所定の部位で切除されている。さらにこ
のもののコーナー部に射出成形部品を介挿したものが、
実開平1−128411号公報記載のウインドモールデ
ィングである。特開平1−269611号公報及び特開
平1−269613号公報記載のウインドモールディン
グでは、横断面一定の形状にて押出成形された装飾部
と、ガラス嵌合溝を画成する脚部とを別個に押出成形
し、脚部の長さ(高さ)の切除位置を調整しつつ装飾部
と貼り付けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述した従来
のモールディングには、以下のような問題がある。まず
特開平1−195032号公報記載のモールディングで
は、装飾部の突状部分を切除したときに鋭利な形状が形
成されてしまうため、鋭利部分を丸くする等の仕上げの
後処理工程を要している上に、切除した後の面状態が他
の部分と特に光沢において異なってしまい、装飾性を損
なう場合がある。また特開平1−202518号公報記
載のものでは、堰を構成するドリップ部の製造方法又は
製造装置、特にドリップ部の断面形状を連続的に変化さ
せる手段が開示されておらず、したがって当該構成のモ
ールディングの全長をどのようにして連続的に成形する
かは解決されていない。一方特開昭63−8019号公
報及び特開平1−269612号公報に記載されたモー
ルディングでは、大きな溝を形成することが困難である
ことから、十分な堰き止め機能又は排水処理機能を有す
る車両用モールディングを得ることは難しい。また特開
昭63−291721号公報及び特開平1−24482
0号公報記載のものにおいても、溝の大きさを連続的に
変化させることができないため、モールディング本体に
対して溝を効率的に形成・配置することができない上
に、横断面を変化させるコーナー相当部分においてガラ
スの支持片が除去されてしまうことから装着時の支持性
に難点がある。さらに特開平1−269611号公報及
び特開平1−269613号公報記載のものによれば、
溝の大きさを連続的に変化することはできるが、ウイン
ドガラスのアッパー縁相当部分において装飾部の内側に
支持片が収容される構成になされているため、装飾部が
大型化してしまい、いわゆるフラッシュサーフェイス化
及び小型・軽量化の要請に逆行する。加えて、コーナー
縁に相当する部分の近傍において、比較的急な横曲げ状
態になされる場合には、薄肉状をなす装飾部の先端縁部
分に波打ちを生じる。
のモールディングには、以下のような問題がある。まず
特開平1−195032号公報記載のモールディングで
は、装飾部の突状部分を切除したときに鋭利な形状が形
成されてしまうため、鋭利部分を丸くする等の仕上げの
後処理工程を要している上に、切除した後の面状態が他
の部分と特に光沢において異なってしまい、装飾性を損
なう場合がある。また特開平1−202518号公報記
載のものでは、堰を構成するドリップ部の製造方法又は
製造装置、特にドリップ部の断面形状を連続的に変化さ
せる手段が開示されておらず、したがって当該構成のモ
ールディングの全長をどのようにして連続的に成形する
かは解決されていない。一方特開昭63−8019号公
報及び特開平1−269612号公報に記載されたモー
ルディングでは、大きな溝を形成することが困難である
ことから、十分な堰き止め機能又は排水処理機能を有す
る車両用モールディングを得ることは難しい。また特開
昭63−291721号公報及び特開平1−24482
0号公報記載のものにおいても、溝の大きさを連続的に
変化させることができないため、モールディング本体に
対して溝を効率的に形成・配置することができない上
に、横断面を変化させるコーナー相当部分においてガラ
スの支持片が除去されてしまうことから装着時の支持性
に難点がある。さらに特開平1−269611号公報及
び特開平1−269613号公報記載のものによれば、
溝の大きさを連続的に変化することはできるが、ウイン
ドガラスのアッパー縁相当部分において装飾部の内側に
支持片が収容される構成になされているため、装飾部が
大型化してしまい、いわゆるフラッシュサーフェイス化
及び小型・軽量化の要請に逆行する。加えて、コーナー
縁に相当する部分の近傍において、比較的急な横曲げ状
態になされる場合には、薄肉状をなす装飾部の先端縁部
分に波打ちを生じる。
【0007】そこで本発明は、全体の横断面形状及び溝
部の横断面形状を変化させつつ溝形状を効率的に設ける
ことができ、モールディングの幅寸法を全長にわたって
必要最小限に設定可能とし、小型・軽量で高機能な溝部
を有し、しかも曲げ部分の装飾性に優れ、さらに車体パ
ネルに沿うように良好に連続成形することができるとと
もに、良好な装飾性、安全性及び高生産性を有する車両
用ウインドモールディングを提供することを第1の目的
とする。また本発明は、上述した車両用ウインドモール
ディングの全長を、一連一体にて容易に成形することが
できるようにした車両用ウインドモールディングの製造
方法及び製造装置を提供することを第2の目的とする。
部の横断面形状を変化させつつ溝形状を効率的に設ける
ことができ、モールディングの幅寸法を全長にわたって
必要最小限に設定可能とし、小型・軽量で高機能な溝部
を有し、しかも曲げ部分の装飾性に優れ、さらに車体パ
ネルに沿うように良好に連続成形することができるとと
もに、良好な装飾性、安全性及び高生産性を有する車両
用ウインドモールディングを提供することを第1の目的
とする。また本発明は、上述した車両用ウインドモール
ディングの全長を、一連一体にて容易に成形することが
できるようにした車両用ウインドモールディングの製造
方法及び製造装置を提供することを第2の目的とする。
【0008】上記目的を達成するため本発明にかかる車
両用ウインドモールディングは、車両用ウインドプレー
トの周縁部に沿って装着される長尺状部材からなり、上
記ウインドプレートの周縁部と車体パネルの窓枠開口部
の内周縁部との間に形成された隙間内に介挿される脚部
と、この脚部の車外側端からウインドプレート側に向か
って延出して上記ウインドプレートの車外側表面上に弾
接されるウインドプレート側装飾部と、を備えた車両用
ウインドモールディングであって、上記ウインドプレー
ト側装飾部における長手方向の少なくとも一部に、当該
長手方向に直交する方向の横断面形状を一定形状とした
薄肉部と、この薄肉部に連続するようにして横断面形状
を拡大させた形状の膨出厚肉部と、が設けられ、上記膨
出厚肉部の車外側表面は、長手方向と略平行に延在する
所定の軸回りに回転することにより画成される所定の捻
じれ面を有しているとともに、上記膨出厚肉部及びその
膨出厚肉部から薄肉部に至るまでの間部分には、前記ウ
インドプレート側に向かって開口する雨水受け溝が凹設
され、上記雨水受け溝の溝深さが、上記膨出厚肉部から
薄肉部に至る方向において前記ウインドプレート側に徐
々に浅くなり、かつ上記膨出厚肉部及び薄肉部を含む全
長が、一連一体の連続体からなる構成になされている。
両用ウインドモールディングは、車両用ウインドプレー
トの周縁部に沿って装着される長尺状部材からなり、上
記ウインドプレートの周縁部と車体パネルの窓枠開口部
の内周縁部との間に形成された隙間内に介挿される脚部
と、この脚部の車外側端からウインドプレート側に向か
って延出して上記ウインドプレートの車外側表面上に弾
接されるウインドプレート側装飾部と、を備えた車両用
ウインドモールディングであって、上記ウインドプレー
ト側装飾部における長手方向の少なくとも一部に、当該
長手方向に直交する方向の横断面形状を一定形状とした
薄肉部と、この薄肉部に連続するようにして横断面形状
を拡大させた形状の膨出厚肉部と、が設けられ、上記膨
出厚肉部の車外側表面は、長手方向と略平行に延在する
所定の軸回りに回転することにより画成される所定の捻
じれ面を有しているとともに、上記膨出厚肉部及びその
膨出厚肉部から薄肉部に至るまでの間部分には、前記ウ
インドプレート側に向かって開口する雨水受け溝が凹設
され、上記雨水受け溝の溝深さが、上記膨出厚肉部から
薄肉部に至る方向において前記ウインドプレート側に徐
々に浅くなり、かつ上記膨出厚肉部及び薄肉部を含む全
長が、一連一体の連続体からなる構成になされている。
【0009】また本発明にかかる車両用ウインドモール
ディングの製造方法は、車両用ウインドモールディング
の全長を一連一体に連続的に成形するに際して押出形成
を利用するものであって、上記車両用ウインドモールデ
ィングを一定の横断面形状を有する薄肉部として成形す
る工程と、前記車両用ウインドモールディングの長手方
向の一部において、長手方向と直交する方向に上記薄肉
部の横断面形状を拡大して膨出厚肉部を形成しつつ、こ
の膨出厚肉部の車外側表面を、長手方向と略平行に延在
する所定の軸回りに回転して画成される所定の捻じれ面
に形成する工程と、上記膨出厚肉部及びその膨出厚肉部
から薄肉部に至るまでの間部分に所定の横断面形状の雨
水受け溝を画成し、その雨水受け溝の溝深さを、上記膨
出厚肉部から薄肉部に至る方向においてモールディング
側方に徐々に浅くするように成形を行う工程と、を備え
た構成になされている。さらに、本発明にかかる車両用
ウインドモールディングの製造方法は、ダイ装置により
所定の開口形状に画成される押出形成口を通して、当該
押出形成口の開口形状に対応した横断面形状にて車両用
ウインドモールディングを押出形成するようにした車両
用ウインドモールディングの製造方法において、上記ダ
イ装置を移動させて押出形成口の開口形状を、押出方向
である第1の方向に略直交する第2の方向及び上記第1
の方向にみて第2の方向と交差する第3の方向に変化さ
せることにより、車両用ウインドモールディングの横断
面形状を変化させつつ、全長を一連一体に連続的に押出
形成するものであって、上記ダイ装置を不動状態に保持
して押出形成口の開口形状を一定に維持することによ
り、車両用ウインドモールディングの薄肉部を一定の横
断面形状にて押出成形する工程と、上記ダイ装置を移動
させて押出形成口の開口形状を、上記第1の方向と略平
行に延在する所定の軸回りに回転する第2の方向に変化
させることにより、車両用ウインドモールディングの横
断面形状を変化させて膨出厚肉部を押出形成しつつ、こ
の膨出厚肉部の車外側表面を所定の捻じれ面に形成する
工程と、上記ダイ装置を更に移動させて押出形成口の開
口形状を、上記第1の方向にみて第2の方向と交差する
第3の方向に変化させることにより、上記車両用ウイン
ドモールディングの膨出厚肉部及びその膨出厚肉部から
薄肉部に至るまでの間部分に所定の横断面形状の雨水受
け溝を画成し、その雨水受け溝の溝深さを、上記膨出厚
肉部から薄肉部に至る方向においてモールディング側方
に徐々に浅くする工程と、を備えている。 さらに、本発
明にかかる車両用ウインドモールディングの製造方法
は、複数のダイを有するダイ装置を用いて、車両用ウイ
ンドモールディングの長手方向の一部に雨水受け溝を凹
設するようにした車両用ウインドモールディングの製造
方法において、上記ダイ装置を構成する複数のダイのう
ち、第1及び第2のダイを用いることにより車両用ウイ
ンドモールディングの車内外表面を全長にわたって連続
的に形成するとともに、第3のダイを用いることによっ
て上記雨水受け溝の内表面を形成しつつ、全長を一連一
体に連続的に形成するものであって、上記第1及び第2
のダイを不動状態に保持して、車両用ウインドモールデ
ィングの薄肉部を一定の横断面形状にて成形する工程
と、上記第1及び第2のダイを、押出方向である第1の
方向と略平行に延在する所定の軸回りに回転する第2の
方向に相対的に離反・近接させることにより、車両用ウ
インドモールディングの横断面形状を変化させて膨出厚
肉部を形成しつつ、この膨出厚肉部の車外側表面を所定
の捻じれ面に形成する工程と、前記第3のダイを上記第
1の方向にみて第2の方向と交差する第3の方向に移動
させることにより、車両用ウインドモールディングの膨
出厚肉部及びその膨出厚肉部から薄肉部に至るまでの間
部分に所定の横断面形状の雨水受け溝を画成し、その雨
水受け溝の溝深さを、上記膨出厚肉部から薄肉部に至る
方向においてモールディング側方に徐々に浅くする工程
と、を備えている。
ディングの製造方法は、車両用ウインドモールディング
の全長を一連一体に連続的に成形するに際して押出形成
を利用するものであって、上記車両用ウインドモールデ
ィングを一定の横断面形状を有する薄肉部として成形す
る工程と、前記車両用ウインドモールディングの長手方
向の一部において、長手方向と直交する方向に上記薄肉
部の横断面形状を拡大して膨出厚肉部を形成しつつ、こ
の膨出厚肉部の車外側表面を、長手方向と略平行に延在
する所定の軸回りに回転して画成される所定の捻じれ面
に形成する工程と、上記膨出厚肉部及びその膨出厚肉部
から薄肉部に至るまでの間部分に所定の横断面形状の雨
水受け溝を画成し、その雨水受け溝の溝深さを、上記膨
出厚肉部から薄肉部に至る方向においてモールディング
側方に徐々に浅くするように成形を行う工程と、を備え
た構成になされている。さらに、本発明にかかる車両用
ウインドモールディングの製造方法は、ダイ装置により
所定の開口形状に画成される押出形成口を通して、当該
押出形成口の開口形状に対応した横断面形状にて車両用
ウインドモールディングを押出形成するようにした車両
用ウインドモールディングの製造方法において、上記ダ
イ装置を移動させて押出形成口の開口形状を、押出方向
である第1の方向に略直交する第2の方向及び上記第1
の方向にみて第2の方向と交差する第3の方向に変化さ
せることにより、車両用ウインドモールディングの横断
面形状を変化させつつ、全長を一連一体に連続的に押出
形成するものであって、上記ダイ装置を不動状態に保持
して押出形成口の開口形状を一定に維持することによ
り、車両用ウインドモールディングの薄肉部を一定の横
断面形状にて押出成形する工程と、上記ダイ装置を移動
させて押出形成口の開口形状を、上記第1の方向と略平
行に延在する所定の軸回りに回転する第2の方向に変化
させることにより、車両用ウインドモールディングの横
断面形状を変化させて膨出厚肉部を押出形成しつつ、こ
の膨出厚肉部の車外側表面を所定の捻じれ面に形成する
工程と、上記ダイ装置を更に移動させて押出形成口の開
口形状を、上記第1の方向にみて第2の方向と交差する
第3の方向に変化させることにより、上記車両用ウイン
ドモールディングの膨出厚肉部及びその膨出厚肉部から
薄肉部に至るまでの間部分に所定の横断面形状の雨水受
け溝を画成し、その雨水受け溝の溝深さを、上記膨出厚
肉部から薄肉部に至る方向においてモールディング側方
に徐々に浅くする工程と、を備えている。 さらに、本発
明にかかる車両用ウインドモールディングの製造方法
は、複数のダイを有するダイ装置を用いて、車両用ウイ
ンドモールディングの長手方向の一部に雨水受け溝を凹
設するようにした車両用ウインドモールディングの製造
方法において、上記ダイ装置を構成する複数のダイのう
ち、第1及び第2のダイを用いることにより車両用ウイ
ンドモールディングの車内外表面を全長にわたって連続
的に形成するとともに、第3のダイを用いることによっ
て上記雨水受け溝の内表面を形成しつつ、全長を一連一
体に連続的に形成するものであって、上記第1及び第2
のダイを不動状態に保持して、車両用ウインドモールデ
ィングの薄肉部を一定の横断面形状にて成形する工程
と、上記第1及び第2のダイを、押出方向である第1の
方向と略平行に延在する所定の軸回りに回転する第2の
方向に相対的に離反・近接させることにより、車両用ウ
インドモールディングの横断面形状を変化させて膨出厚
肉部を形成しつつ、この膨出厚肉部の車外側表面を所定
の捻じれ面に形成する工程と、前記第3のダイを上記第
1の方向にみて第2の方向と交差する第3の方向に移動
させることにより、車両用ウインドモールディングの膨
出厚肉部及びその膨出厚肉部から薄肉部に至るまでの間
部分に所定の横断面形状の雨水受け溝を画成し、その雨
水受け溝の溝深さを、上記膨出厚肉部から薄肉部に至る
方向においてモールディング側方に徐々に浅くする工程
と、を備えている。
【0010】さらに本発明にかかる車両用ウインドモー
ルディングの製造装置は、車両用ウインドモールディン
グ全長を一連一体に連続的に形成するダイ装置を備えた
ものであって、上記ダイ装置は、車両用ウインドモール
ディングの薄肉部を一定の横断面形状にて成形する位置
と、車両用ウインドモールディングの長手方向の一部
に、当該長手方向と略平行に延在する所定の軸回りに回
転するように横断面形状を拡大させて膨出厚肉部を成形
しつつ、この膨出厚肉部の車外側表面を所定の捻じれ面
に成形する位置と、の間で往復移動する本体形成用ダイ
と、上記膨出厚肉部及びその膨出厚肉部から薄肉部に至
るまでの間部分に所定の横断面形状の雨水受け溝を画成
し、その雨水受け溝の溝深さを、上記膨出厚肉部から薄
肉部に至る方向においてモールディング側方に徐々に浅
くする溝形成用ダイと、を備えている。また本発明にか
かる車両用ウインドモールディングの製造装置は、所定
の開口形状の押出形成口を有し、当該押出形成口の開口
形状に対応した横断面形状にて車両用ウインドモールデ
ィングを押出形成するダイ装置を備えた車両用ウインド
モールディングの製造装置において、上記ダイ装置は、
押出形成口の開口形状を一定に維持して車両用ウインド
モールディングの薄肉部を一定の横断面形状に押出成形
する位置と、押出形成口の開口形状を、押出方向である
第1の方向と略平行に延在する所定の軸回りに回転する
第2の方向に変化させて膨出厚肉部を形成しつつ、この
膨出厚肉部の車外側表面を所定の捻じれ面に形成する位
置と、の間で往復移動する本体形成用ダイと、上記押出
形成口の開口形状を上記第1の方向にみて第2の方向と
交差する第3の方向に変化させて上記膨出厚肉部及びそ
の膨出厚肉部から薄肉部に至るまでの間部分に所定の横
断面形状の雨水受け溝を画成し、その雨水受け溝の溝深
さを、上記膨出厚肉部から薄肉部に至る方向においてモ
ールディング側方に徐々に浅くすることにより、上記膨
出厚肉部から薄肉部に至るまでの間部分で雨水受け溝を
消失させる溝形成用ダイと、を備えている。 また、本発
明にかかる車両用ウインドモールディングの押出成形装
置は、車両用ウインドモールディングの長手方向の一部
に雨水受け溝を凹設するように成形を行う複数のダイを
有するダイ装置を備えた車両用ウインドモールディング
の製造装置において、上記ダイ装置は、車両用ウインド
モールディングの車内外表面を全長にわたって連続的に
形成する本体形成用ダイと、上記雨水受け溝の内表面を
雨水受け溝の全長にわたって連続的に形成する溝形成用
ダイと、を有し、上記本体形成用ダイは、車両用ウイン
ドモールディングの薄肉部を一定の横断面形状にて成形
する位置と、押出方向である第1の方向に略平行に延在
する軸回りに回転する第2の方向に車両用ウインドモー
ルディングの横断面形状に変化させて膨出厚肉部を形成
しつつ、この膨出厚肉部の車外側表面を所定の捻じれ面
に形成する位置と、の間で相対的に離反・近接するよう
に往復移動する第1及び第2のダイからなるとともに、
前記溝形成用ダイは、車両用ウインドモールディングの
上記膨出厚肉部及びその膨出厚肉部から薄肉部に至るま
での間部分に所定の横断面形状の雨水受け溝を画成し、
その雨水受け溝の溝深さを、上記膨出厚肉部から薄 肉部
に至る方向においてモールディング側方に徐々に浅くす
るように上記第1の方向にみて第2の方向と交差する第
3の方向に移動する第3のダイからなる構成を備えてい
る。
ルディングの製造装置は、車両用ウインドモールディン
グ全長を一連一体に連続的に形成するダイ装置を備えた
ものであって、上記ダイ装置は、車両用ウインドモール
ディングの薄肉部を一定の横断面形状にて成形する位置
と、車両用ウインドモールディングの長手方向の一部
に、当該長手方向と略平行に延在する所定の軸回りに回
転するように横断面形状を拡大させて膨出厚肉部を成形
しつつ、この膨出厚肉部の車外側表面を所定の捻じれ面
に成形する位置と、の間で往復移動する本体形成用ダイ
と、上記膨出厚肉部及びその膨出厚肉部から薄肉部に至
るまでの間部分に所定の横断面形状の雨水受け溝を画成
し、その雨水受け溝の溝深さを、上記膨出厚肉部から薄
肉部に至る方向においてモールディング側方に徐々に浅
くする溝形成用ダイと、を備えている。また本発明にか
かる車両用ウインドモールディングの製造装置は、所定
の開口形状の押出形成口を有し、当該押出形成口の開口
形状に対応した横断面形状にて車両用ウインドモールデ
ィングを押出形成するダイ装置を備えた車両用ウインド
モールディングの製造装置において、上記ダイ装置は、
押出形成口の開口形状を一定に維持して車両用ウインド
モールディングの薄肉部を一定の横断面形状に押出成形
する位置と、押出形成口の開口形状を、押出方向である
第1の方向と略平行に延在する所定の軸回りに回転する
第2の方向に変化させて膨出厚肉部を形成しつつ、この
膨出厚肉部の車外側表面を所定の捻じれ面に形成する位
置と、の間で往復移動する本体形成用ダイと、上記押出
形成口の開口形状を上記第1の方向にみて第2の方向と
交差する第3の方向に変化させて上記膨出厚肉部及びそ
の膨出厚肉部から薄肉部に至るまでの間部分に所定の横
断面形状の雨水受け溝を画成し、その雨水受け溝の溝深
さを、上記膨出厚肉部から薄肉部に至る方向においてモ
ールディング側方に徐々に浅くすることにより、上記膨
出厚肉部から薄肉部に至るまでの間部分で雨水受け溝を
消失させる溝形成用ダイと、を備えている。 また、本発
明にかかる車両用ウインドモールディングの押出成形装
置は、車両用ウインドモールディングの長手方向の一部
に雨水受け溝を凹設するように成形を行う複数のダイを
有するダイ装置を備えた車両用ウインドモールディング
の製造装置において、上記ダイ装置は、車両用ウインド
モールディングの車内外表面を全長にわたって連続的に
形成する本体形成用ダイと、上記雨水受け溝の内表面を
雨水受け溝の全長にわたって連続的に形成する溝形成用
ダイと、を有し、上記本体形成用ダイは、車両用ウイン
ドモールディングの薄肉部を一定の横断面形状にて成形
する位置と、押出方向である第1の方向に略平行に延在
する軸回りに回転する第2の方向に車両用ウインドモー
ルディングの横断面形状に変化させて膨出厚肉部を形成
しつつ、この膨出厚肉部の車外側表面を所定の捻じれ面
に形成する位置と、の間で相対的に離反・近接するよう
に往復移動する第1及び第2のダイからなるとともに、
前記溝形成用ダイは、車両用ウインドモールディングの
上記膨出厚肉部及びその膨出厚肉部から薄肉部に至るま
での間部分に所定の横断面形状の雨水受け溝を画成し、
その雨水受け溝の溝深さを、上記膨出厚肉部から薄 肉部
に至る方向においてモールディング側方に徐々に浅くす
るように上記第1の方向にみて第2の方向と交差する第
3の方向に移動する第3のダイからなる構成を備えてい
る。
【0011】
【作用】このような構成を有する車両用ウインドモール
ディングによれば、装飾部の幅寸法に関係なく雨水受け
溝が縮小・消失され、雨水受け溝の変化部位においても
モールディングの幅が一定に確保されることとなって、
雨水受け溝を設ける部位から雨水受け溝を設けない部位
にかけての装飾部の幅変化が必要なくなることから、装
飾部の幅寸法は、全長にわたって必要最小限に設定さ
れ、全周にわたって運転視界が良好に拡大されるように
なっている。 また、全長が一連一体に連続的に形成され
ているとともに、捻じれ表面を形成するように横断形状
が変化しつつ成形された膨出厚肉部に、その膨出厚肉部
の大きさに対応した十分な大きさの溝部が形成されてい
るので、装飾部の表面が滑らかに変化しているととも
に、全体の横断面形状に対して溝形状が無駄なく効率的
に配置されるようになっている。このとき、請求項2記
載の車両用ウインドモールディングによれば、ウインド
モールディングの装着時において、厚肉状のモールディ
ング部分が湾曲するようにして取り付けられるため、上
記作用に加えて、曲げ周長の差によるシワ発生等の不具
合発生が防止される。さらに、請求項6記載の車両用ウ
インドモールディングによれば、溝形状が溝幅方向と溝
深さ方向の双方に連続的に変化されているため、溝部の
断面の切替が円滑に行われるとともに、形状及び肉厚が
小さい部位に対しても溝部が成形可能となり、一層無駄
なく効率的に溝部が配置されるようになっている。ま
た、本発明にかかる車両用ウインドモールディングの製
造方法及び装置によれば、上述した本発明にかかる車両
用ウインドモールディングが容易かつ良好に製造され
る。特に、溝形成部位の横断面形状が変化しつつ捻じれ
表面を形成するように膨出厚肉部が成形され、その横断
面変化により形成された膨出厚肉部に、十分な大きさの
溝が形成されつつ全長が一連一体に連続的に形成される
ため、膨出厚肉部の形状及び溝の形状が比較的任意に選
択されるとともに、上述した車両用ウインドモールディ
ングの全長が効率的に成形されるようになっている。こ
のとき、特に請求項8及び20記載の車両用ウインドモ
ールディングの製造方法及び装置によれば、ダイ装置の
回転移動による押出形成口の変化によって溝形成部位の
横断面形状が捻じれ表面を形成するように変化しつつ膨
出厚肉部が押出成形されるとともに、ダイ装置のさらな
る移動による押出形成口の変化によって上記膨出厚肉部
に十分な大きさの溝が形成されつつ、全長が一連一体に
連続的に押出形成されるため、膨出厚肉部の形状及び溝
の形状が比較的任意に選択されるとともに、上述した車
両用ウインドモールディングの全長が効率的に押出成形
されるようになっている。さらに、請求項11及び23
記載の車両用ウインドモールディングの製造方法及び装
置によれば、ダイ装置の回転移動による各ダイの相対位
置の変化によって溝形成部位の横断面形状が捻じれ表面
を形成するように変化され、膨出厚肉部が成形が行われ
るとともに、ダイ装置のさらなる移動による各ダイの相
対位置の変化によって上記膨出厚肉部に、十分な大きさ
の溝が形成されつつ、全長が一連一体に連続的に形成さ
れるため、膨出厚肉部の形状及び雨水受け溝の形状が比
較的任意に選択されるとともに、上述した車両用ウイン
ドモールディングの全長が効率的に成形されるようにな
っている。
ディングによれば、装飾部の幅寸法に関係なく雨水受け
溝が縮小・消失され、雨水受け溝の変化部位においても
モールディングの幅が一定に確保されることとなって、
雨水受け溝を設ける部位から雨水受け溝を設けない部位
にかけての装飾部の幅変化が必要なくなることから、装
飾部の幅寸法は、全長にわたって必要最小限に設定さ
れ、全周にわたって運転視界が良好に拡大されるように
なっている。 また、全長が一連一体に連続的に形成され
ているとともに、捻じれ表面を形成するように横断形状
が変化しつつ成形された膨出厚肉部に、その膨出厚肉部
の大きさに対応した十分な大きさの溝部が形成されてい
るので、装飾部の表面が滑らかに変化しているととも
に、全体の横断面形状に対して溝形状が無駄なく効率的
に配置されるようになっている。このとき、請求項2記
載の車両用ウインドモールディングによれば、ウインド
モールディングの装着時において、厚肉状のモールディ
ング部分が湾曲するようにして取り付けられるため、上
記作用に加えて、曲げ周長の差によるシワ発生等の不具
合発生が防止される。さらに、請求項6記載の車両用ウ
インドモールディングによれば、溝形状が溝幅方向と溝
深さ方向の双方に連続的に変化されているため、溝部の
断面の切替が円滑に行われるとともに、形状及び肉厚が
小さい部位に対しても溝部が成形可能となり、一層無駄
なく効率的に溝部が配置されるようになっている。ま
た、本発明にかかる車両用ウインドモールディングの製
造方法及び装置によれば、上述した本発明にかかる車両
用ウインドモールディングが容易かつ良好に製造され
る。特に、溝形成部位の横断面形状が変化しつつ捻じれ
表面を形成するように膨出厚肉部が成形され、その横断
面変化により形成された膨出厚肉部に、十分な大きさの
溝が形成されつつ全長が一連一体に連続的に形成される
ため、膨出厚肉部の形状及び溝の形状が比較的任意に選
択されるとともに、上述した車両用ウインドモールディ
ングの全長が効率的に成形されるようになっている。こ
のとき、特に請求項8及び20記載の車両用ウインドモ
ールディングの製造方法及び装置によれば、ダイ装置の
回転移動による押出形成口の変化によって溝形成部位の
横断面形状が捻じれ表面を形成するように変化しつつ膨
出厚肉部が押出成形されるとともに、ダイ装置のさらな
る移動による押出形成口の変化によって上記膨出厚肉部
に十分な大きさの溝が形成されつつ、全長が一連一体に
連続的に押出形成されるため、膨出厚肉部の形状及び溝
の形状が比較的任意に選択されるとともに、上述した車
両用ウインドモールディングの全長が効率的に押出成形
されるようになっている。さらに、請求項11及び23
記載の車両用ウインドモールディングの製造方法及び装
置によれば、ダイ装置の回転移動による各ダイの相対位
置の変化によって溝形成部位の横断面形状が捻じれ表面
を形成するように変化され、膨出厚肉部が成形が行われ
るとともに、ダイ装置のさらなる移動による各ダイの相
対位置の変化によって上記膨出厚肉部に、十分な大きさ
の溝が形成されつつ、全長が一連一体に連続的に形成さ
れるため、膨出厚肉部の形状及び雨水受け溝の形状が比
較的任意に選択されるとともに、上述した車両用ウイン
ドモールディングの全長が効率的に成形されるようにな
っている。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて、自
動車用ウインドモールディング、その自動車用ウインド
モールディングの製造装置及び製造方法の順に詳細に説
明する。まず図1に表されているように、自動車のフロ
ント側のウインドガラス(ウインドプレート)11の周
縁部には、長尺状の押出シール部材からなるウインドモ
ールディング9が装着されている。このウインドモール
ディング9は、前記ウインドガラス11の上縁部とルー
フパネル12との間の隙間に装着されたアッパーモール
ディング9Aと、ウインドガラス11の両側縁部とピラ
ーパネル13との間の隙間に装着されたサイドモールデ
ィング9Cと、これらアッパーモールディング9Aとサ
イドモールディング9Cとを連結している湾曲状のコー
ナーモールディング9Bとを有している。これらモール
ディング9A,9C,9Bは、後述するようにして一体
連続的に成形されている。
動車用ウインドモールディング、その自動車用ウインド
モールディングの製造装置及び製造方法の順に詳細に説
明する。まず図1に表されているように、自動車のフロ
ント側のウインドガラス(ウインドプレート)11の周
縁部には、長尺状の押出シール部材からなるウインドモ
ールディング9が装着されている。このウインドモール
ディング9は、前記ウインドガラス11の上縁部とルー
フパネル12との間の隙間に装着されたアッパーモール
ディング9Aと、ウインドガラス11の両側縁部とピラ
ーパネル13との間の隙間に装着されたサイドモールデ
ィング9Cと、これらアッパーモールディング9Aとサ
イドモールディング9Cとを連結している湾曲状のコー
ナーモールディング9Bとを有している。これらモール
ディング9A,9C,9Bは、後述するようにして一体
連続的に成形されている。
【0013】図2ないし図5に示された第1実施例にお
けるウインドモールディング9は、ゴム、合成樹脂等の
弾性材料を後述する成形装置によって長尺帯状に一体に
押出成形してなるものであり、ウインドガラス11の周
縁部と、ルーフパネル12及びフロントピラー13との
間隙に介挿される脚部92を有しているとともに、ウイ
ンドガラス11と、ルーフパネル12の車外側表面及び
フロントピラー13表面との間を車外側(図3上側)か
ら覆う装飾部91を備えている。装飾部91は脚部92
の車外側端部に一体成形されており、これら装飾部91
と脚部92とによって長手方向に直交する横断面形状が
略T字状になされている。
けるウインドモールディング9は、ゴム、合成樹脂等の
弾性材料を後述する成形装置によって長尺帯状に一体に
押出成形してなるものであり、ウインドガラス11の周
縁部と、ルーフパネル12及びフロントピラー13との
間隙に介挿される脚部92を有しているとともに、ウイ
ンドガラス11と、ルーフパネル12の車外側表面及び
フロントピラー13表面との間を車外側(図3上側)か
ら覆う装飾部91を備えている。装飾部91は脚部92
の車外側端部に一体成形されており、これら装飾部91
と脚部92とによって長手方向に直交する横断面形状が
略T字状になされている。
【0014】脚部92が装飾部91側に連結される当該
脚部92の車外側上端部分には、芯材としての金属薄箔
芯金93が全長にわたって埋設されているとともに、脚
部92の車内側端縁(図3下端縁)内周側には、ウイン
ドガラス11の車内面側(図示下面側)に向かって突出
する支持片94が突設されている。また脚部92の車内
側端縁(図3下端縁)外周側には、車体パネル12,1
3側に向かって突出し圧接する可撓性の弾性リップ片9
5が全長にわたって形成されている。
脚部92の車外側上端部分には、芯材としての金属薄箔
芯金93が全長にわたって埋設されているとともに、脚
部92の車内側端縁(図3下端縁)内周側には、ウイン
ドガラス11の車内面側(図示下面側)に向かって突出
する支持片94が突設されている。また脚部92の車内
側端縁(図3下端縁)外周側には、車体パネル12,1
3側に向かって突出し圧接する可撓性の弾性リップ片9
5が全長にわたって形成されている。
【0015】一方前記装飾部91は、脚部92の車外側
端(図3上端)に設けられており、ウインドガラス11
側に延びるウインドガラス側装飾部91aと、このウイ
ンドガラス側装飾部91aから車体パネル12,13側
に延びる車体パネル側装飾部91bとを有している。こ
のうちウインドガラス側装飾部91aは、ウインドガラ
ス11の車外側表面を覆うリップ状部材からなるととも
に、車体パネル側装飾部91bは、車体パネル12,1
3の車外側表面に当接するリップ状部材からなってい
る。そしてウインドガラス側装飾部91aと上記支持片
94との間には、ウインドガラス11を受け入れるため
の横断面コ字状の溝が画成されている。
端(図3上端)に設けられており、ウインドガラス11
側に延びるウインドガラス側装飾部91aと、このウイ
ンドガラス側装飾部91aから車体パネル12,13側
に延びる車体パネル側装飾部91bとを有している。こ
のうちウインドガラス側装飾部91aは、ウインドガラ
ス11の車外側表面を覆うリップ状部材からなるととも
に、車体パネル側装飾部91bは、車体パネル12,1
3の車外側表面に当接するリップ状部材からなってい
る。そしてウインドガラス側装飾部91aと上記支持片
94との間には、ウインドガラス11を受け入れるため
の横断面コ字状の溝が画成されている。
【0016】ウインドモールディング9の各部は、基本
的には全周同一の横断面形状になされているが、ウイン
ドガラス側装飾部91aのみがサイド部で膨出・厚肉化
されている。すなわちウインドモールディング9の長手
方向に直交する横断面において、脚部92、支持部9
4、弾性リップ片95及び車体パネル側装飾部91bの
各部は、ウインドモールディング9の全長にわたって略
均一な形状に維持されている。これは、ウインドガラス
11の車外側表面と車体パネル12,13の車外側表面
とが、ウインドモールディング9の全長にわたって略均
一な段差関係になされていることに対応したものであ
る。一方ウインドガラス側装飾部91aは、コーナーモ
ールディング9Bからサイドモールディング9Cにかけ
て上記段差と独立して車外側(図示上方側)に向かって
膨出・厚肉化されており、肉厚に変化が付けられてい
る。以下、このウインドガラス側装飾部91aの構造を
説明する。
的には全周同一の横断面形状になされているが、ウイン
ドガラス側装飾部91aのみがサイド部で膨出・厚肉化
されている。すなわちウインドモールディング9の長手
方向に直交する横断面において、脚部92、支持部9
4、弾性リップ片95及び車体パネル側装飾部91bの
各部は、ウインドモールディング9の全長にわたって略
均一な形状に維持されている。これは、ウインドガラス
11の車外側表面と車体パネル12,13の車外側表面
とが、ウインドモールディング9の全長にわたって略均
一な段差関係になされていることに対応したものであ
る。一方ウインドガラス側装飾部91aは、コーナーモ
ールディング9Bからサイドモールディング9Cにかけ
て上記段差と独立して車外側(図示上方側)に向かって
膨出・厚肉化されており、肉厚に変化が付けられてい
る。以下、このウインドガラス側装飾部91aの構造を
説明する。
【0017】まず図3に示されているように、アッパー
モールディング9Aにおいて、ウインドガラス側装飾部
91aは、略均一の横断面形状に維持されている。一方
コーナーモールディング9Bからサイドモールディング
9Cにかけてのウインドガラス側装飾部91aは、車外
側に向かって徐々に膨出・厚肉化されている。すなわち
図4に示されているサイドモールディング9Cの上部側
では、ウインドガラス側装飾部91aが車外側にやや膨
出・厚肉化されており、図5に示されているサイドモー
ルディング9Cの中央寄りの部分において、ウインドガ
ラス側装飾部91aの車外側膨肉厚は最大になされてい
る。そしてこの最大肉厚は、サイド下部側にわたってそ
のまま一定に維持されている。
モールディング9Aにおいて、ウインドガラス側装飾部
91aは、略均一の横断面形状に維持されている。一方
コーナーモールディング9Bからサイドモールディング
9Cにかけてのウインドガラス側装飾部91aは、車外
側に向かって徐々に膨出・厚肉化されている。すなわち
図4に示されているサイドモールディング9Cの上部側
では、ウインドガラス側装飾部91aが車外側にやや膨
出・厚肉化されており、図5に示されているサイドモー
ルディング9Cの中央寄りの部分において、ウインドガ
ラス側装飾部91aの車外側膨肉厚は最大になされてい
る。そしてこの最大肉厚は、サイド下部側にわたってそ
のまま一定に維持されている。
【0018】このウインドガラス側装飾部91aの車外
側膨出厚肉部は、その車外側表面が捻り表面となるよう
に成形されている。すなわちウインドガラス側装飾部9
1aは、図6に示されているように、線分OPを半径と
して回転するように車外側に膨出されており、当該ウイ
ンドガラス側装飾部91aの車外側表面は、図示した線
分O1P1,O2P2,…O5P5,O6P6のようにし
て捻じれ面を形成しているものである。
側膨出厚肉部は、その車外側表面が捻り表面となるよう
に成形されている。すなわちウインドガラス側装飾部9
1aは、図6に示されているように、線分OPを半径と
して回転するように車外側に膨出されており、当該ウイ
ンドガラス側装飾部91aの車外側表面は、図示した線
分O1P1,O2P2,…O5P5,O6P6のようにし
て捻じれ面を形成しているものである。
【0019】図4及び図5に示されているように、上記
ウインドガラス側装飾部91aの膨出厚肉部の内周側壁
面91cは、円弧状の湾曲凸面になされている。このと
きの円弧状湾曲凸面の中心軸は、ウインドモールディン
グ9の長手方向に延在する一定の軸であって、ウインド
ガラス側装飾部91aと車体パネル側装飾部91bとの
境界部分直上に位置されている。
ウインドガラス側装飾部91aの膨出厚肉部の内周側壁
面91cは、円弧状の湾曲凸面になされている。このと
きの円弧状湾曲凸面の中心軸は、ウインドモールディン
グ9の長手方向に延在する一定の軸であって、ウインド
ガラス側装飾部91aと車体パネル側装飾部91bとの
境界部分直上に位置されている。
【0020】また上記ウインドガラス側装飾部91aに
おける膨出厚肉部の円弧状内周壁面91cには、内周側
(図示左側)に開口するようにして雨水受け溝98が凹
設されている。この雨水受け溝98は、横断面略三角形
状になされており、上記膨出厚肉部の肉厚に対応した大
きさに凹設されている。すなわち当該雨水受け溝98の
溝深さ及び溝幅は、ウインドガラス側装飾部91aの膨
肉厚に関連して変化しており、コーナーモールディング
9Bのサイド寄りの部分(図4参照)から雨水受け溝9
8が現出しているとともに、サイドモールディング9C
の長手方向略中央部分(図5参照)で最大の溝横断面積
になされている。そしてそれより下方側部分は、一定の
横断面形状に維持されている。そして、上記雨水受け溝
98の溝深さは、上記膨出厚肉部側(サイド部側)から
薄肉部側(アッパー部側)に至る方向において、内周
側、すなわち前記ウインドガラス11側に向かって徐々
に浅くなり消失している。
おける膨出厚肉部の円弧状内周壁面91cには、内周側
(図示左側)に開口するようにして雨水受け溝98が凹
設されている。この雨水受け溝98は、横断面略三角形
状になされており、上記膨出厚肉部の肉厚に対応した大
きさに凹設されている。すなわち当該雨水受け溝98の
溝深さ及び溝幅は、ウインドガラス側装飾部91aの膨
肉厚に関連して変化しており、コーナーモールディング
9Bのサイド寄りの部分(図4参照)から雨水受け溝9
8が現出しているとともに、サイドモールディング9C
の長手方向略中央部分(図5参照)で最大の溝横断面積
になされている。そしてそれより下方側部分は、一定の
横断面形状に維持されている。そして、上記雨水受け溝
98の溝深さは、上記膨出厚肉部側(サイド部側)から
薄肉部側(アッパー部側)に至る方向において、内周
側、すなわち前記ウインドガラス11側に向かって徐々
に浅くなり消失している。
【0021】このようなウインドモールディング9の取
付けにあたっては、まずウインドガラス11の周縁部
に、ウインドモールディング9が装着される。このとき
ウインドガラス11のアッパー周縁部からコーナー周縁
部にかけては、アッパーモールディング9Aの支持片9
4とウインドガラス側装飾部91aとの間のコ字状溝が
嵌着されるとともに、ウインドガラス11のサイド周縁
部には、サイドモールディング9Cの支持片94とウイ
ンドガラス側装飾部91aとの間のコ字状溝が嵌着され
る。なおコーナーモールディング9Bは、ウインドモー
ルディングの装着に伴って所定の曲率に湾曲させられる
こととなるが、上述のようにして厚肉化が行われている
ことによって、曲げ周長の差によるシワ発生等の不具合
は生じることがない。
付けにあたっては、まずウインドガラス11の周縁部
に、ウインドモールディング9が装着される。このとき
ウインドガラス11のアッパー周縁部からコーナー周縁
部にかけては、アッパーモールディング9Aの支持片9
4とウインドガラス側装飾部91aとの間のコ字状溝が
嵌着されるとともに、ウインドガラス11のサイド周縁
部には、サイドモールディング9Cの支持片94とウイ
ンドガラス側装飾部91aとの間のコ字状溝が嵌着され
る。なおコーナーモールディング9Bは、ウインドモー
ルディングの装着に伴って所定の曲率に湾曲させられる
こととなるが、上述のようにして厚肉化が行われている
ことによって、曲げ周長の差によるシワ発生等の不具合
は生じることがない。
【0022】一方前記車体パネル12,13側のフラン
ジ部12b,13b上には、帯状のダムラバー97が固
着されるとともに、このダムラバー97の外周面に、接
着剤96が押出によって充填される。ついでウインドモ
ールディング9が装着されたウインドガラス11の車内
側面が、上記ダムラバー97上に当接され押圧される。
これによりウインドモールディング9の支持片94は、
接着剤96で固着されるとともに、弾性リップ片95
が、各傾斜壁12a,13aに対して略L字状に屈曲し
た状態にて弾接される。この弾性リップ片95の屈曲に
よる弾性反発力は、接着剤96が固化するまでの間ウイ
ンドモールディング9の固定力として作用する。
ジ部12b,13b上には、帯状のダムラバー97が固
着されるとともに、このダムラバー97の外周面に、接
着剤96が押出によって充填される。ついでウインドモ
ールディング9が装着されたウインドガラス11の車内
側面が、上記ダムラバー97上に当接され押圧される。
これによりウインドモールディング9の支持片94は、
接着剤96で固着されるとともに、弾性リップ片95
が、各傾斜壁12a,13aに対して略L字状に屈曲し
た状態にて弾接される。この弾性リップ片95の屈曲に
よる弾性反発力は、接着剤96が固化するまでの間ウイ
ンドモールディング9の固定力として作用する。
【0023】このようにしてウインドガラス11は、車
体パネル12,13側のフランジ部12b,13b上に
全周略均一の高さに固着される。そしてウインドモール
ディング9は、ウインドガラス11の車外側表面及び車
体パネル12,13の表面に対し、全長にわたって一定
の関係を備えるように装着されるが、ウインドガラス側
装飾部91aは、上述のようにサイドモールディング9
Cにおいて車外側(図示上側)に膨出されている。すな
わちまずアッパー部においては(図3参照)、ウインド
ガラス側装飾部91aの膨出・厚肉化は行われておら
ず、アッパー部全長にわたって均一な横断面形状に維持
されて薄肉部になされているが、コーナー部の途中から
サイド部にかけて(図4参照)、ウインドガラス側装飾
部91aが徐々に膨出・厚肉化されて断面変化してお
り、さらにサイド部の上端部分から長手方向中央部に向
かって(図5参照)、ウインドガラス側装飾部91aの
肉厚が最大になされている。またサイド部下方側領域に
おいては、ウインドガラス側装飾部91aの最大肉厚が
維持されている。
体パネル12,13側のフランジ部12b,13b上に
全周略均一の高さに固着される。そしてウインドモール
ディング9は、ウインドガラス11の車外側表面及び車
体パネル12,13の表面に対し、全長にわたって一定
の関係を備えるように装着されるが、ウインドガラス側
装飾部91aは、上述のようにサイドモールディング9
Cにおいて車外側(図示上側)に膨出されている。すな
わちまずアッパー部においては(図3参照)、ウインド
ガラス側装飾部91aの膨出・厚肉化は行われておら
ず、アッパー部全長にわたって均一な横断面形状に維持
されて薄肉部になされているが、コーナー部の途中から
サイド部にかけて(図4参照)、ウインドガラス側装飾
部91aが徐々に膨出・厚肉化されて断面変化してお
り、さらにサイド部の上端部分から長手方向中央部に向
かって(図5参照)、ウインドガラス側装飾部91aの
肉厚が最大になされている。またサイド部下方側領域に
おいては、ウインドガラス側装飾部91aの最大肉厚が
維持されている。
【0024】このようなウインドガラス11の車体側取
付構造において、ウインドガラス11上に滴下した雨水
は、ウインドモールディング9におけるウインドガラス
側装飾部91aの内周壁面に誘導され、サイド部に集め
られた雨水は、雨水受け溝98内を通って所定の部位に
排出されていく。
付構造において、ウインドガラス11上に滴下した雨水
は、ウインドモールディング9におけるウインドガラス
側装飾部91aの内周壁面に誘導され、サイド部に集め
られた雨水は、雨水受け溝98内を通って所定の部位に
排出されていく。
【0025】なおウインドモールディング9は、ウイン
ドガラス11に装着した状態で窓枠側に取り付けること
としてもよいし、予めウインドガラス11を窓枠側に装
着しておいた上で、ウインドガラス11の周端縁と車体
パネル12,13との間の隙間内にウインドモールディ
ング9を挿入するようにしてもよい。このような実施例
における車両用ウインドモールディング9によれば、装
飾部91の幅寸法に関係なく雨水受け溝98が縮小・消
失され、雨水受け溝98の変化部位においてもモールデ
ィングの幅が一定に確保されることとなり、雨水受け溝
98を設けるサイド部位から、雨水受け溝98を設けな
いアッパー部位にかけての装飾部91の幅変化がなくな
る。その結果、上記装飾部91の幅寸法を、全長にわた
って必要最小限に設定することが可能となり、これによ
り全周にわたって運転視界が良好に拡大される。 また、
全長が一連一体に連続的に形成されているとともに、捻
じれ表面を形成するように横断形状を変化させつつウイ
ンドガラス側装飾部91aに膨出厚肉部が成形されてい
るので、装飾部91の表面が滑らかに変化するように形
成されている。また、上記ウインドガラス側装飾部91
aの膨出厚肉部に、その膨出厚肉部の大きさに対応した
十分な大きさの雨水受け溝98が形成されているので、
全体の横断面形状に対して雨水受け溝98の溝形状が無
駄なく効率的に配置されるようになっている。このと
き、上記ウインドモールディング9は、コーナーモール
ディング9Bの装着時に、厚肉状のモールディング部分
が湾曲するようにして取り付けられるため、曲げ周長の
差によるシワ発生等の不具合発生が防止される。さら
に、本実施例にかかるウインドモールディング9によれ
ば、雨水受け溝98の溝形状が溝幅方向と溝深さ方向の
双方に連続的に変化しているため、雨水受け溝98の成
形に当たって断面の切替が円滑に行われるとともに、装
飾部91の形状及び肉厚が小さい部位に対しても雨水受
け溝が成形可能となり、一層無駄なく効率的に溝部が配
置されるようになっている。
ドガラス11に装着した状態で窓枠側に取り付けること
としてもよいし、予めウインドガラス11を窓枠側に装
着しておいた上で、ウインドガラス11の周端縁と車体
パネル12,13との間の隙間内にウインドモールディ
ング9を挿入するようにしてもよい。このような実施例
における車両用ウインドモールディング9によれば、装
飾部91の幅寸法に関係なく雨水受け溝98が縮小・消
失され、雨水受け溝98の変化部位においてもモールデ
ィングの幅が一定に確保されることとなり、雨水受け溝
98を設けるサイド部位から、雨水受け溝98を設けな
いアッパー部位にかけての装飾部91の幅変化がなくな
る。その結果、上記装飾部91の幅寸法を、全長にわた
って必要最小限に設定することが可能となり、これによ
り全周にわたって運転視界が良好に拡大される。 また、
全長が一連一体に連続的に形成されているとともに、捻
じれ表面を形成するように横断形状を変化させつつウイ
ンドガラス側装飾部91aに膨出厚肉部が成形されてい
るので、装飾部91の表面が滑らかに変化するように形
成されている。また、上記ウインドガラス側装飾部91
aの膨出厚肉部に、その膨出厚肉部の大きさに対応した
十分な大きさの雨水受け溝98が形成されているので、
全体の横断面形状に対して雨水受け溝98の溝形状が無
駄なく効率的に配置されるようになっている。このと
き、上記ウインドモールディング9は、コーナーモール
ディング9Bの装着時に、厚肉状のモールディング部分
が湾曲するようにして取り付けられるため、曲げ周長の
差によるシワ発生等の不具合発生が防止される。さら
に、本実施例にかかるウインドモールディング9によれ
ば、雨水受け溝98の溝形状が溝幅方向と溝深さ方向の
双方に連続的に変化しているため、雨水受け溝98の成
形に当たって断面の切替が円滑に行われるとともに、装
飾部91の形状及び肉厚が小さい部位に対しても雨水受
け溝が成形可能となり、一層無駄なく効率的に溝部が配
置されるようになっている。
【0026】次に、上述したウインドモールディング9
を成形する装置の構造を説明する。図7ないし図9示さ
れているように、このモールディング成形装置100を
構成するダイ装置は、合成樹脂押出用の開口部を形成す
るための3つのダイ、すなわちモールディングの押出方
向(紙面垂直方向)に並設された第1のダイ102と、
第2のダイ104と、第3のダイ105とを有してい
る。このうち、第1のダイ102及び第2のダイ104
は、ウインドモールディング9の本体部成形用のダイで
あり、第3のダイ105は、溝形成用のダイであって、
これら3体のダイ102,104,105は、単一の押
出形成口を画成するように相互に関与する配置関係にな
されている。上記第1のダイ102は固定状態に設置さ
れており、ウインドモールディング9を造形するための
押出形成口101を備えている。このときウインドガラ
ス側装飾部91aを造形する部分は、図7中の破線及び
図9に示されているように、最大の膨出厚肉部に雨水受
け溝98を形成をしない場合に相当する開口形状になさ
れており、正面略扇形状に形成されている。
を成形する装置の構造を説明する。図7ないし図9示さ
れているように、このモールディング成形装置100を
構成するダイ装置は、合成樹脂押出用の開口部を形成す
るための3つのダイ、すなわちモールディングの押出方
向(紙面垂直方向)に並設された第1のダイ102と、
第2のダイ104と、第3のダイ105とを有してい
る。このうち、第1のダイ102及び第2のダイ104
は、ウインドモールディング9の本体部成形用のダイで
あり、第3のダイ105は、溝形成用のダイであって、
これら3体のダイ102,104,105は、単一の押
出形成口を画成するように相互に関与する配置関係にな
されている。上記第1のダイ102は固定状態に設置さ
れており、ウインドモールディング9を造形するための
押出形成口101を備えている。このときウインドガラ
ス側装飾部91aを造形する部分は、図7中の破線及び
図9に示されているように、最大の膨出厚肉部に雨水受
け溝98を形成をしない場合に相当する開口形状になさ
れており、正面略扇形状に形成されている。
【0027】また前記第2のダイ104及び第3のダイ
105は、板状部材からそれぞれ形成されており、上記
第1のダイ102の前面上に、支点ピン103及び一対
のガイド106,106によって回転移動自在及び直線
移動可能に支持されている。ここで、図の紙面垂直方向
である押出方向を第1の方向としたとき、上述した回転
移動方向及び直線移動方向は、上記第1の方向に略直交
する平面内において互いに交差するように設定されてお
り、以下、これらの回転移動方向及び直線移動方向を、
それぞれ第2の方向及び第3の方向とする。まず第2の
ダイ104は、正面略扇形状に形成されており、その扇
形の半径に相当する一辺部104aが、ウインドガラス
側装飾部91aの車外側面(上面)を造形する弓形状の
成形面になされている。この弓形状造形面104aを備
えた部分は、第1のダイ102における押出成形口10
1の一部、具体的にはウインドガラス側装飾部91aの
車外側部分に対応する領域を遮蔽している。またこの第
2のダイ104の扇形状の中心部分は、ウインドガラス
側装飾部91aと車体パネル側装飾部91bとの境界部
分の直上位置に配置されており、前記第1のダイ102
に対し支点ピン103を介して回転移動(第2の方向へ
移動)自在に支持されている。したがってこの支点ピン
103を中心にして第2のダイ104を回転させれば、
第1のダイ102の押出成形口101に対する第2のダ
イ104の遮蔽面積が変化されることとなり、ウインド
ガラス側装飾部91aに対応する押出開口面積が変化さ
れるようになっている。このように本体形成用ダイを構
成する第1のダイ102と第2のダイ104とは、ウイ
ンドモールディング9における互いに反対側の車内外表
面を形成するように対向配置されており、相対的に離反
・近接するように回転移動してウインドモールディング
9の横断面形状を変化させるように設けられている。
105は、板状部材からそれぞれ形成されており、上記
第1のダイ102の前面上に、支点ピン103及び一対
のガイド106,106によって回転移動自在及び直線
移動可能に支持されている。ここで、図の紙面垂直方向
である押出方向を第1の方向としたとき、上述した回転
移動方向及び直線移動方向は、上記第1の方向に略直交
する平面内において互いに交差するように設定されてお
り、以下、これらの回転移動方向及び直線移動方向を、
それぞれ第2の方向及び第3の方向とする。まず第2の
ダイ104は、正面略扇形状に形成されており、その扇
形の半径に相当する一辺部104aが、ウインドガラス
側装飾部91aの車外側面(上面)を造形する弓形状の
成形面になされている。この弓形状造形面104aを備
えた部分は、第1のダイ102における押出成形口10
1の一部、具体的にはウインドガラス側装飾部91aの
車外側部分に対応する領域を遮蔽している。またこの第
2のダイ104の扇形状の中心部分は、ウインドガラス
側装飾部91aと車体パネル側装飾部91bとの境界部
分の直上位置に配置されており、前記第1のダイ102
に対し支点ピン103を介して回転移動(第2の方向へ
移動)自在に支持されている。したがってこの支点ピン
103を中心にして第2のダイ104を回転させれば、
第1のダイ102の押出成形口101に対する第2のダ
イ104の遮蔽面積が変化されることとなり、ウインド
ガラス側装飾部91aに対応する押出開口面積が変化さ
れるようになっている。このように本体形成用ダイを構
成する第1のダイ102と第2のダイ104とは、ウイ
ンドモールディング9における互いに反対側の車内外表
面を形成するように対向配置されており、相対的に離反
・近接するように回転移動してウインドモールディング
9の横断面形状を変化させるように設けられている。
【0028】また上述のように第2のダイ104が回動
されるとき、弓形状造形面104aの先端縁部は、回動
中心である支点ピン103を中心とした円弧状の軌跡を
描くこととなるが、これに対応するようにして前記第1
のダイ102に設けられた押出成形口101の形状が設
定されている。すなわち押出成形口101におけるウイ
ンドガラス側装飾部91aの内周側壁面に対応する造形
面101aは、上記第2のダイ104の円弧状軌跡に沿
った一定半径の円弧状に形成されており、第1のダイ1
02における押出成形口101の円弧状造形面101a
を描くための軌跡中心が、第2のダイ104の回動中心
103に略一致されている。さらに、この第1のダイ1
02における押出成形口101の円弧状造形面101a
に連続する第2のダイ104の弓形状造形面104aの
先端部分は、円弧状造形面101aと滑らかに連続する
円弧状の造形面に形成されている。
されるとき、弓形状造形面104aの先端縁部は、回動
中心である支点ピン103を中心とした円弧状の軌跡を
描くこととなるが、これに対応するようにして前記第1
のダイ102に設けられた押出成形口101の形状が設
定されている。すなわち押出成形口101におけるウイ
ンドガラス側装飾部91aの内周側壁面に対応する造形
面101aは、上記第2のダイ104の円弧状軌跡に沿
った一定半径の円弧状に形成されており、第1のダイ1
02における押出成形口101の円弧状造形面101a
を描くための軌跡中心が、第2のダイ104の回動中心
103に略一致されている。さらに、この第1のダイ1
02における押出成形口101の円弧状造形面101a
に連続する第2のダイ104の弓形状造形面104aの
先端部分は、円弧状造形面101aと滑らかに連続する
円弧状の造形面に形成されている。
【0029】また上記第3のダイ105は、一対のガイ
ド106,106によって直線的に平行移動可能に支持
されている。この第3のダイ105の図示左側後端部に
は、連接棒109が設けられており、この連接棒109
が、回転運動を直線運動に変換する変換器108を介し
て駆動モータ107に連結されている。そしてこの駆動
モータ107からの駆動力によって上記第3のダイ10
5は、図7に示されたアッパーモールディング形成位置
と、図8及び図9に示されたサイドモールディング形成
位置との間において往復移動(第3の方向へ移動)され
るようになっている。
ド106,106によって直線的に平行移動可能に支持
されている。この第3のダイ105の図示左側後端部に
は、連接棒109が設けられており、この連接棒109
が、回転運動を直線運動に変換する変換器108を介し
て駆動モータ107に連結されている。そしてこの駆動
モータ107からの駆動力によって上記第3のダイ10
5は、図7に示されたアッパーモールディング形成位置
と、図8及び図9に示されたサイドモールディング形成
位置との間において往復移動(第3の方向へ移動)され
るようになっている。
【0030】この第3のダイ105の図示右側の先端部
分には、前述したウインドモールディング9の雨水受け
溝98を造形する略三角形状の遮蔽突片が形成されてい
る。この第3のダイ105の遮蔽突片は、前記第1のダ
イ102の押出成形口101のウインドガラス側装飾部
91aに対応する押出成形口内に進入可能に設けられて
いる。そして図7ないし図9に示されているように、前
記第2のダイ104の回転往復移動に連動して直線往復
移動されるようになっている。
分には、前述したウインドモールディング9の雨水受け
溝98を造形する略三角形状の遮蔽突片が形成されてい
る。この第3のダイ105の遮蔽突片は、前記第1のダ
イ102の押出成形口101のウインドガラス側装飾部
91aに対応する押出成形口内に進入可能に設けられて
いる。そして図7ないし図9に示されているように、前
記第2のダイ104の回転往復移動に連動して直線往復
移動されるようになっている。
【0031】このようなモールディング成形装置100
によるウインドモールディング9の成形方法を説明す
る。ウインドモールディング9を成形するにあたって
は、アッパーモールディング9A、コーナーモールディ
ング9B、サイドモールディング9Cが、一連に押出成
形されるが、それらの成形順は、一方のサイドモールデ
ィング9C、コーナーモールディング9B、アッパーモ
ールディング9A、そして他方のコーナーモールディン
グ9B、サイドモールディング9Cの順である。
によるウインドモールディング9の成形方法を説明す
る。ウインドモールディング9を成形するにあたって
は、アッパーモールディング9A、コーナーモールディ
ング9B、サイドモールディング9Cが、一連に押出成
形されるが、それらの成形順は、一方のサイドモールデ
ィング9C、コーナーモールディング9B、アッパーモ
ールディング9A、そして他方のコーナーモールディン
グ9B、サイドモールディング9Cの順である。
【0032】サイドモールディング9Cを押出成形する
場合には、第1のダイ102に対して、第2のダイ10
4及び第3のダイ105が、図9のように位置され、第
1のダイ102の押出成形口101が最大の開口面積に
維持される。この第1のダイ102の押出成形口101
には、脚部92の押出相当位置に、帯状の金属薄箔芯金
が供給される。押出成形は、まずサイド部の下端部分
(図3右端部分)から開始され、図5に示された横断面
形状を有するサイドモールディング9Cが押出成形され
る。このときウインドガラス側装飾部91aは、最大に
膨出・厚肉化された扇形状の横断面形状にて得られると
ともに、雨水受け溝98も最大の三角形状の溝断面積に
なされる。
場合には、第1のダイ102に対して、第2のダイ10
4及び第3のダイ105が、図9のように位置され、第
1のダイ102の押出成形口101が最大の開口面積に
維持される。この第1のダイ102の押出成形口101
には、脚部92の押出相当位置に、帯状の金属薄箔芯金
が供給される。押出成形は、まずサイド部の下端部分
(図3右端部分)から開始され、図5に示された横断面
形状を有するサイドモールディング9Cが押出成形され
る。このときウインドガラス側装飾部91aは、最大に
膨出・厚肉化された扇形状の横断面形状にて得られると
ともに、雨水受け溝98も最大の三角形状の溝断面積に
なされる。
【0033】一定横断面形状の状態でサイドモールディ
ング9Cの一定長が押し出された後、第2のダイ104
は図9のX方向(図示下方、第2の方向)に下降するよ
うに回動され始める。これにより第1のダイ102の押
出成形口101は、ウインドガラス側装飾部91aに対
応する開口部分が徐々に閉塞されていき、ウインドガラ
ス側装飾部91aの膨出厚肉部の肉厚が徐々に減じられ
ていく。そしてこのウインドガラス側装飾部91aの膨
出厚肉部の減少に比例して、第3のダイ105は図9の
W方向(第3の方向)に後退していき、ウインドガラス
側装飾部91aに形成される雨水受け溝98の溝断面積
がウインドガラス11側に向かって徐々に縮小してい
く。このとき第3のダイ105の移動(第3の方向への
移動)は、第2のダイ104の移動(第2の方向への移
動)速度に同期して行われ、ウインドガラス側装飾部9
1aの膨出厚肉部の肉厚量に関連した溝断面積を有する
雨水受け溝98が得られる。
ング9Cの一定長が押し出された後、第2のダイ104
は図9のX方向(図示下方、第2の方向)に下降するよ
うに回動され始める。これにより第1のダイ102の押
出成形口101は、ウインドガラス側装飾部91aに対
応する開口部分が徐々に閉塞されていき、ウインドガラ
ス側装飾部91aの膨出厚肉部の肉厚が徐々に減じられ
ていく。そしてこのウインドガラス側装飾部91aの膨
出厚肉部の減少に比例して、第3のダイ105は図9の
W方向(第3の方向)に後退していき、ウインドガラス
側装飾部91aに形成される雨水受け溝98の溝断面積
がウインドガラス11側に向かって徐々に縮小してい
く。このとき第3のダイ105の移動(第3の方向への
移動)は、第2のダイ104の移動(第2の方向への移
動)速度に同期して行われ、ウインドガラス側装飾部9
1aの膨出厚肉部の肉厚量に関連した溝断面積を有する
雨水受け溝98が得られる。
【0034】コーナーモールディング9Bの成形位置に
近づいて、図8に示されているように、第3のダイ10
5が第1のダイ102の押出形成口101から離間しよ
うとしたとき、図4に示すように、ウインドガラス側装
飾部91aの膨出厚肉部から雨水受け溝98が消失しよ
うとする。
近づいて、図8に示されているように、第3のダイ10
5が第1のダイ102の押出形成口101から離間しよ
うとしたとき、図4に示すように、ウインドガラス側装
飾部91aの膨出厚肉部から雨水受け溝98が消失しよ
うとする。
【0035】そしてコーナーモールディング9Bの押出
成形が終了したときには、図7のように、第3のダイ1
05が第1のダイ102の押出成形口101から完全に
離間するとともに、第2のダイ104は最終位置に停止
される。これにより押出成形口101は、アッパーモー
ルディング9Aの横断面形状に対応する形状を画成する
こととなり、以後アッパーモールディング9Aが、一定
の横断面形状にて一定長にわたって押出成形される。
成形が終了したときには、図7のように、第3のダイ1
05が第1のダイ102の押出成形口101から完全に
離間するとともに、第2のダイ104は最終位置に停止
される。これにより押出成形口101は、アッパーモー
ルディング9Aの横断面形状に対応する形状を画成する
こととなり、以後アッパーモールディング9Aが、一定
の横断面形状にて一定長にわたって押出成形される。
【0036】アッパーモールディング9Aが一定長押出
成形されると、上述した手順とは逆にして、他方のコー
ナーモールディング9B及びサイドモールディング9C
の成形が行われ、一連のウインドモールディング9が得
られる。なお第3のダイ105の遮蔽突片を鋭利な形状
とすれば、肉厚の比較的小さいコーナー部に対しても雨
水受け溝を穿設することが可能となる。
成形されると、上述した手順とは逆にして、他方のコー
ナーモールディング9B及びサイドモールディング9C
の成形が行われ、一連のウインドモールディング9が得
られる。なお第3のダイ105の遮蔽突片を鋭利な形状
とすれば、肉厚の比較的小さいコーナー部に対しても雨
水受け溝を穿設することが可能となる。
【0037】次に図10ないし図12に示されている第
2実施例にかかるウインドモールディング110におい
ては、ルーフパネル12及びピラーパネル13に対し
て、ファスナー112が接着テープ111を介して固定
されている。このファスナー112は、横断面略U字状
の係止溝部を備えているとともに、この係止溝部の外周
側壁を構成している弾性リップ片112aが、車体パネ
ル12,13の各傾斜壁面12a,13aに沿って車外
側表面に延出している。そしてウインドモールディング
110の脚部113の先端部に設けられた係合部114
が、前記ファスナー112の係止溝部内に挿入されて嵌
合されることにより、ウインドモールディング110の
固定が行われている。上記脚部113の車外側端部に
は、車体パネル12,13とウインドガラス11との間
の隙間を車外側から覆う装飾部115,117が一体に
成形されている。
2実施例にかかるウインドモールディング110におい
ては、ルーフパネル12及びピラーパネル13に対し
て、ファスナー112が接着テープ111を介して固定
されている。このファスナー112は、横断面略U字状
の係止溝部を備えているとともに、この係止溝部の外周
側壁を構成している弾性リップ片112aが、車体パネ
ル12,13の各傾斜壁面12a,13aに沿って車外
側表面に延出している。そしてウインドモールディング
110の脚部113の先端部に設けられた係合部114
が、前記ファスナー112の係止溝部内に挿入されて嵌
合されることにより、ウインドモールディング110の
固定が行われている。上記脚部113の車外側端部に
は、車体パネル12,13とウインドガラス11との間
の隙間を車外側から覆う装飾部115,117が一体に
成形されている。
【0038】本実施例においても、車体パネル12,1
3の間において段差はほとんど形成されておらず、車体
パネル12,13は、全周同一の横断面構造になされて
いる。したがってウインドモールディング110の各部
は、基本的には全周同一の横断面形状になされていると
ともに、ウインドガラス側装飾部115のみがサイド部
でウインドガラス11の車外側表面を基準として車外側
方向に扇形状に膨出・厚肉化されており、その膨出厚肉
部に雨水受け溝118が凹設されている。このウインド
ガラス側装飾部115の膨出厚肉部の構造は、前述した
第1実施例と同様であるので説明を省略する。なお車体
パネル側装飾部117は、前記ファスナー112の弾性
リップ片112aを介して車体パネル12,13側に弾
接されている。
3の間において段差はほとんど形成されておらず、車体
パネル12,13は、全周同一の横断面構造になされて
いる。したがってウインドモールディング110の各部
は、基本的には全周同一の横断面形状になされていると
ともに、ウインドガラス側装飾部115のみがサイド部
でウインドガラス11の車外側表面を基準として車外側
方向に扇形状に膨出・厚肉化されており、その膨出厚肉
部に雨水受け溝118が凹設されている。このウインド
ガラス側装飾部115の膨出厚肉部の構造は、前述した
第1実施例と同様であるので説明を省略する。なお車体
パネル側装飾部117は、前記ファスナー112の弾性
リップ片112aを介して車体パネル12,13側に弾
接されている。
【0039】このような第2実施例においても、前述し
た各実施例と同様な作用・効果を得ることができる。特
に本第2実施例にかかるウインドモールディング110
においては、ウインドガラス側装飾部115の膨出厚肉
部の外表面(捻じれ面)と、雨水受け溝118が形成さ
れる内周側壁面(湾曲面)と、の境界部分、すなわちウ
インドガラス側装飾部115の内周側縁部が、上記両面
と滑らかに連続する湾曲面により繋げられている。そし
て、このウインドガラス側装飾部115の内周側縁部に
おける湾曲凸面は、全長にわたって連続するように形成
されており、従って、上記ウインドガラス側装飾部11
5の断面が変化する部位においても、ウインドガラス側
装飾部115の内周部分が鋭利状態になることはなく、
特に車両の安全性が高められる。またこの実施例におい
ても、ウインドモールディング110をウインドガラス
11に装着した状態で窓枠側に取り付けることとしても
よいし、予めウインドガラス11を窓枠側に取り付けて
おいた上で、ウインドガラス11の周端縁と車体パネル
12,13との間の隙間内にウインドモールディング1
10の脚部を挿入するようにしてもよい。
た各実施例と同様な作用・効果を得ることができる。特
に本第2実施例にかかるウインドモールディング110
においては、ウインドガラス側装飾部115の膨出厚肉
部の外表面(捻じれ面)と、雨水受け溝118が形成さ
れる内周側壁面(湾曲面)と、の境界部分、すなわちウ
インドガラス側装飾部115の内周側縁部が、上記両面
と滑らかに連続する湾曲面により繋げられている。そし
て、このウインドガラス側装飾部115の内周側縁部に
おける湾曲凸面は、全長にわたって連続するように形成
されており、従って、上記ウインドガラス側装飾部11
5の断面が変化する部位においても、ウインドガラス側
装飾部115の内周部分が鋭利状態になることはなく、
特に車両の安全性が高められる。またこの実施例におい
ても、ウインドモールディング110をウインドガラス
11に装着した状態で窓枠側に取り付けることとしても
よいし、予めウインドガラス11を窓枠側に取り付けて
おいた上で、ウインドガラス11の周端縁と車体パネル
12,13との間の隙間内にウインドモールディング1
10の脚部を挿入するようにしてもよい。
【0040】次に、上述したウインドモールディング1
10を成形する装置の構造を説明する。図13ないし図
15に示されているように、このモールディング成形装
置120を構成するダイ装置は、3つのダイ、すなわち
モールディングの押出方向(紙面垂直方向)に並設され
た第1のダイ122と、第2のダイ124と、第3のダ
イ125とを有している。このうち、第1のダイ122
及び第2のダイ124はウインドモールディング110
の本体部成形用のダイであり、第3のダイ125は、溝
形成用のダイであって、これら3体のダイ122,12
4,125は、単一の押出形成口を画成するように相互
に関与する配置関係になされている。第1のダイ122
は固定状態に設置されており、ウインドモールディング
110のウインドガラス側装飾部115を造形するため
の押出形成口121を備えている。この押出形成口12
1は、図13中の破線及び図15に示されているよう
に、最大肉厚を有する膨出厚肉部に雨水受け溝118を
形成をしない場合に相当する開口形状になされており、
正面略扇形状に形成されている。
10を成形する装置の構造を説明する。図13ないし図
15に示されているように、このモールディング成形装
置120を構成するダイ装置は、3つのダイ、すなわち
モールディングの押出方向(紙面垂直方向)に並設され
た第1のダイ122と、第2のダイ124と、第3のダ
イ125とを有している。このうち、第1のダイ122
及び第2のダイ124はウインドモールディング110
の本体部成形用のダイであり、第3のダイ125は、溝
形成用のダイであって、これら3体のダイ122,12
4,125は、単一の押出形成口を画成するように相互
に関与する配置関係になされている。第1のダイ122
は固定状態に設置されており、ウインドモールディング
110のウインドガラス側装飾部115を造形するため
の押出形成口121を備えている。この押出形成口12
1は、図13中の破線及び図15に示されているよう
に、最大肉厚を有する膨出厚肉部に雨水受け溝118を
形成をしない場合に相当する開口形状になされており、
正面略扇形状に形成されている。
【0041】また前記第2のダイ124及び第3のダイ
125は、板状部材からそれぞれ形成されており、上記
第1のダイ122の前面上に、支点ピン123及び一対
のガイド126,126によって回転移動自在及び直線
移動可能に支持されている。ここで、図の紙面垂直方向
である押出方向を第1の方向としたとき、上述した回転
移動方向及び直線移動方向は、上記第1の方向に略直交
する平面内において互いに交差するように設定されてお
り、以下、これらの回転移動方向及び直線移動方向を、
それぞれ第2の方向及び第3の方向とする。前記第2の
ダイ124は、正面略扇形状に形成されており、装飾部
115,117以外の脚部113及び支持部114を形
成するための造形面124bが、前記第1のダイ122
の押出成形口121と連通するように形成されている。
またこの第2のダイ124の扇形の半径に相当する一辺
部124aは、ウインドガラス側装飾部115の車内側
面(下面)に相当するように直線状の造形面に形成され
ている。この直線状造形面124aを備えた部分は、第
1のダイ122における押出成形口121の一部、具体
的にはウインドガラス側装飾部115の車内側部分に対
応する領域を遮蔽している。またこの第2のダイ124
の扇形状の中心部分は、車体パネル側装飾部117との
付根部分の直下位置に配置されており、前記第1のダイ
122に対し支点ピン123を介して回転移動(第2の
方向へ移動)自在に支持されている。したがってこの支
点ピン123を中心にして第2のダイ124を回転させ
れば、第1のダイ122の押出成形口121に対する第
2のダイ124の遮蔽面積が変化されることとなり、ウ
インドガラス側装飾部115に対応する押出開口面積が
変化されるようになっている。このように本体形成用ダ
イを構成する第1のダイ122と第2のダイ124と
は、ウインドモールディング110における互いに反対
側の車内外表面を形成するように対向配置されており、
相対的に離反・近接するように回転移動してウインドモ
ールディング110の横断面形状を変化させるように設
けられている。
125は、板状部材からそれぞれ形成されており、上記
第1のダイ122の前面上に、支点ピン123及び一対
のガイド126,126によって回転移動自在及び直線
移動可能に支持されている。ここで、図の紙面垂直方向
である押出方向を第1の方向としたとき、上述した回転
移動方向及び直線移動方向は、上記第1の方向に略直交
する平面内において互いに交差するように設定されてお
り、以下、これらの回転移動方向及び直線移動方向を、
それぞれ第2の方向及び第3の方向とする。前記第2の
ダイ124は、正面略扇形状に形成されており、装飾部
115,117以外の脚部113及び支持部114を形
成するための造形面124bが、前記第1のダイ122
の押出成形口121と連通するように形成されている。
またこの第2のダイ124の扇形の半径に相当する一辺
部124aは、ウインドガラス側装飾部115の車内側
面(下面)に相当するように直線状の造形面に形成され
ている。この直線状造形面124aを備えた部分は、第
1のダイ122における押出成形口121の一部、具体
的にはウインドガラス側装飾部115の車内側部分に対
応する領域を遮蔽している。またこの第2のダイ124
の扇形状の中心部分は、車体パネル側装飾部117との
付根部分の直下位置に配置されており、前記第1のダイ
122に対し支点ピン123を介して回転移動(第2の
方向へ移動)自在に支持されている。したがってこの支
点ピン123を中心にして第2のダイ124を回転させ
れば、第1のダイ122の押出成形口121に対する第
2のダイ124の遮蔽面積が変化されることとなり、ウ
インドガラス側装飾部115に対応する押出開口面積が
変化されるようになっている。このように本体形成用ダ
イを構成する第1のダイ122と第2のダイ124と
は、ウインドモールディング110における互いに反対
側の車内外表面を形成するように対向配置されており、
相対的に離反・近接するように回転移動してウインドモ
ールディング110の横断面形状を変化させるように設
けられている。
【0042】また上述したように第2のダイ124が回
動されるとき、直線状造形面124aの先端縁部は、回
動中心である支点ピン123を中心にして円弧状の軌跡
を描くこととなるが、これに対応するようにして前記第
1のダイ122に設けられた押出形成口121の形状が
設定されている。すなわち押出形成口121におけるウ
インドガラス側装飾部115の内周側壁面に対応する造
形面121aは、上記第2のダイ124の円弧状軌跡に
略沿った一定半径の円弧状に形成されている。換言すれ
ば、前記第1のダイ122における押出成形口121の
円弧状造形面121aを描くための軌跡中心は、上記第
2のダイ124の回動中心123に略一致するように設
定されている。
動されるとき、直線状造形面124aの先端縁部は、回
動中心である支点ピン123を中心にして円弧状の軌跡
を描くこととなるが、これに対応するようにして前記第
1のダイ122に設けられた押出形成口121の形状が
設定されている。すなわち押出形成口121におけるウ
インドガラス側装飾部115の内周側壁面に対応する造
形面121aは、上記第2のダイ124の円弧状軌跡に
略沿った一定半径の円弧状に形成されている。換言すれ
ば、前記第1のダイ122における押出成形口121の
円弧状造形面121aを描くための軌跡中心は、上記第
2のダイ124の回動中心123に略一致するように設
定されている。
【0043】さらに上記第3のダイ125は、一対のガ
イド126,126によって直線的に平行移動可能に支
持されている。この第3のダイ125の図示左側後端部
には、連接棒129が設けられており、この連接棒12
9が、回転運動を直線運動に変換する変換器(図示省
略)を介して駆動モータ127に連結されている。そし
てこの駆動モータ127からの駆動力によって上記第3
のダイ125は、図13に示されたアッパーモールディ
ング形成位置と、図示を省略したコーナーモールディン
グ形成位置と、図14及び図15に示されたサイドモー
ルディング形成位置との間において往復移動(第3の方
向へ移動)されるようになっている。
イド126,126によって直線的に平行移動可能に支
持されている。この第3のダイ125の図示左側後端部
には、連接棒129が設けられており、この連接棒12
9が、回転運動を直線運動に変換する変換器(図示省
略)を介して駆動モータ127に連結されている。そし
てこの駆動モータ127からの駆動力によって上記第3
のダイ125は、図13に示されたアッパーモールディ
ング形成位置と、図示を省略したコーナーモールディン
グ形成位置と、図14及び図15に示されたサイドモー
ルディング形成位置との間において往復移動(第3の方
向へ移動)されるようになっている。
【0044】この第3のダイ125の図示右側の先端部
分には、前述したウインドモールディング110の雨水
受け溝118を造形する略三角形状の遮蔽突片が形成さ
れている。この第3のダイ125の遮蔽突片は、前記第
1のダイ122の押出形成口121内に進入し、あるい
は押出形成口121から離間するように配置されてい
る。そして図13ないし図15に示されているように、
前記第2のダイ124の回転往復移動に連動して直線的
に往復移動されるようになっている。
分には、前述したウインドモールディング110の雨水
受け溝118を造形する略三角形状の遮蔽突片が形成さ
れている。この第3のダイ125の遮蔽突片は、前記第
1のダイ122の押出形成口121内に進入し、あるい
は押出形成口121から離間するように配置されてい
る。そして図13ないし図15に示されているように、
前記第2のダイ124の回転往復移動に連動して直線的
に往復移動されるようになっている。
【0045】このようなモールディング成形装置120
によるウインドモールディング110の成形方法は、前
述した第1実施例にかかるウインドモールディング9の
成形方法とほぼ同様である。すなわちまずサイドモール
ディングを押出成形する場合には、第1のダイ122に
対して、第2のダイ124及び第3のダイ125が、図
15のように位置され、第1のダイ122の押出形成口
121が最大の開口面積になされる。そしてこの第1の
ダイ122の押出形成口121には、ウインドガラス側
装飾部115の押出相当位置に、ワイヤー状の金属芯金
が供給される。押出成形は、まずサイド部の下端部分
(図10右端部分)から開始され、図12に示された横
断面形状のサイドモールディングが押出成形される。こ
のときウインドガラス側装飾部115は、最大に膨出・
厚肉化された扇形状の横断面形状にて得られるととも
に、雨水受け溝118の溝断面積も最大の三角形状にな
されている。
によるウインドモールディング110の成形方法は、前
述した第1実施例にかかるウインドモールディング9の
成形方法とほぼ同様である。すなわちまずサイドモール
ディングを押出成形する場合には、第1のダイ122に
対して、第2のダイ124及び第3のダイ125が、図
15のように位置され、第1のダイ122の押出形成口
121が最大の開口面積になされる。そしてこの第1の
ダイ122の押出形成口121には、ウインドガラス側
装飾部115の押出相当位置に、ワイヤー状の金属芯金
が供給される。押出成形は、まずサイド部の下端部分
(図10右端部分)から開始され、図12に示された横
断面形状のサイドモールディングが押出成形される。こ
のときウインドガラス側装飾部115は、最大に膨出・
厚肉化された扇形状の横断面形状にて得られるととも
に、雨水受け溝118の溝断面積も最大の三角形状にな
されている。
【0046】一定横断面形状の状態でサイドモールディ
ングの一定長が押し出された後、第2のダイ124は図
15のX方向(図示下方、第2の方向)に上昇するよう
に回動され始める。これにより第1のダイ122の押出
形成口121は、ウインドガラス側装飾部115に対応
する開口部分が徐々に閉塞されていき、ウインドガラス
側装飾部115の膨出厚肉部の肉厚が徐々に減じられて
いく。そしてこのウインドガラス側装飾部115の膨出
厚肉部の減少に対応して、第3のダイ125は図15の
W方向(第3の方向)に後退していき、ウインドガラス
側装飾部115に形成される雨水受け溝118の溝断面
積が徐々に縮小していく。このとき第3のダイ125の
移動(第3の方向への移動)は、第2のダイ124の移
動(第2の方向への移動)速度に同期して行われ、ウイ
ンドガラス側装飾部115の膨出厚肉部の肉厚量に関連
した溝断面積を有する雨水受け溝118が得られる。
ングの一定長が押し出された後、第2のダイ124は図
15のX方向(図示下方、第2の方向)に上昇するよう
に回動され始める。これにより第1のダイ122の押出
形成口121は、ウインドガラス側装飾部115に対応
する開口部分が徐々に閉塞されていき、ウインドガラス
側装飾部115の膨出厚肉部の肉厚が徐々に減じられて
いく。そしてこのウインドガラス側装飾部115の膨出
厚肉部の減少に対応して、第3のダイ125は図15の
W方向(第3の方向)に後退していき、ウインドガラス
側装飾部115に形成される雨水受け溝118の溝断面
積が徐々に縮小していく。このとき第3のダイ125の
移動(第3の方向への移動)は、第2のダイ124の移
動(第2の方向への移動)速度に同期して行われ、ウイ
ンドガラス側装飾部115の膨出厚肉部の肉厚量に関連
した溝断面積を有する雨水受け溝118が得られる。
【0047】コーナーモールディングの成形位置に近づ
いて、図14に示されているように、第3のダイ125
が第1のダイ122の押出形成口121から離間しよう
としたとき、図11に示すごとく、ウインドガラス側装
飾部115の膨出厚肉部から雨水受け溝118が消失し
ようとする。
いて、図14に示されているように、第3のダイ125
が第1のダイ122の押出形成口121から離間しよう
としたとき、図11に示すごとく、ウインドガラス側装
飾部115の膨出厚肉部から雨水受け溝118が消失し
ようとする。
【0048】そしてコーナーモールディングの押出成形
が終了したときには、図13のように、第3のダイ12
5が第1のダイ122の押出形成口121から完全に離
間するとともに、第2のダイ124は最終位置に停止さ
れる。これにより押出形成口121は、アッパーモール
ディングの横断面形状に対応する形状を画成することと
なり、以後アッパーモールディングが、一定の横断面形
状にて一定長にわたって押出成形される。
が終了したときには、図13のように、第3のダイ12
5が第1のダイ122の押出形成口121から完全に離
間するとともに、第2のダイ124は最終位置に停止さ
れる。これにより押出形成口121は、アッパーモール
ディングの横断面形状に対応する形状を画成することと
なり、以後アッパーモールディングが、一定の横断面形
状にて一定長にわたって押出成形される。
【0049】アッパーモールディングが一定長押出成形
されると、上述した手順とは逆にして、他方のコーナー
モールディング及びサイドモールディングの成形が行わ
れ、一連一体のウインドモールディング110が得られ
る。
されると、上述した手順とは逆にして、他方のコーナー
モールディング及びサイドモールディングの成形が行わ
れ、一連一体のウインドモールディング110が得られ
る。
【0050】なお本実施例においても、第3のダイ12
5の遮蔽突片を鋭利な形状とすれば、肉厚の比較的小さ
いコーナー部に対しても雨水受け溝を穿設することが可
能となる。また雨水受け溝は任意の位置に任意の大きさ
に成形することができる。例えばサイド部の中央より上
方の位置のみに雨水受け溝を成形し、下方領域には成形
しない等であり、その場合にも装飾性には何ら影響を与
えることがない。さらに装飾部を薄肉化していわゆるフ
ラッシュサーフェイス化を図る場合には、急激な横曲げ
状態となるコーナー部において内周側に肉余り現象が生
じ、シワの発生が懸念されるが、上述した各実施例にか
かるウインドモールディングのように、装飾部の厚肉化
を行うことによって、コーナー部における応力を緩和す
ることができ、良好な装着状態を得ることができる。
5の遮蔽突片を鋭利な形状とすれば、肉厚の比較的小さ
いコーナー部に対しても雨水受け溝を穿設することが可
能となる。また雨水受け溝は任意の位置に任意の大きさ
に成形することができる。例えばサイド部の中央より上
方の位置のみに雨水受け溝を成形し、下方領域には成形
しない等であり、その場合にも装飾性には何ら影響を与
えることがない。さらに装飾部を薄肉化していわゆるフ
ラッシュサーフェイス化を図る場合には、急激な横曲げ
状態となるコーナー部において内周側に肉余り現象が生
じ、シワの発生が懸念されるが、上述した各実施例にか
かるウインドモールディングのように、装飾部の厚肉化
を行うことによって、コーナー部における応力を緩和す
ることができ、良好な装着状態を得ることができる。
【0051】本発明は、上記各実施例のようなフロント
ウインドガラスのみならず、リアウインドガラス等他の
ウインドガラスに対しても同様に適用することができる
ものである。
ウインドガラスのみならず、リアウインドガラス等他の
ウインドガラスに対しても同様に適用することができる
ものである。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかる車両用
ウインドモールディングは、全長が一連一体に連続的に
形成されているとともに、捻じれ表面を形成するように
横断形状が変化しつつ成形された膨出厚肉部に、その膨
出厚肉部の大きさに対応した十分な大きさの雨水受け溝
が形成されたものであって、上記雨水受け溝の溝深さ
が、上記膨出厚肉部から薄肉部にかけてウインドプレー
ト側に徐々に浅くなるように設けられ、かつ装飾部の表
面が滑らかに変化しているとともに、全体の横断面形状
に対して溝形状が無駄なく効率的に配置されているの
で、小型・軽量で良好な運転視界を備えた高機能な雨水
受け溝を備えることができるとともに、良好な装飾性、
安全性、高生産性及び装着性を得ることができる。この
とき、請求項2記載の車両用ウインドモールディングに
よれば、ウインドモールディングの装着時において、厚
肉状のモールディング部分が湾曲するようにして取り付
けられるため、曲げ周長の差によるシワ発生等の不具合
発生が防止され、上記効果に加えて、曲げ部分の装飾性
を向上させることができる。さらに、請求項6記載の車
両用ウインドモールディングは、雨水受け溝の溝形状が
溝幅方向と溝深さ方向の双方に連続的に変化されている
ため、雨水受け溝の断面の切替が円滑に行われるととも
に、形状及び肉厚が小さい部位に対しても雨水受け溝が
成形可能となっているため、一層無駄なく効率的に雨水
受け溝が配置され、上述した効果を一層高めることがで
きる。一方、本発明にかかる車両用ウインドモールディ
ングの製造方法及び装置は、雨水受け溝形成部位の横断
面形状を変化させつつ、雨水受け溝の溝深さを、膨出厚
肉部から薄肉部にかけてウインドプレート側に徐々に浅
くなるように形成するとともに、捻じれ表面を形成する
ように膨出厚肉部を成形し、その横断面変化により形成
した膨出厚肉部に、十分な大きさの雨水受け溝を形成し
つつ全長を一連一体に連続的に形成するものであるか
ら、膨出厚肉部の形状及び雨水受け溝の形状を較的任意
に選択可能とし、上述した車両用ウインドモールディン
グの全長を効率的に成形することができる。
ウインドモールディングは、全長が一連一体に連続的に
形成されているとともに、捻じれ表面を形成するように
横断形状が変化しつつ成形された膨出厚肉部に、その膨
出厚肉部の大きさに対応した十分な大きさの雨水受け溝
が形成されたものであって、上記雨水受け溝の溝深さ
が、上記膨出厚肉部から薄肉部にかけてウインドプレー
ト側に徐々に浅くなるように設けられ、かつ装飾部の表
面が滑らかに変化しているとともに、全体の横断面形状
に対して溝形状が無駄なく効率的に配置されているの
で、小型・軽量で良好な運転視界を備えた高機能な雨水
受け溝を備えることができるとともに、良好な装飾性、
安全性、高生産性及び装着性を得ることができる。この
とき、請求項2記載の車両用ウインドモールディングに
よれば、ウインドモールディングの装着時において、厚
肉状のモールディング部分が湾曲するようにして取り付
けられるため、曲げ周長の差によるシワ発生等の不具合
発生が防止され、上記効果に加えて、曲げ部分の装飾性
を向上させることができる。さらに、請求項6記載の車
両用ウインドモールディングは、雨水受け溝の溝形状が
溝幅方向と溝深さ方向の双方に連続的に変化されている
ため、雨水受け溝の断面の切替が円滑に行われるととも
に、形状及び肉厚が小さい部位に対しても雨水受け溝が
成形可能となっているため、一層無駄なく効率的に雨水
受け溝が配置され、上述した効果を一層高めることがで
きる。一方、本発明にかかる車両用ウインドモールディ
ングの製造方法及び装置は、雨水受け溝形成部位の横断
面形状を変化させつつ、雨水受け溝の溝深さを、膨出厚
肉部から薄肉部にかけてウインドプレート側に徐々に浅
くなるように形成するとともに、捻じれ表面を形成する
ように膨出厚肉部を成形し、その横断面変化により形成
した膨出厚肉部に、十分な大きさの雨水受け溝を形成し
つつ全長を一連一体に連続的に形成するものであるか
ら、膨出厚肉部の形状及び雨水受け溝の形状を較的任意
に選択可能とし、上述した車両用ウインドモールディン
グの全長を効率的に成形することができる。
【図1】本発明を適用してなる自動車の前部を表わした
外観斜視説明図である。
外観斜視説明図である。
【図2】本発明の第1実施例におけるモールディングの
コーナー部分近傍の構造を表わした外観斜視説明図であ
る。
コーナー部分近傍の構造を表わした外観斜視説明図であ
る。
【図3】図1中のY0−Y0線に沿う横断面図である。
【図4】図3中のY1−Y1線に沿う横断面図である。
【図5】図3中のY2−Y2線に沿う横断面図である。
【図6】図1ないし図5に表わされたモールディングの
サイド部表面形状を表わした模式図である。
サイド部表面形状を表わした模式図である。
【図7】図1ないし図6に表わされたモールディングの
押出成形装置の一例を表わした正面説明図である。
押出成形装置の一例を表わした正面説明図である。
【図8】図7に表わされた押出成形装置の移動状態を表
わした正面説明図である。
わした正面説明図である。
【図9】図7に表わされた押出成形装置のさらなる移動
状態を表わした正面説明図である。
状態を表わした正面説明図である。
【図10】本発明の他の実施例におけるモールディング
の構造を表わした図3相当の横断面図である。
の構造を表わした図3相当の横断面図である。
【図11】図9中のZ1−Z1線に沿う横断面図であ
る。
る。
【図12】図9中のZ2−Z2線に沿う横断面図であ
る。
る。
【図13】図10ないし図12に表わされたモールディ
ングの押出成形装置の一例を表わした正面説明図であ
る。
ングの押出成形装置の一例を表わした正面説明図であ
る。
【図14】図13に表わされた押出成形装置の移動状態
を表わした正面説明図である。
を表わした正面説明図である。
【図15】図13に表わされた押出成形装置のさらなる
移動状態を表わした正面説明図である。
移動状態を表わした正面説明図である。
【図16】本件発明の出願人が先に提案したウインドモ
ールディングのアッパー部を表わした横断面図である。
ールディングのアッパー部を表わした横断面図である。
【図17】図16に表わされたウインドモールディング
のサイド部を表わした横断面図である。
のサイド部を表わした横断面図である。
【図18】図16に表わされたウインドモールディング
のコーナー部を表わした横断面図である。
のコーナー部を表わした横断面図である。
【図19】図16ないし図18に表わされたモールディ
ングの押出成形装置の一例を表わした正面説明図であ
る。
ングの押出成形装置の一例を表わした正面説明図であ
る。
11 ウインドガラス(ウインドプレート) 12,13 車体パネル 9,110 モールディング 9A アッパーモールディング 9B コーナーモールディング 9C サイドモールディング 91a,115 ウインドガラス側装飾部 91b,117 車体パネル側装飾部 98,118 雨水受け溝 102,122 第1のダイ 104,124 第2のダイ 105,125 第3のダイ 101,121 押出形成口 104a,124a 押出造形面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60J 1/02 111 B29C 47/16 B29D 31/00 B29L 31:30
Claims (26)
- 【請求項1】 車両用ウインドプレートの周縁部に沿っ
て装着される長尺状部材からなり、 上記ウインドプレートの周縁部と車体パネルの窓枠開口
部の内周縁部との間に形成された隙間内に介挿される脚
部と、この脚部の車外側端からウインドプレート側に向
かって延出して上記ウインドプレートの車外側表面上に
弾接されるウインドプレート側装飾部と、を備えた 車両
用ウインドモールディングであって、上記ウインドプレート側装飾部における 長手方向の少な
くとも一部に、当該長手方向に直交する方向の横断面形
状を一定形状とした薄肉部と、この薄肉部に連続するよ
うにして横断面形状を拡大させた形状の膨出厚肉部と、
が設けられ、上記 膨出厚肉部の車外側表面は、長手方向と略平行に延
在する所定の軸回りに回転することにより画成される所
定の捻じれ面を有しているとともに、 上記膨出厚肉部及びその膨出厚肉部から薄肉部に至るま
での間部分には、前記ウインドプレート側に向かって開
口する雨水受け溝が凹設され、上記雨水受け溝の溝深さが、上記膨出厚肉部から薄肉部
に至る方向において前記ウインドプレート側に徐々に浅
くなり、 かつ上記膨出厚肉部及び薄肉部を含む全長が、
一連一体の連続体からなることを特徴とする車両用ウイ
ンドモールディング。 - 【請求項2】 請求項1記載の膨出厚肉部が、モールデ
ィングの幅方向を半径方向とするように湾曲して取り付
けられることを特徴とする車両用ウインドモールディン
グ。 - 【請求項3】 請求項1記載の車両用ウインドモールデ
ィングは、車体パネルの窓枠開口部に固着されたウイン
ドプレートのアッパー縁側から両サイド縁側にかけての
周縁部に沿って装着されるアッパーモールディング及び
サイドモールディングを有し、これらアッパーモールデ
ィングとサイドモールディングとが、一連一体の連続体
からなることを特徴とする車両用ウインドモールディン
グ。 - 【請求項4】 請求項1記載の車両用ウインドモールデ
ィングは、ウインドプレート側装飾部の外周側から車体
パネル側に向かって延出し車体パネルの車外側表面上に
弾接される車体パネル側装飾部を備えていることを特徴
とする車両用ウインドモールディング。 - 【請求項5】 請求項1記載の雨水受け溝は、モールデ
ィング長手方向に直交する横断面形状が略三角形状をな
すように凹設されていることを特徴とする車両用ウイン
ドモールディング。 - 【請求項6】 請求項5記載の雨水受け溝は、当該雨水
受け溝の溝深さに対応して溝幅が長手方向に沿って連続
的に変化するように設けられていることを特徴とする車
両用ウインドモールディング。 - 【請求項7】 車両用ウインドモールディングの全長を
一連一体に連続的に成形するに際して押出形成を利用す
るものであって、 上記車両用ウインドモールディングを一定の横断面形状
を有する薄肉部として成形する工程と、 前記車両用ウインドモールディングの長手方向の一部に
おいて、長手方向と直交する方向に上記薄肉部の横断面
形状を拡大して膨出厚肉部を形成しつつ、この膨出厚肉
部の車外側表面を、長手方向と略平行に延在する所定の
軸回りに回転して画成される所定の捻じれ面に形成する
工程と、 上記膨出厚肉部及びその膨出厚肉部から薄肉部に至るま
での間部分に所定の横断面形状の雨水受け溝を画成し、
その雨水受け溝の溝深さを、上記膨出厚肉部から薄肉部
に至る方向においてモールディング側方に徐々に浅くす
るように成形を行う工程と、 を備えていることを特徴とする車両用ウインドモールデ
ィングの製造方法。 - 【請求項8】 ダイ装置により所定の開口形状に画成さ
れる押出形成口を通して、当該押出形成口の開口形状に
対応した横断面形状にて車両用ウインドモールディング
を押出形成するようにした車両用ウインドモールディン
グの製造方法において、 上記ダイ装置を移動させて押出形成口の開口形状を、押
出方向である第1の方向に略直交する第2の方向及び上
記第1の方向にみて第2の方向と交差する第3の方向に
変化させることにより、車両用ウインドモールディング
の横断面形状を変化させつつ、全長を一連一体に連続的
に押出形成するものであって、 上記ダイ装置を不動状態に保持して押出形成口の開口形
状を一定に維持することにより、車両用ウインドモール
ディングの薄肉部を一定の横断面形状にて押出成形する
工程と、 上記ダイ装置を移動させて押出形成口の開口形状を、上
記第1の方向と略平行に延在する所定の軸回りに回転す
る第2の方向に変化させることにより、車両用ウインド
モールディングの横断面形状を変化させて膨出厚肉部を
押出形成しつつ、この膨出厚肉部の車外側表面を所定の
捻じれ面に形成する工程と、 上記ダイ装置を更に移動させて押出形成口の開口形状
を、上記第1の方向にみて第2の方向と交差する第3の
方向に変化させることにより、上記車両用ウインドモー
ルディングの膨出厚肉部及びその膨出厚肉部から薄肉部
に至るまでの間部分に所定の横断面形状の雨水受け溝を
画成し、その雨水受け溝の溝深さを、上記膨出厚肉部か
ら薄肉部に至る方向においてモールディング側方に徐々
に浅くする工程と、 を備えたことを特徴とする車両用ウインドモールディン
グの製造方法。 - 【請求項9】 請求項8記載の第2の方向を、ダイ装置
の移動方向と同一の方向に設定したことを特徴とする車
両用ウインドモールディングの製造方法。 - 【請求項10】 請求項8記載の第3の方向を、ダイ装
置の移動方向と同一の方向に設定したことを特徴とする
車両用ウインドモールディングの製造方法。 - 【請求項11】 複数のダイを有するダイ装置を用い
て、車両用ウインドモールディングの長手方向の一部に
雨水受け溝を凹設するようにした車両用ウインドモール
ディングの製造方法において、 上記ダイ装置を構成する複数のダイのうち、第1及び第
2のダイを用いることにより車両用ウインドモールディ
ングの車内外表面を全長にわたって連続的に形成すると
ともに、第3のダイを用いることによって上記雨水受け
溝の内表面を形成しつつ、全長を一連一体に連続的に形
成するものであって、 上記第1及び第2のダイを不動状態に保持して、車両用
ウインドモールディングの薄肉部を一定の横断面形状に
て成形する工程と、 上記第1及び第2のダイを、押出方向である第1の方向
と略平行に延在する所定の軸回りに回転する第2の方向
に相対的に離反・近接させることにより、車両用ウイン
ドモールディングの横断面形状を変化させて膨出厚肉部
を形成しつつ、この膨出厚肉部の車外側表面を所定の捻
じれ面に形成する工程と、 前記第3のダイを上記第1の方向にみて第2の方向と交
差する第3の方向に移動させることにより、車両用ウイ
ンドモールディングの膨出厚肉部及びその膨出厚肉部か
ら薄肉部に至るまでの間部分に所定の横断面形状の雨水
受け溝を画成し、その雨水受け溝の溝深さを、上記膨出
厚肉部から薄肉部に至る方向においてモールディング側
方に徐々に浅くする工程と、 を備えたことを特徴とする車両用ウインドモールディン
グの製造方法。 - 【請求項12】 請求項11記載の第1ないし第3の各
ダイを、相互に関連して一体に移動させるようにしたこ
とを特徴とする車両用ウインドモールディングの製造方
法。 - 【請求項13】 請求項11記載の複数のダイによっ
て、単一の押出形成口を画成するようにしたことを特徴
とする車両用ウインドモールディングの製造方法。 - 【請求項14】 請求項13記載の単一の押出形成口
を、第3のダイによって雨水受け溝の溝形状に対応して
遮蔽するようにしたことを特徴とする車両用ウインドモ
ールディングの製造方法。 - 【請求項15】 請求項11記載における車両用ウイン
ドモールディングの厚さを変える第2の方向の移動と、
雨水受け溝を画成する第3の方向の移動とを、同時に行
うようにしたことを特徴とする車両用ウインドモールデ
ィングの製造方法。 - 【請求項16】 請求項11記載における車両用ウイン
ドモールディングの厚さを変える工程と、車両用ウイン
ドモールディングに雨水受け溝を画成する工程とを、同
時に行うようにしたことを特徴とする車両用ウインドモ
ールディングの製造方法。 - 【請求項17】 請求項7又は8又は11記載の車両用
ウインドモールディングに、当該車両用ウインドモール
ディングを固定するための取付部を形成するようにした
ことを特徴とする車両用ウインドモールディングの製造
方法。 - 【請求項18】 請求項7又は8又は11記載の雨水受
け溝の深さ及び幅を、車両用ウインドモールディングの
長手方向に沿って増大・減少するように変化させること
を特徴とする車両用ウインドモールディングの製造方
法。 - 【請求項19】 車両用ウインドモールディング全長を
一連一体に連続的に形成するダイ装置を備えたものであ
って、 上記ダイ装置は、 車両用ウインドモールディングの薄肉部を一定の横断面
形状にて成形する位置と、車両用ウインドモールディン
グの長手方向の一部に、当該長手方向と略平行に延在す
る所定の軸回りに回転するように横断面形状を拡大させ
て膨出厚肉部を成形しつつ、この膨出厚肉部の車外側表
面を所定の捻じれ面に成形する位置と、の間で往復移動
する本体形成用ダイと、 上記膨出厚肉部及びその膨出厚肉部から薄肉部に至るま
での間部分に所定の横断面形状の雨水受け溝を画成し、
その雨水受け溝の溝深さを、上記膨出厚肉部から薄肉部
に至る方向においてモールディング側方に徐々に浅くす
る溝形成用ダイと、 を備えていることを特徴とする車両用ウインドモールデ
ィングの製造装置。 - 【請求項20】 所定の開口形状の押出形成口を有し、
当該押出形成口の開口形状に対応した横断面形状にて車
両用ウインドモールディングを押出形成するダイ装置を
備えた車両用ウインドモールディングの製造装置におい
て、 上記ダイ装置は、押出形成口の開口形状を一定に維持し
て車両用ウインドモールディングの薄肉部を一定の横断
面形状に押出成形する位置と、押出形成口の開口形状
を、押出方向である第1の方向と略平行に延在する所定
の軸回りに回転する第2の方向に変化させて膨出厚肉部
を形成しつつ、この膨出厚肉部の車外側表面を所定の捻
じれ面に形成する位置と、の間で往復移動する本体形成
用ダイと、 上記押出形成口の開口形状を上記第1の方向にみて第2
の方向と交差する第3の方向に変化させて上記膨出厚肉
部及びその膨出厚肉部から薄肉部に至るまでの間部分に
所定の横断面形状の雨水受け溝を画成し、その雨水受け
溝の溝深さを、上記膨出厚肉部から薄肉部に至る方向に
おいてモールディング側方に徐々に浅くすることによ
り、上記膨出厚肉部から薄肉部に至るまでの間部分で雨
水受け溝を消失させる溝形成用ダイと、 を備えていることを特徴とする車両用ウインドモールデ
ィングの製造装置。 - 【請求項21】 請求項20記載の第2の方向を、本体
形成用ダイの移動方向と同一の方向に設定したことを特
徴とする車両用ウインドモールディングの製造装置。 - 【請求項22】 請求項20記載の第3の方向を、溝形
成用ダイの移動方向と同一の方向に設定したことを特徴
とする車両用ウインドモールディングの製造装置。 - 【請求項23】 車両用ウインドモールディングの長手
方向の一部に雨水受け溝を凹設するように成形を行う複
数のダイを有するダイ装置を備えた車両用ウインドモー
ルディングの製造装置において、 上記ダイ装置は、車両用ウインドモールディングの車内
外表面を全長にわたって連続的に形成する本体形成用ダ
イと、上記雨水受け溝の内表面を雨水受け溝の全長にわ
たって連続的に形成する溝形成用ダイと、を有し、 上記本体形成用ダイは、車両用ウインドモールディング
の薄肉部を一定の横断面形状にて成形する位置と、押出
方向である第1の方向に略平行に延在する軸回りに回転
する第2の方向に車両用ウインドモールディングの横断
面形状に変化させて膨出厚肉部を形成しつつ、この膨出
厚肉部の車外側表面を所定の捻じれ面に形成する位置
と、の間で相対的に離反・近接するように往復移動する
第1及び第2のダイからなるとともに、 前記溝形成用ダイは、車両用ウインドモールディングの
上記膨出厚肉部及びその膨出厚肉部から薄肉部に至るま
での間部分に所定の横断面形状の雨水受け溝を画成し、
その雨水受け溝の溝深さを、上記膨出厚肉部から薄肉部
に至る方向においてモールディング側方に徐々に浅くす
るように上記第1の方向にみて第2の方向と交差する第
3の方向に移動する第3のダイからなる、 ことを特徴とする車両用ウインドモールディングの製造
装置。 - 【請求項24】 請求項23記載の第1ないし第3の各
ダイは、相互に関連して一体に移動する構成を有してい
ることを特徴とする車両用ウインドモールディングの製
造装置。 - 【請求項25】 請求項23記載の複数のダイを、単一
の押出形成口を画成するように配置したことを特徴とす
る車両用ウインドモールディングの製造装置。 - 【請求項26】 請求項23記載の第3のダイは、単一
の押出形成口の一部を雨水受け溝の溝形状に対応して閉
塞する遮蔽ダイからなることを特徴とする車両用ウイン
ドモールディングの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3176020A JP2939009B2 (ja) | 1990-11-30 | 1991-06-20 | 車両用ウインドモールディング並びにその製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34085390 | 1990-11-30 | ||
JP2-340853 | 1990-11-30 | ||
JP3176020A JP2939009B2 (ja) | 1990-11-30 | 1991-06-20 | 車両用ウインドモールディング並びにその製造方法及び製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04356218A JPH04356218A (ja) | 1992-12-09 |
JP2939009B2 true JP2939009B2 (ja) | 1999-08-25 |
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ID=26497096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3176020A Expired - Fee Related JP2939009B2 (ja) | 1990-11-30 | 1991-06-20 | 車両用ウインドモールディング並びにその製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2939009B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-20 JP JP3176020A patent/JP2939009B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04356218A (ja) | 1992-12-09 |
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