JP2008047616A - 不揮発性記憶素子 - Google Patents

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良男 川島
Takumi Mikawa
巧 三河
Akihiro Odakawa
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Abstract

【課題】 抵抗変化物質層の薄膜化が可能で、かつ駆動電力の低減が可能な不揮発性記憶素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 下部導体層2と、下部導体層2より上方に形成された上部導体層4と、下部導体層2と上部導体層4との間に形成された抵抗変化物質層3とを備え、抵抗変化物質層3はその下面3aが下部導体層2の上面2aと接触し、その上面3bが上部導体層4の下面4aと接触しており、抵抗変化物質層3の下面3aの下部導体層2の上面2aとの接触領域32と抵抗変化物質層3の上面3bの上部導体層4の下面4aとの接触領域33とが、下部導体層2の厚み方向から見て互いに重ならないように設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気的パルスの印加によって抵抗値が可逆的に変化する材料を用いてデータを記憶する不揮発性記憶素子に関する。
近年、電子機器におけるデジタル技術の進展に伴い、音楽、画像、情報等のデータを保存するために、さらに大容量で、かつ不揮発性の記憶素子の要求が高まってきている。こうした要求に応えるための1つの方策として、与えられた電気的パルスによって抵抗値が変化し、その状態を保持し続ける材料を用いた記憶素子が注目されている。
図7は、このような不揮発性記憶素子の第1の従来例(例えば、特許文献1を参照。)の構成を示す要部断面図である。この不揮発性記憶素子は、図7に示すように、基板110の主面にトランジスタ160と不揮発性記憶部200が形成されている。トランジスタ160は不揮発性記憶部200のビット線への導通を制御する回路を構成するもので、ソース領域120、ドレイン領域130、ゲート絶縁膜140及びゲート電極150で構成されている。不揮発性記憶部200は、ドレイン領域130に接続された下部電極170と、電圧パルス又は電流パルスによって抵抗が可逆的に変化する抵抗変化物質層180と、上部電極190とを備えている。さらに、基板110上に形成されたトランジスタ160及び不揮発性記憶部200は層間絶縁層210により覆われ、上部電極190は電極配線220に接続されている。
抵抗変化物質層180を構成する物質としては、ニッケル酸化物(NiO)、バナジウム酸化物(V)、亜鉛酸化物(ZnO)、ニオブ酸化物(Nb)、チタン酸化物(TiO)、タングステン酸化物(WO)、又はコバルト酸化物(CoO)等が用いられている。このような遷移金属酸化物は閾値以上の電圧又は電流が印加されたときに特定の抵抗値を示し、その抵抗値は新たに電圧又は電流が印加されるまでは、その抵抗値を維持し続けることが知られている。
図8は、このような不揮発性記憶素子の第2の従来例(例えば、特許文献2を参照。)の構成を示す図である。図8において、(a)は斜視図、(b)は(a)のVIIIB-VIIIB線に沿った断面を示す断面図である。図7に示す第1の従来例が、1トランジスタ/1不揮発性記憶部の構成になっているのに対して、図8に示す第2の従来例は、ワード線とビット線の交点(立体交差点)にアクティブ層を介在させたクロスポイント型である。
図8(a)に示すように、基板230には下部電極240が形成され、その上にアクティブ層250が形成されている。アクティブ層250の上には、下部電極240に直交するように上部電極260が形成されている。図8(b)に示すように、下部電極240と上部電極260とが立体交差している領域が記憶領域270になっており、下部電極240と上部電極260とはそれぞれワード線又はビット線の何れかとして機能する。この例においては、記憶領域270は便宜上示した領域であって、その組成は全くその他の領域と同じである。基板230は、LaAlO、Si、TiNなどのアモルファス、多結晶又は単結晶で構成されている。下部電極240の材料としては、YBCO(YBaCu)が、またアクティブ層250の材料としては、印加される電気信号に応答して抵抗が変化する材料が用いられる。
また、電気的パルスに応じてその抵抗値が変化するペロブスカイト材料(例えば、Pr1−xCaMnO(PCMO))を用いて固体記憶素子を構成する技術が特許文献3に開示されている。この第3の従来例においては、ペロブスカイト材料上に2つの電極を設け、印加される電気信号に応答して抵抗を変化させている。
特開2004−363604号公報 特開2003−68984号公報 米国特許第6,204,139号明細書
上記第1の従来例では、電圧又は電流によって抵抗値が可逆的に変化する抵抗変化物質層(本発明の抵抗変化物質層と同じ)が上部電極及び下部電極に挟まれた領域に形成されている。この抵抗変化物質層の周囲は、通常、半導体デバイスに用いられる層間絶縁層(例えば、二酸化シリコン膜)210で囲まれている。このように構成されている場合であって、電極間の領域以外の領域の抵抗変化物質層をエッチング除去するときは、レジスト膜と抵抗変化物質層の選択比を十分に確保する必要があり、かつエッチング後残存する抵抗変化物質層にテーパがつくなど形状を保つことが難しいので、抵抗変化物質層をさらに薄層化しなければならない。しかし、抵抗変化物質層のさらなる薄層化は、抵抗変化物質層の低抵抗化を招き、抵抗値を可逆的に変化させるための電圧又は電流を増加させなければならず、駆動電力が増加するという問題が生じる。
また、上記第2の従来例では、下部電極240と上部電極260とのクロスポイントをすべて含んでアクティブ層(本発明の抵抗変化物質層に同じ)250が形成されているため、第1の従来例のような加工の困難さはないといえる。しかしながら、アクティブ層250を高抵抗化して駆動電力を低減させるために、アクティブ層250の層厚を大きくすると、層厚の面内バラツキが顕著に現れてくるようになり、特性のバラツキにもなり、信頼性に欠けるという問題が生じる。
また、上記第3の従来例では、ペロブスカイト材料(本発明の抵抗変化物質層と同じ)上に2つの電極を設けているため、下層から上層へ配線する必要がある。そのため、高密度集積化するためには、不必要な面積を要し、集積化には不向きである。さらにペロブスカイト材料より上層から配線を行う場合、他配線間距離を近づけなくてはならなくなる。これは、ショート及び遅延の原因にもなり得るため、やはり、高密度集積化は困難である。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、抵抗変化物質層の薄層化が可能で、かつ駆動電力の低減化が可能な不揮発性記憶素子を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の不揮発性記憶素子は、導体からなる下部導体層と、前記下部導体層より上方に形成され導体からなる上部導体層と、前記下部導体層と前記上部導体層との間に形成され抵抗変化物質からなる抵抗変化物質層とを備え、前記抵抗変化物質層はその下面が前記下部導体層の上面と接触し、その上面が前記上部導体層の下面と接触しており、前記抵抗変化物質層の下面の前記下部導体層の上面との接触領域である下面接触領域と前記抵抗変化物質層の上面の前記上部導体層の下面との接触領域である上面接触領域とが、前記下部導体層の厚み方向から見て重ならないように設けられている。
このように下面接触領域と上面接触領域とを配することによって、従来例と比べて、抵抗変化物質層の抵抗を大きくすることができ、その結果、不揮発性記憶素子の駆動電力を低減することができる。
上記発明に係る不揮発性記憶素子において、前記下部導体層の厚み方向から見た場合における前記下面接触領域及び前記上面接触領域間の距離をlとし、前記抵抗変化物質層の層厚をdとし、前記下面接触領域または前記上面接触領域の幅をxとした場合に、l>d/xを満足するように、前記下面接触領域と前記上面接触領域とが設けられることが好ましい。
上記式を満たすように下面接触領域と上面接触領域とを設けた場合、抵抗変化物質層の層厚の薄層化を図ることができる。
また、上記発明に係る不揮発性記憶素子において、基板と、前記基板の上に互い平行に形成され複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線とをさらに備え、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点の各々において、前記第1の電極配線の上に前記下部導体層としての下部電極層が形成され、前記下部電極層の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層としての上部電極層が形成され、前記上部電極層の上に前記第2の電極配線が形成されていてもよい。
また、上記発明に係る不揮発性記憶素子において、基板と、前記基板の上に互い平行に形成され複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線とをさらに備え、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点の各々において、前記第1の電極配線の上に前記下部導体層としての下部電極層が形成され、前記下部電極層の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層として前記第2の電極配線が形成されていてもよい。
また、上記発明に係る不揮発性記憶素子において、基板と、前記基板の上に互い平行に形成され複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線とをさらに備え、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点の各々において、前記第1の電極配線が前記下部導体層を構成しており、前記第1の電極配線の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層としての上部電極層が形成され、前記上部電極層の上に前記第2の電極配線が形成されていてもよい。
また、上記発明に係る不揮発性記憶素子において、前記抵抗変化物質層が前記立体交差点毎に設けられていてもよい。
このような構成とすると、抵抗変化物質層を高密度に配置したとしてもクロストークを確実に防止することができる。そのため、大容量の不揮発性記憶素子を実現することができる。
また、上記発明に係る不揮発性記憶素子において、前記基板には半導体集積回路が形成されており、当該半導体集積回路と前記上部導体層及び前記下部導体層とが電気的に接続されていてもよい。
また、上記発明に係る不揮発性記憶素子において、前記抵抗変化物質層は、遷移金属酸化物材料からなることが好ましい。このような構成とすると、抵抗変化物質層の経時変化の少ない、より安定した不揮発性記憶素子を実現することができる。
また、上記前記遷移金属酸化物が四酸化三鉄(Fe)であることが好ましい。このような構成とすると、抵抗変化物質層の抵抗値の変化特性を安定させることができる。その結果、特性が良好で、かつ大容量化が可能な不揮発性記憶素子を得ることができる。
本発明は以上に説明した構成を有し、抵抗変化物質層の薄層化が可能で、かつ駆動電力の低減が可能な不揮発性記憶素子を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図面を通じて、同じ要素には同じ符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
(本発明の概念)
最初に本発明の不揮発性記憶素子の概念を説明する。
図1は、本発明の不揮発性記憶素子の概念を示す模式図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のIB-IB線に沿った断面を示す断面図である。
図1に示すように、本発明の不揮発性記憶素子1は、下部導体層2と、下部導体層2より上方に該下部導体層2に実質的に平行に延在するように形成された上部導体層4と、下部導体層2と上部導体層4との間に形成された抵抗変化物質層3とを備えている。抵抗変化物質層3はその下面3aが下部導体層2の上面2aと接触しかつその上面3bが上部導体層4の下面4aと接触している。抵抗変化物質層3の下面3aの下部導体層2の上面2aとの接触領域(以下、下面接触領域という)32と抵抗変化物質層3の上面3bの上部導体層4の下面4aとの接触領域(以下、上面接触領域という)33とは、下部導体層2の厚み方向から見た場合(以下、平面視という)において、重ならないように配されている。下面接触領域32に位置する抵抗変化物質層の部分(以下、記憶部という)101と、上面接触領域33に位置する抵抗変化物質層の記憶部102と、それら部分101と102との間に位置する抵抗変化物質層の記憶部103とが不揮発性記憶部を構成する。
抵抗変化物質層3は、酸化鉄等の遷移金属酸化物材料で構成されている。具体的には、抵抗変化物質層3は、例えば、四酸化三鉄(Fe)で構成されている。
下部導体層2及び上部導体層4は導体で構成されている。ここで、本発明において、導体とは、通常の意味における導体の他、真性半導体及び不純物をドープされて導電性を付与された不純物半導体を指す。
下部導体層2及び上部導体層4は、導体からなる層であればよく、例えば、電極、ビット線又はワード線、後述するダイオードの不純物半導体、電気配線等が該当する。
次に、以上のように構成された不揮発性記憶素子1の動作を説明する。
この不揮発性記憶素子1においては、下部導体層2と上部導体層4との間に第1の所定の電気パルス(電流パルス又は電圧パルス)を印加する。この場合、抵抗変化物質層3のうち、上述した記憶部101乃至103に実質的にこの電気パルスが印加されることになる。これにより、この記憶部101乃至103の抵抗値が第1の所定の抵抗値となり、その状態を維持する。そして、この状態において、下部導体層2と上部導体層4との間に第2の所定の電気パルスを印加すると抵抗変化物質層3の記憶部101乃至103の抵抗値が第2の所定の抵抗値となり、その状態を維持する。したがって、第1の所定の抵抗値と第2の所定の抵抗値とを、例えば2値データの2つの値にそれぞれ対応させることにより、第1又は第2の所定の電気パルスを印加して不揮発性記憶素子1に2値データを書き込むことができる。また、不揮発性記憶素子1にその抵抗値が変化しないような電圧又は電流を供給して、その抵抗値を検出することにより、不揮発性記憶素子1に書き込まれた2値データを読み出すことができる。
次に、以上に説明した本発明の不揮発性記憶素子1の作用効果について説明する。
[駆動電力の低減化]
抵抗変化物質層の層厚並びに下部導体層及び上部導体層の幅を一定とした場合、平面視における下面接触領域と上面接触領域との距離が大きくなればなるほど、抵抗値が大きくなる。また、電圧をV、抵抗値をRとした場合、駆動電力PはV/Rで表すことができるため、電圧Vを一定とした場合、抵抗値Rが大きくなればなるほど、駆動電力Pが小さくなる。
以上をまとめると、平面視における下面接触領域と上面接触領域との距離が大きくなればなるほど、抵抗値を大きくすることができ、その結果、駆動電力Pの低減化を図ることができる。
したがって、平面視において下面接触領域と上面接触領域とが重なっている場合と比べて、本発明のように重ならない場合の方が、抵抗値を大きくすることができるため、駆動電力の低減化が図られる。
このように、本発明では、駆動電力の低減化という効果が得られるが、それに加えて、抵抗変化物質層の薄層化という効果も得られる。以下、この点について、従来技術と対比しながら説明する。
[抵抗変化物質層の薄層化]
図9は、平面視において下面接触領域と上面接触領域とが完全に重なっている場合の従来の不揮発性記憶素子の構成を示す模式図であり、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のIXB-IXB線に沿った断面を示す断面図である。
図9に示すように、従来の不揮発性記憶素子50は、下部導体層52と、上部導体層53と、下部導体層52と上部導体層53との間に形成された抵抗変化物質層51とを備えている。抵抗変化物質層51は、その下面が下部導体層52の上面と接触しかつその上面が上部導体層53の下面と接触している。抵抗変化物質層51の下面の下部導体層51の上面との接触領域である下面接触領域と抵抗変化物質層51の上面の上部導体層53の下面との接触領域である上面接触領域とは、平面視において、全く重なっている。
なお、下部導体層52の幅と上部導体層53の幅、すなわち下面接触領域の幅と上面接触領域の幅とは同一であるものとする。
図9に示すように、抵抗変化物質層51の層厚をdとし、下面接触領域及び上面接触領域の幅をxとした場合、不揮発性記憶素子50における抵抗変化物質層51の抵抗値R1は、次の式1により算出される。
R1=ρd/x … 式1
ここで、ρは抵抗変化物質層51の抵抗率を表している。
他方、図1に示す本発明の不揮発性記憶素子1における抵抗変化物質層3の抵抗値R2は、抵抗変化物質層3の層厚をdとし、下面接触領域32及び上面接触領域33の幅をxとし、平面視における下面接触領域32及び上面接触領域間33間の距離をlとし、抵抗変化物質層3の記憶部の抵抗率をρとした場合、近似的に次の式2により算出される。
R2=ρl/dx … 式2
ここで、R2>R1が成立すれば、本発明の不揮発性記憶素子1の記憶部の方が、従来の不揮発性記憶素子50よりも抵抗値が大きくなり、したがって駆動電力が小さくなることになる。したがって、ρl/dx>ρd/xが成立すればよく、その結果、次の式3を満たすように、本発明の不揮発性記憶素子1における下面接触領域32及び上面接触領域33を配置すればよいということになる。
l>d/x … 式3
また、xの値を一定とした場合、この式3を満足させるためには、dの値が小さくなればなるほど、lの値も小さくてよいことになる。すなわち、抵抗変化物質層3の層厚を小さくすればするほど、下面接触領域32及び上面接触領域33間の距離が短くてすむことになり、その結果として不揮発性記憶素子1をコンパクトにすることができる。したがって、式3を満足するように下面接触領域32及び上面接触領域33を配置する場合、抵抗変化物質層3の層厚を小さくすることが望ましい。
抵抗変化物質層3の層厚を小さくする場合、加工が容易になるという利点もある。このように加工性が向上すると、抵抗変化物質層3の面内のバラツキを少なくすることができ、性能向上につながることになる。
以下、具体的な数値を用いて説明する。例えば、従来の不揮発性記憶素子50において、抵抗変化物質層51の層厚dが100nmであり、下面接触領域及び上面接触領域の幅xが500nmであるとする。この場合、上述した式1を適用すれば、抵抗率R1は100ρ/250000となる。
他方、本発明の不揮発性記憶素子1において、下面接触領域32及び上面接触領域33間の距離lが20nmであり、下面接触領域32及び上面接触領域33の幅xが500nmであるとする。この場合、上述した式3を適用すると、抵抗変化物質層3の層厚dは100nmより小さくする必要がある。そこで、例えば抵抗変化物質層3の層厚dを50nmとすると、上述した式2より抵抗率R2は20ρ/25000となる。
以上の例によれば、本発明の不揮発性記憶素子1が備える抵抗変化物質層3の記憶部の抵抗率R2は、従来の不揮発性記憶素子50が備える抵抗変化物質層51の抵抗率R1の2倍となる。したがって、本発明の不揮発性記憶素子1の場合、従来の不揮発性記憶素子50と比べて、駆動電力を1/2に低減化することができる。しかも、抵抗変化物質層の層厚を比較すれば、本発明の方が、従来技術の場合と比べて、1/2の大きさとなっており、抵抗変化物質層の薄層化を実現することもできる。
また、本発明の不揮発性記憶素子1における抵抗変化物質層3の層厚dを、従来の不揮発性記憶素子50における抵抗変化物質層51の層厚dと同様に100nmとした場合において、上記と同様に本発明の駆動電力を従来技術のそれの1/2とするためには、下面接触領域32及び上面接触領域33間の距離lを40nmとすればよい。この距離lを長くすればするほど、それに応じて駆動電力を低減することが可能となる。
なお、上記の例では、本発明の不揮発性記憶素子1において、下面接触領域の幅と上面接触領域の幅とは同一であった。これに対し、これらの下面接触領域の幅と上面接触領域の幅とが異なる場合においては、そのうち小さい値の方を幅xとして上記と同様に計算すればよい。
このように、本発明によれば、抵抗変化物質層の層厚を薄くすることができるため、加工性が向上し、しかも、駆動電力の小さい不揮発性記憶素子1が得られることになる。
なお、上面接触領域と下面接触領域とを平面視において重ならないように配することによって、本発明の不揮発性記憶素子1を得ることができるが、このような構成は、従来の不揮発性記憶素子における記憶部の形成プロセスに対して、ほとんど変更を加えることなく、実現することができる。そのため、より高性能で安定な不揮発性記憶素子1を安価に得ることが可能となる。
以下、このような本発明の不揮発性記憶素子1の具体的な実施の形態を順に説明する。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性記憶素子1の構成を示す断面図である。なお、通常、不揮発性記憶素子1は多数の記憶部を有するが、図2においては、図面の簡略化のために、1つの記憶部のみ示している。また、記憶部の形状を、図示しやすいように部分的に拡大して示している。
図2に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子1は、例えば半導体集積回路が形成されているシリコン半導体等の基板5上に形成されている。基板5上には導体パターン6が形成されている。導体パターン6の上には、図1の下部導体層2としての下部電極層2が形成されている。下部電極層2の上には、抵抗変化物質層3が形成されている。抵抗変化物質層3の上には、図1の上部導体層4としての上部電極層4が形成されている。そして、これら導体パターン6、下部電極層2、抵抗変化物質層3、上部電極層4を覆うように絶縁体層7が形成されている。絶縁体層7の上面には配線パターン8が形成されている。そして、絶縁体層7を貫通するようコンタクト8aが形成され、このコンタクト8aによって上部電極層4が配線パターン8に接続されている。
導体パターン6、下部電極層2、抵抗変化物質層3、上部電極層4、及びコンタクト8aは、隣接するもの同士が互いに接触するように形成されている。そして、下部電極層2、抵抗変化物質層3、及び上部電極層4は図1における下部導体層2、抵抗変化物質層3、及び上部電極層4と同様に配置されている。したがって、抵抗変化物質層3の下面の下部電極層2の上面との接触領域が図1における下面接触領域32を構成し、抵抗変化物質層3の上面の上部電極層4の下面との接触領域が図1における上面接触領域33を構成している。そして、下面接触領域32に位置する部分が記憶部101を、上面接触領域33に位置する部分が記憶部102を、この下面接触領域32と上面接触領域33との平面視において重ならない領域31に位置する部分が記憶部103をそれぞれ構成している。
下部電極層2及び上部電極層4は、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)又は白金(Pt)等、半導体素子や従来の不揮発性記憶素子で用いられている電極材料で構成されている。抵抗変化物質層3は、遷移金属酸化物材料で構成されている。具体的には、四酸化三鉄(Fe)、酸化チタン(TiO)、酸化バナジウム(V)、酸化コバルト(CoO)、酸化ニッケル(NiO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化クロム(CrO)、酸化マンガン(Mn)、酸化銅(CuO)等の遷移金属酸化物を用いることができる。
なお、基板5に形成されている半導体集積回路と、下部電極層2及び上部電極層3とは、電気的に接続されている。
以上のように構成された本実施の形態の不揮発性記憶素子1の場合、下面接触領域32と上面接触領域33とが重ならないように配置されていることによって、これらの領域が完全に重なる場合と比べて、抵抗変化物質層の記憶部の抵抗率を大きくすることができる。その結果、不揮発性記憶素子1の駆動電力の低減化を図ることができる。
また、上述した式3を満足するように下面接触領域32及び上面接触領域33を配することによって、抵抗変化物質層3の薄層化を実現することができ、その結果、加工性が向上し、バラツキを低減することできる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のIIIB-IIIB線に沿った断面を示す断面図である。本実施の形態は、クロスポイント型の不揮発性記憶素子へ本発明を適用した例を示す。なお、図3(a)及び(b)においては、不揮発性記憶素子10の要部のみを模式的に示しており、基板や層間絶縁膜等は図示を省略している。
図3(a)及び(b)に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子10では、基板(図示せず)の上に、複数の第1の電極配線11が形成されている。この複数の第1の電極配線11は、各々が細長い矩形(一定の幅及び所定の長さを有する帯状)に形成され、基板の主面に平行な第1の平面(図示せず)内において互いに平行に形成されている。また、基板の上には、複数の第2の電極配線15が形成されている。この複数の第2の電極配線15は、各々が細長い矩形(一定の幅及び所定の長さを有する帯状)に形成され、第1の平面より上方に位置し第1の平面に実質的に平行な第2の平面(図示せず)内において互いに平行に形成されている。したがって、複数の第1の電極配線11と複数の第2の電極配線15とは、平面視において、互いに直交している(直角に立体交差している)。各々の第1の電極配線11と第2の電極配線15との立体交差点においては、第1の配線11の上に下部電極層12が形成され、下部電極層12の上に抵抗変化物質層3が形成され、抵抗変化物質層3の上に上部電極層14が形成され、上部電極層14の上に第2の電極配線15が形成されている。これにより、この各々の第1の電極配線11と第2の電極配線15との立体交差点にメモリセル71が形成されている。そして、基板の上に、第1の電極配線11、下部電極層12、抵抗変化物質層3、及び上部電極層14の間隙を埋めるように絶縁体層7が形成されている。
第1の電極配線11、下部電極層12、抵抗変化物質層3、上部電極層14、及び第2の電極配線15は、隣接するもの同士が互いに接触するように形成されている。そして、下部電極層12、抵抗変化物質層3、及び上部電極層14は図1における下部導体層2、抵抗変化物質層3、及び上部電極層4と同様に配置されている。したがって、抵抗変化物質層3の下面の下部電極層2の上面との接触領域が図1における下面接触領域32を構成し、抵抗変化物質層3の上面の上部電極層4の下面との接触領域が図1における上面接触領域33を構成している。そして、下面接触領域32に位置する部分が記憶部101を、上面接触領域33に位置する部分が記憶部102を、この下面接触領域32と上面接触領域33との平面視において重ならない領域31に位置する部分が記憶部103をそれぞれ構成している。
下部電極層2及び上部電極層4は、実施の形態1の下部電極層2及び上部電極層4と同様の材料で構成されている。
第1の電極配線11及び第2の電極配線15は、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)又は白金(Pt)等の半導体素子や従来の不揮発性記憶素子で用いられている電極材料で構成されている。
なお、第1の電極配線11及び第2の電極配線15は、その一方がワード線として機能し、その他方がビット線として機能する。
このように、本発明をクロスポイント型の不揮発性記憶素子へ適用した場合であっても、下面接触領域32と上面接触領域33とが平面視において重ならないように設けられることによって、実施の形態1の場合と同様にして、駆動電力の低減化及び抵抗変化物質層の薄層化という効果を得ることができる。
次に、本実施の形態の変形例を説明する。
図4は、本発明の実施の形態2の変形例の不揮発性記憶素子10の構成を模式的に示す断面図である。
図4に示すように、本変形例では、図3の下部電極層12が不純物半導体層61で置換されている。不純物半導体層61は、例えば、半導体層で構成されている。このように、本発明では、抵抗変化物質層3に接触する導体層は不純物半導体で構成されていてもよい。この不純物半導体層61と第1の電極配線11とでダイオードが形成され、これにより、クロストークや読み出しエラーが防止される。これ以外の点は、図3の構成と同じである。
なお、抵抗変化物質層3と第1の電極配線11との間に形成する整流素子はpn接合タイプのダイオードであってもよく、他のタイプの整流素子であってもよい。また、整流素子を抵抗変化物質層3と第2の電極配線15との間に形成してもよい。従って、本発明では、整流素子のタイプによっては、抵抗変化物質層3に接触する導体層が真性半導体で構成されていてもよい。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のVB-VB線に沿った断面を示す断面図である。
図5(a)及び(b)に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子10では、実施の形態2における上部電極層14が省略されている。そして、その上部電極層14の代わりに、第2の電極配線15の下面が、抵抗変化物質層3の上面と接触している。したがって、本実施の形態における上面接触領域33は、第2の電極配線15の下面と抵抗変化物質層3の上面とが接触する領域で構成されることになる。この場合、第2の電極配線15が、実施の形態2における上部電極層14の機能を果たすことになる。
なお、本実施の形態におけるその他の構成については、実施の形態2の場合と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態においても、下面接触領域32と上面接触領域33(本実施の形態においては第2の電極配線15の下面と抵抗変化物質層3の上面との接触領域)とは、平面視において、重ならないように配されている。その結果、本発明をクロスポイント型の不揮発性記憶素子へ適用した場合であっても、実施の形態1の場合と同様にして、駆動電力の低減化及び抵抗変化物質層の薄層化という効果を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、簡略化された構成で実施の形態2の不揮発性記憶素子10と同様の効果を奏する不揮発性記憶素子10を得ることができる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のVIB-VIB線に沿った断面を示す断面図である。
図6(a)及び(b)に示すように、本実施の形態の不揮発性記憶素子10では、実施の形態2における下部電極層12が省略されている。そして、その下部電極層12の代わりに、第1の配線電極11の上面が、抵抗変化物質層3の下面と接触している。したがって、本実施の形態における下面接触領域32は、第1の配線電極11の上面と抵抗変化物質層3の下面とが接触する領域で構成されることになる。この場合、第1の電極配線11が、実施の形態2における下部電極層12の機能を果たすことになる。
なお、本実施の形態におけるその他の構成については、実施の形態2の場合と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態においても、下面接触領域32(本実施の形態においては第1の電極配線11の上面と抵抗変化物質層3の下面との接触領域)と上面接触領域33とは、平面視において、重ならないように配されている。その結果、本発明をクロスポイント型の不揮発性記憶素子へ適用した場合であっても、実施の形態1の場合と同様にして、駆動電力の低減化及び抵抗変化物質層の薄層化という効果を得ることができる。
本実施の形態によれば、簡略化された構成で実施の形態2の不揮発性記憶素子10と同様の効果を奏する不揮発性記憶素子10を得ることができる。
なお、上述した各実施の形態においては、抵抗変化物質層が酸化鉄から構成されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、遷移金属の酸化物であればよい。
本発明の不揮発性記憶素子は、抵抗変化物質層の薄層化が可能で、かつ駆動電力の低減が可能であり、パーソナルコンピュータまたは携帯電話等の種々の電子機器に用いられる不揮発性記憶素子等として有用である。
本発明の不揮発性記憶素子の概念を示す模式図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のIB-IB線に沿った断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る不揮発性記憶素子の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のIIIB-IIIB線に沿った断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態2の変形例の不揮発性記憶素子の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のVB-VB線に沿った断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係る不揮発性記憶素子の要部の構成を模式的に示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のVIB-VIB線に沿った断面を示す断面図である。 不揮発性記憶素子の第1の従来例の構成を示す要部断面図である。 不揮発性記憶素子の第2の従来例の構成を示す図である。 平面視において下面接触領域と上面接触領域とが完全に重なっている場合の従来の不揮発性記憶素子の構成を示す模式図であり、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のIXB-IXB線に沿った断面を示す断面図である。
符号の説明
1,10 不揮発性記憶素子
2,12 下部導体層、下部電極層
2a 下部電極層の上面
3 抵抗変化物質層
3a 抵抗変化物質層の下面
3b 抵抗変化物質層の上面
4,14 上部導体層、上部電極層
4a 上部導体層の下面
5 基板
6 導体パターン
7 絶縁体層
8 配線パターン
8a コンタクト
11 第1の電極配線
15 第2の電極配線
12,14,22,24 接続層
31 重ならない領域
32 下面接触領域
33 上面接触領域
61 不純物半導体層
101,102,103 記憶部
120 ソース領域
130 ドレイン領域
140 ゲート絶縁膜
150 ゲート電極
160 トランジスタ
170,240 下部電極
180 抵抗変化物質層
190,260 上部電極
200 不揮発性記憶部
210 層間絶縁層
220 電極配線
250 アクティブ層
270 記憶領域

Claims (9)

  1. 導体からなる下部導体層と、前記下部導体層より上方に形成され導体からなる上部導体層と、前記下部導体層と前記上部導体層との間に形成され抵抗変化物質からなる抵抗変化物質層とを備え、
    前記抵抗変化物質層はその下面が前記下部導体層の上面と接触し、その上面が前記上部導体層の下面と接触しており、
    前記抵抗変化物質層の下面の前記下部導体層の上面との接触領域である下面接触領域と前記抵抗変化物質層の上面の前記上部導体層の下面との接触領域である上面接触領域とが、前記下部導体層の厚み方向から見て重ならないように設けられている、不揮発性記憶素子。
  2. 前記下部導体層の厚み方向から見た場合における前記下面接触領域及び前記上面接触領域間の距離をlとし、前記抵抗変化物質層の層厚をdとし、前記下面接触領域または前記上面接触領域の幅をxとした場合に、l>d/xを満足するように、前記下面接触領域と前記上面接触領域とが設けられている、請求項1に記載の不揮発性記憶素子。
  3. 基板と、前記基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線とをさらに備え、
    前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点の各々において、前記第1の電極配線の上に前記下部導体層としての下部電極層が形成され、前記下部電極層の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層としての上部電極層が形成され、前記上部電極層の上に前記第2の電極配線が形成されている、請求項1又は請求項2に記載の不揮発性記憶素子。
  4. 基板と、前記基板の上に互い平行に形成され複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線とをさらに備え、
    前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点の各々において、前記第1の電極配線の上に前記下部導体層としての下部電極層が形成され、前記下部電極層の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層として前記第2の電極配線が形成されている、請求項1又は請求項2に記載の不揮発性記憶素子。
  5. 基板と、前記基板の上に互い平行に形成され複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線とをさらに備え、
    前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点の各々において、前記第1の電極配線が前記下部導体層を構成しており、前記第1の電極配線の上に前記抵抗変化物質層が形成され、前記抵抗変化物質層の上に前記上部導体層としての上部電極層が形成され、前記上部電極層の上に前記第2の電極配線が形成されている、請求項1又は請求項2に記載の不揮発性記憶素子。
  6. 前記抵抗変化物質層が前記立体交差点毎に設けられている、請求項3乃至請求項5の何れかに記載の不揮発性記憶素子。
  7. 前記基板には半導体集積回路が形成されており、当該半導体集積回路と前記上部導体層及び前記下部導体層とが電気的に接続されている、請求項3乃至請求項6の何れかに記載の不揮発性記憶素子。
  8. 前記抵抗変化物質層は、遷移金属酸化物材料からなる、請求項1乃至請求項7の何れかに記載の不揮発性記憶素子。
  9. 前記遷移金属酸化物が四酸化三鉄(Fe)である、請求項8に記載の不揮発性記憶素子。
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