JP4460363B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気的ストレスの印加により電気抵抗が変化するPrCa1−xMnO膜からなる可変抵抗膜を備えた半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体装置、とりわけCMOSデバイスでは省資源化の要求に伴って低電圧、低消費電力化、高速性が要求されるようになった。CMOSデバイスを構成するMOSトランジスタは、これまで、ゲート構造の微細化、ゲート膜の薄膜化等トランジスタ構造の微細化により駆動能力を確保し、低電圧動作に対応してきた。しかし、メモリデバイスでは電気的に記憶情報を保持させるため、特殊な情報記憶構造体が必要であり、低電圧化、低消費電力化が難しい。例えば、代表的な不揮発性メモリであるフラッシュメモリでは、フローティングゲートに保持した電荷の抜けを回避するため、相当厚(例えば10nm程度)のトンネル酸化膜が必要である。そのため、メモリへの記憶情報の「書き込み」では、該フローティングゲート上面に配置されたコントロールゲートに10V以上の電圧を印加することが必要となり、低電圧化、低消費電力化を阻害する要因となっている。更に、フラッシュメモリは、FeRAM(強誘電体メモリ)と比較すると書き込み速度が遅く、書き込み特性の改善が望まれている。
一方、FeRAMは、書き込み速度、電源電圧、消費電力の観点でフラッシュメモリを凌駕できるが、非破壊読み出しができないというデメリットがある。このような背景から、FeRAMと同等以上の低電圧、低消費電力化、高速性を持ち、且つ非破壊読み出しが可能な不揮発性メモリの研究開発が多方面で行われている。
近年、下記の非特許文献1、特許文献1、及び、特許文献2等において、Pr0.7Ca0.3MnOを用いたCMR(Colossal Magnetoresistive)膜がパルス電圧印加により1700%の抵抗変化率を示すことが報告された。また、この抵抗変化を不揮発性メモリに応用した「RRAM(Resistive Random Access Memory)」技術が、S.T.Hsu等によって、2002年のIEDMで発表された(下記非特許文献2参照)。このRRAMは不揮発性メモリとして、書き込み速度、消費電流、非破壊読み出し可能であること等の観点でFeRAM或いはフラッシュメモリよりデバイス性能が優れており、次世代不揮発性メモリの本命になる可能性を秘めている。上述の文献によれば、CMR膜としてはペロブスカイト結晶構造をとる、PrCa1−xMnO系材料(以降、PCMOと略記する。Xは組成比で、0<X<1。)が有力候補材料となり、抵抗変化率等の電気的特性を向上させるべく、組成比(X)、膜形成技術の研究が鋭意なされている。
特開2003−68983号公報 特開2003−68984号公報 S.Q.Liu,N.J.Wu,and A.Ignatiev、"Electric−pulse−induced reversibleresistance change effect in magnetoresistive films"、Appl.Phys.Lett.76,pp.2749〜2751、2000年 "Novel Colossal Magneto−Resistive Thin Film Nonvolatile Resistance Random Access Memory"、IEDM、pp.193〜196、2002年
さて、PCMO膜の電気抵抗の変化を不揮発性メモリの書き込み消去に適用する場合について述べる。PCMO膜に電圧パルス(電気的ストレス)を印加して該PCMO膜の電気抵抗を低抵抗状態とした「書き込み」状態において、膜抵抗が低抵抗過ぎると、書き込んだPCMO膜の読み出し時に大電流が流れることとなり、低消費電力化のためには周辺回路の強化対策が必要となる。また、PCMO膜自体の耐電流信頼性寿命も低下する。
このため、PCMO膜が「低抵抗状態」となっても、回路設計上ある程度の抵抗値(比抵抗値)が必要となる。この比抵抗値は、望ましくは10Ωcmオーダーの比抵抗値が良い。これは、PCMO膜をメモリセルに用いた場合、例えば、書き込み時の電流を100μA以下で、High状態とLow状態の電流差が2μAと仮定した場合、書き込み電圧が1Vの場合でも10KΩcm以上、HighとLow状態の差が500KΩcm以下となるためである。本願発明者の検討によれば、300℃程度の低温で成膜したPCMO膜はアモルファス状態の結晶態であり、10Ωcm程度の比抵抗値を示す。該アモルファス状態のPCMO膜は、半導体製造工程での熱プロセスで結晶化するため、結晶的に不安定でありプロセス材料として使用し難い。一方、高温で結晶態のPCMO膜を堆積すると、熱的に安定な結晶態PCMO膜が得られるが、所望の10Ωcmオーダーの比抵抗に対しておおよそ2桁以上低い比抵抗値を示す膜が得られることが既に分かっている。ここで、PCMO膜を300℃で成膜し、熱処理アニールによって該PCMO膜を改質した場合、アニール温度と比抵抗に図4の関係が確認された。
図4において、横軸にアニール温度、縦軸にPCMO膜の比抵抗値を示している。また図中の△印は酸素雰囲気で、●印はN雰囲気で夫々アニール処理をしたデータを示している。
図4より分かるように、Oアニールにおいては、中温のアニール温度TまではPCMO膜の比抵抗値の変化は確認されなかったが、温度Tより高温のアニール温度Tでは、PCMO膜の比抵抗値は低下し安定化した。温度Tと温度Tの中間のアニール温度Tではウエーハ面内の各抵抗測定点で、局所的に抵抗が低下した低抵抗値領域と抵抗低下前の高抵抗状態が混在分布した不安定な状態となっている。つまり、低温で成膜したアモルファス状態のPCMO膜が温度Tでの熱処理で結晶化して低抵抗になり安定化したこと、遷移温度である温度T前後でPCMO膜の結晶化が起きることが示唆される。温度Tでアニールを施したPCMO膜は、TEM分析、XRD解析から結晶化が確認されている。
しかしながら、この高温でアニールされた「低抵抗状態」のPCMO膜の比抵抗値は、図4から確認されるように、10Ωcmオーダーと低い比抵抗値を示した。上述したように、RRAMに適用するには、もう2桁程度高い比抵抗値が要望される。
一方、Nアニールでは、抵抗の低下は僅かであったが、図6に示すように、PCMO膜表面に多数のクラックが観測された。これは、PCMO膜を構成する酸素原子が外方拡散し、PCMO膜中に酸素欠損欠陥を内包したため、膜収縮し結果としてクラックが発生し、膜比抵抗の低下が抑制されたものと推察される。
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、PCMO膜にクラック等の欠陥を発生させることなく10Ωcmオーダーの所望の比抵抗を有する熱的に安定な結晶状態のPCMO膜を作製して、非破壊読み出し及び低消費電力動作可能な不揮発性メモリデバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る半導体装置の製造方法は、電気的ストレスの印加により電気抵抗が変化するPrCa1−xMnO膜からなる可変抵抗膜を備えた半導体装置の製造方法において、前記可変抵抗膜を成膜する成膜工程と、構造上窒素原子を含むガス種から選択された酸化性雰囲気で前記可変抵抗膜を熱処理する熱処理工程を有することを第1の特徴とする。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、電気的ストレスの印加により電気抵抗が変化するPrCa1−xMnO膜からなる可変抵抗膜を備えた半導体装置の製造方法において、前記可変抵抗膜を成膜する成膜工程と、非酸化性雰囲気で前記可変抵抗膜を熱処理する第1熱処理工程と、構造上窒素原子を含むガス種から選択された酸化性雰囲気で前記可変抵抗膜を熱処理する第2熱処理工程を有することを第2の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体装置の製造方法は、電気的ストレスの印加により電気抵抗が変化するPrCa1−xMnO膜からなる可変抵抗膜を備えた半導体装置の製造方法において、前記可変抵抗膜を成膜する成膜工程と、前記可変抵抗膜の表面をプラズマ処理する表面処理工程と、構造上窒素原子を含むガス種から選択された酸化性雰囲気で前記プラズマ処理後の前記可変抵抗膜を熱処理する熱処理工程を有することを第3の特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法の上記第1の特徴によれば、成膜工程において、半導体基板の上方に可変抵抗膜(PCMO膜)をアモルファス状態、或いは、多結晶状態で形成し、熱処理工程において、構造上窒素原子を含むガス種から選択された酸化性雰囲気でPCMO膜を熱処理することで、該PCMO膜中の酸素欠損欠陥位置にONラジカルを導入することができる。酸素欠損欠陥位置に挿入されたONのNは3配位のため、PCMOペロブスカイト構造の3次元結合ネットワーク構造が局所的に崩れる。この結晶構造崩れは、比抵抗値が増大するように作用するので、結果として所望する比抵抗値を有するPCMO膜の形成が可能となる。この結果、本第1の特徴の半導体装置の製造方法を、PCMO膜を有した不揮発性メモリ装置に適用することで、非破壊読み出し及び低消費電力動作可能な不揮発性メモリを容易に実現することが可能となる。
本発明に係る半導体装置の製造方法の上記第2の特徴によれば、成膜工程において、半導体基板の上方に可変抵抗膜(PCMO膜)をアモルファス状態、或いは、多結晶状態で形成し、第1熱処理工程において、非酸化性雰囲気で第1の熱処理を実施することで該PCMO膜内の酸素を外方拡散させて酸素欠損欠陥を導入する。引き続き、第2熱処理工程において、構造上窒素原子を含むガス種から選択された酸化性雰囲気で、第2の熱処理を施すことで、該第1の熱処理で導入した酸素欠損欠陥を補修しONに置換導入することで、所望する比抵抗値を有するPCMO膜の形成が可能となる。この結果、本第2の特徴の半導体装置の製造方法を、PCMO膜を有した不揮発性メモリ装置に適用することで、非破壊読み出し及び低消費電力動作可能な不揮発性メモリを容易に実現することが可能となる。
本発明に係る半導体装置の製造方法の上記第3の特徴によれば、成膜工程において、半導体基板の上方に可変抵抗膜(PCMO膜)をアモルファス状態、或いは、多結晶状態で形成し、成膜工程後の表面処理工程において、ガスプラズマ雰囲気でPCMO膜の表面を処理することで、該PCMO膜表面の結晶構造を破壊してダメージを導入し、その後の熱処理工程において、構造上窒素原子を持つガス種から選択された酸化性雰囲気で熱処理を施すことで、プラズマ処理で導入したPCMO膜表面のダメージ層を補修すると共に酸素格子位置にONを置換導入することで、所望する比抵抗値を有するPCMO膜の形成が可能となる。この結果、本第3の特徴の半導体装置の製造方法を、PCMO膜を有した不揮発性メモリ装置に適用することで、非破壊読み出し及び低消費電力動作可能な不揮発性メモリを容易に実現することが可能となる。
以下、本発明に係る半導体装置の製造方法(以下、適宜「本発明方法」と称す。)の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3は、本発明方法の第1乃至第3実施形態における主要な製造過程を説明する工程断面図である。
〈第1実施形態〉
図1に示すように、先ず、半導体基板1の表面に、公知の技術で絶縁膜2、高融点金属膜3を形成する。例えば、半導体基板1として、厚み750μm、直径約200mm(8インチ)のSi基板1を用意し、市販のCVD装置を用いてシリコン酸化膜2(絶縁膜2)を1μm、Pt膜3(高融点金属膜3)を300nm堆積する(図1(a))。
続いて、成膜工程において、Pr0.7Ca0.3MnO膜4(PCMO膜4)を200nm、PVD法により、300℃の成膜温度で堆積する(図1(b))。尚、PCMO膜4の膜厚は、100nm〜600nmの範囲内の膜厚が望ましい。300℃で成膜したPCMO膜はアモルファス状態の結晶態であり、ペロブスカイト構造を形成する各構成原子間の結合が不完全なため、図4に示すように、10Ωcmのオーダーの高い比抵抗値を示す。
次に、熱処理工程において、アモルファス状態のPCMO膜4を堆積した半導体基板1を、市販の電気抵抗加熱装置(電気炉)を用いて、NOガス雰囲気でアニール処理する(図1(c))。処理温度はPCMO膜4が結晶化する温度(図4に示す温度T)が必要で、おおよそ400℃以上800℃以下の温度が望ましい。本実施形態では、600℃で30分間のアニール処理を行う。NOは熱によって、下記化1及び化2の化学反応式に示す分解反応を生じる。尚、化1及び化2中の、「・」はラジカル状態を示す
(化1)
O → N・+ NO・
(化2)
2N・ → N
この熱処理工程で、アモルファス状態のPCMO膜4の結晶化、PCMO膜4中の酸素の外方拡散による酸素欠損化、上記化1に示す反応で生成したNOラジカルのPCMO膜4中への拡散による酸素欠損欠陥の補修が連続して起こる。本アニール処理により、堆積されたPCMO膜4は、改質された(酸素欠損欠陥が補修された)PCMO膜5になる(図1(c))。
PCMO膜4の結晶構造の酸素格子位置にNOが挿入されると、2配位の酸素位置に3配位の窒素が導入され、結晶構造に乱れが生じるため、結果としてPCMO膜4の比抵抗が増加することになる。本熱処理工程においては、800℃を超える高温でアニールすると、PCMO膜4からの酸素の外方拡散が促進され、酸素欠損欠陥密度が増大化すること、上記(化1)のNO分解反応で生じたNOラジカルが更に解離分解してNとOになるなど、所望のNOラジカル導入ができない。逆に、400℃より低温では、上記(化1)のNO分解反応の程度が低く、またPCMO膜4の結晶化が起きないため採用できない。
本発明方法では、上記(化1)で生じたNOラジカルをPCMO膜4の酸素欠損欠陥補修に用いるため、NOラジカルを容易に生成するガスを原料ガスとして用いることができる。この種のガスとしては、本実施形態のNO以外にNOが利用できる。NO、NOの単一ガス雰囲気、或いは、これらのガスを含むO、HO、N、Ar、He希釈混合ガス雰囲気が利用できる。OやNO等の過酸化態ガスは、上記(化1)で生成したNOラジカルを分解させる方向に作用するため、望ましくはないが、利用可能である。
また、本実施形態の熱処理工程でのアニール処理は電気抵抗加熱装置(電気炉)を使用したが、フラッシュランプ、アークランプ、キセノンランプ等のランプ光源加熱装置、或いは、ラジカル酸化装置を使用しても同様の効果を確保できる。
上述の如く、NOガス雰囲気でアニール処理して作製されたPCMO膜5の比抵抗値(図5中、◆印で表示)は、酸化性雰囲気(O でアニール処理した場合の比抵抗値(図5中、△印で表示)と比較して増加改善していることが、図5に示す結果より確認できる。また、XRD解析でPCMO膜5の結晶化を確認した。Nアニールで発生したPCMO膜のクラックはSEM解析から確認されていない。更に、本発明方法により作製したPCMO膜を適用したRRAMのメモリとしての電気的特性も確認できた。本発明方法により、低消費電力化したRRAMデバイスの製造が容易となった。
〈第2実施形態〉
次に、本発明方法の第2実施形態について、図2を参照して説明する。
先ず、半導体基板11上に、絶縁膜12を1μmの膜厚で、高融点金属膜13を300nmの膜厚で順番に堆積する(図2(a))。例えば、絶縁膜12としてはCVD-Si酸化膜が、高融点金属膜13としてはPtが、夫々使用できる。以上の処理は、第1実施形態と同様である。
続いて、成膜工程において、Pr0.7Ca0.3MnO膜14(PCMO膜14)を200nm、PVD法により、300℃の成膜温度で堆積する(図2(b))。尚、PCMO膜14の膜厚は、第1実施形態と同様に、100nm〜600nmの範囲内の膜厚が望ましい。
次に、第1熱処理工程において、PCMO膜14を堆積した半導体基板11を、市販の電気抵抗加熱装置(電気炉)を用いて、非酸化性雰囲気で30分、アニール処理する。この第1熱処理工程は、PCMO膜14中の酸素を外方拡散させ、膜中の酸素欠損欠陥発生を促進させることを目的とする。よって処理温度は、PCMO構造からの酸素の解離、酸素の外方拡散が生じる、おおよそ400℃以上800℃以下の温度が望ましい。本実施形態では600℃を用いた。非酸化性雰囲気ガスとしては、N、Ar、He等の不活性ガス群、H、NH等の還元性ガス群から選択される任意のガスが使用できる。還元性ガスを用いた処理では、PCMO膜14中の酸素の共有結合解裂が加速するので酸素欠損欠陥生成が促進される。本熱処理によりPCMO膜14は酸素欠損欠陥を内在したPCMO膜16に改質される(図2(c))。
次に、第2熱処理工程において、PCMO膜16を上方に形成した半導体基板11を、酸素を含む酸化性雰囲気でアニール処理し、第1熱処理工程で生成したPCMO膜16中の酸素欠損欠陥を補修する。処理温度は、第1熱処理工程と同様に、おおよそ400℃以上800℃以下の温度が望ましい。本実施形態では、600℃のNOガス雰囲気で30分間アニール処理した。酸化性ガスを用いる目的は、PCMO膜16中に生成した酸素欠損欠陥の修復にある。よって、使用するガス種は構造上酸素原子を含む酸化性ガスであれば、種々のガスが利用できる。例えば、第1実施形態で示したNO、NOは云うまでもなく、O、O、NO、HOの単一ガスまたはそれらの混合ガスが利用できる。第1熱処理工程での非酸化性雰囲気でのアニール処理によってPCMO膜16中に相当量の酸素欠損欠陥が導入されているため、第1実施形態と異なり、より酸化性の強いO、O、NO、HOガスが使用できるが、PCMO膜の比抵抗を増大化し改善するという観点からは、第1実施形態と同様に構造上窒素を含むNOまたはNOを使用するのが望ましい。第2熱処理工程におけるアニール処理で、酸素欠損欠陥を内在したPCMO膜16は、酸素欠損欠陥が補修されたPCMO膜15に再改質される(図2(d))。ここで、PCMO膜16は酸素欠損欠陥を内在しているため、膜中に応力が生じた状態となっている。このような状態のPCMO膜を、第1熱処理工程における非酸化性雰囲気でのアニール処理終了後に、反応室内を室温に戻し、第2熱処理工程において、再度加熱して、酸化性雰囲気でのアニール処理を行った場合、上記膜応力によってPCMO膜16が塑性変形し、図6に例示するようなクラックが発生する危惧が生じる。よって、第1熱処理工程と第2熱処理工程は、反応室内を同じ温度に維持して、同じ温度で各アニール処理をするのが望ましい。また、第1熱処理工程での非酸化性雰囲気処理を行った後、雰囲気ガスを酸化性ガス種に切り替え、酸化性雰囲気処理を一連の連続シーケンス処理としてアニール処理を行うことが望ましい。
本実施形態での各アニール処理には、電気抵抗加熱装置(電気炉)を使用したが、フラッシュランプ、アークランプ、キセノンランプ等のランプ光源加熱装置や、或いは、ラジカル酸化装置を使用しても同様の効果を確保できる。
上述の如く、本発明方法の第2実施形態で作製されたPCMO膜15の比抵抗値は、第1実施形態と同様に、酸化性雰囲気(O でアニール処理した場合の比抵抗値と比較して増加改善している。
本第2実施形態では低温堆積したアモルファス態のPCMO膜を例に説明したが、アモルファス態PCMO膜であっても第1熱処理工程における熱処理後には酸素欠損欠陥を有する結晶態PCMOとなるので、本発明方法は、成膜工程でアモルファス態PCMO膜のみならず最初から結晶態のPCMO膜を形成する場合にも適用できる。
〈第3実施形態〉
次に、本発明方法の第3実施形態について、図3を参照して説明する。
先ず、半導体基板21上に、絶縁膜22を1μmの膜厚で、高融点金属膜23を300nmの膜厚で順番に堆積する(図3(a))。例えば、絶縁膜22としてはCVD-Si酸化膜が、高融点金属膜23としてはPtが、夫々使用できる。
続いて、成膜工程において、Pr0.7Ca0.3MnO膜24(PCMO膜24)を200nm、PVD法により、300℃の成膜温度で堆積する(図3(b))。尚、PCMO膜24の膜厚は、第1または第2実施形態と同様に、100nm〜600nmの範囲内の膜厚が望ましい。
次に、表面処理工程において、PCMO膜24を堆積した半導体基板21を、市販のプラズマ処理装置を用いて、プラズマ雰囲気に曝し、PCMO膜24の表面にダメージ層27を導入する(図3(c))。この表面処理工程は、PCMO膜24の構成原子間の共有結合を切断し、PCMO膜24の表層にダメージを導入することを目的とする。よって処理条件は、パワーは100〜1000W、時間は10秒から100秒程度の範囲から夫々選択された条件を用いることが望ましい。プラズマ原料ガスとしては、PCMO膜24に電気的影響を及ぼさない不活性ガス、還元性ガス、酸化性ガスが利用できる。この種のガス群としては、Ar、He、N、H、NH3、O、NO、O、O、HO、NO等が適切である。本実施形態では、プラズマ原料ガスにNガスを用い、500W、10秒の窒素プラズマを適用した。
このプラズマ処理によりPCMO膜24の表層にダメージ層27がおおよそ100nm程度の厚さで形成される。ダメージ層27の膜厚は、プラズマ処理のパワーと処理時間により、適切な厚みに調整できる。
次に、熱処理工程において、PCMO膜24の表層にダメージ層27が形成された半導体基板21を、酸素を含む酸化性雰囲気でアニール処理し、表面処理工程のプラズマ処理で形成したダメージ層27を結晶化し補修する。処理温度はPCMO膜24及びダメージ層27が結晶化する温度が必要で、おおよそ400℃以上800℃以下の温度が望ましい。本実施形態では、600℃のNOガス雰囲気で30分間アニール処理した。この熱処理により、プラズマ処理で切断された共有結合が修復され、ダメージ層27は結晶態に変換され、改質されたPCMO膜25が形成される(図3(d))。この熱処理は、プラズマ処理でPCMO膜24のダメージ層27に打ち込まれたプラズマ種をPCMO膜24の表面から外方に熱拡散除去する効果もある。しかしながら、同時にPCMO膜24の構成元素である酸素も膜内から膜外に外方拡散する。従って、この補修のためには、採用するガス雰囲気は酸化性ガスを用いることが必要である。尚、使用するガス種は構造上酸素原子を含む酸化性ガスであれば利用できる。例えば、第1及び第2実施形態で示したNO、NOは云うまでもなく、O、O、NO、HOの単一ガスまたはそれらの混合ガスが利用できる。しかし、PCMO膜の比抵抗を増大化し改善するという観点からは、第1及び第2実施形態と同様に構造上窒素を含むNOまたはNOを使用するのが望ましい。
本実施形態での各アニール処理には、電気抵抗加熱装置(電気炉)を使用したが、フラッシュランプ、アークランプ、キセノンランプ等のランプ光源加熱装置や、或いは、ラジカル酸化装置を使用しても同様の効果を確保できる。
上述の如く、本発明方法の第3実施形態で作製されたPCMO膜25の比抵抗値は、第1実施形態と略同様に、酸化性雰囲気(O でアニール処理した場合の比抵抗値と比較して増加改善している。
本第3実施形態では低温堆積したアモルファス態のPCMO膜を使用したが、アモルファス態のPCMO膜は、熱処理工程において酸化性雰囲気での熱処理で結晶態に変換されるため、本発明方法は、成膜工程でアモルファス態PCMO膜のみならず最初から結晶態のPCMO膜を形成する場合にも適用できる。
〈第4実施形態〉
次に、上記第1乃至第3実施形態で説明した本発明方法を用いて作製されたPCMO膜を備えた半導体装置について、簡単に説明する。
PCMO膜を備えた半導体装置として、PCMO膜の電気的ストレスの印加により電気抵抗が変化する特性を活かしたRRAM(Resistive Random Access Memory)がある。RRAMは、不揮発性メモリデバイスの一種であり、他の記憶素子を使用した従来の不揮発性メモリデバイスと同様に、1ビット(2値)または3値以上のデータを記憶する単体のメモリセルを、半導体基板上にマトリクス状に複数配置してメモリセルアレイを形成し、複数ビットのデータを記憶し、読み出し可能に構成する。メモリセル及びメモリセルアレイの構成としては、種々の形態があり、一般的に他の不揮発性メモリデバイスに使用されているメモリセル及びメモリセルアレイ構成が使用できる。例えば、図7に示すように、PCMO膜からなる記憶素子30(以下、「RRAM素子」と称す。)の一方端と選択トランジスタ31のドレイン電極を接続してメモリセル32を形成し、該メモリセル32を行方向及び列方向にマトリクス状に複数配置してメモリセルアレイ33を形成する。更に、同一行の各メモリセル32の選択トランジスタ31のゲート電極を共通のワード線WLに接続し、同一列の各メモリセル32のRRAM素子30の他方端を共通のビット線BLに接続し、同一列の各メモリセル32の選択トランジスタ31のソース電極を共通のソース線SLに接続して、メモリセルアレイ33内から任意のメモリセル32をデータの読み出しや書き込み等のメモリ動作のために選択可能に構成される。
次に、メモリセルアレイ33内の任意のメモリセル32に対する各種メモリ動作について、簡単に説明する。先ず、読み出し動作について説明する。選択されたメモリセル32のRRAM素子30に接続されたビット線BLにバイアス電圧を印加できるように、ビット線選択トランジスタ34を動作させ、選択されたビット線BLに例えば1.5Vを印加する。同時に、読み出し対象のメモリセル32の選択トランジスタ31のゲート電極に接続しているワード線WLをワード線ドライバ35により高レベル(例えば7V)とし、その選択トランジスタ31をオンにする。また、選択トランジスタ31のソース電極(共通ソース線SLに接続されている)を基準電圧、例えば、接地電位0Vとすることで、選択されたビット線BLのバイアス電圧からRRAM素子30と選択トランジスタ31を通り、接地電位への電流経路が生成される。一方、非選択メモリセルに対しては、ワード線ドライバ35により非選択のワード線WLを低レベル(例えば接地電位0V)とし、また、非選択のビット線BLを低レベル、または、高インピーダンス(オープン状態)とすることにより、読み出しビット線で選択されたメモリセル32のRRAM素子30以外を通過する電流経路がなくなる。このような状況の中、選択されたRRAM素子30の抵抗の変化のみが、ビット線BLに流れる電流の変化となって現れ、その電流変化を読み出し回路(図示せず)にて判別することで、選択メモリセルに記憶されたデータを正確に読み出すことができる。この結果、記憶素子としてRRAM素子を活用できることになる。
ここで、RRAM素子30を構成するPCMO膜が、本発明方法を用いて作製されているため、その膜質は微結晶と結晶が混在する状態であり、その比抵抗は、非酸化性ガス雰囲気で熱処理された場合の比抵抗に比べて1桁〜2桁程度高くなって改善されているため、RRAM素子30が低抵抗状態となる記憶状態におけるメモリセル電流が抑制され、読み出し動作時の低消費電力化が促進される。
次に、書き込み動作について説明する。尚、ここではRRAM素子30の抵抗値が基準となる抵抗値に対し大きい場合を書き込み状態、小さい場合を消去状態と仮に設定する。今、選択されたRRAM素子30に接続されたビット線BLにバイアス電圧を印加できるように、ビット線選択トランジスタ34を動作させ、選択されたビット線BLに例えば3Vを印加する。同時に、書き込むRRAM素子30に接続された選択トランジスタ31のゲート電極に接続されているワード線WLをワード線ドライバ35により高レベル(例えば7V)とし、選択トランジスタ31をオンにする。また、選択トランジスタ31のソース電極(共通ソース線SLに接続されている)を所定の値(例えば接地電位0V)とすることで、選択されたビット線BLのバイアス電圧からRRAM素子30と選択トランジスタ31を通り、接地電位へと電流経路が生成され、選択メモリセル30への書き込みがなされる。一方、非選択メモリセルに対しては、非選択のワード線WLを低レベル(例えば接地電位0V)に設定することにより、非選択メモリセルのRRAM素子30に対しては選択ビット線BLから接地電位への電流経路が形成されず書き込みはなされない。
ここで、RRAM素子30を構成するPCMO膜が、本発明方法を用いて作製されているため、その膜質は微結晶と結晶が混在する状態であり、その比抵抗は、非酸化性ガス雰囲気で熱処理された場合の比抵抗に比べて1桁〜2桁程度高くなって改善されているため、RRAM素子30が書き込み前の低抵抗状態においてメモリセル電流(書き込み電流)が抑制され、書き込み動作時の低消費電力化が促進される。
次に、ブロック単位で一括消去するブロック消去の場合について説明する。ブロック内にあるメモリセル32のRRAM素子30に接続された全てのビット線BLにバイアス電圧を印加できるように、ビット線選択トランジスタ34を動作させ、全てのビット線BLに例えば接地電位0Vを印加する。同時に、全てのメモリセル32の選択トランジスタ31のゲート電極に接続しているワード線WLを高レベル(例えば7V)とし、選択トランジスタ31をオンにする。また、選択トランジスタ31のソース電極(共通ソース線SLに接続されている)を基準電圧、例えば3Vとすることで、共通ソース線SLのバイアス電圧からブロック内にある全ての選択トランジスタ31とRRAM素子30を介して、接地電位0Vのビット線BLへと書き込み動作時とは逆方向の電流経路が生成される。以上の動作でブロック内にある全てのメモリセル32の消去動作が可能となる。
ここで、RRAM素子30を構成するPCMO膜が、本発明方法を用いて作製されているため、その膜質は微結晶と結晶が混在する状態であり、その比抵抗は、非酸化性ガス雰囲気で熱処理された場合の比抵抗に比べて1桁〜2桁程度高くなって改善されているため、RRAM素子30が消去の進行とともに低抵抗状態に遷移してもメモリセル電流(消去電流)が抑制され、消去動作時の低消費電力化が促進される。
RRAMのメモリセル構成としては、図7に示す構成以外に、メモリセル32が選択トランジスタ31を備えずにRRAM素子30だけで構成されるもの、選択トランジスタ31がMOSFETではなくバイポーラトランジスタで形成されているもの、また、選択トランジスタ31に代えてダイオードを用いるもの等、種々の構成が考えられる。また、それらのメモリセルで構成されるメモリセルアレイも種々のものがあり、図7に示す構成に限定されるものではない。
また、本発明方法を用いて作製されるPCMO膜を用いたRRAMにより、従来の不揮発性メモリデバイスを陵駕する、低電圧、低消費電力化、高速性を具備し、且つ、非破壊読み出しが可能な不揮発性メモリ半導体装置を容易に実現できる。
本発明に係る半導体装置の製造方法の第1実施形態における主要な製造過程を説明する工程断面図 本発明に係る半導体装置の製造方法の第2実施形態における主要な製造過程を説明する工程断面図 本発明に係る半導体装置の製造方法の第3実施形態における主要な製造過程を説明する工程断面図 PCMO膜のアニール処理温度と比抵抗値の関係を示す特性図 本発明に係る半導体装置の製造方法の第1実施形態により作製されたPCMO膜の比抵抗値の改善効果を示す図 従来のNアニール処理で作製されたPCMO膜の膜質を示す写真図 本発明に係る半導体装置のメモリセル及びメモリセルアレイ構成の一例を示す回路図
符号の説明
1、11、21: 半導体基板
2、12、22: 絶縁膜
3、13、23: 高融点金属膜
4、14、24: PCMO膜(可変抵抗膜)
5、15、25: 酸素欠損欠陥を補修したPCMO膜
16: 酸素欠損欠陥を内在したPCMO膜
27: プラズマダメージ層
30: RRAM素子(PCMO膜)
31: 選択トランジスタ
32: メモリセル
33: メモリセルアレイ
34: ビット線選択トランジスタ
35: ワード線ドライバ
WL: ワード線
BL: ビット線
SL: 共通ソース

Claims (9)

  1. 電気的ストレスの印加により電気抵抗が変化するPrCa1−xMnO膜からなる可変抵抗膜を備えた半導体装置の製造方法において、
    前記可変抵抗膜を成膜する成膜工程と、NOまたはNOガスの単一ガス或いは前記単一ガスを含むO、HO、N、Ar、或いはeの希釈ガスで希釈された混合ガス雰囲気中で、かつ、400℃以上800℃以下の温度範囲で、前記可変抵抗膜を熱処理することにより前記可変抵抗膜の酸素欠損欠陥位置に一酸化窒素を挿入する熱処理工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記熱処理工程において、電気抵抗加熱炉、ランプ光源加熱装置、ラジカル酸化装置の内の少なくとも何れか一つの処理システムを使用して熱処理することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記成膜工程において、前記可変抵抗膜を、CVD法、PVD法、スピンコート法の何れか1つを用いて、アモルファス状態または微結晶状態で成膜することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記成膜工程の後、前記熱処理工程の前に、非酸化性雰囲気で前記可変抵抗膜を熱処理する非酸化性熱処理工程を更に有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記非酸化性雰囲気は、N、Ar、He、H、NHの内の少なくとも1種類のガス種を用いて実現することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記非酸化性熱処理工程と、前記熱処理工程とを連続して処理することを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記成膜工程の後、前記熱処理工程の前に、前記可変抵抗膜の表面をプラズマ処理する表面処理工程を更に有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記表面処理工程において、H、He、N、O、Ar、NH、NO、NO、O、HO、NOの内の少なくとも1種類のガスから派生したイオン、または、ラジカルから成るプラズマを使用することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法を用いて作製された電気的ストレスの印加により電気抵抗が変化するPrCa1−xMnO膜からなる可変抵抗膜を備えた半導体装置であって、
    前記可変抵抗膜は、微結晶と結晶が混在する状態であることを特徴とする半導体装置。

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