JP3284843B2 - ウインドウモールディングと製造方法 - Google Patents

ウインドウモールディングと製造方法

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JP3284843B2
JP3284843B2 JP23184495A JP23184495A JP3284843B2 JP 3284843 B2 JP3284843 B2 JP 3284843B2 JP 23184495 A JP23184495 A JP 23184495A JP 23184495 A JP23184495 A JP 23184495A JP 3284843 B2 JP3284843 B2 JP 3284843B2
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博利 村木
達也 田村
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橋本フォーミング工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のフロントウイ
ンドウに取付けられるウインドウモールディング、特に
アッパー部材とサイド部材の突合せにより形成されるウ
インドウモールディング、およびその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】車両のフロントウインドウの周縁に沿っ
て取付けられるウインドウモールディングとして、ウイ
ンドウプレートのサイド縁に沿うサイド部材に水受部を
形成したものが知られている(例えば実公昭57−54
416号)。このようなウインドウモールディングは、
フロントウインドウ表面の雨水がサイドウインドウに横
流れして、サイドウインドウの視界を遮るのを防止する
ために、水受部を形成したサイド部材をコーナー部付近
においてアッパー部材と接合するものである。
【0003】ところがアッパー部材はウインドウプレー
トの表面とフラッシュな面を形成するために、水受部を
形成しないものが使用される。このようにサイド部材と
アッパー部材は異なる断面形状を有するため、そのまま
突合せて接合することはできず、別途に製作したコーナ
ー部材で接合したり、あるいはインサートインジェクシ
ョン成形により接合していた。しかし、コーナー部材を
用いるときは部品点数が多く、またインサートインジェ
クション成形の場合はバリが発生しやすいとともに工程
が複雑になり、いずれの場合も優れた外観は得られな
い。
【0004】このような点を解決するウインドウモール
ディングとして、水受部を有するサイド部と、有しない
アッパー部を連続して一体的に形成したウインドウモー
ルディングが提案されている(例えば特開昭62−28
3017号)。しかしこのようなウインドウモールディ
ングは、コーナー部分で所定の曲率半径で、その軸線を
曲げた状態で取付けるようにしているため、コーナー部
の曲率半径が非常に小さいもの、典型的には角形のコー
ナー部を有するウインドウには使用できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アッ
パー部においてフラッシュな面を形成し、サイド部にお
いて水受部を形成し、角形のコーナー部を有するウイン
ドウプレートに使用でき、しかも突合わせにより容易に
製造できるとともに、突合せ部において実質的に段差を
なくして、優れた外観を有するウインドウモールディン
グ、およびその効率のよい製造方法を提案することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は次のウインドウ
モールディングおよび製造方法である。 (1) ウインドウプレートのアッパー縁に沿って取付
け可能で、取付けられたときウインドウプレートの外表
面と実質的にフラッシュな面を形成する第1の断面形状
部をほぼ全長にわたって有する長尺なアッパー部材と、
ウインドウプレートのサイド縁に沿って取付け可能で、
取付けられたときウインドウプレートの外表面とで水受
部を形成する第2の断面形状部をほぼ全長にわたって有
する長尺なサイド部材とからなり、アッパー部材のサイ
ド部材側またはサイド部材のアッパー部材側のいずれか
一方もしくは両方で一方の部材の断面形状が他の部材の
断面形状に向けて徐々に変化する第3の断面形状部を有
するか、あるいは第3の断面形状部を介して第2もしく
は第1の断面形状部を有し、アッパー部材のサイド側端
部とサイド部材のアッパー側端部とは、ともに第3の断
面形状部またはその近傍の第2もしくは第1の断面形状
部の実質的に同一の断面形状部で、実質的に同一角度に
少なくとも一部が切除されて、切除によりほぼ対応する
形状に形成された端面同士がコーナー部分で突合わせ状
態で配置され、これにより突合わせ部分でアッパー部材
の外表面とサイド部材の外表面は実質的に段差なく配置
されていることを特徴とするウインドウモールディン
グ。 (2) 切除による端面がアッパー部材およびサイド部
材の第1の断面形状部に形成されている上記(1)記載
のウインドウモールディング。 (3) 切除による端面がアッパー部材およびサイド部
材の第2の断面形状部に形成されている上記(1)記載
のウインドウモールディング。 (4) 切除による端面がアッパー部材およびサイド部
材の第3の断面形状部の同一断面形状部に形成されてい
る上記(1)記載のウインドウモールディング。 (5) 第2の断面形状部が第1の断面形状部とほぼ同
じ断面形状から水受部が突出する断面形状を有する上記
(1)ないし(4)のいずれかに記載のウインドウモー
ルディング。 (6) 第2の断面形状部が第1の断面形状部とほぼ同
じ断面形状から外表面のほぼ全体が車外側に突出して水
受部を形成した断面形状を有する上記(1)ないし
(4)のいずれかに記載のウインドウモールディング。 (7) 第1および第2の断面形状部は一部の変形によ
り形成されたものである上記(1)ないし(4)のいず
れかに記載のウインドウモールディング。 (8) 取付手段がウインドウモールディングと一体的
に形成されている上記(1)ないし(7)のいずれかに
記載のウインドウモールディング。 (9) 取付手段がウインドウプレートと車体パネルの
間隙に伸びて係合可能とされている上記(8)記載のウ
インドウモールディング。 (10) 取付手段がウインドウモールディング支持部
材と係合可能とされた上記(8)または(9)記載のウ
インドウモールディング。 (11) 取付手段がウエザーストリップ保持部材に一
体化したウインドウモールディング保持部材に係合可能
とされた上記(8)ないし(10)のいずれかに記載の
ウインドウモールディング。 (12) ウインドウプレートのアッパー縁に沿う部分
ではウインドウプレートの外表面と実質的にフラッシュ
な面を形成する第1の断面形状部を有し、サイド縁に沿
う部分ではウインドウプレートの外表面とで水受部を形
成する第2の断面形状部を有し、両部分の中間で一方の
部分の断面形状が他の部分の断面形状に徐々に変化する
第3の断面形状部を有するように形成した長手方向に沿
って断面形状が変化する連続した長尺なモールディング
材を、第3の断面形状部またはその近傍の実質的に同一
断面形状部で、第1の断面形状部がウインドウプレート
のサイド縁の全部または大部分の長さに対応し、第2の
断面形状部がサイド縁の全部または大部分の長さに対応
するように、前記モールディング材の少なくとも一部を
実質的に同一の角度で切除し、切除によりほぼ対応する
形状に形成されたアッパー部材とサイド部材の端面同士
をコーナー部分で突合わせ状態に配置することを特徴と
する上記(1)ないし(11)のいずれかに記載のウイ
ンドウモールディングの製造方法。 (13) ウインドウプレートのアッパー縁に沿って取
付けれられたとき、ウインドウプレートの外表面と実質
的にフラッシュな面を形成する第1の断面形状部を有す
る連続して長尺に形成された定形モールディング材を、
ウインドウプレートのアッパー縁の長さに対応する長さ
で、かつ端面が所定の角度をなすように切除してアッパ
ー部材を形成し、ウインドウプレートのサイド縁に取付
けられたとき、ウインドウプレートの外表面と水受部を
形成する第2の断面形状部の両側に、第2の断面形状か
ら第1の断面形状に徐々に変化する第3の断面形状部お
よび第1の断面形状部が配置されるように連続して長尺
に形成した変形モールディング材を、ウインドウプレー
トのサイド縁の全部または大部分の長さに対応する長さ
で、かつ第1の断面形状部において、前記アッパー部材
の切除端面とほぼ対応する形状の端面を有するように切
除してサイド部材を形成し、アッパー部材の切除端面と
サイド部材の切除端面をコーナー部分で突合わせ状態に
配置することを特徴とする上記(1)ないし(11)の
いずれかに記載のウインドウモールディングの製造方
法。 (14) ウインドウプレートのアッパー縁に沿って取
付けられたとき、ウインドウプレートの外表面と実質的
にフラッシュな面を形成する第1の断面形状部の両側
に、第1の断面形状から第2の断面形状に徐々に変化す
る第3の断面形状部および第2の断面形状部が配置され
るように連続して長尺に形成した変形モールディング材
を、ウインドウプレートのアッパー縁の長さに対応する
長さで、かつ第2の断面形状部において、所定の角度を
なすように切除してアッパー部材を形成し、ウインドウ
プレートのサイド縁に取付けられたとき、ウインドウプ
レートの外表面と水受部を形成する第2の断面形状部を
有する連続して長尺に形成した定形モールディング材
を、ウインドウプレートのサイド縁に対応する長さで、
かつ端部が前記アッパー部材の切除端部にほぼ対応する
形状の端部を有するように切除してサイド部材を形成
し、アッパー部材の切除端部とサイド部材の切除端部を
コーナー部で突合せた状態に配置することを特徴とする
上記(1)ないし(11)のいずれかに記載のウインド
ウモールディングの製造方法。 (15) モールディング材は合成樹脂またはゴムの押
出成形材である上記(12)ないし(14)のいずれか
に記載の方法。 (16) 押出成形材は細長い耐伸縮性の芯材を長手方
向に沿って一体化したものである上記(15)記載の方
法。 (17) モールディング材が押出成形材への他の部材
の付加、押出成形材からの一部分の除去、押出成形材の
変形または押出成形型のオリフィスの変化により、第1
ないし第3の断面形状部が形成されたものである上記
(12)ないし(16)のいずれかに記載の方法。
【0007】本発明の請求項2のウインドウモールディ
ングは、アッパー部材は第1の断面形状部のみを形成
し、サイド部材のほぼ全長にわたって第2の断面形状
部、そのアッパー部側に第3の断面形状部を介して第1
の断面形状部を形成し、アッパー部材およびサイド部材
の第1の断面形状部に、切除による端面を形成し、この
端面を突合わせて配置したものである。
【0008】本発明の請求項3のウインドウモールディ
ングは、アッパー部材のほぼ全長を第1の断面形状と
し、その両側のサイド部側に第3の断面形状部を介して
第2の断面形状部を形成し、サイド部材は第2の断面形
状部のみを形成し、両部材の第2の断面形状部に切除に
よる端面を形成し、これと突合わせて配置したものであ
る。
【0009】請求項4のウインドウモールディングは、
アッパー部材のほぼ全長を第1の断面形状部とし、その
両側に第3の断面形状部の少なくとも一部を形成し、サ
イド部材のほぼ全長を第2の断面形状とし、そのアッパ
ー部材側に第3の断面形状部の少なくとも一部を形成
し、第3の断面形状部はその中間部に同一断面形状部を
形成して、その同一断面形状部に切除による端面を形成
し、これを突合わせて配置したものである。
【0010】上記各ウインドウモールディングは、第1
および第2の断面形状部の差として、第1の断面形状か
ら水受部が突出した形状を第2の断面形状とするもの、
および第1の断面形状から外表面のほぼ全体が車外側に
突出した形状を第2の断面形状とするもの、ならびに第
1の断面形状の一部が変形して第2の断面形状となるも
のがある。いずれの場合も第3の断面形状は第1から第
2の断面形状に徐々に変形する断面形状であるか、ある
いは第3の断面形状部を介して第2もしくは第1の断面
形状部であり、途中に第2もしくは第1の断面形状部に
同一断面形状部を有するものがある。
【0011】上記のウインドウモールディングはいずれ
も任意の取付手段によりウインドウプレートの外周縁に
沿って取付けられるが、取付脚部のような取付手段をウ
インドウモールディングと一体に形成するのが好まし
い。このように一体的に形成された取付手段は、ウイン
ドウプレートと車体パネルの間隙に挿入して、ウインド
ウプレートに直接または車体パネル側に取付けられたフ
ァスナー等のウインドウモールディング支持部材に係合
させて取付けるように構成されたもの、およびフルドア
タイプのようにドアのウエザーストリップモールディン
グに一体化したウインドウモールディング保持部材に係
合させるもの、ならびにこれらが組合されたものなどの
取付方法がある。
【0012】
【作用】上記のウインドウモールディングは、いずれも
アッパー部材がウインドウプレートの外表面と実質的に
フラッシュな面を形成するため、走行中ウインドウプレ
ート上をアッパー縁側に流れる水滴や空気流は横切って
流れるのが阻止されるほどの大きな抵抗を受けず、モー
ルディングのアッパー部材を横切って車体パネル(ルー
フパネル)側に流れるのを許容している。一方、ワイパ
ーによりサイド部材側に掻寄せられた雨水は水受部によ
り集められて流下するか、走行速度が大きくなるとアッ
パー部材側に向けて流れるため、水滴がモールディング
のサイド部材を横切って流れるのが阻止されサイドウイ
ンドウへ流れることが防止され、サイドウインドウの視
界が良好に保たれる。
【0013】また上記のウインドウモールディングは、
第2もしくは第1の断面形状部に同じ断面形状部のほぼ
同じ角度で切除による端面が形成されて突合わされてい
るため、端面の形状はほぼ同形状となる。従って、この
端面を突合わせて配置することにより、アッパー部材と
サイド部材の突合わせ部における段差がなくなり、優れ
た外観が得られる。
【0014】上記のウインドウモールディングは請求項
12ないし14の方法によって製造される。このうち請
求項12の方法は実質的に1本のモールディング材から
ウインドウモールディングを製造する方法、請求項13
および14の方法は定形モールディング材と変形モール
ディング材から製造する方法であり、いずれも製造装置
と製造工程が簡素化され、成形型および工程数を少なく
して効率よく製造を行うことができるが、特に請求項1
2の方法はそれが顕著である。
【0015】上記のモールディング材は合成樹脂または
ゴムの押出成形に成形されるのが好ましく、この場合合
成樹脂やゴムよりも耐伸縮性に富む細長い芯材を一体
化、好ましくは埋込むのが寸法安定性を保つ上で好まし
い。上記のモールディング材は、押出成形材への他の部
材の付加、押出成形材からの一部分の除去、押出成形材
の一部分の変位や変形、押出成形型のオリフィスの変化
や移動等により、長手方向に断面形状を変化させ、第1
ないし第3の断面形状を有するモールディング材を形成
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1(a)、(b)は異なる実施形態
による車両のフロントウインドウ部の正面図であり、1
は車体、2はフロントウインドウ、3はウインドウプレ
ート、4はウインドウモールディングである。ウインド
ウプレート3は角形のコーナー縁3cを有し、ウインド
ウモールディング4はウインドウプレート3のアッパー
縁3aに沿って取付けられる長尺なアッパー部材5と、
サイド縁3bに沿って取付けられる長尺なサイド部材6
とがコーナー部7において突合わせ状態で配置された構
造となっている。
【0017】図2(a)は図1(a)、(b)のU−U
断面図、(b)はS−S断面図である。アッパー部材5
はウインドウプレート3のアッパー縁3aに沿って、車
体パネル8(ルーフパネル)との間に取り付けられたと
き、ウインドウプレート3の外表面と、および好ましく
は車体パネル8ともフラッシュな面を形成する第1の断
面形状部11を有する。サイド部材6はウインドウプレ
ート3の外表面上の水滴がサイド部材6を横切って流れ
るのを阻止するのに充分な高さと方向に突出する突条の
水受部9が突出した第2の断面形状部12を有する。第
1の断面形状11から第2の断面形状12に向けて徐々
に断面形状が変化する第3の断面形状部13が図1
(a)ではサイド部材6のアッパー部材5側に形成さ
れ、図1(b)ではアッパー部材5のサイド部材6側に
形成されている。
【0018】第3の断面形状部13のコーナー部7側
は、図1(a)では第1の断面形状部11、(b)では
第2の断面形状部12となって、それぞれ反対側のアッ
パー部材5またはサイド部材6と同じ断面形状となって
いる。そしてこの同断面形状の部分で、コーナー部7の
角度θに対して1/2θの角度でアッパー部材5および
サイド部材6の一部が切除されて同形状の切除端面5
a、6aが形成され、この同形状の端面を突合わせた状
態で配置して、接着、溶着等によって一体化することに
より、ウインドウモールディング4が形成されている。
【0019】図1(a)、(b)は第1または第2の断
面形状部11、12に切除による端面5a、6aを形成
する例を示しているが、第3の断面形状部13に同一断
面形状部を形成する場合には、第3の断面形状部に端面
5a、6aを形成することもできる。
【0020】図2のウインドウモールディング4は合成
樹脂の押出成形品からなり、ウインドウプレート3の外
周縁に沿って取付けられる長尺のモールディング本体4
aからウインドウプレート3側にリップ4bおよび緩衝
部材4cが、車体パネル8側にリップ4dが、間隙14
側に脚部4eがそれぞれ伸びている。また脚部4eから
ウインドウプレート3側に取付手段としての係合部4f
が伸びて係合し、車体パネル8の段差部8a側にフィン
4gが伸びて押圧している。なお、同図中8は車体パネ
ルを示すが、図2(a)においてはルーフパネルを、図
2(b)においてはフロントピラーパネルを示してい
る。
【0021】モールディング本体4a、リップ4b、脚
部4e、係合部4fは比較的硬質樹脂により、リップ4
d、緩衝部4c、フィン4gは比較的軟質でウインドウ
プレート3や車体パネル8に対して摩擦係数の少ないエ
ラストマー樹脂により、全体が一体成形され、ステンレ
ス、黄銅等の金属ワイヤー、ガラス繊維ストランド等の
細長い耐伸縮性に富む芯材15が長手方向に沿って一体
化され、好ましい例として埋設されている。なお、車体
パネル側リップ4dを省略して、モールディング本体4
aと段差部8aとの間に凹状の溝を形成して、アッパー
部において、ループパネル8から水滴がウインドウプレ
ート3に流下するのを防止することができる。以下の実
施例においても同様である。
【0022】上記の構造はアッパー部材5およびサイド
部材6の第1ないし第3の断面形状部に共通の断面形状
であるが、第2の断面形状部12では、突条からなる水
受部9がモールディング本体4aから突出した断面形状
となっており、第3の断面形状部13では、この水受部
9が徐々に小さくなり、第1の断面形状部11側で消失
している。16はフランジ部8bとの間に充填された接
着剤で、ウインドウプレート3をフランジ部8bに固着
するとともに係合部4fと協同してウインドウモールデ
ィング4の脚部4eをも固着している。17はダムラバ
ー、18はウインドウプレート3の外周部車内側に形成
された不透明プリント層である。なお、水受部9はモー
ルディング本体4aに対応する位置に設けるとは限ら
ず、スタイリングの要請によってはリップ4bまたは4
d側に設けても同様の作用をする。
【0023】上記のウインドウモールディング4では、
図2(a)に示すように、アッパー部材5がウインドウ
プレート3の外表面に対してフラッシュな面を形成する
ため、ウインドウプレート3上をアッパー縁3a側に流
れる水滴や空気流は抵抗を受けず、矢印のように車体パ
ネル8(ルーフパネル)側に流れる。一方図2(b)に
示すように、ワイパーによりサイド部材6側に掻寄せら
れた雨水は矢印のように水受部9により集められて流下
するか、走行速度が大きくなると風の作用を受けてアッ
パー部材5側に流れて、コーナー部またはその近くでモ
ールディングを横切ってルーフパネル8側へ流れるた
め、サイドウインドウへ流れることが防止され、サイド
ウインドウの視界が良好に保たれる。
【0024】上記のウインドウモールディング4は、図
1(a)、(b)に示すように、同じ断面形状部にほぼ
同じ角度1/2θで切除されることにより端面5a、6
aが形成されているため、端面5a、6aの形状はほぼ
同形状となる。そしてこの端面5a、6aを突合わせて
配置することにより、アッパー部材5とサイド部材6の
突合わせ部における段差がなくなり、優れた外観が得ら
れる。
【0025】図3ないし図6はそれぞれ別の実施形態を
示し、それぞれ(a)は図1のU−U相当断面図、
(b)はS−S相当断面図である。
【0026】図3ではウインドウモールディング4の第
1の断面形状部11は、(a)に示すようにモールディ
ング本体4aとは異色を呈するカラーフィルム、光輝金
属蒸着フィルム、ステンレス箔、アルミ箔等の装飾フィ
ルム19の巾方向端末を外表面側に埋込んで被着する点
を除き、図2の場合とほぼ同形状となっているが、第2
の断面形状部12は(b)に示すようにモールディング
本体4aを含む外表面側の全体が第1の断面形状から所
定寸法だけ車外側に突出して、(a)のリップ4bに相
当する部分が凹溝状の水受部9を形成し、ウインドウプ
レート3側には別のリップ4hおよび緩衝部4iが形成
されており、第3の断面形状部13では、リップ4bと
4hとの間の中間部が徐々になくなって、第1の断面形
状部11に連なっている。
【0027】図4はフルドアタイプ(ドアの上半分の枠
が、ドアパネルと一体に形成されているタイプ)の例で
あり、第1の断面形状部は図2(a)とほぼ同様の形状
となっており、第2の断面形状部12は第1の断面形状
から水受部9が突出し、図2(b)とほぼ同様の断面形
状となっているが、サイド部における取付手段としての
脚部4e、係合部4f、フィン4gは、ピラーパネル2
1に取付けられたウエザーストリップ保持部材22と一
体的に形成されたウインドウモールディング保持部材2
3に挿入されて係合し、取付けられるようになってい
る。
【0028】24はウエザーストリップ保持部材22に
取付けられたウエザーストリップで、ウインドウモール
ディングのリップ4dおよびドア25と当接してシール
するようになっている。26はウエザーストリップ保持
部材22をピラーパネル21に取付けるスクリュウで、
グロメット27にねじ付けられている。28は別のウエ
ザーストリップで、ドア25のウエザーストリップ保持
部材29に保持されている。
【0029】図5もフルドアタイプの例であって、
(a)に示す第1の断面形状部11は図3(a)に近い
形状になっており、(b)に示す第2の断面形状部12
は図3のようにウインドウモールディング4のモールデ
ィング本体4aを含む外表面側の全体が車外側に突出し
た横断面形状を有する。図3との相違点は、脚部4e、
係合部4fのほかに取付脚4jがモールディング本体4
aから突出しており、アッパー部材5では車体パネル8
の段差部8aに感圧粘着テープ31a等で固着されたフ
ァスナー31と係合し、サイド部材6では図4(b)と
同様に形成されたウインドウモールディング保持部材2
3に挿入されて係合して取付けられるようになってい
る。第3の断面形状部13では図3の場合と同様に中間
部が徐々になくなって、第1の断面形状部11に連なっ
ている。
【0030】図6では図4に近い構成になっているが、
第2の断面形状部12では、(b)に示すように、モー
ルディング本体4aに中空部32が形成されて、外表面
側が車外側に突出した形状になっているが、第1の断面
形状部11では(a)に示すように、モールディング本
体4aの変形により中空部32を圧縮して、水受部9を
変位させるようにウインドウプレート3側に近接させて
リップ4bとなっている。第3の断面形状部13では、
中間の変形状態で、徐々に変形している。このほか、図
6ではウインドウモールディング4の外表面側全体に軟
質のエラストマー樹脂部4kが形成されている。
【0031】図6の変形は、第2の断面形状部12と第
1の断面形状部11との間において、モールディング本
体4aの全体を含む変形により、外表面側の全体が車外
側に突出する場合と、一部の変形によりリップ4bだけ
が突出して水受部9に変る場合と、これらの中間的な変
形の場合がある。上記の説明は第1の断面形状から第2
の断面形状に変形する場合について述べたが第2の断面
形状から第1の断面形状に変形する場合もある。上記図
3ないし図6のいずれのウインドウモールディング4
も、図1および図2のウインドウモールディング4と同
様にして使用され、同様の作用、効果が得られる。
【0032】図7ないし図10はそれぞれウインドウモ
ールディング4の製造方法を説明するためのモールディ
ング材を示し、それぞれ(a)は正面図、(b)は平面
図を示す。なお、ウインドウプレート3の外表面を基準
として、これと平行な方向から見た場合を正面図とし、
垂直な方向から見た場合を平面図とし、図はいずれも直
線状に展開した状態を示す。
【0033】図7は図1(a)の、図8は図1(b)の
ウインドウモールディング4を製造するためのモールデ
ィング材35を示す。このウインドウモールディング4
を製造するためには、まず図1(a)、(b)に示す長
尺のモールディング材35を合成樹脂またはゴムの押出
成形等により製造する。なお、ゴムの押出成形による場
合に通常は加硫工程を必要とするが、これは公知の技術
を使用できるので詳細な説明は省略する(以下の実施例
においても同様)。このモールディング材35は第1の
断面形状部11の両側に第3の断面形状部13を介して
第2の断面形状部12が形成された繰返し単位を連続的
に形成したものである。
【0034】図7では、第1の断面形状部11は図8よ
り長くなっていて第1の断面形状部11に切除端面5
a、6aを形成するようになっている。図8では第2の
断面形状部12は図7のそれより長くなっていて、第2
の断面形状部12に切除端面5a、6aを形成するよう
になっている。なお図7(b)における三角印Mは後述
する切除の位置を示すマーキングである。またマーキン
グMは切除される部分または切除されないでも通常は外
部から目視されない裏位置に形成するのが好ましい。図
9では、第3の断面形状部13が変化部a、c間に不変
化部bが形成された構造になっていて、不変化部bに切
除端面5a、6aが形成されるようになっている。図1
0では第2の断面形状部12も徐々に変化し、第3の断
面形状部に連なる構造となっており、切除端面5a、6
aは第1の断面形状部に形成される。図7ないし図10
において36は切除部、37は1個のウインドウモール
ディング4を得るための長手方向端末切断部であり、通
常はサイド部材6の下端に対応する。
【0035】なお、図9および図10の実施例の説明に
おいて、これらは最善の実施例を説明したものであっ
て、変化部13の長手方向の寸法に対する変化の度合い
が緩やかなものにおいては、変化部13そのものの部分
に切除部36を形成しても許容できる場合がある。すな
わち実際の自動車用ウインドウモールディングでは、変
化部13そのものに切除部36を形成し、それによって
形成される切除端面5a、6aの断面形状の寸法の違い
がほぼ1mm程度以内であれば、後述する突合わせの工
程の際に切除端面5a、6aの外表面をほぼ一致させる
ように他の部分を互いに多少位置ずれさせて配置するこ
とが可能である。従って図9における不変化部bは完全
に同一断面形状であるのが好ましいが、前記説明の切除
端面5a、6aの断面形状の寸法の違いがほぼ1mm程
度以内のものは「実質的に同一の断面形状部」としてこ
のような形状を含むものとする。また図10における実
施例においても、切除端面5a、6aの断面形状の寸法
の違いがほぼ1mm程度以内に収まるかぎり変化部13
を実質的に同一断面形状部として切除部36を形成して
もよい。
【0036】上記のように断面形状が長手方向に変化す
るモールディング材35を製造するためには、金属スト
リップ材のロール成形、アルミニウム合金等の押出成形
等によってあるいはこれらと合成樹脂押出成形との複合
押出し成形によって連続的に成形することができるが、
合成樹脂またはゴムの押出成形により連続的に成形する
のが簡単で好ましい。この場合押出成形材に他の部材を
付加したり、押出成形材から一部を除去したり、押出成
形型のオリフィスの形状を変化や移動させたり、あるい
は押出成形材を変位や変形させることにより、断面形状
を変化させることができる。
【0037】図2および図4のように第1の断面形状か
ら水受部9が突出する構造では、押出し長さを検出し、
これに応じて特開平1−244836号のようにサイド
部において水受部9を後から付加する方法、特開平5−
64584号のようにすでに形成された水受部に相当す
る部分をアッパー部において除去または切除する方法、
特開平5−24433号のように押出成形型のオリフィ
スを変化させる方法などが採用できる。
【0038】また図3および図5のように第1の断面形
状から外表面側の全体が突出する構造では、特開平6−
339968号のように水受部を付加する方法、特開平
1−269612号、同1−269613号のように一
部を除去または切除する方法、特開平3−356216
号のように押出成形型のオリフィスを変化させる方法な
どが採用できる。
【0039】さらに図6のように変形により異なる断面
形状とする方法としては、特開昭62−280019
号、同63−8020号、同63−37914号、特開
平1−85107号、同2−124315号などのよう
にモールディング材の少なくとも一部を塑性変形して水
受部を形成する方法が採用できる。なお前述したいずれ
の例においても、マーキングMは押出成形に同期して形
成するのが好ましい。
【0040】上記のように断面形状部11〜13を繰返
し形成したモールディング材35を、図7〜10に示す
ように切断部37で切断するとともに、切除端面5a、
6aを形成して切除部36を除去する。切除方法は図1
1(a)に示すようにモールディング材35の全幅につ
いて切除し、図11(b)のように突合わせる場合と、
図11(c)のようにモールディング材35のウインド
ウプレート3側の一部の幅について切除し、図11
(d)のように折曲げて突合わせる場合とがある。いず
れの場合もコーナー部7の角度θに対して、1/2θの
角度となるように切除を行う。
【0041】突合わせ手段としては、切除端面5a、6
aをそのまま突合わせ状態で配置する場合、接着剤等に
より接着する場合、溶着する場合などがある。接着や溶
着で充分な接着強度が得られない場合には、角度θの略
L字状に形成した係持具を嵌め合わせて機械的に接合す
る手段を単独にあるいは併用してもよい。図12は溶着
装置の断面図であり、アッパー部材5およびサイド部材
6をクランプするクランプ41a、41bを有する固定
型40aと可動型40b間にヒータ42を配置し、切除
端面5a、6aを加熱溶融した後ヒータ42を後退さ
せ、直ちに可動型40bを前進させて切除端面5a、6
aを溶着させる。
【0042】図7、図8のモールディング材35を上記
のようにして切除、突合わせを行うことにより、図1
(a)、(b)のウインドウモールディングを製造する
ことができる。また図9、図10のモールディング材3
5を切除、突合わせることにより、それぞれに対応した
モールディングを製造することができる。
【0043】上記の製造方法は実質的に1本のモールデ
ィング材35からアッパー部材5およびサイド部材6を
得、ウインドウモールディング4を製造するので、製造
装置および製造工程が簡素化され、製造に必要な成形
型、および工程数が少なくなり、効率のよい製造が行わ
れる。
【0044】図13は図1(a)のウインドウモールデ
ィングの他の製造方法を説明するためのモールディング
材を示し、(a)は定形モールディング材の正面図、
(b)はその平面図、(c)は変形モールディング材の
正面図、(d)はその平面図である。この製造方法では
アッパー部材5に対応する第1の断面形状部11を形成
した定形モールディング材35aを押出成形により形成
し、アッパー部材5の長さとなるように切除部36を切
除して切除端面5aを形成し、アッパー部材5を形成す
る。
【0045】一方、サイド部材6に対応する第2の断面
形状部12の端部に第3の断面形状部13を介して、ア
ッパー部材5の長さよりも短かい長さの第1の断面形状
部11を形成した変形モールディング材35bを押出成
形により形成し、サイド部材6の長さとなるように切除
部36を切除して切除端面6aを形成し、サイド部材6
を形成する。この場合第1の断面形状部11の長さは実
質的に切除しろ(切除部36の長さ)を満たせばよく、
好ましくは切除部36の長さに相当する長さとなる。こ
うして形成された切除端面5a、6aを突合わせて配置
することにより図1(a)のウインドウモールディング
4が製造される。
【0046】図14は図1(b)のウインドウモールデ
ィングの他の製造方法を説明するためのモールディング
材を示し、(a)は変形モールディング材の正面図、
(b)はその平面図、(c)は定形モールディング材の
正面図、(d)はその平面図である。この製造方法では
アッパー部材5に対応する第1の断面形状部11の両側
に第3の断面形状部13を介して、後述のサイド部材6
の長さよりも短かい長さの第2の断面形状部12を形成
した変形モールディング材35cを押出成形により形成
し、アッパー部材5の長さとなるように切除部36を切
除して、切除端面5aを形成し、アッパー部材5を形成
する。この場合第2の断面形状部12は実質的に切除し
ろ(切除部36の長さ)を満たせばよく、好ましくは切
除部36の長さに相当する長さとなる。
【0047】一方、サイド部材6に対応する第2断面形
状部12を形成した定形モールディング材35dを押出
成形により形成し、サイド部材6の長さとなるように切
除部36を切除して切除端面6aを形成し、サイド部材
6を形成する。こうして形成された切除端面5a、6a
を突合わせて配置することにより図1(b)のウインド
ウモールディング4が製造される。
【0048】これらの製造方法は実質的に2本のモール
ディング材を使用するものであるが、所望の複数個(n
個)のアッパー部材を製造した後に、引続いて同じ押出
成形型で2×n個のサイド部材を製造するか、その逆の
順で製造すればよいので、製造装置、製造工程が簡素化
され、効率のよい製造が行える。
【0049】なお、前記実施例において、細部における
各要素、材質、工程等の変形は任意に行うことができ
る。
【0050】
【発明の効果】本発明のウインドウモールディングは、
フラッシュな面を形成する第1の断面形状を有するアッ
パー部材と、水受部を形成する第2の断面形状を有する
サイド部材とが、徐々に変化する第3の断面形状部であ
るか、あるいは第3の断面形状部を介して第2もしくは
第1の断面形状部であり、またはその近傍の第2もしく
は第1の断面形状部に実質的に同一断面形状部で、実質
的に同一角度で切除された端面同士がコーナー部で突合
わされているのでアッパー部においてフラッシュな面を
形成し、サイド部において水受部を形成し、角形のコー
ナー部を有するウインドウプレートに使用でき、しかも
突合わせにより容易に製造できるとともに突合わせ部に
おいて実質的に段差をなくして、優れた外観を有するウ
インドウモールディングが得られる。
【0051】本発明のウインドウモールディングの製造
方法は、第1、第2、第3の断面形状部を形成したモー
ルディング材の一部を切除して、切除端面を突合わせる
ようにしたので、製造装置および製造工程が簡素化さ
れ、成形型および工程数を少くなくして、上記のような
ウインドウモールディングを効率よく製造することがで
きる。
【0052】定形のモールディング材と変形モールディ
ング材を組合わせてウインドウモールディングを製造す
る場合も、製造装置および製造工程を簡素化して、効率
よくウインドウモールディングを製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は異なる実施形態による車両の
フロントウインドウの正面図である。
【図2】(a)は図1(a)、(b)のU−U断面図、
(b)はS−S断面図である。
【図3】(a)は別の実施形態を示す図1(a)、
(b)のU−U相当断面図、(b)はS−S相当断面図
である。
【図4】(a)は別の実施形態を示す図1(a)、
(b)のU−U相当断面図、(b)はS−S相当断面図
である。
【図5】(a)は別の実施形態を示す図1(a)、
(b)のU−U相当断面図、(b)はS−S相当断面図
である。
【図6】(a)は別の実施形態を示す図1(a)、
(b)のU−U相当断面図、(b)はS−S相当断面図
である。
【図7】(a)はモールディング材の正面図、(b)は
その平面図である。
【図8】(a)はモールディング材の正面図、(b)は
その平面図である。
【図9】(a)はモールディング材の正面図、(b)は
その平面図である。
【図10】(a)はモールディング材の正面図、(b)
はその平面図である。
【図11】(a)、(c)はモールディング材の切除状
態を示す平面図、(b)、(d)は突合わせ状態を示す
平面図である。
【図12】溶着装置の断面図である。
【図13】(a)は定形モールディング材の正面図、
(b)はその平面図、(c)は変形モールディング材の
正面図、(d)はその平面図である。
【図14】(a)は他の変形モールディング材の正面
図、(b)はその平面図、(c)は他の定形モールディ
ング材の正面図、(d)はその平面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 フロントウインドウ 3 ウインドウプレート 3a アッパー縁 3b サイド縁 3c コーナー縁 4 ウインドウモールディング 4a モールディング本体 4b、4d、4h リップ 4c、4i 緩衝部 4e 脚部 4f 係合部 4g フィン 4j 取付脚 4k エラストマー樹脂部 5 アッパー部材 6 サイド部材 5a、6a 切除端面 7 コーナー部 8 車体パネル 9 水受部 11 第1の断面形状部 12 第2の断面形状部 13 第3の断面形状部 14 間隙 15 芯材 16 接着剤 17 ダムラバー 18 不透明プリント層 19 装飾フィルム 21 ピラーパネル 22、29 ウエザーストリップ保持部材 23 ウインドウモールディング保持部材 24、28 ウエザーストリップ 25 ドア 26 スクリュウ 27 グロメット 31 ファスナー 31a 固着材 32 中空部 35 モールディング材 36 切除部 37 切断部 40a 固定型 40b 可動型 41a、41b クランプ 42 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−328018(JP,A) 特開 平6−126841(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 47/00 B29D 31/00 B60J 1/02 111 B60R 13/02

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドウプレートのアッパー縁に沿っ
    て取付け可能で、取付けられたときウインドウプレート
    の外表面と実質的にフラッシュな面を形成する第1の断
    面形状部をほぼ全長にわたって有する長尺なアッパー部
    材と、ウインドウプレートのサイド縁に沿って取付け可
    能で、取付けられたときウインドウプレートの外表面と
    で水受部を形成する第2の断面形状部をほぼ全長にわた
    って有する長尺なサイド部材とからなり、 アッパー部材のサイド部材側またはサイド部材のアッパ
    ー部材側のいずれか一方もしくは両方で一方の部材の断
    面形状が他の部材の断面形状に向けて徐々に変化する第
    3の断面形状部を有するか、あるいは第3の断面形状部
    を介して第2もしくは第1の断面形状部を有し、 アッパー部材のサイド側端部とサイド部材のアッパー側
    端部とは、ともに第3の断面形状部またはその近傍の
    2もしくは第1の断面形状部の実質的に同一の断面形状
    部で、実質的に同一角度に少なくとも一部が切除され
    て、切除によりほぼ対応する形状に形成された端面同士
    がコーナー部分で突合わせ状態で配置され、これにより
    突合わせ部分でアッパー部材の外表面とサイド部材の外
    表面は実質的に段差なく配置されていることを特徴とす
    るウインドウモールディング。
  2. 【請求項2】 切除による端面がアッパー部材およびサ
    イド部材の第1の断面形状部に形成されている請求項1
    記載のウインドウモールディング。
  3. 【請求項3】 切除による端面がアッパー部材およびサ
    イド部材の第2の断面形状部に形成されている請求項1
    記載のウインドウモールディング。
  4. 【請求項4】 切除による端面がアッパー部材およびサ
    イド部材の第3の断面形状部の同一断面形状部に形成さ
    れている請求項1記載のウインドウモールディング。
  5. 【請求項5】 第2の断面形状部が第1の断面形状部と
    ほぼ同じ断面形状から水受部が突出する断面形状を有す
    る請求項1ないし4のいずれかに記載のウインドウモー
    ルディング。
  6. 【請求項6】 第2の断面形状部が第1の断面形状部と
    ほぼ同じ断面形状から外表面のほぼ全体が車外側に突出
    して水受部を形成した断面形状を有する請求項1ないし
    4のいずれかに記載のウインドウモールディング。
  7. 【請求項7】 第1および第2の断面形状部は一部の変
    形により形成されたものである請求項1ないし4のいず
    れかに記載のウインドウモールディング。
  8. 【請求項8】 取付手段がウインドウモールディングと
    一体的に形成されている請求項1ないし7のいずれかに
    記載のウインドウモールディング。
  9. 【請求項9】 取付手段がウインドウプレートと車体パ
    ネルの間隙に伸びて係合可能とされている請求項8記載
    のウインドウモールディング。
  10. 【請求項10】 取付手段がウインドウモールディング
    支持部材と係合可能とされた請求項8または9記載のウ
    インドウモールディング。
  11. 【請求項11】 取付手段がウエザーストリップ保持部
    材に一体化したウインドウモールディング保持部材に係
    合可能とされた請求項8ないし10のいずれかに記載の
    ウインドウモールディング。
  12. 【請求項12】 ウインドウプレートのアッパー縁に沿
    う部分ではウインドウプレートの外表面と実質的にフラ
    ッシュな面を形成する第1の断面形状部を有し、サイド
    縁に沿う部分ではウインドウプレートの外表面とで水受
    部を形成する第2の断面形状部を有し、両部分の中間で
    一方の部分の断面形状が他の部分の断面形状に徐々に変
    化する第3の断面形状部を有するように形成した長手方
    向に沿って断面形状が変化する連続した長尺なモールデ
    ィング材を、 第3の断面形状部またはその近傍の実質的に同一断面形
    状部で、第1の断面形状部がウインドウプレートのアッ
    パー縁の全部または大部分の長さに対応し、第2の断面
    形状部がサイド縁の全部または大部分の長さに対応する
    ように、前記モールディング材の少なくとも一部を実質
    的に同一の角度で切除し、 切除によりほぼ対応する形状に形成されたアッパー部材
    とサイド部材の端面同士をコーナー部分で突合わせ状態
    に配置することを特徴とする請求項1ないし11のいず
    れかに記載のウインドウモールディングの製造方法。
  13. 【請求項13】 ウインドウプレートのアッパー縁に沿
    って取付けられたとき、ウインドウプレートの外表面と
    実質的にフラッシュな面を形成する第1の断面形状部を
    有する連続して長尺に形成された定形モールディング材
    を、 ウインドウプレートのアッパー縁の長さに対応する長さ
    で、かつ端面が所定の角度をなすように切除してアッパ
    ー部材を形成し、 ウインドウプレートのサイド縁に取付けられたとき、ウ
    インドウプレートの外表面と水受部を形成する第2の断
    面形状部の両側に、第2の断面形状から第1の断面形状
    に徐々に変化する第3の断面形状部および第1の断面形
    状部が配置されるように連続して長尺に形成した変形モ
    ールディング材を、 ウインドウプレートのサイド縁の全部または大部分の長
    さに対応する長さで、かつ第1の断面形状部において、
    前記アッパー部材の切除端面とほぼ対応する形状の端面
    を有するように切除してサイド部材を形成し、 アッパー部材の切除端面とサイド部材の切除端面をコー
    ナー部分で突合わせ状態に配置することを特徴とする
    求項1ないし11のいずれかに記載のウインドウモール
    ディングの製造方法。
  14. 【請求項14】 ウインドウプレートのアッパー縁に沿
    って取付けられたとき、ウインドウプレートの外表面と
    実質的にフラッシュな面を形成する第1の断面形状部の
    両側に、第1の断面形状から第2の断面形状に徐々に変
    化する第3の断面形状部および第2の断面形状部が配置
    されるように連続して長尺に形成した変形モールディン
    グ材を、 ウインドウプレートのアッパー縁の長さに対応する長さ
    で、かつ第2の断面形状部において、所定の角度をなす
    ように切除してアッパー部材を形成し、 ウインドウプレートのサイド縁に取付けられたとき、ウ
    インドウプレートの外表面と水受部を形成する第2の断
    面形状部を有する連続して長尺に形成した定形モールデ
    ィング材を、 ウインドウプレートのサイド縁に対応する長さで、かつ
    端部が前記アッパー部材の切除端部にほぼ対応する形状
    の端部を有するように切除してサイド部材を形成し、 アッパー部材の切除端部とサイド部材の切除端部をコー
    ナー部で突合せた状態に配置することを特徴とする請求
    項1ないし11のいずれかに記載のウインドウモールデ
    ィングの製造方法。
  15. 【請求項15】 モールディング材は合成樹脂またはゴ
    ムの押出成形材である請求項12ないし14のいずれか
    に記載の方法。
  16. 【請求項16】 押出成形材は細長い耐伸縮性の芯材を
    長手方向に沿って一体化したものである請求項15記載
    の方法。
  17. 【請求項17】 モールディング材が押出成形材への他
    の部材の付加、押出成形材からの一部分の除去、押出成
    形材の変形または押出成形型のオリフィスの変化によ
    り、第1ないし第3の断面形状部が形成されたものであ
    る請求項12ないし16のいずれかに記載の方法。
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