JP3235492B2 - 車両用窓の製造方法、窓組立体、ウインドウモールディングおよびその製造方法 - Google Patents

車両用窓の製造方法、窓組立体、ウインドウモールディングおよびその製造方法

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JP3235492B2
JP3235492B2 JP32557296A JP32557296A JP3235492B2 JP 3235492 B2 JP3235492 B2 JP 3235492B2 JP 32557296 A JP32557296 A JP 32557296A JP 32557296 A JP32557296 A JP 32557296A JP 3235492 B2 JP3235492 B2 JP 3235492B2
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達也 田村
明 赤津
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用窓の製造方
法、ならびに用いられる窓組立体、それを構成するウイ
ンドウモールディング、およびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】車両のリヤウインドウ等の固定式の車両
用窓として、ガラス等の窓板の外周縁に樹脂製のウイン
ドウモールディングを取付けた窓組立体を、車体パネル
の窓開口部に組付け、接着剤で固着したものが用いられ
ている(例えば実開平6−39520号)。
【0003】このような車両用窓を製造するための従来
の製造方法は、窓組立体と車体パネルの間に介在するク
リップ等の係合部材を係合させて、窓板の面方向および
これと垂直な方向に移動しないように位置決めを行い、
この状態で窓組立体を車体パネル間に介在させた接着剤
を硬化させてこれらを固着し車両用窓を製造する方法が
一般的である。
【0004】ところがこのような方法では、窓組立体を
位置決めするためのクリップ等の係合部材を必要とする
ほか、その係合部材をバラツキの多い車体パネルや窓組
立体の正確な位置に取付けるのは困難である。また窓板
の外周縁に取付けたウインドウモールディングを車体パ
ネルの側部フランジに当接させ、弾性変形させた状態で
窓組立体を開口部に組付けるため、係合部を係合させる
ことが困難であり、作業性が悪いなどの問題点があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、窓板
の面方向の位置決めを行う係合部材を用いなくとも、窓
組立体を車体パネルの窓開口部の所定位置に位置決めし
て、窓組立体を下方向への移動を防止しながら接着剤で
固着することができる車両用窓の製造方法、この方法に
適した窓組立体およびウインドウモールディング、なら
びにその製造方法を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は次の車両用窓の
製造方法、窓組立体、ウインドウモールディングおよび
その製造方法である。 (1) 窓板のアッパー部、両サイド部およびロア部を
通して外周縁にウインドウモールディングを取付けた窓
組立体を、車体パネルの窓開口部を遮蔽するよう非水平
に組付け、硬化したときにゴム状弾性を呈する液状の接
着剤で固着する車両用窓の製造方法において、アッパー
部、両サイド部およびロア部を通して樹脂により所定の
断面形状となるように連続して一体的に形成された細長
い長尺体からなり、かつ窓板の外周縁に係合する本体部
と、この本体部からその長手方向に沿って、車体パネル
の側部フランジに弾性接触するように一体的に伸びるほ
ぼ板状のリップからなり、リップの数、厚さ、長さ、弾
性係数および先端の曲率半径の少なくともいずれか1つ
において、ロアー部の方がアッパー部よりも大きいか、
もしくはリップの裏面に長手方向に連続するスリットが
形成され、スリットの数および深さの少なくとも1つに
おいて、ロアー部の方がアッパー部よりも小さいか、あ
るいは複数のリップがアッパー部においてそれぞれ分離
独立し、ロア部においてリップ同士が接合していること
により、窓板をその面中心側に向けて押圧する力がアッ
パー部よりもロア部の方が大きくて、窓組立体が自重で
下方に移動するのを防止し、かつ自重に反して浮き上が
らないように調整された弾発力を有するように形成され
たエラストマー材料からなる弾発部材とを有するウイン
ドウモールディングを窓板の外周縁に連続させて取付け
た窓組立体を、車体パネルの開口部を遮蔽するように組
付け、弾発部材の弾発力の差により、窓組立体が自重に
より下方向に移動するのを防止した状態で、窓組立体と
車体パネル間に介在させた接着剤を硬化させて固着する
ことを特徴とする車両用窓の製造方法。 (2) 窓板のアッパー部、両サイド部およびロア部を
通して外周縁にウインドウモールディングを連続させて
取付けた窓組立体を、車体パネルの窓開口部を遮蔽する
ように非水平に組付け、ウインドウモールディングの弾
発部材の弾発力の差により、窓組立体が自重により、下
方向に移動するのを防止した状態で接着剤を硬化させて
車両用窓を製造するためのウインドウモールディングで
あって、アッパー部、両サイド部およびロア部を通し
て、樹脂により所定の断面形状となるように連続して一
体的に形成された細長い長尺体からなり、かつ窓板の外
周縁に係合する本体部と、この本体部からその長手方向
に沿って、車体パネルの側部フランジに弾性接触するよ
うに一体的に伸びるほぼ板状のリップからなり、リップ
の数、厚さ、長さ、弾性係数および先端の曲率半径の少
なくともいずれか1つにおいて、ロアー部の方がアッパ
ー部よりも大きいか、もしくはリップの裏面に長手方向
に連続するスリットが形成され、スリットの数および深
さの少なくとも1つにおいて、ロアー部の方がアッパー
部よりも小さいか、あるいは複数のリップがアッパー部
においてそれぞれ分離独立し、ロア部においてリップ同
士が接合していることにより、窓板をその面中心側に向
けて押圧する力がアッパー部よりもロア部の方が大き
て、窓組立体が自重で下方に移動するのを防止し、かつ
自重に反して浮き上がらないように調整された弾発力を
有するように形成された弾発部材とを有する窓組立体用
ウインドウモールディング。 (3) 本体部または弾発部材には、耐伸縮性の変形可
能な細長い芯材が全長にわたって一体化されている上記
(2)記載のウインドウモールディング。 (4) 本体部の表面に、本体部とは異色を呈する装飾
条片が被着されている上記(2)または(3)記載のウ
インドウモールディング。 (5) 上記(2)ないし(4)のいずれかに記載のウ
インドウモールディングの本体部を窓板の外周縁に取付
けて係止させた窓組立体。 (6) 窓板のアッパー部、両サイド部およびロア部を
通して外周縁にウインドウモールディングを取付けた窓
組立体を、車体パネルの窓開口部を遮蔽するように非水
平に組付け、ウインドウモールディングの弾発部材の弾
発力の差により、窓組立体が自重により、下方向に移動
するのを防止した状態で接着剤で固着して車両用窓を製
造するためのウインドウモールディングの製造方法であ
って、押出成形型のオリフィスから樹脂により、窓板の
外周縁に係合する本体部およびこの本体部から車体パネ
ルの側部フランジ側に突出するように伸びてこれに弾性
接触するほぼ板状のリップからなる弾発部材を有する断
面形状のモールディング材を連続して押出する工程と、
前記モールディング材の弾発部材のリップの数、厚さ、
長さ、弾性係数および先端の曲率半径の少なくともいず
れか1つにおいて、ロアー部の方をアッパー部よりも大
きくするか、もしくはリップの裏面に長手方向に連続す
るスリットを形成し、スリットの数および深さの少なく
とも1つにおいて、ロアー部の方をアッパー部よりも小
さくするか、あるいは複数のリップをアッパー部におい
てそれぞれ分離独立させ、ロア部においてリップ同士を
接合させることにより、アッパー部よりもロア部の方が
大きくて、窓組立体が自重で下方に移動するのを防止
し、かつ自重に反して浮き上がらないように調整された
弾発力を有するように変化させる工程と、前記のモール
ディング材が連続して、1本でアッパー部、両サイド部
およびロア部を含むように所定の長さに、ロアー部の中
間位置またはアッパー部の中間位置で切断する工程と、
を含むウインドウモールディングの製造方法。 (7) 弾発部材を変化させる工程は、押出工程と同期
して押出成形型のオリフィスを操作し、弾発部材のリッ
プの形状、または数を変化させる整形工程である上記
(6)記載の方法。 (8) 弾発部材を変化させる工程は、押出工程と同期
して、弾性係数の異なる樹脂を弾発部材形成用押出路に
供給する工程である上記(6)記載の方法。
【0007】本発明において製造する車両用窓は、非水
平となるように形成された車体パネルの窓開口部を遮蔽
するように、窓板のアッパー部、両サイド部およびロア
部を通して外周縁にウインドウモールディングを取付け
た窓組立体を組付け、硬化するとゴム状弾性を呈する液
状接着剤で窓板を固着する窓である。このような窓とし
ては、車両のリヤウインドウが対象として好ましいが、
フロントウインドウ、固定式のサイドウインドウなどに
も適用できる。
【0008】窓組立体を取付ける車体パネルは、上部、
左右の側部および下部からなる非水平の窓開口部を有
し、その開口端部に窓組立体を嵌め込むための側部フラ
ンジおよび底部フランジが形成されている。窓開口部は
窓組立体を組付けたとき、ウインドウモールディングの
弾性部材が側部フランジに当接するように形成される。
窓板は窓開口部に対応した形状にガラス、透明プラスチ
ック等により形成される。
【0009】ウインドウモールディングは、車体パネル
の窓開口部および窓板の上部、両側部、下部に対応する
アッパー部、両サイド部およびロア部を通して樹脂によ
り所定の断面形状となるように連続して形成された細長
い長尺体からなり、かつ窓板の外周縁に係合する本体部
と、この本体部からその長手方向に沿って、車体パネル
の側部フランジに弾性接触するように一体的に伸び、か
つアッパー部よりもロア部の方が大きくて、窓組立体が
自重で下方に移動するのを防止し、かつ自重に反して浮
き上がらないように調整された弾発力を有するように形
成された弾発部材とからなる。本発明において、「樹
脂」または「合成樹脂」は合成ゴムを含む。
【0010】本発明ではこのようなウインドウモールデ
ィングを窓板のアッパー部、両サイド部およびロア部を
通して外周縁に取付けた窓組立体を、車体パネルの開口
部を遮蔽するように非水平に組付け、弾発部材の弾発力
の差により、窓組立体が自重により下方向に移動するの
を防止した状態で、窓組立体と車体パネル間に介在させ
た接着剤を硬化させて固着することにより窓組立体を製
造する。
【0011】上記のウインドウモールディングは、押出
成形型のオリフィスから樹脂により、本体部および弾発
部材を有する断面形状のモールディング材を連続して押
出し、このモールディング材の弾発部材のアッパー部よ
りもロア部の方が大きくて、窓組立体が自重で下方に移
動するのを防止し、かつ自重に反して浮き上がらないよ
うに調整された弾発力を有するように弾発部材のリップ
の形状、数または硬度を変化させ、このモールディング
材が連続して、アッパー部、サイド部およびロア部を含
むようにアッパー部の中間位置またはロア部の中間位置
で所定の長さに切断することにより製造される。
【0012】ウインドウモールディングの弾発部材の弾
発力を変化させるためには、押出工程と同期して押出成
形型のオリフィスを操作し、弾発部材のリップの形状、
または数を変化させ、あるいは硬度の異なる樹脂を弾発
部材形成用押出路に供給することができる。
【0013】ウインドウモールディングとして、弾発部
材がほぼ板状の複数のリップからなり、アッパー部にお
いて複数のリップはそれぞれ分離独立し、ロア部におい
てリップ同士が接合されているものを用いることができ
る。このようなウインドウモールディングは、押出工程
において、弾発部材はほぼ板状のリップとし、複数個形
成したリップの、少なくとも一方を変位させて、整形工
程で上部で分離独立させ下部で互いに接合させることに
より製造される。
【0014】また弾発部材がほぼ板状のリップからな
り、アッパー部におけるリップの数よりもロア部におけ
る数の方が大きいウインドウモールディングは、押出工
程において、弾発部材をほぼ板状のリップとし、整形工
程でアッパー部のリップの数よりもロア部の数の方が大
きくなるように押出成形型のオリフィスを操作すること
により製造される。
【0015】弾発部材がほぼ板状のリップからなり、ア
ッパー部におけるリップの厚さよりもロア部における厚
さの方が大きいウインドウモールディングは、押出工程
で、弾発部材をほぼ板状のリップとし、整形工程でアッ
パー部のリップの厚さよりもロア部の厚さの方が大きく
なるように押出成形型のオリフィスを操作することによ
り製造される。
【0016】弾発部材がほぼ板状のリップからなり、ア
ッパー部におけるリップの長さよりもロア部におけるリ
ップの長さの方が長いウインドウモールディングは、押
出工程で弾発部材をほぼ板状のリップとし、整形工程で
アッパー部におけるリップの長さよりもロア部における
リップの長さの方が大きくなるように押出成形型のオリ
フィスを操作することにより製造される。
【0017】弾発部材がほぼ板状のリップからなりアッ
パー部におけるリップの先端の曲率半径よりもロア部に
おけるリップの曲率半径の方が大きいウインドウモール
ディングは、押出工程で弾発部材をほぼ板状のリップと
し、整形工程でアッパー部におけるリップ先端の曲率半
径よりも、ロア部におけるリップの曲率半径の方が小さ
くなるようにすることにより製造される。
【0018】弾発部材がほぼ板状のリップからなり、ア
ッパー部におけるリップ裏面のスリットの深さよりもロ
ア部におけるリップ裏面のスリットの深さの方が小さい
ウインドウモールディングは、押出工程において弾発部
材をほぼ板状のリップとし、整形工程でアッパー部にお
けるリップ裏面のスリットの深さよりもロア部における
リップ裏面のスリットの深さの方が小さくなるように整
形装置を操作することにより製造される。
【0019】弾発部材が、ほぼ板状のリップからなり、
アッパー部におけるリップ裏面のスリットの数よりもロ
ア部におけるリップ裏面のスリットの数の方が小さいウ
インドウモールディングは、押出工程において弾発部材
をほぼ板状のリップとし、整形工程においてアッパー部
におけるリップ裏面のスリットの数よりもロア部におけ
るリップ裏面のスリットの数の方が小さくなるように押
出成形型のオリフィスを操作することにより製造され
る。
【0020】上記のようなウインドウモールディング
は、アッパー部とロア部の弾発力が異なり、しかも優れ
た外観を有する一体的に連続するものとして、押出成形
により簡単な操作で容易に製造することができ、窓板へ
の取付が容易であるとともに、窓組立体としたときに組
付と位置決めが容易である。
【0021】本体部または弾発部材に耐伸縮性の変形可
能な細長い芯材が全長にわたって一体化されているので
押出成形時の伸縮が少なくウインドウモールディングは
押出成形中の寸法安定性が良好で、また成形後の収縮が
少ない。このようなウインドウモールディングは、押出
工程で耐伸縮性の変形可能な細長い芯材をモールディン
グ材の全長にわたって一体化することにより伸縮を防止
した状態で製造される。この場合、芯材の走行量に同期
して整形工程または押出工程において弾発部材の形状、
数または弾性係数を正確に変化させることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明の車両用窓の製造方法によれば、
ウインドウモールディングとして弾発部材の弾発力がア
ッパー部よりロア部の方が大きいものを用いて窓組立体
を位置決めし、接着剤を硬化させて窓組立体を車体パネ
ルに固着するようにしたので、窓板の面方向の位置決め
を行う係合部材を用いなくても、窓組立体を車体パネル
の窓開口部に組付けるだけで所定位置に位置決めして、
窓組立体を下方向への移動を防止しながら接着剤で固着
することができ、これにより少ない部品点数と簡単な操
作で外観および取付精度の優れた車両用窓を製造するこ
とができる。
【0023】本発明のウインドウモールディングによれ
ば、所定断面形状の連続した本体部から、アッパー部よ
りもロア部の方が大きい弾発力を有する弾発部材が一体
的に伸びるように構成されているため、上記の車両用窓
の製造に使用して、外観および取付精度の優れた車両用
窓を製造することができる。
【0024】本発明の窓組立体によれば、上記のような
ウインドウモールディングを窓板の外周縁に取付けたの
で、少ない部品点数と簡単な操作で外観および取付精度
の優れた車両用窓を製造することができる。
【0025】本発明のモールディングの製造方法によれ
ば、本体部および弾発部材の一体化したモールディング
材を押出成形により形成するとともに、弾発部材の弾発
力を変化させるようにしたので、簡単な装置操作によ
り上記ウインドウモールディングを製造することができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は製造された車両用窓の正面図、
図2はそのA−A断面図、図3(a)はB−B断面図、
(b)はC部の斜視図である。
【0027】図1ないし3において、1は車両用窓であ
って、ガラス、透明プラスチック等からなる窓板2の外
周縁にウインドウモールディング3を取付けた窓組立体
4を、車体パネル5の非水平の窓開口部6を遮蔽するよ
うに組付け、接着剤7で固着して構成されている。
【0028】車体パネル5の上部5u、側部5s、下部
5lの窓開口部6側には、側部フランジ5aおよび底部
フランジ5bによって窓組立体嵌込凹部8が形成されて
いる。窓板2は窓開口部6を遮蔽するように窓組立体嵌
込凹部8に対応した形状に形成されており、その裏面側
の周辺部には予め不透明プリント層9が形成され、ダム
ラバー10が接着剤7aにより固着されている。
【0029】ウインドウモールディング3は車体パネル
5の上部(ルーフパネル)5u、側部5s、下部5lに
対応してアッパー部3u、サイド部3s、ロア部3lが
一体的に連続して設けられており、ロア部3lに端部
(接合部)3eが配置されているが、アッパー部3uに
端部3e′を設けてもよい。このウインドウモールディ
ング3はアッパー部3u、サイド部3s、ロア部3lを
通して1本のものが使用されるのが好ましいが、例えば
コーナー部で部分的に切り欠いて複数本に分割されてい
てもよい。
【0030】ウインドウモールディング3は、窓板2の
外周縁を表裏両面側から挟むよう係合する本体部11
と、本体部11から車体パネル5の側部フランジ5aに
弾性接触するように伸びる弾発部材12とが一体的に形
成され、アッパー部3u、サイド部3s、ロア部3lを
通して一体的に連続して形成されている。
【0031】本体部11は長手方向に耐伸縮性の変形可
能な細長い芯材13を全長にわたって埋込み、アッパー
部3u、サイド部3s、ロア部3lを通してコ字状の同
一断面形状に形成されて窓板2の外周縁を挿入する挿入
溝14およびガイド面15を有しており、外表面側に本
体部11とは異色を呈する金属箔や樹脂テープの如き装
飾条片16を被着することもできる。芯材としては表面
に接着剤をコーティングした金属線、金属テープ、ガラ
ス繊維糸等を挙げることができる。
【0032】弾発部材は根元よりも先端側がやや先細に
なった2枚のほぼ板状の湾曲したリップ12a、12b
からなる。これらのリップ12a、12bはアッパー部
3uおよびサイド部3sではそれぞれ分離独立して両リ
ップが接触しても相対的にスライド移動可能であるが、
ロア部3lにおいては先端部が溶着によって接合され
て、中空部12cが形成され両リップのスライド移動は
阻止されている。これにより、リップ12aが窓板2側
に向けて変形しようとするときにリップ12bによって
逆方向へ引っ張る作用をするので、少ない力ではリップ
12aが変形しにくく、ロア部3lの窓板2の面中心側
に向けて作用する弾発力はアッパー部3uおよびサイド
部3sよりも大きくなっている。リップ12a、12b
の自由状態は図2に2点鎖線で示されている。
【0033】ウインドウモールディング3の上コーナー
部3cuは、曲げ半径が大きいため、アッパー部3uお
よびサイド部3sと同じ横断面形状としたまま曲げられ
ているが、曲げによる浮上がりを防止するためにロア部
11lと同じ断面形状にしてもよい。下コーナー部3c
lは曲げ半径が小さいため、図3(b)に示すように本
体部11の一部をV字状に切り欠いた後にこの切欠面を
接合するようにして折曲げられている。この場合、下コ
ーナー部3clおよびサイド部3sをロア部3lと同じ
断面形状にすることもできる。なお、ウインドウモール
ディング3はロア部3lの中間位置で端末面同志が熱溶
着等で接合され全体として環状をなしている。
【0034】上記の窓組立体4は不透明プリント層9を
が予め形成され、ダムラバー10を固着した窓板2の外
周縁に環状のウインドウモールディング3を取付けて製
造される。この場合、ウインドウモールディング3の挿
入溝14に接着剤を塗布して窓板2の外周縁を挿入して
固着するのが好ましいが、必ずしも必要ではない。この
とき口開き状のガイド面15は窓板2の、または窓板2
への挿入、係合作業を容易にする。
【0035】こうして製造された窓組立体4を、ダムラ
バー10とウインドウモールディング3の脚部との間に
液状の接着剤7をひも状に連続して吐出した状態で、車
体パネル5の窓開口部6を遮蔽するように窓組立体嵌込
凹部8に非水平に嵌込んで組付け、窓組立体4と車体パ
ネル5の側部フランジ5aおよび底部フランジ5b間に
介在する接着剤7を硬化させて固着し、車両用窓1を製
造する。
【0036】このときウインドウモールディング3の弾
発部材12のリップ12a、12bは車体パネル5の側
部フランジ5aに弾性接触するが、アッパー部3uより
ロア部3lの方が弾発力が大きくなっているため、最も
好ましい形態では、アッパー部3Uとロア部3lの弾発
力の差が、窓組立体4が自重で下方に移動しようとする
力と等しくなるように設定されていれば、窓組立体4は
自重により下方向に移動するのを防止され、窓組立体4
は窓組立体嵌込凹部8内の所定位置に位置決めされた状
態で接着剤7により固着される。このとき窓組立体4は
自重により窓組立体嵌込凹部8内に位置決めされる。弾
発部材12の弾発力は窓組立体4が自重に反して浮き上
がらない程度に調整される。また窓組立体4の底部フラ
ンジ5b側への移動(沈み込み)を防止するには、本体
部11の裏面に長手方向に沿って所定間隙を保って複数
個所にスペーサ部13aを形成しておけばよい。
【0037】液状の接着剤7が硬化すると、車体パネル
5に対する主たる保持力は接着剤7によって負担され、
その後に弾発部材12の弾発力が低下しても、窓組立体
4は下方向へ移動することなく、そのままの姿勢を維持
する。なお両サイド部3Sにおいては、弾性部材12の
弾発力は等しくなるように設定しておくのが好ましく、
これにより左右側の移動のバランスがとれる。
【0038】使用状態では湾曲状のリップ12aの上部
に溝17が形成されるので、これを集水溝として利用す
ることができる。この場合車体パネルの上部(ルーフパ
ネル)5uからの雨水は溝17を通して流下し、窓板2
上の視界の低下を防止することができる。
【0039】集水溝は形成されないものの、車体パネル
5と窓組立体4間のフラッシュ化あるいは滑らかな外観
形成のために、リップ12cを設けて溝17を覆うこと
もできる。図3(a)の5s′は車体パネルの側部(リ
ヤピラー)5sが高い例を示す。この場合でも前記と同
様に窓組立体4を組付けることができる。
【0040】上記の車両用窓1の製造方法では、ウイン
ドウモールディング3として弾発部材12の弾発力がア
ッパー部3uよりロア部3lの方が大きいものを用いて
窓組立体4を形成し、この窓組立体4を窓組立体嵌込凹
部8に嵌め込んで位置決めし、接着剤を硬化させて窓組
立体を車体パネルに固着するようにしている。このため
窓板2の面方向の位置決めを行う係合部材(クリップ
等)を用いなくても、窓組立体4を下方向への移動を抑
制または防止した状態で車体パネル5の窓開口部6の所
定位置に位置決めして、接着剤7で固着することができ
る。これにより少ない部品点数と簡単な操作で外観およ
び取付精度の優れた車両用窓を製造することができる。
【0041】図4および図5の(a)〜(c)はそれぞ
れ別の実施形態の窓組立体4を示す図1のA−A相当断
面図である。図4(a)では弾発部材12には、アッパ
ー部3uのリップ12aの数より、ロア部3lのリップ
12a、12bの数が大きくなっているため、弾発力が
大きくなっている。但し、リップ12aの形状、材質は
アッパー部3U、ロア部3lともに同じである。
【0042】図4(b)では弾発部材12には、リップ
12a、12a′と数は同じであるが、アッパー部3u
の厚さt1よりロア部3lり厚さt2が厚いため、弾発力
が大きくなっている。図4(c)では弾発部材12に
は、アッパー部3uのリップ12bの長さL1よりロア
部3lのリップ12b′の長さL2が長いため弾発力が
大きくなっている。
【0043】図5(a)では弾発部材12は、同じ形状
大きさのリップ12a、12a″が形成されている
が、アッパー部3uのリップ12aの材質よりも、ロア
部3lのリップ12a″の材質の方が弾性係数が高くな
っているため、弾発力が大きくなっている。図5(b)
では弾発部材12は、アッパー部3uのリップ12aの
曲率半径よりも、ロア部3lのリップ12a'''の曲率
半径の方が大きくなっているため、弾発力が大きくなっ
ている。
【0044】図5(c)では弾発部材12には、アッパー
部3uのリップ12dの裏面に形成されたスリット18
よりも、ロアー部3lのリップ12eの裏側に形成され
たスリット18′の方が深さが小さく、結果としてスリ
ットを施した部分のリップの残りの肉厚が大きく、かつ
数を少なくしているため、弾発力が大きくなっている。
このほか他の手段により弾発力を調整してもよい。
【0045】図6は図2および図3のウインドウモール
ディング3の製造方法を示す系統図、図7はそのD−D
矢視図、図8(a)はタイミング図、(b)は折曲げ方
法の説明図である。
【0046】ウインドウモールディング3の製造方法
は、図6に示すように、アンコイラ21からピンチロー
ル22を介して芯材13を連続して送り出し、ロータリ
式エンコーダ等の送出量検出センサの検出装置23によ
り送出量を検出しながら押出成形型24に供給する。装
飾条片16を一体化するときはアンコイラ21aから送
り出し、押出成形型24に供給する。検出装置23の検
出信号25は制御装置20に入力する。なおこの形態の
ように芯材13の送出量を検出するのに代えて、後述す
るモールディング材26の押出量を押出成形型24の下
流で直接に検出してもよい。
【0047】押出成形型24では、樹脂供給路24aか
ら本体部11形成用の比較的硬質の樹脂、例えば半硬質
のポリ塩化ビニル樹脂を供給し、樹脂供給路24bから
弾発部材形成用の比較的軟質で前記の樹脂と相溶性を有
するエラストマー樹脂を供給して押出成形型24で融着
一体化し、図7に示す断面形状のモールディング材26
を芯材13と一体化して伸縮しない状態を保って押出成
形する。モールディング材26はウインドウモールディ
ング3の弾発部材12のリップ12a、12bの先端が
比較的隣接するものの分離した状態で本体部11と一体
化した形状で、押出成形型24のオリフィス24cから
押出される。
【0048】押出されたモールディング材26は整形装
置27により、ウインドウモールディング3のロアー部
3lを押出成形するときにはリップ12a、12bの先
端部を溶着接合して弾発力を大きくし、サイド部3sお
よびアッパー部3uを押出成形するときにはリップ12
a、12bを分離した状態を維持するように整形が行わ
れる。
【0049】すなわち支持部材28によりリップ12a
の上側を支持した状態で駆動装置29を駆動して、スラ
イドガイド30に沿ってホルダ31をU方向に前進さ
せ、これによりホルダ31に回転可能に支持された整形
ローラ32をリップ12bの下側からリップ12a側に
押付け、リップ12a、12bの先端部同志を融着して
接合させる。サイド部3sおよびアッパー部3uではV
方向に後退させ、リップ12a、12bを分離状態に維
持する。なお、駆動装置としては、駆動制御の正確さ、
容易さの点で回転動を直線動に変換する機構を内蔵した
ACサーボモータやステッピングモータが好ましいが、
流体圧シリンダ等であってもよい。
【0050】このときのホルダ31のUV方向の前進後
退位置を図8(a)のタイミング図に実線31aで示
す。図8(a)の破線31bはロア部3lとともにサイ
ド部3sにおいてもリップ12a、12bを融着する場
合のホルダ31の位置を示す。ホルダ31の前進、後退
は制御装置20において検出信号25に基づいてモール
ディング材26の成形されている位置を演算した結果出
力される駆動信号35により制御される。また、上記の
形態では、リップ12a、12bが分離した状態で押出
成形するようにしたが、逆に接合した状態で押出成形
し、所定位置で分離させてもよい。
【0051】整形を終ったモールディング材26は冷却
装置36において冷却されて硬化し、取引機37で引取
られた後に、ロア部3lの中間点が切断機38の位置に
達したことを制御装置が演算して切断機38において制
御装置20からの演算にもとづく切断信号39により窓
板2の外周縁の長さにほぼ等しい所定長さに切断され、
ウインドウモールディング3が製造される。切断位置は
図8(a)のY位置であり、これにより1本がアッパー
部3uの両側にサイド部3sおよび長さが1/2のロア
部3lを含むウインドウモールディング3が形成され
る。アッパー部3uの中間位置、すなわち図1の3e′
で接合する場合は図8(a)のX位置で切断する。
【0052】図3(b)に示すように、下コーナー部3
clで曲げの限度を超える小さい曲率半径に折曲げる場
合は、図8(b)に示すように、ウインドウモールディ
ングの下コーナー部3clにおいて本体部11の全部又
は一部にVノッチ40により切除部を形成したのち、加
熱溶融装置41により切除面を加熱して溶融させ、溶融
状態にあるときにサイド部3sを矢印W方向に折曲げて
Vノッチ40部を融着するのが好ましい。なおウインド
ウモールディング3の端末同志は前述したように接合さ
れている。
【0053】上記によりウインドウモールディング3は
全体として環状の製品として完成するので、窓板2の外
周縁にこれを取付けることにより、窓組立体が製造され
る。
【0054】図4(a)に示すように、ウインドウモー
ルディングとして、弾発部材12がほぼ板状のリップ1
2a、12bからなり、アッパー部13uにおけるリッ
プの数よりもロア部3bにおけるリップの数の方が多い
ウインドウモールディング3は、押出工程において弾発
部材12をほぼ板状のリップ12a、12bとし、整形
工程でアッパー部3aのリップの数よりもロア部3lの
数の方が多くなるようにアッパー部3aで一方を除去す
ることにより製造される。この除去は整形装置でリップ
を切除したり、リップを形成するオリフィスをふさぐ等
によってなされる。
【0055】図4(b)に示すように、弾発部材12が
ほぼ板状のリップ12aからなり、アッパー部3uにお
けるリップ12aの厚さよりもロア部3lにおける厚さ
の方が大きいウインドウモールディング3は、押出工程
で弾発部材12をほぼ板状のリップ12aとし、整形工
程でアッパー部3uのリップ12aの厚さよりもロア部
のリップ12a′の厚さの方が大きくなるようにオリフ
ィス24cの開度を広くか、あるいはアッパー部3uの
オリフィス24cの開度をロア部3lよりもせまく調整
することにより製造される。
【0056】図4(c)に示すように、弾発部材12が
ほぼ板状のリップ12a、12bからなり、アッパー部
におけるリップの長さよりもロア部3lにおけるリップ
12bの長さの方が大きいウインドウモールディング3
は、押出工程で弾発部材12をぼぼ板状のリップ12
a、12bとし、整形工程でロア部3lにおけるリップ
12b′の長さよりも、アッパー部3uにおけるリップ
12bの長さの方が小さくなるように切除するか、オリ
フィスの先端側を部分的にふさぐことにより製造され
る。
【0057】図5(a)に示すように、弾発部材12が
ほぼ板状のリップ12aからなり、アッパー部3uにお
けるリップ12aの弾性係数よりもロア部に3lにおけ
るリップ12a″の弾性係数の方が大きいウインドウモ
ールディング3は、押出工程において押出型24の供給
路24bに供給する樹脂を切換えることに製造される。
【0058】図5(b)に示すように弾発部材12がほ
ぼ板状のリップ12aからなり、アッパー部3uにおけ
るリップ12aの先端の曲率半径よりもロア部3lにお
けるリップ12a'''の曲率半径の方が大きいウインド
ウモールディング3は、押出工程で弾発部材12をほぼ
板状のリップ12aとし、整形工程でアッパー部3uに
おけるリップ先端の曲率半径よりも、ロア部におけるリ
ップの曲率半径の方が大きくなるように整形することに
より製造される。
【0059】図5(c)に示すように、弾発部材12が
ほぼ板状のリップ12aからなり、アッパー部3uにお
けるリップ12dの裏面のスリット18の深さよりもロ
ア部3lにおけるリップ12eの裏面のスリット18′
の深さの方が小さいウインドウモールディング3は、押
出工程において、弾発部材12はほぼ板状のリップ12
aとし整形工程でアッパー部3uにおけるリップ12d
の裏面のスリット18の深さよりもロア部3lにおける
リップ12eの裏面のスリット18′の深さの方が小さ
くなるように整形することにより製造される。この場合
図7に示す整形ローラ32に代えてほぼくし刃状の可動
ダイを用いて前進、後退動するように駆動制御すればよ
い。
【0060】また図5(c)に示すように、弾発部材1
2がほぼ板状のリップ12aからなり、アッパー部3u
におけるリップ12dの裏面のスリット18の数よりも
ロア部3lにおけるリップ12eの裏面のスリット1
8′の数の方が小さいウインドウモールディング3は、
押出工程において、弾発部材12はほぼ板状のリップ1
2aとし、整形工程でアッパー部3uにおけるリップ1
2dの裏面のスリット18の数よりもロア部3lにおけ
るリップ12eの裏面のスリット18′の数の方が小さ
くなるように整形することにより製造される。この場合
前述のくし刃状の可動ダイを複数に分割してそれぞれを
独立して駆動制御すればよい。
【0061】上記の製造方法により任意の形状の弾発部
材12を有するウインドウモールディング3を容易にか
つ効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態で製造した車両用窓の正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】(a)は図1のB−B断面図、(b)はC部の
斜視図である。
【図4】(a)、(b)、(c)は別の窓組立体を示
す、図1のA−A相当断面図である。
【図5】(a)、(b)、(c)は別の窓組立体を示
す、図1のA−A相当断面図である。
【図6】ウインドウモールディングの製造方法を示す系
統図である。
【図7】整形装置を示す図6のD−D矢視図である
【図8】(a)はタイミング図、(b)は折曲げ方法の
説明図である。
【符号の説明】
1 車両用窓 2 窓板 3 ウインドウモールディング 3u アッパー部 3s サイド部 3l ロア部 4 窓組立体 5 車体パネル 5a 側部フランジ 5b 底部フランジ 5u 上部 5s 側部 5l 下部 6 窓開口部 7 接着剤 8 窓組立体嵌込凹部 9 不透明プリント層 10 ダムラバー 11 本体部 12 弾発部材 12a、12b リップ 13 芯材 14 挿入溝 15 ガイド面 16 装飾条片 17 溝 18 スリット 20 制御装置 21、21a アンコイラ 22 ロール 23 検出装置 24 押出成形型 24a、24b 樹脂流路 24c オリフィス 25 検出信号 26 モールディング材 27 整形装置 28 支持部材 29 駆動装置 30 スライドガイド 31 ホルダ 32 整形ローラ 35 駆動信号 36 冷却装置 37 引取機 38 切断機 39 切断信号 40 Vノッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−247140(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 1/00 B60J 1/02 111

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓板のアッパー部、両サイド部およびロ
    ア部を通して外周縁にウインドウモールディングを取付
    けた窓組立体を、車体パネルの窓開口部を遮蔽するよう
    非水平に組付け、硬化したときにゴム状弾性を呈する液
    状の接着剤で固着する車両用窓の製造方法において、 アッパー部、両サイド部およびロア部を通して樹脂によ
    り所定の断面形状となるように連続して一体的に形成さ
    れた細長い長尺体からなり、かつ窓板の外周縁に係合す
    る本体部と、 この本体部からその長手方向に沿って、車体パネルの側
    部フランジに弾性接触するように一体的に伸びるほぼ板
    状のリップからなり、リップの数、厚さ、長さ、弾性係
    数および先端の曲率半径の少なくともいずれか1つにお
    いて、ロアー部の方がアッパー部よりも大きいか、もし
    くはリップの裏面に長手方向に連続するスリットが形成
    され、スリットの数および深さの少なくとも1つにおい
    て、ロアー部の方がアッパー部よりも小さいか、あるい
    は複数のリップがアッパー部においてそれぞれ分離独立
    し、ロア部においてリップ同士が接合していることによ
    り、窓板をその面中心側に向けて押圧する力がアッパー
    部よりもロア部の方が大きくて、窓組立体が自重で下方
    に移動するのを防止し、かつ自重に反して浮き上がらな
    いように調整された弾発力を有するように形成されたエ
    ラストマー材料からなる弾発部材とを有するウインドウ
    モールディングを窓板の外周縁に連続させて取付けた窓
    組立体を、車体パネルの開口部を遮蔽するように組付
    け、 弾発部材の弾発力の差により、窓組立体が自重により下
    方向に移動するのを防止した状態で、 窓組立体と車体パネル間に介在させた接着剤を硬化させ
    て固着することを特徴とする車両用窓の製造方法。
  2. 【請求項2】 窓板のアッパー部、両サイド部およびロ
    ア部を通して外周縁にウインドウモールディングを連続
    させて取付けた窓組立体を、車体パネルの窓開口部を遮
    蔽するように非水平に組付け、ウインドウモールディン
    グの弾発部材の弾発力の差により、窓組立体が自重によ
    り、下方向に移動するのを防止した状態で接着剤を硬化
    させて車両用窓を製造するためのウインドウモールディ
    ングであって、 アッパー部、両サイド部およびロア部を通して、樹脂に
    より所定の断面形状となるように連続して一体的に形成
    された細長い長尺体からなり、かつ窓板の外周縁に係合
    する本体部と、 この本体部からその長手方向に沿って、車体パネルの側
    部フランジに弾性接触するように一体的に伸びるほぼ板
    状のリップからなり、リップの数、厚さ、長さ、弾性係
    数および先端の曲率半径の少なくともいずれか1つにお
    いて、ロアー部の方がアッパー部よりも大きいか、もし
    くはリップの裏面に長手方向に連続するスリットが形成
    され、スリットの数および深さの少なくとも1つにおい
    て、ロアー部の方がアッパー部よりも小さいか、あるい
    は複数のリップがアッパー部においてそれぞれ分離独立
    し、ロア部においてリップ同士が接合していることによ
    り、窓板をその面中心側に向けて押圧する力がアッパー
    部よりもロア部の方が大きくて、窓組立体が自重で下方
    に移動するのを防止し、かつ自重に反して浮き上がらな
    いように調整された弾発力を有するように形成された弾
    発部材とを有する窓組立体用ウインドウモールディン
    グ。
  3. 【請求項3】 本体部または弾発部材には、耐伸縮性の
    変形可能な細長い芯材が全長にわたって一体化されてい
    る請求項2記載のウインドウモールディング。
  4. 【請求項4】 本体部の表面に、本体部とは異色を呈す
    る装飾条片が被着されている請求項2または3記載のウ
    インドウモールディング。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかに記載のウ
    インドウモールディングの本体部を窓板の外周縁に取付
    けて係止させた窓組立体。
  6. 【請求項6】 窓板のアッパー部、両サイド部およびロ
    ア部を通して外周縁にウインドウモールディングを取付
    けた窓組立体を、車体パネルの窓開口部を遮蔽するよう
    に非水平に組付け、ウインドウモールディングの弾発部
    材の弾発力の差により、窓組立体が自重により、下方向
    に移動するのを防止した状態で接着剤で固着して車両用
    窓を製造するためのウインドウモールディングの製造方
    法であって、 押出成形型のオリフィスから樹脂により、窓板の外周縁
    に係合する本体部およびこの本体部から車体パネルの側
    部フランジ側に突出するように伸びてこれに弾性接触す
    るほぼ板状のリップからなる弾発部材を有する断面形状
    のモールディング材を連続して押出する工程と、 前記モールディング材の弾発部材のリップの数、厚さ、
    長さ、弾性係数および先端の曲率半径の少なくともいず
    れか1つにおいて、ロアー部の方をアッパー部よりも大
    きくするか、もしくはリップの裏面に長手方向に連続す
    るスリットを形成し、スリットの数および深さの少なく
    とも1つにおいて、ロアー部の方をアッパー部よりも小
    さくするか、あるいは複数のリップをアッパー部におい
    てそれぞれ分離独立させ、ロア部においてリップ同士を
    接合させることにより、アッパー部よりもロア部の方が
    大きくて、窓組立体が自重で下方に移動するのを防止
    し、かつ自重に反して浮き上がらないように調整された
    弾発力を有するように変化させる工程と、 前記のモールディング材が連続して、1本でアッパー
    部、両サイド部およびロア部を含むように所定の長さ
    に、ロアー部の中間位置またはアッパー部の中間位置で
    切断する工程と、 を含むウインドウモールディングの製造方法。
  7. 【請求項7】 弾発部材を変化させる工程は、押出工程
    と同期して押出成形型のオリフィスを操作し、弾発部材
    のリップの形状、または数を変化させる整形工程である
    請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 弾発部材を変化させる工程は、押出工程
    と同期して、弾性係数の異なる樹脂を弾発部材形成用押
    出路に供給する工程である請求項6記載の方法。
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