JP2008034441A - 不揮発性記憶素子及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性記憶素子及びその製造方法 Download PDF

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良男 川島
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巧 三河
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Abstract

【課題】 抵抗変化物質層の薄膜化が可能で、かつ駆動電力の低減が可能な不揮発性記憶素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 下部導体層2と、下部導体層2より上方に形成された上部導体層4と、下部導体層2と上部導体層4との間に形成された抵抗変化物質層3と、を備え、抵抗変化物質層3はその下面3aが下部導体層2の上面2aと接触しかつその上面3bが上部導体層4の下面4aと接触しており、抵抗変化物質層3の下面3aの下部導体層2の上面2aとの接触領域32と抵抗変化物質層3の上面3bの上部導体層4の下面4aとの接触領域33とが、下部導体層2と上部導体層4とが該下部導体層2の主面に平行な方向に相対的に微小平行移動したと仮定した場合に下部導体層2の厚み方向から見て互いに重なる領域の面積が実質的に変化するような態様で、下部導体層2の厚み方向から見て部分的に重なっている(31)。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気的パルスの印加によって抵抗値が可逆的に変化する材料を用いてデータを記憶する不揮発性記憶素子及びその製造方法に関する。
近年、電子機器におけるデジタル技術の進展に伴い、音楽、画像、情報等のデーを保存するために、さらに大容量で、かつ不揮発性の記憶素子の要求が高まってきている。こうした要求に応えるための1つの方策として、与えられた電気的パルスによって抵抗値が変化し、その状態を保持し続ける材料を用いた記憶素子が注目されている。
図18は、このような不揮発性記憶素子の第1の従来例(例えば、特許文献1参照)を示す要部断面図である。この不揮発性記憶素子は、図18に示すように、基板110の主面にトランジスタ160と不揮発性記憶部200が形成されている。トランジスタ160は不揮発性記憶部200のビット線への導通を制御する回路を構成するもので、ソース領域120、ドレイン領域130、ゲート絶縁膜140及びゲート電極150で構成されている。不揮発性記憶部200は、ドレイン領域130に接続された下部電極170と、電圧パルス又は電流パルスによって抵抗が可逆的に変化する抵抗変化物質層180と、上部電極190とを備えている。さらに、基板110上に形成されたトランジスタ160及び不揮発性記憶部200は層間絶縁層210により覆われ、上部電極190は電極配線220に接続されている。
抵抗変化物質層180を構成する物質としては、ニッケル酸化物(NiO)、バナジウム酸化物(V25)、亜鉛酸化物(ZnO)、ニオブ酸化物(Nb25)、チタン酸化物(TiO2)、タングステン酸化物(WO3)、又はコバルト酸化物(CoO)等が用いられている。このような遷移金属酸化物は閾値以上の電圧又は電流が印加されたときに特定の抵抗値を示し、その抵抗値は新たに電圧又は電流が印加されるまでは、その抵抗値を維持しつづけることが知られている。
図19は、このような不揮発性記憶素子の第2の従来例(例えば、特許文献2参照)の構成を示す図である。図19において、(a)は斜視図、(b)は(a)のXIX-XIX線に沿った断面を示す断面図である。図18に示す第1の従来例が、1トランジスタ/1不揮発性記憶部の構成になっているのに対して、図19に示す第2の従来例は、ワード線とビット線の交点(立体交差点)にアクティブ層を介在させたクロスポイント型である。
図19(a)に示すように、基板230には下部電極240が形成され、その上にアクティブ層250が形成されている。アクティブ層250の上には、下部電極240に直交するように上部電極260が形成されている。図19(b)に示すように、下部電極240と上部電極260が立体交差している領域が記憶領域270になっており、下部電極240と上部電極260とはそれぞれワード線又はビット線のいずれかとして機能する。この例においては、記憶領域270は便宜上示した領域であって、その組成は全くその他の領域と同じである。基板230は、LaAlO3、Si、TiNなどのアモルファス、多結晶又は単結晶で構成されている。下部電極240の材料としては、YBCO(YBa2Cu37)が、またアクティブ層250の材料としては、印加される電気信号に応答して抵抗が変化する材料が用いられる。
特開2004−363604号公報 特開2003−68984号公報
上記第1の従来例では、電圧又は電流によって抵抗値が可逆的に変化する抵抗変化物質層(本発明の抵抗変化物質層と同じ)が上部電極及び下部電極に挟まれた領域に形成されている。この抵抗変化物質層の周囲は、通常、半導体デバイスに用いられる層間絶縁層(例えば、二酸化シリコン膜)210で囲まれている。この場合、電極間の領域以外の領域の抵抗変化物質層をエッチング除去する場合、レジスト膜と抵抗変化物質層の選択比を十分に確保する必要があり、かつエッチング後残存ずる抵抗変化物質層にテーパがつくなど形状を保つことが難しいので、抵抗変化物質層をさらに薄膜化しなければならない。しかし、抵抗変化物質層のさらなる薄膜化は、抵抗変化物質層の低抵抗化を招き、抵抗値を可逆的に変化させる電圧又は電流を増加させなければならず、駆動電力が増加する。
また、上記第2の従来例では、下部電極240と上部電極260とのクロスポイントをすべて含んでアクティブ層(本発明の抵抗変化物質層に同じ)250が形成されており、加工の困難さは無い。しかしながら、アクティブ層250を高抵抗化し駆動電力を低減させるために、アクティブ層250の膜厚を厚くすると、膜厚の面内バラツキが顕著に現れてくるようになり、特性のバラツキにもなり、信頼性に欠ける。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、抵抗変化物質層の薄膜化が可能で、かつ駆動電力の低減が可能な不揮発性記憶素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の不揮発性記憶素子は、導体からなる下部導体層と、前記下部導体層より上方に形成され導体からなる上部導体層と、前記下部導体層と前記上部導体層との間に形成され抵抗変化物質からなる抵抗変化物質層と、を備え、前記抵抗変化物質層はその下面が前記下部導体層の上面と接触しかつその上面が前記上部導体層の下面と接触しており、前記抵抗変化物質層の下面の前記下部導体層の上面との接触領域と前記抵抗変化物質層の上面の前記上部導体層の下面との接触領域とが、前記下部導体層と前記上部導体層とが該下部導体層の主面に平行な方向に相対的に微小平行移動したと仮定した場合に前記下部導体層の厚み方向から見て互いに重なる領域の面積が実質的に変化するような態様で、前記下部導体層の厚み方向から見て部分的に重なっている。
このような構成とすると、抵抗変化物質層の厚みを薄くしても、抵抗変化物質層の下面の下部導体層の上面との接触領域と抵抗変化物質層の上面の上部導体層の下面との接触領域との下部導体層の厚み方向から見た重なり領域を狭くすることにより、記憶領域の断面積が小さくなり、従来例に比べて、記憶領域が高抵抗であり、駆動電力が小さく、かつ加工が容易である不揮発性記憶素子が得られる。
前記不揮発性記憶素子は、基板と、前記基板に形成された導体パターンと、配線パターンと、をさらに備え、前記導体パターンの上に前記下部導体層としての下部電極層が形成され、前記下部電極層の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層としての上部電極層が形成され、前記上部電極層の上方に該上部電極に接続された前記配線パターンが形成されていてもよい。
前記不揮発性記憶素子は、基板と、前記基板に形成された導体パターンと、配線パターンと、をさらに備え、前記導体パターンの上に前記下部導体層としての不純物半導体層が形成され、前記不純物半導体層の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層としての上部電極層が形成され、前記上部電極層の上方に該上部電極に接続された前記配線パターンが形成されていてもよい。
前記不揮発性記憶素子は、基板と、前記基板の上に互い平行に形成され複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行にかつ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、をさらに備え、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点の各々において、前記第1の電極配線の上に前記下部導体層としての下部電極層が形成され、前記下部電極層の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層としての上部電極層が形成され、前記上部電極層の上に前記第2の電極配線が形成されていてもよい。
前記不揮発性記憶素子は、基板と、前記基板の上に互い平行に形成され複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行にかつ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、をさらに備え、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点の各々において、前記第1の電極配線が前記下部導体層を構成しており、前記第1の電極配線の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層としての上部電極層が形成され、前記上部電極層の上に前記第2の電極配線が形成されていてもよい。
前記不揮発性記憶素子は、基板と、前記基板の上に互い平行に形成され複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行にかつ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、をさらに備え、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点の各々において、前記第1の電極配線の上に前記下部導体層としての下部電極層が形成され、前記下部電極層の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層として前記第2の電極配線が形成されていてもよい。
前記抵抗変化物質層が前記立体交差点毎に設けられていてもよい。このような構成とすると、高密度に抵抗変化物質層を配置してもクロストークを確実に防止することができ、かつ大容量の不揮発性記憶素子を実現できる。
前記抵抗変化物質層が全ての前記立体交差点を含んで1つ設けられていてもよい。このような構成とすると、抵抗変化物質層を立体交差点ごとに分離するためのパターン形成工程を不要とすることができるので、製造工程を簡略化可能な大容量の不揮発性記憶素子を実現できる。
前記抵抗変化物質層は、遷移金属酸化物材料からなることが好ましい。このような構成とすると、抵抗変化物質層の経時変化の少ない、より動作が安定した不揮発性記憶素子を実現できる。
前記遷移金属酸化物が四酸化三鉄(Fe34)であることが好ましい。このような構成とすると、抵抗変化物質層の抵抗値の変化特性を安定させることができる。その結果、特性が良好で、かつ大容量化が可能な不揮発性記憶素子を得ることができる。
また、本発明の不揮発性記憶素子の製造方法は、導体からなる下部導体層を形成する工程Aと、前記下部導体層の上に抵抗変化物質からなる抵抗変化物質層を形成する工程Bと、前記抵抗変化物質層の上に導体からなる上部導体層を形成する工程Cと、を有し、前記工程Bにおいて、前記抵抗変化物質層はその下面が前記下部導体層の上面と接触するように形成され、前記工程Cにおいて、前記上部導体層はその下面が前記抵抗変化物質層の上面と接触するように形成され、かつ前記工程Cにおいて、前記上部導体層は、前記抵抗変化物質層の下面の前記下部導体層の上面との接触領域と前記抵抗変化物質層の上面の前記上部導体層の下面との接触領域とが、前記下部導体層と前記上部導体層とが該下部導体層の主面に平行な方向に相対的に微小平行移動したと仮定した場合に前記下部導体層の厚み方向から見て互いに重なる領域の面積が実質的に変化するような態様で、前記下部導体層の厚み方向から見て部分的に重なるように形成される。
本発明は以上に説明した構成を有し、抵抗変化物質層の薄膜化が可能で、かつ駆動電力の低減が可能な不揮発性記憶素子及びその製造方法を提供できる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図面を通じて、同じ要素には同じ符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
(本発明の概念)
最初に本発明の不揮発性記憶素子の概念を説明する。
図1は、本発明の不揮発性記憶素子の概念を示す模式図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のIB-IB線に沿った断面を示す断面図である。
図1に示すように、本発明の不揮発性記憶素子1は、下部導体層2と、下部導体層2より上方に該下部導体層2に実質的に平行に延在するように形成された上部導体層4と、下部導体層2と上部導体層4との間に形成された抵抗変化物質層3とを備えている。抵抗変化物質層3はその下面3aが下部導体層2の上面2aと接触しかつその上面3bが上部導体層4の下面4aと接触している。抵抗変化物質層3の下面3aの下部導体層2の上面2aとの接触領域(以下、下面接触領域という)32と抵抗変化物質層3の上面3bの上部導体層4の下面4aとの接触領域(以下、上面接触領域という)33とは所定の態様で、下部導体層2の厚み方向から見た場合(以下、平面視という)において部分的に重なっている。この所定の態様については後で詳しく説明する。下面接触領域32と上面接触領域33とが平面視において互いに重なる領域(以下、単に重なり領域という)31に位置する抵抗変化物質層3の部分(以下、記憶部という)101が不揮発性記憶部を構成する。
抵抗変化物質層3は、例えば、平面視において、その中に下部導体層2及び上部導体層4が位置するように形成される。このようにすると、抵抗変化物質層3の下面接触領域32及び上面接触領域33がそれぞれ下部電極2及び上部電極4のサイズ(広さ)によって一義的に定まる。その結果、上述の重なり領域31の面積、換言すれば記憶部101の断面積(ひいては抵抗値)を設計し易くなる。もちろん、抵抗変化物質層3は、平面視において、それから下部導体層2又は上部導体層4がはみ出すように形成されてもよい(実施の形態3及び4参照)。抵抗変化物質層3、下部導体層2、及び上部導体層4の平面視における形状(平面形状)は任意であるが、矩形であることが好ましい。矩形である方が重なり領域31の面積を設計し易いからである。以下では、抵抗変化物質層3、下部導体層2、及び上部導体層4の平面形状が矩形である場合を例に取って説明する。
ここでは、下部導体層2と上部導体層4とは、同一の矩形の平面形状を有し、平面視において、互いに全部重なり合った状態から所定の1辺に沿った方向(図1(a)のX方向)に所定距離だけ相対的に平行移動して部分的に重なり合っているような位置関係にある。なお、X方向は下部導体層2の主面に平行な方向である。図1(b)において、下部導体層2の所定の1辺の長さ(以下、幅という)D1と上部導体層4の所定の1辺の長さ(以下、幅という)D2とは同じであり、X方向にずれた距離(以下、ずれ幅という)はD2−D3である。D3は重なり領域31の幅(記憶部101の幅:以下、残り幅という)である。このずれ幅は、下部導体層2及び上部導体層4の加工精度以上であることが好ましい。加工精度以上であってこそ、実際にずれた製品を得ることができるからである。具体的には、このずれ幅は、下部導体層2の幅D1又は上部導体層4の幅D2の約10%以上であることが好ましい。10%以上であると、性能(特に電流駆動力)が顕著に向上するからである。
抵抗変化物質層3は、酸化鉄等の遷移金属酸化物材料で構成されている。具体的には、抵抗変化物質層3は、例えば、四酸化三鉄(Fe34)で構成されている。
下部導体層2及び上部導体層4は導体で構成されている。ここで、本発明において、導体とは、通常の意味における導体の他、真性半導体及び不純物をドープされて導電性を付与された不純物半導体を指す。
下部導体層2及び上部導体層4は、導体からなる層であればよく、例えば、電極、ビット線又はワード線、後述するダイオードの不純物半導体、電気配線等が該当する。
次に、抵抗変化物質層3の下面接触領域3a及び上面接触領域3bの平面視における部分的重なりの態様について説明する。
図2は図1の不揮発性記憶素子の抵抗変化物質層3の下面接触領域32及び上面接触領域33の平面視における部分的重なりの態様を模式的に示す図であって、(a)は現実の状態を示す図、(b)及び(c)は下面接触領域及び上面接触領域を相対的に微小平行移動させた状態を示す図である。
図2(a)に示すように、不揮発性記憶素子1では、抵抗変化物質層3の下面接触領域32と上面接触領域33とが、平面視において、互いに全部が重なり合った状態からX方向に相対的にずれて部分的に重なり合っている。換言すると、下面接触領域32と上面接触領域33とは、平面視において、双方の外周が2箇所で交差する又は重なるようにして、部分的に重なり合っている。
図2(b)に示すように、この状態から、X方向にΔLだけ下面接触領域32が平行移動したと仮定する。すると、重なり領域31は図2(a)の状態に比べて減少する。また、図2(c)に示すように、図2(a)の状態から、Y方向(下部導体層2の主面に平行な面内においてX方向に垂直な方向)にΔLだけ下面接触領域32が平行移動したと仮定する。すると、重なり領域31は図1の状態に比べて減少する。これらのことから、図2(a)の状態から、下面接触領域32と上面接触領域33とが、下部導体層2の主面に平行な面内における任意の方向に相対的に微小距離だけ平行移動すると、重なり領域31の面積が変化することは明らかである。本発明における下面接触領域32と上面接触領域33との平面視における部分的重なりの態様は、このように、下面接触領域32と上面接触領域33とが、下部導体層2の主面に平行な方向に相対的に微小平行移動すると、重なり領域31の面積が実質的に変化するような態様に限定される。このような態様であってこそ、下面接触領域32及び上面接触領域33、すなわち下部動体層2及び上部導体層4の面積を小さくしなくても、平面視における両者の重なり量を小さくする(ずれ量を大きくする)ことにより、記憶部101の断面積を小さくしてその抵抗値を大きくすることができるからである。なお、「実質的に」とは、下部導体層2、抵抗変化物質層3、上部電極層4等の加工誤差によって重なり領域31の面積が変化するような場合を含まないという意味である。
図3は抵抗変化物質層3の下面接触領域32及び上面接触領域33の平面視における部分的重なりの他の態様を模式的に示す図であって、(a)は現実の状態を示す図、(b)は下面接触領域及び上面接触領域を相対的に微小平行移動させた状態を示す図である。
図3(a)に示すように、この態様においては、矩形の下面接触領域32と矩形の上面接触領域33とが、互いに全て重なり合った状態から、相対的に45度回転したような状態で互いに部分的に重なり合っている。換言すると、下面接触領域32と上面接触領域33とは、平面視において、双方の外周が4以上(ここでは8)の箇所で交差する又は重なるようにして、部分的に重なり合っている。
そして、図3(b)に示すように、図3(a)の状態から、X方向にΔLだけ下面接触領域32が平行移動したと仮定すると、重なり領域31は図3(a)の状態に比べて減少する。また、図3(a)示された下面接触領域32と上面接触領域33との重なり状態の形状上の対称性から、図3(a)の状態から、下面接触領域32と上面接触領域33とが、下部導体層2の主面に平行な面内における任意の方向に相対的に微小距離だけ平行移動すると、重なり領域31の面積が変化することは明らかである。
従って、このような態様も、本発明における下面接触領域32と上面接触領域33との平面視における部分的重なりの態様に含まれる。
図4は抵抗変化物質層の下面接触領域及び上面接触領域の平面視における部分的重なりであって本発明に含まれない態様を模式的に示す図であって、(a)は現実の状態を示す図、(b)は下面接触領域及び上面接触領域を相対的に微小平行移動させた状態を示す図である。
図4(a)に示すように、この態様においては、細長い矩形(両端を図示せず)の下面接触領域332と細長い矩形(両端を図示せず)の上面接触領域333とが、平面視において互いに直交するようにして、部分的に重なり合っている。換言すると、下面接触領域332と上面接触領域333とは、平面視において、双方の外周が4以上(ここでは4)の箇所で交差する又は重なるようにして、部分的に重なり合っている。
そして、図4(b)に示すように、図4(a)の状態から、Y方向にΔLだけ下面接触領域332が平行移動したと仮定すると、重なり領域331は図4(a)の状態に比べて変化しない。また、図4(a)の状態から、下面接触領域332と上面接触領域333とが、下部導体層の主面に平行な面内における任意の方向に相対的に微小距離だけ平行移動しても、重なり領域331の面積が変化しないことは明らかである。さらに、下面接触領域332と上面接触領域333とが平面視において交差していれば、直交していなくても、重なり領域331の面積が変化しないことは明らかである。
従って、このような態様は、本発明における下面接触領域と上面接触領域との平面視における部分的重なりの態様には含まれない。
このような態様では、下面接触領域332及び上面接触領域333、すなわち下部動体層及び上部導体層の幅(短辺の長さ)を小さくしないと、平面視における両者の重なり量を小さくする、すなわち、記憶部101の断面積を小さくしてその抵抗値を大きくすることができない。図19の第2の従来例では、下部電極240とアクティブ層(本発明の抵抗変化物質層に相当)250と上部電極260とが、このような態様に配置されている。従って、図19の第2の従来例においては、本発明の効果を全く得ることができない。
図5は抵抗変化物質層の下面接触領域及び上面接触領域の平面視における部分的重なりであって本発明に含まれない他の態様を模式的に示す図であって、(a)は現実の状態を示す図、(b)は下面接触領域及び上面接触領域を相対的に微小平行移動させた状態を示す図である。
図5(a)に示すように、この態様においては、矩形の下面接触領域432とこの下面接触領域432より大きい面積の矩形の上面接触領域433とが、平面視において、下面接触領域432が上面接触領域433の中に位置するようにして、部分的に重なり合っている。換言すると、下面接触領域332と上面接触領域333とは、平面視において、一方が他方を含むようにして、部分的に重なり合っている。
そして、図5(b)に示すように、図5(a)の状態から、X方向にΔLだけ下面接触領域332が平行移動したと仮定すると、重なり領域431は図5(a)の状態に比べて変化しない。また、図5(a)の状態から、下面接触領域432と上面接触領域433とが、下部導体層の主面に平行な面内における任意の方向に相対的に微小距離だけ平行移動しても、重なり領域331の面積が変化しないことは明らかである。さらに、図5(a)の状態とは逆に、上面接触領域433と上面接触領域333とが、平面視面視において、上面接触領域433が下面接触領域432の中に位置するようにして、部分的に重なり合っていても、重なり領域331の面積が変化しないことは明らかである。
従って、このような態様は、本発明における下面接触領域と上面接触領域との平面視における部分的重なりの態様には含まれない。
このような態様では、下面接触領域332及び上面接触領域333、すなわち下部動体層及び上部導体層のうちの面積の小さい方の面積をさらに小さくしないと、平面視における両者の重なり量を小さくする、すなわち、記憶部101の断面積を小さくしてその抵抗値を大きくすることができない。
なお、以上では、下部導体層2及び上部導体層4が、平面視において抵抗変化物質層3の中に位置する場合を前提としている。従って、下部導体層2と上部導体層4との相対的移動は、下面接触領域32と上面接触領域33との相対的移動と同じである。それ故、下面接触領域32と上面接触領域33とが相対的移動するものとして説明した。しかし、後述する実施の形態3(図13(a),(b))及び実施の形態4(図14(a),(b))では、下部導体層2又は上部導体層4が、平面視において抵抗変化物質層3からはみ出している。しかし、このような場合には、下部導体層2と上部導体層4とが相対的に移動すると、下面接触領域32又は上面接触領域33の面積が変化する。従って、このような場合も、本発明における下面接触領域32と上面接触領域33との平面視における部分的重なりの態様には含まれることに変わりはない。
次に、以上のように構成された不揮発性記憶素子1の動作を説明する。
この不揮発性記憶素子1においては、下部導体層2と上部導体層4との間に第1の所定の電気パルス(電流パルス又は電圧パルス)を印加すると抵抗変化物質層3のうち、平面視において重なり領域31に位置する部分、すなわち、記憶部101に実質的にこの電気パルスが印加される。抵抗変化物質層3の記憶部101以外の部分は下部導体層2と上部導体層4とに挟まれていないからである。これにより、この記憶部101の抵抗値が第1の所定の抵抗値となり、その状態を維持する。そして、この状態において、下部導体層2と上部導体層4との間に第2の所定の電気パルスを印加すると抵抗変化物質層3の記憶部101の抵抗値が第2の所定の抵抗値となり、その状態を維持する。従って、第1の所定の抵抗値と第2の所定の抵抗値とを、例えば2値データの2つの値にそれぞれ対応させることにより、第1又は第2の所定の電気パルスを印加して不揮発性記憶素子1に2値データを書き込むことができる。また、不揮発性記憶素子1にその抵抗値が変化しないような電圧又は電流を供給して、その抵抗値を検出することにより、不揮発性記憶素子1に書き込まれた2値データを読み出すことができる。
次に、以上に説明した本発明の不揮発性記憶素子1の作用効果を従来例と対比して説明する。
図18に示すように、第1の従来例の不揮発性記憶素子では記憶部は抵抗変化物質層180であり、図1に示す概念を用いると、抵抗変化物質層3の下面接触領域32と上面接触領域33とが全く重なる。この場合、記憶部101となる領域は下面接触領域32及び上面接触領域33と同じである。従って、記憶部101(抵抗変化物質層180)の断面積を小さくしてその抵抗値を大きくしようとすると、下部電極170及び上部電極10の面積を小さくしなければならない。また、図19に示すように、第2の従来例の不揮発性記憶素子では、記憶部は、アクティブ層250の、下部電極240と上部電極260との平面視における交差領域に位置する部分である。従って、記憶部の断面積を小さくしてその抵抗値を大きくしようとすると、図4を用いて上述したように、下部電極240及び上部電極260の幅を小さくしなければならない。
これに対し、本発明の不揮発性記憶素子1においては、上述のように、電極等の導体層2の形状を変えることなく、従来の不揮発性記憶素子の記憶部より断面積が小さく記憶部101を形成することができる。その結果、抵抗変化物質層3の厚みを薄くしても、下部導体層2及び上部導体層4の形状を変えないで、下部導体層2及び上部導体層4の配置を変えることによって、重なり領域31を小さくして、記憶部101の抵抗値を高くすることができる。この場合、薄くした抵抗変化物質層3の厚みの従来の厚みに対する比率が、重なり領域31の面積の下面接触領域32又は上面接触領域33の面積に対する比率(上下導体層の重なり割合)より大きければ、記憶部101の抵抗が従来より高くなってその駆動電力を低減することができる。抵抗変化物質層3は薄ければ、それだけ加工が容易であり、バラツキを低減することができる。これらのことにより、加工が容易であり、かつ駆動電力の小さい不揮発性記憶素子1が得られる。
また、従来の不揮発性記憶素子における記憶部の形成プロセスを、ほとんど変更をほとんどせずに本発明の不揮発性記憶素子1の記憶部101の形成に適用することができる。その結果、より高性能で安定な不揮発性記憶素子1を安価に得ることができる。
以下、このような本発明の不揮発性記憶素子1の具体的な実施の形態を順に説明する。
(実施の形態1)
図6は本発明の実施の形態1に係る不揮発性記憶素子1の構成を示す断面図である。なお、通常、不揮発性記憶素子1は多数の記憶部を有するが、図6においては図面の簡略化のために1つの記憶部のみ示している。また、記憶部の形状を、図示しやすいように部分的に拡大して示している。
図6に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子1は、例えば半導体集積回路が形成されているシリコン半導体等の基板5上に形成されている。基板5上には導体パターン6が形成されている。導体パターン6の上には、図1の下部導体層2としての下部電極層2が形成されている。下部電極層2の上には、抵抗変化物質層3が形成されている。抵抗変化物質層3の上には、図1の上部導体層4としての上部電極層4が形成されている。そして、これら導体パターン6、下部電極層2、抵抗変化物質層3、上部電極層4を覆うように絶縁体層7が形成されている。絶縁体層7の上面には配線パターン8が形成されている。そして、絶縁体層7を貫通するようコンタクト8aが形成され、このコンタクト8aによって上部電極層4が配線パターン8に接続されている。
導体パターン6、下部電極層2、抵抗変化物質層3、上部電極層4、及びコンタクト8aは、隣接するもの同士が互いに接触するように形成されている。そして、下部電極層2、抵抗変化物質層3、及び上部電極層4は図1における下部導体層2、抵抗変化物質層3、及び上部電極層4と同様に配置されている。従って、抵抗変化物質層3の下面の下部電極層2の上面との接触領域が図1における下面接触領域32を構成し、抵抗変化物質層3の上面の上部電極層4の下面との接触領域が図1における上面接触領域33を構成している。そして、この下面接触領域32とこの上面接触領域33との平面視における重なり領域31に位置する部分が記憶部101を構成している。
下部電極層2及び上部電極層4は、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)又は白金(Pt)等、半導体素子や従来の不揮発性記憶素子で用いられている電極材料で構成されている。抵抗変化物質層3は、遷移金属酸化物材料で構成されている。具体的には、四酸化三鉄(Fe34)、酸化チタン(TiO2)、酸化バナジウム(V25)、酸化コバルト(CoO)、酸化ニッケル(NiO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化クロム(CrO2)、酸化マンガン(Mn23)、酸化銅(CuO2)等の遷移金属酸化物を用いることができる。
次に、以上のように構成された不揮発性記憶素子1の製造方法を説明する。
図7は図6の不揮発性記憶素子1の製造方法の工程を示す図であって、(a−1)〜(d−1)は断面図、(a−2)〜(d−2)は平面図である。図8は図6の不揮発性記憶素子1の製造方法の工程を示す図であって、(a−1)〜(d−1)は断面図、(a−2)〜(d−2)は平面図である。図9は図6の不揮発性記憶素子1の製造方法の工程を示す図であって、(a−1)〜(d−1)は断面図、(a−2)〜(d−2)は平面図である。図10は図6の不揮発性記憶素子1の製造方法の工程を示す図であって、(a−1)〜(d−1)は断面図、(a−2)〜(d−2)は平面図である。
図7(a−1)、図7(a−2)に示す工程において、基板5が準備される。
次に、図7(b−1)、図7(b−2)に示す工程において、基板5上にフォトリソグラフィを用いて導体パターン6が形成される。
次に、図7(c−1)、図7(c−2)に示す工程において、スパッタリングにより、基板5の全面に金属からなる下部電極膜2’が形成される。
次に、図7(d−1)、図7(d−2)に示す工程において、基板5の全面に塗工によりフォトレジスト膜を形成し、下部電極層を形成すべき箇所に開口を有する第1の露光マスクを用いてこのフォトレジストを感光させた後、現像する。これにより、下部電極膜2’の下部電極層を形成すべき領域上にフォトレジストからなるマスク51が形成される。
次に、図8(a−1)、図8(a−2)に示す工程において、下部電極膜2’をエッチングし、その後、マスク51をアッシングにより除去する。これにより、導体パターン6の所定位置に下部電極層2が形成される。
次に、図8(b−1)、図8(b−2)に示す工程において、基板5の全面にCVDにより絶縁体層7を形成し、CMP(chemical mechanical polishing)により絶縁体層7の表面に下部電極層2を露出させる。
次に、図8(c−1)、図8(c−2)に示す工程において、基板5の全面にスパッタリングにより抵抗変化物膜3’を形成する。
次に、図8(d−1)、図8(d−2)に示す工程において、基板5の全面に塗工によりフォトレジスト膜を形成し、抵抗変化物質層を形成すべき箇所に開口を有する第2の露光マスクを用いてこのフォトレジストを感光させた後、現像する。これにより、抵抗変化物質膜3’の抵抗変化物質層を形成すべき領域上にフォトレジストからなるマスク52が形成される。
次に、図9(a−1)、図9(a−2)に示す工程において、抵抗変化物質膜3’をエッチングし、その後、マスク52をアッシングにより除去する。これにより、絶縁体層7及び下部電極層2の所定領域上に抵抗変化物質層3が形成される。
次に、図9(b−1)、図9(b−2)に示す工程において、基板5の全面にCVDにより絶縁体層7を形成し、CMP(chemical mechanical polishing)により絶縁体層7の表面に抵抗変化物質層3を露出させる。
次に、図9(c−1)、図9(c−2)に示す工程において、スパッタリングにより、基板5の全面に金属からなる上部電極膜4’が形成される。
次に、図9(d−1)、図9(d−2)に示す工程において、基板5の全面に塗工によりフォトレジスト膜を形成し、上部電極層を形成すべき箇所に開口を有する第3の露光マスクを用いてこのフォトレジストを感光させた後、現像する。これにより、上部電極膜4’の上部電極層を形成すべき領域上にフォトレジストからなるマスク53が形成される。ここで、第3の露光マスクは、図9(d−2)から判るように、平面視において、その開口が下部電極層2に対しX方向に所定量ずれた位置に形成されている。その結果、マスク53は、平面視において、下部電極層2に対しX方向にこの所定量ずれた位置に形成される。
次に、図10(a−1)、図10(a−2)に示す工程において、上部電極膜4’をエッチングし、その後、マスク53をアッシングにより除去する。これにより、絶縁体層7及び抵抗変化物質層3の所定領域上に上部電極層4が形成される。この上部電極層4は、平面視において、下部電極層2に対しX方向に上記所定量ずれた位置に形成される。
次に、図10(b−1)、図10(b−2)に示す工程において、基板5の全面にCVDにより絶縁体層7を形成する。
次に、図10(c−1)、図10(c−2)に示す工程において、フォトリソグラフィを用いたエッチングにより、絶縁体層7にその表面から上部電極層4に至るようにコンタクトホール54を形成する。
次に、図10(d−1)、図10(d−2)に示す工程において、スパッタリングとフォトリソグラフィにより、絶縁体層7の表面の所定位置に、コンタクトホール54を埋めるようにして配線パターン8を形成する。これにより、コンタクトホール54を埋めるコンタクト8aにより上部電極層4に接続された配線パターン8が形成される。
かくして、図6に示す不揮発性記憶素子1が製造される。
以上に説明した不揮発性記憶素子1の製造方法においては、図9(d−1)及び図9(d−2)に示す工程において、第3の露光マスクとして、平面視において、その開口が下部電極層2に対しX方向に所定量ずれた位置に形成されているマスクが用いられる。一方、従来の不揮発性記憶素子の製造方法では、平面視において、その開口が下部電極層2に一致する位置に形成されている第3の露光マスクが用いられる。従って、この点で、本実施の形態の不揮発性記憶素子1の製造方法は従来の不揮発性記憶素子の製造方法と相違するが、基本的に相違点はこの点だけである。それ故、本実施の形態の不揮発性記憶素子1の製造方法は、従来の不揮発性記憶素子の製造方法におけるプロセスをほとんど変更せずに適用することができる。
次に、本実施の形態の不揮発性記憶素子1の構成上の作用効果を具体的に説明する。
本実施の形態の不揮発性記憶素子1において、例えば、抵抗変化物質層3の厚みを従来の抵抗変化物質層の厚みの1/2にしたと仮定する。この場合、例えば、図1(b)の重なり領域31の面積の下面接触領域32又は上面接触領域33の面積に対する比率が1/10であると、上部電極層2及び下部電極4の形状を変えることなく、従来の不揮発性記憶素子の抵抗変化物質層の抵抗値よりも5倍の抵抗値を有する記憶部101を形成することができ、かつ従来の不揮発性記憶素子の駆動電力の1/5の駆動電力を有する不揮発性記憶素子1を得ることができる。また、抵抗変化物質層3が薄ければ、それだけ加工が容易であり、バラツキを低減することができる。これらのことにより、加工が容易であり、かつ駆動電力の小さい不揮発性記憶素子1が得られる。
なお、本実施の形態の不揮発性記憶素子1において抵抗変化物質層3の厚みを従来の抵抗変化物質層の厚みの任意の比率で薄くしてもよく、この場合には、その比率が、重なり領域31の面積の下面接触領域32又は上面接触領域33の面積に対する比率より大きければ、記憶部101の抵抗が従来より高くなってその駆動電力を低減することができる。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のXIB-XIB線に沿った断面を示す断面図である。本実施の形態は、クロスポイント型の不揮発性記憶素子へ本発明を適用した例を示す。なお、図11(a),(b)においては、不揮発性記憶素子10の要部のみを模式的に示しており、基板や層間絶縁膜等は図示を省略している。
図11(a)及び図11(b)に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子10では、基板(図示せず)の上に、複数の第1の電極配線11が形成されている。この複数の第1の電極配線11は、各々が細長い矩形(一定の幅及び所定の長さを有する帯状)に形成され、基板の主面に平行な第1の平面(図示せず)内において互いに平行に形成されている。また、基板の上には、複数の第2の電極配線15が形成されている。この複数の第2の電極配線15は、各々が細長い矩形(一定の幅及び所定の長さを有する帯状)に形成され、第1の平面より上方に位置し第1の平面に実質的に平行な第2の平面(図示せず)内において互いに平行に形成されている。従って、複数の第1の電極配線11と複数の第2の電極配線15とは、平面視において、互いに直交している(直角に立体交差している)。各々の第1の電極配線11と第2の電極配線15との立体交差点においては、第1の配線11の上に下部電極層12が形成され、下部電極層12の上に抵抗変化物質層3が形成され、抵抗変化物質層3の上に上部電極層14が形成され、上部電極層14の上に第2の電極配線15が形成されている。これにより、この各々の第1の電極配線11と第2の電極配線15との立体交差点にメモリセル71が形成されている。そして、基板の上に、第1の電極配線11、下部電極層12、抵抗変化物質層3、及び上部電極層14の間隙を埋めるように絶縁体層7が形成されている。
第1の電極配線11、下部電極層12、抵抗変化物質層3、上部電極層14、及び第2の電極配線15は、隣接するもの同士が互いに接触するように形成されている。そして、下部電極層12、抵抗変化物質層3、及び上部電極層14は図1における下部導体層2、抵抗変化物質層3、及び上部電極層4と同様に配置されている。従って、抵抗変化物質層3の下面の下部電極層2の上面との接触領域が図1における下面接触領域32を構成し、抵抗変化物質層3の上面の上部電極2の下面との接触領域が図1における上面接触領域33を構成している。そして、この下面接触領域32とこの上面接触領域33との平面視における重なり領域31に位置する部分が記憶部101を構成している。
下部電極層2及び上部電極層4は、実施の形態1の下部電極層2及び上部電極層4と同様の材料で構成されている。
第1の電極配線11及び第2の電極配線15は、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)又は白金(Pt)等の半導体素子や従来の不揮発性記憶素子で用いられている電極材料で構成されている。
なお、第1の電極配線11及び第2の電極配線15は、その一方がワード線として機能し、その他方がビット線として機能する。
また、本実施の形態の不揮発性記憶素子10の製造においては、実際には半導体基板を用い、不揮発性記憶素子10を動作させるために必要な種々の回路を半導体基板に形成し、その形成工程において不揮発性記憶素子10が形成される。しかし、集積回路形成工程は従来の工程と基本的に同じでよいのでその説明を省略する。
次に、本実施の形態の不揮発性記憶素子10の作用効果を説明する。
図19に示す第2の従来例のクロスポイント型の不揮発性記憶素子は、記憶領域270の断面積を小さくしてその抵抗値を高めようとすると、図4を用いて前述したように、下部電極240及び上部電極260の幅を小さくしなければならない。これに対し、本実施の形態の不揮発性記憶素子10においては、抵抗変化物質層3と第1の電極配線11(第2の従来例の下部電極240に相当)との間に下部電極層12を設け、抵抗変化物質層3と第2の電極配線15(第2の従来例の上部電極240に相当)との間に上部電極層14を設けたので、クロスポイント型であっても、第1の電極配線11及び第2の電極配線15の幅を小さくすることなく、平面視において下部電極層12と上部電極層14とをずらして配置することにより、記憶領域101の断面積を小さくしてその抵抗値を高めることができる。また、この他、実施の形態1と同様に、加工が容易であり、かつ駆動電力の小さい不揮発性記憶素子10が得られる。また、本実施の形態の不揮発性記憶素子10の製造方法には、従来の不揮発性記憶素子の製造方法におけるプロセスをほとんど変更せずに適用することができる。
次に、本実施の形態の変形例を説明する。
図12は本発明の実施の形態2の変形例の不揮発性記憶素子10の構成を模式的に示す断面図である。
図12に示すように、本変形例では、図11の下部電極層12が不純物半導体層61で置換されている。不純物半導体層16は、例えば、n型半導体層で構成されている。このように、本発明では、抵抗変化物質層3に接触する導体層は不純物半導体で構成されていてもよい。この不純物半導体層61と第1の電極配線11とでショットキーダイオードが形成され、これにより、クロストークや読み出しエラーが防止される。これ以外の点は、図11の構成と同じである。
なお、抵抗変化物質層3と第1の電極配線11との間に形成する整流素子はpn接合タイプのダイオードであってもよく、他のタイプの整流素子であってもよい。また、整流素子を抵抗変化物質層3と第2の電極配線15との間に形成してもよい。従って、本発明では、整流素子のタイプによっては、抵抗変化物質層3に接触する導体層が真性半導体で構成されていてもよい。
(実施の形態3)
図13は、本発明の実施の形態3に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のXIIIB-XIIIB線に沿った断面を示す断面図である。
図13(a)及び図13(b)に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子10では、上部電極層14が省略されている。そして、抵抗変化物質層3が第2の電極配線15の側縁に揃った幅を有する矩形に形成されている。そして、下部電極層12が第1の電極配線11の長さ方向にずれて配置されている。従って、抵抗変化物質層3の下面接触領域32は、抵抗変化物質層3の下面の、下部電極層12の上面の第1の電極配線12の長さ方向における端部と接触する領域によって構成されている。また、抵抗変化物質層3の下面接触領域32と上面接触領域33との平面視における重なり領域31は、本実施の形態では、平面視において下面接触領域32と一致している。このような態様も、本発明の下面接触領域32と上面接触領域33との部分的重なりの態様に含まれる。下面接触領域32と上面接触領域33とが、下部導体層12の主面に平行な方向(例えば図12のX1方向)に相対的に微小平行移動すると、重なり領域31の面積が変化するからである。
本実施の形態によれば、簡略化された構成で実施の形態2の不揮発性記憶素子10と同様の効果を奏する不揮発性記憶素子10を得ることができる。
(実施の形態4)
図14は本発明の実施の形態4に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のXIVB-XIVB線に沿った断面を示す断面図である。
図14(a)及び図14(b)に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子10では、下部電極層12が省略されている。そして、抵抗変化物質層3が第1の電極配線11の側縁に揃った幅を有する矩形に形成されている。そして、上部電極層14が第2の電極配線15の長さ方向にずれて配置されている。従って、抵抗変化物質層3の上面接触領域33は、抵抗変化物質層3の上面の、上部電極層14の上面の第2の電極配線15の長さ方向における端部と接触する領域によって構成されている。また、抵抗変化物質層3の下面接触領域32と上面接触領域33との平面視における重なり領域31は、本実施の形態では、平面視において上面接触領域33と一致している。このような態様も、本発明の下面接触領域32と上面接触領域33との部分的重なりの態様に含まれる。下面接触領域32と上面接触領域33とが、下部導体層12の主面に平行な方向(例えば図12のY1方向)に相対的に微小平行移動すると、重なり領域31の面積が変化するからである。
本実施の形態によれば、簡略化された構成で実施の形態2の不揮発性記憶素子10と同様の効果を奏する不揮発性記憶素子10を得ることができる。
(実施の形態5)
図15は本発明の実施の形態5に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のXVB-XVB線に沿った断面を示す断面図である。
図15(a)及び図15(b)に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子20では、抵抗変化物質層3が、複数の第1の電極配線11と複数の第2の電極配線15との全ての立体交差点に渡るように形成されている。これ以外の点は実施の形態2と同じである。
このような構成とすると、1つの抵抗変化物質層3を形成すれば済むので、不揮発性記憶素子20の製造方法を簡略化することができる。
(実施の形態6)
図16は本発明の実施の形態6に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のXVIB-XVIB線に沿った断面を示す断面図である。
図16(a)及び図16(b)に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子20は、実施の形態3(図13(a)及び図13(b))の不揮発性記憶素子10において、抵抗変化物質層3が、複数の第1の電極配線11と複数の第2の電極配線15との全ての立体交差点に渡るように形成されたものである。これ以外の点は実施の形態3と同じである。
このような構成とすると、1つの抵抗変化物質層3を形成すれば済むので、不揮発性記憶素子20の製造方法をさらに簡略化することができる。
(実施の形態7)
図17は本発明の実施の形態7に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のXVIIB-XVIIB線に沿った断面を示す断面図である。
図17(a)及び図17(b)に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子20は、実施の形態4(図14(a)及び図14(b))の不揮発性記憶素子10において、抵抗変化物質層3が、複数の第1の電極配線11と複数の第2の電極配線15との全ての立体交差点に渡るように形成されたものである。これ以外の点は実施の形態4と同じである。
このような構成とすると、1つの抵抗変化物質層3を形成すれば済むので、不揮発性記憶素子1の製造方法をさらに簡略化することができる。
本発明の不揮発性記憶素子は、抵抗変化物質層の薄膜化が可能で、かつ駆動電力の低減が可能であり、パーソナルコンピュータや携帯電話等の種々の電子機器に用いられる不揮発性記憶素子等として有用である。
本発明の不揮発性記憶素子の製造方法は、抵抗変化物質層の薄膜化が可能でかつ駆動電力の低減が可能であり、パーソナルコンピュータや携帯電話等の種々の電子機器に用いられる不揮発性記憶素子の製造方法として有用である。
本発明の不揮発性記憶素子の概念を示す模式図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のIB-IB線に沿った断面を示す断面図である。 図1の不揮発性記憶素子の抵抗変化物質層の下面接触領域及び上面接触領域の平面視における部分的重なりの態様を模式的に示す図であって、(a)は現実の状態を示す図、(b)及び(c)は下面接触領域及び上面接触領域を相対的に微小平行移動させた状態を示す図である。 抵抗変化物質層の下面接触領域及び上面接触領域の平面視における部分的重なりの他の態様を模式的に示す図であって、(a)は現実の状態を示す図、(b)は下面接触領域及び上面接触領域を相対的に微小平行移動させた状態を示す図である。 抵抗変化物質層の下面接触領域及び上面接触領域の平面視における部分的重なりであって本発明に含まれない他の態様を模式的に示す図であって、(a)は現実の状態を示す図、(b)は下面接触領域及び上面接触領域を相対的に微小平行移動させた状態を示す図である。 抵抗変化物質層の下面接触領域及び上面接触領域の平面視における部分的重なりであって本発明に含まれない態様を模式的に示す図であって、(a)は現実の状態を示す図、(b)は下面接触領域及び上面接触領域を相対的に微小平行移動させた状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る不揮発性記憶素子1の構成を示す断面図である。 図6の不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す図であって、(a−1)〜(d−1)は断面図、(a−2)〜(d−2)は平面図である。 図6の不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す図であって、(a−1)〜(d−1)は断面図、(a−2)〜(d−2)は平面図である。 図6の不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す図であって、(a−1)〜(d−1)は断面図、(a−2)〜(d−2)は平面図である。 図6の不揮発性記憶素子1の製造方法の工程を示す図であって、(a−1)〜(d−1)は断面図、(a−2)〜(d−2)は平面図である。 本発明の実施の形態2に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のXIB-XIB線に沿った断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態3の変形例の不揮発性記憶素子の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のXIIIB-XIIIB線に沿った断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のXIVB-XIVB線に沿った断面を示す断面図である。 図15は本発明の実施の形態5に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のXVB-XVB線に沿った断面を示す断面図である。 図16は本発明の実施の形態6に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のXVIB-XVIB線に沿った断面を示す断面図である。 図17は本発明の実施の形態7に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のXVIIB-XVIIB線に沿った断面を示す断面図である。 従来の不揮発性記憶素子の構成を示す要部断面図である。 従来の不揮発性記憶素子の要部の構成を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のXIX-XIX線に沿った断面を示す断面図である。
符号の説明
1,10,20 不揮発性記憶素子
2,12 下部導体層、下部電極層
2a 下部電極層の上面
3 抵抗変化物質層
3a 抵抗変化物質層の下面
3b 抵抗変化物質層の上面
4,14 上部導体層、上部電極層
4a 上部導体層の下面
5 基板
6 導体パターン
7 絶縁体層
8 配線パターン
8a コンタクト
11 第1の電極配線
15 第2の電極配線
12,14,22,24 接続層
31,331,431 重なり領域
32,332,432 下面接触領域
33,333,433 上面接触領域
61 不純物半導体層
101 記憶部
120 ソース領域
130 ドレイン領域
140 ゲート絶縁膜
150 ゲート電極
160 トランジスタ
170,240 下部電極
180 抵抗変化物質層
190,260 上部電極
200 不揮発性記憶部
210 層間絶縁層
220 電極配線
250 アクティブ層
270 記憶領域
D1 下部導体層の幅
D2 上部導体層の幅
D3 重なり領域の幅

Claims (11)

  1. 導体からなる下部導体層と、前記下部導体層より上方に形成され導体からなる上部導体層と、前記下部導体層と前記上部導体層との間に形成され抵抗変化物質からなる抵抗変化物質層と、を備え、
    前記抵抗変化物質層はその下面が前記下部導体層の上面と接触しかつその上面が前記上部導体層の下面と接触しており、
    前記抵抗変化物質層の下面の前記下部導体層の上面との接触領域と前記抵抗変化物質層の上面の前記上部導体層の下面との接触領域とが、前記下部導体層と前記上部導体層とが該下部導体層の主面に平行な方向に相対的に微小平行移動したと仮定した場合に前記下部導体層の厚み方向から見て互いに重なる領域の面積が実質的に変化するような態様で、前記下部導体層の厚み方向から見て部分的に重なっている、不揮発性記憶素子。
  2. 基板と、前記基板に形成された導体パターンと、配線パターンと、をさらに備え、
    前記導体パターンの上に前記下部導体層としての下部電極層が形成され、
    前記下部電極層の上に前記抵抗変化物質層が形成され、
    前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層としての上部電極層が形成され、
    前記上部電極層の上方に該上部電極に接続された前記配線パターンが形成されている、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  3. 基板と、前記基板に形成された導体パターンと、配線パターンと、をさらに備え、
    前記導体パターンの上に前記下部導体層としての不純物半導体層が形成され、
    前記不純物半導体層の上に前記抵抗変化物質層が形成され、
    前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層としての上部電極層が形成され、
    前記上部電極層の上方に該上部電極に接続された前記配線パターンが形成されている、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  4. 基板と、前記基板の上に互い平行に形成され複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行にかつ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、をさらに備え、
    前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点の各々において、前記第1の電極配線の上に前記下部導体層としての下部電極層が形成され、前記下部電極層の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層としての上部電極層が形成され、前記上部電極層の上に前記第2の電極配線が形成されている、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  5. 基板と、前記基板の上に互い平行に形成され複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行にかつ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、をさらに備え、
    前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点の各々において、前記第1の電極配線が前記下部導体層を構成しており、前記第1の電極配線の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層としての上部電極層が形成され、前記上部電極層の上に前記第2の電極配線が形成されている、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  6. 基板と、前記基板の上に互い平行に形成され複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行にかつ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、をさらに備え、
    前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点の各々において、前記第1の電極配線の上に前記下部導体層としての下部電極層が形成され、前記下部電極層の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層として前記第2の電極配線が形成されている、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  7. 前記抵抗変化物質層が前記立体交差点毎に設けられている、請求項4乃至6のいずれかに記載の不揮発性記憶素子。
  8. 前記抵抗変化物質層が全ての前記立体交差点を含んで1つ設けられている、請求項4乃至6のいずれかに記載の不揮発性記憶素子。
  9. 前記抵抗変化物質層は、遷移金属酸化物材料からなる、請求項1乃至8のいずれかに記載の不揮発性記憶素子。
  10. 前記遷移金属酸化物が四酸化三鉄(Fe34)である、請求項9に記載の不揮発性記憶素子。
  11. 導体からなる下部導体層を形成する工程Aと、
    前記下部導体層の上に抵抗変化物質からなる抵抗変化物質層を形成する工程Bと、
    前記抵抗変化物質層の上に導体からなる上部導体層を形成する工程Cと、を有し、
    前記工程Bにおいて、前記抵抗変化物質層はその下面が前記下部導体層の上面と接触するように形成され、
    前記工程Cにおいて、前記上部導体層はその下面が前記抵抗変化物質層の上面と接触するように形成され、かつ
    前記工程Cにおいて、前記上部導体層は、前記抵抗変化物質層の下面の前記下部導体層の上面との接触領域と前記抵抗変化物質層の上面の前記上部導体層の下面との接触領域とが、前記下部導体層と前記上部導体層とが該下部導体層の主面に平行な方向に相対的に微小平行移動したと仮定した場合に前記下部導体層の厚み方向から見て互いに重なる領域の面積が実質的に変化するような態様で、前記下部導体層の厚み方向から見て部分的に重なるように形成される、不揮発性記憶素子の製造方法。
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JP5700602B1 (ja) * 2014-02-05 2015-04-15 ウィンボンド エレクトロニクス コーポレーション 不揮発性半導体メモリ

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