JP2005186422A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像記録装置及び光照射装置の冷却とインクミストの除去とを適切に行い、安定的に高精細な画像記録を行うことのできる画像記録装置を提供する。
【解決手段】紫外線硬化型インクを記録媒体P上に吐出する記録ヘッド5,5…と、インクに光を照射する紫外線照射装置6,6とを備え、記録ヘッド5,5…を記録媒体Pの搬送方向に直交する主走査方向Aに往復移動させながら画像記録を行う画像記録装置1において、紫外線照射装置6,6の近傍に、記録媒体Pの画像記録面に対して開口する開口部13,13を有し開口部13,13から空気を吸引する吸引ファン14,14を備える吸引機構11,11を少なくとも1つ設けるとともに、吸引機構11,11を制御する制御部27を備えた。
【選択図】図1






Description

本発明は、画像記録装置に係り、特に、インクジェット方式により画像記録を行う画像記録装置に関するものである。
一般に、様々な記録媒体に対して印刷を行うことのできる手段として、インクジェット方式の画像記録装置が知られている。インクジェット方式の画像記録装置は、記録ヘッドの記録媒体に対向する面に設けられた吐出口からインクを吐出して記録媒体上に着弾、定着させることにより記録媒体に画像を記録するものであり、製版工程を必要としないため需要に応じた印刷が可能であるという長所がある。特に、最近は、紫外線等の光によって硬化する光硬化型インクを用いたインクジェット画像記録装置が知られており、これによれば、記録媒体上に着弾したインクに光を照射することでインクを硬化させ記録媒体上に定着させることができるので、透明又は半透明の樹脂フィルム等、インク吸収性のない記録媒体に対しても簡易に印刷を行うことが可能である。
しかし、長時間画像記録を行うと画像記録装置が過熱し、記録媒体の種類によっては熱によって波打ちやしわ等を生じ高精細な画像記録を行うことができなくなる場合もある。特に光硬化型インクを用いたインクジェット画像記録装置においてはインクを硬化させるための光を照射する光照射装置を設ける必要があるが、連続して画像記録を行うと光源等から発生した熱によって光照射装置が過熱し、これにより装置全体の温度も上昇する。また、光源の温度が上昇しすぎると、光源の種類によっては光発生エネルギーが安定せず均一な光を照射することができなくなる。また、光照射装置が過熱することにより光照射装置の近傍に位置する記録ヘッドの温度が上昇し、画像記録に使用するインクの種類によっては定着し難くなるとの問題もある。
さらに、インクジェット方式の画像記録装置においては、記録ヘッドから吐出されたインクが記録媒体の所定位置に着弾することによって画像が記録されるが、記録ヘッドから吐出されたインクの一部は霧状の極小滴(以下「インクミスト」という)となって飛散する。このインクミストは軽量であるため、空気中を浮遊し、記録媒体以外の上に付着することが起こり得る。例えば、飛散したインクミストが記録ヘッドのノズル付近に付着した場合には、付着したインクミストがノズルに堆積して目詰まりを起こし画像記録に不具合が生じるおそれがあり、インクミストがプラテン等に付着した場合には記録媒体に汚れとして再付着し、高精細な画像記録を行うことができないという問題があった。この点、特に、光硬化型のインクは水系のインクに比べ表面張力が小さいためにインクミストが発生しやすい。このため、インクミストによって引き起こされる問題は、画像記録に光硬化型インクを用いた場合に顕著となる。
そこで、従来から画像記録装置内にファン等を設けて画像記録装置内に気流を発生させ、画像記録装置内部の温度を下げるとともに、記録ヘッドから吐出され飛散したインクミストを吸引し除去することが行われている。
しかし、画像記録装置内には記録媒体の搬送に伴って空気流が発生する。また、シリアルプリント方式の画像記録装置の場合には記録ヘッドが記録媒体搬送方向に直交する主走査方向に移動することによっても空気流が発生する。そして、インクミストはこうした空気流によって浮遊し、画像記録装置の各部に付着するおそれがある。そこで、画像記録装置の冷却、インクミストの除去を効果的に行うためには単にファン等を設けるだけでは足りず、記録媒体の搬送や記録ヘッドの動きによって生じる空気流を考慮する必要があり、従来、こうした空気流を考慮してファン等の駆動制御を行うことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平成11−138776号公報
しかしながら、光照射装置を備える画像記録装置の場合には光照射装置の過熱が画像記録に大きく影響することから光照射装置を十分に冷却することが必要となるが、冷却ファンを設ける位置によっては光照射装置を十分に冷却することができないという問題がある。また、ファン等によって吸引しただけでは、一度吸引されたインクミストが排出された後に再度記録媒体等に付着するおそれがあるとの問題もある。
そこで、本発明は以上のような課題を解決すべくなされたものであり、画像記録装置及び光照射装置の冷却とインクミストの除去とを適切に行い、安定的に高精度の画像記録を行うことのできる画像記録装置を提供することを目的とするものである。
このような問題を解決するため、請求項1に記載されている発明は、光を照射することによって硬化する光硬化型インクを記録媒体上に吐出する記録ヘッドと、前記インクに光を照射する光照射装置とを備え、前記記録ヘッドを前記記録媒体の搬送方向に直交する主走査方向に往復移動させながら画像記録を行う画像記録装置において、
前記光照射装置の近傍に、記録媒体の画像記録面に対して開口する開口部を有し前記開口部から空気を吸引する吸引装置を備える吸引機構を少なくとも1つ設けるとともに、前記吸引機構を制御する制御部を備えたことを特徴としている。
このような構成を有する請求項1に記載の発明は、シリアルプリント方式の画像記録装置において吸引機構の開口部から吸引装置によって画像記録面近傍の空気を吸引するようになっている。
請求項2に記載されている発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御部は、前記記録ヘッドの移動方向に応じて前記吸引機構を制御することを特徴としている。
このような構成を有する請求項2に記載の発明は、制御部は記録ヘッドの移動方向に応じて吸引機構による空気の吸引の程度を調整するようになっている。
請求項3に記載されている発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記制御部は、前記記録ヘッドの移動速度に応じて前記吸引機構を制御することを特徴としている。
このような構成を有する請求項3に記載の発明は、制御部は記録ヘッドの移動速度に応じて吸引機構による空気の吸引の程度を調整するようになっている。
請求項4に記載されている発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記制御部は、前記記録ヘッドの位置に応じて前記吸引機構を制御することを特徴としている。
このような構成を有する請求項4に記載の発明は、制御部は記録ヘッドの位置に応じて吸引機構による空気の吸引の程度を調整するようになっている。
請求項5に記載されている発明は、記録媒体の幅方向に延在し光を照射することによって硬化する光硬化型インクを記録媒体上に吐出する記録ヘッドと、前記インクに光を照射する光照射装置とを備え、記録媒体を所定の方向に搬送しながら画像記録を行う画像記録装置において、
前記光照射装置の近傍に、記録媒体の画像記録面に対して開口する開口部を有し前記開口部から空気を吸引する吸引装置を備える吸引機構を少なくとも1つ設けるとともに、前記吸引機構を制御する制御部を備えたことを特徴としている。
このような構成を有する請求項5に記載の発明は、ラインプリント方式の画像記録装置において吸引機構の開口部から吸引装置によって画像記録面近傍の空気を吸引するようになっている。
請求項6に記載されている発明は、請求項5に記載の発明において、前記制御部は、前記記録媒体の搬送速度に応じて前記吸引機構を制御することを特徴としている。
このような構成を有する請求項6に記載の発明は、制御部は記録媒体の搬送速度に応じて吸引機構による空気の吸引の程度を調整するようになっている。
請求項7に記載されている発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、前記吸引機構は、前記光照射装置と前記記録ヘッドとの間に配置されることを特徴としている。
このような構成を有する請求項7に記載の発明は、吸引機構を光照射装置と記録ヘッドとの間に配置するので、吸引機構によって光照射装置の近傍及び記録ヘッドの近傍何れの空気も吸引することができるようになっている。
請求項8に記載されている発明は、請求項7に記載の発明において、前記開口部の主走査方向の幅寸法は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との間隙寸法に対して1倍以上、200倍以下であることを特徴としている。
このような構成を有する請求項8に記載の発明は、開口部の主走査方向における幅寸法が、吸引機能及び冷却機能を十分に確保できるとともに画像を記録するインク主液滴の着弾に影響を与えない範囲のものとなっている。
請求項8に記載されている発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明において、前記制御部は、前記吸引機構の動作時に、前記記録ヘッドの前記記録媒体に対向する面の近傍及び前記光照射装置の前記記録媒体に対向する面の近傍に対して前記吸引機構の開口部近傍が負圧状態となるように前記吸引機構を制御することを特徴としている。
このような構成を有する請求項8に記載の発明では、光照射装置の近傍及び記録ヘッドの近傍と比較して吸引機構の開口部近傍が負圧状態となっているので吸引機構によって光照射装置の近傍及び記録ヘッドの近傍何れの空気も吸引することができるようになっている。
請求項10に記載されている発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明において、前記光照射装置の一端に前記光照射装置内の空気を排出する排出口を設け、前記吸引機構の一端を前記排出口と接続したことを特徴としている。
このような構成を有する請求項10に記載の発明は、吸引機構が光照射装置に設けられた排出口に直接接続されているので光照射装置内の空気を効果的に吸引できるようになっている。
請求項11に記載されている発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の発明において、前記吸引機構は、前記吸引装置と前記開口部との間に少なくとも1つのインク吸着手段を備えることを特徴としている。
このような構成を有する請求項11に記載の発明は、吸引機構の吸引装置と開口部との間にインク吸着手段を設けるので、吸引された空気内に含まれるインクをインク吸着手段に吸着し確実に除去することができるようになっている。
請求項12に記載されている発明は、請求項11に記載の発明において、前記インク吸着手段は、フィルタであり、前記フィルタは交換可能なカートリッジ方式であることを特徴としている。
このような構成を有する請求項12に記載の発明は、インク吸着手段としてカートリッジ方式のフィルタを用いているので、簡易にフィルタを交換して確実にインクを吸着除去できるようになっている。
請求項13に記載されている発明は、請求項11又は12に記載の発明において、前記吸引装置と前記インク吸着手段との間に、吸引した空気量を検知するセンサを設けたことを特徴としている。
このような構成を有する請求項13に記載の発明は、吸引装置とインク吸着手段との間にセンサを設けたので、インク吸着手段を通過する空気量を把握することができるようになっている。
請求項14に記載されている発明は、請求項11から13のいずれか一項に記載の発明において、前記吸引機構は、前記インク吸着手段を交換するように警告する警告手段を備え、前記制御部は、前記センサが検知した空気量が一定以下である場合に警告を行うように前記警告手段を制御することを特徴としている。
このような構成を有する請求項14に記載の発明は、インク吸着手段であるフィルタの交換を警告する警告手段を備えているので、センサが検知した空気量が一定以下である場合にはユーザーに対してフィルタを交換するように警告がされるようになっている。
請求項1に記載された発明によれば、シリアルプリント方式の画像記録装置において吸引機構の開口部から吸引装置により画像記録面近傍の空気を吸引することによって記録ヘッドから吐出されたインクミスト及び光照射装置によって加熱された空気を吸引除去することができる。これにより、インクミストが画像記録装置各部や記録媒体に付着することを防止することができ、高精細な画像記録を行うことができる。また画像記録装置自体や光照射装置が過熱することによって装置全体やインクの温度が上昇したり光照射装置の過熱によって光源の温度が過度に上昇することを防止することができる。これにより、熱に弱い記録媒体を用いた場合でも高精細な画像記録を行うことができるとともに、光照射を安定させ、安定してインクの定着を図ることができ、高画質な画像を記録することが可能となるという効果を奏する。
請求項2に記載された発明によれば、記録ヘッドが主走査方向に往復移動するシリアルプリント方式の画像記録装置において、記録ヘッドの移動方向に応じて吸引機構による空気の吸引の程度を調整することができる。このため、画像記録動作に影響を与えないようにしながら適切にインクミストを吸引するとともに、光照射装置によって加熱された空気を吸引除去することができる。これにより、インクミストが画像記録装置各部や記録媒体に付着することを防止して、高精細な画像記録を実現できるとともに、光源等の過熱による画像記録への影響を防止して高画質な画像を記録することが可能となるという効果を奏する。
請求項3に記載された発明によれば、記録ヘッドの移動速度に応じて吸引機構による空気の吸引の程度を調整することができる。このため、記録ヘッドの移動によって生じる空気流を考慮し、記録ヘッドの移動によってインクミストが多く舞い上がる場合には強く吸引することによって適切にインクミストを吸引するとともに、光照射装置によって加熱された空気を吸引除去することができる。これにより、効率よくインクミストが画像記録装置各部や記録媒体に付着することを防止し、高精細な画像記録を行うことができるという効果を奏する。
請求項4に記載された発明によれば、記録ヘッドの位置に応じて吸引機構による空気の吸引の程度を調整することができるので、画像記録動作に影響を与えないようにしながら適切にインクミストを吸引するとともに、光照射装置によって加熱された空気を吸引除去することができる。これにより、インクミストが画像記録装置各部や記録媒体に付着することを防止して、高精細な画像記録を実現できるとともに、光源等の過熱による画像記録への影響を防止して高画質な画像を記録することが可能となるという効果を奏する。
請求項5に記載された発明によれば、ラインプリント方式の画像記録装置において吸引機構の開口部から吸引装置によって画像記録面近傍の空気を吸引することによって記録ヘッドから吐出されたインクミストを吸引するとともに、光照射装置によって加熱された空気を吸引除去することができる。これにより、インクミストが画像記録装置各部や記録媒体に付着することを防止して、高精細な画像記録を実現できるとともに、光源等の過熱による画像記録への影響を防止して高画質な画像を記録することが可能となるという効果を奏する。
請求項6に記載された発明によれば、記録媒体の搬送速度に応じて吸引機構による空気の吸引の程度を調整することができるので、記録媒体の搬送によって生じる空気流を考慮し、例えば、記録媒体が速い速度で搬送されることによってインクミストが多く舞い上がる場合には強く吸引することによって適切にインクミストを吸引するとともに、光照射装置によって加熱された空気を吸引除去することができる。これにより、効率よくインクミストを吸引除去し、インクミストが画像記録装置各部や記録媒体に付着することを防止して、高精細な画像記録を実現できるとともに、光源等の過熱による画像記録への影響を防止して高画質な画像を記録することが可能となるという効果を奏する。
請求項7に記載された発明によれば、吸引機構を光照射装置と記録ヘッドとの間に配置するので、吸引機構によって光照射装置の近傍及び記録ヘッドの近傍何れの空気も吸引することができるようになっている。これにより、画像記録装置の温度の上昇を防止するとともに、インクミストが画像記録装置各部に付着することを防止して、常に高精細な画像記録を行うことが可能であるという効果を奏する。
開口部の主走査方向の幅寸法が小さすぎる場合に十分なインクミストの吸引機能及び冷却機能を確保するためには強く吸引を行う必要があり、画像を記録するインク主液滴をも吸引の影響を受けて着弾位置がずれるという問題がある。他方、開口部の主走査方向の幅寸法が大きい場合には弱い吸引力でも十分なインクミストの吸引機能及び冷却機能を確保することができるが、開口部の主走査方向の幅を大きくし過ぎると装置全体が大型化するという問題がある。この点、請求項8に記載された発明によれば、開口部の主走査方向の幅寸法が記録ヘッドと記録媒体との間隙寸法に対して1倍以上、200倍以下であるので、吸引機能及び冷却機能を十分に確保できるとともに画像を記録するインク主液滴の着弾に影響を与えることがなく、高精細な画像記録を行うことができるという効果を奏する。
請求項9に記載された発明によれば、光照射装置の近傍及び記録ヘッドの近傍と比較して吸引機構の開口部近傍に負圧状態が生じているので吸引機構によって光照射装置の近傍及び記録ヘッドの近傍何れの空気も吸引することができる。これにより、画像記録装置の温度の上昇を防止するとともに、インクミストが画像記録装置各部に付着することを防止して、常に高精細な画像記録を行うことが可能であるという効果を奏する。
請求項10に記載された発明によれば、吸引機構が光照射装置に設けられた排出口に直接接続されているので光照射装置内の空気を効果的に吸引できる。これにより、記録ヘッドから吐出されたインクミストを吸引するとともに、光照射装置によって加熱された空気を効率的に吸引除去することができ、インクミストの画像記録装置への付着を防止するとともに、光照射装置内の温度の上昇を防ぎ、高精細な画像記録を行うことができるという効果を奏する。
請求項11に記載された発明によれば、吸引機構の吸引装置と開口部との間にインク吸着手段を設けるので、吸引された空気内に含まれるインクをインク吸着手段に吸着し確実に除去することができる。このため、インクの再付着を確実に防止できるという効果を奏する。
吸引機構のインク吸着手段が吸引された空気中のインクミスト等により目詰まりを起こした場合には吸引機構の吸引効率が悪くなるが、請求項12に記載された発明によれば、吸着手段としてカートリッジ方式のフィルタを用いているので、簡易にフィルタを交換することができ、吸引機構自体を交換することなく、吸引効率のいい状態を保つことができる。このため、コストをかけずにインクミストや光照射装置によって加熱された空気の吸引除去を行うことができるという効果を奏する。
請求項13に記載された発明によれば、吸引装置とインク吸着手段との間に吸引した空気量を検知するセンサを設けたので、インク吸着手段が吸引された空気中のインクミスト等により目詰まりを起こした場合にはその旨を検知することができる。このため、吸引機構を吸引効率のいい状態を保つことができ、適切にインクミストや光照射装置によって加熱された空気の吸引除去を行うことができるという効果を奏する。
請求項14に記載された発明によれば、インク吸着手段が吸引された空気中のインクミスト等により目詰まりを起こした場合には交換するよう警告する警告手段を備えているので、ユーザーはインク吸着手段の交換時期を知ることができる。このため、吸引機構を吸引効率のいい状態を保つことができ、適切にインクミストや光照射装置によって加熱された空気の吸引除去を行うことができるという効果を奏する。
以下、添付図面を参照しつつ本発明に係る画像記録装置の第一の実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態において、画像記録装置1は、シリアルプリント方式の画像記録装置1であり、この画像記録装置1には、平板状に形成され記録媒体Pを非記録面から支持するプラテン2が設けられている。
また、画像記録装置1は、例えば、図示しない搬送ローラを備えており、記録媒体搬送機構29(図2参照)によって搬送ローラを回転駆動させることにより記録媒体Pが図1に示す矢印A方向(以下、「主走査方向A」という。)に直交する記録媒体Pの搬送方向に搬送されるようになっている。
また、プラテン2の上方には、棒状のキャリッジレール3が搬送方向に直交する主走査方向Aに延在して配置されている。このキャリッジレール3には、キャリッジ4がキャリッジレール3に沿って往復動自在に支持されており、このキャリッジ4は、キャリッジ駆動機構28(図2参照)によって主走査方向Aに沿って往復駆動されるようになっている。なお、キャリッジ4の移動可能範囲のほぼ中央部であってプラテン2の配置されている領域は画像記録を行う記録領域Yとされている。
キャリッジ4には、本実施形態における画像記録装置1で使用される各色(ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y))に対応した4つの記録ヘッド5,5…が一群として搭載されている。記録ヘッド5,5…の記録媒体Pに対向する面には複数のインク吐出口(図示せず)が形成されており、各々インクを吐出するようになっている。なお、画像記録装置1で使用されるインクの色はこれに限定されず、例えば、ライトイエロー(LY)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)等の色を使用することもできる。この場合には、各色に対応した記録ヘッドがキャリッジ4に搭載される。
また、キャリッジ4内部であって、記録ヘッド5,5…のうち両端に配置された記録ヘッド5,5とキャリッジ4の両側の側壁との間には、それぞれ記録ヘッド5,5…の長さとほぼ等しい長さ寸法の紫外線照射装置6,6が記録ヘッド5,5…の長手方向にほぼ並行して配設されている。
各紫外線照射装置6,6は、一端面に開口を有する箱型のカバー部材7,7を備えており、カバー部材7,7の開口が記録媒体Pの画像記録面に対向するように配置されている。カバー部材7の内側には、内周面が鏡面状に形成されほぼ半円筒形状に形成された反射板9,9が設けられており、反射板9,9の内側には、記録媒体Pの上に吐出され着弾したインクを硬化定着させる光として紫外線を照射する管状の紫外線光源8,8がカバー部材7,7の長手方向に沿って設けられている。紫外線光源8,8から照射された紫外線は反射板9,9の内周面で反射して所定の照射位置に集光させるようになっている。この紫外線光源8,8としては、例えば高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、半導体レーザー、冷陰極管、エキシマーランプ、又はLED(Light Emitting Diode)等を適用することが可能である。
カバー部材7,7の開口にはインクミストや埃等が紫外線照射装置6,6の内部に入ることを防止するための保護部材10,10が設けられている。保護部材10,10は、例えば、透明な樹脂等で形成されており、紫外線光源8,8から照射された紫外線が記録媒体P上に到達するのを妨げることのないようになっている。
各紫外線照射装置6,6と記録ヘッド5,5…との間には記録ヘッド5,5…から吐出され飛散したインクミスト及び紫外線照射装置6,6が発熱することによって発生した加熱された空気を吸引するための吸引機構11,11が設けられている。吸引機構11,11は記録ヘッド5,5…及び紫外線照射装置6,6の記録媒体Pに対向する面とほぼ同じ高さ位置で記録媒体Pに対して開口する開口部12を有するダクト13,13を備え、ダクト13,13の図1における上方にはダクト13,13の内部に空気を引き込む吸引装置としての吸引ファン14,14が設けられている。記録媒体Pの画像記録面付近には記録ヘッド5,5…から吐出され霧状になったインクを含んだ空気及び紫外線照射装置6,6から発生した熱を帯びた空気が滞留しているが、吸引ファン14,14が回転することにより、記録媒体Pの画像記録面付近のこうした空気をダクト13,13内部に引き込み、除去できるようになっている。
ダクト13の開口部12の主走査方向Aの幅寸法Wが記録ヘッド5,5…と記録媒体Pとの間隙寸法Vに対して1倍以下である場合に十分なインクミストの吸引機能及び冷却機能を確保しようとすると強く吸引を行う必要があり、画像を記録するインク主液滴をも吸引の影響を受けて記録媒体Pへの着弾位置がずれてしまう。他方、開口部12の主走査方向Aの幅寸法Wが大きい場合には弱い吸引力でも十分なインクミストの吸引機能及び冷却機能を確保することができるが、装置全体が大型化するという問題がある。そこで、ダクト13の開口部12の主走査方向Aの幅寸法Wは、記録ヘッド5,5…と記録媒体Pとの間隙寸法Vに対して1倍以上、200倍以下であることが好ましい。
また、ダクト13,13の途中であって開口部12,12と吸引ファン14,14との間には吸引された空気に含まれるインクを吸着させるインク吸着手段としてのフィルタ15,15が設けられている。フィルタ15,15は交換可能なカートリッジ方式となっている。また、フィルタ15,15と吸引ファン14,14との間には吸引された空気の量を検知するセンサとして、空気の流量を検知する流量センサ16,16が設けられており、吸引ファン14,14によって吸引されフィルタ15,15を通過した空気の量を検知できるようになっている。吸引された空気に含まれるインクがフィルタ15,15に吸着し堆積すると、流量センサ16,16によって検知される空気量が減少し、これによってフィルタ15,15の交換時期が判断できるようになっている。
キャリッジ4の移動可能範囲であってプラテン2の設けられている記録領域Yの外側一端はメンテナンス領域Zとなっており、メンテナンス領域Zには、記録ヘッド5,5…のインク吐出口のメンテナンスを行うメンテナンス機構17が設けられている。メンテナンス機構17には、インク吐出口を覆って密閉した状態でインク吐出口からインクを吸引する吸引キャップ18,18…が記録ヘッド5,5…の数に対応して4個設けられている。
吸引キャップ18,18…の底面には、吸引キャップ18,18…の内部に連通するインク連通管19,19…が設けられている。このインク連通管19,19…の途中には、吸引装置である吸引ポンプ20,20…が設けられており、インク連通管19,19…の下端には、吸引したインクを受ける廃インクタンク21が設けられている。
また、吸引キャップ18,18…の一端近傍には、インク吐出口からインクを空吐出させた際に吐出されたインクを受ける空吐出受け皿22が設けられており、この空吐出受け皿29に隣接してインク吐出口に残留するインクを拭き取るブレード23が設けられている。
また、キャリッジ4の移動範囲の他の一端部であってプラテン2を挟んで前記メンテナンス領域Zと反対の位置はホームポジション領域Xとされており、ホームポジション領域Xには、保護ユニット24が設けられている。保護ユニット24には記録ヘッド5,5…に対応する数の保護キャップ25,25…が備えられており、画像記録動作等を行わないときには記録ヘッド5,5…のインク吐出口を保護キャップ25,25…に当接させることによって記録ヘッド5,5…のインク吐出口を保護するようになっている。
本実施形態に用いられるインクは、光としての紫外線が照射されることにより硬化する性質を具備する光硬化型インクであり、主成分として、少なくとも重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材とを含むものである。上記光硬化型インクは、重合性化合物としてラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、この両系のインクが本実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能である。また、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。しかしながら、酸素による重合反応の阻害作用が少ない又は無いカチオン重合系インクの方が機能性、汎用性に優れるため、特に、カチオン重合系インクを用いることが好ましい。カチオン重合系インクは、少なくともオキセタン化合物,エポキシ化合物,ビニルエーテル化合物等のカチオン重合性化合物と、光カチオン開始剤と、色材とを含む混合物である。
また、記録媒体Pとしては、普通紙、再生紙、光沢紙等の各種紙、各種布地、各種不織布、樹脂、金属、ガラス等の種々の材質からなる記録媒体Pが適用可能である。また、記録媒体Pの形態としては、ロール状、カットシート状、板状等の各種形態が適用可能である。
次に、図2を参照しつつ、本実施形態における画像記録装置1の制御構成について説明する。
画像記録装置1は、ユーザーが各種の情報を入力する入力部26を備えており、入力部26から入力された情報は、制御部27に送られるようになっている。入力部26は、例えばキーボードや操作パネルであり、記録媒体Pの種類や画像記録条件等を入力するようになっている。
制御部27は、キャリッジ4を主走査方向Aに往復移動させるとともに、キャリッジ4の動作に合わせて記録媒体Pの搬送と停止とを繰り返し、記録媒体Pを間欠的に副走査方向に搬送させるように、キャリッジ駆動機構28及び記録媒体搬送機構29の動作を制御するようになっている。
また、制御部27には、パーソナルコンピュータ等の外部装置(図示せず)から入力された記録画像に関する画像データが送られるようになっており、制御部27は、送られてきた画像データ及び入力部26から入力された情報に基づき記録ヘッド5,5…を動作させ、記録媒体P上にインクを吐出させて所定の画像を記録させるようになっている。
さらに、制御部27は、紫外線照射装置6,6の紫外線光源8,8から紫外線を発生させるように紫外線照射装置6,6を制御するようになっている。
また、制御部27は吸引ファン14,14のON/OFF及び吸引ファン14,14の回転速度を変えることにより、記録ヘッド5,5…の移動方向、記録ヘッド5,5…の移動速度及び記録ヘッド5,5…の位置に応じて吸引機構11,11によって吸引される空気量を変更させるようになっている。
すなわち、記録ヘッド5,5…が主走査方向Aに往復移動しながら画像記録を行う場合に、記録ヘッド5,5…の移動方向の上流側で多くの空気を吸引すると、記録ヘッド5,5…から吐出されたインクが吸引動作によって生じる空気流により影響を受け、正確な位置に着弾することができない。そこで制御部27は、画像記録を行う場合においては、記録ヘッド5,5…の移動方向の上流側に位置する吸引機構11,11については吸引ファン14,14を停止させるか又はその回転速度を下げ、吸引する空気量を少なくするように制御している。これに対して、記録ヘッド5,5…の移動方向の下流側においては吸引ファン14,14の吸引動作がインクの着弾に与える影響は小さい。そこで記録ヘッドの移動方向の下流側に位置する吸引機構11,11については吸引ファン14,14の回転速度を上げ、吸引する空気量を多くするように制御するようになっている。
また、記録ヘッド5,5…の移動速度が早い場合には記録ヘッド5,5…の動きによって記録ヘッド5,5…と記録媒体Pとの間に空気流が生じ、多くのインクミストが空気中に飛散するため、これを吸引し除去するためには多くの空気を吸引する必要がある。そこで制御部27は、記録ヘッド5,5…の移動速度が早いほど吸引ファン14,14の回転速度を上げて吸引する空気量を多くするように吸引機構11,11を制御するようになっている。
さらに、記録ヘッド5,5…が画像記録を行っていないとき、すなわち、記録ヘッド5,5…がホームポジション領域Xまたはメンテナンス領域Zに位置する場合には記録媒体Pの近傍の空気を吸引しても画像記録に影響を与えることがない。そこで、この場合には制御部27は、空気中に飛散しているインクミストや紫外線照射装置6,6によって加熱された空気を十分に吸引除去すべく吸引ファン14,14の回転速度を上げ、吸引する空気量を多くするように吸引機構11,11を制御するようになっている。
このように、制御部27が吸引機構11,11を制御して吸引を行うことにより、ダクト13の開口部12付近は、記録ヘッド5,5…の記録媒体Pに対向する面の近傍及び光照射装置6,6の記録媒体Pに対向する面の近傍よりも負圧状態となっている。これにより、吸引機構11は、記録ヘッド5,5…から吐出され飛散したインクミスト及び紫外線照射装置6,6が過熱することによって熱せられた空気の両方を吸引することができるようになっている。
さらに、制御部27には、吸引機構11,11内に設けられた流量センサ16,16からフィルタ15,15を通過して吸引された空気量の検知結果が電気信号として送られるようになっており、制御部は流量センサ16,16から送られた信号に基づいてフィルタ15,15の交換時期を判断するようになっている。また、吸引機構11,11は、フィルタ15,15の交換時期を警告する警告手段としての表示部30を備えており、制御部27は、フィルタ15,15の交換が必要と判断した場合には表示部30にその旨を表示させるようになっている。
また、制御部27は、記録ヘッド5,5…のメンテナンス動作時には、メンテナンス機構17を制御して記録ヘッド5,5…のインク吐出口からインクを吸引する。また、制御部27は、記録ヘッド5,5…を動作させて空吐出受け皿22に空吐出させるとともに、インク吐出口に残留したインクをブレード23によって拭き取るようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、本実施形態において、画像記録時及びヘッドメンテナンス動作時以外のときには記録ヘッド5,5…を搭載したキャリッジ4はホームポジション領域Xに配設された保護ユニット24の上に待機しており、この保護ユニット24に設けられた保護キャップ25,25…によって記録ヘッド5,5…のインク吐出口が形成されている面が覆われることにより、記録ヘッド5,5…のインク吐出口を保護されている。
入力部26から記録動作を行うように信号が入力されると、制御部27は各吸引機構11,11の吸引ファン14,14を動作させるとともに、キャリッジ駆動機構28を制御して記録ヘッド5,5…を記録領域Yに移動させる。その際、制御部27が保護ユニット24を下降させることにより、保護キャップ25,25…が記録ヘッド5,5…から外される。
キャリッジ4が、記録領域Yの所定の位置に到達すると、制御部27はキャリッジ駆動機構8を制御することによりキャリッジ4に搭載された記録ヘッド5,5…を主走査方向Aに往復移動させるとともに、記録媒体搬送機構29を制御して、順次所定量の記録媒体Pを搬送方向に搬送しながら、画像データ及び入力されたデータ等に基づいて記録ヘッド5,5…を動作させ、所定の色のインクを記録媒体Pの上に吐出させる。
そして、記録媒体Pの上に着弾したインクに対して紫外線照射装置6,6の紫外線光源8,8から紫外線が照射されることによりインクが硬化定着して記録媒体Pに画像が記録される。
画像記録を行うために記録ヘッド5,5…を主走査方向Aに往復移動させる際には、制御部27は記録ヘッド5,5…よりも記録ヘッド5,5…の移動方向の上流側にある吸引機構11,11の吸引ファン14,14を停止させるとともに、移動方向の下流側にある吸引機構11,11の吸引ファン14,14の回転速度を上げて両方の吸引ファン14,14から空気を吸引し、紫外線照射装置6,6を冷却するとともに空気中に飛散しているインクミストを吸引除去する。なお、記録ヘッド5,5…の移動方向の上流側にある吸引機構11,11の吸引ファン14,14を停止させることなく、吸引ファン14,14の回転速度を遅くして弱く回転させるようにしてもよい。また、制御部27は記録ヘッド5,5…の移動速度が遅いときには吸引ファン14,14の回転速度を遅くし、記録ヘッド5,5…の移動速度が速いときには吸引ファン14,14の回転速度を上げるように吸引ファン14,14を制御し、これによって記録ヘッド5,5…の移動によって空気中に浮遊したインクミストを適切に吸引し、除去する。
次に、記録ヘッド5,5…のメンテナンス時には、制御部27はキャリッジ駆動機構28を制御して記録ヘッド5,5…をキャリッジレール3に沿ってメンテナンス領域Zに移動させる。
記録ヘッド5,5…が所定の位置に到達すると、制御部27はメンテナンス機構17を上昇させる。これにより、メンテナンス機構17に設けられている吸引キャップ18,18…で記録ヘッド5,5…のインク吐出口が覆われて密閉される。この状態で吸引ポンプ20,20…を動作させることにより吸引キャップ18,18…の内部に負圧をかけ、記録ヘッド5,5…内のインクを吸引する。記録ヘッド5,5…から吸引されたインクは、インク連通管13,13…を通じて廃インクタンク15に送られ、蓄えられる。
吸引動作が終了すると、制御部27は、メンテナンス機構17を下降させ、これにより、記録ヘッド5,5…から吸引キャップ18,18…が離間される。
その後、制御部27はメンテナンス機構17を前方および上方へ移動させ、インク吐出口にブレード23を摺接させながら後方へ移動させる。これにより、インク吐出口に付着しているインクやゴミ等が拭き取られる。
次に、制御部27は、記録ヘッド5,5…をメンテナンス機構17に設けられた空吐出受け皿22の上方に移動させ、記録ヘッド5,5…を動作させてインクを空吐出させる。
これにより記録ヘッド5,5…のメンテナンス動作は終了し、記録ヘッド5,5…は再び画像記録を行うのに良好な状態に整備される。
記録ヘッド5,5…がホームポジションX又はメンテナンス領域Zに移動した際には、制御部27は、記録ヘッド5,5…の主走査方向上流側に位置する吸引機構11,11及び下流側に位置する吸引機構11,11の両方の吸引ファン14,14の回転速度を上げて両方の吸引ファン14,14から空気を吸引し、紫外線照射装置6,6を冷却するとともに空気中に飛散しているインクミストを吸引除去する。
吸引ファン14,14によって吸引されフィルタ15,15を通過した空気の量は流量センサ16,16によって検知され、検知された結果は電気信号として制御部27に送られるようになっている。制御部27は流量センサ16,16から送られた信号からフィルタ15,15を通過した空気量が一定量を下回ったと判断した場合には、表示部30にフィルタ15,15を交換すべき時期であることを警告する表示を行う。
本実施形態によれば、紫外線照射装置6,6と記録ヘッド5,5…との間に吸引機構11,11を設けているので、紫外線照射装置6,6が発熱することによって生じた加熱された空気と、記録ヘッド5,5…から吐出され空気中に飛散したインクミストとをともに吸引機構11,11によって吸引除去することができ、画像記録装置1自体や紫外線照射装置6,6が過熱することによって装置全体やインクの温度が上昇したり紫外線光源8,8の温度が過度に上昇することを防止することができる。これにより、インクミストが画像記録装置1の各部や記録媒体Pに付着することを防止することができるとともに、画像記録装置1自体や紫外線照射装置6,6の温度が上昇することによる画像記録への影響を防止することができ、高画質な画像記録を実現することができる。
また、吸引機構11,11はフィルタ15,15を備えているので、吸引ファン14,14によって吸引されたインクミストはフィルタ15,15によって完全に取り除かれ、一旦吸引したインクミストが再び排出されて再付着することがない。したがって、常に高精細な画像記録を行うことが可能である。
また、繰り返しインクミストを吸着するのに伴ってフィルタ15,15が目詰まりを起こした場合等には流量センサ16,16によって検知され、フィルタ15,15を交換すべき旨が表示部30に表示されるので、ユーザーがフィルタ15,15の交換時期を容易に認識することができ、常に吸引機構11,11を吸引効率の高い状態で使用しつづけることができる。
なお、本実施形態においては、吸引機構11,11を紫外線照射装置6,6と記録ヘッド5,5…との間にそれぞれ1つずつ設けるものとしたが、吸引機構11,11を設ける位置はこれに限られず、紫外線照射装置6,6によって加熱された空気及び記録ヘッド5,5…から吐出され空気中に飛散したインクミストを吸引可能な位置であればよい。また、吸引機構11,11を紫外線照射装置6,6の近傍に複数設けるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、紫外線照射装置6,6を記録ヘッド5,5…の両側に設けるものとしたが、紫外線照射装置6を記録ヘッド5,5…の一方側のみに設けるものとしてもよい。この場合には吸引機構11も紫外線照射装置6の近傍に1つ設けられる。
また、紫外線照射装置6,6は、キャリッジ4の上に搭載されている場合に限られず、キャリッジ4の外に設けられていてもよい。この場合には、吸引機構11,11はキャリッジ4と紫外線照射装置6,6との間であって記録ヘッド5,5…から吐出され空気中に飛散したインクミストを吸引できる位置に設けられることとなる。
また、本実施形態においては、制御部27は記録ヘッド5,5…の移動方向と移動速度と位置とに応じて吸引ファン14,14を制御するものとしたが、制御部27がこのうちのいずれかに応じて吸引ファン14,14を制御するものとしてもよいし、いずれか2つの組み合わせに応じて吸引ファン14,14を制御するものとしてもよい。
また、本実施形態においては、インク吸着手段としてフィルタ15,15を設けるものとしたが、インクを吸着除去できる手段であれば他の手段を用いることもできる。また、フィルタ15を各吸引機構11,11に1つずつ設けるものとしたが、フィルタ15,15の数はこれに限られず、複数のフィルタを設けるものとしてもよい。
また、本実施形態において、フィルタ15,15の交換時期を検知する手段として吸引装置とフィルタ15,15との間に流量センサ16,16を設けるものとしたが、センサはこれに限られず、フィルタ15,15を通過する空気量の変化を検知することのできるものであればよい。
また、吸引ファン14,14は直線的に設けられたダクト13,13の上方に設けるものとしたが、ダクト13,13の形状及び吸引ファン14,14を設ける位置はこれに限られず、例えば曲折したダクト13,13を用いる場合には吸引ファン14,14がフィルタ15,15等よりも低い位置にあってもよい。
また、警告手段は表示部30に限られず、例えば制御部27は、フィルタ15,15の交換が必要と判断した場合には警告音を発するようにしてもよい。また、フィルタ15,15の交換時期を警告する表示部は、画像記録に使用する記録媒体Pの種類や画像記録動作の進行状況や各種の警告等を表示するために画像記録装置1に設けられているものが兼ねるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、紫外線を照射することにより硬化するインクを用いて画像記録を行うものとしたが、インクは必ずしもこれには限定されず、例えば、紫外線、電子線、X線、可視光線、赤外線等の電磁波といった紫外線以外の光を照射することにより硬化するインクであってもよい。この場合、インクには、紫外線以外の光で重合して硬化する重合性化合物と、紫外線以外の光で重合性化合物同士の重合反応を開始させる光開始剤とが適用される。また、紫外線以外の光で硬化する光硬化型のインクを用いる場合は、紫外線光源に代えて、その光を照射する光源を適用する。
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
次に、図3を参照しつつ、本発明に係る画像記録装置の第二の実施の形態について説明する。なお、第二の実施形態は、紫外線照射装置及び吸引機構について第一の実施形態と構成を異にするが、その他の構成は共通するので、以下においては、特に第一の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態において、キャリッジ4の内部であって、記録ヘッド5,5…のうち両端に配置された記録ヘッド5,5…とキャリッジ4の内側壁との間には、紫外線照射装置31,31が配設されている。紫外線照射装置31,31は、一端面に開口を有する箱型のカバー部材32,32を備えており、カバー部材32,32の開口が記録媒体Pの画像記録面に対向するように配置されている。カバー部材32,32の内側には、内周面が鏡面状に形成されほぼ半円筒形状に形成された反射板33,33が設けられており、反射板33,33の内側には、管状の紫外線光源34,34が設けられており、紫外線光源34,34から照射された紫外線は反射板33,33の内周面で反射して所定の照射位置に集光させるようになっている。また、カバー部材32,32の開口にはインクミストや埃等が紫外線照射装置31,31の内部に入ることを防止するための保護部材35,35が設けられている。
カバー部材32,32の記録ヘッド5,5…に対向する側面には紫外線照射装置31,31の中の加熱された空気を外に排出するための排出口36,36が設けられている。また、カバー部材32,32の他方の側面には外部から紫外線照射装置31,31内に空気を取り込むための吸気口37,37が設けられている。吸気口37,37から取り込まれた空気は、カバー部材32,32と反射板33,33との間を通って排出口36,36へと流れるようになっている。
各紫外線照射装置31,31と記録ヘッド5,5…との間には吸引機構38,38が設けられている。吸引機構38,38は記録ヘッド5,5…及び紫外線照射装置31,31の記録媒体Pに対向する面とほぼ同じ高さ位置で記録媒体Pに対して開口する開口部39,39を有するダクト40,40を備え、ダクト40,40の図3における上方にはダクト40,40の内部に空気を引き込む吸引装置としての吸引ファン41,41が設けられている。また、ダクト40,40の開口部39,39には平板状の蓋部材42,42が設けられている。蓋部材42,42は、例えば、図示しない開閉駆動源によってダクト40,40内に設けられたガイドレール(図示せず)に沿ってスライドするようになっており、これによって開口部39,39の大きさを調整できるようになっている。
ダクト40,40の途中であって開口部39,39と吸引ファン41,41との間には吸引された空気に含まれるインクを吸着させる吸着手段としてのフィルタ43,43が設けられている。フィルタ43,43は交換可能なカートリッジ方式となっている。また、フィルタ43,43と吸引ファン41,41との間には吸引された空気の量を検知するセンサとして、例えば、空気の流量を検知する流量センサ44,44が設けられており、この流量センサ44,44によって吸引ファン41,41により吸引されフィルタ43,43を通過した空気の量を検知できるようになっている。吸引された空気に含まれるインクがフィルタ43,43に吸着し堆積すると、流量センサ44,44によって検知される空気量が減少し、これによってフィルタ43,43の交換時期が判断できるようになっている。
ダクト40,40の側面一端には、一端が紫外線照射装置31,31の排出口36,36と接続され紫外線照射装置31,31の排出口36,36とダクト40,40とを連通させる連通管45,45が設けられており、吸引機構38,38の吸引ファン41,41が動作することにより紫外線照射装置31,31内の空気が排出口36,36から連通管45,45を介してダクト40,40の中に吸引され、フィルタ43,43を通った後に外部に導き出されるようになっている。
画像記録装置は、第一の実施形態と同様の制御部(図示せず)を有している。本実施形態において、制御部は第一の実施形態同様、記録ヘッド5,5…の移動方向、移動速度及び位置に応じて吸引ファン41,41のON/OFF及び吸引ファン41,41の回転速度を変えることができるようになっている。さらに、開口部39,39の開閉駆動源(図示せず)を制御して開口部39,39の大きさを調整することによって吸引する空気の量を調整することができるようになっている。
なお、その他の構成は、第一実施形態のものと同様であるので、同一の部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
画像記録を開始する信号が入力され記録媒体Pが記録領域Yに到達すると、記録ヘッド5,5…から所要のインクが記録媒体P上に吐出され、記録媒体P上に着弾したインクに対して紫外線照射装置31,31の紫外線光源34,34から紫外線を照射させることにより記録媒体Pの上に所定の画像が記録される。この際、移動方向の下流側にある吸引機構38,38の吸引ファン41,41の回転速度を上げて両方の吸引ファン41,41から空気を吸引する。これにより、紫外線照射装置31,31の排出口から加熱された空気が連通管45,45を通じてダクト40,40吸引され、また、吸気口37,37から紫外線照射装置31,31内に外気が取り込まれてカバー部材32,32と反射板33,33との間を空気が流通することにより紫外線照射装置31,31が冷却される。さらに、空気中に飛散しているインクミストがダクト40,40内に吸引され除去される。他方、画像記録動作に影響を与えないようにするため、記録ヘッド5,5…よりも記録ヘッド5,5…の移動方向の上流側にある吸引機構38,38の吸引ファン41,41は停止させる。なお、記録ヘッド5,5…の移動方向の上流側にある吸引機構38,38の吸引ファン41,41を停止させることなく、吸引ファン41,41の回転速度を遅くして弱く回転させるようにしてもよい。また、吸引ファン41,41の回転速度は記録媒体Pの搬送速度に応じて調整され、搬送速度が速いほど吸引ファン41,41の回転速度が上がり、空気中に浮遊したインクミストや加熱された空気を確実に除去できるようになっている。また、記録ヘッド5,5…がホームポジションXやメンテナンス領域Zに位置する場合には、吸引動作を行うことによる画像記録動作への影響がないため記録領域Yに位置する場合に比べて吸引ファン41,41の回転速度を上げ、紫外線照射装置31,31によって加熱された空気やインクミストの吸引を積極的に行う。さらに、制御部は、開口部39,39の開閉機構を制御して吸引する空気の量を調整することにより、吸引ファン41,41の回転速度を変えることなく吸引を行う強さを調整することができる。すなわち、蓋部材42,42をスライドさせて開口部39,39を広くすることにより、吸引する量を増やすことができ、逆に開口部39,39を狭くすることによって吸引量を少なくすることができる。
本実施形態においては、紫外線照射装置31,31と記録ヘッド5,5…との間に吸引機構38,38を設けているので、紫外線照射装置31,31が発熱することによって生じた加熱された空気と、記録ヘッド5,5…から吐出され空気中に飛散したインクミストとをともに吸引機構38,38によって吸引除去することができ、画像記録装置自体や紫外線照射装置31,31が過熱することによって装置全体やインクの温度が上昇したり紫外線照射装置31,31の過熱によって紫外線光源8,8の温度が過度に上昇することを防止することができる。これにより、インクミストが画像記録装置の各部や記録媒体Pに付着することを防止することができるとともに、画像記録装置自体や紫外線照射装置31,31の温度が上昇することによる画像記録への影響を受けることがなく、高画質な画像記録を実現することができる。
また、紫外線照射装置31,31に排出口36,36と吸気口37,37とを設けて、カバー部材32,32と反射板33,33との間を空気が流通するようにし、さらに排出口36,36には吸引機構38,38を接続して紫外線照射装置31,31内部の空気を吸引できるようにしたので、過熱しやすい紫外線照射装置31,31を効率よく冷却することができる。したがって、紫外線照射装置31,31や画像記録装置自体の温度の上昇を防止することができ、常に高精細な画像記録を行うことが可能である。
なお、本実施形態においては、紫外線照射装置31,31の一側面に排出口36,36を設け、他の側面に吸気口37,37を設けるものとしたが、排出口36,36及び吸気口37,37を設ける位置はこれに限られない。また、吸気口37,37の数は1つに限定されず、例えば紫外線照射装置31,31の長手方向に沿って複数設けてもよい。
また、吸気口37,37に連通管を介してダクトを接続し、このダクトに紫外線照射装置31,31内に空気を送り込む送風ファンを設けるようにしてもよい。このような構成とすることにより、送風ファンが動作することによって紫外線照射装置31,31内にダクトを介して吸気口37,37から外部の空気が送り込まれ、この空気によって紫外線照射装置31,31内の空気が排出口36,36の方に押し出されて空気が紫外線照射装置31,31内に循環するようになるため、紫外線照射装置31,31内の冷却を効果的に行うことができる。
また、紫外線照射装置31,31と吸引機構38,38とは、連通管45,45を介さずダクト40,40によって直接接続されるようにしてもよい。
その他、本発明が本実施の形態に限られないことは、第一の実施形態と同様である。
次に、図4を参照しつつ、本発明に係る画像記録装置の第三の実施の形態について説明する。なお、以下においては、特に第一の実施形態と異なる点について説明する。
図4に示すように、本実施形態において、画像記録装置46はラインプリント方式の画像記録装置46であり、図示しない記録媒体搬送機構によって記録媒体Pを搬送方向Bに搬送しながら画像記録を行うようになっている。
画像記録装置46には、記録媒体Pを非記録面から支持するプラテン47が記録媒体Pの幅方向に延在してほぼ水平に配置されており、プラテン47の上方には、本実施形態で使用するインクに対応する各色(ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y))に対応した記録ヘッド48,48…が記録媒体Pの幅方向に延在して配設されている。なお、画像記録装置46で使用されるインクの色はこれに限定されず、例えば、ライトイエロー(LY)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)等の色を使用することもできる。各記録ヘッド48,48…の記録媒体Pに対向する面には、記録媒体Pの幅方向に延在して複数のインク吐出口(図示せず)が形成されており、記録ヘッド48,48…はこのインク吐出口から所定のインクを記録媒体Pの画像記録面上に吐出させるようになっている。
また、記録ヘッド48,48…よりも搬送方向Bの下流側には記録ヘッド48,48…とほぼ等しい長さ寸法を有する紫外線照射装置49が記録ヘッド48,48…の長手方向に延在して設けられている。紫外線照射装置49は一端面に開口を有する箱型のカバー部材57を備えており、カバー部材57の内側には紫外線光源50と紫外線光源50から照射された紫外線を所定の照射位置に集光させる反射板58が設けられている。紫外線光源50から照射された紫外線は反射板58によって所定の照射位置に集光され、記録媒体P上に着弾したインクに対して照射されるようになっている。また、カバー部材57の開口にはインクミストや埃等が紫外線照射装置49の内部に入ることを防止するための保護部材59が設けられている。
紫外線照射装置49と記録ヘッド48,48…との間には第一の実施形態と同様に、ダクト52と吸引ファン53とを備える吸引機構51が設けられている。ダクト52は、紫外線照射装置49の長手方向に沿って延在し記録媒体Pに対して開口する開口部54を有している。また、ダクト52の開口部54と吸引ファン53との間にはフィルタ55と流量センサ56が設けられている。
画像記録装置46は、第一の実施形態と同様の制御部(図示せず)を有している。本実施形態において、制御部は記録媒体Pの搬送速度に応じて吸引ファン53のON/OFF及び吸引ファン53の回転速度を変えることができるようになっている。すなわち、記録媒体Pの搬送速度が速い場合にはその分記録媒体Pの画像記録面近傍に強い空気流が発生するため、空気中に浮遊したインクミストを吸引するために吸引ファン53の回転速度を上げるようにし、記録媒体Pの搬送が停止したときには吸引ファン53の回転速度を遅くするか、回転自体を停止するようになっている。
なお、その他の構成は、第一の実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
画像データが送られると、記録媒体Pが所定の搬送方向Bに搬送される。記録媒体Pが記録領域に到達すると、記録ヘッド48,48…から所要のインクが記録媒体P上に吐出され、記録媒体P上に着弾したインクに対して紫外線照射装置49の紫外線光源50から紫外線を照射させることにより記録媒体Pの上に所定の画像が記録される。この際、吸引機構51の吸引ファン53が回転し、記録ヘッド48,48…からインクが吐出される際に発生したインクミスト及び紫外線照射装置49が発熱することによって加熱された紫外線照射装置49周辺の空気が吸引ファン53によって吸引される。なお、吸引ファン53の回転速度は記録媒体Pの搬送速度に応じて調整され、搬送速度が速いほど吸引ファン53の回転速度が上がり、空気中に浮遊したインクミストや紫外線照射装置49等によって加熱された空気を確実に除去できるようになっている。
本実施形態においては、紫外線照射装置49と記録ヘッド48,48…との間に吸引機構51を設けているので、紫外線照射装置49が発熱することによって生じた加熱された空気と、記録ヘッド48,48…から吐出され空気中に飛散したインクミストとをともに吸引機構51によって吸引除去することができ、画像記録装置46自体や紫外線照射装置49が過熱することによって装置全体やインクの温度が上昇したり紫外線照射装置49の過熱によって紫外線光源50の温度が過度に上昇することを防止することができる。これにより、インクミストが画像記録装置46の各部や記録媒体Pに付着することを防止することができるとともに、画像記録装置46自体や紫外線照射装置49の温度が上昇することによる画像記録への影響を受けることがなく、高画質な画像記録を実現することができる。
また、ラインプリント方式の画像記録装置46を用いて画像記録を行った場合に、記録媒体Pの搬送速度に応じて適切に吸引動作を行うことができるため、効率的にインクミストと加熱された空気とを吸引機構51によって吸引除去することができ、常に高精細な画像記録を行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては、第一の実施形態と同様の吸引機構及び紫外線照射装置を適用することとしたが、第二の実施形態と同様の吸引機構及び紫外線照射装置を適用することも可能である。
また、紫外線照射装置49は記録ヘッド48,48…よりも記録媒体搬送方向Bの下流側に1つ設けるものとしたが、紫外線照射装置49の数はこれに限定されず、複数の紫外線照射装置49を設けてもよい。また、各記録ヘッド48,48…の下流側にそれぞれ紫外線照射装置49を設けるものとしてもよい。この場合、各紫外線照射装置49の近傍にそれぞれ吸引機構を設けてもよい。
また、本実施形態では、紫外線照射装置49と記録ヘッド48,48…との間に、紫外線照射装置49の長手方向に沿って延在する開口部54を有するダクト52を備えた吸引機構51を1つ設けるものとしたが、開口部54の形状はこれに限られない。また、紫外線照射装置49と記録ヘッド48,48…との間に複数の吸引機構を配置してもよい。
その他、本発明が本実施の形態に限られないことは、第一の実施形態と同様である。
次に、画像記録装置の一実施例について説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本実施例における画像記録装置は、図1に示した画像記録装置1と同様の構成であり、シリアルプリント方式の記録ヘッド5を備え、記録ヘッド5の主走査方向Aへの移動速度が0.8m/secであり、インク主液滴量が7plであり、インク付量が60ml/m2である条件の下で画像記録を行うものである。
記録ヘッド5と記録媒体Pとの間隙寸法Vと吸引機構11のダクト13の開口部12の主走査方向Aの幅寸法Wとの関係は、表1に示すように調整され、吸引機構11による吸引がインク主液滴の記録媒体Pへの着弾に与える影響が無視できる程度になるようになっている。ここで、吸引機構11による吸引がインク主液滴の記録媒体Pへの着弾に与える影響が無視できる程度とは、吸引機構11による吸引を行った場合と行わない場合とのインク主液滴の平均着弾位置差が0.5°以内であることをいう。
表1は、上記のように調整された画像記録装置1を用いて、1.5m幅の記録媒体Pに対して10時間連続して画像記録を行った場合に、紫外線照射装置6の保護部材10に付着したインクミストによる汚れについて評価を行ったものである。
Figure 2005186422
表1に示すように、例えば、記録ヘッド5と記録媒体Pとの間隙寸法Vが1.5mmであるのに対して吸引機構11におけるダクト13の開口部12の幅寸法Wが1.2mmである場合のように吸引機構11におけるダクト13の開口部12の幅寸法Wが記録ヘッド5と記録媒体Pとの間隙寸法Vの1倍以下である場合には、吸引機構11によってインクミストを十分に吸引除去することができず、紫外線照射装置6の保護部材10にインクミストによる汚れが付着する。これに対して、例えば、記録ヘッド5と記録媒体Pとの間隙寸法Vが1.5mmであるのに対して吸引機構11におけるダクト13の開口部12の幅寸法Wが1.7mmである場合のように吸引機構11におけるダクト13の開口部12の幅寸法Wが記録ヘッド5と記録媒体Pとの間隙寸法Vの1倍以上である場合には、吸引機構11によってインクミストを十分に吸引除去することができ、紫外線照射装置6の保護部材10にインクミストによる汚れは付着しない。
このように、吸引機構11におけるダクト13の開口部12の幅寸法Wが記録ヘッド5と記録媒体Pとの間隙寸法Vの1倍以上である場合には、吸引機構11による吸引によってインク主液滴の記録媒体Pへの着弾に影響を与えることなく、吸引機構11によって十分にインクミストを吸引除去することができる。ただし、吸引機構11におけるダクト13の開口部12の幅寸法Wを大きくすると装置が大型化するため、吸引機構11におけるダクト13の開口部12の幅寸法Wが記録ヘッド5と記録媒体Pとの間隙寸法Vの200倍以下であることが好適である。
本発明に係る画像記録装置の第一の実施形態の要部を模式的に示す正面図である。 本発明に係る画像記録装置の第一の実施形態の制御構成の概略を示した要部ブロック図である。 本発明に係る画像記録装置の第二の実施形態の要部を模式的に示す正面図である。 本発明に係る画像記録装置の第三の実施形態の要部を模式的に示す側面図である。
符号の説明
1 画像記録装置
5 記録ヘッド
6 紫外線照射装置
11 吸引機構
12 開口部
13 ダクト
14 吸引ファン
15 フィルタ
16 流量センサ
30 表示部

Claims (14)

  1. 光を照射することによって硬化する光硬化型インクを記録媒体上に吐出する記録ヘッドと、前記インクに光を照射する光照射装置とを備え、前記記録ヘッドを前記記録媒体の搬送方向に直交する主走査方向に往復移動させながら画像記録を行う画像記録装置において、
    前記光照射装置の近傍に、記録媒体の画像記録面に対して開口する開口部を有し前記開口部から空気を吸引する吸引装置を備える吸引機構を少なくとも1つ設けるとともに、前記吸引機構を制御する制御部を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記制御部は、前記記録ヘッドの移動方向に応じて前記吸引機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記制御部は、前記記録ヘッドの移動速度に応じて前記吸引機構を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 前記制御部は、前記記録ヘッドの位置に応じて前記吸引機構を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  5. 記録媒体の幅方向に延在し光を照射することによって硬化する光硬化型インクを記録媒体上に吐出する記録ヘッドと、前記インクに光を照射する光照射装置とを備え、記録媒体を所定の方向に搬送しながら画像記録を行う画像記録装置において、
    前記光照射装置の近傍に、記録媒体の画像記録面に対して開口する開口部を有し前記開口部から空気を吸引する吸引装置を備える吸引機構を少なくとも1つ設けるとともに、前記吸引機構を制御する制御部を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  6. 前記制御部は、前記記録媒体の搬送速度に応じて前記吸引機構を制御することを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 前記吸引機構は、前記光照射装置と前記記録ヘッドとの間に配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  8. 前記開口部の主走査方向の幅寸法は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との間隙寸法に対して1倍以上、200倍以下であることを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 前記制御部は、前記吸引機構の動作時に、前記記録ヘッドの前記記録媒体に対向する面の近傍及び前記光照射装置の前記記録媒体に対向する面の近傍に対して前記吸引機構の開口部近傍が負圧状態となるように前記吸引機構を制御することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  10. 前記光照射装置の一端に前記光照射装置内の空気を排出する排出口を設け、前記吸引機構の一端を前記排出口と接続したことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  11. 前記吸引機構は、前記吸引装置と前記開口部との間に少なくとも1つのインク吸着手段を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  12. 前記インク吸着手段は、フィルタであり、前記フィルタは交換可能なカートリッジ方式であることを特徴とする請求項11に記載の画像記録装置。
  13. 前記吸引装置と前記インク吸着手段との間に、吸引した空気量を検知するセンサを設けたことを特徴とする請求項11又は12に記載の画像記録装置。
  14. 前記吸引機構は、前記インク吸着手段を交換するように警告する警告手段を備え、前記制御部は、前記センサが検知した空気量が一定以下である場合に警告を行うように前記警告手段を制御することを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載の画像記録装置。
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