JPWO2010106655A1 - 紫外線照射ユニット - Google Patents
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Abstract
紫外線照射ユニット(100)は、紫外線照射装置(50)およびインクミスト吸引除去装置(60)を備え、インクミスト吸引除去装置(60)は、一端に印刷対象物(80)の上方近傍に位置する吸込口(64)を有し、他端にLED駆動基板(55)等に対向する通気口(58a)を有する空気流路を形成する装置カバー(61)と、前記空気流路内を吸込口(64)から通気口(58a)に流れる空気流を生じさせるための送風ファン(62)と、前記空気流路を通過する空気に含まれるインクミストを除去するためのエアフィルタ(63)とを備え、送風ファン(62)により吸込口(64)から印刷対象物(80)の上方近傍の空気を吸い込み、エアフィルタ(63)によりその空気に含まれるインクミストを除去し、通気口(58a)から排出される浄化空気をLED基板(51)およびLED駆動基板(55)等に吹き付けることを特徴とする。
Description
本発明は、印刷媒体にインクを付着させるとともにそのインクに紫外線を照射して硬化させることで印刷媒体に所望の印刷を行うインクジェットプリンタに搭載される紫外線照射ユニットに関する。
上記のようにインクジェットプリンタには、紫外線が照射されることにより硬化する性質を有した紫外線硬化型インク(以下、UVインクと称する)をインクジェットヘッドから吐出させて印刷媒体に所望の文字や図形、模様、写真等の印刷を行うものがある。このUVインクは、耐候性および耐水性に優れているため、印刷物を例えば屋外広告宣伝ビラ等に用いることが可能となり、水溶性インクを用いた場合と比較して印刷物の使用用途が格段に拡がるという利点がある。このようにUVインクを吐出させて印刷を行うインクジェットプリンタには、印刷媒体に付着したUVインクに紫外線を照射して硬化させるための紫外線照射装置が設けられている。近年、この紫外線照射装置における紫外線を発光させる光源(以下、UV光源と称する)として、紫外線発光ダイオード(以下、UVLEDと称する)を用いたインクジェットプリンタ(例えば、特許文献1を参照)が開発され、実用されている。
特開2004‐188920号公報
ところで、上述のようなUVインクに限らず種々のインクにおいて、インクジェットヘッドからインクを吐出させて印刷媒体に印刷を行う際、印刷媒体の表面に付着できずにプリンタ内(ヘッドユニットと印刷媒体との間)に浮遊するミストと呼ばれる細かい液滴(以下、インクミストと称する)が生じることがある。このインクミストにより、印刷媒体やプリンタ内の構成部材が汚れ、また印字品質も低下するという問題があった。特に、紫外線照射装置を備えたインクジェットプリンタでは、紫外線照射装置がインクミストの付着により汚れると、所望の照射強度を保持することが困難になるという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、インクミストを吸引除去し、紫外線照射装置にインクミストが付着することを防止できる紫外線照射ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、印刷媒体(例えば、実施形態における印刷対象物80)にインクを付着させるとともにそのインクに紫外線を照射して硬化させることで前記印刷媒体に所望の印刷を行うインクジェットプリンタに搭載される紫外線照射ユニットであって、前記印刷媒体に付着したインクに紫外線を照射する紫外線照射手段(例えば、実施形態における紫外線照射装置50であり、特にLED基板51(発光ダイオード51a)およびLED駆動基板55,56)と、前記印刷媒体の上方近傍に浮遊するインクミストを吸引除去するインクミスト吸引除去装置とを備えて構成される。そのうえで、前記インクミスト吸引除去装置は、一端に前記印刷媒体の上方近傍に位置する吸込口を有し、他端に前記紫外線照射手段に対向する排出口(例えば、実施形態における通気口58a)を有する空気流路を形成する空気流路形成部材(例えば、実施形態における装置カバー61)と、前記空気流路内に位置して前記空気流路形成部材に設けられ、前記空気流路内を前記吸込口から前記排出口に流れる空気流を生じさせるための送風ファンと、前記空気流路内における前記送風ファンよりも上流側に設けられ、前記空気流路を通過する空気に含まれるインクミストを除去するためのエアフィルタとを備え、前記送風ファンにより前記吸込口から前記印刷媒体の上方近傍の空気を吸い込んで前記空気流路内を通過させるとともに前記エアフィルタによりその空気に含まれるインクミストを除去し、前記排出口から排出される浄化空気を前記紫外線照射手段に吹き付けることを特徴とする。
なお、上記構成の紫外線照射ユニットにおいて、前記空気流路形成部材は、前記紫外線照射手段における前記印刷媒体に対向する側の反対側に前記排出口が対向するように構成され、前記排出口から排出される浄化空気が、前記紫外線照射手段に吹き付けられるとともに前記紫外線照射手段の周囲を通って前記印刷媒体に向かう気流を形成するように構成されることが好ましい。
また、上記構成紫外線照射ユニットにおいて、前記インクミスト吸引除去装置は、一端が前記排出口と連通するとともに他端に前記紫外線照射手段から射出される紫外線が通過可能な紫外線照射口(例えば、実施形態における照射口52a)を有し、前記紫外線照射手段を被う被覆部材(例えば、実施形態におけるLED台座52および装置カバー58)を備え、前記排出口から前記被覆部材内に排出されて前記紫外線照射手段に吹き付けられた浄化空気が前記紫外線照射口から外部に排出されるように構成されることが好ましい。
また、上記構成の紫外線照射ユニットにおいて、前記紫外線照射手段に当接して設けられ、内部に冷却液を循環させて前記紫外線照射手段を冷却するための液体冷却装置(例えば、実施形態におけるウォータジャケット53a,53b)を備えて構成されることが好ましい。
本発明に係る紫外線照射ユニットでは、紫外線照射手段に一体に配設されたインクミスト吸引除去装置が、一端に印刷媒体の上方近傍に位置する吸込口を有し、他端に紫外線照射手段に対向する排出口を有する空気流路を形成する空気流路形成部材と、空気流路内に位置して空気流路形成部材に設けられ、空気流路内を吸込口から排出口に流れる空気流を生じさせるための送風ファンと、空気流路内における送風ファンよりも上流側に設けられ、空気流路を通過する空気に含まれるインクミストを除去するためのエアフィルタとを備えて構成される。この構成により、インク吐出時に発生したインクミストを、送風ファンにより空気流路形成部材の吸込口から空気とともに吸い込み、エアフィルタにより除去(捕捉)することができる。そのため、印刷媒体やプリンタ内の構成部材がインクミストにより汚れるのを軽減することができ、またインクミストによる印字品質の低下も軽減することができる。また、空気流路形成部材の排出口から浄化空気を紫外線照射手段に吹き付けてインクミストが紫外線照射手段に近づくことを防ぎ、紫外線照射手段へのインクミストの付着を防止することができる。また、浄化空気を紫外線照射手段に吹き付けるので、紫外線照射手段を冷却する効果も得られる。さらに、紫外線照射手段とインクミスト吸引除去装置とが一体に構成(ユニット化)されているため、インクジェットプリンタへの取り付け作業(位置決め等)の効率化を図ることができる。
なお、上記紫外線照射ユニットにおいて、空気流路形成部材が、紫外線照射手段における印刷媒体に対向する側の反対側に排出口が対向するように構成され、排出口から排出される浄化空気が、紫外線照射手段に吹き付けられるとともに紫外線照射手段の周囲を通って印刷媒体に向かう気流を形成するように構成されることが好ましい。このように構成すると、この印刷媒体に向かう気流により、印刷媒体と紫外線照射手段との間(印刷媒体の上方近傍)に浮遊するインクミストが紫外線照射手段に付着する(近づく)ことを効率的に防止することができる。
また、上記紫外線照射ユニットにおいて、インクミスト吸引除去装置が、一端が排出口と連通するとともに他端に紫外線照射手段から射出される紫外線が通過可能な紫外線照射口を有し、紫外線照射手段を被う被覆部材を備え、排出口から被覆部材内に排出されて紫外線照射手段に吹き付けられた浄化空気が紫外線照射口から外部に排出されるように構成されることが好ましい。このように構成すると、紫外線照射口から排出される空気流により、インクミストが紫外線照射手段に、特に紫外線照射手段の射出部に付着することを確実に防止することができる。そのため、インクミストの付着による紫外線照射手段の照射強度の低下を防ぐことができる。
また、上記紫外線照射ユニットにおいて、紫外線照射手段に当接して設けられ、内部に冷却液を循環させて紫外線照射手段を冷却するための液体冷却装置を備えて構成されることが好ましく、このように構成すると、インクミスト吸引除去装置による空気冷却(浄化空気を吹き付けること)と液体冷却装置による液体冷却とを併用し、紫外線照射ユニットにおける冷却性能を各段に向上させることができる。
30 3次元プリンタ
50 紫外線照射装置(紫外線照射手段)
51 LED基板
51a 発光ダイオード
52 LED台座(被覆部材)
52a 照射口(紫外線照射口)
53a 第1ウォータジャケット(液体冷却装置)
53b 第2ウォータジャケット(液体冷却装置)
55 第1LED駆動基板
56 第2LED駆動基板
58 装置カバー(被覆部材)
58a 通気口(排出口)
60 インクミスト吸引除去装置
61 装置カバー(空気流路形成部材)
62 送風ファン
63 エアフィルタ
64 吸込口
80 印刷対象物(印刷媒体)
100 紫外線照射ユニット
50 紫外線照射装置(紫外線照射手段)
51 LED基板
51a 発光ダイオード
52 LED台座(被覆部材)
52a 照射口(紫外線照射口)
53a 第1ウォータジャケット(液体冷却装置)
53b 第2ウォータジャケット(液体冷却装置)
55 第1LED駆動基板
56 第2LED駆動基板
58 装置カバー(被覆部材)
58a 通気口(排出口)
60 インクミスト吸引除去装置
61 装置カバー(空気流路形成部材)
62 送風ファン
63 エアフィルタ
64 吸込口
80 印刷対象物(印刷媒体)
100 紫外線照射ユニット
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本実施形態では、3次元形状の表面を有する印刷対象物(例えば、円筒、半球もしくは球等)に印刷することが可能な3次元プリンタに本発明を適用した構成例について説明する。まず、図2〜図4を参照して3次元プリンタ30の全体構成について説明する。ここで、図2は3次元プリンタ30の正面図、図3は3次元プリンタ30の側面図(一部断面)、図4は3次元プリンタの要部平面図である。なお、説明の便宜上、各図に付記する矢印の方向を前後、左右および上下と定義して説明を行う。
3次元プリンタ30は、ベース1の上に左右一対の支持脚2a,2b、およびこれら支持脚2a,2bの上端を繋いで左右に延びた支持桁2cとからなる門型支持フレーム2が固設されている。また、ベース1の上に、左支持脚2bに隣接して操作盤6aを有する第1制御装置6、および右支持脚2aに隣接してメンテナンスステーション8を有する第2制御装置7が設けられている。なお、第1および第2制御装置6,7は、後述する各種部材の移動および回転作動制御を行う移動制御装置、インクジェットヘッドからのインク吐出制御を行うプリンタ制御装置等および電源制御装置等の各種制御装置からなる。
支持桁2cの上面には、前後一対の左右ガイドレール3a,3bが左右方向(Y軸方向)に延びて設けられており、この上に左右に移動自在に印刷部40が取り付けられている。この印刷部40を構成するキャリッジ41を支持桁2cに対して左右に移動させるために、ボールネジ機構等のキャリッジ移動機構(図示せず)が支持桁2c内に設けられており、その駆動制御によりキャリッジ41(印刷部40)の左右方向の移動を制御できる。なお、このキャリッジ移動機構については、周知の移動機構を用いて構成されるので、その構成説明は省略する。
さらに、ベース1の上に、門型支持フレーム2の左右支持脚2a,2bの間に位置して、前後方向(X軸方向)に延びる一対の前後ガイドレール1a,1bが設けられており、この前後ガイドレール1a,1bの上に前後に移動自在に第1支持部材10が設けられている。第1支持部材10の上に、垂直に起立した状態で垂直支持部材11が固設されており、この垂直支持部材11の前面に垂直方向(Z方向)に延びる一対の上下ガイドレール12a,12bが設けられている。この上下ガイドレール12a,12bに支持されて上下に移動自在に第2支持部材15が設けられている。第1支持部材10をベース1に対して前後に移動させるため、および第2支持部材15を垂直支持部材11に対して上下に移動させるために、ボールネジ機構等の送り機構がベース1および垂直支持部材11内にそれぞれ設けられており、それらの駆動制御により第1支持部材10および第2支持部材15の移動をそれぞれ制御できる。なお、これらの送り機構についても、周知の送り機構を用いて構成されるので、その構成説明は省略する。
第2支持部材15の前面側には、左右一対の支持アーム16,17が前後方向に延びて固設されており、さらに、これら支持アーム16,17の間には第3支持部材20がY軸方向に延びる第1回転軸Y0を中心として回転可能なように、その左右の両端部から水平に延びる左右一対の駆動シャフト18,19によって支持アーム16,17に軸支されている。右側の駆動シャフト18には支持アーム16の外側壁に取り付けられた駆動モータ21の出力軸(図示せず)が結合されている。このため、駆動モータ21を回転駆動すれば、これに接続された駆動シャフト18に回転駆動力が伝達され、第3支持部材20を第1回転軸Y0を中心として回転させることができる。
第3支持部材20の前面側に保持シャフト25が前後方向に延びるとともに前後方向に延びる第2回転軸X0を中心として回転自在に設けられて前方に突出しており、その前端に印刷対象物80を保持する保持チャック26が取り付けられている。保持シャフト25は、有底角筒状に形成された第3支持部材20の内部に配設された駆動モータ(図示せず)により回転駆動制御されるようになっており、保持チャック26は印刷対象物80を保持可能な構成を有している。このため、保持チャック26により印刷対象物80を保持した状態で保持シャフト25を回転駆動すれば、印刷対象物80を第2回転軸X0を中心として回転させることができるようになっている。
次に、印刷部40の構成について図1、図5〜8を参照して説明する。なお、図8において、紫外線照射装置50を構成する装置カバー58およびインクミスト吸引除去装置60を構成する装置カバー61を透明であるかのように示しているが、これは装置カバー58,61内の構成部材および空気流を明瞭に示すためであり、装置カバー58,61は実際には透明でなくてもよい。また、この空気流の明瞭な図示のため、図8ではインクミスト吸引除去装置60を構成する送風ファン62の図示を省略している。また、図1においてインクジェットヘッド43の吐出ノズルから吐出されるインク滴を白丸で、このインク滴に伴って発生するインクミストを黒点で模式的にそれぞれ示している。
印刷部40は、図5および図6に示すように、キャリッジ41と、インクジェットヘッド43と、ヘッド保持装置42と、紫外線照射装置50およびインクミスト吸引除去装置60からなる紫外線照射ユニット100とを主体に構成される。キャリッジ41は、左右ガイドレール3a,3bにより支持される部分から前方に延びて下方に折れ曲がった略L字形状の部材であり、このキャリッジ41の前面にヘッド保持装置42を介してインクジェットヘッド43が取り付けられている。また、キャリッジ41の前面にインクジェットヘッド43の右側に隣接して紫外線照射装置50が取り付けられている。
インクジェットヘッド43は、例えばブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のように、それぞれ異なる色の紫外線硬化型のインク(以下、UVインクと称する)に対応して左右方向に並ぶ複数のインクジェットヘッド43K,43C,43M,43Yにより構成される。このインクジェットヘッド43はそれぞれ、下面に複数の吐出ノズル(図示せず)が形成されており、この吐出ノズルから下方に向けてUVインクを吐出可能となっている。
ヘッド保持装置42は、各インクジェットヘッド43(43K,43C,43M,43Y)に対応してキャリッジ41の前面に取り付けられており、インクジェットヘッド43を左右から挟むようにして保持する構成となっている。ヘッド保持装置42は、例えばボールネジ機構等の送り機構を備えており、この送り機構の駆動制御によりキャリッジ41に対してそれぞれのインクジェットヘッド43を独立して所望の位置に上下移動可能に支持するように構成されている。
紫外線照射ユニット100は、図1、図7および図8に示すように、紫外線照射装置50とインクミスト吸引除去装置60とがユニット化されて構成される。紫外線照射装置50は、上述したようにインクジェットヘッド43(最も右方に位置するインクジェットヘッド43K)の右側に隣接してキャリッジ41の前面に取り付けられており、LED基板51、LED台座52、第1および第2ウォータジャケット53a,53b、第1および第2LED駆動基板55,56、装置カバー58を主体に構成される。LED基板51は、紫外線を出射可能な紫外光源である複数(本実施形態では8個)の発光ダイオード51a(以下、UVLED51aと称する)が前後一列に並設されて構成され、UVLED51aを下方に向けた状態でLED台座52上に取り付けられる。
LED台座52は、略矩形板状に形成されており、その中央部に上下に貫通する照射口52aが前後に延びて形成され、LED基板51のUVLED51aから照射される紫外線がこの照射口52aを介して下方に照射可能となっている。LED台座52の上面には、前後左右の側面から照射口52aまで延びる通気凹部52bがそれぞれ形成されており、LED台座52に装置カバー58を取り付けて形成される紫外線照射装置50の内部空間と装置外部とを照射口52aおよび各通気凹部52bを介して空気が流通可能となっている。装置カバー58は、下方に開口した略矩形箱状に形成されており、その下方開口をLED台座52で塞ぐようにしてLED台座52に取り付けられ、LED台座52の上方に閉じた内部空間を形成する。装置カバー58の前方側面には、この前方側面を貫通する通気口58aが形成されている。
LED基板51の上には、この基板51と当接して第1ウォータジャケット53aが、さらに第1ウォータジャケット53bの上に第2ウォータジャケット53bが設けられている。第1および第2ウォータジャケット53a,53bは、内部に冷却液が循環するように流路が形成されており、不図示の冷却装置で冷やされた冷却液が、不図示の液送ポンプにより液送ホースを介して供給されて第1および第2ウォータジャケット53a,53bを通過することで、LED基板51およびUVLED51aを冷却するようになっている。こうしてウォータジャケット53a,53bを通過して熱せられた冷却液は、冷却装置に戻りまた冷やされてウォータジャケット53a,53bに再び供給されるようになっている。
第1LED駆動基板55は、不図示の電源から供給される電圧を制御してLED基板51のUVLED51aを駆動するための基板であり、第2ウォータジャケット53bの上面に4つの支持駒57aを用いて所定間隔をあけて設けられている。第2LED駆動基板56は、第1LED駆動基板55と同様にUVLED51aを駆動するための基板であり、第1LED駆動基板55の上面に4つの支持駒57bを用いて所定間隔をあけて設けられている。なお、第2LED駆動基板56の上面と装置カバー58の天板との間にも4つの支持駒57cが設けられており、第2LED駆動基板56の上方にも装置カバー58の天板との間で所定間隔を有する空間が設けられている。
インクミスト吸引除去装置60は、装置カバー61、送風ファン62、エアフィルタ63を主体に構成され、紫外線照射装置50の装置カバー58の前面に配設される。装置カバー61は、通気口58aを覆うように装置カバー58の前面に取り付けられて装置カバー58との間に内部空間を形成し、その内部空間の下端に下方に開口する吸込口64を有している。送風ファン62は、装置カバー58に通気口58aを塞ぐように取り付けられており、紫外線照射装置50(装置カバー58)の内部に空気を流入させるため、具体的には、外部の空気を吸込口64から装置カバー61内に吸入させ、自身(送風ファン62)を通って通気口58aから装置カバー58内に流入させるための装置であり、不図示のファン駆動機構により駆動される。
エアフィルタ63は、装置カバー61内における送風ファン62よりも上流側(本実施形態では、吸込口64の近傍)に配置され、送風ファン62により装置カバー61内に吸入される空気の流通を妨げない程度の粗さと、インクミストを捕捉(除去)することが可能な程度の綿密さとを兼ね備えていればよく、例えばこのような粗密さを有するメッシュ状に形成される。
以上のように構成される3次元プリンタ30では、保持チャック26に保持された印刷対象物80に印刷を行う際、印刷対象物80の表面に対して1色毎にUVインクを付着させることにより、所望の印刷を行うようになっている。ここでは、印刷対象物80の表面に対して最初にブラックのUVインクを付着させた後、この表面に対してシアン、マゼンタ、イエローの順にUVインクを付着させて印刷を行う場合を例示して、3次元プリンタ3の印刷作動について簡単に説明する。このように1色毎にUVインクを付着させることで、UVインクを吐出するインクジェットヘッド43の下面と印刷対象物80の表面とを精度良く対向させることができるので、吐出されたインクを吐出制御通りの位置に付着させることが可能となり、高品質な印刷が可能となる。
まず、図5に示すように、印刷対象物80の表面とインクジェットヘッド43Kの下面(複数の吐出ノズルが形成された面)とが対向し、且つその間隔が所定の印刷間隔aとなるように、上記移動制御装置により各構成部材の移動制御が行われる。そして、インクジェットヘッド43Kからのインク吐出と印刷対象物80の正面視における反時計回りへの回転とを同期制御するとともに、紫外線照射装置50(UVLED51a)から紫外線を照射させることにより、印刷対象物80の表面上にブラックのUVインクを付着させ、そのUVインクを滲まない程度に硬化させて帯状の印刷領域82(図6を参照)を形成する。なお、上記印刷間隔aは、例えばUVインクの特性(粘度など)や印刷対象物の表面状態等に応じて、高品質な印刷が可能となる最適な間隔として設定される。
次に、インクジェットヘッド43Cの下面と印刷対象物80の表面とが印刷間隔aを隔てて対向するように、上記キャリッジ移動機構によりキャリッジ41を支持桁2cに対して左右にスライド移動させるとともに、ヘッド保持装置42によりインクジェットヘッド43Cをキャリッジ41に対して上下移動させる。そして、上述のインクジェットヘッド43Kの場合と同様に、インクジェットヘッド43Cからのインク吐出と印刷対象物80の反時計回りへの回転とを同期制御するとともに、紫外線照射装置50から紫外線を照射させることにより、印刷領域82上にシアンのUVインクを付着させ、そのUVインクを滲まない程度に硬化させる。
続いて、上述のインクジェットヘッド43Cの場合と同様に、インクジェットヘッド43Mの下面が印刷対象物80の表面と印刷間隔aを隔てて対向するように、キャリッジ移動機構およびヘッド保持装置42の駆動制御を行い、インクジェットヘッド43Mからのインク吐出と印刷対象物80の回転とを同期制御するとともに、紫外線照射装置50から紫外線を照射させることにより、印刷領域82上にマゼンタのUVインクを付着させ、そのUVインクを滲まない程度に硬化させる。さらに、インクジェットヘッド43Yにおいても同様に、インクジェットヘッド43Yの下面を印刷対象物80の表面と印刷間隔aを隔てるように対向させた後、印刷領域82上にイエローのUVインクを付着させ、そのUVインクを滲まない程度に硬化させて、この印刷領域82に対する印刷が完了となる。このような印刷を、印刷対象物80を前後に移動させて表面全体に行うことにより、印刷対象物80の表面に印刷プログラムに応じた文字や図形等の画像を形成する。
このようにインクジェットヘッド43の吐出ノズルからUVインクを吐出させて印刷対象物80の表面に印刷を行う際、印刷対象物80の表面に付着できず、インクジェットヘッド43の下面と印刷対象物80との間の空間(印刷対象物の上方空間)等に浮遊するインクミストが生じることがある。このインクミストにより、印刷対象物80や紫外線照射装置50などのプリンタ構成部材が汚れ、また印字品質も低下するという問題があった。特に、紫外線照射装置50がインクミストの付着により汚れると、所望の照射強度を保持することが困難になるという問題があった。
そこで、3次元プリンタ30に搭載された紫外線照射ユニット100には、インクミストによる問題を解決するためにインクミスト吸引除去装置60が備えられている。以下、インクミスト吸引除去装置60の作用について説明する。インクミスト吸引除去装置60は、各インクジェットヘッド43のノズルからのインク吐出が開始される前(もしくはインク吐出が開始されると同時)に作動し、送風ファン62により装置カバー61の吸込口64から空気を吸入し、保持チャック26に支持された印刷対象物80側から吸込口64へ向かう空気流を発生させる。そのため、インクジェットヘッド43から吐出されるインク滴に伴って発生するインクミストは、この空気流により印刷対象物80の上方空間に浮遊することなく直ちに吸込口64から装置カバー61内に吸引され、エアフィルタ63により除去(捕捉)される。そのため、印刷対象物80やプリンタの構成部材がインクミストにより汚れるのを軽減することができ、またインクミストによる印字品質の低下も軽減することができる。
送風ファン62により吸込口64から装置カバー61内に吸入した空気は、装置カバー58の通気口58aを通って紫外線照射装置50内に流入し、第1LED駆動基板55もしくは第2LED駆動基板56の上方など種々の経路を通って、LED台座52の通気凹部52bおよび照射口52aから印刷対象物80へ向かって吹出される。このとき、装置カバー58内に流入した空気が、第1および第2LED駆動基板55,56上に配設された電子部品55a,56aやUVLED51a等に当たってこれらを冷却する効果が得られる。この空気冷却とともに、第1,2ウォータジャケット53a,53bによる液体冷却を併用することにより、UVLED51aや各駆動基板55,56の温度上昇による照射強度の低下を防ぐことができる。また、照射口52aから印刷対象物80に向かって吹き出される空気流によりインクミストが照射口52aを通ってUVLED51aの照射面に付着することを防止でき、インクミストの付着による照射強度の低下も防ぐことができる。さらに、紫外線照射装置50とインクミスト吸引除去装置60とが一体に構成(ユニット化)されているため、3次元プリンタ30への取り付け作業(位置決め等)の効率化を図ることができる。
なお、上述の実施形態では、インクミスト吸引除去装置60が紫外線照射装置50の前方側に配設されているがこの配置構成に限定されず、例えば、インクミスト吸引除去装置60を紫外線照射装置50の左方側(インクジェットヘッド43Kと対向する側)もしくは紫外線照射装置50の右方側に配設してもよい。また、上述の実施形態において、紫外線照射装置50の装置カバー58とインクミスト吸引除去装置60の装置カバー61とを1つの部材として一体に構成してもよい。また、上述の実施形態では、吸込口64が印刷対象物80と対向するように設けられているが、吸込口64は発生したインクミストを効率よく吸引できるように設けられることが好ましい。
また、上述の実施形態では、紫外線照射装置50が、LED基板51(UVLED51a)およびLED駆動基板55,56等の周囲を被うLED台座52および装置カバー58を備えて構成されているが、この装置カバー58等を備えずに構成してもよい。その場合でも、インクミスト吸引除去装置60から吹き付けられる空気流により、インクミストが紫外線照射装置50に近づくことを防ぎ、紫外線照射装置50へのインクミストの付着を防止することができる。
また、上述の実施形態では、通気口58aが紫外線照射装置50の前方側に配置されているが、通気口58aの配置は適宜変更することが可能である。例えば、通気口58aを紫外線照射装置50の上側に配置すると、紫外線照射装置50の周囲を通って印刷対象物80に向かう気流が形成され、この気流により印刷対象物80の上方近傍に浮遊するインクミストが紫外線照射装置50に付着することを効率的に防止することができる。
また、本発明に係る紫外線照射ユニットは、印刷対象物に対して相対移動可能な移動部材(例えば、上述の実施形態におけるキャリッジ41)とユニット化された構成としてもよい。また、上述の実施形態では、本発明を適用したインクジェットプリンタの一例として、3次元形状の表面を有する印刷対象物に印刷することが可能な3次元プリンタを示しているが、平面に対して印刷を行うインクジェットプリンタにも本発明を適用することが可能である。
上記目的を達成するため、本発明は、印刷媒体(例えば、実施形態における印刷対象物80)にインクを付着させるとともにそのインクに紫外線を照射して硬化させることで前記印刷媒体に所望の印刷を行うインクジェットプリンタに搭載される紫外線照射ユニットであって、前記印刷媒体に付着したインクに紫外線を照射する紫外線照射装置(例えば、実施形態における紫外線照射装置50であり、特にLED基板51(発光ダイオード51a)およびLED駆動基板55,56)と、前記印刷媒体の上方近傍に浮遊するインクミストを吸引除去するインクミスト吸引除去装置とを備えて構成される。そのうえで、前記インクミスト吸引除去装置は、一端に前記印刷媒体の上方近傍に位置する吸込口を有し、他端に前記紫外線照射装置の装置カバー内と連通する排出口(例えば、実施形態における通気口58a)を有する空気流路を形成する空気流路形成部材と、前記空気流路内に位置して前記空気流路形成部材に設けられ、前記空気流路内を前記吸込口から前記排出口に流れる空気流を生じさせるための送風ファンと、前記空気流路内における前記送風ファンよりも上流側に設けられ、前記空気流路を通過する空気に含まれるインクミストを除去するためのエアフィルタとを備え、前記送風ファンにより前記吸込口から前記印刷媒体の上方近傍の空気を吸い込んで前記空気流路内を通過させるとともに前記エアフィルタによりその空気に含まれるインクミストを除去して浄化空気とし、前記浄化空気を前記排出口から前記紫外線照射装置の前記装置カバー内に流入させて前記紫外線照射装置を冷却することを特徴とする。
なお、上記構成の紫外線照射ユニットにおいて、前記空気流路形成部材は、前記排出口を前記紫外線照射装置の前記装置カバーにおける前記印刷媒体に対向する側の反対側に配置して構成され、前記排出口から前記装置カバー内に流入された前記浄化空気が、前記装置カバー内を通って前記紫外線照射装置を冷却した後に前記印刷媒体に向う気流を形成するように構成されることが好ましい。
また、上記構成紫外線照射ユニットにおいて、前記紫外線照射装置の前記装置カバーは、紫外線光源から射出される紫外線が通過可能な紫外線照射口(例えば、実施形態における照射口52a)を有し、前記排出口から前記装置カバー内に流入された前記浄化空気が、前記装置カバー内を通って前記紫外線照射装置を冷却した後に前記紫外線照射口から外部に排出されて前記印刷媒体に向う気流を形成するように構成されることが好ましい。
また、上記構成の紫外線照射ユニットにおいて、前記紫外線照射装置の前記装置カバー内に設けられた冷却部材(例えば、実施形態におけるウォータジャケット53a,53b)の内部に冷却液を循環させて前記紫外線照射装置を冷却する液体冷却装置を備えることが好ましい。
本発明に係る紫外線照射ユニットでは、紫外線照射装置と一体に配設されたインクミスト吸引除去装置が、一端に印刷媒体の上方近傍に位置する吸込口を有し、他端に紫外線照射装置の装置カバー内と連通する排出口を有する空気流路を形成する空気流路形成部材と、空気流路内に位置して空気流路形成部材に設けられ、空気流路内を吸込口から排出口に流れる空気流を生じさせるための送風ファンと、空気流路内における送風ファンよりも上流側に設けられ、空気流路を通過する空気に含まれるインクミストを除去するためのエアフィルタとを備えて構成される。この構成により、インク吐出時に発生したインクミストを、送風ファンにより空気流路形成部材の吸込口から空気とともに吸い込み、エアフィルタにより除去(捕捉)することができる。そのため、印刷媒体やプリンタ内の構成部材がインクミストにより汚れるのを軽減することができ、またインクミストによる印字品質の低下も軽減することができる。また、浄化空気を排出口から紫外線照射装置の装置カバー内に流入させて紫外線照射装置を冷却することができる。さらに、紫外線照射装置とインクミスト吸引除去装置とが一体に構成(ユニット化)されているため、インクジェットプリンタへの取り付け作業(位置決め等)の効率化を図ることができる。
なお、上記紫外線照射ユニットにおいて、空気流路形成部材が、排出口を紫外線照射装置の装置カバーにおける印刷媒体に対向する側の反対側に配置して構成され、排出口から装置カバー内に流入された浄化空気が、装置カバー内を通って紫外線照射装置を冷却した後に印刷媒体に向かう気流を形成するように構成されることが好ましい。このように構成すると、この印刷媒体に向かう気流により、印刷媒体と紫外線照射装置との間(印刷媒体の上方近傍)に浮遊するインクミストが紫外線照射装置に付着する(近づく)ことを効率的に防止することができる。
また、上記紫外線照射ユニットにおいて、紫外線照射装置の装置カバーは、紫外線光源から射出される紫外線が通過可能な紫外線照射口を有し、排出口から装置カバー内に流入された浄化空気が、装置カバー内を通って紫外線照射装置を冷却した後に紫外線照射口から外部に排出されて印刷媒体に向う気流を形成するように構成されることが好ましい。このように構成すると、紫外線照射口から排出される空気流により、インクミストが紫外線照射装置に、特に紫外線照射装置の射出部に付着することを確実に防止することができる。そのため、インクミストの付着による紫外線照射装置の照射強度の低下を防ぐことができる。
また、上記紫外線照射ユニットにおいて、紫外線照射装置の装置カバー内に設けられた冷却部材の内部に冷却液を循環させて紫外線照射装置を冷却する液体冷却装置を備えることが好ましく、このように構成すると、インクミスト吸引除去装置による空気冷却(浄化空気を吹き付けること)と液体冷却装置による液体冷却とを併用し、紫外線照射ユニットにおける冷却性能を各段に向上させることができる。
30 3次元プリンタ
50 紫外線照射装置
51 LED基板
51a 発光ダイオード
52 LED台座(装置カバー)
52a 照射口(紫外線照射口)
53a 第1ウォータジャケット(冷却部材)
53b 第2ウォータジャケット(冷却部材)
55 第1LED駆動基板
56 第2LED駆動基板
58 装置カバー
58a 通気口(排出口)
60 インクミスト吸引除去装置
61 装置カバー(空気流路形成部材)
62 送風ファン
63 エアフィルタ
64 吸込口
80 印刷対象物(印刷媒体)
100 紫外線照射ユニット
50 紫外線照射装置
51 LED基板
51a 発光ダイオード
52 LED台座(装置カバー)
52a 照射口(紫外線照射口)
53a 第1ウォータジャケット(冷却部材)
53b 第2ウォータジャケット(冷却部材)
55 第1LED駆動基板
56 第2LED駆動基板
58 装置カバー
58a 通気口(排出口)
60 インクミスト吸引除去装置
61 装置カバー(空気流路形成部材)
62 送風ファン
63 エアフィルタ
64 吸込口
80 印刷対象物(印刷媒体)
100 紫外線照射ユニット
Claims (4)
- 印刷媒体にインクを付着させるとともにそのインクに紫外線を照射して硬化させることで前記印刷媒体に所望の印刷を行うインクジェットプリンタに搭載される紫外線照射ユニットであって、
前記印刷媒体に付着したインクに紫外線を照射する紫外線照射手段と、
前記印刷媒体の上方近傍に浮遊するインクミストを吸引除去するインクミスト吸引除去装置とを備え、
前記インクミスト吸引除去装置は、
一端に前記印刷媒体の上方近傍に位置する吸込口を有し、他端に前記紫外線照射手段に対向する排出口を有する空気流路を形成する空気流路形成部材と、
前記空気流路内に位置して前記空気流路形成部材に設けられ、前記空気流路内を前記吸込口から前記排出口に流れる空気流を生じさせるための送風ファンと、
前記空気流路内における前記送風ファンよりも上流側に設けられ、前記空気流路を通過する空気に含まれるインクミストを除去するためのエアフィルタとを備え、
前記送風ファンにより前記吸込口から前記印刷媒体の上方近傍の空気を吸い込んで前記空気流路内を通過させるとともに前記エアフィルタによりその空気に含まれるインクミストを除去し、前記排出口から排出される浄化空気を前記紫外線照射手段に吹き付けることを特徴とする紫外線照射ユニット。 - 前記空気流路形成部材は、前記紫外線照射手段における前記印刷媒体に対向する側の反対側に前記排出口が対向するように構成され、
前記排出口から排出される浄化空気が、前記紫外線照射手段に吹き付けられるとともに前記紫外線照射手段の周囲を通って前記印刷媒体に向かう気流を形成することを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射ユニット。 - 前記インクミスト吸引除去装置は、
一端が前記排出口と連通するとともに他端に前記紫外線照射手段から射出される紫外線が通過可能な紫外線照射口を有し、前記紫外線照射手段を被う被覆部材を備え、
前記排出口から前記被覆部材内に排出されて前記紫外線照射手段に吹き付けられた浄化空気が前記紫外線照射口から外部に排出されるように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の紫外線照射ユニット。 - 前記紫外線照射手段に当接して設けられ、内部に冷却液を循環させて前記紫外線照射手段を冷却するための液体冷却装置を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線照射ユニット。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120824 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121226 |