JP3303717B2 - 自動車用ウインドモール及びその製造方法 - Google Patents

自動車用ウインドモール及びその製造方法

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JP3303717B2
JP3303717B2 JP06576297A JP6576297A JP3303717B2 JP 3303717 B2 JP3303717 B2 JP 3303717B2 JP 06576297 A JP06576297 A JP 06576297A JP 6576297 A JP6576297 A JP 6576297A JP 3303717 B2 JP3303717 B2 JP 3303717B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚み変化を有する
自動車用ウインドモールに関するものであり、特に、左
右側領域と上側領域を異にする断面形状とした厚み変化
を有する自動車用ウインドモール及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の厚み変化を有する自動車
用ウインドモールとして特開平7−290946号公報
に掲載の技術がある。
【0003】図8は厚み変化を有する自動車用ウインド
モールの使用状態を示す正面図、図9は従来例の厚み変
化を有する自動車用ウインドモールの製造方法により製
造された自動車用ウインドモールの左右側領域を示す断
面図、図10は従来例の厚み変化を有する自動車用ウイ
ンドモールの製造方法により製造された厚み変化を有す
る自動車用ウインドモールの上側領域を示す断面図であ
る。
【0004】この厚み変化を有する自動車用ウインドモ
ール100は、図8に示すように、自動車のフロントガ
ラス1の左右両側縁と窓枠2との隙間に装着される左右
側領域10及び上側縁と窓枠2との隙間に装着される上
側領域20からなる長尺状に成形されている。
【0005】左右側領域10は、図9に示すように、フ
ロントガラス1の左右両側縁と窓枠2との隙間に挿入さ
れる脚部11を有している。脚部11には、フロントガ
ラス1の周縁部裏面を支持する支持片12と、窓枠2の
内面に弾接する保持片13とが突設されるとともに、支
持片12と対向してフロントガラス1の表面に当接する
当接片14が形成されている。脚部11は接着剤5を介
して車体の左右両側に設けた窓枠2に固着される。更
に、脚部11の当接片14と対向離間する位置には頭部
15が一体形成され、頭部15の窓枠2側には窓枠2の
外面に弾接するシール側片16が突出形成されている。
当接片14の先端と頭部15の先端との間には、内方に
屈曲する断面略く字状の折曲片17が連続して一体形成
されている。脚部11の上部、頭部15、折曲片17及
び当接片14に囲まれる空間により、所定の断面形状の
密閉された中空部18が構成されている。
【0006】一方、上側領域20は、合成樹脂を左右側
領域10と同一断面形状に押出した後、左右側領域10
の頭部15を加圧ローラ等で厚さ方向に圧潰して変形頭
部21とし、折曲片17を内方に屈曲重合させて変形折
曲片22とすることにより図10に示す断面形状に形成
される。脚部11の上部、変形頭部21、変形折曲片2
2及び当接片14に囲まれる空間により、左右側領域の
中空部18よりも小断面積で異なる断面形状の密閉され
た変形中空部23が形成されている。なお、上側領域2
0のその他の構成は左右側領域10と同一である。ま
た、図9及び図10において、6は補強及び伸縮防止用
にインサートされた金属ワイヤ、7は接着剤5を封止す
るダムである。
【0007】次に、上記のように構成された従来の厚み
変化を有する自動車用ウインドモール100の製造方法
を説明する。
【0008】厚み変化を有する自動車用ウインドモール
100を成形するには、例えば、ポリ塩化ビニル等の合
成樹脂材料を押出成形機から左右側領域10と同一の断
面形状に押出す。そして、押出した合成樹脂の上側領域
20に対応する部分の頭部15を加圧ローラにより厚さ
方向に圧潰して、折曲片17を屈曲部にて内方に屈曲さ
せ、当接片14上に変形折曲片22及び変形頭部21を
重合する。その後、押出した合成樹脂を冷却固化して、
所定長さに切断し、厚み変化を有する自動車用ウインド
モール100が完成する。かかる厚み変化を有する自動
車用ウインドモール100を自動車のフロントガラス1
の周縁に装着することにより、左右側領域10の頭部1
5がフロントガラス1から高く突出して、レインガータ
として機能させ、その折曲片17の外面がワイパ3に払
拭された雨水の窓枠2側への流出を防止して、フロント
ガラス1の左右両側縁に沿って下方へと排水案内すると
ともに、上側領域20の変形頭部21がフロントガラス
1から低く突出して、走行時の空力特性を向上する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の厚
み変化を有する自動車用ウインドモール100は、左右
側領域10を押出した後、その頭部15を押圧して上側
領域20を形成し、左右側領域10から上側領域20の
間にその高さが徐変する両方のコーナ領域30は、図8
のコーナ領域30での頭部15及び折曲片17のフロン
トガラス1からの位置が変化し、頭部15及び折曲片1
7の位置が安定していないから、車両の走行によって発
生する風圧が、何れかの位置で共振し、コーナ領域30
に位置する頭部15及び折曲片17に風切音の大きくな
る位置が発生する可能性がある。
【0010】その結果として、車両の所定走行速度で自
動車用ウインドモール100に風切音が発生し、気にな
る場合がある。
【0011】そこで、本発明は、車両の走行速度が変化
しても風切音が発生することがない自動車用ウインドモ
ールの提供を課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる自動車
用ウインドモールは、ガラスの表面に当接する当接片の
上面を外部に露出する意匠面とする薄肉部分と、前記ガ
ラスの表面に当接する当接片と、その上面の意匠面を広
くすることにより、前記ガラスの表面を覆うように延出
される突出部を形成すると共に、前記当接片と前記意匠
面との間隔を離した厚肉部分とを具備し、前記薄肉部分
と前記厚肉部分との間は、前記突出部を徐変させて、前
記フロントガラスの表面から前記突出部までの距離を離
した空洞を形成したものである。
【0013】請求項2にかかる自動車用ウインドモール
の製造方法は、外部上面に露出する意匠面及びガラスの
表面に当接する当接片とを有し、前記ガラスの表面に当
接する当接片の上面を前記意匠面とする薄肉部分と、前
記ガラスの表面に当接する当接片と、その上面の意匠面
を広くすることにより、前記ガラスの表面を覆うように
延出される突出部を形成すると共に、前記当接片と前記
意匠面との間隔を離した厚肉部分とを具備する自動車用
ウインドモールを、押出成形機のダイスの開口の意匠面
側で、薄肉部分から厚肉部分まで変化させる移動コアを
前記自動車用ウインドモールの押出し方向に移動させ、
薄肉部分から厚肉部分までの変量を得て、前記突出部を
徐変させ、前記フロントガラスの表面から前記突出部ま
での距離を離した空洞を形成したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0015】図1は本発明の一実施の形態の自動車用ウ
インドモールの上側領域の断面図、図2は本発明の一実
施の形態の自動車用ウインドモールの左右側領域の断面
図である。なお、図中、従来例と同一符号及び同一記号
は、従来例の構成部分と同一または相当部分を示すもの
であるから、ここでは、重複する説明を省略する。
【0016】本実施の形態によって製造した自動車用ウ
インドモール100の概略構成は、従来例の自動車用ウ
インドモール100と同様、左右側領域10及び上側領
域20、コーナ領域30からなる(図8参照)。
【0017】図1において、上側領域20には、フロン
トガラス1の左右両側縁と窓枠2との隙間に挿入され、
金属ワイヤ6を補強及び伸縮防止用にインサートされた
脚部11を有している。脚部11の下部には、フロント
ガラス1の周縁部裏面を下側から支持する支持片12
と、窓枠2の内面に弾接する保持片13とが突設されて
いる。また、脚部11の上部には、脚部11のフロント
ガラス1の周縁部表面を、フロントガラス1の上側から
支持片12と対向して挾持する当接片14が形成されて
いる。なお、脚部11は従来例と同様、接着剤5を介し
て車体の左右両側に設けた窓枠2に固着される。更に、
脚部11の当接片14と対向する内側の外表面位置には
頭部15が一体に形成され、頭部15に対向する外側に
位置する窓枠2側には、窓枠2の外面に弾接するシール
側片16が突出形成されている。当接片14の先端と頭
部15の先端との間は、所定の肉厚になっており、当接
片14は、先端の頭部15が薄く、脚部11側が厚くな
るように上に凸条の局面に形成されている。そして、当
接片14の反対側の面にある頭部15からシール側片1
6の上面は連続する意匠面Aとなっている。
【0018】因に、押出成形の際、脚部11、支持片1
2、当接片14は同一硬質材料で一体に押出し成形さ
れ、保持片13は軟質材料で独立して一体に押出し成形
され、また、頭部15の先端からシール側片16までの
意匠面A側及びシール側片16は、耐候性樹脂によって
独立して一体に押出し成形され、これらは押出しと同時
に一体化される。
【0019】一方、左右側領域10も、図2に示すよう
に、フロントガラス1の左右両側縁と窓枠2との隙間に
挿入される脚部11を有し、その脚部11には、フロン
トガラス1の周縁部裏面を支持する支持片12と、窓枠
2の内面に弾接する保持片13とが突設されるととも
に、支持片12と対向してフロントガラス1の表面に当
接し、フロントガラス1を挾持する当接片14が形成さ
れている。なお、脚部11は接着剤5を介して車体の左
右両側に設けた窓枠2に固着される。頭部15に対向す
る外側に位置する窓枠2側には、窓枠2の外面に弾接す
るシール側片16が突出形成されている。当接片14の
意匠面A側の先端と頭部15の意匠面A側の先端との間
は、フロントガラス1の表面から所定距離離して空洞B
を形成し、かつ、その当接片14と当接片14の反対側
の面にある頭部15とが所定の肉厚になっている。左右
側領域10においても、頭部15からシール側片16の
上面は連続する意匠面Aとなっている。
【0020】即ち、脚部11の当接片14と対向する内
側の外表面位置には頭部15が一体に形成され、当接片
14と頭部15の間は、頭部15が内側方向に距離L
(=7〜15mm)だけ突出した突出部15Aを形成
し、かつ、その当接片14と当接片14の反対側の面に
ある頭部15とが所定の肉厚になっており、フロントガ
ラス1の表面から所定距離離して空洞Bを形成してお
り、自動車用ウインドモール100の長さ方向に対して
直角に切断した断面における意匠面Aは、上側領域20
よりも左右側領域10の方が、その幅が広くなってい
る。しかも、頭部15の下端部とフロントガラス1の表
面から2〜15mm程度の間隔を形成し、その空洞Bの
最大フロントガラス1の表面から頭部15の内側上部と
の間隔よりも狭くなっている。特に、頭部15からシー
ル側片16で形成される意匠面Aを彎曲させ、頭部15
の下端部とフロントガラス1の表面からの間隔を、その
空洞Bのフロントガラス1の表面から内側上部までの間
隔を大きくしている。
【0021】なお、上側領域20のその他の構成は左右
側領域10と同一である。また、図1及び図2におい
て、6は補強及び伸縮防止用にインサートされた金属ワ
イヤである。
【0022】次に、本実施の形態の自動車用ウインドモ
ール100を製造する場合について説明する。
【0023】図3は本発明の一実施の形態の自動車用ウ
インドモールの押出成形機の正面図、図4は本発明の一
実施の形態の自動車用ウインドモールの押出成形機の上
側領域を成形する場合の斜視図、図5は本発明の一実施
の形態の自動車用ウインドモールの押出成形機の左右側
領域を成形する場合の斜視図である。また、図6は本発
明の一実施の形態の自動車用ウインドモールの要部斜視
図で、図7は本発明の一実施の形態の自動車用ウインド
モールの取付状態による説明図である。
【0024】図において、押出成形機50は合成樹脂材
料の押出によって成形体を得るもので、本体53の前方
に上側領域20の形態に近似した押出口を有する下部ヘ
ッドダイ51、上側領域20から左右側領域10の形態
に可変する押出口を有する上部ヘッドダイ(移動コア)
52を有している。
【0025】下部ヘッドダイ51は、自動車用ウインド
モール100の脚部11及び支持片12を形成する脚部
孔110、保持片13を形成する保持孔130、当接片
14を形成する当接孔140、シール側片16を形成す
るシール側孔160からなる押出口を有する。また、上
部ヘッドダイ(移動コア)52は、意匠面A側の頭部1
5を形成する頭部孔150から当接片14を形成する当
接孔140に当接する押出口を有する。上部ヘッドダイ
(移動コア)52は、自動車用ウインドモール100の
押出方向に摺動自在となっている。しかし、図示してい
ないが、押出圧力が直接、上部ヘッドダイ(移動コア)
52の移動方向に加わらないように、本体53の下方か
ら樹脂材料を押出し、上部ヘッドダイ(移動コア)52
の移動方向に導いている。上部ヘッドダイ(移動コア)
52は自動車用ウインドモール100の押出方向に摺動
自在となっており、その押出口の断面の面積が変化する
ようになっている。上部ヘッドダイ(移動コア)52が
図4に示すように、本体53側から最大突出状態となっ
たとき、下部ヘッドダイ51の脚部孔110、保持孔1
30、当接孔140、シール側孔160によって、脚部
11及び支持片12及び当接片14を一体押出しし、保
持片13とシール側片16を各々単独押出し、それらを
融着して一体化する。同時に、上部ヘッドダイ(移動コ
ア)52は頭部15からシール側片16の上面は連続す
る意匠面A側を形成し、それを下部ヘッドダイ51から
押出したものと溶着して一体化し、両者によって、自動
車用ウインドモール100の図1に示す断面の上側領域
20を成形する。
【0026】また、上部ヘッドダイ(移動コア)52が
図5に示すように、本体53側から最小突出状態となっ
たとき、下部ヘッドダイ51の脚部孔110、保持孔1
30、当接孔140、シール側孔160によって、脚部
11及び支持片12及び当接片14を一体押出しし、ま
た、保持片13とシール側片16を各々単独で押出し、
それらを融着して一体化する。同時に、上部ヘッドダイ
(移動コア)52は頭部15からシール側片16の上面
は連続する意匠面A側を形成し、それを下部ヘッドダイ
51から押出したものと溶着して一体化し、両者によっ
て、脚部11の当接片14と対向する内側の外表面位置
には頭部15が一体に形成され、当接片14と頭部15
の間は、頭部15が内側方向に距離Lだけ突出した突出
部15Aを形成し、頭部15からシール側片16で形成
される意匠面Aを彎曲させ、頭部15の下端部とフロン
トガラス1の表面からの間隔を、その空洞Bのフロント
ガラス1の表面から内側上部までの間隔を大きく形成し
た自動車用ウインドモール100の図2に示す断面の左
右側領域10を成形する。
【0027】上部ヘッドダイ(移動コア)52は図4及
び図5に示すように、本体53側から最小突出状態から
最大突出状態と変化するとき、自動車用ウインドモール
100の図2に示す断面の左右側領域10から図1に示
す断面の上側領域20に変化させる。しかし、自動車用
ウインドモール100の図2に示す断面の左右側領域1
0と図1に示す断面の上側領域20では、その押出し成
形材料の使用量が数分の1に変化する。このとき、自動
車用ウインドモール100の左右側領域10を成形する
押出量を基準にすると、上側領域20では余剰押出成形
材料を図示しない排出路によって除去または再使用でき
るように帰還させる余剰処理路を有している。この余剰
処理路によって下部ヘッドダイ51及び上部ヘッドダイ
(移動コア)52が形成する成形口の押出力は、両者が
その成形口の面積を変化させても均一化されている。
【0028】したがって、上部ヘッドダイ(移動コア)
52が図5に示すように、本体53側から最小突出状態
にあるとき、自動車用ウインドモール100の左右側領
域10を形成し、そして、上部ヘッドダイ(移動コア)
52が本体53側から突出を開始することで、コーナ領
域30の成形を開始し、更に、上部ヘッドダイ(移動コ
ア)52が本体53側から突出を行うことで、コーナ領
域30の成形を終了し、上部ヘッドダイ(移動コア)5
2が図4に示すように、本体53側から最大突出状態に
なったとき、自動車用ウインドモール100の上側領域
20の形成に入る。次に、上部ヘッドダイ(移動コア)
52を本体53側に収容させることで、上側領域20の
形成からコーナ領域30の形成に入り、そして、左右側
領域10の形成を行い、車両に取付ける自動車用ウイン
ドモール100の成形を行う。
【0029】このように、本実施の形態の外部上面に露
出する意匠面A及びフロントガラス1の表面に当接する
当接片14とを有し、フロントガラス1の表面に当接す
る当接片14の上面を意匠面Aとする薄肉部分と、フロ
ントガラス1の表面に当接する当接片14と、その上面
の意匠面Aを広くすることにより、フロントガラス1の
表面を覆うように延出される突出部15Aを形成すると
共に、当接片14と意匠面Aとの間隔を離した厚肉部分
とを具備する自動車用ウインドモールの製造方法におい
ては、押出成形機50のダイス、即ち、上部ヘッドダイ
(移動コア)52の開口の意匠面A側で、薄肉部分から
厚肉部分まで変化させる上部ヘッドダイ(移動コア)5
2を自動車用ウインドモール100の押出し方向に平行
に移動させ、薄肉部分から厚肉部分までの押出口の変量
を得るものである。
【0030】したがって、本実施の形態の自動車用ウイ
ンドモールの製造方法によれば、上面外部に露出する意
匠面A及びガラス1の表面に当接する当接片14とを有
する自動車用ウインドモール100において、上記ガラ
ス1の表面に当接する当接片14の上面を上記意匠面A
とする薄肉部分と、上記ガラス1の表面に当接する当接
片14と、その上面の意匠面Aを広くすることにより、
上記ガラス1の表面を覆うように延出される突出部15
Aを形成すると共に、上記当接片14と上記意匠面Aと
の間隔を離した厚肉部分とを具備するものが得られる。
【0031】即ち、左右側領域10における当接片14
と頭部15の間は、頭部15が内側方向に距離Lだけ突
出した突出部15Aを形成し、かつ、その当接片14と
当接片14の反対側の面にある頭部15とが所定の肉厚
になっており、フロントガラス1の表面から所定距離離
して空洞Bを形成しているから、フロントガラス1の表
面を側面方向に流れる雨水は、空洞Bをレインガータと
して上方または下方に流れる。
【0032】本実施の形態の自動車用ウインドモールの
製造方法によれば、押出成形機50のダイス、即ち、上
部ヘッドダイ(移動コア)52の開口の意匠面A側で、
薄肉部分から厚肉部分まで変化させる上部ヘッドダイ
(移動コア)52を自動車用ウインドモール100の押
出し方向に平行に移動させ、薄肉部分から厚肉部分まで
の押出口の変量を得るものであるから、成形された自動
車用ウインドモール100の見栄えがよい。また、上部
ヘッドダイ(移動コア)52を自動車用ウインドモール
100の押出し方向に平行移動させ、薄肉部分から厚肉
部分までの押出口の変量を得るものであるから、押出成
形圧力が上部ヘッドダイ(移動コア)52の特定の面に
集中加重となって加わるものでなく、徐変されている面
に分布加重として加わるものであるから、滑かな移動コ
アの制御が可能となる。
【0033】このとき、フロントガラス1の表面に沿っ
たフロントガラス1の表面に近い空気流Wは、頭部15
が内側方向に距離Lだけ突出した突出部15Aで形成し
た空洞Bに導かれ、フロントガラス1の表面には、走行
によって上方に向う空気流W1が形成されているから、
空洞Bを通り空気抵抗の少ない方の上方に流れ、空気流
W3となる。即ち、フロントガラス1の沿面の空気流W
は、頭部15が内側方向に距離Lだけ突出した突出部1
5Aで形成した空洞Bを介して上方に流れる空気流W3
となる。しかし、フロントガラス1の表面に沿ったフロ
ントガラス1の表面から離れた空気流は、頭部15の上
面の意匠面Aに沿って空気流W2が形成され、自動車用
ウインドモール100を越えて流れる。したがって、フ
ロントガラス1の沿面の空気流Wは、自動車用ウインド
モール100の頭部15に空気渦を形成することなく、
左右側領域10における当接片14と頭部15の間の空
洞Bを流れる空気流W3及び頭部15の上面の意匠面A
に沿って空気流W2のバランスによって、頭部15に空
気渦による振動が発生しない。故に、車両の走行速度が
変化しても風切音が発生することがない。
【0034】また、上側領域20で当接片14と頭部1
5間を最小の厚みとしたものであるから、フロントガラ
ス1の沿面の空気流Wが、空洞Bを介して上方に流れる
空気流W3となっても、フロントガラス1の表面に沿っ
たフロントガラス1の表面から離れた空気流は、上側領
域20の自動車用ウインドモール100の頭部15で空
気流W3の移動が阻止されないから、空気抵抗を小さく
し、滑かにフロントガラス1の沿面の空気流Wを車両の
上方に流すことができる。
【0035】そして、本実施の形態では、その厚みを変
化させればよいのであって、必ずしも、上側領域20で
当接片14と頭部15間の厚みを最小とすればよい。ま
た、上側領域20で当接片14と頭部15間の厚みを最
小としたものでは、従来のように、重ね合せを行うもの
でないから、埃が入り込むことがなくなり、雨水によっ
てそれらの汚れが流れでることがない。
【0036】更に、本実施の形態の自動車用ウインドモ
ール100は、従来例のように、中空部18を有してい
ないから、扱い易く、自動車用ウインドモール100の
装着には細心の注意を払う必要性がなくなり、その取付
け作業性が向上する。
【0037】更にまた、上側領域20は通常の肉厚に対
し、左右側領域10における当接片14と頭部15の間
は、頭部15が内側方向に距離Lだけ突出した突出部1
5Aを形成し、かつ、その当接片14と当接片14の反
対側の面にある頭部15とが所定の肉厚になっており、
その肉厚が厚くなり、かつ、コーナ領域30で意匠面A
の幅を徐変させているから、コーナ領域30で彎曲によ
る圧縮力を加えたとき、その表面に圧縮皺が発生され
ず、圧縮力に抗するだけの弾性力を持ちながらも彎曲を
行なうことになる。結果的に、自動車用ウインドモール
の長さ方向の中心線よりも内側に中心が移動し、中心線
及び中心線よりも外側のシール側片で大きな膨脹が行な
われることになる。故に、意匠面Aの表面に皺を発生さ
せることがなく、勿論、外側のシール側片にも皺を発生
させることがなくなり、その結果として、自動車用ウイ
ンドモールの意匠性を維持できる。また、自動車用ウイ
ンドモールの装着には細心の注意を払う必要性がなくな
り、その取付け作業性が向上する。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1の自動車用ウイ
ンドモールは、外部上面に露出する意匠面及びガラスの
表面に当接する当接片とを有する自動車用ウインドモー
ルにおいて、上記ガラスの表面に当接する当接片の上面
を上記意匠面とする薄肉部分と、上記ガラスの表面に当
接する当接片と、その上面の意匠面を広くすることによ
り、上記ガラスの表面を覆うように延出される突出部を
形成すると共に、上記当接片と上記意匠面との間隔を離
した厚肉部分とを具備し、前記薄肉部分と前記厚肉部分
との間は、前記突出部を徐変させて、前記フロントガラ
スの表面から前記突出部までの距離を離した空洞を形成
したものである。
【0039】したがって、ガラス表面に沿った空気流
は、内側方向に突出した突出部で形成した空洞に導か
れ、ガラス表面には、走行によって上方に向う空気流が
形成されているから、空洞を通り空気抵抗の少ない方の
上方に流れた空気流となる。ガラス沿面の空気流は、左
右側領域における当接片と突出部間の空洞を流れる空気
流と意匠面に沿って空気流のバランスによって、空気渦
が大きくならないから、それによって振動が発生しな
い。故に、車両の走行速度が変化しても風切音が発生す
ることがない。更に、意匠面の表面に皺を発生させるこ
とがなくなり、その結果として、自動車用ウインドモー
ルの意匠性を維持でき、また、自動車用ウインドモール
の装着には細心の注意を払う必要性がなくなり、その取
付け作業性が向上する。
【0040】請求項2の自動車用ウインドモールの製造
方法は、外部上面に露出する意匠面及びガラスの表面に
当接する当接片とを有し、上記ガラスの表面に当接する
当接片の上面を上記意匠面とする薄肉部分と、上記ガラ
スの表面に当接する当接片と、その上面の意匠面を広く
することにより、上記ガラスの表面を覆うように延出さ
れる突出部を形成すると共に、上記当接片と上記意匠面
との間隔を離した厚肉部分とを具備する自動車用ウイン
ドモールの製造方法において、押出成形機のダイスの開
口の意匠面側で、薄肉部分から厚肉部分まで変化させる
移動コアを前記自動車用ウインドモールの押出し方向に
平行移動させ、薄肉部分から厚肉部分までの押出口の変
量を得て、前記突出部を徐変させ、前記フロントガラス
の表面から前記突出部までの距離を離した空洞を形成し
ものである。
【0041】したがって、押出成形機のダイスの開口の
意匠面側で、薄肉部分から厚肉部分まで移動コアを変化
させるものであるから、成形された自動車用ウインドモ
ールの見栄えがよい。また、移動コアを自動車用ウイン
ドモールの押出し方向に平行移動させ、薄肉部分から厚
肉部分までの押出口の変量を得るものであるから、押出
成形圧力が移動コアの特定の面に集中加重となって加わ
るものでなく、徐変されている面に分布加重として加わ
るものであるから、滑かな移動コアの制御が可能とな
る。更に、意匠面の表面に皺を発生させることがなくな
り、その結果として、自動車用ウインドモールの意匠性
を維持でき、また、自動車用ウインドモールの装着には
細心の注意を払う必要性がなくなり、その取付け作業性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施の形態の自動車用ウイ
ンドモールの上側領域の断面図である。
【図2】 図2は本発明の一実施の形態の自動車用ウイ
ンドモールの左右側領域の断面図である。
【図3】 図3は本発明の一実施の形態の自動車用ウイ
ンドモールの押出成形機の正面図である。
【図4】 図4は本発明の一実施の形態の自動車用ウイ
ンドモールの押出成形機の上側領域を成形する場合の斜
視図である。
【図5】 図5は本発明の一実施の形態の自動車用ウイ
ンドモールの押出成形機の左右側領域を成形する場合の
斜視図である。
【図6】 図6は本発明の一実施の形態の自動車用ウイ
ンドモールの要部斜視図である。
【図7】 図7は本発明の一実施の形態の自動車用ウイ
ンドモールの取付状態による説明図である。
【図8】 図8は従来の厚み変化を有する自動車用ウイ
ンドモールの使用状態を示す正面図である。
【図9】 図9は従来の自動車用ウインドモールの製造
方法により製造された自動車用ウインドモールの左右側
領域を示す断面図である。
【図10】 図10は従来の自動車用ウインドモールの
製造方法により製造された自動車用ウインドモールの上
側領域を示す断面図である。
【符号の説明】
A 意匠面 B 空洞 1 フロントガラス 10 左右側領域 12 支持片 14 当接片 15 頭部 15A 突出部 20 上側領域 30 コーナ領域 50 押出成形機 52 上部ヘッドダイ(移動コア) 100 自動車用ウインドモール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−11313(JP,A) 特開 平6−198702(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 1/02 111

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部上面に露出する意匠面及びガラスの
    表面に当接する当接片とを有する自動車用ウインドモー
    ルにおいて、 上記ガラスの表面に当接する当接片の上面を上記意匠面
    とする薄肉部分と、 前記外部上面の意匠面を広くすることにより、上記ガラ
    スの表面を覆うように延出される突出部を形成すると共
    に、上記当接片と上記意匠面との間隔を離した厚肉部分
    と、前記薄肉部分と前記厚肉部分との間は、前記突出部を徐
    変させて、前記フロントガラスの表面から前記突出部ま
    での距離を離した空洞を形成したことを 特徴とする自動
    車用ウインドモール。
  2. 【請求項2】 外部上面に露出する意匠面及びガラスの
    表面に当接する当接片とを有し、上記ガラスの表面に当
    接する当接片の上面を上記意匠面とする薄肉部分と、上
    記ガラスの表面に当接する当接片と、その上面の意匠面
    を広くすることにより、上記ガラスの表面を覆うように
    延出される突出部を形成すると共に、上記当接片と上記
    意匠面との間隔を離した厚肉部分とを具備する自動車用
    ウインドモールの製造方法において、 押出成形機のダイスの開口の意匠面側で、薄肉部分から
    厚肉部分まで変化させる移動コアを前記自動車用ウイン
    ドモールの押出し方向に平行移動させ、薄肉部分から厚
    肉部分までの押出口の変量を得て、前記突出部を徐変さ
    せ、前記フロントガラスの表面から前記突出部までの距
    離を離した空洞を形成したことを特徴とする自動車用ウ
    インドモールの製造方法。
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