JP5107252B2 - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電気的パルスの印加によって抵抗値が可逆的に変化する材料を用いてデータを記憶する不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法に関する。
近年、電子機器におけるデジタル技術の進展に伴い、音楽、画像、情報等のデータを保存するために、大容量で、かつ不揮発性の半導体記憶装置の開発が活発に行われている。例えば、強誘電体を容量素子として用いる不揮発性半導体記憶装置は既に多くの分野で用いられている。しかしながら、強誘電体は成膜した状態では残留分極値が小さいため、ヒステリシス特性を改善するために酸素雰囲気中での熱処理を必要としている。この熱処理において、強誘電体の下方に形成されている配線形成領域中の金属配線が、層間絶縁膜を介して拡散した酸素により酸化される現象が生じるため、今後さらに微細化、高密度化するための課題となっている。
これに対して、多層配線層を形成する配線形成領域中の最上層の金属配線を形成した後に酸化防止膜を形成する工程と、酸化防止膜を形成した後に強誘電体を形成する工程と、強誘電体を形成した後に酸素雰囲気中で熱処理を行う工程とを有する製造方法からなる不揮発性半導体記憶装置も示されている(例えば、特許文献1参照)。
図14は、この例に示されている強誘電体を記憶部に用いた不揮発性半導体記憶装置の断面図である。図14に示すように、半導体基板71には、ソース領域72a、ドレイン領域72b、ゲート絶縁膜72cおよびゲート電極72dからなるトランジスタ72が形成されている。第1の層間絶縁膜74aの上に第1の電極配線73aが形成されており、これらの第1の電極配線73aはそれぞれ貫通導体75aを介してトランジスタ72に接続されている。
この場合、電極配線は多層に構成されており、第1の電極配線73aの上には、順次、第2の層間絶縁膜74b、第2の電極配線73bおよび第3の層間絶縁膜74cが形成されている。さらに、第3の層間絶縁膜74cの上には、酸化防止膜76および第4の層間絶縁膜74dが形成されている。また、第4の層間絶縁膜74dの上の所定の場所に、下部電極77、強誘電体膜78および上部電極79からなる強誘電体キャパシタ80が形成されている。なお、強誘電体キャパシタ80の上部電極79と接続する金属配線82が層間絶縁膜81を介して形成されている。
この強誘電体キャパシタ80は、形成後に全体が酸素雰囲気中で熱処理される。酸化防止膜76は、このような酸素雰囲気中の熱処理によって強誘電体キャパシタ80の下部に形成された電極配線が酸化されることを防止している。しかしながら、強誘電体キャパシタ80の下部電極77は、貫通導体75cを介して第2の電極配線73bに接続されており、貫通導体75cは強誘電体キャパシタ80の直下において酸化防止膜76を貫通するように形成されている。したがって、酸化防止膜76は、これらの貫通導体75cにより分断された構造となり、充分な酸素遮断特性を付与することは比較的困難である。
さらに、近年、強誘電体キャパシタを用いる不揮発性記憶装置に対して、電気的パルスの印加によって抵抗値が変化し、その状態を保持し続ける材料を用いた不揮発性半導体記憶装置(以下、ReRAMとよぶ)が、通常の半導体プロセスとの整合性を取りやすいという点で注目されている。
例えば、1つのトランジスタと1つの記憶部とで構成されるReRAMにおいて、既存のDRAM工程をそのまま使用可能とするための装置構成が示されている。このReRAMは、トランジスタとこのトランジスタのドレインに連結されている不揮発性の記憶部からなる。そして、この記憶部は、上部電極と下部電極の間に電流パルスによって抵抗が可逆的に変化する抵抗変化層を挟持して構成されている。抵抗変化層としては、ニッケル酸化膜(NiO)、バナジウム酸化膜(V25)、亜鉛酸化膜(ZnO)、ニオブ酸化膜(Nb25)、チタン酸化膜(TiO2)、タングステン酸化膜(WO3)またはコバルト酸化膜(CoO)等が用いられている。このような遷移金属酸化膜は閾値以上の電圧または電流が印加されたときに特定の抵抗値を示し、その抵抗値は新たに電圧または電流が印加されるまでは、その抵抗値を保持しつづけることが知られており、かつ既存のDRAM工程をそのまま使用して作製できるという特徴を有している(例えば、特許文献2参照)。
上記第2の例は1つのトランジスタと1つの不揮発性記憶部の構成からなるが、ペロブスカイト構造材料を用いたクロスポイント型の不揮発性半導体記憶装置も示されている(例えば、特許文献3参照)。この不揮発性記憶装置は、基板の上にストライプ状の下部電極が形成され、下部電極を覆って全面にアクティブ層が形成されている。アクティブ層としては、電気的パルスによって抵抗が可逆的に変化する抵抗変化層が用いられる。アクティブ層の上には、下部電極に直交してストライプ状の上部電極が形成されている。このように、アクティブ層を挟んで下部電極と上部電極が交差している領域が記憶部になっており、下部電極と上部電極はそれぞれワード線またはビット線のいずれかとして機能する。このようなクロスポイント型構成とすることで、大容量化を実現できるとしている。
特開2001−217397号公報 特開2004−363604号公報 特開2003−68984号公報
上記第1の例においては、貫通導体が強誘電体キャパシタの直下で酸化防止膜を貫通するように形成されているため、強誘電体膜の形成工程や強誘電体キャパシタとした後の酸素雰囲気中での熱処理工程において、貫通導体が形成されている隙間領域から酸素が多層配線層へ拡散して電極配線が酸化されるという課題を有している。
一方、上記第2の例や第3の例においては、抵抗変化層の下方に形成される電極配線や低誘電率層間絶縁膜の酸化による特性の変動についてはまったく考慮されていない。これらの第2の例および第3の例に対して、上記第1の例のような酸化防止膜を用いることも考えられるが、第1の例では強誘電体膜が存する領域の下方の酸化防止膜に貫通導体を形成している。このため、酸化、還元が生じやすい抵抗変化層では、後工程で酸素が脱離して貫通導体を介して拡散する場合がある。また、記憶部を含めてさらなる高密度化、微細化を行うためには電極配線の低抵抗化と層間絶縁膜の低誘電率材料化が要求されるが、これらの材料は一般に酸素による酸化を受けてダメージが生じやすい。このため、これらの材料を酸化させずに、かつ従来の半導体プロセスとの整合性のよい構成とプロセスの実現が重要な課題となってきている。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、抵抗変化層の形成工程や後工程で酸素拡散による配線形成領域の半導体電極配線および層間絶縁膜のダメージを防止し、高密度、微細化を実現できる不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板と、半導体基板に形成された複数の能動素子からなる能動素子形成領域と、能動素子間を電気的に接続するために、能動素子形成領域上に形成されており、半導体電極配線および半導体電極配線を被覆する配線領域用の絶縁膜からなる配線形成領域と、配線形成領域上において、電気的パルスの印加により抵抗値が変化する記憶部がマトリクス状に形成され、上部電極配線、抵抗変化層、下部電極配線、およびこれらを被覆する記憶領域用の絶縁膜からなる記憶部形成領域と、記憶部形成領域と配線形成領域との間に介在しており、少なくとも記憶部形成領域の全体に対し酸素遮断可能なように、記憶部形成領域の全体にわたり連続的に形成された酸素バリア層と、を備えた構成からなる。
なお、本明細書では、上述の「記憶部形成領域」を平面視した場合、この「記憶部形成領域」は、記憶部の抵抗変化層の外縁によって囲まれた領域を意味している。具体的には、「記憶部形成領域」が、後述のとおり、単独の抵抗変化層が配されている場合は単独の抵抗変化層の外縁で囲まれた領域に対応する場合がある。また、「記憶部形成領域」が、複数の抵抗変化層が配されている場合は最外周に配された抵抗変化層の外縁を最短長のラインで環状に囲んでいる領域に対応する場合もある。
このような構成とすることにより、配線形成領域と記憶部形成領域とを酸素バリア層により遮断することができるので、記憶部形成領域を形成する工程において発生する酸素の拡散等により配線形成領域にダメージが生じることを確実に防止できる。例えば、配線形成領域の半導体電極配線として銅を用い、層間絶縁膜としてフッ素含有酸化物等を用いる場合であっても安定な製造プロセスを実現できる。
また、上記構成において、配線領域用の絶縁膜に用いる絶縁材料の比誘電率が、記憶領域用の絶縁膜に用いる絶縁材料の比誘電率よりも小さくてもよい。
このような構成とすることにより、半導体電極配線間の寄生容量を小さくすることで、配線遅延に伴う回路動作を防止することができ、より高速で動作できる不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。
また、上記構成において、下部電極配線は、配線形成領域上に、記憶領域用の絶縁膜を構成している第1の絶縁膜を介してストライプ形状に形成され、抵抗変化層は、下部電極配線を含む第1の絶縁膜上に形成され、上部電極配線は、抵抗変化層上で、かつ、下部電極配線と交差するようにストライプ形状に形成されており、記憶部は、下部電極配線と上部電極配線とが交差する領域に対応する下部電極配線、抵抗変化層、および上部電極配線により構成されてもよい。そして、単独の抵抗変化層が配されている場合は単独の抵抗変化層の外縁で囲まれた領域が、複数の抵抗変化層が配されている場合は最外周に配された抵抗変化層の外縁を最短長のラインで環状に囲んでいる領域が、それぞれ記憶部形成領域に対応してもよい。
この場合において、下部電極配線および上部電極配線は、記憶部形成領域とは異なる領域において半導体電極配線にそれぞれ接続されていてもよい。
このような構成とすることにより、抵抗変化層が形成されている領域の下方には酸素バリア層を突き抜けるコンタクトホール等が形成されていないので、酸化、還元されやすい鉄系の酸化物からなる抵抗変化層を用いても、配線形成領域に対して酸素の拡散等を有効に防止できる。
また、上記構成において、下部電極配線は、配線形成領域上に、記憶領域用の絶縁膜を構成している第1の絶縁膜を介してストライプ形状に形成され、抵抗変化層は、下部電極配線と接続するように、記憶領域用の絶縁膜を構成している層間絶縁膜に形成されたコンタクトホール中に埋め込まれ、上部電極配線は、層間絶縁膜上において、抵抗変化層に接続し、かつ、下部電極配線と交差するようにストライプ形状に形成されており、記憶部は、下部電極配線と上部電極配線とが交差する領域に対応する下部電極配線、抵抗変化層、および上部電極配線により構成されてもよい。そして、抵抗変化層が、平面視において、記憶部に対応して島状に形成されている場合、最外周に配された抵抗変化層の外縁を、最短長のラインで環状に囲んでいる領域が、記憶部形成領域に対応してもよい。
このような構成とすることにより、クロスポイント型構成においても、記憶部形成領域の下方の酸素バリア層を突き抜けるようなコンタクトホール等を設けず、酸素バリア層を連続的に形成しているので、酸化、還元されやすい鉄系の酸化物からなる抵抗変化層を用いても、配線形成領域への酸素の拡散等を有効に防止できる。
また、抵抗変化層と層間絶縁膜との間に、上記コンタクトホール内に形成された酸素バリア隔膜が介在してもよい。この場合において、層間絶縁膜と上部電極配線との間に第2の酸素バリア層がさらに形成されていてもよい。さらに、第2の酸素バリア層は酸素バリア隔膜と同一材料であってもよい。
このような構成とすることにより、例えばフッ素含有酸化物を層間絶縁膜として用いても、抵抗変化層の成膜時やその後工程において層間絶縁膜中への酸素の拡散を防止できる。したがって、層間絶縁膜が酸化されて誘電率等の特性変動が生じることを防止できる。
また、上記構成において、記憶部形成領域を配線形成領域上に複数層、積層して形成してもよい。このような構成とすることにより、低誘電率の層間絶縁膜や銅を用いた半導体電極配線等を用いながら、非常に大容量の記憶部を有する不揮発性半導体記憶装置を実現できる。
また、上記構成において、下部電極配線および上部電極配線は、記憶部形成領域とは異なる領域において半導体電極配線にそれぞれ接続されていてもよい。このような構成とすることにより、記憶部形成領域の下方領域においては、酸素バリア層を突き抜ける形状の埋め込み導体を設ける必要がなくなるため、より良好な酸素バリア性を得ることができる。
また、上記構成において、隣接する下部電極配線の間、および隣接する上部電極配線の間に形成され、記憶領域用の絶縁膜を構成している配線用絶縁膜を備え、配線用絶縁膜の少なくとも一方に用いる絶縁材料の比誘電率は、層間絶縁膜に用いる絶縁材料の比誘電率よりも小さくてもよい。また、下部電極配線が第1の絶縁膜中に主面が露出する状態で埋設されており、第1の絶縁膜が、隣接する下部電極配線の間に形成された配線用絶縁膜であってもよい。
また、上記構成において、隣接する下部電極配線および隣接する上部電極配線の少なくとも一方の間隔が、層間絶縁膜の厚みより小さいようにしてもよい。
このような構成とすることにより、下部電極配線間や上部電極配線間の寄生容量を小さくし、クロストークを抑制することができる。さらに、寄生容量を小さくし、クロストークを抑制しながら、下部電極配線間や上部電極配線間の間隔を小さくして記憶部を高密度に形成することができる。
また、上記構成において、抵抗変化層に用いる材料が、鉄を含む酸化物であってもよい。このような構成とすることにより、配線形成領域への酸素拡散等を防止すると同時に、抵抗変化特性が安定で、かつ再現性のよい抵抗変化層を用いることができ、製造歩留まりがよく、かつ特性の良好な不揮発性半導体記憶装置を実現できる。
また、上記構成において、層間絶縁膜が、テトラエチルオキシシラン−オゾン系ガスを用いて形成されたシリコン酸化膜またはフッ素ドープされたシリコン酸化膜であってもよい。さらに、配線用絶縁膜は、シリコン炭窒化膜またはシリコン炭酸化膜であってもよい。このような構成とすることにより、記憶部形成領域の配線間の寄生容量を低減することができるので、より高密度に記憶部を形成することができる。
また、上記構成において、酸素バリア層は、窒化シリコン層、窒化酸化シリコン層、アルミナ層、酸化タンタル層、酸化チタン層、酸化ハフニウム層または酸化ジルコン層であってもよい。このような構成とすることにより、酸素バリア特性に優れた膜を容易に作製することができる。
また、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板に複数の能動素子からなる能動素子形成領域を形成する工程と、能動素子間を電気的に接続するために能動素子形成領域上に複数層の半導体電極配線を形成し、更に、半導体電極配線を被覆する配線領域用の絶縁膜を形成する、配線形成領域の形成工程と、配線形成領域上に、酸素バリア層を形成する工程と、酸素バリア層上に、下部電極配線を形成し、下部電極配線上に抵抗変化層を形成し、抵抗変化層上に上部電極配線を形成し、これらを被覆する記憶領域用の絶縁膜を形成することにより、電気的パルスの印加により抵抗値が変化する記憶部をマトリクス状に配列させる、記憶部形成領域の形成工程と、を含み、酸素バリア層を形成する工程において、酸素バリア層を、少なくとも記憶部形成領域の全体に亘って連続的に形成する方法である。
このような方法とすることにより、配線形成領域と記憶部形成領域とを酸素バリア層により遮断することができるので、記憶部形成領域の形成工程やその後工程で発生する酸素により配線形成領域にダメージが生じることを確実に防止できる。
さらに、上記方法において、記憶部形成領域の形成工程は、記憶領域用の絶縁膜を構成している第1の絶縁膜を形成する工程と、第1の絶縁膜上にストライプ形状の下部電極配線を形成する工程と、下部電極配線および第1の絶縁膜を覆う抵抗変化層を形成する工程と、抵抗変化層上で、かつ、下部電極配線と交差するストライプ形状の上部電極配線を形成する工程と、を含んでもよい。そして、抵抗変化層を形成する工程において、単独の抵抗変化層を形成する場合は単独の抵抗変化層の外縁で囲まれた領域が、複数の抵抗変化層を形成する場合は最外周に配された抵抗変化層の外縁を最短長のラインで環状に囲んでいる領域が、それぞれ記憶部形成領域に対応してもよい。
この場合において、下部電極配線および上部電極配線は、記憶部形成領域とは異なる領域において半導体電極配線にそれぞれ接続するようにしてもよい。
このような方法とすることにより、抵抗変化層が記憶部間を連結するように連続的に大きな面積にわたって形成されている場合であっても、抵抗変化層を形成した後の工程で発生する酸素が配線形成領域へ拡散することを有効に抑制できる。
さらに、上記方法において、記憶部形成領域の形成工程は、記憶領域用の絶縁膜を構成している第1の絶縁膜を形成する工程と、第1の絶縁膜上にストライプ形状の下部電極配線を形成する工程と、下部電極配線および第1の絶縁膜を覆うように、記憶領域用の絶縁膜を構成している層間絶縁膜を形成する工程と、酸素バリア層上で、かつ、下部電極配線上の層間絶縁膜に下部電極配線が露出するようにコンタクトホールを形成する工程と、コンタクトホール中に、下部電極配線と接続する抵抗変化層を埋め込む工程と、層間絶縁膜上で、抵抗変化層と接続し、かつ下部電極配線と交差するようにストライプ形状の上部電極配線を形成する工程と、を含んでもよい。そして、抵抗変化層の埋め込み工程において、抵抗変化層を、下部電極配線のそれぞれと上部電極配線のそれぞれとの間の交差領域に対応して島状に形成する場合、最外周に配された抵抗変化層の外縁を、最短長のラインで環状に囲む領域が、記憶部形成領域に対応してもよい。
このような方法とすることにより、層間絶縁膜や抵抗変化層の形成時あるいはその後工程で酸素等が発生しても、配線形成領域にダメージが生じるのを有効に抑制できる。
さらに、上記方法において、記憶部形成領域の形成工程は、コンタクトホールの形成において、抵抗変化層と層間絶縁膜との間に酸素バリア隔膜を介在させる工程を更に含んでもよい。
このような方法とすることにより、例えばフッ素含有酸化物からなる層間絶縁膜を用いても、抵抗変化層と層間絶縁膜との間に酸素バリア隔膜が設けられているので、抵抗変化層が還元されることで酸素が発生しても層間絶縁膜にダメージが生じるのを有効に防止できる。
さらに、上記方法において、下部電極配線および上部電極配線は、記憶部形成領域とは異なる領域において半導体電極配線にそれぞれ接続するようにしてもよい。このような方法とすることにより、配線形成領域と記憶部形成領域との間を酸素バリア層により確実に遮断しながら、記憶部形成領域の記憶部と配線形成領域の半導体電極配線との電気的接続をとることができる。
さらに、上記方法において、記憶部形成領域の形成工程を繰り返す工程をさらに設け、記憶部形成領域を配線形成領域上に複数層、積層するようにしてもよい。このような方法とすることにより、配線形成領域と記憶部形成領域との間を酸素バリア層により確実に遮断した状態で、記憶部形成領域を積層することができる。この結果、歩留まりがよく、かつ再現性が良好で、しかも記憶容量の大きな不揮発性半導体記憶装置を容易に実現できる。
さらに、上記方法において、抵抗変化層として、鉄を含む酸化物を用いてもよい。このような構成とすることにより、配線形成領域への酸素拡散等を防止すると同時に、抵抗変化特性の良好で、再現性のよい抵抗変化層を用いることができ、製造歩留まりがよく、かつ特性の良好な不揮発性半導体記憶装置を実現できる。
さらに、上記方法において、層間絶縁膜として、テトラエチルオキシシラン−オゾン系ガスを用いて形成されたシリコン酸化膜またはフッ素ドープされたシリコン酸化膜を用いてもよい。また、隣接する下部電極配線の間、および隣接する上部電極配線の間に形成される配線用絶縁膜の少なくとも一方は、層間絶縁膜に比べて小さな比誘電率の材料を用いてもよい。さらに、第1の絶縁膜として、シリコン炭窒化膜またはシリコン炭酸化膜を用いてもよい。また、配線用絶縁膜として、シリコン炭窒化膜またはシリコン炭酸化膜を用いてもよい。
このような方法とすることにより、ストライプ状に形成された下部電極配線間や上電極配線間、あるいは下部電極配線と上部電極配線間の寄生容量を減少させることができ、より高密度化、微細化を可能とすることができる。
さらに、上記方法において、酸素バリア層として、窒化シリコン層、窒化酸化シリコン層、アルミナ層、酸化タンタル層、酸化チタン層、酸化ハフニウム層または酸化ジルコン層を用いてもよい。このような材料を用いることにより、酸素バリア特性に優れた膜を容易に作製することができる。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、配線形成領域と記憶部形成領域との間に酸素を遮断するための酸素バリア層を設けたので、記憶部形成領域の形成工程やその後工程で酸素が発生しても、これらの酸素により配線形成領域の半導体電極配線や層間絶縁膜がダメージを受けることがなくなり、安定で、かつ製造歩留まりの良好な不揮発性半導体記憶装置を実現できるという大きな効果を奏する。
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を説明する平面図である。図1(b)はA−A線に沿った切断を矢印方向から見た断面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の前半部分の製造工程を説明するための断面図である。 図3(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程において、記憶部形成領域を形成する工程を説明するための平面図である。図3(b)は、A−A線に沿った断面を矢印方向から見た断面図である。 図4(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程において、記憶部形成領域を形成する工程を説明するための平面図である。図4(b)は、A−A線に沿った断面を矢印方向から見た断面図である。 図5(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程において、記憶部形成領域を形成する工程を説明するための平面図である。図5(b)は、A−A線に沿った断面を矢印方向から見た断面図である。 図6(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を説明する平面図である。図6(b)は、B−B線に沿った切断を矢印方向から見た断面図である。 図7(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工を説明するための図であって、層間絶縁膜を形成した状態の断面図である。図7(b)は、コンタクトホールを開口した状態の平面図である。図7(c)は、図7(b)に示すB−B線に沿った断面を矢印方向から見た断面図である。 図8(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を説明するための図であって、コンタクトホール中に抵抗変化層を埋め込む工程を説明するための平面図である。図8(b)は、図8(a)に示すB−B線に沿った断面を矢印方向から見た断面図である。 図9(a)は本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を説明するための図であって、上部電極配線を形成する工程を説明するための平面図である。図9(b)は、図9(a)に示すB−B線に沿った断面を矢印方向から見た断面図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態に係る変形例の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す断面図である。 図11(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を説明する平面図である。図11(b)は、C−C線に沿った切断を矢印方向から見た断面図である。 図12は、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を説明するための主要工程の断面図である。 図13は、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を説明するための主要工程の断面図である。 図14は、強誘電体を記憶部に用いた従来の不揮発性半導体記憶装置の断面図である。 図15は、記憶部形成領域と異なる領域の一例を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する場合がある。また、トランジスタや記憶部等の形状については模式的なものであり、その個数等についても図示しやすい個数としている。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置10の構成を説明する図で、(a)は平面図、(b)はA−A線に沿った切断を矢印方向から見た断面図を示す。なお、図1(a)の平面図においては、理解しやすくするために最上層の絶縁保護膜22の一部を切り欠いて示している。
図1に示すように、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置10は、半導体基板11と、半導体基板11に形成された複数の能動素子12と、からなる能動素子形成領域と、能動素子12間を電気的に接続するために能動素子形成領域上に形成された複数層の半導体電極配線15、16を含む配線形成領域と、配線形成領域上に電気的パルスの印加により抵抗値が変化する記憶部26がマトリクス状に形成された記憶部形成領域100と、記憶部形成領域100と配線形成領域との間に介在しており、記憶部形成領域100の全体に対し酸素遮断可能なように、少なくとも記憶部形成領域100の全体にわたり連続的に形成された酸素バリア層17と、を備えた構成を有している。
なお、能動素子形成領域については符号を付していないが、図1においては3個の能動素子12が形成されている領域をいう。また、配線形成領域についても同様に符号を付していないが、半導体電極配線15、16とこれらを被覆して電気的に絶縁する半導体層間絶縁膜13、14(配線領域用の絶縁膜)とにより構成される領域をいう。なお、図1においては、配線形成領域の半導体電極配線15、16と半導体層間絶縁膜13、14とは、それぞれ2層としているが、これに限定されるものではなく、さらに多層構成としてもよい。ここでは、これらの半導体層間絶縁膜13、14に用いる絶縁材料の比誘電率が、記憶部形成領域100での記憶領域用の絶縁膜(例えば後述の第1の絶縁膜18)に用いる絶縁材料の比誘電率よりも小さくなっている。これにより、配線形成領域において半導体層間絶縁膜13、14間の寄生容量を小さくできるので、配線遅延に伴う回路動作を防止することができ、不揮発性半導体記憶装置10を高速で動作できる。
さらに、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置10においては、記憶部形成領域100が以下のような構成からなる。すなわち、配線形成領域上に第1の絶縁膜18を介して形成されたストライプ形状の下部電極配線19と、下部電極配線19を含む第1の絶縁膜18上に形成された抵抗変化層20と、抵抗変化層20上で、かつ下部電極配線19と交差するように形成されたストライプ形状の上部電極配線21とを備えている。上述の第1の絶縁膜18は、ストライプ形状の下部電極配線19の裏面を被覆している記憶領域用の絶縁膜の一例である。
また、下部電極配線19と上部電極配線21とが交差する領域の下部電極配線19a、抵抗変化層20aおよび上部電極配線21aにより記憶部26を構成している。
ここで、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置10では、図1に示すように、単独の抵抗変化層20が、図1(a)に示すように、下部電極配線19のそれぞれと上部電極配線21のそれぞれとの間の全ての交差領域での抵抗変化層20aとして機能できるように、ベタ状に連続的に形成されている。よって、この場合、不揮発性半導体記憶装置10を平面視すると、抵抗変化層20の外縁により囲まれた領域が、上述の記憶部形成領域100に対応している。また、不揮発性半導体記憶装置10を断面視すると、図1(b)に示すように、第1の絶縁膜18、下部電極配線19、抵抗変化層20、上部電極配線21、および、絶縁保護膜22が配された領域が、上述の記憶部形成領域100に対応している。
なお、抵抗変化層20は、必ずしも単独で大面積に形成しなくてもよい。図示を省略するが、例えば、複数の小面積の抵抗変化層を、上述の交差領域毎にマトリクス状に形成してもよい。この場合、最外周に配された抵抗変化層の外縁を最短長のラインで環状に囲んでいる領域が、上述の記憶部形成領域100に対応している。
なお、抵抗変化層20は、本実施の形態では図1(a)に示すように記憶部形成領域100のほぼ全面にわたり連続的に形成されている。この抵抗変化層20の材料としては、鉄を含む酸化物、例えば四酸化三鉄(Fe34)を用いることが、抵抗変化特性の安定性や作製の再現性等の面から好ましい。
酸素バリア層17は、この抵抗変化層20の形成されている領域の下方においては連続的に形成されている。この酸素バリア層17の材料としては、窒化シリコン(SiN)、窒化酸化シリコン(SiON)、アルミナ(Al23)、酸化タンタル(TaO)、酸化チタン(TiO2)、酸化ハフニウム(HfO2)または酸化ジルコン(ZrO2)を用いることができる。例えば、SiNを用いる場合には、化学気相成膜方式(CVD)やプラズマ化学気相成膜方式(PCVD)等により形成することができる。その他の材料についても、同様にCVDやPCVD、あるいはスパッタリング方式等により形成することができる。
なお、第1の絶縁膜18は、本実施の形態では下部電極配線19間に形成される寄生容量を小さくするために低誘電率の材料で形成することが好ましい。例えば、シリコン炭窒化膜(SiCN)またはシリコン炭酸化膜(SiOC)を用いることができる。ただし、下部電極配線19間の間隔が比較的大きい場合には、層間絶縁膜として一般的に用いられている酸化シリコンを用いてもよい。
つまり、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置10では、第1の絶縁膜18の材料選択の基準として、上述のとおり、低誘電率に優れた材料の選択が優先されており、必ずしも、酸化バリア性に好都合な材料を選択することができない。よって、第1の絶縁膜18としてのシリコン炭窒化膜(SiCN)やシリコン炭酸化膜(SiOC)では、所定の拡散係数により酸素が透過する可能性があると危惧される。このため、シリコン炭窒化やシリコン炭酸化よりも、酸化バリア性に優れた上述の各種の材料を用いて酸化バリア層17を形成することにより、はじめて、記憶部形成領域100と配線形成領域との間の適切な酸素遮断がなされる。
一方、下部電極配線19および上部電極配線21は、抵抗変化層20が形成された領域(記憶部形成領域100)とは異なる領域において半導体電極配線にそれぞれ接続されている。すなわち、図1においては、下部電極配線19は、埋め込み導体25を介して半導体電極配線16に接続し、さらに埋め込み導体23、24と半導体電極配線15とを介して能動素子12に接続されている。なお、上部電極配線21についても、埋め込み導体27を介して同様に別の能動素子(図示せず)に接続されている。
能動素子12は、ソース領域12a、ドレイン領域12b、ゲート絶縁膜12cおよびゲート電極12dからなるトランジスタから形成されているが、能動素子形成領域はこれらの能動素子12だけでなく、一般にDRAM等のメモリ回路に必要な素子を含む。
上部電極配線21を覆う配線用絶縁膜22(絶縁保護膜22)は、第1の絶縁膜18と同様に低誘電率材料を用いることが好ましい。例えば、第1の絶縁膜18と同様にシリコン炭窒化膜(SiCN)またはシリコン炭酸化膜(SiOC)を用いることが好ましい。ただし、この場合においても上部電極配線間の間隔が比較的大きい場合には、従来一般的に用いられている酸化シリコンや窒化シリコンを用いてもよい。なお、上述の配線用絶縁膜22は、ストライプ形状の上部電極配線22の表面(主面)を被覆している記憶領域用の絶縁膜の一例である。
本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置10は上記のような構成とすることにより、配線形成領域と記憶部形成領域100とを酸素バリア層17により遮断することができる。さらに、抵抗変化層20が形成されている下方領域の酸素バリア層17には、埋め込み導体等を全く設けていないので、埋め込み導体等を介して酸素が拡散することも防止できる。この結果、抵抗変化層20の形成時やその後工程において酸素が配線形成領域に拡散して、配線形成領域の半導体電極配線15、16や半導体層間絶縁膜13、14にダメージを生じさせることがなくなり、酸化されやすい銅配線やフッ素系の層間絶縁膜材料を用いることもでき、寄生容量を小さくしながら、同時に高密度で大容量のReRAM10を実現できる。
次に、図2から図5を用いて本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置10の製造方法について説明する。図2は、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置10の前半部分の製造工程を説明するための断面図である。図3から図5は、記憶部形成領域を形成する工程を説明するための図で、それぞれ(a)は平面図、(b)はA−A線の断面を矢印方向に見た断面図である。
本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置10の製造方法は、半導体基板11に複数の能動素子12からなる能動素子形成領域を形成する工程と、能動素子12間を電気的に接続するために能動素子形成領域上に複数層の半導体電極配線15、16およびこれらを被覆して電気的に絶縁する半導体層間絶縁膜13、14(配線領域用の絶縁膜)を含む配線形成領域を形成する工程と、配線形成領域上に酸素バリア層17を形成する工程と、酸素バリア層17上に電気的パルスの印加により抵抗値が変化する記憶部26がマトリクス状に形成された記憶部形成領域100を形成する工程と、を含んでいる。
さらに、上記記憶部形成領域100の形成工程は、酸素バリア層17上に第1の絶縁膜18を形成する工程と、第1の絶縁膜18上にストライプ形状の下部電極配線19を形成する工程と、酸素バリア層17上で、かつ下部電極配線19を含む第1の絶縁膜18上に抵抗変化層20を形成する工程と、抵抗変化層20上で、かつ下部電極配線19と交差するストライプ形状の上部電極配線21を形成する工程とを含んでいる。この抵抗変化層20を形成する工程において、単独の抵抗変化層20が、下部電極配線19のそれぞれと上部電極配線21のそれぞれとの間の全ての交差領域での抵抗変化層20aとして機能できるように、ベタ状に連続的に形成されている。よって、この場合、抵抗変化層20の外縁により囲まれた領域が、記憶部形成領域100に対応する。
なお、抵抗変化層20は、必ずしも単独で大面積に形成しなくてもよい。図示を省略するが、例えば、小面積の複数の抵抗変化層を、上述の交差領域毎にマトリクス状に形成してもよい。この場合、最外周に配された抵抗変化層の外縁を最短長のラインで環状に囲んでいる領域が、上述の記憶部形成領域100に対応する。
そして、下部電極配線19と上部電極配線21とが交差する領域の下部電極配線19a、抵抗変化層20aおよび上部電極配線21aにより記憶部26を構成し、酸素バリア層17は抵抗変化層20の形成されている領域の下方においては連続的に形成している。つまり、酸素バリア層17を形成する工程において、酸素バリア層17を、少なくとも記憶部形成領域100の全体に亘って連続的に形成している。
また、下部電極配線19および上部電極配線21は、抵抗変化層20が形成された領域とは異なる領域において半導体電極配線15、16にそれぞれ接続している。ここで「異なる領域」とは、抵抗変化層20(記憶部形成領域100)が形成されていない平面的な領域のことを示しており、抵抗変化層20が存在する平面領域の外側を意味する。図1(b)においては、図の左端もしくは右端の、抵抗変化層20が形成されていない領域である。また、図15に示すように、記憶部形成領域100が複数存在する場合には、記憶部形成領域100の間の領域、例えば、駆動回路などを回路形成領域200などが、上述の異なる領域に相当する。これにより、酸化物からなる抵抗変化層20の一部が分解し、酸素が拡散する事態を生じたとしても、その下方には埋め込み導体25はないので、酸化されることはない。即ちコンタクト不良が発生することなく、上部、下部電極配線と半導体電極配線を接続することができる。
以下、図面を参照しながら具体的な製造工程を詳細に説明する。
まず、図2(a)に示すように、半導体基板11に複数の能動素子12からなる能動素子形成領域を作製する。次に、これらの能動素子12間を接続するために配線形成領域を作製する。この配線形成領域は、半導体電極配線15、16と半導体層間絶縁膜13、14により構成されている。半導体電極配線15、16については、従来はアルミニウムが主に用いられていたが、最近では微細化しても低抵抗を実現できる銅が主に用いられている。また、半導体層間絶縁膜13、14についても、配線間の寄生容量の低減のためにフッ素含有酸化物やカーボン含有窒化物あるいは有機樹脂材料が用いられている。本実施の形態の場合にも、半導体電極配線15、16としては、例えば銅を用い、半導体層間絶縁膜13、14としては、例えばフッ素含有酸化物を用いることができる。
次に、図2(b)に示すように、配線形成領域上に酸素バリア層17を形成する。酸素バリア層17の材料としては、上記したように窒化シリコン(SiN)、窒化酸化シリコン(SiON)、アルミナ(Al23)、酸化タンタル(TaO)、酸化チタン(TiO2)、酸化ハフニウム(HfO2)または酸化ジルコン(ZrO2)を用いることができる。本実施の形態の場合には、SiNを化学気相成膜方式(CVD)により形成した場合を例として説明する。
次に、酸素バリア層17上に、第1の絶縁膜18を形成する。この第1の絶縁膜として、本実施の形態ではシリコン炭窒化膜(SiCN)を形成する場合を例として説明する。
次に、図2(c)に示すように、第1の絶縁膜18に下部電極配線19を埋め込むためのストライプ上の溝28と半導体電極配線16に接続するためのコンタクトホール29を形成する。これらについては、従来と同様にフォトリソプロセスとドライエッチングプロセスとにより第1の絶縁膜18を加工することで作製することができる。
次に、図3に示すように、第1の絶縁膜18上に下部電極配線19となる導体膜を形成した後、例えばCMPを行うことで溝28とコンタクトホール29に下部電極配線19と埋め込み導体25をそれぞれ形成することができる。また、第1の絶縁膜18、下部電極配線19、埋め込み導体25の上面を同一にして平坦にすることができる。この工程により、複数のストライプ形状の下部電極配線19が形成されるとともに、埋め込み導体25を介して半導体電極配線16に接続される。したがって、下部電極配線19は、半導体電極配線15、16および埋め込み導体23、24を介して能動素子12に接続される。なお、下部電極配線19としては、例えば銅、アルミニウムあるいはチタン−アルミニウム合金またはこれらの積層構成を用いることができる。
次に、図4に示すように、酸素バリア層17上で、かつ下部電極配線19を含む第1の絶縁膜18上に抵抗変化層20を形成する。また、第1の絶縁膜18、下部電極配線19、埋め込み導体25の上面は平坦になっているので、抵抗変化層20のパターニングを容易にすることができる。下地に段差がある場合には、リソグラフィ時の加工ばらつきや、段差部でのエッチング残りが懸念されるが、本実施形態においてはその心配がない。この抵抗変化層としては、鉄系の酸化物、例えば四酸化三鉄(Fe34)をスパッタリング方式により形成することができる。
次に、図5に示すように、抵抗変化層20上で、かつ下部電極配線19と交差するストライプ形状の上部電極配線21を形成する。上部電極配線21についても、下部電極配線19と同様に、例えば銅、アルミニウムあるいはチタン−アルミニウム合金またはこれらの積層構成を用いることができる。この上部電極配線21を形成するときに、埋め込み導体27も同時に形成し、この埋め込み導体27を介して半導体電極配線16に接続し、図示しない位置に設けられている能動素子に電気的に接続する。
この後、上部電極配線21を覆う絶縁保護膜22を形成することで、図1に示すような不揮発性半導体記憶装置10を製造することができる。
本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置10は上記のような製造方法とすることにより、半導体電極配線16と上部及び下部電極配線19,21を抵抗変化層20が形成された領域とは異なる領域で接続できるので、埋め込み導体25は酸化されずに、コンタクト不良の発生のない不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。また、抵抗変化層20は平坦上でパターニングすることができるので、パターニングを容易にすることができる。即ち、エッチング残りを防止し、加工のばらつきを抑制できるという効果を奏する。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置40の構成を説明する図で、(a)は平面図、(b)はB−B線に沿った切断を矢印方向から見た断面図を示す。なお、図6(a)の平面図においては、理解しやすくするために最上層の絶縁保護膜46の一部を切り欠いて示している。
図6に示すように、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40は、半導体基板11と、半導体基板11に形成された複数の能動素子12と、からなる能動素子形成領域と、能動素子12間を電気的に接続するために能動素子形成領域上に形成された複数層の半導体電極配線15、16を含む配線形成領域と、配線形成領域上に電気的パルスの印加により抵抗値が変化する記憶部47がマトリクス状に形成された記憶部形成領域100と、記憶部形成領域100と配線形成領域との間に介在しており、記憶部形成領域100の全体に対して酸素遮断可能なように、少なくとも記憶部形成領域100の全体にわたり連続的に形成された酸素バリア層17と、を備えた構成を有している。
なお、能動素子形成領域については符号を付していないが、図6においては3個の能動素子12が形成されている領域をいう。また、配線形成領域についても同様に符号を付していないが、半導体電極配線15、16とこれらを被覆して電気的に絶縁する半導体層間絶縁膜13、14(配線領域用の絶縁膜)とにより構成される領域をいう。なお、図6においては、配線形成領域の半導体電極配線15、16と半導体層間絶縁膜13、14とは、それぞれ2層としているが、これに限定されるものではなく、さらに多層構成としてもよい。これらの構成については、第1の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置10と同じである。なお、ここでは、半導体層間絶縁膜13、14に用いる絶縁材料の比誘電率が、記憶部形成領域100での記憶領域用の絶縁膜(例えば後述の第1の絶縁膜18や層間絶縁膜42)に用いる絶縁材料の比誘電率よりも小さくなっている。これにより、配線形成領域において、半導体層間絶縁膜13、14間の寄生容量を小さくできるので、配線遅延に伴う回路動作を防止することができ、不揮発性半導体記憶装置40を高速で動作できる。
さらに、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40においては、記憶部形成領域100が以下のような構成からなる。すなわち、記憶部形成領域100は、配線形成領域上に第1の絶縁膜41を介して形成されたストライプ形状の下部電極配線43と、下部電極配線43を含む第1の絶縁膜41上に形成された層間絶縁膜42と、下部電極配線43上の層間絶縁膜42に形成されたコンタクトホール48と、コンタクトホール48中に埋め込み形成され、下部電極配線43と接続する抵抗変化層44と、層間絶縁膜42上で、抵抗変化層44に接続し、かつ下部電極配線43と交差するように形成されたストライプ形状の上部電極配線45とを備えている。なお、上述の第1の絶縁膜41は、ストライプ形状の下部電極配線43の裏面を被覆している記憶領域用の絶縁膜の一例である。また、上述の層間絶縁膜42は、ストライプ形状の下部電極配線43の表面(主面)を被覆している記憶領域用の絶縁膜の一例である。
ここで、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40では、図11に示すように、抵抗変化層44が、平面視(図11(a))において、記憶部47に対応して島状に配されている。よって、この場合、不揮発性半導体記憶装置40を平面視すると、最外周に配された島状の抵抗変化層44の外縁を、最短長のラインで環状に囲んでいる領域が、上述の記憶部形成領域100に対応している。また、不揮発性半導体記憶装置10を断面視すると、図1(b)に示すように、第1の絶縁膜41、下部電極配線43、抵抗変化層44が埋め込まれた層間絶縁膜42、上部電極配線45、および、絶縁保護膜46が配された領域が、上述の記憶部形成領域100に対応している。
そして、下部電極配線43と上部電極配線45とが交差する領域の下部電極配線43a、抵抗変化層44および上部電極配線45aにより記憶部47を構成し、酸素バリア層17は記憶部47が形成されている記憶部形成領域100の下方においては連続的に形成されている。
以下、さらに具体的な構成について説明する。上記したように、能動素子形成領域および配線形成領域の構成については、第1の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置10と同一であるので説明を省略する。本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40は、記憶部形成領域100の構成が第1の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置10と異なる。すなわち、下部電極配線43は、第1の絶縁膜41上にストライプ形状に形成されているが、この第1の絶縁膜41と下部電極配線43とを覆うように層間絶縁膜42が形成されている。そして、下部電極配線43上の層間絶縁膜42には一定の配列ピッチでコンタクトホール48が形成され、このコンタクトホール48には抵抗変化層44が埋め込み形成されている。
さらに、抵抗変化層44に接続し、かつ下部電極配線43と交差するように、層間絶縁膜42上には上部電極配線45が形成されている。そして、記憶部47が一定の配列ピッチで複数個形成されて記憶部形成領域100を構成している。酸素バリア層17は、図6に示すようにこれらの記憶部47が形成されている記憶部形成領域100の下方においては連続的に形成されている。すなわち、記憶部形成領域100の下方領域においては、酸素バリア層17を突き抜ける形状の埋め込み導体等を設けていない。
また、下部電極配線43および上部電極配線45は、記憶部47が形成されている記憶部形成領域100とは異なる領域において半導体電極配線15、16にそれぞれ接続されている。ここで「異なる領域」とは、抵抗変化層44が形成されていない平面的な領域のことを指しており、抵抗変化層44が存在する平面領域の外側を意味する。例えば、図6(b)においては、図の左端や右端の領域が、上述の異なる領域に相当する。また、図15に示すように、記憶部形成領域100が複数存在する場合には、記憶部形成領域100の間の領域、例えば、駆動回路などを回路形成領域200などが、上述の異なる領域に相当する。
これにより、酸化物からなる抵抗変化層44の一部が分解し、酸素が拡散する事態を生じたとしても、その下方には埋め込み導体25はないので、酸化されることはない。即ちコンタクト不良が発生することなく、上部、下部電極配線と半導体電極配線を接続することができる。
例えば、下部電極配線43は、埋め込み導体25を介して半導体電極配線16に接続し、さらに埋め込み導体23、24および半導体電極配線15を介して能動素子12に接続している。上部電極配線45についても同様であり、埋め込み導体27を介して半導体電極配線(図示せず)に接続し、また埋め込み導体(図示せず)を介して能動素子(図示せず)に接続しており、これらの詳細については上述した接続方法と同様であるので省略する。
さらに、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40の場合には、隣接する下部電極配線43の間、および隣接する上部電極配線45の間に形成される配線用絶縁膜41、46の少なくとも一方は、層間絶縁膜42に比べて小さな比誘電率の材料からなる。そして、下部電極配線43は第1の絶縁膜41中に主面が露出する状態で埋設されて形成されており、この第1の絶縁膜41が配線用絶縁膜としての機能も有する。例えば、層間絶縁膜42をテトラエチルオキシシラン−オゾン(TEOS−O3)系ガスを用いて形成されたシリコン酸化膜またはフッ素ドープされたシリコン酸化膜(FSG)を用いる場合、配線用絶縁膜41、46はシリコン炭窒化膜(SiCN)またはシリコン炭酸化膜(SiOC)とすればよい。なお、上述の配線用絶縁膜41(第1の絶縁膜)は、下部電極配線43の裏面を被覆している記憶領域用の絶縁膜の一例である。また、上述の配線用絶縁膜46(保護絶縁膜46)は、上部電極配線45の表面(主面)を被覆している記憶領域用の絶縁膜の一例である。
また、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40では、図6に示すように、隣接する下部電極配線43の間隔L1、および/または、隣接する上部電極配線45の間隔L2が、層間絶縁膜の厚みL3よりも小さくなっている。このようにして、不揮発性半導体記憶装置40の集積度を高めている。
本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40は上記のような構成とすることにより、配線形成領域と記憶部形成領域100とを酸素バリア層17により遮断することができる。さらに、上記したように記憶部形成領域100の下方の酸素バリア層17には埋め込み導体等を全設けていないので、埋め込み導体等を介して酸素が拡散することも防止できる。この結果、抵抗変化層44の形成時やその後工程で発生する酸素が配線形成領域に拡散して、配線形成領域の半導体電極配線15、16や半導体層間絶縁膜13、14にダメージを生じさせることがなくなり、酸化されやすい銅配線やフッ素系の層間絶縁膜材料を用いることもでき、寄生容量を小さくしながら、同時に高密度で大容量の不揮発性半導体記憶装置40を実現できる。
さらに、下部電極配線43および上部電極配線45間の配線用絶縁膜41、46を層間絶縁膜42よりも小さな誘電率の材料を用いているので、配線間の寄生容量をさらに小さくすることができ、高速動作を実現できる。
次に、図7から図9を用いて本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40の製造方法について説明する。図7は、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40の製造工程を説明するための図で、(a)は層間絶縁膜42を形成した状態の断面図、(b)はコンタクトホール48を開口した状態の平面図、(c)は(b)に示すB−B線の断面を矢印方向に見た断面図である。図8は、同実施の形態のReRAM40の製造工程を説明するための図で、(a)はコンタクトホール48中に抵抗変化層44を埋め込む工程を説明するための平面図、(b)は(a)に示すB−B線の断面を矢印方向に見た断面図である。図9は、同実施の形態のReRAM40の製造工程を説明するための図で、(a)は上部電極配線45を形成する工程を説明するための平面図、(b)は(a)に示すB−B線の断面を矢印方向に見た断面図である。
まず、図7(a)に示すように、第1の絶縁膜41上に下部電極配線43を埋め込み形成し、その面上に層間絶縁膜42を形成する。第1の絶縁膜41を形成し、下部電極配線43を埋め込み形成する工程までは、第1の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置10の製造方法で説明した工程と同じであるので詳細な説明を省略する。すなわち、図3に示す形状とした後に、全面に層間絶縁膜42を形成すれば、図7(a)に示す形状を得ることができる。
次に、図7(b)、図7(c)に示すように、酸素バリア層17上で、かつ下部電極配線43上の層間絶縁膜42に下部電極配線43が露出するようにコンタクトホール48を形成する。これは、露光プロセスとエッチングプロセスからなる通常の半導体加工プロセスを用いれば容易に加工できる。このコンタクトホール48の形状は、図示するような四角形状だけでなく、円形状、楕円形状あるいは長方形状等であってもよい。ただし、下部電極配線43の幅より小さくしておくほうが、エッチング加工を安定に行うことができるので好ましい。
次に、図8に示すように、コンタクトホール48中に埋め込まれ、下部電極配線43と接続する抵抗変化層44を形成する。これは、以下のようにして作製することができる。すなわち、抵抗変化層44となる薄膜を、コンタクトホール48を完全に埋め込むことができる程度の厚みに形成する。この後、CMPを行えば、コンタクトホール48中に抵抗変化層44を埋め込み形成することができる。これにより、抵抗変化層44を必要とするセルにのみ自己整合的に形成することができ、抵抗変化層が形成される領域を最小にすることができる。なお、抵抗変化層44の埋め込み工程において、抵抗変化層44を、下部電極配線44のそれぞれと、後工程で形成される上部電極配線45のそれぞれとの間の交差領域に対応して島状に形成しているので、最外周に配された抵抗変化層44の外縁を、最短長のラインで環状に囲む領域が、記憶部形成領域100に対応する。
次に、図9に示すように、層間絶縁膜42上で、抵抗変化層44と接続し、かつ下部電極配線43と交差するようにストライプ形状の上部電極配線45を形成する。この工程により、図6に示すように、下部電極配線43と上部電極配線45とが交差する領域の下部電極配線43a、抵抗変化層44および上部電極配線45aにより記憶部47が構成される。また、酸素バリア層17は、記憶部47が形成されている記憶部形成領域100の下方においては連続的に形成されることになる。つまり、酸素バリア層17を形成する工程において、酸素バリア層17を、少なくとも記憶部形成領域100の全体に亘って連続的に形成している。
さらに、この後、上部電極配線45を含む層間絶縁膜上に配線用絶縁膜46を形成すれば、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40を得ることができる。なお、層間絶縁膜43をテトラエチルオキシシラン−オゾン(TEOS−O3)系ガスを用いて形成されたシリコン酸化膜またはフッ素ドープされたシリコン酸化膜(FSG)を用いる場合、配線用絶縁膜41、46はシリコン炭窒化膜(SiCN)またはシリコン炭酸化膜(SiOC)を用いることが好ましい。このようにすれば、下部電極配線43および上部電極配線45の少なくとも一方の配線間隔を小さくして高密度に記憶部を形成しても、配線間の寄生容量を小さくでき、高速動作が可能で、かつ大容量の不揮発性半導体記憶装置40を実現できる。
なお、酸素バリア層17、下部電極配線43、抵抗変化層44および上部電極配線45、さらに能動素子形成領域および配線形成領域等に用いる材料については、第1の実施の形態で説明した材料を用いることができるので説明を省略する。
本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40は上記のような製造方法とすることにより、半導体電極配線と上部及び下部電極配線を抵抗変化層が形成された領域とは異なる領域で接続できるので、埋め込み導体25は酸化されずに、コンタクト不良の発生のない不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。また、抵抗変化層は自己整合的に必要な領域にのみ形成されるので、埋め込み導体25の配置の自由度が向上する。即ち、埋め込み導体の配置を工夫することによって(例えば抵抗変化層の間に配置する)、メモリセルアレイ領域の面積を小さくすることができるという効果を奏する。
図10は、本実施の形態の変形例の不揮発性半導体記憶装置50の構成を示す断面図である。この変形例の不揮発性半導体記憶装置50は、記憶部形成領域100が配線形成領域上に複数層、積層して形成されていることが特徴である。すなわち、基本的な構成は本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40と同じであるが、記憶部形成領域100を積層している点に特徴を有している。この変形例の不揮発性半導体記憶装置50は、下部電極配線43と上部電極配線45とが交差する領域に記憶部47が形成される記憶部形成領域100までの構成については、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40と基本的構成が同じである。以下、説明の都合上、下部電極配線43、抵抗変化層44および上部電極配線45により構成される記憶部を第1の記憶部とよぶ。そして、この第1の記憶部が形成されている領域を第1の記憶部形成領域100Aとする。
第2の記憶部は、第1の記憶部の上部電極配線45を下部電極配線とし、それに接続する抵抗変化層53および上部電極配線54により構成される。この第2の記憶部が形成されている領域を第2の記憶部形成領域100Bとする。上部電極配線54は、図10に示すように複数の層を貫通して形成されている埋め込み導体55を介して半導体電極配線16に接続され、さらに埋め込み導体23、24および他の半導体電極配線15を介して能動素子12に接続されている。なお、図10に示すように、第1の記憶部を構成する下部電極配線43も能動素子12に接続されているが、上部電極配線54と下部電極配線43とはそれぞれ異なる能動素子12に接続されている。
第3の記憶部は、第2の記憶部の上部電極配線54を下部電極配線とし、それに接続する抵抗変化層58および上部電極配線59により構成される。この第3の記憶部が形成されている領域を第3の記憶部形成領域100Cとする。上部電極配線59は、図示しない位置で埋め込み導体を介して半導体電極配線に接続し、さらに埋め込み導体を介して、図示しない能動素子に接続されている。
以上のように、この変形例の不揮発性半導体記憶装置50は、3層の記憶部形成領域100A、100B、100Cで構成されている。そして、下部電極配線43および上部電極配線45、54、59のそれぞれの配線間には、配線用絶縁膜41、51、56、60が形成されている。また、抵抗変化層44、53、58は、それぞれ層間絶縁膜42、52、57に設けられたコンタクトホール中に埋め込み形成されている。この変形例の不揮発性半導体記憶装置50の場合にも、配線用絶縁膜41、51、56、60は、層間絶縁膜42、52、57に比べて小さな比誘電率の材料からなる。例えば、層間絶縁膜42、52、57をテトラエチルオキシシラン−オゾン(TEOS−O3)系ガスを用いて形成されたシリコン酸化膜またはフッ素ドープされたシリコン酸化膜(FSG)を用いる場合、配線用絶縁膜41、51、56、60はシリコン炭窒化膜(SiCN)またはシリコン炭酸化膜(SiOC)とすればよい。
このような構成とすることで、記憶部形成領域100の形成あるいはその後工程で発生する酸素が配線形成領域へ拡散することを抑制して配線形成領域に生じるダメージを防止できる。また、記憶部形成領域100を積層構成とすることで、メモリ容量が大きく、かつ高速動作可能な不揮発性半導体記憶装置50を実現できる。
(第3の実施の形態)
図11は、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置65の構成を説明する図で、(a)は平面図、(b)はC−C線に沿った切断を矢印方向から見た断面図を示す。なお、図11(a)の平面図においては、理解しやすくするために最上層の絶縁保護膜46の一部を切り欠いて示している。
図11に示すように、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置65は、第2の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40と基本的構成は同じであるが、以下の点が異なる。すなわち、第1に、コンタクトホール48の側壁部に酸素バリア隔膜66がさらに形成され、抵抗変化層44は酸素バリア隔膜66を介してコンタクトホール48に埋め込み形成されていることである。つまり、図11に示すように、抵抗変化層44と層間絶縁膜42との間に、コンタクトホール48内に形成された酸素バリア隔膜66が介在している。
第2に、層間絶縁膜42と上部電極配線45との間に第2の酸素バリア層67がさらに形成されていることである。第3に、第2の酸素バリア層67は、酸素バリア隔膜66と同一材料からなることである。
酸素バリア隔膜66と第2の酸素バリア層67の材料には、酸素バリア層17と同様に窒化シリコン(SiN)、窒化酸化シリコン(SiON)、アルミナ(Al23)、酸化タンタル(TaO)、酸化チタン(TiO2)、酸化ハフニウム(HfO2)または酸化ジルコン(ZrO2)を用いることができる。この場合に、酸素バリア層17と同じ材料を用いてもよいし、上記中から選択してそれぞれ別の材料を用いてもよい。
このような構成とすることにより、層間絶縁膜42にも低誘電率の材料を用いることができる。例えば、層間絶縁膜42としてフッ素含有酸化物を用いる場合であっても、抵抗変化層44の成膜時やその後工程において層間絶縁膜42中への酸素の拡散を防止できる。特に、抵抗変化層44が還元されることで生じる酸素が層間絶縁膜42中へ拡散することを防止できる。この結果、層間絶縁膜42が酸化されることにより誘電率等の特性変動が生じることを防止できる。
図12および図13は、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置65の製造方法を説明するための主要工程の断面図である。
図12(a)に示すように、第2の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40と同様の工程で層間絶縁膜42にコンタクトホール48を開口する。ここまでの工程は、第2の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置40と同じである。
次に、図12(b)に示すように、酸素バリア隔膜66および第2の酸素バリア層67となる酸素バリア性を有する薄膜68を成膜する。この薄膜68としては、上記の材料を選択して用いればよいが、コンタクトホール48の側壁部にも充分付着させるためにはCVD方式で形成することが好ましい。これにより、後工程で形成される抵抗変化層44と層間絶縁膜42との間に、コンタクトホール48内に形成された酸素バリア隔膜66を介在させることができる。
次に、図12(c)に示すように、コンタクトホール48の底部に付着した薄膜68を主として除去するためにエッチングを行う。この場合においては、異方性エッチングを積極的に利用することで、コンタクトホール48の底部に付着した薄膜68を除去することができる。なお、層間絶縁膜42の面上に付着した薄膜68もエッチングされるが、この面上には成膜時に厚く付着しているのでコンタクトホール48の底部で下部電極配線43が露出するまでエッチングを行っても充分残存している。このエッチングにより、コンタクトホール48中の側壁部には酸素バリア隔膜66が形成され、層間絶縁膜42上には第2の酸素バリア層67が形成される。
次に、図13(a)に示すように、コンタクトホール48中に抵抗変化層44を埋め込み形成する。これは、以下のようにして作製することができる。すなわち、抵抗変化層44となる薄膜を、コンタクトホール48を完全に埋め込むことができる程度の厚みに形成する。この後、CMPを行えば、コンタクトホール48中に抵抗変化層44を埋め込み形成することができる。なお、抵抗変化層44の埋め込み工程において、抵抗変化層44を、下部電極配線44のそれぞれと、後工程で形成される上部電極配線45のそれぞれとの間の交差領域に対応して島状に形成しているので、最外周に配された抵抗変化層44の外縁を、最短長のラインで環状に囲む領域が、記憶部形成領域100に対応する。
次に、図13(b)に示すように、第2の酸素バリア層67上で、抵抗変化層44と接続し、かつ下部電極配線43と交差するようにストライプ形状の上部電極配線45を形成する。この工程により、図11に示すように下部電極配線43と上部電極配線45とが交差する領域の下部電極配線43a、抵抗変化層44および上部電極配線45aにより記憶部47が構成される。また、酸素バリア層17は、記憶部47が形成されている記憶部形成領域100の下方においては連続的に形成されることになる。つまり、酸素バリア層17を形成する工程において、酸素バリア層17を、少なくとも記憶部形成領域100の全体に亘って連続的に形成している。
さらに、この後、上部電極配線45を含む第2の酸素バリア層67上に配線用絶縁膜46を形成すれば、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置65を得ることができる。なお、酸素バリア層17、下部電極配線43、抵抗変化層44、層間絶縁膜42、配線用絶縁膜41、46および上部電極配線45、さらに能動素子形成領域および配線形成領域等に用いる材料については、第2の実施の形態で説明した材料を用いることができるので説明を省略する。
以上の方法により、コンタクトホール48の側壁部に酸素バリア隔膜66を設け、かつ抵抗変化層44を埋め込み形成する構成の不揮発性半導体記憶装置65を作製することができる。
本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置65は上記のような製造方法とすることにより、半導体電極配線16と上部及び下部電極配線43,45を抵抗変化層44が形成された領域とは異なる領域で接続できるので、埋め込み導体25は酸化されずに、コンタクト不良の発生のない不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。また、抵抗変化層44の側壁を酸素バリア隔膜66で覆うことにより、例え酸化耐性が弱い低誘電率膜を層間絶縁膜42に用いても酸化されることがない。即ち、より配線間容量を低減し、デバイスの高速動作を実現することができる。
なお、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置65の場合においても、その変形例として図10に示した不揮発性半導体記憶装置50と同様の積層構成とすることができるが、その構成および製造工程等については本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置65と図10に示した不揮発性半導体記憶装置50とを組み合わせれば作製できるので説明を省略する。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板に設けた配線形成領域と、電気的パルスを印加することによって抵抗が可逆的に変化する抵抗変化層を用いた複数の記憶部から構成される記憶部形成領域との間を、連続的に形成されている酸素バリア層により遮断しているので、メモリ特性が安定で、かつ製造歩留まりの良好な不揮発性半導体記憶装置を実現でき、携帯用端末機器等の分野に有用である。
10,40,50,65 不揮発性半導体記憶装置(ReRAM)
11,71 半導体基板
12 能動素子
12a,72a ソース領域
12b,72b ドレイン領域
12c,72c ゲート絶縁膜
12d,72d ゲート電極
13,14 半導体層間絶縁膜
15,16 半導体電極配線
17 酸素バリア層
18,41 第1の絶縁膜
19,19a,43,43a 下部電極配線
20,20a,44,53,58 抵抗変化層
21,21a,45,45a,54,59 上部電極配線
22,41,46,51,56,60 配線用絶縁膜
23,24,25,27,55 埋め込み導体
26,47 記憶部
28 溝
29,48 コンタクトホール
42,52,57,81 層間絶縁膜
66 酸素バリア隔膜
67 第2の酸素バリア層
68 薄膜
72 トランジスタ
73a 第1の電極配線
73b 第2の電極配線
74a 第1の層間絶縁膜
74b 第2の層間絶縁膜
74c 第3の層間絶縁膜
74d 第4の層間絶縁膜
75a,75b,75c 貫通導体
76 酸化防止膜
77 下部電極
78 強誘電体膜
79 上部電極
80 強誘電体キャパシタ
82 金属配線
100 記憶部形成領域

Claims (15)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された複数の能動素子からなる能動素子形成領域と、
    前記能動素子間を電気的に接続するために、前記能動素子形成領域上に形成されており、2以上の半導体電極配線および前記半導体電極配線を被覆する配線領域用の絶縁膜からなる配線形成領域と、
    前記配線形成領域上において、電気的パルスの印加により抵抗値が変化する記憶部がマトリクス状に形成され、上部電極配線、抵抗変化層、下部電極配線、および、これらを被覆する記憶領域用の絶縁膜からなる記憶部形成領域と、
    前記記憶部形成領域と前記配線形成領域との間に介在しており、少なくとも前記記憶部形成領域の全体に対し酸素遮断可能なように、前記記憶部形成領域の全体にわたり連続的に形成された第1の酸素バリア層と、を備え
    前記下部電極配線は、前記配線形成領域上に、前記記憶領域用の絶縁膜を構成している第1の絶縁膜を介してストライプ形状に形成され、
    前記抵抗変化層は、前記下部電極配線と接続するように、前記記憶領域用の絶縁膜を構成している層間絶縁膜に形成されたコンタクトホール中に埋め込まれ、
    前記上部電極配線は、前記層間絶縁膜上において、前記抵抗変化層に接続し、かつ前記下部電極配線と交差するようにストライプ形状に形成され、
    前記層間絶縁膜と前記上部電極配線との間に第2の酸素バリア層が形成され、
    前記記憶部は、前記下部電極配線と前記上部電極配線とが交差する領域に対応する前記下部電極配線、前記抵抗変化層、および前記上部電極配線により構成され、
    前記配線領域用の絶縁膜に用いる絶縁材料の比誘電率が、前記記憶領域用の絶縁膜に用いる絶縁材料の比誘電率よりも小さくなっており、
    前記抵抗変化層が、平面視において、前記記憶部に対応して島状に形成されている場合、最外周に配された前記抵抗変化層の外縁を、最短長のラインで環状に囲んでいる領域が、前記記憶部形成領域に対応していることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記抵抗変化層と前記層間絶縁膜との間に、前記コンタクトホール内に形成された酸素バリア隔膜が介在している、請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記第2の酸素バリア層は、前記酸素バリア隔膜と同一材料からなることを特徴とする請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記記憶部形成領域が、前記配線形成領域上に複数層、積層して形成されていることを特徴とする請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記下部電極配線および前記上部電極配線は、前記記憶部形成領域とは異なる領域において前記半導体電極配線にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 隣接する前記下部電極配線の間、および隣接する前記上部電極配線の間に形成され、記憶領域用の絶縁膜を構成している配線用絶縁膜を備え、
    前記配線用絶縁膜の少なくとも一方に用いる絶縁材料の比誘電率は、前記層間絶縁膜に用いる絶縁材料の比誘電率よりも小さい、請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記下部電極配線が、前記第1の絶縁膜中に主面が露出する状態で埋設されており、前記第1の絶縁膜が前記隣接する前記下部電極配線の間に形成された配線用絶縁膜である、請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 隣接する前記下部電極配線および隣接する前記上部電極配線の少なくとも一方の間隔が、前記層間絶縁膜の厚みより小さいことを特徴とする請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 前記抵抗変化層に用いる材料が、鉄を含む酸化物であることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 前記層間絶縁膜が、テトラエチルオキシシラン−オゾン系ガスを用いて形成されたシリコン酸化膜またはフッ素ドープされたシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 前記配線用絶縁膜は、シリコン炭窒化膜またはシリコン炭酸化膜であることを特徴とする請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 前記第1の酸素バリア層は、窒化シリコン層、窒化酸化シリコン層、アルミナ層、酸化タンタル層、酸化チタン層、酸化ハフニウム層または酸化ジルコン層であることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 半導体基板に複数の能動素子からなる能動素子形成領域を形成する工程と、
    前記能動素子間を電気的に接続するために前記能動素子形成領域上に複数層の2以上の半導体電極配線を形成し、更に、前記半導体電極配線を被覆する配線領域用の絶縁膜を形成する、配線形成領域の形成工程と、
    前記配線形成領域上に、第1の酸素バリア層を形成する工程と、
    前記第1の酸素バリア層上に、下部電極配線を形成し、前記下部電極配線上に抵抗変化層を形成し、前記抵抗変化層上に上部電極配線を形成し、これらを被覆する記憶領域用の絶縁膜を形成することにより、電気的パルスの印加により抵抗値が変化する記憶部をマトリクス状に配列させる、記憶部形成領域の形成工程と、を含み、
    前記記憶部形成領域の形成工程は、
    前記記憶領域用の絶縁膜を構成している第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上にストライプ形状の下部電極配線を形成する工程と、
    前記下部電極配線および前記第1の絶縁膜を覆うように、前記記憶領域用の絶縁膜を構成している層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の酸素バリア層上で、かつ、前記下部電極配線上の前記層間絶縁膜に前記下部電極配線が露出するようにコンタクトホールを形成する工程と、
    前記コンタクトホール中に、前記下部電極配線と接続する抵抗変化層を埋め込む工程と、
    前記層間絶縁膜上で、前記抵抗変化層と接続し、かつ、前記下部電極配線と交差するようにストライプ形状の上部電極配線を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜と前記上部電極配線との間に第2の酸素バリア層を形成する工程と、を含み、
    前記第1の酸素バリア層を形成する工程において、前記第1の酸素バリア層を、少なくとも前記記憶部形成領域の全体に亘って連続的に形成し、
    前記配線領域用の絶縁膜に用いる絶縁材料の比誘電率が、前記記憶領域用の絶縁膜に用いる絶縁材料の比誘電率よりも小さくなっており、
    前記抵抗変化層の埋め込み工程において、前記抵抗変化層を、前記下部電極配線のそれぞれと前記上部電極配線のそれぞれとの間の交差領域に対応して島状に形成する場合、最外周に配された前記抵抗変化層の外縁を、最短長のラインで環状に囲む領域が、前記記憶部形成領域に対応する不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  14. 前記下部電極配線および前記上部電極配線は、前記記憶部形成領域とは異なる領域において前記半導体電極配線にそれぞれ接続することを特徴とする請求項13に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  15. 前記記憶部形成領域の形成工程を繰り返す工程をさらに設け、前記記憶部形成領域を前記配線形成領域上に複数層、積層することを特徴とする請求項13に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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