JP5999447B2 - 自動車用ガラスラン - Google Patents
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Description
しかしながら、図8に示すように、ドアフレーム2の上辺の意匠が横方向に連続するように、コーナー部312において、ガラスランリヤ側縦辺部214の車外側補助シールリップ324をガラスラン上辺部213の車外側シールリップ331の根元部分に直線的に接続すると、車外側補助シールリップ324の先端は薄肉であるため、組付け時や使用時に割れや破れが生じる恐れがある。
ガラスランの直線部は、ドアフレームの上辺部に取付けられるガラスラン上辺部と、ドアフレームのフロント側縦辺部に取付けられるガラスランフロント側縦辺部と、ドアフレームのリヤ側縦辺部に取付けられるガラスランリヤ側縦辺部とを有し、
ガラスラン上辺部は、トリム部を一体的に形成するとともに、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の斜め内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、
ガラスランリヤ側縦辺部又はガラスランフロント側縦辺部は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、車外側側壁の先端から断面略U字状の斜め内側に向かって延出する車外側シールリップを設けるとともに、車外側側壁の先端から車外側側壁の延長方向に車外側延長壁を形成し、車外側延長壁の先端から断面略U字状の斜め外側に向かって延出する車外側補助シールリップを形成し、車内側側壁の先端から、断面略U字状の斜め内側に向かって延出する車内側シールリップを設け、車外側シールリップ、車外側補助シールリップ及び車内側シールリップによりドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、
ガラスラン上辺部とガラスランリヤ側縦辺部又はガラスランフロント側縦辺部を接続するコーナー部では、車外側側壁、車内側側壁、底壁、車外側シールリップ及び車内側シールリップはそれぞれ上辺部側と縦辺部側の対応する部分と型成形により接続されるとともに、上辺部側は、車外側側壁がガラスラン上辺部から連続してコーナー部の端部まで延設されて、縦辺部側の車外側補助シールリップは、延長されたガラスラン上辺部側の車外側シールリップの根元に直線的に接続され、車外側補助シールリップと上辺部側の車外側シールリップの根元の接続部分の内面側に、接続部分を覆う接続肉厚部を形成したことを特徴とする自動車用ガラスランである。
ガラスラン上辺部は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の斜め内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールする。
図6は自動車の側面図である。
図6に示すように、自動車のドア1の上部にはドアフレーム2が設けられ、ドアガラス5が昇降自在に取付けられる。即ち、ドアフレーム2の内周のドアガラス開口部には、ドアガラス5とガラスラン10が設けられ、ガラスラン10がドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
直線部11は、ドアフレーム2の上辺に取付けられるガラスラン上辺部13と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺に取付けられるガラスランリヤ側縦辺部14と、ドアフレーム2のフロント側縦辺に取付けられるガラスランフロント側縦辺部16とからなる。ドアのフロント側では、ドアフレーム2の上辺部は、前方に向けて斜め下方に形成され、ガラスランフロント側縦辺部16とは鈍角をなしている。ドアフレーム2には、ドアフレーム2とドアモールとでガラスラン10を装着する断面略U字形のチャンネルを形成している。
車外側側壁21は、根元部が厚肉に形成され、先端に行くにつれて肉厚を薄くするように形成されて、車外側側壁21は、内面が湾曲して形成されている。このため、車外側側壁21の剛性が大きく、ドアフレーム2の湾曲が大きくても、車外側側壁21が、皺が寄ったり、波打ったりするような変形することがない。また、ドアガラス5が車外側に寄っても、ドアガラス5の先端を車外側側壁21が保持することができ、ドアガラス5がガラスラン部20から外れることがない。
この断面略コ字状の内部に、ドアフレーム2の先端のドアフレームフランジ部3が挿入され、トリム部30で挟持し、ガラスラン10をドアフレーム2に保持する。本実施の形態では、ガラスラン部20のガラスラン部底壁23とトリム部30のガラスラン側側壁31は、同じ素材で同一の部材として一体的に形成されている。
トリム部係止リップ36とトリム部カバーリップ37が硬質部材で形成されているため、トリム部30がドアフレームフランジ部3に強く係合される。
なお、ガラスランリヤ側縦辺部14について説明するが、ガラスランフロント側側縦辺部16についても同様である。
ガラスランリヤ側縦辺部14の断面形状は、ドアフレーム2の内周に取付けられるガラスラン部20のみであり、トリム部30を有しない。ガラスラン部20の形状は、ガラスラン上辺部13と類似しており、車外側側壁21、車内側側壁22及びガラスラン部底壁23からなる断面略コ字状の本体部と、車外側側壁21及び車内側側壁22の先端から断面略コ字状の内部方向斜めにそれぞれ車外側シールリップ24と車内側シールリップ25を延設している。このため、車外側側壁21、車内側側壁22及びガラスラン部底壁23からなる断面略コ字状の内部をドアガラス5の端部が摺動して、ドアガラス5を保持することができる。
車外側延長壁21aの外面には、ガーニッシュ50の先端が当接している。
ドアフレーム2は、図6に示すように、自動車ドアのリヤ側のコーナー部2bにおいては、上辺部は、略水平に形成され、縦辺部は若干リヤ側に傾いて形成され、その上辺部と縦辺部とが付き合わされるように接合され、上辺部と縦辺部は鋭角を形成する。そして図6に示すように、ドアフレーム2のコーナー部2bにガラスラン10のコーナー部12が取付けられている。
なお、ガラスラン上辺部13とガラスランリヤ側縦辺部14のコーナー部12について説明するが、ガラスラン上辺部13とガラスランフロント側縦辺部16のコーナー部12についても同様である。
車外側補助シールリップ21bの先端は、上辺部側の車外側シールリップ24の車外側側壁21の先端との連続部分である根元付近で、若干先端よりに部分で、ドアガラス5の上昇時にドアガラス5の先端の車外側先端部が当接する部分に接続されている。この場合には、ドアガラス5が上昇するときに、ドアガラス5の先端の車外側面が、確実に上辺部側の車外側シールリップ24の根元に当接して、車外側シールリップ24の表面に沿って、ガラスラン部20の内部に進入することができる。
また、接続肉厚部21cを車外側補助シールリップ21bの先端部分に形成した場合には、組付け時や使用時に最も外力が加わる部分を保護して、接続部分15のヒケ等を防止できる。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、冷却され固化される。その後所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
2b コーナー部
5 ドアガラス
10 ガラスラン
12 コーナー部
13 ガラスラン上辺部
14 ガラスランリヤ側縦辺部
20 ガラスラン部
21 車外側側壁
21a 車外側延長壁
21b 車外側補助シールリップ
21c 接続肉厚部
Claims (4)
- 自動車のドアのドアフレームの内周に取付けられ、ドアガラスの昇降を案内するとともに、押出成形部分である直線部と、上記ドアフレームのコーナー部に取付けられるコーナーピースと当接する型成形部分であるコーナー部を有する自動車用ガラスランにおいて、
上記ガラスランの直線部は、上記ドアフレームの上辺部に取付けられるガラスラン上辺部と、上記ドアフレームのフロント側縦辺部に取付けられるガラスランフロント側縦辺部と、上記ドアフレームのリヤ側縦辺部に取付けられるガラスランリヤ側縦辺部とを有し、
上記ガラスラン上辺部は、トリム部を一体的に形成するとともに、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、上記車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ上記断面略U字状の斜め内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、上記車外側シールリップと車内側シールリップにより上記ドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、
上記ガラスランリヤ側縦辺部又は上記ガラスランフロント側縦辺部は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、上記車外側側壁の先端から上記断面略U字状の斜め内側に向かって延出する車外側シールリップを設けるとともに、上記車外側側壁の先端から上記車外側側壁の延長方向に車外側延長壁を形成し、該車外側延長壁の先端から上記断面略U字状の斜め外側に向かって延出する車外側補助シールリップを形成し、上記車内側側壁の先端から、上記断面略U字状の斜め内側に向かって延出する車内側シールリップを設け、上記車外側シールリップ、上記車外側補助シールリップ及び上記車内側シールリップにより上記ドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、
上記ガラスラン上辺部と上記ガラスランリヤ側縦辺部又は上記ガラスランフロント側縦辺部を接続する上記コーナー部では、上記車外側側壁、上記車内側側壁、上記底壁、上記車外側シールリップ及び上記車内側シールリップはそれぞれ上辺部側と上記縦辺部側の対応する部分と型成形により接続されるとともに、上辺部側は上記車外側側壁が上記ガラスラン上辺部から連続して上記コーナー部の端部まで延設されて、縦辺部側の上記車外側補助シールリップは、上記延長された上記ガラスラン上辺部側の上記車外側シールリップの根元に直線的に接続され、上記車外側補助シールリップと上辺部側の上記車外側シールリップの根元の接続部分の内面側に、接続部分を覆う接続肉厚部を形成したことを特徴とする自動車用ガラスラン。 - 上記接続肉厚部の表面は、凹状に湾曲又は直線状に形成された請求項1に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記接続肉厚部は、上記車外側補助シールリップの先端部分に形成された請求項1又は請求項2に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記車外側補助シールリップの先端は、上記ドアガラスの閉位置における上記ドアガラスの外側表面の位置で接続された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の自動車用ガラスラン。
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