JP5061469B2 - 不揮発性記憶素子およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性記憶素子およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、微細化および高速化に適した構造であるクロスポイント型の不揮発性記憶素子およびその製造方法に関する。
近年、デジタル技術の進展に伴って携帯情報機器や情報家電等の電子機器が、より一層高機能化している。これらの電子機器の高機能化に伴い、使用される半導体素子の微細化および高速化が急速に進んでいる。その中でも記憶素子として低消費電力で高速読み書きが可能な強誘電体膜を用いた不揮発性記憶素子の用途が急速に拡大している。
さらにクロスポイント型の不揮発性記憶素子は微細化に適した構造の素子であり、記憶部として可変抵抗膜を用いた構成の素子が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、プロセスで生じる歪やダメージを低減できる構成とした高品質のクロスポイント型不揮発性記憶素子も開示されている(例えば、特許文献2および特許文献3参照)。
従来例として特許文献3で開示されているものを図12に、また、非特許文献1で開示されている図13に示して説明する。
図12は第1の従来例に係るクロスポイント型の不揮発性記憶素子である強誘電体メモリの断面図について示す。絶縁膜1上に所定方向Xに伸張するように第1の配線2が設けられている。第1の配線2上に保護膜3が形成されている。また、保護膜3上に層間絶縁膜4が形成されている。さらに、層間絶縁膜4上において第1の配線2の伸張方向Xと交差する所定方向Yに伸張するように第2の配線5が設けられている。第1の配線2と第2の配線5の交差する領域には開口部10が設けられている。この開口部10内に少なくとも第1の配線2と電気的に接続される下部電極6、第2の配線5に埋め込み導電部材9を介して電気的に接続される上部電極8、および下部電極6と上部電極8の間の強誘電体膜7が設けられている。
このように開口部10内に強誘電体膜7を埋め込んだ構造とすると強誘電体膜7はエッチング等のプロセス環境に直接晒されないのでダメージを受け難い。このことにより、メモリセルとしての強誘電体膜7の劣化が抑制され、高品質のクロスポイント型の不揮発性記憶素子が実現されている。
図13は、第2の従来例に係る不揮発性抵抗記憶素子である抵抗変化メモリの断面図である。第1の配線2の上にコンタクトプラグ形状を有する下部電極6が形成され、その上に2元素系の酸化物からなる抵抗変化膜11、上部電極8が配置されている。更に上部電極8の上には第2の配線5へ電位を引き出す上部電極コンタクト12が配置されている。このようにコンタクトプラグを下部電極とすることにより、コンタクト上にのみしか電流が流れないので、動作領域を縮小することができる。即ち、動作領域を縮小できることで通常の電極構造(上部電極、下部電極、抵抗変化膜が同じ形状を有する構造)に比べて電流をおおよそ半減することができ、消費電力が低い不揮発性記憶素子が実現されている。
特開2004−87069号公報 特開2004−288812号公報 特開2004−327658号公報 IEDM2005 Session 31-4 : Multi-layer Cross-point BinaryOxide Resistive Memory (OxRRAM) for Post-NAND Storage Application
しかしながら、上記第1の従来例に係る不揮発性記憶素子の構成では、下部電極6、強誘電体膜7および上部電極8と3種類の異なる材料からなる膜を同一の開口部10に埋め込むので集積化が難しく、また半導体プロセスとの親和性に欠けるので量産性に乏しい。
すなわち、ベースとなる半導体プロセスからの制約条件の中で下部電極6、強誘電体膜7および上部電極8の3種類の層を狭い開口部10内に積層する場合には、この部分に特化・集中したプロセスが別途必要となる。また、開口部10の側壁に堆積しないようにするためには、このプロセスに特化した積層方法や、より精密に制御された製造条件での積層方法が必要となり、半導体プロセスとして上記のプロセスの生産性を高めるのは難しい。
また、強誘電体膜7が第1の配線2に非常に近い位置にあるので、隣接する開口部に第1の配線2から伝達される信号の影響や寄生容量の影響を受けやすく、ディスターブや信号の遅延の課題が生じ易い。
また、上記第2の従来例に係る不揮発性記憶素子の構成では、抵抗変化に寄与する動作領域はコンタクトプラグからなる下部電極上に限定され小さくなるものの、セル面積は上部電極の大きさ、間隔で律速し、通常電極構造に比べて微細化できていない。
本発明は上記課題を解決するものであり、より一層の微細化と高速化を可能とし、しかも半導体プロセスとの親和性に富む不揮発性記憶素子とその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の不揮発性記憶素子は、基板上に形成された第1の配線と、上記第1の配線上に形成された第1の層間絶縁膜と、上記第1の層間絶縁膜に形成された第1のコンタクトホール中に埋め込まれ、前記第1の配線と接続する下部電極と、少なくとも上記下部電極上に形成された可変抵抗膜と、少なくとも上記第1の層間絶縁膜上に形成された第2の層間絶縁膜と、上記第2の層間絶縁膜に形成された第2のコンタクトホール中に埋め込まれ、上記可変抵抗膜と接続する上部電極と、上記第2の層間絶縁膜上において前記上部電極と接続する第2の配線とを備え、上記上部電極と上記下部電極とに挟まれた領域の上記可変抵抗膜が、電気的パルスもしくは磁気的パルスの印加により抵抗値を増加または減少する特性を有する記憶部を構成し、上記抵抗値の変化により情報を記憶または読み出しを行う構成からなる。
この構成により、記憶部は上部電極と下部電極に挟まれた可変抵抗膜の一部分に限定されるので、この記憶部が主体である記憶素子の基本の構成単位は、絶縁膜に電極を埋め込むコンタクトホールの製作プロセスで決まる。したがって、記憶素子の基本の構成単位は製作プロセスのプロセスルールの最小サイズにまで微細化することができる。また、本不揮発性記憶素子は可変抵抗膜、上部電極および下部電極を通常の半導体プロセスによりそれぞれ個別のプロセスで平坦な基板上に形成することができる構成になっている。すなわち、記憶部以外の機能を担う部位と同じマスクプロセス(例えば、CMOSのプロセス)で標準的に製作できる。このときに、可変抵抗膜の抵抗率が隣接する記憶部間でディスターブが起こらない、ある一定の値以上であればよく、このような比較的高い抵抗率の値を持つ可変抵抗膜はパターニングされる必要性がない。
このような構成で情報が記録され、かつ読み出しが行われる。情報の記録は2つの配線間に電気的パルスもしくは磁気的パルスを印加して記憶部の抵抗値を増加または減少させる。例えば、2つの抵抗値を持つ場合に、一方の値は高い抵抗値とする。この抵抗値は、記録の電気的パルスを印加しないときの可変抵抗膜全体でほぼ一様な高い抵抗値に近い値である。もう一方の値は、記憶部に電気的パルスを印加して抵抗値が減少したときの値とすることができる。さらに、記録の電気的パルスを印加すると記憶部の抵抗値は増加し、可変抵抗膜全体でほぼ一様な高い抵抗値に近い元の値に戻ることとなる。さらに、記憶部に記録した抵抗値の読み出しのために電気的パルスでその抵抗の大きさの違いを読み出す。このようにして、その抵抗値の大小に対応した記録情報を読み出すことができる。
以上の構成は、抵抗変化によりメモリとして作用する抵抗素子、ポストフラッシュといわれている大容量で微細化を必要とするReRAM、高速動作が必要されるアプリケーション向けのMRAMに有効である。
また、第1の配線はストライプ形状を有し、第2の配線は、第2の層間絶縁膜上において上記第1の配線と交差する方向に形成されている構成としてもよい。これにより、ディスターブなどの影響なく、大容量のクロスポイント型の不揮発性記憶素子を形成することができる。
また、可変抵抗膜は複数の下部電極にわたり連続的に形成されている構成としてもよい。
この構成により、可変抵抗膜は通常の成膜プロセスだけでそれ以外の分離等のプロセスが必要でなく、さらに不揮発性記憶素子の製作プロセスが容易な構造となる。
また、可変抵抗膜は隣接する下部電極間で分離して形成されている構成としてもよい。
この構成により、記憶動作を開始するときの可変抵抗膜の抵抗値が高抵抗でない場合でも、可変抵抗膜は隣接する下部電極間で分離して形成されているので、隣接する下部電極間のディスターブを避けることができる。このことにより、可変抵抗膜はその材料の抵抗値に関わらず、さらに広い範囲の材料を使用することができる。
また、可変抵抗膜は、下部電極が埋め込まれた第1のコンタクトホール中に埋設されて形成されている構成としてもよい。
この構成により、可変抵抗膜は記憶動作を開始するときの抵抗値が高抵抗でない場合でも、下部電極が埋め込まれた第1のコンタクトホール中に埋設されて形成されているので隣接する下部電極間のディスターブを避けることができる。このことにより、可変抵抗膜はその材料の抵抗値に関わらず、さらに広い範囲の材料を使用することができる。しかも、記憶部間の間隔は下部電極間の間隔と同じになるのでプロセスルールでの最小サイズにまで微細化ができ高集積化が可能となる。
また、第2の配線が、上部電極と同じ材料で第2の層間絶縁膜中に埋め込まれて形成されている構成としてもよい。
この構成により、層間絶縁膜と電極または配線の形成工程をそれぞれ削減できる素子構成となり、不揮発性記憶素子の製造プロセス全体をさらに簡単にすることができる。
また、上部電極および下部電極の少なくとも一方のアスペクト比が1から10の範囲である構成としてもよい。
この構成により、記憶部を第1の配線と第2の配線の両配線から十分に離れた位置に配置して、さらに両配線からのディスターブを避けることができる。そのうえ、上部電極および下部電極で挟まれた記憶部は十分な厚さの絶縁膜に取り囲まれて、その外側に両配線が十分離れた位置に配置される。このことにより、両配線間の寄生配線容量はさらに低減することができるので、さらに高速動作が実現できる。
また、第1の配線と第2の配線を電気的に接続するコンタクトプラグが形成されている構造としてもよい。このコンタクトプラグにより、第1の配線の電位を第2の配線へ引き出す、または第2の配線の電位を第1の配線へ引き出すことが可能になる。特に上部電極と同時にこのコンタクトプラグを形成すれば、製造方法が容易になる点で有効である。
また、上記目的を達成するために本発明の不揮発性記憶素子の製造方法は、基板上に第1の配線を形成する工程と、第1の配線を覆う第1の層間絶縁膜を形成する工程と、第1の配線上に下部電極を形成する工程と、少なくとも下部電極上に可変抵抗膜を形成する抵抗膜形成工程と、少なくとも第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、可変抵抗膜上に上部電極を形成する工程と、少なくとも上部電極上に第1の配線と交差する第2の配線を形成する工程とを具備し、下部電極を形成する工程は、第1の配線上に第1の層間絶縁膜を貫通する第1のコンタクトホールを形成する工程と、第1のコンタクトホールに電極材料を埋めかつ第1の層間絶縁膜上にまで電極材料を形成する工程と、第1の層間絶縁膜上の電極材料を除去して第1の層間絶縁膜の表面および下部電極の上面を平坦化する工程とを含み、上部電極を形成する工程は、下部電極上の可変抵抗膜上に第2の層間絶縁膜を貫通する第2のコンタクトホールを形成する工程と、第2のコンタクトホールに電極材料を埋めかつ第2の層間絶縁膜上にまで電極材料を形成する工程と、第2の層間絶縁膜上の電極材料を除去して第2の層間絶縁膜の表面および上部電極の上面を平坦化する工程とを含む構成としてもよい。
この構成により、記憶部は、異なった絶縁膜を貫通するそれぞれのコンタクトホールに形成された、上部電極と下部電極に挟まれた可変抵抗膜の一部分に限定される。このことにより、隣接する記憶部の間隔の微細化の限界は、同じ絶縁膜に形成される隣接したコンタクトホールの間隔で決まるので、隣接する記憶部の間隔はコンタクトホールを製作するプロセスルールの最小サイズにまで微細化できる。また、上部電極と下部電極は上下の配線間を接続するコンタクト電極等と同様に各層間の絶縁膜を貫通して製作できるので、不揮発性記憶素子の記憶部以外の機能を担う部位と同じマスクプロセスで、例えば、CMOSプロセス等が実施できる。さらに、可変抵抗膜の成膜は狭い開口部に形成するのではなく、通常の半導体のプレーナプロセスを用いて平坦な基板上に形成することができる。したがって、半導体プロセスとの親和性もよいので上記の内容で説明したように通常の半導体のプロセスと同様に微細化・高集積化が実現できる。
また、下部電極上の可変抵抗膜上に第2の層間絶縁膜を貫通する第2のコンタクトホールを形成する工程の後に、第1の配線上に第1の層間絶縁膜と第2の層間絶縁膜を貫通する第3のコンタクトホールを形成する工程を追加してもよい。第2のコンタクトホールと同時に第3のコンタクトホールに電極材料を埋めかつ第2の層間絶縁膜上にまで電極材料による第1と第2の配線間接続コンタクトプラグを形成し、第2の層間絶縁膜上の前記電極材料を除去して第2の層間絶縁膜の表面と上部電極の上面および第1と第2の配線間接続コンタクトプラグの上面を平坦化すれば、上部電極を形成するとともに第1の配線と第2の配線を電気的に接続するコンタクトプラグを形成することができる。また製造方法も上部電極と同時にコンタクトプラグを形成するので、別々に形成するのに比べて容易になる。
また、上記目的を達成するために本発明の不揮発性記憶素子の製造方法は、基板上に第1の配線を形成する第1配線形成工程と、第1の配線を覆う第1の層間絶縁膜を形成する第1絶縁膜形成工程と、第1の配線上に下部電極を形成する工程と、少なくとも下部電極上に可変抵抗膜を形成する抵抗膜形成工程と、少なくとも第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する第2絶縁膜形成工程と、可変抵抗膜上に上部電極を形成して、かつ少なくとも上部電極上に第1の配線と交差する第2の配線を形成する第2配線形成工程とを具備し、下部電極を形成する工程は、第1の配線上に第1の層間絶縁膜を貫通する第1のコンタクトホールを形成する工程と、第1のコンタクトホールに電極材料を埋めかつ第1の層間絶縁膜上にまで電極材料を形成する工程と、第1の層間絶縁膜上の電極材料を除去して第1の層間絶縁膜の表面および下部電極の上面を平坦化する平坦化工程とを含み、第2絶縁膜形成工程は、第2の層間絶縁膜を形成する工程と第2の層間絶縁膜の表面に第2の配線を配置する溝を第1の配線と交差するように形成する工程と、溝から第2の層間絶縁膜を貫通して可変抵抗膜に到達する第2のコンタクトホールを形成する工程とを含み、第2配線形成工程は、第2のコンタクトホールと溝に電極材料を埋めかつ第2の層間絶縁膜上にまで電極材料による上部電極一体型の第2の配線を形成する工程と、第2の層間絶縁膜上の電極材料を除去して第2の層間絶縁膜の表面および上部電極一体型の第2の配線を平坦化することにより、第2の層間絶縁膜中に上部電極一体型の第2の配線を形成する工程とを含む構成としてもよい。
この構成により、上部電極と第2の配線の製作プロセスおよび第2の層間絶縁膜と第2の配線を覆う絶縁膜の成膜プロセスを同時に各1回で行うことができるので、さらに工程を簡素化することができる。なお、この工程は記憶部以外の機能を担う部位と同じマスクプロセスで標準的に製作できるので、さらにプロセスの生産性を高めることができる。
また、抵抗膜形成工程は、可変抵抗膜を成膜する工程と可変抵抗膜を選択的に除去する工程とを含む構成としてもよい。
この構成により、可変抵抗膜は記憶動作を開始するときの抵抗値がそれほど高抵抗でない材料を使用する場合でも、隣接する下部電極間で分離して形成された構成となるので、隣接する下部電極間のディスターブを避けることができる。このことにより、可変抵抗膜は、さらに広い範囲の材料を使用することができる。
また、平坦化工程の後に、第1のコンタクトホール内に形成された電極材料の一部を除去して凹部を形成する工程を備え、抵抗膜形成工程は凹部に可変抵抗膜を埋め込み、かつ第1の層間絶縁膜上にまで可変抵抗膜を形成する工程と、第1の層間絶縁膜上の可変抵抗膜を除去して第1の層間絶縁膜の表面および凹部に埋め込まれた可変抵抗膜の上面を平坦化する工程とを含む構成としてもよい。
この構成により、可変抵抗膜は記憶動作を開始するときの抵抗値がそれほど高抵抗でない材料を使用する場合でも、下部電極が埋め込まれた第1のコンタクトホール中に埋設されて形成されているので、隣接する下部電極間のディスターブを避けることができる。このことにより、可変抵抗膜はさらに広い範囲の材料を使用することができる。しかも、記憶部間の間隔は下部電極間の間隔と同じになるのでプロセスルールでの最小サイズにまで微細化ができ高集積化が可能となる。
本発明の不揮発性記憶素子は、配線間を接続するコンタクト電極を利用して、異なる層間絶縁膜に形成されたコンタクトホール内に埋め込んだそれぞれのコンタクト電極を上部電極と下部電極として利用する。これらの両電極により、可変抵抗膜の一部を上下で挟み込んだ部分が記憶部となり、この記憶部が不揮発性記憶素子の基本の構成単位となる。この記憶部をマトリックス状に形成して不揮発性記憶素子の主要部分とし、上下の配線から上部電極と下部電極を介して電気的パルスもしくは磁気的パルスを印加して記憶部の抵抗値を増減することで情報の記録が行われる。すなわち、この記録された抵抗値の大小で情報を読み取るものである。また、記憶部は低誘電率の絶縁膜で取り囲まれており、上下の配線から離れた位置で不要な信号からのディスターブを受けることがない。さらに上下の配線の間には十分な厚さの層間絶縁膜が配置されているので配線間の寄生容量の影響を受けることが少ない。
この構成により、本発明の不揮発性記憶素子を製造するプロセスは、従来のCMOS等のプレーナプロセスの層間絶縁膜形成工程や配線形成工程等との親和性を図ることができる。このことにより、高集積化と高速化が可能な生産性の高い不揮発性記憶素子とその製造方法を実現するものである。なお、本発明の不揮発性記憶素子を使用することにより、携帯情報機器や情報家電等の電子機器が、より一層の小型化・高速化が図れるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態に係るクロスポイント型の不揮発性記憶素子とその製造方法について、図面を参照しながら説明する。なお、図面で同じ符号が付いたものは、説明を省略する場合もある。また、図面においては説明をわかりやすくするために、縮尺などを誇張して記述している部分がある。
(第1の実施の形態)
図1から図7は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子20は、基板21上に所定方向Xに伸張するように第1の配線22が、ストライプ形状に複数本設けられている。第1の配線22上には下から順に下部電極27、可変抵抗膜24および上部電極28が設けられている。上部電極28の上には第1の配線22の伸張方向Xと交差する所定方向Yに伸張するように第2の配線26がストライプ形状に複数本設けられている。なお、第1の配線22と第2の配線26の交差する領域に上下2つのコンタクトホールが設けられている。これらのコンタクトホール内には、第1の層間絶縁膜23を貫通して下部電極27が埋め込まれており、第2の層間絶縁膜25を貫通して上部電極28が埋め込まれている。したがって、第1の配線22と第2の配線26とが交差する領域において、可変抵抗膜24は下部電極27と上部電極28とで挟まれて、その挟まれた可変抵抗膜24の一部が記憶部29となる。
この可変抵抗膜24の一部を不揮発性記憶素子20の記憶部29として動作させるために、電気的パルスを印加することで記憶部29の抵抗値を安定に増加または減少させる材料が用いられる。このときに記憶部29の抵抗値は印加される電気的パルスの特性により、2つの異なる抵抗値を安定に持つことができる。このような材料として遷移金属の酸化物からなる高抵抗膜等がよく用いられる。
図2に、本実施の形態の不揮発性記憶素子20の断面図を示す。以下、図2を用いて、さらに本実施の形態を詳細に説明する。
図2に示すように、基板21の上に厚さ500nm、幅0.3μmのAl材料からなる第1の配線22が設けられている。この第1の配線22の上に厚さ350nmの弗素ドープ酸化膜からなる第1の層間絶縁膜23、遷移金属の酸化膜材料(例えば、FeO)からなる厚さ19が30nmの可変抵抗膜24、および厚さ350nmの弗素ドープ酸化膜からなる第2の層間絶縁膜25が下から順次配置されている。第2の層間絶縁膜25の上には、厚さ500nm、幅14が0.23μmのAl材料からなる第2の配線26が第1の配線22と交差する方向に0.6μmの間隔13で複数本設けられている。さらに第1の配線22と第2の配線26との交差する領域には上下2つの直径0.3μmのコンタクトホールが0.6μmの間隔13で設けられている。なお、ここでは上部電極28および下部電極27の断面形状での幅15および幅16が上記のコンタクトホールの直径の0.3μmに相当する。また、上部電極28の高さ18および下部電極27の高さ17は、それぞれが埋め込まれている第1の層間絶縁膜23の厚さ350nmおよび第2の層間絶縁膜25の厚さ350nmに相当する。このときに、図2の上部電極28の断面形状において、幅15と高さ18とのアスペクト比(=高さ18/幅15)は1.1であり、下部電極27の断面形状において、幅16と高さ17とのアスペクト比(=高さ17/幅16)は1.2である。
ところで、より微細化されたプロセスを用いて上部電極28および下部電極27の断面形状での幅15および幅16を0.1μm以下(例えば、0.08μm)にして、第1の層間絶縁膜23および第2の層間絶縁膜25の厚さを350nm〜550nmの範囲にするとアスペクト比は4〜7になり、さらに高集積化かつ高速化を実現できる。高集積化と高速化を共に実現するためには、アスペクト比は1〜10であることが望ましい。アスペクト比が10を超えると層間絶縁膜の厚さが厚くなり、貫通するコンタクトホールを形成することが製造上難しくなり始め、量産性が損なわれ始める。アスペクト比が20を超えるとさらに貫通するコンタクトホールを製造することが難しい。
一方、アスペクト比が1以下であると、層間絶縁膜が薄くなることにより寄生容量が大きくなり、信号となる電気的パルスの立上り時間や立下り時間が遅くなり始め、高速性が損なわれ始める。また、配線からのディスターブの影響も受けることとなる。アスペクト比が1以下であると、寄生容量がさらに大きくなるので、信号となる電気的パルスの立上り時間や立下り時間が一層遅くなり、高速動作が難しい。
さらに、これらのコンタクトホール内には、第1の層間絶縁膜23を貫通してタングステンと窒化チタン(W/TiN)の材料からなる下部電極27と、第2の層間絶縁膜25を貫通してW/TiN材料からなる上部電極28とが埋め込まれている。したがって、第1の配線22と第2の配線26の交差する領域において、可変抵抗膜24は下部電極27と上部電極28とで挟まれて、その挟まれた可変抵抗膜24の一部が記憶部29となる。可変抵抗膜24を遷移金属の酸化物、例えば鉄の酸化物FeOからなる高抵抗膜で構成する(ここでは、X=1.5のFeを用いる)。このときに、隣接する記憶部29の間は異なる2つの抵抗値のうち高い抵抗値で可変抵抗膜24を構成すると図3で示すように0.1MΩを超えるので、隣接する記憶部29の間は電気的に十分に分離することができる。なお、可変抵抗膜24を形成しない領域には、図2に示すように第1の配線22と第2の配線26を直接接続するコンタクト電極30を形成して上下の信号配線として利用することができる。
ところで、図12に示す従来の不揮発性記憶素子では、記憶部となる強誘電体膜7は下部電極6を介して第1の配線2に対して面で接触した構成となっているので、隣接する記憶部に伝達する不要な信号の影響をいわゆるディスターブとして受け易い。また、開口部10へ強誘電体膜7とこれを挟む下部電極6および上部電極8を埋め込んだ後、開口部10を埋め込む必要上、強誘電体膜7が十分な厚さの保護膜3と層間絶縁膜4に埋め込まれた構成にすることは難しい。その結果、配線遅延が生じて電気的パルスの高速立上りや立下りの部分が影響を受けて実効的なパルス幅が広がることとなり、不揮発性記憶素子の高速動作が妨げられる。
一方、本実施の形態である図2に示すような構成にすると、可変抵抗膜24の一部である記憶部29は第1の配線22および第2の配線26から十分離れた位置に配置できる。すなわち、記憶部29は下部電極27の幅16または上部電極28の幅15以上に各電極の高さ17または高さ18だけ上下の配線から離れて配置される。このことにより、第1の配線22および第2の配線26から隣接する記憶部に伝達する不要な信号の影響は、ほとんど受けないようにできる。また、可変抵抗膜24、下部電極27および上部電極28は第1の層間絶縁膜23と第2の層間絶縁膜25により十分な厚さで埋め込まれるので、第1の配線22および第2の配線26からの信号の影響は受けない。その結果、第1の配線22と第2の配線26との間で配線遅延がほとんどなく、高速動作が可能となる。さらに、高抵抗の可変抵抗膜24を使用すれば、微細化の限界はコンタクト電極30やコンタクト電極と同じ構造を利用した下部電極27および上部電極28の間隔13で決まる。すなわち、記憶部29の幅15および記憶部29の間隔13は製作プロセスのプロセスルールでの最小サイズにまで微細化できる。したがって、高集積化が可能となる。
図3は、図2に示す構造で作成した不揮発性記憶素子20の可変抵抗膜24に電気的パルスを印加したときの抵抗値の変化を示したものである。なお、可変抵抗膜24を形成した直後の測定開始初期では可変抵抗膜24の抵抗値はばらつくので、可変抵抗膜24の抵抗値が略一定になる動作を行った後の抵抗値を示している。
下部電極27と上部電極28の間にパルス幅の異なる2種類の電気的パルス(1μsecより長い長パルスおよび1μsecより短い短パルス)を交互に印加すると、両電極間に挟まれた可変抵抗膜24の一部である記憶部29の抵抗値が図3に示すように変化する。すなわち、図3に示すように、短パルス(例えば、電圧E1、パルス幅10nsec)を印加すると抵抗値が減少して1.0×10Ωの低抵抗値Raを示し、長パルス(例えば、電圧E1、パルス幅10μsec)を印加すると抵抗値が増加して1.2×10Ωの高抵抗値Rbを示す。
また、図4に示すように2つの異なる抵抗値RaまたはRbのうち、記憶部29の抵抗値のどちらか一方を情報「0」とし、もう一方を情報「1」とすると、抵抗値がどちらであるかで異なる情報「0」または情報「1」を読み取ることができる。図4では大きい方の抵抗値Rbを情報「0」に、小さい方の抵抗値Raを情報「1」に割り当てている。図4に示すように、記憶部29の抵抗値がRbのときに短パルスを印加すると、抵抗値Raが記録されて、記憶部29の情報は「0」から「1」に書き換えられる。また、同様に記憶部29の抵抗値がRaのときに長パルスを印加すると、抵抗値Rbが記録されて、記憶部29の情報は「1」から「0」に書き換えられる。
この情報を読み取るときには、可変抵抗膜24の抵抗値を変化させるときに印加する電気的パルスよりも振幅の小さい再生電圧E2を印加して、図5に示す抵抗値と対応した出力電流値が、読み取られる。この出力電流値IaまたはIbの値が抵抗値RaまたはRbに対応しているので、図5に示すように情報「0」または情報「1」が読み取られる。このようにして、第1の配線22と第2の配線26の交差する領域において、可変抵抗膜24の一部がそれぞれ記憶部29として動作し、これらの記憶部29がマトリックス状に構成されて動作することにより、不揮発性記憶素子20が動作する。
次に、図6に本実施の形態で示した不揮発性記憶素子20の製造方法の工程断面図を示す。図6(a)から図6(f)までは不揮発性記憶素子20のプロセスフローを順に示している。
図6(a)に示すように、基板21上にAl材料からなる第1の配線22を蒸着法とエッチング法により幅0.3μm、厚さ500nmで所定方向に伸張するように複数本形成する。さらに、CVD法等によりFドープの酸化膜を堆積し、その後CMP(化学的機械的研磨)技術を用いて厚さ350nmの第1の層間絶縁膜23として形成する。
さらに、図6(b)に示すように、ドライエッチング法により直径0.3μmのコンタクトホール31を第1の層間絶縁膜23を貫通して第1の配線22に到達するまで掘り進める。
さらに、図6(c)に示すようにコンタクトホール31をCVD法により窒化チタン(以下、TiN)を蒸着した後にタングステン(以下、W)で埋め込み、第1の層間絶縁膜23の上まで堆積した後にCMP技術を用いて第1の層間絶縁膜23の上のWとTiNを除去するとともに表面を平坦化する。これにより、W/TiNからなる下部電極27がコンタクトホール31の位置に形成される。
さらに、図6(d)に示すように、FeO等の遷移金属の酸化膜材料をパルスレーザ堆積法により成膜し、厚さ30nmの可変抵抗膜24が形成される。
さらに、図6(e)に示すように、CVD法等により弗素ドープの酸化膜を堆積し、その後にCMP技術を用いて厚さ350nmの第2の層間絶縁膜25が形成される。この後ドライエッチング法により直径0.3μmのコンタクトホール32,33を形成するが、コンタクトホール32にあっては第2の層間絶縁膜25を貫通して可変抵抗膜24に到達するまで、コンタクトホール33にあっては層間絶縁膜25および23を貫通して第1の配線22に到達するまで掘り進める。なお、可変抵抗膜24に到達するまで掘り進めるコンタクトホール32は下部電極27と略同じ位置になるようにパターニングされている。
さらに、図6(f)に示すように、コンタクトホール32,33をCVD法によりTiNを蒸着した後にWで埋め込み、第2の層間絶縁膜25の上まで堆積した後、CMP技術を用いて第2の層間絶縁膜25の上のWおよびTiNを除去するとともに表面を平坦化する。これにより、W/TiNからなる上部電極28がコンタクトホール32に、また、W/TiNからなるコンタクト電極30がコンタクトホール33に形成される。これらの電極上に第1の配線22と交差するように第2の配線26を形成する。
以上のプロセスフローにより不揮発性記憶素子20が製造される。この製作プロセスにより、可変抵抗膜24の一部である記憶部29は、可変抵抗膜24のうち下部電極27と上部電極28に挟まれた部分に限定されるので、製作プロセスのプロセスルールでの最小サイズにまで微細化できる。また、下部電極27と上部電極28は各層間絶縁膜中に製作されるので、不揮発性記憶素子の記憶部以外の機能を担う部位と同じマスクプロセス(例えば、CMOSのプロセス)で製作できる。さらに、可変抵抗膜24の成膜には通常の半導体のプレーナプロセスを用いることができる。このときに、この可変抵抗膜24の成膜の工程の前にCMP技術を用いて第1の層間絶縁膜23の上のWとTiNを除去するとともに表面を平坦化する。このようにすると、第1の層間絶縁膜23と可変抵抗膜24の密着性および下部電極27と可変抵抗膜24との電気的な接続がさらに良好となる。したがって、半導体プロセスとの親和性もよく、上記の内容で説明したように微細化・高集積化が実現できる。
また、図6よりも簡易化された本実施の形態の不揮発性記憶素子20の製造方法の工程断面図を図7に示す。図7(a)から図7(d)までは不揮発性記憶素子20のプロセスフローを順に示している。
図7(a)で示す不揮発性記憶素子20の断面形状は、図6(a)から(d)までの製造方法と同じ内容で形成される。図7では図6(e)以降の製造方法が簡易化されるのでこの内容について詳細に説明する。図7(a)のように、基板21上に第1の配線22を形成し、この第1の配線22を覆って第1の層間絶縁膜23を積層する。次に第1の層間絶縁膜23を貫通する第1のホールを形成して、この第1のホールにCVD法等によりTiNを蒸着した後にWで埋め込み、第1の層間絶縁膜23の上までWが堆積される。その後、CMP技術を用いて第1の層間絶縁膜23の上のWおよびTiNを除去するとともに表面を平坦化すると、下部電極27が形成される。さらに、平坦化された表面上にFeO等の遷移金属の酸化膜材料をパルスレーザ堆積法により成膜し、厚さ30nmの可変抵抗膜24が形成される。このようにして図7(a)の断面形状が形成される。
さらに、図7(b)に示すように、CVD法等により弗素ドープの酸化膜を堆積し、その後CMP技術を用いて厚さ850nmの第2の層間絶縁膜25が形成される。この後、図7(c)に示すようにドライエッチング法により第2の配線26を配置する溝38を深さ500nmで形成し、この溝38の中に直径0.3μmのコンタクトホール32,33を第2の層間絶縁膜25を貫通して、図6(e)で説明したものと同じように可変抵抗膜24または第1の配線22に到達するまで掘り進める。なお、可変抵抗膜24に到達するまで掘り進めるコンタクトホール32は下部電極27と略同じ位置になるようにパターニングされている。また、第2の配線26を配置する溝38は、第1の配線22と交差するように形成されている。
さらに、図7(d)に示すようにコンタクトホール32,33および溝38にはダマシンプロセスにより銅(以下、Cu)が埋め込まれる。さらに、第2の層間絶縁膜25の上まで堆積したCuがCMP技術を用いて除去された後に、第2の層間絶縁膜25の表面は平坦化される。これにより、Cuからなる上部電極28がコンタクトホール32に、またCuからなるコンタクト電極30がコンタクトホール33に形成される。これらの電極28,30上に第1の配線22と交差するように第2の配線26が形成される。
図7で示した不揮発性記憶素子の製造方法を用いると、上部電極28と第2の配線26を埋め込む第2の層間絶縁膜25が、2回ではなく1回の層間絶縁膜の成膜プロセスで実現できる。さらに、第2の配線26を形成するプロセスと下部電極28およびコンタクト電極30を形成するプロセスが1回で同時に実現できる。したがって、工程数を削減できるので、製造方法は簡略化することができる。
(第2の実施の形態)
図8に本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶素子35の断面図を示す。本実施形態では、可変抵抗膜24が隣接する下部電極27間で分離して、記憶部34が形成されている点が第1の実施の形態での図2の不揮発性記憶素子20と異なる。図2での記憶部29は、成膜後パターニングされていない可変抵抗膜24の下部電極27と上部電極28とで挟まれた部分である。一方、本実施の形態では可変抵抗膜24は、成膜後にパターニングされて、図8に示すように、隣接する記憶部34の間で分離される。記憶部34以外の不揮発性記憶素子35の構成要素については、図2で示した第1の実施の形態の不揮発性記憶素子20と同じ構成要素である。
この図8に示す本実施の形態の不揮発性記憶素子35にパルス幅の異なる2種類の電気的パルスを交互に印加したところ、第1の実施の形態と同様に、両電極間に挟まれた記憶部34の抵抗値は図3および図4に示すように変化することを確認した。このように、隣接する記憶部34が分離した素子構成にすると、記憶動作を開始するときの可変抵抗膜24の膜全体の抵抗値がそれほど高抵抗でなくても、隣接する下部電極27間および上部電極28間に信号が漏れ込む等のディスターブは可変抵抗膜24が分離しているので生じない。したがって、電気的パルスを加えたときに安定に保持できる2つの抵抗値を区別して情報が読み取れるので、可変抵抗膜24はさらに広い範囲の材料で製作して使用することができる。
図9(a)から(f)に、本実施の形態での不揮発性記憶素子35の製造方法における工程断面図を示す。第1の実施の形態で示した図6の不揮発性記憶素子20の製造方法では、図6(d)に示すように可変抵抗膜24をパターニングせずに下部電極27と上部電極28とで挟むことにより記憶部29とした。一方、本実施の形態ではまず図6(d)と同様に、第1の層間絶縁膜23と下部電極27上にFeO等の遷移金属の酸化膜材料がパルスレーザ堆積法を用いて成膜され、厚さ30nmの可変抵抗膜24が形成される(図9(d)の前処理)。その後、図9(d)に示すように下部電極27上にのみ記憶部34が配置されて、隣接する記憶部34の間が分離される。この構造はフォトリソグラフィで可変抵抗膜24のパターニングを行い、ドライエッチングにより記憶部34の間の可変抵抗膜24をエッチングして分離することで実現される。図9(e)と(f)の工程については図6と同じ工程で実施することができる。このようにすると、比較的低い抵抗値の材料を用いて可変抵抗膜24を成膜した後に記憶部34を形成しても、不揮発性記憶素子35が実現できる。したがって、広い範囲の可変抵抗材料が記憶部34に用いることが可能となる。
(第3の実施の形態)
図10に本発明の第3の実施の形態における不揮発性記憶素子40の断面図を示す。第2の実施の形態での図8の不揮発性記憶素子35では隣接する記憶部34の間が分離されているため、広い範囲の可変抵抗材料を使える利点があるが、素子の分離のための領域が確保される必要がある。この分離のための領域を記憶部34間に確保しようとすると、記憶部34間が少し離れてしまい、素子の微細化および高集積化が限られる。
そこで、記憶部34の間を分離し、しかも微細化や高集積化を図るためには図10に示すように、下部電極27が埋め込まれたコンタクトホールの上部に記憶部39を埋め込んだ不揮発性記憶素子の素子構造が考えられる。このような構造にすると広い範囲の可変抵抗材料を使える利点に加えて、微細化および高集積化が実現できる。さらに、記憶部39は第1の配線22と第2の配線26から離れた配置で、周りを低誘電率の層間絶縁膜で囲まれているので、配線遅延や配線からの信号の影響も少なく高速化にも適した構造が実現されることとなる。
この図10に示す本実施の形態の不揮発性記憶素子40にパルス幅の異なる2種類の電気的パルスを交互に印加したところ、第1および第2の実施の形態と同様に両電極間に挟まれた記憶部39の抵抗値は図3および図4に示すように変化することを確認した。このことにより、このような素子構造にすると、記憶動作を開始するときの可変抵抗膜材料の持つ抵抗値にかかわらず、記憶部39は電気的パルスを加えたときに安定に保持できる2つの抵抗値を持つことができる。すなわち、この2つの抵抗値を区別して読み取ることにより、情報が読み取れる。したがって、可変抵抗膜材料は、さらに広い範囲の材料で製作し使用することができる。
図11(a)から(f)は本実施の形態での不揮発性記憶素子40の製造方法における工程断面図を示す。第1の実施の形態での不揮発性記憶素子の製造方法では、図6(d)に示すように可変抵抗膜をパターニングせずに下部電極27と上部電極28に挟むことにより記憶部29としていた。
本実施の形態では図11(b)に示すように、下部電極27を堆積した後にCMP技術により第1の層間絶縁膜23の上面部まで電極材料を除去して、第1の層間絶縁膜表面36を平坦な面とする。さらに、継続して第1の層間絶縁膜23と下部電極27とのCMP技術による研摩プロセスでの研磨剤に対する化学反応性や材料の機械的な硬さの差を利用して、第1の層間絶縁膜23上と下部電極27上とを加工する。上記を適当な条件で加工すると、下部電極27が埋め込まれたコンタクトホールの下部電極27上部に、図11(c)に示すリセス37が30nmの深さで形成される。このリセスは図11(d)に示すように可変抵抗膜の材料39で埋められ、さらに可変抵抗膜は第1の層間絶縁膜23の上面を覆うように堆積される。この可変抵抗膜の堆積は、FeO等の遷移金属の酸化膜材料を用いてパルスレーザ堆積法により行った。なお、第1の層間絶縁膜23の上面を覆うように堆積された可変抵抗材料は、CMP技術により第1の層間絶縁膜表面36が現れるまで除去される。
さらに、図11(e)に示すようにCVD法等により、弗素ドープの酸化膜を堆積し、その後にCMP技術を用いて厚さ350nmの第2の層間絶縁膜25が形成される。この後にドライエッチング法により直径0.3μmのコンタクトホール32,33が層間絶縁膜を貫通して、図6(e)で説明したものと同様に記憶部39または第1の配線22に到達するまで掘り進める。なお、可変抵抗膜24に到達するまで掘り進めるコンタクトホール32は下部電極27と略同じ位置になるようにパターニングされている。
さらに、図11(f)に示すように、コンタクトホール32,33をCVD法等によりTiNを蒸着した後にWで埋め込み、第2の層間絶縁膜25の上まで堆積する。その後にCMP技術を用いて第2の層間絶縁膜25の上のWが除去されるとともに表面が平坦化される。このときに、上部電極28がコンタクトホール32に、コンタクト電極30がコンタクトホール33に形成される。これらの電極28,30の上に第1の配線22と交差するように第2の配線26が形成される。
以上のプロセスフローにより、不揮発性記憶素子40が製造される。この製作プロセスにより、下部電極27が埋め込まれたコンタクトホールの下部電極27上部のリセスに可変抵抗膜材料が埋め込まれて、記憶部39が形成される。微細化の限界はコンタクトホール31を形成する最小ピッチで決まることとなり、製作プロセスのプロセスルールでの最小サイズにまで微細化できる。また、下部電極27および上部電極28は各層間絶縁膜中に製作されるので、不揮発性記憶素子の記憶部以外の機能を担う部位と同じマスクプロセスで製作できる。さらに、可変抵抗膜材料をリセス37に埋め込む工程は通常の半導体のプレーナプロセスを用いることができる。したがって、半導体プロセスとの親和性もよく、上記の内容で説明したように微細化・高集積化が実現できる。
なお、上記の第1の実施の形態から第3の実施の形態で用いた可変抵抗膜材料は、材料としてFeOを例に説明したが、他の遷移金属であるNi,Ti,Hf,Zr等を用いてもよい。
また、配線材料としてAlやCuを用いたが、Si半導体プロセスで用いられるPtやW等を用いてもよい。
また、コンタクト電極としてWを用いたが、他の電極材料であるCu,Pt,Al,TiN,TaN,TiAlN等を用いてもよい。
また、第2の実施の形態および第3の実施の形態において、第1の実施の形態で示したダマシンプロセスを用いて、上部電極と第2の配線を一度に同じプロセスで形成してもよいことはもちろんである。
なお、本実施形態の説明においては、電気的パルスの印加により抵抗変化膜の一部である記憶部の抵抗値が変化するとしたが、これに限らず、磁気的パルスを加えて抵抗変化させても同様の効果が得られる。MRAMではTMR効果(トンネル磁気抵抗効果)を利用して素子抵抗の変化を検出することによって行う。TMR効果は、トンネル障壁を2枚の強磁性金属で挟んだ素子において、2枚の強磁性金属の磁石の相対的な向きが平行のときが低い抵抗(LR)、反平行のときが高い抵抗(HR)となる現象である。しかし、両者の比である磁気抵抗比MR比(=(HR−LR)/LR )は10倍以下とReRAMに比べて小さい。デバイスを高速動作させた場合、微細化して大容量化した場合にノイズ、配線のディスターブによる影響を無視できなくなるが、本発明を適用すれば、MR比の小さいMRAMであってもノイズ、配線のディスターブによる影響を最小限に抑え、大容量かつ高速で動作できるMRAMも実現することができる。
本発明は、高速化と高集積化を実現する大容量の不揮発性記憶素子とその製造方法を提供するものであり、携帯情報機器や情報家電等の電子機器の高速化・小型化に有用である。
本発明の第1の実施の形態における不揮発性記憶素子の要部断面斜視図 本発明の第1の実施の形態における不揮発性記憶素子の断面図 パルス幅の異なる2種類の電気的パルスを交互に印加したときの可変抵抗膜の抵抗値の変化を示す図 2つの異なる抵抗値と情報「0」、情報「1」の関係を示す図 情報を読み取るときの2つの異なる抵抗値に対する出力電流値の対応関係を示す図 (a)から(f)は本発明の第1の実施の形態で用いた不揮発性記憶素子の製造方法を示す工程断面図 (a)から(d)は本発明の第1の実施の形態で用いた不揮発性記憶素子の簡易化された製造方法を示す工程断面図 本発明の第2の実施の形態における不揮発性記憶素子の断面図 (a)から(f)は本発明の第2の実施の形態で用いた不揮発性記憶素子の製造方法を示す工程断面図 本発明の第3の実施の形態における不揮発性記憶素子の断面図 (a)から(f)は本発明の第2の実施の形態で用いた不揮発性記憶素子の製造方法を示す工程断面図 第1の従来例に係る不揮発性記憶素子の要部断面斜視図 第2の従来例に係る不揮発性記憶素子の要部断面図
符号の説明
13 隣接する記憶部間の間隔
14 第2の配線の幅
15 上部電極,記憶部の断面形状での幅
16 下部電極の断面形状での幅
17 下部電極の断面形状での高さ
18 上部電極の断面形状での高さ
19 可変抵抗膜の厚さ
20,35,40 不揮発性記憶素子
21 基板
22 第1の配線
23 第1の層間絶縁膜
24 可変抵抗膜
25 第2の層間絶縁膜
26 第2の配線
27 下部電極
28 上部電極
29,34,39 記憶部
30 コンタクト電極
31,32,33 コンタクトホール
36 第1の層間絶縁膜表面
37 コンタクトホール内のリセス
38 溝

Claims (11)

  1. 基板上に形成された第1の配線と、
    前記第1の配線上に形成された第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜に形成された複数の第1のコンタクトホール中に埋め込まれ、前記第1の配線と接続する下部電極と、
    前記下部電極上に形成された、複数の前記下部電極にわたって連続的に形成された可変抵抗膜と、
    前記第1の層間絶縁膜上に形成された第2の層間絶縁膜と、
    前記第2の層間絶縁膜に形成された複数の第2のコンタクトホール中に埋め込まれ、前記可変抵抗膜と接続する上部電極と、
    前記第2の層間絶縁膜上において前記上部電極と接続する第2の配線とを備え、
    前記上部電極と前記下部電極とに挟まれた領域の前記可変抵抗膜が、電気的パルスもしくは磁気的パルスの印加により抵抗値を増加または減少する特性を有する記憶部を構成し、前記抵抗値の変化により情報を記憶または読み出しを行うことを特徴とする不揮発性記憶素子。
  2. 隣接する不揮発性記憶素子間の可変抵抗層は、異なる2つの抵抗値のうち高い抵抗値で構成されることを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶素子。
  3. 前記第1の配線はストライプ形状を有し、前記第2の配線は、前記第2の層間絶縁膜上において前記第1の配線と交差する方向に形成されていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶素子。
  4. 前記可変抵抗膜は、複数の前記下部電極にわたり連続的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  5. 前記第2の配線が、前記上部電極と同じ材料で前記第2の層間絶縁膜中に埋め込まれて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の不揮発性記憶素子。
  6. 前記上部電極および前記下部電極の少なくとも一方のアスペクト比が1から10の範囲であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の不揮発性記憶素子。
  7. 前記第1の配線上に前記第1の層間絶縁膜と前記第2の層間絶縁膜を貫通する第3のコンタクトホールが形成され、前記第3のコンタクトホール内に電極材料が埋め込まれることで、前記第3のコンタクトホール内に埋め込まれた電極材料上に形成された前記第2の配線と、前記第1の配線とが接続されたことを特徴とする請求項3に記載の不揮発性記憶素子。
  8. 基板上に第1の配線を形成する工程と、
    前記第1の配線を覆う第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の配線上に複数の下部電極を形成する工程と、
    前記複数の下部電極上に前記複数の下部電極にわたって連続的に可変抵抗膜を形成する抵抗膜形成工程と、
    少なくとも前記第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記可変抵抗膜上に複数の上部電極を形成する工程と、
    少なくとも前記上部電極上に前記第1の配線と交差する第2の配線を形成する工程とを具備し、
    前記下部電極を形成する工程は、
    前記第1の配線上に前記第1の層間絶縁膜を貫通する複数の第1のコンタクトホールを形成する工程と、
    前記複数の第1のコンタクトホールに電極材料を埋めかつ前記第1の層間絶縁膜上にまで前記電極材料を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上の前記電極材料を除去して前記第1の層間絶縁膜の表面および前記下部電極の上面を平坦化する平坦化工程とを含み、
    前記上部電極を形成する工程は、
    前記下部電極上の前記可変抵抗膜上に前記第2の層間絶縁膜を貫通する複数の第2のコンタクトホールを形成する工程と、
    前記複数の第2のコンタクトホールに電極材料を埋めかつ前記第2の層間絶縁膜上にまで前記電極材料を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜上の前記電極材料を除去して前記第2の層間絶縁膜の表面および前記上部電極の上面を平坦化する工程と
    を含む不揮発性記憶素子の製造方法。
  9. 前記第1の配線上に前記第1の層間絶縁膜と前記第2の層間絶縁膜を貫通する第3のコンタクトホールを形成する工程と、
    前記複数の第2のコンタクトホールと同時に前記第3のコンタクトホールに電極材料を埋める工程と、
    前記第2の層間絶縁膜上の前記電極材料を除去して前記第2の層間絶縁膜の表面と前記上部電極の上面および前記第3のコンタクトホール内に埋め込まれた電極材料の上面を平坦化する工程と、
    前記複数の第2のコンタクトホール内に埋め込まれた電極材料上および前記第3のコンタクトホール内に埋められた電極材料上に前記第2の配線を形成する工程と
    を含む、
    ことを特徴とする、請求項に記載の不揮発性記憶素子の製造方法。
  10. 基板上に第1の配線を形成する第1配線形成工程と、
    前記第1の配線を覆う第1の層間絶縁膜を形成する第1絶縁膜形成工程と、
    前記第1の配線上に複数の下部電極を形成する工程と、
    前記複数の下部電極上に前記複数の下部電極にわたって連続的に可変抵抗膜を形成する抵抗膜形成工程と、
    少なくとも前記第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する第2絶縁膜形成工程と、
    前記可変抵抗膜上に複数の上部電極を形成して、かつ少なくとも前記複数の上部電極上に前記第1の配線と交差する第2の配線を形成する第2配線形成工程とを具備し、
    前記下部電極を形成する工程は、
    前記第1の配線上に前記第1の層間絶縁膜を貫通する複数の第1のコンタクトホールを形成する工程と、
    前記複数の第1のコンタクトホールに電極材料を埋めかつ前記第1の層間絶縁膜上にまで前記電極材料を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上の前記電極材料を除去して前記第1の層間絶縁膜の表面および前記下部電極の上面を平坦化する平坦化工程とを含み、
    前記第2絶縁膜形成工程は、
    前記第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜の表面に前記第2の配線を配置する溝を前記第1の配線と交差するように形成する工程と、
    前記溝から前記第2の層間絶縁膜を貫通して前記可変抵抗膜に到達する前記複数の第2のコンタクトホールを形成する工程とを含み、
    前記第2配線形成工程は、
    前記複数の第2のコンタクトホールと前記溝に前記電極材料を埋めかつ前記第2の層間絶縁膜上にまで前記電極材料を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜上の前記電極材料を除去して前記第2の層間絶縁膜の表面および前記上部電極一体型の第2の配線を平坦化することにより、前記第2の層間絶縁膜中に前記上部電極一体型の第2の配線を形成する工程と
    を含む不揮発性記憶素子の製造方法。
  11. 前記抵抗膜形成工程は、前記可変抵抗膜を成膜する工程と、前記可変抵抗膜を選択的に除去する工程とを含む請求項または請求項10に記載の不揮発性記憶素子の製造方法。
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