JPWO2008047530A1 - 不揮発性記憶素子およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性記憶素子およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2008047530A1
JPWO2008047530A1 JP2007557255A JP2007557255A JPWO2008047530A1 JP WO2008047530 A1 JPWO2008047530 A1 JP WO2008047530A1 JP 2007557255 A JP2007557255 A JP 2007557255A JP 2007557255 A JP2007557255 A JP 2007557255A JP WO2008047530 A1 JPWO2008047530 A1 JP WO2008047530A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
area
nonvolatile memory
memory element
variable resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007557255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4118942B2 (ja
Inventor
高木 剛
剛 高木
三河 巧
巧 三河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP4118942B2 publication Critical patent/JP4118942B2/ja
Publication of JPWO2008047530A1 publication Critical patent/JPWO2008047530A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/20Multistable switching devices, e.g. memristors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B63/00Resistance change memory devices, e.g. resistive RAM [ReRAM] devices
    • H10B63/20Resistance change memory devices, e.g. resistive RAM [ReRAM] devices comprising selection components having two electrodes, e.g. diodes
    • H10B63/22Resistance change memory devices, e.g. resistive RAM [ReRAM] devices comprising selection components having two electrodes, e.g. diodes of the metal-insulator-metal type
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B63/00Resistance change memory devices, e.g. resistive RAM [ReRAM] devices
    • H10B63/20Resistance change memory devices, e.g. resistive RAM [ReRAM] devices comprising selection components having two electrodes, e.g. diodes
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B63/00Resistance change memory devices, e.g. resistive RAM [ReRAM] devices
    • H10B63/80Arrangements comprising multiple bistable or multi-stable switching components of the same type on a plane parallel to the substrate, e.g. cross-point arrays
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/011Manufacture or treatment of multistable switching devices
    • H10N70/061Shaping switching materials
    • H10N70/066Shaping switching materials by filling of openings, e.g. damascene method
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/801Constructional details of multistable switching devices
    • H10N70/821Device geometry
    • H10N70/826Device geometry adapted for essentially vertical current flow, e.g. sandwich or pillar type devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/801Constructional details of multistable switching devices
    • H10N70/841Electrodes
    • H10N70/8418Electrodes adapted for focusing electric field or current, e.g. tip-shaped
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N70/00Solid-state devices having no potential barriers, and specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching
    • H10N70/801Constructional details of multistable switching devices
    • H10N70/881Switching materials
    • H10N70/883Oxides or nitrides
    • H10N70/8833Binary metal oxides, e.g. TaOx

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)

Abstract

本発明の不揮発性記憶素子(20)は、基板(10)の上に形成された、可変抵抗膜(11)が下部電極(12)と上部電極(13)とに挟まれた抵抗変化素子(14)と、この抵抗変化素子(14)と積層方向に直列に接続され、絶縁層(15)または半導体層(15)が下部の第1の電極(16)と上部の第2の電極(17)とに挟まれたダイオード(18)と、を有して構成される。そして、可変抵抗膜(11)は、下部電極(12)上に形成された第1のコンタクトホール(21)に埋め込まれている。そして、ダイオード(18)の絶縁層(15)または半導体層(15)が第1の電極(16)と接触する第1の面積(22)は、可変抵抗膜(11)が上部電極(13)と接触する第2の面積(23)および可変抵抗膜(11)が下部電極(12)と接触する第3の面積(24)の少なくとも一方よりも大きい構成となっている。

Description

本発明は、微細化および高速化に適した不揮発性記憶素子およびその製造方法に関する。
近年、デジタル技術の進展に伴って携帯情報機器や情報家電等の電子機器が、より一層高機能化している。これらの電子機器の高機能化に伴い、使用される半導体素子の微細化および高速化が急速に進んでいる。その中でも記憶部の材料として低消費電力で高速読み書きが可能な強誘電体膜などを用いた不揮発性記憶素子の用途が急速に拡大している。
さらに、可変抵抗膜を記憶部の材料として用いる不揮発性記憶素子は抵抗変化素子のみで記憶素子を構成できるので、さらなる微細化、高速化および低消費電力化が期待されている。
ところで、可変抵抗膜を記憶部の材料として用いる場合には、例えば、電気的パルスの入力などにより、抵抗値が高抵抗から低抵抗へ、または低抵抗から高抵抗へと2値の間を明確に区別して、かつ安定に変化をすることが必要である。
この安定な抵抗変化の動作の実現のために、超巨大磁気抵抗(CMR)材料などのメモリ抵抗材料を利用して、十分な抵抗状態の変化を保証するための非対称メモリセルの構成とその製造方法が示されている(例えば、特許文献1、2参照)。この非対称メモリセルは、第1の面積を有する下部電極を形成するステップと、下部電極上に載る電気パルス変動抵抗(EPVR)材料を形成するステップと、EPVR層上に載る、第1面積よりも狭い第2の面積を有する上部電極を形成するステップとを含んで形成される。電極の大きさをこのように非対称な電極構成にすると、非対称メモリセルに流れる電流の大きさを適当に選ぶことにより、下部電極よりも面積の狭い上部電極に隣接したEPVR材料だけが、電流密度が高くなり抵抗変化を起こすようにすることができる。このようにすると、非対称メモリセルは、その電極の非対称な構成ゆえに外部からの電圧印加または電流印加により、安定に抵抗変化を起こし続けることができる。
また、メモリ記憶素子と制御素子を水平方向に延在して構成して、メモリ記憶素子の断面積が制御素子の断面積よりも小さく形成することにより、メモリ記憶素子が制御素子よりも低いエネルギーレベルで状態を変更できることが示されている(例えば、特許文献3)。このような構成により、経済的で、大容量のメモリ構造を実現しようとしている。
特開2004−349691号公報 特開2005−175461号公報 特開2004−6777号公報
ところで、特許文献1、2で示された例では、微細化を進めていくとEPVR層での隣り合う下部電極および上部電極の間でクロストークの課題が生じることが予測される。さらに、微細化したときも含めて、抵抗変化素子の抵抗を変化させる駆動電圧の印加方法について具体的に示されていない。
また、特許文献3で示された例では、抵抗変化素子の抵抗を変化させる駆動電圧の印加方法については、抵抗変化素子よりも断面積の大きい制御素子で駆動することが示されているものの、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスに親和性のある記憶素子の構造が示されていない。
また、抵抗変化素子とダイオードが直列に接続されている場合に、ダイオードで駆動できる電流量は小さく、ダイオードは抵抗変化素子に必要十分な電流を供給できない場合がある。
したがって、これらの課題を解決するためには、現状および将来の微細化プロセスに親和性があり量産プロセスに適した構成を持ち、しかも、微細な抵抗変化素子に必要十分な電流を安定に供給できるダイオードを適切に配置した不揮発性記憶素子が必要となる。
以上の課題に鑑み、本発明は、量産プロセスに親和性のある構造を持つ微細な抵抗変化素子と、この抵抗変化素子に必要十分な電流を供給するダイオードを最適に接続した不揮発性記憶素子の構成とその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の不揮発性記憶素子は、基板と、前記基板上に形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜に覆われた下部電極と前記下部電極よりも基板から遠い側に設けられた上部電極と前記上部電極および前記下部電極の間に介在する可変抵抗膜とを有する抵抗変化素子と、前記上部電極よりも基板から遠い側に前記上部電極に直列に接続されるように設けられた第1の電極と前記第1の電極よりも基板から遠い側に設けられた第2の電極と前記第1の電極および前記第2の電極の間に介在する絶縁層または半導体層とを有するダイオードと、を備える不揮発性記憶素子であって、前記層間絶縁膜には前記層間絶縁膜を前記基板の主面に対して略垂直な方向に貫通して前記下部電極に到達するようにコンタクトホールが形成され、前記可変抵抗膜が前記コンタクトホールに埋め込まれ、前記絶縁層または前記半導体層が前記第1の電極と接触する部分の面積を第1の面積、前記可変抵抗膜が前記上部電極と接触する部分の面積を第2の面積、前記可変抵抗膜が前記下部電極と接触する部分の面積を第3の面積とするとき、前記第1の面積が、前記第2の面積および前記第3の面積の少なくとも一方よりも大きい。
かかる構成では、不揮発性記憶素子は、CMOSプロセス等で用いられる配線工程と同等の微細化された半導体プロセスで製作され、抵抗変化素子の製作においても可変抵抗膜に固有な特殊な半導体プロセスは使わなくてすむ。したがって、微細化が進む半導体プロセスと親和性がよく、使用するプロセスのプロセスルールの最小サイズで可変抵抗膜を製作することができるため、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスに親和性のある量産プロセスにより製作することができる。
しかも、隣接する抵抗変化素子間は層間絶縁膜で分離され、抵抗変化素子と積層方向に直列に接続されたダイオードから必要十分な電流を印加することができるので、不揮発性記憶素子は、クロストークがなく安定に抵抗変化を繰り返すことができる。
上記不揮発性記憶素子において、前記第1の面積が前記第2の面積よりも大きくてもよく、前記第1の面積が前記第3の面積よりも大きくてもよく、前記第2の面積が前記第3の面積よりも大きくてもよい。
上記不揮発性記憶素子において、前記可変抵抗膜は、前記下部電極に向かってテーパ状に細くなるように構成されていてもよい。
かかる構成では、可変抵抗膜と下部電極との界面における電流密度が高くなり、より容易に抵抗状態の変化が起こるようになる。また、隣接する下部電極間の距離を増大させることにより、クロストークがさらに確実に防止される。しかも、印加した電流を効率的に上部電極に集中させて電流密度を上げるので、抵抗変化素子の抵抗変化がさらに確実に実現される。
上記不揮発性記憶素子において、前記コンタクトホールが前記下部電極に向かってテーパ状に細くなるように形成されていてもよい。
かかる構成では、コンタクトホールの形状をテーパ形状とすることで、可変抵抗膜と下部電極との界面の面積をより容易に小さくすることができる。可変抵抗膜と下部電極との界面における電流密度が高くなり、より容易に抵抗状態の変化が起こるようになる。
上記不揮発性記憶素子において、前記上部電極の少なくとも一部が前記コンタクトホールに埋め込まれていてもよく、前記上部電極の一部が前記可変抵抗膜の中央部に凸状に埋め込まれていてもよい。
かかる構成では、抵抗変化素子がさらにコンパクトに集積化でき、可変抵抗膜と上部電極との密着性がさらに向上することができる。
上記不揮発性記憶素子において、前記上部電極と前記第1の電極とが前記コンタクトホールに埋め込まれていてもよい。
かかる構成では、上部電極と第1電極がコンタクトホール内に埋め込まれることにより、ダイオードの素子分離が可能となり、複雑な工程を付加することなく、素子分離されたダイオードを集積化することができる。この場合、絶縁層または半導体層が分離されていなくても、上部電極と第1電極がコンタクトホール内に埋め込まれて分離されていれば、不揮発性記憶素子は、電気的には絶縁層または半導体層が分離されて素子分離された構成と同じ動作を行わせることができる。
上記不揮発性記憶素子において、前記上部電極と前記第1の電極とは1個の共通電極であってもよく、前記共通電極は、前記可変抵抗膜に向かってテーパ状に細くなるように構成されていてもよい。
かかる構成では、さらにコンパクトに集積化された不揮発性記憶素子が実現できる。
上記不揮発性記憶素子において、前記ダイオードは、MIM(Metal−Insulator−Metal)ダイオード、MSM(Metal−Semiconductor−Metal)ダイオードまたはショットキーダイオードであ
かかる構成では、抵抗変化素子に必要十分な電流を印加することができる。
上記不揮発性記憶素子において、前記絶縁層または半導体層が前記第1の電極と接触する面を第1の接触面とするとき、前記第1の接触面が、凹面、凸面または凹凸面であってもよい。
かかる構成では、第1の接触面は、立体的に可変抵抗膜の上部の一定の領域に形成することができるので、第1の面積を大きく取ることができる。そして、一定の領域にダイオードの実効的な面積を大きくすることができるので、ダイオードの電流駆動能力をさらに向上することができる。
上記不揮発性記憶素子において、前記可変抵抗膜が前記上部電極と接触する面を第2の接触面とするとき、前記第2の接触面が、凹面、凸面または凹凸面であってもよい。
かかる構成では、可変抵抗膜と上部電極との密着性がさらに向上することができる。
また、本発明の不揮発性記憶素子アレイは、上記不揮発性記憶素子を複数備えた不揮発性記憶素子アレイであって、前記下部電極が前記基板の主面に平行な第1の平面内において互いに平行に延びるように複数形成され、前記第2の電極が前記第1の平面に平行な第2の平面内において互いに平行に延びるようにかつ前記複数の下部電極と立体交差するように複数形成され、前記複数の下部電極および前記複数の第2の電極の立体交差点のそれぞれに対応して下部電極および第2の電極の間に介在するように可変抵抗膜が設けられることにより、前記立体交差点のそれぞれに対応して上記不揮発性記憶素子が形成されている。
かかる構成では、高集積で実用性の高いクロスポイント型の不揮発性記憶素子は、上述したように、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスと親和性がある量産プロセスにより製作することができる。しかも、隣接する抵抗変化素子間は層間絶縁膜で分離され、上部に隣接するダイオードから必要十分な電流を印加することができるので、クロストークがなく安定に抵抗変化を繰り返すことができる。
また、本発明の不揮発性記憶素子の製造方法は、基板上に下部電極を形成する下部電極形成工程と、前記下部電極上に可変抵抗膜を形成する抵抗膜形成工程と、前記可変抵抗膜上に上部電極を形成する上部電極形成工程と、前記上部電極上に第1の電極を形成する第1の電極形成工程と、前記第1の電極上に絶縁層または半導体層を形成する絶縁層または半導体層形成工程と、前記絶縁層または半導体層上に第2の電極を形成する第2の電極形成工程と、を備え、前記抵抗膜形成工程は、前記下部電極を覆う層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜を貫通するコンタクトホールを前記下部電極上に形成するホール形成工程と、前記コンタクトホールに前記可変抵抗膜を埋め込む埋込工程と、を有し、前記絶縁層または前記半導体層が前記電極と接触する部分の面積を第1の面積、前記可変抵抗膜が前記上部電極と接触する部分の面積を第2の面積、前記可変抵抗膜が前記下部電極と接触する部分の面積を第3の面積とするとき、前記第1の面積が、前記第2の面積および前記第3の面積の少なくとも一方よりも大きい。
この構成により、抵抗変化素子および不揮発性記憶素子は、上述したように、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスと親和性がある量産プロセスと同じプロセスルールにより製作することができる。しかも、隣接する抵抗変化素子間は層間絶縁膜で分離され、上部に隣接するダイオードから必要十分な電流を印加することができるので、クロストークがなく安定に抵抗変化を繰り返すことができる素子を製作することができる。
また、本発明の不揮発性記憶素子アレイの製造方法は、上記の不揮発性記憶素子の製造方法を用いたクロスポイント型の不揮発性記憶素子アレイの製造方法であって、前記下部電極形成工程は、複数の下部電極を前記基板の主面に平行な第1の平面内において互いに平行に延びるように形成する工程であり、前記第2の電極形成工程は、前記第1の平面に平行な第2の平面内において互いに平行に延びるようにかつ前記複数の下部電極と立体交差するように形成する工程である。
この構成により、高集積で実用性の高いクロスポイント型の不揮発性記憶素子は、上述したように、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスと親和性がある量産プロセスと同じプロセスルールにより製作することができる。しかも、隣接する抵抗変化素子間は層間絶縁膜で分離され、上部に隣接するダイオードから必要十分な電流を印加することができるので、クロストークがなく安定に抵抗変化を繰り返すことができる素子を製作することができる。
また、上記不揮発性記憶素子の製造方法において、前記ホール形成工程は、前記コンタクトホールを前記下部電極に向かってテーパ状に細くなるように形成するものであってもよい。
この構成により、隣接する下部電極間の距離を増加させることができ、クロストークがさらに確実に防止される構成で製作される。しかも、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げるので、抵抗変化がさらに確実に実現されるように製作される。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の不揮発性記憶素子は、抵抗変化素子とダイオードとが積層方向に直列に接続され、抵抗変化素子を構成する可変抵抗膜が、第1の層間絶縁膜を貫通して下部電極上に形成された第1のコンタクトホールに埋め込まれた構成となっている。さらに、ダイオードの第1の電極と接触する第1の面積が、可変抵抗膜が上部電極と接触する第2の面積よりも大きい構成からなる。
このような構成とすることにより、CMOSプロセス等で用いられる配線工程と同等の微細化された半導体プロセスで製作され、抵抗変化素子の製作においても可変抵抗膜に固有な特殊な半導体プロセスは使わなくてすむ。したがって、微細化が進む半導体プロセスと親和性がよく、使用するプロセスのプロセスルールの最小サイズで可変抵抗膜を製作することができるため、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスと親和性がある量産プロセスを用いて、本発明の不揮発性記憶素子を製作することができるようになる。しかも、隣接する抵抗変化素子間は層間絶縁膜で分離され、上部に隣接するダイオードから必要十分な電流を印加することができるので、本発明の不揮発性記憶素子はクロストークがなく安定に抵抗変化を繰り返すことができる。
なお、本発明の不揮発性記憶素子は第1の面積が第2の面積よりも大きい構成となっているので、電流駆動能力のある比較的大きいダイオードとプロセスルールまで微細化された抵抗変化素子を最適に接続している。
また、クロスポイント型の不揮発性記憶素子においては、2次元的に隣接する可変抵抗膜を含む可変抵抗素子間のクロストークを抑えるように電気的に分離することができるので、上記で説明した同様の効果が実現できる。
なお、本発明の不揮発性記憶素子を使用することにより、携帯情報機器や情報家電等の電子機器が、より一層の小型化・薄型化が図れるという効果を奏する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における不揮発性記憶素子を示す図で、(a)は不揮発性記憶素子の概略断面図、(b)は(a)の構成を簡略化した不揮発性記憶素子の変形例の概略断面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態におけるクロスポイント型の不揮発性記憶素子アレイの構成を基板表面から見た概略構成図である。 図3は、図2の不揮発性記憶素子アレイの概略断面図で、(a)はA−A線の断面を矢印方向から見た概略断面図、(b)はC−C線の断面を矢印方向から見た概略断面図である。 図4(a)から(d)は、本発明の第1の実施の形態におけるプロセスフローを示す工程断面図である。 図5(a)から(d)は、本発明の第1の実施の形態におけるプロセスフローを示す工程断面図である。 図6は、本発明の第2の実施の形態における不揮発性記憶素子の概略断面図で、(a)は上部電極をテーパ状の断面形状とした不揮発性記憶素子の概略断面図、(b)は上部電極の一部を第1のコンタクトホールの上部に埋め込んだ不揮発性記憶素子の概略断面図である。 図7は、本発明の第3の実施の形態における不揮発性記憶素子の概略断面図で、(a)はテーパ状の第1のコンタクトホールに可変抵抗膜と上部電極が埋め込まれた概略断面図、(b)は(a)のDの方向から見た概略断面図である。 図8は、本発明の第4の実施の形態における不揮発性記憶素子の概略断面図で、(a)は上部電極の上部中央に凸部が形成された不揮発性記憶素子の概略断面図、(b)は上部電極の上側面に凹凸面を形成した不揮発性記憶素子の概略断面図である。 図9は、本発明の第5の実施の形態における不揮発性記憶素子の概略断面図で、(a)は可変抵抗膜の上部中央に凹部が形成された不揮発性記憶素子の概略断面図、(b)は可変抵抗膜の上部の面に凹凸面を形成した不揮発性記憶素子の概略断面図である。 図10は、本発明の第6の実施の形態における不揮発性記憶素子の概略断面図である。 図11は、本発明の第7の実施の形態における不揮発性記憶素子の概略断面図である。
符号の説明
10 基板
11,52,61 可変抵抗膜
12,12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g,12h 下部電極
13,53,63 上部電極
14 抵抗変化素子
15 絶縁層(半導体層)
16 第1の電極
17,17a,17b,17c,17d,17e,17f,17g,17h 第2の電極
18 ダイオード
19 第1の層間絶縁膜
20,30,45,50,55,60,65,70,75 不揮発性記憶素子
40 不揮発性記憶素子アレイ
21,51 第1のコンタクトホール
22 第1の面積
23 第2の面積
24 第3の面積
25 第2の層間絶縁膜
26 第3の層間絶縁膜
27,42 第2のコンタクトホール
41 基板表面
54 凸部
56,62 凹部
57,59,66 凹凸面
58 第1の接触面
64 第2の接触面
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、図面で同じ符号が付いたものは、説明を省略する場合もある。
(第1の実施の形態)
図1から図5は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。図1(a)に本実施の形態の不揮発性記憶素子20の概略断面図を示す。図1(b)に不揮発性記憶素子20の構成を簡素化した変形例の不揮発性記憶素子30の概略断面図を示す。
図1(a)に示すように不揮発性記憶素子20は、基板10の上に形成された、可変抵抗膜11が下部電極12と上部電極13とに挟まれた抵抗変化素子14と、この抵抗変化素子14と積層方向に直列に接続され、絶縁層15または半導体層15(絶縁層15または半導体層15とは、絶縁体または半導体からなる層を指す。ダイオード層と呼んでもよい。)が下部の第1の電極16と上部の第2の電極17とに挟まれたダイオード18と、から構成されている。さらに、可変抵抗膜11は、下部電極12を覆う第1の層間絶縁膜19を貫通して、下部電極12上に形成された第1のコンタクトホール21に埋め込まれている。そして、ダイオード18の絶縁層15または半導体層15が第1の電極16と接触する第1の面積22は、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23よりも大きい構成となっている。
図1(b)に示す不揮発性記憶素子30は、図1(a)に示す不揮発性記憶素子20の構成を簡素化したもので、抵抗変化素子14の上部電極13とダイオード18の第1の電極16が共通した共通電極である構成となっている。すなわち、図1(b)では抵抗変化素子14の上部電極13がダイオード18の第1の電極16を兼ねた構成となっている。
さらに、図1(a)および図1(b)において、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23は、可変抵抗膜11が下部電極12と接触する第3の面積24よりも大きい構成となっている。
なお、第2の面積23と第3の面積24の大小関係は特に限定されない。第1の面積22が第2の面積23および第3の面積24の少なくとも一方よりも大きければよい。すなわち、第2の面積23および第3の面積24のうちいずれか小さい方の面積よりも、第1の面積22が大きければよい。ただし、後述するエッチングなどの工程を考慮すれば、コンタクトホールを形成する段階で第3の面積24を小さくするのが効率的である。よって、第3の面積24は第2の面積23よりも小さいことが好ましい。
このような構成とすることでダイオード側の電極面積が大きくなり、結果としてダイオードの電極が抵抗変化膜の下部電極より大きくなり、抵抗変化素子に対して高い駆動力が得られる。
しかも、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げるので、抵抗変化がさらに確実に実現されるように製作される。
かかる効果は、抵抗変化素子の動作メカニズムと関係していると推察される。すなわち、抵抗変化素子では、抵抗状態の変化が、電極と可変抵抗膜との界面で生じていることが明らかになりつつある。かかる知見によれば、電極と可変抵抗膜との界面において十分高い電流密度あるいは電圧を生じさせることが、抵抗状態の変化を確実に発生させる上で有効となる。高い電流密度あるいは電圧を生じさせるためには、界面の面積をより小さくすることが有効となる。どちらの界面においても電流の総量は変わらないため、第2の面積23および第3の面積24のうちより小さい方に対応する界面では、電流密度や電圧がより高くなり、抵抗状態が変化しやすくなる。よって、抵抗変化素子の抵抗状態が変化するか否かは、可変抵抗膜と上下の電極の界面のうち、より面積の小さい方で発生する電流密度や電圧により規定され、その界面の面積が小さい程、抵抗状態が変化しやすい。一方でダイオードの電流容量は、概略、ダイオードの電極面積に比例することになる。ダイオードの電極面積に対して抵抗変化素子の電極面積(電極と可変抵抗膜との界面の面積)をより小さくすることで、ダイオードの電流容量を高く保ちつつ、抵抗変化素子の抵抗状態をより確実に変化させることができる。
このような構成の不揮発性記憶素子20、30は抵抗変化素子14およびダイオード18が基板10の上に形成され、その周囲と上部は第1の層間絶縁膜19、第2の層間絶縁膜25および第3の層間絶縁膜26で囲まれて覆われている。
また、図1(a)および(b)において、上部電極13が第2の層間絶縁膜25を貫通する第2のコンタクトホール27に埋め込まれることにより、抵抗変化素子14およびダイオード18が隣接して配置される場合に、ダイオード18の素子分離が可能となる。
このような構成とすることにより、不揮発性記憶素子20は、ダイオード18の素子分離が可能となり、複雑な工程を付加することなく、素子分離されたダイオード18を集積化することができる。この場合、絶縁層15または半導体層15が分離されていなくても、上部電極13が第2のコンタクトホール27内に埋め込まれて分離されていれば、不揮発性記憶素子20は、電気的には絶縁層15または半導体層15が分離されて素子分離された構成と同じ動作を行わせることができる。また、CMOSプロセス等で用いられる配線工程と同等の微細化された半導体プロセスで製作され、抵抗変化素子の製作においても可変抵抗膜に固有な特殊な半導体プロセスは使わなくてすむ。したがって、微細化が進む半導体プロセスと親和性がよく、使用するプロセスのプロセスルールの最小サイズで可変抵抗膜を製作することができるため、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスに親和性のある量産プロセスにより製作することができる。
不揮発性記憶素子20の動作時に、抵抗変化素子14の可変抵抗膜11には、ダイオード18を介して上部電極13から電気的パルスが下部電極12に印加される。この電気的パルスの印加により、可変抵抗膜11は記憶部として、その抵抗値を増加または減少する特性を示すこととなる。また、第3の面積24よりも第2の面積23の方が大きく、第2の面積23よりも第1の面積22の方が大きい構成としているので、上部のダイオード18から可変抵抗膜11に対して抵抗値を増加または減少させるのに必要十分な電流値を供給することができる。しかも、隣接する抵抗変化素子14間は第1の層間絶縁膜19で分離されているので、クロストークがなく安定に抵抗変化を繰り返すことができる。そして、この抵抗値の変化により、情報の記録または読み出しが行われる。
このように、抵抗変化素子14と、その積層方向に直列にダイオード18を接続した構成により、ダイオード特性を適切に利用して抵抗変化素子14への情報の書き換えおよび読み出しを行うことができる。すなわち、抵抗変化素子14に情報を書き換えるときは、ダイオード14を含む不揮発性記憶素子20に比較的大きい電圧を印加して、ダイオード14を低抵抗状態で動作させる。このときは、ダイオード14は低抵抗状態であるので、印加電圧のダイオード14での電圧降下が少なく、効率よく抵抗変化素子14に電圧を印加することができるので、安定に抵抗変化をさせることができる。一方、抵抗変化素子14の情報を読み取るときは、比較的小さい電圧を不揮発性記憶素子20に印加して、ダイオード14を高抵抗状態で動作させる。このときは、印加電圧のダイオード14での電圧降下が大きく、適切な大きさの電圧が安定して抵抗変化素子14に印加されて、その抵抗値を読み出すことができる。このときに、ノイズ電圧が電源ラインを介して印加電圧に付加されても、ほとんどダイオード14で吸収されるので、抵抗変化素子14の抵抗値を誤って書き換えるなどの誤動作がほとんど生じないようにすることができる。
図2は図1(a)または(b)に示す不揮発性記憶素子の構成にて、クロスポイント型の不揮発性記憶素子アレイ40を構成した場合の、半導体チップの基板表面41から見た概略構成図を示す。図2で不揮発性記憶素子アレイ40は、基板上の下部電極12と、この下部電極12とここでは直角に交差するストライプ状の第2の電極17とが、記憶部となる可変抵抗膜11を挟んだ構成となっている。ここでは、例えば、8本の下部電極12(12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h)と8本の第2の電極17(17a、17b、17c、17d、17e、17f、17g、17h)とが示されている。そして、これらが交差したところに可変抵抗膜11が下部電極12と上部電極13とに挟まれて配置されて抵抗変化素子14を構成し、全体としてマトリックス状の記憶部が複数構成されることとなる。
別の言い方をすれば、不揮発性記憶素子アレイ40は、下部電極12が基板10の主面に平行な第1の平面内において互いに平行に延びるように複数形成され、第2の電極17が第1の平面に平行な第2の平面内において互いに平行に延びるようにかつ複数の下部電極12と立体交差するように複数形成され、複数の下部電極12および複数の第2の電極の立体交差点のそれぞれに対応して下部電極および第2の電極の間に介在するように可変抵抗膜が設けられることにより、立体交差点のそれぞれに対応して不揮発性記憶素子14が形成される。
図3(a)は、図1(b)に示す不揮発性記憶素子の基本構成をもとにして、図2のクロスポイント型で構成した不揮発性記憶素子アレイ40をA−A線の断面で矢印方向から見た概略断面図を示す。図3(b)は、同じく図1(b)に示す不揮発性記憶素子の基本構成をもとにして、図2のクロスポイント型で構成した不揮発性記憶素子アレイ40をC−C線の断面で矢印方向から見た概略断面図を示す。Bで示した破線で囲まれた領域の中の構成が、上記基本構成となるメモリセルに該当する。
図3(a)(b)においては、このメモリセルが8個並んでいる例を示している。メモリセルは、下部電極12と上部電極13とに挟まれた可変抵抗膜11からなる抵抗変化素子14と、第1の電極を兼ねる上部電極13(共通電極)と第2の電極17bで挟まれた、ここでは、例えば絶縁層からなるダイオード18とから構成される。図3(a)と図3(b)とは互いに直交した位置から見た不揮発性記憶素子アレイ40の概略断面図であり、ストライプ形状の下部電極12とストライプ形状の第2の電極17がほぼ直角に交差して、その間の可変抵抗膜11を挟んでいることがわかる。
さらに、ダイオード18が抵抗変化素子14に必要十分な電流を供給するために、ダイオード18の大きさの目安となる第1の面積22は、抵抗変化素子14の大きさの目安である第2の面積23よりも大きく構成されている。また、第3の面積24は隣接するメモリセル間のクロストークをより一層低減するために、第2の面積23より小さく構成されているが、第2の面積23と同一の面積にて構成してもかまわない。
また、不揮発性記憶素子アレイ40は、上部電極13が第2の層間絶縁膜25の第2のコンタクトホール27に埋め込まれているのでダイオード18の素子分離が可能となり、複雑な工程を付加することなく、素子分離されたダイオード18を集積化することができる。この場合、絶縁層15または半導体層15が隣接するメモリセルの間で分離されていなくても、上部電極13が第2のコンタクトホール27内に理め込まれて分離されていれば、不揮発性記憶素子アレイ40は、電気的には絶縁層15または半導体層15が分離されて素子分離された構成と同じ動作を行わせることができる。
図1(a)および(b)と同様に図2および図3においても、この複数の記憶部を構成する可変抵抗膜11は、ダイオード18を介して上部電極13から電気的パルスが下部電極12に印加される。この電気的パルスの印加により、可変抵抗膜11は記憶部として、その抵抗値を増加または減少する特性を示すこととなる。そして、この抵抗値の変化により、情報の記録または読み出しが行われる。
したがって、抵抗変化素子14と、その積層方向に直列にダイオード18を接続した構成により、ダイオード特性を適切に利用して抵抗変化素子14への情報の書き換えおよび読み出しを行うことができる。すなわち、抵抗変化素子14に情報を書き換えるときは、ダイオード14を含む不揮発性記憶素子アレイ40に比較的大きい電圧を印加して、ダイオード14を低抵抗状態で動作させる。このときは、ダイオード14は低抵抗状態であるので、印加電圧のダイオード14での電圧降下が少なく、効率よく抵抗変化素子14に電圧を印加することができるので、安定に抵抗変化をさせることができる。一方、抵抗変化素子14の情報を読み取るときは、比較的小さい電圧を不揮発性記憶素子アレイ40に印加して、ダイオード14を高抵抗状態で動作させる。このときは、印加電圧のダイオード14での電圧降下が大きく、適切な大きさの電圧が安定して抵抗変化素子14に印加されて、その抵抗値を読み出すことができる。このときに、ノイズ電圧が電源ラインを介して印加電圧に付加されても、ほとんどダイオード14で吸収されるので、抵抗変化素子14の抵抗値を誤って書き換えるなどの誤動作がほとんど生じないようにすることができる。
次に、本実施の形態の一例として、図1(b)で示した不揮発性記憶素子30の製造方法について示す。図4(a)から図4(d)および図5(a)から図5(d)に不揮発性記憶素子30のプロセスフローを順に示している。すなわち、本実施の形態の不揮発性素子の製造方法は、基板10上に下部電極12を形成する下部電極形成工程と、下部電極12上に可変抵抗膜11を形成する抵抗膜形成工程と、可変抵抗膜11上に上部電極13を形成する上部電極形成工程と、上部電極13上に絶縁層15または半導体層15を形成する工程と、絶縁層15または半導体層15上に第2の電極17を形成する第2の電極形成工程と、を備えている。なお、本実施の形態に上部電極13上に図1(a)に示す第1の電極16を形成する工程を付加してもよいが、不揮発性記憶素子30では、上部電極13が第1の電極16と共通に構成されているので、この工程の説明は省略する。
さらに、抵抗膜形成工程は、下部電極12を覆う第1の層間絶縁膜19を形成する工程と、第1の層間絶縁膜19を貫通する第1のコンタクトホール21を下部電極12上に形成するホール形成工程と、第1のコンタクトホール21に可変抵抗膜11を埋め込む埋込工程とからなる。そして、さらに、本実施の形態の不揮発性素子の製造方法では、絶縁層15または半導体層15が上部電極13と接触する第1の面積22が、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23よりも大きく形成している。このように構成される製造方法について、図4および図5に示されたプロセスフローに従って順に説明する。
図4(a)に示すように、例えば、Si材料の基板10上にAl材料からなる下部電極12を蒸着法とエッチング法により幅0.1μm、厚さ0.1μmで所定方向に伸張するように形成する。さらに、CVD法等により弗素ドープの酸化膜を第1の層間絶縁膜19として基板10および下部電極12を覆って厚さ200nmとなるように堆積する。
そして、図4(b)に示すように、例えば、ドライエッチング法により直径80nmの第1のコンタクトホール21が下部電極12上に第1の層間絶縁膜19を貫通して形成される。この第1のコンタクトホール21は、遷移金属の酸化膜材料をスパッタ法により供給することで、例えば、Feからなる抵抗変化材料で埋め込まれた可変抵抗膜11を形成し、この材料は図4(b)に示すように第1の層間絶縁膜19上にも層状に堆積する。
次に、図4(c)に示すように、第1の層間絶縁膜19上に堆積された可変抵抗膜11はCMP(化学的機械的研磨)技術を用いて第1の層間絶縁膜19の表面が露出するまで除去されて、第1のコンタクトホール21の中に堆積されたものだけが残される。そして、図4(d)に示すように、平坦化された可変抵抗膜11および第1の層間絶縁膜19上に、例えば、CVD法等により厚さ0.1μmの弗素ドープの酸化膜を第2の層間絶縁膜25として堆積する。
そして、図5(a)に示すように、例えば、ドライエッチング法により直径100nmの第2のコンタクトホール27が第2の層間絶縁膜25を貫通して可変抵抗膜11および第1の層間絶縁膜19上に形成される。そして、スパッタ法により、例えばAl材料をこの第2のコンタクトホール27に埋めて、第2の層間絶縁膜25上に上部電極13の材料として層状に形成したのち、図5(b)に示すように、CMP技術により第2の層間絶縁膜25上の電極材料を除去する。さらに、上部電極13および第2の層間絶縁膜25の上に、例えば、スパッタ法によりSiN膜10nmおよびAl材料を0.1μm形成したのち、上部電極13を覆って幅180nmの線状のSiN膜からなる絶縁層15およびAl材料からなる第2の電極17を図5(c)に示すように形成する。
なお、以上のプロセスにおいて、図1(a)に示した構造を形成する場合は、図5(b)に示したように、CMP技術により第2の層間絶縁膜25上の電極材料を除去した後、電極材料をエッチバックし若干掘り下げた後、ダイオード用の下部電極Alをスパッタで埋め込み、再度CMPにより平坦化する。さらに、ダイオードの下部電極(第1の電極)16および第2の層間絶縁膜25の上に、例えば、スパッタ法によりSiN膜10nmおよびAl材料を0.1μm形成したのち、ダイオードの下部電極16を覆って幅180nmの線状のSiN膜からなる絶縁層15およびAl材料からなる第2の電極17を形成する。
さらに、絶縁層15および第2の電極17を覆い、第2の層間絶縁膜25の上に第3の層間絶縁膜26が、CVD法等により厚さ0.4μmの弗素ドープの酸化膜として図5(d)に示すように形成される。このようにして、不揮発性記憶素子30が形成され、抵抗変化素子14の上にダイオード18が形成される。このときに整流素子18の電流供給能力を決める第1の面積22は、0.0079μmで第2の面積23の0.0050μmよりも大きい。また、第3の面積24の方が第2の面積23よりも小さくなるようにすることで、不揮発性記憶素子30が、例えば、クロスポイント型の不揮発性記憶素子のメモリセルとして使用されるときに、隣接するメモリセル間を離すようにしてクロストークなどを抑制することができる。
以上のプロセスフローにより、不揮発性記憶素子30が製造される。本実施の形態で示した製作プロセスは、例えば、CMOSプロセスなどの微細化された半導体プレーナプロセスと同じマスクプロセスで製作され、抵抗変化素子14の製作においても可変抵抗膜11に固有な特殊な半導体プロセスは使っていない。したがって、微細化が進む半導体プロセスと親和性がよく、使用するプロセスのプロセスルールの最小サイズで可変抵抗膜11を製作することができる。
このように作製した不揮発性記憶素子30において、上部電極の材料をPt(厚み50nm)、下部電極の材料をPt(厚み50nm)とし、可変抵抗膜としてFeを用い(膜厚100nm)て、極性の異なる電気的パルス(±4.3V)を第2の電極17と下部電極12間に交互に印加すると、11KΩの高抵抗値と2.5KΩの低抵抗値を交互に示すことが確認された。これらの動作は、上記電気的パルスを、パルス幅が100nsec、電圧が±4.3Vに設定して、極性を交互に印加した場合に、1000回以上連続で高速に上記した高抵抗値と低抵抗値が交互に安定して得られることを確認した。抵抗変化素子14の上下電極間(12、13の間)には3.3V、ダイオード18の上下電極間(16、17の間)には1Vの電圧がかかっている。よって、本実施形態のような、ダイオード18と抵抗変化素子14を直列に接続したメモリ素子を動作させる場合には、ダイオード18の上部電極(第2の電極)17と抵抗変化素子14の下部電極12の間に4.3Vを印加することになる。
以上に述べた不揮発性記憶素子30の製法は、図2および図3に示すクロスポイント型の不揮発性記憶素子アレイ40についても、同様に適用して作製することができる。すなわち、クロスポイント型の不揮発性記憶素子アレイ40は、基板10上にストライプ形状の下部電極12を形成する工程と、下部電極12上に可変抵抗膜11を形成する抵抗膜形成工程と、可変抵抗膜11上にストライプ形状の上部電極13を形成する上部電極形成工程と、により抵抗変化素子14の構成を形成する。そして、この抵抗変化素子14上に絶縁層15または半導体層15を形成する工程と、絶縁層15または半導体層15上に第2の電極17を形成する第2の電極形成工程と、を備えている。さらに、抵抗膜形成工程は、下部電極12を覆う第1の層間絶縁膜19を形成する工程と、第1の層間絶縁膜19を貫通する第1のコンタクトホール21を下部電極12上に形成するホール形成工程と、第1のコンタクトホール21に可変抵抗膜11を埋め込む埋込工程とからなる。そして、下部電極形成工程は、ストライプ形状の下部電極12を形成し、上部電極形成工程または第2の電極形成工程は、ストライプ形状の下部電極12と交差する方向にストライプ形状の上部電極13または第2の電極17を形成している。
さらに、絶縁層15または半導体層15が上部電極13と接触する第1の面積22が、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23よりも大きく形成する。
この製造方法により、図2に示すような直交する方向に、例えば0.22μmのピッチで不揮発性記憶素子30の構成をメモリセルとする8×8個のメモリセルをもつクロスポイント型の不揮発性記憶素子アレイ40が実現できる。本実施の形態の不揮発性記憶素子アレイ40では、ストライプ形状の下部電極12と交差する方向にストライプ形状の第2の電極17が形成されている。不揮発性記憶素子アレイ40のプロセスフローについても図4および図5に示す内容と同様の内容で実現することができる。
なお、本実施形態においては配線材料としてAlを用いたが、半導体プロセスで用いられるW、PtやCuを用いてもよく、また、電極材料としてAlを用いたが、他の電極材料であるCu、Pt、TiN、TaNおよびTiAlN等を用いてもよい。
また、本実施形態では、ダイオードとして絶縁層としてSiN膜、上部電極および下部電極をAlとしたMIM(Metal−Insulator−Metal)構造を用いたMIMダイオードを示したが、半導体層としてSi膜、上部電極および下部電極としてPtを使用したMSM(Metal−Semiconductor−Metal)構造を用いたMSMダイオードであってもよい。
さらに、埋め込まれた電極がPt、半導体層がSiでショットキー接合を形成し、反対側の上部電極がAlでSiとオーミック接合したショットキーダイオードであってもよく、他のダイオード構造、例えばPN接合ダイオードなどでもよい。
(第2の実施の形態)
図6は本発明の第2の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、第1の実施の形態とは、抵抗変化素子14の上部電極13の断面形状を工夫した点が異なり、これにより不揮発性記憶素子の性能を向上するものである。すなわち、図6(a)は、抵抗変化素子14の上部電極13の断面形状をテーパ形状(可変抵抗膜11に向かってテーパ状に細くなる形状、基板10の主面に平行に切った断面が基板10へ向かって徐々に小さくなる形状)に構成した不揮発性記憶素子45を示している。図6(b)は上部電極13の断面形状の一部が第1のコンタクトホール21の上部に埋め込まれた構成の不揮発性記憶素子50を示す。不揮発性記憶素子50の上部電極13の一部が可変抵抗膜11と共に第1のコンタクトホール21に埋め込まれている。また、上部電極の一部が第2の層間絶縁膜25を貫通する第2のコンタクトホール27に理め込まれている。また、図6(a)および(b)では、第1の実施の形態と同様に、ダイオード18の絶縁層15または半導体層15が第1の電極16と接触する第1の面積22は、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23よりも大きい構成となっている。
図6(a)の不揮発性記憶素子45は上部電極13の断面形状をテーパ形状にすることにより、抵抗変化素子14よりも大きい領域に形成して電流駆動力を高めたダイオード18から多くの電流を抵抗変化素子14に流すことが可能となり、不揮発性記憶素子45の電気的性能を向上するものである。また、実効的にダイオード18の形成領域、すなわち、有効面積を拡大することで、ダイオード18での抵抗を適切に下げて、抵抗変化素子14の高抵抗状態または低抵抗状態を正確に検知することができるようにしている。
この不揮発性記憶素子45を製造するためには、第1の実施の形態で説明した図4(a)から図4(d)のプロセスフローを用いたのち、図5(a)で第2のコンタクトホール27を円柱状に作製する代わりに、より化学反応性が強いRIEなどによりエッチングをすることで図6(a)の円錐台形状の第2のコンタクトホール42を作製することができる。この第2のコンタクトホール42に第1の実施の形態で示した図5に示すプロセスフローを適用して上部電極13を形成することにより、不揮発性記憶素子45が実現できる。
一方、図6(b)の不揮発性記憶素子50は、上部電極13の一部を第1のコンタクトホール19に埋め込むことで、可変抵抗膜11と上部電極13の密着性を上げ第2の面積23に電荷を集めて可変抵抗膜11に効果的に電流を印加して性能を向上するものである。この不揮発性記憶素子50を製造するためには、第1の実施の形態で説明した図4(a)から図4(c)のプロセスフローを用いたのち、さらにCMP技術により第1のコンタクトホール21の上部の可変抵抗膜11の一部を除去する。
CMPで第1の層間絶縁膜19が露出するまで研磨して平坦化した後、抵抗変化膜11のみをエッチングする液体(例えば、希硫酸)を用いてウェットエッチングを行うことにより、可変抵抗膜11の上部の一部のみを除去する。このようにしたあとで図4(d)および図5(a)から図5(d)のプロセスフローを実施することにより、不揮発性記憶素子50は作製することができる。
以上のような本実施形態の構成にすることにより、可変抵抗膜11と上部電極13との密着性を向上させることができ、電流駆動力を高めたダイオード18から多くの電流を抵抗変化素子14に流すことができる。
(第3の実施の形態)
図7は本発明の第3の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、第1および第2の実施の形態とは、図7(a)に示すように、可変抵抗膜52と上部電極53の断面形状がテーパ形状(下部電極12に向かってテーパ状に細くなる形状、基板10の主面に平行に切った断面が基板10へ向かって徐々に小さくなる形状)で、かつ可変抵抗膜52と上部電極53とが第1の層間絶縁膜19を貫通する第1のコンタクトホール51中に形成されている。図7(b)は図7(a)のDの方向から見た不揮発性記憶素子55の概略断面図を示している。この第3の実施形態においても、第1、第2の実施形態と同様に、ダイオード18の絶縁層15または半導体層15が第1の電極16と接触する第1の面積22は、可変抵抗膜52が上部電極53と接触する第2の面積23よりも大きい構成となっている。図7の構成により、ダイオード18からの印加電流は、第1の面積22で集められて、より小さい第2の面積23に集中し、可変抵抗膜52を介して、第2の面積23より小さい第3の面積24に集中して下部電極12に到達する。すなわち、第1の層間絶縁膜19中の第1のコンタクトホール51の断面形状を深さ方向にテーパ形状に狭く(下部電極12に向かってテーパ状に細くなる形状に、基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなる形状に)形成することにより、この中に埋め込まれる可変抵抗膜51の断面形状も深さ方向にテーパ形状に狭く形成される。さらに、このテーパ形状の第1のコンタクトホール51の上部に上部電極53を埋め込むことにより第1および第2の実施の形態で示す第2の層間絶縁膜が省かれるので、製造工程を一層簡略化することができる。
なお、断面形状が深さ方向にテーパ形状に狭く形成される第1のコンタクトホール51を形成するためには、第2の実施の形態で説明したように第1の層間絶縁膜19をエッチングする場合に化学反応性の強いRIEなどの製造プロセスを用いて作製することができる。また、このテーパ形状の第1のコンタクトホール51内に可変抵抗膜52および上部電極53を埋め込む工程は、以下のようにして作製することができる。
層間絶縁膜19にエッチングによって形成された第1のコンタクトホール51を可変抵抗膜52で理め込んだのち、CMP技術を用いて第1の層間絶縁膜19の上部の可変抵抗膜を取り除く。さらに、CMP技術により第1のコンタクトホール51に埋め込まれた可変抵抗膜52の上部を一部除去したのちに上部電極53を第1の層間絶縁膜19上まで埋め込み、CMP技術により第1の層間絶縁膜19上の上部電極材料を取り除いて平坦化する。このようにすることにより、第1のコンタクトホール51内に可変抵抗膜52およびその上部に上部電極53が埋め込まれる。
また、上述したような、1層の層間絶縁膜19中にテーパ状の第1のコンタクトホール51を形成し、その内部に可変抵抗膜52と上部電極53を埋め込む工程を除くと、その他の製造プロセスは、上述した第2の実施形態で説明したような、図4、図5のプロセスを同様に適用することができる。
以上のような本実施形態の構成にすることにより、隣接する下部電極12間の距離を増大させることにより、クロストークがさらに確実に防止される。このことは、図3(b)との対比からも明白である。しかも、可変抵抗膜52は深さ方向にテーパ形状に狭くなっているので、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げることができ、可変抵抗素子14の抵抗変化がさらに確実に実現される。
(第4の実施の形態)
図8は本発明の第4の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、第1の実施の形態で説明した図1(b)の不揮発性記憶素子30の変形例である。すなわち、図8(a)および(b)において例示されている不揮発性記憶素子60、65は、抵抗変化素子14の構成は図1(b)と基本的には同様であるが、図8(a)では、抵抗変化素子14の上部電極13の上部に段差のある凸部54と平坦部(凹部)56を形成(すなわち、上部電極13の上部中央に凸部54を形成)し、また、図8(b)では上部電極13の上面にエッチングなどで荒らして凹凸面57を形成している。したがって、絶縁層15または半導体層15が、第1の電極16または上部電極13と接触する第1の接触面58が、凹面、凸面または凹凸面である構成になっている。
図8(a)の不揮発性記憶素子60は、抵抗変化素子14の上部電極13の中央部を円柱状の凸部54として残し、凸部54の周囲をドーナツ状にエッチングしている。このような形状の上部電極13の上に、例えば絶縁層15を上部電極13の上部の凹凸に沿って積層して、この絶縁層15上にその凹部を埋めて第2の電極17を堆積したのちCMPを用いて平坦化して、可変抵抗膜11の上部近傍のみ残すように、他の領域をエッチングなどで除去する。このとき、絶縁層15が第1の電極16と接触する第1の面積22は凹凸面で構成されるので、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23よりも大きく構成されている。その他の製造プロセスは、上述した第2の実施形態で説明したような、図4、図5のプロセスを同様に適用することで、本変形例の不揮発性記憶素子60を作製することができる。
このような構成にすることにより、不揮発性記憶素子60は上部電極13の上部と絶縁層15の下部の密着性を向上させると共に、電流駆動力を高めたダイオード18から多くの電流を第1の接触面22を介して抵抗変化素子14に流すことができる。したがって、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げることができ、可変抵抗素子14の抵抗変化がさらに確実に実現される。また、図8(a)に示すように、ダイオード18の第2の電極17が絶縁層15と接触する面も凹凸面59とすることで、さらにダイオード18の電流駆動能力を高めることができる。
図8(b)の不揮発性記憶素子65は、抵抗変化素子14の上部電極13の上面に凹凸面57を形成している。この凹凸面57上に、例えば絶縁層15を堆積するが、この堆積によって形成された絶縁膜15にも、上部電極13の上面と同様な凹凸が表面に形成される。この絶縁膜15の凹凸面を埋めるようにして第2の電極17を堆積したのちCMPを用いて平坦化して、図8(a)と同様に、可変抵抗膜11の上部近傍のみ残すように、他の領域をエッチングなどで除去する。このとき、絶縁層15が第1の電極16と接触する第1の面積22は凹凸面で構成されるので、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23よりも大きく構成されている。その他の製造プロセスは、上述した第2の実施形態で説明したような、図4、図5のプロセスを同様に適用することで、本変形例の不揮発性記憶素子60を作製することができる。
このような構成にすることにより、不揮発性記憶素子65は上部電極13の上部と絶縁層15の下部の密着性を向上させると共に、電流駆動力を高めたダイオード18から多くの電流を第1の接触面22を介して抵抗変化素子14に流すことができる。したがって、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げることができ、可変抵抗素子14の抵抗変化がさらに確実に実現される。また、図8(b)に示すように、ダイオード18の第2の電極17が絶縁層15と接触する面も凹凸面59とすれば、さらにダイオード18の電流駆動能力を高めることができる。
(第5の実施の形態)
図9は本発明の第5の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、第2の実施の形態として説明した図6(a)の不揮発性記憶素子45の変形例である。すなわち、図9(a)および(b)において例示されている不揮発性記憶素子70、75は、可変抵抗膜61が上部電極63と接触する第2の接触面64が凹面、凸面または凹凸面である構成になっている。このとき、円柱状の第1のコンタクトホール21の中に形成された可変抵抗膜61の上部の第2の接触面64は、図9(a)では可変抵抗膜61の中央に円柱状に凹面が形成され、図9(b)では可変抵抗膜61の上面をエッチングなどで荒らして凹凸面で構成されるので、第2の接触面64の面積である第2の面積23は可変抵抗膜61の下部の第3の面積24よりも大きく構成されている。なお、図9(a)(b)の場合においても、上述した各実施形態と同様に、第1の面積22は第2の面積23よりも大きく構成されている。
図9(a)の不揮発性記憶素子70は、下部電極12上の可変抵抗膜61の上部に円柱状の凹部62が形成されて、その凹部62に凸状の上部電極63が嵌め込まれた構成となっている。作製しやすい円柱状の第1のコンタクトホール21の中の可変抵抗膜61の上部に凹部を作製することにより、第2の面積64は第3の面積24よりも大きくすることができる。このような構成にすることにより、不揮発性記憶素子70は可変抵抗膜61の上部と上部電極63の下部の密着性を向上させると共に、電流駆動力を高めたダイオード18から多くの電流を第2の接触面64を介して抵抗変化素子14に流すことができる。したがって、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げることができ、可変抵抗素子14の抵抗変化がさらに確実に実現される。なお、可変抵抗膜61の上部の凹部62の形成は、フォトリソグラフィによるエッチングにより行うことができる。
同様に図9(b)の不揮発性記憶素子75は、下部電極12上の可変抵抗膜61の上部に凹凸面66が形成されて、その凹凸面66に下面が凹凸状の上部電極63が嵌め込まれた構成となっている。作製しやすい円柱状の第1のコンタクトホール21の中の可変抵抗膜61の上部に凹凸面66を作製することにより、第2の面積64は第3の面積24よりも大きくすることができる。このような構成にすることにより、不揮発性記憶素子75は可変抵抗膜61の上部と上部電極13の下部の密着性を向上させると共に、電流駆動力を高めたダイオード18から多くの電流を第2の接触面64を介して抵抗変化素子14に流すことができる。したがって、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げることができ、可変抵抗素子14の抵抗変化がさらに確実に実現される。なお、可変抵抗膜61の上部の凹凸面66の形成は、フォトリソグラフィによるエッチング速度の速いエッチングにより行うことができる。
(第6の実施の形態)
図10は本発明の第6の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、第2の実施の形態として説明した図6(a)の不揮発性記憶素子45の変形例である。すなわち、図10において例示されている不揮発性記憶素子80において、可変抵抗層11は、その断面形状が、テーパ形状(下部電極12に向かってテーパ状に細くなる形状、基板10の主面に平行に切った断面が基板10へ向かって徐々に小さくなる形状)をなすように構成されている。さらに、上部電極13(第1の電極16)は、その断面形状が、テーパ形状(可変抵抗層11に向かってテーパ状に細くなる形状、基板10の主面に平行に切った断面が基板10へ向かって徐々に小さくなる形状)をなすように構成されている。
可変抵抗層11のかかる形状は、第1の層間絶縁膜19を貫通する第1のコンタクトホール72が、基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成されていることにより実現される。
上部電極13(第1の電極16)のかかる形状は、第2の層間絶縁膜25を貫通する第2のコンタクトホール71が、基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成されていることにより実現される。
この不揮発性記憶素子80の製造においては、第1の実施の形態で説明した図4(a)から図4(d)のプロセスフローにおいてより化学反応性が強いRIEなどによるエッチングを用いて図10の円錐台形状の第1のコンタクトホール72を作製したのち、図5(a)で第2のコンタクトホールを円柱状に作製する代わりに、より化学反応性が強いRIEなどによりエッチングをすることで図10の円錐台形状の第2のコンタクトホール71を作製することができる。この第2のコンタクトホール71に第1の実施の形態で示した図5に示すプロセスフローを適用して上部電極13(第1の電極16)を形成することにより、不揮発性記憶素子80が実現できる。
本実施形態では、第1のコンタクトホール72と第2のコンタクトホール71とを別個のプロセスで形成する。上部電極13(第1の電極16)の下端面が確実に可変抵抗膜11を覆うようにすべく、該下端面の面積は可変抵抗膜11の上端面の面積(第2の面積)よりも大きくなっている。また、絶縁層15または半導体層15は上部電極13(第1の電極16)を覆うように形成されるため、第1の面積22は、上部電極13(第1の電極16)の上端面の面積と等しくなる。
以上のような構成では、第1のコンタクトホール72も第2のコンタクトホール71も基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成されているため、これらのコンタクトホール内に埋め込まれる可変抵抗膜11と上部電極13(第1の電極16)は必然的にテーパ形状をなすように形成される。これにより、第1の面積22は必然的に第2の面積23よりも大きくなり、第2の面積23は必然的に第3の面積24よりも大きくなる。したがって、第1の面積22は必然的に第3の面積24よりも大きくなる。すなわち、本実施形態では、コンタクトホールを基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成することで、電極界面の面積の大小関係を容易に調整できる。
(第7の実施の形態)
図11は本発明の第7の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、第2の実施の形態として説明した図6(a)の不揮発性記憶素子45の変形例である。すなわち、図11において例示されている不揮発性記憶素子90において、可変抵抗層11は、その断面形状が、テーパ形状(下部電極12に向かってテーパ状に細くなる形状、基板10の主面に平行に切った断面が基板10へ向かって徐々に小さくなる形状)をなすように構成されている。さらに、上部電極13(第1の電極16)は、その断面形状が、テーパ形状(可変抵抗層11に向かってテーパ状に細くなる形状、基板10の主面に平行に切った断面が基板10へ向かって徐々に小さくなる形状)をなすように構成されている。本実施形態は、上部電極13(第1の電極16)の下端面の面積が、可変抵抗膜11の上端面の面積と等しい点で、第6の実施形態と異なっている。
可変抵抗層11のかかる形状は、第1の層間絶縁膜19を貫通する第1のコンタクトホール74が、基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成されていることにより実現される。
上部電極13(第1の電極16)のかかる形状は、第2の層間絶縁膜25を貫通する第2のコンタクトホール73が、基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成されていることにより実現される。
この不揮発性記憶素子90の製造においては、基板10の上に第1の層間絶縁膜19および第2の層間絶縁膜25をこの順で積層し、その後で化学反応性が強いRIEなどによるエッチングを用いることで、図10の円錐台形状の第1のコンタクトホール74および第2のコンタクトホール73を一度に作製する。第2の層間絶縁膜25を第1の層間絶縁膜19よりも後退しやすい材料で形成することにより、第2のコンタクトホール73の内側の斜面を第1のコンタクトホール74よりもなだらかにすることができる。層間絶縁膜の材料としては、例えば、第1の層間絶縁膜19にはSiOを、第2の層間絶縁膜25にはSiNを用いることができる。
第1のコンタクトホール74に第1の実施の形態で示した図4に示すプロセスフローを適用して可変抵抗層11を形成した上で、第2のコンタクトホール73に第1の実施の形態で示した図5に示すプロセスフローを適用して上部電極13(第1の電極16)を形成することにより、不揮発性記憶素子90が実現できる。
本実施形態では、第1のコンタクトホール74と第2のコンタクトホール73とを同一のプロセスで形成するため、上部電極13(第1の電極16)の下端面の面積が、可変抵抗膜11の上端面の面積と等しくなる。絶縁層15または半導体層15は上部電極13(第1の電極16)を覆うように形成されるため、第1の面積22は、上部電極13(第1の電極16)の上端面の面積と等しくなる。
以上のような構成では、第1のコンタクトホール74も第2のコンタクトホール73も基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成されているため、可変抵抗膜11も上部電極13(第1の電極16)も必然的にテーパ形状をなすように形成されることになる。したがって、第1の面積22は必然的に第2の面積23よりも大きくなり、第2の面積23は必然的に第3の面積24よりも大きくなり、第1の面積22は必然的に第3の面積24よりも大きくなる。すなわち、本実施形態では、コンタクトホールを基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成することで、電極界面の面積の大小関係を容易に調整できる。
なお、第2から第5の実施の形態において、作製した不揮発性記憶素子45、50、55、60、65、70、75において可変抵抗膜としてFeを用いて、極性の異なる電気的パルス(±4.3V)を第2の電極17と下部電極12間に交互に印加すると、11KΩの高抵抗値と2.5KΩの低抵抗値を交互に示すことが確認された。これらの動作は、上記電気的パルスを、パルス幅が100nsecで、電圧が+3.3Vと−3.3Vに設定して極性を交互に印加した場合に、1000回以上連続で高速に高抵抗値と低抵抗値が交互に安定して得られることを確認した。抵抗変化素子14の上下電極間(12、63の間)には3.3V、ダイオード18の上下電極間(16、17の間)には1Vの電圧がかかっている。よって、本実施形態のような、ダイオード18と抵抗変化素子14を直列に接続したメモリ素子を動作させる場合には、ダイオード18の上部電極(第2の電極)17と抵抗変化素子14の下部電極12の間に4.3Vを印加することになる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、高集積化と高安定動作を実現する大容量の不揮発性記憶素子とその製造方法を提供するものであり、携帯情報機器や情報家電等の電子機器の小型化・薄型化に有用である。
本発明は、微細化および高速化に適した不揮発性記憶素子およびその製造方法に関する。
近年、デジタル技術の進展に伴って携帯情報機器や情報家電等の電子機器が、より一層高機能化している。これらの電子機器の高機能化に伴い、使用される半導体素子の微細化および高速化が急速に進んでいる。その中でも記憶部の材料として低消費電力で高速読み書きが可能な強誘電体膜などを用いた不揮発性記憶素子の用途が急速に拡大している。
さらに、可変抵抗膜を記憶部の材料として用いる不揮発性記憶素子は抵抗変化素子のみで記憶素子を構成できるので、さらなる微細化、高速化および低消費電力化が期待されている。
ところで、可変抵抗膜を記憶部の材料として用いる場合には、例えば、電気的パルスの入力などにより、抵抗値が高抵抗から低抵抗へ、または低抵抗から高抵抗へと2値の間を明確に区別して、かつ安定に変化をすることが必要である。
この安定な抵抗変化の動作の実現のために、超巨大磁気抵抗(CMR)材料などのメモリ抵抗材料を利用して、十分な抵抗状態の変化を保証するための非対称メモリセルの構成とその製造方法が示されている(例えば、特許文献1、2参照)。この非対称メモリセルは、第1の面積を有する下部電極を形成するステップと、下部電極上に載る電気パルス変動抵抗(EPVR)材料を形成するステップと、EPVR層上に載る、第1面積よりも狭い第2の面積を有する上部電極を形成するステップとを含んで形成される。電極の大きさをこのように非対称な電極構成にすると、非対称メモリセルに流れる電流の大きさを適当に選ぶことにより、下部電極よりも面積の狭い上部電極に隣接したEPVR材料だけが、電流密度が高くなり抵抗変化を起こすようにすることができる。このようにすると、非対称メモリセルは、その電極の非対称な構成ゆえに外部からの電圧印加または電流印加により、安定に抵抗変化を起こし続けることができる。
また、メモリ記憶素子と制御素子を水平方向に延在して構成して、メモリ記憶素子の断面積が制御素子の断面積よりも小さく形成することにより、メモリ記憶素子が制御素子よりも低いエネルギーレベルで状態を変更できることが示されている(例えば、特許文献3)。このような構成により、経済的で、大容量のメモリ構造を実現しようとしている。
特開2004−349691号公報 特開2005−175461号公報 特開2004−6777号公報
ところで、特許文献1、2で示された例では、微細化を進めていくとEPVR層での隣り合う下部電極および上部電極の間でクロストークの課題が生じることが予測される。さらに、微細化したときも含めて、抵抗変化素子の抵抗を変化させる駆動電圧の印加方法について具体的に示されていない。
また、特許文献3で示された例では、抵抗変化素子の抵抗を変化させる駆動電圧の印加方法については、抵抗変化素子よりも断面積の大きい制御素子で駆動することが示されているものの、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスに親和性のある記憶素子の構造が示されていない。
また、抵抗変化素子とダイオードが直列に接続されている場合に、ダイオードで駆動できる電流量は小さく、ダイオードは抵抗変化素子に必要十分な電流を供給できない場合がある。
したがって、これらの課題を解決するためには、現状および将来の微細化プロセスに親和性があり量産プロセスに適した構成を持ち、しかも、微細な抵抗変化素子に必要十分な電流を安定に供給できるダイオードを適切に配置した不揮発性記憶素子が必要となる。
以上の課題に鑑み、本発明は、量産プロセスに親和性のある構造を持つ微細な抵抗変化素子と、この抵抗変化素子に必要十分な電流を供給するダイオードを最適に接続した不揮発性記憶素子の構成とその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の不揮発性記憶素子は、基板と、前記基板上に形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜に覆われた下部電極と前記下部電極よりも基板から遠い側に設けられた上部電極と前記上部電極および前記下部電極の間に介在する可変抵抗膜とを有する抵抗変化素子と、前記上部電極よりも基板から遠い側に前記上部電極に直列に接続されるように設けられた第1の電極と前記第1の電極よりも基板から遠い側に設けられた第2の電極と前記第1の電極および前記第2の電極の間に介在する絶縁層または半導体層とを有するダイオードと、を備える不揮発性記憶素子であって、前記層間絶縁膜には前記層間絶縁膜を前記基板の主面に対して略垂直な方向に貫通して前記下部電極に到達するようにコンタクトホールが形成され、前記可変抵抗膜が前記コンタクトホールに埋め込まれ、前記絶縁層または前記半導体層が前記第1の電極と接触する部分の面積を第1の面積、前記可変抵抗膜が前記上部電極と接触する部分の面積を第2の面積、前記可変抵抗膜が前記下部電極と接触する部分の面積を第3の面積とするとき、前記第1の面積が、前記第2の面積および前記第3の面積の少なくとも一方よりも大きい。
かかる構成では、不揮発性記憶素子は、CMOSプロセス等で用いられる配線工程と同等の微細化された半導体プロセスで製作され、抵抗変化素子の製作においても可変抵抗膜に固有な特殊な半導体プロセスは使わなくてすむ。したがって、微細化が進む半導体プロセスと親和性がよく、使用するプロセスのプロセスルールの最小サイズで可変抵抗膜を製作することができるため、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスに親和性のある量産プロセスにより製作することができる。
しかも、隣接する抵抗変化素子間は層間絶縁膜で分離され、抵抗変化素子と積層方向に直列に接続されたダイオードから必要十分な電流を印加することができるので、不揮発性記憶素子は、クロストークがなく安定に抵抗変化を繰り返すことができる。
上記不揮発性記憶素子において、前記第1の面積が前記第2の面積よりも大きくてもよく、前記第1の面積が前記第3の面積よりも大きくてもよく、前記第2の面積が前記第3の面積よりも大きくてもよい。
上記不揮発性記憶素子において、前記可変抵抗膜は、前記下部電極に向かってテーパ状に細くなるように構成されていてもよい。
かかる構成では、可変抵抗膜と下部電極との界面における電流密度が高くなり、より容易に抵抗状態の変化が起こるようになる。また、隣接する下部電極間の距離を増大させることにより、クロストークがさらに確実に防止される。しかも、印加した電流を効率的に上部電極に集中させて電流密度を上げるので、抵抗変化素子の抵抗変化がさらに確実に実現される。
上記不揮発性記憶素子において、前記コンタクトホールが前記下部電極に向かってテーパ状に細くなるように形成されていてもよい。
かかる構成では、コンタクトホールの形状をテーパ形状とすることで、可変抵抗膜と下部電極との界面の面積をより容易に小さくすることができる。可変抵抗膜と下部電極との界面における電流密度が高くなり、より容易に抵抗状態の変化が起こるようになる。
上記不揮発性記憶素子において、前記上部電極の少なくとも一部が前記コンタクトホールに埋め込まれていてもよく、前記上部電極の一部が前記可変抵抗膜の中央部に凸状に埋め込まれていてもよい。
かかる構成では、抵抗変化素子がさらにコンパクトに集積化でき、可変抵抗膜と上部電極との密着性がさらに向上することができる。
上記不揮発性記憶素子において、前記上部電極と前記第1の電極とが前記コンタクトホールに埋め込まれていてもよい。
かかる構成では、上部電極と第1電極がコンタクトホール内に埋め込まれることにより、ダイオードの素子分離が可能となり、複雑な工程を付加することなく、素子分離されたダイオードを集積化することができる。この場合、絶縁層または半導体層が分離されていなくても、上部電極と第1電極がコンタクトホール内に埋め込まれて分離されていれば、不揮発性記憶素子は、電気的には絶縁層または半導体層が分離されて素子分離された構成と同じ動作を行わせることができる。
上記不揮発性記憶素子において、前記上部電極と前記第1の電極とは1個の共通電極であってもよく、前記共通電極は、前記可変抵抗膜に向かってテーパ状に細くなるように構成されていてもよい。
かかる構成では、さらにコンパクトに集積化された不揮発性記憶素子が実現できる。
上記不揮発性記憶素子において、前記ダイオードは、MIM(Metal-Insulator-Metal)ダイオード、MSM(Metal-Semiconductor-Metal)ダイオードまたはショットキーダイオードであ
かかる構成では、抵抗変化素子に必要十分な電流を印加することができる。
上記不揮発性記憶素子において、前記絶縁層または半導体層が前記第1の電極と接触する面を第1の接触面とするとき、前記第1の接触面が、凹面、凸面または凹凸面であってもよい。
かかる構成では、第1の接触面は、立体的に可変抵抗膜の上部の一定の領域に形成することができるので、第1の面積を大きく取ることができる。そして、一定の領域にダイオードの実効的な面積を大きくすることができるので、ダイオードの電流駆動能力をさらに向上することができる。
上記不揮発性記憶素子において、前記可変抵抗膜が前記上部電極と接触する面を第2の接触面とするとき、前記第2の接触面が、凹面、凸面または凹凸面であってもよい。
かかる構成では、可変抵抗膜と上部電極との密着性がさらに向上することができる。
また、本発明の不揮発性記憶素子アレイは、上記不揮発性記憶素子を複数備えた不揮発性記憶素子アレイであって、前記下部電極が前記基板の主面に平行な第1の平面内において互いに平行に延びるように複数形成され、前記第2の電極が前記第1の平面に平行な第2の平面内において互いに平行に延びるようにかつ前記複数の下部電極と立体交差するように複数形成され、前記複数の下部電極および前記複数の第2の電極の立体交差点のそれぞれに対応して下部電極および第2の電極の間に介在するように可変抵抗膜が設けられることにより、前記立体交差点のそれぞれに対応して上記不揮発性記憶素子が形成されている。
かかる構成では、高集積で実用性の高いクロスポイント型の不揮発性記憶素子は、上述したように、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスと親和性がある量産プロセスにより製作することができる。しかも、隣接する抵抗変化素子間は層間絶縁膜で分離され、上部に隣接するダイオードから必要十分な電流を印加することができるので、クロストークがなく安定に抵抗変化を繰り返すことができる。
また、本発明の不揮発性記憶素子の製造方法は、基板上に下部電極を形成する下部電極形成工程と、前記下部電極上に可変抵抗膜を形成する抵抗膜形成工程と、前記可変抵抗膜上に上部電極を形成する上部電極形成工程と、前記上部電極上に第1の電極を形成する第1の電極形成工程と、前記第1の電極上に絶縁層または半導体層を形成する絶縁層または半導体層形成工程と、前記絶縁層または半導体層上に第2の電極を形成する第2の電極形成工程と、を備え、前記抵抗膜形成工程は、前記下部電極を覆う層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜を貫通するコンタクトホールを前記下部電極上に形成するホール形成工程と、前記コンタクトホールに前記可変抵抗膜を埋め込む埋込工程と、を有し、前記絶縁層または前記半導体層が前記電極と接触する部分の面積を第1の面積、前記可変抵抗膜が前記上部電極と接触する部分の面積を第2の面積、前記可変抵抗膜が前記下部電極と接触する部分の面積を第3の面積とするとき、前記第1の面積が、前記第2の面積および前記第3の面積の少なくとも一方よりも大きい。
この構成により、抵抗変化素子および不揮発性記憶素子は、上述したように、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスと親和性がある量産プロセスと同じプロセスルールにより製作することができる。しかも、隣接する抵抗変化素子間は層間絶縁膜で分離され、上部に隣接するダイオードから必要十分な電流を印加することができるので、クロストークがなく安定に抵抗変化を繰り返すことができる素子を製作することができる。
また、本発明の不揮発性記憶素子アレイの製造方法は、上記の不揮発性記憶素子の製造方法を用いたクロスポイント型の不揮発性記憶素子アレイの製造方法であって、前記下部電極形成工程は、複数の下部電極を前記基板の主面に平行な第1の平面内において互いに平行に延びるように形成する工程であり、前記第2の電極形成工程は、前記第1の平面に平行な第2の平面内において互いに平行に延びるようにかつ前記複数の下部電極と立体交差するように形成する工程である。
この構成により、高集積で実用性の高いクロスポイント型の不揮発性記憶素子は、上述したように、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスと親和性がある量産プロセスと同じプロセスルールにより製作することができる。しかも、隣接する抵抗変化素子間は層間絶縁膜で分離され、上部に隣接するダイオードから必要十分な電流を印加することができるので、クロストークがなく安定に抵抗変化を繰り返すことができる素子を製作することができる。
また、上記不揮発性記憶素子の製造方法において、前記ホール形成工程は、前記コンタクトホールを前記下部電極に向かってテーパ状に細くなるように形成するものであってもよい。
この構成により、隣接する下部電極間の距離を増加させることができ、クロストークがさらに確実に防止される構成で製作される。しかも、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げるので、抵抗変化がさらに確実に実現されるように製作される。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の不揮発性記憶素子は、抵抗変化素子とダイオードとが積層方向に直列に接続され、抵抗変化素子を構成する可変抵抗膜が、第1の層間絶縁膜を貫通して下部電極上に形成された第1のコンタクトホールに埋め込まれた構成となっている。さらに、ダイオードの第1の電極と接触する第1の面積が、可変抵抗膜が上部電極と接触する第2の面積よりも大きい構成からなる。
このような構成とすることにより、CMOSプロセス等で用いられる配線工程と同等の微細化された半導体プロセスで製作され、抵抗変化素子の製作においても可変抵抗膜に固有な特殊な半導体プロセスは使わなくてすむ。したがって、微細化が進む半導体プロセスと親和性がよく、使用するプロセスのプロセスルールの最小サイズで可変抵抗膜を製作することができるため、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスと親和性がある量産プロセスを用いて、本発明の不揮発性記憶素子を製作することができるようになる。しかも、隣接する抵抗変化素子間は層間絶縁膜で分離され、上部に隣接するダイオードから必要十分な電流を印加することができるので、本発明の不揮発性記憶素子はクロストークがなく安定に抵抗変化を繰り返すことができる。
なお、本発明の不揮発性記憶素子は第1の面積が第2の面積よりも大きい構成となっているので、電流駆動能力のある比較的大きいダイオードとプロセスルールまで微細化された抵抗変化素子を最適に接続している。
また、クロスポイント型の不揮発性記憶素子においては、2次元的に隣接する可変抵抗膜を含む可変抵抗素子間のクロストークを抑えるように電気的に分離することができるので、上記で説明した同様の効果が実現できる。
なお、本発明の不揮発性記憶素子を使用することにより、携帯情報機器や情報家電等の電子機器が、より一層の小型化・薄型化が図れるという効果を奏する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、図面で同じ符号が付いたものは、説明を省略する場合もある。
(第1の実施の形態)
図1から図5は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。図1(a)に本実施の形態の不揮発性記憶素子20の概略断面図を示す。図1(b)に不揮発性記憶素子20の構成を簡素化した変形例の不揮発性記憶素子30の概略断面図を示す。
図1(a)に示すように不揮発性記憶素子20は、基板10の上に形成された、可変抵抗膜11が下部電極12と上部電極13とに挟まれた抵抗変化素子14と、この抵抗変化素子14と積層方向に直列に接続され、絶縁層15または半導体層15(絶縁層15または半導体層15とは、絶縁体または半導体からなる層を指す。ダイオード層と呼んでもよい。)が下部の第1の電極16と上部の第2の電極17とに挟まれたダイオード18と、から構成されている。さらに、可変抵抗膜11は、下部電極12を覆う第1の層間絶縁膜19を貫通して、下部電極12上に形成された第1のコンタクトホール21に埋め込まれている。そして、ダイオード18の絶縁層15または半導体層15が第1の電極16と接触する第1の面積22は、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23よりも大きい構成となっている。
図1(b)に示す不揮発性記憶素子30は、図1(a)に示す不揮発性記憶素子20の構成を簡素化したもので、抵抗変化素子14の上部電極13とダイオード18の第1の電極16が共通した共通電極である構成となっている。すなわち、図1(b)では抵抗変化素子14の上部電極13がダイオード18の第1の電極16を兼ねた構成となっている。
さらに、図1(a)および図1(b)において、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23は、可変抵抗膜11が下部電極12と接触する第3の面積24よりも大きい構成となっている。
なお、第2の面積23と第3の面積24の大小関係は特に限定されない。第1の面積22が第2の面積23および第3の面積24の少なくとも一方よりも大きければよい。すなわち、第2の面積23および第3の面積24のうちいずれか小さい方の面積よりも、第1の面積22が大きければよい。ただし、後述するエッチングなどの工程を考慮すれば、コンタクトホールを形成する段階で第3の面積24を小さくするのが効率的である。よって、第3の面積24は第2の面積23よりも小さいことが好ましい。
このような構成とすることでダイオード側の電極面積が大きくなり、結果としてダイオードの電極が抵抗変化膜の下部電極より大きくなり、抵抗変化素子に対して高い駆動力が得られる。
しかも、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げるので、抵抗変化がさらに確実に実現されるように製作される。
かかる効果は、抵抗変化素子の動作メカニズムと関係していると推察される。すなわち、抵抗変化素子では、抵抗状態の変化が、電極と可変抵抗膜との界面で生じていることが明らかになりつつある。かかる知見によれば、電極と可変抵抗膜との界面において十分高い電流密度あるいは電圧を生じさせることが、抵抗状態の変化を確実に発生させる上で有効となる。高い電流密度あるいは電圧を生じさせるためには、界面の面積をより小さくすることが有効となる。どちらの界面においても電流の総量は変わらないため、第2の面積23および第3の面積24のうちより小さい方に対応する界面では、電流密度や電圧がより高くなり、抵抗状態が変化しやすくなる。よって、抵抗変化素子の抵抗状態が変化するか否かは、可変抵抗膜と上下の電極の界面のうち、より面積の小さい方で発生する電流密度や電圧により規定され、その界面の面積が小さい程、抵抗状態が変化しやすい。一方でダイオードの電流容量は、概略、ダイオードの電極面積に比例することになる。ダイオードの電極面積に対して抵抗変化素子の電極面積(電極と可変抵抗膜との界面の面積)をより小さくすることで、ダイオードの電流容量を高く保ちつつ、抵抗変化素子の抵抗状態をより確実に変化させることができる。
このような構成の不揮発性記憶素子20、30は抵抗変化素子14およびダイオード18が基板10の上に形成され、その周囲と上部は第1の層間絶縁膜19、第2の層間絶縁膜25および第3の層間絶縁膜26で囲まれて覆われている。
また、図1(a)および(b)において、上部電極13が第2の層間絶縁膜25を貫通する第2のコンタクトホール27に埋め込まれることにより、抵抗変化素子14およびダイオード18が隣接して配置される場合に、ダイオード18の素子分離が可能となる。
このような構成とすることにより、不揮発性記憶素子20は、ダイオード18の素子分離が可能となり、複雑な工程を付加することなく、素子分離されたダイオード18を集積化することができる。この場合、絶縁層15または半導体層15が分離されていなくても、上部電極13が第2のコンタクトホール27内に埋め込まれて分離されていれば、不揮発性記憶素子20は、電気的には絶縁層15または半導体層15が分離されて素子分離された構成と同じ動作を行わせることができる。また、CMOSプロセス等で用いられる配線工程と同等の微細化された半導体プロセスで製作され、抵抗変化素子の製作においても可変抵抗膜に固有な特殊な半導体プロセスは使わなくてすむ。したがって、微細化が進む半導体プロセスと親和性がよく、使用するプロセスのプロセスルールの最小サイズで可変抵抗膜を製作することができるため、100nm未満のプロセスルールが主体となる微細化プロセスに親和性のある量産プロセスにより製作することができる。
不揮発性記憶素子20の動作時に、抵抗変化素子14の可変抵抗膜11には、ダイオード18を介して上部電極13から電気的パルスが下部電極12に印加される。この電気的パルスの印加により、可変抵抗膜11は記憶部として、その抵抗値を増加または減少する特性を示すこととなる。また、第3の面積24よりも第2の面積23の方が大きく、第2の面積23よりも第1の面積22の方が大きい構成としているので、上部のダイオード18から可変抵抗膜11に対して抵抗値を増加または減少させるのに必要十分な電流値を供給することができる。しかも、隣接する抵抗変化素子14間は第1の層間絶縁膜19で分離されているので、クロストークがなく安定に抵抗変化を繰り返すことができる。そして、この抵抗値の変化により、情報の記録または読み出しが行われる。
このように、抵抗変化素子14と、その積層方向に直列にダイオード18を接続した構成により、ダイオード特性を適切に利用して抵抗変化素子14への情報の書き換えおよび読み出しを行うことができる。すなわち、抵抗変化素子14に情報を書き換えるときは、ダイオード14を含む不揮発性記憶素子20に比較的大きい電圧を印加して、ダイオード14を低抵抗状態で動作させる。このときは、ダイオード14は低抵抗状態であるので、印加電圧のダイオード14での電圧降下が少なく、効率よく抵抗変化素子14に電圧を印加することができるので、安定に抵抗変化をさせることができる。一方、抵抗変化素子14の情報を読み取るときは、比較的小さい電圧を不揮発性記憶素子20に印加して、ダイオード14を高抵抗状態で動作させる。このときは、印加電圧のダイオード14での電圧降下が大きく、適切な大きさの電圧が安定して抵抗変化素子14に印加されて、その抵抗値を読み出すことができる。このときに、ノイズ電圧が電源ラインを介して印加電圧に付加されても、ほとんどダイオード14で吸収されるので、抵抗変化素子14の抵抗値を誤って書き換えるなどの誤動作がほとんど生じないようにすることができる。
図2は図1(a)または(b)に示す不揮発性記憶素子の構成にて、クロスポイント型の不揮発性記憶素子アレイ40を構成した場合の、半導体チップの基板表面41から見た概略構成図を示す。図2で不揮発性記憶素子アレイ40は、基板上の下部電極12と、この下部電極12とここでは直角に交差するストライプ状の第2の電極17とが、記憶部となる可変抵抗膜11を挟んだ構成となっている。ここでは、例えば、8本の下部電極12(12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h)と8本の第2の電極17(17a、17b、17c、17d、17e、17f、17g、17h)とが示されている。そして、これらが交差したところに可変抵抗膜11が下部電極12と上部電極13とに挟まれて配置されて抵抗変化素子14を構成し、全体としてマトリックス状の記憶部が複数構成されることとなる。
別の言い方をすれば、不揮発性記憶素子アレイ40は、下部電極12が基板10の主面に平行な第1の平面内において互いに平行に延びるように複数形成され、第2の電極17が第1の平面に平行な第2の平面内において互いに平行に延びるようにかつ複数の下部電極12と立体交差するように複数形成され、複数の下部電極12および複数の第2の電極の立体交差点のそれぞれに対応して下部電極および第2の電極の間に介在するように可変抵抗膜が設けられることにより、立体交差点のそれぞれに対応して不揮発性記憶素子14が形成される。
図3(a)は、図1(b)に示す不揮発性記憶素子の基本構成をもとにして、図2のクロスポイント型で構成した不揮発性記憶素子アレイ40をA−A線の断面で矢印方向から見た概略断面図を示す。図3(b)は、同じく図1(b)に示す不揮発性記憶素子の基本構成をもとにして、図2のクロスポイント型で構成した不揮発性記憶素子アレイ40をC−C線の断面で矢印方向から見た概略断面図を示す。Bで示した破線で囲まれた領域の中の構成が、上記基本構成となるメモリセルに該当する。
図3(a)(b)においては、このメモリセルが8個並んでいる例を示している。メモリセルは、下部電極12と上部電極13とに挟まれた可変抵抗膜11からなる抵抗変化素子14と、第1の電極を兼ねる上部電極13(共通電極)と第2の電極17bで挟まれた、ここでは、例えば絶縁層からなるダイオード18とから構成される。図3(a)と図3(b)とは互いに直交した位置から見た不揮発性記憶素子アレイ40の概略断面図であり、ストライプ形状の下部電極12とストライプ形状の第2の電極17がほぼ直角に交差して、その間の可変抵抗膜11を挟んでいることがわかる。
さらに、ダイオード18が抵抗変化素子14に必要十分な電流を供給するために、ダイオード18の大きさの目安となる第1の面積22は、抵抗変化素子14の大きさの目安である第2の面積23よりも大きく構成されている。また、第3の面積24は隣接するメモリセル間のクロストークをより一層低減するために、第2の面積23より小さく構成されているが、第2の面積23と同一の面積にて構成してもかまわない。
また、不揮発性記憶素子アレイ40は、上部電極13が第2の層間絶縁膜25の第2のコンタクトホール27に埋め込まれているのでダイオード18の素子分離が可能となり、複雑な工程を付加することなく、素子分離されたダイオード18を集積化することができる。この場合、絶縁層15または半導体層15が隣接するメモリセルの間で分離されていなくても、上部電極13が第2のコンタクトホール27内に埋め込まれて分離されていれば、不揮発性記憶素子アレイ40は、電気的には絶縁層15または半導体層15が分離されて素子分離された構成と同じ動作を行わせることができる。
図1(a)および(b)と同様に図2および図3においても、この複数の記憶部を構成する可変抵抗膜11は、ダイオード18を介して上部電極13から電気的パルスが下部電極12に印加される。この電気的パルスの印加により、可変抵抗膜11は記憶部として、その抵抗値を増加または減少する特性を示すこととなる。そして、この抵抗値の変化により、情報の記録または読み出しが行われる。
したがって、抵抗変化素子14と、その積層方向に直列にダイオード18を接続した構成により、ダイオード特性を適切に利用して抵抗変化素子14への情報の書き換えおよび読み出しを行うことができる。すなわち、抵抗変化素子14に情報を書き換えるときは、ダイオード14を含む不揮発性記憶素子アレイ40に比較的大きい電圧を印加して、ダイオード14を低抵抗状態で動作させる。このときは、ダイオード14は低抵抗状態であるので、印加電圧のダイオード14での電圧降下が少なく、効率よく抵抗変化素子14に電圧を印加することができるので、安定に抵抗変化をさせることができる。一方、抵抗変化素子14の情報を読み取るときは、比較的小さい電圧を不揮発性記憶素子アレイ40に印加して、ダイオード14を高抵抗状態で動作させる。このときは、印加電圧のダイオード14での電圧降下が大きく、適切な大きさの電圧が安定して抵抗変化素子14に印加されて、その抵抗値を読み出すことができる。このときに、ノイズ電圧が電源ラインを介して印加電圧に付加されても、ほとんどダイオード14で吸収されるので、抵抗変化素子14の抵抗値を誤って書き換えるなどの誤動作がほとんど生じないようにすることができる。
次に、本実施の形態の一例として、図1(b)で示した不揮発性記憶素子30の製造方法について示す。図4(a)から図4(d)および図5(a)から図5(d)に不揮発性記憶素子30のプロセスフローを順に示している。すなわち、本実施の形態の不揮発性素子の製造方法は、基板10上に下部電極12を形成する下部電極形成工程と、下部電極12上に可変抵抗膜11を形成する抵抗膜形成工程と、可変抵抗膜11上に上部電極13を形成する上部電極形成工程と、上部電極13上に絶縁層15または半導体層15を形成する工程と、絶縁層15または半導体層15上に第2の電極17を形成する第2の電極形成工程と、を備えている。なお、本実施の形態に上部電極13上に図1(a)に示す第1の電極16を形成する工程を付加してもよいが、不揮発性記憶素子30では、上部電極13が第1の電極16と共通に構成されているので、この工程の説明は省略する。
さらに、抵抗膜形成工程は、下部電極12を覆う第1の層間絶縁膜19を形成する工程と、第1の層間絶縁膜19を貫通する第1のコンタクトホール21を下部電極12上に形成するホール形成工程と、第1のコンタクトホール21に可変抵抗膜11を埋め込む埋込工程とからなる。そして、さらに、本実施の形態の不揮発性素子の製造方法では、絶縁層15または半導体層15が上部電極13と接触する第1の面積22が、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23よりも大きく形成している。このように構成される製造方法について、図4および図5に示されたプロセスフローに従って順に説明する。
図4(a)に示すように、例えば、Si材料の基板10上にAl材料からなる下部電極12を蒸着法とエッチング法により幅0.1μm、厚さ0.1μmで所定方向に伸張するように形成する。さらに、CVD法等により弗素ドープの酸化膜を第1の層間絶縁膜19として基板10および下部電極12を覆って厚さ200nmとなるように堆積する。
そして、図4(b)に示すように、例えば、ドライエッチング法により直径80nmの第1のコンタクトホール21が下部電極12上に第1の層間絶縁膜19を貫通して形成される。この第1のコンタクトホール21は、遷移金属の酸化膜材料をスパッタ法により供給することで、例えば、Fe34からなる抵抗変化材料で埋め込まれた可変抵抗膜11を形成し、この材料は図4(b)に示すように第1の層間絶縁膜19上にも層状に堆積する。
次に、図4(c)に示すように、第1の層間絶縁膜19上に堆積された可変抵抗膜11はCMP(化学的機械的研磨)技術を用いて第1の層間絶縁膜19の表面が露出するまで除去されて、第1のコンタクトホール21の中に堆積されたものだけが残される。そして、図4(d)に示すように、平坦化された可変抵抗膜11および第1の層間絶縁膜19上に、例えば、CVD法等により厚さ0.1μmの弗素ドープの酸化膜を第2の層間絶縁膜25として堆積する。
そして、図5(a)に示すように、例えば、ドライエッチング法により直径100nmの第2のコンタクトホール27が第2の層間絶縁膜25を貫通して可変抵抗膜11および第1の層間絶縁膜19上に形成される。そして、スパッタ法により、例えばAl材料をこの第2のコンタクトホール27に埋めて、第2の層間絶縁膜25上に上部電極13の材料として層状に形成したのち、図5(b)に示すように、CMP技術により第2の層間絶縁膜25上の電極材料を除去する。さらに、上部電極13および第2の層間絶縁膜25の上に、例えば、スパッタ法によりSiN膜10nmおよびAl材料を0.1μm形成したのち、上部電極13を覆って幅180nmの線状のSiN膜からなる絶縁層15およびAl材料からなる第2の電極17を図5(c)に示すように形成する。
なお、以上のプロセスにおいて、図1(a)に示した構造を形成する場合は、図5(b)に示したように、CMP技術により第2の層間絶縁膜25上の電極材料を除去した後、電極材料をエッチバックし若干掘り下げた後、ダイオード用の下部電極Alをスパッタで埋め込み、再度CMPにより平坦化する。さらに、ダイオードの下部電極(第1の電極)16および第2の層間絶縁膜25の上に、例えば、スパッタ法によりSiN膜10nmおよびAl材料を0.1μm形成したのち、ダイオードの下部電極16を覆って幅180nmの線状のSiN膜からなる絶縁層15およびAl材料からなる第2の電極17を形成する。
さらに、絶縁層15および第2の電極17を覆い、第2の層間絶縁膜25の上に第3の層間絶縁膜26が、CVD法等により厚さ0.4μmの弗素ドープの酸化膜として図5(d)に示すように形成される。このようにして、不揮発性記憶素子30が形成され、抵抗変化素子14の上にダイオード18が形成される。このときに整流素子18の電流供給能力を決める第1の面積22は、0.0079μm2で第2の面積23の0.0050μm2よりも大きい。また、第3の面積24の方が第2の面積23よりも小さくなるようにすることで、不揮発性記憶素子30が、例えば、クロスポイント型の不揮発性記憶素子のメモリセルとして使用されるときに、隣接するメモリセル間を離すようにしてクロストークなどを抑制することができる。
以上のプロセスフローにより、不揮発性記憶素子30が製造される。本実施の形態で示した製作プロセスは、例えば、CMOSプロセスなどの微細化された半導体プレーナプロセスと同じマスクプロセスで製作され、抵抗変化素子14の製作においても可変抵抗膜11に固有な特殊な半導体プロセスは使っていない。したがって、微細化が進む半導体プロセスと親和性がよく、使用するプロセスのプロセスルールの最小サイズで可変抵抗膜11を製作することができる。
このように作製した不揮発性記憶素子30において、上部電極の材料をPt(厚み50nm)、下部電極の材料をPt(厚み50nm)とし、可変抵抗膜としてFe3O4を用い(膜厚100nm)て、極性の異なる電気的パルス(±4.3V)を第2の電極17と下部電極12間に
交互に印加すると、11KΩの高抵抗値と2.5KΩの低抵抗値を交互に示すことが確認された。これらの動作は、上記電気的パルスを、パルス幅が100nsec、電圧が±4.3Vに設定して、極性を交互に印加した場合に、1000回以上連続で高速に上記した高抵抗値と低抵抗値が交互に安定して得られることを確認した。抵抗変化素子14の上下電極間(12、13の間)には3.3V、ダイオード18の上下電極間(16、17の間)には1Vの電圧がかかっている。よって、本実施形態のような、ダイオード18と抵抗変化素子14を直列に接続したメモリ素子を動作させる場合には、ダイオード18の上部電極(第2の電極)17と抵抗変化素子14の下部電極12の間に4.3Vを印加することになる。
以上に述べた不揮発性記憶素子30の製法は、図2および図3に示すクロスポイント型の不揮発性記憶素子アレイ40についても、同様に適用して作製することができる。すなわち、クロスポイント型の不揮発性記憶素子アレイ40は、基板10上にストライプ形状の下部電極12を形成する工程と、下部電極12上に可変抵抗膜11を形成する抵抗膜形成工程と、可変抵抗膜11上にストライプ形状の上部電極13を形成する上部電極形成工程と、により抵抗変化素子14の構成を形成する。そして、この抵抗変化素子14上に絶縁層15または半導体層15を形成する工程と、絶縁層15または半導体層15上に第2の電極17を形成する第2の電極形成工程と、を備えている。さらに、抵抗膜形成工程は、下部電極12を覆う第1の層間絶縁膜19を形成する工程と、第1の層間絶縁膜19を貫通する第1のコンタクトホール21を下部電極12上に形成するホール形成工程と、第1のコンタクトホール21に可変抵抗膜11を埋め込む埋込工程とからなる。そして、下部電極形成工程は、ストライプ形状の下部電極12を形成し、上部電極形成工程または第2の電極形成工程は、ストライプ形状の下部電極12と交差する方向にストライプ形状の上部電極13または第2の電極17を形成している。
さらに、絶縁層15または半導体層15が上部電極13と接触する第1の面積22が、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23よりも大きく形成する。
この製造方法により、図2に示すような直交する方向に、例えば0.22μmのピッチで不揮発性記憶素子30の構成をメモリセルとする8×8個のメモリセルをもつクロスポイント型の不揮発性記憶素子アレイ40が実現できる。本実施の形態の不揮発性記憶素子アレイ40では、ストライプ形状の下部電極12と交差する方向にストライプ形状の第2の電極17が形成されている。不揮発性記憶素子アレイ40のプロセスフローについても図4および図5に示す内容と同様の内容で実現することができる。
なお、本実施形態においては配線材料としてAlを用いたが、半導体プロセスで用いられるW、PtやCuを用いてもよく、また、電極材料としてAlを用いたが、他の電極材料であるCu、Pt、TiN、TaNおよびTiAlN等を用いてもよい。
また、本実施形態では、ダイオードとして絶縁層としてSiN膜、上部電極および下部電極をAlとしたMIM(Metal-Insulator-Metal)構造を用いたMIMダイオードを示したが、半導体層としてSi膜、上部電極および下部電極としてPtを使用したMSM(Metal-Semiconductor-Metal)構造を用いたMSMダイオードであってもよい。
さらに、埋め込まれた電極がPt、半導体層がSiでショットキー接合を形成し、反対側の上部電極がAlでSiとオーミック接合したショットキーダイオードであってもよく、他のダイオード構造、例えばPN接合ダイオードなどでもよい。
(第2の実施の形態)
図6は本発明の第2の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、第1の実施の形態とは、抵抗変化素子14の上部電極13の断面形状を工夫した点が異なり、これにより不揮発性記憶素子の性能を向上するものである。すなわち、図6(a)は、抵抗変化素子14の上部電極13の断面形状をテーパ形状(可変抵抗膜11に向かってテーパ状に細くなる形状、基板10の主面に平行に切った断面が基板10へ向かって徐々に小さくなる形状)に構成した不揮発性記憶素子45を示している。図6(b)は上部電極13の断面形状の一部が第1のコンタクトホール21の上部に埋め込まれた構成の不揮発性記憶素子50を示す。不揮発性記憶素子50の上部電極13の一部が可変抵抗膜11と共に第1のコンタクトホール21に埋め込まれている。また、上部電極の一部が第2の層間絶縁膜25を貫通する第2のコンタクトホール27に埋め込まれている。また、図6(a)および(b)では、第1の実施の形態と同様に、ダイオード18の絶縁層15または半導体層15が第1の電極16と接触する第1の面積22は、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23よりも大きい構成となっている。
図6(a)の不揮発性記憶素子45は上部電極13の断面形状をテーパ形状にすることにより、抵抗変化素子14よりも大きい領域に形成して電流駆動力を高めたダイオード18から多くの電流を抵抗変化素子14に流すことが可能となり、不揮発性記憶素子45の電気的性能を向上するものである。また、実効的にダイオード18の形成領域、すなわち、有効面積を拡大することで、ダイオード18での抵抗を適切に下げて、抵抗変化素子14の高抵抗状態または低抵抗状態を正確に検知することができるようにしている。
この不揮発性記憶素子45を製造するためには、第1の実施の形態で説明した図4(a)から図4(d)のプロセスフローを用いたのち、図5(a)で第2のコンタクトホール27を円柱状に作製する代わりに、より化学反応性が強いRIEなどによりエッチングをすることで図6(a)の円錐台形状の第2のコンタクトホール42を作製することができる。この第2のコンタクトホール42に第1の実施の形態で示した図5に示すプロセスフローを適用して上部電極13を形成することにより、不揮発性記憶素子45が実現できる。
一方、図6(b)の不揮発性記憶素子50は、上部電極13の一部を第1のコンタクトホール19に埋め込むことで、可変抵抗膜11と上部電極13の密着性を上げ第2の面積23に電荷を集めて可変抵抗膜11に効果的に電流を印加して性能を向上するものである。この不揮発性記憶素子50を製造するためには、第1の実施の形態で説明した図4(a)から図4(c)のプロセスフローを用いたのち、さらにCMP技術により第1のコンタクトホール21の上部の可変抵抗膜11の一部を除去する。
CMPで第1の層間絶縁膜19が露出するまで研磨して平坦化した後、抵抗変化膜11のみをエッチングする液体(例えば、希硫酸)を用いてウェットエッチングを行うことにより、可変抵抗膜11の上部の一部のみを除去する。このようにしたあとで図4(d)および図5(a)から図5(d)のプロセスフローを実施することにより、不揮発性記憶素子50は作製することができる。
以上のような本実施形態の構成にすることにより、可変抵抗膜11と上部電極13との密着性を向上させることができ、電流駆動力を高めたダイオード18から多くの電流を抵抗変化素子14に流すことができる。
(第3の実施の形態)
図7は本発明の第3の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、第1および第2の実施の形態とは、図7(a)に示すように、可変抵抗膜52と上部電極53の断面形状がテーパ形状(下部電極12に向かってテーパ状に細くなる形状、基板10の主面に平行に切った断面が基板10へ向かって徐々に小さくなる形状)で、かつ可変抵抗膜52と上部電極53とが第1の層間絶縁膜19を貫通する第1のコンタクトホール51中に形成されている。図7(b)は図7(a)のDの方向から見た不揮発性記憶素子55の概略断面図を示している。この第3の実施形態においても、第1、第2の実施形態と同様に、ダイオード18の絶縁層15または半導体層15が第1の電極16と接触する第1の面積22は、可変抵抗膜52が上部電極53と接触する第2の面積23よりも大きい構成となっている。図7の構成により、ダイオード18からの印加電流は、第1の面積22で集められて、より小さい第2の面積23に集中し、可変抵抗膜52を介して、第2の面積23より小さい第3の面積24に集中して下部電極12に到達する。すなわち、第1の層間絶縁膜19中の第1のコンタクトホール51の断面形状を深さ方向にテーパ形状に狭く(下部電極12に向かってテーパ状に細くなる形状に、基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなる形状に)形成することにより、この中に埋め込まれる可変抵抗膜51の断面形状も深さ方向にテーパ形状に狭く形成される。さらに、このテーパ形状の第1のコンタクトホール51の上部に上部電極53を埋め込むことにより第1および第2の実施の形態で示す第2の層間絶縁膜が省かれるので、製造工程を一層簡略化することができる。
なお、断面形状が深さ方向にテーパ形状に狭く形成される第1のコンタクトホール51を形成するためには、第2の実施の形態で説明したように第1の層間絶縁膜19をエッチングする場合に化学反応性の強いRIEなどの製造プロセスを用いて作製することができる。また、このテーパ形状の第1のコンタクトホール51内に可変抵抗膜52および上部電極53を埋め込む工程は、以下のようにして作製することができる。
層間絶縁膜19にエッチングによって形成された第1のコンタクトホール51を可変抵抗膜52で埋め込んだのち、CMP技術を用いて第1の層間絶縁膜19の上部の可変抵抗膜を取り除く。さらに、CMP技術により第1のコンタクトホール51に埋め込まれた可変抵抗膜52の上部を一部除去したのちに上部電極53を第1の層間絶縁膜19上まで埋め込み、CMP技術により第1の層間絶縁膜19上の上部電極材料を取り除いて平坦化する。このようにすることにより、第1のコンタクトホール51内に可変抵抗膜52およびその上部に上部電極53が埋め込まれる。
また、上述したような、1層の層間絶縁膜19中にテーパ状の第1のコンタクトホール
51を形成し、その内部に可変抵抗膜52と上部電極53を埋め込む工程を除くと、その他の製造プロセスは、上述した第2の実施形態で説明したような、図4、図5のプロセスを同様に適用することができる。
以上のような本実施形態の構成にすることにより、隣接する下部電極12間の距離を増大させることにより、クロストークがさらに確実に防止される。このことは、図3(b)との対比からも明白である。しかも、可変抵抗膜52は深さ方向にテーパ形状に狭くなっているので、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げることができ、可変抵抗素子14の抵抗変化がさらに確実に実現される。
(第4の実施の形態)
図8は本発明の第4の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、第1の実施の形態で説明した図1(b)の不揮発性記憶素子30の変形例である。すなわち、図8(a)および(b)において例示されている不揮発性記憶素子60、65は、抵抗変化素子14の構成は図1(b)と基本的には同様であるが、図8(a)では、抵抗変化素子14の上部電極13の上部に段差のある凸部54と平坦部(凹部)56を形成(すなわち、上部電極13の上部中央に凸部54を形成)し、また、図8(b)では上部電極13の上面にエッチングなどで荒らして凹凸面57を形成している。したがって、絶縁層15または半導体層15が、第1の電極16または上部電極13と接触する第1の接触面58が、凹面、凸面または凹凸面である構成になっている。
図8(a)の不揮発性記憶素子60は、抵抗変化素子14の上部電極13の中央部を円柱状の凸部54として残し、凸部54の周囲をドーナツ状にエッチングしている。このような形状の上部電極13の上に、例えば絶縁層15を上部電極13の上部の凹凸に沿って積層して、この絶縁層15上にその凹部を埋めて第2の電極17を堆積したのちCMPを用いて平坦化して、可変抵抗膜11の上部近傍のみ残すように、他の領域をエッチングなどで除去する。このとき、絶縁層15が第1の電極16と接触する第1の面積22は凹凸面で構成されるので、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23よりも大きく構成されている。その他の製造プロセスは、上述した第2の実施形態で説明したような、図4、図5のプロセスを同様に適用することで、本変形例の不揮発性記憶素子60を作製することができる。
このような構成にすることにより、不揮発性記憶素子60は上部電極13の上部と絶縁層15の下部の密着性を向上させると共に、電流駆動力を高めたダイオード18から多くの電流を第1の接触面22を介して抵抗変化素子14に流すことができる。したがって、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げることができ、可変抵抗素子14の抵抗変化がさらに確実に実現される。また、図8(a)に示すように、ダイオード18の第2の電極17が絶縁層15と接触する面も凹凸面59とすることで、さらにダイオード18の電流駆動能力を高めることができる。
図8(b)の不揮発性記憶素子65は、抵抗変化素子14の上部電極13の上面に凹凸面57を形成している。この凹凸面57上に、例えば絶縁層15を堆積するが、この堆積によって形成された絶縁膜15にも、上部電極13の上面と同様な凹凸が表面に形成される。この絶縁膜15の凹凸面を埋めるようにして第2の電極17を堆積したのちCMPを用いて平坦化して、図8(a)と同様に、可変抵抗膜11の上部近傍のみ残すように、他の領域をエッチングなどで除去する。このとき、絶縁層15が第1の電極16と接触する第1の面積22は凹凸面で構成されるので、可変抵抗膜11が上部電極13と接触する第2の面積23よりも大きく構成されている。その他の製造プロセスは、上述した第2の実施形態で説明したような、図4、図5のプロセスを同様に適用することで、本変形例の不揮発性記憶素子60を作製することができる。
このような構成にすることにより、不揮発性記憶素子65は上部電極13の上部と絶縁層15の下部の密着性を向上させると共に、電流駆動力を高めたダイオード18から多くの電流を第1の接触面22を介して抵抗変化素子14に流すことができる。したがって、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げることができ、可変抵抗素子14の抵抗変化がさらに確実に実現される。また、図8(b)に示すように、ダイオード18の第2の電極17が絶縁層15と接触する面も凹凸面59とすれば、さらにダイオード18の電流駆動能力を高めることができる。
(第5の実施の形態)
図9は本発明の第5の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、第2の実施の形態として説明した図6(a)の不揮発性記憶素子45の変形例である。すなわち、図9(a)および(b)において例示されている不揮発性記憶素子70、75は、可変抵抗膜61が上部電極63と接触する第2の接触面64が凹面、凸面または凹凸面である構成になっている。このとき、円柱状の第1のコンタクトホール21の中に形成された可変抵抗膜61の上部の第2の接触面64は、図9(a)では可変抵抗膜61の中央に円柱状に凹面が形成され、図9(b)では可変抵抗膜61の上面をエッチングなどで荒らして凹凸面で構成されるので、第2の接触面64の面積である第2の面積23は可変抵抗膜61の下部の第3の面積24よりも大きく構成されている。なお、図9(a)(b)の場合においても、上述した各実施形態と同様に、第1の面積22は第2の面積23よりも大きく構成されている。
図9(a)の不揮発性記憶素子70は、下部電極12上の可変抵抗膜61の上部に円柱状の凹部62が形成されて、その凹部62に凸状の上部電極63が嵌め込まれた構成となっている。作製しやすい円柱状の第1のコンタクトホール21の中の可変抵抗膜61の上部に凹部を作製することにより、第2の面積64は第3の面積24よりも大きくすることができる。このような構成にすることにより、不揮発性記憶素子70は可変抵抗膜61の上部と上部電極63の下部の密着性を向上させると共に、電流駆動力を高めたダイオード18から多くの電流を第2の接触面64を介して抵抗変化素子14に流すことができる。したがって、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げることができ、可変抵抗素子14の抵抗変化がさらに確実に実現される。なお、可変抵抗膜61の上部の凹部62の形成は、フォトリソグラフィによるエッチングにより行うことができる。
同様に図9(b)の不揮発性記憶素子75は、下部電極12上の可変抵抗膜61の上部に凹凸面66が形成されて、その凹凸面66に下面が凹凸状の上部電極63が嵌め込まれた構成となっている。作製しやすい円柱状の第1のコンタクトホール21の中の可変抵抗膜61の上部に凹凸面66を作製することにより、第2の面積64は第3の面積24よりも大きくすることができる。このような構成にすることにより、不揮発性記憶素子75は可変抵抗膜61の上部と上部電極13の下部の密着性を向上させると共に、電流駆動力を高めたダイオード18から多くの電流を第2の接触面64を介して抵抗変化素子14に流すことができる。したがって、印加した電流を効率的に集中させて電流密度を上げることができ、可変抵抗素子14の抵抗変化がさらに確実に実現される。なお、可変抵抗膜61の上部の凹凸面66の形成は、フォトリソグラフィによるエッチング速度の速いエッチングにより行うことができる。
(第6の実施の形態)
図10は本発明の第6の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、第2の実施の形態として説明した図6(a)の不揮発性記憶素子45の変形例である。すなわち、図10において例示されている不揮発性記憶素子80において、可変抵抗層11は、その断面形状が、テーパ形状(下部電極12に向かってテーパ状に細くなる形状、基板10の主面に平行に切った断面が基板10へ向かって徐々に小さくなる形状)をなすように構成されている。さらに、上部電極13(第1の電極16)は、その断面形状が、テーパ形状(可変抵抗層11に向かってテーパ状に細くなる形状、基板10の主面に平行に切った断面が基板10へ向かって徐々に小さくなる形状)をなすように構成されている。
可変抵抗層11のかかる形状は、第1の層間絶縁膜19を貫通する第1のコンタクトホール72が、基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成されていることにより実現される。
上部電極13(第1の電極16)のかかる形状は、第2の層間絶縁膜25を貫通する第2のコンタクトホール71が、基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成されていることにより実現される。
この不揮発性記憶素子80の製造においては、第1の実施の形態で説明した図4(a)から図4(d)のプロセスフローにおいてより化学反応性が強いRIEなどによるエッチングを用いて図10の円錐台形状の第1のコンタクトホール72を作製したのち、図5(a)で第2のコンタクトホールを円柱状に作製する代わりに、より化学反応性が強いRIEなどによりエッチングをすることで図10の円錐台形状の第2のコンタクトホール71を作製することができる。この第2のコンタクトホール71に第1の実施の形態で示した図5に示すプロセスフローを適用して上部電極13(第1の電極16)を形成することにより、不揮発性記憶素子80が実現できる。
本実施形態では、第1のコンタクトホール72と第2のコンタクトホール71とを別個のプロセスで形成する。上部電極13(第1の電極16)の下端面が確実に可変抵抗膜11を覆うようにすべく、該下端面の面積は可変抵抗膜11の上端面の面積(第2の面積)よりも大きくなっている。また、絶縁層15または半導体層15は上部電極13(第1の電極16)を覆うように形成されるため、第1の面積22は、上部電極13(第1の電極16)の上端面の面積と等しくなる。
以上のような構成では、第1のコンタクトホール72も第2のコンタクトホール71も基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成されているため、これらのコンタクトホール内に埋め込まれる可変抵抗膜11と上部電極13(第1の電極16)は必然的にテーパ形状をなすように形成される。これにより、第1の面積22は必然的に第2の面積23よりも大きくなり、第2の面積23は必然的に第3の面積24よりも大きくなる。したがって、第1の面積22は必然的に第3の面積24よりも大きくなる。すなわち、本実施形態では、コンタクトホールを基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成することで、電極界面の面積の大小関係を容易に調整できる。
(第7の実施の形態)
図11は本発明の第7の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、第2の実施の形態として説明した図6(a)の不揮発性記憶素子45の変形例である。すなわち、図11において例示されている不揮発性記憶素子90において、可変抵抗層11は、その断面形状が、テーパ形状(下部電極12に向かってテーパ状に細くなる形状、基板10の主面に平行に切った断面が基板10へ向かって徐々に小さくなる形状)をなすように構成されている。さらに、上部電極13(第1の電極16)は、その断面形状が、テーパ形状(可変抵抗層11に向かってテーパ状に細くなる形状、基板10の主面に平行に切った断面が基板10へ向かって徐々に小さくなる形状)をなすように構成されている。本実施形態は、上部電極13(第1の電極16)の下端面の面積が、可変抵抗膜11の上端面の面積と等しい点で、第6の実施形態と異なっている。
可変抵抗層11のかかる形状は、第1の層間絶縁膜19を貫通する第1のコンタクトホール74が、基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成されていることにより実現される。
上部電極13(第1の電極16)のかかる形状は、第2の層間絶縁膜25を貫通する第2のコンタクトホール73が、基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成されていることにより実現される。
この不揮発性記憶素子90の製造においては、基板10の上に第1の層間絶縁膜19および第2の層間絶縁膜25をこの順で積層し、その後で化学反応性が強いRIEなどによるエッチングを用いることで、図10の円錐台形状の第1のコンタクトホール74および第2のコンタクトホール73を一度に作製する。第2の層間絶縁膜25を第1の層間絶縁膜19よりも後退しやすい材料で形成することにより、第2のコンタクトホール73の内側の斜面を第1のコンタクトホール74よりもなだらかにすることができる。層間絶縁膜の材料としては、例えば、第1の層間絶縁膜19にはSiO2を、第2の層間絶縁膜25にはSiNを用いることができる。
第1のコンタクトホール74に第1の実施の形態で示した図4に示すプロセスフローを適用して可変抵抗層11を形成した上で、第2のコンタクトホール73に第1の実施の形態で示した図5に示すプロセスフローを適用して上部電極13(第1の電極16)を形成することにより、不揮発性記憶素子90が実現できる。
本実施形態では、第1のコンタクトホール74と第2のコンタクトホール73とを同一のプロセスで形成するため、上部電極13(第1の電極16)の下端面の面積が、可変抵抗膜11の上端面の面積と等しくなる。絶縁層15または半導体層15は上部電極13(第1の電極16)を覆うように形成されるため、第1の面積22は、上部電極13(第1の電極16)の上端面の面積と等しくなる。
以上のような構成では、第1のコンタクトホール74も第2のコンタクトホール73も基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成されているため、可変抵抗膜11も上部電極13(第1の電極16)も必然的にテーパ形状をなすように形成されることになる。したがって、第1の面積22は必然的に第2の面積23よりも大きくなり、第2の面積23は必然的に第3の面積24よりも大きくなり、第1の面積22は必然的に第3の面積24よりも大きくなる。すなわち、本実施形態では、コンタクトホールを基板10の厚み方向から見たときに基板10へ向かって徐々に小さくなるように形成することで、電極界面の面積の大小関係を容易に調整できる。
なお、第2から第5の実施の形態において、作製した不揮発性記憶素子45、50、55、60、65、70、75において可変抵抗膜としてFe3O4を用いて、極性の異なる電
気的パルス(±4.3V)を第2の電極17と下部電極12間に交互に印加すると、11KΩの高抵抗値と2.5KΩの低抵抗値を交互に示すことが確認された。これらの動作は、上記電気的パルスを、パルス幅が100nsecで、電圧が+3.3Vと−3.3Vに設定して極性を交互に印加した場合に、1000回以上連続で高速に高抵抗値と低抵抗値が交互に安定して得られることを確認した。抵抗変化素子14の上下電極間(12、63の間)には3.3V、ダイオード18の上下電極間(16、17の間)には1Vの電圧がかかっている。よって、本実施形態のような、ダイオード18と抵抗変化素子14を直列に接続したメモリ素子を動作させる場合には、ダイオード18の上部電極(第2の電極)17と抵抗変化素子14の下部電極12の間に4.3Vを印加することになる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、高集積化と高安定動作を実現する大容量の不揮発性記憶素子とその製造方法を提供するものであり、携帯情報機器や情報家電等の電子機器の小型化・薄型化に有用である。
図1は、本発明の第1の実施の形態における不揮発性記憶素子を示す図で、(a)は不揮発性記憶素子の概略断面図、(b)は(a)の構成を簡略化した不揮発性記憶素子の変形例の概略断面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態におけるクロスポイント型の不揮発性記憶素子アレイの構成を基板表面から見た概略構成図である。 図3は、図2の不揮発性記憶素子アレイの概略断面図で、(a)はA−A線の断面を矢印方向から見た概略断面図、(b)はC−C線の断面を矢印方向から見た概略断面図である。 図4(a)から(d)は、本発明の第1の実施の形態におけるプロセスフローを示す工程断面図である。 図5(a)から(d)は、本発明の第1の実施の形態におけるプロセスフローを示す工程断面図である。 図6は、本発明の第2の実施の形態における不揮発性記憶素子の概略断面図で、(a)は上部電極をテーパ状の断面形状とした不揮発性記憶素子の概略断面図、(b)は上部電極の一部を第1のコンタクトホールの上部に埋め込んだ不揮発性記憶素子の概略断面図である。 図7は、本発明の第3の実施の形態における不揮発性記憶素子の概略断面図で、(a)はテーパ状の第1のコンタクトホールに可変抵抗膜と上部電極が埋め込まれた概略断面図、(b)は(a)のDの方向から見た概略断面図である。 図8は、本発明の第4の実施の形態における不揮発性記憶素子の概略断面図で、(a)は上部電極の上部中央に凸部が形成された不揮発性記憶素子の概略断面図、(b)は上部電極の上側面に凹凸面を形成した不揮発性記憶素子の概略断面図である。 図9は、本発明の第5の実施の形態における不揮発性記憶素子の概略断面図で、(a)は可変抵抗膜の上部中央に凹部が形成された不揮発性記憶素子の概略断面図、(b)は可変抵抗膜の上部の面に凹凸面を形成した不揮発性記憶素子の概略断面図である。 図10は、本発明の第6の実施の形態における不揮発性記憶素子の概略断面図である。 図11は、本発明の第7の実施の形態における不揮発性記憶素子の概略断面図である。
符号の説明
10 基板
11,52,61 可変抵抗膜
12,12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g,12h 下部電極
13,53,63 上部電極
14 抵抗変化素子
15 絶縁層(半導体層)
16 第1の電極
17,17a,17b,17c,17d,17e,17f,17g,17h 第2の電極
18 ダイオード
19 第1の層間絶縁膜
20,30,45,50,55,60,65,70,75 不揮発性記憶素子
40 不揮発性記憶素子アレイ
21,51 第1のコンタクトホール
22 第1の面積
23 第2の面積
24 第3の面積
25 第2の層間絶縁膜
26 第3の層間絶縁膜
27,42 第2のコンタクトホール
41 基板表面
54 凸部
56,62 凹部
57,59,66 凹凸面
58 第1の接触面
64 第2の接触面

Claims (18)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜に覆われた下部電極と前記下部電極よりも基板から遠い側に設けられた上部電極と前記上部電極および前記下部電極の間に介在する可変抵抗膜とを有する抵抗変化素子と、
    前記上部電極よりも基板から遠い側に前記上部電極に直列に接続されるように設けられた第1の電極と前記第1の電極よりも基板から遠い側に設けられた第2の電極と前記第1の電極および前記第2の電極の間に介在する絶縁層または半導体層とを有するダイオードと、を備える不揮発性記憶素子であって、
    前記層間絶縁膜には前記層間絶縁膜を前記基板の主面に対して略垂直な方向に貫通して前記下部電極に到達するようにコンタクトホールが形成され、
    前記可変抵抗膜が前記コンタクトホールに埋め込まれ、
    前記絶縁層または前記半導体層が前記第1の電極と接触する部分の面積を第1の面積、前記可変抵抗膜が前記上部電極と接触する部分の面積を第2の面積、前記可変抵抗膜が前記下部電極と接触する部分の面積を第3の面積とするとき、
    前記第1の面積が、前記第2の面積および前記第3の面積の少なくとも一方よりも大きい、不揮発性記憶素子。
  2. 前記第1の面積が前記第2の面積よりも大きい、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  3. 前記第1の面積が前記第3の面積よりも大きい、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  4. 前記第2の面積が前記第3の面積よりも大きい、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  5. 前記可変抵抗膜は、前記下部電極に向かってテーパ状に細くなるように構成されている、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  6. 前記コンタクトホールが前記下部電極に向かってテーパ状に細くなるように形成されている、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  7. 前記上部電極の少なくとも一部が前記コンタクトホールに埋め込まれている、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  8. 前記上部電極と前記第1の電極とが前記コンタクトホールに埋め込まれている、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  9. 前記上部電極と前記第1の電極とは1個の共通電極である、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  10. 前記共通電極は、前記可変抵抗膜に向かってテーパ状に細くなるように構成されている、請求項8に記載の不揮発性記憶素子。
  11. 前記ダイオードは、MIMダイオード、MSMダイオードまたはショットキーダイオードである、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  12. 前記上部電極の一部が前記可変抵抗膜の中央部に凸状に埋め込まれている、請求項5に記載の不揮発性記憶素子。
  13. 前記絶縁層または半導体層が前記第1の電極と接触する面を第1の接触面とするとき、
    前記第1の接触面が、凹面、凸面または凹凸面である、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  14. 前記可変抵抗膜が前記上部電極と接触する面を第2の接触面とするとき、
    前記第2の接触面が、凹面、凸面または凹凸面である、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  15. 請求項1に記載の不揮発性記憶素子を複数備えた不揮発性記憶素子アレイであって、
    前記下部電極が前記基板の主面に平行な第1の平面内において互いに平行に延びるように複数形成され、
    前記第2の電極が前記第1の平面に平行な第2の平面内において互いに平行に延びるようにかつ前記複数の下部電極と立体交差するように複数形成され、
    前記複数の下部電極および前記複数の第2の電極の立体交差点のそれぞれに対応して下部電極および第2の電極の間に介在するように可変抵抗膜が設けられることにより、
    前記立体交差点のそれぞれに対応して請求項1に記載の不揮発性記憶素子が形成されている、不揮発性記憶素子アレイ。
  16. 基板上に下部電極を形成する下部電極形成工程と、
    前記下部電極上に可変抵抗膜を形成する抵抗膜形成工程と、
    前記可変抵抗膜上に上部電極を形成する上部電極形成工程と、
    前記上部電極上に第1の電極を形成する第1の電極形成工程と、
    前記第1の電極上に絶縁層または半導体層を形成する絶縁層または半導体層形成工程と、
    前記絶縁層または半導体層上に第2の電極を形成する第2の電極形成工程と、を備え、
    前記抵抗膜形成工程は、
    前記下部電極を覆う層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜を貫通するコンタクトホールを前記下部電極上に形成するホール形成工程と、
    前記コンタクトホールに前記可変抵抗膜を埋め込む埋込工程と、を有し、
    前記絶縁層または前記半導体層が前記電極と接触する部分の面積を第1の面積、前記可変抵抗膜が前記上部電極と接触する部分の面積を第2の面積、前記可変抵抗膜が前記下部電極と接触する部分の面積を第3の面積とするとき、前記第1の面積が、前記第2の面積および前記第3の面積の少なくとも一方よりも大きい、不揮発性記憶素子の製造方法。
  17. 請求項16に記載の不揮発性記憶素子の製造方法を用いたクロスポイント型の不揮発性記憶素子アレイの製造方法であって、
    前記下部電極形成工程は、複数の下部電極を前記基板の主面に平行な第1の平面内において互いに平行に延びるように形成する工程であり、
    前記第2の電極形成工程は、前記第1の平面に平行な第2の平面内において互いに平行に延びるようにかつ前記複数の下部電極と立体交差するように形成する工程である、不揮発性記憶素子アレイの製造方法。
  18. 前記ホール形成工程は、前記コンタクトホールを前記下部電極に向かってテーパ状に細くなるように形成するものである、請求項16に記載の不揮発性記憶素子の製造方法。
JP2007557255A 2006-10-16 2007-09-21 不揮発性記憶素子およびその製造方法 Active JP4118942B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006281081 2006-10-16
JP2006281081 2006-10-16
PCT/JP2007/068392 WO2008047530A1 (en) 2006-10-16 2007-09-21 Non-volatile storage device and method for manufacturing the same

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4118942B2 JP4118942B2 (ja) 2008-07-16
JPWO2008047530A1 true JPWO2008047530A1 (ja) 2010-02-25

Family

ID=39313778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007557255A Active JP4118942B2 (ja) 2006-10-16 2007-09-21 不揮発性記憶素子およびその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8796660B2 (ja)
JP (1) JP4118942B2 (ja)
KR (1) KR101046852B1 (ja)
CN (1) CN101501850B (ja)
WO (1) WO2008047530A1 (ja)

Families Citing this family (61)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20090026580A (ko) * 2007-09-10 2009-03-13 삼성전자주식회사 저항 메모리 소자 및 그 형성방법
JP5159270B2 (ja) * 2007-11-22 2013-03-06 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2011151049A (ja) * 2008-05-16 2011-08-04 Panasonic Corp 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
KR101009334B1 (ko) * 2008-07-24 2011-01-19 주식회사 하이닉스반도체 저항성 메모리 소자 및 그 제조 방법
JP4531863B2 (ja) 2008-11-19 2010-08-25 パナソニック株式会社 不揮発性記憶素子および不揮発性記憶装置
JPWO2010086916A1 (ja) 2009-01-29 2012-07-26 パナソニック株式会社 抵抗変化素子およびその製造方法
JP2010225741A (ja) 2009-03-23 2010-10-07 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
JP4810581B2 (ja) * 2009-03-25 2011-11-09 株式会社東芝 不揮発性記憶装置
JP4756079B2 (ja) * 2009-03-25 2011-08-24 株式会社東芝 不揮発性記憶装置及びその製造方法
WO2010137339A1 (ja) * 2009-05-28 2010-12-02 パナソニック株式会社 メモリセルアレイ、不揮発性記憶装置、メモリセル、およびメモリセルアレイの製造方法
WO2011024455A1 (ja) * 2009-08-28 2011-03-03 パナソニック株式会社 半導体記憶装置及びその製造方法
US8389972B2 (en) 2009-09-14 2013-03-05 Panasonic Corporation Nonvolatile memory device and method of manufacturing the same
US8470635B2 (en) * 2009-11-30 2013-06-25 Micron Technology, Inc. Keyhole-free sloped heater for phase change memory
JP5036909B2 (ja) * 2009-12-18 2012-09-26 パナソニック株式会社 抵抗変化型素子及びその製造方法
JP2011146632A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Toshiba Corp 不揮発性記憶装置及びその製造方法
US9570678B1 (en) 2010-06-08 2017-02-14 Crossbar, Inc. Resistive RAM with preferental filament formation region and methods
US9601692B1 (en) 2010-07-13 2017-03-21 Crossbar, Inc. Hetero-switching layer in a RRAM device and method
US9029825B2 (en) 2010-06-16 2015-05-12 Nec Corporation Semiconductor device and manufacturing method for semiconductor device
WO2011161936A1 (ja) * 2010-06-21 2011-12-29 パナソニック株式会社 抵抗変化素子の製造方法
US8884261B2 (en) 2010-08-23 2014-11-11 Crossbar, Inc. Device switching using layered device structure
US8569172B1 (en) 2012-08-14 2013-10-29 Crossbar, Inc. Noble metal/non-noble metal electrode for RRAM applications
USRE46335E1 (en) 2010-11-04 2017-03-07 Crossbar, Inc. Switching device having a non-linear element
US8502185B2 (en) * 2011-05-31 2013-08-06 Crossbar, Inc. Switching device having a non-linear element
CN103262240B (zh) * 2011-02-23 2016-08-03 松下知识产权经营株式会社 非易失性存储元件及其制造方法
US9620206B2 (en) 2011-05-31 2017-04-11 Crossbar, Inc. Memory array architecture with two-terminal memory cells
US8619459B1 (en) 2011-06-23 2013-12-31 Crossbar, Inc. High operating speed resistive random access memory
US9564587B1 (en) 2011-06-30 2017-02-07 Crossbar, Inc. Three-dimensional two-terminal memory with enhanced electric field and segmented interconnects
US8946669B1 (en) 2012-04-05 2015-02-03 Crossbar, Inc. Resistive memory device and fabrication methods
US9627443B2 (en) 2011-06-30 2017-04-18 Crossbar, Inc. Three-dimensional oblique two-terminal memory with enhanced electric field
US9166163B2 (en) 2011-06-30 2015-10-20 Crossbar, Inc. Sub-oxide interface layer for two-terminal memory
US10056907B1 (en) 2011-07-29 2018-08-21 Crossbar, Inc. Field programmable gate array utilizing two-terminal non-volatile memory
US9729155B2 (en) 2011-07-29 2017-08-08 Crossbar, Inc. Field programmable gate array utilizing two-terminal non-volatile memory
JP5279879B2 (ja) * 2011-08-09 2013-09-04 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置
CN103370790B (zh) 2011-12-19 2016-01-20 松下电器产业株式会社 非易失性存储装置及其制造方法
WO2013145736A1 (ja) 2012-03-29 2013-10-03 パナソニック株式会社 不揮発性記憶装置
US9685608B2 (en) 2012-04-13 2017-06-20 Crossbar, Inc. Reduced diffusion in metal electrode for two-terminal memory
US8658476B1 (en) 2012-04-20 2014-02-25 Crossbar, Inc. Low temperature P+ polycrystalline silicon material for non-volatile memory device
US8691622B2 (en) 2012-05-25 2014-04-08 Micron Technology, Inc. Memory cells and methods of forming memory cells
US9583701B1 (en) 2012-08-14 2017-02-28 Crossbar, Inc. Methods for fabricating resistive memory device switching material using ion implantation
US10096653B2 (en) 2012-08-14 2018-10-09 Crossbar, Inc. Monolithically integrated resistive memory using integrated-circuit foundry compatible processes
CN102891253B (zh) * 2012-09-25 2016-03-02 北京大学 阻变存储器及其制备方法
US9576616B2 (en) 2012-10-10 2017-02-21 Crossbar, Inc. Non-volatile memory with overwrite capability and low write amplification
US9728584B2 (en) * 2013-06-11 2017-08-08 Micron Technology, Inc. Three dimensional memory array with select device
KR20140148069A (ko) * 2013-06-21 2014-12-31 에스케이하이닉스 주식회사 상변화 메모리 장치 및 그의 제조방법
US9257431B2 (en) * 2013-09-25 2016-02-09 Micron Technology, Inc. Memory cell with independently-sized electrode
KR102079620B1 (ko) * 2013-11-12 2020-02-21 에스케이하이닉스 주식회사 전자 장치
US10290801B2 (en) 2014-02-07 2019-05-14 Crossbar, Inc. Scalable silicon based resistive memory device
US9425237B2 (en) 2014-03-11 2016-08-23 Crossbar, Inc. Selector device for two-terminal memory
US9768234B2 (en) 2014-05-20 2017-09-19 Crossbar, Inc. Resistive memory architecture and devices
US9633724B2 (en) 2014-07-07 2017-04-25 Crossbar, Inc. Sensing a non-volatile memory device utilizing selector device holding characteristics
US10211397B1 (en) 2014-07-07 2019-02-19 Crossbar, Inc. Threshold voltage tuning for a volatile selection device
US9685483B2 (en) 2014-07-09 2017-06-20 Crossbar, Inc. Selector-based non-volatile cell fabrication utilizing IC-foundry compatible process
US9460788B2 (en) 2014-07-09 2016-10-04 Crossbar, Inc. Non-volatile memory cell utilizing volatile switching two terminal device and a MOS transistor
US9698201B2 (en) 2014-07-09 2017-07-04 Crossbar, Inc. High density selector-based non volatile memory cell and fabrication
US10115819B2 (en) 2015-05-29 2018-10-30 Crossbar, Inc. Recessed high voltage metal oxide semiconductor transistor for RRAM cell
US20170133588A1 (en) * 2015-11-06 2017-05-11 HGST Netherlands B.V. Resistive ram cell with focused electric field
US9859336B1 (en) * 2017-01-09 2018-01-02 Macronix International Co., Ltd. Semiconductor device including a memory cell structure
US10096362B1 (en) 2017-03-24 2018-10-09 Crossbar, Inc. Switching block configuration bit comprising a non-volatile memory cell
US10497436B2 (en) 2017-11-27 2019-12-03 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Memory device and fabrication thereof
CN108630810B (zh) * 2018-05-14 2022-07-19 中国科学院微电子研究所 1s1r存储器集成结构及其制备方法
US20200152871A1 (en) * 2018-11-13 2020-05-14 International Business Machines Corporation Multi function single via patterning

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4903087A (en) * 1987-01-13 1990-02-20 National Semiconductor Corporation Schottky barrier diode for alpha particle resistant static random access memories
US7118988B2 (en) * 1994-08-15 2006-10-10 Buerger Jr Walter Richard Vertically wired integrated circuit and method of fabrication
US5831276A (en) * 1995-06-07 1998-11-03 Micron Technology, Inc. Three-dimensional container diode for use with multi-state material in a non-volatile memory cell
US6015977A (en) * 1997-01-28 2000-01-18 Micron Technology, Inc. Integrated circuit memory cell having a small active area and method of forming same
JP4491870B2 (ja) * 1999-10-27 2010-06-30 ソニー株式会社 不揮発性メモリの駆動方法
US6800563B2 (en) * 2001-10-11 2004-10-05 Ovonyx, Inc. Forming tapered lower electrode phase-change memories
TWI281748B (en) * 2001-12-18 2007-05-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd Non-volatile memory
US7151273B2 (en) * 2002-02-20 2006-12-19 Micron Technology, Inc. Silver-selenide/chalcogenide glass stack for resistance variable memory
US6849868B2 (en) * 2002-03-14 2005-02-01 Micron Technology, Inc. Methods and apparatus for resistance variable material cells
US6967350B2 (en) 2002-04-02 2005-11-22 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Memory structures
JP4377817B2 (ja) 2003-03-18 2009-12-02 株式会社東芝 プログラマブル抵抗メモリ装置
JP2004319587A (ja) * 2003-04-11 2004-11-11 Sharp Corp メモリセル、メモリ装置及びメモリセル製造方法
US6927074B2 (en) 2003-05-21 2005-08-09 Sharp Laboratories Of America, Inc. Asymmetric memory cell
WO2005041303A1 (ja) 2003-10-23 2005-05-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 抵抗変化素子、その製造方法、その素子を含むメモリ、およびそのメモリの駆動方法
US6949435B2 (en) 2003-12-08 2005-09-27 Sharp Laboratories Of America, Inc. Asymmetric-area memory cell
KR100657911B1 (ko) * 2004-11-10 2006-12-14 삼성전자주식회사 한 개의 저항체와 한 개의 다이오드를 지닌 비휘발성메모리 소자
US7214958B2 (en) * 2005-02-10 2007-05-08 Infineon Technologies Ag Phase change memory cell with high read margin at low power operation
US7488967B2 (en) * 2005-04-06 2009-02-10 International Business Machines Corporation Structure for confining the switching current in phase memory (PCM) cells
US7488968B2 (en) * 2005-05-05 2009-02-10 Ovonyx, Inc. Multilevel phase change memory
US7309630B2 (en) * 2005-07-08 2007-12-18 Nanochip, Inc. Method for forming patterned media for a high density data storage device
US7615770B2 (en) * 2005-10-27 2009-11-10 Infineon Technologies Ag Integrated circuit having an insulated memory
JP4017650B2 (ja) 2005-12-02 2007-12-05 シャープ株式会社 可変抵抗素子及びその製造方法
US7515455B2 (en) * 2006-03-17 2009-04-07 Qimonda North America Corp. High density memory array for low power application
WO2007116749A1 (ja) 2006-03-30 2007-10-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 不揮発性記憶素子及びその製造方法
US7704788B2 (en) * 2007-04-06 2010-04-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods of fabricating multi-bit phase-change memory devices and devices formed thereby
JP2009130139A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
US7906392B2 (en) * 2008-01-15 2011-03-15 Sandisk 3D Llc Pillar devices and methods of making thereof
KR20090080751A (ko) * 2008-01-22 2009-07-27 삼성전자주식회사 저항성 메모리 소자 및 그 제조방법
KR20090081153A (ko) * 2008-01-23 2009-07-28 삼성전자주식회사 저항성 메모리 소자 및 그 제조방법
JP5422231B2 (ja) * 2008-08-13 2014-02-19 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
US8153488B2 (en) * 2009-03-24 2012-04-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Method for manufacturing nonvolatile storage device

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008047530A1 (en) 2008-04-24
KR101046852B1 (ko) 2011-07-06
US20090321711A1 (en) 2009-12-31
JP4118942B2 (ja) 2008-07-16
KR20090064365A (ko) 2009-06-18
CN101501850A (zh) 2009-08-05
CN101501850B (zh) 2011-01-05
US8796660B2 (en) 2014-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4118942B2 (ja) 不揮発性記憶素子およびその製造方法
JP5154711B2 (ja) 不揮発性記憶装置及びその製造方法
JP5284270B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP4598147B2 (ja) 不揮発性記憶装置およびその製造方法
JP5178743B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP4373486B2 (ja) 不揮発性記憶素子アレイおよびその製造方法
JP4137994B2 (ja) 不揮発性記憶素子、不揮発性記憶素子アレイおよびその製造方法
JP5329987B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
US8999809B2 (en) Method for fabricating resistive random access memory
JP4795485B2 (ja) 不揮発性記憶素子及びその製造方法
WO2015060144A1 (ja) メモリセル構造、メモリ製造方法、メモリ装置
JPWO2007116749A1 (ja) 不揮発性記憶素子及びその製造方法
JPWO2009069252A1 (ja) 不揮発性記憶装置およびその製造方法
JP2008306011A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP5061469B2 (ja) 不揮発性記憶素子およびその製造方法
JP5580126B2 (ja) 不揮発性記憶装置及びその製造方法
JP2010212541A (ja) 不揮発性記憶装置およびその製造方法
JP2009246309A (ja) 不揮発性記憶装置及びその製造方法
JP2009094344A (ja) 記憶装置
JP2013089789A (ja) 記憶装置及びその製造方法
JP2012119499A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4118942

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130502

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250