JP4228033B2 - 不揮発性記憶素子、不揮発記憶装置、及びそれらの製造方法 - Google Patents

不揮発性記憶素子、不揮発記憶装置、及びそれらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電気的パルスの印加によって抵抗値が可逆的に変化する材料を用いてデータを記憶する不揮発性記憶素子、不揮発性記憶装置、及びそれらの製造方法に関する。
近年、電子機器におけるデジタル技術の進展に伴い、音楽、画像、情報等のデータを保存するために、さらに大容量で、かつ不揮発性の記憶素子の要求が高まってきている。こうした要求に応えるための1つの方策として、与えられた電気的パルスによって抵抗値が変化し、その状態を保持し続ける材料を用いた記憶素子が注目されている。
19は、このような不揮発性記憶素子の第1の従来例(例えば、特許文献1を参照。)の構成を示す要部断面図である。この不揮発性記憶素子は、図19に示すように、基板110の主面にトランジスタ160及び不揮発性記憶部200が形成されている。トランジスタ160は不揮発性記憶部200のビット線への導通を制御する回路を構成するもので、ソース領域120、ドレイン領域130、ゲート絶縁膜140及びゲート電極150で構成されている。不揮発性記憶部200は、ドレイン領域130に接続された下部電極170と、電圧パルス又は電流パルスによって抵抗が可逆的に変化する抵抗変化物質層180と、上部電極190とを備えている。さらに、基板110上に形成されたトランジスタ160及び不揮発性記憶部200は層間絶縁層210により覆われ、上部電極190は電極配線220に接続されている。
抵抗変化物質層180を構成する物質としては、ニッケル酸化物(NiO)、バナジウム酸化物(V25)、亜鉛酸化物(ZnO)、ニオブ酸化物(Nb25)、チタン酸化物(TiO2)、タングステン酸化物(WO3)、又はコバルト酸化物(CoO)等が用いられている。このような遷移金属酸化物は、閾値以上の電圧又は電流が印加されたときに特定の抵抗値を示し、その抵抗値は新たに電圧又は電流が印加されるまで、その抵抗値を維持し続けることが知られている。
20Aは、このような不揮発性記憶素子の第2の従来例(例えば、特許文献2を参照。)の構成を示す斜視図であり、図20Bは、図20AのXXIIB-XXIIB線に沿った断面を示す断面図である。図19に示す第1の従来例が、1トランジスタ/1不揮発性記憶部の構成になっているのに対して、図20A及び図20Bに示す第2の従来例は、ワード線とビット線との交点(立体交差点)にアクティブ層を介在させたクロスポイント型である。
20Aに示すように、基板230には下部電極240が形成され、その上にアクティブ層250が形成されている。アクティブ層250の上には、下部電極240に直交するように上部電極260が形成されている。図20Bに示すように、下部電極240と上部電極260とが立体交差している領域が記憶領域270になっており、下部電極240と上部電極260とはそれぞれワード線又はビット線として機能する。この例においては、記憶領域270は便宜上示した領域であって、その組成は全くその他の領域と同じである。基板230の材料としては、LaAlO3、Si、TiNなどのアモルファス、多結晶又は単結晶が用いられる。下部電極240の材料としては、YBCO(YBa2Cu37)が、またアクティブ層250の材料としては、印加される電気信号に応答して抵抗が変化する材料が用いられる。
特開2004−363604号公報 特開2003−68984号公報
上記第1の従来例では、電圧または電流によって抵抗値が可逆的に変化する可変抵抗層が上部電極および下部電極に挟まれた領域に形成されている。この可変抵抗層の周囲は、通常半導体デバイスに用いられる層間絶縁層(例えば、二酸化シリコン膜)で囲まれている。この場合、上部電極と下部電極との電極間以外の領域の抵抗変化物質をエッチング除去するときに上記電極間に残される領域の可変抵抗層の側壁部が損傷を受け、電気特性及び抵抗変化特性が劣化しやすい。
また、上記第2の従来例では、下部電極と上部電極とのクロスポイントをすべて含んでアクティブ層(可変抵抗層に同じ)が形成されており、記憶領域に損傷が発生することはない。しかしながら、高密度化するにつれて、近接するクロスポイント間でのクロストークが生じやすくなり、大容量化に対する制約となる。
本発明は、上記の従来の課題を解決するもので、より微細化が可能で、かつ可変抵抗層の安定性を改善する不揮発性記憶素子、その不揮発性記憶素子を備える不揮発性記憶装置、およびそれらの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の不揮発性記憶素子は、下部電極層と、前記下部電極層より上方に形成された上部電極層と、前記下部電極層と前記上部電極層との間に形成される金属酸化物薄膜層とを備え、前記金属酸化物薄膜層は、酸素量が増加するに従い抵抗値が上昇する金属酸化物であり、かつ、前記下部電極層と前記上部電極層との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する第1の領域と、前記第1の領域の周囲に配され、前記第1の領域よりも酸素の含有量が多い第2の領域とを含み、前記下部電極層及び前記上部電極層と前記第1の領域の少なくとも一部とが、前記第1の領域の厚み方向から見て重なるように配されており、前記第1の領域及び前記第2の領域は、同一の元素からなる
上記発明に係る不揮発性記憶素子において、前記金属酸化物薄膜層は、遷移金属酸化物材料からなることが好ましい。このような構成とすることにより、第1の領域よりも酸素の含有量が多い第2の領域を容易に形成することが可能となる。
また、上記発明に係る不揮発性記憶素子において、前記下部電極層と前記上部電極層との間に電気的パルスが与えられることにより前記第1の領域の抵抗値が増加した場合に、前記第2の領域が、その抵抗値が第1の領域の抵抗値よりも大きくなるように構成されていることが好ましい。これにより、クロストークを確実に防止することができるため、大容量の不揮発性記憶素子を実現することができる。
また、上記発明に係る不揮発性記憶素子において、前記金属酸化物薄膜層が酸化鉄薄膜で構成され、前記第1の領域が四酸化三鉄(Fe34)で構成されていてもよい。さらに、前記第2の領域が三酸化二鉄(Fe23)で構成されていてもよい。これにより、第1の領域の抵抗値の変化特性が安定し、また、第2の領域をほぼ絶縁体とすることができる。
本発明の不揮発性記憶装置は、基板と、前記基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点のそれぞれに対応してマトリクス状に配される、複数の不揮発性記憶素子とを備え、前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、下部電極層と、前記下部電極層より上方に形成された上部電極層と、前記下部電極層と前記上部電極層との間に形成される金属酸化物薄膜層とを有し、前記金属酸化物薄膜層は、酸素量が増加するに従い抵抗値が上昇する金属酸化物であり、かつ、前記下部電極層と前記上部電極層との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する第1の領域と、前記第1の領域の周囲に配され、前記第1の領域よりも酸素の含有量が多い第2の領域とを含み、前記下部電極層及び前記上部電極層と前記第1の領域とが、前記第1の領域の厚み方向から見て重なるように配されており、前記第1の領域及び前記第2の領域は同一の元素からなり、前記立体交差点のそれぞれの交差領域における前記第1の電極配線が前記下部電極層を構成し、前記第2の電極配線が前記上部電極層を構成する。
上記発明に係る不揮発性記憶装置において、隣り合う複数の前記不揮発性記憶素子が有する前記金属酸化物薄膜層が、連続的に形成されていてもよい。このような構成とすることにより、金属酸化物薄膜層を物理的に分離するような工程が不要となる。
また、上記発明に係る不揮発性記憶装置において、前記不揮発性記憶素子が有する前記金属酸化物薄膜層のそれぞれが、前記金属酸化物薄膜層の厚み方向から見て、前記交差領域より大きな外形形状を有し、且つ隣り合う前記不揮発性記憶素子が有する前記金属酸化物薄膜層は分離されていてもよい。
また、上記発明に係る不揮発性記憶装置が備える前記不揮発性記憶素子のそれぞれにおいて、前記第1の領域と前記上部電極層との間に接続電極層が形成されていてもよい。
また、上記発明に係る不揮発性記憶装置が、前記不揮発性記憶素子のそれぞれが有する前記下部電極層及び前記上部電極層と電気的に接続された半導体集積回路を更に備えるようにしてもよい。
また、上記発明に係る不揮発性記憶装置が備える前記不揮発性記憶素子のそれぞれにおいて、前記下部電極層又は前記上部電極層と電気的に接続された整流素子を更に備えるようにしてもよい。
本発明の不揮発性記憶素子の製造方法は、下部電極層と、前記下部電極層より上方に形成された上部電極層と、前記下部電極層と前記上部電極層との間に形成され、かつ、酸素量が増加するに従い抵抗値が上昇する金属酸化物からなる金属酸化物薄膜層とを備える不揮発性記憶素子の製造方法であって、前記下部電極層上に前記金属酸化物薄膜層を形成する工程と、前記金属酸化物薄膜層上に前記上部電極層を形成する工程と、前記上部電極層および前記金属酸化物薄膜層および前記下部電極層を側壁を有する所定の形状に形成する工程と、前記側壁を有する所定の形状に形成する工程の後、前記側壁を有する所定の形状に形成された前記金属酸化物薄膜層に対して、酸素を含む雰囲気中で加熱及びプラズマ処理の少なくとも何れかを行うことにより、前記下部電極層と前記上部電極層との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する前記金属酸化物薄膜層における第1の領域と、前記第1の領域の周囲に配され、前記第1の領域よりも酸素の含有量が多い前記金属酸化物薄膜層における第2の領域とを形成する工程とを有する。
本発明の不揮発性記憶装置の製造方法は、基板と、前記基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点のそれぞれに対応してマトリクス状に配される、複数の不揮発性記憶素子とを備え、前記不揮発性記憶素子のそれぞれが、下部電極層と、前記下部電極層より上方に形成された上部電極層と、前記下部電極層と前記上部電極層との間に形成され、かつ、酸素量が増加するに従い抵抗値が上昇する金属酸化物からなる金属酸化物薄膜層とを有し、前記立体交差点のそれぞれの交差領域における前記第1の電極配線が前記下部電極層を構成し、前記第2の電極配線が前記上部電極層を構成する、不揮発性記憶装置の製造方法であって、前記基板上に前記複数の第1の電極配線を形成する工程と、前記複数の第1の電極配線上に、前記金属酸化物薄膜層を形成する工程と、前記金属酸化物薄膜層上に上部電極層を形成する工程と、前記金属酸化物薄膜層と前記上部電極層とのうち、少なくとも前記上部電極層を所定の形状に形成して前記金属酸化物薄膜層が前記上部電極層に覆われていない領域を形成する工程と、前記覆われていない領域を形成する工程の後、前記金属酸化物薄膜層に対して、酸素を含む雰囲気中で加熱及びプラズマ処理の少なくとも何れかを行うことにより、前記下部電極層と前記上部電極層との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する前記金属酸化物薄膜層における第1の領域と、前記第1の領域の周囲に配され、前記第1の領域よりも酸素の含有量が多い前記金属酸化物薄膜層における第2の領域とを形成する酸素処理工程とを有する。
本発明の不揮発性記憶素子の製造方法は、基板と、前記基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点のそれぞれに対応してマトリクス状に配される、複数の不揮発性記憶素子とを備え、前記不揮発性記憶素子のそれぞれが、下部電極層と、前記下部電極層より上方に形成された接続電極層と、前記接続電極層より上方に形成された上部電極層と、前記下部電極層と前記接続電極層との間に形成され、かつ、酸素量が増加するに従い抵抗値が上昇する金属酸化物からなる金属酸化物薄膜層とを有し、前記立体交差点のそれぞれの交差領域における前記第1の電極配線が前記下部電極層を構成し、前記第2の電極配線が前記上部電極層を構成する、不揮発性記憶装置の製造方法であって、前記基板上に前記複数の第1の電極配線を形成する工程と、前記複数の第1の電極配線上に、前記金属酸化物薄膜層を形成する工程と、前記金属酸化物薄膜層上に前記接続電極層を形成する工程と、前記金属酸化物薄膜層と前記接続電極層とのうち、少なくとも前記接続電極層を所定の形状に形成して前記金属酸化物薄膜層が前記接続電極層に覆われていない領域を形成する工程と、前記覆われていない領域を形成する工程の後、前記金属酸化物薄膜層に対して、酸素を含む雰囲気中で加熱及びプラズマ処理の少なくとも何れかを行うことにより、前記下部電極層と前記上部電極層との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する前記金属酸化物薄膜層における第1の領域と、前記第1の領域の周囲に配され、前記第1の領域よりも酸素の含有量が多い前記金属酸化物薄膜層における第2の領域とを形成する酸素処理工程と、前記接続電極層上に前記第2の電極配線を形成する工程とを有する。
さらに、上記発明に係る不揮発性記憶装置の製造方法が、前記下部電極層及び前記上部電極層と電気的に接続される半導体集積回路を前記基板に形成する工程を更に有していてもよい。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の不揮発性記憶素子及び不揮発性記憶装置によれば、微細化してもクロストークを抑制することができ、また可変抵抗層の側壁ダメージを防ぐこともできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合がある。また、便宜上、一部が拡大されて図示される場合がある。
(第1の実施の形態)
[不揮発性記憶素子の構成]
図1A、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の記憶部の要部の構成を模式的に示す斜視図であり、図1Bは、図1AのIB-IB線に沿った断面を示す断面図である。図1A及び図1Bに示すように、本発明の不揮発性記憶素子1Aは、下部電極層2と、下部電極層2より上方に形成された上部電極層4とを備えている。これらの下部電極層2と上部電極層4との間には、金属酸化物薄膜層3が形成されている。
金属酸化物薄膜層3は、第1の領域3aと、その第1の領域3aの外周を囲むように設けられた第2の領域3bとから構成される。すなわち、金属酸化物薄膜層3の内部領域が第1の領域3aに相当し、外周領域が第2の領域3bに相当する。図1Bにおいては、金属酸化物薄膜層3全体(符号100で示される領域)のうち、符号102で表される領域が第1の領域3aであり、符号103で表される領域が第2の領域3bである。後述するように、第1の領域3aは、下部電極層値2と上部電極層4との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する可変抵抗層として機能する。また、第2の領域3bは、第1の領域3aよりも酸素の含有量または組成比が多くなるように構成されている。
なお、第2の領域3bは、第1の領域3aと接する領域から外周方向に向かって酸素の含有量が傾斜的に多くなるような構造であってもよい。
下部電極層2及び上部電極層4と、金属酸化物薄膜層3の第1の領域3aとは、第1の領域3aの厚み方向から見て重なるように配されている。図1A及び図1Bに示す例では、平面視で、第1の領域3aの全部が、下部電極層2及び上部電極層4と重なっている。しかしながら、本発明はこのような態様に限定されるわけではなく、少なくとも第1の領域3aの一部が、第1の領域3aの厚み方向から見て、下部電極層2及び上部電極層4と重なっていればよい。
図2Aは、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子1Aの具体的な構成を示す断面図であり、図2Bは、同じく構成を模式的に示す平面図である。なお、通常の場合、基板上には多数の記憶素子が形成されるが、図面の簡略化のため、ここでは1個の記憶素子のみが図示されている。また、理解しやすいように、一部を拡大して示している。
図2Aに示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子1Aは、半導体集積回路が形成されているシリコン半導体等の基板5上に形成されている。基板5上には配線パターン6が形成されており、その配線パターン6の上には、下部電極層2が形成されている。下部電極層2の上には、金属酸化物薄膜層3が形成されており、その金属酸化物薄膜層3の上には、上部電極層4が形成されている。そして、これら配線パターン6、下部電極層2、金属酸化物薄膜層3及び上部電極層4を覆うように絶縁体層7が形成されている。
絶縁体層7の上面には配線パターン8が形成されている。そして、絶縁体層7を貫通するようコンタクト8aが形成され、このコンタクト8aによって上部電極層4が配線パターン8に接続されている。
金属酸化物薄膜層3は、第1の領域3aと、その第1の領域3aの外周を囲むように設けられ、第1の領域3aよりも酸素の含有量が多い第2の領域3bとから構成される。ここで、第1の領域3aは、下部電極層2と上部電極層4との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する可変抵抗層からなる。
なお、第2の領域3bは、第1の領域3aと接する領域から外周方向に向かって酸素の含有量が傾斜的に多くなるような構造であってもよい。
また、金属酸化物薄膜層3は、遷移金属酸化物材料、具体的には酸化鉄薄膜で構成されており、第1の領域3aは四酸化三鉄(Fe34)である。なお、第1の領域3aの材料としては、NiOx又はTiOxなど、酸素量xが増加するに従い、抵抗値が上昇する遷移金属酸化物材料を用いることができる。
図2Bに示すように、基板5に形成されている半導体集積回路60と不揮発性記憶素子1Aとは、電気的に接続されている。より詳細には、半導体集積回路60と不揮発性記憶素子1Aの下部電極層2及び上部電極層4とが、電気的に接続されている。
[不揮発性記憶素子の動作]
次に、以上のように構成された不揮発性記憶素子1Aの動作を説明する。
この不揮発性記憶素子1Aにおいては、下部電極層2と上部電極層4との間に第1の所定の電気的パルス(電流パルス又は電圧パルス)を印加する。この場合、下部電極層2と上部電極層4との間に配されている金属酸化物薄膜層3の第1の領域3aにこの電気的パルスが印加されることになる。これにより、この金属酸化物薄膜層3の第1の領域3aが第1の所定の抵抗値となり、その状態を維持する。そして、この状態において、下部電極層2と上部電極層4との間に第2の所定の電気的パルスを印加すると、金属酸化物薄膜層3の第1の領域3aの抵抗値が第2の所定の抵抗値となり、その状態を維持する。
ここで、第1の所定の抵抗値と第2の所定の抵抗値とを、例えば2値データの2つの値にそれぞれ対応させる。その結果、第1又は第2の所定の電気的パルスを金属酸化物薄膜層3の第1の領域3aに印加することにより、不揮発性記憶素子1Aに2値データを書き込むことができる。また、不揮発性記憶素子1Aに対し、金属酸化物薄膜層3の第1の領域3aの抵抗値が変化しないような電圧又は電流を供給して、その抵抗値を検出することにより、不揮発性記憶素子1Aに書き込まれた2値データを読み出すことができる。
このように下部電極層2と上部電極層4との間に配されている金属酸化物薄膜層3の第1の領域3aが、記憶部として機能することになる。
本発明においては、上述したように、金属酸化物薄膜層3の第1の領域3aと比べて、第2の領域3bの方が、酸素含有量が多くなっている。そのため、第2の領域3bの抵抗値は、第1の領域3aの抵抗値と比べて、高くなる。このように、抵抗値がより高い第2の領域3bを用いて第1の領域3aの外周を囲むことによって、クロストークを抑制することができ、また、金属酸化物薄膜層3の側壁ダメージを防止すること等が可能となる。その結果、電気的特性の劣化を防止することができる不揮発性記憶素子を実現することができる。
[不揮発性記憶素子の製造方法]
次に、不揮発性記憶素子1Aの製造方法について説明する。
図3A乃至図3Eは、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子1Aの製造方法の工程を示す断面図である。
図3Aに示す工程において、所定の配線パターン6が形成された基板5上に、下部電極層2、金属酸化物薄膜層3及び上部電極層4を、この順に形成する。なお、ここでは、所定のパターン形状にエッチングされた状態だけではなく、成膜した状態をも含めて、下部電極層2、金属酸化物薄膜層3及び上部電極層4と呼んでいる。
下部電極層2および上部電極層4の材料としては、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)または白金(Pt)等、半導体素子又は従来の不揮発性記憶素子で用いられている電極材料を用いることができる。また、金属酸化物薄膜層3としては、遷移金属酸化物材料を用いることができる。具体的には、四酸化三鉄(Fe34)、酸化チタン(TiOx)、酸化ニッケル(NiOx)、等の遷移金属酸化物を用いることができ、他にも金属に対する酸素量が多くなるに従い、抵抗値が上昇する遷移金属酸化物を用いることができる。
次に、図3Bに示す工程において、記憶部を作製するために、通常の露光プロセス及び現像プロセスによって、所定のパターン形状のレジスト膜9を形成する。
次に、図3Cに示す工程において、上部電極層4、金属酸化物抵抗薄膜層3及び下部電極層2を、それぞれエッチングする。これにより、下部電極層2と上部電極層4とにより金属酸化物薄膜層3が挟まれた構造の記憶部が形成される。
次に、図3Dに示す工程において、レジスト膜9を除去する。その後、絶縁体層7を形成することになるが、その前に、酸化雰囲気中でプラズマ処理すると、金属酸化物薄膜層3の側壁から活性酸素、酸素イオンあるいは酸素原子が拡散し、金属酸化物薄膜層3の外周領域内で結合あるいは当該外周領域内に取り込まれる。これにより、金属酸化物薄膜層3の外周領域は、成膜した状態の金属酸化物薄膜層3のままである内部領域と比べて、酸素の含有量または酸素の組成比が大きくなる。ここでの金属酸化物薄膜層3の内部領域が第1の領域3aとなり、外部領域が第2の領域3bとなる。
なお、上述したように、本実施の形態においては、絶縁体層7を形成する前に第2の領域3bを形成しているが、例えば、絶縁体層7を形成するときの酸素雰囲気プラズマによって第2の領域3bを形成するようにしてもよい。
上述した第2の領域3bを形成する工程においては、酸化雰囲気中でプラズマ処理を行っているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、酸素を含む雰囲気下で、加熱及びプラズマ処理の少なくともいずれかの処理を行うようにすればよい。以下、そのような加熱又はプラズマ処理を行う工程を、酸素処理工程と呼ぶことにする。
その後、図3Eに示す工程において、配線パターン6、下部電極層2、金属酸化物薄膜層3及び上部電極層4を覆う絶縁体層7を形成する。
そして、図3Fに示す工程において、フォトリソグラフィを用いたエッチングにより、絶縁体層7にその表面から上部電極層4に至るようにコンタクトホールを形成した後、スパッタリング及びフォトリソグラフィにより、絶縁体層7の表面の所定位置に、そのコンタクトホールを埋めるようにして配線パターン8を形成する。その結果、コンタクトホールを埋めるコンタクト8aにより上部電極層4に接続された配線パターン8が形成される。
このように形成された配線パターン6及び8と、基板5に形成された半導体集積回路とは電気的に接続される。したがって、この半導体集積回路と不揮発性記憶素子1Aの下部電極層2及び上部電極層4とが、電気的に接続されることになる。なお、半導体集積回路の形成工程は従来のものと同様である。
このようにして、図2A及び図2Bに示す不揮発性記憶素子1Aが製造される。この不揮発性記憶素子1Aを用いて、例えば1トランジスタ/1不揮発性記憶部の構成からなる不揮発性記憶素子を作製することができる。
このような構成とすることにより、金属酸化物薄膜層3の側壁ダメージを防止することができるため、電気的劣化を防ぐことができる。また、下部電極層2と上部電極層4との間の短絡不良等も防止できるので、再現性が良好で、かつ安定的な特性を有する不揮発性記憶素子1Aが得られる。なお、本実施の形態の場合には、従来の不揮発性記憶素子の記憶部を製造する場合のプロセスをほとんど変更せずに適用することができるため、より高性能で、安価な不揮発性記憶素子を安定して得ることができる。
なお、第1の領域3aとしてFe34を用いた場合に、酸化処理工程において、酸素中の熱処理を基板温度400℃で1分間行うと、Fe23で構成された第2の領域3bが形成される。この場合、金属に対する酸素量の比(O/Fe)は、第1の領域3aの場合が1.33であるのに対し、第2の領域3bの場合は1.5となる。また、この場合、第2の領域3bの広がり幅(図1Bにおける領域103の幅)は、上部電極層4の電極端から30乃至150nm程度となる。なお、これは、上部電極層4及び金属酸化物薄膜層3の幅が同一である本実施の形態の場合における第2の領域3bの広がり幅のとり得る範囲である。ここで、例えば、上部電極層4の幅が金属酸化物薄膜層3の幅よりも大きい場合であれば、金属酸化物薄膜層3の端部から30乃至150nm程度が、第2の領域3bの広がり幅のとり得る範囲となる。
[変形例1に係る不揮発性記憶素子の構成]
図4Aは、本実施の形態の変形例1に係る不揮発性記憶素子の記憶部の要部の構成を模式的に示す斜視図であり、図4Bは、図4AのIVB-IVB線に沿った断面を示す断面図である。また、図5は、同じく変形例1に係る不揮発性記憶素子1Aの具体的な構成を示す断面図である。
図4A、図4B及び図5に示すように、この変形例1の不揮発性記憶素子1Bの場合、平面視における外形形状が、上部電極層4、金属酸化物薄膜層3、下部電極層2の順に大きくなっている。そのため、図4Bに示すように、不揮発性記憶素子1Bの側部は、階段状に形成されている。
なお、不揮発性記憶素子1Bのその他の構成については、不揮発性記憶素子1Aの場合と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
上述したような形状を有する不揮発性記憶素子1Bの製造方法としては、次の点を除いて、上述した不揮発性記憶素子1Aの製造方法と同様である。不揮発性記憶素子1Aの製造方法と異なる点は、図3Cに示すエッチング工程において、例えば金属酸化物抵抗薄膜層3を形成後、この金属酸化物抵抗薄膜層3を所定のパターン形状にエッチングし、さらにその後、上部電極層4を形成し、所定のパターン形状にエッチングすることである。この場合、上部電極層4、金属酸化物薄膜層3及び下部電極層2の材料としては、それぞれ異なるエッチング条件とすることが可能なものを選択することが望ましい。
なお、酸素処理工程は、上部電極層4を形成した後、絶縁体層7を形成する前に行うが、これは本実施の形態の不揮発性記憶素子1Aの場合と同じである。
変形例1に係る不揮発性記憶素子1Bにおいても、不揮発性記憶素子1Aの場合と同様に、電気的劣化を防止することができる等の効果が奏される。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置は、ワード線とビット線との交点(立体交差点)にアクティブ層を介在させた、いわゆるクロスポイント型のものである。
[不揮発性記憶装置の構成]
Aは、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の要部の構成を模式的に示す斜視図であり、図Bは、図AのVIIIB-VIIIB線に沿った断面を示す断面図である。なお、便宜上、図A及び図Bでは、基板及び層間絶縁膜などの一部構成が省略されている。
A及び図Bに示すように、本実施の形態の不揮発性記憶装置10では、基板(図示せず)の上に、複数の第1の電極配線11が形成されている。この複数の第1の電極配線11は、各々が細長い矩形(一定の幅及び所定の長さを有する帯状)に形成され、基板の主面に平行な第1の平面(図示せず)内において互いに平行に形成されている。また、基板の上には、複数の第2の電極配線13が形成されている。この複数の第2の電極配線13は、各々が細長い矩形(一定の幅及び所定の長さを有する帯状)に形成され、第1の平面より上方に位置し第1の平面に実質的に平行な第2の平面(図示せず)内において互いに平行に形成されている。したがって、複数の第1の電極配線11と複数の第2の電極配線13とは、平面視において、互いに直交している(直角に立体交差している)。その複数の第1の電極配線11と複数の第2の電極配線13との交差領域のそれぞれには、金属酸化物薄膜層12が配設されている。これにより、第1の電極配線11と第2の電極配線13との立体交差点のそれぞれにメモリセルが形成されていることになる。
なお、本実施の形態では、第1の電極配線11および第2の電極配線13の交差領域(図Bにおける符号106)における第1の電極配線11部分が下部電極層を構成し、同じく第2の電極配線13部分が上部電極層を構成する。
第1の電極配線11および第2の電極配線13の各交差領域に設けられた金属酸化物薄膜層12のそれぞれは、第1の領域12aと、その第1の領域12aの外周を囲むように設けられた第2の領域12bとから構成される。すなわち、金属酸化物薄膜層12の内部領域が第1の領域12aに相当し、外周領域が第2の領域12bに相当する。図Bにおいては、金属酸化物薄膜層12全体のうち、符号107で表される領域が第1の領域12aであり、符号108で表される領域が第2の領域12bである。第1の領域12aは、下部電極層と上部電極層との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する可変抵抗層として機能する。また、第2の領域12bは、第1の領域12aよりも酸素の含有量または組成比が多くなるように構成されている。
なお、第2の領域12bは、第1の領域12aと接する領域から外周方向に向かって酸素の含有量が傾斜的に多くなるような構造であってもよい。
Bに示すように、金属酸化物薄膜層12上には、第2の電極配線13に接続された接続電極層14が形成されている(なお、図Aにおいては、接続電極層が省略されている。)。金属酸化物薄膜層12は、この接続電極層14を介して、第2の電極配線13と電気的に接続されている。
下部電極層(交差領域106における第1の電極配線11部分)及び上部電極層(交差領域106における第2の電極配線13部分)と、金属酸化物薄膜層12の第1の領域12aとは、第1の領域12aの厚み方向から見て重なるように配されている。図A及び図Bに示す例では、平面視で、第1の領域12aの全部が、下部電極層及び上部電極層と重なっている。しかしながら、本発明はこのような態様に限定されるわけではなく、少なくとも第1の領域12aの一部が、第1の領域12aの厚み方向から見て、下部電極層及び上部電極層と重なっていればよい。
なお、第1の電極配線11及び第2の電極配線13は、その一方がワード線として機能し、その他方がビット線として機能する。
上述したように、可変抵抗層として機能する第1の領域12aにおける抵抗値が、電気的パルスの印加により増加または減少する。このような抵抗値の変化により情報の書き込みまたは読み出しが行われる。上記第2の領域12bの外周領域はほぼ絶縁体に近い抵抗値を有することになる。そのため、金属酸化物薄膜層12の側壁部を介して第1の電極配線11と第2の電極配線13とが短絡する現象及び金属酸化物薄膜層12の側壁ダメージを防止することができる。
なお、図Cに示すように、第1の電極配線11と第2の電極配線13との交差領域において、接続電極層14と第2の電極配線13(上部電極層)との間に、整流素子19を設けるようにしてもよい。
に示す構成では、接続電極層14と上部電極層との間に整流素子19が設けられているが、整流素子19が設けられる位置はこれに限られるわけではなく、下部電極層又は上部電極層に電気的に接続されていればよい。
なお、整流素子19としてMSMダイオードを用いる場合であれば、金属−半導体−金属を順次堆積することによって、整流素子19を形成することができる。この場合、半導体材料としては、窒素欠損型窒化シリコン(SiNx)膜などを用いることができるが、勿論これに限定されるわけではない。また、整流素子19としてMIMダイオードを用いる場合であれば、金属−絶縁体−金属を順次堆積することによって、整流素子19を形成することができる。
このように、整流素子を備えることによって、書き込みエラー及び読み込みエラーなどを防止することができ、更に高性能で安定な不揮発性記憶素子を得ることができる。
[不揮発性記憶装置の製造方法]
次に、不揮発性記憶装置10の製造方法について説明する。
A乃至図D、図A乃至図D、並びに図A及び図Bは、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置10の製造方法の工程を示す図であって、図A、図C、図A、図C、及び図Aは不揮発性記憶装置10の要部の平面図、図B、図D、図B、図D、及び図Bは第1の電極配線11に沿った断面図である。
なお、実際の不揮発性記憶装置10では、多数の第1の電極配線11及び第2の電極配線13が形成され、それらの第1の電極配線11と第2の電極配線13とが交差する領域のそれぞれに金属酸化物薄膜層12が形成されるが、図A乃至図D、図A乃至図D、並びに図A及び図Bにおいては、3本の第1の電極配線11及び第2の電極配線13が形成されている不揮発性記憶装置10が示されている。また、理解しやすいように、一部を拡大して示している。
A及び図Bに示す工程において、少なくとも表面に絶縁層を有する基板15上に、第1の電極配線11を形成する。この第1の電極配線11の材料としては、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)又は白金(Pt)等、半導体素子及び従来の不揮発性記憶素子で用いられているものを採用することができる。第1の電極配線11は、フォトリソプロセス及びエッチングプロセスにより、細長い矩形状に形成される。なお、以下では、細長い矩形状のものだけではなく、成膜したときの状態をも含めて、第1の電極配線11と呼ぶ。
次に、図C及び図Dに示す工程において、電気的パルスによって抵抗値が可逆的に変化する金属酸化物薄膜層12を形成する。このような金属酸化物薄膜層12の材料としては、遷移金属酸化物材料、具体的には酸化鉄薄膜を用いることができ、第1の領域3aは四酸化三鉄(Fe34)である。また、第1の領域3aの材料としては、NiOx又はTiOxなど、酸素量xが増加するに従い、抵抗値が上昇する遷移金属酸化物材料を用いることができる。なお、以下では、所定のパターン形状にエッチングされた状態のものだけではなく、成膜したときの状態をも含めて、金属酸化物薄膜層12と呼ぶ。
この酸化物抵抗薄膜層12上に、接続電極層14を形成する。なお、接続電極層14は、所定のパターン形状にエッチングした状態をいうが、以下では成膜した状態をも含めて、接続電極層14と呼ぶ。この接続電極層14は、第1の電極配線11及び後に形成される第2の電極配線13と同じ材料を用いてもよいし、あるいは異なる材料を用いてもよいが、少なくとも金属酸化物薄膜層12を酸化処理する雰囲気に曝されても、酸化等の変質が生じない材料を用いることが必要とされる。また、酸素ガスや酸素原子等に対して遮断特性に優れた材料であることが要求される。このために、例えば酸素バリア性に優れた電極層と酸化されない電極層との積層構成としてもよい。
さらに、金属酸化物薄膜層12を所定のパターン形状に加工するために、レジスト膜104を形成する。このレジスト膜104は、第1の電極配線11と以降の工程で形成される第2の電極配線13とが交差する交差領域に形成する。
次に、図A及び図Bに示す工程において、レジスト膜104をマスクとして、第1の電極配線11と後に形成される第2の電極配線13との交差領域における接続電極層14及び金属酸化物抵抗薄膜層12のみを残して、他をエッチング除去する。このエッチングは、一般的なドライエッチングにより行うことができる。エッチング終了後に、レジスト膜104を除去する。あるいは、接続電極層14をエッチング後にレジスト膜104を除去し、接続電極層14をマスクにして金属酸化物抵抗薄膜層12をエッチングしてもよい。
次に、図C及び図Dに示す工程において、第1の電極配線11と第2の電極配線13との交差領域における金属酸化物抵抗薄膜層12を含めた基板15の面上に絶縁体層16を形成する。この絶縁体層16の形成前に、酸化処理工程を行う。具体的には、酸化雰囲気中でプラズマ処理を行う。これにより、図Bに示す接続電極層14で覆われた領域、すなわち図Bにおける交差領域106における金属酸化物薄膜層12の側壁から活性酸素、酸素イオンあるいは酸素原子が拡散し、その金属酸化物薄膜層12の外周領域内で結合あるいは当該外周領域内に取り込まれる。これにより、金属酸化物薄膜層12の外周領域は、成膜した状態の金属酸化物薄膜層12のままである内部領域と比べて、酸素の含有量または酸素の組成比が大きくなる。ここでの金属酸化物薄膜層12の内部領域が第1の領域12aとなり、外部領域が第2の領域12bとなる。
なお、上述したように、本実施の形態においては、絶縁体層16を形成する前に第2の領域12bを形成しているが、例えば、絶縁体層16を形成するときの酸素雰囲気プラズマによって第2の領域12bを形成するようにしてもよい。
その後、接続電極層14上の絶縁体層16を露光プロセス、エッチングプロセス又はCMP(Chemical Mechanical Polishing)プロセスにより開口して接続電極層14を露出させる。
次に、図A及び図Bに示す工程において、接続電極層14と接続し、かつ第1の電極配線11と交差するように、第2の電極配線13を形成する。この第2の電極配線13についても、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)または白金(Pt)等、半導体素子や従来の不揮発性記憶素子で用いられている電極材料を用いることができる。なお、図Aでは、理解しやすくするために絶縁体層16及び第2の電極配線13の一部を切り欠いて示している。
以上の工程により、本実施の形態の不揮発性記憶装置10の記憶部の要部を作製することができる。また、上述したように形成された第1の電極配線11及び第2の電極配線13と、基板15に形成された半導体集積回路とは電気的に接続される。その結果、この半導体集積回路と不揮発性記憶装置10における下部電極層及び上部電極層とが、電気的に接続される。なお、半導体集積回路の形成工程は従来のものと同様である。
なお、本実施の形態の不揮発性記憶装置10では、接続電極層14及び上部電極層(第1の電極配線11と第2の電極配線13との交差領域における第2の電極配線13部分)の平面視における外形形状を同一としているが、必ずしも同一にする必要はない。接続電極層14の方が大きくてもよいし、第2の電極配線13の方が大きくてもよい。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態における不揮発性記憶装置の場合、マトリクス状に配された複数の不揮発性記憶素子が有する金属酸化物薄膜層は、互いに物理的に分離されている。これに対し、第3の実施の形態における不揮発性記憶装置では、後述するように、各不揮発性記憶素子が有する金属酸化物薄膜層が一体的に形成されている。すなわち、第2の実施の形態における隣り合う複数の不揮発性記憶素子が有する金属酸化物薄膜層が、第3の実施の形態においては連続的に形成されていることになる。
[不揮発性記憶装置の構成]
10Aは、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の要部の構成を模式的に示す斜視図であり、図10Bは、図10AのXIIB-XIIB線に沿った断面を示す断面図である。なお、便宜上、図10A及び図10Bでは、基板及び層間絶縁膜などの一部構成が省略されている。
10A及び図10Bに示すように、本実施の形態の不揮発性記憶装置30では、基板(図示せず)の上に、複数の第1の電極配線31が形成されている。この複数の第1の電極配線31は、各々が細長い矩形に形成され、基板の主面に平行な第1の平面(図示せず)内において互いに平行に形成されている。また、基板の上には、複数の第2の電極配線33が形成されている。この複数の第2の電極配線33は、各々が細長い矩形に形成され、第1の平面より上方に位置し第1の平面に実質的に平行な第2の平面(図示せず)内において互いに平行に形成されている。したがって、複数の第1の電極配線31と複数の第2の電極配線33とは、平面視において、互いに直交している(直角に立体交差している)。その複数の第1の電極配線31と複数の第2の電極配線33との間には金属酸化物薄膜層32が形成されている。これにより、第1の電極配線31と第2の電極配線33との立体交差点のそれぞれにメモリセルが形成されていることになる。
なお、本実施の形態では、第1の電極配線31および第2の電極配線33の交差領域(図10Bにおける符号106)における第1の電極配線31部分が下部電極層を構成し、同じく第2の電極配線33部分が上部電極層を構成する。
また、上記交差領域106における金属酸化物薄膜層32部分が第1の領域32aを構成し、その他の金属酸化物薄膜層32部分が第2の領域32bを構成する。そのため、金属酸化物薄膜層32は、マトリクス状に配された複数の第1の領域32aと、それらの第1の領域32aの外周を囲むように設けられた第2の領域32bとから構成されることになる。第1の領域32aは、下部電極層と上部電極層との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する可変抵抗層として機能する。また、第2の領域32bは、第1の領域32aよりも酸素の含有量または組成比が多くなるように構成されている。
なお、第2の領域32bは、第1の領域32aと接する領域から外周方向に向かって酸素の含有量が傾斜的に多くなるような構造であってもよい。
10Bに示すように、金属酸化物薄膜層32の第1の領域32a上には、第2の電極配線33に接続された接続電極層34が形成されている(なお、図10Aにおいては、接続電極層が省略されている。)。金属酸化物薄膜層32の第1の領域32aは、この接続電極層34を介して、第2の電極配線33と電気的に接続されている。
下部電極層(交差領域106における第1の電極配線31部分)及び上部電極層(交差領域106における第2の電極配線33部分)と、金属酸化物薄膜層32の第1の領域32aとは、第1の領域32aの厚み方向から見て重なるように配されている。図10A及び図10Bに示す例では、平面視で、第1の領域32aの全部が、下部電極層及び上部電極層と重なっている。しかしながら、本発明はこのような態様に限定されるわけではなく、少なくとも第1の領域32aの一部が、第1の領域32aの厚み方向から見て、下部電極層及び上部電極層と重なっていればよい。
なお、第1の電極配線31及び第2の電極配線33は、その一方がワード線として機能し、その他方がビット線として機能する。
上述したように、本実施の形態では、接続電極層34と第1の電極配線31とで挟まれた領域、すなわち第1の電極配線31と第2の電極配線33とが交差する交差領域106とほぼ一致する領域の金属酸化物抵抗薄膜層32が、電気的パルスの印加により抵抗値が変化する可変抵抗層として機能する第1の領域32aとなる。また、交差領域106外の金属酸化物抵抗薄膜層32は実質的に絶縁層である第2の領域32bである。ここで、金属酸化物抵抗薄膜層32は遷移金属酸化物、具体的には酸化鉄薄膜からなり、第1の領域32aが四酸化三鉄(Fe34)からなり、第2の領域32bが三酸化二鉄(Fe23)からなる。したがって、第2の領域32bは、第1の領域32aよりも酸素の含有量が多い。
なお、第1の領域32aとしては、NiOx及びTiOxなど、酸素量xが増加するに従って抵抗値が上昇する遷移金属酸化物材料を用いることができ、この場合、x<yであるとすると、第2の領域32bとしてはNiOyやTiOyなどを用いることができる。
このように、交差領域106を含めて連続的に金属酸化物抵抗薄膜層32が形成されているにもかかわらず、第1の領域32aと比べて第2の領域32bは酸素の含有量が多く、ほぼ絶縁体に近い抵抗値を有するので、高密度に記憶部を配置してもクロストークの発生を抑制することができるため、大容量の不揮発性記憶素子を作製することができる。一方、第1の領域32aは電気的パルスにより可逆的に抵抗値が変化するので、信頼性に優れ、良好な特性を有する記憶部を得ることができる。
なお、本実施の形態においても、第2の実施の形態において示したように、第1の電極配線31又は第2の電極配線33との電気的に接続される整流素子19が設けられていてもよい。
[不揮発性記憶装置の製造方法]
次に、不揮発性記憶装置30の製造方法について説明する。
11A乃至図11D、及び図12A乃至図12Dは、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶装置30の製造方法の工程を示す図であって、図11A、図11C、図12A、及び図12Cは不揮発性記憶装置30の要部の平面図、図11B、図11D、図12B、及び図12Dは第1の電極配線31に沿った断面図である。
なお、実際の不揮発性記憶装置30では、多数の第1の電極配線31及び第2の電極配線33が形成されるが、図11A乃至図11D、及び図12A乃至図12Dにおいては、3本の第1の電極配線32及び第2の電極配線34が形成されている不揮発性記憶装置30が示されている。また、理解しやすいように、一部を拡大して示している。
まず、図11A及び図11Bに示す工程において、少なくとも表面に絶縁層を有する基板15の表面に第1の電極配線31を形成する。この第1の電極配線31の材料及び作製方法については、第2の実施の形態で説明した場合と同様であるので、説明を省略する。
次に、図11C及び図11Dに示す工程において、金属酸化物薄膜層32を形成する。さらに、この金属酸化物薄膜層32の上に、接続電極層34を形成する。なお、以下では、所定のパターン形状にエッチングされた状態のものだけではなく、成膜したときの状態をも含めて、金属酸化物薄膜層32及び接続電極層34と呼ぶ。
なお、金属酸化物抵抗薄膜層32の材料および作製方法についても、第2の実施の形態の場合と同様であるため、説明を省略する。
接続電極層34は、第1の電極配線31及び後に形成される第2の電極配線33と同じ材料を用いてもよいし、あるいは異なる材料を用いてもよいが、少なくとも金属酸化物薄膜層32を酸化処理する雰囲気に曝されても、酸化等の変質が生じない材料を用いることが必要とされる。また、酸素ガスや酸素原子等に対して遮断特性に優れた材料であることが要求される。このために、例えば酸素バリア性に優れた電極層と酸化されない電極層との積層構成としてもよい。
次に、レジスト膜104をマスクとして接続電極層34をエッチングする。
次に、図12A及び図12Bに示す工程において、接続電極層34をマスクにして金属酸化物抵抗薄膜層32を酸素処理し、さらにその後絶縁体層36を形成する。この酸素処理工程により、接続電極層34で覆われている領域外の金属酸化物抵抗薄膜層32部分の酸素の含有量が多くなり、その結果、ほぼ絶縁体に近い第2の領域32bが形成される。この酸素処理工程は、上述した他の実施の形態と同様に、酸素を含む雰囲気下で、加熱およびプラズマ処理の少なくともいずれかの処理により行われる。この場合に、接続電極層34がマスクとなるので、この接続電極層34の下部の金属酸化物抵抗薄膜層32は酸素処理によっても変化せず、この領域の金属酸化物抵抗薄膜層32部分が、電気的パルスの印加により抵抗値を増加または減少する可変抵抗層として機能する第1の領域32aとなる。
その後、接続電極層34上の絶縁体層36を露光プロセス、エッチングプロセス又はCMP(Chemical Mechanical Polishing)プロセスにより開口し、接続電極層34を露出させる。
次に、図12C及び図12Dに示す工程において、第1の領域32a上の接続電極層34と接続し、かつ第1の電極配線31と交差するように、第2の電極配線33を形成する。この第1の電極配線33の材料及び作製方法についても、第2の実施の形態で説明した場合と同様であるので、説明を省略する。
以上の工程により、本実施の形態の不揮発性記憶装置30の記憶部の要部を作製することができる。また、上述したように形成された第1の電極配線31及び第2の電極配線33と、基板15に形成された半導体集積回路とは電気的に接続される。その結果、この半導体集積回路と不揮発性記憶装置30における下部電極層及び上部電極層とが、電気的に接続される。なお、半導体集積回路の形成工程は従来のものと同様である。
このように、本実施の形態の不揮発性記憶装置30では、第1の電極配線31と第2の電極配線33との交差領域106とほぼ同一の部分の金属酸化物薄膜層32が第1の領域32aとなる。また、酸素処理の結果、交差領域106外の金属酸化物抵抗薄膜層32部分に第2の領域32bが形成される。これにより、製造工程を簡略化することができる。さらに、第1の領域32aを取り囲むように第2の領域32bがあるので、第1の領域32aは後工程で使用される水素ガス及び酸素ガス等の雰囲気ガスに曝されることがない。このため、特性の安定した不揮発性記憶装置30を容易に製造することができる。
なお、本実施の形態の不揮発性記憶装置30では、接続電極層34及び上部電極層(第1の電極配線31と第2の電極配線33との交差領域における第2の電極配線33部分)の平面視における外形形状を同一としているが、必ずしも同一にする必要はない。接続電極層34の方が大きくてもよいし、上部電極層の方が大きくてもよい。
[変形例に係る不揮発性記憶装置の構成]
本実施の形態の変形例に係る不揮発性記憶装置と、上述した不揮発性記憶装置30との違いは、接続電極層34の有無にある。すなわち、この変形例においては、接続電極層34が設けられていない。その構成については、図14A及び図14Bに示されている。これらの図14A及び図14Bに示された変形例に係る不揮発性記憶装置40において、不揮発性記憶装置30と同一の要素については、同一符号が付されている。
[変形例に係る不揮発性記憶装置の製造方法]
次に、本実施の形態の変形例に係る不揮発性記憶装置40の製造方法について説明する。
13A乃至図13D、並びに図14A及び図14Bは、本発明の第3の実施の形態の変形例に係る不揮発性記憶装置40の製造方法の工程を示す図であって、図13A、図13C、及び図14Aは不揮発性記憶装置40の要部の平面図、図13B、図13D、及び図14Bは第1の電極配線31に沿った断面図である。
まず、図13A及び図13Bに示す工程において、少なくとも表面に絶縁層を有する基板15の表面に第1の電極配線31を形成する。この工程は、不揮発性記憶装置30の場合と同様である。
次に、図13C及び図13Dに示す工程において、金属酸化物薄膜層32を形成する。ここまでは、不揮発性記憶装置30の製造方法の場合と同様であるが、変形例の不揮発性記憶装置40の場合には、金属酸化物薄膜層32上に接続電極層を形成せず、第2の電極配線33を直接形成する。この第2の電極配線33は、露光プロセス及びエッチングプロセスを経て第1の電極配線31と交差する形状に加工される。
次に、図14A及び図14Bに示す工程において、第2の電極配線33をマスクにして金属酸化物薄膜層32を酸素処理する。これにより、第2の電極配線33で覆われていない領域、すなわち隣り合う第2の電極配線33の間における金属酸化物薄膜層32の酸素の含有量が多くなり、ほぼ絶縁体に近い第2の領域32bが形成される。この酸素処理工程は、上述した他の実施の形態と同様に、酸素を含む雰囲気下で、加熱およびプラズマ処理の少なくともいずれかの処理により行われる。この場合に、第2の電極配線33がマスクとなるので、この第2の電極配線33の下部の金属酸化物薄膜層32は酸素処理によっても変化せず、この領域の金属酸化物抵抗薄膜層32部分が、電気的パルスの印加により抵抗値を増加または減少する可変抵抗層として機能する第1の領域32aとなる。
なお、第2の電極配線33には、酸素雰囲気下でも変質せず、かつ酸素ガス及び酸素原子等の遮断特性に優れた材料を用いることが要求される。このために、酸素遮断特性に優れた材料と導電性に優れた材料との積層構成としてもよい。
以上の工程により、本実施の形態の変形例の不揮発性記憶素子40の記憶部の要部を作製することができる。また、上述したように形成された第1の電極配線31及び第2の電極配線33と、基板15に形成された半導体集積回路とは電気的に接続される。その結果、この半導体集積回路と不揮発性記憶装置40における下部電極層及び上部電極層とが、電気的に接続される。なお、半導体集積回路の形成工程は従来のものと同様である。
このように、本実施の形態の不揮発性記憶装置30では、第1の電極配線31と第2の電極配線33との交差領域106とほぼ同一の部分の金属酸化物薄膜層32が第1の領域32aとなる。また、酸素処理の結果、交差領域106外の金属酸化物抵抗薄膜層32部分に第2の領域32bが形成される。これにより、製造工程を簡略化することができる。さらに、第1の領域32aを取り囲むように第2の領域32bがあるので、第1の領域32aは後工程で使用される水素ガス及び酸素ガス等の雰囲気ガスに曝されることがない。このため、特性の安定した不揮発性記憶装置30を容易に製造することができる。
この変形例の不揮発性記憶装置40の場合には、接続電極層が不要であり、第2の電極配線33を形成した後、酸素処理を行うのみで、隣り合う第2の電極配線33間の領域における金属酸化物薄膜層32を第2の領域32bとすることができる。このようにして第2の領域32bを形成することができるため、第2の電極配線33間の間隔を小さくしてもクロストークを有効に防止することができ、大容量の不揮発性記憶素子を簡単な工程で作製することができる。
なお、隣り合う第1の電極配線31間の領域で、かつ第2の電極配線33の下方にある金属酸化物薄膜層32は、酸素処理を受けないので、第1の領域32aと同じ特性を有していることになる。しかしながら、第1の電極配線31間のピッチを従来と同様なピッチで配置しておけば、クロストークの影響はほぼ無視することができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態における不揮発性記憶装置の場合、マトリクス状に配された複数の不揮発性記憶素子が有する金属酸化物薄膜層が互いに物理的に分離されている点は、第2の実施の形態の場合と同様である。しかしながら、第2の実施の形態の場合と異なり、第4の実施の形態における不揮発性記憶装置においては、各金属酸化物薄膜層の厚み方向から見た場合の当該金属酸化物薄膜層の外形形状が、第1の電極配線及び第2の電極配線の交差領域よりも大きくなっている。
[不揮発性記憶装置の構成]
15Aは、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の要部の構成を模式的に示す斜視図であり、図15Bは、図15AのXVIIB-XVIIB線に沿った断面を示す断面図である。なお、便宜上、図15A及び図15Bでは、基板及び層間絶縁膜などの一部構成が省略されている。
15A及び図15Bに示すように、本実施の形態の不揮発性記憶装置45では、基板(図示せず)の上に、細長い矩形状の複数の第1の電極配線51が、基板の主面に平行な第1の平面(図示せず)内において互いに平行に形成されている。また、基板の上には、同じく複数の第2の電極配線53が、第1の平面より上方に位置し第1の平面に実質的に平行な第2の平面(図示せず)内において互いに平行に形成されている。したがって、複数の第1の電極配線51と複数の第2の電極配線53とは、平面視において、互いに直交している。その複数の第1の電極配線51と複数の第2の電極配線53との間には金属酸化物薄膜層52が形成されている。これにより、第1の電極配線51と第2の電極配線53との立体交差点のそれぞれにメモリセルが形成されていることになる。
なお、本実施の形態では、第1の電極配線51および第2の電極配線53の交差領域(図15Bにおける符号107)における第1の電極配線51部分が下部電極層を構成し、同じく第2の電極配線53部分が上部電極層を構成する。
金属酸化物薄膜層52の平面視における外形形状は、第1の電極配線51及び第2の電極配線53の交差領域107よりも大きくなっている。図15Bにおいては、その金属酸化物薄膜層52の幅が、符号106で示されている。また、その交差領域107における金属酸化物薄膜層52部分が第1の領域52aを構成し、その他の金属酸化物薄膜層52部分(図15Bにおける符号108)が第2の領域52bを構成する。そのため、金属酸化物薄膜層52は、マトリクス状に配された複数の第1の領域52aと、それらの第1の領域52aの外周を囲むように設けられた第2の領域52bとから構成されることになり、隣り合う金属酸化物薄膜層52は分離されている。第1の領域52aは、下部電極層と上部電極層との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する可変抵抗層として機能する。また、第2の領域52bは、第1の領域52aよりも酸素の含有量または組成比が多くなるように構成されている。
なお、第2の領域52bは、第1の領域52aと接する領域から外周方向に向かって酸素の含有量が傾斜的に多くなるような構造であってもよい。
15Bに示すように、金属酸化物薄膜層52の第1の領域52a上には、第2の電極配線53に接続された接続電極層54が形成されている(なお、図15Aにおいては、接続電極層が省略されている。)。金属酸化物薄膜層52の第1の領域52aは、この接続電極層54を介して、第2の電極配線53と電気的に接続されている。
下部電極層(交差領域107における第1の電極配線51部分)及び上部電極層(交差領域107における第2の電極配線53部分)と、金属酸化物薄膜層52の第1の領域52aとは、第1の領域52aの厚み方向から見て重なるように配されている。
なお、第1の電極配線51及び第2の電極配線53は、その一方がワード線として機能し、その他方がビット線として機能する。
上述したように、本実施の形態では、第1の電極配線51と第2の電極配線53とが交差する交差領域107とほぼ一致する領域の金属酸化物抵抗薄膜層52が、電気的パルスの印加により抵抗値が変化する可変抵抗層として機能する第1の領域52aとなる。また、交差領域107外の金属酸化物抵抗薄膜層52は実質的に絶縁層である第2の領域52bである。
なお、本実施の形態においても、第2の実施の形態において示したように、第1の電極配線31又は第2の電極配線33との電気的に接続される整流素子19が設けられていてもよい。
[不揮発性記憶装置の製造方法]
次に、不揮発性記憶装置45の製造方法について説明する。
16A乃至図16D、図17A乃至図17D、並びに図18A及び図18Bは、本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性記憶装置45の製造方法の工程を示す図であって、図16A、図16C、図17A、図17C、及び図18Aは不揮発性記憶装置45の要部の平面図、図16B、図16D、図17B、図17D、及び図18Bは第1の電極配線51に沿った断面図である。
16A及び図16Bに示す工程において、少なくとも表面に絶縁層を有する基板15上に、第1の電極配線51を形成する。この第1の電極配線51の材料及び作製方法については、第2の実施の形態で説明した場合と同様であるので、説明を省略する。
次に、図16C及び図16Dに示す工程において、電気的パルスによって抵抗値が可逆的に変化する金属酸化物薄膜層52を形成する。その後、この酸化物抵抗薄膜層52上に、接続電極層54を形成する。
次に、金属酸化物薄膜層52を所定のパターン形状に加工するために、レジスト膜105を形成する。このレジスト膜105の平面視における外形形状は、第1の電極配線51と以降の工程で形成される第2の電極配線53とが交差する交差領域よりも大きくなっている。
次に、図17A及び図17Bに示す工程において、レジスト膜105をマスクとして、接続電極層54及び金属酸化物抵抗薄膜層52のエッチングを行う。そして、このエッチング終了後に、レジスト膜105を除去する。
次に、図17C及び図17Dに示す工程において、金属酸化物抵抗薄膜層52を含めた基板15の面上に絶縁体層56を形成する。この絶縁体層56の形成前に、酸化処理工程を行う。具体的には、酸化雰囲気中でプラズマ処理を行う。これにより、金属酸化物薄膜層52の側壁から活性酸素、酸素イオンあるいは酸素原子が拡散し、金属酸化物薄膜層52の外周領域内で結合あるいは当該外周領域内に取り込まれる。これにより、金属酸化物薄膜層52の外周領域は、成膜した状態の金属酸化物薄膜層52のままである内部領域と比べて、酸素の含有量または酸素の組成比が大きくなる。ここでの金属酸化物薄膜層52の内部領域が第1の領域52aとなり、外部領域が第2の領域52bとなる。
なお、上述したように、本実施の形態においては、絶縁体層56を形成する前に第2の領域52bを形成しているが、例えば、絶縁体層56を形成するときの酸素雰囲気プラズマによって第2の領域52bを形成するようにしてもよい。
その後、接続電極層54上の絶縁体層56を露光プロセス、エッチングプロセス又はCMP(Chemical Mechanical Polishing)プロセスにより開口して接続電極層54を露出させる。
次に、図18A及び図18Bに示す工程において、接続電極層54と接続し、かつ第1の電極配線51と交差するように、第2の電極配線53を形成する。この第2の電極配線53の材料及び作製方法については、第2の実施の形態で説明した場合と同様である。なお、図18Aでは、理解しやすくするために絶縁体層56及び第2の電極配線53の一部を切り欠いて示している。
以上の工程により、本実施の形態の不揮発性記憶装置45の記憶部の要部を作製することができる。また、上述したように形成された第1の電極配線51及び第2の電極配線53と、基板15に形成された半導体集積回路とは電気的に接続される。その結果、この半導体集積回路と不揮発性記憶装置45における下部電極層及び上部電極層とが、電気的に接続される。なお、半導体集積回路の形成工程は従来のものと同様である。
このように、金属酸化物薄膜層の厚み方向における当該金属酸化物薄膜層の外形形状が、第1の電極配線と第2の電極配線との交差領域よりも大きくなっている場合でも、他の実施の形態の場合と同様に、金属酸化物薄膜層の側壁ダメージを抑制することができる等の効果が奏される。
なお、第1の実施の形態から第4の実施の形態までにおいては、金属酸化物薄膜層として遷移金属酸化物である酸化鉄、酸化ニッケル、及び酸化チタンを例として説明したが、本発明はこれに限定されず、上述したように金属に対する酸素量が増加するに従い抵抗値が上昇する遷移金属酸化物であれば同様に使用可能である。また、下部電極層、酸化物抵抗薄膜層、上部電極層および接続電極層の平面視における外形形状は、各図面で示したように正確に同一であることは要求されず、通常のエッチングで生じるサイドエッチ又はそれぞれ個別でエッチングする場合に生じるパターン形状の差異等があってもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の不揮発性記憶素子、不揮発性記憶装置、およびそれらの製造方法は、より微細化が可能で、かつ可変抵抗層の安定性を改善する不揮発性記憶素子、その不揮発性記憶素子を備える不揮発性記憶装置、およびそれらの製造方法として有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の記憶部の要部の構成を模式的に示す斜視図 図1AのIB-IB線に沿った断面を示す断面図 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の具体的な構成を示す断面図 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の具体的な構成を模式的に示す平面図 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第1の実施の形態の変形例1に係る不揮発性記憶素子の記憶部の要部の構成を模式的に示す斜視図 図4AのIVB-IVB線に沿った断面を示す断面図 本発明の第1の実施の形態の変形例1に係る不揮発性記憶素子の具体的な構成を示す断面図 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の要部の構成を模式的に示す斜視図 AのVIIIB-VIIIB線に沿った断面を示す断面図 本発明の第2の実施の形態の変形例に係る不揮発性記憶装置の要部の構成を模式的に示す断面図 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の要部の構成を模式的に示す斜視図 10AのXIIB-XIIB線に沿った断面を示す断面図 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第3の実施の形態の変形例に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第3の実施の形態の変形例に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第3の実施の形態の変形例に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第3の実施の形態の変形例に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第3の実施の形態の変形例に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第3の実施の形態の変形例に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の要部の構成を模式的に示す斜視図 15AのXVIIB-XVIIB線に沿った断面を示す断面図 本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す平面図 本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の製造方法の工程を示す断面図 第1の従来例における不揮発性記憶素子の構成を示す要部断面図 第2の従来例における不揮発性記憶素子の構成を示す斜視図 20AのXXIIB-XXIIB線に沿った断面を示す断面図
符号の説明
1A,1B,1C,10,30,40,45 不揮発性記憶素子
2 下部電極層
3,12,32,52 金属酸化物抵抗薄膜層
3a,12a,32a,52a 第1の領域
3b,12b,32b,52b 第2の領域
4 上部電極層
5,15,110,230 基板
6 導体パターン
7,16,36,56 絶縁体層
8 配線パターン
8a コンタクト
9,104,105 レジスト膜
11,31,51 第1の電極配線
13,33,53 第2の電極配線
14,34,54 接続電極層
19 整流素子
60 半導体集積回路
100 領域
102,107 内周領域
103,108 外周領域
106 交差領域
120 ソース領域
130 ドレイン領域
140 ゲート絶縁膜
150 ゲート電極
160 トランジスタ
170,240 下部電極
180 抵抗変化物質層
190,260 上部電極
200 不揮発性記憶部
210 層間絶縁層
220 電極配線
250 アクティブ層
270 記憶領域

Claims (15)

  1. 下部電極層と、
    前記下部電極層より上方に形成された上部電極層と、
    前記下部電極層と前記上部電極層との間に形成される金属酸化物薄膜層とを備え、
    前記金属酸化物薄膜層は、酸素量が増加するに従い抵抗値が上昇する金属酸化物であり、かつ、前記下部電極層と前記上部電極層との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する第1の領域と、前記第1の領域の周囲に配され、前記第1の領域よりも酸素の含有量が多い第2の領域とを含み、
    前記下部電極層及び前記上部電極層と前記第1の領域の少なくとも一部とが、前記第1の領域の厚み方向から見て重なるように配されており、前記第1の領域及び前記第2の領域は、同一の元素からなる、
    不揮発性記憶素子。
  2. 前記金属酸化物薄膜層は、遷移金属酸化物材料からなる、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  3. 前記下部電極層と前記上部電極層との間に電気的パルスが与えられることにより前記第1の領域の抵抗値が増加した場合において、前記第2の領域は、その抵抗値が第1の領域の抵抗値よりも大きくなるように構成されている、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  4. 前記金属酸化物薄膜層は酸化鉄薄膜で構成され、前記第1の領域は四酸化三鉄(Fe)で構成される、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  5. 前記第2の領域は三酸化二鉄(Fe)で構成される、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  6. 基板と、
    前記基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、
    前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、
    前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点のそれぞれに対応してマトリクス状に配される、複数の不揮発性記憶素子とを備え、
    前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、
    下部電極層と、
    前記下部電極層より上方に形成された上部電極層と、
    前記下部電極層と前記上部電極層との間に形成される金属酸化物薄膜層とを有し、
    前記金属酸化物薄膜層は、酸素量が増加するに従い抵抗値が上昇する金属酸化物であり、かつ、前記下部電極層と前記上部電極層との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する第1の領域と、前記第1の領域の周囲に配され、前記第1の領域よりも酸素の含有量が多い第2の領域とを含み、
    前記下部電極層及び前記上部電極層と前記第1の領域とが、前記第1の領域の厚み方向から見て重なるように配されており、前記第1の領域及び前記第2の領域は同一の元素からなり、
    前記立体交差点のそれぞれの交差領域における前記第1の電極配線が前記下部電極層を構成し、前記第2の電極配線が前記上部電極層を構成する、不揮発性記憶装置。
  7. 隣り合う複数の前記不揮発性記憶素子が有する前記金属酸化物薄膜層は、連続的に形成されている、請求項6に記載の不揮発性記憶装置。
  8. 前記不揮発性記憶素子が有する前記金属酸化物薄膜層のそれぞれは、前記金属酸化物薄膜層の厚み方向から見て、前記交差領域より大きな外形形状を有し、且つ隣り合う前記不揮発性記憶素子が有する前記金属酸化物薄膜層は分離されている、請求項6に記載の不揮発性記憶装置。
  9. 前記不揮発性記憶素子のそれぞれにおいて、前記第1の領域と前記上部電極層との間に接続電極層が形成されている、請求項6に記載の不揮発性記憶装置。
  10. 前記不揮発性記憶素子のそれぞれが有する前記下部電極層及び前記上部電極層と電気的に接続された半導体集積回路を更に備える、請求項6に記載の不揮発性記憶装置。
  11. 前記不揮発性記憶素子のそれぞれにおいて、前記下部電極層又は前記上部電極層と電気的に接続された整流素子を更に備える、請求項6に記載の不揮発性記憶装置。
  12. 下部電極層と、前記下部電極層より上方に形成された上部電極層と、前記下部電極層と前記上部電極層との間に形成され、かつ、酸素量が増加するに従い抵抗値が上昇する金属酸化物からなる金属酸化物薄膜層とを備える不揮発性記憶素子の製造方法であって、
    前記下部電極層上に前記金属酸化物薄膜層を形成する工程と、
    前記金属酸化物薄膜層上に前記上部電極層を形成する工程と、
    前記上部電極層および前記金属酸化物薄膜層および前記下部電極層を側壁を有する所定の形状に形成する工程と、
    前記側壁を有する所定の形状に形成する工程の後、前記側壁を有する所定の形状に形成された前記金属酸化物薄膜層に対して、酸素を含む雰囲気中で加熱及びプラズマ処理の少なくとも何れかを行うことにより、前記下部電極層と前記上部電極層との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する前記金属酸化物薄膜層における第1の領域と、前記第1の領域の周囲に配され、前記第1の領域よりも酸素の含有量が多い前記金属酸化物薄膜層における第2の領域とを形成する工程と
    を有する、不揮発性記憶素子の製造方法。
  13. 基板と、前記基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点のそれぞれに対応してマトリクス状に配される、複数の不揮発性記憶素子とを備え、前記不揮発性記憶素子のそれぞれが、下部電極層と、前記下部電極層より上方に形成された上部電極層と、前記下部電極層と前記上部電極層との間に形成され、かつ、酸素量が増加するに従い抵抗値が上昇する金属酸化物からなる金属酸化物薄膜層とを有し、前記立体交差点のそれぞれの交差領域における前記第1の電極配線が前記下部電極層を構成し、前記第2の電極配線が前記上部電極層を構成する、不揮発性記憶装置の製造方法であって、
    前記基板上に前記複数の第1の電極配線を形成する工程と、
    前記複数の第1の電極配線上に、前記金属酸化物薄膜層を形成する工程と、
    前記金属酸化物薄膜層上に上部電極層を形成する工程と、
    前記金属酸化物薄膜層と前記上部電極層とのうち、少なくとも前記上部電極層を所定の形状に形成して前記金属酸化物薄膜層が前記上部電極層に覆われていない領域を形成する工程と、
    前記覆われていない領域を形成する工程の後、前記金属酸化物薄膜層に対して、酸素を含む雰囲気中で加熱及びプラズマ処理の少なくとも何れかを行うことにより、前記下部電極層と前記上部電極層との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する前記金属酸化物薄膜層における第1の領域と、前記第1の領域の周囲に配され、前記第1の領域よりも酸素の含有量が多い前記金属酸化物薄膜層における第2の領域とを形成する酸素処理工程と
    を有する、不揮発性記憶装置の製造方法。
  14. 基板と、前記基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点のそれぞれに対応してマトリクス状に配される、複数の不揮発性記憶素子とを備え、前記不揮発性記憶素子のそれぞれが、下部電極層と、前記下部電極層より上方に形成された接続電極層と、前 記接続電極層より上方に形成された上部電極層と、前記下部電極層と前記接続電極層との間に形成され、かつ、酸素量が増加するに従い抵抗値が上昇する金属酸化物からなる金属酸化物薄膜層とを有し、前記立体交差点のそれぞれの交差領域における前記第1の電極配線が前記下部電極層を構成し、前記第2の電極配線が前記上部電極層を構成する、不揮発性記憶装置の製造方法であって、
    前記基板上に前記複数の第1の電極配線を形成する工程と、
    前記複数の第1の電極配線上に、前記金属酸化物薄膜層を形成する工程と、
    前記金属酸化物薄膜層上に前記接続電極層を形成する工程と、
    前記金属酸化物薄膜層と前記接続電極層とのうち、少なくとも前記接続電極層を所定の形状に形成して前記金属酸化物薄膜層が前記接続電極層に覆われていない領域を形成する工程と、
    前記覆われていない領域を形成する工程の後、前記金属酸化物薄膜層に対して、酸素を含む雰囲気中で加熱及びプラズマ処理の少なくとも何れかを行うことにより、前記下部電極層と前記上部電極層との間に与えられる電気的パルスにより抵抗値が増加または減少する前記金属酸化物薄膜層における第1の領域と、前記第1の領域の周囲に配され、前記第1の領域よりも酸素の含有量が多い前記金属酸化物薄膜層における第2の領域とを形成する酸素処理工程と、
    前記接続電極層上に前記第2の電極配線を形成する工程と
    を有する、不揮発性記憶装置の製造方法。
  15. 前記下部電極層及び前記上部電極層と電気的に接続される半導体集積回路を前記基板に形成する工程を更に有する、請求項13に記載の不揮発性記憶装置の製造方法。
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