JP3285334B2 - 車両用ウインドモールディング及びその製造方法 - Google Patents
車両用ウインドモールディング及びその製造方法Info
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- JP3285334B2 JP3285334B2 JP16028499A JP16028499A JP3285334B2 JP 3285334 B2 JP3285334 B2 JP 3285334B2 JP 16028499 A JP16028499 A JP 16028499A JP 16028499 A JP16028499 A JP 16028499A JP 3285334 B2 JP3285334 B2 JP 3285334B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の各種車
両の窓枠開口部に装着されたウインドガラス等のウイン
ドプレートの周縁部と、車体パネルとの間をシールする
ように装着される車両用ウインドモールディング及びそ
の製造方法に関する。
両の窓枠開口部に装着されたウインドガラス等のウイン
ドプレートの周縁部と、車体パネルとの間をシールする
ように装着される車両用ウインドモールディング及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車体パネルの窓開口部に取り付
けられたウインドガラス等のウインドプレートの周縁部
にはウインドモールディングが装着されている。具体的
には、ウインドガラスの周縁部と車体パネルの窓開口部
の開口縁との間に、連続長尺状の隙間が形成されてお
り、この隙間内に、長尺状の押出部材からなるウインド
モールディングが嵌挿されることによってシールが行わ
れている。このウインドモールディングは、車体パネル
側又はウインドプレート側に直接固定されたり、あるい
は予め車体パネル側に固定されたファスナーに挟持され
る。
けられたウインドガラス等のウインドプレートの周縁部
にはウインドモールディングが装着されている。具体的
には、ウインドガラスの周縁部と車体パネルの窓開口部
の開口縁との間に、連続長尺状の隙間が形成されてお
り、この隙間内に、長尺状の押出部材からなるウインド
モールディングが嵌挿されることによってシールが行わ
れている。このウインドモールディングは、車体パネル
側又はウインドプレート側に直接固定されたり、あるい
は予め車体パネル側に固定されたファスナーに挟持され
る。
【0003】このような自動車用ウインドモールディン
グにおいて、ルーフパネル上に滴下しウインドガラス表
面上に流出しようとする雨水を堰き止めるべく、アッパ
ー相当部分に凹溝を形成するようにしたものが従来から
提案されている。例えば特公昭51−35727号公
報、実開昭57−67873号公報、実開昭57−13
9422号公報、実開昭59−145414号公報等に
記載されている如くである。また、ウインドプレート表
面上の雨水がピラーパネル側へ飛散することを防止する
ために、サイド相当部分に凹溝を形成するようにしたも
のも、例えば実開平3−72010号公報、実開平3−
72011号公報等において提案されている。
グにおいて、ルーフパネル上に滴下しウインドガラス表
面上に流出しようとする雨水を堰き止めるべく、アッパ
ー相当部分に凹溝を形成するようにしたものが従来から
提案されている。例えば特公昭51−35727号公
報、実開昭57−67873号公報、実開昭57−13
9422号公報、実開昭59−145414号公報等に
記載されている如くである。また、ウインドプレート表
面上の雨水がピラーパネル側へ飛散することを防止する
ために、サイド相当部分に凹溝を形成するようにしたも
のも、例えば実開平3−72010号公報、実開平3−
72011号公報等において提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこれらアッパ
ー部やサイド部に雨水受け溝を備えた従来の車両用ウイ
ンドモールディングでは、本来のモールディングとは別
個のパネル部材等により溝が構築されているか、あるい
は溝を形成するアッパー部やサイド部に相当するモール
ディングのみが、他の部分とは異なる横断面形状の部材
から別個に成形され、別部品よりなる他のモールディン
グ等に対してジョイント部材により接続されるように構
成されている。したがって従来技術によりアッパー部や
サイド部に雨水受け溝を設けようとすると、部品点数が
増大する上に、モールディングの取付構造が複雑化する
という問題を生じる。
ー部やサイド部に雨水受け溝を備えた従来の車両用ウイ
ンドモールディングでは、本来のモールディングとは別
個のパネル部材等により溝が構築されているか、あるい
は溝を形成するアッパー部やサイド部に相当するモール
ディングのみが、他の部分とは異なる横断面形状の部材
から別個に成形され、別部品よりなる他のモールディン
グ等に対してジョイント部材により接続されるように構
成されている。したがって従来技術によりアッパー部や
サイド部に雨水受け溝を設けようとすると、部品点数が
増大する上に、モールディングの取付構造が複雑化する
という問題を生じる。
【0005】なお特開平1−195032号公報記載の
ウインドモールディングでは、横断面一定の形状にて押
出成形されたモールディング材の堰部が、不要部位にて
切除されており、アッパー相当部分とサイド相当部分と
が一連に成形されている。しかしながらこのものでは、
鋭利部分が形成されてしまうため、切除等の後処理工程
を要しているとともに、切除面の状態が他の部分と異な
る装飾性を備えるようになってしまう。
ウインドモールディングでは、横断面一定の形状にて押
出成形されたモールディング材の堰部が、不要部位にて
切除されており、アッパー相当部分とサイド相当部分と
が一連に成形されている。しかしながらこのものでは、
鋭利部分が形成されてしまうため、切除等の後処理工程
を要しているとともに、切除面の状態が他の部分と異な
る装飾性を備えるようになってしまう。
【0006】そこで本発明は、良好な堰き止め機能及び
装飾性を有する雨水排出溝を長手方向の一部に備え、か
つ車体パネルに沿った形状に連続成形することができる
ようにした車両用ウインドモールディング及びその製造
方法を提供することを目的とする。
装飾性を有する雨水排出溝を長手方向の一部に備え、か
つ車体パネルに沿った形状に連続成形することができる
ようにした車両用ウインドモールディング及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した従来の問題点を
解決するため本発明にかかる第1の手段では、車体パネ
ルの窓枠開口部に固着されるウインドプレートの周縁部
に沿って装着される長尺状の成形体からなるものであっ
て、前記ウインドプレートの周縁部と車体パネルの窓枠
開口部の内周縁部との間に形成された隙間に装着される
脚部を備え、当該脚部が、ウインドプレート側脚部と、
車体パネル側脚部と、を有する車両用ウインドモールデ
ィングにおいて、長手方向の少なくとも一部のモールデ
ィング部には、前記ウインドプレート側脚部と車体パネ
ル側脚部とが前記隙間の幅方向に離間した厚肉部分を有
する幅広の脚部が設けられているとともに、前記幅広の
脚部の厚肉部分には、前記ウインドプレート側脚部と車
体パネル側脚部との間に室外側に開口する雨水受け溝が
凹設され、前記長手方向の一部のモールディング部に連
続する他の部位におけるモールディング部には、前記ウ
インドプレート側脚部と車体パネル側脚部とが幅方向に
近接し、前記雨水受け溝を備えていない幅狭の脚部が設
けられ、これらの幅広の脚部を有するモールディング部
と、幅狭の脚部を有するモールディング部とを含むモー
ルディングの全長が、一連・一体に形成されている。
解決するため本発明にかかる第1の手段では、車体パネ
ルの窓枠開口部に固着されるウインドプレートの周縁部
に沿って装着される長尺状の成形体からなるものであっ
て、前記ウインドプレートの周縁部と車体パネルの窓枠
開口部の内周縁部との間に形成された隙間に装着される
脚部を備え、当該脚部が、ウインドプレート側脚部と、
車体パネル側脚部と、を有する車両用ウインドモールデ
ィングにおいて、長手方向の少なくとも一部のモールデ
ィング部には、前記ウインドプレート側脚部と車体パネ
ル側脚部とが前記隙間の幅方向に離間した厚肉部分を有
する幅広の脚部が設けられているとともに、前記幅広の
脚部の厚肉部分には、前記ウインドプレート側脚部と車
体パネル側脚部との間に室外側に開口する雨水受け溝が
凹設され、前記長手方向の一部のモールディング部に連
続する他の部位におけるモールディング部には、前記ウ
インドプレート側脚部と車体パネル側脚部とが幅方向に
近接し、前記雨水受け溝を備えていない幅狭の脚部が設
けられ、これらの幅広の脚部を有するモールディング部
と、幅狭の脚部を有するモールディング部とを含むモー
ルディングの全長が、一連・一体に形成されている。
【0008】また本発明にかかる第2の手段では、ウイ
ンドプレートと車体パネルとの隙間に装着される脚部を
備えた車両用ウインドモールディングを、押出成形を利
用して製造する方法であって、前記車両用ウインドモー
ルディングの脚部の横断面形状を、ウインドプレートの
表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅狭とすることに
よって薄肉状に形成する工程と、前記車両用ウインドモ
ールディングの長手方向の一部において、前記脚部の横
断面形状を、ウインドプレートの表面方向に沿った前記
隙間の幅方向に徐々に幅広とすることによって厚肉状に
形成する工程と、前記厚肉状の脚部の上方室外側に、所
定の凹状に画成される雨水受け溝を形成する工程と、を
備えている。さらに本発明にかかる第3の手段では、合
成樹脂の押出成形を利用して、ウインドプレートと車体
パネルとの隙間に装着される脚部を備えた車両用ウイン
ドモールディングを連続的に製造する方法であって、前
記車両用ウインドモールディングの脚部の横断面形状
を、ウインドプレートの表面方向に沿った前記隙間の幅
方向に幅広とすることによって厚肉状に形成するととも
に、その厚肉状の脚部の上方室外側に、所定の凹状に画
成される雨水受け溝を形成する工程と、前記雨水受け溝
の溝深さを、車両用ウインドモールディングの長手方向
の一部において、当該長手方向と直交する方向に徐々に
浅く形成する工程と、前記脚部の横断面形状を、ウイン
ドプレートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅狭
とすることによって薄肉状に形成する工程と、を備えて
いる。さらにまた本発明にかかる第4の手段では、ウイ
ンドプレートと車体パネルとの隙間に装着される脚部を
備えるとともに、長手方向の一部において脚部の上方室
外側に雨水受け溝が形成された車両用ウインドモールデ
イングを、押出成形を利用して連続的に製造する方法で
あって、車両用ウインドモールディングの脚部の横断面
形状を、ウインドプレートの表面方向に沿った前記隙間
の幅方向に幅狭及び幅広とすることによって、一定の薄
肉状及び厚肉状にそれぞれ形成する工程と、前記薄肉状
部分と厚肉状部分との間部分における脚部の横断面形状
を、長手方向と直交する方向に変化させつつ、前記薄肉
状部分から厚肉状部分にかけての部分を連続的に形成す
る工程と、前記脚部の上方室外側に、雨水受け溝を凹状
に画成するように形成しながら、その雨水受け溝の溝深
さを連続的に変化させる工程と、を備えている。また本
発明にかかる第5の手段では、押出用金型装置により所
定の開口形状に画成される押出形成口を通して、当該押
出形成口の開口形状に対応した横断面形状にてウインド
プレートと車体パネルとの隙間に装着される脚部を形成
する車両用ウインドモールディングの製造方法におい
て、前記押出用金型装置の開口形状を、車両用ウインド
モールディングの長手方向である第1の方向に略直交す
る第2の方向及び第3の方向に変化させて、前記脚部の
横断面形状を変化させつつ連続的に押出成形する製造方
法であって、前記押出用金型装置を不動状態に保持して
押出形成口の開口形状を一定に維持することにより、ウ
インドプレートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に
幅狭として脚部を薄肉状に形成する工程と、前記押出用
金型装置を第2の方向に移動させることにより、押出形
成口の開口形状を第2の方向に変化させ、ウインドプレ
ートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅広とする
ように前記脚部の横断面形状を変化させて、厚肉状の厚
肉部を形成する工程と、前記押出用金型装置を更に第3
の方向に移動させることにより、押出形成口の開口形状
を、前記第2の方向と交差する第3の方向に変化させる
ことにより、前記脚部の厚肉部における上方室外側に、
所定の凹状に画成される雨水受け溝を形成する工程と、
を備えている。さらに本発明にかかる第6の手段では、
ウインドプレートと車体パネルとの隙間に装着される脚
部を備えた車両用ウインドモールデイングを、合成樹脂
の押出成形を利用することにより、押出用金型装置によ
り所定の開口形状に画成される押出形成口を通して、当
該押出形成口の開口形状に対応した横断面形状にて形成
するようにした車両用ウインドモールディングの製造方
法において、前記押出用金型装置を適宜の方向に移動さ
せることにより、前記押出形成口の開口形状を、車両用
ウインドモールディングの長手方向である第1の方向に
略直交する第2の方向及び第3の方向に変化させて、前
記脚部の横断面形状を変化させつつ連続的に押出成形す
る際に、前記押出用金型装置を不動状態に保持して押出
形成口の開口形状を一定に維持することにより、ウイン
ドプレートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅広
として、前記脚部を厚肉状に形成するとともに、その厚
肉状の脚部の上方室外側に、所定の凹状に画成される雨
水受け溝を形成する工程と、前記押出用金型装置を第3
の方向に移動させることにより、押出形成口の開口形状
を第3の方向に変化させ、装飾部の横断面形状を変化さ
せて、前記雨水受け溝の溝深さを、長手方向と直交する
方向に徐々に浅く形成する工程と、前記押出用金型装置
を更に第2の方向に移動させることにより、押出形成口
の開口形状を、前記第3の方向と交差する第2の方向に
変化させ、ウインドプレートの表面方向に沿った前記隙
間の幅方向に幅狭として、前記脚部を薄肉状に形成する
工程と、を備えている。さらにまた本発明にかかる第7
の手段では、ウインドプレートと車体パネルとの隙間に
装着される脚部を備えるとともに、長手方向の一部にお
いて脚部の上方室外側に雨水受け溝を有する車両用ウイ
ンドモールディングを、押出用金型装置により所定の開
口形状に画成される押出形成口を通して、当該押出形成
口の開口形状に対応した横断面形状にて形成するように
した車両用ウインドモールディングの製造方法におい
て、前記押出用金型装置を適宜の方向に移動させること
により、前記押出形成口の開口形状を、車両用ウインド
モールディングの長手方向である第1の方向に略直交す
る第2の方向及び第3の方向に変化させ、脚部の横断面
形状を変化させつつ、連続的に押出成形する際に、前記
押出用金型装置を不動状態に保持して押出形成口の開口
形状を一定に維持することにより、ウインドプレートの
表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅狭及び幅広とし
て、車両用ウインドモールディングの脚部を一定の薄肉
状及び厚肉状の横断面形状に形成し、薄肉部及び厚肉部
をそれぞれ形成する工程と、前記押出用金型装置を第2
の方向に移動させることにより、押出形成口の開口形状
を前記第2の方向に変化させ、脚部の横断面形状を変化
させて、前記薄肉部と厚肉部を連続的に形成する工程
と、前記押出用金型装置を更に第3の方向に移動させる
ことにより、押出形成口の開口形状を、前記第2の方向
と交差する第3の方向に変化させ、脚部の上方室外側に
所定の凹状に画成される雨水受け溝を形成しつつ、その
雨水受け溝の溝深さを連続的に変化させる工程と、を備
えている。また本発明にかかる第8の手段では、複数の
ダイを有する押出用金型装置を用いて、ウインドプレー
トと車体パネルとの隙間に装着される脚部を備えた車両
用ウインドモールディングの長手方向の一部において、
前記脚部の上方室外側に雨水受け溝を凹設するようにし
た車両用ウインドモールディングの製造方法において、
前記押出用金型装置を構成する複数のダイのうち、第1
及び第2のダイによって、前記脚部におけるウインドプ
レート側に向かう内周側面、及び車体パネル側に向かう
外周側面のそれぞれを連続的に形成するとともに、長手
方向の一部においては、第3のダイによって雨水受け溝
の凹設内表面を形成しつつ、一連一体に形成する際に、
車両用ウインドモールディングを形成する合成樹脂を押
出成形する工程と、前記第1及び第2のダイを相対的に
離反させるように、車両用ウインドモールディングの長
手方向である第1の方向に略直交する第2の方向に移動
させることによって、脚部の厚さを変化させるようにし
て当該脚部の横断面形状を変化させて、厚肉状の脚部を
形成する工程と、前記第3のダイを、前記第2の方向と
交差する第3の方向に移動させることにより、前記脚部
の上方室外側に所定の凹状に画成される雨水受け溝の溝
深さを連続的に変化させ、溝深さを徐々に深く形成する
工程と、を備えている。さらにまた本発明にかかる第9
の手段では、複数のダイを有する押出用金型装置を用い
て、ウインドプレートと車体パネルとの隙間に装着され
る脚部を備えた車両用ウインドモールディングの長手方
向の一部において、脚部の上方室外側に雨水受け溝を凹
設するようにした車両用ウインドモールディングの製造
方法において、前記押出用金型装置を構成する複数のダ
イのうち、第1及び第2のダイによって、前記脚部にお
けるウインドプレート側に向かう内周側面、及び車体パ
ネル側に向かう外周側面のそれぞれを連続的に形成する
とともに、長手方向の一部においては、第3のダイによ
って雨水受け溝の凹設内表面を形成しつつ、一連一体に
形成する際に、車両用ウインドモールディングを形成す
る合成樹脂を押出成形する工程と、前記第1及び第2の
ダイを相対的に近接させるように、車両用ウインドモー
ルディングの長手方向である第1の方向に略直交する第
2の方向に移動させることによって、前記脚部の厚さを
変化させるようにして脚部の横断面形状を変化させて、
薄肉状の脚部を形成する工程と、前記第3のダイを、前
記第2の方向と交差する第3の方向に移動させることに
より、前記脚部の上方室外側に所定の凹状に画成される
雨水受け溝の溝深さを連続的に変化させ、溝深さを徐々
に浅く形成する工程と、を備えている。さらに本発明に
かかる第10の手段では、押出成形を利用するとととも
に、複数のダイを有する押出用金型装置を用いることに
より、ウインドプレートと車体パネルとの隙間に装着さ
れる脚部を備えた車両用ウインドモールディングの長手
方向の一部において、脚部の上方室外側に雨水受け溝を
凹設するようにした車両用ウインドモールディングの製
造方法において、前記押出用金型装置を構成する複数の
ダイのうち、第1及び第2のダイによって、前記脚部に
おけるウインドプレート側に向かう内周側面、及び車体
パネル側に向かう外周側面のそれぞれを連続的に形成す
るとともに、第3のダイによって雨水受け溝の凹設内表
面を形成しつつ、一連一体に形成する際に、車両用ウイ
ンドモールディングを形成する合成樹脂を押出成形する
工程と、前記第1及び第2のダイを相対的に離反・近接
させるように、車両用ウインドモールディングの長手方
向である第1の方向に略直交する第2の方向に移動させ
ることによって、前記脚部の横断面形状を変化させて当
該脚部の厚さを変化させる工程と、前記第3のダイを、
前記第2の方向と交差する第3の方向に移動させること
により、前記脚部の上方室外側に所定の凹状に画成され
る雨水受け溝の溝深さを連続的に変化させる工程と、を
備えている。
ンドプレートと車体パネルとの隙間に装着される脚部を
備えた車両用ウインドモールディングを、押出成形を利
用して製造する方法であって、前記車両用ウインドモー
ルディングの脚部の横断面形状を、ウインドプレートの
表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅狭とすることに
よって薄肉状に形成する工程と、前記車両用ウインドモ
ールディングの長手方向の一部において、前記脚部の横
断面形状を、ウインドプレートの表面方向に沿った前記
隙間の幅方向に徐々に幅広とすることによって厚肉状に
形成する工程と、前記厚肉状の脚部の上方室外側に、所
定の凹状に画成される雨水受け溝を形成する工程と、を
備えている。さらに本発明にかかる第3の手段では、合
成樹脂の押出成形を利用して、ウインドプレートと車体
パネルとの隙間に装着される脚部を備えた車両用ウイン
ドモールディングを連続的に製造する方法であって、前
記車両用ウインドモールディングの脚部の横断面形状
を、ウインドプレートの表面方向に沿った前記隙間の幅
方向に幅広とすることによって厚肉状に形成するととも
に、その厚肉状の脚部の上方室外側に、所定の凹状に画
成される雨水受け溝を形成する工程と、前記雨水受け溝
の溝深さを、車両用ウインドモールディングの長手方向
の一部において、当該長手方向と直交する方向に徐々に
浅く形成する工程と、前記脚部の横断面形状を、ウイン
ドプレートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅狭
とすることによって薄肉状に形成する工程と、を備えて
いる。さらにまた本発明にかかる第4の手段では、ウイ
ンドプレートと車体パネルとの隙間に装着される脚部を
備えるとともに、長手方向の一部において脚部の上方室
外側に雨水受け溝が形成された車両用ウインドモールデ
イングを、押出成形を利用して連続的に製造する方法で
あって、車両用ウインドモールディングの脚部の横断面
形状を、ウインドプレートの表面方向に沿った前記隙間
の幅方向に幅狭及び幅広とすることによって、一定の薄
肉状及び厚肉状にそれぞれ形成する工程と、前記薄肉状
部分と厚肉状部分との間部分における脚部の横断面形状
を、長手方向と直交する方向に変化させつつ、前記薄肉
状部分から厚肉状部分にかけての部分を連続的に形成す
る工程と、前記脚部の上方室外側に、雨水受け溝を凹状
に画成するように形成しながら、その雨水受け溝の溝深
さを連続的に変化させる工程と、を備えている。また本
発明にかかる第5の手段では、押出用金型装置により所
定の開口形状に画成される押出形成口を通して、当該押
出形成口の開口形状に対応した横断面形状にてウインド
プレートと車体パネルとの隙間に装着される脚部を形成
する車両用ウインドモールディングの製造方法におい
て、前記押出用金型装置の開口形状を、車両用ウインド
モールディングの長手方向である第1の方向に略直交す
る第2の方向及び第3の方向に変化させて、前記脚部の
横断面形状を変化させつつ連続的に押出成形する製造方
法であって、前記押出用金型装置を不動状態に保持して
押出形成口の開口形状を一定に維持することにより、ウ
インドプレートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に
幅狭として脚部を薄肉状に形成する工程と、前記押出用
金型装置を第2の方向に移動させることにより、押出形
成口の開口形状を第2の方向に変化させ、ウインドプレ
ートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅広とする
ように前記脚部の横断面形状を変化させて、厚肉状の厚
肉部を形成する工程と、前記押出用金型装置を更に第3
の方向に移動させることにより、押出形成口の開口形状
を、前記第2の方向と交差する第3の方向に変化させる
ことにより、前記脚部の厚肉部における上方室外側に、
所定の凹状に画成される雨水受け溝を形成する工程と、
を備えている。さらに本発明にかかる第6の手段では、
ウインドプレートと車体パネルとの隙間に装着される脚
部を備えた車両用ウインドモールデイングを、合成樹脂
の押出成形を利用することにより、押出用金型装置によ
り所定の開口形状に画成される押出形成口を通して、当
該押出形成口の開口形状に対応した横断面形状にて形成
するようにした車両用ウインドモールディングの製造方
法において、前記押出用金型装置を適宜の方向に移動さ
せることにより、前記押出形成口の開口形状を、車両用
ウインドモールディングの長手方向である第1の方向に
略直交する第2の方向及び第3の方向に変化させて、前
記脚部の横断面形状を変化させつつ連続的に押出成形す
る際に、前記押出用金型装置を不動状態に保持して押出
形成口の開口形状を一定に維持することにより、ウイン
ドプレートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅広
として、前記脚部を厚肉状に形成するとともに、その厚
肉状の脚部の上方室外側に、所定の凹状に画成される雨
水受け溝を形成する工程と、前記押出用金型装置を第3
の方向に移動させることにより、押出形成口の開口形状
を第3の方向に変化させ、装飾部の横断面形状を変化さ
せて、前記雨水受け溝の溝深さを、長手方向と直交する
方向に徐々に浅く形成する工程と、前記押出用金型装置
を更に第2の方向に移動させることにより、押出形成口
の開口形状を、前記第3の方向と交差する第2の方向に
変化させ、ウインドプレートの表面方向に沿った前記隙
間の幅方向に幅狭として、前記脚部を薄肉状に形成する
工程と、を備えている。さらにまた本発明にかかる第7
の手段では、ウインドプレートと車体パネルとの隙間に
装着される脚部を備えるとともに、長手方向の一部にお
いて脚部の上方室外側に雨水受け溝を有する車両用ウイ
ンドモールディングを、押出用金型装置により所定の開
口形状に画成される押出形成口を通して、当該押出形成
口の開口形状に対応した横断面形状にて形成するように
した車両用ウインドモールディングの製造方法におい
て、前記押出用金型装置を適宜の方向に移動させること
により、前記押出形成口の開口形状を、車両用ウインド
モールディングの長手方向である第1の方向に略直交す
る第2の方向及び第3の方向に変化させ、脚部の横断面
形状を変化させつつ、連続的に押出成形する際に、前記
押出用金型装置を不動状態に保持して押出形成口の開口
形状を一定に維持することにより、ウインドプレートの
表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅狭及び幅広とし
て、車両用ウインドモールディングの脚部を一定の薄肉
状及び厚肉状の横断面形状に形成し、薄肉部及び厚肉部
をそれぞれ形成する工程と、前記押出用金型装置を第2
の方向に移動させることにより、押出形成口の開口形状
を前記第2の方向に変化させ、脚部の横断面形状を変化
させて、前記薄肉部と厚肉部を連続的に形成する工程
と、前記押出用金型装置を更に第3の方向に移動させる
ことにより、押出形成口の開口形状を、前記第2の方向
と交差する第3の方向に変化させ、脚部の上方室外側に
所定の凹状に画成される雨水受け溝を形成しつつ、その
雨水受け溝の溝深さを連続的に変化させる工程と、を備
えている。また本発明にかかる第8の手段では、複数の
ダイを有する押出用金型装置を用いて、ウインドプレー
トと車体パネルとの隙間に装着される脚部を備えた車両
用ウインドモールディングの長手方向の一部において、
前記脚部の上方室外側に雨水受け溝を凹設するようにし
た車両用ウインドモールディングの製造方法において、
前記押出用金型装置を構成する複数のダイのうち、第1
及び第2のダイによって、前記脚部におけるウインドプ
レート側に向かう内周側面、及び車体パネル側に向かう
外周側面のそれぞれを連続的に形成するとともに、長手
方向の一部においては、第3のダイによって雨水受け溝
の凹設内表面を形成しつつ、一連一体に形成する際に、
車両用ウインドモールディングを形成する合成樹脂を押
出成形する工程と、前記第1及び第2のダイを相対的に
離反させるように、車両用ウインドモールディングの長
手方向である第1の方向に略直交する第2の方向に移動
させることによって、脚部の厚さを変化させるようにし
て当該脚部の横断面形状を変化させて、厚肉状の脚部を
形成する工程と、前記第3のダイを、前記第2の方向と
交差する第3の方向に移動させることにより、前記脚部
の上方室外側に所定の凹状に画成される雨水受け溝の溝
深さを連続的に変化させ、溝深さを徐々に深く形成する
工程と、を備えている。さらにまた本発明にかかる第9
の手段では、複数のダイを有する押出用金型装置を用い
て、ウインドプレートと車体パネルとの隙間に装着され
る脚部を備えた車両用ウインドモールディングの長手方
向の一部において、脚部の上方室外側に雨水受け溝を凹
設するようにした車両用ウインドモールディングの製造
方法において、前記押出用金型装置を構成する複数のダ
イのうち、第1及び第2のダイによって、前記脚部にお
けるウインドプレート側に向かう内周側面、及び車体パ
ネル側に向かう外周側面のそれぞれを連続的に形成する
とともに、長手方向の一部においては、第3のダイによ
って雨水受け溝の凹設内表面を形成しつつ、一連一体に
形成する際に、車両用ウインドモールディングを形成す
る合成樹脂を押出成形する工程と、前記第1及び第2の
ダイを相対的に近接させるように、車両用ウインドモー
ルディングの長手方向である第1の方向に略直交する第
2の方向に移動させることによって、前記脚部の厚さを
変化させるようにして脚部の横断面形状を変化させて、
薄肉状の脚部を形成する工程と、前記第3のダイを、前
記第2の方向と交差する第3の方向に移動させることに
より、前記脚部の上方室外側に所定の凹状に画成される
雨水受け溝の溝深さを連続的に変化させ、溝深さを徐々
に浅く形成する工程と、を備えている。さらに本発明に
かかる第10の手段では、押出成形を利用するとととも
に、複数のダイを有する押出用金型装置を用いることに
より、ウインドプレートと車体パネルとの隙間に装着さ
れる脚部を備えた車両用ウインドモールディングの長手
方向の一部において、脚部の上方室外側に雨水受け溝を
凹設するようにした車両用ウインドモールディングの製
造方法において、前記押出用金型装置を構成する複数の
ダイのうち、第1及び第2のダイによって、前記脚部に
おけるウインドプレート側に向かう内周側面、及び車体
パネル側に向かう外周側面のそれぞれを連続的に形成す
るとともに、第3のダイによって雨水受け溝の凹設内表
面を形成しつつ、一連一体に形成する際に、車両用ウイ
ンドモールディングを形成する合成樹脂を押出成形する
工程と、前記第1及び第2のダイを相対的に離反・近接
させるように、車両用ウインドモールディングの長手方
向である第1の方向に略直交する第2の方向に移動させ
ることによって、前記脚部の横断面形状を変化させて当
該脚部の厚さを変化させる工程と、前記第3のダイを、
前記第2の方向と交差する第3の方向に移動させること
により、前記脚部の上方室外側に所定の凹状に画成され
る雨水受け溝の溝深さを連続的に変化させる工程と、を
備えている。
【0009】
【作用】このような構成を有する各手段においては、好
適な形状及び良好な流動案内機能を有する長手方向の少
なくとも一部における雨水受け溝が、押出を利用するこ
とによって、必要な横断面形状に連続的に変化するよう
に得られる。
適な形状及び良好な流動案内機能を有する長手方向の少
なくとも一部における雨水受け溝が、押出を利用するこ
とによって、必要な横断面形状に連続的に変化するよう
に得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。まず図1に表わされてい
るように、自動車のリア側ウインドガラス1の周縁部に
は、長尺状の押出シール部材からなるリアウインドモー
ルディング2が装着されている。このリアウインドモー
ルディング2は、前記リアウインドガラス1の上縁部と
ルーフパネル3との間の隙間に装着されたアッパーモー
ルディング2Uと、リアウインドガラス1の両側縁部と
リアピラーパネル4との間の隙間に装着されたサイドモ
ールディング2Sと、リアウインドガラス1の下縁部と
トランクリッドパネル5の奥側縁部との間の隙間に装着
されたロアーモールディング2Lと、これら各モールデ
ィング間の4つの角部に湾曲して配置されたコーナーモ
ールディング2Cとを有している。上記コーナーモール
ディング2Cは、上側のコーナーモールディングアッパ
ー2CUと、下側のコーナーモールディングロアー2C
Lとから構成されている。
面に基づいて詳細に説明する。まず図1に表わされてい
るように、自動車のリア側ウインドガラス1の周縁部に
は、長尺状の押出シール部材からなるリアウインドモー
ルディング2が装着されている。このリアウインドモー
ルディング2は、前記リアウインドガラス1の上縁部と
ルーフパネル3との間の隙間に装着されたアッパーモー
ルディング2Uと、リアウインドガラス1の両側縁部と
リアピラーパネル4との間の隙間に装着されたサイドモ
ールディング2Sと、リアウインドガラス1の下縁部と
トランクリッドパネル5の奥側縁部との間の隙間に装着
されたロアーモールディング2Lと、これら各モールデ
ィング間の4つの角部に湾曲して配置されたコーナーモ
ールディング2Cとを有している。上記コーナーモール
ディング2Cは、上側のコーナーモールディングアッパ
ー2CUと、下側のコーナーモールディングロアー2C
Lとから構成されている。
【0011】このようなリアウインドモールディング2
は、ゴムとも称せられる合成樹脂等の弾性材料を後述す
る成形装置によって長尺帯状に一体に形成してなるもの
であり、各モールディング2U,2C,2S,2C,2
Lは、全長にわたって一体連続的に形成されている。
は、ゴムとも称せられる合成樹脂等の弾性材料を後述す
る成形装置によって長尺帯状に一体に形成してなるもの
であり、各モールディング2U,2C,2S,2C,2
Lは、全長にわたって一体連続的に形成されている。
【0012】さらに図2ないし図5に示されているよう
に、上記リアウインドモールディング2は、リアウイン
ドガラス1の周縁部と、各車体パネル3,4,5との隙
間に介挿される脚部21を有しているとともに、上記隙
間を車外側(図示上側)から覆う装飾部22を備えてい
る。
に、上記リアウインドモールディング2は、リアウイン
ドガラス1の周縁部と、各車体パネル3,4,5との隙
間に介挿される脚部21を有しているとともに、上記隙
間を車外側(図示上側)から覆う装飾部22を備えてい
る。
【0013】上記脚部21の横断面形状は、サイド下側
のコーナー部位で後述するように装飾部22の形状変化
に伴って幅方向に変化しているが、車内外方向(図示上
下方向)の高さは全周にわたって同一に設定されてい
る。この脚部21の内部には、芯材としての金属薄箔芯
金23が埋設されているとともに、当該脚部21の車内
側端縁(図示下端縁)には、リアウインドガラス1の車
内側面(図示下面)を支持する支持片24が全周にわた
って同一横断面形状にて設けられている。
のコーナー部位で後述するように装飾部22の形状変化
に伴って幅方向に変化しているが、車内外方向(図示上
下方向)の高さは全周にわたって同一に設定されてい
る。この脚部21の内部には、芯材としての金属薄箔芯
金23が埋設されているとともに、当該脚部21の車内
側端縁(図示下端縁)には、リアウインドガラス1の車
内側面(図示下面)を支持する支持片24が全周にわた
って同一横断面形状にて設けられている。
【0014】一方上記装飾部22は、脚部21の車外側
端(図示上端)に配置された本体部22cを有してお
り、この本体部22cの内周側には、リアウインドガラ
ス1の車外側表面を覆うリップ状の内周側装飾部22a
が一体的に設けられているとともに、上記本体部22c
の外周側には、車体パネル3,4,5側に向かって延出
するリップ状の外周側装飾部22bが一体的に設けられ
ている。このとき上記内周側装飾部22a及び外周側装
飾部22bの横断面形状は、全周にわたって略同一の横
断面形状に形成されているが、本体部22cの横断面形
状は、後述するようにサイド下側のコーナー部位で幅方
向に変化している。
端(図示上端)に配置された本体部22cを有してお
り、この本体部22cの内周側には、リアウインドガラ
ス1の車外側表面を覆うリップ状の内周側装飾部22a
が一体的に設けられているとともに、上記本体部22c
の外周側には、車体パネル3,4,5側に向かって延出
するリップ状の外周側装飾部22bが一体的に設けられ
ている。このとき上記内周側装飾部22a及び外周側装
飾部22bの横断面形状は、全周にわたって略同一の横
断面形状に形成されているが、本体部22cの横断面形
状は、後述するようにサイド下側のコーナー部位で幅方
向に変化している。
【0015】また上記装飾部22の内周側装飾部22a
と前記支持片24との間には、リアウインドガラス1を
受け入れるための横断面コ字状の凹溝が、全長にわたっ
て一定の横断面形状を有するように画成されている。
と前記支持片24との間には、リアウインドガラス1を
受け入れるための横断面コ字状の凹溝が、全長にわたっ
て一定の横断面形状を有するように画成されている。
【0016】ここでアッパーモールディング2Uからコ
ーナーモールディングアッパー2CU及びサイドモール
ディング2Sにかけては、図2に示されているような一
定の横断面形状に成形されている。またサイド部下方の
コーナーモールディングロアー2CLは、サイド側から
ロアー側にかけて図3及び図4のように横断面形状が変
化しており、ロアーモールディング2Lは、図5に示さ
れた一定の横断面形状に成形されている。
ーナーモールディングアッパー2CU及びサイドモール
ディング2Sにかけては、図2に示されているような一
定の横断面形状に成形されている。またサイド部下方の
コーナーモールディングロアー2CLは、サイド側から
ロアー側にかけて図3及び図4のように横断面形状が変
化しており、ロアーモールディング2Lは、図5に示さ
れた一定の横断面形状に成形されている。
【0017】より具体的に上記各部位の横断面構成を説
明すると、上記アッパーモールディング2Uからコーナ
ーモールディングアッパー2CU、サイドモールディン
グ2Sにかけては、装飾部22の本体部22cが、リア
ウインドガラス1の周縁部側から外周側(図2左側)に
向かって幅方向に膨出されているとともに、この装飾部
22の本体部22cの膨肉化に伴って、内周側装飾部2
2aと、外周側装飾部22bとが幅方向に離間して幅広
のモールディング部が形成されている。また、このとき
の脚部21は、上記内周側装飾部22aに連続するウイ
ンドガラス1側に向かう側の面を備えた内周側の脚部
と、上記外周側装飾部22bに連続する車体パネル3,
4側に向かう側の面を備えた外周側の脚部との2体に離
間し、当該脚部21の外周壁(図2左側壁)も外側に向
かって膨出されている。そしてその装飾部22の本体部
22cの幅方向膨出厚肉部分における車外側(図2上
側)には、横断面略三角形状の雨水受け溝26が凹設さ
れている。この雨水受け溝26は、上記内周側装飾部2
2a及びそれに連続するウインドガラス1側の脚部と、
上記外周側装飾部22b及びそれに連続する車体パネル
3,4側の脚部との離間部分において横断面略V字状に
画成され、ルーフパネル3側から流下してくる雨水を堰
き止めるものであって、車外側に向かって開くように開
口されている。すなわち本発明では、装飾部22のフラ
ッシュサーフェイス化を維持しつつ雨水受け溝26が設
けられている。
明すると、上記アッパーモールディング2Uからコーナ
ーモールディングアッパー2CU、サイドモールディン
グ2Sにかけては、装飾部22の本体部22cが、リア
ウインドガラス1の周縁部側から外周側(図2左側)に
向かって幅方向に膨出されているとともに、この装飾部
22の本体部22cの膨肉化に伴って、内周側装飾部2
2aと、外周側装飾部22bとが幅方向に離間して幅広
のモールディング部が形成されている。また、このとき
の脚部21は、上記内周側装飾部22aに連続するウイ
ンドガラス1側に向かう側の面を備えた内周側の脚部
と、上記外周側装飾部22bに連続する車体パネル3,
4側に向かう側の面を備えた外周側の脚部との2体に離
間し、当該脚部21の外周壁(図2左側壁)も外側に向
かって膨出されている。そしてその装飾部22の本体部
22cの幅方向膨出厚肉部分における車外側(図2上
側)には、横断面略三角形状の雨水受け溝26が凹設さ
れている。この雨水受け溝26は、上記内周側装飾部2
2a及びそれに連続するウインドガラス1側の脚部と、
上記外周側装飾部22b及びそれに連続する車体パネル
3,4側の脚部との離間部分において横断面略V字状に
画成され、ルーフパネル3側から流下してくる雨水を堰
き止めるものであって、車外側に向かって開くように開
口されている。すなわち本発明では、装飾部22のフラ
ッシュサーフェイス化を維持しつつ雨水受け溝26が設
けられている。
【0018】これに対して図3に示されているように、
サイドモールディング2Sの下端側に連続するコーナー
モールディングロアー2CLでは、上述した装飾部22
の本体部22cにおける幅方向膨出厚肉部分が、内周側
に向かってやや縮小されており、その幅方向膨出厚肉部
分の縮小分に比例して、内周側装飾部22aと、外周側
装飾部22bとが幅方向に近接して幅狭のモールディン
グ部が形成されている。このとき、上記内周側装飾部2
2aに連続するウインドガラス1側の脚部と、上記外周
側装飾部22bに連続する車体パネル3,4側の脚部と
も、互いに近接しており、その間に画成されている上記
雨水受け溝26の溝深さ及び溝幅も縮小されている。
サイドモールディング2Sの下端側に連続するコーナー
モールディングロアー2CLでは、上述した装飾部22
の本体部22cにおける幅方向膨出厚肉部分が、内周側
に向かってやや縮小されており、その幅方向膨出厚肉部
分の縮小分に比例して、内周側装飾部22aと、外周側
装飾部22bとが幅方向に近接して幅狭のモールディン
グ部が形成されている。このとき、上記内周側装飾部2
2aに連続するウインドガラス1側の脚部と、上記外周
側装飾部22bに連続する車体パネル3,4側の脚部と
も、互いに近接しており、その間に画成されている上記
雨水受け溝26の溝深さ及び溝幅も縮小されている。
【0019】また、図4に示されているように、コーナ
ーモールディングロアー2CLにおけるロアーモールデ
ィング2L側に連続する部位では、装飾部22の内周側
装飾部22a及びそれに連続する脚部と、外周側装飾部
22b及びそれに連続する脚部とが幅方向に更に近接し
ていて、これによって、上記本体部22cにおける幅方
向膨出厚肉部分及び雨水受け溝が消失されており、ロア
ーモールディング2Lと同一の横断面形状になされてい
る。すなわちロアーモールディング2Lには、上述した
ような装飾部22の幅方向膨出厚肉部分が設けられてお
らず、従って雨水受け溝も形成されていない。これは、
ロアーモールディング2Lに雨水が貯溜されることを防
止するためである。
ーモールディングロアー2CLにおけるロアーモールデ
ィング2L側に連続する部位では、装飾部22の内周側
装飾部22a及びそれに連続する脚部と、外周側装飾部
22b及びそれに連続する脚部とが幅方向に更に近接し
ていて、これによって、上記本体部22cにおける幅方
向膨出厚肉部分及び雨水受け溝が消失されており、ロア
ーモールディング2Lと同一の横断面形状になされてい
る。すなわちロアーモールディング2Lには、上述した
ような装飾部22の幅方向膨出厚肉部分が設けられてお
らず、従って雨水受け溝も形成されていない。これは、
ロアーモールディング2Lに雨水が貯溜されることを防
止するためである。
【0020】このようなリアウインドモールディング2
を用いたリアウインドガラス1の車体側取付構造を次に
説明する。ルーフパネル3及びリアピラーパネル4に設
けられたガラス取付用開口部の内周縁部は、アッパー相
当部位からコーナー相当部位を通してサイド相当部位に
かけては、図2に示されているような一定の階段形状に
室内側に向かって窪むように折り曲げられており、リア
ウインドガラス1を受け入れるように、傾斜壁3a,4
aを介してフランジ部3b,4bが設けられている。上
記傾斜壁3a,4aの立上り高さは全周にわたって均一
になされている。
を用いたリアウインドガラス1の車体側取付構造を次に
説明する。ルーフパネル3及びリアピラーパネル4に設
けられたガラス取付用開口部の内周縁部は、アッパー相
当部位からコーナー相当部位を通してサイド相当部位に
かけては、図2に示されているような一定の階段形状に
室内側に向かって窪むように折り曲げられており、リア
ウインドガラス1を受け入れるように、傾斜壁3a,4
aを介してフランジ部3b,4bが設けられている。上
記傾斜壁3a,4aの立上り高さは全周にわたって均一
になされている。
【0021】これに対してサイド部下方のコーナー相当
部位では、図3及び図4のようにサイド側からロアー側
にかけて上記傾斜壁3a,4aが徐々に立ち上げられて
おり、リアウインドガラス1とリアピラーパネル4との
間の隙間寸法が徐々に狭められている。また図5に示さ
れているように、ロアー部では、トランクリッドパネル
5のアンダーパネル5′上に、図示を省略したクリップ
により固定用モール体27が固定されている。この固定
用モール体27は、リアウインドガラス1に対面するよ
うに配置されている。
部位では、図3及び図4のようにサイド側からロアー側
にかけて上記傾斜壁3a,4aが徐々に立ち上げられて
おり、リアウインドガラス1とリアピラーパネル4との
間の隙間寸法が徐々に狭められている。また図5に示さ
れているように、ロアー部では、トランクリッドパネル
5のアンダーパネル5′上に、図示を省略したクリップ
により固定用モール体27が固定されている。この固定
用モール体27は、リアウインドガラス1に対面するよ
うに配置されている。
【0022】そして、まずリアウインドガラス1の周縁
部に、リアウインドモールディング2が装着される。こ
の場合、リアウインドガラス1のアッパー周縁部からコ
ーナー周縁部にかけては、アッパーモールディング2U
の支持片24と装飾部22との間のコ字状溝が嵌着され
るとともに、リアウインドガラス1のサイド周縁部から
コーナー周縁部にかけては、サイドモールディング2S
の支持片24と装飾部22との間のコ字状溝が嵌着さ
れ、さらにリアウインドガラス1のロアー周縁部には、
ロアーモールディング2Lの支持片24と装飾部22と
の間のコ字状溝が嵌着される。
部に、リアウインドモールディング2が装着される。こ
の場合、リアウインドガラス1のアッパー周縁部からコ
ーナー周縁部にかけては、アッパーモールディング2U
の支持片24と装飾部22との間のコ字状溝が嵌着され
るとともに、リアウインドガラス1のサイド周縁部から
コーナー周縁部にかけては、サイドモールディング2S
の支持片24と装飾部22との間のコ字状溝が嵌着さ
れ、さらにリアウインドガラス1のロアー周縁部には、
ロアーモールディング2Lの支持片24と装飾部22と
の間のコ字状溝が嵌着される。
【0023】一方、前記車体パネル3,4のフランジ部
3b,4b及びトランクリッドパネル5のアンダーパネ
ル5′上には、帯状のダムラバー6が固着されるととも
に、このダムラバー6の外周側に接着剤7が押出によっ
て充填される。ついで上述のようにしてリアウインドモ
ールディング2が装着されたリアウインドガラス1の車
内側面が、上記ダムラバー6上に当接され押圧される。
これによりリアウインドモールディング2の支持片24
及び脚部21は、接着剤7で固着される。
3b,4b及びトランクリッドパネル5のアンダーパネ
ル5′上には、帯状のダムラバー6が固着されるととも
に、このダムラバー6の外周側に接着剤7が押出によっ
て充填される。ついで上述のようにしてリアウインドモ
ールディング2が装着されたリアウインドガラス1の車
内側面が、上記ダムラバー6上に当接され押圧される。
これによりリアウインドモールディング2の支持片24
及び脚部21は、接着剤7で固着される。
【0024】このようにしてリアウインドガラス1は、
車体パネル3,4のフランジ部3b,4b及びアンダー
パネル5′上に全周略均一の高さに固着される。このと
きロアー部においては(図5参照)、装飾部22の幅方
向の肉厚が薄肉状に維持されているとともに、ロアー部
からサイド部にかけてのコーナー部においては(図4及
び図3参照)、装飾部22が幅方向に向かって徐々に膨
肉化されており、それに対応して雨水受け溝26が現出
している。そしてサイド部において、上記装飾部22の
幅方向の肉厚が最大まで拡大され、それに対応して雨水
受け溝26の溝深さ及び溝幅が最大になされている。そ
してこの最大肉厚及び溝大きさは、アッパー部の全長
(図2参照)にわたって一定に維持されている。
車体パネル3,4のフランジ部3b,4b及びアンダー
パネル5′上に全周略均一の高さに固着される。このと
きロアー部においては(図5参照)、装飾部22の幅方
向の肉厚が薄肉状に維持されているとともに、ロアー部
からサイド部にかけてのコーナー部においては(図4及
び図3参照)、装飾部22が幅方向に向かって徐々に膨
肉化されており、それに対応して雨水受け溝26が現出
している。そしてサイド部において、上記装飾部22の
幅方向の肉厚が最大まで拡大され、それに対応して雨水
受け溝26の溝深さ及び溝幅が最大になされている。そ
してこの最大肉厚及び溝大きさは、アッパー部の全長
(図2参照)にわたって一定に維持されている。
【0025】このようなリアウインドガラス1の車体側
取付構造においてルーフパネル3上に滴下した雨水は、
リアウインドガラス1の表面に流出しようとするとき、
雨水受け溝26によって堰き止められ、雨水受け溝26
内を通って所定の部位に排出されていく。
取付構造においてルーフパネル3上に滴下した雨水は、
リアウインドガラス1の表面に流出しようとするとき、
雨水受け溝26によって堰き止められ、雨水受け溝26
内を通って所定の部位に排出されていく。
【0026】なおリアウインドモールディング2は、リ
アウインドガラス1に装着した状態で窓枠側に挿入する
こととしてもよいし、予めリアウインドガラス1を窓枠
側に挿入しておいた上で、リアウインドガラス1の周端
縁と車体パネル3,4,5′との間の隙間内にリアウイ
ンドモールディング2を挿入するようにしてもよい。
アウインドガラス1に装着した状態で窓枠側に挿入する
こととしてもよいし、予めリアウインドガラス1を窓枠
側に挿入しておいた上で、リアウインドガラス1の周端
縁と車体パネル3,4,5′との間の隙間内にリアウイ
ンドモールディング2を挿入するようにしてもよい。
【0027】次に、上述したリアウインドモールディン
グ2を成形する装置を説明する。図6に示されているよ
うに、コイラー11から巻き出されたインサート材23
は、フォーミングロール12及び検出ロール13を通し
て押出用金型装置14に供給され、樹脂と一体にて上述
した横断面形状に押出成形される。押し出されたモール
ディング素材は、冷却槽15を通して引取機16によっ
て切断装置17に送り込まれ、そこで所定長さに切断が
行われる。
グ2を成形する装置を説明する。図6に示されているよ
うに、コイラー11から巻き出されたインサート材23
は、フォーミングロール12及び検出ロール13を通し
て押出用金型装置14に供給され、樹脂と一体にて上述
した横断面形状に押出成形される。押し出されたモール
ディング素材は、冷却槽15を通して引取機16によっ
て切断装置17に送り込まれ、そこで所定長さに切断が
行われる。
【0028】このとき上記検出ロール13で検出された
インサート材23の送り量は、制御装置18に印加され
ており、その入力信号に基づいて、上記押出用金型装置
14及び切断装置17の動作タイミングが決定され、制
御装置18から各装置14,17に動作信号が出力され
ている。なお検出ロール13の配設位置は、素材の進行
量あるいは移動量を検知することができる位置であれば
どこでも良く、例えば引取機16の前後いずれであって
も配置することができる。
インサート材23の送り量は、制御装置18に印加され
ており、その入力信号に基づいて、上記押出用金型装置
14及び切断装置17の動作タイミングが決定され、制
御装置18から各装置14,17に動作信号が出力され
ている。なお検出ロール13の配設位置は、素材の進行
量あるいは移動量を検知することができる位置であれば
どこでも良く、例えば引取機16の前後いずれであって
も配置することができる。
【0029】上記押出用金型装置14に設けられた成形
金型を次に説明する。図7、図8及び図9に示されてい
るように、押出用金型装置14は、合成樹脂押出用の押
出成形口を画成するための3つのダイを備えている。こ
のダイは、モールディングの押出方向(紙面垂直方向)
に並設された第1のダイ141と、第2のダイ142
と、第3のダイ143とから構成されている。上記第1
のダイ141は固定状態に設置されており、リアウイン
ドモールディング2の全体を成形するための押出形成口
141aを備えている。この押出形成口141aにおけ
る装飾部22及び脚部21を成形する部分は、特に図9
に示されているように、幅方向膨出厚肉部分の最大開口
形状に対応する開口形状になされている。
金型を次に説明する。図7、図8及び図9に示されてい
るように、押出用金型装置14は、合成樹脂押出用の押
出成形口を画成するための3つのダイを備えている。こ
のダイは、モールディングの押出方向(紙面垂直方向)
に並設された第1のダイ141と、第2のダイ142
と、第3のダイ143とから構成されている。上記第1
のダイ141は固定状態に設置されており、リアウイン
ドモールディング2の全体を成形するための押出形成口
141aを備えている。この押出形成口141aにおけ
る装飾部22及び脚部21を成形する部分は、特に図9
に示されているように、幅方向膨出厚肉部分の最大開口
形状に対応する開口形状になされている。
【0030】また、前記第2のダイ142及び第3のダ
イ143は、板状部材からそれぞれ形成されており、前
記第1のダイ141の前面上に、ガイド142a及びガ
イド143aによって移動可能に支持されている。この
うち第2のダイ142は、扇形状になされており、その
扇形の半径に相当する一辺部142bが、脚部21及び
装飾部22の外周側壁面に相当する形状に形成されてい
る。そして、この第2のダイ142の上記一辺部142
bは、上述した第1のダイ141の押出形成口141a
に設けられた脚部21及び装飾部22の内周側壁面を造
形する辺部と対向しつつ互いに近接・離間されるように
構成されている。すなわち、上記第2のダイ142の中
心部分は、車内側の所定位置に相当する位置に支点ピン
144によって回転自在に支持されている。従ってこの
支点ピン144を中心にして第2のダイ142を回転さ
せれば、装飾部22の本体部22c及び脚部21に対応
する押出成形口の開口面積が変化されるようになってい
る。
イ143は、板状部材からそれぞれ形成されており、前
記第1のダイ141の前面上に、ガイド142a及びガ
イド143aによって移動可能に支持されている。この
うち第2のダイ142は、扇形状になされており、その
扇形の半径に相当する一辺部142bが、脚部21及び
装飾部22の外周側壁面に相当する形状に形成されてい
る。そして、この第2のダイ142の上記一辺部142
bは、上述した第1のダイ141の押出形成口141a
に設けられた脚部21及び装飾部22の内周側壁面を造
形する辺部と対向しつつ互いに近接・離間されるように
構成されている。すなわち、上記第2のダイ142の中
心部分は、車内側の所定位置に相当する位置に支点ピン
144によって回転自在に支持されている。従ってこの
支点ピン144を中心にして第2のダイ142を回転さ
せれば、装飾部22の本体部22c及び脚部21に対応
する押出成形口の開口面積が変化されるようになってい
る。
【0031】また、上記第3のダイ143は、一対のガ
イド143a,143aによって車内外方向(図示上下
方向)に平行移動可能に支持されている。この第3のダ
イ143の図示上側の後端部には、図示を省略した連接
棒が設けられており、この連接棒が、回転運動を直線運
動に変換する変換器を介して駆動モータに連結されてい
る。そしてこの駆動モータからの駆動力によって、上記
第3のダイ143は、図7に示されたロアーモールディ
ング形成位置と、図8に示されたロアー側のコーナーモ
ールディング形成位置と、図9に示されたサイドモール
ディング及びアッパーモールディング形成位置との間に
おいて往復移動されるように構成されている。
イド143a,143aによって車内外方向(図示上下
方向)に平行移動可能に支持されている。この第3のダ
イ143の図示上側の後端部には、図示を省略した連接
棒が設けられており、この連接棒が、回転運動を直線運
動に変換する変換器を介して駆動モータに連結されてい
る。そしてこの駆動モータからの駆動力によって、上記
第3のダイ143は、図7に示されたロアーモールディ
ング形成位置と、図8に示されたロアー側のコーナーモ
ールディング形成位置と、図9に示されたサイドモール
ディング及びアッパーモールディング形成位置との間に
おいて往復移動されるように構成されている。
【0032】この第3のダイ143の図示左側の先端部
分には、前述したリアウインドモールディング2の雨水
受け溝26に対応する略三角形状の遮蔽突片が形成され
ている。この第3のダイ143の遮蔽突片は、前記第1
のダイ141の押出形成口141aの装飾部22の本体
部22cに対応する押出成形口内に、車外側(図示上
側)に相当する方向から進入可能に設けられている。そ
して各図に示されているように、前記第2のダイ142
の回転往復移動に連動して平行往復移動されるようにな
っている。
分には、前述したリアウインドモールディング2の雨水
受け溝26に対応する略三角形状の遮蔽突片が形成され
ている。この第3のダイ143の遮蔽突片は、前記第1
のダイ141の押出形成口141aの装飾部22の本体
部22cに対応する押出成形口内に、車外側(図示上
側)に相当する方向から進入可能に設けられている。そ
して各図に示されているように、前記第2のダイ142
の回転往復移動に連動して平行往復移動されるようにな
っている。
【0033】このようなモールディング成形装置による
リアウインドモールディング2の成形方法を説明する。
上述したモールディング成形装置によってリアウインド
モールディング2を成形する場合には、ロアーモールデ
ィング2L、コーナーモールディングロアー2CL、サ
イドモールディング2S、コーナーモールディングアッ
パー2CU、アッパーモールディング2U、コーナーモ
ールディングアッパー2CU、サイドモールディング2
S、コーナーモールディングロアー2CL、ロアーモー
ルディング2Lの順で押出が行われ、最初と最後のロア
ーモールディング2Lどうしは、略中央部分で熱溶着等
によって接着される。
リアウインドモールディング2の成形方法を説明する。
上述したモールディング成形装置によってリアウインド
モールディング2を成形する場合には、ロアーモールデ
ィング2L、コーナーモールディングロアー2CL、サ
イドモールディング2S、コーナーモールディングアッ
パー2CU、アッパーモールディング2U、コーナーモ
ールディングアッパー2CU、サイドモールディング2
S、コーナーモールディングロアー2CL、ロアーモー
ルディング2Lの順で押出が行われ、最初と最後のロア
ーモールディング2Lどうしは、略中央部分で熱溶着等
によって接着される。
【0034】まず、ロアーモールディング2Lの押出を
行うにあたっては、第1のダイ141、第2のダイ14
2及び第3のダイ143が、図7の位置関係に配置さ
れ、第1のダイ141の押出形成口141aには、脚部
21の押出相当位置に、帯状の金属薄箔芯金23が供給
される。これにより図5に示された横断面形状のロアー
モールディング2Lが押出成形される。このとき装飾部
22の本体部22cは、薄肉状態にて得られ雨水受け溝
は成形されない。
行うにあたっては、第1のダイ141、第2のダイ14
2及び第3のダイ143が、図7の位置関係に配置さ
れ、第1のダイ141の押出形成口141aには、脚部
21の押出相当位置に、帯状の金属薄箔芯金23が供給
される。これにより図5に示された横断面形状のロアー
モールディング2Lが押出成形される。このとき装飾部
22の本体部22cは、薄肉状態にて得られ雨水受け溝
は成形されない。
【0035】一定長にわたってロアーモールディング2
Lが一定横断面形状の状態で押し出された後、コーナー
モールディングロアー2CLの成形に移行する。そして
第2のダイ142は、図8中の白抜き矢印で示した外周
側方向に開くように回動され始める。これにより第1の
ダイ141の押出形成口141aは、装飾部22の本体
部22cに対応する開口部分が、幅方向に向かって徐々
に開放されて拡張領域が形成されていき、装飾部22の
本体部22cの幅方向膨出厚肉部分の肉厚が徐々に増大
されていく。さらにこの装飾部22の本体部22cの幅
方向膨出厚肉部分の増大量に比例して、第3のダイ14
3が、図示白抜き矢印の下方側方向に前進していき、装
飾部22の本体部22cの幅方向膨出肉厚部分に雨水受
け溝26が成形され始める。
Lが一定横断面形状の状態で押し出された後、コーナー
モールディングロアー2CLの成形に移行する。そして
第2のダイ142は、図8中の白抜き矢印で示した外周
側方向に開くように回動され始める。これにより第1の
ダイ141の押出形成口141aは、装飾部22の本体
部22cに対応する開口部分が、幅方向に向かって徐々
に開放されて拡張領域が形成されていき、装飾部22の
本体部22cの幅方向膨出厚肉部分の肉厚が徐々に増大
されていく。さらにこの装飾部22の本体部22cの幅
方向膨出厚肉部分の増大量に比例して、第3のダイ14
3が、図示白抜き矢印の下方側方向に前進していき、装
飾部22の本体部22cの幅方向膨出肉厚部分に雨水受
け溝26が成形され始める。
【0036】コーナーモールディングロアー2CLの成
形が終了したときには、図9のように第2のダイ142
が最大の開状態になされ、ここから最大肉厚を有するサ
イドモールディング2S及びアッパーモールディング2
Uの成形が開始される。このとき第3のダイ143は、
第1のダイ141における押出形成口141aの拡張領
域に対して最大の進入状態となっており、これによって
最大横断面積を有する雨水受け溝26がサイドモールデ
ィング2S及びアッパーモールディング2Uに対し成形
される。
形が終了したときには、図9のように第2のダイ142
が最大の開状態になされ、ここから最大肉厚を有するサ
イドモールディング2S及びアッパーモールディング2
Uの成形が開始される。このとき第3のダイ143は、
第1のダイ141における押出形成口141aの拡張領
域に対して最大の進入状態となっており、これによって
最大横断面積を有する雨水受け溝26がサイドモールデ
ィング2S及びアッパーモールディング2Uに対し成形
される。
【0037】以後、一定の不動状態すなわち一定の横断
面形状にて、サイドモールディング2S、コーナーモー
ルディングアッパー2CU、アッパーモールディング2
U、コーナーモールディングアッパー2CU、サイドモ
ールディング2Sが押出成形される。そして次のコーナ
ーモールディングロアー2CLにおいて、上記とは逆方
向に第2のダイ142及び第3のダイ143の移動が行
われ、これにより一連・一体のリアウインドモールディ
ング2が得られる。
面形状にて、サイドモールディング2S、コーナーモー
ルディングアッパー2CU、アッパーモールディング2
U、コーナーモールディングアッパー2CU、サイドモ
ールディング2Sが押出成形される。そして次のコーナ
ーモールディングロアー2CLにおいて、上記とは逆方
向に第2のダイ142及び第3のダイ143の移動が行
われ、これにより一連・一体のリアウインドモールディ
ング2が得られる。
【0038】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。例えば
上述した第3のダイ143の遮蔽突片を鋭利な形状とす
れば、肉厚の比較的小さい部位に対しても雨水受け溝を
穿設することが可能となる。また本発明は、自動車等の
各種車両に固着されたウインドガラスの周縁部と車体パ
ネルとの間のシールを行うように装着される全ての形式
の車両用ウインドモールディング、例えばリア側、フロ
ント側のウインドモールディングにかかわらず適用する
ことができる。
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。例えば
上述した第3のダイ143の遮蔽突片を鋭利な形状とす
れば、肉厚の比較的小さい部位に対しても雨水受け溝を
穿設することが可能となる。また本発明は、自動車等の
各種車両に固着されたウインドガラスの周縁部と車体パ
ネルとの間のシールを行うように装着される全ての形式
の車両用ウインドモールディング、例えばリア側、フロ
ント側のウインドモールディングにかかわらず適用する
ことができる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ウイ
ンドモールディングに対して、好適な形状及び良好な流
動案内機能を備えた雨水受け溝を、押出を利用して形成
することができ、また車体パネルの形状に対応した横断
面形状に連続的に変化するウインドモールディングを容
易に得ることができ、良好な運転視界を確保しつつウイ
ンドモールディングの装飾性及び生産性をともに向上さ
せることができる。
ンドモールディングに対して、好適な形状及び良好な流
動案内機能を備えた雨水受け溝を、押出を利用して形成
することができ、また車体パネルの形状に対応した横断
面形状に連続的に変化するウインドモールディングを容
易に得ることができ、良好な運転視界を確保しつつウイ
ンドモールディングの装飾性及び生産性をともに向上さ
せることができる。
【図1】本発明を適用してなる自動車の後部を表わした
外観斜視説明図である。
外観斜視説明図である。
【図2】本発明の第1実施例におけるリアモールディン
グ構造を表わした図1中のII−II線に沿う横断面図であ
る。
グ構造を表わした図1中のII−II線に沿う横断面図であ
る。
【図3】図2中のIII−III線に沿う横断面図である。
【図4】図2中のIV−IV線に沿う横断面図である。
【図5】本発明の第1実施例におけるリアウインドモー
ルディングのロアー部装着状態を表わした図2相当の横
断面図である。
ルディングのロアー部装着状態を表わした図2相当の横
断面図である。
【図6】図1ないし図5に表わされたリアウインドモー
ルディングの押出成形装置の一例を表わした側面説明図
である。
ルディングの押出成形装置の一例を表わした側面説明図
である。
【図7】図6の装置に用いられている金型成形装置を表
わした正面説明図である。
わした正面説明図である。
【図8】図7に表わされた金型成形装置の移動状態を表
わした正面説明図である。
わした正面説明図である。
【図9】図7及び図8に表わされた金型成形装置のさら
に移動状態を表わした正面説明図である。
に移動状態を表わした正面説明図である。
1 リアウインドガラス 2 リアウインドモールディング 2U アッパーモールディング 2C コーナーモールディング 2L ロアーモールディング 21 脚部 22 装飾部 26 雨水受け溝 14 押出用金型装置 141 第1ダイ 142 第2ダイ 143 第2ダイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 1/02 111 B29C 47/02 B29K 105:06
Claims (25)
- 【請求項1】 車体パネルの窓枠開口部に固着されるウ
インドプレートの周縁部に沿って装着される長尺状の成
形体からなるものであって、 前記ウインドプレートの周縁部と車体パネルの窓枠開口
部の内周縁部との間に形成された隙間に装着される脚部
(21)を備え、当該脚部(21)が、ウインドプレート側脚部
と、車体パネル側脚部と、を有する車両用ウインドモー
ルディングにおいて、 長手方向の少なくとも一部のモールディング部には、前
記ウインドプレート側脚部と車体パネル側脚部とが前記
隙間の幅方向に離間した厚肉部分を有する幅広の脚部(2
1)が設けられているとともに、前記 幅広の脚部(21)の厚肉部分には、前記ウインドプレ
ート側脚部と車体パネル側脚部との間に室外側に開口す
る雨水受け溝(26)が凹設され、前記 長手方向の一部のモールディング部に連続する他の
部位におけるモールディング部には、前記ウインドプレ
ート側脚部と車体パネル側脚部とが幅方向に近接し、前
記雨水受け溝(26)を備えていない幅狭の脚部(21)が設け
られ、 これらの幅広の脚部(21)を有するモールディング部と、
幅狭の脚部(21)を有するモールディング部とを含むモー
ルディング(2)の全長が、一連・一体に形成されている
ことを特徴とする車両用ウインドモールディング。 - 【請求項2】 請求項1記載の室外側に開口する雨水受
け溝(26)は、幅広の脚部(21)を有するモールディング部
から、幅狭の脚部(21)を有するモールディング部に向か
う方向に、徐々に浅くなる溝深さを有していることを特
徴とする車両用ウインドモールディング。 - 【請求項3】 請求項1記載の室外側に開口する雨水受
け溝(26)は、溝深さとともに溝の開口幅が変化している
ことを特徴とする車両用ウインドモールディング。 - 【請求項4】 請求項1記載のウインドプレート側脚部
は、ウインドプレート表面の周縁に延びる内周側装飾部
(22a)を備えたことを特徴とする車両用ウインドモール
ディング。 - 【請求項5】 請求項1記載の車体パネル側脚部は、車
体パネルの周縁に延びる外周側装飾部(22b)を備えたこ
とを特徴とする車両用ウインドモールディング。 - 【請求項6】 ウインドプレートと車体パネルとの隙間
に装着される脚部(21)を備えた車両用ウインドモールデ
ィング(2)を、押出成形を利用して製造する方法であっ
て、前記 車両用ウインドモールディング(2)の脚部(21)の横
断面形状を、ウインドプレートの表面方向に沿った前記
隙間の幅方向に幅狭とすることによって薄肉状に形成す
る工程と、 前記車両用ウインドモールディング(2)の長手方向の一
部において、前記脚部(21)の横断面形状を、ウインドプ
レートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に徐々に幅
広とすることによって厚肉状に形成する工程と、前記 厚肉状の脚部(21)の上方室外側に、所定の凹状に画
成される雨水受け溝(26)を形成する工程と、 を備えたことを特徴とする車両用ウインドモールディン
グの製造方法。 - 【請求項7】 合成樹脂の押出成形を利用して、ウイン
ドプレートと車体パネルとの隙間に装着される脚部(21)
を備えた車両用ウインドモールディング(2)を連続的に
製造する方法であって、前記 車両用ウインドモールディング(2)の脚部(21)の横
断面形状を、ウインドプレートの表面方向に沿った前記
隙間の幅方向に幅広とすることによって厚肉状に形成す
るとともに、その厚肉状の脚部(21)の上方室外側に、所
定の凹状に画成される雨水受け溝(26)を形成する工程
と、 前記雨水受け溝(26)の溝深さを、車両用ウインドモール
ディング(2)の長手方向の一部において、当該長手方向
と直交する方向に徐々に浅く形成する工程と、前記 脚部(21)の横断面形状を、ウインドプレートの表面
方向に沿った前記隙間の幅方向に幅狭とすることによっ
て薄肉状に形成する工程と、 を備えたことを特徴とする車両用ウインドモールディン
グの製造方法。 - 【請求項8】 ウインドプレートと車体パネルとの隙間
に装着される脚部(21)を備えるとともに、長手方向の一
部において脚部(21)の上方室外側に雨水受け溝(26)が形
成された車両用ウインドモールデイングを、押出成形を
利用して連続的に製造する方法であって、 車両用ウインドモールディング(2)の脚部(21)の横断面
形状を、ウインドプレートの表面方向に沿った前記隙間
の幅方向に幅狭及び幅広とすることによって、一定の薄
肉状及び厚肉状にそれぞれ形成する工程と、 前記薄肉状部分と厚肉状部分との間部分における脚部(2
1)の横断面形状を、長手方向と直交する方向に変化させ
つつ、前記薄肉状部分から厚肉状部分にかけての部分を
連続的に形成する工程と、前記 脚部(21)の上方室外側に、雨水受け溝(26)を凹状に
画成するように形成しながら、その雨水受け溝(26)の溝
深さを連続的に変化させる工程と、 を備えたことを特徴とする車両用ウインドモールディン
グの製造方法。 - 【請求項9】 押出用金型装置(14)により所定の開口形
状に画成される押出形成口(141a)を通して、当該押出形
成口(141a)の開口形状に対応した横断面形状にてウイン
ドプレートと車体パネルとの隙間に装着される脚部(21)
を形成する車両用ウインドモールディングの製造方法に
おいて、前記押出用金型 装置(14)の開口形状を、車両用ウインド
モールディング(2)の長手方向である第1の方向に略直
交する第2の方向及び第3の方向に変化させて、前記脚
部(21)の横断面形状を変化させつつ連続的に押出成形す
る製造方法であって、前記押出用金型 装置(14)を不動状態に保持して押出形成
口(141a)の開口形状を一定に維持することにより、ウイ
ンドプレートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅
狭として脚部(21)を薄肉状に形成する工程と、前記押出用金型 装置(14)を第2の方向に移動させること
により、押出形成口(141a)の開口形状を第2の方向に変
化させ、ウインドプレートの表面方向に沿った前記隙間
の幅方向に幅広とするように前記脚部(21)の横断面形状
を変化させて、厚肉状の厚肉部を形成する工程と、前記押出用金型 装置(14)を更に第3の方向に移動させる
ことにより、押出形成口(141a)の開口形状を、前記第2
の方向と交差する第3の方向に変化させることにより、
前記脚部(21)の厚肉部における上方室外側に、所定の凹
状に画成される雨水受け溝(26)を形成する工程と、 を備えたことを特徴とする車両用ウインドモールデイン
グの製造方法。 - 【請求項10】 ウインドプレートと車体パネルとの隙
間に装着される脚部(21)を備えた車両用ウインドモール
デイングを、合成樹脂の押出成形を利用することによ
り、押出用金型装置(14)により所定の開口形状に画成さ
れる押出形成口(141a)を通して、当該押出形成口(141a)
の開口形状に対応した横断面形状にて形成するようにし
た車両用ウインドモールディングの製造方法において、前記押出用金型 装置(14)を適宜の方向に移動させること
により、前記押出形成口(141a)の開口形状を、車両用ウ
インドモールディング(2)の長手方向である第1の方向
に略直交する第2の方向及び第3の方向に変化させて、
前記脚部(21)の横断面形状を変化させつつ連続的に押出
成形する際に、前記押出用金型 装置(14)を不動状態に保持して押出形成
口(141a)の開口形状を一定に維持することにより、ウイ
ンドプレートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅
広として、前記脚部(21)を厚肉状に形成するとともに、
その厚肉状の脚部(21)の上方室外側に、所定の凹状に画
成される雨水受け溝(26)を形成する工程と、前記押出用金型 装置(14)を第3の方向に移動させること
により、押出形成口(141a)の開口形状を第3の方向に変
化させ、装飾部(22)の横断面形状を変化させて、前記雨
水受け溝(26)の溝深さを、長手方向と直交する方向に徐
々に浅く形成する工程と、前記押出用金型 装置(14)を更に第2の方向に移動させる
ことにより、押出形成口(141a)の開口形状を、前記第3
の方向と交差する第2の方向に変化させ、ウインドプレ
ートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅狭とし
て、前記脚部(21)を薄肉状に形成する工程と、 を備えたことを特徴とする車両用ウインドモールデイン
グの製造方法。 - 【請求項11】 ウインドプレートと車体パネルとの隙
間に装着される脚部(21)を備えるとともに、長手方向の
一部において脚部(21)の上方室外側に雨水受け溝(26)を
有する車両用ウインドモールディング(2)を、押出用金
型装置(14)により所定の開口形状に画成される押出形成
口(141a)を通して、当該押出形成口(141a)の開口形状に
対応した横断面形状にて形成するようにした車両用ウイ
ンドモールディングの製造方法において、前記押出用金型 装置(14)を適宜の方向に移動させること
により、前記押出形成口(141a)の開口形状を、車両用ウ
インドモールディング(2)の長手方向である第1の方向
に略直交する第2の方向及び第3の方向に変化させ、脚
部(21)の横断面形状を変化させつつ、連続的に押出成形
する際に、前記押出用金型 装置(14)を不動状態に保持して押出形成
口(141a)の開口形状を一定に維持することにより、ウイ
ンドプレートの表面方向に沿った前記隙間の幅方向に幅
狭及び幅広として、車両用ウインドモールディング(2)
の脚部(21)を一定の薄肉状及び厚肉状の横断面形状に形
成し、薄肉部及び厚肉部をそれぞれ形成する工程と、前記押出用金型 装置(14)を第2の方向に移動させること
により、押出形成口(141a)の開口形状を前記第2の方向
に変化させ、脚部(21)の横断面形状を変化させて、前記
薄肉部と厚肉部を連続的に形成する工程と、前記押出用金型 装置(14)を更に第3の方向に移動させる
ことにより、押出形成口(141a)の開口形状を、前記第2
の方向と交差する第3の方向に変化させ、脚部(21)の上
方室外側に所定の凹状に画成される雨水受け溝(26)を形
成しつつ、その雨水受け溝(26)の溝深さを連続的に変化
させる工程と、 を備えたことを特徴とする車両用ウインドモールディン
グの製造方法。 - 【請求項12】 請求項9記載の脚部(21)の横断面形状
を変化させて厚肉状の厚肉部を形成する工程における押
出用金型装置(14)の所定の移動方向を、押出方向である
第1の方向に略直交する平面内において開口形状の変化
方向である第2の方向と同一の方向に設定したことを特
徴とする車両用ウインドモールディングの製造方法。 - 【請求項13】 請求項9記載の脚部(21)の厚肉部にお
ける上方室外側に、所定の凹状に画成される雨水受け溝
(26)を形成する工程における押出用金型装置(14)の他の
移動方向を、押出方向である第1の方向に略直交する平
面内において開口形状の変化方向である第3の方向と同
一の方向に設定したことを特徴とする車両用ウインドモ
ールディングの製造方法。 - 【請求項14】 請求項7又は10記載の溝深さを徐々
に浅く形成する工程は、雨水受け溝(26)を消失させる工
程を含むことを特徴とする車両用ウインドモールディン
グの製造方法。 - 【請求項15】 請求項8又は11記載の溝深さを連続
的に変化させる工程は、溝深さを徐々に浅くするととと
もに、雨水受け溝(26)を消失させる工程を含むことを特
徴とする車両用ウインドモールディングの製造方法。 - 【請求項16】 複数のダイを有する押出用金型装置(1
4)を用いて、ウインドプレートと車体パネルとの隙間に
装着される脚部(21)を備えた車両用ウインドモールディ
ング(2)の長手方向の一部において、前記脚部(21)の上
方室外側に雨水受け溝(26)を凹設するようにした車両用
ウインドモールディングの製造方法において、前記押出用金型 装置(14)を構成する複数のダイのうち、
第1及び第2のダイ(141,142)によって、前記脚部(21)
におけるウインドプレート側に向かう内周側面、及び車
体パネル側に向かう外周側面のそれぞれを連続的に形成
するとともに、長手方向の一部においては、第3のダイ
(143)によって雨水受け溝(26)の凹設内表面を形成しつ
つ、一連一体に形成する際に、 車両用ウインドモールディング(2)を形成する合成樹脂
を押出成形する工程と、前記 第1及び第2のダイ(141,142)を相対的に離反させ
るように、車両用ウインドモールディング(2)の長手方
向である第1の方向に略直交する第2の方向に移動させ
ることによって、脚部(21)の厚さを変化させるようにし
て当該脚部(21)の横断面形状を変化させて、厚肉状の脚
部(21)を形成する工程と、 前記第3のダイ(143)を、前記第2の方向と交差する第
3の方向に移動させることにより、前記脚部(21)の上方
室外側に所定の凹状に画成される雨水受け溝(26)の溝深
さを連続的に変化させ、溝深さを徐々に深く形成する工
程と、 を備えたことを特徴とする車両用ウインドモールディン
グの製造方法。 - 【請求項17】 複数のダイを有する押出用金型装置(1
4)を用いて、ウインドプレートと車体パネルとの隙間に
装着される脚部(21)を備えた車両用ウインドモールディ
ング(2)の長手方向の一部において、脚部(21)の上方室
外側に雨水受け溝(26)を凹設するようにした車両用ウイ
ンドモールディングの製造方法において、前記押出用金型 装置(14)を構成する複数のダイのうち、
第1及び第2のダイ(141,142)によって、前記脚部(21)
におけるウインドプレート側に向かう内周側面、及び車
体パネル側に向かう外周側面のそれぞれを連続的に形成
するとともに、長手方向の一部においては、第3のダイ
(143)によって雨水受け溝(26)の凹設内表面を形成しつ
つ、一連一体に形成する際に、 車両用ウインドモールディング(2)を形成する合成樹脂
を押出成形する工程と、前記第1及び第2のダイ(141,142)を相対的に近接させ
るように、車両用ウインドモールディング(2)の長手方
向である第1の方向に略直交する第2の方向に移動させ
ることによって、前記脚部(21)の厚さを変化させるよう
にして脚部(21)の横断面形状を変化させて、薄肉状の脚
部(21)を形成する工程と、 前記第3のダイ(143)を、前記第2の方向と交差する第
3の方向に移動させることにより、前記脚部(21)の上方
室外側に所定の凹状に画成される雨水受け溝(26)の溝深
さを連続的に変化させ、溝深さを徐々に浅く形成する工
程と、 を備えたことを特徴とする車両用ウインドモールディン
グの製造方法。 - 【請求項18】 押出成形を利用するととともに、複数
のダイを有する押出用金型装置(14)を用いることによ
り、ウインドプレートと車体パネルとの隙間に装着され
る脚部(21)を備えた車両用ウインドモールディング(2)
の長手方向の一部において、脚部(21)の上方室外側に雨
水受け溝(26)を凹設するようにした車両用ウインドモー
ルディングの製造方法において、前記押出用金型 装置(14)を構成する複数のダイのうち、
第1及び第2のダイ(141,142)によって、前記脚部(21)
におけるウインドプレート側に向かう内周側面、及び車
体パネル側に向かう外周側面のそれぞれを連続的に形成
するとともに、第3のダイ(143)によって雨水受け溝(2
6)の凹設内表面を形成しつつ、一連一体に形成する際
に、 車両用ウインドモールディング(2)を形成する合成樹脂
を押出成形する工程と、前記 第1及び第2のダイ(141,142)を相対的に離反・近
接させるように、車両用ウインドモールディング(2)の
長手方向である第1の方向に略直交する第2の方向に移
動させることによって、前記脚部(21)の横断面形状を変
化させて当該脚部(21)の厚さを変化させる工程と、 前記第3のダイ(143)を、前記第2の方向と交差する第
3の方向に移動させることにより、前記脚部(21)の上方
室外側に所定の凹状に画成される雨水受け溝(26)の溝深
さを連続的に変化させる工程と、 を備えたことを特徴とする車両用ウインドモールディン
グの製造方法。 - 【請求項19】 請求項16又は17又は18記載の複
数のダイを、押出方向において相互に近接した位置に配
置するようにしたことを特徴とする車両用ウインドモー
ルディングの製造方法。 - 【請求項20】 請求項16又は17又は18記載の複
数のダイによって、単一の押出形成口(141a)を画成する
ようにしたことを特徴とする車両用ウインドモールディ
ングの製造方法。 - 【請求項21】 請求項16又は17又は18記載のダ
イの第2の方向への移動と、ダイの第3の方向への移動
とを、同時に行うようにしたことを特徴とする車両用ウ
インドモールディングの製造方法。 - 【請求項22】 請求項18記載の脚部(21)の厚さを変
化させる工程と、雨水受け溝(26)の深さを連続的に変化
させる工程とを、同時に行うようにしたことを特徴とす
る車両用ウインドモールディングの製造方法。 - 【請求項23】 請求項18記載の雨水受け溝(26)の深
さを連続的に変化させる工程は、雨水受け溝(26)の深さ
を変化させるとともに、開口幅も変化させることを特徴
とする車両用モールディングの製造方法。 - 【請求項24】 請求項6又は7又は8又は9又は10
又は11又は16又は17又は18記載の脚部(21)は、
その上方室外側にウインドプレート表面の周縁に延びる
内周側装飾部(22a)を備えたことを特徴とする車両用ウ
インドモールディングの製造方法。 - 【請求項25】 請求項6又は7又は8又は9又は10
又は11又は16又は17又は18記載の脚部(21)は、
その上方室外側に車体パネル表面の周縁に延びる外周側
装飾部(22b)を備えたことを特徴とする車両用ウインド
モールディングの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP16028499A JP3285334B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 車両用ウインドモールディング及びその製造方法 |
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---|---|---|---|
JP16028499A JP3285334B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 車両用ウインドモールディング及びその製造方法 |
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Family Applications (1)
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JP16028499A Expired - Fee Related JP3285334B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 車両用ウインドモールディング及びその製造方法 |
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JP5041929B2 (ja) * | 2007-09-06 | 2012-10-03 | 東洋ゴム工業株式会社 | 円環状ゴム部材の製造方法 |
-
1999
- 1999-06-07 JP JP16028499A patent/JP3285334B2/ja not_active Expired - Fee Related
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