JPH10151731A - 液体噴射記録装置 - Google Patents

液体噴射記録装置

Info

Publication number
JPH10151731A
JPH10151731A JP8310572A JP31057296A JPH10151731A JP H10151731 A JPH10151731 A JP H10151731A JP 8310572 A JP8310572 A JP 8310572A JP 31057296 A JP31057296 A JP 31057296A JP H10151731 A JPH10151731 A JP H10151731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
room
liquid jet
recording apparatus
jet recording
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8310572A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Kurata
満 蔵田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8310572A priority Critical patent/JPH10151731A/ja
Publication of JPH10151731A publication Critical patent/JPH10151731A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置内部に浮遊する霧状の液滴を効率よく捕
集し装置の周囲の雰囲気を汚染することを回避でき、し
かも、キャリッジ部の移動に伴う内部圧力の上昇を抑制
することができること。 【解決手段】 両端部がケーシング部材40の内部にお
いてキャリッジ部46により区画される第1の部屋58
Aおよび第2の部屋58Bにそれぞれ接続される連通路
82と、第1の部屋58Aおよび第2の部屋58Bにそ
れぞれ接続される分岐排気通路84および86を通じて
排気通路94に排気されるインクミストを捕集する捕集
部88とを備えるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体における
記録面に対向配置され選択的に記録面に対して液滴を噴
射する液体噴射ヘッド部を備えた液体噴射記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、一
般に、記録媒体としての用紙もしくは布帛などにおける
記録面に対向配置されインク貯留部から供給されるイン
ク液を選択的にインク滴にして噴射する液体噴射ヘッド
部としての記録ヘッド部を備えている。記録ヘッド部
は、例えば、記録媒体の搬送方向に対して略直交する方
向に往復動されるキャリッジ部に選択的に搭載される。
キャリッジ部は、装置本体内に記録媒体の搬送方向に対
して略直交する方向に沿って設けられたガイドシャフト
に移動可能に支持されるとともにガイドシャフトに沿っ
て設けられる移動駆動手段により往復動せしめられる。
ガイドシャフトの両端部は、例えば、装置本体内の相対
向する内壁面部に支持されている。
【0003】また、記録ヘッド部は、その記録面に対向
する側に例えば、インク滴を選択的に噴射する複数のイ
ンク噴射部を有している。各インク噴射部は、記録面に
記録されるべき画像をあらわす記録データに応じた駆動
パルス信号に基づいて動作制御され、キャリッジ部の移
動に伴いインク滴を記録面に対して噴射するものとされ
る。
【0004】インク噴射部から噴射されるインク滴は、
記録媒体の記録面に到達して画像もしくは文字を構成す
る1画素の主要な部分をなす主滴と、噴射される主滴の
残部もしくはインク噴射部の周縁部に付着されたインク
液の一部により形成される主滴に比して小なるサテライ
トと称される副滴とからなる場合がある。このような副
滴はインク噴射部の形状、もしくは、インク液の特質な
どに応じて一方向に飛散するものとされる。これによ
り、記録ヘッド部がキャリッジ部の移動に伴いインク滴
を記録面に対して噴射する場合、記録媒体の記録面に到
達しない一部の副滴は、インクミストとして装置内部に
浮遊することとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような浮遊する
インクミストは、結果的には記録媒体以外の装置内部に
付着する。しかし、特にインクジェット捺染装置のよう
に比較的長時間にわたって稼働される液体噴射記録装置
においては、上述のようなインクミストは装置内部に多
量に充満することとなるので装置内部に付着するととも
に、キャリッジ部の往復動に伴う内部圧力の上昇に起因
してインクミストが装置のわずかな隙間を通じて外部に
漏れ出す虞がある。このような場合においては、装置の
周囲の雰囲気をインクミストにより汚染する虞がある。
【0006】以上の問題点を考慮して、本発明は、記録
媒体における記録面に対向配置され選択的に記録面に対
して液滴を噴射する液体噴射ヘッド部を備えた液体噴射
記録装置であって、装置内部に浮遊する霧状の液滴を効
率よく捕集し装置の周囲の雰囲気を汚染することを回避
でき、しかも、キャリッジ部の移動に伴う内部圧力の上
昇を抑制することができる液体噴射記録装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る液体噴射記録装置は、液滴を選択的
に噴射する液体噴射ヘッド部を有し往復移動可能に支持
されるキャリッジ部によりキャリッジ部の移動方向に沿
って区画される第1の部屋、および、第2の部屋を互い
に連通させる連通部と、第1の部屋および第2の部屋の
内気を排出する排気通路部と、排気通路部に設けられ第
1の部屋および第2の部屋から排出される内気に含まれ
る液滴を吸引捕集する吸引捕集部とを備えて構成され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図2および図3は、本発明に係る
液体噴射記録装置の一例が適用されたインクジェット記
録装置を示す。
【0009】インクジェット記録装置は、記録媒体とし
ての布帛2を送出する給布部8と、給布供給部8からの
布帛2を搬送する搬送部10と、搬送部10に対して上
方の位置に配され布帛2の記録面に対して記録動作を行
う記録部12と、記録部12により記録された布帛2が
搬送部10により送り出されるとき、その布帛2の記録
面を乾燥させた後、その布帛2を巻取り排出する排出部
14とを含んで構成されている。
【0010】給布部8は、ロール状の布帛2が巻き付け
られた繰出しローラ4と、繰出しローラ4に対して下流
側に配され、繰出しローラ4が回転されて送出される布
帛2を弛むことなく後述する搬送部10に導く中間ロー
ラ6aおよび6bとを含んで構成されている。繰出しロ
ーラ4、中間ローラ6aおよび6bの両端部は、それぞ
れ、装置において布帛2の搬送方向に沿って下部の側壁
を形成する支持部材16(図2においては、一方側の支
持部材16のみを示す)により回動可能に支持されてい
る。
【0011】搬送部10は、中間ローラ6bに対向する
上流側部分に設けられる搬送ローラ18と、排出部14
に対向する下流側部分に搬送ローラ18に対して略平行
に設けられる搬送ローラ20と、搬送ローラ18と搬送
ローラ20との間に巻掛けられる無端状のベルト22
と、搬送ローラ18と搬送ローラ20との間であってベ
ルト22の内側に配されるプラテンローラ24および2
6とを含んで構成される。
【0012】搬送ローラ18は、図2および図3に示す
矢印Fの示す方向、即ち、布帛2の搬送方向に対し略直
交する方向に沿って配され支持部材16により回動可能
に支持されている。搬送ローラ18の上方には、布帛2
を介してローラ28が配されている。ローラ28は、支
持部材16に連結される支持部材(図2および図3にお
いては図示が省略されている)により回動可能に支持さ
れている。ローラ28は布帛2を搬送ローラ18ととも
に協働してベルト22に押圧するものとされる。これに
より、布帛2の下面が金属製のベルト22の外周面に形
成される粘着層22aに押しつけられて接着され平坦な
状態で記録部12に搬送されることとなる。
【0013】プラテンローラ24および26は、搬送ロ
ーラ18および搬送ローラ20に対しそれぞれ略平行に
配され、互いに所定の間隔をもって回動可能に支持され
ている。プラテンローラ24および26は、ベルト22
の内側の面に対して所定の圧力で当接されベルト22の
一部が平坦な状態に維持されている。これにより、ベル
ト22における記録部12に対向する所定の領域が平坦
な状態に保持され、布帛2の記録面が平坦な状態に保持
されるもとで布帛2が搬送されることとなる。
【0014】搬送ローラ20の一端部には、図示が省略
される駆動用モータが連結されている。駆動用モータ
は、所定のタイミングで駆動制御信号が供給されると
き、断続的に作動状態とされる。これにより、ベルト2
2は所定の距離だけ移動した後、所定の短期間停止し、
再び、所定の距離だけ移動する動作を繰り返すこととな
る。
【0015】排出部14は、記録された布帛2を巻取る
巻取りローラ30と、巻取りローラ30と搬送ローラ2
0との間に配される送りローラ32、および、中間ロー
ラ34とを含んで構成されている。
【0016】巻取りローラ30の両端部は、図示が省略
される支持部材により回動可能に支持されている。ま
た、巻取りローラ30の一端部には、図示が省略される
駆動用のモータが連結されている。駆動用のモータは、
駆動制御信号が供給されるとき、作動状態とされる。こ
れにより、駆動用のモータが作動状態とされるとき、記
録された布帛2の下面がベルト22の粘着層22aから
引き離されて巻取りローラ30によりロール状に巻きと
られることとなる。
【0017】また、送りローラ32と中間ローラ34と
の間には、搬送される布帛2の記録面を乾燥させる乾燥
装置36が設けられている。乾燥装置36は、例えば、
ヒータにより加熱された温風を記録面に対して吹き付け
るものとされる。なお、乾燥装置36は、布帛2の記録
面に赤外線を照射するものであってもよい。これによ
り、搬送される布帛2の記録面が乾燥装置36により乾
燥されて布帛2が巻取りローラ30に巻きとられること
となる。
【0018】記録部12は、図2および図3に示される
ように、その外壁部を形成するケーシング部材40と、
ケーシング部材40の上面を形成するアッパーカバー部
材42と、ケーシング部材40の内周部における布帛2
の搬送方向に略直交する方向に互いに略平行に伸びる一
対のスライドレール部材44aおよび44bと、スライ
ドレール部材44aおよび44bにスライド部46aお
よび46bを介して往復移動可能に支持されるキャリッ
ジ部46と、キャリッジ部46をともなってスライドレ
ール部材44aおよび44bをそれぞれ支持する支持部
材48aおよび48bと、布帛2の記録面に対向するイ
ンク吐出面を有しキャリッジ部46の下方に互いに平行
に配置される記録ヘッド部50aおよび50bと、ケー
シング部材40の長手方向に沿った内周部に支持部材4
8aの両端部にそれぞれ対向し設けられたプーリ54a
および54bに巻き掛けられるとともにキャリッジ部4
6に連結されるベルト52と、プーリ54aに連結され
回動力を出力する駆動用モータ部56とを含んで構成さ
れている。
【0019】ケーシング部材40の内部空間は、図2に
示されるように、キャリッジ部46を挟んで二つの部
屋、即ち、プーリ54aが設けられる第1の部屋58A
とプーリ54bが設けられる第2の部屋58Bに区画さ
れている。第1の部屋58Aの容積はキャリッジ部46
が図2においてプーリ54a側に向かって移動されると
き、収縮し、一方、第1の部屋58Aの容積はキャリッ
ジ部46が図2においてプーリ54b側に向かって移動
されるとき、拡大するものとされる。
【0020】また、第2の部屋58Bの容積は、第1の
部屋58Aの容積が収縮するとき、拡大し、第1の部屋
58Aの容積が拡大するとき、収縮するものとされる。
【0021】これにより、駆動用モータ部56が駆動制
御信号が供給されて作動状態とされる場合、ベルト52
に連動しキャリッジ部46が、図2に示される待機位置
からプーリ54a側に向かって移動し、第1の部屋58
Aの容積は収縮し、第2の部屋58Bの容積は、拡大す
るものとされる。
【0022】そして、キャリッジ部46が、上述のよう
にプーリ54a側に向かって所定の距離移動した後、反
対にプーリ54b側に向かって移動するとき、第1の部
屋58Aの容積は拡大し、第2の部屋58Bの容積は、
収縮するものとされる。
【0023】記録ヘッド部50aおよび50bは、それ
ぞれ、例えば、同一構造とされる既知のバブルジェット
ヘッドとされ、布帛2の搬送方向に沿って所定の間隔を
もって設けられている。記録ヘッド部50aは、例え
ば、色の異なる各インク液、例えば、イエロー、マゼン
タ、シアン、および、ブラックに対応したインク吐出部
をそれぞれ有している。
【0024】なお、インク色は、イエロー、マゼンタ、
シアン、および、ブラックとともに、あるいは、これら
の色に代えて三原色では表現が困難とされる特色、例え
ば、金色、銀色などの金属色、および鮮やかなレッド、
ブルーなどを用いても良い。また、同一のインク色にお
いて、その濃度を複数の段階に変化させて用いられても
よい。
【0025】その際、記録ヘッド部50aおよび50b
におけるインク吐出部の配列は、記録されるべき画像等
に応じてそれぞれ、同一もしくは異なる配列とされても
よい。インク吐出部の配列は、例えば、記録ヘッド部5
0aにより記録された領域と同一の領域に対して記録ヘ
ッド部50bにより記録動作が再度行われるように構成
されてもよい。
【0026】また、インク吐出部の配列は、記録ヘッド
部50aにより間引かれて記録された記録領域に対して
記録ヘッド部50bが相補的に記録動作を行うように構
成されてもよい。さらに、インク吐出部の配列が高速記
録を行うべく布帛2の記録面において記録ヘッド部50
aおよび50bがそれぞれ担当する領域が設定されるよ
うに構成されてもよい。
【0027】記録ヘッド部50aおよび50bには、そ
れぞれ、各インク色のインク液を各インク吐出部ごとに
供給するインク供給パイプ群60PAおよび60PBの
一端が接続されている。インク供給パイプ群60PAお
よび60PBの他端は、各インク色のインク液を貯留す
るインク供給部としてのサブインクタンク62にガイド
部材64を介して接続されている。サブインクタンク6
2は、ケージング部材40の外周部の一端部に設けられ
ている。ケージング部材40におけるサブインクタンク
62が設けられる部位には、各インク液を補充すべく各
インク液をサブインクタンク62に供給するメインタン
ク66が設けられている。
【0028】かかる構成のもとで、記録ヘッド部50a
および50bは、図示が省略される記録動作制御部から
の記録されるべき画像に応じたデータに基づく駆動制御
パルス信号が供給されるとき、記録動作を行うとともに
記録動作制御部からの予備吐出動作制御信号に基づいて
後述する予備吐出動作を行う。
【0029】また、本装置には、記録ヘッド部50aお
よび50bに関連して回復処理装置70が設けられてい
る。回復処理装置70は、図4に示されるように、ケー
シング部材40の内部において図2に示されるようにキ
ャリッジ部46が待機位置をとる部位の下方に設けられ
ている。
【0030】回復処理装置70は、記録ヘッド部50a
および50bが非記録動作時、記録ヘッド部50aおよ
び50bのインク吐出部の吐出面に当接し例えば、異物
の除去およびインクの乾燥の抑制を行うキャッピング部
72と、キャッピング部72を記録ヘッド部50aおよ
び50bのインク吐出部の吐出面に対して選択的に近接
もしくは離隔位置をとらせるキャッピング部移動駆動部
74と、記録ヘッド部50aおよび50bの目詰まりを
回避するために行う予備吐出動作のとき、吐出されたイ
ンク液を受ける排液受け部材76と、排液受け部材76
から排出パイプを通じて排出されたインク液を貯留する
排液貯留部78とを主要な要素として含んで構成されて
いる。
【0031】排液受け部材76は、例えば、インク液を
所定量吸収するスポンジなどの多孔質材料で作られた受
液部を含んで構成されている。
【0032】また、キャッピング部72と排液受け部材
76との間には、記録ヘッド部50aおよび50bの吐
出面に付着した水滴もしくは塵などを拭うワイピングブ
レード部材80が設けられている。
【0033】このような構成のもとで、記録ヘッド部5
0aおよび50bの吐出面が排液受け部材76に対向す
る位置まで移動されるとき、記録ヘッド部50aおよび
50bは記録動作制御部からの予備吐出動作制御信号に
基づいて予備吐出動作を排液受け部材76に対して行
う。次に、記録ヘッド部50aおよび50bの吐出面が
布帛2の記録面に対向する位置からさらに図4に二点鎖
線で示されるようなキャッピング部72に対向する位置
まで移動される途中において、ワイピングブレード部材
80により各吐出面が拭われる。その後、記録ヘッド部
50aおよび50bの吐出面がキャッピング部72に対
向する位置まで移動され待機位置をとるとき、キャッピ
ング部72が記録ヘッド部50aおよび50bの吐出面
に近接する位置をとり、記録ヘッド部50aおよび50
bの吐出面がキャッピング部72により覆われることと
なる。
【0034】さらに、本発明に係る液体噴出記録装置の
一例においては、加えて、図1および図2に示されるよ
うに、ケーシング部材40における搬送部10の上流側
部分に対向し長手方向に沿って伸びる側面部に、連通路
82が設けられている。
【0035】連通路82の一方の端部は、ケーシング部
材40における第1の部屋58Aに開口する開口端部を
有する継手部40aに連結され、連通路82の他方の端
部は、ケーシング部材40における第2の部屋58Bに
開口する開口端部を有する継手部40bに連結されてい
る。これにより、第1の部屋58Aと第2の部屋58B
とが連通路82を介して連通されることとなる。
【0036】連通路82の横断面積を設定するにあたっ
ては、その横断面積は、ケーシング部材40の内部にお
いてキャリッジ部46が移動するとき、キャリッジ部4
6がケーシング部材40の内部空間において横切る横断
面積の1/4以上であることが望ましいことが本出願に
係る発明者による実験により確認されている。
【0037】また、ケーシング部材40における搬送部
10の下流側部分に対向し長手方向に沿って伸びる側面
部には、第1の部屋58Aおよび第2の部屋58Bの内
部に浮遊されるインクミストを捕集する捕集部88の一
方の端部にそれぞれ接続される分岐排気通路84および
分岐排気通路86が設けられている。
【0038】分岐排気通路84の一方の端部はケーシン
グ部材40における第1の部屋58Aに開口する開口端
部を有する継手部40cに連結されている。分岐排気通
路86の一方の端部は、ケーシング部材40における第
2の部屋58Bに開口する開口端部を有する継手部40
dに連結されている。これにより、捕集部88の内部と
第1の部屋58Aおよび第2の部屋58Bの内部とが分
岐排気通路84および分岐排気通路86を介して連通状
態とされる。
【0039】捕集部88は、空気中のインクミスト成分
を捕集する濾過部材としてのフィルタ部材90を有して
いる。
【0040】捕集部88の他方の端部には、排気通路9
4が連結管96を介して接続されている。排気通路94
には、第1の部屋58Aおよび第2の部屋58Bにおけ
るインクミストを含む内部空気を吸引する吸引手段とし
ての排気ブロア92が設けられている。これにより、捕
集部88と排気ブロア92とによって吸引捕集部が形成
されることとなる。
【0041】排気ブロア92は、図示が省略される動作
制御部からの駆動制御信号が所定のタイミング、例え
ば、記録ヘッド部50aおよび50bの記録動作開始タ
イミング、および、記録動作中供給されるとき、駆動制
御信号に基づいて動作制御される。
【0042】かかる構成のもとで、キャリッジ部46が
往復動せしめられるとともに記録ヘッド部50aおよび
50bが記録動作状態とされるとき、排気ブロア92が
駆動制御信号に基づいて作動状態とされる。これによ
り、排気ブロア92により第1の部屋58Aおよび第2
の部屋58Bの内部空気がそれぞれ吸引されるもとでキ
ャリッジ部46が図1に示す矢印CRの示す方向に移動
されるとき、第1の部屋58Aの容積は収縮状態とさ
れ、第2の部屋58Bの容積は拡大状態とされる。その
際、キャリッジ部46により圧縮された内部空気は連通
路82を通じて図1の矢印ALの示す方向に移動されて
第2の部屋58B内に導かれるとともに分岐排出路84
を通じて捕集部88に送出されることとなる。これによ
り、第1の部屋58Aの内圧が急激に上昇することな
く、内部空気に含まれるインクミストがフィルタ部材9
0により捕集されることとなる。
【0043】一方、キャリッジ部46が図1に示す矢印
CLの示す方向に移動されるとき、第1の部屋58Aの
容積は拡大状態とされ、第2の部屋58Bの容積は収縮
状態とされる。その際、キャリッジ部46により圧縮さ
れた内部空気は連通路82を通じて図1の矢印ARの示
す方向に移動されて第1の部屋58A内に導かれるとと
もに分岐排出路86を通じて捕集部88に送出されるこ
ととなる。これにより、上述と同様に内部空気に含まれ
るインクミストがフィルタ部90により捕集されること
となる。
【0044】従って、第1の部屋58Aもしくは第2の
部屋58Bの容積が収縮状態がとられるとき、第1の部
屋58Aもしくは第2の部屋58Bの内部圧力が急激に
上昇し、ケージング部材42における構成部品間に生じ
るわずかな隙間を介して外部にインクミストが含まれる
空気が外部に漏れ出す虞がなく、しかも、内部空気を吸
引する排気ブロア92は、その吸引能力が比較的小なる
もので足りることとなる。その結果、捕集部88および
排気ブロア92の小型化が図られることとなる。
【0045】図5は、本発明に係る液体噴射記録装置の
他の一例の要部を示す。
【0046】図5に示される例は、図1に示される例で
は第1の部屋58Aおよび第2の部屋58Bに連通する
連通路82が設けられた構成とされるが、その代わり
に、第1の部屋58Aおよび第2の部屋58Bに連通す
る連通室96が設けられたものである。図5において
は、図1に示される例における同一の構成要素について
は同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0047】図5において、ケーシング部材40の上面
を覆うアッパーカバー部材98には、第1の部屋58A
に連通する開口部98a、および、第2の部屋58Bに
連通する開口部98bが設けられている。また、アッパ
ーカバー部材98の上面部には、所定の内部容積を有し
開口部98aおよび98bを覆うヘッドカバー部材10
2が設けられている。これにより、ヘッドカバー部材1
02の内部に連通室96が形成されることとなる。
【0048】連通室96の横断面積は、上述の例と同様
にケーシング部材40の内部においてキャリッジ部46
が移動するとき、キャリッジ部46がケーシング部材4
0の内部空間において横切る横断面積の1/4以上ある
ことが望ましいことが本出願に係る発明者による実験に
より確認されている。
【0049】なお、ヘッドカバー部材102を設けるこ
となく、アッパーカバー部材98の一部を連通室が形成
されるように凸状に一体に形成し、その内部を、第1の
部屋58Aおよび第2の部屋58Bに連通する開口部が
それぞれ設けられる仕切板により仕切るような構造とさ
れてもよい。
【0050】ヘッドカバー部材102における搬送部4
0の上流側部分に対向する側の側面部における略中央部
には、排気通路100の一方の開口端が接続されてい
る。排気通路100の他方は、一方に湾曲し捕集部88
の一方の端部に連結されている。
【0051】なお、排気通路100の一方の開口端は、
ヘッドカバー部材102における上述の位置に限られる
ことなく、例えば、ヘッドカバー部材102における搬
送部40の上流側部分に対向する側の側面部のいずれか
の適当な位置に接続されてもよい。
【0052】かかる構成のもとで、キャリッジ部46が
往復動せしめられるとともに記録ヘッド部50aおよび
50bが記録動作状態とされるとき、排気ブロア92が
駆動制御信号に基づいて作動状態とされる。これによ
り、排気ブロア92により第1の部屋58Aおよび第2
の部屋58Bの内部空気が吸引されるもとでキャリッジ
部46が図1に示す矢印CRの示す方向に移動されると
き、第1の部屋58Aの容積は収縮状態とされ、第2の
部屋58Bの容積は拡大状態とされる。
【0053】その際、キャリッジ部46により圧縮され
た内部空気は開口部98a、連通室96、および、開口
部98bを通じて移動されて第2の部屋58B内に導か
れるとともに排気通路100を通じて捕集部88に送出
されることとなる。これにより、第1の部屋58Aの内
圧が急激に上昇することなく、内部空気に含まれるイン
クミストがフィルタ部90により捕集されることとな
る。
【0054】一方、キャリッジ部46が図1に示す矢印
CLの示す方向に移動されるとき、第1の部屋58Aの
容積は拡大状態とされ、第2の部屋58Bの容積は収縮
状態とされる。その際、キャリッジ部46により圧縮さ
れた内部空気は開口部98b、連通室96、および、開
口部98aを通じて移動されて第1の部屋58A内に導
かれるとともに排気通路100を通じて捕集部88に送
出されることとなる。これにより、上述と同様に内部空
気に含まれるインクミストがフィルタ部90により捕集
されることとなる。
【0055】従って、かかる例においても上述の例と同
様な作用効果が得られることとなる。また、上述の例に
おける分岐排気通路84および86を設ける必要がない
ので排気通路100の長さが短縮されて排気ブロア92
の吸引能力がさらに低減され装置の小型化が図られるこ
ととなる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る液体噴射記録装置によれば、第1の部屋および第
2の部屋の内気を排出する排気通路部と、排気通路部に
設けられ第1の部屋および第2の部屋から排出される内
気に含まれる液滴を吸引捕集する吸引捕集部とを備える
ので吸引捕集部により第1の部屋、および、第2の部屋
内に浮遊する霧状の液滴が捕集される。その結果、装置
内部に浮遊する霧状の液滴を効率よく捕集できるので装
置の周囲の雰囲気を汚染することを回避できる。
【0057】また、加えて、液滴を選択的に噴射する液
体噴射ヘッド部を有し往復移動可能に支持されるキャリ
ッジ部によりキャリッジ部の移動方向に沿って区画され
る第1の部屋、および、第2の部屋を互いに連通させる
連通部を備えるのでキャリッジ部の移動に伴う第1の部
屋、および、第2の部屋の内部圧力の急激な上昇が抑制
される。従って、噴射された霧状の液滴が装置から漏れ
出す虞もなく、しかも、吸引捕集部の吸引能力を増大さ
せることなく霧状の液滴を吸引排出することができると
いう利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体噴射記録装置の一例の要部の
構成を示す断面図である。
【図2】本発明に係る液体噴射記録装置の一例の要部を
示す斜視図である。
【図3】本発明に係る液体噴射記録装置の一例の要部を
模式的に示す概略構成図である。
【図4】図2に示される例における要部を示す正面図で
ある。
【図5】本発明に係る液体噴射記録装置の他の一例の要
部を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 布帛 12 記録部 40 ケーシング部材 46 キャリッジ部 50a、50b 記録ヘッド部 58A 第1の部屋 58B 第2の部屋 82 連通路 84、86 分岐排気通路 88 捕集部 90 フィルタ部材 92 排気ブロア 94、100 排気通路 96 連通室

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液滴を選択的に噴射する液体噴射ヘッド
    部を有し往復移動可能に支持されるキャリッジ部により
    該キャリッジ部の移動方向に沿って区画される第1の部
    屋、および、第2の部屋を互いに連通させる連通部と、 前記第1の部屋および前記第2の部屋の内気を排出する
    排気通路部と、 前記排気通路部に設けられ前記第1の部屋および前記第
    2の部屋から排出される内気に含まれる液滴を吸引捕集
    する吸引捕集部と、を具備して構成されることを特徴と
    する液体噴射記録装置。
  2. 【請求項2】 前記連通部が前記第1の部屋および前記
    第2の部屋にそれぞれ開口する開口端部を有する連通路
    であることを特徴とする請求項1記載の液体噴射記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記連通部が、前記第1の部屋および前
    記第2の部屋にそれぞれ開口する開口部を有し該開口部
    を介して連通する連通室であることを特徴とする請求項
    1記載の液体噴射記録装置。
  4. 【請求項4】 前記吸引捕集部が第1の部屋および前記
    第2の部屋の内気を吸引排出する排気手段、および、前
    記液滴を捕集するフィルタ部を有することを特徴とする
    請求項1記載の液体噴射記録装置。
  5. 【請求項5】 前記連通部の横断面積は、前記第1の部
    屋もしくは前記第2の部屋におけるキャリッジ部の移動
    方向に略直交する方向に沿った断面積の略1/4以上で
    あることを特徴とする請求項1記載の液体噴射記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記排気通路部が前記第1の部屋および
    第2の部屋にそれぞれ連通する分岐排気通路部を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の液体噴
    射記録装置。
  7. 【請求項7】 前記排気通路部と前記連通路とが前記第
    1の部屋および第2の部屋を挟んで互いに対向配置され
    ることを特徴とする請求項2記載の液体噴射記録装置。
  8. 【請求項8】 前記排気通路部の一端部が前記連通室に
    接続されることを特徴とする請求項3記載の液体噴射記
    録装置。
  9. 【請求項9】 前記連通室が前記第1の部屋および前記
    第2の部屋に対して上方となる位置に形成されることを
    特徴とする請求項3記載の液体噴射記録装置。
  10. 【請求項10】 前記液体噴射ヘッド部がインク滴を噴
    射するインクジェットヘッド部であることを特徴とする
    請求項1記載の液体噴射記録装置。
JP8310572A 1996-11-21 1996-11-21 液体噴射記録装置 Pending JPH10151731A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8310572A JPH10151731A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 液体噴射記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8310572A JPH10151731A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 液体噴射記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10151731A true JPH10151731A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18006858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8310572A Pending JPH10151731A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 液体噴射記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10151731A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6779860B1 (en) 1998-11-12 2004-08-24 Seiko Epson Corporation Ink-jet recording apparatus
KR100464162B1 (ko) * 2001-07-07 2005-01-03 제일동건산업 주식회사 동결건조 누에분말을 이용한 혈당강하 활성을 갖는즉석국의 제조방법 및 그 즉석국
JP2005186422A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 画像記録装置
JP2006076155A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007160689A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Seiko Epson Corp 記録装置および液体噴射装置
JP2015067931A (ja) * 2013-10-01 2015-04-13 セイコーエプソン株式会社 インクジェット捺染装置
DE102014217795A1 (de) * 2014-09-05 2016-03-24 Kba-Metronic Gmbh Druckvorrichtung und ein Verfahren zum Auftragen eines Beschichtungsmittels auf zumindest einen Bedruckstoff
EP3403839A1 (en) * 2017-05-19 2018-11-21 Seiko Epson Corporation Carriage and liquid ejecting apparatus
JP2019127014A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 キヤノン株式会社 液体吐出装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6779860B1 (en) 1998-11-12 2004-08-24 Seiko Epson Corporation Ink-jet recording apparatus
KR100464162B1 (ko) * 2001-07-07 2005-01-03 제일동건산업 주식회사 동결건조 누에분말을 이용한 혈당강하 활성을 갖는즉석국의 제조방법 및 그 즉석국
JP2005186422A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 画像記録装置
JP4617670B2 (ja) * 2003-12-25 2011-01-26 コニカミノルタエムジー株式会社 画像記録装置
JP2006076155A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007160689A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Seiko Epson Corp 記録装置および液体噴射装置
JP2015067931A (ja) * 2013-10-01 2015-04-13 セイコーエプソン株式会社 インクジェット捺染装置
DE102014217795A1 (de) * 2014-09-05 2016-03-24 Kba-Metronic Gmbh Druckvorrichtung und ein Verfahren zum Auftragen eines Beschichtungsmittels auf zumindest einen Bedruckstoff
EP3403839A1 (en) * 2017-05-19 2018-11-21 Seiko Epson Corporation Carriage and liquid ejecting apparatus
JP2019127014A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 キヤノン株式会社 液体吐出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5026155B2 (ja) キャリッジユニット及びインクジェット記録装置
EP1405725B1 (en) Maintenance method for an ink-jet printhead
US7722154B2 (en) Inkjet recording apparatus
JPH07205434A (ja) 固定ワイパーブレードアセンブリ
US7766449B2 (en) Ink-jet recording apparatus
EP1780022A1 (en) Inkjet recording apparatus
JP2004299294A (ja) 画像形成装置及びそれに使用する吸引式用紙受け台
JP2005271316A (ja) インクジェット記録装置
JP2001191557A (ja) インクジェット式記録装置
JPH10151731A (ja) 液体噴射記録装置
JP2009039982A (ja) インクジェット記録装置
JPH06171108A (ja) インクジェットプリンタ保守システムのための廃棄インクセパレータ
JP2009285870A (ja) キャリッジユニット及びインクジェット記録装置
JP2005104144A (ja) インクジェットヘッド及びそのクリーニング方法
JP2007160870A (ja) 廃インク回収装置を備えたインクジェット記録装置
JP2002225311A (ja) プラテンを汚すことなく印刷用紙の端部まで行う印刷
JP2003326739A (ja) 画像形成装置及び印字ヘッド交換方法
JP3707274B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2019048439A (ja) インクジェット装置および回収装置
JPH06328731A (ja) インクジェット記録装置
JP2003072111A (ja) インクジェット記録装置
JP2016221783A (ja) 記録装置及びキャップ
JP2002127464A (ja) 廃インクタンク
JP2017001347A (ja) インクジェットヘッドおよびこれを備える画像形成装置
JP2009233860A (ja) インクジェットプリンタ