JPH11291321A - モールディングの製造方法 - Google Patents

モールディングの製造方法

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JPH11291321A
JPH11291321A JP10096342A JP9634298A JPH11291321A JP H11291321 A JPH11291321 A JP H11291321A JP 10096342 A JP10096342 A JP 10096342A JP 9634298 A JP9634298 A JP 9634298A JP H11291321 A JPH11291321 A JP H11291321A
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JP
Japan
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molding
design
sectional shape
cross
separate extruded
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JP10096342A
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Inventor
Katsuaki Nagai
克昭 永井
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Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 意匠側部分を除くモールディング本体を可変
断面に押出成形する際に、そのモールディング本体に別
押出体を接合することで、モールディングの意匠面に対
する見栄えの悪化を解消する。 【解決手段】 別押出体20を成形して準備する工程
と、モールディング10のうち、意匠側部分を除くモー
ルディング本体11を可変横断面形状に押出成形する工
程と、モールディング本体11の意匠側部分に別押出体
20を接合する工程と、を備える。別押出体20の準備
工程において、別押出体20は、その表面の意匠面が所
望とする横断面形状に形成される。押出成形工程におい
て、モールディング本体11の意匠面側部分に対し可動
ダイ70を進退させてモールディング本体11の横断面
形状を長手方向に変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、横断面形状が長
手方向に変化したモールディングを可変押出成形によっ
て製造するモールディングの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】モールディングに対応する押出成形用ダ
イ装置において、そのダイ本体の押出口に対し可動ダイ
を進退させることで、横断面形状が長手方向に変化した
モールディングを製造する方法は、例えば、特開平7−
76213号公報に開示されている。このようなモール
ディングの製造方法において、図17に示すように、押
出成形用ダイ装置150のダイ本体151には、モール
ディング110に対応する形状の押出口160が形成さ
れている。押出口160には、モールディング110の
意匠面121側に可動ダイ170が駆動装置によって進
退可能に配設されている。そして、可動ダイ170の進
退動作に基づいて、モールディング110の横断面形状
が長手方向に変化しながら、前記押出口160からモー
ルディング110が押出されて成形されるようになって
いる。また、従来、外観意匠の向上等を図るために、押
出成形用ダイ装置に対し薄肉フィルム状の装飾フィルム
を供給し、モールディングの押出成形と略同時に、その
モールディングの意匠面側に装飾フィルムを接合する方
法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図17に示
すように、モールディング110を製造する方法におい
て、可動ダイ170の進退動作時には、その可動ダイ1
70が振動することがある。そして、前記可動ダイ17
0の振動等が原因となって、モールディング110の意
匠面121には、その押出方向と直交する方向に縞状の
艶斑が発生する。この意匠面121に発生する縞状の艶
斑によって見栄えが悪化される。特に、図17に示すよ
うに、モールディング110の意匠面121側部分に対
し可動ダイ170を進退させて、横断面形状が長手方向
に変化したモールディング110を製造する方法におい
ては、そのモールディング110の意匠面121に対す
る縞状の艶斑が顕著に現れることがある。そして、モー
ルディング110の意匠面121に対する縞状の艶斑が
過大となってモールディング110が不良品となり、廃
棄しなければならなくなる場合もあった。
【0004】光輝性を有する積層フィルムとしては、ポ
リエステル、PET等の比較的伸びの悪いフィルム材料
に、アルミニウムの蒸着、クロムのスパッタリング等の
処理を施し、接着剤を介して、モールディング本体と溶
融接着可能な裏打ちフィルムを施したものが知られてい
る。しかしながら、近年、ウインドモールディング等に
光輝性を有する積層フィルムが使用される場合、コーナ
部近辺において、曲げ状態で取り付けられる必要があ
り、ETFE等フッ素系の比較的伸びの良いフィルム材
料に、クロムのスパッタリング等の処理を施したものが
使用されるようになった(なお、アルミニウムの蒸着工
程は、高温下条件に置かれるため、ETFE等フッ素系
のフィルム材料の場合は、成形性の点より一般に実施さ
れていない)。押出し時点のダイス内を通過するに際し
て、ダイ及び成形材料の熱が伝わり、積層フィルムはさ
らに伸びやすい状態となる。この状態において、可動ダ
イを進退させて、横断面形状が長手方向に変化したモー
ルディングを押出成形する際には、押出口の内側におい
て、積層フィルムが溶融材料から受ける圧力が変化し、
不測に伸ばされる場合がある。光輝性を有する積層フィ
ルムにおいては、金属粒子の密度に悪影響を及ぼし、そ
の積層フィルム(モールディング)の長手方向のうち、
その不測に伸ばされた部分が白濁化することとなる(積
層フィルムの白濁化対策として、例えば、特開平7−1
56242号公報に開示された対策が知られている)。
前記したような不具合は、モールディングの意匠側に対
し可動ダイが進退される場合や、モールディングの取付
側(脚部側)に対し可動ダイが進退される場合に関係す
ることなく発生する。また、モールディングの意匠側に
対し可動ダイが進退され、積層フィルムが可動ダイより
供給される場合、可動ダイの進退動作が積層フィルムの
円滑な供給を阻害する因子となり、積層フィルムの白濁
化により一層の悪影響を及ぼす。
【0005】この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑
み、横断面形状が長手方向に変化したモールディングを
製造する際、モールディングのうち、意匠側部分を構成
する別押出体を成形して準備しておき、モールディング
のうち、意匠側部分を除くモールディング本体を押出成
形する際に、そのモールディング本体に別押出体を接合
することで、モールディングの意匠面に対する見栄えの
悪化を解消することができるモールディングの製造方法
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明にモールディングの製造方法は、横
断面形状が長手方向に変化したモールディングを可変押
出成形によって製造するモールディングの製造方法であ
って、前記モールディングのうち、意匠面側部分を構成
する別押出体を成形して準備する工程と、前記モールデ
ィングのうち、前記意匠側部分を除くモールディング本
体を可変横断面形状に押出成形する工程と、前記モール
ディング本体の意匠側部分に前記別押出体を接合する工
程と、を備え、前記別押出体の準備工程において、別押
出体は、その表面の意匠面が所望とする横断面形状に形
成され、前記押出成形工程において、前記モールディン
グ本体の意匠面側部分に対し可動ダイを進退させて前記
モールディング本体の横断面形状を長手方向に変化させ
る。
【0007】したがって、横断面形状が長手方向に変化
したモールディングを製造する際、モールディングのう
ち、意匠側部分を構成する別押出体を準備しておき、モ
ールディングのうち、意匠側部分を除くモールディング
本体を押出成形する。このモールディング本体の押出成
形の際、そのモールディング本体に別押出体を接合す
る。このため、別押出体の意匠面には、可動ダイの進退
動作時の振動等が原因となって縞状の艶斑が発生する不
具合が解消される。
【0008】請求項2の発明に係るモールディングの製
造方法は、横断面形状が長手方向に変化したモールディ
ングを可変押出成形によって製造するモールディングの
製造方法であって、前記モールディングのうち、意匠面
側部分を構成する別押出体を成形して準備する工程と、
前記モールディングのうち、前記意匠側部分を除くモー
ルディング本体を可変横断面形状に押出成形する工程
と、前記モールディング本体の意匠側部分に前記別押出
体を接合する工程と、を備え、前記別押出体の準備工程
において、前記別押出体は、前記モールディング本体に
溶融接合される材料よりなる成形体と、その成形体の意
匠面をなす装飾フィルムとを一体に備えると共に、所望
とする横断面形状に形成され、前記成形体は、前記モー
ルディング本体の溶融材料が有する熱に対し前記装飾フ
ィルムを保護する肉厚寸法を有している。したがって、
モールディング本体の意匠側部分に対し、別押出体がそ
の成形体において確実に接合される。この際、モールデ
ィング本体の溶融材料が有する熱に対し、成形体が断熱
層となると共に、溶融材料から受ける圧力を装飾フィル
ムに直接伝えないので、装飾フィルムが保護される。こ
のため、装飾フィルムが溶融されたり、あるいは不測に
伸ばされたりする不具合が防止される。
【0009】請求項3の発明に係るモールディングの製
造方法は、請求項2に記載のモールディングの製造方法
であって、装飾フィルムは光輝性を有する積層フィルム
によって構成されている。したがって、装飾フィルムの
光輝部、すなわち、金属粒子層の金属粒子の密度が低下
されることを防止することができ、装飾フィルムが不測
に伸びて金属の光輝性が劣化したり、白濁化する不具合
を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)この発明の実施
の形態1を図1〜図7にしたがって説明する。この実施
の形態1においては、車両のウインドパネル(フロント
ガラス)1の周縁部に装着されるモールディング10を
製造する方法を例示する。図5〜図7に示すように、前
記モールディング10は、その横断面において意匠頭部
12と脚部13とを一体に備えるとともに、アッパモー
ルディング部10a、サイドモールディング部10b及
びコーナモールディング部10cを長手方向に連続して
一体に備えている。図7に示すように、アッパモールデ
ィング部10aでは、その意匠頭部12がガラス面に接
近して雨水受け部がない横断面形状に形成されている。
図6に示すように、サイドモールディング部10bでは
意匠頭部12が高く形成されて雨水受け部をもつ横断面
形状に形成されている。サイドモールディング部10b
の上部からコーナモールディング部10cにおいては、
その意匠頭部12の高さがしだいに変化された横断面形
状に形成されている。
【0011】前記モールディング10は、その意匠頭部
12の意匠側部分を構成する別押出体20と、意匠頭部
12の意匠側部分を除く頭部12a及び脚部13の部分
を構成するモールディング本体11を一体状に備えてい
る。モールディング本体11は、熱可塑性合成樹脂、合
成ゴム、エラストマー等、例えば、PVC(ポリ塩化ビ
ニル)よりなり、その脚部13の先端部には、頭部12
aとの間にウインドパネル1に対応する装着溝14をも
って係止部15が形成されている。また、脚部13の外
側には車体パネルの窓枠の周壁面に弾性的に圧接するリ
ップ16が張り出されている。プレフォーム体としての
前記別押出体20は、モールディング本体11の頭部1
2aと共に意匠頭部12を構成するもので、モールディ
ング本体11の頭部12aの頂面に接合されている。
【0012】前記モールディング10は、別押出体20
を成形して準備する工程と、モールディング本体11を
可変横断面形状に押出成形する工程と、モールディング
本体11に別押出体20を接合する工程によって製造さ
れる。まず、別押出体20を成形して準備する工程にお
いて、別押出体20は、モールディング本体11の成形
材料と同材質、または相溶性を有する熱可塑性合成樹
脂、合成ゴム、エラストマー等の溶融材料(例えば、P
VC材料)が押出成形ダイ(図示しない)の押出口から
一直線状に押出されることで、所望とする一定の横断面
形状に成形される。このように押出成形された別押出体
20には、その表面の意匠面21に縞状の艶斑が発生す
ることなく、外観美麗となる。前記別押出体20は、そ
の意匠面21から接合面31までの肉厚寸法がモールデ
ィング本体11の溶融材料が有する熱に対し、別押出体
20の意匠面21を保護できる肉厚寸法、すなわち、意
匠面21が軟化されて変形されることがないように硬化
状態に保持される程度の肉厚寸法に設定されている。
【0013】図1と図2に示すように、前記モールディ
ング10に対応する押出成形用ダイ装置50は、ダイ本
体51と可動ダイ70とを主体として構成されている。
ダイ本体51の内部には、材料流路52が形成され、そ
の材料流路52は接続パイプ53によって材料押出機に
接続される。材料流路52は押出口60に連通してダイ
本体51の前面に開口している。押出口60は、モール
ディング本体11に対応する断面形状に形成され、頭部
成形部、脚部成形部、装着溝成形部、係止部成形部及び
リップ成形部がそれぞれ連通して形成されている。さら
に、ダイ本体51には別押出体供給路55が形成されて
いる。
【0014】前記ダイ本体51の前面には、頭部成形部
の上方においてガイド溝が凹設され、そのガイド溝に沿
って可動ダイ70が上下方向に進退可能に配設されてい
る。可動ダイ70の下面には、モールディング本体11
の頭部12aの頂面に対応する頭部成形部が形成されて
いる。さらに可動ダイ70には、ダイ本体51の別押出
体供給路55に通じる別押出体案内路71が形成されて
いる。この別押出体案内路71の前端開口部の下端部
は、前記頭部成形部と略同一面をなしている。
【0015】次に、前記押出成形用ダイ装置50を用い
てモールディング本体11を押出成形する工程と別押出
体20を接合する工程とを説明する。まず、図1と図2
に示すように、設定されたプログラムに基づいて駆動制
御される可動ダイ70が後退位置に配置された状態にお
いて、材料押出機の押出しスクリュウの回転に基づく押
出し作用によって接続パイプ53を経てダイ本体51の
材料流路52に供給された溶融材料(例えば、PVC材
料)は、押出口60に向けて送られる。
【0016】一方、別押出体20は、その先端側がダイ
本体51の別押出体供給路55を通して可動ダイ70の
別押出体案内路71に向けて送られる。そして、別押出
体20が前記押出口60から押出される溶融材料の押出
し速度と略同速度で移送されることで、モールディング
本体11が押出成形されると同時に、そのモールディン
グ本体11の頭部12aの頂面に別押出体20が溶融さ
れて接合される。これによってモールディング10のサ
イドモールディング部10bが成形される。
【0017】サイドモールディング部10bが所要とす
る長さだけ成形されたところで、可動ダイ70が所定速
度で前進される。これによってモールディング本体11
の頭部12aの高さがしだいに減小され、コーナモール
ディング部10cが成形されていく。可動ダイ70が前
進位置まで前進する略同時にコーナモールディング部1
0cが成形され、その可動ダイ70が前進位置に配置さ
れた状態でアッパモールディング部10aが成形され
る。アッパモールディング部10aが所要とする長さだ
け成形されたところで、可動ダイ70が所定速度で後退
される。これによってモールディング本体11の頭部1
2aの高さがしだいに減少され、コーナモールディング
部10cが成形される。可動ダイ70が後退位置まで後
退してコーナモールディング部10cが成形され、可動
ダイ70が後退位置に配置された状態でサイドモールデ
ィング部10bが成形される。前記したように可動ダイ
70が進退されることで、横断面形状が長手方向に変化
したモールディング10が成形される。
【0018】前記モールディング10の押出成形時にお
いて、ダイ本体51の押出口60から溶融材料が押出さ
れ、モールディング本体11が押出成形される際、別押
出体20は、その一側の接合面31がモールディング本
体11の頭部12aの溶融材料に接して移送され、その
溶融材料が有する熱によって溶融される。このため、別
押出体20は、モールディング本体11の頭部12aの
頂面に接合不良なく確実に溶融接合される。
【0019】前記別押出体20は、その意匠面21から
接合面31までの肉厚寸法がモールディング本体11の
溶融材料が有する熱に対し、別押出体20の意匠面21
を保護できる肉厚寸法に設定されている。すなわち、別
押出体20の意匠面21は、モールディング本体11の
溶融材料が有する熱によって軟化し変形されることがな
いように、硬化状態に保持される程度の肉厚寸法に設定
されている。このため、別押出体20の意匠面21に
は、可動ダイ70の進退動作時の振動が原因となって縞
状の艶斑が発生する不具合が解消される。この結果、モ
ールディング本体11の頭部12aと別押出体20によ
って構成されたモールディング10の意匠頭部12は別
押出体20の意匠面21によって外観美麗に保たれる。
【0020】また、この実施の形態1において、モール
ディング10の意匠面側部分、すなわち、モールディン
グ本体11の頭部12a側部分に対し、可動ダイ70が
進退されてモールディング本体11の横断面形状が長手
方向に変化さる。そして、モールディング10の装着溝
14はダイ本体51の装着溝成形部において成形され
る。このため、モールディング10の装着溝14は、そ
の成形高さが変化されることなく一直線状をなす。この
結果、ウインドパネル1の周縁部に対しモールディング
10をその装着溝14において装着する際、そのモール
ディング10の装着溝14を高さ方向に変形させること
なく容易に嵌込んで装着することができる。
【0021】次に、前記実施の形態1に用いられる別押
出体20の実施態様を図8〜図14にしたがって説明す
る。図8に示す別押出体20は、その別押出体20の押
出成形時に剛性を有しかつ伸びにくい線材よりなる芯材
22がインサートされている。前記芯材22としては、
例えば、金属製ワイヤやガラス繊維、カーボン繊維等の
線材がある。また、図9に示す別押出体20は、その別
押出体20の押出成形時に剛性を有しかつ伸びにくい平
板材よりなる芯材23がインサートされている。前記芯
材23としては、例えば、アルミ板、鉄板等の金属製薄
板や、ポリエステル、PET等の合成樹脂プレートがあ
る。図8または図9に示すように、別押出体20に剛性
を有しかつ伸びにくい芯材22、23がインサートされ
ることで、別押出体20の不測の伸びが積極的に防止さ
れるとともに、強度的にも優れたものとなる。但し、図
8または図9に示す別押出体20においても、その意匠
面21から接合面31までの肉厚寸法は、モールディン
グ本体11の溶融材料が有する熱によって意匠面21が
軟化して変形されることがないように、硬化状態に保持
できる程度の肉厚寸法に設定されている。
【0022】図10に示す別押出体20は、モールディ
ング本体11の頭部12aの頂面に溶融接合される熱可
塑性合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等よりなる成形
体30と、その成形体30の意匠面をなす装飾フィルム
41とを一体に備えて構成されている。さらに、成形体
30は、モールディング本体11が押出成形される際の
モールディング本体11の溶融材料が有する熱によって
装飾フィルム41が軟化されることがないように硬化状
態に保持できる程度の肉厚寸法を有している。前記装飾
フィルム41は熱可塑性合成樹脂、合成ゴム、エラスト
マー等の単層フィルム、または、光輝性を有する積層フ
ィルムよりなり、成形体30の押出成形と同時にその表
面に溶融接合される。また、成形体30が押出成形され
た後、その成形体30の表面に装飾フィルム41が接着
剤によって接着されてもよい。
【0023】成形体30の表面に設けられた装飾フィル
ム41が、光輝性を有する積層フィルムより構成される
場合、図11に示すように、装飾フィルム41は、その
内側から外側に向かって、裏打層42、接着層43、金
属粒子層44、クリア層45を備えている。そして、装
飾フィルム41の裏打層42は、成形体30と同材質の
PVC材料よりなり、その裏打層42において成形体3
0の表面に溶融接合されている。通常、裏打層42の厚
さ寸法は、100ミクロン〜300ミクロンであり、き
わめて薄い。金属粒子層44は、ベースフィルムとなる
クリア層45の裏面側に、クロム等の金属のスパッタリ
ング等の処理によって形成される。このクリア層45
は、透明又は半透明のETFE等のフッ素系樹脂フィル
ムであり、通常、25ミクロン〜150ミクロン程度の
厚さを有する。
【0024】図10に示す別押出体20が用いられた場
合、別押出体20の成形体30が断熱層となり装飾フィ
ルム41が保護される。このため、モールディング本体
11の押出成形の際には、そのモールディング本体11
の溶融材料が有する熱によって装飾フィルム41が溶融
されたり、あるいは不測に伸ばされたりする不具合が防
止される。特に、図11に示す光輝性を有する積層フィ
ルムよりなる装飾フィルム41を有する別押出体20が
用いられた場合、装飾フィルム41が不測に伸びて、そ
の金属粒子層44の金属粒子の密度が低下されることを
防止することができる。この結果、装飾フィルム41が
不測に伸びて金属の光輝性が劣化したり、白濁化する不
具合を防止することができる。
【0025】図12に示す別押出体20は、その接合面
31の接合面積が拡大された断面逆U字状の溝状に形成
されている。これによってモールディング本体11に対
する別押出体20の接合力が高められる。但し、図12
に示す別押出体20においても、その意匠面21から接
合面31までの肉厚寸法は、モールディング本体11の
溶融材料が有する熱によって意匠面21が軟化して変形
されることがないように、硬化状態に保持できる程度の
肉厚寸法に設定されている。図13に示す別押出体20
は、その接合面31の接合面積が拡大された断面逆U字
状の溝状に形成された成形体30と、その成形体30の
表面に設けられた単層フィルム、積層フィルム等よりな
る装飾フィルム41によって構成されている。但し、図
13に示す別押出体20においても、成形体30は、モ
ールディング本体11が押出成形される際のモールディ
ング本体11の溶融材料が有する熱によって装飾フィル
ム41が軟化されることがないように硬化状態に保持で
きる程度の肉厚寸法を有している。
【0026】(実施の形態2)次に、この発明の実施の
形態2を図14〜図16にしたがって説明すると、この
実施の形態2においては、モールディング10の脚部1
3側部分に対し、可動ダイ70が進退されてモールディ
ング本体11の横断面形状が長手方向に変化さる。すな
わち、ダイ本体51の押出口60の下部に形成されたガ
イド溝に対し可動ダイ70が進退可能に配設されてい
る。そして、可動ダイ70の上部には装着溝成形部と係
止部成形部がそれぞれ形成されている。また、ダイ本体
51に形成された別押出体供給路55に供給される別押
出体20は、モールディング本体11に溶融接合される
熱可塑性合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等よりなる
成形体30と、その成形体30の意匠面をなす装飾フィ
ルム41とを一体に備えて構成されている。さらに、装
飾フィルム41は、図11に示すように、光輝性を有す
る積層フィルムより構成されている。その他の構成部分
は実施の形態1と同様のため、その説明は省略する。
【0027】したがって、この実施の形態2において
は、可動ダイ70の進退動作に基づいてモールディング
10の装着溝14の成形高さが変化される。また、ダイ
本体51の押出口60から溶融材料が押出されてモール
ディング本体11が押出成形される際、モールディング
本体11の意匠側部分に対し、別押出体20がその成形
体30において確実に接合される。この際、モールディ
ング本体11の溶融材料が有する熱に対し、成形体30
が断熱層となると共に、溶融材料から受ける圧力を装飾
フィルム41に直接伝えないので、装飾フィルム41が
保護される。このため、装飾フィルム41が溶融された
り、あるいは不測に伸ばされたりする不具合が防止され
る。さらに、装飾フィルム41の光輝部、すなわち、金
属粒子層44の金属粒子の密度が低下されることを防止
することができ、装飾フィルム41が不測に伸びて金属
の光輝性が劣化したり、白濁化する不具合を防止するこ
とができる。この結果、モールディング本体11の頭部
12aと別押出体20によって構成されたモールディン
グ10の意匠頭部12は別押出体20の装飾フィルム4
1によって外観美麗に保たれる。なお、前記各実施の形
態においてはモールディング10がウインドパネル1の
周縁部に装着される構造のウインドモールディングであ
る場合を例示したが、これに限定しない。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
モールディング本体を可変断面に押出成形する際、その
モールディング本体の意匠側部分に対し別押出体を接合
することで、モールディングの意匠面に対する縞状の艶
斑の発生を解消することができ、意匠性に優れた見栄え
のよいモールディングを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示しモールディング
本体を押出成形すると略同時に別押出体が接合された状
態を示す押出成形用ダイ装置の斜視図である。
【図2】同じく押出成形用ダイ装置の断面図である。
【図3】同じくダイ本体に対し可動ダイが後退位置に配
置されモールディングのサイドモールディング部が成形
される状態を示す押出成形用ダイ装置の正面図である。
【図4】同じくダイ本体に対し可動ダイが前進位置に配
置されモールディングのアッパモールディング部が成形
される状態を示す押出成形用ダイ装置の正面図である。
【図5】同じく車両のフロントガラスにモールディング
が装着された状態を示す正面図である。
【図6】同じく図5のVI−VI線に基づく断面図であ
る。
【図7】同じく同じく図5のVII−VII線に基づく
断面図である。
【図8】ワイヤよりなる芯材がインサートされた別押出
体の実施態様を示す断面図である。
【図9】同じく薄板鋼板よりなる芯材がインサートされ
た別押出体の実施態様を示す断面図である。
【図10】同じく成形体と装飾フィルムとを備えた別押
出体の実施態様を示す断面図である。
【図11】同じく装飾フィルムが光輝性の積層フィルム
である別押出体の実施態様を示す断面図である。
【図12】同じく断面逆U字状に成形された別押出体の
実施態様を示す断面図である。
【図13】同じく断面逆U字状に成形された成形体と装
飾フィルムとを備えた別押出体の実施態様を示す断面図
である。
【図14】この発明の実施の形態2の押出成形用ダイ装
置の断面図である。
【図15】同じくダイ本体に対し可動ダイが後退位置に
配置されモールディングのサイドモールディング部が成
形される状態を示す押出成形用ダイ装置の正面図であ
る。
【図16】同じくダイ本体に対し可動ダイが前進位置に
配置されモールディングのアッパモールディング部が成
形される状態を示す押出成形用ダイ装置の正面図であ
る。
【図17】従来の可変押出用ダイ装置によって可変断面
のモールディングを押出成形する状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 モールディング 11 モールディング本体 12 意匠頭部(意匠部) 13 脚部 14 装着溝 20 別押出体 21 意匠面 30 成形体 41 装飾フィルム 50 押出成形用ダイ装置 51 ダイ本体 60 押出口 70 可動ダイ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面形状が長手方向に変化したモール
    ディングを可変押出成形によって製造するモールディン
    グの製造方法であって、 前記モールディングのうち、意匠面側部分を構成する別
    押出体を成形して準備する工程と、 前記モールディングのうち、前記意匠側部分を除くモー
    ルディング本体を可変横断面形状に押出成形する工程
    と、 前記モールディング本体の意匠側部分に前記別押出体を
    接合する工程と、を備え、 前記別押出体の準備工程において、別押出体は、その表
    面の意匠面が所望とする横断面形状に形成され、 前記押出成形工程において、前記モールディング本体の
    意匠面側部分に対し可動ダイを進退させて前記モールデ
    ィング本体の横断面形状を長手方向に変化させるモール
    ディングの製造方法。
  2. 【請求項2】 横断面形状が長手方向に変化したモール
    ディングを可変押出成形によって製造するモールディン
    グの製造方法であって、 前記モールディングのうち、意匠面側部分を構成する別
    押出体を成形して準備する工程と、 前記モールディングのうち、前記意匠側部分を除くモー
    ルディング本体を可変横断面形状に押出成形する工程
    と、 前記モールディング本体の意匠側部分に前記別押出体を
    接合する工程と、を備え、 前記別押出体の準備工程において、前記別押出体は、前
    記モールディング本体に溶融接合される材料よりなる成
    形体と、その成形体の意匠面をなす装飾フィルムとを一
    体に備えると共に、所望とする横断面形状に形成され、 前記成形体は、前記モールディング本体の溶融材料が有
    する熱に対し前記装飾フィルムを保護する肉厚寸法を有
    しているモールディングの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のモールディングの製造
    方法であって、装飾フィルムは光輝性を有する積層フィ
    ルムによって構成されているモールディングの製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101250221B1 (ko) 2012-09-06 2013-04-03 남상용 몰딩재 제조 장치 및 이를 이용한 몰딩재 제조 방법
CN107041132A (zh) * 2015-12-03 2017-08-11 东海兴业株式会社 细长体的制造方法
JP2017159845A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 豊田合成株式会社 ガラスラン

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