JP3251121B2 - 自動車用ウインドモールおよびその製造方法 - Google Patents

自動車用ウインドモールおよびその製造方法

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JP3251121B2
JP3251121B2 JP08212794A JP8212794A JP3251121B2 JP 3251121 B2 JP3251121 B2 JP 3251121B2 JP 08212794 A JP08212794 A JP 08212794A JP 8212794 A JP8212794 A JP 8212794A JP 3251121 B2 JP3251121 B2 JP 3251121B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のフロントウイ
ンドガラスもしくはリアウインドガラスの周縁部に装着
されて、そのウインドガラス周縁部と車体との間の隙間
を隠蔽するための自動車用ウインドモールとその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−328019号公報および特
開平4−287713号公報に示されているように、自
動車のフロントガラスの周縁部に装着されるモールディ
ングにおいて、雨水誘導溝が形成された側部モールディ
ングすなわち車体のフロントピラーに相当する部分の側
部モールディングと、雨水誘導溝が形成されていない上
部モールディングすなわち車体のルーフ部に相当する部
分の上部モールディングとが一体に形成されていて、且
つ両モールディングの接続部すなわちフロントガラスの
上部コーナー部では、上記の雨水誘導溝の幅が漸次狭く
なって上部モールディングに至る前に消失している構造
のものが知られている。
【0003】なお、上記の雨水誘導溝は、フロントガラ
スに付着した雨水が車両走行に伴って車両側部に回り込
むのを防いで、その雨水がフロントガラスの下方にスム
ーズに流下するように案内する役目をする。
【0004】上記のモールディングは、一般的にウイン
ドガラス端面と車体パネルとの間の隙間に挿入されるこ
とになる取付脚部と、この取付脚部と一体に形成されて
フロントガラス表面上に露出することになる幅広の装飾
ヘッド部とで形成されていて、上記の側部モールディン
グの装飾ヘッド部に雨水誘導溝が形成されている。した
がって、上記の側部モールディングではその装飾ヘッド
部の高さが大きくなるとともに上部モールディングでは
相対的に装飾ヘッド部の高さが小さくなり、さらにそれ
ら側部モールディングと上部モールディングとを接続し
ているコーナー部では両者を滑らかに接続するべくその
装飾ヘッド部の形状が上部モールディング側に向かって
漸次小さくなるように形成されている。そして、前記側
部モールディングには、上記のように装飾ヘッド部の高
さが大きくなったことに伴う剛性感を補うために内部に
金属製の芯材が埋設されている。
【0005】このような構造のモールディングを成形す
るにあたって、例えば前述した特開平4−328019
号公報では図25に示すような製法が採用されている。
すなわち、モールディング200を押出成形するための
図示外のダイの押出口に、曲げ加工等の前加工が施され
た芯材201を連続的に供給し、その芯材201の回り
に樹脂材料を押し出して所定の断面形状のモールディン
グ200を押出成形する際に、側部モールディング20
0Bに相当する部分では雨水誘導溝202を含む装飾ヘ
ッド部203と取付脚部204とで所定の断面形状に成
形する一方、上部モールディング200Aに相当する部
分では所定のタイミングで押出口の形状を変化させて、
装飾ヘッド部203と取付脚部204とを含む製品形状
部205と、製品としては不要な非製品部領域206と
に、スリット207から上下に分けて成形する。さら
に、コーナーモール部200Cに相当する部分では上記
の側部モールディング200Bと上部モールディング2
00Aとが滑らかに連続するように、上部モールディン
グ200A側に向かってその断面積が漸次小さくなるよ
うに変化させて成形する。
【0006】そして、図25に示した成形体のままでは
コーナーモール部200Cに相当する部分にも芯材20
1が埋設されていることから、そのコーナーモール部2
00Cに相当する部分の取付脚部204を芯材201と
ともに非製品部領域208として切断線X−Xに沿って
切断除去し、同時にスリット207から分割されている
上部モールディング200Aの非製品部領域206も除
去する。
【0007】一方、切断線X−Xをもって取付脚部20
4を切断除去したコーナーモール部200Cでは、装飾
ヘッド部203が残っているだけであるため、側部モー
ルディング200Bと上部モールディング200Aの取
付脚部204の連続性が損なわれることになる。そこ
で、上記コーナーモール部200Cの切除部分には別工
程で射出成形が施されて後から取付脚部が付加される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のウ
インドモールの製造方法においては、芯材201を曲げ
加工もしくは打抜加工するための板金加工工程をこれと
は異質の押出成形ラインに同調させる必要があり、設備
全体が複雑化するとともに設備費の高騰を招く結果とな
って好ましくない。
【0009】また、図25に示したように、一旦は押出
成形された後に非製品部領域206,208として切断
除去される部分が多く、芯材材料および樹脂材料ととも
に材料の無駄を伴うほか、前述したようにコーナーモー
ル部200Cについては別途射出成形を施して別部材を
付加する必要があり、結果的に加工工数が増加して製品
のコストアップを招くことになる。
【0010】その一方、上記の金属製の芯材201に代
えて均一断面形状の樹脂製の芯材を用いることも行われ
ているが、長手方向での断面形状を積極的に変化させる
ようにしたウインドモールに均一断面形状の樹脂芯材を
用いた場合に、特にウインドモールの断面形状が大きく
なる部分では金属製の芯材と同等の剛性が得られない。
【0011】本発明は、以上のような課題に着目してな
されたもので、従来の金属製の芯材に代えて樹脂製の骨
材を用いるものとし、骨材をその断面形状を変化させな
がら押出成形する一方、骨材の押出成形動作に同期し
て、その成形直後の骨材の回りに樹脂材料を押し出して
その断面形状を変化させながらウインドモールの押出成
形を行うことによって、金属製の芯金を用いた場合と同
等の剛性あるいは強度を有するウインドモールの構造を
提供するとともに、そのウインドモールを安価に成形で
きるようにした方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、自動車のウインドガラスの周縁部に装着されて、装
飾ヘッド部とこの装飾ヘッド部と一体に形成された取付
脚部とを備えた長尺な自動車用ウインドモールにして、
所定の高さの装飾ヘッド部を有する第1の均一断面モー
ル部と、この第1の均一断面モール部よりも高さの大き
い装飾ヘッド部を有する第2の均一断面モール部とが、
その両者の接続部分で装飾ヘッド部の高さが第1の均一
断面モール部側に向かって漸次小さくなって滑らかに連
続するように相互に一体に形成されてなり、且つ前記第
1,第2の均一断面モール部の内部には樹脂製の連続す
る骨材が埋設され、この骨材の断面形状が前記各モール
部の断面形状に応じて変化する自動車用ウインドモール
であって、少なくとも前記第1の均一断面モール部と第
2の均一断面モール部との接続部分における骨材の断面
形状を、屈曲容易な小断面形状としたことを特徴とす
る。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の要件に加えて、前記第1の均一断面モール部と第2の
均一断面モール部との接続部分における骨材の形状を、
取付脚部のみに位置して装飾ヘッド部の幅方向に薄い板
厚を有する平板状のものとしたことを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の要件に加えて、少なくとも前記第1の均一断面モール
部と第2の均一断面モール部との接続部分における骨材
の形状を、細いワイヤ状のものとしたことを特徴とす
る。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の要件に加えて、前記第2の均一断面モ
ール部内の骨材が、取付脚部と装飾ヘッド部の双方にま
たがるようにモール長手方向と直交する平面内で屈曲し
ている形状に形成されているを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の要件に加えて、前記ウインドモールが
自動車のフロントガラスの周縁部に装着されるものであ
って、且つ前記第1の均一断面モール部がフロントガラ
スのうちルーフ側の上縁部に相当するとともに、第2の
均一断面モール部がフロントガラスのうちフロントピラ
ー側の両側縁部に相当していて、前記第2の均一断面モ
ール部の装飾ヘッド部がフロントガラス面の雨水を下方
に案内する雨水誘導用の縦壁部として機能するものであ
ることを特徴とする。
【0017】請求項6に記載の発明は、自動車のウイン
ドガラスの周縁部に装着されて、装飾ヘッド部とこの装
飾ヘッド部と一体に形成された取付脚部とを備えた長尺
な自動車用ウインドモールにして、所定の高さの装飾ヘ
ッド部を有する第1の均一断面モール部と、この第1の
均一断面モール部よりも高さの大きい装飾ヘッド部を有
する第2の均一断面モール部とが、その両者の接続部分
で装飾ヘッド部の高さが第1の均一断面モール部側に向
かって漸次小さくなって滑らかに連続するように相互に
一体に形成されてなり、且つ前記第1,第2の均一断面
モール部の内部には樹脂製の連続する骨材が埋設され、
この骨材の断面形状が前記各モール部の断面形状に応じ
て変化する自動車用ウインドモールを押出成形法により
製造する方法であって、モール成形用口金におけるモー
ル押出口の前段側に該モール押出口と同一軸線上に位置
する骨材成形用の骨材押出口を設けるとともに、この骨
材押出口を部分的に開閉することにより成形されるべき
骨材の断面形状を変化させる遮蔽板を設ける。
【0018】そして、前記モール押出口から樹脂材料を
押し出して所定のモール形状に押出成形するのに先立っ
て、前記骨材押出口から骨材をその断面形状を変化させ
ながら押出成形してこの骨材を前記モール押出口に供給
し、前記骨材の押出成形動作に同期して、該骨材の回り
にモール押出口から樹脂材料を押し出しながら前記装飾
ヘッド部の断面形状を変化させて所定のウインドモール
を押出成形することを特徴とする。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の要件に加えて、前記骨材押出口に芯線を供給してこの
芯線の回りに骨材押出口から樹脂材料を押し出すことに
より、内部に芯線を有する骨材を押出成形することを特
徴とする。
【0020】
【作用】請求項1に記載の自動車用ウインドモールの構
造によると、所定の高さの装飾ヘッド部を有する第1の
均一断面モール部と、この第1の均一断面モール部より
も高さの大きい装飾ヘッド部を有する第2の均一断面モ
ール部とが連続しているとともに、少なくとも両者の接
続部分における骨材の断面形状が屈曲容易な小断面形状
となっていることから、前記接続部分がウインドガラス
のコーナー部に相当する場合に、そのウインドモールを
ウインドガラスに装着するにあたってウインドモールが
容易に屈曲して、ウインドモールの装着性が向上する。
【0021】請求項2に記載の自動車用ウインドモール
の構造によると、第1の均一断面モール部と第2の均一
断面モール部との接続部分における骨材の形状が、取付
脚部のみに位置して装飾ヘッド部の幅方向に薄い板厚を
有する平板状のものとなっているので、上記と同様にウ
インドモールが容易に屈曲してウインドモールの装着性
が向上することはもちろんのこと、曲げ強度が高くなっ
てウインドモール全体を補強することができる。
【0022】請求項3に記載の自動車用ウインドモール
の構造によると、少なくとも第1の均一断面モール部と
第2の均一断面モール部との接続部分における骨材の形
状が、細いワイヤ状のものとなっているので、ウインド
ガラスのうち前記接続部分に対応する部分が三次元的に
屈曲している場合でも、ウインドモールがその三次元形
状に忠実に追従して容易に装着することができ、ウイン
ドモールの装着性が向上する。
【0023】請求項4に記載の自動車用ウインドモール
の構造によると、骨材が、取付脚部と装飾ヘッド部の双
方にまたがるようにモール長手方向と直交する平面内で
屈曲している形状となっているため、骨材そのものの剛
性ひいては曲げ強度が高くなって、装飾ヘッド部の高さ
が大きい第2の均一断面モール部の取付脚部および装飾
ヘッド部のそれぞれを充分に補強することができる。
【0024】請求項5に記載の自動車用ウインドモール
の構造によると、フロントガラス用のウインドモールの
うち装飾ヘッド部の高さが大きい第2の均一断面形状部
としてのサイドモール部が雨水誘導用の縦壁部として機
能する場合に、そのサイドモール部が樹脂製の骨材で効
果的に補強される。
【0025】請求項6に記載の製造方法によると、骨材
押出口から骨材をその断面形状を変化させながら押出成
形して、この成形直後の骨材をモール押出口に供給す
る。そして、上記の骨材の押出成形動作と同期して、該
骨材の回りにモール押出口から樹脂材料を押し出しなが
ら装飾ヘッド部の断面形状を変化させることにより、長
手方向において断面形状が変化するウインドモールが連
続的に成形される。そして、このウインドモールは、装
飾ヘッド部の断面形状に応じて骨材の断面形状も変化す
ることから、後加工を施すことなく上記の押出成形のみ
で所定形状のウインドモールを得ることができる。こう
して得られたウインドモールは、上記の樹脂製の骨材が
従来の金属製の芯材と同等の機能を発揮する一方、その
骨材の断面形状としては任意の形状に設定でき、従来の
金属製の芯材を用いた場合に比べて骨材の形状自由度が
大きいものとなる。
【0026】請求項7に記載の製造方法によると、骨材
の内部に芯線を埋設することにより、骨材そのものひい
てはウインドモールの長手方向での伸びを抑制すること
ができる。
【0027】
【実施例】図1〜図3は本発明の第1の実施例を示す図
で、自動車のフロントガラス2の周縁部に装着される樹
脂製のウインドモール1は、そのフロントガラス2のう
ち車体ルーフ側の上縁部に沿って配設される第1の均一
断面モール部としてのアッパーモール部1Aと、同じく
フロントガラス2のうちフロントピラー側の両側縁部に
沿って配設される第2の均一断面モール部としてのサイ
ドモール部1Cと、上記アッパーモール部1Aとサイド
モール部1Cとの中間に位置する接続部としてのコーナ
ーモール部1Bとから構成されていて、後述する口金ユ
ニットを用いることにより押出成形法にて相互に一体の
ものとして成形される。
【0028】前記アッパーモール部1Aとサイドモール
部1Cおよびコーナーモール部1Bは、フロントガラス
2の端面と図示外の車体パネルとの間の隙間に挿入され
ることになる支柱状の取付脚部3と、この取付脚部3の
下方に延設されたガラス挟持リップ4と、前記取付脚部
3の上部に一体に形成されて上記の隙間を隠蔽する幅広
の装飾ヘッド部5とを備えている点でいずれも共通して
おり、前記ガラス挾持リップ4と装飾ヘッド部5との間
に形成される断面略コ字状のガラス嵌合溝6にフロント
ガラス2の周縁部を嵌合させるようなかたちで該フロン
トガラス2の周縁部に装着される。
【0029】また、前記取付脚部3および装飾ヘッド部
5には同方向に突出する保持リップ7およびパネルリッ
プ8が一体に形成されており、保持リップ7は前記隙間
内で撓んで図示外の車体パネルに弾接する一方、パネル
リップ8は車体パネルの表面に弾接していわゆるフラッ
シュサーフェイス化に寄与する。これら保持リップ7お
よびパネルリップ8は取付脚部3あるいは装飾ヘッド部
5と同一材質のものとして形成してもよいが、特に取付
脚部3および装飾ヘッド部5が硬質樹脂製のものとして
形成される場合には、保持リップ7およびパネルリップ
8は軟質樹脂にて形成するのが望ましく、この場合にも
これら保持リップ7およびパネルリップ8は公知の同時
押出成形法により取付脚部3ならびに装飾ヘッド部5と
一体のものとして形成することができる。
【0030】前記アッパーモール部1Aとサイドモール
部1Cは、アッパーモール部1Aの装飾ヘッド部5が高
さH1の薄肉状のものとして形成されているのに対し
て、サイドモール部1Cではその装飾ヘッド部5が高さ
2のものとしてアッパーモール部1A側より大きく形
成されている点で異なっている。そして、前記アッパー
モール部1Aとサイドモール部1Cとの間のコーナーモ
ール部1Bでは、そのアッパーモール部1Aとサイドモ
ール部1Cとを滑らかに連続させるべく、そのコーナー
モール部1Bの装飾ヘッド部5の断面形状がアッパーモ
ール部1A側からサイドモール部1Cに向かって漸次大
きくなるように形成されている。
【0031】すなわち、前記アッパーモール部1Aの装
飾ヘッド部5については比較的薄肉状のものとして形成
されているのに対して、前記サイドモール部1Cの装飾
ヘッド部5についてはアッパーモール部1A側よりも数
倍厚肉化されて厚肉状のものとして形成されていて、こ
のように装飾ヘッド部5の形状が大きく相違するアッパ
ーモール部1Aとサイドモール部1Cとが、その装飾ヘ
ッド部5の形状が連続的に且つ滑らかに変化するコーナ
ーモール部1Bを介して接続されている。
【0032】したがって、装着時に車体のフロントピラ
ーに沿って配設されることとなるサイドモール部1Cで
は、図3に示すように装飾ヘッド部5の縦壁部5aとフ
ロントガラス2の表面との間にアングル状の空間Rが形
成され、これによりフロントガラス2面に付着した雨水
が車体側面に回り込むのが縦壁部5aによって阻止さ
れ、それらの雨水は空間Rに沿ってフロントガラス2の
下方にスムーズに流下することになる。
【0033】一方、前記アッパーモール部1Aとサイド
モール部1Cおよびコーナーモール部1Bには、一本の
連続した樹脂製の骨材9が埋設されている。この骨材9
は他の部分よりも硬質の樹脂材料例えば無可塑PVC、
PP、オレフィン系樹脂等にて形成されているもので、
各モール部1A,1B,1Cごとにその断面形状が異な
っている。
【0034】すなわち、図1に示すように、装飾ヘッド
部5の高さが大きいサイドモール部1Cでは、骨材9が
取付脚部3と装飾ヘッド部5の双方にまたがるようにモ
ール長手方向に直交する平面内においてコ字状部10と
縦リブ11とで均一断面形状部9aとして略矩形状に屈
曲した形状に形成されているのに対して、アッパーモー
ル部1Aおよびコーナーモール部1Bでは骨材9が取付
脚部3のみに位置していて実質的に断面矩形状をなすワ
イヤ状の極小断面形状部9cとして形成されている。さ
らに、前記サイドモール部1Cからコーナーモール部1
Bに至る部分では、骨材9の幅寸法および高さ寸法がア
ッパーモール部1A側に向かって漸次小さくなるように
断面形状および断面積の連続変化が与えられて変化断面
形状部9bとされ、最終的に図1に示した矩形ワイヤ状
の極小断面形状部9cとなって収束するように形成され
ている。
【0035】また、前記骨材9には一本の連続した芯線
12が埋設されている。この芯線12は金属あるいはガ
ラス繊維にて形成されているもので、後述するように骨
材9の長手方向の伸び、ひいてはウインドモール1の長
手方向の伸びを抑制する役目をする。
【0036】図4には前記ウインドモール1を押出成形
するための押出成形装置の口金ユニット13の構造が示
されている。
【0037】この口金ユニット13は、モール押出用口
金14と骨材押出用口金15とを押出方向において互い
に近接させて配置して実質的に両者を一体的に連結する
ことにより構成されている。なお、図4では、図面の錯
綜化を避けるためにモール押出用口金14と骨材押出用
口金15とを距離eだけ離した状態を描いてあり、実際
には接合面15aにて両者が密着することになる。
【0038】前記モール押出用口金14にはモール押出
口16が開口形成されているとともに、このモール押出
用口金14の前面側にはモール押出口16の一部を遮蔽
するためのスライド可能な遮蔽板17が設けられてい
る。この遮蔽板17はガイド部材18を介して上下動可
能に支持されているとともに、該遮蔽板17には駆動装
置19の出力軸20が連結されていて、前記駆動装置1
9の起動により遮蔽板17がモール押出用口金14に密
着したままで上下動することになる。
【0039】そして、図2,3および図5,6にも示す
ように、モール押出口16の形状は基本的にはサイドモ
ール部1Cの断面形状に一致してはいるものの、その上
部側では装飾ヘッド部5の高さにあわせてパネルリップ
8の板厚を大きく伸長させた形状となっているのに対し
て、遮蔽板17には、各モール部1A,1B,1Cの装
飾ヘッド部5の表面形状とパネルリップ8の形状および
取付脚部3の形状を規定する成形口21が形成されてお
り、この成形口21がモール押出口16に対応するよう
に重ね合わされている。
【0040】一方、図4に示す骨材押出用口金15には
骨材押出口22が開口形成されているとともに、この骨
材押出用口金15の前面側にはその骨材押出口22を遮
蔽する遮蔽板23が設けられている。この遮蔽板23は
ガイド部材24を介して骨材押出用口金15に水平方向
にスライド可能に支持されているとともに、該遮蔽板2
3は駆動装置25によって進退駆動されるようになって
いる。
【0041】そして、図2,3および図7にも示すよう
に、骨材押出口22の形状は前述したサイドモール部1
Cにおける骨材9の均一断面形状部9aの断面形状と一
致する形状に形成されているのに対して、遮蔽板23に
は多段の略階段状の成形口26が形成されている。
【0042】すなわち前記遮蔽板23における成形口2
6の形状は、遮蔽板23を後退限位置P1から前進限位
置P2まで前進動作させた場合に、骨材押出口22のう
ち縦リブ11に相当する部分からコ字状部10に相当す
る部分が順次遮蔽されて、その前進限位置P2では骨材
9の極小断面形状部9cのみが残るような形状に形成さ
れている。
【0043】以上のような構造の口金ユニット13を用
いてウインドモール1の成形を行う場合には、図4に示
すように、骨材押出口22およびモール押出口16に一
本の連続した芯線12を引き通してこれを一定速度を引
っ張りながら、これに同期して骨材押出口22から骨材
9を押出成形するとともに、その成形直後の骨材9をモ
ール押出口16に供給してこの骨材9の回りに樹脂材料
を押し出してウインドモール1の押出成形を行う。
【0044】この場合、図7に示すように、骨材押出用
口金15に付帯している遮蔽板23が後退限位置P1
あるかぎり、骨材押出口22の開口面積が遮蔽板23に
よっては何ら遮られることはない。したがって、遮蔽板
23が図7の後退限位置P1にあるかぎり、図3に示す
ようにサイドモール部1Cにおける均一断面形状の骨材
9すなわち均一断面形状部9aが連続して押出成形され
る。
【0045】これに対して、図7に示すように骨材9の
押出成形動作と並行して遮蔽板23を後退限位置P1
ら前進限位置P2に向けて所定速度で前進動作させる
と、骨材押出口22が遮蔽板23によって徐々に遮られ
てその開口面積が小さくなり、骨材9のうち縦リブ11
の高さが順次小さくなるとともにコ字状部10について
もその幅が徐々に小さくなり、骨材9の断面形状および
断面積が漸次小さくなるところの変化断面形状部9bが
成形される。そして、前記遮蔽板23を前進限位置P2
に固定保持すると、以降は図2に示すような極小矩形断
面形状の極小断面形状部9cが成形される。
【0046】一方、上記のようにして長手方向での断面
形状が変化しつつ連続して成形される骨材9は芯線12
とともにモール押出用口金14に送り込まれて、この骨
材9を芯材としてウインドモール1が押出成形されるこ
とになるのであるが、ウインドモール1のサイドモール
部1Cでは骨材9の均一断面形状部9aが対応し、かつ
アッパーモール部1Aおよびコーナーモール部1Bには
骨材9の極小断面形状部9cが対応するように、前記骨
材9の押出成形動作に同期して前記モール押出用口金1
4に付帯している遮蔽板17を上下動させて、モール押
出口16の開口面積を変化させる。
【0047】そして、モール押出用口金14に骨材9の
均一断面形状部9aが送り込まれている場合には、遮蔽
板17は図5に示すように上昇限位置P11に保持される
ことから、これによって図3に示すように骨材9の均一
断面形状部9aを内部に有するところのウインドモール
1の均一断面のサイドモール部1Cが連続的に押出成形
されることになる。
【0048】ここで、前記モール押出用口金14に対す
る樹脂材料の材料供給系を予め二系統に分けておくこと
により、例えば図3に示す保持リップ7およびパネルリ
ップ8を軟質樹脂で形成してそれ以外の部位を硬質樹脂
で形成する場合でも、これら2種類の材料を同時に押し
出すことにより所要形状のウインドモール1を成形する
ことができる。
【0049】一方、前記ウインドモール1のサイドモー
ル部1Cに連続してコーナーモール部1Bおよびアッパ
ーモール部1Aを成形する場合には、図6に示すように
モール押出用口金14に対する骨材9の変化断面形状部
9bの到来に同期して、モール押出用口金14に付帯す
る遮蔽板17をその上昇限位置P11から下降限位置P12
に向けて所定速度で下降変位させる。これによりモール
押出口16の上部が遮蔽板17により徐々に遮られ、装
飾ヘッド部5および骨材9の形状が図3の状態から図2
の状態へと連続的に且つ滑らかに変化するところのコー
ナーモール部1Bが押出成形される。
【0050】さらに、前記遮蔽板17を図6に示す下降
限位置P12に固定保持すれば、図2に示すように骨材9
の極小断面形状部9cを内部に有する均一断面のアッパ
ーモール部1Aが連続的に成形される。
【0051】このように、骨材9の押出成形動作とその
後段のウインドモール1そのものの押出成形動作とを同
期して行うとともに、骨材9とウインドモール1そのも
のの断面形状とを個別に変化させることにより、長手方
向における装飾ヘッド部5の断面形状と骨材9の断面形
状が異なるアッパーモール部1A、コーナーモール部1
Bおよびサイドモール部1Cを備えたウインドモール1
が一本の連続したものとして成形されることになる。
【0052】そして、高さの大きい装飾ヘッド部5を有
するサイドモール部1Cではその装飾ヘッド部5と取付
脚部3とにまたがる屈曲断面形状の骨材9の均一断面形
状部9aによってその剛性もしくは強度が補われ、同様
にコーナーモール部1Bおよびアッパーモール部1Aで
は装飾ヘッド部5の断面積の減少に併せて骨材9の断面
積が変化断面形状部9bから極小断面形状部9cへと漸
次減少して最終的に極小断面形状となることからモール
1自体の屈曲容易性を確保でき、特にウインドモール1
をフロントガラス2に沿って屈曲させながら装着する際
の作業性がよくなる。
【0053】すなわち、前記アッパーモール部1Aおよ
びコーナーモール部1Bでは骨材9が取付脚部3のみに
位置していて、実質的に断面矩形状をなすワイヤ状の極
小断面形状部9cとして屈曲容易な形状に形成されてい
ることから、特にフロントガラス2のうちそのウインド
モール1が装着されるべき部分が三次元的に屈曲してい
る場合でも、ウインドモール1が容易に屈曲してその三
次元形状に忠実に追従させることができ、フロントガラ
ス2に対するウインドモール1の装着性が大幅に向上す
る。
【0054】ここで、前記ウインドモール1の成形後も
しくはフロントガラスへの装着時に、ウインドモール1
内部の骨材9の極小断面形状部9cが折損することがあ
っても、製品機能の上では特に問題とならない。
【0055】図8は本発明の第2の実施例を示してお
り、ウインドモール1のコーナーモール部1Bに相当す
る部分すなわち骨材9の変化断面形状部9bと極小断面
形状部9cとの間に両者の中間の断面積をもつところの
薄い平板状の中間均一断面形状部9dを設定したもの
で、この場合にも図4に示した遮蔽板23の成形口26
の形状を変更するだけで同図に示す口金ユニット13を
用いて上記と同様に成形することができる。そして、前
記中間均一断面形状部9dは、取付脚部3と装飾ヘッド
部5のうち取付脚部3のみに該中間均一断面形状部9b
の板厚方向が装飾ヘッド部の幅方向と一致するように配
置される。
【0056】なお、上記のように骨材9に中間均一断面
形状部9dを設定した場合には、図1に示したものに比
べて曲げ強度が高くなってモール全体を補強することが
できる反面、コーナーモール部1Bの屈曲容易性がやや
劣ることもあるので、そのような場合にはウインドモー
ル1の押出成形後であってウインドガラス2への装着前
に、前記中間均一断面形状部9dを有するコーナーモー
ル部1Bに予め所定曲率を持たせるべくそのコーナーモ
ール部1Bにいわゆるくせ付け加工を施すようにすると
よい。
【0057】図9〜図13は本発明の第3の実施例を示
す図で、図9,10に示すようにサイドモール部31C
における装飾ヘッド部5および骨材39の均一断面形状
部39aの形状が第1の実施例のものと異なっている。
【0058】そして、骨材39の成形にあたっては、図
11に示すように成形口36を有する遮蔽板23にて骨
材押出口32を遮蔽しながら均一断面形状部39aから
変化断面形状部39bを経て極小断面形状部39cへと
その断面形状を変化させる一方、ウインドモール31そ
のものの成形にあたっては二つの遮蔽板33,34を使
用して成形を行う。
【0059】より詳しくは、図12,13に示すよう
に、モール押出用口金14のモール押出口41に成形口
35を有するスライド式の遮蔽33を重ね合わせるとと
もに、その上にはさらに回転式の遮蔽板34を重ね合わ
せてある。
【0060】したがって、ウインドモール31のサイド
モール部31Cを抽出成形する場合には、図12に示す
ように一方の遮蔽板33を上昇限位置P31に保持させる
とともに、もう一方の回転式の遮蔽板34を前進限位置
41に保持させた上で押出成形を行えばよい。一方、回
転式の遮蔽板34を回転変位させて退避位置P42に保持
させた上で遮蔽板33を徐々に下降させれば、図10の
状態から図9の状態へと断面形状が変化するウインドモ
ール31のコーナーモール部31Bを押出成形すること
ができ、さらに図13の下降限位置P32に遮蔽板33を
固定保持すれば同じくウインドモール31のアッパーモ
ール部31Aを押出成形することができる。
【0061】図14〜18は本発明の第4の実施例を示
すで、サイドモール部51Cに雨水誘導溝52が凹状に
形成されていて、かつ骨材59の均一断面形状59aが
略逆E字状に形成されている点で第1の実施例のものと
異なっている。
【0062】そして、骨材59の成形にあたっては、図
16に示すように成形口53を有する遮蔽板54にて骨
材押出口55を遮蔽しながら均一断面形状部59aから
変化断面形状部59bを経て極小断面形状部59cへと
その断面形状を変化させる。
【0063】他方、ウインドモール51の成形にあたっ
ては、図17,18に示すように遮蔽板56に加えて水
平方向にスライド可能な遮蔽板57をを併用して成形を
行うものとし、サイドモール部51Cの成形時には一方
の遮蔽板56を上昇限位置P11に保持させるとともに、
もう一方の遮蔽板57を前進限位置P51に保持させれ
ば、そのサイドモール部51Cの装飾ヘッド部5に雨水
誘導溝52が形成される。これに対して遮蔽板57を後
退させながらもう一方の遮蔽板56を徐々に下降させる
ことにより、雨水誘導溝52そのものの形状が徐々に小
さくなりながら図15の状態から図14の状態へと断面
形状が変化するウインドモール51のコーナーモール部
51Bが押出成形される。さらに、図18に示すよう
に、遮蔽板57を後退限位置P52に固定保持するととも
にもう一方の遮蔽板56を下降限位置P12に固定保持す
れば、同じくウインドモール51のアッパーモール部5
1Aを押出成形することができる。
【0064】図19〜図24は本発明の第5の実施例を
示す図で、この実施例のウインドモール61は、図1
9,20に示すように骨材69が断面略クランク状に形
成されている点で先の各実施例と異なっているほか、装
飾ヘッド部65の全体の高さではなくその幅方向の一端
部の高さをモール長手方向で変化させるようにした点で
相違している。すなわち、サイドモール部61Cではそ
の装飾ヘッド部65の一端部を斜め上方に突出させて突
出部65aが形成されているのに対して、アッパーモー
ル部61Aではその突出部65aか形成されておらず平
滑なものとなっており、さらにその装飾ヘッド部65の
形状が相違するサイドモール部61Cとアッパーモール
部61Aとがコーナーモール部61Bを介して滑らかに
連続している。
【0065】そして、骨材69の成形にあたっては、図
21に示すように成形口62を有する遮蔽板63を用い
ることにより、骨材押出口64の開口面積を変化させて
均一断面形状部69aから変化断面形状部69bを経て
極小断面形状部69cへとその断面形状を変化させるこ
とができる。
【0066】他方、ウインドモール61の押出成形にあ
たっては、図22〜図24に示すように成形口70を有
する回転式の遮蔽板67を用いてモール押出口68の一
部を遮蔽することにより、図19,20にも示すように
長手方向において装飾ヘッド部65の形状が変化するサ
イドモール部61C、コーナーモール部61Bおよびア
ッパーモール部61Aを連続的に成形することができ
る。
【0067】ここで、前記各実施例では自動車のフロン
トガラス用のウインドモールを例にとって説明したが、
リアウインドガラスのウインドモールについてそのアッ
パーモール部の装飾ヘッド部の高さを大きくして、ルー
フ部側からリアウインドガラス側への雨水の流下を防ぐ
ような場合に、このリアウインドガラス用のモールの成
形にも本発明を適用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載のウインド
モールの構造によれば、所定の高さの装飾ヘッド部を有
する第1の均一断面モール部と、この第1の均一断面モ
ール部よりも高さの大きい装飾ヘッド部を有する第2の
均一断面モール部とが、その両者の接続部分で装飾ヘッ
ド部の高さが第1の均一断面モール部側に向かって漸次
小さくなって滑らかに連続するように相互に一体に形成
されていて、なおかつウインドモール内部に埋設された
骨材の断面形状が前記各モール部の断面形状に応じて変
化しながら、少なくとも前記接続部分ではその骨材の断
面形状が屈曲容易な小断面形状となっていることによ
り、前記接続部分がウインドガラスのコーナー部に相当
する場合に、そのウインドモールをウインドガラスに装
着するにあたってウインドモールが容易に屈曲して、ウ
インドモールの装着性が向上するほか、前記接続部分以
外の均一断面モール部では骨材の補強効果によりウイン
ドモールの剛性が向上する。
【0069】請求項2に記載のウインドモールの構造に
よると、前記接続部分における骨材の形状が、取付脚部
のみに位置して装飾ヘッド部の幅方向に薄い板厚を有す
る平板状のものとして形成されているので、請求項1に
記載のものと同様にウインドモールが容易に屈曲してウ
インドモールの装着性が向上するとともに、曲げ強度が
高くなることから特にウインドモールのうち取付脚部を
充分に補強して剛性を高めることができる。
【0070】請求項3に記載のウインドモールの構造に
よると、少なくとも第1の均一断面モール部と第2の均
一断面モール部との接続部分における骨材の形状が、細
いワイヤ状のものとなっているので、ウインドガラスの
うち前記接続部分に対応する部分が三次元的に屈曲して
いる場合でも、ウインドモールがその三次元形状に忠実
に追従して容易に装着することができ、ウインドモール
の装着性が向上する。請求項4に記載のウインドモール
の構造によると、装飾ヘッド部の高さの大きい第2の均
一断面モール部の骨材が取付脚部と装飾ヘッド部の双方
にまたがるようにモール長手方向で直交する平面内で屈
曲している形状に成形することにより、骨材自体の剛性
が向上してその樹脂製の骨材に金属製芯材と同等の剛性
を持たせることができる。
【0071】請求項5に記載のウインドモールの構造に
よると、フロントガラス用のウインドモールのうち装飾
ヘッド部の高さが大きいサイドモール部が雨水誘導溝の
縦壁部として機能する場合に、そのサイドモール部を樹
脂製の骨材で効果的に補強することができる。
【0072】請求項6に記載のウインドモールの製造方
法によると、ウインドモールに埋設されることになる樹
脂製の骨材をその断面形状を変化させながら押出成形
し、その直後に、前記骨材の押出成形に同期して該骨材
の回りに樹脂材料を押し出して長手方向で断面形状が異
なるウインドモール押出成形するようにしたことによ
り、金属製の芯材を用いた場合と異なり押出成形設備だ
けで所定の形状のウインドモールを成形することができ
るので、設備の簡素化と設備費の低減を達成できる。
【0073】また、従来は必須とされた押出成形後の切
断加工や部分的な射出成形等の後加工が一切不要となっ
て加工工数を減らすことができ、これによってコストの
低減を図ることができるほか、押出成形後に切除される
部分がないので材料の無駄が少なく、材料歩留まりが向
上する。
【0074】加えて、樹脂製の骨材はモールそのものの
押出成形に同期して押出成形されるものであるために任
意の形状に成形することができ、その骨材の形状自由度
が飛躍的に高くなることによって骨材による補強効果を
自由に調整できる利点がある。 請求項7に記載のウイ
ンドモールの製造方法によると、骨材内部に芯線が埋設
されるために、その樹脂製の骨材およびウインドモール
の成形過程での長手方向の伸びをおさえることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すウインドモールの
要部斜視図。
【図2】図1のS1 −S1 線に沿う断面図。
【図3】図1のS2 −S2 線に沿う断面図。
【図4】図1に示すウインドモールの製造に用いられる
口金ユニットの要部斜視図。
【図5】図4に示すモール押出用口金の作動説明図。
【図6】図4に示すモール押出用口金の作動説明図。
【図7】図4に示す骨材押出用口金の作動説明図。
【図8】本発明の第2の実施例を示すウインドモールの
要部斜視図。
【図9】本発明の第3の実施例を示す図でウインドモー
ルのアッパーモール部の断面図。
【図10】本発明の第3の実施例を示す図でウインドモ
ールサイドモール部の断面図。
【図11】図9,10に示すウインドモールの骨材を押
出成形するための口金の作動説明図。
【図12】図9,10に示すウインドモールを押出成形
するための口金の作動説明図。
【図13】図9,10に示すウインドモールを押出成形
するための口金の作動説明図。
【図14】本発明の第4の実施例を示す図でウインドモ
ールのアッパーモール部の断面図。
【図15】本発明の第4の実施例を示す図でウインドモ
ールのサイドモール部の断面図。
【図16】図14,15に示すウインドモールの骨材を
押出成形するための口金の作動説明図。
【図17】図14,15に示すウインドモールを押出成
形するための口金の作動説明図。
【図18】図14,15に示すウインドモールを押出成
形するための口金の作動説明図。
【図19】本発明の第5の実施例を示す図でウインドモ
ールのアッパーモール部の断面図。
【図20】本発明の第5の実施例を示す図でウインドモ
ールのサイドモール部の断面図。
【図21】図19,20に示すウインドモールの骨材を
押出成形するための口金の作動説明図。
【図22】図19,20に示すウインドモールを押出成
形するための口金の作動説明図。
【図23】図19,20に示すウインドモールを押出成
形するための口金の作動説明図。
【図24】図19,20に示すウインドモールを押出成
形するための口金の作動説明図。
【図25】従来のウインドモールの製造方法の一例を示
す要部斜視図。
【符号の説明】
1…ウインドモール 1A…アッパーモール部 1B…コーナーモール部 1C…サイドモール部 2…フロントガラス 3…取付脚部 5…装飾ヘッド部 9…骨材 9a…均一断面形状部 9b…変化断面形状部 9c…極小断面形状部 12…芯線 14…モール押出用口金 15…骨材押出用口金 16…モール押出口 17…遮蔽板 21…成形口 22…骨材押出口 23…遮蔽板 26…成形口 31…ウインドモール 31A…アッパーモール部 31B…コーナーモール部 31C…サイドモール部 32…骨材押出口 33,34…遮蔽板 35…成形口 36…成形口 39…骨材 39a…均一断面形状部 39b…変化断面形状部 39c…極小断面形状部 41…モール押出口 51…ウインドモール 51A…アッパーモール部 51B…コーナーモール部 51C…サイドモール部 53…成形口 54…遮蔽板 55…骨材押出口 56…遮蔽板 57…遮蔽板 59…骨材 59a…均一断面形状部 59b…変化断面形状部 59c…極小断面形状部 61…ウインドモール 61A…アッパーモール部 61B…コーナーモール部 61C…サイドモール部 62…成形口 63…遮蔽板 64…骨材押出口 65…装飾ヘッド部 67…遮蔽板 68…モール押出口 69…骨材 69a…均一断面形状部 69b…変化断面形状部 69c…極小断面形状部 70…成形口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 1/02 111 B29C 47/00 B29C 47/06 B29C 47/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のウインドガラスの周縁部に装着
    されて、装飾ヘッド部とこの装飾ヘッド部と一体に形成
    された取付脚部とを備えた長尺な自動車用ウインドモー
    ルにして、 所定の高さの装飾ヘッド部を有する第1の均一断面モー
    ル部と、この第1の均一断面モール部よりも高さの大き
    い装飾ヘッド部を有する第2の均一断面モール部とが、
    その両者の接続部分で装飾ヘッド部の高さが第1の均一
    断面モール部側に向かって漸次小さくなって滑らかに連
    続するように相互に一体に形成されてなり、且つ前記第
    1,第2の均一断面モール部の内部には樹脂製の連続す
    る骨材が埋設され、この骨材の断面形状が前記各モール
    部の断面形状に応じて変化する自動車用ウインドモール
    であって、 少なくとも前記第1の均一断面モール部と第2の均一断
    面モール部との接続部分における骨材の断面形状を、屈
    曲容易な小断面形状としたことを特徴とする自動車用ウ
    インドモール。
  2. 【請求項2】 前記第1の均一断面モール部と第2の均
    一断面モール部との接続部分における骨材の形状を、取
    付脚部のみに位置して装飾ヘッド部の幅方向に薄い板厚
    を有する平板状のものとしたことを特徴とする請求項1
    記載の自動車用ウインドモール。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記第1の均一断面モール部
    と第2の均一断面モール部との接続部分における骨材の
    形状を、細いワイヤ状のものとしたことを特徴とする請
    求項1記載の自動車用ウインドモール。
  4. 【請求項4】 前記第2の均一断面モール部内の骨材
    が、取付脚部と装飾ヘッド部の双方にまたがるようにモ
    ール長手方向と直交する平面内で屈曲している形状に形
    成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の自動車用ウインドモール。
  5. 【請求項5】 前記ウインドモールが自動車のフロント
    ガラスの周縁部に装着されるものであって、且つ前記第
    1の均一断面モール部がフロントガラスのうちルーフ側
    の上縁部に相当するとともに、第2の均一断面モール部
    がフロントガラスのうちフロントピラー側の両側縁部に
    相当していて、前記第2の均一断面モール部の装飾ヘッ
    ド部がフロントガラス面の雨水を下方に案内する雨水誘
    導用の縦壁部として機能するものであることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の自動車用ウインドモ
    ール。
  6. 【請求項6】 自動車のウインドガラスの周縁部に装着
    されて、装飾ヘッド部とこの装飾ヘッド部と一体に形成
    された取付脚部とを備えた長尺な自動車用ウインドモー
    ルにして、 所定の高さの装飾ヘッド部を有する第1の均一断面モー
    ル部と、この第1の均一断面モール部よりも高さの大き
    い装飾ヘッド部を有する第2の均一断面モール部とが、
    その両者の接続部分で装飾ヘッド部の高さが第1の均一
    断面モール部側に向かって漸次小さくなって滑らかに連
    続するように相互に一体に形成されてなり、且つ前記第
    1,第2の均一断面モール部の内部には樹脂製の連続す
    る骨材が埋設され、この骨材の断面形状が前記各モール
    部の断面形状に応じて変化する自動車用ウインドモール
    を押出成形法により製造する方法であって、 モール押出用口金におけるモール押出口の前段側に該モ
    ール押出口と同一軸線上に位置する骨材成形用の骨材押
    出口を設けるとともに、この骨材押出口を部分的に開閉
    することにより成形されるべき骨材の断面形状を変化さ
    せる遮蔽板を設け、 前記モール押出口から樹脂材料を押し出して所定のモー
    ル形状に押出成形するのに先立って、前記骨材押出口か
    ら骨材をその断面形状を変化させながら押出成形してこ
    の骨材を前記モール押出口に供給し、 前記骨材の押出成形動作に同期して、該骨材の回りにモ
    ール押出口から樹脂材料を押し出しながら前記装飾ヘッ
    ド部の断面形状を変化させて所定のウインドモールを押
    出成形することを特徴とする自動車用ウインドモールの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記骨材押出口に芯線を供給してこの芯
    線の回りに骨材押出口から樹脂材料を押し出すことによ
    り、内部に芯線を有する骨材を押出成形することを特徴
    とする請求項6記載の自動車用ウインドモールの製造方
    法。
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