JP4872429B2 - 不揮発性記憶素子 - Google Patents

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Description

本発明は、微細化および高速化に適した不揮発性記憶素子に関する。
近年、デジタル技術の進展に伴って携帯情報機器や情報家電等の電子機器が、より一層高機能化している。これらの電子機器の高機能化に伴い、使用される半導体素子の微細化および高速化が急速に進んでいる。その中でも記憶素子として低消費電力で高速読み書きが可能な強誘電体膜などを用いた不揮発性記憶素子の用途が急速に拡大している。
ところで、不揮発性記憶素子は記憶部として強誘電体膜や可変抵抗膜を使用することが多い。これらの強誘電体膜や可変抵抗膜は、一般的に酸素原子を持つ層状の酸化膜である。このような酸化膜からなる強誘電体膜や可変抵抗膜を上部電極および下部電極で挟み、例えば、この上部電極にコンタクトを形成して配線層まで電極を引き出そうとすると、いくつかの製造工程が必要となる。この製造工程は、例えば、エッチングや蒸着を含む工程からなり、工程条件として水素雰囲気や還元性雰囲気を用いることが多い。このとき、酸化膜からなる強誘電体膜や可変抵抗膜は水素で還元されることがあるので、強誘電体膜の容量や可変抵抗膜の抵抗値が変化して、素子特性が劣化することがある。したがって、水素雰囲気や還元性雰囲気中で製造することが多い半導体メモリの製造工程においては不揮発性記憶素子の製造条件が難しい。それゆえに、このような製造条件においても容易に安定して量産が可能な不揮発性記憶素子の素子構造が望まれている。
このような素子構造として、高誘電体材料からなるキャパシタ誘電体膜を上部電極と下部電極とで挟んだ記憶素子の構成で、この記憶素子をバリア層で保護している例がある(例えば、特許文献1参照)。上部電極は、導電性のバリア層で上部を覆われたバリア層の上部からスルーホールにより配線に接続され、白金を含む下部電極は、シリコンと白金族元素とが高温加熱処理時に相互拡散しないようにバリア層を介してプラグと電気的に接続されている。
また、強誘電体からなるキャパシタを成膜したのち、キャパシタの直上部の層構造にエッチング等でスルーホールを開けて水素等が入ることを防止するために、キャパシタの直上部を避けてスルーホール等の配線が形成されている例がある(例えば、特許文献2参照)。
図10に、特許文献1に記載されている例として、キャパシタ絶縁膜を構成する強誘電体膜の特性の劣化を防止して、記憶素子である強誘電体メモリの信頼性を向上させる素子構造の例を示す。
図10(a)に示すように、高濃度不純物拡散層1を含むトランジスタ2が形成された半導体基板3上に第1の層間絶縁膜4を形成したのち、第1の層間絶縁膜4にトランジスタ2と接続する第1のプラグ5、および高濃度不純物拡散層1と接続する第2のプラグ6を形成している。その後、第1の層間絶縁膜4の上に第1のプラグ5と接続する下部電極7を形成したのち、下部電極7の上に強誘電体膜よりなるキャパシタ絶縁膜8およびキャパシタ絶縁膜8の外側まで延び、かつ第2のプラグ6と電気的に接続する上部電極9を順次形成している。
このとき、図10(a)に示すように強誘電体膜からなるキャパシタ絶縁膜8は下部電極7および接続電極13の上を覆って成膜されたのち、上部電極9と接続電極13との接続のために開口部17の部分がエッチングによりキャパシタ絶縁膜8が除去される。このことにより接続電極13の一部が露出して、キャパシタ絶縁膜8の上部を覆う上部電極9がキャパシタ絶縁膜8の外側まで延びて接続電極13を覆うことにより、上部電極9と接続電極13とが接続される。この場合、開口部17近傍のキャパシタ絶縁膜8は、その一部が、例えば、エッチングにより除去されたのち、キャパシタ絶縁膜8の底面は、接続電極13の上面と少なくとも一部が隣接していることが望ましい。もし、隣接しておらず、下部電極7および接続電極13を埋め込んでいる埋込絶縁膜18の上面の一部が、接続電極13に隣接して露出すると、埋込絶縁膜18材料のSiOがエッチングされて窪みが生じる。この状態で上部電極9を形成したときにキャパシタ絶縁膜9の側面の窪み近傍の上部電極9の厚さが他の部分より薄くなり、その後のプロセスなどにより断線を生じることがある。また、高集積化を実現するためにもキャパシタ絶縁膜9が接続電極13から離れているよりも、接続電極13の上面と隣接していることが望ましい。
その後、上部電極9を覆う第2の層間絶縁膜10を形成したのち、第1の層間絶縁膜4および第2の層間絶縁膜10に高濃度不純物拡散層1と第2の層間絶縁膜10上にある配線11とを接続する第3のプラグ12を形成している。
このように形成することにより、上部電極9の形成前に上部電極9と高濃度不純物拡散層1とを接続する第2のプラグ6を第1の層間絶縁膜4に形成できる。これにより、第2のプラグ6、高濃度不純物拡散層1および第3のプラグ12を介して上部電極9と配線11とを電気的に接続することができる。すなわち、予め容量素子よりも下側に形成されている第2のプラグ6および高濃度不純物拡散層1を用いて、上部電極9と配線11とを電気的に接続することができる。したがって、上部電極9の形成後に、上部電極9と配線11とを直接接続するプラグを形成するためのコンタクトホールを形成する必要がないので、上部電極9が露出して水素雰囲気または還元性雰囲気にさらされる事態を回避できる。その結果、上部電極9として強い触媒作用を有する白金膜を用いる場合にも、キャパシタ絶縁膜8を構成する強誘電体膜の特性の劣化を防止して強誘電体メモリの信頼性を向上させることができる。
また、酸素バリア性を有する下部電極7が第1のプラグ5の上面を覆っていると共に、酸素バリア性を有する接続電極13が第2のプラグ6の上面を覆っている。このため、キャパシタ絶縁膜8を構成する強誘電体膜を酸素雰囲気中で焼結するときに、第1のプラグ5および第2のプラグ6が酸化されることを防止できる。
なお、図10(b)に図10(a)のA−A線の断面図を示す。図10(a)で説明した積層構造と同じ構造からなり、配線11から配線14までの間にトランジスタ2、キャパシタ15およびトランジスタ16により、強誘電体メモリを構成していることが判る。
特開平10−79481号公報 特開2002−198494号公報
しかしながら、上記従来の不揮発性記憶素子の構成では、記憶部に可変抵抗膜を使用した場合、可変抵抗膜の底面と接続電極の上面が直接接していると、この部分による短絡パスが生じて、不揮発性記憶素子として機能しない。したがって、強誘電体膜に比べて微小な領域で機能する可変抵抗膜の特長を活用して不揮発性記憶素子を構成する場合は、可変抵抗膜の底面と接続電極の上面を直接接しないようにして分離する必要がある。このように分離すると、記憶部は安定して上部電極と可変抵抗膜の界面を含めて動作するので、記憶部は接続電極から素子分離を行うことができるが、分離するための領域を必要とするので微細化には適していない。
また、強誘電体膜を用いてキャパシタにより、不揮発性記憶素子が構成される場合は、判別可能な容量値を得るために一定の大きさのキャパシタが必要である。さらに、トランジスタを付加したメモリ構造にすると、メモリセルの大きさが大きくなるので、微細化が難しいという課題を生じる。また、一定の大きさのキャパシタで構成されるので高速化についても改善が難しいという課題を生じる。
本発明は上記課題を解決するものであり、より一層の微細化と高速化を可能とし、しかも今後の一層微細化された半導体プロセスとの親和性に富み、かつ、記憶部として使用する可変抵抗膜を安定に量産し動作させることができる不揮発性記憶素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の不揮発性記憶素子は、基板上に形成された第1の導電層と、上記基板上の他の領域に形成された第2の導電層と、上記第1の導電層および上記第2の導電層を含んだ上記基板上に形成された第1の層間絶縁膜と、を有する電極引き出し部と、上記第1の層間絶縁膜上に形成された下部電極と、上記下部電極上に形成された可変抵抗膜と、上記可変抵抗膜上に形成され上記可変抵抗膜の側面を含む全面を覆い、かつ外側に拡大して形成された上部電極と、を有する記憶部と、上記上部電極のうちの外側に拡大された拡大電極部に接し、上記拡大電極部の下に形成された接続電極と、上記下部電極と上記接続電極との側面を埋めて形成される第2の層間絶縁膜と、上記記憶部および接続電極を覆い、かつ上記第2の層間絶縁膜上に形成された第3の層間絶縁膜と、を備え、上記可変抵抗膜の底面は上記接続電極の上面と直接接することなく、かつ上記上部電極は電気的に前記接続電極の上面に接続され、上記可変抵抗膜が、前記下部電極と前記上部電極との間に電気的パルスもしくは磁気的パルスを印加することにより抵抗値を増加または減少する特性を有する記憶領域を構成し、上記抵抗値の変化により情報を記憶または読み出しを行う構成からなる。
この構成により、記憶部は上部電極と下部電極に挟まれた可変抵抗膜の一部分に限定されるので、この記憶部が主体である記憶素子の基本の構成単位は、上部電極や下部電極の製作プロセスのルールで決まる。したがって、記憶素子の基本の構成単位は製作プロセスのプロセスルールの最小サイズにまで、さらに微細化することができる。なお、可変抵抗膜の底面は接続電極の上面と直接接しない構成であるので、下部電極から可変抵抗膜の底面を介して接続電極に短絡するパスが存在しない。その結果、記憶部は、さらに確実に素子分離ができる。
さらに、可変抵抗膜はバリア膜としての上部電極および下部電極、バリア層としての層間絶縁膜に完全に取り囲まれているので水素雰囲気や還元性雰囲気中で製造することが多い半導体メモリの製造工程においても、さらに容易に安定して量産が可能な素子構造となっている。
また、上部電極のうちの拡大電極部は少なくとも2つの領域の可変抵抗膜に挟まれており、拡大電極部の開口部は接続電極部を覆い、かつ接続電極部の形状よりも大きい構成としてもよい。
この構成により、接続電極部と上部電極との接続をより確実にし、これらの接続部での接続形状をさらに再現性よく製作することができ、これらの接続部での抵抗値をさらに小さくすることができる。加えて、可変抵抗膜の底面と接続電極の上面を確実に分離できるので、記憶部は、さらに確実に素子分離ができる。
また、下部電極は、第1の層間絶縁膜を貫通する第1のプラグで前記第1の導電層に接続され、第1の導電層に接続され、かつ第1、第2および第3の層間絶縁膜を貫通する第2のプラグにより、第3の層間絶縁膜上の第1の配線に接続され、上部電極は、接続電極を介して第1の層間絶縁膜を貫通する第3のプラグで第2の導電層に接続され、かつ第2の導電層に接続された、第1、第2および第3の層間絶縁膜を貫通する第4のプラグにより、第3の層間絶縁膜上の第2の配線に接続される構成としてもよい。
この構成により、可変抵抗膜は、記憶部を形成したのちのプロセスにより水素雰囲気または還元性雰囲気にさらされるなどの影響を受けることなく、上部電極と下部電極とが電気的に接続された配線がさらに効率よく引き出すことができる。
さらに、上部電極および下部電極は、形成された層の下部の層間絶縁膜および半導体基板に形成された導電層を介して記憶部および接続電極が形成された領域から離れた外側の層間絶縁膜に形成されたプラグにより配線に導かれる。したがって、寄生容量や寄生抵抗が少なく、記憶部の可変抵抗膜も微小な抵抗値を採るので、さらに高速化が可能である。
また、上部電極から引き出される第2の導電層の方向が、下部電極より引き出される第1の導電層の方向と直交する構成としてもよい。この構成により、記憶部を微小な領域に形成することが可能となり、不揮発性記憶素子をさらに高集積化することができる。
また、上部電極の上に形成されて、上部電極の側面を含む全面を覆う水素バリア膜をさらに備えた構成としてもよい。この構成により、水素バリア膜を形成したのちのプロセスにより、可変抵抗膜が水素雰囲気または還元性雰囲気に晒されるなどの影響を受けることをさらに防ぐことができる。
また、記憶部は複数の領域の部分可変抵抗膜と、部分可変抵抗膜上に形成されて部分可変抵抗膜を覆い、かつ外側に拡大して形成された部分上部電極と、複数の部分上部電極が単一の前記拡大電極部に接続された構成を備え、複数の領域の部分可変抵抗膜は、複数の領域の部分下部電極上に形成され、部分下部電極は、第1、第2および第3の層間絶縁膜を貫通する導電体により、複数の配線として引き出される構成としてもよい。
この構成により、複数の部分上部電極が拡大電極部を介して接続された1つの配線と、複数の下部電極がそれぞれ接続された複数の配線とにより、微小な領域に集積された複数の記憶部をさらに利用することができる。
また、記憶部は、上部電極,可変抵抗膜および下部電極がクロスポイント型の構造からなる構成としてもよい。この構成により、さらに微小な領域に高集積化された不揮発性記憶素子が実現できる。
本発明の不揮発性記憶素子は、可変抵抗膜の一部を上部電極と下部電極とで挟み込んだ微細な部分を記憶領域とし、この記憶領域を含む記憶部を水素雰囲気や還元性雰囲気中に晒すことがないように、記憶部からの電極引き出し線を記憶部の下部に引き出す構成となっている。また、記憶部は低誘電率の絶縁膜で取り囲まれており、配線から離れた位置で不要な信号からのディスターブを受けることがない。さらに配線の間には十分な厚さの層間絶縁膜が配置されているので配線間の寄生容量の影響を受けることが少ない。
この構成により、本発明の不揮発性記憶素子を製造するプロセスは、記憶部をプロセスから保護すると共に、従来のCMOS等のプレーナプロセスの層間絶縁膜形成工程や配線形成工程等との親和性を図ることができる。このことにより、高集積化と高速化が可能な生産性の高い不揮発性記憶素子とその製造方法を実現するものである。なお、本発明の不揮発性記憶素子を使用することにより、携帯情報機器や情報家電等の電子機器が、より一層の小型化・高速化が図れるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態にかかる不揮発性記憶素子について、図面を参照しながら説明する。なお、図面で同じ符号が付いたものは、説明を省略する場合もある。
(第1の実施の形態)
図1から図5は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子20は、電極引き出し部が基板21上に形成された第1の導電層22と、基板21上の他の領域に形成された第2の導電層23と、第1の導電層22および第2の導電層23を含んだ基板21上に形成された第1の層間絶縁膜24とを有して構成される。
次に本実施の形態の不揮発性記憶素子20の記憶部は、第1の層間絶縁膜24上に形成された下部電極25と、下部電極25上に形成された可変抵抗膜26と、可変抵抗膜26上に形成されて可変抵抗膜26の側面を含む全面を覆い、かつ外側に拡大して形成された上部電極27とを有して構成される。さらに、上部電極27の上に形成されて、上部電極27の側面を含む全面を覆う水素バリア膜45をさらに備えている。なお、上部電極27の外側に拡大された拡大電極部28に接し、拡大電極部28の下に形成された接続電極29と、下部電極25と接続電極29との側面を埋めて形成される第2の層間絶縁膜30とは記憶部の下部を覆っている。また、記憶部の上部には記憶部および水素バリア膜を覆い、かつ第2の層間絶縁膜30上に形成された第3の層間絶縁膜31が形成されている。なお、図1では、接続電極が拡大電極部よりも大きさが小さい形状としているが、接続電極の横方向の大きさを大きくして、拡大電極部からはみ出すような大きさにしてもかまわない。この際には、第3の層間絶縁膜は、上記接続電極の表面を覆うように形成されることとなる。このことは、以下に述べる第2、第3の実施形態の構成についても同様である。
ところで、下部電極25は第1の層間絶縁膜24を貫通する第1のプラグ32で第1の導電層22に接続されたのち、第1の導電層22の別の位置から第1、第2および第3の層間絶縁膜24、30、31を貫通する第2のプラグ33により、第3の層間絶縁膜31上の第1の配線34に接続されている。
同様に、上部電極27は接続電極29を介して第1の層間絶縁膜24を貫通する第3のプラグ35で第2の導電層23に接続されたのち、第2の導電層23に接続された第1、第2および第3の層間絶縁膜24、30、31を貫通する第4のプラグ36により、第3の層間絶縁膜31上の第2の配線37に接続されている。
さらに、本実施の形態の不揮発性記憶素子20は、可変抵抗膜26の底面は接続電極29の上面と隣接しない構成からなり、下部電極25上の可変抵抗膜26の上面は、上部電極27を介して電気的に接続電極29の上面に接続されている。このように可変抵抗膜26と接続電極29とが直接接しない構成に分離することにより、可変抵抗膜26を記憶部の材料に用いた不揮発性記憶素子20は素子分離を確実に行うことができる。この構成により、電気的パルスもしくは磁気的パルスの印加を記憶部に行い、上部電極27と可変抵抗膜26との界面抵抗値を安定して増加または減少することにより抵抗値を増加または減少する特性を有する記憶領域を安定して形成することができる。
すなわち、下部電極25上の上部電極27との間に挟まれた領域の可変抵抗膜26が、電気的パルスもしくは磁気的パルスの印加により抵抗値を増加または減少する特性を有する記憶領域を構成し、可変抵抗膜26の抵抗値の変化により情報を記憶または読み出しを行うことにより、本実施の形態の不揮発性記憶素子20は動作することとなる。
ここで、可変抵抗膜26の材料としては、例えば、遷移金属の酸化物からなる高抵抗膜(例えば、FeO)などがよく用いられている。また、層間絶縁膜は、例えば、弗素ドープ酸化膜が、配線材料は、例えば、アルミニウム(Al)材料や銅(Cu)材料が用いられている。上部電極、下部電極および接続電極は、例えば、耐酸化性の強い白金(Pt)膜もしくはPtを含む合金膜が用いられる。また、導電性を有する水素バリア性を有する金属膜または合金膜を用いてもよい。さらに、プラグの材料としては、例えば、タングステン(W)やタングステンと窒化チタン(W/TiN)などが用いられる。
このように構成した本実施の形態の不揮発性記憶素子20の可変抵抗膜26に電気的パルスを印加したときの抵抗値の変化を図2に示す。なお、可変抵抗膜26を形成した直後の測定開始初期では可変抵抗膜26の抵抗値はばらつくので、可変抵抗膜26の抵抗値が略一定になる動作を行った後の抵抗値を示している。
さて、第1の配線34および第2の配線37より下部電極25と上部電極27の間にパルス幅の異なる2種類の電気的パルス(1μsecより長い長パルスおよび1μsecより短い短パルス)を交互に印加すると、両電極間に挟まれた記憶部となる可変抵抗膜26の抵抗値が図2に示すように変化する。すなわち、図2に示すように、短パルス(例えば、電圧E1、パルス幅10nsec)を印加すると抵抗値が減少して1.0×10Ωの低抵抗値Raを示し、長パルス(例えば、電圧E1、パルス幅10μsec)を印加すると抵抗値が増加して1.2×10Ωの高抵抗値Rbを示す。
また、図3に示すように、2つの異なる抵抗値RaまたはRbのうち、可変抵抗膜26の抵抗値のどちらか一方を情報「0」とし、もう一方を情報「1」とすると抵抗値がどちらであるかで異なる情報「0」または情報「1」を読み取ることができる。図3では大きい方の抵抗値Rbを情報「0」に、小さい方の抵抗値Raを情報「1」に割り当てている。図3に示すように、可変抵抗膜26の抵抗値がRbのときに短パルスを印加すると、抵抗値Raが記録されて、可変抵抗膜26の情報は「0」から「1」に書き換えられる。また、同様に可変抵抗膜26の抵抗値がRaのときに長パルスを印加すると、抵抗値Rbが記録されて、可変抵抗膜26の情報は「1」から「0」に書き換えられる。
この情報を読み取るときには、可変抵抗膜26の抵抗値を変化させるときに印加する電気的パルスよりも振幅の小さい再生電圧E2を印加して、図4に示す抵抗値と対応した出力電流値が、読み取られる。この出力電流値IaまたはIbの値が抵抗値RaまたはRbに対応しているので、図4に示すように情報「0」または情報「1」が読み取られる。このようにして、下部電極25上の上部電極27との間に挟まれた領域の可変抵抗膜26が、記憶部として動作することで不揮発性記憶素子20が動作する。
また、本実施の形態の不揮発性記憶素子20は、下部電極25上の上部電極27との間に挟まれた領域の可変抵抗膜26が他の電極から分離され、層間絶縁膜で周りを囲まれ、しかも、電気信号は周りを層間絶縁膜に囲まれたプラグにより、第1の配線34および第2の配線37から伝達されるので、配線遅延がほとんどなく、高速動作が可能となる。さらに、高抵抗の可変抵抗膜26を使用すれば、微細化の限界は第1の層間絶縁膜24中のプラグ間の間隔や下部電極25および上部電極27の間隔で決まる。すなわち、可変抵抗膜26の一部から構成される記憶部の間隔は、製作プロセスのプロセスルールでの最小サイズにまで微細化でき、高集積化が可能となる。
次に、図5を用いて本実施の形態で示した不揮発性記憶素子20の製造方法を説明する。図5(a)から(c)は不揮発性記憶素子20のプロセスフローの一例を順に示している。
図5(a)に示すように半導体基板21の表面に、例えば、イオン注入法とアニールにより第1の導電層22および第2の導電層23を形成する。さらに、蒸着法などにより厚さ350nmの第1の層間絶縁膜24を形成する。ドライエッチング法により直径0.3μmの第1のコンタクトホール38と第2のコンタクトホール39を第1の層間絶縁膜24を貫通して半導体基板21上の第1および第2の導電層22、23に到達するまで掘り進める。この第1および第2のコンタクトホール38、39をCVD法によりTiNを蒸着した後にWで埋め込み、第1の層間絶縁膜24の上まで堆積した後にCMP(化学的機械的研磨)技術を用いて第1の層間絶縁膜24の上のWとTiNを除去するとともに表面を平坦化する。第1のプラグ32および第3のプラグ35が第1のコンタクトホール38および第2のコンタクトホール39の位置に形成される。さらに、蒸着法とエッチング法により、第1のプラグ32および第3のプラグ35の上に下部電極25および接続電極29がPt材料で100nmの厚さに形成される。
さらに、図5(b)に示すように、第2の層間絶縁膜30で下部電極25および接続電極29の側面を埋め、表面をCMP技術により平坦化したのちに、FeO等の遷移金属の酸化膜材料をスパッタ法やパルスレーザ堆積法により成膜し、可変抵抗膜26が厚さ30nmに形成される。可変抵抗膜26は下部電極25上を覆う領域のみを残し、蒸着法とドライエッチング法により上部電極27は可変抵抗膜26の側面を含む全面を覆い、接続電極29上を覆う拡大電極部28を形成する。
さらに、図5(c)に示すように蒸着法またはCVD法により水素バリア膜45が形成され、ドライエッチング法により、水素バリア膜45は上部電極27の側面を含んで上部電極27を覆うようにパターンニングされる。このように水素バリア膜45で可変抵抗膜26および上部電極27を覆うことで、この後に適用される工程で水素雰囲気や還元性雰囲気が製造条件として使用されても、可変抵抗膜26の特性が劣化することがない。さらに、この記憶部となる可変抵抗膜26周辺を覆って保護する第3の層間絶縁膜31を図5(c)に示すように形成したのち、ドライエッチング法により直径0.3μmのコンタクトホール40、41を半導体基板21上の第1および第2の導電層22、23に到達するまで掘り進める。さらに、これらのコンタクトホール40、41をCVD法によりTiNを蒸着した後にWで埋め込み、第3の層間絶縁膜31の上まで堆積した後、CMP技術を用いて第3の層間絶縁膜31の上のWおよびTiNを除去するとともに表面を平坦化して、第2のプラグ33および第4のプラグ36が形成される。これらの第2および第4のプラグ33、36上に第1の配線34および第2の配線37が形成される。
以上のプロセスフローにより本実施形態の不揮発性記憶素子20が製造される。これらのプロセスフローにより、記憶部は上部電極と下部電極に挟まれた可変抵抗膜の一部分に限定され、この可変抵抗膜を水素雰囲気や還元性雰囲気中に晒すことがないように上部電極や下部電極のプラグは可変抵抗膜の外側または下側に予め製作されて、半導体基板の導電層を介して別のプラグにより配線に電気的に接続される。このことにより、隣接する記憶部の間隔の微細化の限界は、上部電極と下部電極とを製作するプロセスルールの最小サイズにまでさらに微細化できる。
なお、本実施の形態の不揮発性記憶素子の記憶部を構成する可変抵抗膜は、上部電極と接続する接続電極と直接接しない分離した構造に構成されるので、例えば、高抵抗の可変抵抗膜を使用する場合に、記憶部に電気的パルスを印加することにより、記憶領域が上部電極と下部電極との間に安定に形成される。この可変抵抗膜を接続電極と直接接しない分離した構造は、高温の熱処理が必要な強誘電体材料を記憶部に採用する場合は構成することが難しい。しかしながら、本実施の形態のように高温の熱処理が不要な可変抵抗膜材料を記憶部に採用する場合は、可変抵抗膜を接続電極と直接接しない分離した構造は容易に構成できる。さらに、可変抵抗材料で不揮発性記憶素子を構成する場合は、可変抵抗素子からなる記憶部を微細な領域に形成することができるので微細化も容易である。したがって、上記のプロセスフローは今後のさらなる微細化が期待される半導体プロセスとの親和性もよいので、さらに不揮発性記憶素子の微細化・高集積化が実現できる。
(第2の実施の形態)
図6に本発明の第2の実施の形態における不揮発性記憶素子50の断面図を示す。図6で上部電極51の拡大電極部52が少なくとも2つの領域の可変抵抗膜53、54に挟まれて、挟まれた可変抵抗膜53、54上の上部電極52と接続されている。すなわち、図6で示すように、拡大電極部52の開口部55が拡大電極部52の下の接続電極56を覆い、開口部55は接続電極56の形状よりも少なくとも大きく形成されている。この両側に可変抵抗膜53、54が形成されている点が第1の実施の形態と本実施の形態の異なるところである。なお、図6に示すように可変抵抗膜53、54および上部電極51は、側面を含み全面を水素バリア膜58で覆われている。
このように可変抵抗膜54と接続電極56とが直接接しない構成に分離することにより、可変抵抗膜54を記憶部の材料に用いた不揮発性記憶素子50は素子分離を確実に行うことができる。この構成により、電気的パルスもしくは磁気的パルスの印加を記憶部に行い、上部電極51と可変抵抗膜54との界面抵抗値を安定して増加または減少することにより抵抗値を増加または減少する特性を有する記憶領域を安定して形成することができる。
さらに、この構成により接続電極56と上部電極52との接続をより確実にし、これらの接続部での接続形状を再現性よく製作することができ、これらの接続部での抵抗値をさらに小さくすることもできる。
なお、このように開口部55を大きくすると可変抵抗膜53、54をパターニングして接続電極56の近傍を除去すると接続電極56に隣接した第2の層間絶縁膜30の表面が露出する。本実施の形態では、高温で結晶焼成処理が必要な強誘電体材料ではなく、比較的低温で処理できる可変抵抗材料、例えば、FeOを用いているので、後のプロセスでこの露出した第2の層間絶縁膜30の表面がエッチングされたり、微細な凹凸が生じたりすることがない。また、可変抵抗膜53は上部電極51と下部電極57に挟まれた膜の一部が記憶部として働くので、このように開口部55を大きく取っても記憶部としての動作能力はまったく問題がない。
上記で説明した図6に示す本実施の形態の不揮発性記憶素子50にパルス幅の異なる2種類の電気的パルスを交互に印加したところ、第1の実施例と同様に上部電極51と下部電極57間に挟まれた可変抵抗膜53の一部が記憶部として働き、その抵抗値が図2および図3に示すように変化することを確認した。
次に、図6の構成を基本として開口部55の両側に記憶部を構成した不揮発性記憶素子の構成例を図7に示す。図7は本実施の形態における不揮発性記憶素子60の配置図と断面図を示す。図7(a)は不揮発性記憶素子60の配線を構成した面から見た配置図(平面図)を示し、図7(b)は図7(a)のB−B線の断面から見た断面図を示す。図7(a)に示すように不揮発性記憶素子60は直交する3つの記憶部をもつ。
図7(a)において、開口部65を持つ拡大電極部62を囲んで、かつ拡大電極部62に接続された3つの部分上部電極61、70、71の下に部分可変抵抗膜と部分下部電極からなる3つの記憶部がそれぞれ構成されている。なお、部分可変抵抗膜64は、拡大電極部62の開口部65の形状を整えるために形成されている。
また、部分上部電極61、70、71に挟まれて接続された拡大電極部62はプラグと第2の導電層23を介して第2の配線37に接続されている。一方、部分上部電極61、70、71の下の部分下部電極は、プラグと第1の導電層22、76、77を介して第1の配線34、80、81に接続されている。なお、図7(b)に示すように、可変抵抗膜68、69および上部電極61、70、71は、側面を含み全面を水素バリア膜82で覆われている。
さらに図7(a)のB−Bの断面から見た図7(b)の不揮発性記憶素子60の断面図には、図7(a)で示された3つの記憶部のうち、1つの記憶部に直交して2つの記憶部が示されている。すなわち、接続電極66とその上部の拡大電極部62を中心にして、左右に部分可変抵抗膜68、69が配置されている。この部分可変抵抗膜68、69はそれぞれ部分上部電極70、71と部分下部電極72、73に上下を挟まれて左右2つの記憶部を形成する。
このときに部分上部電極61、70、71は拡大電極部62に集約して接続されて、接続電極66から第3のプラグ35を介して第3の層間絶縁層31の上の第2の導電層23に接続される。なお、第2の導電層23は第4のプラグにより第2の配線に接続される。一方、図7(b)の部分下部電極72、73は、それぞれ第5のプラグ74、第6のプラグ75を介して第2の導電層23と直交する第1の導電層76、77に接続される。なお、第1の導電層76、77はそれぞれ第7のプラグ78、第8のプラグ79により第3の層間絶縁層31の上の第1の配線80、81に接続される。
以上で述べた構成により、複数の部分上部電極が拡大電極部を介して接続された1つの配線と、複数の下部電極がそれぞれ接続された複数の配線とにより、微小な領域に集積された複数の記憶部を持つ不揮発性記憶素子が実現できる。
(第3の実施の形態)
図8に第3の実施形態の不揮発性記憶素子90の断面図を示す。第2の実施形態で示したように、微小な領域に集積された複数の記憶部を持つ不揮発性記憶素子として、例えば図8で示すクロスポイント型の構造からなる不揮発性記憶素子がある。
図8(a)で示すように記憶部は、可変抵抗膜91が複数の部分上部電極92と複数の部分下部電極93a、93b、93c、93d、93eとで挟まれた5つの領域に分かれている。一方、図8(a)のC−Cの断面から直交する方向を見た断面図を図8(b)に示す。可変抵抗膜91が複数の部分上部電極92a、92b、93c、93d、93eと複数の下部電極93a、93b、93c、93d、93eとで挟まれた5つの領域に分かれている。すなわち、記憶部は直交する方向にそれぞれ5つの領域に分かれるので合計で25の記憶部が形成されることとなる。なお、図8(b)において複数の下部電極93a、93b、93c、93d、93eは分離しているが、それぞれ第1のプラグ94a、94b、94c、94d、94eを介して共通の第1の導電層103により通電され、第2のプラグ95により第1の配線96に接続されている。なお、図8(a)に示すように可変抵抗膜91および上部電極92は、側面を含み全面を水素バリア膜89で覆われている。
図8(a)の上部電極92(図8(b)では複数の部分上部電極92a、92b、93c、93d、93eに相当する)も同様に拡大電極部97および接続電極98を介して第3のプラグ99により第2の導電層100により通電され、第4のプラグ101により第2の配線102に接続されている。
このように構成されたクロスポイント型の不揮発性記憶素子90が形成された半導体チップ表面から見た要部110の模式図(平面図)を図9に示す。ストライプ状の上部電極92と下部電極93がそれぞれ5本ずつ直交して、その交差した部分にある可変抵抗膜91の一部が記憶部105として動作する。図9でストライプ状の上部電極92は半導体基板に形成された第2の導電層100に接続されたのち、ストライプ状の第2の配線に接続されている。また、ストライプ状の下部電極93(図示していない)は半導体基板に形成されたストライプ状の第1の導電層103に接続されたのち、ストライプ状の配線96に接続される。
図9に示すような構成により、さらに微小な領域に高集積化された不揮発性記憶素子が実現できる。なお、可変抵抗膜を用いたクロスポイント型の不揮発性記憶素子が高集積化に適していることがわかる。
なお、上記の第1の実施の形態から第3の実施の形態で用いた可変抵抗膜材料は、材料として、FeOを例に説明したが、他の遷移金属であるニッケル(Ni)、チタン(Ti)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)等を用いてもよい。
また、配線材料としてアルミニウム(Al)や銅(Cu)を用いたが、Si半導体プロセスで用いられる白金(Pt)やタングステン(W)等を用いてもよい。
また、コンタクト電極としてWを用いたが、他の電極材料であるCu、Pt、Al、TiN、TaN、TiAlN等を用いてもよい。
なお、水素バリア膜は絶縁性であっても導電性であってもよい。絶縁性水素バリア膜としては、例えば、SiN、SiON、TiO、TaOなどの材料の膜が用いられる。また、導電性水素バリア膜は、例えば、Ti、Ta、TiON、TiN、TiAlN、TiAlONなどの材料の膜、または、これらを含む合金膜などが用いられる。
本発明は、高速化と高集積化を実現する大容量の不揮発性記憶素子を提供するものであり、携帯情報機器や情報家電等の電子機器の高速化・小型化に有用である。
本発明の第1の実施の形態における不揮発性記憶素子の断面図 パルス幅の異なる2種類の電気的パルスを交互に印加したときのパルス数に対する可変抵抗膜の抵抗値の変化を示す図 2つの異なる抵抗値と情報「0」、情報「1」の関係を示す図 情報を読み取るときの2つの異なる抵抗値に対する出力電流値の対応関係を示す図 (a)から(c)は本発明の第1の実施の形態で用いた不揮発性記憶素子の製造方法を示す工程断面図 本発明の第2の実施の形態における不揮発性記憶素子の断面図 本発明の第2の実施の形態における3つの記憶部を持つ不揮発性記憶素子の構成図で、(a)は不揮発性記憶素子の配線を構成した面から見た配置図、(b)は(a)のB−B線の断面から見た断面図 本発明の第3の実施の形態における不揮発性記憶素子の断面図で、(a)はクロスポイント型の不揮発性記憶素子の断面図、(b)は(a)のC−C線の断面から見た断面図 本発明の第3の実施の形態におけるクロスポイント型の不揮発性記憶素子の半導体チップ表面の要部模式図 従来の不揮発性記憶素子の要部断面図で、(a)は強誘電体キャパシタとトランジスタが形成された素子構造の断面図、(b)は(a)のA−A線から見た断面図
符号の説明
1 高濃度不純物拡散層
2,16 トランジスタ
3,21 (半導体)基板
4,24 第1の層間絶縁膜
5,32,94,94a,94b,94c,94d,94e 第1のプラグ
6,33,95 第2のプラグ
7,25,57 下部電極
8 キャパシタ絶縁膜
9,27,51 上部電極
10,30 第2の層間絶縁膜
11,14 配線
12,35,99 第3のプラグ
13,56 接続電極
15 キャパシタ
17,55,65 開口部
18 埋込絶縁膜
20,50,60,90 不揮発性記憶素子
22,76,77,103,103a,103b,103c,103d,103e 第1の導電層
23,100,101a,101b,101c,101d,101e 第2の導電層
26,53,54,91 可変抵抗膜
28,52,62,97 拡大電極部
29,98 接続電極
31 第3の層間絶縁膜
34,80,81,96,96a,96b,96c,96d,96e 第1の配線
36,101 第4のプラグ
37,102 第2の配線
38 第1のコンタクトホール
39 第2のコンタクトホール
40,41 コンタクトホール
45,58,82,89 水素バリア膜
61,70,71,92,92a,92b,92c,92d,92e 部分上部電極
64,68,69 部分可変抵抗膜
72,73,93,93a,93b,93c,93d,93e 部分下部電極
74 第5のプラグ
75 第6のプラグ
78 第7のプラグ
79 第8のプラグ
105 記憶部
110 半導体チップから見た要部

Claims (6)

  1. 基板上に形成された第1の導電層と、前記基板上の他の領域に形成された第2の導電層と、前記第1の導電層および前記第2の導電層を含んだ前記基板上に形成された第1の層間絶縁膜と、を有する電極引き出し部と、
    前記第1の層間絶縁膜上に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された可変抵抗膜と、前記可変抵抗膜上に形成され前記可変抵抗膜の側面を含む全面を覆い、かつ外側に拡大して形成された上部電極と、を有する記憶部と、
    前記上部電極のうちの外側に拡大された拡大電極部に接し、前記拡大電極部の下に形成された接続電極と、
    前記下部電極と前記接続電極との側面を埋めて形成される第2の層間絶縁膜と、
    前記接続電極および前記記憶部を覆い、かつ前記第2の層間絶縁膜上に形成された第3の層間絶縁膜と、
    を備え、
    前記可変抵抗膜の底面は前記接続電極の上面と直接接することなく、かつ前記上部電極は電気的に前記接続電極の上面に接続され、
    前記上部電極のうちの前記拡大電極部は少なくとも2つの領域の前記可変抵抗膜に挟まれており、
    前記拡大電極部の開口部は前記接続電極部を覆い、かつ前記接続電極部の形状よりも大きく、
    前記可変抵抗膜が、前記下部電極と前記上部電極との間に電気的パルスもしくは磁気的パルスを印加することにより抵抗値を増加または減少する特性を有する記憶領域を構成し、前記抵抗値の変化により情報を記憶または読み出しを行うことを特徴とする不揮発性記憶素子。
  2. 前記下部電極は、
    前記第1の層間絶縁膜を貫通する第1のプラグで前記第1の導電層に接続され、
    前記第1の導電層に接続され、かつ前記第1、第2および第3の層間絶縁膜を貫通する第2のプラグにより、前記第3の層間絶縁膜上の第1の配線に接続され、
    前記上部電極は、
    前記接続電極を介して前記第1の層間絶縁膜を貫通する第3のプラグで前記第2の導電
    層に接続され、かつ前記第2の導電層に接続された、前記第1、第2および第3の層間絶縁膜を貫通する第4のプラグにより、前記第3の層間絶縁膜上の第2の配線に接続されることを特徴とする請求項に記載の不揮発性記憶素子。
  3. 前記上部電極から引き出される第2の導電層の方向が、前記下部電極より引き出される第1の導電層の方向と直交することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の不揮発性記憶素子。
  4. 前記上部電極の上に形成され、前記上部電極の側面を含む全面を覆う水素バリア膜をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の不揮発性記憶素子。
  5. 前記記憶部は複数の領域の部分可変抵抗膜と、前記部分可変抵抗膜上に形成されて前記部分可変抵抗膜を覆い、かつ外側に拡大して形成された部分上部電極と、複数の前記部分上部電極が単一の前記拡大電極部に接続された構成を備え、
    複数の領域の前記部分可変抵抗膜は、複数の領域の部分下部電極上に形成され、
    前記部分下部電極は、前記第1、第2および第3の層間絶縁膜を貫通する導電体により、複数の配線として引き出されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の不揮発性記憶素子。
  6. 前記記憶部は、前記上部電極、前記可変抵抗膜および前記下部電極がクロスポイント型の構造からなることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の不揮発性記憶素子。
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