JPH06190937A - 厚み変化を有する自動車用ウインドモールの製造方法 - Google Patents

厚み変化を有する自動車用ウインドモールの製造方法

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JPH06190937A
JPH06190937A JP4347103A JP34710392A JPH06190937A JP H06190937 A JPH06190937 A JP H06190937A JP 4347103 A JP4347103 A JP 4347103A JP 34710392 A JP34710392 A JP 34710392A JP H06190937 A JPH06190937 A JP H06190937A
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JP
Japan
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molding
automobile
piece
thickness
head
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JP4347103A
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English (en)
Inventor
Shinichi Goto
新一 後藤
Shigeo Seki
繁夫 関
Hirohisa Ubukawa
博久 生川
Yasuhisa Kuzutani
泰久 葛谷
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚み変化を大きくすることができる厚み変化
を有する自動車用ウインドモールの製造方法を提供す
る。 【構成】 表面に露出する頭部15とフロントガラス1
の表面に接合する接合片14との間に位置し、成形直後
に外部からの押圧力により折曲自在な折曲片17を有す
る左右側領域10を押出成形する左右側領域押出工程
と、前記左右側領域10に連続して、前記左右側領域1
0の折曲片17の厚みを徐々に薄くした後、折曲片17
の厚みを最も薄く成形し、上側領域10を押出成形する
上側領域押出工程と、前記上側領域10の高さ方向の押
圧力を加えて、前記左右側領域20より低い高さにすべ
く押圧変形する押圧工程とを具備するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚み変化を有する自動
車用ウインドモールの製造方法に関するものであり、特
に、左右側領域と上側領域を異にする断面形状とした厚
み変化を有する自動車用ウインドモールの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の厚み変化を有する自動車
用ウインドモールの製造方法により製造される自動車用
ウインドモールとして図5乃至図7に示すものがある。
図5は厚み変化を有する自動車用ウインドモールの使用
状態を示す正面図、図6は従来例の厚み変化を有する自
動車用ウインドモールの製造方法により製造された厚み
変化を有する自動車用ウインドモールの左右側領域を示
す断面図、図7は従来例の厚み変化を有する自動車用ウ
インドモールの製造方法により製造された厚み変化を有
する自動車用ウインドモールの上側領域を示す断面図で
ある。
【0003】この厚み変化を有する自動車用ウインドモ
ールは、図5に示すように、自動車のフロントガラス1
の左右両側縁と窓枠2との隙間に装着される左右側領域
10及び上側縁と窓枠2との隙間に装着される上側領域
20からなる長尺状に成形されている。
【0004】左右側領域10は、図6に示すように、フ
ロントガラス1の左右両側縁と窓枠2との隙間に挿入さ
れる脚部11を備えている。前記脚部11には、フロン
トガラス1の周縁部裏面を支持する支持片12と、窓枠
2の内面に弾接する保持片13とが突設されるととも
に、前記支持片12と対向してフロントガラス1の表面
に接合する接合片14が形成されている。前記脚部11
は接着剤5を介して車体の左右両側に設けた窓枠2に固
着される。更に、脚部11の接合片14と対向離間する
位置には頭部15が一体形成され、頭部15の窓枠2側
には窓枠2の外面に弾接するシール側片16が突出形成
されている。前記接合片14の先端と前記頭部15の先
端との間には、内方に屈曲する断面略く字状の折曲片1
7が連続して一体形成されている。脚部11の上部、頭
部15、折曲片17及び接合片14に囲まれる空間によ
り、所定の断面形状の密閉された中空部18が構成され
ている。
【0005】一方、上側領域20は、合成樹脂を左右側
領域10と同一断面形状に押出した後、左右側領域10
の頭部15を加圧ローラ等で厚さ方向に圧潰して変形頭
部21とし、折曲片17を内方に屈曲重合させて変形折
曲片22とすることにより図7に示す断面形状に形成さ
れる。前記脚部11の上部、変形頭部21、変形折曲片
22及び接合片14に囲まれる空間により、左右側領域
の中空部18よりも小断面積で異なる断面形状の密閉さ
れた変形中空部23が形成されている。なお、上側領域
20のその他の構成は左右側領域10と同一である。ま
た、図6及び図7において、6は補強及び伸縮防止用に
インサートされた金属ワイヤ、7は接着剤5を封止する
ダムである。
【0006】次に、上記のように構成された従来の厚み
変化を有する自動車用ウインドモールの製造方法を説明
する。
【0007】厚み変化を有する自動車用ウインドモール
を成形するには、例えば、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂
材料を押出成形機から左右側領域10と同一の断面形状
に押出す。そして、押出した合成樹脂の上側領域20に
対応する部分の頭部15を加圧ローラにより厚さ方向に
圧潰して、折曲片17を屈曲部にて内方に屈曲させ、接
合片14上に変形折曲片22及び変形頭部21を重合す
る。その後、押出した合成樹脂を冷却固化して、所定長
さに切断し、厚み変化を有する自動車用ウインドモール
が完成する。かかる厚み変化を有する自動車用ウインド
モールを自動車のフロントガラス1の周縁に装着するこ
とにより、左右側領域10の頭部15がフロントガラス
1から高く突出して、その折曲片17の外面がワイパ3
に払拭された雨水の窓枠2側への流出を防止して、フロ
ントガラス1の左右両側縁に沿って下方へと排水案内す
るとともに、上側領域20の変形頭部21がフロントガ
ラス1から低く突出して、走行時の空力特性を向上す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の厚み変化を有す
る自動車用ウインドモールの製造方法は、上記のよう
に、左右側領域10を押出した後、その頭部15を圧潰
して上側領域20を形成するから、上側領域20におい
て重合される接合片14、屈曲された変形折曲片22及
び変形頭部21のそれぞれの厚さは、左右側領域10の
接合片14、折曲片17及び頭部15のそれぞれの厚さ
と同一である。一方、左右側領域10は、自動車のフロ
ントガラス1への装着後の形状維持のために、所定の剛
性を有するような肉厚に形成されるため、上側領域20
の重合された接合片14、変形折曲片22及び変形頭部
21全体の厚みが必要以上に大きくなる。その結果、上
側領域20のフロントガラス1からの突出高さが大きく
なり、空力特性を低下する可能性がある。
【0009】そこで、本発明は、厚み変化を大きくする
ことができる厚み変化を有する自動車用ウインドモール
の製造方法の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる厚み変化
を有する自動車用ウインドモールの製造方法は、表面に
露出する頭部とフロントガラスの表面に接合する接合片
との間に位置し、成形直後に外部からの押圧力により折
曲自在な折曲片を有する自動車用ウインドモールの左右
側領域を押出成形する左右側領域押出工程と、前記左右
側領域に連続して、前記左右側領域の折曲片の厚みを徐
々に薄くした後、折曲片の厚みを薄く成形し、自動車用
ウインドモールの上側領域を押出成形する上側領域押出
工程と、前記上側領域の高さ方向の押圧力を加えて、前
記左右側領域より低い高さに押圧変形する押圧工程から
なるものである。
【0011】
【作用】本発明においては、左右側領域押出工程で、表
面に露出する頭部とフロントガラスの表面に接合する接
合片との間に位置し、成形直後に外部からの押圧力によ
り折曲自在な折曲片を有する自動車用ウインドモールの
左右側領域を押出成形し、その左右側領域に連続して、
上側領域押出工程で、前記左右側領域の折曲片の厚みを
徐々に薄くした後、折曲片の厚みを最も薄く成形した上
側領域を押出成形する。その後、上側領域においてその
高さ方向の押圧力を加えて、前記左右側領域より低い高
さに押圧変形し、自動車用ウインドモールの左右側領域
と上側領域とを形成する。これによって、左右側領域の
肉厚をその形状維持に必要な大きさとし、上側領域の肉
厚をその押圧変形が容易で、かつ、変形後の全体の高さ
が小さくなるよう設定でき、左右側領域に所望の剛性を
付与できるとともに、上側領域を高さ方向に押圧すると
き、その押圧変形が容易となり、押圧変形後も、その高
さを十分小さくすることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例の厚み変化を有す
る自動車用ウインドモールの左右側領域から上側領域の
押出成形状態を示す断面図で、また、図2は本発明の一
実施例の厚み変化を有する自動車用ウインドモールの上
側領域の押圧工程による変化を示す断面図、図3は本発
明の一実施例の厚み変化を有する自動車用ウインドモー
ルの左右側領域の押出成形後の状態を示す断面図であ
る。そして、図4は本発明の一実施例の厚み変化を有す
る自動車用ウインドモールの押出成形装置の全体構成説
明図である。なお、図中、従来例と同一符号及び同一記
号は、従来例の構成部分と同一または相当部分を示すも
のであるから、ここでは、重複する説明を省略する。
【0014】本実施例によって製造した厚み変化を有す
る自動車用ウインドモールの概略構成は、従来例の自動
車用ウインドモールと同様、左右側領域10及び上側領
域20からなる(図5参照)。左右側領域10は従来例
と同一の構成を有し、脚部11の上部、表面に露出して
意匠部となる頭部15、成形直後に外部からの押圧力に
より折曲自在な折曲片17及びフロントガラスの表面に
接合する接合片14の肉厚も、図3に示すように、従来
例の左右側領域10と同様、必要な剛性を有してフロン
トガラス1への装着時にその形状を維持するよう、所定
の肉厚に押出成形されている。
【0015】一方、上側領域20は、基本的には左右側
領域10と同様の構成を有するが、圧潰前に折曲片17
の成形を停止し、そして、圧潰後の上側領域20は、図
2(b)に示すように、頭部15を下方に屈曲させて接
合片14上に接合し、内部に縮小中空部18aを形成し
ている。
【0016】まず、上記のように構成された厚み変化を
有する自動車用ウインドモールの製造を行なう装置を説
明する。
【0017】図4に示すように、押出成形機51の押出
ヘッド52の近傍には受治具53と加圧ローラ54が上
下に対向して配設されており、移動距離計算手段57の
出力によって加圧ローラ54の押圧力を調整している。
加圧ローラ54より押出方向下流には冷却水槽55が配
設されるとともに、加圧ローラ54と冷却水槽55との
間には、エンコーダ56が配置され、押出ヘッド52か
ら押出される左右側領域10または上側領域20に連続
して接触回転して左右側領域10及び上側領域20の移
動距離を検出し、それを移動距離計算手段57に入力し
ている。冷却水槽55の下流には引出ローラ58及び切
断機59が配設され、引出ローラ58が押出成形機51
による押出速度に同調して左右側領域10及び上側領域
20からなる押出成形品を引出す。また、移動距離計算
手段57は、エンコーダ56からの検出信号に基き左右
側領域10及び上側領域20の移動距離を計算し、その
計算値に応じて、加圧ローラ54を同図の鎖線位置と実
線位置との間で移動制御するとともに、切断機59を作
動させて両側に左右側領域10を位置させ、上側領域2
0を挟むようにしてなる押出成形品を所定長に切断す
る。
【0018】次に、押出成形機51の押出ヘッド52の
構成について詳述する。
【0019】図1に示すように、押出成形機51の押出
ヘッド52は、その押出ヘッド52の内部にスライドコ
ア62がシール側片16方向への往復動可能に取付けら
れている。即ち、スライドコア62は自動車用ウインド
モールの長さ方向に対して垂直に切断した脚部11に対
して垂直方向に摺動移動する。前記スライドコア62の
先端部62aは、その後退位置において左右側領域10
の折曲片17の外面を形成する形状となっている。スラ
イドコア62がシール側片16の方向に最大距離摺動し
た前進位置において折曲片17の厚みをゼロ、即ち、折
曲片17の成形を行なわないことになる。
【0020】なお、スライドコア62の基端は、例え
ば、ソレノイドとエアシリンダとの組合せからなる駆動
手段63に駆動連結されるとともに、駆動手段63はス
ライドコア制御手段64に接続されている。そして、前
記移動距離計算手段57が、前記エンコーダ56の検出
信号に基き自動車用ウインドモールの移動距離を計算
し、スライドコア制御手段64が、移動距離計算手段5
7の計算値に応じて駆動手段63を駆動制御し、スライ
ドコア62を前進位置と後退位置との間で往復動する。
即ち、スライドコア62が後退位置にあるときは、前記
付形空間の断面形状は左右側領域10の断面形状と同一
となり、スライドコア62が前進位置にあるときは、前
記折曲片17を除去した断面形状となる。
【0021】次に、上記のように構成された製造装置を
使用した一実施例の厚み変化を有する自動車用ウインド
モールの製造方法を説明する。
【0022】まず、図1(a)に示すように、押出成形
機51の押出ヘッド52から左右側領域10が押出され
るときには、移動距離計算手段57からの指令により、
スライドコア制御手段64が押出ヘッド52内部の駆動
手段63を駆動制御し、スライドコア62を後退位置に
配置する。これにより、スライドコア62の先端部62
aが、自動車用ウインドモールの左右側領域10を押出
成形するダイの孔52aの内面の先端と略面一に配置さ
れ、ダイの孔52aの内面先端とスライドコア62の先
端部62aとの間に形成される空間が自動車用ウインド
モールの左右側領域10を形成する付形空間となり、押
出ヘッド52からの押出形状は、その付形空間に対応す
る左右側領域10の断面形状となる。押出ヘッド52か
ら押出された左右側領域10は、移動距離計算手段57
からの指令により、加圧ローラ54が鎖線位置に退避さ
れており、この状態で所望長さになるまで押出成形され
る。
【0023】また、移動距離計算手段57からの指令に
より、押出ヘッド52から圧潰前の上側領域20を押出
すときには、スライドコア制御手段64が押出ヘッド5
2内部の駆動手段63を駆動制御し、スライドコア62
を図1(b)に示すように徐々に前進位置に移動させ
る。これにより、スライドコア62の先端がダイの孔5
2aの内面先端から突出した付形空間となり、内部コア
52Aとスライドコア62とで形成される折曲片17の
厚みが薄くなる。更に、スライドコア62を図1(c)
に示すように前進位置に移動させると、スライドコア6
2の先端部62aが左右側領域10を成形したときのダ
イの孔52aの内面先端から突出し、内部コア52Aと
当接し、折曲片17の厚みがなくなる。
【0024】スライドコア62の先端がダイの孔52a
の内面先端から突出し、内部コア52Aと当接した状態
での付形空間では、図2(a)に示す厚み変化を有する
自動車用ウインドモールの上側領域20を形成する。但
し、このとき、押圧力により折曲自在な折曲片17が成
形されないから、表面に露出する頭部15とフロントガ
ラス1の表面に接合する接合片14との間は開放された
状態となる。
【0025】そこで、上下に対向して配設されている受
治具53と加圧ローラ54との間にそれを移動させ、内
部コア52Aとスライドコア62とで形成される折曲片
17の厚みが薄く成形したもの、または折曲片17が全
く成形されなかったものを移動させ、加圧ローラ54を
通過する間に移動距離計算手段57からの指令により、
加圧ローラ54が実線位置方向に移動し、押出ヘッド5
2から押出直後で加熱軟化状態にある圧潰前の上側領域
20の頭部15が加圧ローラ54により圧潰され、接合
されて、変形した頭部15Aとなる。このとき、圧潰前
の上側領域20の中空部18aに折曲片17が入り込ま
ないので、中空部18aは頭部15Aの変形を許容し、
その高さを低くすることができる。これにより、上側領
域20が図2(b)に示す断面形状に成形され、上側領
域20に左右側領域10の中空部18より小断面積で異
なる断面形状の中空部18aが形成される。
【0026】なお、左右側領域10と上側領域20との
境界部分は、前記移動距離計算手段57からの指令によ
り、不連続線の発生を防止すべく、その高さを左右側頭
部10の高さから上側頭部20の高さへと、或いは、上
側頭部20の高さから左右側頭部10の高さへと徐々に
変化させるように前記加圧ローラ54が上下に移動制御
され、前記境界部分への押圧量を変化させる。また、同
様の目的から、前記スライドコア62も、その位置を後
退位置から前進位置へと、或いは、前進位置から後退位
置へと徐々に変化させるようにスライドコア制御手段6
4により駆動手段63を介して軸心方向に移動制御さ
れ、前記付形空間の断面形状を徐々に変化させるよう構
成することが好ましい。
【0027】更に、受治具53と加圧ローラ54を通過
した自動車用ウインドモールの左右側領域10及び上側
領域20は、冷却水槽55に送られ、ここで冷却硬化さ
れて前述した各形状に保持され、形状が安定した押出成
形品となる。続いて、前記押出成形品は引出ローラ58
により引出されて切断機59に移送され、移動距離計算
手段57からの指令に基き、切断機59により所定の長
さ、即ち、フロントガラス1の左右側縁及び上側縁の合
計の長さに切断される。
【0028】成形された厚み変化を有する自動車用ウイ
ンドモールは自動車製造ラインに搬入されて、車体の窓
枠2とフロントガラス1との隙間に装着される。この場
合、左右側領域10及び上側領域20の脚部11はフロ
ントガラス1の左右側縁及び上側縁と窓枠2との隙間に
連続して挿着され、接着剤5により窓枠2に固着され
る。すると、図6及び図7に示すが如く、左右側領域1
0の頭部15が、フロントガラス1の表面から高く突出
した状態で、フロントガラス1の左右側縁と窓枠2との
隙間を覆うとともに、上側領域20の頭部15Aが、フ
ロントガラス1の表面から低く突出した状態で、フロン
トガラス1の上側縁と窓枠2との隙間を閉塞する。
【0029】このように、上記実施例の厚み変化を有す
る自動車用ウインドモールの製造方法は、左右側領域1
0及び圧潰前の上側領域20を押出成形機51の押出ヘ
ッド52から連続して押出すとともに、圧潰前の上側領
域20の頭部15を加圧ローラ54により接合片14に
向けて押圧接合した頭部15Aを、前記左右側領域10
の外形より低い高さに変形する自動車用ウインドモール
の製造方法に具現化されるものである。ここで、押出ヘ
ッド52内のスライドコア62を駆動手段63により後
退位置と前進位置との間で移動制御することにより、押
出ヘッド52からの合成樹脂の押出量を増減し、前記左
右側領域10の脚部11の上部、頭部15、折曲片17
及び接合片14を、所定肉厚の筒状をなす自動車用ウイ
ンドモールに押出すとともに、前記左右側側域10に連
続して、前記圧潰前の上側領域20の脚部11、頭部1
5A及び接合片14を、前記左右側領域10より折曲片
17を薄肉または除去して押出すものである。
【0030】したがって、左右側領域10の折曲片17
の肉厚を厚くし、自動車のフロントガラス1への装着時
にその形状維持に必要な大きさとすることにより、左右
側領域10に所望の剛性を付与して、フロントガラス1
への装着時の変形を防止することができる。その一方、
上側領域20の肉厚をその押圧変形が容易で、かつ、変
形後の全体の高さが小さくなるよう、十分薄く設定(折
曲片17の肉厚のゼロを含む)することにより、上側領
域20を高さ方向に押圧するとき、その押圧変形が容易
となり、押圧接合させた変形後も、フロントガラス1へ
の装着時にそのフロントガラス1から突出する高さを薄
肉とした分だけ低くすることができる。その結果、厚み
変化を有する自動車用ウインドモールを自動車用ウイン
ドモールに使用した場合、左右側領域10と上側領域2
0との高低差を十分に大きく設定することができ、ま
た、左右側領域10の折曲片17の外面によりフロント
ガラス1を流れる雨水の排水を円滑かつ確実に行なうこ
とができるとともに、上側領域20により自動車の空力
特性を損なうことはない。また、厚み変化を有する自動
車用ウインドモールの製造に要する材料を低減して製造
コストを低下することができる。
【0031】ところで、上記実施例では、左右側領域1
0と圧潰前における上側領域20の折曲片17の肉厚を
変更するために、図1に示すようにスライドコア62を
採用しているが、本発明を実施する場合には、これに限
定されるものではなく、左右側領域10と圧潰前の上側
領域20の折曲片17の肉厚を変更可能であればよく、
2つの押出ヘッドを使用して接合してもよい。
【0032】また、上記実施例は、長さ方向の位置に応
じて高さを変更する厚み変化を有する自動車用ウインド
モールに使用するものであり、保持片13及びシール側
片16が脚部11及び頭部15と同一の材料により成形
されているが、これらを硬度を変えた軟質の合成樹脂材
料により共押出成形することも可能である。
【0033】更に、上記実施例では、厚み変化を有する
自動車用ウインドモールの折曲片17の肉厚を上側領域
20でゼロとしたものであるが、本発明を実施する場合
には、その厚みを変化させればよいのであって、必ずし
も、上側領域20でその肉厚をゼロとする必要はない。
例えば、上側領域20で折曲片17の肉厚をゼロとした
ものでは、その高さを低くすることができるが、また、
左右側領域10の折曲片17の内部の中空部18を樋と
して使用できる。一方、上側領域20で折曲片17の肉
厚を薄くして存在させたものでは、接合面積を大きくす
ることができ、そして、中空部18aに埃が入り込むこ
とがないから、雨水によってそれらの汚れが流れでるこ
とがない。
【0034】そして、上記実施例の表面に露出する頭部
15とフロントガラス1の表面に接合する接合片14と
の接合は直接融合しているが、この際、接着剤を使用し
てもよい。
【0035】なお、本実施例では、折曲片17がくの字
状に折曲した事例で説明したが、本発明を実施する場合
の折曲片は、表面に露出する頭部15とフロントガラス
1の表面に接合する接合片14との間に位置し、成形直
後に外部からの押圧力により折曲自在であればよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の厚み変化を有す
る自動車用ウインドモールの製造方法は、表面に露出す
る頭部とフロントガラスの表面に接合する接合片との間
に位置し、成形直後に外部からの押圧力により折曲自在
な折曲片を有する左右側領域を押出成形する左右側領域
押出工程と、前記左右側領域に連続して、前記左右側領
域の折曲片の厚みを徐々に薄くした後、折曲片の厚みを
最も薄く成形し、上側領域を押出成形する上側領域押出
工程と、前記上側領域の高さ方向の押圧力を加えて、前
記左右側領域より低い高さにすべく押圧変形する押圧工
程とを具備するものである。したがって、左右側領域の
折曲片の肉厚を厚く、かつ、上側領域の折曲片の肉厚を
薄くして、その押圧変形が容易となり、変形後の全体の
高さが低くなるよう設定したものであるから、左右側領
域に所望の剛性を付与できるとともに、上側領域をその
高さ方向に押圧するとき、その押圧変形が容易となり、
押圧変形後も、その高さを十分低くすることができる。
その結果、自動車用ウインドモールの用途に応じて、左
右側領域と上側領域との高低差を十分に大きく設定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の厚み変化を有する自
動車用ウインドモールの左右側領域から上側領域の押出
成形状態を示す断面図である。
【図2】図2は本発明の一実施例の厚み変化を有する自
動車用ウインドモールの上側領域の押圧工程による変化
を示す断面図である。
【図3】図3は本発明の一実施例の厚み変化を有する自
動車用ウインドモールの左右側領域の押出成形後の状態
を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の一実施例の厚み変化を有する自
動車用ウインドモールの押出成形装置の全体構成説明図
である。
【図5】図5は厚み変化を有する自動車用ウインドモー
ルの取付け状態を示す正面図である。
【図6】図6は従来の厚み変化を有する自動車用ウイン
ドモールの製造方法により製造された自動車用ウインド
モールの左右側領域を示す断面図である。
【図7】図7は従来の厚み変化を有する自動車用ウイン
ドモールの製造方法により製造された自動車用ウインド
モールの上側領域を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フロントガラス 10 左右側領域 15 頭部 17 折曲片 20 上側領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:58 4F (72)発明者 生川 博久 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 葛谷 泰久 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に露出する頭部とフロントガラスの
    表面に接合する接合片との間に位置し、成形直後に外部
    からの押圧力により折曲自在な折曲片を有する自動車用
    ウインドモールの左右側領域を押出成形する左右側領域
    押出工程と、 前記左右側領域に連続して、前記左右側領域の折曲片の
    厚みを徐々に薄くした後、折曲片の厚みを薄く成形し、
    自動車用ウインドモールの上側領域を押出成形する上側
    領域押出工程と、 前記上側領域の高さ方向の押圧力を加えて、前記左右側
    領域より低い高さにすべく押圧変形する押圧工程とを具
    備することを特徴とする厚み変化を有する自動車用ウイ
    ンドモールの製造方法。
JP4347103A 1992-12-25 1992-12-25 厚み変化を有する自動車用ウインドモールの製造方法 Pending JPH06190937A (ja)

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