JP7243427B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を吐出して印刷を行う印刷装置に関する。
印刷媒体へインク等の液体を吐出して印刷を行う印刷装置においては、印刷ヘッドによる液体の吐出に伴いミストが発生し、装置内にミストが浮遊する。
特許文献1には、印刷ヘッドを駆動するための回路基板を保持するカバーフレームの内部において、回路基板に接触する放熱板と、カバーフレームの空気流の供給口および排出口が形成された範囲との間に壁部を設けることにより、空気流に含まれるミストの回路基板への付着を低減する構成が開示されている(特許文献1参照)。
特開2016‐198926号公報
前記文献1のような回路基板と放熱板と供給口等との位置関係による構成に限らず、印刷装置においては、回路基板をミストから保護するための更なる工夫が求められている。また、ミストから保護すべき回路基板は、印刷ヘッドを駆動するための回路基板に限られない。
印刷装置は、印刷媒体を支持する支持部と、前記支持部と対向する位置に配置され前記印刷媒体へ液体を吐出する印刷ヘッドと、前記支持部と対向する位置であって、前記印刷媒体の搬送経路において前記印刷ヘッドより下流に配置された回路ユニットと、前記回路ユニットを前記支持部へ接近する方向である第1方向と前記第1方向の逆方向である第2方向とに移動可能に支持するスライド機構と、を備え、
前記回路ユニットは、回路基板と、前記支持部と対向する対向面を囲み、かつ内側に前記回路基板を収容するカバーと、前記カバーの第1面に形成された第1気体流入口と、前記第1面に形成されて前記第1気体流入口に連通する第1ダクトと、を有し、
前記スライド機構は、前記印刷装置内に固定されて前記回路ユニットを支持する固定フレームと、前記固定フレームに形成された第2気体流入口であって、前記回路ユニットが前記支持部に接近した第1位置に在る場合に前記第1気体流入口と対向する位置に形成された前記第2気体流入口と、前記固定フレームに形成されて前記第2気体流入口に連通する第2ダクトと、を有し、
前記回路ユニットが前記第1位置に在る場合に、前記第1ダクトと前記第2ダクトとが係合することにより前記第1気体流入口と前記第2気体流入口とを連通させる第3ダクトが形成される。
印刷装置の構成を示す概略図。 UV照射器およびスライド機構の分解斜視図。 第1位置に在るUV照射器とスライド機構との位置関係を示す図。 第1ダクトを示す斜視図。 第2ダクトを示す斜視図。 図6AはUV照射器が第1位置に無い状態における第1ダクトと第2ダクトとを示す図、図6BはUV照射器が第1位置に在る状態における第1ダクトと第2ダクトとを示す図。 UV照射器を含む一部範囲の断面図。 スライド機構の外側に壁部を設けた状態を示す図。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。各図は例示であるため、形状や比率が正確でなかったり、互いに整合していなかったり、一部が省略されていたりする場合がある。
1.印刷装置の概略構成:
図1は、印刷装置1の構成を示す概略図である。印刷装置1を、インクジェットプリンター、液体吐出装置、画像記録装置、等と呼んでもよい。各図では装置各部の配置関係を把握するために、X,Y,Z方向によるXYZ直交座標系を示している。図1における左から右を向く方向をX方向とし、図1における紙面の奥(後方)から手前(前方)を向く方向をY方向とし、鉛直上向きをZ方向とする。図1に示すように、印刷装置1は、繰出軸20および巻取軸40を備え、繰出軸20および巻取軸40にロール状に巻き付けられた1枚のシートSが搬送経路Pcに沿って張架されている。
シートSは、印刷媒体である。シートSは、繰出軸20から巻取軸40へ向かう搬送方向Dsへ搬送されつつ印刷が施される。搬送方向Dsは、搬送経路Pcに沿う方向である。図1の例では、搬送経路Pcは、複数の直線や曲線が組み合わされて形成されているため、搬送方向Dsは搬送経路Pcの各位置で異なっている。シートSの種類は、紙系とフィルム系とに大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(Polypropylene)等がある。
印刷装置1は、概略、繰出軸20からシートSを繰り出す繰出部2と、繰出部2から繰り出されたシートSに印刷を施すプロセス部3と、プロセス部3により印刷が施されたシートSを巻取軸40に巻き取る巻取部4とを備える。X方向に並ぶ繰出部2、プロセス部3および巻取部4は、印刷装置1の筐体10に収容されている。搬送経路Pcにおいて、繰出部2は、プロセス部3および巻取部4に対して上流に位置する。また、搬送経路Pcにおいて、巻取部4は、繰出部2およびプロセス部3に対して下流に位置する。以下では、搬送経路Pcにおける上流、下流を、単に、上流、下流と表記する。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20が図1の紙面において時計回りに回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたシートSを回動ドラム30で支持しつつ、回動ドラム30の外周面に沿って配置されたプロセスユニットPUにより処理を適宜行って、シートSに画像を印刷する。プロセス部3では、回動ドラム30のX方向における両端近傍に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられている。前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSが回動ドラム30に支持される。
前駆動ローラー31は図1の紙面において時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを下流へ搬送する。前駆動ローラー31に対してはニップローラー31nが設けられている。ニップローラー31nは、シートSに当接することにより、前駆動ローラー31との間でシートSを挟み込んでいる。これによって、前駆動ローラー31とシートSとの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるシートSの搬送が的確に実行される。
回動ドラム30は、Y方向と平行な中心線を持つ円筒形状のドラムである。図1の例では、回動ドラム30が、印刷媒体を支持する「支持部」に該当する。印刷媒体を支持する支持部を、プラテンとも呼ぶ。回動ドラム30は、その円筒形状の中心線を通って軸方向に延びる回動軸300を有している。回動軸300は、不図示の支持機構によって回動可能に支持されており、回動ドラム30は、回動軸300を中心に回動する。このような回動ドラム30の外周面に、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSが巻き掛けられる。回動ドラム30は、シートSとの間の摩擦力を受けてシートSの搬送方向Dsに従動回転しつつ、シートSを支持する。
プロセス部3には、回動ドラム30へ巻き掛けられているシートSの範囲の両端でシートSを折り返す従動ローラー33,34が設けられている。従動ローラー33は、前駆動ローラー31と回動ドラム30との間でシートSを巻き掛けて、シートSを折り返す。一方、従動ローラー34は、回動ドラム30と後駆動ローラー32との間でシートSを巻き掛けて、シートSを折り返す。このように回動ドラム30の上流および下流のそれぞれの位置でシートSを折り返すことで、シートSの回動ドラム30へ巻き掛けられる範囲を長く確保することができる。
後駆動ローラー32は、回動ドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図1の紙面において時計回りに回転することで、シートSを巻取部4へと搬送する。後駆動ローラー32に対してはニップローラー32nが設けられている。ニップローラー32nは、シートSに当接することにより、後駆動ローラー32との間でシートSを挟み込んでいる。これによって、後駆動ローラー32とシートSの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるシートSの搬送が的確に実行される。
プロセスユニットPUは、複数の印刷ヘッド6と、複数のUV照射器37とを備える。個々の印刷ヘッド6を区別する場合に、適宜、符号6a,6b,6c,6d,6e,6fを用いる。同様に、個々のUV照射器37を区別する場合に、適宜、符号37a,37b,37cを用いる。また、プロセスユニットPUはキャリッジ36を備える。キャリッジ36は、印刷ヘッド6a,6b,6c,6d,6e,6fおよびUV照射器37a,37bを搭載している。
複数の印刷ヘッド6および複数のUV照射器37は、回動ドラム30の外周に沿って、回動ドラム30の外周面に対向するように配置されている。図1では、印刷ヘッド6a,6b,6c,6d,6e,6fおよびUV照射器37a,37b,37cは、回動ドラム30の回動軸300を基準として放射状に配置されている。例えば、印刷ヘッド6a,6b,6c,6d,6e,6fは、順に、ホワイト(W)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、クリアー(CL)に対応し、対応する色のインクをインクジェット方式により吐出可能である。印刷ヘッド6は、回動ドラム30の外周面に対向する対向面に不図示のノズルを複数有し、液体としてのインクをノズルから吐出する。印刷ヘッド6を、インクジェットヘッド、液体吐出ヘッド、等と呼んでもよい。各印刷ヘッド6がインクを吐出することで、回動ドラム30が支持するシートSにカラー画像が印刷される。
各印刷ヘッド6が使用するインクとして、紫外線の照射を受けることで硬化するUV(Ultra violet)インクが用いられる。UVインクを、光硬化性インクとも呼ぶ。シートSに着弾したインクを硬化させてシートSに定着させるために、UV照射器37が設けられている。UV照射器37は、回動ドラム30の外周面に対向する対向面から紫外線を照射する。図1の例では、印刷ヘッド6aと印刷ヘッド6bとの間にUV照射器37aが配置され、印刷ヘッド6eと印刷ヘッド6fとの間にUV照射器37bが配置されている。従って、印刷ヘッド6aからシートSに吐出されたWインクは、C,M,Y,K,CLの各インクが重ねられる前に、UV照射器37aからの紫外線を受けて硬化する。また、印刷ヘッド6b,6c,6d,6eからシートSに吐出されたC,M,Y,Kの各インクは、CLインクが重ねられる前に、UV照射器37bからの紫外線を受けて硬化する。
図1の例では、キャリッジ36の左右の所定位置には、Y方向と平行に延びるガイドレール35が配置されており、キャリッジ36は、2本のガイドレール35に架け渡されている。従って、キャリッジ36に搭載されている印刷ヘッド6a,6b,6c,6d,6e,6fおよびUV照射器37a,37bは、キャリッジ36によってY方向と平行に移動可能となっている。
プロセス部3では、印刷ヘッド6fよりも下流に、UV照射器37cが配置されている。従って、印刷ヘッド6fからシートSに吐出されたCLインクは、UV照射器37cからの紫外線を受けて硬化する。UV照射器37cは、キャリッジ36に搭載されていない。UV照射器37cは「第1照射器」に該当し、UV照射器37c以外のUV照射器37a,37bは「第2照射器」に該当する。UV照射器37cは「回路ユニット」の一例である。
プロセス部3により印刷が施されたシートSは、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40の他に、巻取軸40と後駆動ローラー32との間でシートSを巻き掛ける従動ローラー41を有する。巻取軸40が図1の紙面において時計回りに回転することにより、後駆動ローラー32から搬送されてきたシートSが従動ローラー41を経由して巻取軸40に巻き取られる。
シートSを搬送するために搬送経路Pcの途中に設けられるローラーの数や配置は、図1に示した態様に限定されない。また、プロセス部3が印刷に用いるインクの色も、上述した色に限定されない。
2.UV照射器およびスライド機構の説明:
次に、UV照射器37cと、UV照射器37cに関わる構成について説明する。
図2は、UV照射器37cおよび、UV照射器37cをスライド移動可能に支持するスライド機構の構成を、前方(紙面手前)からの分解斜視図により示している。
図3は、第1位置に在るUV照射器37cとスライド機構との位置関係を示している。
UV照射器37cは、回動ドラム30と対向する対向面50を有する。対向面50には、紫外線を照射するための光源51が設けられている。光源51は、例えば、LEDである。UV照射器37cの対向面50を除く面の一部あるいは全部は、カバー52に覆われている。つまり、カバー52は、UV照射器37cの筐体であり、対向面50と接続し、対向面50を囲むように配置されている。
図2では、カバー52内の構成の一部を破線により示している。図2に示すように、カバー52内には、回路基板53が収容されている。回路基板53は、光源51を駆動するための基板であり、光源51の駆動に必要な各種電子部品による回路を実装している。UV照射器37cにおいて、カバー52を構成する各面は、対向面50の側面に該当する。これら側面のうち、Y方向において対向する面54,56を、第1面54、第2面56と呼ぶ。図2の例では、第1面54は、カバー52における前方の面であり、第2面56は、カバー52における後方の面である。
光源51の駆動時に発熱する回路基板53を冷却するために、カバー52は、貫通穴としての気体流入口55および気体流出口57を有する。気体流入口55は第1面54に形成されており、気体流出口57は第2面56に形成されている。気体流入口55からカバー52内に流入した空気により、回路基板53が冷却される。そして、カバー52内の空気が、気体流出口57からカバー52外へ流出する。図2では省略しているが、気体流入口55に対応して、冷却用の空気をカバー52内へ取り込むための吸気ファン58が設けられており、気体流出口57に対応して、空気をカバー52外へ排出するための排気ファン59が設けられている。吸気ファン58および排気ファン59については、図3,7,8を参照のこと。
以下では、気体流入口55を「第1気体流入口55」と表記し、後述の気体流入口82と区別する。
UV照射器37cは、移動フレーム60に搭載される。移動フレーム60は、例えば、板金等を折り曲げ加工することにより形成されている。移動フレーム60は、UV照射器37cを下方から支持する底部61と、底部61の端部から起立する第1フレーム壁62および第2フレーム壁63と、を含んでいる。UV照射器37cが移動フレーム60に搭載された状態において、第1フレーム壁62は、カバー52の第1面54よりも前方に位置して第1面54と対向する。また、UV照射器37cが移動フレーム60に搭載された状態において、第2フレーム壁63は、カバー52の第2面56よりも後方に位置して第2面56と対向する。
図2に示すように、第1フレーム壁62は、外へ突出する凸部64を有し、第2フレーム壁63は、外へ突出する凸部65を有している。より詳細には、凸部64は第1フレーム壁62から前方へ突出する部位であり、凸部65は第2フレーム壁63から後方へ突出する部位である。UV照射器37cは、このような移動フレーム60に搭載された状態で、移動フレーム60に対して固定される。
図2において、符号70,71は、第1方向D1および第2方向D2と平行な方向に長尺なスライドレールを示している。第1方向D1は、UV照射器37cが回動ドラム30へ接近する方向であり、第2方向D2は、第1方向D1の逆方向である。図の例では、第1方向D1および第2方向D2は、X方向と平行である。ただし、第1方向D1および第2方向D2は、X方向に対して傾いていてもよい。
スライドレール70は、凹部を移動フレーム60の第1フレーム壁62に向けた状態で第1固定フレーム80に固定されたレールである。スライドレール71は、凹部を移動フレーム60の第2フレーム壁63に向けた状態で第2固定フレーム81に固定されたレールである。図2では、第1固定フレーム80に隠れているスライドレール70を破線で示している。
図2には、第1固定フレーム80および第2固定フレーム81の一部を示している。第1固定フレーム80および第2固定フレーム81をまとめて、固定フレームと呼ぶ。スライドレール70,71は、固定フレームの一部と解してもよい。固定フレームは、例えば、板金等により形成され、印刷装置1の筐体10内に固定されている。より詳細には、第1固定フレーム80は、移動フレーム60の第1フレーム壁62よりも前方に位置して第1面54および第1フレーム壁62と対向する。また、第2固定フレーム81は、移動フレーム60の第2フレーム壁63よりも後方に位置して第2面56および第2フレーム壁63と対向する。第1固定フレーム80と第2固定フレーム81とは、互いに分離した部材であってもよいし、一部で繋がっていてもよい。
第1フレーム壁62の凸部64はスライドレール70の凹部に嵌合し、第2フレーム壁63の凸部65はスライドレール71の凹部に嵌合する。これにより、UV照射器37cを搭載した移動フレーム60は、スライドレール70,71に規制されて第1方向D1への移動および第2方向D2への移動が可能となる。
以下では、UV照射器37cを搭載した移動フレーム60の移動を、単に、UV照射器37cの移動と記載する。UV照射器37cの移動は、モーター等の動力により実現されてもよいし、ユーザーによる手動で実現されてもよい。UV照射器37cが第1方向D1へ移動することで、対向面50が回動ドラム30に接近する。対向面50と回動ドラム30との隙間が所定距離となるまで回動ドラム30へ接近したときのUV照射器37cの位置を「第1位置」と呼ぶ。図1に示すUV照射器37cは、第1位置に在ると解してよい。また、図3に示すUV照射器37cも第1位置に在る。
UV照射器37cは、第1位置に在る状態で、光源51を駆動させ、光源51から紫外線を照射する。UV照射器37cは、第1位置よりも第1方向D1へは移動しない。図示していないが、第1位置を超えてUV照射器37cが第1方向D1へ移動することを禁止するためのストッパーが、移動フレーム60やスライドレール70,71等に設けられていてもよい。第1位置に在るUV照射器37cを第2方向D2へ移動させることにより、UV照射器37cを、回動ドラム30から離間させることができる。例えば、UV照射器37cのメンテナンスや、搬送経路PcにシートSを通す作業のために、UV照射器37cは第2方向D2へ移動させられる。
このような、凸部64,65を有する移動フレーム60および、スライドレール70,71を有する固定フレームは、回路ユニットを支持部へ接近する方向である第1方向D1と第1方向D1の逆方向である第2方向D2とに移動可能に支持する「スライド機構」を構成する。なお、移動体としての回路ユニットを支持するスライド機構を構成する凸部と凹部との配置は、上述の態様と逆であってもよい。つまり、凹部としてのスライドレールに相当する構成が移動体または移動フレームに設けられ、前記凹部に嵌合する凸部が固定フレームに設けられてもよい。
図3では、前方からの視点により、第1固定フレーム80の一部と、第1固定フレーム80よりも後方に位置する移動フレーム60およびUV照射器37cと、を示している。図3では、第1固定フレーム80に隠れている移動フレーム60、UV照射器37cについて、移動フレーム60を2点鎖線で示し、UV照射器37cを破線で示している。また、図3では、第1固定フレーム80が有するスライドレール70の記載を省略している。
第1固定フレーム80には、貫通穴としての気体流入口82が形成されている。以下では、気体流入口82を「第2気体流入口82」と表記する。図3から判るように、第2気体流入口82は、第1固定フレーム80における、UV照射器37cが第1位置に在る場合に第1気体流入口55と対向する位置に、形成されている。
3.ダクトの説明:
次に、第1気体流入口55に対応して設けられるダクトについて説明する。UV照射器37cのカバー52は、第1気体流入口55に連通する第1ダクト90を有する。また、スライド機構の固定フレームは、第2気体流入口82に連通する第2ダクト100を有する。
図4は、第1ダクト90を、前方からの斜視図により示している。第1ダクト90は、フランジ91と、フランジ91から立設する壁92,93,94,95と、を有する。第1ダクト90は、例えば、板金等により形成されている。フランジ91は、カバー52の第1面54と平行あるいはほぼ平行な面であり、第1面54に取り付けられている。フランジ91の中央部には、第1気体流入口55と連通する穴が形成されており、この穴の周囲を、壁92,93,94,95が囲っている。壁92,93,94,95のうち、壁92と壁93とが対向しており、壁94と壁95とが対向している。壁92は第1方向D1において、壁93よりも回動ドラム30に近い位置に在る。壁92,93,94,95のうち、壁94は上方に在り、壁95は下方に在る。便宜上、壁92を第1ダクト左壁92、壁93を第1ダクト右壁93、壁94を第1ダクト上壁94、壁95を第1ダクト下壁95、とそれぞれ称する。
図4に示すように、第1ダクト右壁93は、第1ダクト90を構成する他の第1ダクト左壁92、第1ダクト上壁94、第1ダクト下壁95と比べて、フランジ91からの突出の程度、つまりフランジ91からの高さが、高い。このような第1ダクト90は、UV照射器37cのカバー52の第1気体流入口55と連通する位置に上述のように取り付けられた部材であってもよいし、第1気体流入口55と連通する位置においてカバー52と一体成形された、カバー52の部位であってもよい。第1ダクト90は、当然、UV照射器37cとともに第1方向D1や第2方向D2へ移動可能である。
図5は、第2ダクト100を、後方からの斜視図により示している。第2ダクト100は、フランジ101と、フランジ101から立設する壁102,103,104,105と、を有する。第2ダクト100は、例えば、板金等により形成されている。フランジ101は、第1固定フレーム80の面と平行あるいはほぼ平行な面であり、第1固定フレーム80の、カバー52の第1面54と対向する面に取り付けられている。フランジ101の中央部には、第2気体流入口82と連通する穴が形成されており、この穴の周囲を、壁102,103,104,105が囲っている。壁102,103,104,105のうち、壁102と壁103とが対向しており、壁104と壁105とが対向している。壁102は第1方向D1において、壁103よりも回動ドラム30に近い位置に在る。壁102,103,104,105のうち、壁104は上方に在り、壁105は下方に在る。便宜上、壁102を第2ダクト左壁102、壁103を第2ダクト右壁103、壁104を第2ダクト上壁104、壁105を第2ダクト下壁105、とそれぞれ称する。
図5に示すように、第2ダクト右壁103は、第2ダクト100を構成する他の第2ダクト左壁102、第2ダクト上壁104、第2ダクト下壁105と比べて、フランジ101からの突出の程度、つまりフランジ101からの高さが、低い。このような第2ダクト100は、第1固定フレーム80の第2気体流入口82と連通する位置に上述のように取り付けられた部材であってもよいし、第2気体流入口82と連通する位置において第1固定フレーム80と一体成形された、第1固定フレーム80の部位であってもよい。
図6Aおよび図6Bはそれぞれ、第1ダクト90および第2ダクト100の形状を、前方からの視点により示している。ただし、図6Aは、UV照射器37cが第1位置よりも第2方向D2において遠い位置に在る状態を示し、図6Bは、UV照射器37cが第1位置に在る状態を示している。図6A,6Bでは、第1ダクト90の第1ダクト左壁92、第1ダクト右壁93、第1ダクト上壁94、第1ダクト下壁95、および、第2ダクト100の第2ダクト左壁102、第2ダクト右壁103、第2ダクト上壁104、第2ダクト下壁105のそれぞれを、ある程度の厚みを持たせて記載している。また、図6A,6Bでは、第1ダクト90のフランジ91および第2ダクト100のフランジ101の記載は省略している。
図6Aから解るように、UV照射器37cが第1位置に無い状態では、第1ダクト90と第2ダクト100とは連通していない。図6Aに示す状態から、UV照射器37cが第1方向D1へ移動して第1位置へ到達することにより、図6Bに示すように、第1ダクト90と第2ダクト100とが連通する。詳細には、UV照射器37cの第1方向D1への移動に伴い、第2ダクト100の内側に第1ダクト90の一部が収容されることにより、第1ダクト90と第2ダクト100とが係合する。係合するとは、係り合うことであり、例えば、繋がる、重なる、接する、等の意味を含む。
図4に示す第1ダクト90において、斜線を付した部分は、第1ダクト90のうち第2ダクト100と係合する「第1係合部」である。つまり、第1ダクト左壁92の外面の先端部92a、第1ダクト右壁93の内面の先端部93a、第1ダクト上壁94の外面の先端部94aが、第1係合部に該当する。また、図4では示していないが、第1ダクト下壁95の外面の先端部も、第1係合部に該当する。
図5に示す第2ダクト100において、斜線を付した部分は、第2ダクト100のうち第1ダクト90と係合する「第2係合部」である。つまり、第2ダクト左壁102の内面の先端部102a、第2ダクト右壁103の外面の先端部103a、第2ダクト下壁105の内面の先端部105aが、第2係合部に該当する。また、図5では示していないが、第2ダクト上壁104の内面の先端部も、第2係合部に該当する。
第1ダクト左壁92の外面の先端部92aが第2ダクト左壁102の内面の先端部102aに重なり、第1ダクト上壁94の外面の先端部94aが第2ダクト上壁104の内面の先端部に重なり、第1ダクト下壁95の外面の先端部が第2ダクト下壁105の内面の先端部105aに重なった状態が、第2ダクト100の内側に第1ダクト90の一部が収容された状態である。第1ダクト90は、このように一部が第2ダクト100の内側に収容されるサイズで形成されている。
上述したように、第2ダクト100において、第2ダクト右壁103は、第2ダクト左壁102、第2ダクト上壁104、第2ダクト下壁105と比べて、フランジ101からの高さが低い。そのため、UV照射器37cが第1方向D1へ移動するとき、第1ダクト90は、第1ダクト左壁92が第2ダクト右壁103に衝突せずに、第2ダクト100の内側に一部が収容される。また、上述したように、第1ダクト90において、第1ダクト右壁93は、第1ダクト左壁92、第1ダクト上壁94、第1ダクト下壁95と比べて、フランジ91からの高さが高い。そのため、第2ダクト100の内側に第1ダクト90の一部が収容された状態において、第1ダクト右壁93の内面の先端部93aは、第2ダクト右壁103の外面の先端部103aに重なる。
このように第1ダクト90と第2ダクト100とが係合することにより、第1気体流入口55と第2気体流入口82とが連通する。係合して第1気体流入口55と第2気体流入口82とを連通させた状態の第1ダクト90および第2ダクト100を、まとめて第3ダクト120と呼ぶ。
図4,5,6A,6Bから解るように、第1ダクト90の開口の形状および第2ダクト100の開口の形状は、第1方向D1に向かって先細りとなるテーパー形状である。このように、第1ダクト90および第2ダクト100の開口の形状をテーパー形状とすることにより、UV照射器37cの第1方向D1への移動に伴って、第1ダクト90の一部を第2ダクト100の内側へ円滑に収容することができる。
第1ダクト90の第1係合部と、第2ダクト100の第2係合部と、の少なくとも一方に緩衝部材を有する構成であってもよい。図6A,6Bにおいて、グレー色を付した部材は、緩衝部材の一例としてのスポンジ110である。図6A,6Bの例では、第1ダクト90の第1係合部にスポンジ110が貼り付けられている。従って、図6Bに示すように、第1ダクト90と第2ダクト100とが係合した状態では、第1ダクト90と第2ダクト100との間にスポンジ110が介在する。むろん、スポンジ110は、第2ダクト100の第2係合部に貼り付けられていてもよい。スポンジ110によって、第3ダクト120を形成する第1ダクト90と第2ダクト100との隙間が埋められる。また、UV照射器37cの第1方向D1への移動に伴って第1ダクト90の一部が第2ダクト100の内側に収容される際に、第1ダクト90および第2ダクト100が受ける衝撃が、スポンジ110によって緩和される。
図7は、印刷装置1のUV照射器37cを含む一部範囲の断面図であって、第1気体流入口55や第2気体流入口82を通過する断面を上方から見た場合の断面図である。図7では、スポンジ110の断面を除いて、各部材の断面に斜線を付している。なお、移動フレーム60の第1フレーム壁62と固定フレームの第1固定フレーム80との間には、凸部64およびスライドレール70が存在しているが、図7では凸部64およびスライドレール70の記載を省略している。
図7は、UV照射器37cが第1位置に在る状態を示している。つまり、図7に示す第1ダクト90および第2ダクト100は、第3ダクト120を形成し、第1気体流入口55と第2気体流入口82とを連通させている。図7によれば、第1ダクト90および第2ダクト100は、Y方向における第1フレーム壁62と第1固定フレーム80との間の位置で係合している。また、図7によれば、第1ダクト90の一部が第2ダクト100の内側に収容されている。
第3ダクト120が形成されて第1気体流入口55と第2気体流入口82とが連通することで、浮遊するミストの量が極少量な第1固定フレーム80の外側の空気が、第2気体流入口82から第3ダクト120および第1気体流入口55を介してカバー52内に流入する。そして、印刷装置1内に浮遊するミストが、第1固定フレーム80と移動フレーム60の第1フレーム壁62との隙間や、第1フレーム壁62とカバー52の第1面54との隙間から、第1気体流入口55へ流入することを、第3ダクト120により防ぐことができる。
図7に示す第1ダクト90の第1ダクト左壁92と第2ダクト100の第2ダクト左壁102との間のスポンジ110は、図6A,6Bを参照すれば、第1ダクト左壁92に貼り付けられたスポンジ110である。また、図7に示す第1ダクト90の第1ダクト右壁93と第2ダクト100の第2ダクト右壁103との間のスポンジ110は、図6A,6Bを参照すれば、第1ダクト右壁93に貼り付けられたスポンジ110である。
図8は、図3と同様の視点により、スライド機構としての第1固定フレーム80の周辺の構成を示している。図8に示すように、本実施形態は、第1固定フレーム80の外面80aから第2気体流入口82の周囲の少なくとも一部を塞ぐ壁部130,131が立設する構成であってもよい。壁部130,131は、板状部材である。外面80aは、第1固定フレーム80の面であって、カバー52の第1面54と対向する面の裏面である。第1固定フレーム80の面であって、カバー52の第1面54と対向する面を、第1固定フレーム80の内面と呼んでもよい。第2ダクト100は、第1固定フレーム80の内面からカバー52に向かって突出している。
図8の例では、第1方向D1において第2気体流入口82よりも回動ドラム30に近い所定位置には、回動ドラム30を冷却するためのドラム冷却装置140が配置されている。このような構成において、壁部130は、第2気体流入口82よりも上方の位置で、第1方向D1を向く端部がドラム冷却装置140に到達する形態で配置されている。また、壁部131は、第2方向D2において第2気体流入口82よりも回動ドラム30から遠い所定位置で、壁部130の第2方向D2を向く端部と接し、かつ、下方に延びる形態で配置されている。
第1固定フレーム80の外面80aから立設する壁部130,131の先端は、例えば、印刷装置1の筐体10の内面11aと接している。図7では、壁部131の先端が筐体10の前壁11の内面11aに接している様子を示している。図7に壁部130は示されていないが、壁部130の先端も壁部131の先端と同様に、前壁11の内面11aに接している。壁部130,131の先端は、例えば、上述したスポンジ110のような緩衝部材であり、この緩衝部材が前壁11の内面11aに接している構成であってもよい。このような壁部130,131により、印刷ヘッド6から発生したミストが、第2気体流入口82へ流入することを、抑制することができる。
4.まとめ:
このように本実施形態によれば、印刷装置1は、印刷媒体を支持する支持部と、支持部と対向する位置に配置され印刷媒体へ液体を吐出する印刷ヘッド6と、支持部と対向する位置であって、印刷媒体の搬送経路Pcにおいて印刷ヘッド6より下流に配置された回路ユニットと、回路ユニットを支持部へ接近する方向である第1方向D1と第1方向D1の逆方向である第2方向D2とに移動可能に支持するスライド機構と、を備える。回路ユニットは、回路基板53と、支持部と対向する対向面50を囲み、かつ内側に回路基板53を収容するカバー52と、カバー52の第1面54に形成された第1気体流入口55と、第1面54に形成されて第1気体流入口55に連通する第1ダクト90と、を有する。スライド機構は、印刷装置1内に固定されて回路ユニットを支持する固定フレームと、固定フレームに形成された第2気体流入口82であって、回路ユニットが支持部に接近した第1位置に在る場合に第1気体流入口55と対向する位置に形成された第2気体流入口82と、固定フレームに形成されて第2気体流入口82に連通する第2ダクト100と、を有する。そして、回路ユニットが第1位置に在る場合に、第1ダクト90と第2ダクト100とが係合することにより第1気体流入口55と第2気体流入口82とを連通させる第3ダクト120が形成される。
前記構成によれば、回路ユニットが第1位置へ移動することに伴い、第1ダクト90と第2ダクト100とが係合して、第1気体流入口55と第2気体流入口82とを連通させる第3ダクト120が形成される。第3ダクト120が形成されることにより、印刷ヘッド6による液体吐出に伴い印刷装置1内に発生するミストが、第1気体流入口55からカバー52内へ流入することを、抑制することができる。カバー52内へのミストの流入を抑制することで、回路基板53へのミストの付着を抑制して、回路基板53を保護することができる。
また、本実施形態では、第2ダクト100の内側に第1ダクト90の一部が収容されることにより、第1ダクト90と第2ダクト100とが係合する、としてもよい。
前記構成によれば、第1ダクト90と第2ダクト100との繋ぎ部分からミストが進入し難い第3ダクト120を形成することができる。
また、本実施形態では、第1ダクト90の開口の形状および第2ダクト100の開口の形状は、第1方向D1に向かって先細りとなるテーパー形状である、としてもよい。
前記構成によれば、回路ユニットの第1方向D1への移動に伴って、第1ダクト90の一部を第2ダクト100の内側へ円滑に収容することができる。
ただし、第2ダクト100の内側に第1ダクト90の一部が収容される構成は一例である。例えば、第1ダクト90の開口サイズを第2ダクト100の開口サイズより大きく形成し、第1ダクト90の内側に第2ダクト100の一部を収容する構成としてもよい。また、第1ダクト90の内側に第2ダクト100の一部を収容する場合に、第1ダクト90の開口の形状および第2ダクト100の開口の形状は、第2方向D2に向かって先細りとなるテーパー形状としてもよい。
また、本実施形態では、第1ダクト90の第2ダクト100と係合する第1係合部と、第2ダクト100の第1ダクト90と係合する第2係合部と、の少なくとも一方に緩衝部材を有する、としてもよい。
前記構成によれば、緩衝部材によって、第1ダクト90と第2ダクト100との隙間が埋められ、第1ダクト90と第2ダクト100との繋ぎ部分からのミストの進入を、より確実に防ぐことができる。加えて、第1ダクト90と第2ダクト100とが係合するときに第1ダクト90および第2ダクト100が受ける衝撃を、緩衝部材によって緩和することができる。
また、本実施形態では、固定フレームの、第1面54と対向する面の裏面(外面80a)から、第2気体流入口82の周囲の少なくとも一部を塞ぐ壁部130,131が立設している、としてもよい。
前記構成によれば、第2気体流入口82を介したカバー52内へのミストの流入を抑制することができる。
また、本実施形態では、壁部130,131の先端は、印刷装置1の筐体10の内面11aと接している、としてもよい。
前記構成によれば、第2気体流入口82を介したカバー52内へのミストの流入をより強力に抑制することができる。
また、本実施形態では、回路ユニットは、印刷ヘッド6により液体が吐出された印刷媒体へ第1位置において対向面50から紫外線を照射する照射器である、としてもよい。
前記構成によれば、印刷ヘッド6よりも下流の位置、つまり印刷ヘッド6が発生させるミストを気体流入口から取り込み易い位置に在り、第1方向D1および第2方向D2へ移動可能なUV照射器37cを対象として、カバー52内の回路基板53をミストから保護することができる。
図1を参照すると、最も下流のUV照射器37であるUV照射器37c、つまり第1照射器は、搬送経路Pcに沿った隣の印刷ヘッド6との距離が相対的に遠く、第2照射器である他のUV照射器37a,37bと比較して、周囲により広い空間が確保されている。そのため、UV照射器37cの近傍には、より多くのミストが浮遊、滞留し易く、UV照射器37cは、UV照射器37の中でもミストの影響による回路基板の故障等のリスクが高いと言える。つまり、印刷装置1では、第1照射器、第1照射器以外の照射器である第2照射器、印刷ヘッド6である第1印刷ヘッド、および、第1印刷ヘッド以外の印刷ヘッド6である第2印刷ヘッドが、搬送経路Pcに沿って配置され、第1照射器と第1照射器の隣の印刷ヘッド6との距離は、第2照射器と第2照射器の隣の印刷ヘッド6との距離よりも長い。本実施形態では、このように配置されている第1照射器について、第1ダクト90および第2ダクト100により第3ダクト120を形成する特徴を適用することで、第1照射器内の回路基板をミストから保護している。なお、第1印刷ヘッド、第2印刷ヘッドとは、夫々が特定の印刷ヘッド6を指している訳ではなく、印刷ヘッド6が複数存在する旨の表現に過ぎない。複数の印刷ヘッド6のうちいずれか一つを第1印刷ヘッドと呼んだとき、当該一つの印刷ヘッド6以外の印刷ヘッド6が第2印刷ヘッドに該当する。
5.その他の説明:
本実施形態は、印刷ヘッド6およびUV照射器37が夫々複数存在する構成に限定されない。例えば、印刷ヘッド6を一つ有し、この印刷ヘッド6の下流にUV照射器37を一つ有する印刷装置1にも、本実施形態を適用可能である。
カバー内に収容した回路基板を外部からの空気流で冷却し、かつミストから保護すべき回路ユニットは、UV照射器37に限らない。例えば、印刷ヘッド6が複数存在することを想定し、ある印刷ヘッド6よりも下流に配置されている別の印刷ヘッド6を回路ユニットとして、本実施形態を適用してもよい。
印刷媒体を支持する支持部は、回動ドラム30に限定されない。例えば、支持部は平坦な支持面を有し、この平坦な支持面で支持する印刷媒体に対して印刷等の処理が施される構成であってもよい。
言うまでもなく、本実施形態における各構成の位置関係は、図示した態様に限定されない。例えば、プロセス部3を挟んだ繰出部2と巻取部4との位置関係は、図1に示した位置関係とは逆であってもよい。また、回路ユニットのカバーにおける気体流入口と気体流出口との位置関係も種々考えられる。例えば、カバー52における第1気体流入口55と気体流出口57との位置関係は、図2,7に示した位置関係とは逆であってもよい。この場合、固定フレームの第2気体流入口82や、第3ダクト120は、カバー52の後方に形成される。
1…印刷装置、3…プロセス部、6,6a,6b,6c,6d,6e,6f…印刷ヘッド、10…筐体、30…回動ドラム、37,37a,37b,37c…UV照射器、50…対向面、52…カバー、53…回路基板、54…第1面、55…第1気体流入口、60…移動フレーム、70,71…スライドレール、80…第1固定フレーム、81…第2固定フレーム、82…第2気体流入口、90…第1ダクト、100…第2ダクト、110…スポンジ、120…第3ダクト、130,131…壁部

Claims (8)

  1. 印刷装置であって、
    印刷媒体を支持する支持部と、
    前記支持部と対向する位置に配置され前記印刷媒体へ液体を吐出する印刷ヘッドと、
    前記支持部と対向する位置であって、前記印刷媒体の搬送経路において前記印刷ヘッドより下流に配置された回路ユニットと、
    前記回路ユニットを前記支持部へ接近する方向である第1方向と前記第1方向の逆方向である第2方向とに移動可能に支持するスライド機構と、を備え、
    前記回路ユニットは、
    回路基板と、
    前記支持部と対向する対向面を囲み、かつ内側に前記回路基板を収容するカバーと、
    前記カバーの第1面に形成された第1気体流入口と、
    前記第1面に形成されて前記第1気体流入口に連通する第1ダクトと、を有し、
    前記スライド機構は、
    前記印刷装置内に固定されて前記回路ユニットを支持する固定フレームと、
    前記固定フレームに形成された第2気体流入口であって、前記回路ユニットが前記支持部に接近した第1位置に在る場合に前記第1気体流入口と対向する位置に形成された前記第2気体流入口と、
    前記固定フレームに形成されて前記第2気体流入口に連通する第2ダクトと、を有し、
    前記回路ユニットが前記第1位置に在る場合に、前記第1ダクトと前記第2ダクトとが係合することにより前記第1気体流入口と前記第2気体流入口とを連通させる第3ダクトが形成される、ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記第2ダクトの内側に前記第1ダクトの一部が収容されることにより、前記第1ダクトと前記第2ダクトとが係合する、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1ダクトの開口の形状および前記第2ダクトの開口の形状は、前記第1方向に向かって先細りとなるテーパー形状である、ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記第1ダクトの前記第2ダクトと係合する第1係合部と、前記第2ダクトの前記第1ダクトと係合する第2係合部と、の少なくとも一方に緩衝部材を有する、ことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記回路ユニットは、前記印刷ヘッドにより液体が吐出された前記印刷媒体へ前記第1位置において前記対向面から紫外線を照射する照射器である、ことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 前記照射器である第1照射器、前記第1照射器以外の紫外線照射器である第2照射器、前記印刷ヘッドである第1印刷ヘッド、および、前記第1印刷ヘッド以外の印刷ヘッドである第2印刷ヘッドが、前記搬送経路に沿って配置され、
    前記第1照射器と前記第1照射器の隣の前記印刷ヘッドとの距離は、前記第2照射器と前記第2照射器の隣の前記印刷ヘッドとの距離よりも長い、ことを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記固定フレームの、前記第1面と対向する面の裏面から、前記第2気体流入口の周囲の少なくとも一部を塞ぐ壁部が立設している、ことを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の印刷装置。
  8. 前記壁部の先端は、前記印刷装置の筐体の内面と接している、ことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
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