JP7377102B2 - 自動車用ウエザーストリップ、その製造方法及びその製造装置 - Google Patents

自動車用ウエザーストリップ、その製造方法及びその製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車のドアに取り付けられる自動車用ウエザーストリップ、その製造方法及びその製造装置に関する。
従来より、自動車のドアの周縁部には、当該ドアと車体との間をシールするためのウエザーストリップが取り付けられている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1、2のウエザーストリップは、その長手方向に同一断面を有するように押出成形された押出部と、開閉する金型によって成形された型部とを有しており、型部と押出部とは、型部の成形時に一体化されている。型部は、ドアに取り付けられる取付基部と、ドアの閉時に車体パネルに弾接する中空シール壁とを有している。取付基部には、中空シール壁の内面を成形するための中芯を成形後に抜くための中芯抜き穴がスリット状に形成されている。
特許文献1のウエザーストリップについて、以下に、より詳細に説明する。まず、上辺押出部と縦辺押出部はともに、取付基部と中空シール壁を備え、取付基部と中空シール壁との間に押出成形区画壁も備えていることで、必然的に取付基部側の第1中空(小中空)と、中空シール壁側の第2中空(大中空)とが成形されている。
一方、それら両者の端部同士を接続する型部には区画壁が形成されていない。その理由は、型部を成形する金型の中芯型構造にあると言える。中芯型は、基板と、中空シール壁の内面を成形するための本体と、基板と本体とを接続する支持板で構成されており、また、本体は、第1中空と区画壁と第2中空とを連続一体化した巨大形状になっている。このような構成の中芯型を使用した金型で型部を成形しているため、支持板の存在により、型部取付基部には中芯抜き穴が成形されるとともに、本体の存在により、区画壁の存在しない、巨大中空部が成形されている。また、特許文献2の中芯は第1コアと第2コアとに分割されており、成形時に、第1コアと第2コアとの相対的な移動が可能に構成されている。そのため、特許文献2の中芯で型部を成形すると、第1コアと第2コアとの間に成形時の材料が流れて中空部内に縦バリが発生しやすい。
また、特許文献2のウエザーストリップについて、以下に、より詳細に説明する。まず、第1コアと第2コアともに、基板と、中空シール壁の内面を成形するための本体と、基板と本体とを接続する支持板で構成されている。さらに、第1コア支持板と、第2コア支持板との間に内側下中型も備えており、内側下中型には、型閉め時には第1コア本体に当接する第1突起と第2突起を間隔をあけて設定している。このような構成の中芯型を使用した金型で型部を成形しているため、型部取付面に、2つの中芯抜き穴(スリット)を成形するとともに、短い区間ではあるものの、ブリッジ部(中芯抜き穴非成形領域)が成形される。
特開2009-179068号公報 特開2006-96256号公報
しかしながら、特許文献1では、ドアの閉時に型成形部の中空部が車体パネルに弾接したときに中空部の反力が低下するおそれがある。すなわち、前述した通り、型部は、区画壁が存在しない巨大中空部となるため、押出部の中空シール壁と比較して、型部の中空シール壁の方が極端に変形しやすくなり、そのためドアの閉時における中空部の反力が低下し、ひいてはシール性の悪化を招くことが考えられる。
また、特許文献2の中芯を使用して成形した型部は、前述したように、中空部内に縦バリが発生しやすく、そうすると、その部分だけ反力が高まり、シール性に悪影響を及ぼすおそれがある。
さらに、前述したように、型部取付面に、2つの中芯抜き穴(スリット)を成形するとともに、ブリッジ部(中芯抜き穴非成形領域)が成形できるため、その部分は、型成形後に、接着材使用して閉じる必要はない。
しかしながら、その区間は短いため、長手方向に長い中芯抜き穴(スリット)を持つ型部の場合においては、接着材使用が必要であった。結果として、接着作業費用が余分に必要になるとともに、接着材による製品汚れの問題も不可避であった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、以下の通りである。
(1)押出部の中空シール壁と比較して、型部の中空シール壁の方が、極端に反力が低下して、シール性が悪化する事がないようにする。
(2)押出部の中空シール壁と比較して、型部の中空シール壁の方が、部分的に、極端に反力が増大して、シール性が悪化する事がないようにする。
(3)型成形後に、接着材使用して閉じる必要がない型部とする。
上記目的を達成するために、第1の発明は、自動車のドアの取付面に取り付けられ、自動車の車体に弾接してシールする自動車用ウエザートリップにおいて、前記ドアのウインドフレームが有するフレーム上辺部に沿って延びるように押出成形されるとともに、押出成形取付基部と、前記ドア閉時に車体上辺部に弾接してシールする押出成形中空シール壁と、前記押出成形中空シール壁と前記押出成形取付基部との間に設けられる押出成形区画壁と、を有する後側上辺押出部と、前記フレーム上辺部の長手方向の端部から下方へ延びるフレーム後側縦辺部に沿って延びるように押出成形されるとともに、縦辺押出成形取付基部と、前記ドア閉時に車体縦辺部に弾接してシールする縦辺押出成形中空シール壁と、前記縦辺押出成形中空シール壁と縦辺押出成形取付基部との間に設けられる縦辺押出成形区画壁と、を有する後側縦辺押出部と、前記上辺押出部の後端部と、前記縦辺押出部の上端部との間に設けられ、一体金型成形される型部とを備え、前記型部は、前記押出成形取付基部と連続するように成形され、前記フレーム上辺部の取付面に取り付けられる型成形取付基部と、前記押出成形中空シール壁と連続するように成形され、前記ドアの閉時に前記車体上辺部に弾接してシールする型成形中空シール壁とを有し、前記縦辺押出成形取付基部と連続するように成形され、前記フレーム後側縦辺部の取付面に取り付けられる縦辺型成形取付基部と、前記縦辺押出成形中空シール壁と連続するように成形され、前記ドアの閉時に前記車体縦辺部に弾接してシールする縦辺型成形中空シール壁とを有し、前記縦辺型成形取付基部には前記縦辺型成形中空シール壁と前記型成形中空シール壁の内面を成形する中芯型本体を抜き出すための縦辺型成形中芯抜き穴が形成された中芯抜き穴形成領域が設定され、前記中芯抜き穴形成領域と、前記後側上辺押出部の後端部との間には、前記押出成形区画壁と連続するように成形される型成形区画壁が形成された中芯抜き穴非成形領域が設定されていることを特徴とする。
この構成によれば以下に述べる作用効果を奏することができる。
(1)後側型部の上辺側の部分において、押出成形区画壁と連続するように成形される型成形区画壁が形成できるため、押出部の中空シール壁と比較して、型部の中空シール壁の方が、極端に反力が低下することなく、シール性が悪化する事がない。
(2)型成形中空シール壁と縦辺型成形中空シール壁の成形時には、これらの内面がその長手方向両端部に亘って、分割されていない1つの中芯によって成形されるので、シール性に悪影響を及ぼすような縦バリが型成形中空シール壁内に発生しなくなる。
(3)後側型部の上辺側の部分において、押出成形区画壁と連続するように成形される、型成形区画壁が形成できるため、中芯抜き穴非成形領域を広範囲に設定する事ができ、型成形後に、接着材使用して閉じる必要がない型部となる。従って、低コストで外観が悪化しない。
第2の発明は、前記型成形区画壁の前記フレーム上辺部の前記取付面側には、前記取付面側に開口する型成形肉抜き凹部と、前記取付面側に延びる型成形リブと、が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1の発明の効果に加えて、型成形区画壁の取付面側部分において、型成形肉抜き凹部と型成形リブとが任意の数だけ形成可能で、しかも、これらの形状も任意に設定可能となるため、型成形区画壁が過度に厚肉化することがなく、ガスキズが発生しにくくなるとともに、型成形取付基部が過度に剛性低下することがなく、シール性が悪化しにくくなる。
第3の発明は、自動車のドアの取付面に取り付けられ、自動車の車体に弾接してシールする自動車用ウエザートリップの製造方法において、押出成形により前記ドアのウインドフレームが有するフレーム上辺部に取付けられる押出成形取付基部と、前記ドア閉時に車体上辺部に弾接してシールする押出成形中空シール壁と、前記押出成形中空シール壁と前記押出成形取付基部との間に設けられる押出成形区画壁とを有する後側上辺押出部と、前記フレーム上辺部の長手方向の端部から下方へ延びるフレーム後側縦辺部に取付けられる縦辺押出成形取付基部と、前記ドア閉時に車体縦辺部に弾接してシールする縦辺押出成形中空シール壁と、前記縦辺押出成形中空シール壁と縦辺押出成形取付基部との間に設けられる縦辺押出成形区画壁とを有する後側縦辺押出部とを形成する押出成形工程と、前記押出成形工程の後、前記押出成形取付基部と連続するように成形され、前記フレーム上辺部の取付面に取り付けられる型成形取付基部と、前記押出成形中空シール壁と連続するように成形され、前記ドアの閉時に前記車体上辺部に弾接してシールする型成形中空シール壁とを有し、前記縦辺押出成形取付基部と連続するように成形され、前記フレーム後側縦辺部の取付面に取り付けられる縦辺型成形取付基部と、前記縦辺押出成形中空シール壁と連続するように成形され、前記ドアの閉時に前記車体縦辺部に弾接してシールする縦辺型成形中空シール壁とを有する型部を一体金型成形する型成形工程とを備え、前記型成形工程では、中芯型の中芯本体により、前記縦辺押出成形中空シール壁と前記型成形中空シール壁の内面を成形するとともに前記縦辺型成形取付基部に縦辺型成形中芯抜き穴を形成して中芯型本体を抜き出す中芯抜き穴形成領域を設定し、中芯型に隣接する肉抜き型を設定するとともに、中芯型本体と肉抜き型との間に肉抜き型隙間を設定し、前記肉抜き型隙間に前記型部を構成する型材を注入することによって、前記縦辺型成形取付基部と、前記後側上辺押出部の後端部との間に、前記押出成形区画壁と連続するように成形される型成形区画壁を形成するとともに、中芯抜き穴非形成領域を設定することを特徴とする。
この構成によれば、型成形工程で以下の作用効果を奏することができる。
(1)後側型部の上辺側の部分において、押出成形区画壁と連続するように成形される、型成形区画壁が形成できるため、押出部の中空シール壁と比較して、型部の中空シール壁の方が極端に反力が低下することなく、シール性が悪化する事がない。
(2)型成形中空シール壁と縦辺型成形中空シール壁の成形時には、これらの内面がその長手方向両端部に亘って、分割されていない1つの中芯によって成形されるので、シール性に悪影響を及ぼすような縦バリが型成形中空シール壁内に発生しなくなる。
(3)後側型部の上辺側の部分において、押出成形区画壁と連続するように成形される、型成形区画壁が形成できるため、中芯抜き穴非成形領域を広範囲に設定する事ができ、型成形後に、接着材使用して閉じる必要がない型部となる。従って、低コストで外観が悪化しない。
第4の発明は、前記型成形工程では、肉抜き型に、中芯型本体に向かって突出するとともに中芯型本体に近接する肉抜き型凸状部を、間隔をあけて複数設定することにより、前記型成形区画壁の前記フレーム上辺部の前記取付面側に、前記取付面側に開口する型成形肉抜き凹部を成形し、前記肉抜き型隙間で、前記取付面側に延びる型成形リブとが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、型成形工程で、第3の発明の効果に加えて、型成形区画壁の取付面側部分において、型成形肉抜き凹部、と型成形リブとが、任意の数だけ形成可能で、しかも、これらの形状も任意に設定可能となるため、型成形区画壁が過度に厚肉化することがなく、ガスキズが発生しにくくなるとともに、型成形取付基部が過度に剛性低下することがなく、シール性が悪化しにくくなる。
第5の発明は、自動車のドアの取付面に取り付けられ、自動車の車体に弾接してシールする自動車用ウエザートリップの製造装置において、前記ドアのウインドフレームが有するフレーム上辺部に沿って延びるように押出成形されるとともに、押出成形取付基部と、前記ドア閉時に車体上辺部に弾接してシールする押出成形中空シール壁と、前記押出成形中空シール壁と前記押出成形取付基部との間に設けられる押出成形区画壁とを有する後側上辺押出部の後端部と、前記フレーム上辺部の長手方向の端部から下方へ延びるフレーム後側縦辺部に沿って延びるように押出成形されるとともに、縦辺押出成形取付基部と、前記ドア閉時に車体縦辺部に弾接してシールする縦辺押出成形中空シール壁と、前記縦辺押出成形中空シール壁と縦辺押出成形取付基部との間に設けられる縦辺押出成形区画壁とを有する後側縦辺押出部の上端部とを保持し、前記押出成形取付基部と連続するように成形され、前記フレーム上辺部の取付面に取り付けられる型成形取付基部と、前記押出成形中空シール壁と連続するように成形され、前記ドアの閉時に前記車体上辺部に弾接してシールする型成形中空シール壁とを有し、前記縦辺押出成形取付基部と連続するように成形され、前記フレーム後側縦辺部の取付面に取り付けられる縦辺型成形取付基部と、前記縦辺押出成形中空シール壁と連続するように成形され、前記ドアの閉時に前記車体縦辺部に弾接してシールする縦辺型成形中空シール壁とを有する型部を一体成形する金型を備え、前記金型は、前記縦辺型成形中空シール壁と前記型成形中空シール壁の内面を成形する中芯型の中芯型本体と、中芯型に隣接する肉抜き型を備えるとともに、前記縦辺型成形取付基部における、前記中芯型本体を抜き出すための縦辺型成形中芯抜き穴以外の部分に、前記押出成形区画壁と連続するように型成形区画壁を成形するために、中芯型本体と肉抜き型との間に肉抜き型隙間を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、製造装置において以下の作用効果を奏することができる。
(1)後側型部の上辺側の部分において、押出成形区画壁と連続するように成形される、型成形区画壁が形成できるため、押出部の中空シール壁と比較して、型部の中空シール壁の方が極端に反力が低下することなく、シール性が悪化する事がない。
(2)型成形中空シール壁と縦辺型成形中空シール壁の成形時には、これらの内面がその長手方向両端部に亘って、分割されていない1つの中芯によって成形されるので、シール性に悪影響を及ぼすような縦バリが型成形中空シール壁内に発生しなくなる。
(3)後側型部の上辺側の部分において、押出成形区画壁と連続するように成形される、型成形区画壁が形成できるため、中芯抜き穴非成形領域を広範囲に設定する事ができ、型成形後に、接着材使用して閉じる必要がない型部となる。従って、低コストで外観が悪化しない。
第6の発明は、肉抜き型に、中芯型本体に向かって突出するとともに中芯型本体に近接する肉抜き型凸状部を、間隔をあけて複数設定することにより、前記型成形区画壁の前記フレーム上辺部の前記取付面側に、前記取付面側に開口する型成形肉抜き凹部を成形し、前記肉抜き型隙間で、前記取付面側に延びる型成形リブを成形できるように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第5の発明の効果に加えて、型成形区画壁の取付面側部分において、型成形肉抜き凹部、と型成形リブとが任意の数だけ形成可能で、しかも、これらの形状も任意に設定可能となるため、型成形区画壁が過度に厚肉化することがなく、ガスキズが発生しにくくなるとともに、型成形取付基部が過度に剛性低下することがなく、シール性が悪化しにくくなる。
第7の発明は、前記肉抜き型に隣接する切断型と、前記中芯型本体の端部から切断型側に突出する中芯型第2保持部と、前記複数の肉抜き型凸状部の切断型側に隣接する肉抜き型端部凸状部と、前記肉抜き型端部凸状部の端部から切断型側に突出する肉抜き型第4保持部とを備え、押出成形第2中空部に前記中芯型第2保持部を差し込み、押出成形第1中空部に前記肉抜き型第4保持部を差し込むことで、後側上辺押出部の後端部を保持できるように構成し、型閉めした際に、前記肉抜き型第4保持部に当接するように、前記切断型に切断型刃が設けられるとともに、押出成形取付基部に型成形切断部を形成し、金型成形終了後に、前記肉抜き型第4保持部が前記型成形切断部からスライド抜き出しできるように構成していることを特徴とすることを特徴とする。
この構成によれば、第6の発明の効果に加えて、まず、切断型を退避させた状態で中芯型と肉抜き型を進出させて後側上辺押出部の後端部を保持し、次に、切断型を進出させることにより、切断型刃によって押出成形取付基部の後端部に、型部切断部を形成し、続いて、金型成形により型部を成形し、最後に、切断型と肉抜き型とを後退させて、中芯型から製品を脱型することができる。
以上説明したように、後側型部の上辺側の部分において、押出成形区画壁と連続するように成形される型成形区画壁が形成できるため、押出部の中空シール壁と比較して、型部の中空シール壁の方が、極端に反力が低下することなく、シール性が悪化する事がない。また、型成形中空シール壁と縦辺型成形中空シール壁の成形時には、これらの内面がその長手方向両端部に亘って、分割されていない1つの中芯によって成形されるので、シール性に悪影響を及ぼすような縦バリが型成形中空シール壁内に発生しなくなる。さらに、後側型部の上辺側の部分において、押出成形区画壁と連続するように成形される、型成形区画壁が形成できるため、中芯抜き穴非成形領域を広範囲に設定する事ができ、型成形後に、接着材使用して閉じる必要がない型部となる。従って、低コストで外観が悪化しない。
本発明の実施形態に係る自動車用ウエザーストリップを備えた自動車の左側面図である。 左側のフロントドア用ウエザーストリップを車室外側から見た側面図である。 左側のリヤドア用ウエザーストリップを車室外側から見た側面図である。 フロントドア用ウエザーストリップの後側上部を車室内側から見た側面図である。 図4に示すY矢視図である。 図4におけるVI-VI線断面図である。 図4におけるVII-VII線断面図である。 図5におけるVIII-VIII線断面図である。 図5におけるIX-IX線断面図である。 図5におけるX-X線断面図である。 金型の平面図である。 金型を構成する中芯型、肉抜き型及び切断型を分離して示す平面図である。 後側縦辺押出部及び後側上辺押出部を中芯型に保持する前の状態を示す図11相当図である。 後側縦辺押出部及び後側上辺押出部を中芯型に保持した状態を示す図11相当図である。 図14におけるXV-XV線断面図である。 中芯上スライド型及び切断型を進出させた状態の図15相当図である。 中芯上スライド型、切断型及びスライド型を進出させた状態の図11相当図である。 図17におけるA-A線断面図である。 図17におけるB-B線断面図である。 図17におけるC-C線断面図である。 肉抜き型及び切断型を後退させた状態の図11相当図である。 中芯型本体の一部を中芯抜き穴から抜き始めた状態を示す図11相当図である。 中芯型本体の一部を中芯抜き穴から抜いた状態を示す図11相当図である。 中芯型本体を中芯抜き穴から完全に抜いた状態を示す図11相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車用ウエザーストリップを備えた自動車100の左側面図である。自動車100の左右両側には、それぞれフロントドア110と、リヤドア210とが開閉可能に取り付けられている。フロントドア110は、ドア本体部111と、フロントガラス112と、フロントガラス112を保持するサッシュとして機能するウインドフレーム113とを有している。フロントドア110のドア本体部111は、車体のフロントピラー(図示せず)に対して上下方向に延びる回動軸周りに回動可能に構成されたヒンジ(図示せず)を介して取り付けられている。また、リヤドア210もフロントドア110と同様に、ドア本体部211と、リヤガラス212と、リヤガラス212を保持するサッシュとして機能するウインドフレーム213とを有しており、ドア本体部211がセンターピラー(図示せず)に対して上下方向に延びる回動軸周りに回動可能に構成されたヒンジ(図示せず)を介して取り付けられている。
尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に前といい、車両後側を単に後というものとする。また、車幅方向の外側を車室外側といい、車幅方向の内側を車室内側というものとする。
フロントドア110のウインドフレーム113は、ドア本体部111の上側の前端部から上方かつ後側へ向けて延びるフレーム前側縦辺部113aと、フレーム前側縦辺部113aの上端部から後側へ延びるフレーム上辺部113bと、フレーム上辺部113bの後端部(長手方向の端部)からドア本体部111の上側の後端部まで下方へ延びるフレーム後側縦辺部113cとを有している。
リヤドア210のウインドフレーム213は、ドア本体部211の上側の前端部から上方へ向けて延びるフレーム前側縦辺部213aと、フレーム前側縦辺部213aの上端部から後側へ延びるフレーム上辺部213bと、フレーム上辺部213bの後端部(長手方向の端部)からドア本体部211の上側の後端部まで下方へ延びるフレーム後側縦辺部213cとを有している。
(フロントドア用ウエザーストリップ1の全体構成)
図2は、フロントドア用ウエザーストリップ(自動車用ウエザーストリップ)1を示す。フロントドア用ウエザーストリップ1は、フロントドア110の外形状に対応するように環状に形成されており、前側上辺押出部1A、後側上辺押出部1B、後側縦辺押出部1C、下辺押出部1D、前側縦辺押出部1Eを有している。成形方法の詳細については後述するが、前側上辺押出部1A、後側上辺押出部1B、後側縦辺押出部1C、下辺押出部1D、前側縦辺押出部1Eは、弾性を有する材料を口金(図示せず)から押し出して長手方向に同一断面を有するように成形する押出成形法によって成形された押出部である。さらに、フロントドア用ウエザーストリップ1は、前側上辺押出部1Aの前端部と前側縦辺押出部1Eの上端部との間に設けられた前側型部1Fと、前側上辺押出部1Aの後端部と後側上辺押出部1Bの前端部との間に設けられた中間型部1Gと、後側上辺押出部1Bの後端部と後側縦辺押出部1Cの上端部との間に設けられた後側型部1Hとを有している。
前側縦辺押出部1Eと前側型部1Fとの境界線を符号L1で示し、前側上辺押出部1Aと前側型部1Fとの境界線を符号L2で示す。後側縦辺押出部1Cと後側型部1Hとの境界線を符号L3で示す。後側上辺押出部1Bと後側型部1Hとの境界線を符号L4で示す。前側上辺押出部1Aと中間型部1Gとの境界線を符号L5で示す。後側上辺押出部1Bと中間型部1Gとの境界線を符号L6で示す。
前側型部1F、中間型部1G及び後側型部1Hは、開閉動作可能な金型(後述する)で成形された部分であり、従って型部である。前側型部1Fは、前側上辺押出部1Aの前端部と前側縦辺押出部1Eの上端部とを金型で保持した状態で、キャビティに弾性材料を射出することで、前側上辺押出部1Aの前端部及び前側縦辺押出部1Eの上端部と一体成形されている。中間型部1Gは、前側上辺押出部1Aの後端部と後側上辺押出部1Bの前端部とを金型で保持した状態で、キャビティに弾性材料を射出することで、前側上辺押出部1A及び後側上辺押出部1Bと一体成形されている。後側型部1Hは、後側上辺押出部1Bの後端部と後側縦辺押出部1Cの上端部とを金型で保持した状態で、キャビティに弾性材料を射出することで、後側上辺押出部1B及び後側縦辺押出部1Cと一体成形されている。例えば、後側上辺押出部1Bと後側型部1Hは、ウインドフレーム113のフレーム上辺部113b及びその後端部から下方へ延びるフレーム後側縦辺部113cに亘って設けられることになる。
また、フロントドア用ウエザーストリップ1の適用可能な材料としては、ゴム様弾性体であれば、特に限定されないが、ゴムの場合はEPDMスポンジゴムが、熱可塑性樹脂の場合は発泡TPOまたは軟質TPOが好ましい。
(リヤドア用ウエザーストリップの全体構成)
図3は、リヤドア用ウエザーストリップ300を示す。リヤドア用ウエザーストリップ300は、リヤドア210の外形状に対応するように環状に形成されており、前側上辺押出部300A、後側後側上辺押出部300B、下辺押出部300C、前側縦辺押出部300Dを有している。前側上辺押出部300A、後側上辺押出部300B、下辺押出部300C及び前側縦辺押出部300Dは、弾性を有する材料を口金(図示せず)から押し出して成形する押出成形法によって成形された押出部である。さらに、リヤドア用ウエザーストリップ300は、前側縦辺押出部300Dの上端部と前側上辺押出部300Aの前端部との間に設けられた前側型部300Eと、前側上辺押出部300Aの後端部と後側上辺押出部300Bの前端部との間に設けられた中間型部300Fと、後側上辺押出部300Bの後端部と下辺押出部300Cの後端部との間に設けられた後側型部300Gとを有している。
前側縦辺押出部300Dと前側型部300Eとの境界線を符号L7で示し、前側型部300Eと前側上辺押出部300Aとの境界線を符号L8で示す。前側上辺押出部300Aと中間型部300Fとの境界線を符号L9で示し、中間型部300Fと後側上辺押出部300Bとの境界線を符号L10で示す。後側上辺押出部300Bと後側型部300Gとの境界線を符号L11で示し、後側型部300Gと下辺押出部300Cとの境界線を符号L12で示す。
前側型部300E、中間型部300F及び後側型部300Gは、開閉動作可能な金型で成形された部分であり、従って型部である。前側型部300Eは、前側縦辺押出部300Dの上端部と前側上辺押出部300Aの前端部とを金型で保持した状態で、キャビティに弾性材料を射出することで、前側縦辺押出部300Dの上端部及び前側上辺押出部300Aの前端部と一体成形されている。中間型部300Fは、前側上辺押出部300Aの後端部と後側上辺押出部300Bの前端部とを金型で保持した状態で、キャビティに弾性材料を射出することで、前側上辺押出部300Aの後端部及び後側上辺押出部300Bの前端部と一体成形されている。後側型部300Gは、後側上辺押出部300Bの後端部と下辺押出部300Cの後端部とを金型で保持した状態で、キャビティに弾性材料を射出することで、後側上辺押出部300Bの後端部及び下辺押出部300Cの後端部と一体成形されている。
(フロントドア用ウエザーストリップ1の詳細構造)
以下、本発明をフロントドア用ウエザーストリップ1の後側上辺押出部1Bから後側型部1Hに亘る部分に適用した場合について説明するが、本発明は、この部位に適用されるだけでなく、例えば、リヤドア用ウエザーストリップ300の上辺部300Aから前側型部300Eに亘る部分等にも適用することができる。
図2に示すように、フロントドア用ウエザーストリップ1の上側における後部には、ウインドフレーム113のフレーム上辺部113bとフレーム後側縦辺部113cとで形成される接続部に対応するように形成された後側型部1Hが設けられている。図4に拡大して示すように、後側型部1Hの前端部に押出部である後側上辺押出部1Bの後端部が接続され、後側型部1Hの下端部に押出部である後側縦辺押出部1Cの上端部が接続されている。
まず、後側上辺押出部1Bの構造について説明する。後側上辺押出部1Bは、図2に示したウインドフレーム113のフレーム上辺部113bに沿って延びるように押出成形されている。図6に後側上辺押出部1Bの断面を示すように、後側上辺押出部1Bは、フレーム上辺部113bに取り付けられる押出成形取付基部10を有している。押出成形取付基部10は、フレーム上辺部113bに沿って延びる板状に形成されており、フレーム上辺部113bに取り付けられるようになっている。
押出成形取付基部10は、フレーム上辺部113bに沿って延びる板状に形成されている。押出成形取付基部10の車幅方向内側には押出成形区画壁14が上方に向けて突出している。押出成形取付基部10の車幅方向外側には押出成形外壁16が上方に向けて突出している。また、押出成形区画壁14の上端部から、押出成形外壁16の上端部まで延びる押出成形接続壁18が形成されている。また、押出成形取付基部10と押出成形区画壁14と押出成形接続壁18と押出成形外壁16とで囲まれるように、押出成形第1中空部11が構成されている。
また、押出成形区画壁14の両端部には、車幅方向内側に突出し、車体上辺部105に弾接する押出成形中空シール壁17が形成されている。押出成形中空シール壁17と押出成形区画壁14とで囲まれるように、押出成形第2中空部12が構成されている。押出成形取付基部10がフレーム上辺部113bに固定された状態でフロントドア110を閉じると、押出成形中空シール壁17が車体上辺部105に弾接して弾性変形する。このことによりシール性を確保することができる。
また、押出成形第2中空部12よりも押出成形第1中空部11のほうが大きい形状に設定されている。押出成形接続壁18の上部には、車室外側に突出するとともに、車体上辺部105に弾接する押出成形上側リップ13が形成されている。押出成形外壁16には、車室外側に突出するとともに、フレーム上辺部113bに弾接する押出成形下側リップ15が形成されている。押出成形外壁16の肉厚は、押出成形区画壁14の肉厚と同程度に設定されている。
次に、図7に示す後側縦辺押出部1Cの構造について説明する。後側縦辺押出部1Cは、図2に示したウインドフレーム113のフレーム後側縦辺部113cに沿って延びるように押出成形されており、図7に示すようにフレーム後側縦辺部113cに取り付けられる縦辺押出成形取付基部40を有している。縦辺押出成形取付基部40は、例えばクリップ(図示せず)等でフレーム後側縦辺部113cに取り付けられるようになっている。
図7に後側縦辺押出部1Cの断面を示すように、縦辺押出成形取付基部40は、フレーム後側縦辺部113cに沿って延びる板状に形成されている。縦辺押出成形取付基部40の車幅方向内側には縦辺押出成形内壁43が後方に向けて突出している。縦辺押出成形取付基部40の車幅方向外側には縦辺押出成形外壁45が後方に向けて突出している。
また、縦辺押出成形内壁43の後端部から縦辺押出成形外壁45の後端部まで延びる縦辺押出成形区画壁44が形成されている。縦辺押出成形取付基部40と縦辺押出成形内壁43と縦辺押出成形区画壁44と縦辺押出成形外壁45とで囲まれるように、縦辺押出成形第1中空部41が構成されている。
また、縦辺押出成形区画壁44と縦辺押出成形外壁45の接続部には、車幅方向外側に突出し、フレーム後側縦辺部113cに弾接する縦辺押出成形リップ46が接続されている。また、縦辺押出成形区画壁44の両端部には、車幅方向内側に突出し、車体縦辺部106に弾接する縦辺押出成形中空シール壁47が形成されている。
縦辺押出成形中空シール壁47と縦辺押出成形区画壁44とで囲まれるように、縦辺押出成形第2中空部42が構成されている。縦辺押出成形取付基部40がフレーム縦辺部113cに固定された状態でフロントドア110を閉じると、縦辺押出成形中空シール壁47が車体縦辺部106に弾接して弾性変形する。このことによりシール性を確保することができる。また、縦辺押出成形第2中空部42よりも縦辺押出成形第1中空部41のほうが大きい形状に設定されている。
次に、図4に示す後側型部1Hの構造について説明する。後側型部1Hは、フレーム上辺部113bに固定される型成形取付基部60とフレーム後側縦辺部113c固定される縦辺型成形取付基部50とを有している。後側上辺押出部1Bの押出成形取付基部10の後端部と型成形取付基部60の前端部とが接続されている。さらに、後側縦辺押出成形部1Cの縦辺押出成形取付基部40の上端部と縦辺型成形取付基部50の後端部とが接続されている。
型成形取付基部60と縦辺型成形取付基部50は、フレーム上辺部113bの後部からフレーム後側縦辺部113cの上部まで連続して延びる板状に成形されており、クリップ(図示せず)等によりウインドフレーム113に固定されるようになっている。
図8は、図5におけるVIII-VIII線断面図であり、後側型部1Hの後側縦辺押出部1C上端部に近い部分の断面を示している。後側型部1Hは、1つの型成形中空部を有している。すなわち、縦辺型成形取付基部50には、縦辺型成形中空シール壁53が一体成形されており、この縦辺型成形中空シール壁53と縦辺型成形取付基部50により、縦辺型成形中空部51が構成されている。
図5に示すように、縦辺型成形中空シール壁53の前端部と後側上辺押出成形部1Bの押出成形内側シール壁17の後端部とが型成形中空シール壁63を介して接続されており、これにより、縦辺型成形中空部51と押出成形第2中空部12とが連通する。また、縦辺型成形中空シール壁53の後端部と後側縦辺押出部1Cの縦辺押出中空シール壁47の上端部とが接続されており、これにより、縦辺型成形中空部51と縦辺押出成形第1中空部41とが型成形中空部61を介して連通する。
後側型部1Hは、開閉動作する金型で成形される部分であるため、縦辺型成形中空部51の内面を成形するための中芯型本体71b(後述する図11に示す)が使用される。中芯型本体71bの外形状は、縦辺型成形中空シール壁53の内形状と型成形中空シール壁63の内形状に対応している。縦辺型成形中空シール壁53と型成形中空シール壁63の成形後、中芯型本体71bを当該型成形中空シール壁から抜き出す必要があるため、縦辺型成形取付基部50の車幅方向中間部には、中芯型本体71bを抜き出すための縦辺型成形中芯抜き穴52が上下方向に長いスリット状に形成されている(図5及び図8参照)。
縦辺型成形中芯抜き穴52の長さは、例えば30mm~60mmの間で設定することができる。縦辺型成形中芯抜き穴52の幅は1mm~4mm程度に設定することができる。縦辺型成形中芯抜き穴52は、縦辺型成形取付基部50に形成されており、型成形取付基部60には形成されていない。図5に示すように、縦辺型成形取付基部50に縦辺型成形中芯抜き穴52が形成された領域を中芯抜き穴形成領域R1とし、型成形取付基部60に縦辺型成形中芯抜き穴52が形成されていない領域を中芯抜き穴非形成領域R2とする(中芯抜き穴非形成領域R2の詳細については、後述する図9と図10に示す)。
図4の側面図に示すように、中芯抜き穴形成領域R1は、縦辺型成形取付基部50の上下方向に延びる部分に形成され、中芯抜き穴非形成領域R2は、縦辺型成形取付基部50の前後方向に延びる部分に形成されることになる。このように、中芯抜き穴形成領域R1と中芯抜き穴非形成領域R2を設定しているが、これは縦辺型成形中芯抜き穴52が形成されている部分と形成されていない部分を便宜上、区別するために設定したものであり、製品には境界線等は存在していない。図10は、図5におけるX-X線断面図であり、後側型部1Hの後側上辺押出部1B後端部に近い部分の断面を示している。
また、図9は、図5におけるIX-IX線断面図であり、図10に示したX-X線断面の位置より、少し後側に寄った部分の断面を示している。図9及び図10に示すように、後側型部1Hの上辺側部分は、1つの型成形中空部61を有している。すなわち、型成形取付基部60の車室内側部分の上端部には、型成形区画壁67が成形されているとともに、型成形区画壁67の両端部には、型成形中空シール壁63が成形されている。この型成形中空シール壁63と型成形区画壁67とで、1つの型成形中空部61が構成されている。また、型成形区画壁67は、押出成形区画壁14と連続するように成形される。型成形区画壁67は、押出成形区画壁14よりも肉厚が薄くなるように設定している。
図9及び図10に示すように、型成形区画壁67の形成により、型成形中空部61の断面を、押出成形第2中空部12と同程度の大きさになるように、小さくすることができる。縦辺型成形取付基部50には縦辺型成形中芯抜き穴52の設定が必要であるように、従来のウェザーストリップでは、型成形取付基部60にも型成形中芯抜き穴の設定が必要であったが、型成形区画壁67を形成することで、すなわち、型成形取付基部60には型成形中芯抜き穴を設定しない、中芯抜き穴非形成領域R2が形成できることになる(中芯型本体71b上辺側部分の脱型方法・手順等の詳細については、図11から図22にて、後述する)。
図5に示すように、型成形取付基部60の中芯抜き穴非形成領域R2には、フレーム上辺部113bの取付面113baに向けて開口する型成形肉抜き凹部65と、型成形肉抜き凹部65の内面における車室内側から外側へ延びる複数の型成形リブ66とが形成されている。型成形肉抜き凹部65は、中芯抜き穴非形成領域R2の前端部から後端部に亘って形成されている。
図9に示すように、型成形肉抜き凹部65の形成により、型成形取付基部60の断面を小さくすることができる。すなわち、極端に厚肉な部分が後側型部1Hの広範囲にわたることがなく、型成形後の後側型部1Hに、ガスキズが発生しがたくなり、外観を良好に保てる。また、図10に示すように、型成形リブ66の形成により、型成形取付基部60の断面を大きくすることができる。すなわち、型成形肉抜き凹部65を形成したことによる、極端に薄肉な部分が後側型部1Hの広範囲にわたることがなく、型成形後の後側型部1Hの剛性が極端に低下しがたくなり、シール性が維持できる。
また、複数の型成形リブ66は、互いに前後方向に間隔をあけて設けられている。型成形リブ66の数は特に限定されるものではなく、1つであってもよい。図9及び図10に示すように、型成形取付基部60の上部には、上方へ突出して車体上辺部105に弾接する型成形第1リップ64が形成されている。また、図5に示すように、型成形第1リップ64は前後方向に延びており、型成形第1リップ64の前端部は、後側上辺押出部1Bの押出成形上側リップ13の後端部に接続されている。縦辺型成形第1リップ54の後端部は、後側縦辺押出成形部1Cの縦辺押出成形第1リップ46の上端部に接続されている。
図5に示すように、型成形取付基部60における押出成形取付基部10との接続部分
には、前記型成形肉抜き凹部65が設けられている。さらに、押出成形取付基部10における型成形取付基部60との接続部分には、型成形肉抜き凹部65を成形する肉抜き型72(後述する)を抜き出すための型成形切断部68が形成されている。なお、型成形切断部68の形成方法については後述する。
(ウエザーストリップの製造装置)
次に、フロントドア用ウエザーストリップ1の後側縦辺押出部1C、後側型部1H及び後側上辺押出部1Bに亘る部分を成形する製造装置について説明する。製造装置は、後側縦辺押出部1C及び後側上辺押出部1Bを成形する押出成形装置(図示せず)と、後側型部1Hを成形する金型70とを備えている。押出成形装置は、材料を口金から押し出して所望の断面形状を持った製品を得ることができるように構成された従来から周知の装置である。
図11及び図12に示すように、金型70は、中芯型71、肉抜き型72及び切断型73を備えている。さらに、金型70は、図15に示す中芯上スライド型74と、図17に示すリップ成形用のスライド型75と、図18Aに示す上型78及び下型79とを備えている。さらに、図示しないが、金型70は、中芯型71、肉抜き型72、切断型73、スライド型75及び上型78を駆動する駆動装置や、駆動装置を制御する制御装置等も備えている。
また、図11及び図12に示すように、中芯型71及び切断型73の間に肉抜き型72が配置されている。また、中芯型71、肉抜き型72及び切断型73は、上型78と下型79との間に配置されており、これら上型78及び下型79とは別に動作可能になっている。中芯型71、肉抜き型72及び切断型73は、互いに独立して動作するようになっており、図11の上下方向に駆動され、進出した状態と後退した状態とに切り替えられるようになっている。
図15に示す中芯上スライド型74も同様に図15の上下方向に駆動され、進出した状態と後退した状態とに切り替えられるようになっている。図17に示すスライド型75も同様に図17の上下方向に駆動され、進出した状態と後退した状態とに切り替えられる
ようになっている。図18Aに示す上型78は、下型79に対して接離する方向に駆動され、型閉じ状態と型開き状態とを、切り替えられるようになっている。
また、図11及び図12に示すように、中芯型71は、中芯型基板71aと、中芯型支持板71fを介して、中芯型基板71aの進出方向先端部に一体化された中芯型本体71bと、中芯型本体71bの一端部に設けられた中芯型第1保持部71c及び中芯型第3保持部71eと、中芯型本体71bの他端部に設けられた中芯型第2保持部71dとを備えている。中芯型本体71bは、後側型部1Hの屈曲した形状に対応するように屈曲しており、長手方向に連続した単一の部材で構成されている。
図14に示すように、第1保持部71c及び中芯型第3保持部71eは後側縦辺押出成形部1Cの端部に挿入可能に形成されており、後側縦辺押出成形部1Cの端部に第1保持部71c及び中芯型第3保持部71eを挿入することで、後側縦辺押出成形部1Cを第1保持部71c及び中芯型第3保持部71eによって保持することが可能になっている。
また、第2保持部71dは、後側上辺押出部1Bの端部に挿入可能に形成されており、後側上辺押出部1Bの端部に第2保持部71dを挿入することで、後側上辺押出部1Bを第2保持部71dによって保持することが可能になっている。
肉抜き型72は、スライド移動可能な型であり、肉抜き型基板72aと、肉抜き型基板72aの進出方向先端部に一体化された複数の肉抜き型凸状部72bと、肉抜き型端部凸状部72cとを備えている。肉抜き型凸状部72bと肉抜き型端部凸状部72cとは、型成形肉抜き凹部65を成形する部分である。
肉抜き型凸状部72bと肉抜き型端部凸状部72cとの、肉抜き型基板72aからの突出量によって型成形肉抜き凹部65の深さを設定することができ、肉抜き型凸状部72b同士の間隔や、肉抜き型凸状部72bと肉抜き型端部凸状部72cとの間隔である、肉抜き型隙間72eによって型成形リブ66の厚みを設定することができる。
肉抜き型端部凸状部72cは、型成形取付基部60における押出成形取付基部10との接続部分に型成形肉抜き凹部65を形成するためのものであり、切断型73が配置される側へ向けて突出している。
切断型73は、型成形取付基部60が切断可能なスライド移動可能型である。切断型73は、切断型基板73aと、切断型基板73aの進出方向先端部から突出するように設けられた切断型刃73bとを備えている。図14から図16に示すように、切断型刃73bの先端部は、肉抜き型端部凸状部72cの延長部分である、肉抜き型第4保持部72dと対向するように配置されている。進出状態にある切断型73は、切断型刃73bの先端部が肉抜き型端部凸状部72cの延長部分である、肉抜き型第4保持部72dに当接するようになっている。
(ウエザーストリップの製造方法)
次に、フロントドア用ウエザーストリップ1の後側縦辺押出部1C、後側型部1H及び後側上辺押出部1Bに亘る部分を成形する製造方法について説明する。
まず、後側縦辺押出部1C及び後側上辺押出部1Bを押出成形装置によって押出成形しておく。この工程が押出成形工程である。押出成形工程の後、型成形工程に移る。すなわち、後側縦辺押出部1C及び後側上辺押出部1Bを押出成形工程で得た後、図13に示すように、中芯型71及び肉抜き型72を進出状態にし、かつ、切断型73を後退状態にしておく。また、図15に示す中芯上スライド型74及び図17に示すスライド型75も後退状態にしておく。図18Aから図18Cに示す上型78は上昇させておく。
その後、図14に示すように、後側縦辺押出部1Cを中芯型第1保持部71cと中芯型第3保持部71eによって保持させるとともに、後側上辺押出部1Bは中芯型第2保持部71dに保持させる。
図15は、後側上辺押出部1Bの押出成形第2中空部12を中芯型第2保持部71dに保持させた状態の断面である。ここで、後側上辺押出部1Bの押出成形第1中空部11は、肉抜き型端部凸状部72cの延長部分である、肉抜き型第4保持部72dに保持さている。また、この図に示すように、切断型73の切断型刃73bは、後側上辺押出部1Bの押出成形取付基部10から離れている。
次いで、図16に示すように、切断型73及び中芯上スライド型74を進出させる。これにより、押出成形取付基部10における型成形取付基部60との接続部分が切断型刃73bによって切断されて型成形切断部68が形成される。
また、図17に示すように、スライド型75を進出させ、さらに上型78を下降させて型閉じ状態にする。しかる後、後側型部1Hを構成する材料を金型70内に射出する。この材料は、後側上辺押出部1B及び後側縦辺押出部1Cの端部に接合するとともに、金型70内で成形されて固化する。
このとき、図18A、図18B及び図18Cに示すように、中芯型本体71bによって縦辺型成形中空シール壁53および型成形中空シール壁63が形成されるとともに、これらの内面がその長手方向に連続して成形され、肉抜き型凸状部72b及び肉抜き型端部凸状部72cによって型成形肉抜き凹部65とが成形される。
また、肉抜き型凸状部72b及び肉抜き型端部凸状部72cおよびそれらの肉抜き型隙間72e とで構成されたキャビティでリブ61が成形される。更に、中芯型本体71bが長手方向に連続した部材で構成されており、途中で分割されていないので、縦辺型成形中空シール壁53と型成形中空シール壁63の内面には縦バリ等が発生しない。
材料が固化した後、上型78を上昇させて型開き状態にするとともに、中芯上スライド型74及びスライド型75を後退させる(図示省略)。そして、図19に示すように、切断型73と肉抜き型72を後退させる。このとき、中芯上スライド型74は切断型73と肉抜き型72と同時に後退させてもよい。
肉抜き型72を後退させるとき、押出成形取付基部10における型成形取付基部60との接続部分に型成形切断部68が形成されているので、肉抜き型端部凸状成形部72cの延長部分である、肉抜き型第4保持部72dを押出成形取付基部10の内部から
容易に抜き出すことができる。
切断型73及び肉抜き型72を後退させた後、図20に示すように後側縦辺押出部1Cが長手方向に伸びるように、(矢印方向に)引っ張って縦辺押出成形第1中空部41から中芯型第3保持部71eを脱型する。その後、後側縦辺押出部1Cが曲がるように、(矢印方向に)引っ張って縦辺押出成形第2中空部42から中芯型第1保持部71cを脱型する。続いて、図21に示すように、後側型部1H全体を、中芯型71に対して、(矢印方向に)回転させながら、中芯型本体71bの、中芯型基板17aに接続されている側の部分を縦辺型成形中芯抜き穴52が設定されている、中芯抜き穴成形領域R1から、抜き出す。その後、図22に示すように、縦辺型成形中芯抜き穴52が、中芯型本体71bの、中芯型基板17aに接続されてない側の部分の位置にくるまで、後側型部1H全体を回転させた後、中芯型本体71bの、中芯型基板17aに接続されてない側の部分を、縦辺型成形中芯抜き穴52から抜き出し(矢印方向に)、脱型が完了する。これにより、フロントドア用ウエザーストリップ1の後側縦辺押出部1C、後側型部1H及び後側上辺押出部1Bに亘る部分を得ることができる。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、後側型部1Hの上辺側の部分において、押出成形区画壁14と連続するように成形される型成形区画壁67が形成できるため、押出部の中空シール壁17と比較して、型部の中空シール壁63の方が、極端に反力が低下することなく、シール性が悪化する事がない。また、型成形中空シール壁63と縦辺型成形中空シール壁53の成形時には、これらの内面がその長手方向両端部に亘って、分割されていない1つの中芯によって成形されるので、シール性に悪影響を及ぼすような縦バリが発生しなくなる。さらに、後側型部1Hの上辺側の部分において、押出成形区画壁14と連続するように成形される、型成形区画壁67が形成できるため、中芯抜き穴非成形領域R2を広範囲に設定する事ができ、型成形後に、接着材使用して閉じる必要がない型部となる。従って、低コストで外観が悪化しない。
しかも、中芯抜き穴非成形領域R2において、型成形区画壁67の取付面側部分において、型成形肉抜き凹部65、と型成形リブ66とが、任意の数だけ形成可能で、しかも、これらの形状も任意に設定可能となるため、型成形区画壁67が過度に厚肉化することがなく、ガスキズが発生しにくくなるとともに、型成形取付基部60が過度に剛性低下することがなく、シール性が悪化しにくくなる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。
さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明の実施形態例では、後側型部1Hのみ図示して説明したが、フロントドア110の前側型部1Fや中間型部1Gにも適用が可能であるし、リヤドア210の、前側型部300Eや中間型部300Fや後側型部300Gにも適用が可能である。
例えば、中間型部1Gや中間型部300Fのように、押出成形上側リップ13を有する押出断面同士を接続する型成形部にも適用が可能である。また、図示は省略するが、押出成形上側リップ13を有さない押出断面同士を接続する型成形部にも適用が可能である。
また、さらに、図示や詳細な説明は省略するが、特開2004-291705公報に記載されているような、上辺部側押出断面の中空部が3つある断面と、縦辺部側押出断面の中空部が2つある断面と、を型成形する際に、本発明を適用する場合には、特開2004-291705号公報の図1や図3に記載されているような背面側(ドアパネルヘミング面に対向する側)から型成形肉抜き凹部や型成形リブが追加で形成できるように、肉抜き型を追加すれば、対応可能である。
また、本発明を適用する際には、本発明の実施形態例で説明したように、中芯抜き穴非形成領域R2は、車両で高いシール性能が要求される、上辺部に設定し、中芯抜き穴形成領域R1は、上辺部ほど高いシール性能は要求されない、縦辺部に設定するのが好ましい。
また、本発明の実施形態例では、縦辺型成形中芯抜き穴52は、型成形後には、接着剤を使用しての固定はしない(不要)との説明をしたが、縦辺型成形中芯抜き穴52が60mmを超える長さになる場合は、接着剤を使用しての固定を追加してもよい。
以上説明したように、本発明は、例えば自動車の側部に配設されるドアに取り付けられる自動車用ウエザーストリップに適用することができる。
1 フロントドア用ウエザーストリップ(自動車ドア用ウエザーストリップ)
1A 前側上辺 押出部
1B 後側上辺 押出部
1C 後側縦辺 押出部
1D 下辺 押出部
1E 前側縦辺 押出部
1F 前側 型部
1G 中間 型部
1H 後側 型部
10 押出成形 取付基部
11 押出成形 第1中空部
12 押出成形 第2中空部
13 押出成形 上側リップ
14 押出成形 区画壁
15 押出成形 下側リップ
16 押出成形 外壁
17 押出成形 中空シール壁
18 押出成形 接続壁
40 縦辺 押出成形 取付基部
41 縦辺 押出成形 第1中空部
42 縦辺 押出成形 第2中空部
43 縦辺 押出成形 内壁
44 縦辺 押出成形 区画壁
45 縦辺 押出成形 外壁
46 縦辺 押出成形 リップ
47 縦辺 押出成形 中空シール壁
50 縦辺 型成形 取付基部
51 縦辺 型成形 中空部
52 縦辺 型成形 中芯抜き穴
53 縦辺 型成形 中空シール壁
54 縦辺 型成形 第1リップ
60 型成形 取付基部
61 型成形 中空部
63 型成形 中空シール壁
64 型成形 第1リップ
65 型成形 肉抜き凹部
66 型成形 リブ
67 型成形 区画壁
68 型成形 切断部
70 金型
71 中芯型
71a 中芯型 基板
71b 中芯型 本体
71f 中芯型 支持板
72 肉抜き型
72a 肉抜き型 基板
72b 肉抜き型 凸状部
72c 肉抜き型 端部 凸状部
72d 肉抜き型 第4保持部
72e 肉抜き型 隙間
73 切断型
73a 切断型 基板
73b 切断型 刃
74 中芯上 スライド型
75 リップ成形用 スライド型
78 上型
79 下型
100 自動車
105 車体 上辺部
106 車体 縦辺部
110 フロントドア
113 ウインドフレーム
113a フレーム 前側縦辺部
113b フレーム 上辺部
113ba フレーム 上辺部 取付面
113c フレーム 後側縦辺部
113ca フレーム 後側縦辺部 取付面
R1 中芯抜き穴形成領域
R2 中芯抜き穴非形成領域

Claims (7)

  1. 自動車のドアの取付面に取り付けられ、自動車の車体に弾接してシールする自動車用ウエザートリップにおいて、
    前記ドアのウインドフレームが有するフレーム上辺部に沿って延びるように押出成形されるとともに、押出成形取付基部と、前記ドア閉時に車体上辺部に弾接してシールする押出成形中空シール壁と、前記押出成形中空シール壁と前記押出成形取付基部との間に設けられる押出成形区画壁と、を有する後側上辺押出部と、
    前記フレーム上辺部の長手方向の端部から下方へ延びるフレーム後側縦辺部に沿って延びるように押出成形されるとともに、縦辺押出成形取付基部と、前記ドア閉時に車体縦辺部に弾接してシールする縦辺押出成形中空シール壁と、前記縦辺押出成形中空シール壁と縦辺押出成形取付基部との間に設けられる縦辺押出成形区画壁と、を有する後側縦辺押出部と、
    前記後側上辺押出部の後端部と、前記後側縦辺押出部の上端部との間に設けられ、一体金型成形される型部とを備え、
    前記型部は、前記押出成形取付基部と連続するように成形され、前記フレーム上辺部の取付面に取り付けられる型成形取付基部と、前記押出成形中空シール壁と連続するように成形され、前記ドアの閉時に前記車体上辺部に弾接してシールする型成形中空シール壁とを有し、
    前記縦辺押出成形取付基部と連続するように成形され、前記フレーム後側縦辺部の取付面に取り付けられる縦辺型成形取付基部と、前記縦辺押出成形中空シール壁と連続するように成形され、前記ドアの閉時に前記車体縦辺部に弾接してシールする縦辺型成形中空シール壁とを有し、
    前記縦辺型成形取付基部には前記縦辺型成形中空シール壁と前記型成形中空シール壁の内面を成形する中芯型本体を抜き出すための縦辺型成形中芯抜き穴が形成された中芯抜き穴形成領域が設定され、
    前記中芯抜き穴形成領域と、前記後側上辺押出部の後端部との間には、前記押出成形区画壁と連続するように成形される型成形区画壁が形成された中芯抜き穴非成形領域が設定されていることを特徴とする自動車用ウエザーストリップ。
  2. 請求項1に記載の自動車用ウエザーストリップにおいて、
    前記型成形区画壁の前記フレーム上辺部の前記取付面側には、前記取付面側に開口する型成形肉抜き凹部と、前記取付面側に延びる型成形リブと、が形成されていることを特徴とする自動車用ウエザーストリップ。
  3. 自動車のドアの取付面に取り付けられ、自動車の車体に弾接してシールする自動車用ウエザートリップの製造方法において、
    押出成形により前記ドアのウインドフレームが有するフレーム上辺部に取付けられる押出成形取付基部と、前記ドア閉時に車体上辺部に弾接してシールする押出成形中空シール壁と、前記押出成形中空シール壁と前記押出成形取付基部との間に設けられる押出成形区画壁とを有する後側上辺押出部と、前記フレーム上辺部の長手方向の端部から下方へ延びるフレーム後側縦辺部に取付けられる縦辺押出成形取付基部と、前記ドア閉時に車体縦辺部に弾接してシールする縦辺押出成形中空シール壁と、前記縦辺押出成形中空シール壁と縦辺押出成形取付基部との間に設けられる縦辺押出成形区画壁とを有する後側縦辺押出部とを形成する押出成形工程と、
    前記押出成形工程の後、前記押出成形取付基部と連続するように成形され、前記フレーム上辺部の取付面に取り付けられる型成形取付基部と、前記押出成形中空シール壁と連続するように成形され、前記ドアの閉時に前記車体上辺部に弾接してシールする型成形中空シール壁とを有し、前記縦辺押出成形取付基部と連続するように成形され、前記フレーム後側縦辺部の取付面に取り付けられる縦辺型成形取付基部と、前記縦辺押出成形中空シール壁と連続するように成形され、前記ドアの閉時に前記車体縦辺部に弾接してシールする縦辺型成形中空シール壁とを有する型部を一体金型成形する型成形工程とを備え、
    前記型成形工程では、中芯型の中芯本体により、前記縦辺押出成形中空シール壁と前記型成形中空シール壁の内面を成形するとともに前記縦辺型成形取付基部に縦辺型成形中芯抜き穴を形成して中芯型本体を抜き出す中芯抜き穴形成領域を設定し、中芯型に隣接する肉抜き型を設定するとともに、中芯型本体と肉抜き型との間に肉抜き型隙間を設定し、前記肉抜き型隙間に前記型部を構成する型材を注入することによって、前記縦辺型成形取付基部と、前記後側上辺押出部の後端部との間に、前記押出成形区画壁と連続するように成形される型成形区画壁を形成するとともに、中芯抜き穴非形成領域を設定することを特徴とする自動車用ウエザーストリップの製造方法。
  4. 請求項3に記載の自動車用ウエザーストリップの製造方法において、
    前記型成形工程では、肉抜き型に、中芯型本体に向かって突出するとともに中芯型本体に近接する肉抜き型凸状部を、間隔をあけて複数設定することにより、前記型成形区画壁の前記フレーム上辺部の前記取付面側に、前記取付面側に開口する型成形肉抜き凹部を成形し、前記肉抜き型隙間で、前記取付面側に延びる型成形リブとが形成されていることを特徴とする自動車用ウエザーストリップの製造方法。
  5. 自動車のドアの取付面に取り付けられ、自動車の車体に弾接してシールする自動車用ウエザートリップの製造装置において、
    前記ドアのウインドフレームが有するフレーム上辺部に沿って延びるように押出成形されるとともに、押出成形取付基部と、前記ドア閉時に車体上辺部に弾接してシールする押出成形中空シール壁と、前記押出成形中空シール壁と前記押出成形取付基部との間に設けられる押出成形区画壁とを有する後側上辺押出部の後端部と、前記フレーム上辺部の長手方向の端部から下方へ延びるフレーム後側縦辺部に沿って延びるように押出成形されるとともに、縦辺押出成形取付基部と、前記ドア閉時に車体縦辺部に弾接してシールする縦辺押出成形中空シール壁と、前記縦辺押出成形中空シール壁と縦辺押出成形取付基部との間に設けられる縦辺押出成形区画壁とを有する後側縦辺押出部の上端部とを保持し、前記押出成形取付基部と連続するように成形され、前記フレーム上辺部の取付面に取り付けられる型成形取付基部と、前記押出成形中空シール壁と連続するように成形され、前記ドアの閉時に前記車体上辺部に弾接してシールする型成形中空シール壁とを有し、
    前記縦辺押出成形取付基部と連続するように成形され、前記フレーム後側縦辺部の取付面に取り付けられる縦辺型成形取付基部と、前記縦辺押出成形中空シール壁と連続するように成形され、前記ドアの閉時に前記車体縦辺部に弾接してシールする縦辺型成形中空シール壁とを有する型部を一体成形する金型を備え、
    前記金型は、前記縦辺型成形中空シール壁と前記型成形中空シール壁の内面を成形する中芯型の中芯型本体と、中芯型に隣接する肉抜き型を備えるとともに、前記縦辺型成形取付基部における、前記中芯型本体を抜き出すための縦辺型成形中芯抜き穴以外の部分に、前記押出成形区画壁と連続するように型成形区画壁を成形するために、中芯型本体と肉抜き型との間に肉抜き型隙間を備えていることを特徴とする自動車用ウエザーストリップの製造装置。
  6. 請求項5に記載の自動車用ウエザーストリップの製造装置において、
    肉抜き型に、中芯型本体に向かって突出するとともに中芯型本体に近接する肉抜き型凸状部を、間隔をあけて複数設定することにより、前記型成形区画壁の前記フレーム上辺部の前記取付面側に、前記取付面側に開口する型成形肉抜き凹部を成形し、前記肉抜き型隙間で、前記取付面側に延びる型成形リブを成形できるように構成されていることを特徴とする自動車用ウエザーストリップの製造装置。
  7. 請求項6に記載の自動車用ウエザーストリップの製造装置において、
    前記肉抜き型に隣接する切断型と、前記中芯型本体の端部から切断型側に突出する中芯型第2保持部と、前記複数の肉抜き型凸状部の切断型側に隣接する肉抜き型端部凸状部と、前記肉抜き型端部凸状部の端部から切断型側に突出する肉抜き型第4保持部とを備え、
    押出成形第2中空部に前記中芯型第2保持部を差し込み、押出成形第1中空部に前記肉抜き型第4保持部を差し込むことで、後側上辺押出部の後端部を保持できるように構成し、
    型閉めした際に、前記肉抜き型第4保持部に当接するように、前記切断型に切断型刃が設けられるとともに、押出成形取付基部に型成形切断部を形成し、
    金型成形終了後に、前記肉抜き型第4保持部が前記型成形切断部からスライド抜き出しできるように構成していることを特徴とする自動車用ウエザーストリップの製造装置。
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