JPH05238258A - 自動車用リアウインドモールディング及びその製造方法 - Google Patents

自動車用リアウインドモールディング及びその製造方法

Info

Publication number
JPH05238258A
JPH05238258A JP4078685A JP7868592A JPH05238258A JP H05238258 A JPH05238258 A JP H05238258A JP 4078685 A JP4078685 A JP 4078685A JP 7868592 A JP7868592 A JP 7868592A JP H05238258 A JPH05238258 A JP H05238258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
die
extrusion
rear window
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4078685A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3121104B2 (ja
Inventor
Yukihiko Yada
幸彦 矢田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Kogyo Co Ltd filed Critical Tokai Kogyo Co Ltd
Priority to JP04078685A priority Critical patent/JP3121104B2/ja
Publication of JPH05238258A publication Critical patent/JPH05238258A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3121104B2 publication Critical patent/JP3121104B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数が少なく、車体パネルへの装着を容
易かつ正確に行うことを可能とするとともに、外観意匠
性の向上を図る。 【構成】 少なくとも、リアウインドガラス4の下縁に
沿って装着されるアンダーウインドモールディング5A
の車体パネル1側に固定される取付部51に、金属モー
ル体5A1を一体に設けるとともに、車体パネル1,3
とリアウインドガラス4との間を覆う装飾部52の少な
くとも車外側表面を、リアウインドモールディング5の
全長にわたって略同一形状となるように一連一体に成形
し、上記アンダーウインドモールディング5Aの取付部
51を車体パネル1側に固定するのみで、従来のような
別部材の固定を別個に行うことなくモールディングの装
着を行なうことができるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のリアウインド
ガラス周縁部に装着される自動車用リアウインドモール
ディング及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車体パネルの後部窓開
口部に取り付けられたリアウインドガラスの周縁部に
は、シール機能及び装飾機能を備えたリアウインドモー
ルディングが装着されている。具体的には、リアウイン
ドガラスの周縁部と車体パネルの後部窓枠開口部との間
に、細長状の隙間が連続的に形成されており、その隙間
内に、長尺状押出部材からなるリアウインドモールディ
ングがシール材状に嵌挿されている。
【0003】例えば実開平1−125208号公報及び
実開平1−125209号公報に記載されたリアウイン
ドモールディングでは、車体パネルに固定されたリテー
ナを介して弾性モールが装着・固定されており、その弾
性モールの一側縁部がリアウインドガラスの端縁部に当
接されている。
【0004】またこのようなリアウインドモールディン
グの製造方法としては、特開平1−195032号公
報、特開平1−244820号公報、特開平1−269
612号公報等に記載されたものがある。これらのモー
ルディング製造方法では、モールディングの横断面形状
を長手方向に変化させるべく、押出直後に製品の一部を
切除して押出品の横断面形状を変化させている。さらに
特開平1−269611号公報に記載されたものでは、
異なる押出用開口により成形された押出品を、押出成形
の直後に合体させることによって、モールディングの横
断面形状を長手方向に変化させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来のリアウインドモールディングでは、車体パネルに
対してまずリテーナ(取付部材)等の支持部材を固定
し、それに対して弾性モールを装着する必要がある。し
たがって部品点数及び取付工数が増大しているととも
に、部品の管理・保管も面倒になっている。
【0006】そこで本発明は、部品点数が少なく、しか
も車体パネルへの装着を容易かつ正確に行うことができ
るようにした自動車用リアウインドモールディング及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る自動車用リアウインドモールディング
は、車体パネルの後部窓枠開口部に装着されたリアウイ
ンドガラスの少なくとも下縁部から両側縁部に沿って連
続的に装着されるアンダーモールディング及びサイドモ
ールディングを有する自動車用リアウインドモールディ
ングにおいて、上記アンダーモールディングは、車体パ
ネルの後部窓枠開口部に沿って固定された金属モール体
を含む取付部と、この取付部に支持されて、車体パネル
の後部窓枠開口部とリアウインドガラスの端縁との間の
隙間を車外側から覆う装飾部とを備えているとともに、
サイドモールディングは、金属モール体を含まない取付
部及び装飾部を備えてなり、上記装飾部は、当該装飾部
の少なくとも車外側表面形状が、長手方向全長にわたり
略同一の形状をなして一連一体に成形された構成を有し
ている。
【0008】さらに本発明に係る自動車用リアウインド
モールディングの製造方法は、リアウインドモールディ
ングの装飾部を押出成形するための装飾部成形口を有す
る第1のダイと、前記装飾部を支持する取付部を押出成
形するための取付部成形口を有する第2のダイと、これ
ら第1のダイと第2のダイとを重ね合わせることによっ
て画成される押出成形口内に、押出方向奥側から進入し
て上記押出成形口を分割し、異なる形状の押出成形口を
画成する第3のダイとを用いてリアウインドモールディ
ングの押出成形を行うものであって、上記第1のダイと
第2のダイとを、押出方向と直交する方向に離反・近接
させるとともに、これら第1のダイと第2のダイとが離
反した際における押出成形口の伸長領域内に、上記第3
のダイを進入させることにより、前記第1のダイの装飾
部成形口に対して異なる形状の取付部成形口を付与し、
押出成形口の開口形状を変化させつつ押出成形を行って
なり、上記第1のダイ及び第2のダイの装飾部成形口と
取付部成形口とを近接状態に保持することによって、一
定形状の押出成形口を構成するとともに、当該一定形状
の押出成形口内に前記金属モール体を供給し、一定横断
面形状の装飾部及び取付部を備えたモールディングのサ
イド相当部位を押出成形するサイド部押出工程と、前記
第1のダイ及び第2のダイの装飾部成形口と取付部成形
口とを離反させることによって、押出成形口の形状を伸
長させながら、装飾部を一定の横断面形状に維持し、か
つ金属モール体を備えた取付部の横断面形状を変化させ
つつモールディングの押出成形を行う変化部押出工程
と、前記第1のダイ及び第2のダイの装飾部成形口と取
付部成形口との間を所定の距離だけ離反させた後に形成
される押出成形口の伸長領域内に、第3のダイを進入さ
せることによって、上記サイド部押出工程において構成
される押出成形口とは異なる形状の押出成形口を構成
し、装飾部を一定の横断面形状に維持しつつ、前記第2
のダイの取付部成形口から金属モール体とともに押し出
された取付部を、第3のダイの分流によって分離させな
がら、モールディングのさらに他の部位の押出成形する
延在部押出工程と、上記第3のダイによって分離された
金属モール体を含む取付部を、不要物として除去する切
除工程と、を含んでなることを構成を有している。
【0009】
【作用】このような構成を有するリアウインドモールデ
ィングにおいては、金属モール体を備えたアンダーモー
ルディングを装着・固定することによって、車体パネル
へ支持部材を取り付けることなくモールディングの装着
が行われるとともに、全長にわたって一連一体に成形さ
れた装飾部によって良好な意匠性が得られるようになっ
ている。
【0011】また上述のような構成を有するリアウイン
ドモールディングの製造方法においては、まず基本押出
工程によって基本的な一定横断面形状を有するアンダー
モールディングが押出成形され、つぎの変化押出工程に
よって、横断面形状が長手方向に沿って変化されつつ押
出成形され、さらに分流押出工程によって、上記基本押
出工程における横断面形状とは異なる一定横断面形状の
サイドモールディングが押出成形される。そしてこの分
流押出工程によって分流押出される不要なモールディン
グ部分は、切除工程によって除去される。したがって上
記構成を有するリアウインドモールディングが容易に得
られる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1、図2及び図3に表わされているよう
に、リアボデーパネル1の上部に覆い被さるようにして
トランクリッドパネル2が開閉自在に取り付けられてい
るとともに、これらリアボデーパネル1及びトランクリ
ッドパネル2の端縁と、リアサイドピラーパネル3の端
縁とによって後部窓枠開口部が形成されている。この後
部窓枠開口部の内周縁部には、リアウインドガラス4が
室外側から固着されており、このリアウインドガラス4
の周縁と、上記車体パネル1,2,3の後部窓枠開口部
の内周縁部との間には、細長状の間隙が連続的に形成さ
れている。そしてこの細長状の間隙を覆うようにして長
尺状のリアウインドモールディング5が装着されてい
る。
【0013】上記リアウインドモールディング5は、リ
アウインドガラス4の下縁に沿って装着されたアンダー
モールディング5Aと、リアウインドガラス4の側縁に
沿って装着されたサイドモールディング5Bと、これら
アンダーモールディング5A及びサイドモールディング
5Bを湾曲状に連結するコーナーモールディング5Cと
を、一連一体に備えている。
【0014】このリアウインドモールディング5の取付
構造において、まずリアボデーパネル1及びリアサイド
ピラーパネル3の各端縁部分は、室内側(図示下側)に
向かって階段状に窪むようにそれぞれ折り曲げられてお
り、それら各室内側折曲部1a,3aを介してフランジ
部1b,3bが、リアウインドガラス4側に向かって延
在されている。上記フランジ部1b,3bの車外側表面
(図3,2上側面)上には、前記リアウインドガラス4
がダムラバー6を介して重ね合わせられている。このリ
アウインドガラス4の下端縁は、上記トランクリッドパ
ネル2の端縁部及びリアサイドピラーパネル3の室内側
折曲部3aに対して、一定の間隔をあけて対向配置され
ており、これらリアウインドガラス4と、ダムラバー6
と、車体パネルのフランジ部1b,3b及び室内側折曲
部1a,3aとで画成される空間内には、上記各部材を
固着するための接着剤7が充填されている。
【0015】一方上記各モールディング5A,5B及び
5Cは、モールディングを保持するための取付部51
と、この取付部51により支持されて上記隙間を車外側
から覆う装飾部52とを備えている。このうちアンダー
モールディング5Aは、金属モール体5A1上に、ゴム
や樹脂材等からなる弾性モール体5A2を被着してなる
構成を有しているとともに、サイドモールディング5B
及びコーナーモールディング5Cは、金属モール体を含
まない弾性モール体のみからなっている。以下、各部の
構造を説明する。
【0016】まずアンダーモールディング5Aの取付部
51においては、当該取付部51の基部を構成する金属
モール体5A1が、リアボデーパネル1の車外側表面に
沿うようにして配置されているとともに、その取付部5
1の基部は、図示を省略したクリップあるいはボルト等
の固定部材によってリアボデーパネル1側に締付固定さ
れている。またこの取付部51の基部は、リアボデーパ
ネル1の室内側折曲部1aに相当する部分から車外側
(図示上側)に向かって折り曲げられており、その折曲
部分を構成する金属モール体5A1及び弾性モール体5
A2は、リアウインドガラス4の端縁とトランクリッド
パネル2の端縁との間の隙間を車外側(図示上側)に向
かって延出している。
【0017】一方アンダーモールディング5Aの装飾部
52は、扁平型の中空形状に成形されており、上記取付
部51の車外側端(上端)からリアウインドガラス4の
車外側表面上に延出するように設けられている。この装
飾部52の車外側表面は、車外側に向かって湾曲状に張
り出す凸面に成形されている。またこの装飾部52の内
周部分(図示左側部分)では、金属モール体5A1が略
Uの字状に折曲成形されているとともに、弾性モール体
5A2の内周車内側端(図示下端)が、リアウインドガ
ラス4の車外側表面上に当接されている。さらにこの装
飾部52の外周部分(図示右側部分)には、弾性リップ
片53がトランクリッドパネル2側に向かって突出する
ように設けられている。
【0018】つぎにサイドモールディング5B及びコー
ナーモールディング5Cは、上述したようにゴムや樹脂
材等からなる弾性モール体のみから構成されており、金
属モール体は設けられていない。このサイドモールディ
ング5B及びコーナーモールディング5Cにおける取付
部51は、横断面略L字状をなしているとともに、装飾
部52は、上記取付部51の車外側端部からリアウイン
ドガラス4の車外側表面上に延出する構成になされてい
る。上記取付部51の車内側端(図示下端)内周には、
リアウインドガラス4の車内側面(図示下面)に当接す
るようにガラス係止片54が突設されており、このガラ
ス係止片54と装飾部52との間に略コの字状に画成さ
れた溝内に、リアウインドガラス4の端縁部が嵌着され
ている。
【0019】またこのサイドモールディング5B及びコ
ーナーモールディング5Cにおける装飾部52は、前述
したアンダーモールディング5Aにおける装飾部52と
略同一の外形形状をなすものであるが、ゴムあるいは樹
脂部材等の中実状体に形成されている点で異なってい
る。この装飾部52の外周部分(図示右側部分)には、
上記アンダーモールディング5Aと同様な弾性リップ片
53が突設されており、この弾性リップ片53の先端部
が、サイドピラーパネル3の室内側折曲部3a表面に対
してL字状に屈曲するように押圧接触されている。この
弾性リップ片53の屈曲反発力は、サイドモールディン
グ5B及びコーナーモールディング5Cをリアウインド
ガラス4側に押し付ける係止力として作用する。
【0021】このような実施例にかかるリアウインドモ
ールディング5を装着するにあたっては、当該リアウイ
ンドモールディング5の全長を所定の位置に嵌め込んだ
後に、アンダーモールディング5Aの取付部51を、図
示を省略したクリップあるいはボルト等の固定部材によ
ってリアボデーパネル1側に締付固定する。そしてこれ
により基本的な作業は終了する。すなわち従来のような
別部材の固定を別個に行うことなくモールディングの装
着が行われる。
【0022】また装着後のリアウインドモールディング
5は、装飾部52が全長にわたって一連一体に連続して
いるため、良好な意匠性が得られる。
【0023】このような自動車用リアウインドモールデ
ィング5の製造装置をつぎに説明する。図示を省略した
コイラーから巻き出された金属モール体の素材は、フォ
ーミングロールによって上述した形状に曲げ成形されつ
つ、位置検出装置、接着剤塗布装置及び高周波焼付装置
を通して押出用金型装置に供給され、樹脂材あるいはゴ
ム材と一体に、上述した横断面形状にて押出成形され
る。押し出されたモールディング素材は、冷却槽を通し
て引取機によって切断装置に送り込まれ、そこで所定長
さに切断が行われる。
【0024】このとき上記位置検出装置で検出された金
属モール体の送り量は、制御装置に印加されており、そ
の入力信号に基づいて、上記押出用金型装置および切断
装置の動作タイミングが決定され、当該制御装置から各
装置に動作信号が出力されている。なお上記位置検出装
置の配設位置は、素材の進行量あるいは移動量を検知す
ることができる位置であればどこでも良く、例えば引取
機の前後いずれであっても配置することができる。
【0025】上記押出用金型装置に設けられた成形金型
は、例えば図4ないし図9に示されているように、モー
ルディングの押出方向(紙面垂直方向)に並設された第
2のダイ11及び第1のダイ12と、これら第2のダイ
11及び第1のダイ12によって画成された押出成形口
の内部に配置されている第3のダイ13と、を有してい
る。上記第2のダイ11は固定状態に設置されており、
リアウインドモールディング5の輪郭形状に対応した形
状の押出形成口を備えている。この第2のダイ11の押
出形成口は、前述したアンダーモールディング5Aの取
付部51に対応した外郭形状をなす開口部分11aと、
図4中の破線で示されているように、装飾部52を図示
上方向に伸長させた外郭形状をなす開口部分11bとを
有している。上記開口部分11bは、リアウインドモー
ルディング5の全長にわたっての装飾部52と、サイド
モールディング5B及びコーナーモールディング5Cに
おける取付部51とを包含する大型の開口形状に構成さ
れている。
【0026】一方上記第1のダイ12及び第3のダイ1
3は、板状部材及び箱状部材からそれぞれ形成されてい
る。そのうち第1のダイ12は、前記第2のダイ11の
前面上に一対のガイド体12a,12aによって、モー
ルディングの押出方向と直交する方向に平行移動可能に
支持されている。これに対して第3のダイ13は、上記
第2のダイ11の押出形成口11b内において、図示を
省略したガイド体によってモールディングの押出方向に
平行移動可能に支持されている。
【0027】上記第1のダイ12の図示下縁部には、装
飾部52の車外側表面形状に対応する円弧形状に切り欠
かれた押出形成口(仕切片)12bが設けられている。
この押出形成口12bは、前記第2のダイ11の押出形
成口11bの一部を覆うように重ね合わせられており、
それによって装飾部52に対応する押出成形口が画成さ
れている。またこの第1のダイ12の図示上縁部には、
連接棒12cが取り付けられており、この連接棒12c
が、回転運動を直線運動に変換する図示を省略した変換
器を介して駆動モータ12dに連結されている。そして
この駆動モータ12dからの駆動力によって第1のダイ
12は、第2のダイ11の押出形成口に対して押出方向
と直交する方向に離反・近接させられ、当該第1のダイ
12と第2のダイ11とによって画成される押出形成口
が伸長・短縮されるようになっている。具体的には、図
4におけるアンダーモールディング形成位置と、図6に
おけるコーナーモールディング形成位置と、図8におけ
るサイドモールディング形成位置との間を往復移動され
るようになっている。
【0028】また特に図5、図7、図8及び図9に示さ
れているように、前記第3のダイ13は、上記第2のダ
イ11と第1のダイ12とによって画成される押出成形
口内に、押出方向奥側から進入して上記押出成形口を分
割し、異なる形状の押出成形口を画成する機能を有する
ものである。この第3のダイ13の先端部分には、サイ
ドモールディング5Bの内周側表面形状に対応した外郭
形状の押出形成口13aが形成されており、図示を省略
した駆動モータからの駆動力によってモールディング押
出方向に往復移動されるように構成されている。この第
3のダイ13は、後述するように前記第2のダイ11に
対して第1のダイ12が最大の離反状態となったとき
に、押出方向の前方手前側に向かって押し出される。
【0029】このような押出用金型装置の成形金型を用
いて、リアウインドモールディング5のうちのアンダー
モールディング5Aを押出基本工程により成形する場合
には、まず図4及び図5のように、第2のダイ11と第
1のダイ12とを最も近接した状態に保持するととも
に、第3のダイ13は、モールディングの押出方向奥側
に退避させておく。この押出基本工程においては、アン
ダーモールディング5Aに対応する一定形状の押出成形
口が各ダイによって画成されており、これによって図1
0に示されているような横断面形状を有するアンダーモ
ールディング5Aの押出成形が行われる。
【0031】つぎに上記アンダーモールディング5Aに
連続するコーナーモールディング5Cを成形する変化押
出工程においては、図6及び図7のように、第2のダイ
11に対して第1のダイ12が図示上方向に離反移動さ
れつつ押出が行われる。この変化押出工程では、コーナ
ーモールディング5Cの横断面形状に対応して変化する
押出成形口が、第2のダイ11及び第1のダイ12によ
って画成されるとともに、第3のダイ13は、モールデ
ィングの押出方向奥側に退避されている。これによって
図10に示されているようなコーナーモールディング5
Cの押出成形が行われる。なおコーナーモールディング
5Cとともに押出成形されるアンダーモールディング5
Aの取付部に対応する押出成形物5C´は、後述するよ
うに不要部分として除去される。
【0032】さらにサイドモールディング5Bの分流押
出成形を行う場合には、図8及び図9のように、まず第
2のダイ11に対して第1のダイ12を最も離反した状
態に保持し、そのとき形成された押出成形口の伸長領域
内に、前記第3のダイ13を進入させる。この分流押出
工程においては、サイドモールディング5Bに対応する
一定形状の押出成形口が、第2のダイ11及び第1のダ
イ12によって画成されると同時に、第3のダイ13に
よって、アンダーモールディング5Aに対応する押出成
形口が、上記サイドモールディング5Bに対応する押出
成形口から分割されながら分流押出が行われる。したが
ってこの分流押出によれば、サイドモールディング5B
の押出成形が行われつつ、アンダーモールディング5A
に対応する押出成形物5B´が、上記サイドモールディ
ング5Bと分離された状態で押し出されていく。
【0033】このようにして押出成形されたリアウイン
ドモールディング素材は、図示を省略した切断装置によ
って定尺に切断された後、図10中のX−X線に沿って
切断が行われ、不要部分が除去される。すなわち上述し
た変化押出工程によって、コーナーモールディング5C
とともに押し出されたアンダーモールディング5Aに対
応する押出成形物5C´と、前記分流押出工程によって
サイドモールディング5Bと分離されつつ押し出された
アンダーモールディング5Aに対応する押出成形物5B
´とは、上記切除工程によって、図11に示されている
ように不要部分として除去される。そしてモールディン
グの装着にあたってコーナーモールディング5Cの湾曲
が行われる。
【0034】このようなモールディングの製造方法によ
れば、前述した実施例にかかるリアウインドモールディ
ング5が、比較的小型の金型装置で、しかも容易かつ精
度よく連続的に成形される。
【0035】つぎに図12に表わされた実施例にかかる
リアウインドモールディング15も、リアウインドガラ
スの下縁に沿って装着されるアンダーモールディング1
5Aと、リアウインドガラス4の側縁に沿って装着され
るサイドモールディング15Bと、これらアンダーモー
ルディング15A及びサイドモールディング15Bを湾
曲状に連結するコーナーモールディング15Cとを、一
連一体に備えている。
【0036】上記各モールディング15A,15B及び
15Cは、モールディングを保持するための取付部15
1と、この取付部151に支持されている装飾部152
とを備えている。そしてアンダーモールディング15A
における装飾部152は、金属モール体15A1上に、
ゴムや樹脂材等からなる弾性モール体15A2を被着し
てなる構成を有しているとともに、このアンダーモール
ディング15Aにおける取付部151は、金属モール体
を含まない弾性モール体を、車体パネル側に延出させて
なるものである。一方サイドモールディング15B及び
コーナーモールディング15Cの全体は、金属モール体
を含まない弾性モール体のみからなっている。
【0037】このような第2実施例によるリアウインド
モールディング15においても、前記第1実施例におけ
るリアウインドモールディング5と同様な作用・効果を
得ることができる。
【0038】次に上記第2実施例における自動車用リア
ウインドモールディング15の製造装置を説明する。押
出用金型装置に設けられた成形金型は、図13及び図1
4に示されているように、モールディング押出方向(紙
面垂直方向)に並設された第1のダイ21及び第2のダ
イ22と、これら第1のダイ21及び第2のダイ22に
より画成された押出成形口の内部に配置されている第3
のダイ23とを有している。上記第2のダイ21は固定
状態に設置されており、リアウインドモールディング1
5の外周側表面に対応した輪郭形状を有する押出形成口
を備えている。この押出形成口は、前述したアンダーモ
ールディング15Aに対応した外郭形状をなす開口部分
21aと、サイドモールディング15B及びコーナーモ
ールディング15Cに対応した外郭形状をなす開口部分
21bとを、一体に合体させた大型の外郭形状を有して
いる。
【0039】上記第2のダイ22及び第3のダイ23
は、板状部材及び箱状部材からそれぞれ形成されてい
る。そのうち第2のダイ22は、第1のダイ21の前面
上に一対のガイド体22a,22aによって、モールデ
ィングの押出方向と直交する方向に平行移動可能に支持
されている。これに対して第3のダイ23は、上記第1
のダイ21の押出形成口21b内において、図示を省略
したガイド体によりモールディング押出方向に平行移動
可能に支持されている。
【0041】上記第2のダイ22の図示下縁部には、装
飾部152の車外側表面形状に対応する円弧状の仕切片
からなる押出形成口22bが切欠成形されている。この
押出形成口22bは、前記第1のダイ21の押出形成口
21bの一部を覆うように重ね合わせられており、装飾
部152に対応する押出成形口が画成されている。また
この第2のダイ22の図示上縁部には、連接棒22cが
設けられており、この連接棒22cが、回転運動を直線
運動に変換する図示を省略した変換器を介して駆動モー
タ22dに連結されている。そしてこの駆動モータ22
dからの駆動力によって上記第2のダイ21は、図示を
省略したアンダーモールディング形成位置及びコーナー
モールディング形成位置と、図13に示されたサイドモ
ールディング形成位置との間を往復移動されるようにな
っている。
【0042】また前記第3のダイ23は、上記第1のダ
イ21と第2のダイ22とによって画成される押出成形
口内に、押出方向奥側から進入して上記押出成形口を分
割し、異なる形状の押出成形口を画成するものであっ
て、この第3のダイ23の先端部分には、サイドモール
ディング5Bの取付部151の表面形状にに対応した外
郭形状の押出形成口23aが形成されており、図示を省
略した駆動モータからの駆動力によってモールディング
の押出方向に往復移動されるように構成されている。こ
の第3のダイ23は、前記第1のダイ21に対して第2
のダイ22が最大の開口離反状態となったときに、押出
方向の前方手前側に向かって押し出される。
【0043】このような押出用金型装置の成形金型を用
いて行われるサイドモールディング15Bを成形する押
出基本工程、コーナーモールディング5Cを成形する変
化押出工程、アンダーモールディング5Aを成形する分
流押出工程及び不要押出成形部分を除去する切除工程の
各工程は、前述した実施例と基本的に同様であり、説明
は省略するが、前述したリアウインドモールディング1
5が、比較的小型の装置で、しかも容易かつ精度よく連
続的に成形される。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかるリアウ
インドモールディング及びその製造方法によれば、リア
ウインドモールディングの全長を所定の位置に嵌め込ん
だ後に、アンダーモールディングの取付部を車体パネル
側に固定するのみで、従来のような別部材の固定を別個
に行うことなくモールディングの装着を容易かつ効率的
に行なうことができ、しかも全長にわたって一連一体に
成形された装飾部によって良好な意匠性を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における自動車用リアウイン
ドモールディングのコーナー部近傍の構造を表わした部
分拡大斜視図である。
【図2】図1に表された自動車用リアウインドモールデ
ィングのサイド部の構造を表わした横断面図である。
【図3】図1に表された自動車用リアウインドモールデ
ィングのアンダー部の構造を表わした横断面図である。
【図4】本発明にかかるリアウインドモールディングを
成形するための押出用金型ダイの一例を表わした正面説
明図である。
【図5】図4中のA−A線に沿う横断面拡大図である。
【図6】図4に表わされた押出用金型装ダイの移動状態
を表わした正面説明図である。
【図7】図6中のB−B線に沿う横断面拡大図である。
【図8】図4に表わされた押出用金型装ダイのさらなる
移動状態を表わした正面説明図である。
【図9】図8中のC−C線に沿う横断面拡大図である。
【図10】押出成形した直後のリアウインドモールディ
ングを表わした外観斜視説明図である。
【図11】押出成形されたリアウインドモールディング
の不要部分を除去した状態を表わした外観斜視説明図で
ある。
【図12】本発明の他の実施例におけるリアウインドモ
ールディングを押出成形したものから不要部分を除去し
た状態を表わした外観斜視説明図である。
【図13】図12に表したリアウインドモールディング
を成形するための押出用金型ダイの一例を表わした正面
説明図である。
【図14】図13中のD−D線に沿う横断面拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 リアボデーパネル 2 トランクリッドパネル 3 リアサイドピラーパネル 4 リアウインドガラス 5,15 リアウインドモールディング 5A,15A アンダーモールディング、 5B,15B サイドモールディング、 5C,15C コーナーモールディング、 51,151 取付部 52,152 装飾部 5B´,5C´ 不要押出成形物 11,21 第2のダイ 12,22 第1のダイ 13,23 第3のダイ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルの後部窓枠開口部に装着され
    たリアウインドガラスの少なくとも下縁部から両側縁部
    に沿って連続的に装着されるアンダーモールディング及
    びサイドモールディングを有する自動車用リアウインド
    モールディングにおいて、 上記アンダーモールディングは、車体パネルの後部窓枠
    開口部に沿って固定された金属モール体を含む取付部
    と、この取付部に支持されて、車体パネルの後部窓枠開
    口部とリアウインドガラスの端縁との間の隙間を車外側
    から覆う装飾部とを備えているとともに、サイドモール
    ディングは、金属モール体を含まない取付部及び装飾部
    を備えてなり、 上記装飾部は、当該装飾部の少なくとも車外側表面形状
    が、長手方向全長にわたり略同一の形状をなして一連一
    体に成形されていることを特徴とする自動車用リアウイ
    ンドモールディング。
  2. 【請求項2】 リアウインドモールディングの装飾部を
    押出成形するための装飾部成形口を有する第1のダイ
    と、前記装飾部を支持する取付部を押出成形するための
    取付部成形口を有する第2のダイと、これら第1のダイ
    と第2のダイとを重ね合わせることによって画成される
    押出成形口内に、押出方向奥側から進入して上記押出成
    形口を分割し、異なる形状の押出成形口を画成する第3
    のダイとを用いてリアウインドモールディングの押出成
    形を行うものであって、 上記第1のダイと第2のダイとを、押出方向と直交する
    方向に離反・近接させるとともに、これら第1のダイと
    第2のダイとが離反した際における押出成形口の伸長領
    域内に、上記第3のダイを進入させることにより、前記
    第1のダイの装飾部成形口に対して異なる形状の取付部
    成形口を付与し、押出成形口の開口形状を変化させつつ
    押出成形を行ってなり、 上記第1のダイ及び第2のダイの装飾部成形口と取付部
    成形口とを近接状態に保持することによって、一定形状
    の押出成形口を構成するとともに、当該一定形状の押出
    成形口内に前記金属モール体を供給し、一定横断面形状
    の装飾部及び取付部を備えたモールディングのサイド相
    当部位を押出成形するサイド部押出工程と、 前記第1のダイ及び第2のダイの装飾部成形口と取付部
    成形口とを離反させることによって、押出成形口の形状
    を伸長させながら、装飾部を一定の横断面形状に維持
    し、かつ金属モール体を備えた取付部の横断面形状を変
    化させつつモールディングの押出成形を行う変化部押出
    工程と、 前記第1のダイ及び第2のダイの装飾部成形口と取付部
    成形口との間を所定の距離だけ離反させた後に形成され
    る押出成形口の伸長領域内に、第3のダイを進入させる
    ことによって、上記サイド部押出工程において構成され
    る押出成形口とは異なる形状の押出成形口を構成し、装
    飾部を一定の横断面形状に維持しつつ、前記第2のダイ
    の取付部成形口から金属モール体とともに押し出された
    取付部を、第3のダイの分流によって分離させながら、
    モールディングのさらに他の部位の押出成形する延在部
    押出工程と、 上記第3のダイによって分離された金属モール体を含む
    取付部を、不要物として除去する切除工程と、を有して
    いることを特徴とする自動車用リアウインドモールディ
    ングの製造方法。
JP04078685A 1992-02-28 1992-02-28 自動車用ウインドモールディング及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3121104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04078685A JP3121104B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 自動車用ウインドモールディング及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04078685A JP3121104B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 自動車用ウインドモールディング及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05238258A true JPH05238258A (ja) 1993-09-17
JP3121104B2 JP3121104B2 (ja) 2000-12-25

Family

ID=13668732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04078685A Expired - Fee Related JP3121104B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 自動車用ウインドモールディング及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3121104B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5236633B2 (ja) 2006-06-16 2013-07-17 ラッシーニ,エス.エイ.デ シー.ヴイ. 車両駆動装置の2リーフサスペンション
WO2008097647A2 (en) 2007-02-07 2008-08-14 Rassini, S.A. De C.V. Separated primary spring and secondary leaf suspension for vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP3121104B2 (ja) 2000-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5167893A (en) Method of producing automobile windshield molding
US5567449A (en) Automobile windshield molding and the method of producing the same
JP3150361B2 (ja) 車両用モールディング及びその製造方法
JPH11115644A (ja) 自動車のウインドウプレート用モールディング及びその製造方法
US6196615B1 (en) Automobile windshield molding and the method of producing the same
US5618079A (en) Windshield molding for vehicles and the production method thereof
JPH05238258A (ja) 自動車用リアウインドモールディング及びその製造方法
JP3150392B2 (ja) 自動車用ウインドモールディング
EP0558764B1 (en) Window molding for automobiles and method of producing the same
JPH0671725A (ja) 押出成形品の製造方法及び製造装置
JP3065187B2 (ja) 自動車用ウインドモールディング及びその製造方法
JP3096110B2 (ja) 自動車用ウインドモールディング及びその製造方法
JP3061317B2 (ja) 自動車用ウインドモールディング
JP2963304B2 (ja) 車両用ウインドモールディング及びその製造方法
JP3197516B2 (ja) 長尺状装飾部材の製造方法及び製造装置
JP2823982B2 (ja) 自動車用ドアモールディング及びその製造方法
JPH04356216A (ja) 車両用ウインドモールディング
JP2977967B2 (ja) 自動車用ウインドウモールディング及びその製造方法
JP3154420B2 (ja) 自動車用ウインドウモールディング
JP2719908B2 (ja) 長尺状部材の押出成形方法及び装置
JP3248710B2 (ja) 自動車用ウインドモールディングの製造方法及び製造装置
JP3373451B2 (ja) 車両用ウインドモールディングの製造方法
JPH04317818A (ja) ウインドモールおよびその製造方法
JPH05177690A (ja) 自動車用ウインドモールディングの製造装置及び製造方法
JP2000052760A (ja) 車両用ウインドモ―ルディング及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001005

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees