JP3864503B2 - ドアガラスラン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両のドアサッシュとドアガラスとの摺動部分に使用され、そのドアガラスを案内摺動させるとともに、雨水等をシールするドアガラスランに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のドアサッシュに装着されるガラスランは、図15(a)にその断面形状を示す長尺状の縦枠部101と、図15(b)に示す断面形状の長尺状の横枠部102と、縦枠部101及び横枠部102を連結する連結部(図示略)とからなる。縦枠部101は長尺状をなし、ドアガラス103の前縁部及び後縁部の車内側面103aに弾性的に接触する車内側のシールリップ104と、ドアガラス103の車外側面103bに弾性的に接触する車外側のシールリップ105とを備えている。
【0003】
なお、車外側のシールリップ105の根元部分には補助リップ106が形成されている。補助リップ106は、ドアガラス103と車外側のシールリップ105との間の隙間110における風切り音の発生を抑制する機能を有する。また、補助リップ106は車外側のシールリップ105の剛性を高め、ドアガラス103の昇降にともない同シールリップ105が車外側へ変形するのを防止する機能も有する。このような縦枠部101は押出成形法によって成形され、その断面形状はどの部分においても同一である。
【0004】
また、横枠部102も同様にして長尺状をなし、ドアガラス103の上縁部の車内側面103aに弾性的に接触する車内側のシールリップ107と、ドアガラス103の車外側面103bに弾性的に接触する車外側のシールリップ108とを備えている。
【0005】
但し、車外側のシールリップ108の根元部分には前述した補助リップ106は形成されていない。これは、補助リップ106があると、ドアガラス103が上昇して両シールリップ107,108間に進入する際に、同補助リップ106を巻込むおそれがあるからである。車内側のシールリップ107は、縦枠部101の車内側のシールリップ104よりも厚肉状に形成されて、剛性が高められている。このシールリップ107は、ドアガラス103が上昇して両シールリップ107,108間に進入する際に、その弾性力でもってドアガラス103を図15(b)において二点鎖線で示す所定の位置へ導く機能を有する。このような横枠部102も押出成形法によって成形され、その断面形状はどの部分においても同一である。
【0006】
さらに、連結部は、ドアガラス103のコーナー部分に対応し、縦枠部101及び横枠部102を相互に接続するためのものである。該連結部は、射出成形等の型成形法によって成形される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述したドアガラスラン109は、縦枠部101、横枠部102及び連結部の少なくとも三種類の部材から構成されている。これを製造するには、縦枠部101を成形するための押出成形機、横枠部102を成形するための押出成形機、及び連結部を成形するための射出成形機等の型成形機が必要となる。また、ドアガラスラン109の製造に際しては、縦枠部101及び横枠部102をそれぞれ成形する必要があるとともに、さらに、これら縦枠部101及び横枠部102を連結部によって接続する工程が必要である。このように、従来のドアガラスラン109では成形機が少なくとも3種類必要であり、製造設備が大型で複雑なものとなるばかりでなく、3種類以上の部材をそれぞれ製造する必要があり製造工数が多くなるという問題があった。
【0008】
本発明は前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、縦枠部、横枠部及び連結部の少なくとも一部のシールリップの断面形状が他の部分のシールリップの断面形状と異なるドアガラスランであって、製造工程及び製造設備の簡略化を図ることのできるドアガラスランを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明においては、車両用ドアガラスの昇降方向に沿って延び、かつ同ドアガラスの車内側面及び車外側面にそれぞれ弾性的に接触する一対のシールリップを有する長尺状の縦枠部と、前記昇降方向に対し交差する方向に沿って延び、かつ前記ドアガラスが上昇したときにその上縁部の車内側面及び車外側面にそれぞれ弾性的に接触するシールリップを有する長尺状の横枠部と、前記ドアガラスのコーナー部の車内側面及び車外側面にそれぞれ弾性的に接触するシールリップを有し、前記縦枠部及び横枠部を連結する連結部とを備え、前記縦枠部、横枠部及び連結部の少なくとも一部のシールリップの断面形状が他の部分のシールリップの断面形状と異なるものとなるよう、前記縦枠部、横枠部及び連結部の少なくとも各シールリップを、押出成形法により連続して形成したドアガラスランにおいて、前記横枠部における車内側のシールリップは、縦枠部における車内側のシールリップよりも厚みが大きくなるよう形成されていることをその要旨としている。
【0010】
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のドアガラスランにおいて、前記縦枠部の車外側のシールリップの根元部分には、同シールリップのドアガラスに対する押圧力を高め、かつ同シールリップとドアガラスとの間の隙間への風の侵入を防止するための補助リップが形成されていることをその要旨としている。
【0011】
さらに、請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のドアガラスランにおいて、前記縦枠部、横枠部及び連結部は、押出成形法により一部材にて連続して形成されたものであることをその要旨としている。
【0012】
併せて、請求項4に記載の発明では、請求項1又は2に記載のドアガラスランにおいて、前記連結部の少なくとも前記シールリップを除く部分には、型成形により形成された型成形部が設けられていることをその要旨としている。
【0014】
(作用)
上記請求項1に記載の発明によれば、縦枠部、横枠部及び連結部の少なくとも各シールリップが、押出成形法により連続して形成され、縦枠部、横枠部及び連結部の少なくとも一部のシールリップの断面形状が他の部分のシールリップの断面形状と異なったものとなる。
【0015】
このため、縦枠部、横枠部及び連結部をそれぞれ製造する必要があった従来技術とは異なり、本発明のドアガラスランでは、少なくとも各シールリップが押出成形法により連続して形成されることとなる。加えて、横枠部における車内側のシールリップは縦枠部における車内側のシールリップよりも厚みが大きくなるよう形成されているため、横枠部における車内側のシールリップの剛性は、縦枠部における車内側のシールリップの剛性よりも高められる。従って、ドアガラスが上昇して横枠部の溝内へ進入する際に、同ドアガラスの上端縁が車内側のシールリップの根本部分に当たり、その後同シールリップに接触しながら所定の位置へ導かれる場合であっても、同シールリップが撓みにくい。ドアガラスはこの厚肉状のシールリップにより横枠部の溝内の所定の位置に確実に導かれる。従って、従来技術と同様の機能を確保しつつ、上述の作用が得られることとなる。
【0016】
また、請求項2に記載の発明によれば、縦枠部では補助リップにより、車外側シールリップのドアガラスに対する押圧力が高められる。このため、ドアガラスが車外側へ膨らむような軌跡を描きながら上昇する場合において、そのドアガラスが縦枠部の車外側のシールリップに強く接触しても、同シールリップの車外側への変形が抑制される。また、前記車外側のシールリップとドアガラスとの間の隙間に風が侵入すると風切り音を発するおそれがあるが、その侵入は補助リップによって遮られる。従って、従来技術と同様な機能を確保しつつ、上述の作用が得られることとなる。
【0018】
併せて、請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の各作用に加えて、縦枠部、横枠部及び連結部は、押出成形法により一部材にて連続して形成される。すなわち、シールリップのみならず、ドアガラスランを構成する全ての部分が押出成形法により一部材にて連続して形成される。そのため、ドアガラスランの製造に際しては、各部材を別々に成形したり、それらをい繋いだりしなくても済む。
【0019】
加えて、請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の各作用に加えて、前記連結部の少なくとも前記シールリップを除く部分には、型成形により形成された型成形部が設けられる。そのため、ドアガラスランの製造に際しては、少なくとも各シールリップを連続的に押出成形する工程と、さらに連結部の少なくともシールリップを除く部分に型成形を施す工程の二工程で済む。
【0020】
また、連結部の少なくともシールリップを除く部分には、型成形により形成された型成形部が設けられるため、全ての部分を押出成形法により一部材にて連続して形成した場合に比べて、コーナー部に対応させて曲げた後に、復元する力が抑制される。そのため、連結部における曲げた後の復元力による断面形状の歪み等が生じたりするおそれがない。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図6に従って説明する。
【0022】
図2に示すように、車両のサイドドア11はドア本体12と、その上部に設けられたドアサッシュ13と、昇降可能に設けられたドアガラス14とを備えている。このサイドドア11においては、ドアサッシュ13の全体が下方に向かうにつれて車外側へ膨らむように若干湾曲した形状をなしており、ドアガラス14がこのドアサッシュ13に沿って昇降するように構成されている。
【0023】
ドアサッシュ13の内周には、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン共重合物)によって形成されたドアガラスラン15が装着されている。このドアガラスラン15はドアサッシュ13に装着される前の状態ではほぼ直線状をなしているが、装着された状態ではドアサッシュ13に沿った形状となる。より詳しくはドアガラスラン15は、ドアガラス14の昇降方向(図2の略垂直方向)に沿って延びる前後一対の縦枠部16,20と、同昇降方向に対し交差する方向に沿って延びる一つの横枠部18と、前側の縦枠部16及び横枠部18前端を連結する連結部17と、後側の縦枠部20及び横枠部18後端を連結する連結部19とからなる。
【0024】
図3に示すように前後両縦枠部16,20はいずれも基部21と、その両側縁部から互いに平行に突出する一対の支持部22と、各支持部22の先端部から内方かつ基部21へ向けて湾曲しながら突出して、ドアガラス14の車内側面(以下、内面とする)14a及び車外側面(以下、外面とする)14bに弾性的に接触する一対のシールリップ23,24とを備えている。両シールリップ23,24は先端側ほど細くなるように形成されている。また、車外側のシールリップ24の根元部分(支持部22との結合部分)には、基部21から遠ざかる方向(図3の斜め下方)へ突出する補助リップ25が形成されている。補助リップ25は、車外側のシールリップ24の根本部分の剛性を上げてシールリップ24のドアガラス14に対する押圧力を高めるとともに、シールリップ24とドアガラス14との間のV字溝状の隙間26へ風が侵入するのを遮るためのものである。
【0025】
図4に示すように横枠部18は基部27と、その両側縁部から互いに平行に突出する一対の支持部28と、各支持部28の先端部から内方かつ基部27へ向けて湾曲しながら突出して、ドアガラス14上縁部の内面14a及び外面14bに弾性的に接触する一対のシールリップ29,30とを備えている。両シールリップ29,30は先端側ほど細くなるように形成されている。車外側のシールリップ30の根本部分には前述した補助リップ25は設けられていない。車内側のシールリップ29は、縦枠部16,20における車内側のシールリップ23よりも厚みが大きくなるよう厚肉状に形成されている。より詳しくは、図4において破線(縦枠部16,20の車内側のシールリップ23との対比)で示すように、車内側のシールリップ29のドアガラス14側の面に関し、同リップ29の根本部分から先端部にわたる広い箇所において厚肉化されている。
【0026】
図1に示すように、後側の連結部19は基部31と、その両側縁部から互いに平行に突出する一対の支持部32と、各支持部32の先端から内方かつ基部31へ向けて突出して、ドアガラス14のコーナー部36(図2参照)の内面14a及び外面14bに弾性的に接触する一対のシールリップ33,34とを備えている。
【0027】
この連結部19では、両縦枠部16,20と同様に、車外側のシールリップ34の根元部分に、基部31から遠ざかる方向へ突出する補助リップ35が形成されている。ただし、この補助リップ35の支持部32からの突出量は部位によって異なっている。より詳しくは、突出量は連結部19の縦枠部20との境界部分で最も多く(縦枠部20での突出量と同じであり)、横枠部18に近づくほど少なくなり、同横枠部18との境界部分で最も少ない(横枠部18での突出量と同じ、すなわち零である)。
【0028】
また、車内側のシールリップ33の肉厚が部位によって異なっている。より詳しくは、この肉厚は、連結部19の横枠部18との境界部分で最も大きく(横枠部18での肉厚と同じであり)、縦枠部20に近づくほど小さくなり、同縦枠部20との境界部分で最も小さい(縦枠部20での肉厚と同じである)。
【0029】
なお、前側の連結部17も前述した後側の連結部19と同様な構造となっており、ここでは説明を省略する。また、ドアガラス14の昇降時の摺動抵抗を減少させる目的で、シールリップ23,24,29,30,33,34の表面にウレタン、シリコーン等の滑剤が塗布されている。これらの材料に代えて、ポリエチレン樹脂の滑性層が設けられたり、植毛が施されてもよい。
【0030】
前記のように構成されたドアガラスラン15は全て押出成形法によって成形される。この成形に際しては、図5,6に示すように、固定ダイ37と、その前側に配設された第1可動ダイ38及び第2可動ダイ39と、各可動ダイ38,39を垂直方向へ往復動させる駆動装置(図示略)とが用いられる。固定ダイ37にはドアガラスラン15の基部21,27,31、両支持部22,28,32、両シールリップ23,24,29,30,33,34及び補助リップ25,35に対応した形状の開口部40が透設されている。開口部40において車内側のシールリップ23,29,33を成形するための成形部分41は、それらのうちの最も断面形状の大きなもの、すなわち肉厚の大きくされた横枠部18での車内側のシールリップ29に対応した形状となっている。
【0031】
なお、開口部40において前記成形部分41と車外側のシールリップ24,30,34を成形するための成形部分56との間隔が、目的とするドアガラスラン15における車内側のシールリップ23,29,33と車外側のシールリップ24,30,34との間隔よりも広くなっているのは、開口部40から押し出された直後の車内側のシールリップ23,29,33と車外側のシールリップ24,30,34とが互いに付着してしまうのを防止するためである。
【0032】
第1可動ダイ38は、開口部40のうちの補助リップ25,35を成形するための成形部分42の近傍において垂直方向へ延びる一対のガイド部材43と、両ガイド部材43間に配置されたシャッタ44と、駆動装置及びシャッタ44を繋ぐシャフト45とを備えている。シャッタ44は成形部分42を開放する開放位置(図5参照)と、同成形部分42を閉鎖する閉鎖位置(図6参照)との間で固定ダイ37の前面に接した状態で往復動可能である。第2可動ダイ39は、前記成形部分41のうち厚みを増した部分(以下「増厚部分」という)41aの近傍において垂直方向へ延びる一対のガイド部材46と、両ガイド部材46間に配置されたシャッタ47と、駆動装置及びシャッタ47を繋ぐシャフト48とを備えている。シャッタ47は、増厚部分41aを開放する開放位置(図6参照)と、同増厚部分41aを閉鎖する閉鎖位置(図5参照)との間で固定ダイ37の前面に接した状態で往復動可能である。
【0033】
ドアガラスラン15は、基本的には押出機(図示略)から供給されたゴム材料が前記固定ダイ37の開口部40から押し出されることによって連続的に成形される。そして、可動ダイ38,39が各々開放位置と閉鎖位置との間で往復動することにより、開口部40の形状が変えられる。ゴム材料がこの開口部40から押し出される際に、互いに断面形状の異なる縦枠部16,20、横枠部18及び連結部17,19に賦形される。
【0034】
ここで仮に、ゴム材料が後側の縦枠部20、後側の連結部19、横枠部18、前側の連結部17及び前側の縦枠部16の順に賦形されるものとする。これらは具体的には次にようにして成形される。
【0035】
後側の縦枠部20の成形時には、図5に示すように第1可動ダイ38のシャッタ44が開放位置に保持され、第2可動ダイ39のシャッタ47が閉鎖位置に保持される。すると、開口部40の成形部分42が開放されて、ここからもゴム材料が押し出される。開口部40の増厚部分41aが閉鎖されて、ここからのゴム材料の押し出しが制限される。従って、ゴム材料が開口部40を通過することで、図3に示すように根本部分に補助リップ25を備えた車外側のシールリップ24と、厚肉状となっていない車内側のシールリップ23とを有する縦枠部20が得られる。
【0036】
後側の連結部19の成形時には、第1可動ダイ38のシャッタ44が開放位置から閉鎖位置へ向けて徐々に移動(下動)させられ、これと連動して第2可動ダイ39のシャッタ47が閉鎖位置から開放位置へ向けて徐々に移動(上動)させられる。すると、開口部40の成形部分42が徐々に閉鎖されて、シャッタ44によるゴム材料の押し出しの制限量が徐々に増加してゆく。増厚部分41aが徐々に開放されて、シャッタ47によるゴム材料の押し出しの制限量が徐々に減少してゆく。従って、押し出し時間の経過に従い、補助リップ35の支持部32からの突出量が減少し、かつ車内側のシールリップ33の肉厚が大きくなる連結部19が得られる。
【0037】
横枠部18の成形時には、上記第1可動ダイ38及び第2可動ダイ39の移動が終了し、図6に示すように第1可動ダイ38のシャッタ44が閉鎖位置に保持され、第2可動ダイ39のシャッタ47が開放位置に保持される。すると、開口部40の成形部分42が閉鎖されて、ここからのゴム材料の通過が制限される。増厚部分41aが開放されて、ここからのゴム材料の押し出しが許容される。従って、ゴム材料が開口部40を通過することで、図4に示すように根本部分に補助リップ25,35のない車外側のシールリップ30と、厚肉状となっている車内側のシールリップ29とを有する横枠部18が得られる。
【0038】
前側の連結部17の成形時には、第1可動ダイ38のシャッタ44が閉鎖位置から開放位置へ向けて徐々に移動(上動)させられ、これと連動して第2可動ダイ39のシャッタ47が開放位置から閉鎖位置へ向けて徐々に移動(下動)させられる。すると、開口部40の成形部分42が徐々に開放されて、シャッタ44によるゴム材料の押し出しの制限量が徐々に減少してゆく。増厚部分41aが徐々に閉鎖されて、シャッタ47によるゴム材料の押し出しの制限量が徐々に増加してゆく。従って、押し出し時間の経過に従い、補助リップ35の支持部32からの突出量が増加し、車内側のシールリップ23の肉厚が減少する連結部17が得られる。
【0039】
そして、前側の縦枠部16は前述した後側の縦枠部20と同様にして得られる。なお、このとき、第1可動ダイ38及び第2可動ダイ39の移動は終了しており、初期の位置に戻っている。
【0040】
このように本実施の形態によると、縦枠部16,20、横枠部18及び連結部17,19の断面形状がそれぞれ異なっているものの、ドアガラスラン15全体が一部材によって形成されている。しかも、このドアガラスラン15は、縦枠部16,20、横枠部18及び連結部17,19が連続して延びるように押出成形法によって形成されている。従って、ドアガラスラン15の製造に際しては、従来技術とは異なり、縦枠部16,20、横枠部18及び連結部17,19を別々に成形し、それらを繋がなくてもすむ。このため、製造工程及び製造設備の簡略化を図ることができる。
【0041】
ところで、上記ドアガラスラン15がドアサッシュ13に装着された車両においては、同ガラスラン15が次のように作用する。
縦枠部16,20では、補助リップ25により車外側のシールリップ24のドアガラス14に対する押圧力が高められる。このため、ドアガラス14が車外側のシールリップ24に強く当たった状態で昇降しても、同シールリップ24の車外側への変形が抑制される。また、ドアガラス14が最上位置まで上昇して全閉となった状態では、縦枠部16,20における車外側のシールリップ24とドアガラス14との間にV字溝状の隙間26が生ずる。車両の走行中に横風が吹いて隙間26に侵入すると風切り音を発することがある。しかし、車外側のシールリップ24の根本部分に設けられた補助リップ25が前記隙間26を塞ぎ、風の侵入を遮る。そのため、隙間26への風の侵入にともなう風切り音の発生を抑制することができる。
【0042】
一方、横枠部18では車内側のシールリップ29が縦枠部16,20の車内側のシールリップ23よりも厚肉状に形成されて剛性が高められている。このため、ドアガラス14が横枠部18のシールリップ29,30間へ進入する際に、同ドアガラス14の上端縁がまず最初に車内側のシールリップ29の根本部分に当たり、その後同シールリップ29の先端部分に接触しても、同先端部分が撓みにくい。ドアガラス14はこの厚肉状の車内側のシールリップ29に接触しながら上昇することにより横枠部18内の所定の位置に確実に導かれる。ドアガラス14が上昇してその上端が横枠部18のシールリップ29,30間に進入するとき、補助リップ25,35がないのでこれらにドアガラス14が触れて巻き込むことはない。
【0043】
従って、従来技術と同様な機能を確保しつつ、一種類の押出成形機によってドアガラスラン15が製造可能となる。
本実施の形態は前述した事項以外にも次に示す特徴を有する。
【0044】
(a)ドアガラスラン109を少なくとも3種類の部材から構成している従来技術では、連結部と縦枠部101との境界部分や連結部と横枠部102との境界部分に段差が生じたり、境界線が現れたりして見栄えが損なわれるおそれがある。特に、シールリップ間で段差があると、それらのシールリップのドアガラス63に対する押圧力が部位によって異なり、シール性にばらつきが生ずる。これらの不具合を解消するには後加工等を施して段差を小さくする必要がある。これに対し本実施の形態では、ドアガラスラン15が押出成形法に従い一部材によって連続的に構成されているので、前記段差が生じることがなく、また、境界線については全く現れないので、見栄えが損なわれたりシール性がばらついたりすることがない。このため、前述したような後加工は不要であり、製造工程の簡略化を図るうえで有効である。
【0045】
(b)縦枠部101及び横枠部102をそれぞれ押出成形法によって成形し、連結部を型成形法によって成形する従来技術では、シールリップ104,105,107,108の表面の滑性を高めるためのポリウレタン等の滑剤の塗布作業が、縦枠部101、横枠部102及び連結部に対し別々になされる。これに対し、縦枠部16,20、横枠部18及び連結部17,19を全て同一の押出成形機によって成形する本実施の形態では、一連の押出工程の中でシールリップ23,24,29,30,33,34へのポリウレタン等の塗布が可能である。従って、製造工数を減らす上でさらに有利である。
【0046】
(第2の実施の形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施の形態を図7〜図9に従って説明する。本実施の形態のドアガラスラン15に関しては、横枠部18の車内側のシールリップ29の剛性を高める手段として、図7に示すように同シールリップ29の根本部分の内側を厚肉化している点が第1の実施の形態と異なっている。
【0047】
この根本厚肉部49の成形に用いられる装置に関しては、図8,9に示すように、固定ダイ37における開口部40の形状と、第2可動ダイ89の構成とが第1の実施の形態と異なっている。より詳しくは、開口部40には前述した増厚部分41aがなく、その代わりに根本厚肉部49を成形するための成形部分50が設けられている。第2可動ダイ89は前記成形部分50に前後方向への往復動可能に配置されたシャッタ51と、駆動装置及びシャッタ51を繋ぐシャフト52とを備えている。シャッタ51は、駆動装置の作動にともない、成形部分50を開放する開放位置(図9参照)と、同成形部分50を閉鎖する閉鎖位置との間で往復動する。シャッタ51が閉鎖位置へ移動したとき、その前面は固定ダイ37の前面と同一平面上に位置する。
【0048】
前記根本厚肉部49の成形の有無は、シャッタ51が開放位置と閉鎖位置との間で往復動することにより決定される。詳しくは、前側及び後側の縦枠部16,20の成形時には、シャッタ51が閉鎖位置に保持される。すると、このシャッタ51で成形部分50のない開口部40が形成され、前述した図3と同様の断面形状を有する、すなわち、根本厚肉部49のない縦枠部16,20が成形される。
【0049】
後側の連結部19の成形時には、シャッタ51が閉鎖位置から開放位置へ向けて徐々に移動(後退)させられる。すると、シャッタ51によるゴム材料の押し出し量が、押し出し時間の経過に従い徐々に増加してゆく。従って、長さ方向に沿って徐々に根本厚肉部49が現出する車内側のシールリップ33を有する連結部19が得られる。なお、詳しい説明は省略するが、前側の連結部17の成形時には、シャッタ51は上述した後側の連結部19とは逆の動作を行う。その結果、長さ方向に沿って徐々に根本厚肉部49が減少する車内側のシールリップ33を有する連結部17が得られる。
【0050】
横枠部18の成形時にはシャッタ51が開放位置に保持され、成形部分50が成形される。これは、ゴム材料が開口部40を通過する途中で、その一部が成形部分50にも入り込む。その結果、根本厚肉部49を備えた車内側のシールリップ29を有する横枠部18が得られる。
【0051】
このように、本実施の形態によっても、同縦枠部16,20及び横枠部18の断面形状が互いに異なっているものの、縦枠部16,20、横枠部18及び連結部17,19が一部材にて連続して延びるように押出成形法によって形成される。従って、第1の実施の形態と同様にして製造工程及び製造設備の簡略化を図ることができる。
【0052】
上記ドアガラスラン15がドアサッシュ13に装着された車両においては、同ガラスラン15が第1の実施の形態と同様に作用する。すなわち、縦枠部16,20では、補助リップ25によりドアガラス14昇降時の車外側のシールリップ24の車外側への変形が抑制されるとともに、風切り音の発生が抑制される。また、横枠部18では車内側のシールリップ29の根本部分が厚肉化されていることから、同シールリップ29の剛性が縦枠部16,20における車内側のシールリップ23の剛性よりも高くなっている。すなわち、車内側のシールリップ29が撓みにくくなっている。このため、ドアガラス14は車内側のシールリップ29に接触しながら上昇し、横枠部18内の所定の位置に確実に導かれる。
【0053】
従って、本実施の形態によっても従来技術と同様な機能を確保しつつ、一種類の押出成形機によって、異なった断面形状を有して一部材にて連続したドアガラスラン15の製造が可能となる。
【0054】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図10、図11に従って説明する。
本実施の形態のドアガラスラン15では、横枠部18及び縦枠部16,20における車内側のシールリップ23,29は、いずれも前述した第1の実施の形態の、図4において破線との対比て示したように、同シールリップ23,29の根本部分から先端部にわたる広い箇所において厚肉化されている。この厚肉化により横枠部18における車内側のシールリップ29の高い剛性が確保されている。これに加え、縦枠部16,20では図10に示すように、車内側のシールリップ23のドアガラス14に接触しない側の面23aにノッチ53が形成されており、車内側のシールリップ23のノッチ53よりも先端の部分が撓みやすくなっている。
【0055】
車内側のシールリップ23にノッチ53を有するドアガラスラン15の成形には図11に示す装置が用いられる。この装置では第2可動ダイ99の構成が第1の実施の形態と異なっている。第2可動ダイ99は正面J字状をなすシャッタ54と、駆動装置(図示略)及びシャッタ54を繋ぐシャフト55とを備えている。シャッタ54は、駆動装置の作動にともない、開口部40の成形部分41へ突出する突出位置(図11参照)と、同成形部分41に突出しない後退位置との間で固定ダイ37の前面に接した状態で垂直方向へ往復動する。
【0056】
前記ノッチ53は、シャッタ54が突出位置と後退位置との間で往復動することにより形成される。詳しくは、前側及び後側の縦枠部16,20の成形時には、シャッタ54が突出位置に保持される。すると、この突出部分が開口部40内でのゴム材料の流れの妨げとなり、図10に示すように車内側のシールリップ23にノッチ53を有する縦枠部16,20が成形される。
【0057】
後側の連結部19の成形時には、シャッタ54が突出位置から後退位置へ向けて徐々に移動(下動)させられる。すると、シャッタ54によるゴム材料の押し出しの制限量が徐々に減少してゆく。従って、押し出し時間の経過に従い浅くなるノッチ53を含む車内側のシールリップ33を有する連結部19が得られる。なお、詳しい説明は省略するが、前側の連結部17の成形時には、シャッタ54は上述した後側の連結部19とは逆の動作を行う。
【0058】
横枠部18の成形時にはシャッタ54が後退位置に保持され、開口部40でのゴム材料の流通を遮るものがなくなる。従って、ゴム材料が開口部40を通過することで、ノッチ53のない車内側のシールリップ29を有する横枠部18が得られる。
【0059】
このように本実施の形態によっても、縦枠部16,20及び横枠部18の断面形状が相互に異なっているものの、同縦枠部16,20、横枠部18及び連結部17,19が連続して延びるように押出成形法によって形成される。従って、第1の実施の形態と同様にして製造工程及び製造設備の簡略化を図ることができる。
【0060】
上記ドアガラスラン15がドアサッシュ13に装着された車両においては、同ガラスラン15が第1の実施の形態と同様に作用する。すなわち、縦枠部16,20においては車内側のシールリップ23が全体的に厚肉状となっているものの、ノッチ53を有している。このため、シールリップ23の先端部分は横枠部18の車内側のシールリップ29よりも撓みやすく、ドアガラス14に対する押圧力が小さい。従って、同車内側のシールリップ23のドアガラス14に対する摺動抵抗を小さくすることができる。また、横枠部18においては車内側のシールリップ29にノッチ53が形成されていないので、縦枠部16,20の車内側のシールリップ23よりも剛性が高く、撓みにくい。このため、ドアガラス14は車内側のシールリップ29に接触しながら上昇し、横枠部18内の所定の位置に確実に導かれる。
【0061】
(第4の実施の形態)
次に、本発明を具体化した第4の実施の形態を図12、図13に従って説明する。
【0062】
本実施の形態のドアガラスラン61に関しては、全てが押出成形法によって製造されていないという点で上記第1から第3実施の形態とは異なっている。
すなわち、図12,13に示すように、ドアガラスラン61は、例えば縦枠部62と横枠部63とそれらを連結する連結部64とを備えている。縦枠部62及び横枠部63は、それぞれ第1の実施の形態と同様、基部65,66、支持部67,68及びシールリップ71,72,73,74を備えている。また、連結部64も、基部75、支持部76及びシールリップ78,79を備えている。
【0063】
本実施の形態では、図12の網掛け部分を除いては、基本的には上記第1の実施の形態と同様押出成形法により成形されている。つまり、縦枠部62、連結部64のシールリップ78,79及び支持部76の一部、並びに、横枠部63が連続的に一部材により成形される。これは、一般的には、上記第1の実施の形態と同様のものを押出成形法で成形した上で、図12の網掛け部分を切除することにより得られる。そして、当該切除された部分(図12の網掛け部分)、すなわち、連結部64の基部75、及び支持部76の一部については、金型成形法により別途成形されている。
【0064】
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
(a)基本的には、上記第1から第3の実施の形態と同様の作用効果が奏される。すなわち、ドアガラスラン61全体では、一部材によって形成されてはいないものの、縦枠部62、連結部64のシールリップ78,79及び支持部76の一部、並びに、横枠部63が連続的に一部材により成形され、さらに金型成形法により残りの部分が成形されることから合計2部材でドアガラスラン61を構成することが可能となる。従って、3部材以上で構成していた従来技術と比較して、製造工程及び製造設備の簡略化を図ることができる。
【0065】
(b)また、連結部64の基部75、及び支持部76の一部については、金型成形法により別途型成形部が成形されるため、全ての部分を押出成形法により一部材にて連続して形成して、コーナー部に対応させて曲げて装着した場合に比べて、復元力が型成形部で規制され、断面形状に歪みが生じたりするおそれがない。その結果、当初予定していた通りの断面形状をいずれの部位においても確保することができる。
【0066】
尚、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部を適宜に変更して次のように実施することもできる。
(1)上記第4の実施の形態では、連結部64の基部75、及び支持部76の一部を長手方向に連続的に型成形することとしたが、例えば図14に示すように、連結部64に対応する部分に対し、押出成形後において断続的に複数の切欠き部を設け、当該部分(図の網掛け部分)を別途金型成形法により型成形部を成形するようにしてもよい。このような構成としても、上記第4の実施の形態と同等の作用効果(コーナー部に対応した湾曲形状の安定化)が奏される。
【0067】
(2)ドアガラスラン15,61はEPDM等のゴム以外に、TPE(熱可塑性エラストマー)、軟質のポリ塩化ビニル、ポリブレンド等のゴム状弾性を有する材料によって形成されてもよい。
【0068】
(3)補助リップ25,35は省略してもよい。
(4)横枠部18,63においては、両シールリップ29,30,73,74の先端をつなげて、全体を中空状としたシール部としてもよい。
【0069】
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、各形態から把握できる請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果とともに記載する。
(イ)請求項1から4のいずれかに記載のドアガラスランにおいて、前記横枠部における車内側のシールリップ、及び前記縦枠部における車内側のシールリップはいずれも厚肉状に形成され、さらに同縦枠部における車内側のシールリップにはノッチが形成されているドアガラスラン。
【0070】
このような構成とすることにより、縦枠部では車内側のシールリップのドアガラスとの摺動抵抗をさらに下げてドアガラスの昇降のしやすさを向上できる。横枠部ではその車内側のシールリップの剛性を高めドアガラスを横枠部の所定位置へ確実に導くことができる。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、縦枠部、横枠部及び連結部の少なくとも一部のシールリップの断面形状が他の部分のシールリップの断面形状と異なるドアガラスランにおいて、製造工程及び製造設備の簡略化を図ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるドアガラスランの後側の連結部等を示す斜視図。
【図2】ドアサッシュにドアガラスランが装着されたサイドドアの側面図。
【図3】図2のIII −III 線拡大断面図。
【図4】図2のIV−IV線拡大断面図。
【図5】縦枠部を成形する際の開口部と両可動ダイとの位置関係を示す部分正面図。
【図6】横枠部を成形する際の開口部と両可動ダイとの位置関係を示す部分正面図。
【図7】第2の実施の形態におけるドアガラスランの横枠部を示す拡大断面図。
【図8】横枠部を成形する際の開口部と両可動ダイとの位置関係を示す正面図。
【図9】図8のIX-IX 線における断面形状を示す部分斜視図。
【図10】第3の実施の形態におけるドアガラスランの縦枠部を示す拡大断面図。
【図11】縦枠部を成形する際の開口部と両可動ダイとの位置関係を示す正面図。
【図12】第4の実施の形態におけるドアガラスランの連結部等を示す斜視図。
【図13】図12のXIII−XIII線拡大断面図。
【図14】別の実施の形態におけるドアガラスランの連結部等を示す斜視図。
【図15】従来のドアガラスランを示す図であって、(a)は縦枠部の断面図、(b)は横枠部の断面図。
【符号の説明】
14…ドアガラス、14a…車内側面、14b…車外側面、16,20,62…縦枠部、17,19,64…連結部、18,63…横枠部、23,24,29,30,33,34,71,72,73,74,78,79…シールリップ、25…補助リップ、26…隙間、36…コーナー部。
Claims (4)
- 車両用ドアガラス(14)の昇降方向に沿って延び、かつ同ドアガラス(14)の車内側面(14a)及び車外側面(14b)にそれぞれ弾性的に接触する一対のシールリップ(23,24,71,72)を有する長尺状の縦枠部(16,20,62)と、
前記昇降方向に対し交差する方向に沿って延び、かつ前記ドアガラス(14)が上昇したときにその上縁部の車内側面(14a)及び車外側面(14b)にそれぞれ弾性的に接触するシールリップ(29,30,73,74)を有する長尺状の横枠部(18,63)と、
前記ドアガラス(14)のコーナー部(36)の車内側面(14a)及び車外側面(14b)にそれぞれ弾性的に接触するシールリップ(33,34,78,79)を有し、前記縦枠部(16,20,62)及び横枠部(18,63)を連結する連結部(17,19,64)と
を備え、前記縦枠部(16,20,62)、横枠部(18,63)及び連結部(17,19,64)の少なくとも一部のシールリップの断面形状が他の部分のシールリップの断面形状と異なるものとなるよう、前記縦枠部(16,20,62)、横枠部(18,63)及び連結部(17,19,64)の少なくとも各シールリップ(23,24,29,30,33,34,71,72,73,74,78,79)を、押出成形法により連続して形成したドアガラスランにおいて、
前記横枠部(18,63)における車内側のシールリップ(29,73)は、縦枠部(16,20,62)における車内側のシールリップ(23,71)よりも厚みが大きくなるよう形成されていることを特徴とするドアガラスラン。 - 前記縦枠部(16,20)の車外側のシールリップ(24)の根元部分には、同シールリップ(24)のドアガラス(14)に対する押圧力を高め、かつ同シールリップ(24)とドアガラス(14)との間の隙間(26)への風の侵入を防止するための補助リップ(25)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のドアガラスラン。
- 前記縦枠部(16,20)、横枠部(18)及び連結部(17,19)は、押出成形法により一部材にて連続して形成されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のドアガラスラン。
- 前記連結部(64)の少なくとも前記シールリップ(78,79)を除く部分には、型成形により形成された型成形部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のドアガラスラン。
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