JP3239593B2 - 車両用ウインドウモールディングおよび製造方法 - Google Patents

車両用ウインドウモールディングおよび製造方法

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JP3239593B2
JP3239593B2 JP04432794A JP4432794A JP3239593B2 JP 3239593 B2 JP3239593 B2 JP 3239593B2 JP 04432794 A JP04432794 A JP 04432794A JP 4432794 A JP4432794 A JP 4432794A JP 3239593 B2 JP3239593 B2 JP 3239593B2
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達也 田村
明 赤津
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橋本フォーミング工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用ウインドウモール
ディング、特にリヤウインドウ用のウインドウモールデ
ィングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は後述の実施例による車両のリヤウ
インドウの一部を示す斜視図である。図1において、1
はルーフパネル、2はリヤフェンダーパネル(なお、車
体パネルの構成上の区分では「リアピラーパネル」とも
呼ばれるが、この出願では「リアフェンダーパネル」で
統一して使用する)、3はウインドウプレート、4はウ
インドウモールディング、5はトランクパネル、Uはア
ッパー部、Lはロアー部、Sはサイド部、Ucはアッパ
ーコーナー部、Lcはロアーコーナー部である。
【0003】図13は従来のウインドウモールディング
を示す図1のA−B断面図である。図中、6はロアーパ
ネル、7はダムラバー、8は接着剤である。ウインドウ
モールディング4はウインドウプレート3の外周縁に沿
って取付けられる異形横断面形状の樹脂成形品であっ
て、装飾部となる外表面部11、周壁部12、内側部1
3からなる本体部14と、そのアッパー部Uおよびサイ
ド部Sにおける周壁部12の内側部13側からルーフパ
ネル1およびリヤフェンダーパネル2の段差部15側に
伸びて本体部14および段差部15との間に、集水溝1
6を形成する第1のリップ17と、ロアー部Lにおける
外表面部11からロアーパネル6側に伸びる第2のリッ
プ18とを有する。19は芯材である。
【0004】上記のウインドウモールディング4はウイ
ンドウプレート3の外周縁に沿って取付けられる。取付
状態において、ルーフパネル1上の雨水は集水溝16に
集められて流下し、ウインドウプレート3上の雨水は第
2のリップ18に沿って流下する。第2のリップ18は
リヤウインドウの下端部の雑然とした構造物を覆う装飾
面としても機能する。
【0005】しかしながら、このような従来のウインド
ウモールディング4においては、第1のリップ17と第
2のリップ18が全く別のものであり、これらはロアー
コーナー部Lcで切除されるが、両者は連続性がないた
め著しく外観を害する。また第2のリップ18は外表面
部から突出するので、その収容スペースを確保するため
にトランクパネル5を紙面上右方向に後退させる必要が
あり、トランクパネル5のリアウインドウ側の先端部が
フェンダーパネルの段差部15の延長線上に一致せず、
著しく外観を害するなどの問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、第1
のリップと第2のリップを連続させて、それぞれの変化
を連続的にするとともに、トランクパネルを後退させる
必要がなく、フェンダーパネルの段差部とトラングパネ
ルの先端を連続線上に一致させることができ、これによ
り優れた外観を有する車両用モールディングおよびその
効率的な製造方法を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は次の車両用ウイ
ンドウモールディングおよびその製造方法である。 (1)車両のリヤウインドウのウインドウプレートの外
周縁に沿って取付けられるように一体成形された長尺の
ウインドウモールディングであって、ウインドウプレー
トの外周縁に沿って取付けられ、かつ外表面部および周
壁部を有する本体部と、この本体部の周壁部からウイン
ドウプレートの面の中心とほぼ反対側に向けて突出し、
アッパー部およびサイド部において車体パネルの段差部
に当接して、前記本体部および段差部との間に集水溝を
形成する弾性を有する樹脂またはゴムの第1のリップ
と、ロアー部において車体パネルのフランジ部に当接す
るように前記第1のリップから突出し、かつアッパー部
およびサイド部において少なくとも一部が欠除した弾性
を有する樹脂またはゴムの第2のリップとを備えている
ことを特徴とする車両用ウインドウモールディング。 (2)第2のリップは第1のリップの基部から先端部に
至る任意の位置から突出している上記(1)記載のウイ
ンドウモールディング。 (3)第1のリップはロアー部において少なくとも一部
が欠除している上記(1)または(2)記載のウインド
ウモールディング。 (4)本体部は剛性を有する材料からなり、第1および
第2のリップは本体部よりも軟質で可撓性を有する材料
からなり、一体的に成形されている上記(1)ないし
(3)のいずれかに記載のウインドウモールディング。 (5)車両のリヤウインドウのウインドウプレートの外
周縁に沿って取付けられるように一体成形された長尺の
ウインドウモールディングの製造方法であって、ウイン
ドウプレートの外周縁に沿って取付けられる外表面部お
よび周壁部を有する本体部と、この本体部の周壁部から
ウインドウプレートの面の中心とほぼ反対側に向けて突
出する弾性を有する樹脂またはゴムの第1のリップと、
この第1のリップから車体パネルのフランジ部に向けて
突出する弾性を有する樹脂またはゴムの第2のリップと
が一体化し、伸縮性の小さい芯材をウインドウモールデ
ィングの全長にわたって一体化したモールディング材の
少なくとも第1と第2リップを押出成形する工程と、前
記第2のリップの少なくとも一部がアッパー部およびサ
イド部において欠除するように、モールディング材の押
出量に対応して横断面形状を変化させる工程とを有する
ことを特徴とする車両用モールディングの製造方法。 (6)モールディング材の横断面形状の変化は、押出口
の形状を変化させて行うようにした上記(5)記載の方
法。 (7)モールディング材の横断面形状の変化は、モール
ディング材の一部を除去して行うようにした上記(5)
記載の方法。
【0008】
【作用】本発明の車両用ウインドウモールディングは、
外表面部および周壁部を有する本体部と、第1および第
2のリップとが一体化したモールディング材を押出成形
し、この押出成形に際して押出口を変化させ、あるいは
押出成形後に一部を除去して、モールディング材の横断
面形状を変化させることにより製造される。
【0009】こうして得られたウインドウモールディン
グは、ウインドウプレートの外周部に取付けてウインド
ウ組立体を形成し、このウインドウ組立体を車体パネル
の段差部で形成される空間に取付けてウインドウを形成
する。このときアッパー部およびサイド部では、第1の
リップが車体パネル(ルーフパネルおよびリヤフェンダ
ーパネル)の段差部に当接して、本体部および段差部と
で集水溝を形成し、ロアー部では第2のリップが車体パ
ネル(ロアーパネル)のフランジ部に当接するように取
付られける。
【0010】取付状態では、車体パネル(ルーフパネル
および車体パネルの形状によってはリヤフェンダーパネ
ル)上の雨水は集水溝に集められて流下する。またウイ
ンドウプレート上の雨水はウインドウモールディングを
横切って流れ、特にロアー部では第1および/または第
2のリップにガイドされて流下する。ロアー部における
奥の雑然とした構造は第2のリップによって隠され、外
観を害しない。
【0011】第1および第2のリップは一体化している
ため、ロアー部からサイド部に至る変化を連続して行う
ことができ、このため優れた外観が得られる。また第2
のリップは第1のリップから突出しているため、トラン
クパネルを後退させる必要がなく、車体パネルの段差部
とトランクパネルの先端部を連続線に一致させることが
でき、さらに優れた外観が得られる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は実施例のリヤウインドウの一部を示す斜視
図、図2(a)はそのA−A断面図、(b)はB−B断
面図、図3(a)はC−C断面図、(b)はE−E断面
図、図4はトランクパネルを省略した一部の斜視図であ
り、図13と同一符号は同一または相当部分を示す。ウ
インドウプレート3の外周部内面には不透明プリント層
9が形成されている。またロアーパネル6の先端部には
流水溝10が形成されている。
【0013】ウインドウモールディング4は、ウインド
ウプレート3の外周縁に沿って取付けられるように一体
成形された異形横断面形状の長尺の押出成形材からな
る。このウインドウモールディング4はウインドウプレ
ート3の外周部の外表面側に取付けられる外表面部1
1、ウインドウプレートの外周縁に取付けられる周壁部
12、およびウインドウプレート3の外周部内面側に取
付けられる周壁部の内側部13を有する本体部14と、
この本体部14の周壁部12の好ましくは内側部13側
から外周方向(ウインドウプレート3の面の中心とほぼ
反対側方向)に突出し、アッパー部U、アッパーコーナ
ー部Uc、サイド部Sおよびロアーコーナー部Lcにお
いてルーフパネル1およびリヤフェンダーパネル2の段
差部15に当接して本体部14および段差部15との間
に集水溝16を形成する第1のリップ17と、ロアー部
Lにおいてロアーパネル6に当接するように第1のリッ
プ17から突出し、アッパー部U、アッパーコーナー部
Uc、サイド部Sおよびロアーコーナー部Lcにおいて
除去された第2のリップ18と、本体部14のウインド
ウプレート3との接触部に形成されたすべり部20とを
有する。
【0014】本体部14はPVC、CAB、EVA、P
E、EPDM等の剛性および可撓性を有する軟質の合成
樹脂(ゴムを含む)により横断面略コ字形に形成されて
いる。また本体部14は、アルミニウム合金の押出材、
アルミニウム板やステンレス鋼板などを横断面略コ字形
に折曲げ成形した金属異形材なども適用できる。第1の
リップ17、第2のリップ18およびすべり部20はパ
ラフィンワックス入軟質PVC、塩素化エチレンポリマ
ー等の弾性を有し、軟質で可撓性かつ低摩擦係数の樹脂
(ゴム)の同時押出により、本体部14と一体成形され
ている。本体部14を合成樹脂(ゴムを含む)で形成す
る場合には芯材19が必要で、これは、鋼線、銅線等の
金属線やガラス繊維ストランドなどからなり、ウインド
ウモールディング4の本体部14よりも低伸縮性の材質
からなるひも状の材料であり、本体部14の周壁部12
にウインドウモールディング4の全長にわたって一体化
して、好ましくは埋込まれ、ウインドウモールディング
4の伸縮を防止している。
【0015】ウインドウモールディング4は長尺に形成
されてウインドウプレートの外周縁のほぼ全周に取付け
られ、好ましくはロアー部Lの接合部21で接合されて
無端状になっている。本体部14はアッパー部U、アッ
パーコーナー部Uc、サイド部S、ロアーコーナー部L
c、ロアー部Lを通してほぼ同じ横断面形状であって、
接着剤8との結合を強くする係止部22を有するが、ロ
アー部Lのロアーコーナー部Lc付近では、内側部13
からロアーパネル6側に係合部23が突出して、ロアー
パネル6の係合部24と結合し、ウインドウプレート3
およびウインドウモールディング4を保持するようにな
っている。
【0016】第1のリップ17の第2のリップ18が突
出する基部には凹部25が形成されて、屈曲性が付与さ
れており、アッパー部U、アッパーコーナー部Uc、サ
イド部Sおよびロアーコーナー部Lcにおいて第1のリ
ップ17がこの部分で屈曲して、先端が段差部15に当
接し易くなっている。第1のリップ17はロアー部Lで
は流水溝10上に突出している。また第1のリップ17
は図2(a)に示すように、アッパーコーナー部Ucお
よびロアーコーナー部Lcでは先端部が除去されて短く
なり、コーナー部における反り返り(ウインドウプレー
ト3側への好ましくない変形)を防止するようになって
いる。17aは変形前の第1のリップ17の位置を示
す。図3(a)における17bはサイド部S(D−D
面)における先端を除去する前の第1のリップ17の位
置を示す。
【0017】第2のリップ18はロアー部Lでは、ロア
ーパネル6に当接して、その奥の雑然とした構造を隠
し、リヤフェンダーパネル2とトランクパネル5の境界
付近から除去され、好ましくは徐々に除去され、リヤフ
ェンダーパネル2のフランジ部26に対向する位置では
フランジ部26に接しない程度に除去されている。
【0018】上記のウインドウモールディング4はウイ
ンドウプレート3の外周縁に取付けてリアーウインドウ
を形成する。このときウインドウモールディング4のす
べり部20の低摩擦係数を利用して本体部14をウイン
ドウプレート3の外周縁に取付ける。そして第1のリッ
プ17を段差部15に弾接し、第2のリップ18をロア
ーパネル6に当接させるように取付けて、不透明プリン
ト層9とフランジ部26間で接着剤8を硬化させて固着
する。
【0019】取付状態では、ルーフパネル1およびリヤ
フェンダーパネル2上の雨水は集水溝16に集められて
流下する。またウインドウプレート3上の雨水はウイン
ドウモールディング4を横切って流れ、ロアー部Lでは
第1のリップ17にガイドされて流水溝10に流下す
る。ロアー部Lにおける奥の雑然とした構造は第2のリ
ップ18によって、隠され、外観を害しない。
【0020】第1のリップ17および第2のリップ18
は一体化しているため、ロアー部Lからサイド部Sに至
る変化を連続して行うことができ、このため異和感はな
く、優れた外観が得られる。また第1のリップ17は本
体部14の周壁部12側から突出し、この第1のリップ
17から第2のリップ18が突出しているため、トラン
クパネル5を後退させる必要がなく、ルーフパネル1お
よびリヤフェンダーパネル2の段差部15とトランクパ
ネル5の先端部を連続線状に位置させることができ、こ
れによりさらに優れた外観が得られる。
【0021】上記の実施例では、ウインドウモールディ
ング4の本体部14は剛性および可撓性を有する軟質の
樹脂からなるため、装着が容易でしかも保持性に優れ
る。そして第1および第2のリップ17、18ならびに
すべり部20は本体部よりも軟質、可撓性かつ低摩擦性
であるため、取付および変形が容易であり、圧着性に優
れるとともに、車体への取付後の走行中における振動に
伴うスティック・スリップ現象を小さくする。また伸縮
性の小さい芯材19を本体部14および/またはリップ
17、18にウインドウモールディング4の全長にわた
って一体化して、好ましくは埋設することにより、ウイ
ンドウモールディング4の伸縮が防止される。
【0022】図5は他の実施例を示す図1のA−A断面
図である。この実施例では、第2のリップ18がアッパ
ー部U、アッパーコーナー部Ucおよびサイド部Sにお
いて一部が除去され、短い形で残留している。上記の構
成において、第2のリップ18の先端はルーフパネル1
およびリヤフェンダーパネル2のフランジ部26に当接
して、第1のリップ17を所定の高さに位置決めする。
これにより集水溝16は安定した高さを維持し、優れた
外観を維持することができる。
【0023】図6(a)はさらに他の実施例を示す図1
のB−B断面図、(b)はウインドウモールディングの
ロアー部における斜視図である。この実施例では、第1
のリップ17がロアー部Lにおいて、第2のリップ18
の突出基部より先の部分が欠除している。この実施例で
はウインドウプレート3上の雨水は第2のリップ18に
案内されて流水溝10に流下する。そして第1のリップ
17の先端部がないため、簡素な構造となり、優れた外
観が得られる。
【0024】図7(a)はさらに別の実施例を示す図1
のA−A断面図、(b)はB−B断面図、図8はE−E
断面図である。この実施例では第2のリップ18は第1
のリップ17の先端部から屈曲状にロアーパネル6のフ
ランジ部26に向け突出しており、ロアー部Lではその
ままロアーパネル6に当接して奥の部分を隠している。
アッパー部U、アッパーコーナー部Uc、サイド部Sお
よびロアーコーナー部Lcでは、図7(a)に示すよう
に、第1のリップ17の一部と第2のリップ18の全体
が除去されて、凹部25が形成され、第1のリップ17
の先端部が変形して段差部15に当接し、集水溝16を
形成している。図8において27は係合部23を係止す
る係止部材であり、ビス28およびグロメット29によ
りロアーパネル6に予め固着され、これらは係止手段を
構成している。このような構成では、ロアーパネル6の
加工が簡単になり、またこれらの係止手段を第1および
第2のリップ17、18で容易に隠すことができる。
【0025】図9は実施例のウインドウモールディング
の製造装置を示す系統図、図10ないし図12はそれぞ
れ別の実施例の変形装置を示す図9のF方向矢視図であ
る。図9において、31はボビン、32はピンチロー
ラ、33はロータリエンコーダ、34は押出成形型、3
5は変形装置、36は冷却槽、37は引取機、38は切
断機、39は制御装置である。
【0026】ウインドウモールディング4の製造方法
は、ボビン31から芯材19を送り出し、ピンチローラ
32を経てロータリエンコーダ33で送出量を検出しな
がら押出成形型34に導入する。押出成形型34では、
本体部14を形成する樹脂と、第1のリップ17、第2
のリップ18およびすべり部20を形成する樹脂とを別
の押出機から押出して一体化し、モールディング材40
を押出成形する。そして変形装置35でモールディング
材40の横断面形状を変化させ、冷却槽36で冷却して
硬化させ、切断機38で切断してウインドウモールディ
ング4を製造する。変形装置35による横断面変化およ
び切断機38による切断はロータリエンコーダ33によ
って検出された芯材19の送出量に対応して、制御装置
39からの信号により行われる。この場合芯材19とし
て伸縮性の少ない材質を用いることにより、モールディ
ング材40の押出量と対応させて、正確に変形および切
断を行うことができる。
【0027】変形装置35は図10では、押出成形型3
4のエンドプレート41に開口する押出口42に対向し
て、除去装置43、44およびシャッタ45が設けられ
ている。除去装置43、44は第1のリップ17および
第2のリップ18に対向するカッタ44aを移動させる
プレート46が、ネジ47によりモータ(好ましくはサ
ーボモータ)48で駆動されるネジ棒49の方向に、ガ
イド50に沿って往復動可能とされている。シャッタ4
5は係合部23に対応する切欠51がモールディング材
40の内側部13に対向して設けられ、ギヤ52、ラッ
ク53、ガイド54によりガイド溝55に沿って往復動
可能とされている。
【0028】上記の変形装置35では、押出口42から
モールディング4に対応する横断面形状のモールディン
グ材40を押出する際、図10のようにシャッタ45を
右端に移動させた状態で押出成形すると、係止部22が
形成される。この状態からギヤ52を回転させてシャッ
タ45を左に移動させると、切欠51が左に移動して係
合部23が形成される。
【0029】また除去装置43、44のモータ48を駆
動させると、それぞれのプレート46に取付けられたカ
ッタ44aが前進後退し、第1および第2のリップ1
7、18を切除する。この場合、アッパーコーナー部U
cおよびロアーコーナー部Lc付近において除去装置4
3のカッタ44aを前進後退させることにより、第1の
リップ17の先端を除去し、またアッパー部Uおよびサ
イド部Sにおいて除去装置44のカッタ44aを前進さ
せることにより第2のリップ18を除去し、図2ないし
図4のウインドウモールディング4を製造することがで
きる。
【0030】図5のウインドウモールディング4は、ア
ッパー部U、アッパーコーナー部Uc、サイド部Sおよ
びロアーコーナー部Lcにおける第2のリップ18の除
去量を少なくすることにより製造することができる。図
6のウインドウモールディング4は、ロアー部Lにおい
て除去装置43によりさらに第1のリップ17を除去す
ることにより製造することができる。
【0031】図11の変形装置35では、図10のシャ
ッタ45のほかに、シャッタ56が第1および第2のリ
ップ17、18に対向して設けられている。シャッタ5
6は押出口42の第1または第2のリップ17、18の
出口を一方を覆うようにV字状の切欠57が形成され、
ネジ47によりモータ48で駆動されるネジ棒49の方
向に、ガイド50に沿って往復動可能とされている。
【0032】上記の変形装置では、シャッタ45による
係止部22および係合部23の形成は図10の場合と同
様であるが、図11ではシャッタ45が左に移動して係
合部23を形成する状態を示している。シャッタ56は
モータ48の駆動により前進、後退し、図11実線の後
退状態では第1のリップ17の先端部の出口を遮断し
て、第2のリップ18を形成する状態を示している。こ
のようにシャッタ56が後退した状態で押出成形を行う
と、図6のウインドウモールディング4のロアー部Lが
形成される。この状態からシャッタ56を前進させる
と、切欠57の移動により第2のリップ18の押出長さ
が減少し、その分第1のリップ17の押出長さが増加
し、サイド部Sおよびアッパー部Uが形成される。この
とき第2のリップ18の断面積減少量と、第1のリップ
17の断面積増加量を等しくすることにより、押出され
るモールディング材40の断面積が一定になるので、樹
脂圧の変動はなくなり、押出成形されるモールディング
材40の形状が安定する。係止部22および係合部23
の形成のときも同様である。
【0033】図12の変形装置35では、押出口42は
図7〜8のウインドウモールディング4に対応した形状
を有し、1個の除去装置43が第2のリップ18および
第1のリップ17の一部を除去するように設けられてい
る。係止部22および係合部23の変形装置は図示が省
略されている。上記の変形装置35では、モータ48に
よりカッタ44aを前進後退させることにより、第2の
リップ18および第1のリップ17の一部が除去され、
図7〜8のウインドウモールディング4が製造される。
【0034】なお上記実施例では、係止部22および係
合部23の形状の変形は、シャッタ45によりモールデ
ィング材40の押出形状を変化させることにより行った
が、カッタにより一部を除去するようにしてもよい。本
体部14を金属異形材とするときには、あらかじめ長尺
に成形された金属異形材をゴムまたは合成樹脂の押出成
形型内に所定の速度で送り込んで、この型内で本体部1
4に、第1および第2のリップ17、18を一体的に成
形することによりモールディング材40を得る。またこ
れらのリップ17、18を長手方向に沿ってその形状を
変化させるのは、前記実施例の方法と同様の方法を採用
すればよい。さらにこの場合には、金属異形材が耐伸縮
性を有するので、芯材19の役目を果たして芯材を兼用
する。
【0035】
【発明の効果】本発明の車両用ウインドウモールディン
グは、本体部の周壁部からウインドウプレートの面の中
心とほぼ反対側に向けて第1のリップが突出してアッパ
ー部、アッパーコーナー部Uc、サイド部およびロアー
コーナー部Lcで車体パネルに当接して集水溝を形成
し、この第1のリップから第2のリップが突出してロア
ー部において車体パネルに当接しているので、車体パネ
ル上の雨水を集水して流下させることによりリヤウイン
ドウへの流下を防止するとともに、ロアー部における雑
然とした構造を隠すことができる。また第1のリップと
第2のリップの変化を連続的にすることができ、さらに
フェンダーパネルの段差部とトランクパネルの先端を連
続線上に形成することができ、外観の優れたウインドウ
モールディングが得られる。
【0036】ウインドウモールディングの本体部を剛性
を有する材料で形成し、第1および第2のリップは本体
部よりも軟質で可撓性を有する材料で形成することによ
り、ウインドウモールディングによるウインドウプレー
トの保持性が高くなるとともに、第1および第2のリッ
プの変形性および密着性が高くなる。
【0037】本発明の車両用ウインドウモールディング
の製造方法によれば、芯材をウインドウモールディング
の全長にわたって一体化する押出成形によりモールディ
ング材を形成するとともに、モールディング材の横断面
形状を変化させるようにしたので、簡単な操作でモール
ディング材を形成し、その押出量に応じて横断面形状の
変化を容易かつ正確に行うことができ、これにより前記
のウインドウモールディングを容易に製造することがで
きる。
【0038】押出口の形状変化によりモールディング材
の横断面形状を変化させることにより、樹脂の無駄なく
ウインドウモールディングを製造することができる。こ
の場合押出口の減少量と増加量を等しくすることによ
り、押出型内の樹脂圧の変化を防止し、安定した形状の
ウインドウモールディングを製造することができる。ま
たモールディング材の一部を除去して横断面を変化させ
ることにより、簡単な操作でモールディングを製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のリヤウインドウの一部を示す斜視図で
ある。
【図2】(a)は図1のA−A断面図、(b)はB−B
断面図である。
【図3】(a)は図1のC−C断面図、(b)はE−E
断面図である。
【図4】図1のトランクパネルを省略した一部の斜視図
である。
【図5】他の実施例を示す図1のA−A断面図である。
【図6】(a)はさらに他の実施例を示す図1のB−B
断面図、(b)はウインドウモールディングのロアー部
における斜視図である。
【図7】(a)はさらに他の実施例を示す図1のA−A
断面図、(b)はB−B断面図である。
【図8】図1のE−E断面図である。
【図9】実施例のウインドウモールディングの製造装置
を示す系統図である。
【図10】図9のF方向矢視図である。
【図11】別の実施例における図9のF方向矢視図であ
る。
【図12】さらに別の実施例における図9のF方向矢視
図である。
【図13】従来例を示す図1のA−B断面図である。
【符号の説明】
1 ルーフパネル 2 リヤフェンダーパネル 3 ウインドウプレート 4 ウインドウモールディング 5 トランクパネル 6 ロアーパネル 7 ダムラバー 8 接着剤 9 不透明プリント層 10 流水溝 11 外表面部 12 周壁部 13 内側部 14 本体部 15 段差部 16 集水溝 17 第1のリップ 18 第2のリップ 19 芯材 20 すべり部 21 接合部 22 係止部 23、24 係合部 25 凹部 26 フランジ部 27 係止部材 28 ビス 29 グロメット 31 ボビン 32 ピンチローラ 33 ロータリエンコーダ 34 押出成形型 35 変形装置 36 冷却槽 37 引取機 38 切断機 39 制御装置 40 モールディング材 41 エンドプレート 42 押出口 43、44 除去装置 44a カッタ 45、56 シャッタ 46 プレート 47 ネジ 48 モータ 49 ネジ棒 50、54 ガイド 51、57 切欠 52 ギヤ 53 ラック 55 ガイド溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−238258(JP,A) 特開 平5−185836(JP,A) 実開 平6−78029(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 10/02 B29D 31/00 B29C 47/00 B60J 1/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のリヤウインドウのウインドウプレ
    ートの外周縁に沿って取付けられるように一体成形され
    た長尺のウインドウモールディングであって、 ウインドウプレートの外周縁に沿って取付けられ、かつ
    外表面部および周壁部を有する本体部と、 この本体部の周壁部からウインドウプレートの面の中心
    とほぼ反対側に向けて突出し、アッパー部およびサイド
    部において車体パネルの段差部に当接して、前記本体部
    および段差部との間に集水溝を形成する弾性を有する樹
    脂またはゴムの第1のリップと、 ロアー部において車体パネルのフランジ部に当接するよ
    うに前記第1のリップから突出し、かつアッパー部およ
    びサイド部において少なくとも一部が欠除した弾性を有
    する樹脂またはゴムの第2のリップとを備えていること
    を特徴とする車両用ウインドウモールディング。
  2. 【請求項2】 第2のリップは第1のリップの基部から
    先端部に至る任意の位置から突出している請求項1記載
    のウインドウモールディング。
  3. 【請求項3】 第1のリップはロアー部において少なく
    とも一部が欠除している請求項1または2記載のウイン
    ドウモールディング。
  4. 【請求項4】 本体部は剛性を有する材料からなり、第
    1および第2のリップは本体部よりも軟質で可撓性を有
    する材料からなり、一体的に成形されている請求項1な
    いし3のいずれかに記載のウインドウモールディング。
  5. 【請求項5】 車両のリヤウインドウのウインドウプレ
    ートの外周縁に沿って取付けられるように一体成形され
    た長尺のウインドウモールディングの製造方法であっ
    て、 ウインドウプレートの外周縁に沿って取付けられる外表
    面部および周壁部を有する本体部と、この本体部の周壁
    部からウインドウプレートの面の中心とほぼ反対側に向
    けて突出する弾性を有する樹脂またはゴムの第1のリッ
    プと、この第1のリップから車体パネルのフランジ部に
    向けて突出する弾性を有する樹脂またはゴムの第2のリ
    ップとが一体化し、伸縮性の小さい芯材をウインドウモ
    ールディングの全長にわたって一体化したモールディン
    グ材の少なくとも第1および第2リップを押出成形する
    工程と、 前記第2のリップの少なくとも一部がアッパー部および
    サイド部において欠除するように、モールディング材の
    押出量に対応して横断面形状を変化させる工程とを有す
    ることを特徴とする車両用モールディングの製造方法。
  6. 【請求項6】 モールディング材の横断面形状の変化
    は、押出口の形状を変化させて行うようにした請求項5
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 モールディング材の横断面形状の変化
    は、モールディング材の一部を除去して行うようにした
    請求項5記載の方法。
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